JP2000006670A - 後部排水溝部材の取付構造 - Google Patents
後部排水溝部材の取付構造Info
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- JP2000006670A JP2000006670A JP10176955A JP17695598A JP2000006670A JP 2000006670 A JP2000006670 A JP 2000006670A JP 10176955 A JP10176955 A JP 10176955A JP 17695598 A JP17695598 A JP 17695598A JP 2000006670 A JP2000006670 A JP 2000006670A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アウタスライド式サンルーフにおいて開口の
後縁の下方に設ける後部排水溝部材の取付構造を、アル
ミニウム合金製のガイドレールに対して十分な結合強度
を確保しつつ着脱の容易なものとする。 【解決手段】 後部排水溝部材18の両側端部の下面に
下向きの突片19を設けると共に、スライドパネルを摺
動自在に支持するための案内溝を備えた側部フレーム部
材4の突片に対応する部位と突片との間に、側部フレー
ム部材との係合部および突片との係合部を備えた連結部
材22を介設することにより、後部排水溝部材を側部フ
レーム部材に結合させるものとし、前記の連結部材が、
側部フレーム部材と別体でありかつ側部フレーム部材に
着脱可能な合成樹脂製部材からなり、側部フレーム部材
との係合部には、当該連結部材に対する突片の係合・離
脱に伴って進退可能なストッパ24が設けられたものと
する。
後縁の下方に設ける後部排水溝部材の取付構造を、アル
ミニウム合金製のガイドレールに対して十分な結合強度
を確保しつつ着脱の容易なものとする。 【解決手段】 後部排水溝部材18の両側端部の下面に
下向きの突片19を設けると共に、スライドパネルを摺
動自在に支持するための案内溝を備えた側部フレーム部
材4の突片に対応する部位と突片との間に、側部フレー
ム部材との係合部および突片との係合部を備えた連結部
材22を介設することにより、後部排水溝部材を側部フ
レーム部材に結合させるものとし、前記の連結部材が、
側部フレーム部材と別体でありかつ側部フレーム部材に
着脱可能な合成樹脂製部材からなり、側部フレーム部材
との係合部には、当該連結部材に対する突片の係合・離
脱に伴って進退可能なストッパ24が設けられたものと
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後部排水溝部材の
取付構造に関し、特にスライドパネルがルーフの上方か
つ後方へ移動するアウタスライド式サンルーフの開口後
縁の下方に設けられる後部排水溝部材の取付構造に関す
るものである。
取付構造に関し、特にスライドパネルがルーフの上方か
つ後方へ移動するアウタスライド式サンルーフの開口後
縁の下方に設けられる後部排水溝部材の取付構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば2座席スポーツカーのようにルー
フの前後寸法が短い車両や、大きく湾曲したルーフを備
えた車両において、ルーフの一部にスライドパネルを設
けた所謂サンルーフ仕様を実現しようとすると、スライ
ドパネルの移動を許容する空間が室内側にはとれないの
で、ルーフの上方かつ後方へスライドパネルを移動させ
る所謂アウタスライド式を採らざるを得ない。
フの前後寸法が短い車両や、大きく湾曲したルーフを備
えた車両において、ルーフの一部にスライドパネルを設
けた所謂サンルーフ仕様を実現しようとすると、スライ
ドパネルの移動を許容する空間が室内側にはとれないの
で、ルーフの上方かつ後方へスライドパネルを移動させ
る所謂アウタスライド式を採らざるを得ない。
【0003】アウタスライド式サンルーフの場合、ルー
フに水滴が残留した状態でスライドパネルを開くと、開
口の後縁から室内に水滴が落下するおそれがあるので、
それを受けて側部排水溝へと導出するための樋(後部排
水溝部材)を開口後縁の下方に設ける必要がある。従
