JP3707521B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の走行制御装置に係り、詳しくは走行制御のうちの減速制御技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
近年、自動車の運転操作を軽減するために、先行車の追尾走行を行うべく車間距離制御装置を備えた走行制御装置が開発され実用化されている。
【0003】
この車間距離制御装置を備えた走行制御装置は、例えば、カメラ、レーザレーダ等の前方認識装置からの情報に基づいて自車と先行車との間の車間距離を検出し、この車間距離が予め設定された目標車間距離となるようエンジン出力や制動力を調整し、これにより車両を加減速させ先行車を追尾(追尾走行制御)するよう構成されている。
【0004】
ところで、当該走行制御装置では、一般に、先行車の停止に応じて自車をも減速させるようにしており、特に停止直前にあっては迅速な停止を実現すべく減速度を一定にして減速させるようにしている。これにより、自車が先行車に接触することなく所定の車間距離を残して良好に停止可能とされている。
【0005】
ところが、このように停止直前において一定の減速度で減速を行うようにすると、車速が停止間際で急激に低下することになり、乗員が減速ショックを感じることがあり好ましいことではない。
【0006】
そこで、例えば、車両が停止する直前で制動力を緩めるようにし、さらに、前後加速度が大きいような場合には上記制動力を緩め始める車速を大きくするようにし、つまり制動力を緩め始めるタイミングを早めるようにした構成の装置が特開平5−39013号公報等に開示されており、これにより、停止直前において車両をゆっくり減速させ、減速ショックを低減可能とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に開示された装置では、車両の停止直前において制動力を一定の割合で緩めるようにしているに過ぎず、減速ショックを完全に低減しているとは言い難い。
【0008】
つまり、車両を停止させる際、実際には運転者はブレーキペダルの踏込み量を一定ではなく変化させながら制動力を緩めて減速ショックを低減しているのであるが、上記公報に開示された装置では、このような運転者の意図を十分に反映したものとはなっていないのである。
【0009】
故に、当該装置によれば、車両が停止直前の状態となったときにおいて、やはり減速ショックが発生する可能性が残されており好ましいものではない。
【0010】
本発明は、上述した事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、車両を運転者の意図に沿って減速ショックなく停止可能な車両の走行制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1の発明によれば、自車両が停止に至る際、自車両の車速が停止直前の第1の低車速以上であるときには、自車両の車速と車間距離とに基づく減速度で自車両が減速され、第1の低車速未満且つ該第1の低車速より小さい第2の低車速以上であるときには、自車両の車速に比例した減速度で自車両が減速され、第2の低車速未満であるときには、所定の減速度で自車両を減速されることになり、即ち、運転者の制動操作による場合に極めて近い状態で減速度を変化させながら車両を減速可能とされる。
【0012】
従って、停止直前において、車両が運転者の意図に沿って滑らかに減速することとなり、乗員が減速ショックを感じることがより好適に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、車両1に搭載された本発明に係る走行制御装置の概略構成図が示されており、以下、同図に基づき本発明に係る走行制御装置の構成を説明する。
【0014】
車両1の前部には、前方に向けてレーザビームを発射し、このレーザビームをスキャニングすることで車両1の前方に位置する物体を認識し、さらに該物体までの距離を計測可能なスキャン式レーザレーダ2が設けられている。また、車室内のルーフ部には、車両1の前方を撮像するCCDカメラ4が取り付けられている。このCCDカメラ4は、前方に位置する物体及び車線(白線)等をも認識可能とされている。
