JP2000002304A - チェーン式動力伝達装置 - Google Patents

チェーン式動力伝達装置

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JP2000002304A
JP2000002304A JP16710698A JP16710698A JP2000002304A JP 2000002304 A JP2000002304 A JP 2000002304A JP 16710698 A JP16710698 A JP 16710698A JP 16710698 A JP16710698 A JP 16710698A JP 2000002304 A JP2000002304 A JP 2000002304A
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JP
Japan
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chain
chain guide
power transmission
transmission device
type power
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Takashi Hotta
崇 発田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チェーンと、チェーンガイドとの間の摺動抵抗
を好適に低減することのできるチェーン式動力伝達装置
を提供する。 【解決手段】チェーン式動力伝達装置10にあって、チ
ェーン11は、内側及び外側のリンクプレート12を備
え、同リンクプレート12におけるチェーンガイド55
との摺動側面には、曲率半径Rlの円弧状をなす凹部1
3が設けられている。この凹部13の曲率半径Rlは、
チェーンガイド55の変形後の摺動面55aの曲率半径
Rg1との関係がRl≦Rg1となるように設定され、
同凹部13の深さhlは、チェーンガイド55の変形後
の摺接面55aの高さhg1との関係が、hl≦hg1
となるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーン式動力伝達
装置に係り、詳しくは、チェーンと摺接してこれをガイ
ドするチェーンガイドとチェーンとの摺接構造の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば車載用エンジンにあって、そのク
ランクシャフトの回転動力をカムシャフトに伝達して動
弁系を駆動する装置として、上記チェーン及びチェーン
ガイドを有してなる動力伝達装置が広く用いられている
(例えば特開平5−215189号公報参照)。
【0003】以下、こうしたチェーン及びチェーンガイ
ドを用いたチェーン式動力伝達装置について、その具体
構造を図7〜図10に従って説明する。図7に示すよう
に、動力伝達装置51は、例えば上記クランクシャフト
等に装着されて動力を伝達する動力伝達用のスプロケッ
ト52、例えば上記カムシャフト等に装着されて動力を
受入する動力受入用のスプロケット53、これらスプロ
ケット52,53間に張設されるチェーン54、及びこ
のチェーン54に摺接してこれをガイドするチェーンガ
イド55を備えて構成されている。そして、チェーン5
4は、図8にその一部を拡大して示すように、内側及び
外側の各リンクプレート56及び57がローラ58a及
びピン58bによって交互に連結された構造となってい
る。
【0004】一方、上記チェーン54の各リンクプレー
ト56,57における上記チェーンガイド55との摺接
側面56a,57aは、図9に示すように、曲率半径R
lをなすように形成されている。この曲率半径Rlは、
上記チェーンガイド55における各リンクプレート5
6,57との摺接面55aの曲率半径Rg0と同一とな
るように設定されている。このような設定により、上記
各リンクプレート56,57の摺接側面56a,57a
と上記チェーンガイド55の摺接面55aとが均等に当
接して、すなわち各摺接側面56a,57aがチェーン
ガイド55に対して片当たりせずに摺動するようにな
る。このように同装置51では、チェーン54を構成す
る上記各リンクプレート56,57の各摺動側面56
a,57aの曲率半径R1と上記チェーンガイド55の
摺接面55aの曲率半径Rg0とをほぼ同一とすること
で、それらの間の摺動抵抗の低減を図るようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたチ
ェーン式動力伝達装置51にあって、上記チェーンガイ
ド55は通常、樹脂あるいはゴム等の弾性体によって形
成されることから、同装置51の駆動に伴う、すなわち
チェーンガイド55に対するチェーン54の摺動に伴う
該チェーンガイド55の摺接面55aの変形も避けがた
いものとなっている。そして、チェーンガイド55にこ
