JPH10291469A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JPH10291469A
JPH10291469A JP9104406A JP10440697A JPH10291469A JP H10291469 A JPH10291469 A JP H10291469A JP 9104406 A JP9104406 A JP 9104406A JP 10440697 A JP10440697 A JP 10440697A JP H10291469 A JPH10291469 A JP H10291469A
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JP
Japan
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brake
control
throttle
vehicle
ecu
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JP9104406A
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English (en)
Inventor
Koichi Kamado
孝一 釜洞
Masakazu Ninomiya
正和 二宮
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より安全な走行が可能となる車両制御装置を提
供する。 【解決手段】電子スロットルECU26は、アクセル操
作に応じてスロットルバルブ5をDCモータ16で駆動
して該スロットルバルブ開度を制御する。車両安定制御
ECU44は車両の走行状態および走行環境に応じて車
両を安定させるようにブレーキを制御するとともに、電
子スロットル制御系の故障を検出し、故障時にはエンジ
ン1の気筒への燃料供給を強制的に停止する燃料カット
処理あるいはスロットル開度を所定の開度に固定して所
定空気量をエンジンに供給し、ブレーキを補助的に動作
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンを搭載
した自動車における車両制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両制御装置として電子スロット
ル制御装置が知られている。これは、車載エンジンのス
ロットルバルブをモータにて駆動できるようにしてお
き、アクセルペダルの操作量をセンサにより検出し、ペ
ダル操作量に応じたスロットル開度となるように前記モ
ータを駆動制御するものである。この種の装置におい
て、特開平6−2574号公報においては、電子スロッ
トル制御系故障時に退避走行を可能にするため、スロッ
トルオープナーによりスロットルバルブを所定量開弁す
るようにしている。
【0003】ところが、故障発生時においてスロットル
オープナーによりスロットルバルブを所定の車速を得る
べく所定スロットル開度にすると、運転者が制動を行い
たいときにはブレーキを踏むことになるが、所定スロッ
トル開度に固定されているで制動の効果(制動力)は弱
くなってしまう。これを回避する一手法として、制動操
作ときには燃料の減量を行い出力トルクを低減すること
が考えられる。しかし、このような手法をとると、バキ
ュームサーボ式ブレーキブースタを用いたブレーキシス
テムにおけるブレーキ負圧も減少してしまいブレーキが
ききにくい状況を招いてしまう。
【0004】また、走行中において燃料噴射弁(インジ
ェクタ)のニードルに目詰まりが発生すると燃料が多量
に噴射され出力トルクが増加してブレーキがききにくい
状況となってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、より安全な走行が可能となる車両制御装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、ブレーキ補助制御手段は、バキュームサーボ式
ブレーキブースタを用いたブレーキシステムにおけるブ
レーキ負圧が減少するような状態、あるいは運転者の意
に反した燃料噴射がある場合に、ブレーキ制御手段を作
動させ、ブレーキ油圧を制御して制動力を変える。
【0007】よって、ブレーキ負圧が減少するような状
態(より具体的には、例えば、電子スロットル制御シス
テムを備えた車両において燃料カットを行い吸気負圧が
低下しブレーキがききにくくなるような状況等)、ある
いは運転者の意に反した燃料噴射がある場合(より具体
的には、例えば、燃料噴射弁に異物詰まりが発生し必要
以上の燃料が噴射され意に反した高トルク出力となるよ
うな状況等)においてブレーキがかかる状態を作り車両
の速度を落とす方向へと移行させる。これにより、より
安全な走行が可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、ブレーキ
補助制御手段は、電子スロットル制御系が故障した時
に、車両安定制御手段のブレーキを補助的に動作させ
る。よって、電子スロットル制御系の故障時に所定スロ
ットル開度となり燃料カット動作によりブレーキ負圧が
減少するような状態に場合においてブレーキがかかる状
態を作り車両の速度を落とす方向へと移行させる。これ
により、より安全な走行が可能となる。
【0009】特に、請求項3に記載のように、前記フェ
イルセーフ手段が、電子スロットル制御系の故障を検出
し、故障時にはスロットル開度を所定の開度に固定して
所定空気量をエンジンに供給するスロットルオープナー
処理およびエンジンの気筒への燃料供給を強制的に停止
する燃料カット処理を実行し、前記ブレーキ補助制御手
段が、フェイルセーフ手段による燃料カット処理中およ
びスロットルオープナー処理中において作動するように
すると、より好ましいものとなる。
【0010】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項2または3に記載の発明の作用・効果に加え、前記
ブレーキ補助制御手段は、ブレーキペダルまたはアクセ
ルペダルに応じて作動する。このようにすると実用上好
ましいものとなる。
【0011】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜4のいずれかに記載の発明の作用・効果に加え、前記
ブレーキ補助制御手段は、スロットルバルブの指令開度
と該バルブの実開度との差、エンジン回転数変化、車速
変化のうちの少なくともいずれか1つが所定値以上の時
に作動する。このようにすると実用上好ましいものとな
る。
【0012】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用・効果に加え、前記燃料カット処理
は、退避走行するために所定空気量をエンジンに供給す
る状態で減筒制御を実行する。このようにすると実用上
好ましいものとなる。
【0013】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の作用・効果に加え、前記ブレーキ補助制
御手段は、前記減筒数に応じてブレーキ制動力を変え
る。このようにすると実用上好ましいものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した第1
の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】はじめに、図1を参照して、車両制御装置
が適用されるエンジン、並びにその周辺装置の概略構成
