JP2000006881A - ばら物運搬船における陸揚げ用コンベヤの位置制御装置 - Google Patents

ばら物運搬船における陸揚げ用コンベヤの位置制御装置

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JP2000006881A
JP2000006881A JP19503098A JP19503098A JP2000006881A JP 2000006881 A JP2000006881 A JP 2000006881A JP 19503098 A JP19503098 A JP 19503098A JP 19503098 A JP19503098 A JP 19503098A JP 2000006881 A JP2000006881 A JP 2000006881A
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三樹男 飯尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸揚げ用コンベヤを装備した起伏、旋回可能
な片持ちブームの先端を埠頭のホッパに乗せてばら物の
荷揚げを行なうとき、船体の上下動によりブーム先端が
ずれてばら物がこぼれることをなくす。 【解決手段】 起伏手段42である巻揚機31をブーム
12に搭載し、その索条41を動滑車34,船体1と一
体に上下動する定滑車40を経てブーム12に固結し
た。ホッパ11に乗せた個所を支点19として船体1の
上下動によりブーム12が回動したとき、索条41の経
路長が変化して動滑車34がブーム12に対し上下移動
することを検知し、ブーム12の先端を所定位置に戻す
修正動作を行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はばら物運搬船に装備
された自動荷役設備の一部を構成する陸揚げ用コンベヤ
の荷揚げ作業時における放出端位置を制御する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉱石、石炭、石灰石、木材チップ、穀
物、セメントなどの小塊、粒体、粉体からなる不定形固
体貨物、即ちばら物を海上輸送するばら物運搬船の内
で、主に沿海区域を航行するものは荷役設備が不完全な
埠頭に接岸して荷揚げしなければならないことが多い。
そのために、貨物倉に積み込まれているばら物を陸揚げ
する自動荷役設備をばら物運搬船に装備することが、例
えば実開平2−33196号公報に提示されている。
【0003】即ち、この自動荷役設備は貨物倉の底に沿
って船体長手方向へ延びる第一コンベヤと、船底附近か
ら上甲板の上方へ延びる第二コンベヤと、上甲板の上か
ら埠頭の所定個所へ向かって延びる第三コンベヤとを具
えており、貨物倉に積み込まれているばら物を底の部分
から順次取り出して三つのコンベヤにより陸揚げするも
のである。
【0004】船側から陸側へばら物を受け渡す第三コン
ベヤ、即ち陸揚げ用コンベヤは荷役作業時に船体外側方
へ張り出されるが、それ以外のときは船体一側に沿って
上甲板の上に待避している。そのために、陸揚げ用コン
ベヤは船体の上甲板の上に起伏および旋回可能に片持ち
させたブームに設置されている。
【0005】そして、ブームを埠頭に設置されているホ
ッパに向けて船体外側方へ張り出し、陸揚げ用コンベヤ
の先端から放出したばら物をホッパに投入することによ
って陸揚げを行なうが、その際にブームの先端をホッパ
から上方へ離した状態で陸揚げするか、またはホッパの
上に乗せた状態で陸揚げをしている。
【0006】前者は陸揚げ用コンベヤから放出されたば
ら物がホッパに適確に投入されるように先端位置を定め
るのが困難であり、これに対して後者は放出されたばら
物がそのままホッパに投入されるので先端位置を定める
のが容易であるばかりか、粉塵の発生も少ないという利
点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、ばら物運搬船が
埠頭に接岸して荷揚げ作業を行なうとき、潮の干満およ
び積み荷の減少に伴って埠頭に対する船体の高さ位置が
大きく変化することを避けられない。また、波浪によっ