【0015】
エンジン6には、エンジン6への吸気量を制御しエンジン出力を調節するスロットルバルブ8が連結されている。詳しくは、このスロットルバルブ8には、アクセルペダル(図示せず)の開度等に応じ、後述の電子制御ユニット(ECU)50から出力される作動信号に基づき自動的にバルブ開度を調節可能なスロットルアクチュエータ12が設けられている。
【0016】
左右一対の前輪(駆動輪)20,20及び左右一対の後輪(従輪)22,22には油圧ディスクブレーキ等のサービスブレーキ24がそれぞれ設けられており、このサービスブレーキ24は、負圧ブースタを有したブレーキマスタシリンダ26を介してブレーキペダル28に接続されている。また、ブレーキマスタシリンダ26には、ブレーキペダル28からの入力に拘わらず、ECU50からの作動信号に応じて自動的にサービスブレーキ24を作動可能な負圧式のブレーキアクチュエータ30が設けられている。
【0017】
また、従輪である上記後輪22,22近傍には、右車輪速VSR、左車輪速VSLを検出する車輪速センサ32がそれぞれの車輪に対応して設けられている。これら車輪速センサ32,32は、自車速Veを検出するための自車速検出手段として機能する。
【0018】
車両1の車室内に設けられたステアリングホイール34のステアリングコラム36には、車両1の走行制御装置を通常の走行状態と追尾走行制御による走行状態とに切換える追尾走行切換操作スイッチ38が設けられている。追尾走行切換操作スイッチ38をセット側に操作すると車間距離制御、即ち追尾走行制御が開始され、一方リセット側に操作するとその車間距離制御が解除されることになる。
【0019】
ECU50は、車両1の各種制御を司る主制御装置である。同図に示すように、ECU50の入力側には、上記スキャン式レーザレーダ2、CCDカメラ4、車輪速センサ32,32、追尾走行切換操作スイッチ38等の各種センサ、スイッチ類が接続され、一方、出力側には、スロットルアクチュエータ12、ブレーキアクチュエータ30等の各種駆動装置類が接続されている。
【0020】
以下、このように構成された走行制御装置の制御内容について説明する。即ち、本発明に係る作用及び効果について説明する。
【0021】
図2を参照すると、追尾走行制御ルーチンのフローチャートが示されており、以下、図2を参照して本発明に係る追尾走行制御の制御手順を説明する。
【0022】
追尾走行切換操作スイッチ38がセット側に操作され、追尾走行制御が開始されると、先ず、ステップS10において、先行車の判定処理が行われる。詳しくは、当該ステップS10では、スキャン式レーザレーダ2やCCDカメラ4からの情報に基づき車両1の前方に物体が認識されると、この物体が車両であるか否かを判別し、該物体が車両であると判別された場合には当該車両を先行車と判定する。先行車が複数存在するような場合には、例えばCCDカメラ4により認識された自車レーン上或いは自車ハンドル角により推定された自車レーン上に位置する車両を先行車と判定する。これにより、先行車が確定され、例えば、当該先行車、即ち追尾走行切換操作スイッチ38がセットされたときの先行車が車両1の先行車として固定される。
【0023】
ステップS12では、上記車輪速センサ32,32からの情報に基づき、車両1の車速、即ち自車速Veを算出する(車速検出手段)。ここでは、自車速Veは例えば次式(1)より算出される。
【0024】
Ve=(VSR+VSL)/2 …(1)
つまり、自車速Veは右車輪速VSRと左車輪速VSLの平均値とされる。
【0025】
そして、ステップS14において、スキャン式レーザレーダ2からの情報に基づき、自車から先行車までの距離、即ち車間距離Lが精度よく計測される。
【0026】
次のステップS16では、上記車間距離情報Lに基づき、自車と先行車との相対速度Vrが演算される。詳しくは、相対速度Vrは、当該ルーチンを前回実行したときの車間距離情報Lの値、即ち前回値と今回値との変化量ΔLに基づいて演算される。このとき、変化量ΔLが正で相対速度Vrが正であれば自車は先行車から離れつつあるとみなせ、変化量ΔLが負で相対速度Vrが負であれば自車は先行車に接近しているとみなすことができる。
