JP2013174305A - ローラチェーン、チェーン伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプロケットと噛み合う際の潤滑剤による騒音および噛み合いが外れる際の潤滑剤による騒音を低減するローラチェーンを提供すること。
【解決手段】内リンクプレート111と外リンクプレート114とを交互にブシュ112及び連結ピン113でチェーン長手方向に多数連結してローラ115をスプロケットと噛み合わせるローラチェーン110において、ローラ115が、このローラ幅方向中央部115bとこのローラ幅方向中央部115bの両側に配設されてローラ幅方向中央部115bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部115cとからなる外周面115aを備えるとともに、この外周面115aの少なくともローラ幅方向側方部115cが、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されているローラチェーン110。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、産業用機械等の動力伝達機構などに用いられるチェーンであって、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを交互に連結ピン及びブシュでチェーン長手方向に多数連結してローラをスプロケットと噛み合わせるローラチェーン、および該ローラチェーンとスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置に関する。
従来、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを交互に連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してローラをスプロケットと噛み合わせるチェーンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、長期に亘って高い潤滑性を得るために、ある程度の粘性を有する潤滑剤をチェーン及びスプロケットに給油することが奨励されている。
ここで、「潤滑剤」とは、粘性の高い潤滑油またはグリースをいう。
特開2011−094660号公報(図1参照)
しかしながら、上述した従来のチェーンは、両端に内リンクプレートが圧入固定されたブシュの外側に遊嵌された円筒形ローラの外周面がローラの幅方向に平坦な構造であったため、チェーンが平坦な歯底形状を有するスプロケットの回転に伴ってスプロケットと噛み合う際にスプロケットやローラの表面に存在する粘度の高い潤滑油やグリースなどの潤滑剤がただ単に強く押し潰されて大きな騒音が生じるという問題があった。
さらに、スプロケットの回転に伴って噛み合いが外れる際に粘性を有する潤滑油によるローラとスプロケットとの密着状態から引き剥がすような現象により大きな騒音が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、スプロケットと噛み合う際の潤滑剤による騒音および噛み合いが外れる際の潤滑剤による騒音を低減するローラチェーン、およびこのローラチェーンとスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、前記左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともにブシュの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュ及び連結ピンでチェーン長手方向に多数連結して前記ローラをスプロケットと噛み合わせるローラチェーンにおいて、前記ローラが、該ローラ幅方向中央部と該ローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、該外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、前記ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと、該左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記内リンクプレートの挿通孔に挿通するとともに外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、前記左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともに連結ピンの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互に連結ピンでチェーン長手方向に多数連結して前記ローラをスプロケットと噛み合わせるローラチェーンにおいて、前記ローラが、該ローラ幅方向中央部と該ローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、該外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、前記ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、該ローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、前記ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、前記スプロケットの歯底部が、前記スプロケットの周方向に延設されてなる断面V字形の溝部を備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、該ローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、前記ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、前記スプロケットの歯底部が、前記スプロケットの周方向に延設されてなる断面U字形の溝部を有するとともに、該溝部が、前記ローラ幅方向側方部の曲率半径より大となる凹曲面を備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明