JP2000002129A - 内燃機関の自動停止装置 - Google Patents
内燃機関の自動停止装置Info
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Abstract
深く踏まれないときは、左足で操作する再始動スイッチ
が踏まれなくても内燃機関が自動停止しないようにし操
作を簡単化する。 【解決手段】 ブレーキ圧力センサの検知圧力pが走行
車両を停車させるブレーキ圧力範囲(p2 <p<p3 )
にあり、かつ車速vが零になってからt秒後に検知圧力
pが所定圧力p4 (p4 ≧p3 )を越えているときに内
燃機関を自動的に停止させる。
Description
発明は、市内を走行する定期バスに利用する車両のため
に開発された装置であるが、定期バス用の車両以外の自
動車にも広く実施することができる。本発明は、内燃機
関(ガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジンを
含む)の停止操作を行うことなく、一定の条件で自動的
にその内燃機関の運転を停止させ、その自動停止した内
燃機関について一定の条件で自動的に再度始動させるた
めの装置に関する。本発明は、クラッチペダルのないオ
ートマチック車に利用するための装置である。
停車して乗客が乗り降りする間にも、大気汚染あるいは
二酸化炭素の排出を少なくするために、アイドリング状
態にある内燃機関を停止することが推奨されている。し
かし、その内燃機関の停止および再始動のための運転操
作がわずらわしいために、一定の条件で自動的に内燃機
関を停止させ、かつ再始動させる装置が利用されるよう
になった。
理回路を備え、サービスブレーキが踏まれ、クラッチが
踏まれ、車速が減速して車速零となる経過を経た後に、
変速ギヤをニュートラル位置に設定してからクラッチペ
ダルを離すと、内燃機関が自動的に運転を停止するよう
に構成されている。そして、その自動停止した状態でク
ラッチペダルを踏むと、内燃機関は自動的に再始動する
ように構成されている。この自動停止装置あるいは自動
始動装置は、バスが乗客の乗り降りのために停留所に停
車する際に、運転者の特別な操作がなくとも自動的に内
燃機関の停止および再始動が行われる。
に利用され広く普及した。またこのような装置はトラッ
クなど大型の商業車にも装備されて、信号待ちや道路渋
滞の時に内燃機関を特別の運転操作を行うことなく自動
的に停止させ、自動的に再始動させる装置として利用さ
れるようになった。そして、本願出願人はこのような装
置をクラッチペダルのないオートマチック車に利用でき
るように改良し、特許出願した(特願平9−30602
5、本願出願時において未公開)。
ッチペダルがないので、内燃機関自動停止の論理を「ブ
レーキセンサの出力がブレーキ作動状態にあり、車速が
零値になったt秒後に内燃機関を自動停止する」ことと
した。さらに、運転者が左足で操作する再始動スイッチ
を設け、内燃機関が自動停止した状態でこの再始動スイ
ッチが操作されたときには内燃機関を自動的に始動させ
ることにした。さらにこの左足で操作する再始動スイッ
チが車速が零値になる時点で操作されているときには内
燃機関の自動停止を禁止することにした。
車速が零値になった状態でt秒(例えば1.5秒)零値
のまま経過すると自動的に内燃機関を停止させ、そして
運転者が内燃機関の自動停止を望まないときには、左足
で踏む再始動スイッチを設け、車速が零値になる前にこ
のスイッチが踏まれたときには、内燃機関自動停止の論
理を働かせないこととした。
出願に係る装置の試験を繰り返した。また、出願人の顧
客である企業の運転者に上記出願に係る装置を運転して
もらいその意見を聞いた。その結果、左足で操作する再
始動スイッチの操作について改善要望が出された。たと
えば、道路渋滞の状況下で数台前に先行する車両がすで
に発進しているときに、直前の車両がまだ停止している
ような状態では、内燃機関を自動停止させることは望ま
しくない。このような状況では、左足で再始動スイッチ
を踏みながらブレーキペダルを操作すればよいが、左足
の再始動スイッチ操作が間に合わないことがあり、その
場合には、連続して内燃機関の自動停止および自動始動
を実行することになる。とくに、試験車両を運転した運
転者から内燃機関を自動停止させたくない場合「左足で
の再始動スイッチ操作がめんどうである」とのコメント
があった。
あって、クラッチペダルのないオートマチック車に適用
する内燃機関の自動停止装置を改良することを目的とす
る。本発明は、自動停止したくないときには左足で再始
動スイッチ操作を行う必要のないオートマチック車両用
