JP3937774B2 - 車両の定速走行制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の定速走行を維持する定速走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の定速走行装置(オートクルーズ装置)は、車両の実際の車速と設定車速との偏差である車速偏差に基づいて内燃機関(エンジン)の出力を調整し、車両の定速走行を維持するものである。オートクルーズ装置として、補助ブレーキの作動制御を伴って車両の定速走行を維持するものも知られている。
【0003】
近年、車両の制御の複雑化に伴い、車載コンピュータ(マイコン)に記憶させる制御情報量も莫大となってきており、大きな記憶容量のマイコンが必要になってきている。マイコンの大型化はコスト高につながるため、汎用の複数のマイコンに制御情報を分散して記憶することが望ましい。しかしながら、複数のマイコンに分散させることにより、これらをつなぐ配線の複雑化を招く虞がある。このような問題に対して、例えば、特開平09-135257 号公報等により、このようなマイコンを備える複数の装置を共通の車載通信回線によって互いに接続し、各装置(マイコン)間でデータ通信を行うようにすることで、車両内の配線の複雑化を回避する技術が知られている。このような技術の導入により、車載通信回線を介して複数のマイコン間で制御を協調させて配線の複雑化が回避されている。
【0004】
例えば、エンジンの出力制御を担うエンジンECUとオートクルーズ装置によるオートクルーズ制御を始め坂道発進補助や駐車ブレーキ補助等の制御を担うビークルECUとが共通の車載通信回線により接続され、エンジンECUとビークルECUとが車載通信回線を介してデータを送受信することにより出力制御やオートクルーズ制御の制御ロジックを協働させて各種制御が実行されている。オートクルーズ制御を実行する場合、エンジンECUとビークルECUに組み込まれたオートクルーズ用の制御ロジックを協働させてオートクルーズを実行するようになっている。
【0005】
つまり、ビークルECU側からオートクルーズの設定等に係る運転者の意思情報がエンジンECU側に送られ、エンジンECU側で出力の制御指令等が出力されてオートクルーズが実施されたり、エンジンECU側からオートクルーズの解除信号がビークルECU側に送られ、ビークルECU側でオートクルーズを解除するための信号がエンジンECU側に送られ、エンジンECU側で出力の制御指令等が出力されてオートクルーズが解除されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンECUとビークルECUに組み込まれたオートクルーズ用の制御ロジックを協働させてオートクルーズを実行するオートクルーズ装置では、車載通信回線を介してデータを送受信することにより制御ロジックを協働させている。このため、車載通信回線に異常が生じた場合には、運転者の意思でオートクルーズの解除や車速の変更ができなくなる虞があった。
【0008】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、目標車速の変更情報が内燃機関制御手段に送られたときにのみ指示値が急変しない状態で目標車速を変更することができる車両の定速走行制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明では、内燃機関の出力制御を担う内燃機関制御手段と定速走行制御を担う定速走行制御手段とが共通の車載通信回線により接続され、内燃機関制御手段と定速走行制御手段とが車載通信回線を介してデータを送受信することにより定速走行用の制御ロジックを協働させて定速走行を実行し、内燃機関制御手段は、定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれないにも拘らず目標車速の指示値が増減している場合には、目標車速の指示値を破棄して実行中の目標車速値により定速走行制御を継続し、目標車速変更の実行を指示する情報が含まれない場合には、車載通信回線の異常により、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が誤った値で内燃機関制御手段に受信された場合でも、目標車速の変更は行われず、実車速の急変等がなく安全に定速走行が継続されるようにしたものである。
【0010】
上記目的を達成するための請求項2に係る本発明では、内燃機関の出力制御を担う内燃機関制御手段と定速走行制御を担う定速走行制御手段とが共通の車載通信回線により接続され、内燃機関制御手段と定速走行制御手段とが車載通信回線を介してデータを送受信することにより定速走行用の制御ロジックを協働させて定速走行を実行し、内燃機関制御手段は、定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれ、且つ所定時間内の目標車速の指示値の変化率が所定範囲を越えている場合には、目標車速の指示値に代えて予め定められた所定の目標車速規制値により定速走行制御を継続し、車載通信回線の異常により、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに大きすぎる誤った値で内燃機関制御手段に受信された場合でも、目標車速の変更が急激には行われず、実車速の急変等がなく安全に定速走行が継続されるようにしたものである。
【0011】
