JP2000001486A - グアニジン誘導体 - Google Patents

グアニジン誘導体

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JP2000001486A
JP2000001486A JP12937699A JP12937699A JP2000001486A JP 2000001486 A JP2000001486 A JP 2000001486A JP 12937699 A JP12937699 A JP 12937699A JP 12937699 A JP12937699 A JP 12937699A JP 2000001486 A JP2000001486 A JP 2000001486A
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JP12937699A
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Kohei Takenaka
康平 竹中
Zenichi Inoue
善一 井上
Atsushi Akaha
厚 赤羽
Koji Machitani
晃司 町谷
Takashi Nakamura
隆志 中村
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒト及び動物の細胞内でのNa+ /H+ 交換
に対し強い阻害作用を持つ新規グアニジン誘導体および
それらの医薬として許容しうる塩を提供する。 【解決手段】 医薬として有用な、式: 【化1】 〔式中、R1 は式: 【化2】 の基(ここに、R3 は水素またはアミノ保護基であり、
4 は水素、低級アルキルなどmは整数0または1であ
る);2個以上の窒素原子を含有する複素環基;などR
2 は、各々に1個以上の適当な置換基を有していてもよ
いアリ−ルなどnは1〜6の整数である〕のグアニジン
誘導体およびそれらの医薬として許容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医薬として有用
な新規グアニジン誘導体およびそれらの医薬として許容
しうる塩に関するものである。より詳細には、本発明は
ヒト及び動物の細胞内でのNa+ /H+ 交換に対し強い
阻害作用を持つ新規グアニジン誘導体およびそれらの医
薬として許容しうる塩、それらの製造方法、それらを含
有してなる医薬組成物、およびヒトおよび動物の細胞内
におけるNa+ /H+ 交換に起因する疾病、たとえば、
心臓血管疾患、不整脈、脳血管疾患などの予防および/
或いは治療する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種のグアニジン誘導体は、心臓血管
疾患〔たとえば高血圧症、狭心症、心筋梗塞〕、不整
脈、脳血管疾患〔たとえば虚血性発作、出血性発作〕な
どの治療および/または予防に有用なNa+ /H+ 交換
阻害剤であることが知られている。たとえば、国際公開
番号WO96/04241は、Na+ /H+ 交換阻害活
性を有するグアニジン誘導体を開示しており、それらは
次式によって表わされる:
【0003】
【化25】 式中、R1 は水素、ヒドロキシ低級アルキル、保護され
たヒドロキシ低級アルキル、アシル低級アルコキシ、ア
シル低級アルケニルまたはアシルであり、R2 はアル低
級アルケニル;2個の適当な置換基で置換されたアリ−
ル;各々に1個以上の適当な置換基を有していてもよい
インデニル、インダニル、ジヒドロベンゾシクロヘプテ
ニル、ジ(またはテトラまたはヘキサまたはオクタまた
はデカ)ヒドロナフチル、シクロペンテニル、ジヒドロ
チエニル、ジヒドロフリルまたは複素二環式基;低級ア
ルキルチエニル;モノ(またはジ)ハロチエニル;モノ
(またはジまたはトリ)ハロ低級アルキルチエニル;ア
シルチエニル;ハロフリル;またはモノ(またはジまた
はトリ)ハロ低級アルキルフリルである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ヒトおよ
び動物の細胞内でNa+ /H+ 交換に対し強い阻害作用
を持ち、医薬として一層効果の高い新規グアニジン誘導
体およびそれらの医薬として許容しうる塩を見出すべく
鋭意研究した結果、完成されたものである。
【発明の実施の形態】
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の一目的は、細
胞でのNa+ /H+ 交換に対して強い阻害活性を有する
新規かつ有用なグアニジン誘導体およびそれらの医薬と
して許容しうる塩を提供することである。
【0006】この発明の他の目的は、該グアニジン誘導
体およびそれらの塩の製造法を提供することである。
【0007】この発明の別の目的は、該グアニジン誘導
