JP2000008028A - 作動流体 - Google Patents
作動流体Info
- Publication number
- JP2000008028A JP2000008028A JP10180738A JP18073898A JP2000008028A JP 2000008028 A JP2000008028 A JP 2000008028A JP 10180738 A JP10180738 A JP 10180738A JP 18073898 A JP18073898 A JP 18073898A JP 2000008028 A JP2000008028 A JP 2000008028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hfc
- working fluid
- carbon dioxide
- refrigerant
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K5/00—Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
- C09K5/02—Materials undergoing a change of physical state when used
- C09K5/04—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa
- C09K5/041—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa for compression-type refrigeration systems
- C09K5/044—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa for compression-type refrigeration systems comprising halogenated compounds
- C09K5/045—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to vapour or vice versa for compression-type refrigeration systems comprising halogenated compounds containing only fluorine as halogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2205/00—Aspects relating to compounds used in compression type refrigeration systems
- C09K2205/10—Components
- C09K2205/106—Carbon dioxide
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
ゾン層の破壊や、地球温暖化に影響を与えることの少な
い新たな作動流体を提供すること。 【解決手段】 式(1)で表される1,1−ジフルオロ
エタン(HFC−152a)と、式(2)で表される
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−13
4a)および二酸化炭素からなる作動流体。
Description
エアコン、冷蔵庫、冷凍機等の冷媒に使用される作動流
体に関する。
冷蔵庫、冷凍機等の装置では、作動流体として、フロン
類と称するハロゲン化炭化水素が知られており、利用温
度としては、凝縮温度および/または蒸発温度が約−1
5℃〜50℃の範囲にて使用されている。中でもHCF
C−22(クロロジフルオロメタン)は家庭用ルームエ
アコン、ビル用エアコンに、特定フロンCFC−11
(トリクロロモノフルオロメタン)は発泡剤、噴射剤、
ターボ式冷凍機、大型冷蔵庫等用に、CFC−12(ジ
クロロジフルオロメタン)はレシプロ式冷凍機に用いら
れる最も一般的な冷媒で、エアコン、電気冷蔵庫、カー
クーラー、ウインドクーラー、列車冷房、食品冷蔵、工
場冷却装置等、冷凍、冷房等の作動流体としてこれまで
広く使用されていた。
圏のオゾン層を著しく破壊するために、既に国際条約に
より、1996年1月より生産が全廃となっている。こ
れに伴い暫定的に代替フロンHCFC−22が使用され
ているが、ODP(オゾン破壊係数:CFC−11を基
準値1.0としている。)が0.055であり、200
4年以降逐次生産削減になり、2030年には生産が全
廃になる。これに替わって、ハロゲン化炭化水素の一部
を水素に置換した代替フロン、例えば、HFC−134
a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)がカーエ
アコン、家庭用電気冷蔵庫等の冷媒として既に実用化さ
れている。HFC−134aはODPが0で世界的に代
替フロンの主流になっており、現在、世界の大手代替フ