請求項3に係る本発明では、内燃機関制御手段は、非定速走行状態から定速走行状態に移行する際に、定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と実車速とを比較し、目標車速の指示値と実車速の指示値の差が第2所定範囲以内の場合には、目標車速の指示値を採用して定速走行制御を開始するようにし、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、また、急加速または急減速から定速走行に移行した場合でも、的確な目標車速を設定して定速走行を開始できるようにしたものである。
【0012】
請求項4に係る本発明では、内燃機関制御手段は、定速走行の一時解除状態から再び定速走行状態に移行する際に、定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と一時解除前の最終目標車速とを比較し、目標車速と最終目標車速に差がある場合には、目標車速の指示値を破棄して最終目標車速により定速走行制御を開始するようにし、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、的確な目標車速により定速走行に復帰できるようにしたものである。
【0013】
請求項5に係る本発明では、内燃機関制御手段又は定速走行制御手段が車載通信回線の通信不能状態を検出したときは、前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段に組み込まれた定速走行用の制御ロジックを協働させた定速走行を中止するようにし、車載通信回線自体の故障時に定速走行を中止することで、より安全性が高められるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態例に係る定速走行制御装置の概略ブロックを示してある。
【0015】
本実施形態例の定速走行制御装置のコントロールユニット1は、内燃機関(エンジン)の出力制御を担う内燃機関制御手段としてのエンジンECU2と定速走行制御(オートクルーズ制御)を担う定速走行制御手段ととしてのビークルECU3が共通の車載通信回線(通信回線:CAN通信)4により接続され、エンジンECU2とビークルECU3とが通信回線4を介してデータを送受信することによりエンジンECU2とビークルECU3に組み込まれた定速走行(オートクルーズ)用の制御ロジックを協働させてオートクルーズを実行する機能を有している。
【0016】
エンジンECU2には、燃料の供給を制御する、例えば、ディーゼルエンジンの電子ガバナに信号を送って燃料供給量を制御する燃料噴射制御部、補助ブレーキ(本実施形態例では、排気ブレーキ、圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置)の作動を制御する補助ブレーキ制御部、車速の制限を制御する車速制限制御部等が備えられている。ビークルECU3には、オートクルーズ制御部を始め、坂道発進時の走行補助を行う坂道発進制御部、駐車ブレーキが作動中に車両が移動した際にブレーキを効かせ側に働かせる駐車ブレーキ補助制御部、停止時にエンジンを停止させるアイドルストップ制御部等が備えられている。また、エンジンECU2及びビークルECU3のそれぞれには、フェールセーフ制御部が備えられている。尚、エンジンECU2及びビークルECU3に備えられた制御部は一例である。
【0017】
エンジンECU2にはクラッチSW5、ニュートラルSW6が接続され、クラッチの断接状況(クラッチペダルの踏み込み状況)及びニュートラル状況(ニュートラルもしくはシフト)が入力される。また、エンジンECU2には補助ブレーキである排気ブレーキSW7及び圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8が接続され、それぞれのスイッチの入切が入力される。また、エンジンECU2には、エンジン回転センサ9、第1アクセルセンサ10、第2アクセルセンサ11及び車速センサ12が接続され、エンジン回転速度、アクセル開度、車速の信号が入力される。
【0018】
エンジンECU2からは、燃料噴射装置13、排気ブレーキ装置14及び圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置15に動作の指令が出力される。排気ブレーキ装置14は、排気管の絞りに応じた排気の流れ抵抗によって制動力を得るものであり、圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置15は、例えば、適当なエンジンシリンダに設けられた第3弁を圧縮行程から膨張行程にかけて開きピストンの下降力を弱めることで制動力を得るものである。
【0019】
一方、ビークルECU3には、オートクルーズのメインSW21、セットSW22、リジュームSW23及びキャンセルSW24が接続されている。車両の走行中にメインSW21を操作して所望の走行速度に達したときに、セットSW22を操作することでこの時の車速が設定車速(目標車速)として設定されてオートクルーズ制御が開始される。オートクルーズ制御が開始されると、エンジンの出力や補助ブレーキ等が調整されて現在の車速が設定された目標車速に維持されるようになっている。リジュームSW23は、オートクルーズ一時解除からの復帰と、オートクルーズ車速の増加を行わせるものとなっている。キャンセルSW24はオートクルーズ制御をキャンセルするものとなっている。
【0020】
また、ビークルECU3には第1ブレーキSW25及び第2ブレーキSW26が接続され、ブレーキペダルの踏み込み状況が検出される。更に、ビークルECU3には車速センサ12の信号が入力される。
