JP5622763B2 - チェーン、チェーン伝動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、産業用機械等の動力伝達機構などに用いられるチェーンであって、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなりスプロケットと噛み合う無端状のチェーン、およびこのチェーンとスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置に関する。
従来、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなりスプロケットと噛み合う無端状のチェーンおよびチェーン伝動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、長期に亘って高い潤滑性を得るために、ある程度の粘性を有する潤滑剤をチェーン及びスプロケットに給油することが奨励されている。
ここで、「潤滑剤」とは、粘性の高い潤滑油またはグリースをいう。
特開2011−094660号公報(図1参照)
しかしながら、上述した従来のチェーンは、チェーンを構成する円筒形ローラの外周面がローラの幅方向に平坦な構造であったため、スプロケットの回転に伴ってチェーンがスプロケットと噛み合う際にスプロケット及びローラ表面に形成されている潤滑剤の皮膜が強く押し潰されて潤滑剤が逃げる際に大きな騒音が生じるという問題があった。
さらに、スプロケットの回転に伴って噛み合いが外れる際に粘性を有する潤滑剤によるローラとスプロケットとの密着状態から引き剥がすような現象により大きな騒音が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、スプロケットと噛み合う際の潤滑剤による騒音および噛み合いが外れる際の潤滑剤による騒音を低減するチェーン、並びにこのチェーンとスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなりスプロケットと噛み合う無端状のチェーンにおいて、前記左右一対のリンク部材が、前記チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、前記球体が前記スプロケットと噛み合うことにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなる無端状のチェーンと、該チェーンと噛み合うスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、前記チェーンの一対のリンク部材が、前記チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、前記スプロケットが、前記チェーンの球体と噛み合う球面状の凹部をスプロケット外周にスプロケット周方向に等間隔で複数有しており、前記球体の曲率が、前記凹部の曲率より大きく設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載されたチェーン伝動装置の構成に加えて、前記一対のリンク部材が、前記球体を回動自在に保持する凹状保持部を有しているとともに該凹状保持部の周辺で互いに接触する突き当て面を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたチェーン伝動装置の構成に加えて、前記凹状保持部が、前記球体と点接触または線接触する凸部を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明のチェーンは、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなることにより、スプロケットと噛み合うことができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明によれば、左右一対のリンク部材が、チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、球体がスプロケットと噛み合うことにより、スプロケットの回転に伴ってチェーンがスプロケットと噛み合う際、チェーンの球体とスプロケットとの間の潤滑剤が幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるため、潤滑剤が押し潰されることによる騒音を低減することができる。
また、スプロケットの回転に伴ってチェーンとスプロケットとの噛み合いが外れる際、チェーンの球体とスプロケットとの間の潤滑剤において幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤が幅方向側方から幅方向中央へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻るため、潤滑剤による騒音を低減することができる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤にせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減するため、噛み合いが外れる際も潤滑剤による騒音を低減することができる。
また、従来のチェーンと比べて部品の種類が3種類と少ないため、コストを低減できる。