来、この後部排水溝部材は、スライドパネルの摺動支持
用ガイドレールをルーフ内面に取り付けるためのルーフ
インナフレームに、ボルトまたはナットを用いて固定さ
れることが一般的であった。またこの従来構造における
側部排水溝は、一般にルーフインナフレームに形成され
ていた。
フに水滴が残留した状態でスライドパネルを開くと、開
口の後縁から室内に水滴が落下するおそれがあるので、
それを受けて側部排水溝へと導出するための樋(後部排
水溝部材)を開口後縁の下方に設ける必要がある。従
来、この後部排水溝部材は、スライドパネルの摺動支持
用ガイドレールをルーフ内面に取り付けるためのルーフ
インナフレームに、ボルトまたはナットを用いて固定さ
れることが一般的であった。またこの従来構造における
側部排水溝は、一般にルーフインナフレームに形成され
ていた。
【0004】他方、構造の簡略化や薄型化を推進するべ
く、アルミニウム合金材の押出成型で側部排水溝とスラ
イドパネル用案内溝とを一体に形成した側部フレーム部
材をルーフ内面に直接取り付けるというフレームレス構
造をサンルーフ装置に採用しようという機運が近時高ま
りつつある。
く、アルミニウム合金材の押出成型で側部排水溝とスラ
イドパネル用案内溝とを一体に形成した側部フレーム部
材をルーフ内面に直接取り付けるというフレームレス構
造をサンルーフ装置に採用しようという機運が近時高ま
りつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、アルミニウ
ム合金材には、スチール製のナットやスタッドボルトを
溶接することも、またねじ孔をタッピングすることもで
きないので、上記の如き後部排水溝部材の取付けにボル
ト/ナットを用いねばならず、作業性が低くなるという
問題があった。後部排水溝部材を側部フレーム部材と共
締めでルーフに固定することができれば作業性を低下さ
せずに済むのだが、側部フレーム部材のルーフへの取付
点は側部排水溝の外側になるので、後部排水溝から側部
排水溝への水の流れに影響を及ぼさずに後部排水溝部材
を側部フレーム部材と共締め固定することは困難であ
る。
ム合金材には、スチール製のナットやスタッドボルトを
溶接することも、またねじ孔をタッピングすることもで
きないので、上記の如き後部排水溝部材の取付けにボル
ト/ナットを用いねばならず、作業性が低くなるという
問題があった。後部排水溝部材を側部フレーム部材と共
締めでルーフに固定することができれば作業性を低下さ
せずに済むのだが、側部フレーム部材のルーフへの取付
点は側部排水溝の外側になるので、後部排水溝から側部
排水溝への水の流れに影響を及ぼさずに後部排水溝部材
を側部フレーム部材と共締め固定することは困難であ
る。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点、
つまりフレームレス構造を採用する上での障害となって
いた点を解消するべく案出されたものであり、その主な
目的は、アルミニウム合金製の側部フレーム部材に容易
に結合することのできる後部排水溝部材の取付構造を提
供することにある。これに加えて、本発明は、十分な結
合強度を確保しつつ、製造時の組み付けや分解修理等の
際の取り外しにおける作業性を高めることのできる着脱
性に優れた後部排水溝部材の取付構造を提供することを
も目的としている。
つまりフレームレス構造を採用する上での障害となって
いた点を解消するべく案出されたものであり、その主な
目的は、アルミニウム合金製の側部フレーム部材に容易
に結合することのできる後部排水溝部材の取付構造を提
供することにある。これに加えて、本発明は、十分な結
合強度を確保しつつ、製造時の組み付けや分解修理等の
際の取り外しにおける作業性を高めることのできる着脱
性に優れた後部排水溝部材の取付構造を提供することを
も目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、スライドパネル2がルーフ
1の上方かつ後方へ移動するアウタスライド式サンルー
フにあって、開口3の後縁の下方に設ける後部排水溝部
材18の両側端部の下面に下向きの突片19を設けると
共に、スライドパネルを摺動自在に支持するための案内