のローラチェーンは、左右一対の内リンクプレートと、この内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともにブシュの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備えることにより、内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュ及び連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してローラをスプロケットと噛み合わせることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明によれば、ローラが、このローラ幅方向中央部とこのローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、この外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、スプロケットの回転に伴ってローラチェーンがスプロケットと噛み合う際、ローラとスプロケットの歯底部との間の潤滑剤が幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるため、潤滑剤が押し潰されることによる騒音を低減することができる。
また、スプロケットの回転に伴って噛み合いが外れる際、ローラの外周面とスプロケットの歯底部との間の潤滑剤において幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤が幅方向側方から幅方向中央へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻るため、潤滑剤による騒音を低減することができる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤にせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減するため、噛み合いが外れる際も潤滑剤による騒音を低減することができる。
本発明のローラチェーンは、左右一対の内リンクプレートと、この左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、内リンクプレートの挿通孔に挿通するとともに外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともに連結ピンの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備えることにより、内リンクプレートと外リンクプレートとを交互に連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してローラをスプロケットと噛み合わせることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項2に係る発明によれば、ローラが、このローラ幅方向中央部とこのローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、この外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、スプロケットの回転に伴ってローラチェーンがスプロケットと噛み合う際、ローラとスプロケットの歯底部との間の潤滑剤が幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるため、潤滑剤が押し潰されることによる騒音を低減することができる。
また、スプロケットの回転に伴って噛み合いが外れる際、ローラの外周面とスプロケットの歯底部との間の潤滑剤において幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤が幅方向側方から幅方向中央へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻るため、潤滑剤による騒音を低減することができる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤にせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減するため、噛み合いが外れる際も潤滑剤による騒音を低減することができる。
本発明のチェーン伝動装置は、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、このローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されることにより、動力を伝達することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項3に係る発明によれば、ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、スプロケットの歯底部が、スプロケットの周方向に延設されてなる断面V字形の溝部を備えていることにより、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、噛み合う際、スプロケットの中心へ向かう力がローラ幅方向側方部と溝部との接触箇所における面の法線方向への第1分力と接触箇所における面と平行方向への第2分力とに分解されて潤滑剤が押し潰される力の大きさは第1分力の大きさとなり噛み合う際の潤滑剤が押し潰される力が低減するため、噛み合う際の潤滑剤による騒音を低減できる。
また、噛み合いが外れる際、ローラ幅方向側方部と溝部との接触箇所における面の法線方向に対して傾いた方向へローラ幅方向側方部が溝部から離間する構成となり法線方向へ離間する場合と比べて潤滑剤に作用するせん断力が著しく小さくなるため、潤滑剤による騒音を低減できる。
さらに、噛み合う際の衝撃力も第1分力の大きさとなり衝撃力も低減するため、衝撃による騒音を低減できる。
