JP2000005469A - 縫製装置 - Google Patents

縫製装置

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JP2000005469A
JP2000005469A JP17849698A JP17849698A JP2000005469A JP 2000005469 A JP2000005469 A JP 2000005469A JP 17849698 A JP17849698 A JP 17849698A JP 17849698 A JP17849698 A JP 17849698A JP 2000005469 A JP2000005469 A JP 2000005469A
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timing
cloth
sewing
needle
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Tomohiko Mori
智彦 森
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインモータの回転ムラを反映して送り量に
応じた最適な布送り実行タイミングを決定すること、上
糸調子気味にして糸引き締めが良好で綺麗な縫目を形成
すること。 【解決手段】 縫針が針板の上側に位置する送り可能期
間の終了タイミングT2から送り量に基づく布送り実行
時間A2だけ遡った布送り実行タイミングT3を、エン
コーダ信号が出力される毎に実行されるエンコーダ信号
割込み処理制御により所定微小回転角度毎に求められる
時々刻々のメインモータの回転速度を用いて、送り可能
期間の開始タイミングT1から演算で求めるので、メイ
ンモータの回転速度変動の影響を受けることなく、天秤
の上昇動作で引き締めが可能な最適な時期に布送りを実
行できることから、上糸調子気味にして糸引き締めが良
好で綺麗な縫目を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布を電動アク
チュエータで布送りする布送り手段を備えた縫製装置に
関し、特に布送り手段による布送りを布送り可能期間の
終盤で実行することで、縫目の糸引き締めを良好に行な
う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送り歯を上下駆動する送り歯上下
駆動機構を備えるとともに、送り歯を前後駆動用モータ
で前後駆動する送り歯前後駆動機構を備えた家庭用の電
子制御式ミシンでは、縫針が針板の上側に移動したタイ
ミングから針板付近まで下降するタイミングに至る送り
可能期間において、加工布の布送りを実行する際に、縫
針がその最上位置を越えてから、つまり針棒の最上位置
を0°としたときの20°〜30°の時期であって、天
秤が略最上位置近傍となる時期から布送りを実行し、送
り可能期間の終了タイミングで布送り動作を完了するよ
うに布送り制御するようにしている。
【0003】例えば、本願出願人が提案した特公平1−
44353号公報に記載の「ミシンの加工布送り制御装
置」においては、縫針が針板の上側に移動したときに、
次の布送りの為の送り量を送り駆動モータの最大送りピ
ッチで布送りするのに要する布送り実行時間を求めると
ともに、メインモータ(ミシンモータ)の回転速度を演
算で求め、更に、この布送り実行時間が経過したときに
送り可能期間の終了タイミングとなるように、送り可能
期間の開始タイミングから布送り動作を実行するタイミ
ングまでの遅延時間を、そのときのメインモータの回転
速度に基づいて演算で求めてタイマにセットする。そし
て、そのタイマによる遅延時間が経過したときに、実際
の布送り動作を実行するようにして、送り量の大きさに
拘わらず常に良好な糸引き締めを得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、縫製途中に
おいては、メインモータの回転速度を設定速度となるよ
うに速度制御するようになってはいるが、種々の要因で
メインモータの回転速度に変動(回転ムラ)が発生し易
い。即ち、ミシンに供給される電力の電圧が変動する場
合や、厚物の生地を太い糸で縫うような場合にメインモ
ータの回転速度変動が発生し易く、また針揺動機構や釜
駆動機構等の種々の駆動系から受ける負荷の変動により
速度変動が発生し易くなっている。前記特公平1−44
353の技術によれば、縫針が針板の上側に移動すると
きに求めたメインモータの回転速度を用いて、布送りを
実行する為の遅延時間をタイマにセットし、そのタイマ
による遅延時間が経過したときに、実際の縫針の布送り
動作を実行するので、遅延時間経過するまでにメインモ
ータの回転速度が変動する場合には、布送り実行タイミ
ングが速くなったり、遅くなったりする。
【0005】即ち、布送り実行タイミングが速くなった
場合には、天秤による引き締めが不十分となって糸引き
締め不良が発生するという問題がある。一方、布送り実
行タイミングが遅くなった場合には、縫針が加工布を挿
