JP2000004647A - フロントローダ型のベールグリッパ - Google Patents

フロントローダ型のベールグリッパ

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JP2000004647A
JP2000004647A JP19107598A JP19107598A JP2000004647A JP 2000004647 A JP2000004647 A JP 2000004647A JP 19107598 A JP19107598 A JP 19107598A JP 19107598 A JP19107598 A JP 19107598A JP 2000004647 A JP2000004647 A JP 2000004647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに油圧回路を追加装備せしめることな
く、フロントローダに装備されている油圧回路を利用し
てそのフロントローダの先端に組付けるベールグリッパ
の把持アームの開閉作動が行なえるようにし、かつ、フ
ロントローダの前端に組付け支架したベールグリッパを
チルト回動させる操作を要することなく、把持したロー
ルベールが重心を平衡する位置に移動させるよう回動す
ることで自動的にロールベールの姿勢変換が行なえるよ
うにする。 【解決手段】 トラクタTの車体の前端部に装着せるフ
ロントローダFのローダ主体枠2の前端に装設せるヒッ
チ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側の把持ア
ーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記フロント
ローダFに装備されているヒッチ金具3のチルト及びダ
ンプ回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に
接続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先
端側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80
・80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、牧草をロール状
に成形したロールベールを把持して持ち上げ、ベール貯
蔵場所に運搬し、また、そこから畜舎に運搬する作業を
行なうために、トラクタに装備されるフロントローダの
先端側に組付け装着するフロントローダ型のベールグリ
ッパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラクタに装備されるフロントロ
ーダの先端側に組付け装着するベールグリッパとして
は、例えば図1〜図2に示す構成のものがある。
【0003】このトラクタのフロントローダ用のベール
グリッパGは、トラクタTの車体の前部に装着されたフ
ロントローダFの先端に組付けて、ロールベールBを把
持するよう作動させる形態のものである。
【0004】一層具体的にいえば、トラクタTの車体の
前端部に装着されるフロンドローダFは、トラクタTの
車体の前部に左右のリヤブラケット10・10とサイド
ブラケット11・11とを組付け、それのサイドブラケ
ット11・11に、左右に一対のリフトアーム20・2
0とそれの前端側に渡架する桁杆21・21とで組立て
られるローダ主体枠2の基端側を、左右方向に沿う連結
軸aにより回動自在に連結し、このローダ主体枠2の長
手方向の中間部と前述のサイドブラケット11との間
に、油圧により作動するリフトシリンダS1を渡架して
それの作動によりローダ主体枠2の前端側が前記連結軸
a中心に自在に昇降回動するようにし、このローダ主体
枠2の前端に、アタッチメント装着用のヒッチ金具3の
後面側の下部を、左右方向に沿う連結軸bにより前後の
傾斜回動自在に連結し、このヒッチ金具3の後面側の上
部とローダ主体枠2に連結軸cにより軸支してリヤロッ
ド22により動きを規制したリンクプレート23との間
に、アタッチメントシリンダS2を渡架して、このシリ
ンダS2の油圧による作動で該ヒッチ金具3が前述の連
結軸b中心に前後に傾斜回動するようにし、かつ、この
ヒッチ金具3には、それの前面側の上部に、アタッチメ
ント組付用のアタッチバー30と下部に連結ピン44穴
をそれぞれ設けることで構成してある。
【0005】そして、このフロントローダFの前端のヒ
ッチ金具3に組付けるベールグリッパGは、平面視にお
いて後面側がヒッチ金具3に対応する巾のチャンネル状
に形成したフレーム4の前端側の左右の両側部に、側面
