JP2000002968A - 写真処理装置用マガジン - Google Patents

写真処理装置用マガジン

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JP2000002968A
JP2000002968A JP16550598A JP16550598A JP2000002968A JP 2000002968 A JP2000002968 A JP 2000002968A JP 16550598 A JP16550598 A JP 16550598A JP 16550598 A JP16550598 A JP 16550598A JP 2000002968 A JP2000002968 A JP 2000002968A
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JP
Japan
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photosensitive material
magazine
main shaft
position regulating
regulating roller
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Teruto Oka
照人 岡
Mitsuhiko Itojima
光彦 糸島
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真処理装置に用いられる感光材料(印画
紙)を収納するマガジンにおいて、感光材料をマガジン
から引き出す際の引き出し負荷を小さくすると共に、感
光材料の側端部近傍のしわ等の発生を防止する。 【解決手段】 マガジン400内部において、主軸43
0に嵌合保持された感光材料1の巻回部1aの両側面に
位置規制ローラ440を当接させ、主軸430の中心軸
Lに平行な方向における感光材料1の巻回部1aの動き
を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像所等において
用いられる写真処理装置用の感光材料(印画紙)を収納
するマガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマガジンの構成及び感光材料をマ
ガジンに装填する手順を図7及び図8を用いて説明す
る。なお、感光材料の感光を防止するため、以下の手順
は実際には暗室又はダークバックの中で行われる。
【0003】図7はマガジン500を開き、感光材料1
を装填可能にした状態を示す図である。マガジン500
の筐体は略立方体であり、蝶番により係合された第1部
材(本体)510及び第2部材(蓋)520からなる。
取り外し可能な主軸530は、第1部材510の側壁5
11及び512と第2部材520の側壁521及び52
2で構成される軸受けにより回転可能に軸支される。感
光材料1は中空の巻心2の周りに巻回されており(巻回
部を1aとする)、巻心2は主軸530に嵌合可能であ
る。
【0004】マガジン500の最大有効幅W1は、写真
処理装置でプリント可能な最大サイズ用の感光材料を収
納可能なように決定されている。従って、感光材料1
が、最も使用頻度の高い、いわゆるサービスサイズ又は
L判用のものである場合、その幅W2は最大有効幅W1
よりもかなり小さい。また、巻心2の内径は主軸530
の外径よりも若干大きい。そのため、図8に示すよう
に、巻心2を主軸530に嵌合させマガジン500に装
填した状態では、巻心2の周りに巻回された感光材料1
の巻回部1aは主軸530の中心軸と平行な方向に摺動
可能である。一方、マガジン500の感光材料引き出し
部には感光材料1の幅に応じて調節可能な幅規制ガイド
513が設けられており、感光材料1がマガジン500
から引き出される際、感光材料1は幅規制ガイド513
によりガイドされ、マガジン500の幅方向(又は主軸
530の中心軸と平行な方向)の中央部から引き出され
る。また、マガジン500の内部では、感光材料1の巻
回部1aが主軸530の中心軸と平行な方向に大きく動
かないようにするため、主軸530の軸に直交するよう
に2枚のガイド板514及び515が位置調節可能に設
けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
枚のガイド板514及び515は、感光材料1の巻回部
1aの側面に対して若干の隙間を介して設けられている
ので、その隙間分だけ感光材料1の巻回部1aは主軸5
30の中心軸と平行な方向に動きうる。感光材料1の巻
回部1aが主軸50の中心軸と平行な方向に動くと、マ
ガジン500の感光材料引き出し部に設けられた幅規制
ガイド513に対して感光材料1が斜めに供給されるこ
とになり、感光材料1の側端部が幅規制ガイド513を
擦り、感光材料1の側端部近傍にしわ等が発生するおそ
れがある。また、感光材料1の側端部が幅規制ガイド5
13を擦ると、感光材料1をマガジン500から引き出
す際の負荷を増大させる原因となる。
【0006】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、マガジン内部で、主軸に嵌
合保持された感光材料が主軸の中心軸と平行な方向に動
かないように感光材料の動きを規制し、感光材料の側端
部が幅規制ガイドを擦ることなく、スムーズに引き出し
可能な写真処理装置用マガジンを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の写真処理装置用マガジンは、感光材料を引
き出すための感光材料引き出し口を有する筐体と、巻回
された感光材料を嵌合保持するための主軸と、筐体内部
で主軸を感光材料引き出し口と平行に軸支するための軸
受けと、主軸を軸受けに軸支した状態で、主軸に嵌合保
持された感光材料の巻回部の両側面に当接する一対の位
置規制ローラを具備する。この構成によれば、主軸に嵌
合保持された感光材料の巻回部の軸方向の動きが位置規
制ローラにより規制され、感光材料はマガジンの引き出
し口における同じ位置から軸に直交する方向に平行に引
き出され、斜めに引き出されることはない。その結果、
感光材料をマガジンから引き出す際の負荷を増大させる
こともなく、感光材料をマガジンからスムーズに引き出
すことが可能となる。また、位置規制ローラは感光材料
の巻回部の両側面を転動するので、位置規制ローラによ
る負荷の増加は非常に小さい。
【0008】上記構成において、位置規制ローラは、感
光材料の巻回部の主軸近傍に当接するように設けても良
い。この構成によれば、感光材料がほぼ全部引き出され
るまで位置規制ローラが感光材料の巻回部に当接するの
で、最後まで感光材料を安定して供給することが可能と
なる。また、感光材料は弛みなく強固に巻回されている
ので、主軸近傍の側面に当接するだけでも充分に位置規
制効果を発揮することができる。さらに、位置規制ロー
ラは感光材料の巻回部の側面全体に当接する必要はない
ので、位置規制ローラ自体を小型にすることが可能とな
る。
【0009】上記構成において、筐体の感光材料引き出
し口に感光材料の引き出し位置を規制する幅規制ガイド
を設け、主軸の中心軸と平行な方向において幅規制ガイ
ドの位置と主軸に嵌合保持された感光材料の巻回部とが
相対的に同じ位置となるように、一対の位置規制ローラ
の位置を調節可能としても良い。この構成によれば、感
光材料の側端部が幅規制ガイドに擦れることはなく、感
光材料の側端部近傍にしわ等は発生しない。
【0010】また、上記各構成において、各位置規制ロ
ーラを弾性体としても良い。または、各位置規制ローラ
を弾性体により軸支しても良い。これらの構成によれ
ば、感光材料の幅や位置規制ローラの取り付け位置に若
干の誤差があっても、弾性によりそれらの誤差を吸収す
ることが可能となる。
【0011】また、上記各構成において、各位置規制ロ
ーラの形状を円錐台とし、各円錐台の斜面が主軸に嵌合
保持された感光材料の巻回部の両側面と平行となるよう
に、各位置規制ローラをそれぞれ主軸の中心軸と平行な
方向に対して所定角度をなすように設けられた軸により
軸支しても良い。この構成によれば、感光材料の巻回部
と位置規制ローラとが滑ることなく転動するので、感光
材料引き出しの際の位置規制ローラによる負荷を小さく
することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の写真
処理装置用マガジンの第1の実施形態について、図面を
参照しつつ説明する。図1は本実施形態のマガジンを用
