JP2000008060A - 冷凍機用潤滑油 - Google Patents
冷凍機用潤滑油Info
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Abstract
よび安定性に良好な冷凍機油の提供。 【解決手段】式R1 −[(OR2 )m −OR3 ]n で表
されるポリエーテル類を主成分とするアンモニア冷媒用
の冷凍機用潤滑油。ただし、R1 は芳香核を有するn価
の基、R2 は置換されていてもよい炭素数2〜6のポリ
メチレン基、R3は炭素数1〜10のアルキル基、nは
1〜6の整数、mはm×nの平均値が3〜80となる
数。
Description
蔵庫などの圧縮型冷凍機などに用いる冷凍機用潤滑油に
関する。詳しくは、冷媒として用いるアンモニアとの相
溶性に優れたポリエーテル類からなる冷凍機用潤滑油に
関する。
り冷凍機の冷媒として使用されてきたクロロフルオロカ
ーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)が規制の対象となり、これらの代替として
塩素を含有しない、ハイドロフルオロカーボン(HF
C)が冷媒として使用されつつある。冷蔵庫やカークー
ラーに使用されているジクロロジフルオロメタン(CF
C12)が使用規制され、1995年末に使用禁止され
た。続いてルームエアコン等に使用されているクロロジ
フルオロメタン(HCFC22)の使用も規制が開始さ
れている。そのためCFC12やHCFC22の代替品
として、オゾン層を破壊することのないHFC系の冷
媒、例えば1,1,1,2−テトラフルオロエタン(H
FC134a)やジフルオロメタン(HFC32)やペ
ンタフルオロエタン(HFC125)が開発されてい
る。
FC125のようなHFC系冷媒はオゾン層破壊能は全
くない反面、大気中での寿命が長いため地球温暖化への
影響が心配される。これらフロン冷媒の代替品の開発が
進む中で、アンモニアが代替冷媒として見直されてい
る。
いては、従来から鉱油やアルキルベンゼン系化合物が冷
凍機油として用いられてきたが、アンモニアは鉱油やア
ルキルベンゼン系化合物とは相溶しないために、圧縮機
に冷凍機油回収のための設備が必要であった。しかし、
その回収機能が充分でないと冷凍機油が冷凍サイクル内
に持ち出され、圧縮機の油不足を招き、その結果、摺動
部で潤滑不良となり、焼き付きなどを起こし、装置の寿
命を著しく短くし、一方、蒸発器内では低温のため粘度
の高い冷凍機油が取り残され、熱交換の効率の低下をき
たした。このため、アンモニアを冷媒として用いる冷凍
機は比較的大型で定期的にメンテナンスのできる産業用
冷凍機に限られていた。
述のように最大の問題点は冷凍機油との相溶性であり、
その点を解決すれば、アンモニアをフロン冷媒のように
殆どメンテナンスなしの密閉冷凍サイクルにも使用でき
ることになる。
凍機油として、特開平5−9483号公報、特開平8−
100187号公報、米国特許5413728号明細書
にポリエーテル系化合物が、特開平8−209164号
公報に含フッ素芳香族化合物が開示されている。
特許5413728号明細書には、それぞれ末端に水酸
基を有するポリエーテル系化合物が開示されている。し
かし、ポリエーテル系化合物の末端水酸基がアンモニア
により酸化されカルボン酸を生成し、生成した該カルボ
ン酸とアンモニアとの反応により酸アミドやアンモニウ
ム塩を生成するため、安定性に問題があった。
ルコールを開始剤として製造したポリエーテルの末端水
酸基をアルキル基で封鎖することにより水酸基による不
安定化を防止できることが開示されている。しかし、潤
滑性が不充分であった。また、金属の腐食、冷蔵庫等の
密閉式冷凍機で問題となる体積抵抗の低下などの問題が
起こりやすく、実用的ではなかった。
含フッ素芳香族化合物が開示されているが、供給性が悪
い、高価であるなどの問題点を有している。
は、このような要望に答えるべく、アンモニアとの相溶
性が良好であるとともに、潤滑性に優れ、熱安定性、電
気絶縁性、吸湿性の性能に優れ、アンモニアによる酸化
によるカルボン酸の発生がない冷凍機油を提供すること
にある。
アを冷媒として用いる冷凍機において従来用いられてき
た鉱油やアルキルベンゼン以外の、各種潤滑油について
鋭意検討した結果、特定の構造を有するポリエーテル化
合物を主成分とするものが上記目的を達成しうることを
見いだし本発明を完成するに至った。
ポリエーテル類を主成分とするアンモニア冷媒用の冷凍
機用潤滑油、および、該冷凍機用潤滑油とアンモニアと
を含む冷凍機用組成物である。
2〜6のポリメチレン基、該ポリメチレン基の水素原子
の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置換された
