JP2000002460A - 風向変換装置 - Google Patents

風向変換装置

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JP2000002460A
JP2000002460A JP16852698A JP16852698A JP2000002460A JP 2000002460 A JP2000002460 A JP 2000002460A JP 16852698 A JP16852698 A JP 16852698A JP 16852698 A JP16852698 A JP 16852698A JP 2000002460 A JP2000002460 A JP 2000002460A
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JP16852698A
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Yoshinori Inoue
良則 井上
Nozomi Kusumoto
望 楠本
Yuji Yoshitake
裕二 吉竹
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなスペースを必要とせずに安価にして温
調空気の風向を変更できるようにする。 【解決手段】 空気調和装置3からの温調空気を流す通
気路を形成するケーシング7に、温調空気を流入する取
り入れ部8と、温調空気を室内空間R側に吹き出す室内
空間側吹き出し部9と、温調空気を閉空間S内の床スラ
ブ1側に吹き出す閉空間側吹き出し部10とを付設す
る。室内空間側吹き出し部9および閉空間側吹き出し部
10を挟んで巻き掛け輪体14を設け、その巻き掛け輪
体14に歯付きベルト15を巻き掛け、歯付きベルト1
5に曲がり変形可能な金属製薄板状のカバー体16を取
り付け、巻き掛け輪体14の駆動回転により、カバー体
16が曲がり変形しながら移動し、室内空間側吹き出し
部9を閉塞する状態と、閉空間側吹き出し部10を閉塞
する状態とに切り換えられるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空気調和
装置からの温調空気を室内空間側に吹き出す空調状態
と、温調空気を床スラブ下面と天井板との間の閉空間内
の床スラブ側に吹き出して躯体蓄熱を行う状態とに切り
換えるなど、取り入れた気体を、方向および吹き出し開
口面の異なる吹き出し部に選択的に風向を変更して流す
ための風向変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、従来一般に、ダ
ンパー構成のものが知られている。すなわち、図4の従
来例の風向変換装置の断面図に示すように、熱交換器0
1よりも温調空気の流動方向下流側の位置で、ケーシン
グ02に、温調空気を閉空間内の床スラブ側に吹き出す
上向きの閉空間側吹き出し部03と、それに隣接して水
平方向横向きの室内空間側吹き出し部04とが設けられ
ている。
【0003】閉空間側吹き出し部03と室内空間側吹き
出し部04との間に、閉空間側吹き出し部03を閉塞す
る状態と室内空間側吹き出し部04を閉塞する状態とに
揺動変位可能にカバー体05が設けられている。
【0004】カバー体05にリンク06を介して揺動ア
ーム07が設けられ、図示しないが、揺動アーム07に
正逆転駆動可能な電動モータが減速機構を介して連動連
結されている。
【0005】上記構成により、夜間においては、カバー
体05で室内空間側吹き出し部04を閉塞し、熱交換器
01を通過した温調空気を閉空間側吹き出し部03から
床スラブ側に吹き出させて躯体蓄熱を行い、一方、昼間
においては、カバー体05で閉空間側吹き出し部03を
閉塞し、熱交換器01を通過した温調空気を室内空間側
吹き出し部04から室内空間側に吹き出させて、冷房あ
るいは暖房といった空調を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合、室内空間側吹き出し部04を閉塞する状態から閉
空間側吹き出し部03を閉塞する状態に切り換えるとき
に、熱交換器01を通過して流される温調空気の大きな
風圧に逆らってカバー体05を変位させなければならな
い。
【0007】このため、カバー体05はもちろんのこと
リンク06や揺動アーム07を強度の高いもので構成し
なければならず、そのうえ、強力な電動モータが必要で
高価になる欠点があった。また、リンク06との連結箇
所でガタツキが発生し、閉塞状態が不安定になる欠点が