本発明のチェーン伝動装置は、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなる無端状のチェーンと、このチェーンと噛み合うスプロケットとで構成されることにより、動力を伝達することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項2に係る発明によれば、チェーンの一対のリンク部材が、チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、スプロケットが、チェーンの球体と噛み合う球面状の凹部をスプロケット外周にスプロケット周方向に等間隔で複数有しており、球体の曲率が、凹部の曲率より大きく設けられていることにより、スプロケットの回転に伴ってチェーンがスプロケットと噛み合う際、チェーンの球体とスプロケットの凹部との間の潤滑剤が幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出されるため、潤滑剤が押し潰されることによる騒音を低減することができる。
また、スプロケットの回転に伴ってチェーンとスプロケットとの噛み合いが外れる際、チェーンの球体の凸曲面とスプロケットの凹部の凹曲面との間の潤滑剤において幅方向側方側から幅方向中央側に張力(表面張力)が作用して潤滑剤が幅方向側方から幅方向中央へスムーズに誘導されて噛み合う前の状態に戻るため、潤滑剤による騒音を低減することができる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤にせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減するため、噛み合いが外れる際も潤滑剤による騒音を低減することができる。
また、従来のチェーンと比べて部品の種類が3種類と少ないため、コストを低減できる。
本請求項3に係る発明によれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、一対のリンク部材が、球体を回動自在に保持する凹状保持部を有しているとともに凹状保持部の周辺で互いに接触する突き当て面を有していることにより、一対のリンク部材の相対的な位置関係が安定するため、一対のリンク部材が凹状保持部で球体を安定して保持できる。
また、組み立てる際に一対のリンク部材が凹状保持部で球体を保持した状態で互いの突き当て面が接触して相対的な位置関係が安定するため、連結ピンで容易に連結してチェーンを組み立てることができる。
本請求項4に係る発明によれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、凹状保持部が、球体と点接触または線接触する凸部を有していることにより、凹状保持部と球体との接触面積が小さくなり凹状保持部と球体との間の摩擦抵抗が小さくなるため、スプロケットの凹部と噛み合う際に球体がスムーズに回転することができる。
また、凹状保持部と球体との間に隙間が生じて潤滑剤がこの隙間に入り込むため、球体の回転をスムーズにすることができる。
本発明のチェーン伝動装置のチェーンの斜視図。 本発明のチェーン伝動装置のチェーンの平面図および側断面図。 本発明のチェーン伝動装置のスプロケットの斜視図およびチェーン伝動装置の側断面図。 本発明のチェーンがスプロケットと噛み合う際および噛み合いが外れる際の潤滑剤の様子を示すスプロケットの周方向からみた断面図。
本発明は、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなりスプロケットと噛み合う無端状のチェーンにおいて、左右一対のリンク部材が、チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、球体がスプロケットと噛み合う構成であり、チェーンがスプロケットと噛み合う際およびこの噛み合いが外れる際の潤滑剤による騒音を低減するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明は、左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなる無端状のチェーンと、このチェーンと噛み合うスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、チェーンの一対のリンク部材が、チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、スプロケットが、チェーンの球体と噛み合う球面状の凹部をスプロケット外周にスプロケット周方向に等間隔で複数有しており、球体の曲率が、凹部の曲率より大きく設けられ、チェーンがスプロケットと噛み合う際およびこの噛み合いが外れる際の潤滑剤による騒音を低減するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、チェーンの球体の素材は、金属、セラミックス、樹脂等、ある程度耐久性を有するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、一対のリンク部材は、チェーン長手方向一端側と他端側とで幅が異なりこの一対のリンク部材の一端側を隣接する一対のリンク部材の他端側と連結する所謂、オフセットリンクでもよく、一対の内側リンクと一対の外側リンクとの2種類を交互に連結するものであってもよい。
さらに、チェーンの球体は、チェーンの幅方向を軸としてリンク部材に対して回転できればよく、表面の曲率が一定の真円球でも表面の曲率が箇所によって変化する楕円球でもよい。
以下に、本発明の一実施例であるチェーン伝動装置100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明のチェーン伝動装置100のチェーン110の斜視図であり、図2(A)は、本発明のチェーン伝動装置100のチェーン110の一部断面の平面図であり、図2(B)は、図2(A)に示すチェーン110のIIB−IIB側断面図であり、図3(A)は、本発明のチェーン伝動装置100のスプロケット120の斜視図であり、図3(B)は、本発明のチェーン伝動装置100のチェーン110とスプロケット120とが噛み合った状態の概略側断面図であり、図4(A)〜図4(E)は、本発明のチェーン110がスプロケット120と噛み合う際および噛み合いが外れる際の潤滑剤Gの様子を示すスプロケット120の周方向からみた断面図である。