基、または、該ポリメチレン基の水素原子の1個以上が
下記式(2)で表される基で置換された基、R3 は炭素
数1〜10のアルキル基を示す。nは1〜6の整数であ
り、mはm×nの平均値が3〜80となる数である。
素数2〜6のポリメチレン基または該ポリメチレン基の
水素原子の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置
換された基、R6 は炭素数1〜10のアルキル基を示
す。pは0〜80の整数である。
るポリエーテル類のR1 は芳香核を有するn価の基であ
る。nは1〜6の整数であり、原料の入手の容易さから
nは1〜2の整数が好ましい。
ル基、アラルキル基などが挙げられる。アリール基と
は、芳香族炭化水素から芳香核に直接結合した水素原子
1個を除いた残基であり、フェニル基、ビフェニリル基
またはナフチル基、またはアルキル基部分を有するこれ
らの基などが挙げられる。アラルキル基とは、アルキル
基の水素原子がアリール基で置換されたものであり、言
い換えればアルキレン基部分の一方の結合手にアリール
基が結合したものである。
リール基またはアラルキル基の水素原子1〜5個を除い
た残基、またはビスフェノールA、ビスフェノールF、
ビスフェノールSなどのビスフェノール類の水酸基を除
いた残基などが挙げられる。
とく1〜5個除かれる水素原子は、芳香核に直接結合し
た水素原子、または芳香核に直接結合したアルキル基部
分またはアルキレン基部分に結合した水素原子のいずれ
かまたは両方である。
であり、特にはアリール基であり、アルキル基部分を有
するフェニル基またはナフチル基がさらに好ましい。
ナフチル基のアルキル基部分は直鎖状、分岐鎖状、環状
のいずれでもよい。アルキル基部分を有するフェニル基
またはナフチル基としては、以下のものが好ましい。
ロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニ
ル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル
基、ドデシルフェニル基、ジメチルフェニル基、ジエチ
ルフェニル基、ジプロピルフェニル基、ジブチルフェニ
ル基、ジペンチルフェニル基、ジヘキシルフェニル基、
ジヘプチルフェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノニ
ルフェニル基、ジデシルフェニル基、ジドデシルフェニ
ル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基、ジメチル
ナフチル基、ジエチルナフチル基など。
状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。アラルキル基と
しては、以下のものが好ましい。ベンジル基、フェニル
エチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フ
ェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、フェニルヘプ
チル基、フェニルオクチル基、フェニルノニル基、フェ
ニルデシル基、フェニルドデシル基、メチルベンジル
基、ナフチルメチル基など。
は、アンモニアとの相溶性の観点から14以下が好まし
く、それより大きいとアンモニア冷媒との相溶性は低下
し、相分離を生じるようになる。好ましいアリール基の
炭素数は6〜12であり、好ましいアラルキル基の炭素
数は7〜12である。
チレン基、該ポリメチレン基の水素原子の1個以上が炭
素数1〜20のアルキル基で置換された基、または、該
ポリメチレン基の水素原子の1個以上が下記式(2)で
表される基で置換された基である。
素数2〜6のポリメチレン基または該ポリメチレン基の
水素原子の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置
換された基、R6 は炭素数1〜10のアルキル基を示
す。pは0〜80の整数である。
の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置換された
基、エチレン基の水素原子の1個以上が式(2)で表さ
れる基で置換された基、トリメチレン基、テトラメチレ
ン基、または、ペンタメチレン基が好ましい。R2 はエ
チレン基の水素原子の1個以上が炭素数1〜20のアル
キル基で置換された基(以下、R21とする)、エチレン
基の水素原子の1個以上が式(2)で表される基で置換
された基(以下R22とする)、または、エチレン基が特
に好ましい。
4のアルキル基が好ましく、炭素数1〜2のアルキル基
すなわち、メチル基またはエチル基が特に好ましい。
