JP6173843B2 - チェーン用クリップ及びそれを用いたチェーン - Google Patents

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本発明は、リンクプレートをピンで無端状に連結するローラチェーン、サイレントチェーン等のチェーンに係り、詳しくはチェーンを連結する継手リンクに用いられるクリップ及びそれを用いたチェーンに関する。
一般に、オートバイ等に用いられるローラチェーンは、有端状のチェーンを駆動スプロケット及び従動スプロケットに巻掛けて、両端部を継手リンクにより連結して無端状として用いられる。継手リンク1は、図4(a)に示すように、一対のピン2,2を植設したリンクプレート3(足立てプレート)と板状の継手リンクプレート5からなり、足立てプレートのピン2は、先端部に環状のピン溝2aを有し、継手リンクプレート5を差込んだ状態でクリップ6を上記環状溝(ピン溝)2aに係合してピンの抜止めを図っている。
従来、上記クリップ6は、図4(b)に示すように、一方側で連結する1対の脚部G,Gを有する板状の鋼板からなり、長孔12及び丸孔部13を有する。長孔12は、ピッチラインl−lの一方側(連結側)端に形成された、ピン溝2aの直径により僅かに大きな径の半円部12aと、丸孔部13に近い他方側(開放側)に形成された、ピン2の直径より大きい径の半円部12bと、両半円部の間が他方(開放側)から一方(連結側)に向って徐々に間隔が小さくなる空隙部12cとからなる。長孔12と丸孔部13との間は切り溝15に対向する突出部19,19により分割されており、該切り溝は、自然状態において互いに当接しており、外力により互いに離間し得る。丸孔部13は、1対の脚部G,Gに形成された半円部から構成され、自然状態でピンの環状溝2aと同じ径か又は僅かに小さな幅径からなり、ピッチラインl−lの開放側は切欠き16となり、更に外部に向って拡がるテーパ部17が形成されている。
上記クリップ6は、継手リンクプレート5をピン2,2に差込んだ状態で、一方のピン2を長孔12の大径半円部12bもしくは空隙部12cに受入れ、他方のピンをテーパ部17に当接して、ピッチ方向に押込む。すると、クリップ6は、連結部Eを中心に両脚部G,Gが弾性変形しつつ、テーパ部17がピン溝2aに沿って押拡げられ、ピン溝の直径部分が切欠き16を乗り越えて、一方のピン溝2aが長孔の半円部12aに係合すると共に他方のピン溝2aが丸孔部13に係合して、継手リンク1は、継手リンクプレート5を抜止め係止してローラチェーンを無端状に連結する。
また、図4(c)に示すように、クリップの連結部Eに、ピッチラインl−lを中心に両脚部G,Gが反対方向に捩れる力を付与して、自然状態において両脚部先端が所定間隔離れる段差Hを設けたクリップ6’が案出されている(特許文献1)。該クリップ6’は、捩れ付勢力に抗して丸孔部13がピン2の環状溝2aに係合して、ピン2に装着される。この状態では、クリップ6’は、上記段差Hの間隔が小さくなるように変形された状態になる。
実公昭61−44021号公報
図5は、上述した従来のクリップ6を継手ピン2に装着した継手リンク1の部分拡大図である。継手リンク1のピッチPとクリップ6のピッチ(半円部12aの中心Oと丸孔部13の中心Oとの間隔)Pcとは等しくなるように設計されている(P≒P)。また、開放(挿入)側の丸孔部13のピッチラインl−lと直交する方向の幅径寸法Cが継手ピン2の環状溝2aの径dより若干小さく(C<d)、設計されており、クリップ6がピン溝2aに装着された状態にあっては、自然状態に対して両脚部G,Gが僅かに開いてピン溝2aを挟み込むようになっている。一方、連結側の半円部12aの半径Rは、ピン溝2aの係合を確実にするため、また上記ピッチPの製造誤差を考慮してピン溝2aの半径(d/2)より若干(Δr)大きく設計されている(R=(d/2)+Δr)。なお、上記クリップピッチPが、継手リンクピッチPより若干大きくなるように設計されているクリップもある。