の内燃機関自動停止装置を提供することを目的とする。
本発明は、操作の簡単なオートマチック車両用の内燃機
関自動停止装置を提供することを目的とする。
内燃機関を自動停止させ、あるいは車両が停止しても内
燃機関を自動停止させないための操作をブレーキペダル
の踏み加減により操作できるようにし、左足で操作する
再始動スイッチは内燃機関を再始動させるときのみ使用
するように構成したことを特徴とする。
キ圧力センサの検知圧力pが走行車両を停車させるブレ
ーキ圧力範囲(p2 <p<p3 )にありかつ車速vが零
になってからt秒後に前記検知圧力pが所定圧力p4 を
越えているときに内燃機関を自動的に停止させる論理手
段を備えたことを特徴とする。p4 ≧p3 であることが
望ましい。
第一の圧力p1 (例えば0.2kgf/cm2 )に達す
るとストップ・ランプが点灯する。ブレーキ圧力がさら
に増大して走行車両を停車させるブレーキ圧力範囲、す
なわち第二の圧力p2 (例えば0.3kgf/cm2 )
から第三の圧力p3 (例えば0.4kgf/cm2 )ま
での範囲に達し、車速vが零を示してからt秒(例えば
1.5秒)経過したときに、ブレーキペダルが深く踏ま
れてブレーキ圧力pが所定圧力を示す第四の圧力p
4 (例えば0.55kgf/cm2 )を越えたときは、
運転者が停車を意識してブレーキペダルを踏込んだもの
として内燃機関を自動的に停止する。
キ圧力が第二の圧力p2 から第三の圧力p3 までのブレ
ーキ圧力範囲に達しても、t秒経過後に第四の圧力p4
を越えるブレーキ圧力が示されなければ、停車のための
ブレーキ操作が行われていないものとして内燃機関の自
動停止を禁止する。
準として、この範囲を越えるブレーキ圧力が所定時間を
経過しても継続しているときに内燃機関が自動的に停止
されるので、従来行われていた自動停止したくないとき
の左足での再始動スイッチ操作を不要にすることがで
き、その操作は内燃機関の再始動時のみに限定され、自
動停止時の操作を簡単化することができる。
い場合は、停車のためのブレーキ操作は行われていない
ものとして自動停止が禁止されるので、停車を意図した
ブレーキ操作でないにもかかわらず内燃機関が停止した
ことによって再始動操作を行わなければならないような
わずらわしい操作を回避することができる。
サの検知圧力pが走行車両を停車させるブレーキ圧力範
囲(p2 <p<p3 )にありかつ車速vが零になってか
らt秒後に前記検知圧力pが車速vが零になった時点の
圧力p0 より増大しているときに内燃機関を自動的に停
止させる論理手段を備えたことを特徴とする。
基準にして、ブレーキペダルの踏込みが弱くなったとき
には内燃機関の自動停止を行わないようにすることを特
徴とするものである。
ーキ圧力センサが検知した圧力pが走行車両を停止させ
る第二の圧力p2 から第三の圧力p3 までの範囲内にあ
り、車速vが零を示してからt秒経過後に、検知した圧
力pが車速vが零を示した時点の圧力p0 より増大して
いるときには、内燃機関の自動停止を意図するブレーキ
操作が行われたものとして、内燃機関を自動的に停止す
る。t秒経過しても圧力pがp0 より増大していないと
きには、運転者が内燃機関の自動停止を行わないとの指
示を出したブレーキ操作であるとして内燃機関の自動停
止を禁止する。このようなブレーキ圧力の変化を制御情
報にすることにより、特別の操作スイッチを設けること
なく同様の効果を得ることができる。
る。
要部の構成を示すブロック図、図2は本発明第一実施例
における再始動スイッチの運転室内の配置位置を示す図
である。
操作する再始動スイッチ1が設けられ、この再始動スイ
ッチ1の出力を含む制御情報を取込み内燃機関の自動停
止および自動始動を制御する制御回路10が備えられ
る。
の検知圧力pが走行車両を停止させる第二の圧力p2 か
ら第三の圧力p3 までのブレーキ圧力範囲(p2 <p<
p3)にあり、かつ車速センサ4が検知した車速vが零
になってからt秒(例えば1.5秒)後に検知圧力pが
所定圧力として設定された第四の圧力p4 (p4 ≧
p3 )を越えているときに内燃機関を自動的に停止させ
る手段、内燃機関が自動停止した状態で再始動スイッチ
1が操作されたときにその内燃機関を自動的に始動させ
る手段、および左足で操作する再始動スイッチ1が操作
されたときにその内燃機関を自動的に始動させる手段を
含む論理手段11と、変速レバー3の設定位置にかかわ
らず論理手段11により内燃機関が停止する前に変速ギ
ヤを自動的にニュートラル位置に設定する手段と、内燃
機関の始動後に変速ギヤを変速レバー3の設定位置に自
動的に設定する手段と、左足で操作する再始動スイッチ