体またはそれらの医薬として許容しうる塩を含有してな
る医薬組成物を提供することである。
【0008】この発明のさらに別の目的は、ヒトおよび
動物における心臓血管疾患、脳血管疾患、腎疾患、動脈
硬化、高脂血症、ショックなどの治療および/または予
防のための医薬としての該グアニジン誘導体またはそれ
らの医薬として許容しうる塩の用途を提供することであ
る。
【0009】本発明が目的とするグアニジン誘導体は新
規であり、つぎの一般式(I)によって表わすことがで
きる:
【化26】
【0010】式中、R1 は式:
【化27】 の基(ここに、R3 は水素またはアミノ保護基であり、
4 は水素、低級アルキル、アル低級アルキル、ヒドロ
キシ、低級アルコキシ、アル低級アルコキシ、アミノ、
低級アルキルアミノまたはアル低級アルキルアミノであ
り、mは整数0または1である);
【0011】式:
【化28】 の基;
【0012】式:
【化29】 の基;または
【0013】式:
【化30】 の基(ここに、Xはカルボニルまたはスルホニルであ
り、R5 およびR6 は、各々に、水素、低級アルキル、
アル低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アル
低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノまたはア
ル低級アルキルアミノである);2個以上の窒素原子を
含有する複素環基;または窒素原子含有複素環基N−オ
キシドであり、R2 は、各々に1個以上の適当な置換基
を有していてもよいアリ−ルまたは複素環基であり、n
は1〜6の整数である。およびそれらの医薬として許容
しうる塩である。
【0014】本発明の目的化合物(I)はつぎの製法に
よって製造できる。
【0015】製法(1)
【化31】
【0016】製法(2)
【化32】
【0017】製法(3)
【化33】
【0018】上記反応式中、R1 、R2 、R4 、mおよ
びnは各々上に定義した通りであり、R1 aは式
【化34】 の基(ここに、R5 およびR6 は各々上に定義した通り
である)または窒素原子含有複素環基であり、
【0019】R1 bは式
【化35】
【0020】(ここに、R5 およびR6 は各々上に定義
した通りである)または窒素原子含有複素環基N−オキ
シドであり、R3 aはアミノ保護基である。
【0021】出発化合物はつぎの製法または後記製造例
またはそれらに類似の方法によって製造できる。
【0022】製造法(A)
【化36】
【0023】製造法(B)
【化37】
【0024】上記において、R1 、R2 およびnは各々
上に定義した通りであり、R7 は離脱基であり、R8
低級アルキルである。
【0025】目的化合物(I)の医薬として許容しうる
好適な塩は慣用の無毒性塩であり、それらとしては、無
機塩基との塩、たとえばアルカリ金属塩(たとえばナト
リウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(た
とえばカルシウム塩、マグネシウム塩など)、アンモニ
ウム塩;有機塩基との塩、たとえば有機アミン塩(たと
えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エ
タノ−ルアミン塩、トリエタノ−ルアミン塩、ジシクロ
ヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジア
ミン塩など);無機酸付加塩(たとえば塩酸塩、臭化水
素酸塩、硫酸塩、燐酸塩など);有機カルボン酸または
スルホン酸付加塩(たとえば蟻酸塩、酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、イセチオン酸
塩、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、トルエンスルホン酸塩など);塩基性または酸
性アミノ酸(たとえばアルギニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸など)との塩などの、塩基との塩および酸付
加塩が挙げられる。
【0026】本明細書の上記および後記の説明において
本発明がその範囲内に包含せんと意図する種々の定義の
好適な例、具体例を以下に詳細に説明する。
【0027】「低級」なる語は、とくに断らない限り、
1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する基を
表わすために使用する。
【0028】好適な「低級アルキル」ならびに「アル低
級アルキル」、「低級アルキルアミノ」および「アル低
級アルキルアミノ」なる表現における好適な「低級アル
キル部分」としては、炭素原子数1〜6の直鎖状または