基、またはエチル基を有するエチレン基が好ましい。さ
らに具体的にはメチルエチレン基(プロピレン基)、エ
チルエチレン基;1,1−ジメチルエチレン基;1,2
−ジメチルエチレン基;n−プロピルエチレン基;イソ
プロピルエチレン基;1−エチル−1−メチルエチレン
基などが挙げられる。
レン基であり、メチレン基が好ましい。
の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置換された
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、または、ペン
タメチレン基が好ましい。R5 は上記R21と同様の基、
または、エチレン基が特に好ましい。
(プロピレン基)、エチルエチレン基;1,1−ジメチ
ルエチレン基;1,2−ジメチルエチレン基;n−プロ
ピルエチレン基;イソプロピルエチレン基;1−エチル
−1−メチルエチレン基、エチレン基などが挙げられ
る。
り、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
ることが好ましく、0〜10であることが特に好まし
い。0であることが最も好ましい。
ン基、(エトキシメチル)エチレン基、(プロポキシメ
チル)エチレン基、(ブトキシメチル)エチレン基、1
−メトキシメチル−2−メチルエチレン基、1,2−ビ
ス(メトキシメチル)エチレン基;(メトキシエチル)
エチレン基;(エトキシエチル)エチレン基;;1,1
−ビス(エトキシエチル)エチレン基;2−メトキシ−
1,3−プロピレン基などが挙げられる。
基、(OR21)および(OR22)からなる組み合せから
なることが好ましい。
環して形成されることが好ましい。。
て形成されることが好ましい。アルキレンオキシドとし
てはプロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、
2,3−ブチレンオキシドまたはイソブチレンオキシド
などが挙げられる。
ーテル、エチルグリシジルエーテル、プロピルグリシジ
ルエーテル、ブチルグリシジルエーテルなどのアルキル
グリシジルエーテルを開環して形成されるものが挙げら
れる。また、エピハロヒドリンとH(OR5 )p −OR
6 で表されるポリエーテルモノオールとの反応物を開環
して形成されるものが挙げられる。
あってもよく、これらから選ばれる2種以上でもよい。
2種以上の場合、それらの結合はブロック状でもランダ
ム状でもよい。(OR2 )は、オキシプロピレン基を必
須とすることが、粘度特性の観点から好ましい。
ル基である。炭素数1〜10のアルキル基は直鎖状、分
岐鎖状、環状のいずれでもよい。アルキル基の具体例と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。アンモニア
との相溶性の観点から、R3 は炭素数1〜4のアルキル
基が好ましい。
が2以上の場合は、1分子中の複数の[(OR2 )m −
OR3 ]は同一であってもよく、異なっていてもよい。
である。m×nの値が80を超えると動粘度の観点から
本発明の目的は充分に達せられない。好ましいm×nの
値は3〜40であり、より好ましいm×nの値は3〜1
5である。
リエーテル類は種々の方法で合成できる。
有するn価の基、nは1〜6の整数。)で表される化合
物にアルキレンオキシドとアルキルグリシジルエーテル
を付加して得られるポリエーテル類をアルカリでアルコ
ラート化した後、アルキルモノハライドと反応させてエ
ーテル化させことにより得る方法。上記アルキルモノハ
ライドとしては、炭素数1〜10のアルキル基の塩化
物、臭化物またはヨウ化物などが挙げられる。
対するアルキレンオキシドとアルキルグリシジルエーテ
ルの付加を同時に行うことにより、(OR21)と(OR
22))の結合がランダム状のものが得られ、アルキレン
オキシドとアルキルグリシジルエーテルの付加を別々に
行うことにより(OR21)と(OR22)の結合がブロッ
ク状のものが得られる。
の動粘度は1〜10000cStが好ましく、5〜10
00cStがさらに好ましい。5〜500cStが特に
好ましく、5〜150cStが最も好ましい。また、ア
ンモニアとの低温での二層分離温度が0℃以下、さらに
は−10℃以下であることが好ましい。
1mgKOH/g以下であることが好ましい。水分は5
00ppm以下のものが好ましく、特に200ppm以
下のものが好ましい。熱安定性に影響する不純物、混入
物、水分をのぞくために、蒸留、濾過、吸着剤、脱水剤
で処理したものが好ましい。
アンモニアとの相溶性を損なわない範囲で、鉱物油、ポ
リα−オレフィン油、アルキルベンゼン油、ポリオール
エステル油、本発明のポリエーテル油以外のポリエーテ
ル油、ペルフルオロポリエーテル油、フッ素化シリコー