ロンメーカーで生産されている、しかしながら近年問題
にされているHGWP(地球温暖化係数:CFC−11
を基準値1.0としている。)が0.28と高い点が京
都会議(COP3)によって議論された。ちなみにHF
C−134aのHGWPは二酸化炭素の数千倍以上と言
われている。
状況を鑑み、作動流体としての機能も優れ、なおかつ、
オゾン層の破壊や、地球温暖化に影響を与えることの少
ない新たな作動流体を得るべく鋭意研究を重ねた結果、
ODPが0であって、HGWPが0.03であるHFC
−152a(1,1−ジフルオロエタン)が、これらの
要求を満足する作動流体となることを知り得た。しか
も、このHFC−152aは大気寿命が1.5〜1.7
年と、HFC−134aの大気寿命15年等に比べれば
極めて短く、この点からも地球環境に優しい作動流体と
なり得る。さらに良いことには、このHFC−152a
は冷凍能力、成績係数ともに優れており、作動流体とし
ての使用量がHFC−134aの60〜70%以下で済
むという点からも、地球温暖化に影響を与えることが少
なく、かつ経済的にも優れている。
が4.6〜16.9vol%と、その安全性に唯一問題
がある。最近、欧州等ではブタン等の可燃性ガスを作動
流体として用いる方法が検討され、一部実施されている
が、可燃性ガスを作動流体として用いるエアコン、冷蔵
庫、冷凍機等では従来の装置をそのまま使用すると言う
ことは不可能で、装置の大型化等の大幅な改良を強いら
れることになる。本発明者らはこの点に着目し、エアコ
ン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置をそのまま使用し
て、なおかつ安全性にも優れる方法を模索した。
を改善するためにHFC−152aに4〜25wt%の
二酸化炭素等の不活性ガスを添加することをアイデアと
して提唱しているが、詳細な実施データもなく、技術的
に不明瞭である。事実、低濃度の不活性ガスを添加する
だけではHFC−152aの安全性を改善することは困
難であり、かといって高濃度の不活性ガスを添加する
と、作動流体としての性能が著しく低下することにな
り、不活性ガスの添加というアイデアだけでは、HFC
−152aを安全かつ効率的に作動流体として用いるこ
とは不可能である。
はHFC−32(ジフルオロメタン)とHFC−134
aの組み合わせに、微量の二酸化炭素を添加してHFC
−32の燃焼性の問題を解決する提案をしているが、低
温時の漏洩ガスについての燃焼性の問題のみの解決で、
全面的に安全とは言えない。例えば、作動流体組成物の
全てが漏洩した時などの安全性については言及されてお
らず、必ずしも安全な作動流体とは言い難い。
論によるものであり、既存のエアコン、冷蔵庫、冷凍機
等の従来の装置にそのまま使用できるかどうかは甚だ疑
問であり、装置の大幅な改造等のデメリットを伴うもの
と考えられる。即ち、二酸化炭素等の不活性ガスを混合
して安全性を高めることができても、作動流体の冷凍能
力、成績係数が低ければ実用的ではなく、作動流体の組
成を限定することが重要な課題である。なおかつ、その
作動流体が現在使用されているエアコン、冷蔵庫、冷凍
機等の従来の装置にそのまま使用できれば、これは経済
的に有用といえる。
めに、本発明者らはHFC−152aに二酸化炭素を限
定された範囲で添加し、さらに第三成分としてHFC−
134aをこれも限定された範囲で添加することによ
り、ODPが0であって、HGWPが小さく、燃焼性の
問題等安全性にも優れ、作動流体としての冷凍能力、成
績係数が優秀であって、なおかつ、現住使用されている
エアコン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置にそのまま使
用できる作動流体を完成すべく、鋭意研究を重ねた結
果、以下のような範囲の組成物がこれらの要求を満足す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)と、式
(2)で表される1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン(HFC−134a)および二酸化炭素からなる作動
流体に関する。好ましくはHFC−152a:30〜8
0重量%、HFC−134a:10〜60重量%および
二酸化炭素1〜30重量%、さらに好ましくはHFC−
152a:60〜80重量%、HFC−134a:10
〜20重量%および二酸化炭素5〜20重量%からなる
組成分であって、ODPが0であって、HGWPが小さ
く、燃焼性の問題等安全性にも優れ、作動流体としての
冷凍能力、成績係数が優秀であって、なおかつ、現在使
用されているエアコン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置
にそのまま使用できる新規な作動流体を提供するもので
ある。
ODPが0であって、大前提となるオゾン破壊係数の問
題をクリアーしている。また、HGWPは例えばHFC
−152a:70重量%、HFC−134a:15重量
%および二酸炭素15重量%からなる組成物の場合0.
