JP2000006672A - 水田作業機の原動部構造 - Google Patents
水田作業機の原動部構造Info
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- JP2000006672A JP2000006672A JP17873398A JP17873398A JP2000006672A JP 2000006672 A JP2000006672 A JP 2000006672A JP 17873398 A JP17873398 A JP 17873398A JP 17873398 A JP17873398 A JP 17873398A JP 2000006672 A JP2000006672 A JP 2000006672A
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 出力性能を向上する。
【解決手段】 原動部の左右両側に位置するステップ部
及び原動部の前方位置においてこれらステップ部の前端
同士を連結する連結部9Bを備えた前部ステップ9と、
前記連結部9Bの下側に重ねる状態に配置したバンパー
27との接合部にボンネット26内への吸気取入れ用の
開口28を形成し、この開口28から取り入れた外気を
エアークリーナ20の吸気口20aに導く吸気ダクト2
9を設ける。
及び原動部の前方位置においてこれらステップ部の前端
同士を連結する連結部9Bを備えた前部ステップ9と、
前記連結部9Bの下側に重ねる状態に配置したバンパー
27との接合部にボンネット26内への吸気取入れ用の
開口28を形成し、この開口28から取り入れた外気を
エアークリーナ20の吸気口20aに導く吸気ダクト2
9を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機など水田作
業機の原動部構造に関する。
業機の原動部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原動部構造では、エンジンの吸気
系を構成するに、エアークリーナをボンネット内に配置
してボンネット内の空気をエンジン吸気としていた。
系を構成するに、エアークリーナをボンネット内に配置
してボンネット内の空気をエンジン吸気としていた。
【0003】また、排気マニホールド及びマフラパイプ
を冷却するに、従来の原動部構造では、特開平9‐30
0986号公報において見られるように、排気マニホー
ルドを覆ってラジエータからエンジンに向かって排出さ
れる冷却排気の一部を排気マニホールドの外周部に沿っ
て流動するように案内することにより排気マニホールド
を冷却させるマニホールド用導風カバーを設け、マフラ
パイプを覆ってマニホールド用導風カバーから排出され
る排気の一部をマフラパイプの外周部に沿って流動する
ように案内することによりマフラパイプを冷却させるパ
イプ用導風カバーを設けていた。
を冷却するに、従来の原動部構造では、特開平9‐30
0986号公報において見られるように、排気マニホー
ルドを覆ってラジエータからエンジンに向かって排出さ
れる冷却排気の一部を排気マニホールドの外周部に沿っ
て流動するように案内することにより排気マニホールド
を冷却させるマニホールド用導風カバーを設け、マフラ
パイプを覆ってマニホールド用導風カバーから排出され
る排気の一部をマフラパイプの外周部に沿って流動する
ように案内することによりマフラパイプを冷却させるパ
イプ用導風カバーを設けていた。
【0004】更に、エンジンの出力軸にカップリングを
介して連動させたベルト伝動装置の駆動プーリ軸を支持
するに、従来の原動部構造では、駆動プーリ軸の両端部
それぞれをブラケットに回転自在に支承させていた。
介して連動させたベルト伝動装置の駆動プーリ軸を支持
するに、従来の原動部構造では、駆動プーリ軸の両端部
それぞれをブラケットに回転自在に支承させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
ときは、次のような欠点があった。
ときは、次のような欠点があった。
【0006】エンジン吸気面については、ボンネット内
の高温空気をエンジン吸気とするため、充填効率が悪く
て出力性能が悪化していた。
の高温空気をエンジン吸気とするため、充填効率が悪く