て船体が上下動することもある。
【0008】このような船体の上下位置の変化に伴って
ブーム先端のホッパに対する上下位置や前後位置が変化
することにより、ばら物の投入位置が変化し、場合によ
ってはブーム先端がホッパから外れてばら物をホッパ外
部にこぼすという不都合がないように、適宜に起伏また
は旋回させてブーム先端位置を修正しなければならな
い。そのために、運転者がホッパに対するブーム先端位
置を監視して手動運転による位置修正を行なっており、
きわめて面倒であった。加えて、手動運転では波浪によ
る一時的な上下動に対応して位置修正を的確に行なうこ
とは不可能である。
【0009】本発明は陸揚げ用コンベヤを装備したブー
ムのばら物放出端である先端のホッパに対する位置を船
体の上下位置の変化に応じて修正するブーム動作を、運
転者の手動運転によって行なわせているためきわめて面
倒であり、且つ目視に基く手動運転であるため的確な位
置修正が困難である、一時的な上下動に対応させること
が不可能である、という課題を解決し、船体の上下位置
の変化によって生じるブーム先端のホッパに対する位置
のずれを自動的に修正できるものとすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明はブームの
先端部をホッパの上に乗せてばら物を陸揚げすることを
前提とし、ブーム自身に起伏手段と先端位置修正手段と
を搭載して、船体の上下位置変化に伴うブームの先端部
を支点とする回動によって生じたホッパに対するブーム
先端の位置ずれを自動運転により修正させるものであ
る。
【0011】そのために、本発明は起伏手段をブームに
搭載した巻揚機であって、それより延出した索条の先端
をブームに対する上下位置可変の動滑車および船体と一
体に上下動する定滑車を経てブームに結合させた構成と
し、ブームが先端部を支点に回動したときに発生する索
条の経路長変化に応じた動滑車の上下位置変動を検知さ
せて、経路長を回動前の長さに戻すとともに回動したと
きに発生するブーム先端の位置ずれを修正するように、
巻揚機と先端位置修正手段とを運転させる構成とした。
【0012】このことにより、船体の上下位置の変化に
よって生じるブーム先端のホッパに対する位置のずれ
を、運転者の手動運転によることなく自動的に修正す
る、という目的が達成される。
【0013】ブーム先端のホッパに対する位置ずれの修
正は、ブームを旋回させることまたは伸縮させること、
或いはこれらを併用することによって行なわれる。その
ための第一の手段は、ブームの旋回中心を中心として船
体に固定された中心歯車およびこれと噛み合って転動す
る遊星歯車と、ブームを起伏可能に支持した旋回台に装
備されて遊星歯車を回転させる原動機とを具えた旋回装
置によって構成されている。この旋回装置はブームを上
甲板の上に待避させた位置と船体外側方へ張り出した位
置との間で大きく旋回させるほかに、ブームの回動に伴
う先端のホッパに対する位置ずれを、小さく旋回させる
ことによって修正する機能をもっている。
【0014】また、第二の手段は、ブームを旋回台に起
伏可能に支持した基端ブーム部と陸揚げ用コンベヤを装
備して基端ブーム部に前後可動に嵌装した先端ブーム部
とからなるテレスコピック構造とし、先端ブーム部を前
後動させる原動機を具えさせた伸縮装置によって構成さ
れている。この伸縮装置はブームの回動に伴う先端のホ
ッパに対する位置ずれを、ブーム長さを変えることによ
って修正する機能をもっており、大きな位置ずれに対処
させることができる。
【0015】旋回装置の原動機および伸縮装置の原動機
は動滑車の上下位置変動を検知したときに運転され、こ
れらの併用によってブーム先端をきめこまかく位置制御
することができるが、旋回用の原動機をブームに搭載す
ることなく従来と同様に船体側に搭載することもあり、
この場合は伸縮装置のみによって位置ずれの修正が行な
われる。
【0016】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、本発明を適用したばら物運搬船の概略
を示す図1において、船体1の船首近くから船尾近くに
亘って延びる船倉3の内部に設けられた船体長手方向へ