07であって、HFC−134aの単独の場合の四分の
一程度に抑えることができる。しかも、本発明による作
動流体としての使用量は従来のHFC−134aの70
%以下で済むことから、実質のHGWPは0.05以下
となり、地球温暖化に及ぼす影響も極めて小さくなる。
係数を損なうことなく、燃焼性の問題等を解決するため
に、HCF−152aにHFC−134aおよび二酸化
炭素を範囲を限定して添加する。HFC−152aの爆
発範囲は4.6〜16.9vol%であり、最も危険性
の高いと考えられる一般的な450リットルの冷蔵庫で
は、全量のHFC−152a:120g(現在使用され
ている冷蔵庫ではHFC−134a:170g程度が充
填されているが、HFC−152aの冷凍能力、成績係
数が高く、充填量はHFC−134aの約70%以下で
済む。)が漏洩した場合、庫内のHFC−152aガス
濃度は9.1vol%となって、爆発範囲内となり危険
である。危険を回避するために、HFC−152aに二
酸化炭素を添加すると、その爆発範囲は図1のようにな
り、二酸化炭素濃度が約10vol%を超えると、その
爆発下限界が9.1vol%以上になることが分かる。
化炭素を多量に添加することが好ましいが、添加量が多
すぎると今度は作動流体としての能力、即ち成積係数、
冷凍能力が低下し、系の圧力が上昇するという問題が生
じる。表1に、HFC−152aに二酸化炭素を添加し
た場合の成績係数、冷凍能力の変化、表2に系の圧力の
変化を示す。特に、系の圧力の上昇はその実用性に決定
的な致命傷を与える故、これらの問題を解決することが
急務となった。
としてHFC−134aを添加することにより、作動流
体としての能力を維持しつつ、なおかつ安全性にも優
れ、HGWPをそれ程上昇させないような組成を考え
た。HFC−134aの添加量としては10〜60重量
%、好ましくは10〜20重量%とすれば目的の作動流
体となり得ることを見出した。HFC−152aに二酸
化炭素及びHFC−134aを添加した場合の成績係
数、冷凍能力の変化を表3に、系の圧力の変化を表4に
示す。
有率が30%を超えると系の高温での圧力が急激に上昇
し、実用には不向きである。また、表3から明らかなよ
うに、二酸化炭素の含有率が30%以下であっても、H
FC−134aの含有率が高いと成績係数、冷凍能力が
低下し、HFC−152aの高い能力を相殺する結果と
なっている。これらの結果から、二酸化炭素の含有率は
1〜30重量%好ましくは5〜20重量%、HFC−1
34aの含有率は10〜60重量%好ましくは10〜2
0重量%とすれば、作動流体としての能力を維持しつ
つ、なおかつ安全性にも優れ、HGWPをそれ程上昇さ
せないような優れた作動流体となり得る確信を得た。本
発明によるこれらの組成範囲の作動流体は、いずれも先
に述べた爆発下限界が9.1vol%以上でなければな
らないという要求を充分に満足しており、極めて、安全
な作動流体といえる。
いるエアコン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置を改造す
ることなく使用できるという利点を有する。これまでに
数多くの作動流体が開発されてきたが、そのほとんどは
従来の装置を大幅に改造しなければ使用できず、その都
度新型機種のエアコン、冷蔵庫、冷凍機等として提供さ
れてきた。しかし、これは経済的には極めて不利であ
り、特に使用者にとっては大きい負担となる。本発明に
よる作動流体はこれらの点の考慮した優れた作動流体と
いうことができる。
されているエアコン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置等
に使用する場合、従来のHFC−134aの70%以下
で済み、この点からも経済的に有利な作動流体である。
しかも実質のHGWPは0.05以下となり、地球温暖
化に及ぼす極めて小さくなる。
いるエアコン、冷蔵庫、冷凍機等の従来の装置を改造す