溝を備えた側部フレーム部材4の突片に対応する部位と
突片との間に、側部フレーム部材との係合部および突片
との係合部を備えた連結部材22を介設することによ
り、後部排水溝部材を側部フレーム部材に結合させるも
のとし、前記の連結部材が、側部フレーム部材と別体で
ありかつ側部フレーム部材に着脱可能な合成樹脂製部材
からなり、側部フレーム部材との係合部には、当該連結
部材に対する突片の係合・離脱に伴って進退可能なスト
ッパ24が設けられたものとした。
ために、本発明においては、スライドパネル2がルーフ
1の上方かつ後方へ移動するアウタスライド式サンルー
フにあって、開口3の後縁の下方に設ける後部排水溝部
材18の両側端部の下面に下向きの突片19を設けると
共に、スライドパネルを摺動自在に支持するための案内
溝を備えた側部フレーム部材4の突片に対応する部位と
突片との間に、側部フレーム部材との係合部および突片
との係合部を備えた連結部材22を介設することによ
り、後部排水溝部材を側部フレーム部材に結合させるも
のとし、前記の連結部材が、側部フレーム部材と別体で
ありかつ側部フレーム部材に着脱可能な合成樹脂製部材
からなり、側部フレーム部材との係合部には、当該連結
部材に対する突片の係合・離脱に伴って進退可能なスト
ッパ24が設けられたものとした。
【0008】これによれば、アルミニウム合金製の側部
フレーム部材に対し、ボルトやナットを用いずに連結部
材を介して後部排水溝部材を容易に結合することができ
る。しかも、連結部材を合成樹脂製とすれば、材料自体
の弾性を互いの結合力に利用でき、特に連結部材の側部
フレーム部材との結合を突片の係合・離脱に従ってなさ
れるようにすることにより、側部フレーム部材と連結部
材との間の結合強度を低下させることなく、側部フレー
ム部材に対する連結部材の着脱性を高めることができ
る。
フレーム部材に対し、ボルトやナットを用いずに連結部
材を介して後部排水溝部材を容易に結合することができ
る。しかも、連結部材を合成樹脂製とすれば、材料自体
の弾性を互いの結合力に利用でき、特に連結部材の側部
フレーム部材との結合を突片の係合・離脱に従ってなさ
れるようにすることにより、側部フレーム部材と連結部
材との間の結合強度を低下させることなく、側部フレー
ム部材に対する連結部材の着脱性を高めることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の具体的な一実施の形態について詳細に説明する。
明の具体的な一実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明が適用されたアウタスライ
ド式サンルーフ装置を備えた自動車の固定ルーフを示し
ている。この固定ルーフ1には、車体幅方向に長辺を置
く概ね矩形をなす開口2が形成され、この開口2は、固
定ルーフ1の上方に移動可能な板ガラス等からなるスラ
イドパネル3(図1中に想像線で示す)で開閉自在にさ
れている。
ド式サンルーフ装置を備えた自動車の固定ルーフを示し
ている。この固定ルーフ1には、車体幅方向に長辺を置
く概ね矩形をなす開口2が形成され、この開口2は、固
定ルーフ1の上方に移動可能な板ガラス等からなるスラ
イドパネル3(図1中に想像線で示す)で開閉自在にさ
れている。
【0011】固定ルーフ1の内側には、開口2の左右両
側縁に沿って前後方向に延在する左右一対の側部フレー
ム部材4と、開口2の前縁に沿って左右方向に延在する
前部フレーム部材5とが、平面視略コ字状をなすように
相互に結合された状態で取り付けられている。そして左
右の両側部フレーム部材4の後端同士間には、プッシュ
プルケーブル6を押し引き駆動してスライドパネル3を
開閉動作させる減速機付きモータ7が設けられている。
側縁に沿って前後方向に延在する左右一対の側部フレー
ム部材4と、開口2の前縁に沿って左右方向に延在する
前部フレーム部材5とが、平面視略コ字状をなすように
相互に結合された状態で取り付けられている。そして左
右の両側部フレーム部材4の後端同士間には、プッシュ
プルケーブル6を押し引き駆動してスライドパネル3を
開閉動作させる減速機付きモータ7が設けられている。
【0012】側部フレーム部材4並びに前部フレーム部