通してからも布送りが実行されて縫針が折損したり、加
工布に傷が付くという問題がある。本発明の目的は、メ
インモータの回転ムラを含んで送り量に応じた最適な布
送り実行タイミングを決定すること、上糸調子気味にし
て糸引き締めが良好で綺麗な縫目を形成すること、等で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の縫製装置は、
下端に縫針を取付けた針棒と、この針棒を主軸を介して
駆動するメインモータとを備えた縫製装置において、縫
製に供する加工布を布送りする布送り手段と、この布送
り手段を駆動する電動アクチュエータと、メインモータ
の回転速度を、主軸の所定微小回転角度又は所定微小時
間毎に検出する速度演算手段と、速度演算手段で検出さ
れる回転速度を用いて布送り手段による布送り実行タイ
ミングを決定する布送り制御手段とを設けたものであ
る。
【0007】メインモータの駆動により主軸が回転駆動
され、主軸を介して針棒が上下駆動され、針棒の下端に
取付けられた縫針の上下動により、糸輪捕捉用釜と協働
して加工布に縫目が形成される。その縫針が針板の上側
に位置する所定の送り可能期間において、電動アクチュ
エータが駆動されて布送り手段が駆動されるので、この
布送り手段により縫製に供する加工布が所定の布送り方
向に布送りされる。この縫製中において、速度演算手段
は、メインモータの回転速度を、主軸の所定微小回転角
度又は所定微小時間毎に検出するので、布送り制御手段
は、速度演算手段で検出される回転速度を用いて布送り
手段による布送り実行タイミングを決定する。
【0008】即ち、メインモータの回転速度に速度変動
(回転ムラ)が発生した場合でも、その変動を含む回転
速度を用いて布送り実行タイミングを決定するので、メ
インモータの回転速度変動の影響を受けることなく、天
秤の上昇動作で引き締めが可能な最適な時期に布送りを
実行できることから、上糸調子気味にして糸引き締めが
良好で綺麗な縫目を形成することができる。
【0009】請求項2の縫製装置は、請求項1の発明に
おいて、前記布送り制御手段は、縫針が針板の上側に位
置する送り可能期間の終了タイミングから送り量に基づ
く布送り実行時間だけ遡った布送り実行タイミングを、
速度演算手段から受ける時々刻々の回転速度を用いて送
り可能期間の開始タイミングから演算で求めることを特
徴とするものである。
【0010】この場合、布送り制御手段により、縫針が
針板の上側に位置する送り可能期間の終了タイミングか
ら送り量に基づく布送り実行時間だけ遡った布送り実行
タイミングを、速度演算手段から受ける時々刻々の回転
速度を用いて送り可能期間の開始タイミングから演算で
求めるので、メインモータの回転速度変動の影響を受け
ることなく、天秤の上昇動作で引き締めが可能な最適な
時期に布送りを実行できることから、上糸調子気味にし
て糸引き締めが良好で綺麗な縫目を形成することができ
る。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0011】請求項3の縫製装置は、請求項1又は2の
発明において、糸駒から縫針の目孔に至る糸道経路に設
けられ、1対の糸調子皿で上糸を挟持して上糸に張力を
付与する糸調子機構を備えたことを特徴とするものであ
る。特に縫製速度が高速の場合で、天秤の上昇時に糸調
子機構を介して上糸が余分に引き出される場合でも、メ
インモータの回転速度変動を受けることなく上糸調子気
味な糸引き締めが実行されるので、縫目はこの糸調子機
構を介して引き出された若干多い目の糸量により糸引き
締めに影響を受けるだけとなる。その他請求項1又は2
と同様の作用を奏する。
【0012】請求項4の縫製装置は、請求項1〜3の何
れか1項の発明において、前記速度演算手段は、微小時
間毎のタイマー割込みによりメインモータの回転速度を
演算することを特徴とするものである。この場合、メイ
ンモータがステッピングモータであって、オープンルー
プ制御するときでも、微小時間毎のタイマー割込みによ
りメインモータの回転速度が演算され、メインモータの
速度変動を含んだ回転速度を用いて決定された布送り実
行タイミングにより、糸引き締めに最適な時期に布送り
を実行できる。その他請求項1〜3の何れか1項と同様
の作用を奏する。
【0013】請求項5の縫製装置は、請求項1〜4の何
れか1項の発明において、前記布送り手段は、送り歯前
後駆動機構であることを特徴とするものである。この場
合、送り歯前後駆動機構で送り歯を前後送りして2枚の
加工布を実用縫目で縫製する場合、糸引き締めが良好
で、上糸と下糸の交絡点をこれら2枚の加工布の合わせ
目に確実に設けることができ、実用的な綺麗な縫目を形
成できる。その他請求項1〜4の何れか1項と同様の作
用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、刺繍縫製可能
な電子制御式ミシンに本発明を適用したものである。図
1に示すように、電子制御式ミシンMは、ベッド部1
と、ベッド部1の右端部に立設された脚柱部2と、脚柱
部2の上端からベッド部1と対向するように左方へ延び
るアーム部3を有する。
【0015】電子制御式ミシンMの内部には、メインモ
ータ(ミシンモータ)4と、メインモータ4で回転駆動
される主軸5と、主軸5に連動連結された駆動軸6と、
針棒20を上下に駆動する針棒上下動機構7と、送り歯
40を前後に駆動する送り歯前後駆動機構8と、送り歯
40を上下に駆動する送り歯上下駆動機構9と、縫針2
2と調時作動して上糸の糸輪を形成する水平釜80を駆
動する釜駆動機構10、送り歯40を退避状態に切換え
る送り歯退避機構12等が設けられている。
【0016】主軸5はアーム部3内に左右方向向きに配
設され、ダイキャスト製のフレーム15に取付けられた
1対の玉軸受け5aに回動自在に支持されている。主軸
5の右端部分にはタイミングプーリ16が固着され、こ
のタイミングプーリ16とメインモータ4の出力軸に固
着のタイミングプーリ17とにタイミングベルト18が
掛装され、主軸5はメインモータ4の駆動により、両タ
イミングプーリ16,17とタイミングベルト18を介
して所定回転方向に回転駆動される。
【0017】アーム部3の左端部分の頭部3a内には、
上端部がフレーム15に枢支された針棒支持体21が左
右に揺動可能に設けられ、この針棒支持体21に針棒2
0が上下動自在に支持され、針棒20の下端には縫針2
2が取付けられている。この針棒20は針棒支持体21
を介して針棒揺動用モータ112(図9参照)で揺動駆
動される。また、糸駒(図示略)から縫針22の目孔に
至る糸道経路に臨むように、固定調子皿及び可動調子皿
と、これら調子皿を相互に押圧する調子バネと、その調
子バネのバネ力を調節する調子ダイヤルなどからなる糸
調子機構28が設けられている。
【0018】針棒上下動機構7について説明すると、主
軸5の左端部にはクランク部材23が固着され、そのク
ランク部材23には、天秤27が設けられるとともに、
クランクレバー24の上端部がピン結合され、クランク
レバー24の下端部が針棒20の中段部に連結されてい
る。これにより、メインモータ4で主軸5が回転駆動さ
れると、クランク部材23とクランクレバー24を介し
て針棒20が上下に駆動されるのと同時に、天秤27も
上下駆動される。即ち、糸駒から繰り出された上糸29
が糸調子機構28で張力が付与されてから天秤28を経
て縫針22の目孔に供給されるので、針棒上下動機構7
と釜駆動機構10が同期作動し、縫針22と水平釜80
とが調時作動して、ベッド面上の加工布に縫目が形成さ
れる。
【0019】駆動軸6は脚柱部2内に鉛直に配設され、
フレーム15に取付けられた1対の玉軸受け6aに回転
自在に支持されている。駆動軸6の上端部には傘歯車2
5が固着され、この傘歯車25に主軸5に外嵌固着され
た傘歯車26が噛合し、これら1対の傘歯車25,26
により、駆動軸6が主軸5に連動連結されている。尚、
傘歯車26はセットビス26aにより主軸5に固定され
ている。
【0020】次に、駆動軸6の下端近傍部に、駆動軸6
に同心状に固着されたカム体30について、図2、図3
を参照して説明する。カム体30は合成樹脂製であり、
鉛直軸心回りに回転する水平釜80を回転駆動する為の
タイミングプーリ31と、送り歯40を上下駆動する為
の送り歯上下駆動カム32とを一体的に形成したもので
あり、その中心部には上下に貫通する挿通孔30aが形
成され、この挿通孔30aに駆動軸6の下端部が嵌め込
まれ、ピン35により相対回転不能に固定されている。
【0021】タイミングプーリ31はその下側の送り歯
上下駆動カム32の外形寸法よりも小径に形成されてい
る。送り歯上下駆動カム32の下面側には、その外周部
に通常縫製時に用いる上下駆動用カム(カム面)33が
形成されるとともに、その上下駆動用カム33の内周側
に隣接させて、送り歯40を退避状態に保持したまま上
下駆動する退避駆動用カム(カム面)34が形成されて
いる。ここで、送り歯上下駆動カム32の外周部の直径
はタイミングプーリ31の直径よりも大径に形成されて
いるので、タイミングプーリ31に掛装されるタイミン
グベルト83をこの送り歯上下駆動カム32の外周部で
支持している。
【0022】送り歯上下駆動カム32の上下駆動用カム
33と退避駆動用カム(退避駆動手段に相当する)34
とは、駆動軸6の軸心を中心として同心状に一体形成さ
れ、これら両駆動用カム33,34には、同一平面(同
一高さ位置)となる連通部30bが形成されている。次
に、ベッド部1の左端近傍部に設けられた送り歯40を
前後駆動する送り歯前後駆動機構8、送り歯40を上下
駆動する送り歯上下駆動機構9、送り歯40の下側に設
けられた水平釜80、この水平釜80を回転駆動する釜
駆動機構10について説明する。
【0023】図4〜図7に示すように、送り歯40は、
水平な1対の支持板41a,41bを上下2層状に連結
した送り台41の上端部に取付けられている。送り台4
1の1対の支持板41a,41bには、鉛直の枢支ピン
42が上下動自在に挿通し、この枢支ピン42の中央部
分が揺動部材51の左端部に固着され、揺動部材51の
揺動により送り台41が前後に往復駆動される。下側の
支持板41bからは延出部41cが前方へ延び、この延