分枝鎖状のもの、たとえばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二級ブチル、第
三級ブチル、ペンチル、第三級ペンチル、ヘキシルなど
が挙げられ、なかでもより好ましいのはC1 〜C4 アル
キルである。
【0029】好適な「低級アルコキシ」ならびに「アル
低級アルコキシ」なる表現における好適な「低級アルコ
キシ部分」としては、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第三級
ブトキシ、ペンチルオキシ、第三級ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシなどが挙げられる。
【0030】好適な「アリ−ル」ならびに「アル低級ア
ルキル」、「アル低級アルコキシ」および「アル低級ア
ルキルアミノ」なる表現における好適な「アリ−ル部
分」としては、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、な
かでもより好ましいのはフェニルである。
【0031】好適な「ハロゲン」としては、弗素、臭
素、塩素および沃素が挙げられる。好適な「離脱基」と
しては、酸残基、上に例示したごとき低級アルコキシな
どが挙げられる。
【0032】好適な「酸残基」としては、上に例示した
ごときハロゲン、アシルオキシなどが挙げられる。
【0033】好適な「アミノ保護基」としては、以下に
定義するごときアシル、1個以上の適当な置換基を有し
ていてもよい有機シリル基(たとえばモノ、ジまたはト
リ低級アルキルシリルなど)、1個以上の適当な置換基
を有していてもよいアル低級アルキル(たとえばベンジ
ル、トリチル、p−ニトロベンジルなど)などが挙げら
れる。
【0034】好適な「アシル」ならびに「アシルオキ
シ」なる表現における好適な「アシル部分」としては、
カルバモイル、脂肪族アシル、および芳香族環または複
素環を含有するアシル基が挙げられる。該脂肪族アシル
としては、飽和または不飽和の非環式または環式のも
の、たとえば低級アルカノイル(たとえばホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレ
リル、イソバレリル、オキサリル、スクシニル、ピバロ
イルなど);低級アルコキシカルボニル(たとえばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、第三級ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボ
ニル、ヘキシルオキシカルボニルなど);低級アルカン
スルホニル(たとえばメシル、エタンスルホニル、プロ
パンスルホニル、イソプロパンスルホニル、ブタンスル
ホニルなど)などが挙げられる。芳香族環または複素環
を含有するアシル基としては、アレ−ンスルホニル(た
とえばベンゼンスルホニル、トシルなど);アロイル
(たとえばベンゾイル、トルオイル、キシロイル、ナフ
トイル、フタロイル、インダンカルボニルなど);アル
低級アルカノイル(たとえばフェニルアセチル、フェニ
ルプロピオニルなど);アル低級アルコキシカルボニル
(たとえばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキ
シカルボニルなど)などが挙げられる。
【0035】R2 で表わされる好適な複素環基として
は、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばピロ
リル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジ
ル、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピ
リダジニル、トリアゾリル(たとえば4H−1,2,4
−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2
H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル
(たとえば1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルな
ど)など;1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員
(より好ましくは5または6員)複素単環基、たとえば
ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ピペラ
ジニルなど;
【0036】1〜4個の窒素原子を含有する不飽和縮合
複素環基、たとえばインドリル、イソインドリル、イン
ドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノ
リル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリ
ルなど;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを
含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6
員)複素単環基、たとえばオキサゾリル、イソオキサゾ
リル、オキサジアゾリル(たとえば1,2,4−オキサ
ジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,
5−オキサジアゾリルなど)など;1〜2個の酸素原子
と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(より
好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばオキサ
ゾリジニル、モルホリニル、シドノニルなど;1〜2個
の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮
合複素環基、たとえばベンゾオキサゾリル、ベンゾオキ
サジアゾリルなど;
【0037】1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子
とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または
6員)複素単環基、たとえばチアゾリル、イソチアゾリ
ル、チアジアゾリル(たとえば1,2,3−チアジアゾ
リル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チア
ジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリルなど)、ジヒ
ドロチアジニルなど;1〜2個の硫黄原子と1〜3個の
窒素原子とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5
または6員)複素単環基、たとえばチアゾリジニルな
ど;1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばチエ
ニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニルなど;
1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する
不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベン
ゾチアジアゾリルなど;1個の酸素原子を含有する不飽
和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環
基、たとえばフリルなど;1個の酸素原子と1〜2個の
硫黄原子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは
5または6員)複素単環基、たとえばジヒドロオキサチ
イニルなど;
【0038】1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和縮合
複素環基、たとえばベンゾチエニル、ベンゾジチイニル
など;1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原子と含有する
不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾオキサチイニルな
ど;などの複素環基が挙げられる。
【0039】R2 で表わされる「アリ−ル」または「複
素環基」は、1個以上、好ましくは1または2個の、同
一または異なった適当な置換基、たとえば低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、ニト
ロなどを有していてもよい。
【0040】R1 で表わされる好適な「2個以上の窒素
原子を含有する複素環基」としては、前述のイミダゾリ
ル、ピラゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジ
ニル、トリアゾリル、テトラゾリルなどが挙げられる。
【0041】R1 で表わされる「窒素原子含有複素環基
N−オキシド」なる表現における「窒素原子含有複素環
基」としては、上述のごとき(a)1〜4個の窒素原
子、(b)1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子、
(c)1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子を含有
する飽和または不飽和複素単環基、好ましくはモルホリ
ニルまたはピペリジルが挙げられる。