本発明のチェーン伝動装置は、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、このローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されることにより、動力を伝達することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項4に係る発明によれば、ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、スプロケットの歯底部が、スプロケットの周方向に延設されてなる断面U字形の溝部を有するとともに、この溝部が、ローラ幅方向側方部の曲率半径より大となる凹曲面を備えていることにより、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、噛み合う際、スプロケットの中心へ向かう力がローラ幅方向側方部と溝部との接触箇所における面の法線方向への第1分力と接触箇所における面と平行方向への第2分力とに分解されて潤滑剤が押し潰される力の大きさは第1分力の大きさとなり噛み合う際の潤滑剤が押し潰される力が低減するため、潤滑剤による騒音を低減できる。
また、噛み合いが外れる際、ローラ幅方向側方部と溝部との接触箇所における面の法線方向に対して傾いた方向へローラ幅方向側方部が溝部から離間する構成となり法線方向へ離間する場合と比べて潤滑剤に作用するせん断力が著しく小さくなるため、潤滑剤による騒音を低減できる。
さらに、噛み合う際の衝撃力も第1分力の大きさとなり衝撃力も低減するため、衝撃による騒音を低減できる。
本発明の第1実施例のローラチェーンの斜視図。 本発明の第1実施例のローラチェーンの一部断面平面図および側面図。 本発明の第1実施例のローラチェーンの一部拡大平面図。 従来使用されていた平坦な歯形(標準歯形)のスプロケットの斜視図。 本発明の第1実施例のローラチェーンが平坦な歯形のスプロケットと噛み合う際および噛み合いが外れる際の潤滑剤の様子を示すスプロケットの周方向からみた断面図。 本発明の第2実施例のローラチェーンの一部断面平面図および側面図。 本発明の第3実施例のチェーン伝動装置のローラチェーンと特殊歯形のスプロケットとの噛み合いを示すスプロケット周方向からみた断面図。 本発明の第4実施例のチェーン伝動装置のローラチェーンと特殊歯形のスプロケットとの噛み合いを示すスプロケット周方向からみた断面図。
本発明は、左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとがチェーン長手方向に交互に連結編成されてスプロケットと噛み合うローラチェーンにおいて、ローラが、このローラ幅方向中央部とこのローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、この外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることによって、スプロケットの回転に伴ってローラチェーンがスプロケットと噛み合う際、ローラと歯底部との間の潤滑剤が幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるものであり、噛み合いが外れる際、ローラの外周面と歯底部との間の潤滑剤において幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のチェーン伝動装置は、ローラ幅方向中央部とこのローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、この外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されているローラを備えたローラチェーンと、このローラチェーンと噛み合うスプロケットを備え、このスプロケットの歯底部に断面がV字形またはU字形の溝部が形成されていることによって、スプロケットの回転に伴ってローラチェーンがスプロケットと噛み合う際、スプロケットの溝部とローラ幅方向側方部の曲面の一部とが接触して、この接触箇所から幅方向側方へローラと歯底部との間の潤滑剤がスムーズに押し出されるものであり、噛み合いが外れる際、ローラの外周面と歯底部との間の潤滑剤において幅方向側方側から接触していた箇所側に張力(表面張力)が作用するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、ローラチェーンのローラの素材は、金属、セラミックス、樹脂等、ある程度耐久性を有するものであれば如何なるものであっても構わない。
以下に、本発明の第1実施例であるチェーン伝動装置100のローラチェーン110について、図1乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例のローラチェーン110の斜視図であり、図2(A)は、本発明の第1実施例のローラチェーン110の一部断面平面図であり、図2(B)は、本発明の第1実施例のローラチェーン110の側面図であり、図3は、本発明の第1実施例のローラチェーン110の一部拡大平面図であり、図4は、従来使用されていた平坦な歯形のスプロケット120の斜視図であり、図5(A)〜図5(E)は、本発明の第1実施例のローラチェーン110が従来使用されていた平坦な歯形のスプロケット120と噛み合う際および噛み合いが外れる際の潤滑剤Gの様子を示すスプロケット120の周方向からみた断面図である。
このうち、図5(A)は、ローラチェーン110が従来使用されていた平坦な歯形のスプロケット120と噛み合う際のローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122の潤滑剤Gと接触する前の状態であり、図5(B)は、図5(A)の状態からローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122に接近してローラ115が歯底部122の潤滑剤Gと接触した状態であり、図5(C)は、図5(B)の状態からさらにローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122に接近してローラ115が歯底部122と接触した状態であり、図5(D)は、図5(C)の状態からローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122から離間した直後の状態であり、図5(E)は、図5(D)の状態からさらにローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122から離間した状態である。