て出力性能が悪化していた。
【0007】排気マニホールド及びマフラパイプの冷却
面については、マニホールド用導風カバーの入口がラジ
エータから離隔位置してマニホールド用導風カバーへの
冷却排気の導入量が少なかったから、排気マニホールド
を十分に冷却することができなかった。他方、パイプ用
導風カバーには、マニホールド用カバーからの排気の一
部を供給するから、より一層、冷却排気の導入量が少な
くて、マフラパイプを十分に冷却することができなかっ
た。その結果、ボンネット内を所定の温度にまで冷却す
ることができずに、エンジンの出力性能が悪化してい
た。
面については、マニホールド用導風カバーの入口がラジ
エータから離隔位置してマニホールド用導風カバーへの
冷却排気の導入量が少なかったから、排気マニホールド
を十分に冷却することができなかった。他方、パイプ用
導風カバーには、マニホールド用カバーからの排気の一
部を供給するから、より一層、冷却排気の導入量が少な
くて、マフラパイプを十分に冷却することができなかっ
た。その結果、ボンネット内を所定の温度にまで冷却す
ることができずに、エンジンの出力性能が悪化してい
た。
【0008】出力部については、駆動プーリ軸に装着の
駆動プーリとエンジンとの間に、駆動プーリ軸の内側端
部を支承するブラケットが介在するため、そのブラケッ
トの厚さだけ駆動プーリ、つまりは、ベルト伝動装置が
外側に位置することになって、原動部のコンパクト化を
妨げる。このことは、原動部の後部に、操向前輪を備え
た走行用のミッションケースを配置し、原動部からミッ
ションケースにベルト伝動装置を介して伝動するように
してある水田作業機の場合、操向前輪のベルト伝動装置
への接触を回避する上で、操向前輪の切り角を大きくで
きない。
駆動プーリとエンジンとの間に、駆動プーリ軸の内側端
部を支承するブラケットが介在するため、そのブラケッ
トの厚さだけ駆動プーリ、つまりは、ベルト伝動装置が
外側に位置することになって、原動部のコンパクト化を
妨げる。このことは、原動部の後部に、操向前輪を備え
た走行用のミッションケースを配置し、原動部からミッ
ションケースにベルト伝動装置を介して伝動するように
してある水田作業機の場合、操向前輪のベルト伝動装置
への接触を回避する上で、操向前輪の切り角を大きくで
きない。
【0009】本発明の目的は、出力性能を向上でき、コ
ンパクト化を図ることができる原動部構造を提供する点
にある。
ンパクト化を図ることができる原動部構造を提供する点
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0011】〔特徴〕原動部の左右両側に位置するステ
ップ部及び原動部の前方位置においてこれらステップ部
の前端同士を連結する連結部を備えた前部ステップと、
前記連結部の下側に重ねる状態に配置したバンパーとの
接合部にボンネット内への吸気取入れ用の開口を形成
し、この開口から取り入れた外気をエアークリーナの吸
気口に導く吸気ダクトを設けてある点にある。
ップ部及び原動部の前方位置においてこれらステップ部
の前端同士を連結する連結部を備えた前部ステップと、
前記連結部の下側に重ねる状態に配置したバンパーとの
接合部にボンネット内への吸気取入れ用の開口を形成
し、この開口から取り入れた外気をエアークリーナの吸
気口に導く吸気ダクトを設けてある点にある。
【0012】〔作用〕本第1発明によるときは、機体の
前端を畦に近づけた状態で畦から搭乗運転部に対する乗
降を行うことができる前部ステップとバンパーとの接合
部に形成した開口及び吸気ダクトを介してエアークリー
ナの吸気口を外部に連通させてあるから、エンジン排熱
で加熱されていない外気をエンジン吸気としてエンジン
に供給することができる。
前端を畦に近づけた状態で畦から搭乗運転部に対する乗
降を行うことができる前部ステップとバンパーとの接合
部に形成した開口及び吸気ダクトを介してエアークリー
ナの吸気口を外部に連通させてあるから、エンジン排熱
で加熱されていない外気をエンジン吸気としてエンジン
に供給することができる。
【0013】〔効果〕従って、本第1発明によれば、エ
ンジン吸気の充填効率を高めて出力性能を向上できるよ
うになった。
ンジン吸気の充填効率を高めて出力性能を向上できるよ
うになった。