長大な貨物倉4の底から取り出したばら物を船底に沿っ
て船首方向へ送るベルトコンベヤからなる第一コンベヤ
5と、これより受け取ったばら物を船倉3の船首側空間
から上甲板2の上方へ送る垂直ベルトコンベヤからなる
第二コンベヤ6と、更にこれより受け取ったばら物を埠
頭10のホッパ11に投入して陸揚げするベルトコンベ
ヤからなる第三コンベヤ、即ち陸揚げ用コンベヤ7とを
具えている。
【0017】貨物倉4はホッパ形状とされ、その底面に
沿って船体長手方向へ往復走行する払出機8の回転羽根
9が貨物倉4に積み込まれているばら物を最下層のもの
から回転中心へ順次掻き寄せ、底面に設けたスリット状
の排出口からその下方に敷設されている第一コンベヤ5
の上に落下させるものである。また、陸揚げ用コンベヤ
7は上甲板2の上に起伏且つ旋回可能な片持ち式に設け
られたブーム12に装備されている。
【0018】図2,図3,図4を参照して、ブーム12
は細長い扁平な四角形であって、基端ブーム部13とこ
れに先端側から嵌装された前後可動の先端ブーム部14
とからなるテレスコピック構成とされ、荷揚げ用コンベ
ヤ7の原動機、プーリイ、アイドラなどを支持したコン
ベヤフレーム15は先端ブーム部14に取り付けられて
その先端から基端ブーム部13の後端に亘って延びてい
る。このコンベヤフレーム15は荷揚げ用コンベヤ7の
両側面と上面とを覆っており、荷揚げ用コンベヤ7の先
端から放出されたばら物をホッパ11に誘導して投入さ
せるシュート16を先端に有しているとともに、第二コ
ンベヤ6から放出されシュート18で誘導されたばら物
を旋回中心上で荷揚げ用コンベヤ7に受け渡す開口17
を基端部に有している。
【0019】先端ブーム部14を前後動させる原動機2
0は流体圧シリンダであり、そのシリンダ筒20aが基
端ブーム部13に取り付けられているとともにピストン
杆20bが先端ブーム部14に取り付けられている。そ
して、ブーム12のテレスコピック構造と原動機20と
はブーム12の先端、即ち荷揚げ用コンベヤ7のばら物
放出端のホッパ11に対する位置を修正する手段の一形
態である伸縮装置21を構成している。
【0020】上甲板2の上に基台22が構築されてお
り、その上面に旋回台23が旋回可能に乗っている。こ
の旋回台23の上面に設けた二つの軸受台24の間に基
端ブーム部13の基端部が挟み込まれ、支軸25によっ
て先端を上下へ移動させる方向へ回動可能、即ち起伏可
能に支持されている。
【0021】基台22は円柱形であってその外側周面に
旋回台23の旋回中心を中心とする中心歯車26が固定
形成されている。旋回台23の下面には電動機からなる
原動機28が取り付けられており、その出力軸に固定し
た遊星歯車27が中心歯車26と噛み合わせられてい
る。原動機28を運転すると遊星歯車27が中心歯車2
6に沿って自転しながら公転することにより、旋回台2
3が水平面上で旋回し、これより片持ち式に延びるブー
ム12を上甲板2の上で船体1の一側に沿って格納待避
した位置と、船体1の外側方へ張り出してホッパ11の
上に先端を臨ませた位置との間で旋回させる。
【0022】ホッパ11の上にブーム12の先端を臨ま
せた状態で小角度範囲の旋回を行なわせると、ホッパ1
1に対するブーム12の先端位置が変化する。従って、
中心歯車26,遊星歯車27および原動機28からなる
旋回装置29は荷揚げ用コンベヤ7のばら物放出端のホ
ッパ11に対する位置を修正する手段の一形態でもあ
る。
【0023】次に、先端ブーム部14の上面一側に巻揚
機31が搭載されているとともに、その巻胴32と接近
して対向させた誘導滑車33が設置されており、それら
の間の下方部分に動滑車34が配置されている。動滑車
34は先端ブーム部14の下面に突設した案内枠35に
設けた上下方向へ延びる案内溝35aに軸を嵌め込んで
上下可動とされており、この案内枠35には上限リミッ
トスイッチ36,下限リミットスイッチ37,および中
間リミットスイッチ38が取り付けられている。
【0024】また、旋回台23の上面に支柱39が設け
られており、この支柱39は定滑車40を保持してい
る。巻胴32から延出した索条41は動滑車34,誘導
滑車33,定滑車40に順次巻掛けられて巻胴32より