いる写真処理装置の外観構成を示す斜視図である。写真
処理装置は、フィルム上の像を拡大投影し、感光材料
(印画紙)を露光させる露光ユニット100と、ロール
状に巻回された感光材料を内蔵したマガジン400を収
納し、マガジン400から感光材料を引き出して所定サ
イズに切断し、露光ユニット100に供給するマガジン
装填機構200と、露光ユニット100において露光さ
れた感光材料を現像、漂白、定着、安定化処理及び乾燥
処理する現像ユニット300等で構成されている。
【0013】マガジン装填機構200は露光ユニット1
00の下部又は側部に設けられており、ロール状に巻回
された感光材料(印画紙)を感光させないように内蔵し
たマガジン400を装填可能である。ロール状に巻回さ
れた未使用の感光材料の一例では、その長さが約180
mであり、マガジン400全体の重量は約14Kgにも
なる。そのため、扉202を開いた内側には、マガジン
400を載置して写真処理装置1の内部に収納するため
の引き出し可能なガイドレール(204:図2参照)等
が設けられている。
【0014】露光ユニット100は、光源111と、光
源111からの光の光路を略直角に曲げ、引き伸ばしレ
ンズに導くためのミラーユニット112と、操作パネル
113と、モニターディスプレイ装置114と、引き伸
ばしレンズユニットを覆い、外部からの光を遮蔽するた
めの筐体120等で構成されている。
【0015】現像ユニット300は、前述のように露光
された感光材料を現像、漂白、定着、安定化処理及び乾
燥させるものであるが、少なくとも全現像工程、漂白工
程及び定着工程の初期では、外部からの迷光による感光
があってはならない。そのため、現像ユニット300
は、少なくとも現像工程、漂白工程、定着工程及び安定
化処理工程を行う暗室部分301と、乾燥等を行う乾燥
部分302の2つの部分で構成されている。
【0016】乾燥された感光材料(すなわち写真)は、
現像ユニット300の上部の排出口303から排出さ
れ、第1搬送ベルト304上に、例えば1本のフィルム
に撮影されているコマ数分だけ積み重ねられる。フィル
ム1本分の処理が終わると、第1搬送ベルト304によ
り第2搬送ベルト305上に移動され、第2搬送ベルト
305上に保持される。第2搬送ベルト305上には、
複数本分の写真を保持することができる。
【0017】次に、露光ユニット100及びマガジン装
填機構200概略構成を図2を参照しつつ説明する。図
2において、露光ユニット100(ミラーユニット11
2を省略)は上記構成要素の他に、引き伸ばしレンズ1
01と、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)及びC
(シアン)各色のフィルタ102と、フィルムを保持す
るフィルムホルダ103と、露光範囲を設定するための
複数種類のマスクを保持するマスクホルダユニット10
4と、切断された感光材料1を保持しかつ搬送するため
の搬送ベルト等で構成された露光台105等を具備す
る。露光台105の露光面は、例えば略水平に配置され
ている。
【0018】マガジン装填機構200は、マガジン40
0を装填するためのガイドレール204と、マガジン4
00から引き出された感光材料2を露光台105に搬送
するための駆動ローラ202及び従動ローラ203と、
感光材料2を所定の長さに切断するカッタ201等を具
備する。マガジン400は、例えば感光材料1が略垂直
上方に引き出されるように、かつその感光材料引き出し
口402が駆動ローラ202及び従動ローラ203の下
方に位置するように引き出しレール204上に装填され
る。
【0019】次に、第1の実施形態のマガジンの詳細な
構成を図2から図4を参照しつつ説明する。各図から明
らかなように、マガジン400は感光材料1をロール状
に巻回した状態で収納するものであり、略直方体の筐体
である。マガジン400の筐体は、主軸430の中心軸
Lを通り、中心軸Lに平行な面を境として第1部材(本
体)410及び第2部材(蓋)420に分割されてお
り、第1部材410と第2部材420とは蝶番により係
合されている。第1部材410と第2部材420の蝶番
401とは反対側は、感光材料1をマガジン400から
引き出すための感光材料引き出し口402となってい
る。
【0020】図3(a)に示すように、第1部材410