視において角枠状に形成した把持アーム5・6の後端側
を、一方の把持アーム5にあっては固着連結して固定側
の把持アーム5とし、他方の把持アーム6にあっては、
上下方向の連結軸60により左右に自在に回動するよう
軸着連結し、これの連結軸60を越して後方に突出する
アーム基端部と前述の固定側の把持アーム5のアーム基
端部との間に油圧により伸縮作動する油圧シリンダSを
渡架することで構成してある。
【0006】そして、このベールグリッパGは、それの
フレーム4を、前述した如くトラクタTの車体の前端側
に組付け装架したフロントローダFの前端部のヒッチ金
具3のアタッチバー30と連結ピン44・44に組付
け、油圧シリンダSを、油圧ホースを介して、フロント
ローダFのリフトシリンダS1およびアタッチメントシ
リンダS2の作動を制御する油圧切換弁装置yに接続し
て、その油圧切換弁装置yにトラクタT側に設けられる
油圧装置から送給されてくる油圧によって開閉側の把持
アーム6を開閉作動させてロールベールBまたはラップ
フィルムによりラップしたロールベールLBを把持し、
フロントローダFの昇降作動でそのロールベールBまた
はロールベールLB持ち上げ、トラクタTの走行により
所望の場所に運搬するように用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、トラクタ
Tに装着したフロントローダFに組付けて用いる形態の
ベールグリッパGは、把持したロールベールBまたはラ
ップフィルムでラップしたロールベールLBの姿勢を、
巻き締めた牧草の巻芯の軸方向が、上下方向となる縦の
姿勢または横方向となる横の姿勢に変える場合、フロン
トローダFのローダ主体枠2の昇降作動の外に、先端に
取付けたベールグリッパGをダンプ回動またはチルト回
動させる操作が必要となるため、フロントローダFに通
常装備してあるローダ主体枠2昇降用のリフトシリンダ
S1の油圧回路とヒッチ金具3をチルト又はダンプ回動
させるアタッチメントシリンダS2の油圧回路の外に、
ベールグリッパGの把持アーム6を開閉回動させるため
の油圧シリンダSの油圧回路が必要であることから、こ
の油圧シリンダSの油圧回路をフロントローダFに追加
装備させなければならず、そのための費用が嵩むこと
と、把持したロールベールBまたはロールベールLBの
姿勢を変換させる際に、アタッチメントシリンダS2を
作動させてヒッチ金具3をチルト回動させる操作が必要
で、そのためロールベールの姿勢を変更する作業が面倒
になる問題がある。
【0008】この発明は、上述のトラクタに装着するフ
ロントローダにベールグリッパを組付けて構成する形態
の従前のフロントローダ型のベールグリッパに生じてい
る問題を解消せしめるためになされたものであって、新
たに油圧回路を追加装備せしめることなく、フロントロ
ーダに装備されている油圧回路を利用してそのフロント
ローダの先端に組付けるベールグリッパの把持アームの
開閉作動が行なえるようにし、かつ、フロントローダの
前端に組付け支架したベールグリッパをチルト回動させ
る操作を要することなく、把持したロールベールが重心
を平衡する位置に移動させるよう回動することで自動的
にロールベールの姿勢変換が行なえるようにする新たな
手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、トラクタ
Tの車体の前端部に装着せるフロントローダFのローダ
主体枠2の前端に連結軸bを介し前後乃至上下に回動自
在に装設せるヒッチ金具3に、チルトまたはダンプ回動
させるアタッチメントシリンダS2の復動のホース回路
の中間を油圧カップラを介した回路としておき、そのカ
ップラを切り離すことでアタッチメントシリンダがロッ
クされ、残りの一方の油圧切換弁装置y側のカップラ
に、ヒッチ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側
の把持アーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記
フロントローダFに装備されているヒッチ金具3のチル
ト回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に接
続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先端
側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80・
80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支す
ることを特徴とするフロントローダ型のベールグリッパ
