JP4304396B2 - 車載エンジンの自動停止始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載エンジンの自動停止始動装置に関し、特に交差点などの停車時にエンジンを自動的に停止、再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車載エンジンの自動停止始動装置としては、例えば特開平10―131779号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この装置では、車両の通常走行中、所定の停止条件が成立するとエンジンへの燃料供給を止めて、同エンジンを一時停止させる。そして、エンジンの一時停止中、前記停止条件が不成立となると、同エンジンへの燃料供給を再開してこれを再始動させるようにしている。
【0004】
そして、この自動停止始動装置では、アクセルペダルの踏み込みが解除されるスロットル弁の全閉操作時及びブレーキペダルによる制動操作時に前記停止条件が成立する。一方、アクセルペダルが踏み込まれる前記スロットル弁の非全閉操作時または前記ブレーキペダルの非制動操作時に、前記停止条件が不成立となる。すなわち、運転者に車両走行の意志がないと推定される場合に前記停止条件が成立してエンジンが一時停止され、一方、運転者に車両走行の意志があると推定される場合に同条件が不成立となってエンジンが再始動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記条件のもとに車載エンジンの一時停止及び再始動が自動的に実行されることで、その燃料消費量も好適に低減されるようになる。
【0006】
ただし、上記従来の自動停止始動装置では、上記停止条件の成立に伴ってエンジンが一旦停止された後、例えば、ブレーキペダルの非制動操作によっても同条件が不成立となる。このため、エンジンの停止中に運転者の姿勢が変化するなどしてブレーキペダルの踏み込みが一時的に緩むような場合にも、運転者の意志に反してエンジンが再始動されることがある。そして、こうして本来必要のないエンジンの再始動が行われる場合には、燃料消費量の増大も避けきれないものとなる。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者の意志がより忠実に反映されるかたちでエンジンの再始動を図ることのできる車載エンジンの自動停止始動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
請求項1に記載の発明は、所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、当該車両のブレーキペダルが踏み込まれていることに基づく前記エンジンの一時停止中に、同ブレーキペダルの踏み込みが緩められた後であってかつ同ブレーキペダルが再度踏み込まれることに基づいて前記再始動条件を成立させる再始動条件管理手段と、当該車両のアクセルペダルが踏み込まれていることに基づいて前記再始動条件の成立を禁止する第1の条件成立禁止手段とを備えることを要旨とする。
【0009】
上記構成によれば、エンジンの一時停止中、運転者が車両のブレーキペダルを再度踏み込む、すなわち踏み直すという操作によってはじめてエンジンの再始動条件が成立する。すなわち、エンジンの一時停止中、例えば運転者の姿勢の変化等に起因してブレーキペダルの踏み込みが緩むようなことがあったとしても、これによってエンジンが再始動されるようなことはなくなり、同ブレーキペダルを踏み直すといった運転者の明確な意志のもとにエンジンが再始動されるようになる。このため、運転者の意志に反してエンジンが再始動される機会が低減され、燃料消費量も好適に低減されるようになる。また、前記ブレーキペダルが踏み込まれた状態でエンジンが再始動されるため、エンジンの始動直後、車両に不意な挙動が生じても、これを即座に制動コントロールすることができる。
また、上記構成によれば、上記第1の条件成立禁止手段を備えることにより、エンジンの再始動に伴う車両の飛び出し感を回避することができる。特に、オートマチック車では、運転者が左足でブレーキペダルを、一方、右足でアクセルペダルを踏むといった操作が行われることもあるが、そのような場合でも効果的に車両の飛び出し感を回避することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記再始動条件管理手段は、前記ブレーキペダルが踏み込まれていることに基づく前記エンジンの一時停止中に、同ブレーキペダルの踏み込みが一旦解除された後であってかつ前記ブレーキペダルが再度踏み込まれることを条件に前記再始動条件を成立させるものであることを要旨とする。
【0011】
上記構成によれば、エンジンの一時停止中、運転者が同エンジンを再始動させようとする場合、ブレーキペダルの踏み込みを一旦解除、すなわちブレーキ操作を行う足をより大きく動作させる必要がある。このため、より的確な運転者の意志のもとにエンジンを再始動させることができるようになる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、当該車両の変速機のシフト位置が走行レンジにないことに基づいて前記再始動条件の成立を禁止する第2の条件成立禁止手段を更に備えることを要旨とする。