ることなく使用しても、冷媒が接触する装置の部品に与
える影響は小さく、十分実用に供することができる。冷
媒が接触する装置の部品としては、銅合金製のフュージ
ブルプラグ、ゴム製のOリング、ゴム製のサクションホ
ース、アルミ製のサクションパイプ部、鉄製のサクショ
ンジョイント部等があるが、本発明による作動流体がこ
れらの部品に与える影響は小さく、従来使用されている
HFC−134aの影響と同等若しくはそれ以下であ
る。
良いが、付臭剤としてアルキルメルカプタンを添加して
も良い。好ましくはメチルメルカプタン、エチルメルカ
プタン、n−プロピルメルカプタン、i−プロピルメル
カプタン、n−ブチルメルカプタン、i−ブチルメルカ
プタン、t−ブチルメルカプタン等が挙げられる。
同等以上の成績係数、冷凍能力を有する。極めて優秀な
冷媒特性を持つ。しかも冷媒としての必要量はHFC−
134aの70%以下程度で済み、経済的にも優れてい
る。なおかつODPは0であって、HGWPはHFC−
134aの0.25に対して0.07と低く、使用量が
70%以下であることから、実質のHGWPは0.05
以下となって、地球環境に極めて優しい冷媒である。さ
らに、本発明の作動流体は新たに装置を開発する必要が
なく、現在使用されているエアコン、冷蔵庫、冷凍機等
の従来の装置にそのまま使用できるという利点も併せ持
つ。本発明の作動流体は、ルームエアコン、カーエアコ
ン、冷蔵庫、冷凍機等の冷媒、標準冷凍の作動流体とし
て有用である。
説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるも
のではない。
合冷媒の爆発限界試験を以下の要領で行った。放電用白
金、圧力計、吸気弁、HFC−152a吸入弁、HFC
−134a吸入弁、二酸化炭素吸入弁を付した所定の爆
発容器に、所定量HFC−152a、HFC−134a
及び二酸化炭素を分圧調整により吸入し、スパークし
た。スパークは0.3秒間継続し、1度のテストにつき
3回の着火を試みた。また、条件を一定とするために、
2回目以降の着火は圧力が元に戻るのを待って実施し
た。爆発限界値の判定は最初に爆発した爆発した濃度の
一つ手前の濃度で再びテストし、不爆確認が可能である
濃度を限界とした。
爆発下限界は9.1vo1%以上であり、安全性の要求
を充分に満足しているといえる。
排気量2000cc、冷媒としてはHFC一134aで
規定充填量は750g)で、HFC−134aを真空吸
引で抜き取り、HFC一152a(沸点−24℃、蒸気
圧:596.0kPa(25℃)、蒸発潜熱:327.
5KJ/Kg(沸点)、ODP;0,HGWP:0.0
3)を276g、EFC−134a(沸点−26.2
℃、蒸気圧:665.7kpa(25℃)、蒸発潜熱:
178.0KJ/Kg(沸点)、ODP:0、HGW
P:0.253)を138g、二酸化炭素(液化炭酸ガ
ス:比重:1.101(−37℃)、沸点−78.5
℃、蒸発潜熱:284.0.0KJ/Kg(−20
℃))を46g充填した。さらにこの混合系冷媒に付臭
剤としてエチルメルカプタンを、冷媒が気化した状態を
基準に10ppm(vo1)添加した。この混合系冷媒
のカーエアコンとしての性能試験結果は次の通りであっ
た。
℃、内気循環して、カーエアコンの吹き出し口温度を測
定した結果を表6に示す。
態での最低温度付近まで冷却していた。以後、14分経
過まで変化が少ないことから、この車種でのアイドリン
グ状態での冷却可能温度は16℃程度と判断し、走行状
態の同転数(rpm)で計測した。その結果、走行状態
にして8分後にサーモ設定温度(最低レベル)付近まで
冷却しており、CFC−12を使用した場合よりも冷却
効果が優れれていた。また、運転中、全くエチルメルカ
プタンの臭気はなく、水冷媒の洩れは全く認められなか
った。なお、付臭剤なしの混合系冷媒の性能は付臭剤を
添加した混合系冷媒一の性能と全く同様なものであっ
た。
C−134aを199g、二酸化炭素を18g、エチル