について説明する。車体(図示せず)にはエンジン1が
搭載され、エンジン1はV型6気筒の4サイクルガソリ
ンエンジンを用いている。このエンジン1を図2を用い
て詳細に説明する。
【0016】このエンジン1において、その吸気通路2
には、上流にエアクリーナ3が設けられ、該エアクリー
ナ3の下流側には、同エンジン1への吸入空気量を検出
するエアフローメータ4が設けられている。このエアフ
ローメータ4によって検出される吸入空気量は、空気量
信号Qaとして、図1のエンジン制御/変速制御ECU
35に取り込まれるようになる。なお、本実施形態で用
いるECU(Electoric Control Unit )はマイク
ロコンピュータを中心に構成された電子制御ユニットで
あり、各種の信号を入力して予め用意されたプログラム
に従って各種の演算処理を行い駆動回路(図示略)を介
して制御対象であるアクチュエータに指令信号を出力す
るものである。
【0017】また、図2において吸気通路2の上記エア
フローメータ4の下流側にはスロットルバルブ5が設け
られ、このスロットルバルブ5の開閉に応じて、当該エ
ンジン1に供給される空気量が調整される。また、吸気
通路2は、インテークマニホールド6を介して同エンジ
ン1の各気筒に接続されており、この吸気通路2から吸
入され、上記スロットルバルブ5により調量された空気
は、該インテークマニホールド6を経て、エンジン1の
各気筒に分配供給されるようになる。
【0018】一方、このインテークマニホールド6に
は、エンジン1の各気筒にそれぞれ対応してインジェク
タ(燃料噴射弁)7が配設されている。それら各インジ
ェクタ7を通じて噴射供給される燃料は、調量され、分
配供給される吸気通路2からの吸入空気と混合されて、
同エンジン1の各気筒に供給される。
【0019】エンジン1の各気筒においては、吸気バル
ブ8の開閉に伴ってこの混合気が燃焼室9に導入され、
該導入された混合気が点火プラグ10の点火により燃焼
されることで、ピストン11が押し下げられクランクシ
ャフト12へのトルク付与が行われる。また、燃焼後の
排気ガスは、排気バルブ13の開閉に伴い排気通路14
を経て外部に排出される。
【0020】また、上記クランクシャフト12の近傍に
は、その回転角を検出するクランク角センサ15が配設
されている。このクランク角センサ15からは、クラン
ク角で30度毎にパルス信号が出力され、この出力され
たパルス信号が、同エンジン1の回転数信号Neとして
図1のエンジン制御/変速制御ECU35に取り込まれ
る。つまり、クランク角センサ15がエンジン回転数セ
ンサとして機能する。
【0021】また、前記スロットルバルブ5はアクチュ
エータとしてのDC(直流)モータ16と駆動連結さ
れ、DCモータ16の駆動にてスロットルバルブ5の開
度が調整できるようになっている。スロットルバルブ5
の開度はスロットルセンサ17にて検出されるようにな
っている。
【0022】スロットルバルブ5の制御機構を、図3を
用いて説明する。図3に示されるように、DCモータ1
6からの動力(トルク)がスロットルバルブ5に伝達さ
れるようになっている。DCモータ16は、図1の電子
スロットルECU26によってその駆動が制御される。
なお、同図3においては、図の上方がスロットルバルブ
5の開弁方向を示し、図の下方がスロットルバルブ5の
閉弁方向を示している。
【0023】一方、スロットルセンサ17の出力は、図
1の電子スロットルECU26に取り込まれて、スロッ
トル開度がモニタされる。また、図1に示すように、ア
クセルペダル24の操作量はアクセルセンサ25によっ
て検出される。
【0024】そして、図3(a)に示す、上記DCモー
タ16がON(オン)される通常の制御時には、上記電
子スロットルECU26を通じて、 (1)アクセルセンサ25によって検出されるアクセル
操作量(開度)とスロットルセンサ17によって検出さ
れるスロットルバルブ5の開度とを取り込む。 (2)これら取り込んだアクセル操作量及びスロットル
開度をもとに、スロットルバルブ5の制御指令値を演算
する。 (3)この演算した制御指令値に応じて上記DCモータ
16を駆動し、スロットルバルブ5を開閉する。 といったフィードバック制御が実行される。
【0025】図3の中間レバー18は、スロットルバル
ブ5と物理的に連結されて退避走行用スプリング19に
より開方向に付勢されているバルブレバー20との兼ね
合いで、 (イ)この図3(a)に示す通常の制御時にはバルブレ
バー20の動きに伴って移動する。 (ロ)図3(b)に示す上記DCモータ16のOFF
(オフ)時には、上述の如く退避走行用スプリング19
によって開方向に付勢されている同バルブレバー20の
動きを規制する。 といった態様で作用するレバーである。
【0026】特にDCモータ16のOFF(オフ)時、
上記(ロ)の規制を実現するために、同スロットル制御
システムにあっては、バルブリターンスプリング21と
退避走行用スプリング19とで、その各トルクの関係を バルブリターンスプリング21のトルク> 退避走行用
スプリング19のトルク といった関係に設定している。
【0027】このDCモータ16がOFFとなっている
ときの同システムの動きについて、図3(b)を参照し
て更に説明する。DCモータ16がOFFとなっている
場合、スロットルバルブ5は、上記バルブリターンスプ
リング21と退避走行用スプリング19とのトルク関係
に基づき、同図3(b)に示される態様で、中間レバー
ストッパ22の位置に保持される。
【0028】これは、該スロットル制御システムに異常
等が来たした際のフェイルセーフとしていわゆる退避走
行を行う際に利用される動作モードである。なおこれら
図3(a)及び(b)において、ストッパ23は、上記
スロットルバルブ5の全閉位置に対応して配設されるバ
ルブ全閉ストッパである。同スロットル機構においては
上述のように、DCモータ16をOFFとしたとき、上
記スロットルバルブ5がこのバルブ全閉ストッパ23の
位置ではなく、これよりもやや開いた上記中間レバース
トッパ22の位置に戻されるようにしている。これは、
同DCモータ16のOFFに伴ってスロットルバルブ5
が全閉となり、エンジンが急停止してしまうといったよ
うな事態を避けるための配慮である。
【0029】また、上記スロットルセンサ17及びアク
セルセンサ25としては、それぞれ2つのセンサ出力が
互いに比較される2重系のものを想定している。スロッ
トルセンサ17及びアクセルセンサ25としてこうした
2重系のものを採用することにより、それらセンサ自身
の故障等についても的確に対処することができるように
なる。
【0030】このように、スロットルバルブ5の開度を
電気的に制御する電子スロットル制御システムにあって
は、その通常の制御に際し、アクセル操作量に対するス
ロットル開度の特性をスロットルバルブ5の制御指令値
に応じて任意に設定することができるようになってい
る。そしてこのため、例えば加速要求等、車両の運転状
態に的確に対応することができるようになる。
【0031】また、こうした電子スロットル制御システ
ムにあっては、センサの故障やその他の原因によって電
気的なスロットル制御が不能となった場合でも、上記D
Cモータ16をOFFとすることで、退避走行モードと
して上述した最低限のスロットル開度は確保されるよう
になる。このように故障時にはスロットル開度を所定の
開度に固定して所定空気量をエンジン1に供給するスロ
ットルオープナー処理が行われる。
【0032】図1のシステム全体の概略構成の説明に戻
り、上述したようにアクセルペダル24のアクセル開度