チェーン(ローラチェーン)は、駆動側(張り側)及び非駆動側(弛み側)の繰返し、並びにトルク変動により常にその作用する張力が変動し、特にオートバイ等の運輸装置に用いられる場合、回転数、加減速の変化が大きく、かつチェーンの屈曲角も大きく、クリップ6に、ピッチライン方向並びにそれに直交する方向に大きな衝撃力が繰返し作用する。これにより、上記クリップ6は、閉塞側の半円部12aとピン溝2aとのガタΔrのため、繰返し揺動して、該閉塞側半円部12aとピン溝2aの摩耗が進行し、上記ガタΔrが更に増大する。このような状態で、クリップ6にはその脚部G,Gを押拡げようとする力が繰返し作用すると、これが、上記クリップの締付け弾性力をへたりさせ、最も応力が高くなる最小断面積部分S−S近傍で疲労破壊を生じることがある。
図4(c)に示すように、脚部G,Gに捩り力を付与したクリップ6’は、開放側の係合部(丸孔部)13でのピン溝2aに対する挟持力を増大すると共に、クリップの内部応力・歪を上記捩り力で一部吸収し得るとしても、上記捩り力が、上述した疲労破壊の起因となる閉塞側の半円部12aとピン溝2aとのガタΔrに対して殆ど影響を及ぼすことはない。
そこで、本発明は、クリップを継手ピンに装着した状態でそのピッチが短くなる方向に復元付勢力を作用して、上記ガタを吸収してクリップの疲労破壊の発生を低減することを目的とするものである。
例えば図2,図3を参照して、本発明は、継手リンク(1)の1対のピン(2)のピン溝(2a)に装着されるチェーン用クリップ(36)において、
連結部(37a)から一方向に延びる1対の脚部(37b,37b)を有する、弾性変形可能な板状部材(37)からなり、
前記連結部側に形成され、一方の前記ピン溝(2a)に係合する一方の係合部(42a)と、前記1対の脚部(37b,37b)の開放側に形成され、他方の前記ピン溝(2a)に係合する他方の係合部(43)と、を備え、
前記一方の係合部(42a)と前記他方の係合部(43)との間隔であるクリップピッチ(P’)が、前記板状部材(37)が平板状である場合(P)に対して短かくなるように板厚方向に変形された状態にあることを自然状態とする、
ことを特徴とするチェーン用クリップにある。
例えば図2(b)を参照して、前記板状部材(37)は、ピッチライン(l−l)に沿う方向の全長に亘って湾曲してなる。
例えば図2,図3を参照して、前記自然状態にある前記クリップピッチ(P’)は、前記継手リンクの1対のピン間隔である継手ピッチ(P)より小さい(P’<P)。
例えば図2(a)を参照して、前記板状部材(37)は、前記連結部側に半円部(42a)を有する長孔(42)と、前記1対の脚部(37b,37b)にそれぞれ形成された半円部(43a,43a)により構成される丸孔部(43)と、を有し、前記長孔(42)の半円部(42a)が前記一方の係合部を構成し、前記丸孔部(43)が前記他方の係合部を構成してなる。
例えば図1を参照して、多数のインナリンク(25)及びアウタリンク(29)をピン(27)にて交互に連結し、かつ継手リンク(1)により無端状に連結したチェーン(21)であって、
前記チェーン用クリップ(36)を用いて前記継手リンク(1)のピン(2)を係止してなることを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、板状部材が板厚方向に変形された自然状態におけるクリップピッチが、平板状にある場合のクリップピッチに対して短くなるので、該クリップを1対のピンのピン溝に装着した状態では、上記クリップの復元付勢力により、クリップの係合部と継手リンクのピンとのガタが吸収され、疲労破壊の原因となる上記ガタによるクリップの揺動を減少すると共に、クリップのピン溝に対する相対移動を抑制して、クリップの疲労破壊を低減することができる。
本クリップは、上記復元付勢力によりピッチ誤差が吸収され、高い精度を必要とせず、かつ従来と同じ金型を用いることも可能であり、大きなコストアップを伴うことなくクリップの疲労破壊を減少することができる。
更に、板状部材が全長に亘って湾曲されているので、加工が容易であると共に、クリップに大きな復元付勢力を与えることができ、クリップの疲労破壊を確実に低減することができる。
請求項に係る本発明によると、自然状態にあるクリップピッチが、継手リンクピッチより小さいので、クリップ係合部とピン溝とのガタを確実に吸収することができる。