1が車速が零になる時点で操作されているときには内燃
機関の自動停止を禁止する手段とが含まれる。
スイッチがオンされるブレーキ圧力を第一の圧力p1 と
したときに、その一例として、 第一の圧力p1 =0.2kgf/cm2 第二の圧力p2 =0.3kgf/cm2 第三の圧力p3 =0.4kgf/cm2 第四の圧力p4 =0.55kgf/cm2 に設定される。
る再始動スイッチ1、ブレーキの作動状態を検出するブ
レーキ圧力センサ2、変速位置を設定する変速レバー
3、車両の走行速度を検出する車速センサ4、およびア
イドル・ストップ・システムの起動または停止を行うア
イドル・ストップ・スイッチ5の出力が接続される。ア
イドル・ストップ・スイッチは運転席のダッシュボード
に設けられた手動のスイッチであり、このシステム全体
をオン・オフするために利用される。
燃料供給を遮断する燃料遮断バルブ6、内燃機関の始動
を行う始動電動機7、および変速機8を操作して自動変
速を行う自動変速制御手段9に制御信号が送出される。
施例の動作について説明する。図3は本発明第一実施例
における内燃機関の自動停止動作の流れを示すフローチ
ャート、図4は本発明第一実施例における内燃機関の自
動停止動作時のブレーキ圧力の変化を示す図である。
発明第一実施例による内燃機関自動停止動作について説
明する。制御回路10の論理手段11はブレーキ圧力セ
ンサ2および車速センサ4の出力を取込み、ブレーキ圧
力センサ2の検知圧力pが車両を停止させるブレーキ圧
力範囲、すなわち第二の圧力p2 (0.3kgf/cm
2 )から第三の圧力p3 (0.4kgf/cm2 )まで
の常用範囲にあり、かつ車速vが零を示した時点からt
秒(1.5秒)経過した後に、検知したブレーキ圧力p
が第四の圧力p4 (0.55kgf/cm2 )を越えて
いれば、運転者が内燃機関の自動停止を意図してブレー
キ操作を行ったものとして、自動変速制御手段9に制御
信号を送出し、変速レバー3の位置(1、2、D、R)
にかかわらず変速機8の変速ギヤをニュートラルの位置
に自動的に設定し、燃料遮断バルブ6に制御信号を送出
し燃料供給を遮断して内燃機関を停止する。この燃料遮
断バルブ6は自動停止後に自動的に解放される。
を越えていなければ、運転者が行ったブレーキ操作は、
内燃機関の自動停止を禁止するために行ったものとして
内燃機関の自動停止を禁止する。これにより、ブレーキ
操作直後に発進を要する状態が発生しても直ちにそれに
対応することができる。例えば、定期バスの停留所で乗
降客の数がきわめて少ないときには、停車後にブレーキ
ペダルの踏圧を少しゆるめることにより、内燃機関の自
動停止を禁止し、すぐに発進できるようにすることがで
きる。
例に説明すると、運転者によりブレーキペダルが踏込ま
れブレーキ圧力が第一の圧力p1 (0.2kgf/cm
2 )に達したときに図外のストップランプ・スイッチが
オン状態となりストップランプが点灯する。さらにブレ
ーキペダルが深く踏まれブレーキ圧力が増大して斜線で
示す第二の圧力p2 (0.3kgf/cm2 )から第三
の圧力p3 (0.4kgf/cm2 )までの範囲を越え
て第四の圧力p4 (0.55kgf/cm2 )に達する
が、このときはまだ車速vが零を示していないので内燃
機関の自動停止を行わない。
くなり、これにともなってブレーキペダルの踏込みがゆ
るめられ、ブレーキ圧力pが第二の圧力p2 から第三の
圧力p3 までの範囲に達したときに車速vは零を示す。
この状態でブレーキペダルがさらに踏込まれ、t秒
(1.5秒)経過後にブレーキ圧力pが第四の圧力p4
を越えると、自動停止のためにブレーキ操作が行われた
ものとして、前述した自動停止動作により内燃機関を停
止する。
ダルの踏込みがゆるめられ、ブレーキ圧力が第二の圧力
p2 と第三の圧力p3 との範囲内に継続的にあるときに
は、内燃機関を停止させる意思がないものとして、内燃
機関の自動停止を禁止する。
施例による内燃機関の自動始動動作について説明する。
運転席に設けられたアイドル・ストップ・スイッチ5が
操作されて自動変速モードを設定するオン信号が出力さ
れているときには、ブレーキ・ペダルが踏まれブレーキ
が作動して内燃機関が停止した状態にあるときに、再始
動スイッチ1が操作されると、論理手段11は燃料遮断
バルブ6および始動電動機7に制御信号を送出して、燃
料遮断バルブ6を開状態にするとともに、始動電動機を
駆動して内燃機関を自動的に始動する。
段9に制御信号を送出し、変速ギヤをニュートラル位置
からレバー設定位置に自動的に設定する。
に示す第一実施例の論理手段11に、ブレーキ圧力セン