【0015】
エンジンが一時停止しているときに変速機のシフト位置が走行レンジ以外の位置にある場合、運転者には車両を走行させる意志がないものと推定される。
この点、上記構成によれば、この変速機のシフト位置が走行レンジにあるときのみに、エンジンの再始動条件が成立するようになり、運転者の意志により的確に沿ったかたちでエンジンを再始動させることができるようになる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記エンジンの再始動後の一定時間、当該車両の走行履歴が発生しないことに基づいて前記停止条件を再成立させる停止条件管理手段を更に備えることを要旨とする。
【0017】
上記構成によれば、エンジンが再始動されたにも関わらず、運転者が車両を走行させなかったり、停車することを意識してブレーキペダルを踏み直したりする場合等に、運転者のエンジンを再度停止させるという意志が反映されるかたちでエンジンの再度の停止を図ることができるようになる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作によるエンジン出力を制限する出力制限手段を更に備えることを要旨とする。
【0019】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、車両を緩やかに発進させることができるようになる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記出力制限手段は、前記エンジンのスロットル弁開度を制限するものであることを要旨とする。
【0021】
上記構成によれば、スロットル弁開度の制限を通じて上記車両の発進を的確に制限することができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作量変化に対するエンジン出力変化を制限する出力変化制限手段を更に備えることを要旨とする。
【0022】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、車両を円滑に発進させることができるようになる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、前記出力変化制限手段は、前記エンジンのスロットル弁開度を徐変制御するものであることを要旨とする。
【0024】
上記構成によれば、スロットル弁開度の徐変制御を通じて上記車両の発進をより円滑なものとすることができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる自動停止始動装置をオートマチック車に搭載されるエンジンに適用した一実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0026】
まず、図1を参照して本実施の形態の自動停止始動装置が設けられたエンジンの概要について説明する。
同図1に示すように、エンジン11は、図示しない燃焼室が形成されるシリンダブロック11aと、このシリンダブロック11aと連結される吸気管12及び排気管13等とを備えている。そして、吸気管12内のシリンダブロック11a近傍には、電子制御式のスロットル弁14及びこのスロットル弁14の開度を検出するためのスロットルポジションセンサ22がそれぞれ配設されている。
【0027】
一方、エンジン11の図示しない出力軸(クランク軸)には、自動変速機18が連結されており、この自動変速機18から延びる出力軸(ドライブシャフト)19の回転により図示しない車輪が回転され車両が走行する。自動変速機18には、シフトレバー17の位置を検出するためのA/Tシフトポジションセンサ23が、自動変速機18の出力軸19には、車両の速度を検出するための車速センサ20がそれぞれ設けられている。また、アクセルペダル15には、このアクセルペダル15の踏み込みの有無を検出するアクセルスイッチ21a、及びその踏み込み量を検出するためのアクセル開度センサ21bがそれぞれ設けられている。
【0028】
電子制御装置(以後、「ECU」という)30は、周知のCPU,ROM,RAM,入出力ポート等を備えるマイクロコンピュータを中心に構成されている。このECU30には、前記各センサやスイッチ20,21a,21b,22,23からの検出信号が入力されるとともに、ブレーキスイッチ24からの信号が入力される。このブレーキスイッチ24は、運転者がブレーキペダル16を踏み込んだ時に「オン」となる。また、ECU30には、IG(イグニション)スイッチ25及びスタータ26が接続されている。ECU30では、IGスイッチ25がON操作されたとき、若しくは後述するエンジンの再始動条件が成立したとき、スタータ26を駆動させるための信号を出力する。スタータ26では、ECU30からこうして駆動を指令する信号を受けることによって、図示しないスタータモータを起動してエンジン11の始動を図る。
【0029】
次に、図2及び図3のフローチャートを併せ参照して、上記ECU30を通じて実行されるエンジン11の自動停止始動制御の処理手順について詳細に説明する。