あった。
【0008】そこで、例えば、図5の従来例の風向変換
装置の断面図に示すように、ケーシング011に上下方
向に移動可能に平板状のカバー体012を設け、室内空
間側吹き出し部04を閉塞する状態と閉空間側吹き出し
部03を閉塞する状態とに切り換えるように構成するこ
とも考えられた。ところが、この場合、カバー体012
の移動スペースを確保するためにケーシング011が大
型化し、床スラブ下面と天井板との間の狭い閉空間内に
設けづらく、汎用性に欠ける欠点があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の風向変換装置
は、大きなスペースを必要とせずに安価にして気体の風
向を変更できるようにすることを目的とし、請求項2に
係る発明の風向変換装置は、躯体蓄熱型空気調和システ
ムに効果的に適用できるようにすることを目的とし、請
求項3に係る発明の風向変換装置は、異なる吹き出し部
のいずれにも気体をスムーズに吹き出せるようにするこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の風
向変換装置は、上述のような目的を達成するために、気
体を流す通気路を形成するケーシングに、気体を流入す
る取り入れ部と、気体を吹き出す第1の吹き出し部と、
その第1の吹き出し部とは方向および吹き出し開口面を
異ならせて気体を吹き出す第2の吹き出し部とを付設
し、ケーシングに、第1および第2の吹き出し部それぞ
れを挟んで、回転可能に巻き掛け輪体を設け、その巻き
掛け輪体の少なくともひとつに巻き掛け輪体を駆動回転
する駆動機構を連動連結するとともに、巻き掛け輪体に
わたって巻き掛け伝動具を巻き掛け、その巻き掛け伝動
具に、第1の吹き出し部を閉塞して第2の吹き出し部を
開放する状態と第2の吹き出し部を閉塞して第1の吹き
出し部を開放する状態とに曲がり変形によって移動可能
にカバー体を取り付けて構成する。巻き掛け輪体と巻き
掛け伝動具とから成る構成としては、歯付き状の巻き掛
け輪体と歯付きベルトとか、プーリーとベルトとか、ス
プロケットとチェーンとから成る構成などが採用でき
る。カバー体としては、細幅状の帯板を相対回転可能に
連結して全体として曲がり変形可能に構成した、いわゆ
る巻き取り可能なシャッターのようなものとか、また、
弾性曲げ変形可能な比較的薄い板材とか、あるいは、所
定間隔を隔ててピアノ線などを縫い込んで引っ張り強度
大で曲がり変形可能に構成した布材などが使用できる。
【0011】また、請求項2に係る発明の風向変換装置
は、上述のような目的を達成するために、請求項1に係
る発明の風向変換装置におけるケーシングを、床スラブ
下面と天井板との間の閉空間内に設け、第1の吹き出し
部を、空気調和装置からの温調空気を室内空間側に吹き
出す室内空間側吹き出し部に構成するとともに、第2の
吹き出し部を、前記温調空気を閉空間内の床スラブ側に
吹き出す閉空間側吹き出し部に構成し、カバー体によっ
て、取り入れ部からの温調空気を室内空間側吹き出し部
に流して室内空間内に吹き出す空調状態と閉空間側吹き
出し部に流して床スラブに吹き付ける蓄熱状態とに切り
換えるように構成する。
【0012】また、請求項3に係る発明の風向変換装置
は、上述のような目的を達成するために、請求項1また
は請求項2に係る発明の風向変換装置における第1の吹
き出し部を取り入れ部からの気体の取り入れ方向と同方
向に気体を吹き出すように設けるとともに第2の吹き出
し部を第1の吹き出し部に隣接して設け、カバー体を、
第1の吹き出し部を閉塞する状態で、取り入れ部からの
気体を反射させて第2の吹き出し部側に向かわせるよう
に案内する姿勢になるように設けて構成する。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明の風向変換装置の構成によ
れば、駆動機構により巻き掛け輪体を駆動回転させて巻
き掛け伝動具を移動することにより、巻き掛け伝動具に
取り付けたカバー体が、曲がり変形しながら、第2の吹
き出し部を閉塞する状態と第1の吹き出し部を閉塞する
状態とに移動し、取り入れ部からの気体を第1の吹き出
し部に流す状態と第2の吹き出し部に流す状態とに切り
換えることができる。
【0014】また、請求項2に係る発明の風向変換装置
の構成によれば、駆動機構により巻き掛け輪体を駆動回
転させて巻き掛け伝動具を移動を移動することにより、
巻き掛け伝動具に取り付けたカバー体が、曲がり変形し
ながら、閉空間側吹き出し部を閉塞する状態と室内空間
側吹き出し部を閉塞する状態とに移動し、温調空気を室