【0027】
ステップS18では、上記自車速Veと相対速度Vrとに基づき、次式(2)から先行車速Vfが演算される。
【0028】
Vf=Ve+Vr …(2)
ここでは、さらに、先行車速Vfを微分処理することで先行車加速度αfも演算される。詳しくは、先行車加速度αfは、当該ルーチンを前回実行したときの先行車速情報Vfの前回値と今回値との変化量ΔVfから演算される。
【0029】
次のステップS20では、上記自車速Veに基づき目標車間距離Leを設定する。詳しくは、ECU50にはVeとLeとの関係を示すマップ(図示せず)が予め実験等により設定され記憶されており、目標車間距離Leは当該マップから求められる。
【0030】
ステップS22では、自車の目標加減速度αeを演算する。図3を参照すると、目標加減速度αe演算ルーチンが示されており、詳しくは、目標加減速度αeは当該ルーチンの実行により設定される。
【0031】
図3のステップS40では、先ず、先行車速Vfが値0(Vf=0)であるか否か、即ち先行車が停止状態にありるか否かを判別する(自車両停止移行状態判定手段)。
【0032】
該ステップS40の判別結果が偽(No)で先行車が停止せず走行していると判定された場合には、次にステップS42に進む。
【0033】
ステップS42では、先行車が走行状態にあるときの目標加減速度αeを求める。詳しくは、ここでは、先行車が減速走行中である場合と先行車が定速走行中である場合に分けて目標加減速度αeを求める。
【0034】
先行車が減速走行中である場合には、次式(3)から目標加減速度αeを算出する。
【0035】
αe=−Vr・Ve/(L−Lo) …(3)
ここに、Loは先行車が減速し停止に至ったと仮定した場合に自車と先行車との間に最小限確保されるべき最小車間距離を示しており、その値は、例えば10mとされる。
【0036】
先行車が定速走行中である場合には、次式(4)から目標加減速度αeを算出する。
【0037】
αe=Vr2/2・(L−Le) …(4)
ここに、Leは上記ステップS20において求めた目標車間距離である。
【0038】
一方、ステップS40の判別結果が真(Yes)で先行車が停止状態(Vf=0)である、即ち自車両が停止すべき停止移行状態にあると判定された場合には、次にステップS44に進み、以降自車両の停止制御を行う(減速制御手段)。
【0039】
ステップS44では、車間距離Lが所定距離L1(例えば、7.5m)より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で車間距離Lが所定距離L1よりも大きいときには、次にステップS46に進む。
【0040】
ステップS46では、次式(5)から先行車が停止中であり且つ車間距離Lが大きい場合の目標加減速度αeを算出する。
【0041】
αe=Ve2/2・(L−Lo) …(5)
なお、先行車が停止中である場合には、先行車速Vfを値0とすると相対速度Vrは自車速Veであり、目標車間距離Leについては先行車が停止に至ると最小車間距離Loとなることから、即ち、この式(5)は先行車速Vfを値0として上式(4)を演算したものに他ならない。
【0042】
一方、ステップS44の判別結果が偽(No)で、車間距離Lが所定距離L1以下であると判定された場合には、次にステップS48に進む。
【0043】
ステップS48では、自車速Veが所定の低車速Ve1(第2の低車速、例えば、1km/h)よりも小となっているか否かを判別する。判別結果が偽(No)で、自車速Veが所定の低車速Ve1にまで低下していないような場合には、次にステップS50に進む。
【0044】
ステップS50では、自車速Veが上記所定の低車速Ve1よりも大きな値である所定の車速Ve2(第1の低車速、例えば、5km/h)より小であるか否かを判別する。判別結果が偽(No)で、自車速Veが所定の車速Ve2以上であるような場合には、ステップS46に進み、上記式(5)から目標加減速度αeを算出するようにする。
【0045】
一方、当該ルーチンが繰り返し実行され、ステップS50の判別結果が真(Yes)で、自車速Veが所定の車速Ve2よりも小さいと判定された場合には、次にステップS52に進む。
【0046】