うした変形が来たすことにより、その摺接面55aにお
ける上記摺動抵抗の低減も思うに任せないものとなる。
【0006】すなわち、同装置51にあって、その駆動
時(チェーンガイド55に対するチェーン54の摺動
時)、上記リンクプレート57(56)には、図10に
矢印Fで示す方向の荷重が加わりつつ、チェーン54が
その進行方向に移動することから、チェーンガイド55
には同リンクプレート57(56)によるくい込み、及
び該くい込みに起因するその前方部での盛肉部59の生
成とった変形が生じるようになる。そして、こうした変
形によって、上記チェーンガイド55の摺接面55aの
曲率半径が、上記変形前の曲率半径Rg0よりも小さい
曲率半径Rg1となり、リンクプレート57(56)は
チェーンガイド55に対して片当たりした状態でその摺
接面55aを摺動するようになる。その結果、同図10
に矢印APにて示すように、局所的に面圧が集中してし
まい、チェーン54とチェーンガイド55との間の摺動
抵抗が無視できないものとなる。
【0007】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、チェーンと、チェーンガイ
ドとの間の摺動抵抗を好適に低減することのできるチェ
ーン式動力伝達装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、多数のリンクプレー
トにより連結されて少なくとも2軸間に張設されるチェ
ーンと、該チェーンに摺接してこれをガイドするチェー
ンガイドとを備えるチェーン式動力伝達装置において、
前記チェーンの各リンクプレートは、少なくとも前記チ
ェーンガイドとの摺動側面に、空隙をもって同ガイドの
摺接曲率を吸収する凹部を有してなることをその要旨と
する。
【0009】こうした構成によれば、チェーンガイドに
対するチェーンの摺動時に、リンクプレートの摺動によ
ってチェーンガイドが変形した場合においても、リンク
プレートがチェーンガイドに対して片当たりすることな
く、均一に摺動することが可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のチェーン式動力伝達装置において、前記凹部は、そ
の底面が前記チェーンガイドの弾性変形した頂部に摺接
可能な深さをもって形成されることをその要旨とする。
【0011】こうした構成によれば、凹部の面圧が低く
なりすぎず、チェーンとチェーンガイドとの間の面圧が
最適面圧に維持される。請求項3に記載の発明では、請
求項1または請求項2に記載のチェーン式動力伝達装置
において、前記凹部は、前記チェーンガイドの摺接曲率
半径よりも小さい所定の曲率半径を有する円弧状に形成
されることをその要旨とする。
【0012】こうした構成によれば、リンクプレートの
設計、加工も比較的容易に行うことができるようにな
る。請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のチェーン式動力伝達装置において、前記
チェーンの各リンクプレートは、前記チェーンガイドと
の摺動側面先端に同ガイドの摺接面と鋭角をもって接す
る斜面をさらに有してなることをその要旨とする。
【0013】こうした構成によれば、請求項1〜3の作
用に加え、リンクプレートの端縁がチェーンガイドにく
い込みにくくなり、より滑らかにチェーンがチェーンガ
イドに対して摺動することが期待できるようになる。
【0014】請求項5に記載の発明では、多数のリンク
プレートにより連結されて少なくとも2軸間に張設され
るチェーンと、該チェーンに摺接してこれをガイドする
チェーンガイドとを備えるチェーン式動力伝達装置にお
いて、前記チェーンの各リンクプレートは、前記チェー
ンガイドとの摺動側面先端に同ガイドの摺接面と鋭角を
もって接する斜面を有してなることをその要旨とする。
【0015】こうした構成によれば、リンクプレートの
端縁がチェーンガイドにくい込みにくくなり、より滑ら
かにチェーンがチェーンガイドに対して摺動することが
期待できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に従って説明する。なお、本実施形態
にあっても、チェーン式動力伝達装置自体は、先の図7
に例示したものと基本的に同様のものを想定しており、
同装置全体としての重複する説明は割愛する。
【0017】前述のように、チェーンガイドは通常、樹
脂あるいはゴム等の弾性体によって形成されることか
ら、同装置の駆動に伴う、すなわちチェーンガイドに対
するチェーンの摺動に伴う該チェーンガイドの摺接面の
変形も避けがたいものとなっている。この実施形態にお
いては、チェーンガイドのこうした変形を踏まえてチェ
ーンとチェーンガイドとの間の摺動抵抗を低減しようと
するものである。
【0018】さて、図1に示すように、本実施形態のチ
ェーン式動力伝達装置10にあって、チェーン11は、
内側及び外側のリンクプレート12(図1においてはそ