(アクセルペダル踏込量)を検出するアクセルセンサ2
5の出力信号に基づいて電子スロットルECU26によ
ってDCモータ16を制御することで、スロットル開度
を制御する。
【0033】エンジン制御/変速制御ECU35は、上
記取り込まれる空気量信号Qaや回転数信号Neに基づ
いてインジェクタ7の駆動を制御する機能を有し、エン
ジン1の運転においてその都度必要とされる燃料噴射量
を演算し、インジェクタ7を駆動制御して燃料噴射量に
対応した量の燃料がエンジン1の各気筒に対して噴射供
給される。
【0034】エンジン1の出力軸には自動変速機30が
連結されている。この自動変速機30は、エンジン1の
出力を伝達するトルクコンバータ31と、このトルクコ
ンバータ31によって駆動される変速機構32と、車体
速やエンジン1の出力に応じて変速機構32の変速比を
切り替える油圧回路(図示せず)とから構成されてい
る。この自動変速機30は、運転席に設けられたシフト
レバー(図示せず)の操作によって運転モードがP(パ
ーキング)、R(後進)、N(ニュートラル)、D(ド
ライブ)、3速、2速、1速の各レンジに切り替えられ
る。更に、定速走行用スイッチ類33の操作により定速
走行モードの選択/解除および同モードでの速度設定を
行うことができるようになっている。
【0035】シフトレバーのシフトポジションは、シフ
トポジションスイッチ34により検出され、このシフト
ポジションスイッチ34と定速走行用スイッチ類33の
出力信号がエンジン制御/変速制御ECU35に入力さ
れる。このエンジン制御/変速制御ECU35は、シフ
トポジションスイッチ34と定速走行用スイッチ類33
からの信号に基づいてシフトアップ/シフトダウンの有
無を検出する。
【0036】このエンジン制御/変速制御ECU35
は、シフトポジションスイッチ34、定速走行用スイッ
チ類33、エンジン回転数センサ(図2のクランク角セ
ンサ)15、車体速センサ36等の出力信号に基づいて
その時の運転状態に最適な変速比を演算し、変速信号を
自動変速機30内の油圧回路へ出力する。そして、自動
変速機30は、入力された変速信号に応じて油圧回路を
切り替えて変速機構32の変速比を自動的に切り替え
る。
【0037】この自動変速機30の出力がディファレン
シャルギア37に伝達され、駆動輪38が回転駆動され
る。一方、左右の駆動輪38の回転速度(駆動輪速VR
)と左右の従動輪39の回転速度(従動輪速度VF )
とがそれぞれ駆動輪速センサ40L,40Rと従動輪速
センサ41L,41Rによって検出され、ヨーレートが
ヨーレートセンサ42によって検出され、前輪操舵角
(ハンドル舵角)が操舵角センサ43によって検出さ
れ、各検出信号が車両安定制御ECU44に入力され
る。この車両安定制御ECU44とエンジン制御/変速
制御ECU35と電子スロットルECU26とは相互通
信ができるようになっており、例えば車両安定制御EC
U44はエンジン制御/変速制御ECU35から変速
比、エンジン回転数、車体速の情報が入力され、また、
電子スロットルECU26からアクセル開度とスロット
ル開度の情報が入力される。
【0038】車両安定制御ECU44は、上記情報と路
面μセンサ45の出力情報とに基づいて各駆動輪38、
各従動輪39へのブレーキ油圧を演算し、各駆動輪・従
動輪の図示しないブレーキ油圧制御装置にブレーキ制御
信号を送信して車両安定制御を実行する。また、シフト
ダウン操作時にスリップ制御目標開度を演算し、その演
算値を電子スロットルECU26に送信してスリップ抑
制制御を実行する。上記路面μセンサ45は、走行路面
の凹凸状態を光学的に検出することで走行路面の摩擦係
数を検出するセンサである。本実施形態においてはブレ
ーキシステムとして、バキュームサーボ式ブレーキブー
スタを用いたブレーキシステムを用いており、同システ
ムはエンジン1の吸気圧(吸気負圧)が減少するとブレ
ーキ負圧も減少することとなる。
【0039】このように本実施形態においてはブレーキ
油圧を制御して制動力を任意に変えることができるブレ
ーキ制動手段としてのブレーキ油圧制御装置を具備して
いる。そして、車両安定制御ECU44は、車両の走行
状態を車輪速、操舵角等により検知するとともに、走行
環境を路面μにより検知して、車両の走行状態および走
行環境に応じて車両を安定させるようにブレーキを制御
するようになっている。
【0040】また、車両安定制御ECU44にはブレー
キペダル47の操作の有無を検出するブレーキスイッチ
48が接続されている。図4は、上記電子スロットルE
CU26によるスロットルバルブ5の制御に関する処理
内容(ルーチン)を示したものであり、以下にスロット
ル制御の概要を説明する。
【0041】電子スロットルECU26は、その電源
(図示せず)の投入に伴い、同図4に示される処理の実
行を開始する。なお同ルーチンは、例えば4ms(ミリ
秒)の周期にて繰り返し実行されるものとする。
【0042】さて、このルーチンにおいて、電子スロッ
トルECU26はまず、ステップ100にて、イニシャ
ルチェックを実行する。このイニシャルチェックでは、
電気系統各部の通信異常の有無についてのチェックやR
AM値のミラーチェック等が行われる。
【0043】こうしてイニシャルチェックを終えると、
電子スロットルECU26は次に、ステップ101に
て、上述した各種センサやスイッチからの信号を入力す
る。そして、それら入力した各種信号に基づいて、ステ
ップ102の非線形制御にかかる演算処理、ステップ1
03のトラクション制御にかかる演算処理、ステップ1
04の定速走行制御にかかる演算処理、ステップ105
のISC(アイドル・スピード・コントロール)制御に
かかる演算処理、そしてステップ106のフェイル制御
にかかる演算処理を実行する。
【0044】因みに、ステップ102の非線形制御にか
かる演算処理では、図5に示すようにアクセル操作量と
非線形目標開度TACCとの関係において特性線L1,
L2,L3を用いてそのときのアクセル操作量に対応す
る目標開度TACCを算出する。つまり、アクセル操作
量に対して非線形に制御されるスロットルバルブ5の目
標開度が演算される。
【0045】また、ステップ103のトラクション制御
にかかる演算処理では、車両のトラクション制御量に応
じたスロットルバルブ5の目標開度が演算される。即
ち、車速やスロットル開度等から車両走行状態を検知し
て、それに応じた目標スロットル開度が演算される。
【0046】また、ステップ104の定速走行制御にか
かる演算処理では、定速走行制御モード移行時のスロッ
トルバルブ5の初期開度をはじめとして、前記車体速セ
ンサ36を通じて検出される車両の実車速を目標車速に
一致させるためのスロットルバルブ5の目標開度が演算
される。
【0047】また、ステップ105のISC制御にかか
る演算処理では、アイドル運転時におけるスロットルバ
ルブ5の目標開度が演算される。そして、ステップ10
6のフェイル制御にかかる演算処理では、例えば図3の
リターンスプリング21の切損やアクセルセンサの故障
等が発生した時において、モータ制御により退避走行す
る場合のスロットルバルブ5の開度、すなわち制限すべ
き同スロットルバルブ5の目標開度が演算される。詳し
くは、図5において、特性線L4を用いてリターンスプ
リング切損時の目標開度が設定され、また、特性線L5
を用いてアクセルセンサ故障時の目標開度が設定され
る。ここで、フェイルの有無およびその種類については
車両安定制御ECU44からの信号により電子スロット
ルECU26が検知するようになっている。このフェイ
ルの有無およびその種類の特定については後述する。