ステップS52では、次式(6)から目標加減速度αeを算出する。
【0047】
αe=K・Ve …(6)
ここに、Kは比例定数であり、当該式(6)は実際の運転者の制動操作に応じた式とされている。
【0048】
つまり、図4を参照すると、低車速であるときの自車速Veの時間変化が示されており、同図中破線が運転者の制動操作による変化を、実線が目標加減速度αeを上記式(6)により求めて車両1を減速させた場合の変化を示しているが、このように、自車速Veが所定の車速Ve1以上であって且つ所定の車速Ve2よりも小さいときには、比例定数Kを適正な値とすると、上記式(6)に基づく曲線(実線)が運転者の制動操作に基づく曲線(破線)上に良好に乗っており、故に、当該所定の車速Ve1から所定の車速Ve2の範囲では、運転者の制動操作に合わせるべく、上記式(6)に基づいて目標加減速度αeを求めるようにしているのである。
【0049】
これにより、車両1が停止に至る直前にあり、自車速Veが所定の車速Ve1(例えば、1km/h)から所定の車速Ve2(例えば、5km/h)の範囲にあるときには、自車速Veに比例した目標加減速度αeに基づいて自車速Veが指数関数的に減少することなり、運転者の意図に応じた滑らかな減速が実現可能とされ、減速ショックが極めて良好に緩和されることとなる。
【0050】
そして、当該ルーチンがさらに繰り返し実行され、ステップS48の判別結果が真(Yes)で、自車速Veが所定の低車速Ve1(例えば、1km/h)よりも小と判定された場合には、次にステップS54に進む。
【0051】
ステップS54では、目標加減速度αeを所定値αe1(例えば、0.2G)に固定する。つまり、上記式(6)に基づいて十分に減速し、自車速Veが所定の低車速Ve1未満である場合には、もはや運転者が違和感を感じるような減速ショックは発生しないと考えられ、運転者の制動操作と同様に自車速Veを所定値αe1で一定とするのである。ここに、所定値αe1(例えば、0.2G)は運転者が極力違和感を感じることなく且つ速やかに減速可能な値とされている。これにより、車両1は、図4に示すように、滑らか且つ迅速に減速し停止に至ることとなる。
【0052】
以上のようにして目標加減速度αeが設定されたら、図2に戻りステップS24を実行する。
【0053】
ステップS24では、先行車速Vfが所定車速Vfxより大きいか否かを判別する。詳しくは、所定車速Vfxは予め設定された当該追尾走行制御を行う際の先行車の上限車速であり、つまり、ここでは先行車速Vfが大きくなり追尾走行制御をキャンセル(中止)する状況にあるか否かを判別する。
【0054】
ステップS24の判別結果が偽(No)で、先行車速Vfが所定車速Vfx以下と判定された場合には、ステップS26に進む。
【0055】
ステップS26では、自車を減速すべきか否かの判別を行う。即ち、ここでは制動制御をすべきかスロットル制御をすべきかの判別を行う。詳しくは、下記1)〜3)の条件が成立した場合に制動制御を行うようにする。
【0056】
1) 追尾走行制御中
2) Vr<0
3) L<La 又は αe>αe1
ここに、Laは、自車が先行車に接近したときの制動開始距離であり、自車速Veと相対速度Vrとに基づき予め設定されたマップに基づいて設定されるものである。
【0057】
つまり、当該ステップS26では、追尾走行制御中に相対速度Vrが負となり、車間距離Lが制動開始距離Laを割り込んだか否か、或いは目標加減速度αeが予め設定した所定値αe1を超えたか否かを判別する。
【0058】
ステップS26の判別結果が偽(No)で、上記条件のいずれかが成立していない場合には、次にステップS28に進み、スロットル制御を行う。スロットル制御は、走行状態に応じて上記スロットルアクチュエータ12を作動制御するものである。なお、該スロットル制御は実際には別途設けられたサブルーチンにより実行されることになるが、その詳細についてはここでは説明を省略する。
【0059】