を提起するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明手段によるベールグリッパ
は、トラクタの車体の前端側に組付け装備せしめるフロ
ントローダについては、基本的にはそのままの構成とし
ておいてよい。
【0011】しかし、前端側に連結軸により回動自在に
設けるヒッチ金具は、ロック機構を設けるか、アタッチ
メントシリンダの油圧回路の中間を油圧カップラを介し
た回路とし、そのカップラを切り離すことで、アタッチ
メントシリンダがロック機構となり、正立する中立姿勢
にロックしておく。また、フロントローダに装備せしめ
た油圧切換弁装置からアタッチメントシリンダに油圧を
導く油圧ホースは、アタッチメントシリンダS2の近く
で油圧カップラによる切り離しできるようにすること
で、アタッチメントシリンダの接続カップラから外した
側の端部に別の油圧ホースに接続したメスまたはオスの
油圧カップラで継ぎ足すかすることで、フロントローダ
の前端に組付け支架するベールグリッパの把持アーム開
閉用の油圧シリンダの油圧の接続口に対して接続し得る
ようにしておく。
【0012】そして、このフロントローダの前端のヒッ
チ金具に組付け支架するベールグリッパは、従前のベー
ルグリッパと同様に、それのフレームを平面視において
チャンネル状乃至囲い枠状に形成して、それの後面側に
ヒッチ金具に設けてあるアタッチバーと連結ピンで組付
け装着する組付部を装設し、そのフレームの前面側に
は、側面視において角枠状等の適宜形状に形成した把持
アームを左右に対向するように配位して、それの一方の
把持アームをフレームに対し固着し他方の把持アームを
フレームに対し上下方向の連結軸により左右に開閉自在
に軸支し、それと前記固定側の把持アームとの間または
フレームとの間に開閉用の油圧シリンダを渡架して構成
し、フレームをヒッチ金具のアタッチバーと連結ピンに
連結してフロントローダに装着するようにしてよい。
【0013】しかし、固定側および開閉側の把持アーム
の、把持すべきロールベールに対し接触してそれを把持
する接触把持部は、軸芯部に設けた軸により自在に回転
する円板状乃至角板状またはホイル状に形成して、それ
の回転軸芯線が左右方向に沿う姿勢として固定側および
開閉側の把持アームの各内側に軸支する。
【0014】そして、開閉側の把持アームを開閉作動さ
せる油圧シリンダは、それの油圧の接続口を、フロント
ローダに装備されているヒッチ金具を回動させるアタッ
チメントシリンダから外したアタッチメントシリンダ用
の油圧回路の油圧ホースと接続させるようにする。
【0015】これにより、フロントローダの前端に組付
けたベールグリッパは、それの開閉側の把持アームが、
フロントローダに装備されている油圧回路を利用して開
閉回動させ得るようになる。また、把持するロールベー
ルの姿勢の変換が、接触把持部の回転により、把持した
ロールベールの重心が接触把持部の回転軸線の下方に移
動してくることで自動的に行なわれるようになる。
【0016】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材について
は、同一の符号を用いるものとする。
【0017】図3は本発明手段を実施せるトラクタのフ
ロントローダ装着型のベールグリッパの平面図、図4は
同上の側面図で、同図において、Tはトラクタ、Fはそ
のトラクタTの車体の前端部に装着したフロントロー
ダ、GはそのフロントローダFの前端に組付け支架した
ベールグリッパを示す。
【0018】トラクタTは図面においては後半側を省略
して前半側だけを鎖線で示しているが通常の四輪型のホ
イルトラクタである。
【0019】フロントローダFは、左右に一対のリフト
アーム20・20とそれらの前端側に渡架した桁杆21
…とで形成されるローダ主体枠2を、左右のリヤブラケ
ット10・10とサイドブラケット11・11とにより
トラクタTの車体の前端部に組付けて装着する従来公知
の構成のものであり、aはローダ主体枠2の基端部とな
るリフトアーム20の基端部を回動自在に連結する連結
軸、S1はそのリフトアーム20を前記連結軸a中心に
昇降回動させるようサイドブラケット11とリフトアー
ム20の長手方向の中間部位との間に渡架したリフトシ
リンダ、3はローダ主体枠2の前端に左右方向の連結軸
bにより回動自在に装着したヒッチ金具、S2はこのヒ
ッチ金具3を前記連結軸b中心に前後乃至上下に傾斜回
動させるよう、該ヒッチ金具3の後面側の上部とローダ
主体枠2の中間部に連結軸cにより回動自在に軸架した
リンクプレート23との間に渡架したアタッチメントシ
リンダ、22はリンクプレート23の回動を規制するよ