【0014】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0015】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
吸気ダクトの下面を前下がり傾斜姿勢に形成してある点
にある。
吸気ダクトの下面を前下がり傾斜姿勢に形成してある点
にある。
【0016】〔作用〕本第2発明によるときは、吸気ダ
クトの下面を前下がり傾斜姿勢に形成してあるから、開
口から吸気ダクト内に侵入した泥水などを開口から外部
に流下排出させることができる。
クトの下面を前下がり傾斜姿勢に形成してあるから、開
口から吸気ダクト内に侵入した泥水などを開口から外部
に流下排出させることができる。
【0017】〔効果〕従って、本第2発明によれば、外
部に開放する開口及び吸気ダクトを介する充填効率の良
い吸気形態を採用することに起因した吸気ダクト内への
泥水などの侵入にかかわらず、開口及び吸気ダクトを介
するエアークリーナへの吸気性能を良好に維持すること
ができるようになった。
部に開放する開口及び吸気ダクトを介する充填効率の良
い吸気形態を採用することに起因した吸気ダクト内への
泥水などの侵入にかかわらず、開口及び吸気ダクトを介
するエアークリーナへの吸気性能を良好に維持すること
ができるようになった。
【0018】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0019】〔特徴〕排気マニホールド及びマフラパイ
プを一体的に覆ってラジエータからエンジンに向かって
排出される冷却排気を排気マニホールド及びマフラパイ
プの外周部に案内する導風カバーを、その入口がラジエ
ータの近くに位置する状態に設けてある点にある。
プを一体的に覆ってラジエータからエンジンに向かって
排出される冷却排気を排気マニホールド及びマフラパイ
プの外周部に案内する導風カバーを、その入口がラジエ
ータの近くに位置する状態に設けてある点にある。
【0020】〔作用〕本第3発明によるときは、排気マ
ニホールド及びマフラパイプの外周部を一体的に覆って
それらの外周部に冷却排気を案内する導風カバーを設け
てあるから、排気マニホールド及びマフラパイプの外周
部に同量の冷却排気を供給することができて、マフラパ
イプに対する冷却排気による冷却機能を良好なものにで
きる。しかも、導風カバーの入口をラジエータの近くに
位置する状態に設けてあるから、導風カバー内に十分な
量の冷却排気を取り込むことができ、排気マニホールド
及びマフラパイプに対する冷却排気による冷却機能を向
上することができる。
ニホールド及びマフラパイプの外周部を一体的に覆って
それらの外周部に冷却排気を案内する導風カバーを設け
てあるから、排気マニホールド及びマフラパイプの外周
部に同量の冷却排気を供給することができて、マフラパ
イプに対する冷却排気による冷却機能を良好なものにで
きる。しかも、導風カバーの入口をラジエータの近くに
位置する状態に設けてあるから、導風カバー内に十分な
量の冷却排気を取り込むことができ、排気マニホールド
及びマフラパイプに対する冷却排気による冷却機能を向
上することができる。
【0021】〔効果〕従って、本第3発明によれば、冷
却排気により排気マニホールド及びマフラパイプを十分
に冷却できて、ボンネット内を所定温度以下に維持でき
ることで出力性能を向上できるようになった。
却排気により排気マニホールド及びマフラパイプを十分
に冷却できて、ボンネット内を所定温度以下に維持でき
ることで出力性能を向上できるようになった。
【0022】請求項4に係る本第4発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0023】〔特徴〕エンジンの出力軸にカップリング
を介して連動させたベルト伝動装置の駆動プーリ軸を外
側端部のみにおいてブラケットに回転自在に支承させて
ある点にある。
を介して連動させたベルト伝動装置の駆動プーリ軸を外
側端部のみにおいてブラケットに回転自在に支承させて
ある点にある。
【0024】〔作用〕本第4発明によるときは、駆動プ
ーリ軸を外側端部のみにおいてブラケットに回転自在に
支承させることにより、駆動プーリ軸に装着の駆動プー
リをエンジン側に寄せてあるから、駆動プーリ、つま