【0042】目的化合物(I)の好ましい具体化例はつ
ぎのものである。R1 が式:
【0043】
【化38】 (ここに、R3 は水素または低級アルコキシカルボニル
であり、R4 は水素または低級アルキルであり、mは整
数0である)の基または
【0044】式:
【化39】 (ここに、R5 およびR6 は各々水素または低級アルキ
ルである)の基であり、R2 がジハロフェニルまたはジ
ハロチエニルであり、nが整数2または3である。
【0045】目的化合物(I)のより好ましい具体化例
はつぎのものである。R1 がアミノ、低級アルキルアミ
ノまたはモノ(またはジ)低級アルキルアミノ・N−オ
キシドであり、R2 がジハロチエニルであり、nが整数
2である。
【0046】本発明の目的化合物および出発化合物の製
造方法を以下に詳細に説明する。製造法(1) 化合物(I)またはその塩は、化合物(II)またはそ
のカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそれらの
塩を化合物(III)またはそのイミノ基における反応
性誘導体もしくはそれらの塩と反応させることによって
製造できる。
【0047】化合物(III)のイミノ基における好適
な反応性誘導体としては、化合物(III)とビス(ト
リメチルシリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリ
ル)アセトアミド〔たとえばN−(トリメチルシリル)
アセトアミド〕、ビス(トリメチルシリル)尿素などの
シリル化合物との反応により形成されるシリル誘導体;
化合物(III)と三塩化燐またはホスゲンとの反応に
より形成される誘導体などが包含されうる。
【0048】化合物(II)のカルボキシ基における好
適な反応性誘導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水
物、活性アミド、活性エステルなどの慣用のものが挙げ
られる。
【0049】それら反応性誘導体の好適な例は、酸塩化
物;酸アジド;置換燐酸〔たとえばジアルキル燐酸、フ
ェニル燐酸、ジフェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲ
ン化燐酸など〕、ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫
酸、硫酸、スルホン酸〔たとえばメタンスルホン酸な
ど〕、脂肪族カルボン酸〔たとえば酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、ピバル酸、ペンタン酸、イソペン
タン酸、2−エチル酪酸、トリクロロ酢酸など〕または
芳香族カルボン酸〔たとえば安息香酸など〕などの酸と
の混合酸無水物;対称酸無水物;イミダゾ−ル、1−ヒ
ドロキシ−1H−ベンゾトリアゾ−ル、4−置換イミダ
ゾ−ル、ジメチルピラゾ−ル、トリアゾ−ルまたはテト
ラゾ−ルとの活性アミド;または活性エステル〔たとえ
ばシアノメチルエステル、メチルエステル、エチルエス
テル、メトキシメチルエステル、ジメチルイミノメチル
〔(CH32+ =CH−〕エステル、ビニルエステ
ル、プロパルギルエステル、2−トリフルオロメチルス
ルホニルアミノエチルエステル、2−トリフルオロメチ
ルスルホニルアミノプロピルエステル、2−メチル−2
−トリフルオロメチルスルホニルアミノプロピルエステ
ル、p−ニトロフェニルエステル、2,4−ジニトロフ
ェニルエステル、トリクロロフェニルエステル、ペンタ
クロロフェニルエステル、メシルフェニルエステル、フ
ェニルアゾフェニルエステル、フェニルチオエステル、
p−ニトロフェニルチオエステル、p−クレジルチオエ
ステル、ベンゾチアゾリルチオエステル、カルボキシメ
チルチオエステル、ピラニルエステル、ピリジルエステ
ル、ピペリジルエステル、8−キノリルチオエステルな
ど〕またはN−ヒドロキシ化合物〔たとえばN,N−ジ
メチルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシ−2(1
H)ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒ
ドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾ
トリアゾ−ルなど〕とのエステルなどである。これらの
反応性誘導体は、使用する化合物(II)の種類に応じ
て、それらのうちから適宜選択することができる。
【0050】反応は、通常、水、アルコ−ル〔たとえば
メタノ−ル、エタノ−ルなど〕、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩
化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジンなどの慣用の溶媒ま