うそのリンクプレート23とサイドブラケット11との
間に渡架したフロントロッド、yはトラクタTの本体側
の油圧ユニットから前記リフトシリンダS1およびアタ
ッチメントシリンダS2に対して油圧を導く油圧回路を
制御する油圧切換弁装置、12はそれの切換弁の操作レ
バー、30はヒッチ金具3に設けたアタッチバー、44
・44は連結ピンで、これらは従前のフロントローダF
のものと同様に構成してある。
【0020】このフロントローダFの前端に組付けるベ
ールグリッパGは、図5および図6に示しているよう
に、左右方向に沿う軸杆40とそれの両端部位に取付け
たプレート状の連結ブラケット41・41とでフレーム
4を形成し、そのフレーム4の連結ブラケット41・4
1の前縁側には、上部にヒッチ金具3のアタッチバー3
0に引き掛ける係止フック42を形設し、下部にヒッチ
金具3の下部に対し連結ピン44で連繋する連結部43
を設けて、これらによりヒッチ金具3に対する組付け装
着が行なわれるようにしてある。
【0021】フレーム4の枠主体を形成する軸杆40
は、それの一方の端部側にあっては、連結ブラケット4
1を越した部位を長く延出して前方に屈曲させて、これ
を固定側の把持アーム5に形成し、それの前端側の内面
側に、左右方向に沿う軸80により自在に回転するホイ
ル状の接触把持部8を装設し、軸杆40の他方の端部側
にあっては、連結ブラケット41を越した部位を、開閉
側の把持アーム6の組付座45に形成して、そこに上下
方向の連結軸46により前記開閉側の把持アーム6の基
端側を回動自在に組付け支架し、その把持アーム6の前
記連結軸46を越した基端部とフレーム4との間に、把
持アーム6を連結軸46中心に開閉回動させる油圧シリ
ンダSを渡架し、把持アーム6の先端側には、固定側の
把持アーム5と同様に左右方向に沿う軸80により自在
に回転するホイル状の接触把持部8を装設して、これら
によりベールグリッパGを構成するようにしている。
【0022】そして、それの油圧シリンダSは、フロン
トローダFのアタッチメントシリンダS2の油圧回路を
利用し、それに油圧ホースのカップラを介して接続され
る。
【0023】図7は、把持アーム5・6の各先端の内面
側に軸支する接触把持部8の縦断面図で、同図におい
て、81はハブ、82はそのハブ81の外周側に設けた
リム、83はそのリム82の外周に嵌装したゴムタイヤ
であり、これにより接触把持部8は車輪状に構成してあ
って、それのハブ81を軸受85を介して把持アーム5
・6の先端部の内面側に左右方向に沿わせて設けた軸8
0に嵌合することで回転自在に軸支され、把持しようと
するロールベールBまたはラップフィルムでラップした
ロールベールLBの周面に対し、ゴムタイヤ83の側面
が弾性的に接触していくようにしてある。
【0024】また、図7において86は、接触把持部8
の自由な回転を阻止するロック装置で、把持アーム5・
6に設けた軸筒860に嵌合する軸861を、それに設
けたレバーの操作で回転させることで、カムによりノッ
クピン862が突出してきて、ハブ81に設けたロック
ピン穴863に嵌合し、接触把持部8の回転をロックす
るようになる。
【0025】次に図8は接触把持部8の別の実施例を示
している。この例は、ハブ81の外周に設けるリム82
の外周側に、リング状に成形した剛体の中空パイプ87
を一体または一体的に連結して接触把持部8とした例で
あって、中空パイプ87の外周面には、ゴム材等の摩擦
係数の大きい部材88を溶着する場合があり、またロッ
ク装置86が組込まれる。
【0026】また、図9はさらに別の実施例を示してい
る。この例は、前述の図8に示す実施例における剛体の
中空パイプ87を、ロールベールの周面に接触していく
側だけを残して切除し、断面が横向きの半円状の剛体の
リング89形成した例であり、外面側には前述の図8の
実施例のように摩擦係数の大きい部材88が熔着され、
またロック装置86が組込まれる。
【0027】次に図10は、さらに別の実施例を示して
いる。この例は、把持アーム5・6の先端部に軸支する
接触把持部8が、一定の角度範囲θを、前後方向に回動
するようにして、ロールベールBまたはラップフィルム
でラップしたロールベールLBを、それの胴周面に接触
把持部8を接触させて把持するときの接触面の傾斜に対
応させるようにした例であって、把持アーム5・6の先
端部には、接触把持部8の軸80を保持するヨーク90
を、上下方向のヨーク軸91により前後に回動自在に軸
支し、このヨーク90の基端部に設けた切欠部92に把
持アーム5・6側に固定した規制ピン93を嵌合させ
て、この切欠部92と規制ピン93とによりヨーク軸9
1中心の回動範囲を所定の角度θの範囲に規制ている。