なお、潤滑剤Gの様子を理解しやすいように、潤滑剤Gを実際よりも大きく示している。
また、潤滑剤Gの様子を理解しやすいように、ローラ115の外周面115aとスプロケット120の歯底部122との関係において、スプロケット120の歯底部122側の潤滑剤Gのみを図示し、ローラ115の外周面115a側の潤滑剤の図示は省略する。
本発明の第1実施例であるローラチェーン110は、図1乃至図5に示すように、左右一対の内リンクプレート111と、この内リンクプレート111のブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュ112と、左右一対の内リンクプレート111の両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレート114と、ブシュ112に回転自在に嵌挿して外リンクプレート114のピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピン113と、左右一対の内リンクプレート111の間にそれぞれ配設するとともに連結ピン113の外周に回動自在に遊嵌するローラ115とを備え、内リンクプレート111と外リンクプレート114とを交互に連結ピン113でチェーン長手方向に多数連結してローラをスプロケット120と噛み合わせるように構成されている。
従来使用されていた平坦な歯形のスプロケット120は、このスプロケット120の周方向に等間隔で複数配設された歯部121と、この複数の歯部121の間に形成された歯底部122とを有している。
また、ローラ115が、このローラ幅方向中央部115bとこのローラ幅方向中央部115bの両側に配設されてローラ幅方向中央部115bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部115cとからなる外周面115aを備えるとともに、この外周面115aの少なくともローラ幅方向側方部115cが、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されている。
これにより、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン110がスプロケット120と噛み合う際、ローラ115と歯底部122との間の潤滑剤Gが幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出される。
また、ローラ幅方向側方部115cの径が幅方向側方へいくにしたがって漸次小さくなるようにこのローラ幅方向側方部115cが形成されていることにより、径が小さくなっていない構造の場合やローラが球体の構造の場合より、ローラ115の重量が軽くなる。
さらに、ローラ115の外周面115aがローラ幅方向中央部115bとローラ幅方向側方部115cとからなることにより、ローラが球体の構造の場合より、ローラ115の径を変更せずにローラ115の幅を狭くできる等の自由度が増す。
本第1実施例では、ローラ幅方向側方部115cだけでなくローラ幅方向中央部115bも、図3に示すように、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されている。
これにより、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン110がスプロケット120と噛み合う際、ローラ115と歯底部122との間の潤滑剤Gが幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてよりスムーズに押し出される。
より詳細に説明すると、ローラ幅方向側方部115cの曲面の曲率半径をR1とし、ローラ幅方向中央部115bの曲面の曲率半径をR2とした場合、
ローラ幅方向側方部の曲面の曲率半径R1 < ローラ幅方向中央部の曲面の曲率半径R2
の関係が成立するように外周面115aが形成されている。
なお、外周面115aにおけるローラ幅方向中央部115bは、幅方向に平坦でもよい。
本第1実施例でローラ幅方向中央部115bを曲面に形成した理由は、平坦な構成の場合より潤滑剤Gが幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてよりスムーズに押し出されるからである。
また、ローラ幅方向側方部115cの曲面の曲率半径R1よりローラ幅方向中央部115bの曲面の曲率半径R2が大となる関係とした理由は、ローラ115の耐久性を考慮したためである。
ローラ幅方向中央部115bの曲面でのかき分け効果よりもローラ115の耐久性を優先する場合は、外周面115aにおけるローラ幅方向中央部115bを幅方向に平坦に形成するのがよい。
潤滑剤Gの動きについて詳しく説明すると、図5(A)に示すように、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン110がスプロケット120と噛み合う際、ローラチェーン110のローラ115がスプロケット120の歯底部122に存在するグリース等の粘性を有する潤滑剤Gに接近する。
そして、図5(B)に示すように、ローラ115が歯底部122に存在する潤滑剤Gと接触する。
このとき、ローラ115が、このローラ115のローラ幅方向中央部115bとこのローラ幅方向中央部115bの両側に配設されてローラ幅方向中央部115bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部115cとからなる外周面115aを備えるとともに、この外周面115aの少なくともローラ幅方向側方部115cが、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、ローラ115の接近移動に伴って潤滑剤Gが歯底部122においてローラ115の幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出される。
その後、図5(C)に示すように、ローラ115の外周面115aにおけるローラ幅方向中央部115bがスプロケット120の歯底部122と直接接触し、この部分においてローラチェーン110がスプロケット120と完全に噛み合った状態となる。