ン油、リン酸エステル油などを混合してもよい。混合割
合は、本発明の冷凍機用潤滑油100重量部に対して、
好ましくは1〜300重量部、さらに好ましくは10〜
100重量部である。
用潤滑油を含む冷凍機用組成物を提供する。本発明の冷
凍機用組成物における、潤滑油および冷媒の割合は特に
限定されない。
いる各種添加剤、例えば摩耗防止剤、粘度指数向上剤、
酸化防止剤、金属不活性剤、極圧剤、消泡剤、油性剤、
防錆剤などを所望になどを所望に応じて添加できる。
ェート、トリアリールホスファイト、トリアルキルホス
フェート、トリアルキルホスファイト、アルキルジチオ
リン酸亜鉛、アリールジチオリン酸亜鉛、モリブテンジ
チオホスフェート、モリブデンジチオカーバメートなど
が挙げられる。
テルなどが、また、酸化防止剤としては、ラジカル捕捉
能を有して熱安定性を向上させるフェノール系化合物や
芳香族アミン系化合物を添加してもよい。
ルなどが、消泡剤としては、シリコーン類などが、油性
剤としては、カルボン酸などが、防錆剤としては、アル
ケニルコハク酸などが挙げられる。
説明する。本発明は実施例に限定されるものではない。
「部」は「重量部」を示す。例1〜4は各種ポリエーテ
ルの合成例である。
よび、水酸化カリウム2.5部を反応器に仕込み、80
℃で30分撹拌混合した後、120℃に昇温し、減圧下
で3時間脱水した。脱水後、110℃に温度を保ちなが
らにプロピレンオキシド(以下、POという)529部
を5時間かけてフィードした。POフィード終了後2時
間熟成し、内圧が一定になることを確認後、減圧下12
0℃で1時間脱気した。
ら反応器中のカリウム量と等当量の無機酸を加え中和
し、吸着剤として合成珪酸マグネシウムを2部加えた。
120℃に昇温し、30分撹拌した後、3時間減圧脱水
し、続けて加圧ろ過を行い、水酸基価(以下、OHVと
いう)78.0のポリオキシアルキレングリコール71
7部を得た(これをポリエーテル(a1)とする)。
グリコールと水酸化カリウム52.1部を反応器に仕込
み、80℃で30分撹拌混合した後、120℃に昇温
し、減圧下で3時間脱水した。脱水後、窒素置換を3回
行い、反応器内の酸素を充分に除いた後、70℃に温度
を保ちながら反応器に、塩化メチル46.8部を5時間
かけてフィードした。塩化メチルフィード終了後熟成
し、内圧が一定であるのを確認した後、減圧下120℃
で1時間脱気した。
ら400部の水を反応器に加え、撹拌したのち、水層部
を除き、残りの油層にリン酸3.2部を加え中和し、吸
着剤として合成珪酸マグネシウムを6.5部加えた。1
20℃で、30分撹拌した後、3時間減圧脱水し、続け
て加圧ろ過を行い、40℃動粘度54cStのポリエー
テルを得た。
ル基、R2 =プロピル基、R3 =メチル基、m=8.
8、n=1であるポリエーテルであった。
て2,4−ジ−t−ブチルフェノールを用いた以外は例
1と同様に行い、40℃動粘度44cStのポリエーテ
ルを得た。
−ブチル)フェニル基、R2 =プロピル基、R3 =メチ
ル基、m=5.3、n=1であるポリエーテルであっ
た。
部、および、水酸化カリウム2.5部を反応器に投入
し、80℃で30分撹拌混合した後、120℃に昇温
し、減圧下で3時間脱水した。脱水後、110℃に温度
を保ちながら反応器にPO 178部を2時間かけてフ
ィードした。引き続き、メチルグリシジルエーテル30
8部を2時間かけてフィードした。フィード終了後3時
間反応を続けた後、減圧下120℃で2時間脱気した。
ら反応器中のカリウム量と等当量の無機酸を加え中和
し、吸着剤として合成珪酸マグネシウムを2部加えた。
120℃に昇温し、30分撹拌した後、3時間減圧脱水
し、続けて加圧ろ過を行い、水酸基価88.5mgKO
H/gのポリオキシアルキレングリコール623部を得
た。
レングリコールと水酸化カリウム74.2部を反応器に
投入し、80℃で30分撹拌混合した後、120℃に昇
温し、減圧下で3時間脱水した。脱水後、窒素置換を行
い、反応器内の酸素を充分に除いた後、70℃に温度を
保ちながら塩化メチル59.1部を5時間かけてフィー
ドした。塩化メチルフィード終了後熟成し、内圧が一定
であるのを確認した後、減圧下120℃で1時間脱気し
た。
ら350部の水を反応器に加え、80℃で撹拌したの
ち、水層部を除き、残りの油層にリン酸23部を加え中
和し、吸着剤として合成珪酸マグネシウムを5.8部加
えた。120℃で、30分撹拌した後、3時間減圧脱水
し、続けて加圧ろ過を行い、40℃動粘度63cStの
ポリエーテルを得た。
基、R2 =プロピル基/メトキシメチルエチレン基(プ
ロピル基とメトキシメチルエチレン基のモル比=3.0
/3.5)、R3 =メチル基、m=6.5、n=1であ
るポリエーテルであった。