材5は、その適所を固定ルーフ1の内面に設けられたス
ティフナ(図示せず)にねじ止めなどで固定されてい
る。また減速機付きモータ7も、固定ルーフ1の内面に
ねじ止め固定される取付ブラケット8を介して固定ルー
フ1に固定されている。
材5は、その適所を固定ルーフ1の内面に設けられたス
ティフナ(図示せず)にねじ止めなどで固定されてい
る。また減速機付きモータ7も、固定ルーフ1の内面に
ねじ止め固定される取付ブラケット8を介して固定ルー
フ1に固定されている。
【0013】側部フレーム部材4は、アルミニウム合金
材を押出成型してなり、図2および図3に詳しく示すよ
うに、プッシュプルケーブル6を挿通するべく車体の外
側へ向けて開放された断面C字状をなすプッシュプルケ
ーブル挿通溝9と、スライドパネル3の下面に取り付け
たスライダ(図示せず)を摺合させるべく車体中心側
(プッシュプルケーブル挿通溝との対向面側)が開放さ
れた断面コ字状をなすスライドパネル案内溝10と、上
側が開放された断面U字状をなす側部排水溝11と、側
部排水溝11の車体外側の側壁から水平方向に突出され
た固定ルーフ1への接合フランジ12とが、車体の中心
側より順に並列した一定断面で一体形成されている。
材を押出成型してなり、図2および図3に詳しく示すよ
うに、プッシュプルケーブル6を挿通するべく車体の外
側へ向けて開放された断面C字状をなすプッシュプルケ
ーブル挿通溝9と、スライドパネル3の下面に取り付け
たスライダ(図示せず)を摺合させるべく車体中心側
(プッシュプルケーブル挿通溝との対向面側)が開放さ
れた断面コ字状をなすスライドパネル案内溝10と、上
側が開放された断面U字状をなす側部排水溝11と、側
部排水溝11の車体外側の側壁から水平方向に突出され
た固定ルーフ1への接合フランジ12とが、車体の中心
側より順に並列した一定断面で一体形成されている。
【0014】側部排水溝11は、開口2の左右両側縁か
ら滴下した雨水を受けて車体の前後に導くものであり、
ここで後方へ導かれた雨水は、側部フレーム部材4の後
端部に取り付けられた排水部材13と、車体のリアピラ
ー内に配設されたドレンチューブ14とを介して車外へ
排出される(図1参照)。また前方へ導かれた雨水は、
鋼板のプレス成型品からなる前部フレーム部材5に形成
された前部排水溝15に開口2の前縁から滴下した雨水
と共に、前部フレーム部材5の側端部に設けられた接続
部材16および車体のフロントピラー内に配設されたド
レンチューブ17を介して車外へ排出される(図1参
照)。
ら滴下した雨水を受けて車体の前後に導くものであり、
ここで後方へ導かれた雨水は、側部フレーム部材4の後
端部に取り付けられた排水部材13と、車体のリアピラ
ー内に配設されたドレンチューブ14とを介して車外へ
排出される(図1参照)。また前方へ導かれた雨水は、
鋼板のプレス成型品からなる前部フレーム部材5に形成
された前部排水溝15に開口2の前縁から滴下した雨水
と共に、前部フレーム部材5の側端部に設けられた接続
部材16および車体のフロントピラー内に配設されたド
レンチューブ17を介して車外へ排出される(図1参
照)。
【0015】鋼板のプレス成型にて上側が開放された断
面U字状に形成された後部排水溝部材18が、開口2の
後縁の下方に車幅方向に延設されている(図2参照)。
この後部排水溝部材18は、側部排水溝11の幅方向の
中心線上にその両側端位置を整合させており、開口2の
後縁から滴下した雨水を受けて左右の側部排水溝11へ
と導くようになっている。
面U字状に形成された後部排水溝部材18が、開口2の
後縁の下方に車幅方向に延設されている(図2参照)。
この後部排水溝部材18は、側部排水溝11の幅方向の
中心線上にその両側端位置を整合させており、開口2の
後縁から滴下した雨水を受けて左右の側部排水溝11へ
と導くようになっている。
【0016】後部排水溝部材18の両側端部の下面に
は、図3に示すように、下向きに延出する突片19が設
けられている。他方、側部フレーム部材4のスライドパ
ネル案内溝10の上壁10aには、上記後部排水溝部材
18の突片19に対応する部位に切欠孔20が設けら
れ、そこには、突片受容部21を備えた連結部材22が
装着されるようになっている。