【0030】
図2に示すように、車両の通常走行時においては、自動停止条件が成立するか否かが繰り返し判断されている(ステップS100)。
上記自動停止条件とは、例えば
・ブレーキペダル16を踏み込みんでいる(ブレーキスイッチ24が「ON」になっている)こと、
・車速が0であること、
等である。そして、これら所定の条件が全て成立する場合(ステップS100:YES)には、エンジン11を一時的に自動停止させる(ステップS200)。具体的には、図示しない燃料噴射弁による燃料噴射及び点火プラグによる点火を一時中断させる。
【0031】
このステップS200の処理によりエンジン11が自動停止された後は、所定の再始動条件が成立するか否かが繰り返し判断される(ステップS300)。
この再始動条件が成立する場合(ステップS300:YES)には、エンジン11を再始動させる(ステップS400)。具体的には、ECU30はスタータ26を駆動させる旨の信号を出力し、エンジン11を再始動させる。
【0032】
ここで、本実施の形態では、上記ステップS300にかかる処理を図3に示す再始動条件管理ルーチンを用いて行っている。
同図3に示すように、この再始動条件管理ルーチンではまず、ブレーキスイッチオフ履歴フラグが「1」となっているか否かが判断される(ステップS301)。このブレーキスイッチオフ履歴フラグは、運転者がブレーキペダル16の踏み込みを解除してブレーキスイッチ24を「オフ」することで「1」になる。
【0033】
そして、同フラグが「1」である場合、すなわちステップS200の処理によるエンジン11の自動停止後、ブレーキペダル16の踏み込みが解除された履歴がある場合(ステップS301:YES)には、ステップS304の処理に移行する。一方、同フラグが「0」となっている場合(ステップS301:NO)には、ブレーキスイッチ24が「オフ」であるか否かが判断される(ステップS302)。
【0034】
このステップS302の処理において、ブレーキスイッチ24が「オフ」である場合(ステップS302:YES)には、前記ブレーキスイッチオフ履歴フラグを「1」にする(ステップS303)。一方、同ブレーキスイッチ24が「オン」である場合、すなわちステップS200の処理によるエンジン11の自動停止後、ブレーキペダル16が踏み込まれたままである場合(ステップS302:NO)には、繰り返しステップS301の判断が行われる。
【0035】
ステップS303の処理により、ブレーキスイッチオフ履歴フラグが「1」になると、あるいはステップS301の処理により同フラグが「1」となっている旨判断されると、ブレーキスイッチ24が「オン」であるか否かが判断される(ステップS304)。
【0036】
このステップS304の処理においてブレーキスイッチ24が「オン」である場合(ステップS304:YES)には、ひとまずエンジン11の再始動条件が成立することとなり、さらにステップS305の処理に移行する。一方、同ブレーキスイッチ24が「オフ」である場合(ステップS304:NO)には、上記ステップS301及びステップS304の判断が繰り返し実行される。
【0037】
上記ステップS301〜ステップS304の各処理によって、ブレーキペダル16が踏み込まれていることに基づくエンジン11の一時停止中に、ブレーキペダル16の踏み込みが一旦解除された後、再度踏み込まれることに基づいて再始動条件の1つが成立したか否かが管理される。
【0038】
また、本実施の形態では、同図3に示す再始動条件管理ルーチンにおいて、以下に説明するステップS305及びステップS306の少なくとも一方の判断条件が不成立となる場合には、エンジン11の再始動条件の成立を禁止する。
【0039】
すなわち、ステップS305の処理において、アクセルスイッチ21aが「オフ」であるか否かが判断される。そして、アクセルスイッチ21aが「オン」である場合、すなわちアクセルペダル15が踏み込まれている場合(ステップS305:NO)には、エンジン11の再始動を禁止してステップS301の処理に戻る。一方、アクセルスイッチ21aが「オフ」である場合(ステップS305:YES)には、次のステップS306の処理に移行する。
【0040】
このステップS306の処理では、自動変速機18のシフトレバー17の位置がDレンジまたはRレンジの走行レンジにあるか否かが判断される。そして、シフトレバー17の位置が前記走行レンジにない場合(ステップS306:NO)にも、エンジン11の再始動を禁止してステップS301の処理に戻る。
【0041】
一方、同シフトレバー17が前記走行レンジにある場合(ステップS306:YES)には、ステップS307に移行してエンジン11の再始動条件を成立させ、次のステップS308の処理として前記ブレーキスイッチオフ履歴フラグを「0」に戻した上で、当該再始動条件管理ルーチンを終了する。そして、上記再始動条件の成立に基づいて図2に示すステップS400の処理に移行し、エンジン11を再始動させる。
【0042】