【0048】こうして非線形制御、トラクション制御、
定速走行制御、ISC制御、並びにフェイル制御にかか
る各スロットルバルブ5の目標開度を演算した電子スロ
ットルECU26は次いで、ステップ107にて、同ス
ロットルバルブ5のそれら目標開度に基づく最終目標開
度、すなわち最終目標スロットル開度を演算する。
【0049】この最終目標スロットル開度TTAは、 (1)非線形制御にかかる目標開度TACCと定速走行
制御にかかる目標開度とのうちの大きい方を選択する。 (2)この選択された目標開度とトラクション制御にか
かる目標開度とのうちの小さい方を選択する。 (3)この選択された目標開度とフェイル制御にかかる
目標開度とのうちの小さい方を選択する。 (4)この選択された目標開度にISC制御にかかる目
標開度を加算する。 といった態様で算出される。また、ステップ108にお
いて、演算される基準位置として全閉ストッパ位置での
スロットルセンサ出力OTPにより目標電圧は補正され
る。これは、センサ取付け誤差等を吸収するためであ
る。学習方法として、例えば、スロットルバルブ5をス
トッパに当接させて直接学習したり、モータOFF時で
のスロットルバルブ5の中間レバーストッパ22の当接
位置よりセンサ出力OTPを推定する。
【0050】さらに、ステップ109で図6に示すよう
に、目標開度TTAを目標電圧TTPに変換する。これ
は、スロットルセンサ特性に合わせるためである。ステ
ップ110でスロットル指令値TTPと前記スロットル
センサ17の出力であるスロットル開度信号とに基づ
き、その偏差を縮小すべく比例(P)・積分(I)・微
分(D)を処理して、DCモータ16の駆動量(制御
量)を演算する。この演算された駆動量は、ステップ1
11で対応するデューティ比信号に変換され、該変換さ
れたデューティ比信号が駆動回路(図示略)を介してD
Cモータ16に印加される。すなわち、スロットルバル
ブ5は、DCモータ駆動回路を含めたこうしたDCモー
タ16の駆動によって、上記スロットル指令値TTPに
より指令されている開度にフィードバック制御されるこ
とになる。
【0051】ここで、3つのECU26,35,44の
機能についてまとめて説明すると、エンジン制御/変速
制御ECU35は、電子スロットルECU26からフェ
イル判定フラグ、減筒数を受信し、受信した信号に応じ
て通常の制御またはフェイル時の制御を実行する。
【0052】また、電子スロットルECU26は、フェ
イル判定を実行するとともに、エンジン制御/変速制御
ECU35にフェイル判定フラグ、減筒数を送信する。
また、車両安定制御ECU44にフェイル判定フラグ、
アクセル開度Apを送信する。この各ECU35,44
への信号の送信はフェイルの有無に拘らず実行する。つ
まり、フェイルが発生していない時は、フェイル判定フ
ラグを各ECU35,44に送信するとともにエンジン
制御/変速制御ECU35には減筒数「0」の信号を、
車両安定制御ECU44には現アクセル開度Apを送信
する。また、電子スロットルECU26は、フェイル時
にはフェイル判定フラグを各ECU35,44に送信す
るとともにエンジン制御/変速制御ECU35には図8
のステップ217にて決定された減筒数を、また、車両
安定制御ECU44には現アクセル開度Apを送信す
る。
【0053】さらに、車両安定制御ECU44は、電子
スロットルECU26からフェイル判定フラグ、アクセ
ル開度Apを受信し、受信した信号に応じて通常の制御
またはフェイル時の制御を実行する。
【0054】よって、本実施の形態においては、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、電子スロットルECU26、エンジ
ン制御/変速制御ECU35および車両安定制御ECU
44がフェイルセーフ手段として機能する。
【0055】次に、スロットルバルブ5のロックやリタ
ーンスプリング21の切損等のフェイル制御の実行の際
に行われる制動処理を、図7を用いて説明する。電子ス
ロットルECU26は、ステップ201でアクセル開度
Apを読み込む。そして、電子スロットルECU26
は、ステップ202でフェイル判定フラグXFAIL1
およびアクセル開度Apを車両安定制御ECU44に送
信するとともに、ステップ203でフェイル判定フラグ
XFAIL1および減筒数をエンジン制御/変速制御E
CU35に送信する。なお、フェイル判定フラグXFA
IL1はXFAIL1=0のとき異常なし、XFAIL
1=1のときフェイル有りを意味するものであり、同フ
ラグXFAIL1は初期設定にて「0」とされる。ま
た、フラグXFAIL1は一度XFAIL1=1と判定
されると再びフローチャートが初期化されるまで「1」
となっている。つまり、次回イグニッションスイッチが
ONされるまで初期化されないようになっている。
【0056】その後、電子スロットルECU26は、ス
テップ204で電子スロットル制御系におけるアクセル
センサ25に異常が発生したか否か判定する。詳しく
は、2重のアクセルセンサ25の出力による開度差が所
定値以上あるとアクセルセンサ25に異常が発生したと
判定する。そして、電子スロットルECU26は、アク
セルセンサ25が故障した場合はステップ205で図5
の特性線L5を用いたスロットル制御を行う。
【0057】一方、電子スロットルECU26は、ステ
ップ204においてアクセルセンサ25に異常がない場
合には、ステップ206に移行してスロットルセンサ1
7による実スロットル開度と目標開度との差が所定値Δ
より大きくなっているか否か判定し、実スロットル開度
と目標開度との差が所定値Δより小さいと、ステップ2
07に移行する。また、ステップ206で所定値Δより
大きいと、ステップ212に進む。ステップ207では
例えば、イグニッション・オン時にDCモータ16がO
FFされていることを確認した後においてステップ20
8で図3(b)に示すようにスロットルバルブ5の開度
が中間レバーストッパ22に当接するオープナー開度と
なっているか否か判定し、DCモータ16のOFFにも
かかわらずオープナー開度となっていないと、ステップ
209でリターンスプリング21が切損したと判断して
図5の特性線L4を用いたスロットル制御を行う。
【0058】また、電子スロットルECU26は、ステ
ップ208においてオープナー開度となっているとステ
ップ210でDCモータ16をONして所定の開度にな
るように指令を出し、ステップ211でスロットル開度
が変更されないとステップ212でスロットルバルブ5
がロックしたと判定し、ステップ213で燃料カットす
る。
【0059】ステップ207で、モータ制御が正常に実
行されていると、ステップ214に進み、2つのスロッ
トルセンサ出力による開度差が所定値以上か否かを判定
する。所定値未満の場合は、通常制御を行い、所定値以
上の場合は、スロットルセンサ17が異常であると判断
して図8のステップ215でフェイル判定フラグXFA
IL1を「1」にし、ステップ216でDCモータ16
をOFFし、ステップ217で減筒数を決定する。具体
的には、図9に示すアクセル開度Apと減筒数との関係
が予めマップとして用意されており、このマップを用い
てその時のアクセル開度Apに応じた減筒数を求める。
【0060】図12には車両安定制御ECU44が実行
する処理を示す。図12において、車両安定制御ECU
44は、ステップ301でフェイル判定フラグXFAI
L1およびアクセル開度Apを受信し、ステップ302
でフェイル判定フラグXFAIL1=1か否か判定し、
XFAIL1=0ならばステップ303で通常の制御を