は、図3に示すように、下向きに延出する突片19が設
けられている。他方、側部フレーム部材4のスライドパ
ネル案内溝10の上壁10aには、上記後部排水溝部材
18の突片19に対応する部位に切欠孔20が設けら
れ、そこには、突片受容部21を備えた連結部材22が
装着されるようになっている。
【0017】連結部材22は、弾性に富む合成樹脂材に
て薄い箱状に形成されており、突片受容部21の開口2
1aと外向きのフランジ23とがその上面に設けられて
いる。上記突片受容部21における突片19の側面19
aに沿う一対の側壁21bは、前後方向両端部の上側部
分に窪みが凹設された平板状に形成されている。突片受
容部21の突片19の前後方向端面19bに対応する部
分には、上記一対の側壁21bの前後端を相互に連結す
る態様で外面に下側が狭くなるテーパーを有する一対の
端壁21cが設けられると共に、上端がフランジ23の
下面に連結されると同時に下端が端壁21cの上端面に
連結された態様で一対のストッパ24が設けられてい
る。
て薄い箱状に形成されており、突片受容部21の開口2
1aと外向きのフランジ23とがその上面に設けられて
いる。上記突片受容部21における突片19の側面19
aに沿う一対の側壁21bは、前後方向両端部の上側部
分に窪みが凹設された平板状に形成されている。突片受
容部21の突片19の前後方向端面19bに対応する部
分には、上記一対の側壁21bの前後端を相互に連結す
る態様で外面に下側が狭くなるテーパーを有する一対の
端壁21cが設けられると共に、上端がフランジ23の
下面に連結されると同時に下端が端壁21cの上端面に
連結された態様で一対のストッパ24が設けられてい
る。
【0018】ストッパ24は、概ねく字形状に屈折した
断面形状をなし、図4に詳しく示すように、屈曲変形を
容易とする3つの薄肉部26〜28を有し、全体として
薄肉部26〜28を節点とする3節リンクの如く動作す
る。そして図4に実線で示す初期状態にあっては、第1
・第2の両リンク部29・30を連結する第2薄肉部2
7の内側部分が突片19の嵌入スペース内に突入する一
方で、第1リンク部29の上端部29aが側壁21bよ
り外側に突出している。
断面形状をなし、図4に詳しく示すように、屈曲変形を
容易とする3つの薄肉部26〜28を有し、全体として
薄肉部26〜28を節点とする3節リンクの如く動作す
る。そして図4に実線で示す初期状態にあっては、第1
・第2の両リンク部29・30を連結する第2薄肉部2
7の内側部分が突片19の嵌入スペース内に突入する一
方で、第1リンク部29の上端部29aが側壁21bよ
り外側に突出している。
【0019】したがって、突片受容部21の外形よりも
僅かに長寸に形成された切欠孔20に連結部材22を押
し込むと、第1リンク部29の上端部29aの下側の面
が切欠孔20の内周縁に押されてストッパ24が材料自
体の弾性で内向きに変形することで切欠孔20内に突片
受容部21が受容され、第1リンク部29の上端部が切
欠孔20の内周縁を通過するとストッパ24が復元す
る。これで連結部材22が側部フレーム部材4に装着さ
れたことになるが、これだけでは、第1リンク部29の
上端部29aと上壁10aとの間には間隙があり、連結
部材22は上壁10aに対して振動が加わった程度では
脱落しない仮止め状態にある。
僅かに長寸に形成された切欠孔20に連結部材22を押
し込むと、第1リンク部29の上端部29aの下側の面
が切欠孔20の内周縁に押されてストッパ24が材料自
体の弾性で内向きに変形することで切欠孔20内に突片
受容部21が受容され、第1リンク部29の上端部が切
欠孔20の内周縁を通過するとストッパ24が復元す
る。これで連結部材22が側部フレーム部材4に装着さ
れたことになるが、これだけでは、第1リンク部29の
上端部29aと上壁10aとの間には間隙があり、連結
部材22は上壁10aに対して振動が加わった程度では
脱落しない仮止め状態にある。
【0020】したがって、この状態で、連結部材22に
上向きの引き抜き力を加えると、第1リンク部29の上
端部29aの上側の面が切欠孔20の内周縁に押されて
ストッパ24が内向きに弾性変形するため、連結部材2
2を上壁10aから容易に離脱させることができる。こ