再び図2に示すように、ステップS400の処理によりエンジン11が再始動されると、アクセルスイッチ21aが「オン」か否かが判断される(ステップS500)。このステップS500の処理においてアクセルスイッチ21aが「オン」である場合、すなわちアクセルペダル15が踏み込まれている場合(ステップS500:YES)には、ステップS510の処理に移行する。一方、アクセルスイッチ21aが「オフ」である場合、すなわちアクセルペダル15が踏み込まれていない場合(ステップS500:NO)には、ステップS600の処理に移行する。
【0043】
ステップS600の処理では、アクセルスイッチ21aが「オフ」である状態が一定時間経過したか否かが判断される。このステップS600の処理において、一定時間経過したと判断される場合、すなわちこの一定時間内に車両の走行履歴が発生しなかった場合(ステップS600:YES)には、ステップS200の処理に移行して、再度、エンジン11を自動停止させる制御を行う。一方、一定時間経過していないと判断される場合(ステップS600:NO)には、ステップS500でのアクセルスイッチ21aの状態監視が継続される。
【0044】
このように、ステップS600の処理では、エンジン11を再始動させたものの、一定時間内に車両に走行履歴が発生しなかった場合、すなわち実際に走行が行われなかった場合や、停車を継続することを意図してブレーキペダル16を踏み直した場合等に対応して、エンジン11の再度の停止条件を管理している。
【0045】
一方、前記ステップS500の処理において「YES」と判断されると、エンジン11の再始動から所定期間内におけるアクセル開度の変化量Δ、すなわちアクセルペダル15の操作量の変化量が所定値A(定数)よりも大きいか否かが判断される(ステップS510)。
【0046】
このステップS510の処理において、アクセル開度の変化量Δが所定値Aよりも大きいと判断される場合(ステップS510:YES)には、次のステップS520の処理として、エンジン11のスロットル開度漸増処理が行われる。この処理は、前記スロットル弁14の開度を徐変制御によって漸増することによって行われる。すなわち、運転者がエンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、この処理を通じて、車両の円滑な発進が確保されるようになる。そしてその後、あるいは上記ステップS510の処理においてアクセル開度の変化量Δが所定値よりも小さいと判断される場合(ステップS510:NO)には、ステップS100での自動停止条件の成立を待つ通常走行に戻る。
【0047】
以上詳述した態様、手順をもってエンジンの自動停止始動制御が行われるこの実施の形態にかかる自動停止始動装置によれば、以下に示すような多くの優れた効果が得られるようになる。
【0048】
(1)運転者が車両のブレーキペダル16を解除後、再び踏み込むという操作を通じて11の再始動条件が成立するようにしたことで、運転者の意志に反してエンジンが再始動される機会が低減され、燃料消費量も好適に低減されるようになる。また、前記ブレーキペダル16が踏み込まれた状態でエンジンが再始動されるため、エンジンの始動直後、車両に不意な挙動が生じても、これを即座に制動コントロールすることができる。
【0049】
(2)また、上記ブレーキペダル16の再度の踏み込みに際しては、同ブレーキペダル16の踏み込みを一旦解除、すなわちブレーキ操作を行う足をより大きく動作させる必要がある。このため、より的確な運転者の意志のもとにエンジン11を再始動させることができるようになる。
【0050】
(3)上記再始動条件の管理に際し、アクセルペダル15が踏まれているときには同条件の成立を禁止するようにしたことで、エンジン11の再始動に伴う車両の飛び出し感を回避することができる。また、運転者が左足でブレーキペダルを、一方、右足でアクセルペダルを踏むといった操作が行われる場合でも効果的に車両の飛び出し感を回避することができる。
【0051】
(4)同じく再始動条件の管理に際し、自動変速機18のシフトレバー17の位置がD及びRレンジの走行レンジ以外の位置にあるときにも同条件の成立を禁止するようにしたことで、すなわちこのシフトレバー17の位置が走行レンジにあるときのみに、同条件が成立されるようにしたことで、運転者の意志により的確に沿ったかたちでエンジン11を再始動させることができるようになる。
【0052】
(5)また通常、オートマチック車はシフトロック機能によりエンジンの始動後、自動変速機のシフトレバーをPレンジからDレンジに移動させる場合には、ブレーキペダルの踏み込み操作が必要となっている。このため、ブレーキペダル16の踏み込み操作も含めて、車両の発進及びエンジン11の始動・再始動の際には、常にブレーキペダル16による操作が必要であるということを習慣付けることができるようになる。そして、オートマチック車全般の確実なブレーキ操作の操作習慣にも結びつくようになる。
【0053】
(6)エンジン11が再始動されたにも関わらず、運転者が車両を走行させなかったり、停車を続けることを意図してブレーキペダル16を踏み直したりする場合等があったとしても、その一定時間内に走行履歴がなかったことに基づいて、再度、エンジン11の自動停止を図ることができる。
【0054】