一方、ステップS26の判別結果が真(Yes)で、上記各条件が成立したと判定された場合には、次にステップS30に進み制動制御を実行する。制動制御は、上記目標加減速度αeに基づいてサービスブレーキ24により発生させるべき制動力の演算を行い、該制動力に応じてブレーキアクチュエータ30を作動制御するものである。これにより、車両1が目標加減速度αeに応じて良好且つ適正に減速制御されることになる。なお、該制動制御についても実際には別途設けられたサブルーチンにより実行されることになるが、その詳細についてはここでは説明を省略する。
【0060】
また、ステップS24の判別結果が真(Yes)で、先行車速Vfが所定車速Vfxよりも大きいと判定された場合には、次にステップS32に進む。
【0061】
ステップS32では、追尾走行制御をキャンセルする。つまり、先行車速Vfが所定車速Vfxよりも大きい場合には、自車がいつまでも加速して先行車を追尾しないよう追尾走行制御を中止するのである。なお、実際には追尾走行制御のキャンセルは、別途設けられたサブルーチンにより実行されることになるが、これについてもここでは説明を省略する。
【0062】
以上説明した如く、本発明に係る走行制御装置では、先行車が停止するとこれに伴って車両1(自車)も停止に至ることになるのであるが、車両1が停止する直前では、自車速Veに比例した減速度(αe=K・Ve)で車両1を減速制御するようにしており、これにより運転者の制動操作に沿った減速制御が可能とされている。
【0063】
従って、停止直前において、車両1が運転者の意図に沿い滑らかに減速することとなり、乗員が減速ショックを感じることが好適に防止されることとなる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の車両の走行制御装置によれば、自車両が停止に至る際、自車両の車速が停止直前の第1の低車速以上であるときには、自車両の車速と車間距離とに基づく減速度で自車両を減速させ、第1の低車速未満且つ該第1の低車速より小さい第2の低車速以上であるときには、自車両の車速に比例した減速度で自車両を減速させ、第2の低車速未満であるときには、所定の減速度で自車両を減速させるようにしたので、運転者の制動操作に極めて近い状態で減速度を変化させながら車両を減速させることができる。故に、停止直前において、車両を運転者の意図に沿って滑らかに減速させるようにでき、乗員が減速ショックを感じることを好適に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載された走行制御装置の概略構成図である。
【図2】追尾走行制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る目標減速度αe演算ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本発明に係り、自車が低車速から停止に至るときの自車速Veの時間変化を示す図である。
【符号の説明】
1 車両(自車)
2 スキャン式レーザレーダ
32 車輪速センサ
38 追尾走行切換操作スイッチ
50 電子制御ユニット(ECU)
Claims (1)
- 自車両の車速を検出する自車速検出手段と、
先行車両を検出する先行車両検出手段と、
前記先行車両検出手段からの情報に基づき先行車両と自車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
前記車速検出手段により検出される自車両の車速と前記車間距離検出手段により検出される車間距離とに基づき先行車両の車速を検出する先行車速検出手段と、
前記先行車速検出手段からの情報に基づき先行車両が停止状態にあるとき、自車両が停止すべき停止移行状態にあると判定する自車両停止移行状態判定手段と、
前記自車両停止移行状態判定手段により自車両が前記停止移行状態にあると判定されたとき、自車両を減速させる減速制御手段とを備え、
前記減速制御手段は、前記車速検出手段により検出される自車両の車速が停止直前の第1の低車速以上であるとき、自車両の車速と車間距離とに基づく減速度で自車両を減速させ、第1の低車速未満且つ該第1の低車速より小さい第2の低車速以上であるとき、自車両の車速に比例した減速度で自車両を減速させ、第2の低車速未満であるとき、所定の減速度で自車両を減速させることを特徴とする車両の走行制御装置。
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