また、図5(C)の完全に噛み合った状態からスプロケット120の回転に伴って噛み合いが外れる際、図5(D)に示すように、ローラ115の外周面115aにおけるローラ幅方向中央部115bがスプロケット120の歯底部122から離間する。
このとき、ローラ115が、このローラ115のローラ幅方向中央部115bとこのローラ幅方向中央部115bの両側に配設されてローラ幅方向中央部115bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部115cとからなる外周面115aを備えるとともに、この外周面115aの少なくともローラ幅方向側方部115cが、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、噛み合う際に歯底部122におけるローラ115の幅方向側方へ押し出された潤滑剤Gに張力(表面張力)が作用して幅方向側方の潤滑剤Gが引っ張られて歯底部122におけるローラ115の幅方向中央側へスムーズに誘導される。
その後、図5(E)に示すように、歯底部122におけるローラ115の幅方向側方の潤滑剤Gが引っ張られて歯底部122におけるローラ115の幅方向中央へ誘導されてから、ローラ115の外周面115aが潤滑剤Gからスムーズに離間する。
つまり、潤滑剤Gの位置が噛み合う前の位置に戻り、油切れを起こしにくい効果が得られる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤Gにせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減する。
このようにして得られた第1実施例であるローラチェーン110は、ローラ115が、このローラ幅方向中央部115bとこのローラ幅方向中央部115bの両側に配設されてローラ幅方向中央部115bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部115cとからなる外周面115aを備えるとともに、この外周面115aの少なくともローラ幅方向側方部115cが、ローラ115の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン110がスプロケット120と噛み合う際の潤滑剤Gが押し潰されることによる騒音を低減することができるとともに、スプロケット120の回転に伴って噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例であるチェーン伝動装置200のローラチェーン210について、図6(A)および図6(B)に基づいて説明する。
ここで、図6(A)に示すのは、本発明の第2実施例のローラチェーン210の一部断面平面図であり、図6(B)に示すのは、本発明の第2実施例のローラチェーン210の側面図である。
第2実施例のローラチェーン210は、第1実施例のローラチェーン110のブシュ112がない構造としたものであり、多くの要素について第1実施例のローラチェーン110と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
なお、図示しない第2実施例のスプロケットは、第1実施例のスプロケット120と同じであるので、同じ符号を用いることとする。
本発明の第2実施例であるローラチェーン210は、図6(A)および図6(B)に示すように、左右一対の内リンクプレート211と、この左右一対の内リンクプレート211の両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレート214と、内リンクプレート211の挿通孔に挿通するとともに外リンクプレート214のピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピン213と、左右一対の内リンクプレート211の間にそれぞれ配設するとともに連結ピン213の外周に回動自在に遊嵌するローラ215とを備え、内リンクプレート211と外リンクプレート214とを交互に連結ピン213でチェーン長手方向に多数連結してローラ215をスプロケット120(図4、図5参照)と噛み合わせるように構成されている。
また、ローラ215が、このローラ幅方向中央部215bとこのローラ幅方向中央部215bの両側に配設されてローラ幅方向中央部215bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部215cとからなる外周面215aを備えるとともに、この外周面215aの少なくともローラ幅方向側方部215cが、ローラ215の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されている。
これにより、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン210がスプロケット120(図4、図5参照)と噛み合う際、潤滑剤Gが歯底部122におけるローラ215の幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出される。
また、噛み合いが外れる際、ローラ215の外周面215aと歯底部122との間の潤滑剤Gにおいて幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤Gが幅方向側方から幅方向中央へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻る。
さらに、引張強度を向上するためにはとくに必要ではないブシュのような部材を設けずに済む。
このようにして得られた第2実施例であるローラチェーン210は、ローラ215が、このローラ幅方向中央部215bとこのローラ幅方向中央部215bの両側に配設されてローラ幅方向中央部215bの径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部215cとからなる外周面215aを備えるとともに、この外周面215aの少なくともローラ幅方向側方部215cが、ローラ215の軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることにより、スプロケット120の回転に伴ってローラチェーン210がスプロケット120と噛み合う際の潤滑剤Gが押し潰されることによる騒音を低減することができるとともに、スプロケット120の回転に伴って噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減することができ、さらに、部品点数を削減してローラチェーン210の部品コストを低減することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第3実施例のチェーン伝動装置300について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第3実施例のチェーン伝動装置300のローラチェーン310と特殊歯形のスプロケット320との噛み合いを示すスプロケット周方向からみた断面図である。