(7)エンジン11の再始動後、運転者が、上記ブレーキペダル16を踏み込む操作感覚でアクセルペダル15を急激に踏み込むことがあったとしても、スロットル開度の徐変制御を通じて車両の発進をより円滑なものとすることができるようになる。
【0055】
なお、上記実施の形態は例えば、以下のようにその構成を適宜変更することもできる。
・上記実施の形態では、エンジン11の再始動条件として、
(a)ブレーキスイッチ24が「OFF」になった(ステップS302)後、再びブレーキスイッチ24が「ON」になる(ステップS304)。
(b)アクセルスイッチ21aが「OFF」である(ステップS305)。
(c)自動変速機18のシフトレバー17の位置がDまたはRレンジの走行レンジの位置にある(ステップS306)。
を設定したが、これらに加えて、例えば
(d)車両のドアが開状態のときに「オン」となるドアスイッチが「オフ」である。
(e)運転者がシートベルトを装着していないときに「オン」となるシートベルトスイッチが「オフ」である。
(f)ハンドブレーキが「オフ」である。
等のフェールセーフ条件を通常に追加設定してもよい。
【0056】
・上記実施の形態では、ステップS520(図2)の処理において、エンジン11のスロットル開度を制限することで、エンジン11の出力変化を制限するようにした。他に例えば、リーンバーン燃焼を行うエンジンのように燃料噴射量を制御するエンジンにおいては、噴射燃料の増量速度を徐変制御することでエンジンの出力変化を制限するようにしてもよい。
【0057】
・上記実施の形態では、同じくステップS520(図2)の処理において、エンジン11のスロットル弁開度を徐変制御することによりアクセルペダル15の操作量変化に対するエンジン11の出力変化を制限するようにした。他に例えば、エンジン11のスロットル弁開度を一時的に所定開度に制限する等によりアクセルペダル15の操作量に対するエンジン11の出力の制限を図るようにしてもよい。
【0058】
・上記実施の形態では、ステップS510(図2)の処理における所定値Aを定数としたが、これを自動変速機18のDレンジ及びRレンジのシフト位置によって値が異なる変数としてもよい。
【0059】
・上記実施の形態では、エンジン11の再始動後、アクセルペダル15の操作態様によってはスロットル開度の漸増処理が行われることとしたが、同処理についてはこれを割愛することとしてもよい。また逆に、上記再始動条件に関わらず、エンジン11の再始動後に、アクセルペダル15の操作態様に応じてこれらエンジン出力を制限する処理を行うようにしてもよい。
【0060】
・上記実施の形態では、エンジン11の再始動後、一定時間走行履歴が生じることに基づいて同エンジン11を再度自動停止することとしたが、この処理についても割愛することができる。そして逆に、この処理も、上記再始動条件に関わらず、エンジン11の再始動後の処理として採用することができる。
【0061】
・上記実施の形態では、その再始動条件管理において、ステップS305のアクセルスイッチ21aの状態に基づく条件成立禁止の後にステップS306のシフトレバー17の位置に基づく条件成立禁止を行うようにしたが、これら順序については入れ替えることも可能である。また、これら条件成立禁止処理については、その一方、あるいは両方を割愛することとしてもよい。
【0062】
・上記実施の形態では、同じくその再始動条件管理において、ブレーキスイッチ24の状態監視のもとに、ブレーキペダル16の踏み込みが一旦解除された後、再度踏み込まれることを条件として再始動条件が成立されることとした。これに代えて、例えばブレーキ圧センサを通じて同ブレーキペダル16の踏み込み態様を監視し、必ずしもその踏み込みが解除されずとも、一旦同踏み込みが緩められた後、再度踏み込まれることに基づいて再始動条件が成立されることとしてもよい。
【0063】
その他、前記実施の形態、並びに以上の記載から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(イ)所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動後の一定時間、当該車両の走行履歴が発生しないことに基づいて前記停止条件を再成立させる停止条件管理手段を備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。
【0064】
上記構成によれば、エンジンが再始動されたにも関わらず、運転者が車両を走行させなかったり、停車することを意識してブレーキペダルを踏み直したりする場合等に、運転者のエンジンを再度停止させるという意志が反映されるかたちでエンジンの再度の停止を図ることができるようになる。
【0065】
(ロ)所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作によるエンジン出力を制限する出力制限手段を備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。
【0066】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、車両を緩やかに発進させることができるようになる。
【0067】