り、ベルト伝動装置を内側に配置することができる。
ーリ軸を外側端部のみにおいてブラケットに回転自在に
支承させることにより、駆動プーリ軸に装着の駆動プー
リをエンジン側に寄せてあるから、駆動プーリ、つま
り、ベルト伝動装置を内側に配置することができる。
【0025】〔効果〕従って、本第4発明によれば、原
動部における出力部をコンパクトなものにできるように
なった。
動部における出力部をコンパクトなものにできるように
なった。
【0026】
【発明の実施の形態】水田作業機の一例である施肥装置
付き乗用型田植機は、図1に示すように、自走機体1の
後部に複数条植え式の苗植付装置2をリンク機構3及び
油圧シリンダ4を介して昇降操作自在に連結して構成さ
れている。
付き乗用型田植機は、図1に示すように、自走機体1の
後部に複数条植え式の苗植付装置2をリンク機構3及び
油圧シリンダ4を介して昇降操作自在に連結して構成さ
れている。
【0027】前記自走機体1は、操舵用の左右一対の駆
動前輪5と左右一対の駆動後輪6とを備えた機体フレー
ム7に、前部の原動部8と前部ステップ9と搭乗運転部
10とを搭載して構成されている。
動前輪5と左右一対の駆動後輪6とを備えた機体フレー
ム7に、前部の原動部8と前部ステップ9と搭乗運転部
10とを搭載して構成されている。
【0028】前記機体フレーム7は、図4、図5にも示
すように、搭乗運転部10を搭載するメインフレーム1
1の前部に走行・植付用のミッションケース12を連結
固定し、このミッションケース12に原動部搭載用の前
フレーム13を連結固定して構成されており、前記駆動
前輪5は、ミッションケース12を前車軸ケース14を
介して支持するものであり、駆動後輪6は、後車軸ケー
ス15を介してメインフレーム11を支持するものであ
る。
すように、搭乗運転部10を搭載するメインフレーム1
1の前部に走行・植付用のミッションケース12を連結
固定し、このミッションケース12に原動部搭載用の前
フレーム13を連結固定して構成されており、前記駆動
前輪5は、ミッションケース12を前車軸ケース14を
介して支持するものであり、駆動後輪6は、後車軸ケー
ス15を介してメインフレーム11を支持するものであ
る。
【0029】前記原動部8は、図3〜図6に示すよう
に、出力軸16aを左右向き姿勢に位置させる横向き姿
勢で複数の防振ゴム17を介して前記前フレーム13に
水冷式のエンジン16を搭載し、このエンジン16の左
右両側のうち出力軸16aが突出しない側の箇所に冷却
排気をエンジン16に向けて排出する姿勢で配置する状
態でラジエータ18と吸い込み型の冷却ファン19とを
搭載し、吸気口20aを下に向ける姿勢で前記エンジン
16の前部に位置する状態でエアークリーナ20を気化
器21に連通接続し、排気マニホールド22及びマフラ
パイプ23の外周部に前記冷却排気を流動案内する導風
カバー24を設け、前記エンジン16からミッションケ
ース12に伝動するベルト伝動装置の一例であるベルト
無段変速装置25を設け、ボンネット26を設けて構成
されている。
に、出力軸16aを左右向き姿勢に位置させる横向き姿
勢で複数の防振ゴム17を介して前記前フレーム13に
水冷式のエンジン16を搭載し、このエンジン16の左
右両側のうち出力軸16aが突出しない側の箇所に冷却
排気をエンジン16に向けて排出する姿勢で配置する状
態でラジエータ18と吸い込み型の冷却ファン19とを
搭載し、吸気口20aを下に向ける姿勢で前記エンジン
16の前部に位置する状態でエアークリーナ20を気化
器21に連通接続し、排気マニホールド22及びマフラ
パイプ23の外周部に前記冷却排気を流動案内する導風
カバー24を設け、前記エンジン16からミッションケ
ース12に伝動するベルト伝動装置の一例であるベルト
無段変速装置25を設け、ボンネット26を設けて構成
されている。
【0030】前記前部ステップ9は、図2に示すよう
に、前記原動部8の左右両側に位置するステップ部9A
及び原動部8の上下中間部の前方位置においてこれらス
テップ部9Aの前端同士を連結する連結部9Bを備えて
おり、連結部9Bの下側には、バンパー27が重なる状
態で配置されている。なお、ステップ部9Aと連結部9
Bとは一体成形されている。
に、前記原動部8の左右両側に位置するステップ部9A
及び原動部8の上下中間部の前方位置においてこれらス