の一方のみを拡大して図示)を備え、同リンクプレート
12における各ピン58b間には、曲率半径Rlの円弧
状をなす凹部13が設けられている。この凹部13の曲
率半径Rlは、上記チェーンガイド55におけるリンク
プレート12との摺接面55aの曲率半径Rg0との関
係が、 Rl<Rg0 となるように設定され、同図1に示すように、リンクプ
レート12と上記チェーンガイド55の摺接面55aと
の摺接部P1からの凹部13の深さhlは、上記摺接面
55aの曲率半径Rg0によってできる同摺接部P1か
らのチェーンガイド55の高さhg0との関係が、 hl>hg0 となるように設定されている。
【0019】このため、チェーンガイド55の摺接面5
5aにおいて、上記摺接部P1からリンクプレート12
側に突出する高さhg0分の突出部(チェーンガイド5
5の変形前の摺接曲率)は、凹部13の深さhlを含む
空隙によって吸収されている。すなわち、リンクプレー
ト12がチェーンガイド55に対して片当たりすること
なく均一に摺動することが可能となる。
【0020】一方、このように構成されたリンクプレー
ト12を備えたチェーン11においても、チェーン式動
力伝達装置10の駆動時(チェーンガイド55に対する
チェーン11の摺動時)には、前述した従来のチェーン
式動力伝達装置51と同様にチェーンガイド55の摺接
面55aが変形する。すなわち、リンクプレート12が
同摺接面55aに摺動すると、同リンクプレート12に
対しては、図2に矢印Fで示す方向の荷重が加わりつ
つ、チェーン11がその進行方向に移動することから、
チェーンガイド55には同リンクプレート12によるく
い込み、及び該くい込みに起因するその前方部での盛肉
部14の生成とった変形が生じるようになる。そして、
こうした変形によって、上記チェーンガイド55の摺接
面55aの曲率半径が、図2に示すように、上記変形前
の摺動面55aの曲率半径Rg0よりも小さい曲率半径
Rg1となる。
【0021】但し本実施形態においては、該変形後の摺
動面55aの曲率半径Rg1との関係も踏まえて、上記
リンクプレート12の凹部13の曲率半径Rlが、 Rl≦Rg1 となるように設定され、且つ上記凹部13の深さhl
は、変形後の上記摺接部P1からのチェーンガイド55
の高さhg1との関係が、 hl≦hg1 となるように設定されている。
【0022】すなわち、上記凹部13の曲率半径Rl
と、上記変形前のチェーンガイド55の摺接面55aの
曲率半径Rg0、及び変形後の摺動面55aの曲率半径
Rg1との関係を総括すると、同凹部13の曲率半径R
lは、 Rg1≧Rl<Rg0 となるように設定され、且つ上記凹部13の深さhl
と、上記変形前の上記摺接部P1からのチェーンガイド
55の高さhg0、及び変形後の上記摺接部P1からの
チェーンガイド55の高さhg1との関係を総括する
と、同凹部13の深さhlは、 hg0<hl≦hg1 となるように設定されている。
【0023】このため、上記チェーンガイド55に対す
るチェーン11の摺動時においては、上記摺接部P1か
らリンクプレート12側に突出する高さhg1分の突出
部(チェーンガイド55の変形後の摺接曲率)も、凹部
13の深さhl分の空隙にほとんど吸収されるようにな
る。すなわち、チェーンガイド55が変形した場合にお
いてもリンクプレート12のチェーンガイド55に対す
る片当たり等は最小限に抑制され、それらの間での円滑
な摺動が可能となる。そして特に、チェーンガイド55
の摺接面55aの弾性変形した頂部が上記リンクプレー
ト12の凹部13の底面に摺接することで、同凹部13
と上記チェーンガイド55の摺接部55aとの間の面圧
が低くなりすぎず、同図2に矢印APにて示すように、
リンクプレート12と上記チェーンガイド55の摺接部
55aとの間の面圧が最適な状態に維持されるようにも
なる。
【0024】他方、先の図10に示したように、従来の
チェーン式動力伝達装置51においては、チェーンガイ
ド55の変形時、前記リンクプレート57(56)はそ
の進行方向側の端縁57b(56b)に沿って、同図1
0に付記する矢印S方向に傾くようになる。これは、同
端縁57b(56b)は半円状に形成されているためで
あり、このようにリンクプレート57(56)が傾き易
くなる場合には、自ずとチェーンガイド55に対する片
当たりも促進されてしまい、チェーン54とチェーンガ
イド55との間の摺動抵抗がより高くなってしまう。ち
なみに、上記チェーン54の端縁57b(56b)と前
述したチェーンガイド55の変形によって生成される盛
肉部59との摺接部は接触角θ2をなし、この接触角θ
2が大きくなるほど上記摺動抵抗が増す。
【0025】この点、本実施形態においては、同図2に
併せ示すように、上記リンクプレート12の両端縁12
aは、上記チェーンガイド55の摺接面55aと鋭角を
もって接する斜面12bを有して形成されている。すな
わち、この斜面12bは、上記従来のリンクプレート5
7(56)の端縁56b,57bと盛肉部59との接触