(ハ)所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作量変化に対するエンジン出力変化を制限する出力変化制限手段を備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。
【0068】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、車両を円滑に発進させることができるようになる。
【0069】
(ニ)所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、前記エンジンのスロットル弁開度を制限する出力制限手段を備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。
【0070】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、スロットル弁開度の制限を通じて上記車両の発進をより緩やかなものとすることができるようになる。
【0071】
(ホ)所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作量変化に対する前記エンジンのスロットル弁開度を徐変制御する出力変化制限手段を備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。
【0072】
上記構成によれば、運転者が、エンジンを再始動させるときのブレーキペダルを踏み込む操作感覚でアクセルペダルを急激に踏み込むことがあったとしても、スロットル弁開度の徐変制御を通じて上記車両の発進をより円滑なものとすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動停止始動装置の一実施の形態についてその構成の概略を示す略図。
【図2】同実施の形態の自動停止始動制御の処理手順を示すフローチャート。
【図3】同自動停止始動制御における再始動条件の管理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…エンジン、14…スロットル弁、15…アクセルペダル、16…ブレーキペダル、17…シフトレバー、18…自動変速機、21a…アクセルスイッチ、21b…アクセル開度センサ、22…スロットルポジションセンサ、23…A/Tシフトポジションセンサ、24…ブレーキスイッチ、25…IGスイッチ、26…スタータ、30…ECU(電子制御装置)。
Claims (8)
- 所定の停止条件のもとに車載エンジンを一時的に停止させ、所定の再始動条件のもとに同エンジンを再始動させる車載エンジンの自動停止始動装置において、
当該の車両のブレーキペダルが踏み込まれていることに基づく前記エンジンの一時停止中に、同ブレーキペダルの踏み込みが緩められた後であってかつ同ブレーキペダルが再度踏み込まれることに基づいて前記再始動条件を成立させる再始動条件管理手段と、
当該車両のアクセルペダルが踏み込まれていることに基づいて前記再始動条件の成立を禁止する第1の条件成立禁止手段とを備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。 - 前記再始動条件管理手段は、前記ブレーキペダルが踏み込まれていることに基づく前記エンジンの一時停止中に、同ブレーキペダルの踏み込みが一旦解除された後であってかつ前記ブレーキペダルが再度踏み込まれることを条件に前記再始動条件を成立させるものである
請求項1に記載の車載エンジンの自動停止始動装置。 - 請求項1または2記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、
当該車両の変速機のシフト位置が走行レンジにないことに基づいて前記再始動条件の成立を禁止する第2の条件成立禁止手段を更に備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動後の一定時間、当該車両の走行履歴が発生しないことに基づいて前記停止条件を再成立させる停止条件管理手段を更に備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作によるエンジン出力を制限する出力制限手段を更に備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。 - 前記出力制限手段は、前記エンジンのスロットル弁開度を制限するものである
請求項5に記載の車載エンジンの自動停止始動装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載エンジンの自動停止始動装置において、
前記エンジンの再始動から所定期間内における当該車両のアクセルペダルの操作量の変化量が所定値よりも大きいとき、同アクセルペダルの操作量変化に対するエンジン出力変化を制限する出力変化制限手段を更に備える
ことを特徴とする車載エンジンの自動停止始動装置。 - 前記出力変化制限手段は、前記エンジンのスロットル弁開度を徐変制御するものである
請求項7に記載の車載エンジンの自動停止始動装置。
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