サ2の検知圧力pが走行車両を停車させる第二の圧力p
2 から第三の圧力p3 までのブレーキ圧力範囲(p2 <
p<p3 )にあり、かつ車速vが零になってからt秒後
に検知圧力pが車速vが零になった時点の圧力p0 より
増大しているときに内燃機関を自動的に停止させる手段
が含まれる。その他は第一実施例同様に構成される。
レーキ圧力p0 を基準にして、ブレーキペダルの踏込み
が弱くなったときには、運転者が内燃機関の自動停止を
意図しないものとして内燃機関の自動停止を禁止するこ
とを特徴とするものである。
の自動停止動作の流れを示すフローチャートである。
よび車速センサ4の出力を取込み、ブレーキ圧力pが車
両を停止させる第二の圧力p2 から第三の圧力p3 まで
の常用範囲にあり、かつ車速vが零を示した時点からt
秒後に、検知したブレーキ圧力pが車速vが零になった
時点の圧力p0 より増大していれば、内燃機関を自動停
止させるためのブレーキ操作であるものとして内燃機関
を自動的に停止させる。この自動停止動作および自動始
動動作は第一実施例同様に行われる。
ラッチペダルのないオートマチック車の自動停止操作を
ブレーキペダルの踏み加減により行うことができる。こ
れにより、左足で操作する再始動スイッチの操作は車両
停止時には不要となり、内燃機関を再始動するときのみ
に限定され、自動停止および自動始動操作を簡単にする
ことができる。さらに運転者が自動停止装置を知らなか
ったり、あるいは自動停止装置が起動していることを忘
れている場合に、意に反して停車と同時に内燃機関が突
然停止しとまどいを与えるようなことを回避することが
できる。
図。
転席内の配置位置を示す図。
動作の流れを示すフローチャート。
動作時のブレーキ圧力の変化を示す図。
動作の流れを示すフローチャート。
動作の流れを示すフローチャート。
Claims (3)
- 【請求項1】 ブレーキ圧力センサの検知圧力pが走行
車両を停車させるブレーキ圧力範囲(p2 <p<p3 )
にありかつ車速vが零になってからt秒後に前記検知圧
力pが所定圧力p4 を越えているときに内燃機関を自動
的に停止させる論理手段を備えたことを特徴とする内燃
機関の自動停止装置。 - 【請求項2】 p4 ≧p3 である請求項1記載の内燃機
関の自動停止装置。 - 【請求項3】 ブレーキ圧力センサの検知圧力pが走行
車両を停車させるブレーキ圧力範囲(p2 <p<p3 )
にありかつ車速vが零になってからt秒後に前記検知圧
力pが車速vが零になった時点の圧力p0 より増大して
いるときに内燃機関を自動的に停止させる論理手段を備
えたことを特徴とする内燃機関の自動停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16728898A JP3769123B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 内燃機関の自動停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16728898A JP3769123B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 内燃機関の自動停止装置 |
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JP2000002129A true JP2000002129A (ja) | 2000-01-07 |
JP3769123B2 JP3769123B2 (ja) | 2006-04-19 |
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ID=15846987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16728898A Expired - Fee Related JP3769123B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 内燃機関の自動停止装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3769123B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-06-15 JP JP16728898A patent/JP3769123B2/ja not_active Expired - Fee Related
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