出部41cの前端部に形成された長穴41dに、フレー
ム15に取付けられた水平状の支持板43から上方へ突
出する係合ピン44が係合し、送り台41をその回動を
規制して前後に往復作動させるようにしてある。
【0024】前記揺動部材51は、水平な1対の揺動板
51a,51bを上下2層状に連結し側面視略コ字状に
形成され、揺動板51a,51bの右端部が、フレーム
15に固着された鉛直の枢支軸52に枢支されている。
揺動板51aの左端部の下側には、揺動部材51と一体
の水平板51cが揺動板51aと対向状に突出し、揺動
板51aの左端部と水平板51cに、前記枢支ピン42
が挿通されその中央部分が固着されている。
【0025】送り歯前後駆動機構8は、図6に示すよう
に、揺動部材51と、この揺動部材51に一体的に連結
された前後動リンク50と、この前後動リンク50を揺
動させる前後駆動用モータ53などから構成されてい
る。前記前後動リンク50の先端部の歯部には、この前
後動リンク50に隣接させて設けられた送り歯前後駆動
用モータ53の駆動軸に固着された駆動ギヤ54が噛合
されている。
【0026】即ち、図6において、送り歯前後駆動用モ
ータ53が反時計回りに回転されたときには、前後動リ
ンク50と揺動部材51とが枢支軸52を回動中心とし
て時計回りに回動し、送り歯40が後方に駆動される。
このとき、送り歯40は送り歯上下駆動機構9により針
板11よりも約1mm上側に上昇しており、送り歯40に
よる布送り量に応じて前後駆動用モータ53が回転駆動
されるようになっている。一方、前後駆動用モータ53
が時計回りに回転されたときには、前後動リンク50と
揺動部材51とが反時計回りに回動し、送り歯40が前
方に駆動される。このとき、送り歯40は針板11より
も約1mm下方の下降位置に下降している。
【0027】送り歯上下駆動機構9は、駆動軸6と、駆
動軸6に固着されたカム体30の上下駆動用カム33
と、上下駆動用カム33と退避駆動用カム34とに択一
的に当接可能な従動子60と、この従動子60が右端部
に取付けられ且つフレーム15に偏心枢支機構61を介
して回動可能に枢支された上下動リンク62などから構
成されている。前記上下動リンク62は正面視略へ字型
の板状に形成され、ベッド部1の後端近傍部に左右方向
向きに配設されている。
【0028】上下動リンク62の左端部にコロ65が回
転可能に連結され、このコロ65は送り台41の支持板
41bの下面に当接することで支持している。ここで、
支持板41bと揺動部材51の水平板51cとの間の枢
支ピン42に圧縮コイルバネ66が外装されており、こ
の圧縮コイルバネ66の付勢力により、送り台41が常
にコロ65に押圧され、送り歯40はコロ65の上下動
に追従して上下駆動されるように構成してある。一方、
上下動リンク62の右端部には、略水平状態で前方に屈
曲形成された従動子支持部62aが形成されている。
【0029】この従動子支持部62aには、図4、図6
に示すように、平面視略L字状の切換え操作レバー67
の基端部がピン68により回動可能に枢支され、この切
換え操作レバー67の一端部に従動子60が上向きに固
着されている。即ち、前記圧縮コイルバネ66の付勢力
により、上下動リンク62を介して従動子60が常には
上下駆動用カム33に下方から押圧状態に当接してい
る。これにより、駆動軸6の回転により上下駆動用カム
33が同時に回転するので、従動子60がこの上下駆動
用カム33のカム面に沿って上下動される。
【0030】その結果、図12に「通常時の送り歯上下
動」で示すように、送り歯40は上下動リンク62の回
動を介して、針棒20の最上位置を「0°」とする約3
10°〜100°の期間で針板11の上面より約1mmだ
け上側の上昇位置に移動する一方、約100°〜310
°の期間では、図7に示すように、針板11の上面より
約1mmだけ下側の下降位置に移動する。但し、送り歯4
0はこの上昇位置のときに正送りされ、また下降位置の
ときに逆送りされ、所謂4送り運動する。
【0031】次に、偏心枢支機構61について図6を参
照して簡単に説明すると、上下動リンク62の長さ方向
途中部の枢支孔62bに、円筒状の段付きカラー70が
回転可能に嵌入され、この段付きカラー70がフレーム
15のボス部15aにセットビス71により固着されて
いる。セットビス71は、段付きカラー70の軸心より
も偏心した位置に螺合されており、セットビス71を緩
めて段付きカラー70を回動させることで、上下動リン
ク62の枢支軸心が偏心し、送り歯40の上下動範囲の
高さ位置を調節することができる。
【0032】次に、送り歯退避機構12について説明す
る。前述したように、上下動リンク62の従動子支持部
62aに回動自在に枢支された切換え操作レバー67の
一端部の先端に従動子60が固着される一方、他端部の
先端に操作ツマミ75が取付けられている。送り歯40
が下降位置(図7参照)で従動子60が連通部30bに
対応するときに、操作ツマミ75を矢印A方向に移動さ
せることで、切換え操作レバー67が実線で示す通常切
換え位置から2点鎖線で示す退避切換え位置に切換えら