のように、ストッパ24が材料自体の弾性で内向きに変
形することにより、外側に突出した第1リンク部29の
上端部29aが切欠孔20を通過可能となるため、単に
押し込んだり引き抜いたりすることで容易に側部フレー
ム部材4に対する連結部材22の着脱を行うことができ
る。
上向きの引き抜き力を加えると、第1リンク部29の上
端部29aの上側の面が切欠孔20の内周縁に押されて
ストッパ24が内向きに弾性変形するため、連結部材2
2を上壁10aから容易に離脱させることができる。こ
のように、ストッパ24が材料自体の弾性で内向きに変
形することにより、外側に突出した第1リンク部29の
上端部29aが切欠孔20を通過可能となるため、単に
押し込んだり引き抜いたりすることで容易に側部フレー
ム部材4に対する連結部材22の着脱を行うことができ
る。
【0021】側部フレーム部材4に装着された連結部材
22の内部に突片19を上方から押し入れると、第2薄
肉部27の内側の面が突片19の端面19bに押圧され
て、図4に想像線で示すように、第1・第2の両リンク
部29・30が拡開する態様で外向きに弾性変形する。
そして第1薄肉部26を中心にして傾動する第1リンク
部29の上端部29aが、フランジ23の下面との間に
上壁10aを挟み込む。この状態では、突片19の端面
19bが第2薄肉部27の内側の面に当接することでリ
ンク部29・30が内向きに変形し得ないために、上端
部29aの切欠孔20の内周縁に対する係合が保持され
る。したがって、連結部材22に上向きの引き抜き力を
加えても側部フレーム部材4から容易には離脱せず、連
結部材22から突片19を引き抜いてストッパ24を図
4に実線で示す初期状態に復元させてはじめて、連結部
材22の側部フレーム部材4から取り外すことができ
る。
22の内部に突片19を上方から押し入れると、第2薄
肉部27の内側の面が突片19の端面19bに押圧され
て、図4に想像線で示すように、第1・第2の両リンク
部29・30が拡開する態様で外向きに弾性変形する。
そして第1薄肉部26を中心にして傾動する第1リンク
部29の上端部29aが、フランジ23の下面との間に
上壁10aを挟み込む。この状態では、突片19の端面
19bが第2薄肉部27の内側の面に当接することでリ
ンク部29・30が内向きに変形し得ないために、上端
部29aの切欠孔20の内周縁に対する係合が保持され
る。したがって、連結部材22に上向きの引き抜き力を
加えても側部フレーム部材4から容易には離脱せず、連
結部材22から突片19を引き抜いてストッパ24を図
4に実線で示す初期状態に復元させてはじめて、連結部
材22の側部フレーム部材4から取り外すことができ
る。
【0022】他方、連結部材22に対する突片19の離
脱防止は、図3に示したように、突片受容部21の内側
の側壁21bに形成された複数の丸孔32と、丸孔32
に対応して突片19に内向きに凸設された複数のダボ3
3との引っかかりによってなされる。すなわち、突片受
容部21に突片19を押し込むと、突片受容部21が弾
性変形してダボ33の出っぱりの通過を許容し、図5に
示すように、ダボ33が丸孔32内に入り込むと、丸孔
32の上縁にダボ33が引っかかって突片受容部21か
らの突片19の抜け止めがなされる。このとき、ダボ3
3の突出寸法を適切に定めることで十分な結合強度を確
保しつつ連結部材22に対する突片19の抜き差しが可
能となる。特にスライドパネル案内溝10の開放部10
bにより突片受容部21の内側の側壁21bの変形が容
易になることから、この内側にダボ33を凸設すること
で、突片受容部21に対する突片19の抜き差しを円滑
に行うことができる。
脱防止は、図3に示したように、突片受容部21の内側
の側壁21bに形成された複数の丸孔32と、丸孔32
に対応して突片19に内向きに凸設された複数のダボ3
3との引っかかりによってなされる。すなわち、突片受
容部21に突片19を押し込むと、突片受容部21が弾
性変形してダボ33の出っぱりの通過を許容し、図5に
示すように、ダボ33が丸孔32内に入り込むと、丸孔
32の上縁にダボ33が引っかかって突片受容部21か
らの突片19の抜け止めがなされる。このとき、ダボ3
3の突出寸法を適切に定めることで十分な結合強度を確