内空間側に吹き出す空調状態と床スラブ側に吹き出す蓄
熱状態とに切り換えることができる。
【0015】また、請求項3に係る発明の風向変換装置
の構成によれば、カバー体を第1の吹き出し部を閉塞す
る状態に移動させたときに、そのカバー体をガイドに利
用し、取り入れ部からの気体をカバー体に反射させて第
2の吹き出し部側に向かわせ、圧力損失少なく第2の吹
き出し部に良好に流すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明に係る風向変換装置の第1
実施例を示す全体概略構成図であり、床スラブ1の下面
と天井板2との間に閉空間Sが形成されるとともに、そ
の閉空間S内に空気調和装置3が設けられている。
【0018】空気調和装置3は、吹き出しファン4と熱
交換器5とから構成され、熱交換器5の下流側に風向変
換装置6が設けられ、空気調和装置3からの温調空気
を、室内空間R側に吹き出す空調状態と、閉空間S内の
床スラブ1側に吹き出す躯体蓄熱状態とに切り換えられ
るようになっている。
【0019】吹き出しファン4と熱交換器5のケーシン
グに兼用されて空気調和装置3からの温調空気を流す通
気路を形成するケーシング7に、温調空気を流入する取
り入れ部8(図1では、熱交換器5の出口側箇所に相当
する)と、第1の吹き出し部としての、温調空気を室内
空間R側に吹き出す室内空間側吹き出し部9と、第2の
吹き出し部としての、温調空気を閉空間S内の床スラブ
1側に吹き出す閉空間側吹き出し部10とが付設されて
いる。
【0020】室内空間側吹き出し部9と、天井板2の所
定箇所に設けられた室内吹き出し口11とが中継ダクト
12を介して連通接続されている。図中11aは整流板
を示している。
【0021】ケーシング7に、閉空間側吹き出し部10
を温調空気の流動方向で挟んだ2箇所と、その温調空気
の流動方向下流側のものとで室内空間側吹き出し部9を
挟む下方側箇所それぞれに、水平方向の軸芯周りで回転
可能に回転軸13が設けられている。
【0022】回転軸13それぞれの両端には、図2の風
向変換装置の斜視図に示すように、歯車状の巻き掛け輪
体14が設けられ、同じ側の巻き掛け輪体14どうしに
わたって巻き掛け伝動具としての歯付きベルト15が巻
き掛けられている。両側の歯付きベルト15にわたっ
て、曲がり変形可能な金属製薄板状のカバー体16が一
体的に取り付けられている。カバー体16の長さは、そ
の移動方向に隣り合う巻き掛け輪体14,14の間隔に
ほぼ等しい長さに設定されている。
【0023】1本の回転軸13の一端側に大径ギア17
が取り付けられるとともに、その大径ギア17に、駆動
機構としての電動モータ18のモータ軸に形成されたギ
ア部18aが咬合により連動連結されている。
【0024】以上の構成により、昼間においては、電動
モータ18により巻き掛け輪体14を駆動回転してカバ
ー体16を移動させ、図1の(a)に示すように、閉空
間側吹き出し部10を閉塞する状態にし、熱交換器5を
通過した温調空気、すなわち、空気調和装置3からの温
調空気を室内空間側吹き出し部9から中継ダクト12お
よび室内吹き出し口11に流し、室内空間Rに吹き出す
とともに、吸気グリル19を通じて室内空間R側から戻
し、冷房あるいは暖房といった空調を行う。
【0025】また、夜間においては、電動モータ18に
より巻き掛け輪体14を駆動回転してカバー体16を曲
がり変形させながら移動させ、図1の(b)に示すよう
に、室内空間側吹き出し部9を閉塞する状態にし、空気
調和装置3からの温調空気を閉空間側吹き出し部10か
ら閉空間Sに吹き出し、床スラブ1に吹き付けて躯体蓄
熱を行う。
【0026】上記第1実施例において、下方側の巻き掛
け輪体14が、閉空間側吹き出し部10の中央下方位置
に設けられ、室内空間側吹き出し部9を閉塞する状態で
カバー体16が傾斜姿勢になり、取り入れ部8からの温
調空気をカバー体16に反射させ、カバー体16をガイ
ドとして温調空気を閉空間側吹き出し部10側に向かわ
せ、温調空気を圧力損失少なく床スラブ1に吹き付け、
躯体蓄熱を効率良く行えるようになっている。
【0027】図3は、本発明に係る風向変換装置の第2
実施例を示す全体概略構成図であり、第1実施例と異な
るところは次の通りである。
【0028】すなわち、室内空間側吹き出し部9が閉空
間側吹き出し部10の下方箇所に設けられ、その室内空
間側吹き出し部9に室内吹き出し口11が連通接続され
ている。室内空間側吹き出し部9および閉空間側吹き出
し部10それぞれを挟んだ両側に巻き掛け輪体14が設
けられ、それら4個の巻き掛け輪体14にわたって歯付