【0021】
ビークルECU3からは、クルーズランプ27、第1段リターダ28、第2段リターダ29に信号が送られる。クルーズランプ27はオートクルーズ制御が開始されると点灯するもので、第1段リターダ28、第2段リターダ29はビークルECU3からの指令により制動力を得るもので、例えば、流体リターダにおけるステータのブレード角を変化させてリターダの流量を調整し、プロペラシャフトの回転抵抗を増加させることで制動力を得るものである。
【0022】
そして、エンジンECU2とビークルECU3とは、通信回線4を介してデータが送受信され、オートクルーズ制御を実行する。エンジンECU2からは、エンジン回転速度情報、ニュートラル情報、クラッチ情報、補助ブレーキ情報、アクセル開度情報、フェールセーフ状況、オートクルーズ解除要求情報等がビークルECU3に送られる。ビークルECU3からは、目標車速情報、排気ブレーキ装置作動要求情報、圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置作動要求、オートクルーズの各SWの操作情報等がエンジンECU2に送られる。
【0023】
オートクルーズ制御を実行する場合、ビークルECU3からオートクルーズの設定等に係る運転者の意思情報、即ち、オートクルーズの各SWの操作情報がエンジンECU2に送られ、エンジンECU2からは車両情報、即ち、エンジン回転速度情報、ニュートラル情報、クラッチ情報、補助ブレーキ情報、アクセル開度情報、フェールセーフ状況等がビークルECU3に送られる。ビークルECU3では入力情報に基づいて目標車速を演算し、目標車速情報や補助ブレーキ装置の作動要求情報等がエンジンECU2に送られる。エンジンECU2では、ビークルECU3から送られた情報に基づいてエンジンの出力制御(補助ブレーキ装置の操作制御)が実施され、車両の速度を目標車速に維持する。
【0024】
また、エンジンECU2に入力されるクラッチSW5、ニュートラルSW6、排気ブレーキSW7及び圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8の情報がビークルECU3に送られてオートクルーズ制御の一時解除やキャンセルが実施される。即ち、エンジンの出力制御で使用している信号を用いてオートクルーズ制御をキャンセルする時の信号としている。この場合、ビークルECU3では、各種条件の信号により目標車速を例えば零としてエンジンECU2に出力してオートクルーズ制御の一時解除やキャンセルが実施される。また、ビークルECU3に入力される運転者の意思情報がオートクルーズ制御の一時解除やキャンセルの情報の場合も同様に目標車速を例えば零としてエンジンECU2に出力してオートクルーズ制御の一時解除やキャンセルが実施される。
【0025】
そして、エンジンECU2とビークルECU3の間の信号の送受信は、メインSW21が操作された後に行われ、エンジンECU2側ではビークルECU3からの信号の受信中にのみオートクルーズ制御に係わる操作が実行され、ビークルECU3側ではエンジンECU2からの信号の受信中にのみオートクルーズ制御に係わる操作が実行される。つまり、エンジンECU2とビークルECU3には、タイムアウトエラー検出時間内に相手側のECUからの信号の受信がない場合には、通信回線4の異常(通信不能状態)としてオートクルーズ制御に係わる制御を解除(中止)する機能が備えられている。通信回線4の異常(通信不能状態)により、オートクルーズ制御に係わる制御を解除した後の復帰は、キーオフの後となっている。
【0026】
以下図2乃至図9に基づいてエンジンECU2とビークルECU3が通信回線4で接続されたコントロールユニット1でのオートクルーズ制御に係わる制御の具体的な状況について説明する。
【0027】
図2乃至図4に基づいてビークルECU3におけるオートクルーズ制御の機能を説明する。図2にはビークルECU3のオートクルーズ制御の状態遷移状況、図3には完全解除条件、図4には一時解除条件を示してある。
【0028】
図2に示すように、ビークルECU3におけるオートクルーズ制御における制御モードは、オートクルーズ完全解除モード(通常モード)、オートクルーズ待機モード、オートクルーズモード、オートクルーズ一時解除モードとなっている。そして、各モード間の遷移ABCDEのための成立条件が設定されている。
【0029】
オートクルーズ完全解除モードからオートクルーズ待機モードへの遷移Aの条件は、メインSW21が操作された時となっている。オートクルーズ待機モード、オートクルーズモード及びオートクルーズ一時解除モードからオートクルーズ完全解除モードへの遷移Bの条件は、図3に示した条件(完全解除条件)となった時、つまり、図3の(1)乃至(7)の何れかが成立した時となっている。即ち、遷移Bの条件は、(1)コントロールユニット1の電源がOFFからON、(2)メインSW21がOFF、(3)車速が最低車速H1km/h(例えば、25km/h)以下、(4)仮想ギヤ段が例えばn速(例えば4速)未満、(5)ビークルECU3に異常あり、(6)エンジンECU2に異常あり、(7)タイムアウトエラー発生、のいずれかの成立である。
【0030】
従って、ビークルECU3でタイムアウトエラーが発生(通信回線4の異常)した場合(エンジンECU2からの信号の受信不能)には、遷移Bの条件が成立してオートクルーズ完全解除モードとなり、オートクルーズ制御に係わる制御が解除(中止)される。このため、通信回線4自体の故障時にオートクルーズ制御が中止されてより安全性を高めることができる。