行う。一方、車両安定制御ECU44は、XFAIL1
=1ならば、ステップ304でブレーキ制動力定数Fα
を決定する。具体的には、図10に示すアクセル開度A
pとブレーキ制動力定数Fαとの関係が予めマップとし
て用意されており、このマップを用いてその時のアクセ
ル開度Apに応じたブレーキ制動力定数Fαを求める。
また、車両安定制御ECU44は、ステップ305でブ
レーキスイッチ48のオン時間(ブレーキ操作時間)に
基づいてブレーキ制動力定数Fβを決定する。具体的に
は、図11に示すブレーキ操作時間とブレーキ制動力定
数Fβとの関係が予めマップとして用意されており、こ
のマップを用いてその時のブレーキ操作継続時間に応じ
たブレーキ制動力定数Fβを求める。
【0061】このステップ305の処理において、図1
1の特性線は、ブレーキを所定時間T1だけ操作すると
所定値Fβ1がセットされ、それ以降はFβ値が徐々に
増加するものである。
【0062】車両安定制御ECU44は、ステップ30
6でブレーキ制動力定数Fα,Fβの和を求める。これ
により、各従動・駆動輪のブレーキ制動力Fが決定され
る。そして、ブレーキ制御信号としてブレーキ油圧制御
装置に送信する。
【0063】尚、ブレーキ油圧制御装置の制御について
は、特開平7−215190号公報においては詳しく記
載されているので、ここではその詳細なる説明は省略す
る。ここで、ブレーキ制動力定数Fαは、ブレーキ制動
装置に負担がかからないように断続的にブレーキ力に反
映するように設定するとよい。
【0064】図13にはエンジン制御/変速制御ECU
35が実行する処理を示す。図13において、エンジン
制御/変速制御ECU35はステップ401でフェイル
判定フラグXFAIL1および減筒数を受信し、ステッ
プ402でフェイル判定フラグXFAIL1=1か否か
判定し、XFAIL1=0ならばステップ403で通常
の制御を行う。一方、エンジン制御/変速制御ECU3
5は、XFAIL1=1ならば、ステップ404で決定
された減筒数となるように特定気筒のインジェクタ7に
おいて燃料カットを行う。
【0065】このように電子スロットルECU26は、
スロットルセンサ異常を検出すると、DCモータ16を
オフすることにより、中間レバー位置にスロットルバル
ブ5を回動して所定開度(例えば、8°程度)する。こ
れにより、40Km/hr程度の車両速度にて退避走行
を行うことができる。このフェイルセーフモードにおい
て、アクセル開度により運転者の減速したい意志を減筒
処理として反映する。この減筒処理に伴いバキュームサ
ーボ式ブレーキブースタを用いたブレーキシステムにお
ける負圧が減ってしまう。そこで、アクセル開度Apお
よびブレーキ操作時間に応じたブレーキ制動力定数F
α,Fβを決定し、このブレーキ制動力定数Fα,Fβ
に応じたブレーキ制動力をかける。このようにして燃料
カットによるブレーキ負圧減に対するアシストを行うこ
とにより、走行安全性を向上させることができる。
【0066】また、フェイルモード時に減筒のみでは1
気筒分の駆動トルク単位でしかトルク制御できないが、
減筒処理を行う際に、図10に示すアクセル開度Apに
応じたブレーキ制動力定数Fαを決定しているので、減
筒のみを行う場合に比べ制御車速分解能が向上する。
【0067】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)電子スロットルECU26はバキュームサーボ式
ブレーキブースタを用いたブレーキシステムにおけるブ
レーキ負圧が減少するような状態にある場合に、ブレー
キ制御手段としてのブレーキ油圧制御装置を作動させ
る。つまり、電子スロットル制御系が故障した時(バル
ブロック時)に、ブレーキを補助的に動作させるように
した。
【0068】よって、燃料カットによりブレーキ負圧が
減少するが、これに対しブレーキ力をアシストして車両
の速度を落とす方向へと移行させて安全性が向上する。
即ち、ブレーキ負圧が減少する減筒制御時に車両安定制
御システムによるアシストを行って車両の安定走行を確
保することができる。 (ロ)電子スロットルECU26は、電子スロットル制
御系の故障の検出機能を有し、図7のステップ214で
のスロットルセンサ異常発生時には、図8のステップ2
16においてスロットル開度を所定の開度に固定して所
定空気量をエンジンに供給するスロットルオープナー処
理を実行するとともに、ステップ217でのエンジン1
の気筒への燃料供給を強制的に停止する燃料カット処理
を行い、さらに、これらの処理中においてブレーキ力の
アシスト処理を実行する。これにより、より実用上好ま
しいものとなる。即ち、燃料カット処理として、退避走
行するために所定空気量をエンジンに供給する状態で減
筒制御を実行し、また、減筒数に応じてブレーキ制動力
を変えると好ましいものとなる。 (ハ)車両安定制御ECU44は、図10に示すように
アクセルペダル24の操作に応じて作動するようにした
ので、実用上好ましいものとなる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0069】全体のシステム構成は図1〜3に示したも
のと同じである。各ECU26,35,44の機能につ
いて説明すると、エンジン制御/変速制御ECU35
は、電子スロットルECU26からフェイル判定フラ
グ、減筒数を受信し、受信した信号に応じて通常の制御
またはフェイル時の制御を実行する。
【0070】また、電子スロットルECU26は、フェ
イル判定を実行するとともに、エンジン制御/変速制御
ECU35にフェイル判定フラグ、減筒数を送信し、車
両安定制御ECU44にフェイル判定フラグを送信す
る。この各ECU35,44への信号の送信はフェイル
の有無に拘らず実行する。つまり、フェイルが発生して
いない時は、フェイル判定フラグを各ECU35,44
に送信するとともにエンジン制御/変速制御ECU35
には減筒数「0」の信号を送信する。また、電子スロッ
トルECU26は、フェイル時にはフェイル判定フラグ
を各ECU35,44に送信するとともにエンジン制御
/変速制御ECU35には図15のステップ511また
はステップ517にて決定された減筒数を送信する。
【0071】さらに、車両安定制御ECU44は、電子
スロットルECU26からフェイル判定フラグを受信
し、受信した信号に応じて通常の制御またはフェイル時
の制御を実行する。
【0072】よって、本実施の形態においても、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、電子スロットルECU26、エンジ
ン制御/変速制御ECU35および車両安定制御ECU
44がフェイルセーフ手段として機能する。
【0073】以下、詳細に説明する。図14,15に
は、本実施形態におけるアクセルセンサ故障やリターン
スプリング切損等のフェイル制御の実行の際に行われる
制動処理を示す。
【0074】図14において、電子スロットルECU2
6は、ステップ501でフェイル判定フラグXFAIL
2およびXFAIL3を車両安定制御ECU44に送信
するとともに、ステップ502でフェイル判定フラグX
FAIL2,XFAIL3および減筒数をエンジン制御
/変速制御ECU35に送信する。
【0075】その後、電子スロットルECU26は、ス
テップ503でスロットルセンサ17による実スロット
ル開度と目標開度との差が所定値Δより大きくなってい
るか否か判定し、実スロットル開度と目標開度との差が
所定値Δより小さいと、ステップ304に移行する。ス
テップ503で所定値Δより大きいとステップ508に