メルカプタンを5ppm添加した以外は実施例2と同じ
条件で、カーエアコン用冷媒の性能試験を実施した結果
は次の通りであった。
℃、内気循環して、カーエアコンの吹き出し口温度を測
定した結果を表7に示す。
カプタンの臭気は全くなく。冷媒は安定に作動している
ことが確認された。なお、付臭剤なしの混合系冷媒の性
能は付臭剤を添加した混合系冷媒の性能と全く同様なも
のであった。
22g、HFC−134aを83g、二酸化炭素を55
g、メチルメルカプタンを4PPm添加した以外は実施
例2と同じ条件で、カーエアコン用冷媒の性能試験を実
施した結果は次の通りであった。
℃、内気循環して、カーエアコンの吹き山し口温度を測
定した結果を表8に示す。
カプタンの臭気は全くなく、冷媒は安定に作動している
ことが確認された。なお、付臭剤なしの混合系冷媒の性
能は付臭剤を添加した混合系冷媒の性能と全く同様なも
のであった。
C−134aを143g、二酸化炭素を18g、エチル
メルカプタンを3ppm添加した以外は実施例2と同じ
条件で、カーエアコン用冷媒の性能試験を実施した結果
は次の通りであった。
℃、内気循環にして、カーエアコンの吹き出し口温度を
測定した結果を表9に示す。
ルカプタンの臭気は全くなく、冷媒は安定に作動してい
ることが確認された。なお、付臭剤なしの混合系冷媒の
性能は付臭剤を添加した混合系冷媒の性能と全く同様な
ものであった。
を使用してカーエアコンの性能試験を実施した結果を表
10に示す。外気温度32.4℃、内気循環にして温度
設定は最低レベルにした。
は、本発明の混合系冷媒に近い性能を示しているが、H
GWP値が二酸化炭素より数千倍高いことを考えると、
中古車からのHFC−134aの大気放出は地球環境の
温暖化を促進する観点から好まし冷媒とは考えられな
い。これに対して本発明による新規冷媒はHGWP値が
HFC−134aより低く、かつカーエアコンとしての
性能もHFC−134aと同等以上であり、種々のバラ
ンスが取れた優れた冷媒といえる。
て、HFC−134aを500g、冷凍機油を50g充
填して、カーエアコンの性能試験を実施した結果を表1
1に示す。外気温度36.0℃、内気循環にして温度設
定は最低レベルにした。
して、カーエアコンの性能試験を実施した結果を表12
に示す。外気温度31.0℃、内気循環にして温度設定
は撮低レベルにした。
ル)のHFC−134a:185gを真空吸引で抜き取
り、HFC−152aを88g、HFC−134aを1
8g、二酸化炭素を14g充填した。さらにこの混合系
冷媒に付臭剤としてエチルメルカプタンを、冷煤が気化
した状態を基準に10ppm(vo1)添加した。
し、18ヶ月間の実用テストを行い、3ヶ月毎にその状
態を観測した。また、同じ冷蔵庫をそのまま、同様に1
8ヶ月間の実用テストを行って比較した。結果を表13
に示す。なお、温度調節は中の設定とした。
50mmのステンレス製耐圧容器に、攪拌用のマグネチ
ックスタ−ラー(外皮テフロン製)とカーエアコンに使
用されているゴム製5/8インチO−リングを人れ、H
FC−152aを73g、HFC−134aを15g、
二酸化炭素を12g並びに冷凍機潤滑油20gを充填し
た。耐圧容器を恒温槽に浸し、系の温度が85℃になる
ように調整し、マグネチックスターラーで攪拌しながら
120時間保った。冷却後、耐圧容器を開放し、ゴム製
O−リングを取り出して、そのゴム径の変化を測定し
た。
0mm/min、で引っ張り試験を行った。引っ張り試
験時の温度は21℃、湿度は50%であった。比較のた
めに、同様の装置にゴム製5/8インチO−リングを入
れ、HFC−134aを100g、冷凍機潤滑油20g
を充填して、耐圧容器を恒温槽に浸し、系の温度が85
℃になるように調整して、マグネチックスターラーで攪
拌しながら120時間保った。冷却後、耐圧容器を開放
し、ゴム製O−リングを取り出して、そのゴム径の変化
を測定した。ゴム径を測定したO−リングを速度10.