【0031】
オートクルーズ待機モードからオートクルーズモードへの遷移Cの条件は、図3に示した条件が不成立で、且つ、図4に示した条件(一時解除条件)が不成立となった時、つまり、図3の▲1▼乃至▲7▼の何れかとなる条件が成立していない時で、且つ、図4の▲1▼乃至▲7▼の何れかとなる条件が成立していない時で、且つ、車速が所定車速H2km/h(例えば、40km/h)以上で、セットSW22がONからOFFの時となっている。図4の▲1▼乃至▲7▼は、▲1▼クラッチSW5による踏み込み状態信号、▲2▼ニュートラルSW6によるニュートラル状態信号、▲3▼キャンセルSW24がON(入り)、▲4▼第1ブレーキSW25がON、▲5▼第2ブレーキSW26がON、▲6▼排気ブレーキSW7がON(入り)、▲7▼圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8がON(入り)、である。
【0032】
オートクルーズモードからオートクルーズ一時解除モードへの遷移Dの条件は、図4の▲1▼乃至▲7▼の何れかとなる一時解除条件が成立となった時である。オートクルーズ一時解除モードからオートクルーズモードへの遷移Eの条件は、図3に示した条件が不成立で、且つ、図4に示した条件が不成立で、且つ、車速が所定車速H2km/h(例えば、40km/h)以上で、且つ、リジュームSW23がONからOFFもしくはセットSW22がONからOFFの時となっている。
【0033】
また、ビークルECU3には、図5に示すように、センサ類の異常を判定するフェールセーフ機能が備えられている。図5にはビークルECU3のフェールセーフ機能を示してある。図5に示すように、異常判定の項目としては、車速センサ12の異常判定、ブレーキSWの異常判定、セットSW22またはリジュームSW23の異常判定、通信回線の通信不能判定となっている。
【0034】
車速センサ12の第1の異常判定は、オートクルーズ制御中に車速パルス入力が所定時間(例えば、0.05秒) なかった場合に異常と判定され、この場合、オートクルーズを完全解除にする。復帰条件は、コントロールユニット1の電源OFFである。
【0035】
また、車速センサ12の第2の異常判定は、クラッチSW5による踏み込み開放状態の検出で、且つ、ニュートラルSW6によるシフト状態の検出で、且つ、エンジン回転数が所定回転数(例えば、1000rpm )以上で、且つ、車速パルスが第2所定時間(第2所定時間>所定時間:例えば、5秒) ない場合に異常と判定され、この場合、オートクルーズ突入を禁止する。復帰条件は、クラッチSW5による踏み込み開放状態の検出で、且つ、ニュートラルSW6によるシフト状態の検出で、且つ、エンジン回転数が所定回転数(例えば、1000rpm )以上で、且つ、車速パルスの入力がある時である。
【0036】
ブレーキSWの異常判定は、メインSW21がONで、且つ、第1ブレーキSW25と第2ブレーキSW26の理論アンマッチの場合に異常と判定され、この場合、オートクルーズを完全解除にする。復帰条件は、コントロールユニット1の電源OFFである。
【0037】
セットSW22またはリジュームSW23の異常判定は、セットSW22がONで、且つ、リジュームSW23がONの場合に異常と判定され、この場合、オートクルーズを完全解除にする。復帰条件は、コントロールユニット1の電源OFFである。
【0038】
更に、通信回線の通信不能判定は、タイムアウトエラー検出時間内にエンジン2からの信号の受信がない場合に通信回線4の異常(通信不能状態)と判定され、この場合、オートクルーズを完全解除にする。復帰条件は、コントロールユニット1の電源OFFである。
【0039】
図6に基づいてエンジンECU2におけるオートクルーズ制御の機能を説明する。図6にはエンジンECU2のオートクルーズ制御の状態遷移状況を示してある。
【0040】
図6に示すように、エンジンECU2におけるオートクルーズ制御における制御モードは、オートクルーズ完全解除モード(通常モード)、オートクルーズモード、オートクルーズ一時解除モードとなっている。そして、各モード間の遷移FGHIのための成立条件が設定されている。
【0041】
オートクルーズ完全解除モードからオートクルーズ一時解除モードへの遷移Fの条件は、通信回線4を通してビークルECU3からの信号を受信した時となっている。オートクルーズモード及びオートクルーズ一時解除モードからオートクルーズ完全解除モードへの遷移Gの条件は、通信回線4を通してビークルECU3からの信号の受信がない時となっている。
【0042】
従って、エンジンECU2でタイムアウトエラーが発生(通信回線4の異常)した場合(ビークルECU3からの信号の受信不能)には、遷移Gの条件が成立してオートクルーズ完全解除モードとなり、オートクルーズ制御に係わる制御が解除(中止)される。このため、通信回線4自体の故障時にオートクルーズ制御が中止されてより安全性を高めることができる。
【0043】
オートクルーズモードからオートクルーズ一時解除モードへの遷移Hの条件は、オートクルーズ制御情報の解除、または、目標車速が0km/h、または、排気ブレーキSW7がON、または、圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8がON、または、クラッチSW5による踏み込みの検出、または、ニュートラルSW6によるニュートラル状態の検出の時となっている。
【0044】