たは反応に悪影響を及ぼさないその他の任意の有機溶媒
の中で実施する。これらの慣用の溶媒は、水との混合物
として使用することもできる。
【0051】この反応において、化合物(II)を遊離
の酸の形で、またはその塩の形で、使用するときには、
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;N−シク
ロヘキシル−N’−モルホリノエチルカルボジイミド;
N−シクロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノシク
ロヘキシル)カルボジイミド;N,N’−ジエチルカル
ボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミ
ド;N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド;N,N’−カルボニルビス(2−
メチルイミダゾ−ル);ペンタメチレンケテン−N−シ
クロヘキシルイミン;ジフェニルケテン−N−シクロヘ
キシルイミン;エトキシアセチレン;1−アルコキシ−
1−クロロエチレン;亜燐酸トリアルキル;ポリ燐酸エ
チル;ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩化燐(塩化ホス
ホリル);三塩化燐;塩化チオニル;塩化オキサリル;
ハロ蟻酸低級アルキル〔たとえばクロロ蟻酸エチル、ク
ロロ蟻酸イソプロピルなど〕;トリフェニルホスフィ
ン;2−エチル−7−ヒドロキシベンツイソオキサゾリ
ウム塩;水酸化2−エチル−5−(m−スルホフェニ
ル)イソオキサゾリウム分子内塩;1−(p−クロロベ
ンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾ
トリアゾ−ル;ハロゲン化N−低級アルキルハロピリジ
ウム(たとえば沃化1−メチル−2−クロロピリジニウ
ムなど)とトリ低級アルキルアミン(たとえばトリエチ
ルアミンなど)との組合せ;N,N−ジメチルホルムア
ミドと塩化チオニル、ホスゲン、クロロ蟻酸トリクロロ
メチル、オキシ塩化燐などとの反応によって調製される
いわゆるフィルスマイヤ−試薬;などの慣用の縮合剤の
存在下で反応を実施することが好ましい。
【0052】重炭酸アルカリ金属塩、トリ低級アルキル
アミン(たとえばトリエチルアミンなど)、ピリジン、
N−低級アルキルモルホリン、N,N−ジ低級アルキル
ベンジルアミン、アルカリ金属低級アルコキシド(たと
えばナトリウムメトキシドなど)などの無機または有機
塩基の存在下に反応を実施することもできる。反応温度
はとくに限定されないが、通常は、冷却下ないしは加温
下で反応を実施する。
【0053】製造法(2) 化合物(Ib)またはその塩は、化合物(Ia)または
その塩のアミノ保護基の脱離反応によって製造すること
ができる。該脱離反応の好適な方法としては、加水分
解、還元などの慣用のものが挙げられる。 (i)加水分解の場合:加水分解は、塩基またはルイス
酸を含めての酸の存在下で実施することが好ましい。
【0054】好適な塩基としては、金属水酸化物〔たと
えば水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウムなど〕、金
属アルコキシド〔たとえばナトリウムメトキシド、カリ
ウムメトキシドなど〕、金属炭酸塩または金属重炭酸
塩、トリアルキルアミン〔たとえばトリメチルアミン、
トリエチルアミンなど〕、ピコリン、1,5−ジアザビ
シクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エン、1,4−ジアザ
ビシクロ〔2.2.2〕オクタン、1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンなどの無機塩基
および有機塩基が挙げられる。
【0055】好適な酸としては、有機酸〔たとえば蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオ
ロ酢酸など〕および無機酸〔たとえば塩酸、臭化水素
酸、硫酸、塩化水素、臭化水素、塩化アンモニウムな
ど〕が挙げられる。トリハロ酢酸〔たとえばトリクロロ
酢酸、トリフルオロ酢酸など〕などのルイス酸を用いて
の脱離は、カチオン捕捉剤〔たとえばアニソ−ル、フェ
ノ−ルなど〕の存在下で実施することが好ましい。
【0056】反応は、通常、水、アルコ−ル〔たとえば
メタノ−ル、エタノ−ルなど〕、塩化メチレン、テトラ
ヒドロフラン、それらの混合物などの溶媒または反応に
悪影響を及ぼさないその他の任意の溶媒の中で実施す
る。液状の塩基および酸もそれぞれ溶媒として用いるこ
とができる。反応温度はとくに限定されないが、通常
は、冷却下ないしは加温下で反応を実施する。
