JP2000005698A - コーティング方法 - Google Patents

コーティング方法

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JP2000005698A
JP2000005698A JP17942798A JP17942798A JP2000005698A JP 2000005698 A JP2000005698 A JP 2000005698A JP 17942798 A JP17942798 A JP 17942798A JP 17942798 A JP17942798 A JP 17942798A JP 2000005698 A JP2000005698 A JP 2000005698A
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polyamideimide
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Katsunobu Yamada
勝信 山田
Masaya Okamoto
昌也 岡本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップが無いかあるいは少ないコスト
アップで密着性の高い被膜を形成し、被コーティング物
から剥がれ落ちにくい被膜を形成することができるコー
ティング方法を提供する。 【解決手段】 ポリアミドイミド溶液1に被コーティン
グ物2を浸漬する。被コーティング物2の表面に付着し
たポリアミドイミド溶液1を乾燥させてプレコート層を
形成する。プレコート層の表面にスプレーにより塗料4
を吹き付けて表面コート層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレー部品の鉄心
などの金属製の被コーティング物の表面をコーティング
するためのコーティング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子応用商品の小型化や高機能化に伴っ
て、これらに使用する部品の小型化や高機能化の要求も
高まっている。このような部品、例えばリレー部品の鉄
心は、その表面に絶縁性や耐磨耗性や潤滑性などの機能
性を有する被膜をコーティングして形成されるのが一般
的であり、従来よりこの被膜は樹脂で成形したり真空蒸
着により有機被膜を付着させるようにして行われてい
た。しかし樹脂の成形によるコーティング方法では被膜
の薄膜化に限界があり、また真空蒸着によるコーティン
グ方法では装置が高価であって製造コストがかかり過ぎ
るものであった。そこで被膜の薄膜化を行うことがで
き、製造コストがかからないスプレー式のコーティング
方法が好適に用いられている。
【0003】図5に示すようにスプレー式のコーティン
グ方法は、被コーティング物2の表面にスプレー30か
ら塗料31を吹き付けて付着させ、被コーティング物2
の表面に付着した塗料31を乾燥及び硬化させて、図6
(a)に示すように被コーティング物2の表面に被膜3
2を形成するものである。また塗料31にフッ素樹脂な
どの固形潤滑剤6を含有させると、図6(b)に示すよ
うに固形潤滑剤6を含有する被膜32が被コーティング
物2の表面に形成されることになり、このことで潤滑性
の高い被膜32を形成することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来例の
コーティング方法では、半乾燥状態の粒状の塗料31が
堆積して被膜32が形成されるために、被膜32と被コ
ーティング物2の密着性が低くなり、特に被膜32に固
形潤滑剤6が含有されている場合、固形潤滑剤6と被コ
ーティング物2が直接接触する部分(図6(b)にイで
示す)での密着性が非常に低くなり、被コーティング物
2から被膜32が剥がれ落ちるという問題があった。ま
た被膜32自体が脆く欠けやすいために被コーティング
物2から被膜32が剥がれ落ちるという問題があった。
そこで従来では、被コーティング物2にショットブラス
ト処理などを施して表面を粗面化し、被膜32と被コー
ティング物2の密着性を高めようとしているが、被膜3
2の形成とは無関係の設備や工程が必要であって、多大
なコストアップになるという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、コストアップが無いかあるいは少ないコストアッ
プで密着性の高い被膜を形成し、被コーティング物から
剥がれ落ちにくい被膜を形成することができるコーティ
ング方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コーティング方法は、ポリアミドイミド溶液1に被コー