オートクルーズ一時解除モードからオートクルーズモードへの遷移Iの条件は、オートクルーズ制御情報のセット時またはリジューム時で、且つ、目標車速が所定車速範囲内(例えば、40km/h以上で90km/h以下)の時となっている。
【0045】
図6に示したように、上述したエンジンECU2では、オートクルーズ一時解除モードになった後でなければオートクルーズモードにはならない。尚、遷移Iの条件にならない場合には、セット信号及びリジューム信号をエンジンECU2に送らない機能をビークルECU3に付加することも可能である。
【0046】
また、エンジンECU2には、図7に示すように、通信状況の異常判定及び通信回線の通信不能判定を行うフェールセーフ機能が備えられている。図7にはエンジンECU2のフェールセーフ機能を示してある。図7に示すように、通信状況の異常判定としては、オートクルーズ制御中に目標車速がエンジンECU2で誤認識された場合の判定となっている。
【0047】
オートクルーズ走行時の場合のフェールセーフ処置は、エンジンECU2でセットSW22及びリジュームSW23の信号を監視し、セットSW22またはリジュームSW23の信号がないときには、目標車速データのみが変化しても、変化した目標車速の値を制御に使用しないようになっている。
【0048】
つまり、ビークルECU3から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報(セットSW22またはリジュームSW23の信号データ)が含まれないにも拘らず目標車速の指示値が増減している場合には、目標車速の指示値を破棄して実行中の目標車速値によりオートクルーズ制御を継続する機能となっている。このため、目標車速を高く誤認識した場合の車両の急加速が防止され、目標車速を低く誤認識した場合の車両の急減速が防止される。
【0049】
従って、ビークルECU3から送信されたデータにノイズが混入して、目標車速が誤った値でエンジンECU2に受信された場合でも、目標車速の変更は行われないので、実車速の急変等がなく安全にオートクルーズ走行が継続される。
【0050】
目標車速変更中の場合のフェールセーフ処置は、エンジンECU2でセットSW22及びリジュームSW23の信号を監視し、セットSW22またはリジュームSW23の信号の一方のみONの時に、目標車速の変化量が一定範囲から外れたら、エンジンECU2側で目標車速の変化量を規制して目標車速規制値を設定するようになっている。即ち、明らかに差が大きな目標車速と認識した場合には目標車速を規制して車速の急変をなくすようにしている。
【0051】
つまり、ビークルECU3から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報(セットSW22またはリジュームSW23の信号データ)が含まれ、且つ、所定時間内の目標車速の指示値の変化率が所定範囲(例えば、2km/secの増速率もしくは減速率)を越えている場合には、目標車速の指示値を代えて予め定められた目標車速規制値によりオートクルーズ制御を継続する機能となっている。このため、目標車速の変化率を高く誤認識した場合の車両の急加速が防止され、目標車速の変化率を低く誤認識した場合の車両の急減速が防止される。
【0052】
従って、ビークルECU3から送信されたデータにノイズが混入して、目標車速が明らかに大きすぎる変化の指示値でエンジンECU2に受信された場合でも、目標車速の変更が急激には行われないので、実車速の急変等がなく安全にオートクルーズ走行が継続される。
【0053】
更に、通信回線の通信不能判定は、タイムアウトエラー検出時間内にビークルECU3からの信号の受信がない場合に通信回線4の異常(通信不能状態)と判定され、この場合、オートクルーズを完全解除にする。復帰条件は、コントロールユニット1の電源OFFである。
【0054】
更に、エンジンECU2には、図8に示すように、ビークルECU3から送信されたオートクルーズSW(セットSW22またはリジュームSW23)の操作情報に対する目標車速の確認による異常判定を行う機能が備えられている。図8にはエンジンECU2の目標車速の確認による異常処理を示してある。
【0055】
図8(a) に示すように、セットSW22が操作されて非オートクルーズ走行状態からオートクルーズ走行状態に移行する際に、ビークルECU3から送信された目標車速の指示値と、車速センサ12からエンジンECU2に入力された実車速とが比較される。比較の結果、目標車速の指示値と実車速との差が第2所定範囲とての±Skm/h(例えば、±5km/h)内の場合には、目標車速の指示値を採用してオートクルーズ制御を開始する。目標車速の指示値と実車速との差が±Skm/hを外れる場合には、目標車速異常として現状の実車速を目標車速としてオートクルーズ制御を開始する。
【0056】
このため、ビークルECU3から送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、また、急加速または急減速からオートクルーズ制御に移行した場合でも、的確な目標車速を設定してオートクルーズ制御を開始することができる。
【0057】
図8(b) に示すように、リジュームSW23が操作されてオートクルーズ制御の一時解除状態から再びオートクルーズ走行状態に移行する際に、ビークルECU3から送信された目標車速の指示値と、一時解除前の最終目標車速(前回一時解除時の目標車速)とが比較される。比較の結果、目標車速の指示値と一時解除前の最終目標車速とに差がある場合には、目標車速の指示値を破棄して最終目標車速(現状の目標車速)によりオートクルーズ制御に復帰する。目標車速の指示値と一時解除前の最終目標車速とが一致している場合には、ビークルECU3から送信された目標車速の指示値によりオートクルーズ制御に復帰する。