に、分子量1200のポリプロピレングリコール(ユニ
オールD−1200、日本油脂製)を用いた以外は例1
と同様に行い、、40℃の動粘度45cStのポリプロ
ピレングリコールのジメチルエーテルを得た。
=プロピル基、R3 =メチル基、m=20.4、n=1
であるポリエーテルであった。
エーテル、ポリエーテル(a1)、および、日本サン石
油製ナフテン系鉱油スニソ4GS(以下、S油と略
す。)の各試料について、以下の試験方法による冷凍機
油の性能評価を行った。例6〜8は実施例であり、例9
〜11は比較例である。結果を表1に示す。
付荷重の評価) 「動粘度」:JIS−K2283に準じて40℃におけ
る動粘度を測定した(単位:cSt)。
ア1cm3 を、室温下、ガラスチューブに封入し、均一
組成物となっていることを確認後、ドライアイス−エタ
ノールで冷却し、二層分離した温度を測定した(単位:
℃)。
に、ASTM D−3233−73に準拠し、ファレッ
クス焼付荷重を測定した(単位:Lbs)。
ニア雰囲気下での油の安定性を評価するために、シール
ドチューブ試験を行った。すなわち、触媒として鉄線を
装填したガラスアンプルに各試料7cm3 とアンモニア
3cm3 とを封入し、150℃で14日間保持した。そ
の後各試料から減圧下にアンモニアの除去を行った。
各試料油の色相をJIS−K2580に準拠して測定し
た。 「全酸価」:単位:mgKOH/g。 「試験後外観」:シールドチューブ試験後の外観を目視
にて観察した。異常なしを○とする。
モニアとの相溶性に優れ、しかも潤滑性および安定性に
良好な冷凍機油であり、アンモニアの幅広い冷凍機の適
用に際し、その機能を充分に発揮することができる。
エーテル化合物からなる冷凍機油とアンモニア冷媒を用
いると、オゾン層破壊や地球温暖化への影響が少ない冷
媒組成物を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】下記式(1)で表されるポリエーテル類を
主成分とするアンモニア冷媒用の冷凍機用潤滑油。 R1 −[(OR2 )m −OR3 ]n ・・・(1) ただし、R1 は芳香核を有するn価の基、R2 は炭素数
2〜6のポリメチレン基、該ポリメチレン基の水素原子
の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置換された
基、または、該ポリメチレン基の水素原子の1個以上が
下記式(2)で表される基で置換された基、R3 は炭素
数1〜10のアルキル基を示す。nは1〜6の整数であ
り、mはm×nの平均値が3〜80となる数である。 −R4 −(OR5 )p −OR6 ・・・(2) ただし、R4 はメチレン基またはエチレン基、R5 は炭
素数2〜6のポリメチレン基または該ポリメチレン基の
水素原子の1個以上が炭素数1〜20のアルキル基で置
換された基、R6 は炭素数1〜10のアルキル基を示
す。pは0〜80の整数である。 - 【請求項2】式(1)におけるR1 がアリール基の水素
原子1〜5個を除いた残基、アラルキル基の水素原子1
〜5個を除いた残基、アリール基またはアラルキル基で
ある請求項1記載の冷凍機用潤滑油。 - 【請求項3】式(1)におけるR3 が炭素数1〜4のア
ルキル基である請求項1記載の冷凍機用潤滑油。 - 【請求項4】ポリエーテル類の40℃での動粘度が5〜
1000cStである請求項1記載の冷凍機用潤滑油。 - 【請求項5】請求項1〜4いずれか1項記載の冷凍機用
潤滑油とアンモニアとを含む冷凍機用組成物。
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JP10177723A JP2000008060A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 冷凍機用潤滑油 |
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JP10177723A Withdrawn JP2000008060A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 冷凍機用潤滑油 |
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JP (1) | JP2000008060A (ja) |
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- 1998-06-24 JP JP10177723A patent/JP2000008060A/ja not_active Withdrawn
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