角θ2よりも小さい角度をなす接触角θ1にて盛肉部1
4に接するようになる。このため、本実施形態のチェー
ン式動力伝達装置10においてはこうした接触角の大き
さに起因するチェーン11とチェーンガイド55との間
の摺動抵抗も低減されて、より滑らかにチェーン11が
チェーンガイド55に対して摺動することが期待できる
ようになる。しかも、こうした鋭角の斜面12bを形成
することにより、先の図10に矢印Sで示したような力
も生じ難くなる。
【0026】ところで、図3に示すように、チェーン1
1は、複数のリンクプレート121が内リンクプレート
及び外リンクプレートとして交互に連結されて構成され
ている。すなわち、図4に同図3のA−A線断面図とし
て示すように、内外リンクプレート12が交互に重ね合
った状態となる。このため、チェーンガイド55に対す
るチェーン11の摺動時においては、外リンクプレート
としての各リンクプレート12間に形成された上記盛肉
部14が、内リンクプレートとしてのリンクプレート1
2の凹部13に影響を与え、同凹部13の面圧が局所的
に高くなることが考えられる。しかしながら、図4に示
すように、盛肉部14の高さhaは、外リンクプレート
としてのリンクプレート12の端縁12aとの摺接部を
頂点として、次第にその高さが低くなっていく。このた
め、実質的にはこの盛肉部14が内リンク側のリンクプ
レート12に及ぼす影響はほとんど無視できる程度であ
り、該盛肉部14によってリンクプレート12の凹部1
3部分の面圧が高くなるようなこともない。
【0027】以上詳述したように、本実施形態のチェー
ン式動力伝達装置によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)チェーン式動力伝達装置10の駆動時(チェーン
ガイド55に対するチェーン11の摺動時)に、リンク
プレート12の摺動によってチェーンガイド55が変形
した場合においても、リンクプレート12が同チェーン
ガイド55に対して片当たり状態になることを抑制でき
る。このため、リンクプレート12とチェーンガイド5
5との摺接部55aの面圧を均一に維持することがで
き、リンクプレート12とチェーンガイド55との間の
摺動抵抗を好適に低減することができる。また、こうし
た摺動抵抗の低減により、チェーンガイド55の摩耗も
抑制することができる。さらに、チェーン11の張力の
変動に対してもリンクプレート12の姿勢が変わりにく
く、安定したチェーン挙動となる。
【0028】(2)リンクプレート12の凹部13の深
さhlが、変形後のチェーンガイド55の高さhg1を
考慮して設定されているため、特にチェーンガイド55
の摺接部55aの弾性変形した頂部が上記凹部13の底
面に摺接することで、上記凹部13と上記チェーンガイ
ド55との間の面圧が低くなりすぎず、最適面圧を維持
することができるようにもなる。
【0029】(3)リンクプレート12の凹部13は円
弧状に形成されているため、リンクプレート12の設
計、加工も比較的容易に行うことができるようになる。 (4)リンクプレート12の端縁12aには、チェーン
ガイド55の摺接部55aと鋭角をもって接する斜面1
2bを有して形成されている。すなわち、この斜面12
bは、上記従来のリンクプレート57(56)の端縁5
6b,57bと盛肉部59との接触角θ2よりも小さい
角度をなす接触角θ1にて盛肉部14に接するようにな
る。このため、こうした接触角の大きさに起因するチェ
ーン11とチェーンガイド55との間の摺動抵抗も低減
されて、より滑らかにチェーン11がチェーンガイド5
5に対して摺動することが期待できる。
【0030】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 ・ 上記実施形態では、斜面12bが、リンクプレート
12の両端縁12aにそれぞれ設けられているが、チェ
ーン11の進行方向が一定方向に決まるのであれば、斜
面12はその進行方向先方端のみに設ければ十分であ
る。
【0031】・ 図5に示すように、例えばサイレント
チェーン21に具体化する。この場合、同図に示すよう
に、リンクプレート22におけるチェーンガイド55と
摺接する側に上記凹部13を設け、少なくとも同チェー
ン21の進行方向先方端側の端縁22aに、上記リンク
プレート12の端縁12aに設けた斜面12bと同様の
斜面22bを形成する。
【0032】・ 上記実施形態では、リンクプレート1
2の摺動側面に曲率半径Rlをなす円弧状の凹部13を
設けたが、凹部13の形状はこれに限らず、図6に示す
ように、深さhlを確保できる凹部13であればその形
状は任意である。
【0033】・ 上記実施形態では、リンクプレート1
2の摺動側面に曲率半径Rlをなす凹部13を設けると
ともに、同リンクプレート12の両端部12aにチェー
ンガイド55の摺接面55aと鋭角にて接する斜面12
bを設けたが、これら凹部13、斜面12bの一方のみ