【0058】
このため、ビークルECU3から送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、的確な目標車速を設定してオートクルーズ制御に復帰することができる。
【0059】
上述した定速走行装置では、排気ブレーキSW7及び/または圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8(以下補助ブレーキSWと称する)を運転者が操作して排気ブレーキ及び/または圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置(以下補助ブレーキと称する)を作動させた場合、補助ブレーキSWの信号がエンジンECU2からビークルECU3に送られる。補助ブレーキSWの信号はオートクルーズの解除条件の成立の信号となっているため、ビークルECU3では補助ブレーキSWの信号を受信すると、ビークルECU3でのオートクルーズ制御を停止すると共に、目標車速の指示値の送信を停止してオートクルーズ制御を解除するための情報をエンジンECU2に送り、エンジンECU2では送られた解除情報に基づいてオートクルーズ制御を停止する。
【0060】
ところで、通信回線4の信号にノイズが発生する等して通信回線4に異常が生じることも考えられる。通信回線4に異常が生じると、エンジンECU2からビークルECU3に送られるオートクルーズの解除条件の成立の信号となる補助ブレーキSWのON情報がOFF情報(補助ブレーキ非作動)に変わることも想定される。このような場合、運転者は補助ブレーキを作動させてオートクルーズ制御を解除する状態にしたにも拘らず、ビークルECU3からはオートクルーズ制御のための目標車速情報がエンジンECU2に送信され、エンジンECU2ではオートクルーズ制御を継続する虞があった。
【0061】
そこで、エンジンECU2には、補助ブレーキSWのON信号が入力された場合(予め設定されたオートクルーズ制御を停止する条件が成立した場合)、ビークルECU3から送信されたデータ内にオートクルーズ制御のための目標車速情報(目標車速の指示値)が存在していても、エンジンECU2でのオートクルーズ制御を停止する機能が備えられている。そして、オートクルーズ制御を停止するとき、オートクルーズの解除条件の成立の信号となる補助ブレーキSWのON情報を含めたデータをビークルECU3に送信する機能が備えられている。
【0062】
このため、エンジンECU2からビークルECU3に送信されたデータにノイズが混入して補助ブレーキSWのON情報がOFF情報に変わった場合(オートクルーズ制御を停止する情報が伝わらない場合)に、ビークルECU3から目標車速の指示値の送信があってもオートクルーズ制御は停止されて継続されることはない。
【0063】
また、オートクルーズ制御を停止するとき、エンジンECU2からはオートクルーズの解除条件の成立の信号となる補助ブレーキSWのON情報を含めたデータがビークルECU3に送信されているので、ビークルECU3のオートクルーズ制御も停止して目標車速の指示値が送信されないので、補助ブレーキを非作動状態にしたときに(補助ブレーキSWをOFF)、運転者がオートクルーズの設定等の操作を行わないにも拘らず、補助ブレーキの解除と同時に、ビークルECU3から送信される目標車速情報によりオートクルーズ制御が再開されて車速の急変が生じることがない。
【0064】
更に、エンジンECU2は、オートクルーズの解除条件の成立を示す信号として、2つの補助ブレーキSWの信号(排気ブレーキSW7及び圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW8の信号)を含めたデータをビークルECU3に送信している。その外にも、補助ブレーキSWの信号以外に、クラッチSW5及びニュートラルSW6の信号もオートクルーズの解除条件の成立を示す信号として送信されている。更に、オートクルーズの解除条件の成立を示す信号として、解除条件の成立自体の信号もオートクルーズの解除条件の成立を示す信号として送信されている。
【0065】
ビークルECU3には、エンジンECU2から送信されたオートクルーズの解除条件の成立を示す信号がデータ内に少なくとも1つ存在していることを確認した場合に、エンジンECU2に目標車速の指示値の送信を停止するようになっている。また、エンジンECU2は、オートクルーズの解除条件の成立を示す信号をビークルECU3に送信したにも拘らず、ビークルECU3から送信されたデータ内に目標車速の指示値が存在している場合に、オートクルーズの解除条件の成立を示す信号を含めたデータを継続してビークルECU3に送信するようになっている。
【0066】
ビークルECU3に送信されるオートクルーズの解除条件の成立を示す信号を複数としているので、より確実にビークルECU3側の停止処理が可能となり、ノイズ混入に対して安全性を高めることができる。また、オートクルーズの解除条件の成立を示す信号を再送するようにしているので、ビークルECU3側の停止処理がより確実となる。
【0067】