の側壁411及び412と第2部材420の側壁421
及び422には、それぞれ主軸430を回転可能に軸支
するための軸受け部411a、412a、421a、4
22aが形成されている。主軸430はマガジン400
から取り外し可能である。マガジン400の最大有効幅
W1は、従来例と同様に写真処理装置でプリント可能な
最大サイズ用の感光材料を収納可能なように決定されて
いる。
【0021】図3(a)及び(b)に示すように、第1
部材410にはマガジン400の内部から感光材料1を
繰り出すための駆動ローラ431が、第2部材420に
は感光材料1を駆動ローラ431に押しつけるための従
動ローラ432が、それぞれ設けられている。駆動ロー
ラ431の第1部材410から外部に突出した部分には
歯車433が固着されており、歯車433を写真処理装
置側の駆動機構のは車に係合させることにより、駆動ロ
ーラ431を手動又は電動により駆動することができ
る。また、例えば第1部材410の感光材料引き出し口
近傍には、感光材料1の幅W2に応じて調節可能な幅規
制ガイド403が設けられており、感光材料1がマガジ
ン400から引き出される際、感光材料1は幅規制ガイ
ド403によりガイドされる。従って、駆動ローラ43
1を駆動することにより、マガジン400の幅方向(又
は主軸430の中心軸Lと平行な方向)の中央部から感
光材料1を繰り出すことが可能となる。
【0022】マガジン400の筐体の内部、例えば第1
部材410の底面413には、主軸430の中心軸Lと
平行な方向において位置調節可能な一対の支持部材44
1が設けられている。各支持部材441にはそれぞれ、
主軸430の中心軸Lに対して直交する軸442を中心
として回転自在に軸支された位置規制ローラ440が設
けられている。なお、各支持部材441は、ロール状に
巻回された感光材料1をマガジン内部に収納する際、感
光材料1の巻回部1aの側面等を損傷しないように、あ
らかじめ取り外すか、あるいはそれらの間隔を広くして
おく。
【0023】図7に示す従来例と同様に、感光材料1は
筒状の巻心2の周りに巻回されているので、主軸430
をマガジン400から取り外した状態で巻心2を主軸4
30に嵌合させ、その状態で主軸430を第1部材41
0の軸受け部411a,412aに嵌装する。そして、
支持部材441に軸支された位置規制ローラ440の円
筒面が主軸430に嵌合保持された感光材料1の巻回部
1aの両側面に隙間なく当接するように、各支持部材4
41の位置調節を行い、各支持部材441を第1部材4
10にねじ等により固定する。
【0024】位置規制ローラ440は、主軸430の嵌
合保持された感光材料1の巻回部1aが主軸430の中
心軸Lと平行な方向に動かないように規制するためのも
のであり、最後まで安定して感光材料1が供給されるよ
うに、特に感光材料1の巻回部1aの巻心2に近い部分
の両側面に当接する必要がある。そのため、位置規制ロ
ーラ440及び支持部材441の高さ(中心軸Lに直交
する方向の寸法)は、位置規制ローラ440が主軸43
0に接触しない限界に近い値に設定されている。
【0025】感光材料1がマガジン装填機構200の駆
動ローラ202及びマガジン400の駆動ローラ431
により駆動されマガジン400から引き出されると、そ
れに伴って、主軸430に嵌合保持されている感光材料
1の巻回部1aが引き出し方向に回転する。このとき、
位置規制ローラ440は感光材料1の巻回部1aの両側
面と位置規制ローラ440の円筒面との間に作用する摩
擦力により、所定方向に回転する。しかしながら、主軸
430の中心軸Lに直交する方向において、位置規制ロ
ーラ440と感光材料1の巻回部1aとは一定の範囲で
連続して当接しているので、ある部分では位置規制ロー
ラ440の外周面の周速度の方が感光材料1の巻回部1
aの周速度よりも速く、また別の部分では位置規制ロー
ラ440の外周面の周速度の方が感光材料1の巻回部1
aの周速度よりも遅くなっている。すなわち、位置規制
ローラ440は部分的に感光材料1の巻回部1aの両側
面を滑ることになる。従って、位置規制ローラ440が
感光材料1の巻回部1aの両側面を滑ることによる負荷
をできるだけ小さくし、かつ感光材料1の側面を傷つけ
ないために、位置規制ローラ440の円筒面を滑らかに