0mm/minで引っ張り試験を行った。引っ張り試験
時の温度は21℃、湿度は50%であった。ゴム製O−
リングのゴム径の変化、断面積変化率を表14に、引っ
張り試験の結果を表15に示す。
品の冷媒と比較して同等以上の性能を有し、使用量も従
来品の70%以下で済み、なおかつ地球環境に優しい冷
媒であるといえる。カーエアコンによる連続運転走行試
験を15ヶ月以上実施したが、性能の経時的変化はな
く、付臭剤の洩れ即ち混合系冷媒の洩れもなく、安定に
作動していた。なお、本発明の作動流体はその安全性に
おいても優れており、仮にこの冷媒を使用した自動車が
衝突事故を起こしたとしても着火することは全く考えら
れず、極めて安全な作動流体といえる。
の爆発下限界並びに爆発上限界を示すグラフである。な
お、図1中、◆は爆発下限界を、■は爆発上限界を表
す。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1)で表される1,1−ジフルオロ
エタンと、式(2)で表される1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンおよび二酸化炭素からなる作動流体。 〔化1〕 CHF2 −CH3 ・・・・・式(1) 〔化2〕 CF3 −CH2 F ・・・・・式(2) - 【請求項2】 1,1−ジフルオロエタン30〜80重
量%、1,1,1,2−テトラフルオロエタン10〜6
0重量%および二酸化炭素1〜30重量%からなる作動
流体。 - 【請求項3】 1,1−ジフルオロエタン60〜80重
量%、1,1,1,2−テトラフルオロエタン10〜2
0重量%および二酸化炭素5〜20重量%からなる作動
流体。 - 【請求項4】 式(3)で表されるアルキルメルカプタ
ンを25ppm(気化した容積単位)以下含有する請求
項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の作動
流体。 〔化3〕 CnH2n+1SH ・・・・・式(3) (n:1〜4の整数)
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18073898A JP4153590B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 作動流体 |
CN98117971A CN1093161C (zh) | 1998-06-26 | 1998-07-30 | 工作流体 |
US09/339,275 US6261473B1 (en) | 1998-06-26 | 1999-06-23 | Working fluid containing 1,1-difluoroethane, 1,1,2,2-tetrafluoroethane and carbon dioxide |
TW088116597A TW521085B (en) | 1998-06-26 | 1999-09-28 | Working fluid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18073898A JP4153590B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 作動流体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000008028A true JP2000008028A (ja) | 2000-01-11 |
JP4153590B2 JP4153590B2 (ja) | 2008-09-24 |
Family
ID=16088458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18073898A Expired - Lifetime JP4153590B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 作動流体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6261473B1 (ja) |
JP (1) | JP4153590B2 (ja) |
CN (1) | CN1093161C (ja) |
TW (1) | TW521085B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100439277B1 (ko) * | 2000-09-06 | 2004-07-07 | 에이씨엠텍(주) | 저온용 혼합 냉매 조성물 |
JP2007503486A (ja) * | 2003-08-27 | 2007-02-22 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 冷媒混合物の使用 |
JP2010513646A (ja) * | 2006-12-19 | 2010-04-30 | アルケマ フランス | 冷媒として使用できる組成物 |
JP2017031407A (ja) * | 2002-10-25 | 2017-02-09 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | フッ素置換オレフィンを含有する組成物 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10228843A1 (de) * | 2002-06-27 | 2004-01-22 | Wacker-Chemie Gmbh | Verfahren zur chargenweisen Beschichtung von Sägedraht |
US7238299B2 (en) * | 2002-11-01 | 2007-07-03 | Honeywell International Inc. | Heat transfer fluid comprising difluoromethane and carbon dioxide |
CA2661007A1 (en) | 2006-09-01 | 2008-03-06 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Method for circulating selected heat transfer fluids through a closed loop cycle |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4294716A (en) * | 1980-05-14 | 1981-10-13 | Saccavino Joseph F | Halocarbon and azeotrope refrigerant compositions containing offensive warning component |
DE4116274C2 (de) * | 1991-05-17 | 1998-03-19 | Forschungszentrum Fuer Kaeltet | Kältemittel |