れ、従動子60が上下駆動用カム33から退避駆動用カ
ム34に対応する位置に切換えられる。
【0033】即ち、この状態で駆動軸6の回転と同時に
退避駆動用カム34が回転するので、従動子60がこの
退避駆動用カム34のカム面に沿って、送り歯40は約
40°から90°の期間において、下降位置である退避
位置から針板11の上面と略等しい高さまで微小ストロ
ークだけ上昇する。即ち、退避状態のときの送り歯40
の上下動ストロークは、通常縫製時の送り歯40の上下
動ストロークよりも短くなっている。また、退避状態に
おける送り歯40は、天秤(図示略)の上昇期間のうち
の最終引き締め期間に上動する一方、天秤の下降期間の
略開始時期に下動するようになっている。
【0034】ところで、水平釜80は図5、図6に示す
ように、ベッド部1の左端近傍部のフレーム15に下端
部が固着された鉛直向きの釜軸81に、鉛直軸心回りに
回転自在に枢支されている。釜駆動機構10について説
明すると、水平釜80の下部にタイミングプーリ82が
一体形成され、このタイミングプーリ82とカム体30
のタイミングプーリ31とにタイミングベルト83が掛
装され、駆動軸6と共にカム体30が回転駆動され、こ
れらタイミングプーリ31,82とタイミングベルト8
3を介して水平釜80が回転駆動される。
【0035】但し、タイミングプーリ31,82の径の
違いにより、水平釜80が駆動軸6の2倍の回転速度で
回転駆動され、縫針22と協働して加工布に縫目を形成
するようになっている。尚、タイミングベルト83に所
定の張力を付与するテンションプーリ84(図6参照)
が設けられている。尚、前記傘歯車26のセットビス2
6aを緩めて、主軸5を回転させることなく駆動軸6を
回動させて、駆動軸6の回転位相を主軸5の回転位相に
対して微調節することで、水平釜80の回転位相と送り
歯40の上下動及び前後動の駆動タイミングとを所定の
位置関係に保持しつつ、縫針22と剣先(図示略)との
出合いタイミングを微調整できる。
【0036】ここで、縫製制御に使用されるタイミング
信号を発生するセンサ類について説明する。図1に示す
ように、前記主軸5には、エンコーダディスク90が固
着され、このエンコーダディスク90には微小幅を有す
る直線状の200個のスリットが所定間隔おきに放射状
に形成されている。即ち、これらのスリットは1.8 °間
隔で形成されている。そして、このエンコーダディスク
90に臨むように光学式のエンコーダセンサ91が設け
られ、このエンコーダセンサ91からは、1.8 °毎にエ
ンコーダ信号(図12参照)が出力される。
【0037】一方、前記駆動軸6の下端部には、図1〜
図3に示すように、平面視円形のタイミング信号発生部
材93が固着され、このタイミング信号発生部材93の
下面側には、その外周部に152 °に亙る送りタイミング
発生用壁部93aが形成されるとともに、その内周側に
は縫針22の上下位置を指示する針位置信号発生用壁部
93bが135 °に亙って形成され、これら両壁部93
a,93bに臨むように送りタイミングセンサ94と針
位置センサ95とが設けられている。
【0038】即ち、針棒20の最上位置を「0°」とす
ると、図12に示すように、送りタイミングセンサ94
からは送り可能期間の送り開始タイミングT1(283
°) の為の信号と送り終了タイミングT2(75 °) の為
の信号とが出力される。ここで、送り開始タイミングT
1は縫針22の先端が針板11から約6mmの高さまで上
昇したときであり、また送り終了タイミングT2は縫針
22の先端が針板11から約6mmの高さまで下降したと
きである。また、針位置センサ95からは針上タイミン
グ(5°)の為の信号と針下タイミング(140 °) の為
の信号とが出力される。
【0039】次に、電子制御式ミシンMの制御系につい
て説明する。図9に示すように、制御装置100は、入
力インターフェース104と、CPU101とROM1
02及びRAM103とを含むコンピュータと、出力イ
ンターフェース105と、これらを接続するバス106
とを有する。入力インターフェース104には、起動停
止スイッチ110と、アーム部3の本体フレームに設け
られた液晶ディスプレイ113の前面に貼着された帯状
の透明電極からなるタッチキー111と、エンコーダセ
ンサ91と、送りタイミングセンサ94と、針位置セン
サ95等が夫々接続されている。ここで、CPU101
は、インターバルタイマ割込み等の各種の割込みを受付
可能になっている。
【0040】出力インターフェース105には、メイン
モータ4と、針棒揺動用モータ112と、送り歯前後駆
動用モータ53と、液晶ディスプレイ113の為のディ
スプレイコントローラ(LCDC)114と、図示しな
い刺繍装置をミシンMに装着したときに電気的な接続の
為のコネクタ107等が接続されている。ROM102
には、実用模様や刺繍模様を選択する為の刺繍模様選択
制御プログラム、選択された縫目模様を縫製する縫製制
御プログラムや一般的な制御プログラム、後述する本願
特有のインターバル割込み処理やエンコーダ信号割込み
処理の制御プログラム等が格納されている。ここで、メ