請求項に係る本発明によると、クリップは、長孔の半円部及び丸孔部により両係合部を構成するので、ピッチライン上の半円部をピン溝に当接してガタを吸収すると共に、両脚部による丸孔部にピッチ溝を挟み込んで、半円部でのガタの増大を防止すると共に、クリップのピン溝に対する相対移動を確実に抑制できる。
請求項に係る本発明によると、上記クリップを用いて継手リンクのピンを係止して、チェーンを無端状に連結したので、クリップの疲労破壊を低減することにより、チェーンの耐久性を向上することができる。
本発明を適用し得るローラチェーン(シールチェーン)を示す図で、(a)は一部断面した側面図、(b)は正面図。 本発明の実施の形態によるクリップを示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図。 上記クリップを継手リンクに装着した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図。 従来の技術を示し、(a)は継手リンクを示す一部断面した側面図、(b)はクリップを示す正面図、(c)は他の従来技術を示すクリップの側面図。 従来のクリップを継手リンクに装着した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側断面図。 各種クリップを示す図で、各仕様図の上段は正面図、下段は側面図。
以下、図面に沿って本発明の実施の形態について説明する。シール付きローラチェーン21は、図1に示すように、2枚のインナリンクプレート22,22の両端部分をブシュ23,23で連結すると共に該ブシュ23にローラ24を遊嵌したインナリンク25と、2枚のアウタリンクプレート26,26の両端部分をピン27,27で連結したアウタリンク29とを備える。上記ピン27を囲むように、かつ上記インナリンクプレート22とアウタリンクプレート26との間にOリング30を介在して、上記ブシュ23にピン27を嵌挿して、インナリンク25とアウタリンク29とが交互に連結される。上記ブシュ23とピン27との間は、ローラチェーン21の回転に伴い屈曲する軸受部となるが、該軸受部にグリース等の潤滑油が充填され、かつ上記Oリング30によりシールされている。
上記ローラチェーン21の両端部分は、インナリンクからなり、これらインナリンク25、25が対向するように揃えられ、継手リンク1により連結されて、ローラチェーン21は無端状となる。継手リンク1は、1枚のアウタリンクプレート3の両端部分に継手ピン2,2が固着された足立プレート31と、1枚のアウタリンクプレート(継手リンクプレート)5とからなる。上記継手ピン2は、その先端部分に所定深さの環状溝(ピン溝)2aが形成されていると共に、上記先端部分の先端縁部に面取り2bが形成されている。上記足立てプレート31の継手ピン2を、アウタリンクプレート3との間にOリング30を介在して上記両端リンク25,25のブシュ23,23に嵌挿し、これらブシュ23の挿入方向反対側から突出したピン2,2にOリング30を嵌挿して上記継手リンクプレート5の両ピン孔5a,5aを嵌合し、ピン2,2の環状溝2aに本実施の形態に係るクリップ36を係合する。
なお、上記継手リンク1のブシュ23とピン2との間の軸受部にも同様にグリース等の潤滑油が封入されており、該潤滑油は、上記Oリング30,30によりシールされていると共に、上記継手リンクプレート5のピン孔5aは継手ピン2に対して締め代があり、上記潤滑油がピン孔5aから漏出しないように構成されている。また、図1(a)には、クリップ36が平板状からなるように描かれているが、正確には後述する図3に示すように、平板状の継手リンクプレート5に対して湾曲した形状からなる。