進む。ステップ504では例えばイグニッション・オン
時にDCモータ16がOFFされていることを確認した
後においてステップ505で図3(b)に示すようにス
ロットルバルブ5がオープナー開度となっているか否か
判定する。そして、電子スロットルECU26は、ステ
ップ505においてオープナー開度となっているとステ
ップ506でDCモータ16をONして所定の開度への
指令を行い、ステップ507でスロットル開度が変更さ
れないとステップ308でスロットルバルブ5がロック
したと判定する。
【0076】引き続き、電子スロットルECU26は、
バルブロック時にはステップ508から図15のステッ
プ509に移行してDCモータ16をOFFし、ステッ
プ510でバルブ開度Tpを読み込み(ロックしている
バルブ開度Tpを検出し)、ステップ511で減筒数を
決定する。具体的には、図18に示すバルブ開度Tpと
減筒数との関係が予めマップとして用意されており、こ
のマップを用いてその時のバルブ開度Tpに応じた減筒
数を求める。この時、ロックしているバルブ開度が所定
値Tp1以上では全気筒燃料カットする。そして、この
ように決定された減筒数となるように特定気筒のインジ
ェクタ7において燃料カットが行われる。一方、電子ス
ロットルECU26は、図14のステップ505におい
てDCモータ16のOFFにもかかわらずオープナー開
度となっていないと、ステップ513でリターンスプリ
ング21が切損したと判断して図5の特性線L4を用い
たスロットル制御を行う。
【0077】モータ制御が正常に実行されていると、ス
テップ504からステップ514に進み、2つのスロッ
トルセンサ出力による開度差が所定値以上か否かを判断
する。。所定値未満の場合は通常制御を行い、所定値以
上の場合はスロットルセンサ17が異常であると判断し
て図15のステップ515に移行してDCモータ16を
OFFし中間レバー位置にバルブを回動して、ステップ
516でアクセルセンサ25からアクセル開度Apを読
み込み、ステップ517で減筒数を決定する。具体的に
は、図19に示すアクセル開度Apと減筒数との関係が
予めマップとして用意されており、このマップを用いて
その時のアクセル開度Apに応じた減筒数を求める。そ
して、このように決定された減筒数となるように特定気
筒のインジェクタ7において燃料カットが行われる。
【0078】図16には車両安定制御ECU44が実行
する処理を示す。図16において、車両安定制御ECU
44は、ステップ601でフェイル判定フラグXFAI
L2およびXFAIL3を受信し、ステップ602でフ
ェイル判定フラグXFAIL2=1またはXFAIL3
=1か否か判定し、XFAIL2=0,XFAIL3=
0ならばステップ603で通常の制御を行う。一方、車
両安定制御ECU44は、フラグXFAIL2=1また
はXFAIL3=1ならば、ステップ604でブレーキ
スイッチ48によりブレーキペダル47が踏み込み操作
されたか否か判断し、ブレーキが操作されるとステップ
605でブレーキ制動力Fを決定しブレーキングを行
う。具体的には、図20に示す減筒数とブレーキ制動力
Fとの関係が予めマップとして用意されており、このマ
ップを用いてその時の減筒数に応じたブレーキ制動力F
を求め、ブレーキ制御信号としてブレーキ油圧制御装置
に送信し、各従動・駆動輪にブレーキ制動力Fをかけ
る。
【0079】図17にはエンジン制御/変速制御ECU
35が実行する処理を示す。図17において、エンジン
制御/変速制御ECU35はステップ701でフェイル
判定フラグXFAIL2およびXFAIL3を受信し、
ステップ702でフェイル判定フラグXFAIL2=1
またはXFAIL3=1か否か判定し、XFAIL2=
0,XFAIL3=0ならばステップ703で通常の制
御を行う。一方、エンジン制御/変速制御ECU35
は、フラグXFAIL2=1またはXFAIL3=1な
らば、ステップ704で決定された減筒数となるように
特定気筒のインジェクタ7において燃料カットを行う。
【0080】このように本実施の形態によれば、車両安
定制御ECU44は、減筒数に応じてブレーキ制動力F
を決定しているので制動力の最適化を図ることができ、
又、ブレーキペダル47の操作のみブレーキ制御するの
で最適時期にブレーキ力のアシストを行うことができ
る。
【0081】尚、減筒数の決定に際し、バルブ開度に応
じて減筒数の決定したが、バルブ指令値とバルブ実開度
の偏差に応じて減筒数を変えてもよい。即ち、偏差が大
きいほど減筒数も多くする。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0082】車両安定制御ECU44は、本実施形態に
おいてはフェイル判定を実行し、フェイル時にはフェイ
ルセーフを実行する。よって、本実施の形態は、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、車両安定制御ECU44がフェイル
セーフ手段として機能する。
【0083】以下、詳細に説明する。図21には、本実
施形態におけるアクセルセンサ故障やリターンスプリン
グ切損等のフェイル制御の実行の際に行われる制動処理
を示す。
【0084】図21において、車両安定制御ECU44
は、ステップ801でフェイル判定フラグXFAIL4
を車両安定制御ECU44に送信するとともに、ステッ
プ802でフェイル判定フラグXFAIL4をエンジン
制御/変速制御ECU35に送信する。
【0085】その後、電子スロットルECU26は、ス
テップ803でフェイルの有無を検出する。つまり、第
1の実施で説明した方法によりリターンスプリング21
の切損やバルブロックやセンサ異常を判定する。そし
て、電子スロットルECU26は、フェイル時にはステ
ップ804で図1に示すウォーニングランプ46を点灯
し、ステップ805でモータ制御続行可能か否か判定す
る。ここで、モータ制御続行可能なフェイルとは、例え
ば3重系センサの1重故障等である。
【0086】電子スロットルECU26は、モータ制御
続行が不可ならばステップ806でDCモータ16をオ
フして中間レバー位置にバルブを開弁する。つまり、2
重故障時または2重系センサの1重故障時にはステップ
805でモータ制御続行不可能と判定しステップ806
へ進んでDCモータ16をOFFする。つまり、後記ス
テップ807〜810の処理を行うことなくオープナー
開度にて退避走行可能にする。
【0087】また、電子スロットルECU26は、ステ
ップ805においてモータ制御続行が可能ならばモータ
制御を続行する。そして、電子スロットルECU26
は、ステップ807,808,809でバルブ指令値と
バルブ実開度の差、エンジン回転数の変化、車速変化が
それぞれ所定値α,β,γ以上か否か判定し、いずれか
が所定値以上の時にはステップ810でDCモータ16
がOFF中か判定し、OFFでなければステップ811
でDCモータ16をOFFして中間レバー位置にバルブ
を開弁する。尚、β,γの値はバルブ指令値偏差に応じ
て変えてもよい。
【0088】一方、電子スロットルECU26は、ステ
ップ810でDCモータ16がOFF実行中であると、
ステップ812でフェイル判定フラグXFAIL4を
「1」にセットする。
【0089】図22には車両安定制御ECU44が実行
する処理を示す。図22において、車両安定制御ECU
44は、ステップ901でフェイル判定フラグXFAI
L4を受信し、ステップ902でフェイル判定フラグX
FAIL4=1か否か判定し、XFAIL4=0ならば
ステップ903で通常の制御を行う。一方、車両安定制