仕上げることが好ましい。また、位置規制ローラ440
の材料として、摩擦係数の小さいものを用いることが好
ましい。さらに、現像液等の薬品の付着により変質しな
いことが好ましい。位置規制ローラ440の材料の一例
として、摩擦係数が小さく、かつ耐候性や耐食性に優れ
たステンレス鋼やフッ素系樹脂(PTFE)等を用いて
も良い。
【0026】感光材料1の幅W2のとりうる寸法は規格
で決められており、またそれぞれの寸法ごとに一定の誤
差が許容されている。従って、位置規制ローラ440を
支持する支持部材441の取り付け位置は、各感光材料
1の寸法誤差を吸収できる構造であることが好ましい。
一方、上記一連の作業は、暗室又はダークバッグの中で
手探り状態で行わなければならない。そのため、支持部
材441の位置決めを簡単に行いうる構造であることが
好ましい。
【0027】マガジン400の筐体を構成する第1部材
410に支持部材441を取り付けるための構造の一例
を図4に示す。(a)は感光材料1の幅W2が狭い場合
に対応し、(b)は感光材料1の幅W2が広い場合に対
応する。第1部材410の底面413には、主軸430
の中心軸Lに直交する方向に、支持部材441の位置決
めようの係合凸部414及び支持部材441をねじ止め
するための1又は2以上の雌ねじ415が設けられてい
る。支持部材441の底面には、第1部材410の係合
突起と係合するための複数の係合凹部443及び雄ねじ
445が貫通するための溝444が形成されている。
【0028】前述のように、感光材料1の幅W2は規格
により数種類に限定されているため、支持部材441の
取り付け方向と係合凹部443とを適宜選択し、選択さ
れた係合凹部443を第1部材410の係合凸部414
に係合させることにより、位置規制ローラ440の外周
面(円筒面)440aの位置(特に感光材料1の巻回部
1aに当接する面の位置)が自動的に決定される。
【0029】感光材料1の幅W2の誤差を吸収するた
め、主軸430の中心軸Lと平行な方向における支持部
材441の各係合凹部443の幅を第1部材410の係
合凸部414の幅よりも大きくして、支持部材441の
固定位置を微調整できるように構成しても良い。また
は、位置規制ローラ440を比較的弾性の大きな樹脂材
料で形成し、位置規制ローラ440の変形により感光材
料1の幅W2の誤差を吸収するように構成しても良い。
または、支持部材441のうち、特に位置規制ローラ4
40を軸支する部分441aを弾性の大きな樹脂材料で
形成し、支持部材の変形により感光材料1の幅W2の誤
差を吸収するように構成しても良い。
【0030】次に第1の実施形態の動作を説明する。ま
ず、写真処理装置1の蓋202を開き、マガジン装填機
構200のガイドレール204を引き出し、ガイドレー
ル204上にマガジン400を載置し、ガイドレール2
04を押し込む。マガジン400が装填されると、手動
又は電動によりマガジン400感光材料引き出し部40
2の蓋を開き、手動又は電動により当該マガジンのガイ
ドローラ431を駆動して、感光材料1の先端が駆動ロ
ーラ202に達するまで感光材料1をマガジン400か
ら押し出す。感光材料1の先端部が駆動ローラ202と
従動ローラ203との間に挟持されると、その後は主に
駆動ローラ202の駆動力により感光材料1をマガジン
400から引き出す。引き出された感光材料1はカッタ
201により所定の長さに切断され、露光台105に搬
送される。露光台105上で露光された感光材料10は
現像ユニット300に搬送され現像処理される。
【0031】感光材料1の引き出しに伴い、マガジン4
00の内部の感光材料1の巻回部1aは主軸430と共
に回転する。感光材料1が巻回されている巻心2は主軸
430に所定のクリアランスを介して嵌合しているた
め、感光材料1の巻回部1aが回転すると、回転に伴う
振動等により巻回部1aが主軸430の中心軸Lと平行
な方向に移動しようとする。しかしながら、感光材料1
の巻回部1aの両側面には位置規制ローラ440が当接
しているため、主軸430の中心軸Lと平行な方向にお
ける感光材料1の巻回部1aの動きが規制され、感光材
料1はマガジン400の感光材料引き出し口402の同
じ位置から主軸430の中心軸Lに直交する方向に平行
に引き出され、斜めに引き出されることはない。また、