を設けるようにする。このようにしても、チェーン11
と変形後のチェーンガイド55との摺動抵抗の低減には
有効である。
【0034】・ チェーンガイド55としてチェーンテ
ンショナを用いることも可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、チェー
ンガイドに対するチェーンの摺動時に、リンクプレート
の摺動によってチェーンガイドが変形した場合において
も、リンクプレートがチェーンガイドに対して片当たり
することなく、均一に摺動することが可能となる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、凹部の面
圧が低くなりすぎず、チェーンとチェーンガイドとの間
の面圧を最適面圧に維持することができる。請求項3に
記載の発明によれば、リンクプレートの設計、加工も比
較的容易に行うことができる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の効果に加え、リンクプレートの端縁がチェーンガ
イドにくい込みにくくなり、より滑らかにチェーンがチ
ェーンガイドに対して摺動することが期待できる。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、リンクプ
レートの端縁がチェーンガイドにくい込みにくくなり、
より滑らかにチェーンがチェーンガイドに対して摺動す
ることが期待できる。そして、こうした滑らかなチェー
ンの摺動により、振動・騒音も好適に低減することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチェーン式動力伝達装置の一実施形態
について、その一部を拡大して示す正面図。
【図2】同実施形態における力学的関係を模式的に示す
正面図。
【図3】同実施形態でのチェーンとチェーンガイドとの
関係を示す正面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】本発明のチェーン式動力伝達装置の他の実施形
態について、その一部を拡大して示す正面図。
【図6】本発明のチェーン式動力伝達装置のさらに他の
実施形態について、その一部を拡大して示す正面図。
【図7】チェーン式動力伝達装置の構成例を示す正面
図。
【図8】同装置に張設される従来のチェーンを示す斜視
図。
【図9】同従来のチェーンとチェーンガイドとの関係を
示す正面図。
【図10】同従来のチェーンとチェーンガイドとの力学
的関係を模式的に示す正面図。
【符号の説明】 10…チェーン式動力伝達装置、11…チェーン、12
…リンクプレート、12a…端縁、12b…斜面、13
…凹部、55…チェーンガイド、55a…摺接部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のリンクプレートにより連結されて少
    なくとも2軸間に張設されるチェーンと、該チェーンに
    摺接してこれをガイドするチェーンガイドとを備えるチ
    ェーン式動力伝達装置において、 前記チェーンの各リンクプレートは、少なくとも前記チ
    ェーンガイドとの摺動側面に、空隙をもって同ガイドの
    摺接曲率を吸収する凹部を有してなることを特徴とする
    チェーン式動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のチェーン式動力伝達装置
    において、 前記凹部は、その底面が前記チェーンガイドの弾性変形
    した頂部に摺接可能な深さをもって形成されることを特
    徴とするチェーン式動力伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のチェーン
    式動力伝達装置において、 前記凹部は、前記チェーンガイドの摺接曲率半径よりも
    小さい所定の曲率半径を有する円弧状に形成されること
    を特徴とするチェーン式動力伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のチェ
    ーン式動力伝達装置において、 前記チェーンの各リンクプレートは、前記チェーンガイ
    ドとの摺動側面先端に同ガイドの摺接面と鋭角をもって
    接する斜面をさらに有してなることを特徴とするチェー
    ン式動力伝達装置。
  5. 【請求項5】多数のリンクプレートにより連結されて少
    なくとも2軸間に張設されるチェーンと、該チェーンに
    摺接してこれをガイドするチェーンガイドとを備えるチ
    ェーン式動力伝達装置において、 前記チェーンの各リンクプレートは、前記チェーンガイ
    ドとの摺動側面先端に同ガイドの摺接面と鋭角をもって
    接する斜面を有してなることを特徴とするチェーン式動
    力伝達装置。
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