【0057】(ii)還元の場合:還元は、化学還元お
よび接触還元を含めての常法により実施する。化学還元
に使用すべき好適な還元剤は、金属(たとえば錫、亜
鉛、鉄など)または金属化合物(たとえば塩化クロム、
酢酸クロムなど)と有機酸または無機酸(たとえば蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、p−トル
エンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸など)との組合せで
ある。
【0058】接触還元に使用すべき好適な還元剤は、白
金触媒(たとえば白金板、海綿状白金、白金黒、コロイ
ド白金、酸化白金、白金線など)、パラジウム触媒(た
とえば海綿状パラジウム、パラジウム黒、酸化パラジウ
ム、パラジウム炭、コロイドパラジウム、パラジウム/
硫酸バリウム、パラジウム/炭酸バリウムなど)、ニッ
ケル触媒(たとえば還元ニッケル、酸化ニッケル、ラネ
−ニッケルなど)、コバルト触媒(たとえば還元コバル
ト、ラネ−コバルトなど)、鉄触媒(たとえば還元鉄、
ラネ−鉄など)、銅触媒(たとえば還元銅、ラネ−銅、
ウルマン銅など)などの慣用のものである。還元は、通
常、水、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルム
アミドまたはこれらの混合物などの、反応に悪影響を及
ぼさない慣用の溶媒の中で実施する。なお、化学還元に
使用する上述の酸が液状である場合には、それらを溶媒
としても使用できる。この還元の反応温度はとくに限定
されないが、通常は、冷却下ないしは加温下で実施す
る。
【0059】製造法(3) 化合物(Ic)またはその塩は、化合物(IV)または
その塩を酸化に付すことによって製造できる。この製法
における酸化は、慣用の酸化剤を用いて常法に従って実
施する。化合物(IV)またはその塩は、製法(1)と
同様にして調製できる。
【0060】前記酸化剤の好適な例は、無機過酸または
その塩(たとえば過沃素酸、過硫酸などまたはこれらの
ナトリウム塩またはカリウム塩)、有機過酸またはその
塩(たとえば過安息香酸、2−クロロ過安息香酸、3−
クロロ過安息香酸、過蟻酸、過酢酸、クロロ過酢酸、ト
リフルオロ過酢酸など、またはこれらのナトリウム塩ま
たはカリウム塩など)、オゾン、過酸化水素、尿素−過
酸化水素などである。
【0061】本反応は、周期律表の第VbまたはVIb
族の金属を含む化合物、たとえばタングステン酸、モリ
ブデン酸、バナジン酸など、またはそれらのアルカリ金
属(たとえばナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土
類金属(たとえばカルシウム、マグネシウムなど)また
はアンモニウムとの塩、または五酸化バナジウムの存在
下で実施することが好ましい。
【0062】本酸化は、通常、水、酢酸、酢酸エチル、
クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒
または本反応に悪影響を及ぼさないその他の任意の溶媒
の中で実施する。反応温度はとくに限定されないが、通
常は、外界温度または冷却下に本反応を実施する。
【0063】製造法(A) 化合物(VII)またはその塩は、化合物(V)または
その塩を化合物(VI)またはその塩と反応させること
によって調製できる。この反応は、製造例1に開示した
方法またはそれと同様の方法で実施できる。
【0064】製造法(B) 化合物(IIa)またはその塩は、化合物(VII)ま
たはその塩を化合物(VIII)またはその塩と反応さ
せることによって調製できる。この反応は、製造例2に
開示した方法またはそれと同様の方法で実施できる。
【0065】目的化合物(I)は1個以上の不斉炭素原
子および1つ以上の二重結合に基づく1種以上の立体異
性体を包含することもあるが、かかる異性体およびそれ
らの混合物はいずれもこの発明の範囲内に包含されるも
のであることに言及しておかなければならない。目的化
合物(I)に関して、それらが互変異性体を包含するこ
とを了解されたい。
【0066】すなわち、式:
【化40】 の基は、その互変異性体の式:
【0067】
【化41】 によっても表わすことができる。
【0068】すなわち、前記の両者の基が平衡状態にあ
り、かかる互変異性はつぎの平衡式によって表わすこと
ができる。
【化42】 そして、いかなる当業者にとっても、それら互変異性体
の両者は容易に相互変換可能であり、化合物それ自体と
して同じ範疇に含まれることは自明のことである。
【0069】従って、目的化合物(I)の両互変異性形
態はともに本発明の範囲に包含されることは明らかであ
る。
【0070】本明細書では、かかる互変異性体群を包含
する目的化合物は、便宜上、それらの表現形式の一方、