位置規制ローラ440は感光材料1の巻回部1aの両側
面を転動するため、位置規制ローラによる負荷は小さ
い。その結果、感光材料1はマガジン400からスムー
ズに引き出される。また、感光材料1の側端部が幅規制
ガイド403に擦れることもなく、感光材料1の側端部
近傍にしわ等も生じない。
【0032】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について図5を参照しつつ説明する。第2の実
施形態は、上記第1の実施形態と位置規制ローラ440
及び支持部材441の構成が異なり、その他の構成は実
質的に同じである。
【0033】図5からわかるように、第2の実施形態の
位置規制ローラ440は略円錐台形状である。支持部材
441の軸442は、位置規制ローラの略円錐台の斜面
が感光材料1の巻回部1aの両側面と平行となるよう
に、主軸430の中心軸Lに対して所定の角度をなすよ
うに設けられている。すなわち、軸442の中心軸Lに
対する所定の角度は位置規制ローラ440の略円錐台形
状の斜面の角度に応じて決定される。
【0034】第2の実施形態の構成によれば、位置規制
ローラ440の略円錐台の斜面と感光材料1の巻回部1
aの当接点の位置に関わらず、位置規制ローラ440は
感光材料1の巻回部1aの両側面を滑ることなく転動す
るので、感光材料1を引き出す際の位置規制ローラ44
0による負荷を小さくすることが可能となる。
【0035】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について図6を参照しつつ説明する。第3の実
施形態も、上記第1の実施形態と位置規制ローラ440
及び支持部材441の構成が異なり、その他の構成は実
質的に同じである。
【0036】図6からわかるように、第3の実施形態の
位置規制ローラ440は略樽型であり、その外周面が回
転軸442に直交する方向に膨らんでいる。また、支持
部材441は、ばね材や樹脂等の弾性材料で形成され、
位置規制ローラ440の外周面が感光材料1の巻回部1
aの両側面に当接するように位置規制ローラ440を付
勢している。支持部材441の取り付け位置は第1部材
410の底面413であっても良いし、側壁411又は
412であっても良い。
【0037】第3の実施形態の構成によれば、位置規制
ローラ440の外周面と感光材料1の巻回部1aの側面
とがほぼ点接触し、位置規制ローラ440の外周面が感
光材料1の巻回部1aの側面を滑ることはほとんどな
い。その結果、感光材料1を引き出す際の位置規制ロー
ラ440による負荷を小さくすることが可能となる。ま
た、感光材料1の幅W2の誤差も支持部材441の弾性
変形により吸収することが可能となる。
【0038】(その他の実施形態)上記各実施形態で
は、感光材料1を筒状の巻心2に巻回した例を示した
が、これに限定されるものではなく、巻心を用いないコ
アレスタイプや鍔付きのリールに巻回されたものであっ
てもよく、感光材料1の巻回部1a又はリールの鍔部に
位置規制ローラ440を当接させればよい。
【0039】また、位置規制ローラ440の代わりにボ
ール状の転動体を感光材料1の巻回部1aの両側面に当
接させても良い。あるいは、先端部を滑らかな凸球面等
に成型した弾性体の当該先端部を感光材料1の巻回部1
aの両側面に当接させても良い。要は、主軸430に嵌
合保持された感光材料1の巻回部1aの両側面に何らか
の部材を当接させ、主軸430の中心軸Lに平行な方向
における感光材料1の巻回部1aの動きを規制するとと
もに、感光材料1の巻回部1aに当接する部材による負
荷を小さくすればよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の写真処理装置用マ
ガジンによれば、マガジン内部において主軸に嵌合保持
された感光材料の巻回部の両側面に位置規制ローラを当
接させ、主軸の中心軸に平行な方向における感光材料の
巻回部の動きを規制するので、感光材料は主軸の中心軸
に直交する方向に平行に引き出され、かつ引き出し位置
が一定である。その結果、感光材料の側端部は、マガジ
ンの感光材料引き出し口等に設けられた幅規制ガイド等
には擦れることはなく、マガジンから感光材料を引き出
す際の負荷が安定すると共に、感光材料の側端部近傍に