保しつつ連結部材22に対する突片19の抜き差しが可
能となる。特にスライドパネル案内溝10の開放部10
bにより突片受容部21の内側の側壁21bの変形が容
易になることから、この内側にダボ33を凸設すること
で、突片受容部21に対する突片19の抜き差しを円滑
に行うことができる。
【0023】以上のようにして、後部排水溝部材18が
連結部材22を介して側部フレーム部材4に取り付けら
れることとなり、その際には、単に材料自体の弾性変形
によって係合・離脱が行われるので、後部排水溝部材1
8の取り付け及び取り外し作業に格別工具を要さずに実
施し得る。
連結部材22を介して側部フレーム部材4に取り付けら
れることとなり、その際には、単に材料自体の弾性変形
によって係合・離脱が行われるので、後部排水溝部材1
8の取り付け及び取り外し作業に格別工具を要さずに実
施し得る。
【0024】なお、突片19と連結部材22との結合
は、上記した丸孔32とダボ33との係合に限定されな
い。例えば、図6に示すように、連結部材22に丸孔3
2に代えてスリット41を設け、突片19にダボ33に
代えて切り起こし部42を設け、これらスリット41と
切り起こし部42との係合により突片19と連結部材2
2とを結合する態様も可能である。この場合、上記した
丸孔32とダボ33との係合に比較して大きな抜出阻止
力を得ることができる。連結部材22から突片19を引
き抜くには、開放部10bからドライバ等の簡易な工具
を差し込んで切り起こし部42を押し込めば良い。
は、上記した丸孔32とダボ33との係合に限定されな
い。例えば、図6に示すように、連結部材22に丸孔3
2に代えてスリット41を設け、突片19にダボ33に
代えて切り起こし部42を設け、これらスリット41と
切り起こし部42との係合により突片19と連結部材2
2とを結合する態様も可能である。この場合、上記した
丸孔32とダボ33との係合に比較して大きな抜出阻止
力を得ることができる。連結部材22から突片19を引
き抜くには、開放部10bからドライバ等の簡易な工具
を差し込んで切り起こし部42を押し込めば良い。
【0025】
【発明の効果】このように本発明によれば、後部排水溝
から側部排水溝への円滑な水の流入を阻害せずに、かつ
工具を要さず簡単に、アルミニウム合金製の側部フレー
ム部材に対して後部排水溝部材を固定することができ、
しかも、連結部材の側部フレーム部材からの取り外しも
容易になる。このため、サンルーフ装置の構造の簡略化
および薄型化を推進すると同時に、製造時の組み付けや
分解修理等の際の取り外しにおける作業性を高める上に
多大な効果を奏することができる。
から側部排水溝への円滑な水の流入を阻害せずに、かつ
工具を要さず簡単に、アルミニウム合金製の側部フレー
ム部材に対して後部排水溝部材を固定することができ、
しかも、連結部材の側部フレーム部材からの取り外しも
容易になる。このため、サンルーフ装置の構造の簡略化
および薄型化を推進すると同時に、製造時の組み付けや
分解修理等の際の取り外しにおける作業性を高める上に
多大な効果を奏することができる。
【図1】本発明が適用されたアウタスライド式サンルー
フ装置を備えた自動車の固定ルーフの平面図
フ装置を備えた自動車の固定ルーフの平面図
【図2】図1に示したサンルーフ装置の要部平面図
【図3】側部フレーム部材に対する後部排水溝部材の結
合要領を示す分解斜視図
合要領を示す分解斜視図
【図4】側部フレーム部材に対する連結部材の結合状況
を示す要部断面図
を示す要部断面図
【図5】連結部材に対する突片の結合状況を示す要部断
面図
面図
【図6】連結部材に対する突片の結合状況の他の態様を
示す要部断面図
示す要部断面図
1 固定ルーフ 2 開口 3 スライドパネル 4 側部フレーム部材 5 前部フレーム部材 6 プッシュプルケーブル 7 減速機付きモータ 8 取付ブラケット 9 プッシュプルケーブル挿通溝 10 スライドパネル案内溝、10a 上壁、10b
開放部 11 側部排水溝 12 ルーフ接合フランジ 13 排水部材 14 ドレンチューブ(後部) 15 前部排水溝 16 接続部材 17 ドレンチューブ(前部) 18 後部排水溝部材 19 突片、19a 側面、19b 端面 20 切欠孔 21 突片受容部、21a 開口、21b 側壁、21