ティング物2を浸漬し、被コーティング物2の表面に付
着したポリアミドイミド溶液1を乾燥させてプレコート
層3を形成し、プレコート層3の表面にスプレーにより
塗料4を吹き付けて表面コート層5を形成することを特
徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項2に係るコーティング
方法は、請求項1の構成に加えて、表面コート層5を形
成する塗料4がポリアミドイミドを含有することを特徴
とするものである。
【0008】また本発明の請求項3に係るコーティング
方法は、請求項1又は2の構成に加えて、表面コート層
5を形成する塗料4が固形潤滑剤6を含有することを特
徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項4に係るコーティング
方法は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、ポ
リアミドイミドが未反応部分を有することを特徴とする
ものである。
【0010】また本発明の請求項5に係るコーティング
方法は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、被
コーティング物2が鉄心であること特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】ポリアミドイミド溶液1は、ポリアミドイ
ミド(樹脂)が溶剤に溶解して調製されたものであっ
て、従来から汎用されているポリアミドイミドワニスを
N−メチル−2−ピロリドン(略称:NMP)もしくは
ジメチルホルムアミド(略称:DMF)等の極性溶媒で
適当な濃度(通常は2〜20%)に希釈して調製するこ
とができ、例えば、ポリアミドイミドワニスとN−メチ
ル−2−ピロリドンを1:0.5〜10の割合(体積
比)で混合して得ることができるものである。
【0013】上記のポリアミドイミドはイソシアネート
法で生成されるものを用いるのが好ましい。イソシアネ
ート法はポリアミドイミド(樹脂)の合成方法の一つ
で、例えば下記(A)式で示すように、芳香族ジアミン
から誘導されたジイソシアネートと無水トリメリット酸
(TMA)を反応させて生成されるものである。この方
法で生成されるポリアミドイミドの末端には、−NCO
や−COOHや−O−などの未反応部分(未反応基)が
存在している。
【0014】
【化1】 このようにイソシアネート法でポリアミドイミドを生成
することによって、他の方法(酸クロライド法やアミン
法)では生成することが困難な高分子量体を得ることが
でき、低分子樹脂よりも引張強度等の機械的特性が優
れ、欠けや削れのない被膜を形成することができる。ま
たポリアミド酸等の中間体を経由することなく生成する
ことができ、また副生成物も二酸化炭素のみであるため
に副生成物を除去するための中和、水洗、乾燥などの工
程が必要でなくワニス状で供給されることになり、未反
応部分を有するポリアミドイミド溶液1を容易に得るこ
とができると共に重量平均分子量が8万〜20万のポリ
アミドイミドを容易に得ることができるものである。
【0015】本発明の塗料4は、上記のポリアミドイミ
ド溶液1をそのまま用いることができる。また被膜32
に潤滑性を付与するために、四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)に代表されるフッ素樹脂などの固形潤滑剤6を
含有させたり、あるいは着色のために顔料を含有させた
り、あるいは被膜32に導電性を付与するためにカーボ
ンを含有させたりしてもよい。
【0016】図2に本発明で用いる塗装装置を示す。4
1は回転式のバレルであって、ケース10内に設けられ
ている。バレル41には軸部42が形成されており、モ
ーター等の駆動装置により軸部42を中心として回転す
るように形成されている。またバレル41の内部には軸
部42を貫通させて供給管13が導入されており、バレ
ル41内の供給管13の先端にはスプレーノズル14が
取り付けてある。また軸部42を設けた面と対向する面
においてバレル41には投入口17が形成されており、
投入口17から被コーティング物2をバレル41内に投
入することができるようになっている。さらにバレル4
1の周面には金網等で形成される通気部11が設けられ
ており、熱風が通気部11を通ってバレル41に供給さ
れ、排出されるようになっている。
【0017】ケース10には吸気口15と排気口16が
形成されており、吸気口15からケース10内に温度コ
ントロールされた熱風が導入されると共に、排気口16
からケース10外に排出されるように形成されている。
またケース10にはバレル41の投入口17と連通する