このうち、図4(A)は、チェーン110がスプロケット120と噛み合う際のチェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122の潤滑剤Gと接触する前の状態であり、図4(B)は、図4(A)の状態からチェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122に接近して球体112が凹部122の潤滑剤Gと接触した状態であり、図4(C)は、図4(B)の状態からさらにチェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122に接近して球体112が凹部122と接触した状態であり、図4(D)は、図4(C)の状態からチェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122から離間した直後の状態であり、図4(E)は、図4(D)の状態からさらにチェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122から離間した状態である。
なお、潤滑剤Gの様子を理解しやすいように、潤滑剤Gを実際よりも大きく示している。
また、潤滑剤Gの様子を理解しやすいように、チェーン110の球体112の凸曲面112aとスプロケット120の凹部122の凹曲面122aとの関係において、スプロケット120の凹部122側の潤滑剤Gのみを図示し、球体112の凸曲面112a側の潤滑剤Gの図示は省略する。
本発明の一実施例であるチェーン伝動装置100は、図1乃至図4に示すように、左右一対のリンク部材111を連結ピン113によりチェーン長手方向に複数連結してなる無端状のチェーン110と、このチェーン110と噛み合うスプロケット120とで構成されている。
さらに、チェーン110の一対のリンク部材111が、チェーン110の内周側に突出する球体112をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、スプロケット120が、チェーン110の球体112と噛み合う球面状の凹部122をスプロケット外周121にスプロケット周方向に等間隔で複数有している。
具体的には、チェーン110は、一対のリンク部材111と、球体112と、連結ピン113とから構成されている。
つまり、従来のチェーンと比べて部品の種類が3種類と少ない。
このうち、リンク部材111は、チェーン長手方向の略中央に形成された凹状保持部111aと、チェーン長手方向の一端側に形成されたピン遊嵌孔111bと、チェーン長手方向の他端側に形成されたピン圧入孔111cと、凹状保持部111aの周辺で一対のリンク部材111が互いに接触する突き当て面111dを有している。
そして、一対のリンク部材111が、球体112をそれぞれの凹状保持部111aで左右両側から抱え込むようにして突き当て面111dで合わせられている。
これにより、一対のリンク部材111の相対的な位置関係が安定する。
ここで、球体112と凹状保持部111aとの間には僅かな隙間があるため、球体112は回動自在に保持される。
なお、凹状保持部111aの内側に、球体112と点接触または線接触する凸部(図示せず)を配設してもよい。
これにより、凹状保持部111aと球体112との接触面積が小さくなり凹状保持部111aと球体112との間の摩擦抵抗が小さくなる。
さらに、凹状保持部111aと球体112との間に隙間が生じて潤滑剤Gがこの隙間に入り込む。
また、一対のリンク部材111の一端側のピン遊嵌孔111bと、隣接する一対のリンク部材111の他端側のピン圧入孔111cとを合わせて連結ピン113がそれぞれに挿入される。
ここで、連結ピン113は、ピン遊嵌孔111bには回動自在に挿通され、ピン圧入孔111cには圧入された状態となるため、一対のリンク部材111は、隣接する一対のリンク部材111に対して連結ピン113を支点に揺動自在となる。
さらに、一対のリンク部材111は、ピン圧入孔111cに圧入された連結ピン113によって、左右合わせられた状態が保持されている。
また、球体112の曲率(曲率半径R1の逆数)が、凹部122の曲率(曲率半径R2の逆数)より大きく設けられている。
これにより、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110がスプロケット120と噛み合う際、チェーン110の球体112とスプロケット120の凹部122との間の潤滑剤Gが幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出される。
潤滑剤Gの動きについて詳しく説明すると、図4(A)に示すように、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110がスプロケット120と噛み合う際、チェーン110の球体112がスプロケット120の凹部122に存在するグリース等の粘性を有する潤滑剤Gに接近する。
そして、図4(B)に示すように、球体112が凹部122に存在する潤滑剤Gと接触する。
このとき、球体112の曲率(曲率半径R1の逆数)が、凹部122の曲率(曲率半径R2の逆数)より大きく設けられていることにより、球体112の接近移動に伴って潤滑剤Gが凹部122において球体112の幅方向中央から幅方向側方へかき分けられるようにしてスムーズに押し出される。
その後、図4(C)に示すように、球体112の凸曲面112aにおける幅方向中央がスプロケット120の凹部122の凹曲面122aと直接接触し、この部分においてチェーン110がスプロケット120と完全に噛み合った状態となる。