【0028】そして、この例においては、ロック装置8
6をヨーク90に設けたステー95に支持させるように
してある。
【0029】次に図11および図12は、ロールベール
の姿勢を変換する作動の説明図である。図11におい
て、LBは、ベールラッパによりラップフィルムでラッ
プされて、ベールの巻芯の軸線方向が横方向となる姿勢
で圃場におかれているロールベールを示している。
【0030】この横の姿勢で圃場におかれているロール
ベールLBは、ベール運搬機でベール貯蔵所に運び、巻
芯の軸線方向が上下方向となる縦の姿勢に変換し整列載
置して貯蔵していくが、フロントローダFの前端に設け
たベールグリッパGに把持させるときに、ホイル状の接
触把持部8を図11にあるように、ロールベールLBの
重心Wに対し巻芯の軸線方向において一側にずれた部位
に当接してその部位を把持して、フロントローダFの上
昇作動により持ち上げる。
【0031】すると、ロールベールLBが接触把持部8
ごと軸80中心に回動し、重心W位置がその軸80の軸
心線の下方に位置して平衡することで安定するようにな
って、90度回動し縦の姿勢に変換してくる。従って、
ロールベールLBは持ち上げられながら縦の姿勢に自動
的に変換するので、持ち上げてベール貯蔵場所に運べば
縦の姿勢に並列させていけるようになる。
【0032】次に、図13は、ロールベールBを給餌の
ために解きほぐすときの作業の説明図である。
【0033】この作業は、ベール貯蔵場所から取り出し
て、ラップを剥ぎ、トワインを取ったロールベールB
を、それの巻芯の軸方向の端面の中心位置に接触把持部
8・8を当接して把持し、給餌すべき所定の場所に運
び、そこで、ロールベールBを地表に当接し、その状態
でトラクタTを走行させる。
【0034】すると、ロールベールBに巻かれている牧
草が図13にあるように順次繰り延べられるように解き
ほぐされていき、解きほぐしベール解体が行なわれる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるフロン
トローダ型のベールグリッパは、装着しようとするフロ
ントローダに、新たに油圧回路を追加装備せしめること
なく、そのフロントローダに装備してある油圧回路を利
用して、ベールグリッパの把持アームの開閉作動が行な
われるようになり、かつ、ベールグリッパをチルトまた
はダンプ回動させる操作を要することなく、把持したロ
ールベールが重心を平衡する位置に移動させるよう接触
把持部ごとそれの軸中心に回動することで、自動的にロ
ールベールの姿勢の変換が行なわれるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前のトラクタに装備されるフロントローダに
組付けたフロントローダ型のベールグリッパの平面図で
ある。
【図2】同上のフロントローダ型のベールグリッパの側
面図である。
【図3】本発明手段を実施せるフロントローダ型のベー
ルグリッパの平面図である。
【図4】同上フロントローダ型のベールグリッパの側面
図である。
【図5】同上のフロントローダから取り外した状態のベ
ールグリッパの平面図である。
【図6】同上のベールグリッパの側面図である。
【図7】同上ベールグリッパの接触把持部の横断平面図
である。
【図8】同上ベールグリッパの別の実施例の接触把持部
の横断平面図である。
【図9】同上ベールグリッパのさらに別の実施例の接触
把持部の横断平面図である。
【図10】同上ベールグリッパのさらに異なる実施例の
接触把持部の平面図である。
【図11】本発明によるフロントローダ型のベールグリ
ッパによる把持するロールベールの姿勢の変換作業にお
ける作業開始時の説明図である。
【図12】同上作業のロールベールを持ち上げた状態の
説明図である。
【図13】本発明によるフロントローダ型のベールグリ
ッパにより、ロールベールを解きほぐす作業の説明図で
ある。
【符号の説明】
B…ロールベール、LB…ラップフィルムによりラップ
したロールベール、F…フロントローダ、G…ベールグ
リッパ、S…油圧シリンダ、S1…リフトシリンダ、S
2…アタッチメントシリンダ、T…トラクタ、W…重
心、a・b・c…連結軸、y…油圧切換弁装置、θ…角
度、10…リヤブラケット、11…サイドブラケット、
12…操作レバー、2…ローダ主体枠、20…リフトア
ーム、21…桁杆、22…リヤロッド、23…リンクプ
レート、3…ヒッチ金具、30…アタッチバー、4…フ
レーム、40…軸杆、41…連結ブラケット、42…係
止フック、43…連結部、44…連結ピン、45…組付
座、46…連結軸、5…固定側の把持アーム、6…開閉
側の把持アーム、60…連結軸、8…接触把持部、80
…軸、81…ハブ、82…リム、83…ゴムタイヤ、8