テップ部9Aの前端同士を連結する連結部9Bを備えて
おり、連結部9Bの下側には、バンパー27が重なる状
態で配置されている。なお、ステップ部9Aと連結部9
Bとは一体成形されている。
【0031】そして、前記連結部9Bとバンパー27と
の接合部には、図2、図3に詳しく示すように、バンパ
ー27の上辺に凹部を形成することでボンネット26内
への吸気取入れ用の開口28が形成され、ボンネット2
6内には、この開口28から取り入れた外気を前記エア
ークリーナ20の吸気口20aに導くL字形の吸気ダク
ト29が設けられている。
の接合部には、図2、図3に詳しく示すように、バンパ
ー27の上辺に凹部を形成することでボンネット26内
への吸気取入れ用の開口28が形成され、ボンネット2
6内には、この開口28から取り入れた外気を前記エア
ークリーナ20の吸気口20aに導くL字形の吸気ダク
ト29が設けられている。
【0032】前記吸気ダクト29の下面29aは、前下
がり、つまり、開口28側が下方に位置する傾斜姿勢に
形成されている。下り勾配の実数値例を挙げると、約5
度である。従って、外気をエンジン吸気として導入する
から、充填効率を高めて、エンジン16の出力性能を向
上でき、しかも、開口28から泥土・泥水などが吸気ダ
クト29内に侵入しても、吸気ダクト29の下面29a
の下り勾配により、侵入した泥土・泥水などを開口28
を通して外部に流下排出できて、吸気ダクト29による
吸気性能を良好に維持することができる。
がり、つまり、開口28側が下方に位置する傾斜姿勢に
形成されている。下り勾配の実数値例を挙げると、約5
度である。従って、外気をエンジン吸気として導入する
から、充填効率を高めて、エンジン16の出力性能を向
上でき、しかも、開口28から泥土・泥水などが吸気ダ
クト29内に侵入しても、吸気ダクト29の下面29a
の下り勾配により、侵入した泥土・泥水などを開口28
を通して外部に流下排出できて、吸気ダクト29による
吸気性能を良好に維持することができる。
【0033】前記導風カバー24は、図4〜図6に示す
ように、排気マニホールド22及びマフラパイプ23を
一体的に覆って冷却排気を排気マニホールド22及びマ
フラパイプ23の外周部に案内するものであって、その
入口24aは、ラジエータ18の近くに位置する状態、
詳しくは、ファンシュラウド19aに重なる状態に設け
られている。従って、導風カバー24内に冷却排気を多
量に流入させることができて、排気マニホールド22及
びマフラパイプ23の冷却性能を向上でき、ボンネット
26内を所定温度に維持できて、エンジン16の出力性
能を良好に維持できる。また、導風カバー24は、軽量
化のため、耐振性を向上するために耐熱性ポリエステル
布を材料としている。
ように、排気マニホールド22及びマフラパイプ23を
一体的に覆って冷却排気を排気マニホールド22及びマ
フラパイプ23の外周部に案内するものであって、その
入口24aは、ラジエータ18の近くに位置する状態、
詳しくは、ファンシュラウド19aに重なる状態に設け
られている。従って、導風カバー24内に冷却排気を多
量に流入させることができて、排気マニホールド22及
びマフラパイプ23の冷却性能を向上でき、ボンネット
26内を所定温度に維持できて、エンジン16の出力性
能を良好に維持できる。また、導風カバー24は、軽量
化のため、耐振性を向上するために耐熱性ポリエステル
布を材料としている。
【0034】前記ベルト無段変速装置25は、図4、図
5に示し、図7に詳しく示すように、前記出力軸16a
に偏芯状態でも伝動を行うゴムカップリング30を介し
て連動する駆動プーリ軸31にベルト巻回径変更自在な
駆動割りプーリ32を一体回転する状態に装着し、前記
ミッションケース12の入力軸33にベルト巻回径変更
自在な従動割りプーリ34を一体回転する状態に装着
し、前記駆動割りプーリ32と従動割りプーリ34とに
わたって伝動ベルト35を巻回し、テンションプーリ3
6を介して伝動ベルト35にテンションを付与するテン
ションスプリング37を設け、前記駆動割りプーリ32
と従動割りプーリ34とのベルト巻回径を関連調整する
調整手段を設けて構成されている。
5に示し、図7に詳しく示すように、前記出力軸16a
に偏芯状態でも伝動を行うゴムカップリング30を介し