きベルト15が巻き掛けられるとともに、両歯付きベル
ト15にわたり、そのベルト長さのほぼ半分の長さのカ
バー体16が取り付けられている。
【0029】以上の構成により、電動モータ18(図2
参照)を正逆転して、隣り合う巻き掛け輪体14の間隔
相当分だけカバー体16を往復移動し、室内空間側吹き
出し部9を閉塞する状態にして、空気調和装置3からの
温調空気を閉空間側吹き出し部10から閉空間Sに吹き
出す躯体蓄熱状態と、閉空間側吹き出し部10を閉塞す
る状態にして、空気調和装置3からの温調空気を室内空
間側吹き出し部9から室内空間Rに吹き出す空調状態と
に切り換えるようになっている。他の構成は第1実施例
と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省
略する。
【0030】上記実施例では、閉空間S内に空気調和装
置3を設けているが、本発明としては、例えば、機械室
など閉空間Sとは別の箇所に空気調和装置3を設け、そ
の空気調和装置3とケーシング7の取り入れ部8および
閉空間Sそれぞれとをダクトを介して連通接続するよう
に構成するものでも良い。
【0031】上記実施例では、巻き掛け輪体14を歯付
き状のもので構成しているが、例えば、プーリーとかス
プロケットで構成しても良く、一方、それらに対応し
て、巻き掛け伝動具としては、細幅ベルトやV字ベルト
とか、チェーンなどを用いても良い。
【0032】また、カバー体16としては、上述実施例
のような、曲がり変形可能な金属製薄板状のものに限ら
ず、例えば、細幅状の帯板を相対回転可能に連結して全
体として曲がり変形可能に構成した、いわゆる巻き取り
可能なシャッターのようなものとか、所定間隔を隔てて
ピアノ線などを縫い込んで引っ張り強度大で曲がり変形
可能に構成した布材などを用いても良い。
【0033】説明していないが、空気調和装置3を構成
するのに、その熱交換器5に室外熱交換器を接続するも
のとか、氷蓄熱システムの凝縮器などを接続するものな
ど、各種の構成が採用できる。
【0034】本発明としては、上述実施例のように、躯
体蓄熱型空気調和システムにおいて、空調状態と躯体蓄
熱状態とに切り換えるために温調空気の風向を変更する
場合に限らず、例えば、昼間には、室内空間側に吹き出
して室内の暖房を行う状態にし、夜間には、室内の床下
側に吹き出して床暖房を行う状態にするといったような
場合に、室内空間側と床下側とに風向を変更するための
風向変換装置とか、また、空調以外の用途の風向変換装
置など、各種の風向変換装置に適用できる。
【0035】また、本発明の風向変換装置としては、巻
き掛け輪体14の回転数や回転量、すなわち、カバー体
16の移動量を調節することにより、第1および第2の
吹き出し部の開口面積比を変更し、第1および第2の吹
き出し部に同時に流しながらその分配比を調節する場合
にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の風向変換装置によれば、巻き掛け輪体にわたって巻
き掛けた巻き掛け伝動具とともに、曲がり変形しながら
カバー体を移動して、気体を第1の吹き出し部に流す状
態と第2の吹き出し部に流す状態とに切り換えるから、
取り入れ部からの気体の風圧に逆らってカバー体を移動
させずに済み、カバー体に要求される強度を低くできる
とともに、駆動機構としても能力の小さいものを使用で
きる。更に、カバー体を曲がり変形しながら移動させる
から、ケーシングの内面に沿って移動させることがで
き、平板状のカバー体を上下方向に移動可能に設ける場
合のように、カバー体の移動スペースを確保するために
ケーシングを大きくせずに済み、全体として大きなスペ
ースを必要とせずに安価にして風向を変更できる。
【0037】また、請求項2に係る発明の風向変換装置
によれば、巻き掛け輪体にわたって巻き掛けた巻き掛け
伝動具とともに、曲がり変形しながらカバー体を移動し
て温調空気を室内空間側に吹き出す空調状態と床スラブ
側に吹き出す蓄熱状態とに切り換えるから、取り入れ部
からの温調空気の風圧に逆らってカバー体を移動させず
に済み、カバー体に要求される強度を低くできるととも
に、駆動機構としても能力の小さいものを使用できる。
更に、カバー体を曲がり変形しながら移動させるから、
ケーシングの内面に沿って移動させることができ、大き
なスペースを必要とせずに安価にして風向を変更でき、
床スラブ下面と天井板との間という狭い閉空間内であっ
ても容易に設けることができ、躯体蓄熱型空気調和シス
テムを構築する場合に極めて有用である。
【0038】また、請求項3に係る発明の風向変換装置
