JP2000004794A - コ―ンに入れられたアイスクリ―ムの製造方法及びこの方法によって製造されたアイスクリ―ム - Google Patents

コ―ンに入れられたアイスクリ―ムの製造方法及びこの方法によって製造されたアイスクリ―ム

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Ivano Maini
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】被覆層とウェハーとを有する、コーンに入れら
れたアイスクリームの製造においてウェハーが湿って香
りを失ってしまうことを防止する方法及びこれによるア
イスクリーム製品の提供。 【解決手段】チョコレートよりなる被覆層はアイスクリ
ームの全体を被覆し、円錐形のウェハーはそれよりも高
さが低い。本方法では、凍らせたアイスクリームをチョ
コレートシェル内に満たし、これをウェハー内に挿入
し、ラッピングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョコレートから
なるシェルの中にアイスクリームを入れ、これをウェハ
ーに挿入するアイスクリームの製造方法であって、この
チョコレートのシェルがウェハーの内表面全体を覆い、
またウェハーの上方に突出する部分を有するアイスクリ
ームの製造方法に関する。本発明による方法は、被覆層
を予め設けたアイスクリームの円錐体を形成する工程
と、この円錐体をウェハーの中に挿入する工程と、必要
であれば、これをラッピングする工程とを含む。本発明
はまた、上記方法によって得られた製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】既に知られているように、工業的に生産
されているアイスクリームには様々なタイプがあるが、
これらの中でも、コーンに入れられたアイスクリームが
とりわけ普及している。このタイプのアイスクリームに
おいては、全体が円錐形のウェハーの内部にアイスクリ
ームが入れられ、この全体が紙製の覆いに入れられた
後、上部に封止用の蓋が付けられる。
【発明が解決すべき課題】
【０００３】この製造技術においては、液状のアイスク
リームがウェハーの内部に投入されるので、ウェハーが
湿ってしまい、ウェハーの新鮮さや香りといった特徴が
失われる。こうした理由から、現行の技術により、熔か
したチョコレートをウェハーの内面に噴霧して層を形成
し、ウェハーを不浸透性にし、アイスクリームの湿気が
ウェハーに移るのを防ぐ被覆を実現するシステムが開発
された。
【０００４】この方法においては、紙製のカバーを予め
取り付けたウェハーを機械の中に入れ、ウェハーが途切
れている紙の部分に対応させて熔かしたチョコレートを
噴霧し、紙製のカバーとウェハーとの間にブリッジ（br
idge）状のものを形成する。これにより、湿り気が外側
部分から浸透してウェハーに到達するのが防げる。この
既知のシステムは、前記問題を部分的にしか解決しな
い。なぜなら、このチョコレートの被覆は有効でないこ
とが非常に多く、湿り気が浸透してしまうアイスクリー
ムがかなり高い率で見うけられるからであり、また、い
くつかのタイプのチョコレートは噴霧することができな
いので、この被覆を選択できる場合は限られ、ある程度
高品質のチョコレートの使用を除外せざるを得ないから
である。
【０００５】既知の方法において見られるもう一つの問
題は、封止の直前にアイスクリームがラッピング内に投
入されるので、蓋が取り付けられる時にアイスクリーム
がまだよく凍ってないという事実から生じる。即ち、蓋
の位置決めの際に、アイスクリームの表面に付加される
デコレーションや砕いたアーモンドが蓋に押されて、デ
コレーションが飛散し且つ／又は変形したり、砕いたア
ーモンドが未だ凍っていないアイスクリームの内部に押
し込められてしまう。
【０００６】従来の方法で製造されるアイスクリームに
おいては、ウェハーがしばしば湿り、その香りを失って
しまうという問題がある。本発明は、こうした問題を解
決して、ウェハーの品質を保つものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するた
め、本発明では、チョコレートで覆われたアイスクリー
ムからなる円錐体を作り、この円錐体を凍らせた後、事
前にカバーがかけられたウェハーの中にこれを挿入す
る。
【０００８】また、チョコレートのシェルはウェハーよ