て連動する駆動プーリ軸31にベルト巻回径変更自在な
駆動割りプーリ32を一体回転する状態に装着し、前記
ミッションケース12の入力軸33にベルト巻回径変更
自在な従動割りプーリ34を一体回転する状態に装着
し、前記駆動割りプーリ32と従動割りプーリ34とに
わたって伝動ベルト35を巻回し、テンションプーリ3
6を介して伝動ベルト35にテンションを付与するテン
ションスプリング37を設け、前記駆動割りプーリ32
と従動割りプーリ34とのベルト巻回径を関連調整する
調整手段を設けて構成されている。
【0035】前記駆動プーリ軸31は、前記前フレーム
13に連結固定したブラケット38に外側端部のみにお
いて複数の軸受39を介して回転自在に支承されてい
る。
13に連結固定したブラケット38に外側端部のみにお
いて複数の軸受39を介して回転自在に支承されてい
る。
【0036】前記駆動割りプーリ32は、内側の固定プ
ーリ片32aに対して外側の可動プーリ片32bを軸芯
方向に移動させることによりベルト巻回径を変更するも
のであり、従動割りプーリ34は、外側の固定プーリ片
34aに対して外側の可動プーリ片34bを軸芯方向に
移動させることによりベルト巻回径を変更するものであ
る。
ーリ片32aに対して外側の可動プーリ片32bを軸芯
方向に移動させることによりベルト巻回径を変更するも
のであり、従動割りプーリ34は、外側の固定プーリ片
34aに対して外側の可動プーリ片34bを軸芯方向に
移動させることによりベルト巻回径を変更するものであ
る。
【0037】前記調整手段は、軸芯周り一方向に揺動す
ることによりカム40を介して内側に位置変更されるこ
とでベルトテンションに抗して駆動割りプーリ32の可
動プーリ片32bをベルト巻回径増大側に可逆的に押圧
位置変更する駆動側操作体41と、軸芯周り逆方向に揺
動することによりカム42を介して外側に位置変更され
ることでベルトテンションに抗して従動割りプーリ34
の可動プーリ片34bをベルト巻回径増大側に可逆的に
押圧位置変更する従動側操作体43とを設け、駆動割り
プーリ32のベルト巻回径を大きくすると従動割りプー
リ34のベルト巻回径が小さくなり、かつ、駆動割りプ
ーリ32のベルト巻回径を小さくすると従動割りプーリ
34のベルト巻回径が大きくなるように駆動側操作体4
1と従動側操作体43とを同一方向に揺動させる連動杆
44を設けて構成されている。
ることによりカム40を介して内側に位置変更されるこ
とでベルトテンションに抗して駆動割りプーリ32の可
動プーリ片32bをベルト巻回径増大側に可逆的に押圧
位置変更する駆動側操作体41と、軸芯周り逆方向に揺
動することによりカム42を介して外側に位置変更され
ることでベルトテンションに抗して従動割りプーリ34
の可動プーリ片34bをベルト巻回径増大側に可逆的に
押圧位置変更する従動側操作体43とを設け、駆動割り
プーリ32のベルト巻回径を大きくすると従動割りプー
リ34のベルト巻回径が小さくなり、かつ、駆動割りプ
ーリ32のベルト巻回径を小さくすると従動割りプーリ
34のベルト巻回径が大きくなるように駆動側操作体4
1と従動側操作体43とを同一方向に揺動させる連動杆
44を設けて構成されている。
【0038】このように、駆動プーリ軸31を外側端部
のみにおいてブラケット38に回転自在に支承させてあ
るから、駆動割りプーリ32、つまりは、ベルト無段変
速装置25を可及的に内側に寄せて設けることができ、
その結果、ベルト無段変速装置25と駆動前輪5とが側
面視において重なるも、駆動前輪5のステアリング切り
角を大きく設定することができる。また、ステアリング
切り角を小さくすることなく、駆動前輪5のトレッド変
更(縮小)に対応することができる。
のみにおいてブラケット38に回転自在に支承させてあ
るから、駆動割りプーリ32、つまりは、ベルト無段変
速装置25を可及的に内側に寄せて設けることができ、
その結果、ベルト無段変速装置25と駆動前輪5とが側
面視において重なるも、駆動前輪5のステアリング切り
角を大きく設定することができる。また、ステアリング
切り角を小さくすることなく、駆動前輪5のトレッド変
更(縮小)に対応することができる。
【0039】なお、45は前部ステップ9の下方に配置
したマフラであり、46は燃料タンクであり、47は冷
却水のリザーブタンクである。