も先端側において先端ブーム部14に先端を固結してい
る。これらの巻揚機31およびこれより延出した索条4
1を巻掛けた動滑車34,定滑車40,誘導滑車33は
支軸25を中心にブーム12を起伏させる起伏手段42
を構成している。
【0025】ブーム12が支軸25のみで支えられて片
持ちされているとき、動滑車34は案内溝36の上端に
位置して定滑車として働き、索条41を巻胴32に巻込
むことによってブーム12を仰起させ、巻胴32から繰
出すことによってブーム12を倒伏させる。
【0026】前述の旋回装置29,起伏手段42および
伸縮装置21によって先端部を埠頭10のホッパ11の
上方であって、ばら物をこぼすことなく投入する個所に
位置させたとき、先端ブーム部14の先端部下面に設け
た沓部片19をホッパ11の上縁11aに乗せる。この
とき、動滑車34は案内溝35aの中間であって中間リ
ミットスイッチ38の側方に置いて上下いずれへも可動
とする。
【0027】荷揚げ作業開始時における潮位、吃水深さ
によってブーム12の起伏角度、長さが決定され、前記
の状態で貨物倉4のばら物が連続的に陸揚げされる。こ
の作業の進行に伴って積み荷が減少することにより船体
1の吃水深さが浅くなり、また潮の干満によって海面高
さが変化することにより、船体1は埠頭10に対して経
時的に上昇し或いは下降する。更に、大きな波浪を受け
て一時的に上下動することがある。
【0028】図5は船体1が上昇したときのブーム12
の先端位置の変化とその修正を説明する図であって、起
伏中心である支軸25および定滑車40が最初の位置2
5A,40Aから船体1の上昇高さと同じ高さの25
B,40Bで示す位置に上昇した場合、ブーム12はホ
ッパ11に乗っている沓部片19が最初の位置19Aか
ら19Bで示す位置に移動するとともにこの個所を支点
として回動する。
【0029】最初の位置における誘導滑車33Aから定
滑車40Aを経てブーム12への固結端43Aに至る索
条41の経路長よりも、これらが上昇した位置33B,
40B,43Bとなったときの索条41の経路長の方
が、図5に示した(33A)−33B,(43A)−4
3Bの分だけ長い。動滑車34は最初の位置34Aから
ブーム12と一体に上昇するが、その際に前記の経路長
増大分だけ余分に上昇して34Bに示す位置となる。
【0030】ブーム12の回動による支点の位置19A
から19Bへの移動、即ちブーム12の先端の移動量が
許容値を越えると、ばら物がホッパ11に適確に投入さ
れず、或いは沓部片19が上端縁11aから外れる、と
いう心配を生じる。この許容値を越えたことは動滑車3
4が上限リミットスイッチ37に接近してこれを作動す
ることによって検知される。
【0031】この検知信号によって、支点19を位置1
9Bから19Aに戻し或いは19Aと同等の位置に戻し
てホッパ11に対するブーム12の先端位置を適正位置
に修正する。この修正はブーム12を旋回させること、
先端ブーム部14を前進させること、或いはこれらを併
用すること、によって行なわれ、固結端43は位置43
Cとなり動滑車34は最初の位置34Aと同じ中間位置
に戻される。
【0032】船体1が更に上昇すると、前記の19A,
43Cとした位置を出発点として検知、修正が行なわれ
る。図示形態によると、ブーム12を伸縮可能としたた
め大幅な修正が可能であり、船体1の大きな上昇、下降
に対応させることができるものである。
【0033】図6は船体1が下降したときのブーム12
の先端位置の変化とその修正を説明する図であって、支
軸25および定滑車40が最初の位置25A,40Aか
ら船体1の下降高さと同じ高さの25D,40Dで示す
位置に下降した場合、ブーム12の沓部片19が位置1
9Aから19Dに示す位置に移動するとともにこの個所
を支点として回動する。
【0034】最初の位置における誘導滑車33Aから定
滑車40Aを経て固結端43Aに至る索条41の経路長
さよりも、これらが下降した位置33D,40D,43
Dとなったときの索条41の経路長さの方が、図6に示
した(33A)−33D,(43A)−43Dの分だけ
短かい。動滑車34は最初の位置34Aからブーム12
と一体に下降するが、その際に前記の経路長短縮分だけ