c 端壁 22 連結部材 23 外向フランジ 24 ストッパ 26〜28 薄肉部 29・30 リンク部、29a 上端部 32 丸孔 33 ダボ 41 スリット 42 切り起こし部
開放部 11 側部排水溝 12 ルーフ接合フランジ 13 排水部材 14 ドレンチューブ(後部) 15 前部排水溝 16 接続部材 17 ドレンチューブ(前部) 18 後部排水溝部材 19 突片、19a 側面、19b 端面 20 切欠孔 21 突片受容部、21a 開口、21b 側壁、21
c 端壁 22 連結部材 23 外向フランジ 24 ストッパ 26〜28 薄肉部 29・30 リンク部、29a 上端部 32 丸孔 33 ダボ 41 スリット 42 切り起こし部
Claims (1)
- 【請求項1】 スライドパネルがルーフの上方かつ後
方へ移動するアウタスライド式サンルーフの開口後縁の
下方に設けられる後部排水溝部材の取付構造であって、 当該後部排水溝部材の両側端部の下面に下向きに延出す
る突片を設けると共に、前記スライドパネルを摺動自在
に支持するための案内溝を備えた側部フレーム部材の前
記突片に対応する部位と前記突片との間に、前記側部フ
レーム部材との係合部および前記突片との係合部を備え
た連結部材を介設することにより、前記後部排水溝部材
を前記側部フレーム部材に結合させるようにしてなり、 前記連結部材は、前記側部フレーム部材と別体でありか
つ前記側部フレーム部材に着脱可能なる合成樹脂製部材
からなり、 前記側部フレーム部材との係合部には、当該連結部材に
対する前記突片の係合・離脱に伴って進退可能なストッ
パが設けられていることを特徴とする後部排水溝部材の
取付構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10176955A JP2000006670A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 後部排水溝部材の取付構造 |
US09/234,771 US6065801A (en) | 1998-05-19 | 1999-01-20 | Rear drain channel arrangement for an automotive sunroof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10176955A JP2000006670A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 後部排水溝部材の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006670A true JP2000006670A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16022651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10176955A Pending JP2000006670A (ja) | 1998-05-19 | 1998-06-24 | 後部排水溝部材の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006670A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011194918A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用ルーフの排水装置 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP10176955A patent/JP2000006670A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011194918A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用ルーフの排水装置 |
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