り高くなるように設けられ、アイスクリームの外表面全
体を覆う。このチョコレートのシェルは固化させられた
後に、仕上げとして、デコレーションが付加され及び／
又は砕いたアーモンドがまぶされるので、ラッピングの
閉止蓋が取り付けられた際に変形することが無くなる。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、例を挙げ図面を参照しなが
ら、本発明を詳細に説明するが、本発明はこうした例に
限定されない。
【００１０】本発明の方法においては、事前に被覆層が
施されたアイスクリームからなる円錐体、具体的にはチ
ョコレートで覆われたアイスクリームからなる円錐体を
まず作成し、このチョコレートが固まった後に、この円
錐体をウェハー内に挿入する。
【００１１】第１の好ましい態様によれば、本発明の方
法は、以下の段階からなる。 （１）型を用いてチョコレートからなるシェルを形成す
る。少なくともこのシェルの一部分は、ウェハーの形状
と同様の形状となっている。 （２）このシェルの内部にアイスクリームを投入する。 （３）アイスクリームを入れたシェルを、紙製の袋に入
れられたウェハーの中に挿入する。 （４）必要なら、アイスクリームの上面に砕いたアーモ
ンドをまぶし及び／又はデコレーションを付加して仕上
げを行う。 （５）ラッピングを封止する。
【００１２】特に、本発明の方法においては、チョコレ
ートからなるシェル１をまず作成する。このシェル１
は、ウェハー３の内部形状と等しい形状を有する円錐状
部分２を有する。また、このシェル１は上に向かって広
がっており、ウェハーの理想的な延長部として作用する
裁頭円錐状部分を形成する。
【００１３】これとは異なる構成も採用できることは明
らかである。例えば、大径部を設けることなく円錐状部
分２をそのまま延ばしてもよい。しかし、本態様に示す
形状が好ましい。なぜなら、ほぼ円錐状のユニットが得
られ、引き続くラッピングを容易にするステップを不用
にできるからである。
【００１４】シェル１は、既知の方法によって作ること
ができる。例えば、対になった型（mould-counter-moul
d system）を用いて作ったり、熱いチョコレートを型に
満たし、固化により表面に薄いチョコレートの層ができ
たら型を空にすることによって作ったり、あるいは、型
の内部にチョコレートを噴霧することによって作ったり
できる。
【００１５】シェルを生成したら、アイスクリーム５を
一定量充填してその内部をアイスクリーム５で満たす。
【００１６】この投入終了時に、アイスクリームが固ま
るまで得られたユニットを冷凍する。次に、凍結され、
チョコレートで被覆されたこの円錐体ユニットを、ウェ
ハー３を予め入れた紙製円錐体６に挿入する。
【００１７】ラッピングを完了する前に、必要なら、ア
イスクリームの上面に一定量の砕いたアーモンドをまぶ
し、あるいは、液状チョコレート又はシロップ等からな
るデコレーションを付加することにより、仕上げ処理を
行うことも可能である。
【００１８】また、アイスクリームの入ったシェルを挿
入する前に、ウェハーを事前にラッピングの中に挿入し
ておいてもよいし、あるいは、シェルをウェハーに入れ
た後に、このユニットを紙製エンベロープに挿入しても
よい。
【００１９】本発明の他の実施態様による方法は、
（１）適切な形状のアイスクリーム形成する工程と、
（２）冷凍後、既知の技術、例えば液状チョコレートに
浸すことによって、アイスクリームをチョコレート層で
被覆する工程と、（３）被覆層が固まった後、被覆され
たこの円錐体をウェハーに挿入する工程とを含む。当業
者であれば、上記と同様の解決方法を変更できよう。こ
うした変更やその他の可能な変形例は全て本発明の範囲
に含まれるものと解釈すべきである。
【００２０】
【発明の効果】本発明による方法は、種々の利点をもた
らす。即ち、噴霧によりチョコレートを付ける必要がな
いため、理想的な品質のチョコレートを用いて、チョコ
レートの被覆を最適に形成することが可能となる。
【００２１】ウェハーはアイスクリームの投入段階には
関係しないので、ウェハーの香りが失われることなくウ
ェハーのサクサク感が維持される。シェル／アイスクリ
ームからなる円錐体とウェハー／カバーとの結合は、実
際には、アイスクリームが凍結され、チョコレートに覆
われた後に行われる。このような条件により、時が経っ
てもウェハーはその特性を維持する。