御ECU44は、フラグXFAIL4=1ならば、ステ
ップ904で図21のステップ807,808,809
での前記値が所定値α,β,γ以下になるようにブレー
キ制動をかける。つまり、ステップ807〜809の条
件を外れるまでブレーキをかける。
【0090】図23にはエンジン制御/変速制御ECU
35が実行する処理を示す。図23において、エンジン
制御/変速制御ECU35はステップ1001でフェイ
ル判定フラグXFAIL4を受信し、ステップ1002
でフェイル判定フラグXFAIL4=1か否か判定し、
XFAIL4=0ならばステップ1003で通常の制御
を行う。一方、エンジン制御/変速制御ECU35は、
フラグXFAIL4=1ならば、ステップ1004で決
定された減筒数となるように特定気筒のインジェクタ7
において燃料カットを行う。
【0091】尚、ステップ1004はブレーキオン時の
み実行するようにしてもよい。また、ステップ807〜
809の条件は1つあるいは2つでもよい。このように
本実施の形態においても、電子スロットル制御系の故障
に伴いDCモータ16をOFFするとともにステップ1
004の燃料カットに伴いステップ904でブレーキ制
御を行うようにしたので、ブレーキ負圧の減少に対する
ブレーキ力のアシスト動作を行い安全性を向上させるこ
とができる。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0092】各ECU26,35,44の機能について
説明すると、エンジン制御/変速制御ECU35は、電
子スロットルECU26からフェイル判定フラグを受信
し、受信した信号に応じて通常の制御またはフェイル時
の制御を実行する。
【0093】また、電子スロットルECU26は、フェ
イル判定を実行するとともに、各ECU35,44にフ
ェイル判定フラグを送信する。この各ECU35,44
への信号の送信はフェイルの有無に拘らず実行する。
【0094】さらに、車両安定制御ECU44は、電子
スロットルECU26からフェイル判定フラグを受信
し、受信した信号に応じて通常の制御またはフェイル時
の制御を実行する。
【0095】よって、本実施の形態においても、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、電子スロットルECU26、エンジ
ン制御/変速制御ECU35および車両安定制御ECU
44がフェイルセーフ手段として機能する。
【0096】以下、詳細に説明する。図24には、本実
施形態におけるアクセルセンサ故障やリターンスプリン
グ切損等のフェイル制御の実行の際に行われる制動処理
を示す。
【0097】図24において、電子スロットルECU2
6は、ステップ1101でフェイル判定フラグXFAI
L5を送信し、ステップ1102でフェイルの有無を判
定し、フェイル有りならばステップ1103でフェイル
判定フラグXFAIL5=1をセットする。そして、電
子スロットルECU26は、ステップ1104でDCモ
ータ16をOFFして中間レバー位置にスロットルバル
ブ5を開弁する。
【0098】図25には車両安定制御ECU44が実行
する処理を示す。図25において、車両安定制御ECU
44は、ステップ1201でフェイル判定フラグXFA
IL5を受信し、ステップ1202でフェイル判定フラ
グXFAIL5=1か否か判定し、XFAIL5=0な
らばステップ1204で通常の制御を行う。一方、車両
安定制御ECU44は、フラグXFAIL5=1なら
ば、ステップ1203でブレーキ・オンか否か判定し、
ブレーキ・オン時にステップ1205で所定のブレーキ
制動を作動する。具体的には、図26に示すように、ブ
レーキ操作量とブレーキ力との関係において、所定量Δ
Fだけブレーキを強くかけるようにする。
【0099】このように本実施の形態においては、フェ
イル発生時にステップ1104でDCモータ16をOF
Fし、この状態でブレーキペダル47が操作されたとき
にはスロットル開度が所定開度に固定されているので開
度を大きく設定するとブレーキのききは悪くなるが、ス
テップ1205でブレーキ力をアシストして安全走行性
を向上させることができる。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0100】本実施形態の電子スロットルECU26
は、フェイル判定を実行するとともに、車両安定制御E
CU44にフェイル判定フラグを送信する。この車両安
定制御ECU44への信号の送信はフェイルの有無に拘
らず実行する。また、車両安定制御ECU44は、電子
スロットルECU26からフェイル判定フラグを受信す
し、受信した信号に応じて通常の制御またはフェイル時
の制御を実行する。
【0101】よって、本実施の形態においては、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、電子スロットルECU26、車両安
定制御ECU44がフェイルセーフ手段として機能す
る。
【0102】以下、詳細に説明する。図27には、本実
施形態における制動処理を示す。図27において、車両
安定制御ECU44は、ステップ1301で車両走行中
か否か判定し、走行中であると、ステップ1302でエ
ンストの有無を判定する。具体的にはエンジン回転数が
200rpm以下か否か判定し、200rpm以下なら
ばエンストが発生したと判定する。そして、エンスト発
生時には、車両安定制御ECU44は、ステップ130
3でブレーキペダル47が踏まれたか判定し、ブレーキ
ペダル47が踏まれたらステップ1304で所定のブレ
ーキ制動力をかけてブレーキ負圧減少分のブレーキ踏力
に対する制動力を補助する。
【0103】このように本実施の形態によれば、エンス
ト発生時にはブレーキ負圧が減少してブレーキペダル4
7の操作によるブレーキがかかりにくい状況となるが、
ステップ1304でブレーキ力のアシストを行うので、
安全走行性を向上させることができる。 (第6の実施の形態)次に、第6の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0104】本実施の形態におけるエンジンはリーンバ
ーンエンジンである。本実施形態においてエンジン制御
/変速制御ECU35は、フェイル判定を実行し、フェ
イル判定フラグを車両安定制御ECU44に送信する。
このフェイル判定フラグはフェイルの有無に拘らず送信
する。また、車両安定制御ECU44は、エンジン制御
/変速制御ECU35からフェイル判定信号を受信し、
受信した信号に応じて通常の制御またはフェイル時の制
御を実行する。
【0105】よって、本実施の形態においては、車両安
定制御ECU44がブレーキ制御手段、ブレーキ補助制
御手段、車両安定制御手段として機能する。また、電子
スロットルECU26が電子スロットル制御手段として
機能する。さらに、車両安定制御ECU44がフェイル
セーフ手段として機能する。
【0106】以下、詳細に説明する。図28には、本実
施形態における制動処理を示す。図28において、エン
ジン制御/変速制御ECU35は、ステップ1401で
フェイル判定フラグXFAIL6を送信し、ステップ1
402でエンジン条件により目標A/Fを決定し、ステ
ップ1403で目標A/Fになるように燃料を噴射し、
ステップ1404で目標A/Fが「20」以上(リーン
制御時)か判定する。
【0107】そして、エンジン制御/変速制御ECU3
5は、目標A/Fが「20」以上の時に、ステップ14
05で目標A/Fと実A/Fとの差が所定値以上であり
所定値以上リッチになっており、かつ、ステップ140
6で車速変化が所定値以上の時であるとインジェクタ7