インモータ4はDCサーボモータからなり、これらモー
タ53,112はステッピングモータからなる。
【0041】ROM102には、更に、複数の実用模様
の模様データや種々の刺繍模様の模様データなどが格納
されている。前記RAM103には、選択された縫目模
様の模様番号を記憶する模様番号メモリや縫製制御の実
行に際して必要な各種のメモリやポインタメモリやフラ
グメモリ等が設けられている。次に、制御装置100で
実行されるインターバルタイマ割込み処理とエンコーダ
信号割込み処理の制御について、図10、図11のフロ
ーチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si
(i=10、11、12・・・)は各ステップを示すも
のである。
【0042】制御装置100に設けられたソフトタイマ
により、1msec 毎のインターバルタイマ割込みがCPU
101に対して発生する毎に、インターバルタイマ割込
み処理(図10)が開始され、先ず、送りタイミングセ
ンサ94からの送りタイミング信号が読み込まれ、その
送りタイミング信号が「L」レベルのとき、つまり主軸
5の回転位置が75°〜283°の間のときには(S1
0:No)、送り演算フラグFFがリセットされ(S15)、
この制御を直ぐに終了する。但し、このインターバルタ
イマ割込み処理は、エンコーダ信号割込み処理の実行頻
度よりも速い頻度で実行されるものとする。
【0043】一方、エンコーダセンサ91から出力され
るエンコーダ信号によるエンコーダ信号割込みがCPU
101に対して発生する毎に、エンコーダ信号割込み処
理(図11)が開始され、先ず、図示外のタイマを用い
て、前回に入力されたエンコーダ信号から今回のエンコ
ーダ信号入力時点までのスリット間時間tを求めてRA
M103の所定のメモリに記憶され(S20)、そのスリ
ット間時間tによりメインモータ4の回転速度が演算で
求められ(S21)、メインモータ4の回転速度が予め設
定された設定速度となるように速度制御が実行される
(S22)。次に、送り演算フラグFFがセットされていな
いときには(S23:No)、この制御を終了する。
【0044】ところで、位相角が283 °の送り開始タイ
ミングT1になって、送りタイミングセンサ94からの
送りタイミング信号が「H」レベルに立ち上がったとき
には、インターバルタイマ割込み処理のS10でYes とな
り、送り演算フラグFFがセットされ(S11)、次の送り
量データに基づいて、その送り量を送り歯前後駆動用モ
ータ53で布送り可能な実行時間A2が演算で求められ
る(S12)。次に、RAM103から最新のスリット間
時間tを読み込んで、メインモータ4の回転速度が演算
で求められ(S13)、位相角が283 °の送り開始タイミ
ングT1から位相角が75°の送り終了タイミングT2ま
での、送り可能期間に対応する送り可能時間A1が演算
で求められ(S14)、この制御を終了する。
【0045】そして、エンコーダ信号割込み処理におい
て、S20〜S22を実行したときに、送り演算フラグFFが
セットされているときには(S23:Yes )、送り可能時
間A1からスリット間時間tを差し引いた時間が新規の
送り可能時間A1としてセットされる(S24)。即ち、
メインモータ4の回転速度が速いときにはスリット間時
間tが短くなり、その回転速度が遅いときにはスリット
間時間tが長くなる。そして、このエンコーダ信号割込
み処理により、主軸5の所定微小回転角度(1.8 °) 毎
にスリット間時間tが求められ、その求められた最新の
スリット間時間tを送り可能時間A1からその都度差し
引いているので、メインモータ4の回転速度に速度変動
が発生した場合でも、送り可能時間A1はその速度変動
を反映した送り終了タイミングT2までの正確な時間で
ある。
【0046】次に、この送り可能時間A1に微小時間α
(例えば、数msec) を加算した値が布送り実行時間A2
よりも長いときには(S25:No)、送り実行タイミング
T3に達していないので、この制御を終了する。ところ
で、送り可能時間A1に微小時間αを加算した値が布送
り実行時間A2に等しくなったときには(S25:Ye
s)、送り実行タイミングT3に達したので、送り実行
フラグがセットされ(S26)、この制御を終了する。そ
の結果、このセットされた送り実行フラグに基づいて図
示外の送り駆動制御プログラムが実行され、送り歯前後
駆動用モータ53が所定の駆動ピッチで駆動され、針板
11よりも上側に位置している送り歯40の移動により
加工布が布送りされる。
【0047】ここで、図11のエンコーダ信号割込み処
理を部分的に変更して、図13に示すエンコーダ信号割
込み処理制御であってもよい。尚、送り開始タイミング
T1から送り終了タイミングT2までにエンコーダセン
サ91から入力されるエンコーダ信号の数Nは予め設定
されているものとする。即ち、S20〜S22を実行後、送
り演算フラグFFがセットされているときには(S23:Ye
s )、そのエンコーダ信号数Nが1つデクリメントされ
(S30)、この残りエンコーダ信号数NにS20で求めた