開口部18が設けてあり、この開口部18を蓋19で閉
塞することによって、バレル41内が密閉されるように
なっている。
【0018】このように密閉式(クローズ)のバレル4
1を用いることによって、温度コントロールされていな
い外部の空気を吸い込まないようにしてバレル41内の
温度を精密にコントロールすることができ、温度が高過
ぎたり低過ぎたりして塗料4のコーティングの際に被コ
ーティング物2同士が接着されるなどの不都合が生じな
いようにすることができるものである。また排気の量を
例えば5m3/分以下と小さくすることができ、塗料4
のコーティングの際に必要なエネルギーを大幅に節約す
ることができ、しかも有機溶剤を用いた作業環境を大幅
に改善することができるものである。さらに塗料4が排
気とともに排出することもなくなって被コーティング物
2への塗料4の付着効率を向上させることができるもの
である。
【0019】そして被コーティング物2に被膜を形成す
るにあたっては、まず図1(a)に示すように、被コー
ティング物2をポリアミドイミド溶液1に浸漬して被コ
ーティング物2の表面にポリアミドイミド溶液1を付着
させ、次に図1(b)に示すように熱風発生機21によ
る乾燥工程で被コーティング物2の表面のポリアミドイ
ミド溶液1の溶剤を蒸発させて乾燥させ、被コーティン
グ物2の全面にプレコート層3を形成する。
【0020】次に図2に示すように、プレコート層3を
形成した多数個の被コーティング物2(図にクロス斜線
で示す)をバレル41に投入口17から投入する。次に
スプレーノズル14に供給管13を通して塗料4を供給
すると共にバレル41の回転を行ないながらスプレーノ
ズル14から被コーティング物2に向けて塗料4を噴射
してプレコート層3の表面に塗料4を付着させる。この
塗装の間、バレル41には吸気口15から導入された熱
風が供給されており、この熱風でプレコート層3の表面
に付着した塗料4を乾燥させて表面コート層5を形成す
る。この後、焼成工程を行ってプレコート層3中のポリ
アミドイミドと表面コート層5中のポリアミドイミドを
反応させて硬化させることによって、図3(a)(b)
に示すように、被コーティング物2の全表面にプレコー
ト層3と表面コート層5からなる被膜32を形成するこ
とができる。尚、図3(a)のものは塗料4として固形
潤滑剤6を含んでいないものを用い、図3(b)のもの
は塗料4として固形潤滑剤6を含んでいるものを用い場
合である。
【0021】本発明では、ポリアミドイミド溶液1に被
コーティング物2を浸漬し、被コーティング物2の表面
に付着したポリアミドイミド溶液1を乾燥させてプレコ
ート層3を形成し、プレコート層3の表面にスプレーに
より塗料4を吹き付けて表面コート層5を形成するの
で、ポリアミドイミドを液状で被コーティング物2に付
着させることによって、半硬化状態の粒状でポリアミド
イミドを付着させるよりも被コーティング物2との密着
性の高いプレコート層3を形成することができ、またこ
のプレコート層3の表面にスプレーにより塗料4を吹き
付けて表面コート層5を形成することによって、被コー
ティング物2に直接表面コート層5を形成するよりも表
面コート層5を被コーティング物2から剥がれにくくす
ることができ、被コーティング物2の表面に下地処理を
施すことなく、被コーティング物2から剥がれ落ちにく
い被膜32を形成することができるものである。
【0022】またイソシアネート法で生成された未反応
部分を有するポリアミドイミドを用いているので、焼成
工程でプレコート層3と表面コート層5のポリアミドイ
ミドの反応を進ませてを高分子化することができ、被コ
ーティング物2とプレコート層3の密着性を高くするこ
とができると共に、被膜32の強度を高くすることがで
きるものであり、従って、特にエッジ部分に欠けや削れ
や剥がれが生じない強い被膜32を有するコーティング
部品を形成することができる。またプレコート層3と表
面コート層5の両方にイソシアネート法で生成された未
反応部分を有するポリアミドイミドを含有させるので、
図4に示すように焼成工程でプレコート層3のポリアミ
ドイミド3aと表面コート層5のポリアミドイミド5a
を互いに反応させて高分子化することができ、プレコー
ト層3と表面コート層5の間に明確な境界27が形成さ
れることがなく、プレコート層3と表面コート層5の密
着性を高めることができるものである。またイソシアネ
ート法で生成された未反応部分を有するポリアミドイミ
ドは高分子化することによって樹脂強度が高くなるの
で、固形潤滑剤6のバインダーとしてイソシアネート法
で生成された未反応部分を有するポリアミドイミドを用
いることができる。
【0023】尚、通常、回転式のバレル41内でスプレ
ー14によるコーティングを行う場合、少量の塗料4を