なお、接触箇所についての理解を容易にするために潤滑剤Gの図示は省略する。
第3実施例のチェーン伝動装置300のローラチェーン310は、第1実施例のローラチェーン110または第2実施例のローラチェーン210と同じであり、多くの要素について第1実施例のローラチェーン110または第2実施例のローラチェーン210と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
本発明の第3実施例のチェーン伝動装置300は、第1実施例のローラチェーン110と同じローラチェーン310と特殊歯形のスプロケット320とで構成されており、第3実施例のチェーン伝動装置300の特殊歯形のスプロケット320は、図7に示すように、歯部321および歯底部322を有している。
また、スプロケット320の歯底部322が、スプロケット320の周方向に延設されてなる断面V字形の溝部323を備えている。
そして、ローラ315の外周面315aにおけるローラ幅方向中央部315bと溝部323の底面との間には隙間Cが形成されるとともに、ローラ315の外周面315aにおけるローラ幅方向側方部315cが溝部323と接触する。
ここで、この接触は、凸曲面(ローラ315のローラ幅方向側方部315c)と平面(図7のV字形の溝部323の直線部分)との接触であるため、スプロケット320の回転に伴ってローラチェーン310がスプロケット320と噛み合う際、スプロケット320の歯底部322に存在する潤滑剤が接触箇所から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるとともに、噛み合いが外れる際、潤滑剤において幅方向側方側から接触していた箇所側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤Gが幅方向側方から接触していた箇所へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻る。
また、噛み合う際、スプロケット320の中心へ向かう力がローラ幅方向側方部315cと溝部323との接触箇所における面の法線方向への第1分力と接触箇所における面と平行方向への第2分力とに分解されて潤滑剤が押し潰される力の大きさは第1分力の大きさとなり噛み合う際の潤滑剤が押し潰される力が低減するとともに、噛み合う際の衝撃力も第1分力の大きさとなり衝撃力も低減する。
さらに、噛み合いが外れる際、ローラ幅方向側方部315cと溝部323との接触箇所における面の法線方向に対して傾いた方向へローラ幅方向側方部315cが溝部323から離間する構成となる。
なお、凸曲面と平面との接触であるため、凸曲面と凸曲面との接触と比べて接触応力(ヘルツ面圧)が低減する。
このようにして得られた第3実施例であるチェーン伝動装置300は、スプロケット320の歯底部322が、スプロケット320の周方向に延設されてなる断面V字形の溝部323を備えていることにより、噛み合う際の潤滑剤Gによる騒音を低減できるとともに、噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減でき、さらに、噛み合う際の衝撃による騒音を低減できるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第4実施例のチェーン伝動装置400について、図8に基づいて説明する。
ここで、図8は、本発明の第4実施例のチェーン伝動装置400のローラチェーン410と特殊歯形のスプロケット420との噛み合いを示すスプロケット周方向からみた断面図である。
なお、接触箇所についての理解を容易にするために潤滑剤Gの図示は省略する。
第4実施例のチェーン伝動装置400は、第3実施例のチェーン伝動装置300のスプロケット320の歯底部322の溝部323のV字形の断面をU字形に変更したものであり、多くの要素について第3実施例のチェーン伝動装置300と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する400番台の符号を付すのみとする。
本発明の第4実施例のチェーン伝動装置400は、第1実施例のローラチェーン110と同じローラチェーン410と特殊歯形のスプロケット420とで構成されており、第4実施例のチェーン伝動装置400の特殊歯形のスプロケット420は、図8に示すように、歯部421および歯底部422を有している。
また、スプロケット420の歯底部422が、スプロケット420の周方向に延設されてなる断面U字形の溝部423を有するとともに、この溝部423が、ローラ415のローラ幅方向側方部415cの曲率半径より大となる凹曲面を備えている。
詳しく説明すると、溝部423における断面U字形の湾曲部分である凹曲面の曲率半径をR3とし、ローラ415のローラ幅方向側方部415cの曲面の曲率半径をR1(図3参照)とした場合、
ローラ幅方向側方部の曲面の曲率半径R1 < 溝部の凹曲面の曲率半径R3
の関係が成立するようにローラ415の外周面415aおよびスプロケット420の溝部423が形成されている。
さらに、ローラ415の外周面415aにおけるローラ幅方向中央部415bと溝部423の底面との間には隙間Cが形成されるとともに、ローラ415の外周面415aにおけるローラ幅方向側方部415cが溝部423と接触する。
ここで、この接触は、凸曲面(ローラ415のローラ幅方向側方部415c)と凹曲面(図8のU字形の溝部423の曲線部分)との接触であるため、スプロケット420の回転に伴ってローラチェーン410がスプロケット420と噛み合う際、スプロケット420の歯底部422に存在する潤滑剤Gが接触箇所から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるとともに、噛み合いが外れる際、潤滑剤Gにおいて幅方向側方側から接触していた箇所側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤Gが幅方向側方から接触していた箇所へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻る。