上記クリップ36は、図2(a)に詳示するように、正面視では図4(b)に示す従来のクリップ6と略々同一形状からなる。即ち、該クリップ36は、連結部37aから一方向に延びる1対の脚部37b,37bを有する鋼板等の弾性変形可能な板状部材37からなり、長孔42及び丸孔部43を有する。長孔42は、ピッチラインl−lの一方側(連結側)端に形成された、ピン溝2aより僅かに大きな径の半円部42aと、丸孔部43に近い他方側(開放側)端に形成されたピン2の直径より大きい径の半円部42bと、両半円部の間が他方(開放側)から一方(連結側)に向って徐々に間隔が小さくなる空隙部42cとからなる。長孔42と丸孔部43との間は切り溝45に対向する突出部49,49により分割されており、該切り溝45は、自然状態において互いに当接しており、外力により互いに離間し得る。丸孔部43は、両脚部37b,37bにそれぞれ形成された半円部43a,43aからなり、切り溝45が閉じた自然状態で両半円部により略々円形の丸孔を形成する。該丸孔部43のピッチラインl−lの開放側は切欠き46となり、更に外部に向って拡がるテーパ部47が形成されている。
詳しくは、連結側の(一方の)係合部である半円部42aの半径Rの中心は、ピッチラインl−l上に位置(O)し、かつ該半径Rは、ピン溝2aの半径(d/2)より僅かに大きく、ガタΔrが存在する(R=d/2+Δr)。開放側の(他方の)係合部である丸孔部43を構成する各脚部37b,37bの半円部43aの半径Rの中心は、ピッチラインl−l上(O)から外れており、該半径Rは、ピッチ溝2aの半径(d/2)より大きく、かつ該丸孔部43のピッチラインl−lに直交する方向の幅径Cは、ピン溝2aの直径dより僅かに小さい(C<d)。上記クリップ36は、プレスの打抜きにより形成されるが、好ましくは、該プレス打抜きは、従来のクリップ6と同じ金型が用いられる。プレス加工された平板状の状態では、該クリップ36の両係合部42a,43の中心O−O間からなるクリップピッチPは、インナリンク25及びアウタリンク29のピッチP及び継手リンク1のピッチPと同じピッチに設計されている(P≒P=P)。
そして、本クリップ36は、図2(b)に示すように、鋼板等の板状部材37をピッチラインl−lに沿う長手方向全長に亘って滑らかな湾曲形状になるように板厚方向に曲げ加工が施される。該曲げ加工により、本クリップ36は、平板方向への変形力Fに対して、上記曲げ位置に戻るような復元付勢力(バネ力)が作用する。また、上記曲げ位置である自然状態におけるクリップ36のピッチP’は、継手リンク1と同じ平板状における上記クリップピッチPに対して、所定量短くなっている(P’<P=P)。従って、本クリップ36は、上記変形力Fが作用して、平板状でのピッチPに近づくように変形された継手リンク1に装着された状態にあっては、自然状態における湾曲位置のピッチP’に近づくように復元付勢力が作用する。なお、一方の係合部である半円部42aは、ピン溝径より大きいので、正確には、該半円部42aの中心Oではなく、該係合部のピッチライン上に当接するピン溝の中心と他方の係合部43の中心Oとの間隔をクリップピッチと定義してもよい。
上記クリップ36は、図3に示すように、継手リンク1のピン溝2aに係合される。即ち、クリップ36は、継手リンクプレート5をピン2,2に差込んだ状態で、一方のピン2を長孔42の大径半円部42bもしくは空隙部42cに受入れ、他方のピン2をテーパ部47に当接して、ピッチ方向に押込む。すると、クリップ36は、連結部37aを中心に両脚部37b,37bが弾性変形しつつ、テーパ部47がピン溝2aに沿って押拡げられ、ピン溝2aの直径部分が切欠き46を乗り越えて、一方のピン溝2aが長孔の半円部42aに係合すると共に他方のピン溝2aが丸孔部43に係合して、継手リンク1は、継手リンクプレート5を抜止め係止して、ローラチェーン21を無端状に連結する。この際、クリップ36は、係合部である半円部42a及び丸孔部43がピン溝2a,2aに係合することにより、図3(b)の点線位置から実線位置に変形する。該変形に伴い、クリップ36には自然状態である湾曲位置に戻るような復元付勢力が作用し、これにより連結側係合部である半円部42aに設けられたガタΔrが吸収され、ピッチラインl−l上の半円部42aの点Bは、ピン溝2aに密接する。これにより、クリップの疲労破壊の原因となるガタによるクリップの揺動が規制され、該ガタが増大することも防止される。