において詰まりが発生しオーバーランが発生したとして
車両安定制御ECU44はステップ1407でフェイル
判定フラグXFAIL6を「1」にセットする。
【0108】ここで、実A/FはA/Fセンサで測定す
る。尚、ステップ1406は無くてもよい。又、ステッ
プ1406は、第3実施例のステップ807〜809で
もよい。
【0109】図29には車両安定制御ECU44が実行
する処理を示す。図29において、車両安定制御ECU
44は、ステップ1501でフェイル判定フラグXFA
IL6を受信し、ステップ1502でフェイル判定フラ
グXFAIL6=1か否か判定し、XFAIL6=0な
らばステップ1503で通常の制御を行う。一方、車両
安定制御ECU44は、フラグXFAIL6=1なら
ば、ステップ1504でブレーキ制御を行う。即ち、車
両の走りだしを防止するためにブレーキをかける。つま
り、走りだしを抑える程度ブレーキをかける。
【0110】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)車両安定制御ECU44はインジェクタ7の目詰
まりにより運転者の意に反した燃料噴射がある場合に、
ブレーキ制御手段としてのブレーキ油圧制御装置を作動
させようにした。よって、インジェタ異物混入による噴
きっぱなしが発生し必要以上の燃料が噴射され意に反し
た高トルク出力となるような状況においてブレーキがか
かる状態を作り車両の速度を落とす方向へと移行させる
ことができ、より安全な走行が可能となる。
【0111】尚、第5または第6の実施形態と、第1〜
第4の実施形態の中の少なくとも1つとを組み合わせて
実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における車両制御装置の全体構成
図。
【図2】 エンジン回りの構成図。
【図3】 スロットル制御系の構成図。
【図4】 スロットル開度制御処理を示すフローチャー
ト。
【図5】 アクセル操作量に対する目標開度を示す図。
【図6】 目標開度に対する目標電圧の関係を示す図。
【図7】 第1の実施の形態における制動処理を示すフ
ローチャート。
【図8】 同じく制動処理を示すフローチャート。
【図9】 アクセル開度と減筒数との関係を示す特性
図。
【図10】 アクセル開度からブレーキ制動力定数Fα
を決定するための特性図。
【図11】 ブレーキ操作時間からブレーキ制動力定数
Fβを決定するための特性図。
【図12】 第1の実施の形態の作用を説明するための
フローチャート。
【図13】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図14】 第2の実施の形態における作用を説明する
ためのフローチャート。
【図15】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図16】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図17】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図18】 バルブ開度と減筒数との関係を示す特性
図。
【図19】 アクセル開度と減筒数との関係を示す特性
図。
【図20】 減筒数からブレーキ制動力Fを決定するた
めの特性図。
【図21】 第3の実施の形態における作用を説明する
ためのフローチャート。
【図22】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図23】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図24】 第4の実施の形態における作用を説明する
ためのフローチャート。
【図25】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図26】 ブレーキ操作量とブレーキ力との関係を示
す図。
【図27】 第5の実施の形態における作用を説明する
ためのフローチャート。
【図28】 第6の実施の形態における作用を説明する
ためのフローチャート。
【図29】 同じく作用を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…エンジン、5…スロットルバルブ、16…アクチュ
エータとしてのDCモータ、24…アクセルペダル、2
6…電子スロットルECU、44…車両安定制御EC
U、47…ブレーキペダル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ油圧を制御して制動力を任意に
    変えることができるブレーキ制御手段と、 バキュームサーボ式ブレーキブースタを用いたブレーキ
    システムにおけるブレーキ負圧が減少するような状態、
    あるいは運転者の意に反した燃料噴射がある場合に、前
    記ブレーキ制御手段を作動させるブレーキ補助制御手段
    とを備えたことを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 アクセル操作に応じてスロットルバルブ
    をアクチュエータで駆動して該スロットルバルブ開度を
    制御する電子スロットル制御手段と、 車両の走行状態および走行環境に応じて車両を安定させ
    るようにブレーキを制御する車両安定制御手段と、 前記電子スロットル制御系が故障した時に、前記車両安
    定制御手段のブレーキを補助的に動作させるブレーキ補
    助制御手段とを備えたことを特徴とする車両制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両制御装置において、 前記電子スロットル制御系の故障を検出し、故障時には
    スロットル開度を所定の開度に固定して所定空気量をエ
    ンジンに供給するスロットルオープナー処理およびエン
    ジンの気筒への燃料供給を強制的に停止する燃料カット
    処理を実行するフェイルセーフ手段を有し、 前記ブレーキ補助制御手段は、前記フェイルセーフ手段
    による燃料カット処理中およびスロットルオープナー処
    理中において作動するものである車両制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の車両制御装置に
    おいて、 前記ブレーキ補助制御手段は、ブレーキペダルまたはア
    クセルペダルに応じて作動するものである車両制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の車両制
    御装置において、 前記ブレーキ補助制御手段は、スロットルバルブの指令
    開度と該バルブの実開度との差、エンジン回転数変化、
    車速変化のうちの少なくともいずれか1つが所定値以上
    の時に作動するものである車両制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の車両制御装置において、 前記燃料カット処理は、退避走行するために所定空気量
    をエンジンに供給する状態で減筒制御を実行するもので
    ある車両制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両制御装置において、 前記ブレーキ補助制御手段は、前記減筒数に応じてブレ
    ーキ制動力を変えるようにしてなる車両制御装置。
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