図9に基づいて補助ブレーキSWが操作された際の上述した本実施形態例の動作状況を説明する。図9には補助ブレーキSWが操作された際の制御状況のタイムチャートを示してある。図9(a)(b)(c) がビークルECU3側の制御状況で、図9(a) は目標車速の指示状況、図9(b) はオートクルーズ制御の指示状況、図9(c) は受信した補助ブレーキSWの情報である。また、図9(d)(e)(f) がエンジンECU2側の制御状況で、図9(d) はオートクルーズ制御の情報、図9(e) は補助ブレーキSWの状態、図9(f) はオートクルーズ制御の解除要求である。そして、図9(g) が実車速の状況である。
【0068】
時刻t1でオートクルーズ制御が開始され、図9(a)(b)に示すように、ビークルECU3側で目標車速の指示が出力されると共にオートクルーズ制御の指示が作動状態になり、図9(d) に示すように、エンジンECU2側でオートクルーズ制御が作動状態となる。そして、図9(g) に示すように、実車速が目標車速に維持される。
【0069】
時刻t2で図9(e) に示すように、補助ブレーキSWがONになると、図9(d) に示すように、エンジンECU2側でオートクルーズ制御が停止状態となると共に、図9(f) に示すように、オートクルーズ制御解除要求がありとなってビークルECU3側にオートクルーズ制御解除要求が送信される。
【0070】
通常の場合、時刻t2で図9(c) に示すように、ビークルECU3側で補助ブレーキSWがONになる情報が得られる。そして、図9(a)(b)に示すように、ビークルECU3側で目標車速の指示が出力されなくなると共にオートクルーズ制御の指示が停止状態になる。時刻t3で図9(e) に示すように、補助ブレーキSWがOFFになると、図9(f) に示すように、オートクルーズ制御解除要求がなしになり、図9(c) に示すように、ビークルECU3側で補助ブレーキSWがOFFになる情報が得られる。
【0071】
通信回線4の信号にノイズが発生する等して通信回線4に異常が生じた場合、時刻t2で図9(c) に点線で示すように、ビークルECU3側で補助ブレーキSWがONになる情報が得られず補助ブレーキSWがOFFのままとなる。補助ブレーキSWがOFFのままであると、図9(a)(b)に点線で示すように、目標車速の指示が出力されたままになると共にオートクルーズ制御の指示が作動のままとなる。
【0072】
本実施形態例では、このような状態を回避するために、エンジンECU2側で補助ブレーキSWがONを検出した際に、図9(d) に示すように、エンジンECU2側でオートクルーズ制御を停止状態としている。これにより、エンジンECU2からビークルECU3に送信されたデータにノイズが混入して補助ブレーキSWのON情報がOFF情報に変わった場合(オートクルーズ制御を停止する情報が伝わらない場合)に、ビークルECU3から目標車速の指示値の送信があってもオートクルーズ制御は停止されて継続されることはない。
【0073】
また、エンジンECU2側で補助ブレーキSWがONを検出した際に、図9(f) に示すように、オートクルーズ制御解除要求をビークルECU3側に送信するようにしている。これにより、図9(a)(b)に示すように、目標車速の指示が出力されなくなると共にビークルECU3側でのオートクルーズ制御の指示が停止状態となる。このため、補助ブレーキSWをOFFにしても、目標車速の指示がビークルECU3からエンジンECU2に送られることがなくなり、補助ブレーキSWをOFFにしたときにオートクルーズ制御が再開することがなく、図9(g) に点線で示すように、実車速が急激に上昇することがない。
【0074】
【発明の効果】
請求項1の本発明は、定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれないにも拘らず目標車速の指示値が増減している場合には、目標車速の指示値を破棄して実行中の目標車速値により定速走行制御を継続するようにしたので、目標車速変更の実行を指示する情報が含まれない場合には、車載通信回線の異常により、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が誤った値で内燃機関制御手段に受信されても、目標車速の変更は行われず、実車速の急変等がなく安全に定速走行が継続されるようになる。
【0075】
請求項2の本発明は、定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれ、且つ所定時間内の目標車速の指示値の変化率が所定範囲を越えている場合には、目標車速の指示値に代えて予め定められた所定の目標車速規制値により定速走行制御を継続するようにしたので、車載通信回線の異常により、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに大きすぎる誤った値で内燃機関制御手段に受信されても、目標車速の変更が急激には行われず、実車速の急変等がなく安全に定速走行が継続されるようになる。
【0076】
請求項3の本発明では、非定速走行状態から定速走行状態に移行する際に、定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と実車速とを比較し、目標車速の指示値と実車速の指示値の差が第2所定範囲以内の場合には、目標車速の指示値を採用して定速走行制御を開始するようにしたので、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、また、急加速または急減速から定速走行に移行した場合でも、的確な目標車速を設定して定速走行を開始することができる。
【0077】