また、クリップ36の開放側係合部である丸孔部43は、脚部37b,37bの弾性によりピン溝2aを挟み込むと共に、上記湾曲位置に戻る復元力により丸孔部43の開放側部分A,Aがピン溝2aに密接する。更に、クリップ36は、その板厚方向において、上記湾曲位置に戻る復元付勢力によりピン溝2aの先端側側面と継手リンクプレート5とに挟み込まれる。これらが相俟って、本クリップ36は、継手リンク1に対して自由な動きが規制され、この結果半円部42aを始めとしてクリップ36の摩耗が減少し、ローラチェーン21の長時間の高速回転であっても、クリップの疲労破壊が低減される。
なお、上述した実施の形態は、曲げ加工前の平板状にある状態において、ピッチPを継手リンク1(足立プレート)のピッチPと等しくなるように設計し(P≒P)、半円部42aの半径Rをピン溝半径(d/2)より大きくしたが、これに限らず、クリップの平板状でのピッチPを継手リンクピッチPより所定量大きくし(P>P)、半円部半径Rをピン溝半径(d/2)と等しくなる(R≒d/2)ように設計してもよい。この際、製造誤差等のため、公差ΔRがあるが、R±ΔRとしても、上記ピッチ差(P−P=ΔP)を吸収する復元付勢力により吸収される。また、半円部半径Rをピン溝半径(d/2)より大きくして(R>d/2)、クリップの平板状でのピッチPを継手ピッチPに等しいか又は僅かに小さくしてもよい(P≦P)。
記クリップの曲げ加工によりクリップ装着時にピッチが短くなる方向に復元付勢する本発明は、上述した実施の形態に係るクリップ36に限らず、図6に示す各種クリップに同様に適用可能であり、更に図6に示されていない他の形状のクリップにも同様に適用可能である。また、本クリップは、シール付きローラチェーン21に限らず、シールのないローラチェーンにも適用可能であり、更にサイレントチェーン等の他のチェーンにも適用可能である。また、湾曲したクリップは、その中央部が継手リンクプレートから離れる方向にして継手リンクに装着したが、表裏反対にして、クリップの両端部が離れる方向にして継手リンクに装着してもよい。
なお、図6の各クリップは、すべて鋼板等の弾性変形可能な板状部材から形成され、かつ連結部Eから1対の脚部G,Gが一方向に延びている。また、ピン溝に係合する1対の係合部K,Kを有している。
1 継手リンク
2 ピン
2a ピン溝
5 継手リンクプレート
21 (ローラ)チェーン
25 インナリンク
29 アウタリンク
36 チェーン用クリップ
37 板状部材
37a,E 連結部
37b,G 脚部
42a,K 一方の係合部(半円部)
43,K 他方の係合部(丸孔部)
43a 半円部
クリップピッチ(平板位置)
’ クリップピッチ(湾曲位置)
継手ピッチ

Claims (4)

  1. 継手リンクの1対のピンのピン溝に装着されるチェーン用クリップにおいて、
    連結部から一方向に延びる1対の脚部を有する、弾性変形可能な板状部材からなり、
    前記連結部側に形成され、一方の前記ピン溝に係合する一方の係合部と、前記1対の脚部の開放側に形成され、他方の前記ピン溝に係合する他方の係合部と、を備え、
    前記一方の係合部と前記他方の係合部との間隔であるクリップピッチが、前記板状部材が平板状である場合に対して短かくなるように板厚方向に変形された状態にあることを自然状態とし、
    前記板状部材は、ピッチラインに沿う方向の全長に亘って湾曲してなる、
    ことを特徴とするチェーン用クリップ。
  2. 前記自然状態にある前記クリップピッチは、前記継手リンクの1対のピン間隔である継手ピッチより小さい、
    請求項記載のチェーン用クリップ。
  3. 前記板状部材は、前記連結部側に半円部を有する長孔と、前記1対の脚部にそれぞれ形成された半円部により構成される丸孔部と、を有し、前記長孔の半円部が前記一方の係合部を構成し、前記丸孔部が前記他方の係合部を構成してなる、
    請求項1又は2記載のチェーン用クリップ。
  4. 多数のインナリンク及びアウタリンクをピンにて交互に連結し、かつ継手リンクにより無端状に連結したチェーンであって、
    請求項1ないしのいずれか記載のチェーン用クリップを用いて前記継手リンクのピンを係止してなる、
    チェーン。
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