5…ステー(軸受)、86…ロック装置、860…軸
筒、861…軸、862…ノックピン、863…ロック
ピン穴、87…中空パイプ、88…ゴム等の摩擦係数の
大きい部材、89…剛体のリング、90…ヨーク、91
…ヨーク軸、92…切欠部、93…規制ピン、95…ス
テー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタTの車体の前端部に装着せるフ
    ロントローダFのローダ主体枠2の前端に装設せるヒッ
    チ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側の把持ア
    ーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記フロント
    ローダFに装備されているヒッチ金具3のチルト及びダ
    ンプ回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に
    接続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先
    端側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80
    ・80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支
    することを特徴とするフロントローダ型のベールグリッ
    パ。
  2. 【請求項2】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支
    する接触把持部8・8を、軸80にハブ81より嵌合す
    るリム82の外周に設けたゴムタイヤ83内に空気を入
    れ、車輪状に形成したことを特徴する請求項1記載のフ
    ロントローダ型のベールグリッパ。
  3. 【請求項3】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支
    する接触把持部8・8を、軸80にハブ81により嵌合
    するリム82の外周側に、剛体のリング状の中空パイプ
    87を設けて車輪状に形成したことを特徴とする請求項
    1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。
  4. 【請求項4】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支
    する接触把持部8・8を、、軸80にハブ81により嵌
    合するリム82の外周側に、断面が横向きの半円状の剛
    体のリング89を装設して車輪状に形成したことを特徴
    とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッ
    パ。
  5. 【請求項5】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支
    する接触把持部8・8に、軸80中心の回転をロックす
    るロック装置86を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のフロントローダ型のベールグリッパ。
  6. 【請求項6】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側に、上下方向のヨーク軸91により回動自在に
    軸支されて内側に突出するヨーク90を軸支し、そのヨ
    ーク90に、接触把持部8をそれぞれ左右方向の軸80
    により軸支し、かつ、ヨーク90のヨーク軸91中心の
    回動を所定の角度θに規制する規制機構93を装設した
    ことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベ
    ールグリッパ。
  7. 【請求項7】 固定側および開閉側の把持アーム5・6
    の先端側に、上下方向のヨーク軸91により回動自在に
    軸支されて内側に突出するヨーク90を装設し、そのヨ
    ーク90に、接触把持部8をそれぞれ軸80に軸支する
    とともに、該接触把持部8の回転をロックするロック装
    置86をステー95を介してヨーク90に支架せしめた
    ことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベ
    ールグリッパ。
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