乾かしながらコーティングしていくために被膜32全体
の機械的強度が弱くなるが、本発明のようにイソシアネ
ート法で生成されたポリアミドイミドは熱風による乾燥
中及び焼成中に反応が進み、被膜32全体の強度が向上
するために強固な被膜32を得ることができる。
【0024】上記プレコート層3はアンダーコートとし
て形成されるものであり、被コーティング物2と密着性
が要求されるものである。一方、表面コート層5はトッ
プコートとして形成されるものであって、高い機能性が
要求されるものである。従ってプレコート層3を形成す
るポリアミドイミド溶液1は、固形潤滑剤6や顔料やカ
ーボン等の機能性付与剤を含有させないかあるいはこれ
らの濃度を低くして調製するのが好ましく、また表面コ
ート層5を形成する塗料4は機能性付与剤の濃度をプレ
コート層3のポリアミドイミド溶液1よりも高くして調
製する。例えば潤滑性を有する部品を作成する場合は、
被コーティング物2の表面に固形潤滑剤6を含まないポ
リアミドイミド溶液1を付着させて厚さ0.5μm以上
のプレコート層3をアンダーコートとして形成し、次に
固形潤滑剤を1〜50重量%配合して調製される塗料4
をプレコート層3の表面に付着させて所望の厚みの表面
コート層5を形成するようにしておこなうことができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
【0026】(実施例1)ポリアミドイミドワニス(ポ
リアミドイミドは上記化学式(A)を有し、イソシアネ
ート法で生成されるものであって、重量平均分子量は1
47000である)とN−メチル−2−ピロリドンとを
1:1の割合(体積比)で混合し、ポリアミドイミド溶
液1を調製した。
【0027】次にリレーの電磁部品鉄心として用いられ
る被コーティング物2を図1(a)に示すように、ポリ
アミドイミド溶液1に浸漬し、これを引き上げた後、図
1(b)に示すように、熱風発生機21による乾燥工程
で被コーティング物2の表面のポリアミドイミド溶液1
を乾燥させてプレコート層3を形成する。次に図2に示
す塗装装置を用いて塗料4の塗装を行なった。つまり、
プレコート層3が形成された被コーティング物2をバレ
ル41内に多量に投入し、バレル41を10rpmの回
転数で回転させると共にバレル41内の温度が225℃
になるように熱風の温度をコントロールしながら、スプ
レーノズル14からプレコート層3の表面に上記ポリア
ミドイミド溶液1と同様の塗料4を噴射して表面コート
層5を形成した。この後、焼成工程及び乾燥工程を施し
て図3(a)に示すように、厚さ6μmの被膜32を被
コーティング物2の表面に形成した。
【0028】(実施例2)四フッ化エチレン樹脂と実施
例1と同様のポリアミドイミドワニスとN−メチル−2
−ピロリドンとを1:15:15の割合(体積比)で混
合して塗料4を調製した。この塗料4を用いて表面コー
ト層5を形成した以外は、実施例1と同様にして図3
(b)に示すように、被膜32を被コーティング物2の
表面に形成した。
【0029】(比較例1)ポリアミドイミドワニス(W
hit ford製のP−92)とN−メチル−2−ピ
ロリドンとを1:1の割合(体積比)で混合して塗料4
を調製した。ここで使用されるポリアミドイミドは酸ク
ロリド法によって生成されるものであり、重量平均分子
量が55000であった。次に図2に示す塗装装置を用
いて、実施例1と同様にして塗料4の塗装を行なった。
そして図6(a)に示すように被膜32を被コーティン
グ物2の表面に直接形成した。
【0030】(比較例2)四フッ化エチレン樹脂と比較
例1と同様のポリアミドイミドワニスとN−メチル−2
−ピロリドンとを1:15:15の割合(体積比)で混
合して塗料4を調製した。次に図2に示す塗装装置を用
いて、実施例1と同様にして塗料4の塗装を行なった。
そして図6(b)に示すように被膜32を被コーティン
グ物2の表面に直接形成した。
【0031】上記実施例1、2と比較例1、2につい
て、塗装装置によるコーティング時及び部品組み立て時
の被膜32の欠けや剥がれを観察した。この結果、実施
例1、2ではコーティング時及び部品組み立て時の両方
で被膜32の欠けや剥がれが発生しなかったが、比較例
1、2ではコーティング時で被膜32の欠けや剥がれが
発生して被コーティング物2の全面にコーティングをす
ることができず、また組み立て時においても被膜32の
欠けや剥がれが発生した。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、ポリアミドイミド溶液に被コーティング物を浸漬
し、被コーティング物の表面に付着したポリアミドイミ
ド溶液を乾燥させてプレコート層を形成し、プレコート