請求項4の本発明は、定速走行の一時解除状態から再び定速走行状態に移行する際に、定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と一時解除前の最終目標車速とを比較し、目標車速と最終目標車速に差がある場合には、目標車速の指示値を破棄して最終目標車速により定速走行制御を開始するようにしたので、送信されたデータにノイズが混入して目標車速が明らかに誤った値となっても、的確な目標車速により定速走行に復帰することができる。
【0078】
請求項5の本発明は、車載通信回線の通信不能状態を検出したときは、前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段に組み込まれた定速走行用の制御ロジックを協働させた定速走行を中止するようにしたので、車載通信回線自体の故障時に定速走行を中止することで、より安全性が高められるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る定速走行制御装置の概略ブロック図。
【図2】ビークルECU3のオートクルーズ制御の状態遷移状況図。
【図3】完全解除条件の表図。
【図4】一時解除条件の表図。
【図5】ビークルECU3のフェールセーフ機能の表図。
【図6】エンジンECU2のオートクルーズ制御の状態遷移状況図。
【図7】エンジンECU2のフェールセーフ機能の表図。
【図8】エンジンECU2の目標車速の確認による異常処理の表図。
【図9】補助ブレーキSWが操作された際の制御状況のタイムチャート。
【符号の説明】
1 コントロールユニット
2 エンジンECU
3 ビークルECU
4 通信回線
5 クラッチSW
6 ニュートラルSW
7 排気ブレーキSW
8 圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置SW
9 エンジン回転センサ
10 第1アクセルセンサ
11 第2アクセルセンサ
12 車速センサ
13 燃料噴射装置
14 排気ブレーキ装置
15 圧縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置
21 メインSW
22 セットSW
23 リジュームSW
24 キャンセルSW
25 第1ブレーキSW
26 第2ブレーキSW
27 クルーズランプ
28 第1段リターダ
29 第2段リターダ
Claims (5)
- 内燃機関の出力制御を担う内燃機関制御手段と定速走行制御を担う定速走行制御手段とが共通の車載通信回線により接続され、前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段とが前記車載通信回線を介してデータを送受信することにより前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段に組み込まれた定速走行用の制御ロジックを協働させて定速走行を実行する機能を有し、
前記内燃機関制御手段は、前記定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれないにも拘らず目標車速の指示値が増減している場合には、該目標車速の指示値を破棄して実行中の目標車速値により定速走行制御を継続する機能を有している
ことを特徴とする車両の定速走行制御装置。 - 内燃機関の出力制御を担う内燃機関制御手段と定速走行制御を担う定速走行制御手段とが共通の車載通信回線により接続され、前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段とが前記車載通信回線を介してデータを送受信することにより前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段に組み込まれた定速走行用の制御ロジックを協働させて定速走行を実行する機能を有し、
前記内燃機関制御手段は、前記定速走行制御手段から送信されたデータ内に目標車速変更の実行を指示する情報が含まれ、且つ所定時間内の目標車速の指示値の変化率が所定範囲を越えている場合には、前記目標車速の指示値に代えて予め定められた所定の目標車速規制値により定速走行制御を継続する機能を有している
ことを特徴とする車両の定速走行制御装置。 - 請求項1もしくは請求項2において、前記内燃機関制御手段は、非定速走行状態から定速走行状態に移行する際に、前記定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と実車速とを比較し、前記目標車速の指示値と前記実車速の指示値の差が第2所定範囲以内の場合には、前記目標車速の指示値を採用して定速走行制御を開始する機能を有している
ことを特徴とする車両の定速走行制御装置。 - 請求項1もしくは請求項2において、前記内燃機関制御手段は、定速走行の一時解除状態から再び定速走行状態に移行する際に、前記定速走行制御手段から送信されたデータ内の目標車速の指示値と一時解除前の最終目標車速とを比較し、前記目標車速と前記最終目標車速に差がある場合には、前記目標車速の指示値を破棄して前記最終目標車速により定速走行制御を開始する機能を有している
ことを特徴とする車両の定速走行制御装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、前記内燃機関制御手段又は前記定速走行制御手段が前記車載通信回線の通信不能状態を検出したときは、前記内燃機関制御手段と前記定速走行制御手段に組み込まれた定速走行用の制御ロジックを協働させた定速走行を中止する機能を有している
ことを特徴とする車両の定速走行制御装置。
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