余分に下降して34Dに示す位置となる。
【0035】ブーム12の回動による支点19の位置1
9Aから19Dへの移動、即ちブーム12の先端の移動
量が許容値を越えたことは、動滑車34が下限リミット
スイッチ38に接近してこれを作動することによって検
知される。
【0036】この検知信号によって、ブーム12を旋回
させること、先端ブーム部14を前進させること、或い
はこれらを併用すること、によるブーム12の先端位置
の修正が行なわれ、固結端43は位置43Eとなり動滑
車34は最初の位置34Aと同じ中間位置に戻される。
船体1が更に下降すると、前記の19A,43Eとした
位置を出発点として検知、修正が行なわれる。
【0037】ブーム12の先端位置をホッパ11に対し
て適正位置に修正させる動作を旋回装置29,伸縮装置
21のいずれかまたは両方によって行なわせること、お
よび動滑車34を次の上昇または下降の検出に備えさせ
るとともに索条41の経路長変化に追従させるため巻揚
機31を運転することは、マイクロコンピュータに入力
される三つのリミットスイッチ36,37,38の検知
信号に基いて行なわれる。
【0038】図7は前記諸動作の手順を説明するフロー
チャートであって、上甲板2の上に待避しているブーム
12をステップ51で仰起・旋回させて先端を埠頭10
のホッパ11の上方に位置させ、ステップ52でブーム
12の先端が適正位置に置かれたことを目視により確認
したとき、ステップ53でブーム12を倒伏させて先端
部をホッパ11に乗せる。そして、そのときのブーム1
2の起伏角度、旋回角度をステップ54で確認して適正
位置として記憶させ、ステップ55に進んで荷揚げ作業
を行なわせる。
【0039】荷揚げ作業の途中で船体1が上昇または下
降したとき、ブーム12の回動に伴ってその起伏角度が
変化する。船体1が上下動したか否かはステップ56で
中間リミットスイッチ38からの信号に基いて識別さ
せ、上下動がなければそのまま荷揚げ終了に至らせる。
【0040】実際には、船体1の上下動は殆んど必然的
に発生するものであり、これに伴うブーム12の先端の
位置ずれが許容値を越える程度に船体1が上昇または下
降したか否かをそれぞれのステップ57,58で上限リ
ミットスイッチ36,下限リミットスイッチ37からの
信号に基いて判断させ、否であればステップ56に戻っ
て上下動の監視を継続する。
【0041】船体1が許容値以上に上昇したことをステ
ップ57で検知したとき、ブーム12の先端位置の修正
手段をステップ59で選択し、ブーム12を旋回させる
こと、先端ブーム部14を前進させてブーム12を伸長
させること、のいずれかまたは両方をステップ60,6
1で行なわせるとともに、ステップ62で索条41を繰
出すように巻揚機31を運転する。そして、ブーム12
の先端が適正位置に修正されたか否かをステップ63で
判定し、否であればステップ59に戻り、修正されてい
ればステップ56に戻る。
【0042】船体1が許容値以上に下降したことをステ
ップ58で検知したときは、ステップ64でブーム12
の先端位置の修正手段を選択し、ブーム12を旋回させ
ること、先端ブーム部14を前進させてブーム12を伸
長させること、のいずれかまたは両方をステップ65,
66で行なわせるとともに、ステップ67で索条41を
巻込むように巻揚機31を運転する。そして、ブーム1
2の先端が適正位置に修正されたか否かをステップ68
で判定し、否であればステップ64に戻り、修正されて
いわばステップ56に戻る。
【0043】そして、ステップ63,68において修正
を完了したと判定されたときのブーム12の起伏角度お
よび旋回角度は、次の修正動作の基準値としてステップ
54に入力され適正位置の書き替えが行なわれる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、陸揚げ用コンベヤを装備
したブームに起伏手段である巻揚機を搭載して船体上下
動に伴う索条の経路長変化によって船体の上下位置の変
化を検知し、埠頭のホッパに対するブーム先端位置を修
正させるようにした本発明によると、荷揚げ作業中に発
生する積み荷の減少および潮の干満に伴う船体の上昇、
下降および波浪による上下動に適確に対応してブーム先