しわ等は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の写真処理装置用マガジンを用いる写
真処理装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の写真処理装置用マガジンの第1の実
施形態における露光ユニット、マガジン装填機構及びマ
ガジンの構成を示す図である。
【図3】 第1の実施形態におけるマガジンの構成の詳
細を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は側面
断面図である。
【図4】 (a)及び(b)はそれぞれ第1の実施形態
における位置規制ローラ及びその支持部材の位置調節及
び取り付け構造を示す図である。
【図5】 本発明の写真処理装置用マガジンの第2の実
施形態における位置規制ローラ及びその支持部材の構造
を示す図である。
【図6】 本発明の写真処理装置用マガジンの第3の実
施形態における位置規制ローラ及びその支持部材の構造
を示す図である。
【図7】 従来の写真処理装置用マガジンの構成及びマ
ガジンに感光材料を装填する手順を示す斜視図である。
【図8】 従来のマガジンに感光材料を装填する手順を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 :感光材料 1a:巻回部 2 :巻心 400 :マガジン 401 :蝶番 402 :感光材料引き出し口 410 :第1部材 411 :第1部材の側壁 411a:軸受け部 412 :第1部材の側壁 412a:軸受け部 413 :第1部材の底面 414 :係合凸部 415 :雌ねじ 420 :第2部材 421 :第2部材の側壁 421a:軸受け部 422 :第2部材の側壁 422a:軸受け部 430 :主軸 431 :駆動ローラ 432 :従動ローラ 433 :歯車 440 :位置規制ローラ 440a:位置規制ローラの外周面 441 :支持部材 441a:位置規制ローラを軸支する部分 442 :支持部材の軸 443 :係合凹部 444 :溝 445 :雄ねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を引き出すための感光材料引き
    出し口を有する筐体と、巻回された感光材料を嵌合保持
    するための主軸と、筐体内部で主軸を感光材料引き出し
    口と平行に軸支するための軸受けと、主軸を軸受けに軸
    支した状態で、主軸に嵌合保持された感光材料の巻回部
    の両側面に当接する一対の位置規制ローラを具備する写
    真処理装置用マガジン。
  2. 【請求項2】 位置規制ローラは、感光材料の巻回部の
    主軸近傍に当接することを特徴とする請求項1記載の写
    真処理装置用マガジン。
  3. 【請求項3】 筐体の感光材料引き出し口に感光材料の
    引き出し位置を規制する幅規制ガイドを設け、主軸の中
    心軸と平行な方向において幅規制ガイドの位置と主軸に
    嵌合保持された感光材料の巻回部とが相対的に同じ位置
    となるように、一対の位置規制ローラの位置を調節可能
    とすることを特徴とする請求項1又は2記載の写真処理
    装置用マガジン。
  4. 【請求項4】 各位置規制ローラは弾性体であることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の写真処理
    装置用マガジン。
  5. 【請求項5】 各位置規制ローラを弾性体により軸支す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    写真処理装置用マガジン。
  6. 【請求項6】 各位置規制ローラの形状を円錐台とし、
    各円錐台の斜面が主軸に嵌合保持された感光材料の巻回
    部の両側面と平行となるように、各位置規制ローラをそ
    れぞれ主軸の中心軸と平行な方向に対して所定角度をな
    すように設けられた軸により軸支することを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の写真処理装置用マガ
    ジン。
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