層の表面にスプレーにより塗料を吹き付けて表面コート
層を形成するので、ポリアミドイミドを液状で被コーテ
ィング物に付着させることによって、半硬化状態の粒状
でポリアミドイミドで付着させるよりも被コーティング
物との密着性の高いプレコート層を形成することがで
き、またこのプレコート層の表面にスプレーにより塗料
を吹き付けて表面コート層を形成することによって、被
コーティング物に直接表面コート層を形成するよりも表
面コート層を被コーティング物から剥がれにくくするこ
とができ、被コーティング物の表面に下地処理を施すこ
となく、被コーティング物から剥がれ落ちにくい被膜を
形成することができるものである。従って、被膜の形成
とは無関係の設備や工程が必要でなくなり、コストアッ
プが無いかあるいは少ないコストアップで密着性の高い
被膜を形成することができるものである。
【0033】また本発明の請求項2の発明は、表面コー
ト層を形成する塗料がポリアミドイミドを含有するの
で、プレコート層と表面コート層をほぼ同種に形成する
ことができ、プレコート層と表面コート層の密着性を高
めることができるものである。
【0034】また本発明の請求項3の発明は、表面コー
ト層を形成する塗料が固形潤滑剤を含有するので、表面
コート層に潤滑性を付与することができるものである。
【0035】また本発明の請求項4の発明は、ポリアミ
ドイミドが未反応部分を有するので、プレコート層のポ
リアミドイミドと表面コート層のポリアミドイミドを反
応させることができ、プレコート層と表面コート層の密
着性を高めることができるものである。
【0036】また本発明の請求項5の発明は、被コーテ
ィング物が鉄心であるので、密着性の高い被膜を有する
リレー部品用の鉄心を形成することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)
(b)は概略図である。
【図2】同上の塗装装置を示す断面図である。
【図3】本発明でコーティングされた被コーティング物
を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【図4】本発明のプレコート層と表面コート層を示す概
略図である。
【図5】従来例を示す概略図である。
【図6】従来例でコーティングされた被コーティング物
を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【符号の説明】
1 ポリアミドイミド溶液 2 被コーティング物 3 プレコート層 4 塗料 5 表面コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA01 AB03 AE15 BB24Y BB26Z BB27Y CA09 CA13 DA23 DB02 DC19 EA07 EA37 EB39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミドイミド溶液に被コーティング
    物を浸漬し、被コーティング物の表面に付着したポリア
    ミドイミド溶液を乾燥させてプレコート層を形成し、プ
    レコート層の表面にスプレーにより塗料を吹き付けて表
    面コート層を形成することを特徴とするコーティング方
    法。
  2. 【請求項2】 表面コート層を形成する塗料がポリアミ
    ドイミドを含有することを特徴とする請求項1に記載の
    コーティング方法。
  3. 【請求項3】 表面コート層を形成する塗料が固形潤滑
    剤を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    コーティング方法。
  4. 【請求項4】 ポリアミドイミドが未反応部分を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコ
    ーティング方法。
  5. 【請求項5】 被コーティング物が鉄心であること特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコーティング
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115805182A (zh) * 2022-11-08 2023-03-17 鲁普耐特集团有限公司 网衣聚脲涂层的涂层方法、涂层装置

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115805182A (zh) * 2022-11-08 2023-03-17 鲁普耐特集团有限公司 网衣聚脲涂层的涂层方法、涂层装置
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