したマフラであり、46は燃料タンクであり、47は冷
却水のリザーブタンクである。
【0040】〔別実施形態〕上記実施の形態では、水田
作業機として田植機を示したが、水田作業機としては他
に直播機や防除機などを挙げることができる。
作業機として田植機を示したが、水田作業機としては他
に直播機や防除機などを挙げることができる。
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】自走機体前部の斜視図
【図3】原動部前部の縦断側面図
【図4】原動部の側面図
【図5】原動部の平面図
【図6】原動部要部の背面図
【図7】ベルト無段変速装置の横断平面図
8 原動部 9 前部ステップ 9A ステップ部 9B 連結部 16 エンジン 16a 出力軸 18 ラジエータ 20 エアークリーナ 20a 吸気口 22 排気マニホールド 23 マフラパイプ 24 導風カバー 24a 入口 25 ベルト伝動装置 26 ボンネット 27 バンパー 28 開口 29 吸気ダクト 29a 下面 30 カップリング 31 駆動プーリ軸 38 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 BA02 BA03 BA06 BA11 BA12 BA13 BA14 BA19 BB05 BC01 BC10 BC12 BC14 BC15 BC19 BC20 BC22
Claims (4)
- 【請求項1】 原動部の左右両側に位置するステップ部
及び原動部の前方位置においてこれらステップ部の前端
同士を連結する連結部を備えた前部ステップと、前記連
結部の下側に重ねる状態に配置したバンパーとの接合部
にボンネット内への吸気取入れ用の開口を形成し、この
開口から取り入れた外気をエアークリーナの吸気口に導
く吸気ダクトを設けてある水田作業機の原動部構造。 - 【請求項2】 吸気ダクトの下面を前下がり傾斜姿勢に
形成してある請求項1記載の水田作業機の原動部構造。 - 【請求項3】 排気マニホールド及びマフラパイプを一
体的に覆ってラジエータからエンジンに向かって排出さ
れる冷却排気を排気マニホールド及びマフラパイプの外
周部に案内する導風カバーを、その入口がラジエータの
近くに位置する状態に設けてある水田作業機の原動部構
造。 - 【請求項4】 エンジンの出力軸にカップリングを介し
て連動させたベルト伝動装置の駆動プーリ軸を外側端部
のみにおいてブラケットに回転自在に支承させてある水
田作業機の原動部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873398A JP2000006672A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 水田作業機の原動部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873398A JP2000006672A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 水田作業機の原動部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006672A true JP2000006672A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16053641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17873398A Pending JP2000006672A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 水田作業機の原動部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006672A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-06-25 JP JP17873398A patent/JP2000006672A/ja active Pending
Cited By (9)
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