端位置を自動的に修正し、陸揚げされるばら物をこぼす
ことなく確実にホッパに投入することができるものであ
る。
【0045】また、ブームの旋回装置をブーム自身に装
備させることにより、先端位置修正のための自動運転を
行なわせるシステムが簡単なものとなり、更にブームを
伸縮可能とすることにより船体の大幅な上昇、下降に対
応させることができ、自動荷役設備としての機能を著し
く向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したばら物運搬船の一形態を示す
断面概略図。
【図2】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図2の右側面図。
【図5】船体上昇時における位置修正を説明する線図。
【図6】船体下降時における位置修正を説明する線図。
【図7】位置修正動作の手順を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 船体, 4 貨物倉, 7 陸揚げ用コンベヤ,
10 埠頭, 11ホッパ, 12 ブーム, 13
基端ブーム部, 14 先端ブーム部, 20 原動
機, 21 伸縮装置, 23 旋回台, 26 中心
歯車, 27遊星歯車, 28 原動機, 29 旋回
装置, 31 巻揚機, 34 動滑車, 37,38
リミットスイッチ, 40 定滑車, 41 索条,
42起伏手段,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物倉から取り出したばら物を埠頭のホ
    ッパに投入することによって船側から陸側に受け渡す陸
    揚げ用コンベヤを装備して船体に起伏および旋回可能に
    片持ちされているブームに設けられた起伏手段および先
    端位置修正手段を具えており、 前記起伏手段は前記ブームに搭載された巻揚機であっ
    て、それより延出した索条の先端が前記ブームに対する
    上下位置可変の動滑車および前記船体と一体に上下動す
    る定滑車を経て前記ブームに結合しており、 前記ブームが前記船体の上下位置変化によって先端部を
    支点として回動したときに発生する前記索条の経路長変
    化に応じた前記動滑車の上下位置変動を検知させて、経
    路長変化分だけ前記検索を巻取り或いは繰出すように前
    記巻揚機を運転するとともに、前記回動により発生した
    前記ブーム先端の前記ホッパに対する位置のずれを修正
    するように前記先端位置修正手段を運転する、 構成としたことを特徴とするばら物運搬船における陸揚
    げ用コンベヤの位置制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した先端位置修正手段
    が、前記ブームの旋回中心を中心として前記船体に固定
    された中心歯車およびこれと噛み合って転動する遊星歯
    車と、前記ブームを起伏可能に支持した旋回台に装備さ
    れて前記遊星歯車を回転させる原動機とを具えた旋回装
    置で構成されていることを特徴とするばら物運搬船にお
    ける陸揚げ用コンベヤの位置制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した先端位置修正手段
    が、前記ブームを旋回台に起伏可能に支持した基端ブー
    ム部と前記陸揚げ用コンベヤを装備して前記基端ブーム
    部に前後可動に嵌装した先端ブーム部とからなるテレス
    コピック構造とし、前記先端ブーム部を前後動させる原
    動機を具えた伸縮装置で構成されていることを特徴とす
    るばら物運搬船における陸揚げ用コンベヤの位置制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した先端位置修正手段
    が、請求項2に記載した旋回装置と請求項3に記載した
    伸縮装置との併用で構成されていることを特徴とするば
    ら物運搬船における陸揚げ用コンベヤの位置制御装置。
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