【００２２】更なる利点は、チョコレートのシェルをデ
コレーションと同じ高さにすることができ、この場合で
も、蓋は既に固まったアイスクリームの上に被せられる
ため、デコレーションの位置がずれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の方法によって製造されるアイスクリー
ムの断面図であり、ラッピング前の状態を示す。
【図２】本発明の方法によって製造されるアイスクリー
ムを包むラッピングの断面図である。
【符号の説明】
１ シェル ２ 円錐状部分 ３ ウェハー ５ アイスクリーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 コーンに入れられたアイスクリームの製
    造方法であって、 被覆層を有するアイスクリームの円錐体を形成する工程
    と、 既に被覆層を有するこの円錐体をウェハーの中に挿入す
    る工程と、 必要であれば、これをラッピングする工程とを含むこと
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法であって、アイス
    クリームを含むチョコレートの被覆が前記円錐体の全高
    に及んでいることを特徴とする方法。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載の方法であって、 チョコレート又はその他の好適な材料からなるシェルを
    形成する工程と、 このシェル内にアイスクリームを投入する工程と、 アイスクリームが固まるまでアイスクリームを凍らせる
    工程と、 前記シェルにウェハーを着け、その後ラッピングを行う
    工程とを含むことを特徴とする方法。
  4. 【請求項４】 請求項１に記載のコーンに入れられたア
    イスクリームの製造方法であって、 アイスクリームを入れるウェハーの形状と同じ形状の部
    分を少なくとも一部に有する型内でチョコレートシェル
    を形成する工程と、 このシェル内にアイスクリームを投入する工程と、 アイスクリームが固まるまでこれを凍らせる工程と、 固まったアイスクリームが入ったシェルにウェハーを着
    ける工程と、 このシェルとウェハーとをラッピングに入れる工程と、 必要であれば、デコレーションを付加し、又は砕いたア
    ーモンドをまぶすことによって仕上げを行う工程と、 ラッピングを封止する工程とを含むことを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項５】 請求項４に記載の方法であって、前記ウ
    ェハーを前記ラッピングに挿入した後、前記シェルに入
    れられた前記アイスクリームを前記ウェハーに挿入する
    方法。
  6. 【請求項６】 請求項１に記載のコーンに入れられたア
    イスクリームの製造方法であって、 冷凍アイスクリームの円錐体を形成する工程と、 この円錐体をチョコレート層で被覆する工程と、 この被覆層を有する円錐体をウェハーに挿入する工程と
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項７】 ウェハーと、チョコレート又はその他の
    好適な材料からなる内部層と、冷凍アイスクリームから
    なる充填物とを含む形式のコーンに入れられたアイスク
    リームであって、チョコレート層を前記ウェハーの全長
    を超えて外方に延在させ、これによりチョコレートウェ
    ハーの前記内部被覆と一体の、アイスクリームを含むチ
    ョコレート壁を形成したことを特徴とするアイスクリー
    ム。
  8. 【請求項８】 請求項７に記載のアイスクリームであっ
    て、前記アイスクリームを入れるシェルが前記チョコレ
    ート層によって形成され、シェルは、前記ウェハーの内
    部形状に対して相補的な形状を有する部分と、仕上げ後
    に連続する外表面が得られるように、ウェハーの外表面
    と面一の壁を形成する大径部とを有することを特徴とす
    るアイスクリーム。
JP11079717A 1998-06-01 1999-03-24 コ―ンに入れられたアイスクリ―ムの製造方法及びこの方法によって製造されたアイスクリ―ム Pending JP2000004794A (ja)

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