WO1994017153A1 (en) * | 1993-01-20 | 1994-08-04 | Imperial Chemical Industries Plc | Refrigerant compositions |
JPH0867870A (ja) | 1994-08-29 | 1996-03-12 | Daikin Ind Ltd | 冷媒組成物 |
GB9618207D0 (en) * | 1996-08-30 | 1996-10-09 | Ici Plc | Refrigerant compositions |
JPH10265771A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-06 | Sanai:Kk | 作動媒体 |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP18073898A patent/JP4153590B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1998-07-30 CN CN98117971A patent/CN1093161C/zh not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-06-23 US US09/339,275 patent/US6261473B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-28 TW TW088116597A patent/TW521085B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100439277B1 (ko) * | 2000-09-06 | 2004-07-07 | 에이씨엠텍(주) | 저온용 혼합 냉매 조성물 |
JP2017031407A (ja) * | 2002-10-25 | 2017-02-09 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | フッ素置換オレフィンを含有する組成物 |
JP2007503486A (ja) * | 2003-08-27 | 2007-02-22 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 冷媒混合物の使用 |
JP2010513646A (ja) * | 2006-12-19 | 2010-04-30 | アルケマ フランス | 冷媒として使用できる組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4153590B2 (ja) | 2008-09-24 |
US6261473B1 (en) | 2001-07-17 |
CN1243145A (zh) | 2000-02-02 |
TW521085B (en) | 2003-02-21 |
CN1093161C (zh) | 2002-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5084986B2 (ja) | ジフルオロメタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンおよび炭化水素の組成物 | |
KR101433297B1 (ko) | 열전달 조성물 | |
KR101450824B1 (ko) | 열전달 조성물 | |
KR100190185B1 (ko) | 디플루오로메탄; 1,1,1-트리플루오로에탄; 또는 프로판을 함유하는 비공비성 냉매 조성물들 | |
CN103589394B (zh) | 包含1,1,1,2-四氟乙烷(HFC134a)和2,3,3,3-四氟丙烯(HFO1234yf)的制冷剂组合物 | |
JP7462612B2 (ja) | 冷媒組成物およびその使用 | |
JP7328550B2 (ja) | 冷媒を含有する組成物、並びに、その組成物を用いた冷凍方法、冷凍装置の運転方法及び冷凍装置 | |
CN1119454A (zh) | 含氟烃和烃的混合物 | |
KR20160108597A (ko) | 조성물 및 그의 용도 | |
JP5633088B2 (ja) | 炭化水素混合冷媒、冷凍冷蔵又は冷暖房空調方法 | |
KR20160054519A (ko) | 디플루오로메탄, 펜타플루오로에탄, 테트라플루오로프로펜 및 임의로 프로판을 포함하는 열전달 유체 | |
US9359541B2 (en) | Compositions of 2,4,4,4-tetrafluorobut-1-ene and cis-1,1,1,4,4,4-hexafluorobut-2-ene | |
US6863840B2 (en) | Nonflammable, nonozone depleting, refrigerant mixtures suitable for use in mineral oil | |
JPH0681834B2 (ja) | ペンタフルオロエタン;1,1,1―トリフルオロエタン;およびクロロジフルオロメタンの共沸混合物様組成物 | |
JP4153590B2 (ja) | 作動流体 | |
JPH05504952A (ja) | 1,1,1,2―テトラフルオロエタン及びジメチルエーテルの共沸組成物 | |
BR112017016402B1 (pt) | Composição, métodos para a produção de esfriamento, para a produção de calor e para a detecção de um vazamento em um recipiente, método de formação de espuma, e, processos para a produção de produtos de aerossol e para a conversão de calor em energia mecânica | |
WO2004033582A1 (en) | Refrigerant compositions | |
JPH06340871A (ja) | 多成分非引火性冷媒組成物 | |
BR112017016774B1 (pt) | Composição, método para a produção de esfriamento, método para a produção de calor, processo para a conversão de calor em energia mecânica | |
JPH0867870A (ja) | 冷媒組成物 | |
JPH04222893A (ja) | 共沸および共沸様混合物 | |
JPH10265771A (ja) | 作動媒体 | |
JP2002226839A (ja) | 冷 媒 | |
KR100386829B1 (ko) | 캔의냉매조성물및그제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080606 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |