JP2000006783A - 車両の走行制御装置 - Google Patents
車両の走行制御装置Info
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Abstract
く停止可能な車両の走行制御装置を提供する。 【解決手段】 車両が停止に至る際(S40)、車速Veが停
止直前の所定の低車速(Ve1<Ve<Ve2)にあるとき
には(S50)、該車速Veに比例した減速度(αe=K・V
e)で車両が減速制御されることになり(S52)、即ち、運
転者の制動操作による場合に極めて近い減速度で車両が
減速制御される。
Description
置に係り、詳しくは走行制御のうちの減速制御技術に関
する。
るために、先行車の追尾走行を行うべく車間距離制御装
置を備えた走行制御装置が開発され実用化されている。
置は、例えば、カメラ、レーザレーダ等の前方認識装置
からの情報に基づいて自車と先行車との間の車間距離を
検出し、この車間距離が予め設定された目標車間距離と
なるようエンジン出力や制動力を調整し、これにより車
両を加減速させ先行車を追尾(追尾走行制御)するよう
構成されている。
に、先行車の停止に応じて自車をも減速させるようにし
ており、特に停止直前にあっては迅速な停止を実現すべ
く減速度を一定にして減速させるようにしている。これ
により、自車が先行車に接触することなく所定の車間距
離を残して良好に停止可能とされている。
定の減速度で減速を行うようにすると、車速が停止間際
で急激に低下することになり、乗員が減速ショックを感
じることがあり好ましいことではない。
動力を緩めるようにし、さらに、前後加速度が大きいよ
うな場合には上記制動力を緩め始める車速を大きくする
ようにし、つまり制動力を緩め始めるタイミングを早め
るようにした構成の装置が特開平5−39013号公報
等に開示されており、これにより、停止直前において車
両をゆっくり減速させ、減速ショックを低減可能とされ
ている。
開示された装置では、車両の停止直前において制動力を
一定の割合で緩めるようにしているに過ぎず、減速ショ
ックを完全に低減しているとは言い難い。
転者はブレーキペダルの踏込み量を一定ではなく変化さ
せながら制動力を緩めて減速ショックを低減しているの
であるが、上記公報に開示された装置では、このような
運転者の意図を十分に反映したものとはなっていないの
である。
の状態となったときにおいて、やはり減速ショックが発
生する可能性が残されており好ましいものではない。
もので、その目的とするところは、車両を運転者の意図
に沿って減速ショックなく停止可能な車両の走行制御装
置を提供することにある。
ために、請求項1の発明によれば、車両が停止に至る
際、車速が停止直前の所定の低車速にあるときには、該
車速に比例した減速度で車両が減速制御されることにな
り、即ち、運転者の制動操作による場合に極めて近い状
態で減速度を変化させながら車両を減速可能とされる。
の意図に沿って滑らかに減速することとなり、乗員が減
速ショックを感じることがより好適に防止される。
された本発明に係る走行制御装置の概略構成図が示され
ており、以下、同図に基づき本発明に係る走行制御装置
の構成を説明する。
ームを発射し、このレーザビームをスキャニングするこ
とで車両1の前方に位置する物体を認識し、さらに該物
体までの距離を計測可能なスキャン式レーザレーダ2が
設けられている。また、車室内のルーフ部には、車両1
の前方を撮像するCCDカメラ4が取り付けられてい
る。このCCDカメラ4は、前方に位置する物体及び車
線(白線)等をも認識可能とされている。
制御しエンジン出力を調節するスロットルバルブ8が連
結されている。詳しくは、このスロットルバルブ8に
は、アクセルペダル(図示せず)の開度等に応じ、後述
の電子制御ユニット(ECU)50から出力される作動
信号に基づき自動的にバルブ開度を調節可能なスロット
ルアクチュエータ12が設けられている。
左右一対の後輪(従輪)22,22には油圧ディスクブ
レーキ等のサービスブレーキ24がそれぞれ設けられて
おり、このサービスブレーキ24は、負圧ブースタを有
したブレーキマスタシリンダ26を介してブレーキペダ
ル28に接続されている。また、ブレーキマスタシリン
ダ26には、ブレーキペダル28からの入力に拘わら
ず、ECU50からの作動信号に応じて自動的にサービ
スブレーキ24を作動可能な負圧式のブレーキアクチュ
エータ30が設けられている。
には、右車輪速VSR、左車輪速VSLを検出する車輪速セ
ンサ32がそれぞれの車輪に対応して設けられている。
これら車輪速センサ32,32は、自車速Veを検出す
るための自車速検出手段として機能する。
ホイール34のステアリングコラム36には、車両1の
走行制御装置を通常の走行状態と追尾走行制御による走
行状態とに切換える追尾走行切換操作スイッチ38が設
けられている。追尾走行切換操作スイッチ38をセット
側に操作すると車間距離制御、即ち追尾走行制御が開始
され、一方リセット側に操作するとその車間距離制御が
解除されることになる。
制御装置である。同図に示すように、ECU50の入力
側には、上記スキャン式レーザレーダ2、CCDカメラ
4、車輪速センサ32,32、追尾走行切換操作スイッ
チ38等の各種センサ、スイッチ類が接続され、一方、
出力側には、スロットルアクチュエータ12、ブレーキ
アクチュエータ30等の各種駆動装置類が接続されてい
る。
の制御内容について説明する。即ち、本発明に係る作用
及び効果について説明する。
のフローチャートが示されており、以下、図2を参照し
て本発明に係る追尾走行制御の制御手順を説明する。
に操作され、追尾走行制御が開始されると、先ず、ステ
ップS10において、先行車の判定処理が行われる。詳
しくは、当該ステップS10では、スキャン式レーザレ
ーダ2やCCDカメラ4からの情報に基づき車両1の前
方に物体が認識されると、この物体が車両であるか否か
を判別し、該物体が車両であると判別された場合には当
該車両を先行車と判定する。先行車が複数存在するよう
な場合には、例えばCCDカメラ4により認識された自
車レーン上或いは自車ハンドル角により推定された自車
レーン上に位置する車両を先行車と判定する。これによ
り、先行車が確定され、例えば、当該先行車、即ち追尾
走行切換操作スイッチ38がセットされたときの先行車
が車両1の先行車として固定される。
2,32からの情報に基づき、車両1の車速、即ち自車
速Veを算出する(車速検出手段)。ここでは、自車速
Veは例えば次式(1)より算出される。
均値とされる。
ン式レーザレーダ2からの情報に基づき、自車から先行
車までの距離、即ち車間距離Lが精度よく計測される。
報Lに基づき、自車と先行車との相対速度Vrが演算さ
れる。詳しくは、相対速度Vrは、当該ルーチンを前回
実行したときの車間距離情報Lの値、即ち前回値と今回
値との変化量ΔLに基づいて演算される。このとき、変
化量ΔLが正で相対速度Vrが正であれば自車は先行車
から離れつつあるとみなせ、変化量ΔLが負で相対速度
Vrが負であれば自車は先行車に接近しているとみなす
ことができる。
対速度Vrとに基づき、次式(2)から先行車速Vfが演算
される。
先行車加速度αfも演算される。詳しくは、先行車加速
度αfは、当該ルーチンを前回実行したときの先行車速
情報Vfの前回値と今回値との変化量ΔVfから演算され
る。
に基づき目標車間距離Leを設定する。詳しくは、EC
U50にはVeとLeとの関係を示すマップ(図示せず)
が予め実験等により設定され記憶されており、目標車間
距離Leは当該マップから求められる。
αeを演算する。図3を参照すると、目標加減速度αe演
算ルーチンが示されており、詳しくは、目標加減速度α
eは当該ルーチンの実行により設定される。
速Vfが値0(Vf=0)であるか否か、即ち先行車が停
止状態にあるか否かを判別する(停止移行状態検出手
段)。
で先行車が停止せず走行していると判定された場合に
は、次にステップS42に進む。
あるときの目標加減速度αeを求める。詳しくは、ここ
では、先行車が減速走行中である場合と先行車が定速走
行中である場合に分けて目標加減速度αeを求める。
(3)から目標加減速度αeを算出する。
場合に自車と先行車との間に最小限確保されるべき最小
車間距離を示しており、その値は、例えば10mとされ
る。
(4)から目標加減速度αeを算出する。
車間距離である。
es)で先行車が停止状態(Vf=0)であると判定さ
れた場合には、次にステップS44に進み、以降停止制
御を行う。
離L1(例えば、7.5m)より大であるか否かを判別す
る。判別結果が真(Yes)で車間距離Lが所定距離L
1よりも大きいときには、次にステップS46に進む。
が停止中であり且つ車間距離Lが大きい場合の目標加減
速度αeを算出する。
値0とすると相対速度Vrは自車速Veであり、目標車間
距離Leについては先行車が停止に至ると最小車間距離
Loとなることから、即ち、この式(5)は先行車速Vfを
値0として上式(4)を演算したものに他ならない。
o)で、車間距離Lが所定距離L1以下であると判定さ
れた場合には、次にステップS48に進む。
低車速Ve1(例えば、1km/h)よりも小となっているか
否かを判別する。判別結果が偽(No)で、自車速Ve
が所定の低車速Ve1にまで低下していないような場合に
は、次にステップS50に進む。
定の低車速Ve1よりも大きな値である所定の車速Ve2
(例えば、5km/h)より小であるか否かを判別する。判
別結果が偽(No)で、自車速Veが所定の車速Ve2以
上であるような場合には、ステップS46に進み、上記
式(5)から目標加減速度αeを算出するようにする。
ステップS50の判別結果が真(Yes)で、自車速V
eが所定の車速Ve2よりも小さいと判定された場合に
は、次にステップS52に進む。
減速度αeを算出する(減速制御手段)。
者の制動操作に応じた式とされている。
ときの自車速Veの時間変化が示されており、同図中破
線が運転者の制動操作による変化を、実線が目標加減速
度αeを上記式(6)により求めて車両1を減速させた場合
の変化を示しているが、このように、自車速Veが所定
の車速Ve1以上であって且つ所定の車速Ve2よりも小さ
いときには、比例定数Kを適正な値とすると、上記式
(6)に基づく曲線(実線)が運転者の制動操作に基づく
曲線(破線)上に良好に乗っており、故に、当該所定の
車速Ve1から所定の車速Ve2の範囲では、運転者の制動
操作に合わせるべく、上記式(6)に基づいて目標加減速
度αeを求めるようにしているのである。
り、自車速Veが所定の車速Ve1(例えば、1km/h)か
ら所定の車速Ve2(例えば、5km/h)の範囲にあるとき
には、自車速Veに比例した目標加減速度αeに基づいて
自車速Veが指数関数的に減少することなり、運転者の
意図に応じた滑らかな減速が実現可能とされ、減速ショ
ックが極めて良好に緩和されることとなる。
行され、ステップS48の判別結果が真(Yes)で、
自車速Veが所定の低車速Ve1(例えば、1km/h)より
も小と判定された場合には、次にステップS54に進
む。
所定値αe1(例えば、0.2G)に固定する。つまり、
上記式(6)に基づいて十分に減速し、自車速Veが所定の
低車速Ve1未満である場合には、もはや運転者が違和感
を感じるような減速ショックは発生しないと考えられ、
運転者の制動操作と同様に自車速Veを所定値αe1で一
定とするのである。ここに、所定値αe1(例えば、0.
2G)は運転者が極力違和感を感じることなく且つ速や
かに減速可能な値とされている。これにより、車両1
は、図4に示すように、滑らか且つ迅速に減速し停止に
至ることとなる。
されたら、図2に戻りステップS24を実行する。
車速Vfxより大きいか否かを判別する。詳しくは、所定
車速Vfxは予め設定された当該追尾走行制御を行う際の
先行車の上限車速であり、つまり、ここでは先行車速V
fが大きくなり追尾走行制御をキャンセル(中止)する
状況にあるか否かを判別する。
で、先行車速Vfが所定車速Vfx以下と判定された場合
には、ステップS26に進む。
否かの判別を行う。即ち、ここでは制動制御をすべきか
スロットル制御をすべきかの判別を行う。詳しくは、下
記1)〜3)の条件が成立した場合に制動制御を行うよ
うにする。
始距離であり、自車速Veと相対速度Vrとに基づき予め
設定されたマップに基づいて設定されるものである。
行制御中に相対速度Vrが負となり、車間距離Lが制動
開始距離Laを割り込んだか否か、或いは目標加減速度
αeが予め設定した所定値αe1を超えたか否かを判別す
る。
で、上記条件のいずれかが成立していない場合には、次
にステップS28に進み、スロットル制御を行う。スロ
ットル制御は、走行状態に応じて上記スロットルアクチ
ュエータ12を作動制御するものである。なお、該スロ
ットル制御は実際には別途設けられたサブルーチンによ
り実行されることになるが、その詳細についてはここで
は説明を省略する。
es)で、上記各条件が成立したと判定された場合に
は、次にステップS30に進み制動制御を実行する。制
動制御は、上記目標加減速度αeに基づいてサービスブ
レーキ24により発生させるべき制動力の演算を行い、
該制動力に応じてブレーキアクチュエータ30を作動制
御するものである。これにより、車両1が目標加減速度
αeに応じて良好且つ適正に減速制御されることにな
る。なお、該制動制御についても実際には別途設けられ
たサブルーチンにより実行されることになるが、その詳
細についてはここでは説明を省略する。
es)で、先行車速Vfが所定車速Vfxよりも大きいと
判定された場合には、次にステップS32に進む。
ンセルする。つまり、先行車速Vfが所定車速Vfxより
も大きい場合には、自車がいつまでも加速して先行車を
追尾しないよう追尾走行制御を中止するのである。な
お、実際には追尾走行制御のキャンセルは、別途設けら
れたサブルーチンにより実行されることになるが、これ
についてもここでは説明を省略する。
装置では、先行車が停止するとこれに伴って車両1(自
車)も停止に至ることになるのであるが、車両1が停止
する直前では、自車速Veに比例した減速度(αe=K・
Ve)で車両1を減速制御するようにしており、これに
より運転者の制動操作に沿った減速制御が可能とされて
いる。
者の意図に沿い滑らかに減速することとなり、乗員が減
速ショックを感じることが好適に防止されることとな
る。
車両の走行制御装置によれば、車両が停止に至る際、車
速が停止直前の所定の低車速にあるときには、該車速に
比例した減速度で車両を減速制御するようにしたので、
運転者の制動操作に極めて近い状態で減速度を変化させ
ながら車両を減速させることができる。故に、停止直前
において、車両を運転者の意図に沿って滑らかに減速さ
せるようにでき、乗員が減速ショックを感じることを好
適に防止することができる。
ある。
ある。
すフローチャートである。
きの自車速Veの時間変化を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 車両が停止に至ることを検出する停止移行状態検出手段
と、 前記停止移行状態検出手段により車両の停止移行状態が
検出され、前記車速検出手段により検出される車速が停
止直前の所定の低車速にあるとき、該車速に比例した減
速度で車両を減速させる減速制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両の走行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17493498A JP3707521B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車両の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP3707521B2 JP3707521B2 (ja) | 2005-10-19 |
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ID=15987289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17493498A Expired - Lifetime JP3707521B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車両の走行制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3707521B2 (ja) |
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- 1998-06-22 JP JP17493498A patent/JP3707521B2/ja not_active Expired - Lifetime
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