によれば、室内空間側吹き出し部を閉塞する状態に移動
させたカバー体をガイドに利用して、圧力損失少なく床
スラブに向けて良好に吹き出すことができるから、床ス
ラブへの躯体蓄熱を効率良く良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風向変換装置の第1実施例を示す
全体概略構成図であり、(a)は空調状態を、そして、
(b)は躯体蓄熱状態をそれぞれ示す。
【図2】風向変換装置の斜視図である。
【図3】本発明に係る風向変換装置の第2実施例を示す
全体概略構成図である。
【図4】従来例の風向変換装置の断面図である。
【図5】従来例の風向変換装置の断面図である。
【符号の説明】
1…床スラブ 2…天井板 3…空気調和装置 6…風向変換装置 7…ケーシング 8…取り入れ部 9…第1の吹き出し部(室内空間側吹き出し部) 10…第2の吹き出し部(閉空間側吹き出し部) 14…巻き掛け輪体 15…巻き掛け伝動具 16…カバー体 S…閉空間 R…室内空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉竹 裕二 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 Fターム(参考) 3L011 BJ01 3L081 AA02 AA03 AB02 DA01 HA01 HB04 HB06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を流す通気路を形成するケーシング
    に、気体を流入する取り入れ部と、気体を吹き出す第1
    の吹き出し部と、前記第1の吹き出し部とは方向および
    吹き出し開口面を異ならせて気体を吹き出す第2の吹き
    出し部とを付設し、前記ケーシングに、前記第1および
    第2の吹き出し部それぞれを挟んで、回転可能に巻き掛
    け輪体を設け、前記巻き掛け輪体の少なくともひとつに
    前記巻き掛け輪体を駆動回転する駆動機構を連動連結す
    るとともに、前記巻き掛け輪体にわたって巻き掛け伝動
    具を巻き掛け、前記巻き掛け伝動具に、前記第1の吹き
    出し部を閉塞して前記第2の吹き出し部を開放する状態
    と前記第2の吹き出し部を閉塞して前記第1の吹き出し
    部を開放する状態とに曲がり変形によって移動可能にカ
    バー体を取り付けたことを特徴とする風向変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のケーシングを、床スラ
    ブ下面と天井板との間の閉空間内に設け、第1の吹き出
    し部を、空気調和装置からの温調空気を室内空間側に吹
    き出す室内空間側吹き出し部に構成するとともに、第2
    の吹き出し部を、前記温調空気を前記閉空間内の前記床
    スラブ側に吹き出す閉空間側吹き出し部に構成し、カバ
    ー体によって、取り入れ部からの温調空気を前記室内空
    間側吹き出し部に流して前記室内空間内に吹き出す空調
    状態と前記閉空間側吹き出し部に流して前記床スラブに
    吹き付ける蓄熱状態とに切り換えるように構成してある
    風向変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の第1の
    吹き出し部を取り入れ部からの気体の取り入れ方向と同
    方向に気体を吹き出すように設けるとともに第2の吹き
    出し部を前記第1の吹き出し部に隣接して設け、カバー
    体を、前記第1の吹き出し部を閉塞する状態で、前記取
    り入れ部からの気体を反射させて前記第2の吹き出し部
    側に向かわせるように案内する姿勢になるように設けて
    ある風向変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111936796A (zh) * 2018-03-30 2020-11-13 富士通将军股份有限公司 顶棚嵌入式空调机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111936796A (zh) * 2018-03-30 2020-11-13 富士通将军股份有限公司 顶棚嵌入式空调机
CN111936796B (zh) * 2018-03-30 2022-05-03 富士通将军股份有限公司 顶棚嵌入式空调机

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