最新のスリット間時間tを掛け算することで、現在から
送り終了タイミングT2までの送り可能時間A1が更新
して求められる(S31)。
【0048】この場合には、メインモータ4の回転速度
に速度変動が発生した場合でも、その速度変動を反映し
た最新のスリット間時間tを用いて送り終了タイミング
T2までの正確な送り可能時間A1が求められる。そし
て、以下同様にして、S25〜S26が実行される。ここ
で、エンコーダ信号割込み処理の特にS20〜S21と制御
装置100などで速度演算手段が構成される。また、エ
ンコーダ信号割込み処理の特にS23〜S26と制御装置1
00などで布送り制御手段が構成される。
【0049】このように、縫針22が針板11の上側に
位置する送り可能期間の終了タイミングT2から送り量
に基づく布送り実行時間A2だけ遡った布送り実行タイ
ミングT3を、エンコーダ信号割込み処理制御により所
定微小回転角度毎に求められる時々刻々のメインモータ
4の回転速度を用いて、送り可能期間の開始タイミング
T1から演算で求めるので、メインモータ4の回転速度
変動の影響を受けることなく、天秤27の上昇動作で引
き締めが可能な最適な時期に布送りを実行できることか
ら、上糸調子気味にして糸引き締めが良好で綺麗な縫目
を形成することができる。
【0050】また、糸駒から縫針22の目孔に至る糸道
経路に、1対の糸調子皿で上糸を挟持して上糸に張力を
付与する糸調子機構28を設けたので、メインモータ4
の回転速度変動を受けることなく上糸調子気味で充分な
糸引き締めが実行されることで、縫目の糸引き締めは糸
調子機構28を介して引き出された若干多い目の糸量に
より影響を受けるだけとなる。更に、この電子制御式ミ
シンMには、送り歯40を前後送りする送り歯前後駆動
機構8が設けられているので、送り歯40を前後送りし
て2枚の加工布を実用縫目で縫製する場合、糸引き締め
が良好で、上糸と下糸の交絡点をこれら2枚の加工布の
合わせ目に確実に設けることができ、実用的な綺麗な縫
目を形成することができる。
【0051】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。 (1) 送り歯前後駆動機構8や送り歯上下駆動機構
9、送り歯退避機構12などは一例を示たものに過ぎ
ず、各種の機構を用いたものであってもよい。 (2) また、メインモータ4がステッピングモータで
あってオープンループ制御されるときでも、微小時間毎
のタイマー割込みによりメインモータ4の回転速度を演
算することで、メインモータ4の速度変動を含んだ回転
速度を用いて決定された布送り実行タイミングT3によ
り、糸引き締めに最適な時期に布送りを実行できる。
【0052】(3) 前記タイミング信号発生部材93
に設けられた送りタイミング発生用壁部93aに相当す
る扇状の突出シャッター部を設けた円盤状の送りタイミ
ング発生用ディスクと、針位置信号発生用壁部93bに
相当する扇状の突出シャッター部を設けた円盤状の針位
置信号発生用ディスクを主軸5に設けるとともに、送り
タイミング発生用ディスクに臨むように送りタイミング
センサ94を設け、針位置信号発生用ディスクに臨むよ
うに針位置センサ95を設けてもよい。 (4) 刺繍装置を一体的に搭載した刺繍縫い可能な電
子制御ミシン等の各種の縫製装置に本発明を適用するこ
とも可能である。 (5) 更に、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種
々の変更を加えて実施し得ることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、下端に縫針を
取付けた針棒と、この針棒を主軸を介して駆動するメイ
ンモータとを備えた縫製装置において、布送り手段と、
電動アクチュエータと、速度演算手段と、布送り制御手
段とを設けたので、メインモータの回転速度に変動(回
転ムラ)が発生した場合でも、その速度変動を含む回転
速度を用いて布送り実行タイミングを決定するので、メ
インモータの回転速度変動の影響を受けることなく、天
秤の上昇動作で引き締めが可能な最適な時期に布送りを
実行できることから、上糸調子気味にして糸引き締めが
良好で綺麗な縫目を形成することができる。
【0054】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記布送り制御手段は、縫針が針板
の上側に位置する送り可能期間の終了タイミングから送
り量に基づく布送り実行時間だけ遡った布送り実行タイ
ミングを、速度演算手段から受ける時々刻々の回転速度
を用いて送り可能期間の開始タイミングから演算で求め
るので、メインモータの回転速度変動の影響を受けるこ
となく、天秤の上昇動作で引き締めが可能な最適な時期
に布送りを実行できることから、上糸調子気味にして糸
引き締めが良好で綺麗な縫目を形成することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
と同様の効果を奏するが、糸駒から縫針の目孔に至る糸
道経路に設けられ、1対の糸調子皿で上糸を挟持して上