また、図4(C)の完全に噛み合った状態からスプロケット120の回転に伴って噛み合いが外れる際、図4(D)に示すように、球体112の凸曲面112aにおける幅方向中央がスプロケット120の凹部122の凹曲面122aから離間する。
このとき、球体112の曲率(曲率半径R1の逆数)が、凹部122の曲率(曲率半径R2の逆数)より大きく設けられていることにより、球体112の凸曲面112aと凹部122の凹曲面122aとの間の、噛み合う際に凹部122における球体112の幅方向側方へ押し出された潤滑剤Gに張力(表面張力)が作用して幅方向側方の潤滑剤Gが引っ張られて凹部122における球体112の幅方向中央側へスムーズに誘導される。
その後、図4(E)に示すように、凹部122における球体112の幅方向側方の潤滑剤Gが引っ張られて凹部122における球体112の幅方向中央へ誘導されてから、球体112の凸曲面112aが潤滑剤Gからスムーズに離間する。
つまり、潤滑剤Gの位置が噛み合う前の位置に戻り、油切れを起こしにくい効果が得られる。
さらに、従来の構造と比べて潤滑剤Gにせん断力が作用するタイミングが分散されてせん断力の大きさの最大値が低減する。
このようにして得られた一実施例であるチェーン110は、左右一対のリンク部材111が、チェーン110の内周側に突出する球体112をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、球体112がスプロケット120と噛み合うことにより、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110がスプロケット120と噛み合う際の潤滑剤Gが押し潰されることによる騒音を低減することができるとともに、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110とスプロケット120との噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減することができ、さらに、部品点数を削減してコストを低減できる。
このようにして得られた一実施例であるチェーン伝動装置100は、チェーン110の一対のリンク部材111が、チェーン110の内周側に突出する球体112をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、スプロケット120が、チェーン110の球体112と噛み合う球面状の凹部122をスプロケット外周121にスプロケット周方向に等間隔で複数有しており、球体112の曲率(曲率半径R1の逆数)が、凹部122の曲率(曲率半径R2の逆数)より大きく設けられていることにより、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110がスプロケット120と噛み合う際の潤滑剤Gが押し潰されることによる騒音を低減することができるとともに、スプロケット120の回転に伴ってチェーン110とスプロケット120との噛み合いが外れる際の潤滑剤Gによる騒音を低減することができ、さらに、部品点数を削減してコストを低減できる。
また、一対のリンク部材111が、球体112を回動自在に保持する凹状保持部111aを有しているとともに凹状保持部111aの周辺で互いに接触する突き当て面111dを有していることにより、一対のリンク部材111が凹状保持部111aで球体112を安定して保持できるとともに、連結ピン113で容易に連結してチェーン110を組み立てることができる。
さらに、凹状保持部111aが、球体112と点接触または線接触する凸部(図示せず)を有していることにより、スプロケット120の凹部122と噛み合う際に球体112がスムーズに回転することができるなど、その効果は甚大である。
100 ・・・ チェーン伝動装置
110 ・・・ チェーン
111 ・・・ リンク部材
111a ・・・ 凹状保持部
111b ・・・ ピン遊嵌孔
111c ・・・ ピン圧入孔
111d ・・・ 突き当て面
112 ・・・ 球体
112a ・・・ (球体の)凸曲面
113 ・・・ 連結ピン
120 ・・・ スプロケット
121 ・・・ スプロケット外周
122 ・・・ 凹部
122a ・・・ (凹部の)凹曲面
G ・・・ 潤滑剤
R1 ・・・ 球体の曲率半径
R2 ・・・ 凹部の曲率半径

Claims (4)

  1. 左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなりスプロケットと噛み合う無端状のチェーンにおいて、
    前記左右一対のリンク部材が、前記チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、前記球体が前記スプロケットと噛み合うことを特徴とするチェーン。
  2. 左右一対のリンク部材を連結ピンによりチェーン長手方向に複数連結してなる無端状のチェーンと、該チェーンと噛み合うスプロケットとで構成されるチェーン伝動装置において、
    前記チェーンの一対のリンク部材が、前記チェーンの内周側に突出する球体をそれぞれ回動自在に保持しているとともに、前記スプロケットが、前記チェーンの球体と噛み合う球面状の凹部をスプロケット外周にスプロケット周方向に等間隔で複数有しており、
    前記球体の曲率が、前記凹部の曲率より大きく設けられていることを特徴とするチェーン伝動装置。
  3. 前記一対のリンク部材が、前記球体を回動自在に保持する凹状保持部を有しているとともに該凹状保持部の周辺で互いに接触する突き当て面を有していることを特徴とする請求項2に記載のチェーン伝動装置。
  4. 前記凹状保持部が、前記球体と点接触または線接触する凸部を有していることを特徴とする請求項3に記載のチェーン伝動装置。
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