また、噛み合う際、スプロケット420の中心へ向かう力がローラ幅方向側方部415cと溝部423との接触箇所における面の法線方向への第1分力と接触箇所における面と平行方向への第2分力とに分解されて潤滑剤Gが押し潰される力の大きさは第1分力の大きさとなり噛み合う際の潤滑剤が押し潰される力が低減するとともに、噛み合う際の衝撃力も第1分力の大きさとなり衝撃力も低減する。
さらに、噛み合いが外れる際、ローラ幅方向側方部415cと溝部423との接触箇所における面の法線方向に対して傾いた方向へローラ幅方向側方部415cが溝部423から離間する構成となる。
なお、凸曲面と凹曲面との接触であるため、凸曲面と凸曲面との接触および凸曲面と平面との接触と比べて接触応力(ヘルツ面圧)が低減する。
このようにして得られた第4実施例であるチェーン伝動装置400は、スプロケット420の歯底部422が、スプロケット420の周方向に延設されてなる断面U字形の溝部423を有するとともに、この溝部423が、ローラ幅方向側方部415cの曲率半径R1より大となる曲率半径R3の凹曲面を備えていることにより、噛み合う際の潤滑剤Gによる騒音を低減できるとともに、噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減でき、さらに、噛み合う際の衝撃による騒音を低減できるなど、その効果は甚大である。
100、 200、 300、 400 ・・・ チェーン伝動装置
110、 210、 310、 410 ・・・ ローラチェーン
111、 211、 311、 411 ・・・ 内リンクプレート
112 ・・・ ブシュ
113、 213、 313、 413 ・・・ 連結ピン
114、 214、 314、 414 ・・・ 外リンクプレート
115、 215、 315、 415 ・・・ ローラ
115a、215a、315a、415a ・・・ 外周面
115b、215b、315b、415b ・・・ ローラ幅方向中央部
115c、215c、315c、415c ・・・ ローラ幅方向側方部
120 ・・・ 平坦な歯形のスプロケット
121 ・・・ 歯部
122 ・・・ 歯底部
320、 420 ・・・ 特殊歯形のスプロケット
321、 421 ・・・ 歯部
322、 422 ・・・ 歯底部
323、 423 ・・・ 溝部
C ・・・ 隙間
G ・・・ 潤滑剤
R1 ・・・ ローラ幅方向側方部の曲率半径
R2 ・・・ ローラ幅方向中央部の曲率半径
R3 ・・・ U字形の溝部の曲面の曲率半径

Claims (4)

  1. 左右一対の内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、前記左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともにブシュの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュ及び連結ピンでチェーン長手方向に多数連結して前記ローラをスプロケットと噛み合わせるローラチェーンにおいて、
    前記ローラが、該ローラ幅方向中央部と該ローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、該外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、前記ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることを特徴とするローラチェーン。
  2. 左右一対の内リンクプレートと、該左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記内リンクプレートの挿通孔に挿通するとともに外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンと、前記左右一対の内リンクプレートの間にそれぞれ配設するとともに連結ピンの外周に回動自在に遊嵌するローラとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互に連結ピンでチェーン長手方向に多数連結して前記ローラをスプロケットと噛み合わせるローラチェーンにおいて、
    前記ローラが、該ローラ幅方向中央部と該ローラ幅方向中央部の両側に配設されてローラ幅方向中央部の径より幅方向側方へ向かってしだいに小径となるローラ幅方向側方部とからなる外周面を備えるとともに、該外周面の少なくともローラ幅方向側方部が、前記ローラの軸方向を通る断面でみたとき外側に凸となる曲面に形成されていることを特徴とするローラチェーン。
  3. 左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、該ローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、
    前記ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、
    前記スプロケットの歯底部が、前記スプロケットの周方向に延設されてなる断面V字形の溝部を備えていることを特徴とするチェーン伝動装置。
  4. 左右一対の内リンクプレートと左右一対の外リンクプレートとを連結ピンにより長手方向に交互に連結してなるローラチェーンと、該ローラチェーンと噛み合う歯部および歯底部を有するスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、
    前記ローラチェーンが、請求項1または請求項2に記載されたローラチェーンであり、
    前記スプロケットの歯底部が、前記スプロケットの周方向に延設されてなる断面U字形の溝部を有するとともに、該溝部が、前記ローラ幅方向側方部の曲率半径より大となる凹曲面を備えていることを特徴とするチェーン伝動装置。
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