糸に張力を付与する糸調子機構を備えたので、メインモ
ータの回転速度変動を受けることなく上糸調子気味で充
分な糸引き締めが実行されることで、縫目の糸引き締め
は糸調子機構を介して引き出された若干多い目の糸量に
より影響を受けるだけとなる。
【0056】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記速度演算手段
は、微小時間毎のタイマー割込みによりメインモータの
回転速度を演算するので、メインモータがステッピング
モータであってオープンループ制御されるときでも、メ
インモータの速度変動を含んだ回転速度を用いて決定さ
れた布送り実行タイミングにより、糸引き締めに最適な
時期に布送りを実行できる。
【0057】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記布送り手段
は、送り歯前後駆動機構であるので、送り歯前後駆動機
構で送り歯を前後送りして2枚の加工布を実用縫目で縫
製する場合、糸引き締めが良好で、上糸と下糸の交絡点
をこれら2枚の加工布の合わせ目に確実に設けることが
でき、実用的な綺麗な縫目を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御式ミシンの内
部構造を示す正面図である。
【図2】カム体とタイミング信号発生部材の斜視図であ
る。
【図3】カム体とタイミング信号発生部材の底面側から
視た斜視図である。
【図4】ベッド部の内部構造を示す正面図である。
【図5】水平釜を含む図4相当図である。
【図6】水平釜を含むベッド部の内部構造を示す平面図
である。
【図7】送り歯が退避状態における図4相当図である。
【図8】ベッド部の要部拡大部分底面図である。
【図9】電子制御式ミシンの制御系のブロック図であ
る。
【図10】インターバルタイマ割込み処理制御のフロー
チャートである。
【図11】エンコーダ信号割込み処理制御のフローチャ
ートである。
【図12】各内部機構の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図13】変更形態に係る図11相当図である。
【符号の説明】
M 電子制御式ミシン 4 メインモータ 8 送り歯前後駆動機構 20 針棒 22 縫針 40 送り歯 53 送り歯前後駆動用モータ 91 エンコーダセンサ 94 送りタイミングセンサ 100 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に縫針を取付けた針棒と、この針棒
    を主軸を介して駆動するメインモータとを備えた縫製装
    置において、 縫製に供する加工布を布送りする布送り手段と、 この布送り手段を駆動する電動アクチュエータと、 前記メインモータの回転速度を、主軸の所定微小回転角
    度又は所定微小時間毎に検出する速度演算手段と、 前記速度演算手段で検出される回転速度を用いて布送り
    手段による布送り実行タイミングを決定する布送り制御
    手段と、 を設けたことを特徴とする縫製装置。
  2. 【請求項2】 前記布送り制御手段は、縫針が針板の上
    側に位置する送り可能期間の終了タイミングから送り量
    に基づく布送り実行時間だけ遡った布送り実行タイミン
    グを、速度演算手段から受ける時々刻々の回転速度を用
    いて送り可能期間の開始タイミングから演算で求めるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  3. 【請求項3】 糸駒から縫針の目孔に至る糸道経路に設
    けられ、1対の糸調子皿で上糸を挟持して上糸に張力を
    付与する糸調子機構を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記速度演算手段は、微小時間毎のタイ
    マー割込みによりメインモータの回転速度を演算するこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の縫製
    装置。
  5. 【請求項5】 前記布送り手段は、送り歯前後駆動機構
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記
    載の縫製装置。
JP17849698A 1998-06-25 1998-06-25 縫製装置 Pending JP2000005469A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103966778A (zh) * 2013-01-28 2014-08-06 贺欣机械厂股份有限公司 缝纫设备自动倒回缝机制同步运转控制方法及系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103966778A (zh) * 2013-01-28 2014-08-06 贺欣机械厂股份有限公司 缝纫设备自动倒回缝机制同步运转控制方法及系统

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