すなわち式:
【化43】 のみを用いて表わすこととする。
【0071】製造法(1)〜(3)および製造法(A)
〜(B)における目的化合物ならびに出発化合物および
それらの反応性誘導体の好適な塩としては、化合物
(I)について例示したものを挙げることができる。
【0072】本発明の新規グアニジン誘導体(I)およ
びそれらの医薬として許容しうる塩は、細胞でのNa+
/H+ 交換に対して強い阻害活性を有し、それゆえ細胞
でのNa+ /H+ 交換の阻害剤として有用であり、副作
用は少ない。
【0073】従って、新規グアニジン誘導体(I)およ
びそれらの医薬として許容しうる塩は、去痰薬として、
また心臓血管疾患〔たとえば高血圧、狭心症、心筋梗
塞、心不全(たとえばうっ血性心不全、急性心不全、心
臓肥大など)、不整脈(たとえば虚血性不整脈、心筋梗
塞による不整脈、PTCAまたは血栓崩壊後の不整脈な
ど)、PTCAまたはPTA後の再狭窄など〕、脳血管
疾患〔たとえば虚血性発作、出血性発作など〕、腎臓疾
患〔たとえば糖尿病性ネフロパシ−、虚血性急性腎不全
など〕、動脈硬化、高脂血症、ショック〔たとえば出血
性ショック、エンドトキシンショックなど〕、冠状動脈
バイパス移植(CABG)時の術中合併症(たとえば心
筋梗塞、心不全、不整脈、脳血管疾患など)などの予防
および/または治療に使用することができ、虚血性再灌
流損傷、心筋保護、臓器移植の際の臓器保護、開心術な
どのための剤として使用することもできる。
【0074】前記国際公開番号WO96/04241に
開示されているグアニジン誘導体も上記のごときCAB
Gにおける術中合併症および高脂血症の予防的または治
療的処置のために有効である。
【0075】本発明のグアニジン誘導体(I)およびそ
れらの医薬として許容しうる塩の有用性を示すために、
該グアニジン誘導体(I)の代表的化合物の薬理試験デ
−タを以下に示す。
【0076】〔1〕試験化合物 (a)〔3−(2,5−ジクロロチオフェン−3−イ
ル)−5−〔2−(メチルアミノエチル)アミノカルボ
ニル〕ベンゾイル〕グアニジン二塩酸塩 〔2〕細胞でのNa+ /H+ 交換に対する阻害活性 試験方法 ラットリンパ球におけるNa+ /H+ 交換活性の測定 ラットリンパ球におけるNa+ /H+ 交換の活性化をグ
リンステイン(Grinstein)ら(1989年)
の方法によって測定した。雄性スプレイグ・ド−リ−ラ
ット(8〜9週齢)を屠殺し、胸腺を摘出し、140m
M NaCl、1mM KCl、1mM CaCl2
1mM MgCl2 、10mMグルコ−ス、20mM
HEPES(pH7.3)を含有するNaCl培地中で
室温で保存した。胸腺をつぎに鋭敏なはさみで切って小
片とし、20mLのNaCl培地で希釈し、ぐらぐらの
乳棒を備えたダウンス型ホモジナイザ−に移した。10
回のおだやかな往復運動によって、細胞を解離させた。
大きい細胞凝集体および結合組織を除去するために、得
られた懸濁液を12層の外科用ガ−ゼを通して濾過し、
濾液をつぎに1000gで10分間遠心分離した。ペレ
ットを20mLのNaCl培地に再懸濁し、先と同様に
して再沈降させた。最終ペレットをHEPES緩衝RP
MI1640(pH7.3)10mLに4℃で再懸濁さ
せた。
【0077】ラットリンパ球におけるpH回復の測定 ラットリンパ球細胞を上記のようにして調製した。10
00gで10分間遠心分離後、ペレットをNa不含の緩
衝液(140mMトリメチルアンモニウム、4mM K
Cl、1mM CaCl2 、1mM MgSO4 、1m
M NaH2 PO4 、18mMグルコ−ス、20mM
HEPES(pH7.4)で洗い、つぎに、16μMの
2’,7’−ビス(2−カルボキシエチル)−5,6−
カルボキシフルオレセインアセトキシメチルエステル
(BCECF−AM、カルビオケム社)および20mM
NH4 Clとともに37℃で30分間インキュベ−ト
した。BCECFおよびNH4 Cl負荷細胞を2回洗
い、Na不含緩衝液に再懸濁し、4℃で保存した。
【0078】細胞内pHを、37℃で、分光蛍光計(F
S100、コ−ワ社製、日本)を使用し、励起波長49
0および440nmで得られる発光(530nm)の比
率を用いて測定した。Na不含緩衝液460μL中に、
5μLのDMSOまたは試験化合物とともに10μLの細
胞懸濁液を加えたのち、25μLの2.0M NaCl
(最終濃度100mM)を適用して反応を開始させた。
添加されたNaClに応答しての初期pHの上昇を、N
+ /H+ 交換活性の推定値とした。細胞を0.5%ト
ライトンで透過性化したのち、1M 2−(N−モルホ
リノ)エタンスルホン酸(MES)で滴定して、BCE
CF蛍光信号を補正した。
【0079】〔3〕試験結果
【数1】
【0080】目的化合物(I)またはその医薬として許
容しうる塩は、通常、経口用剤形(たとえばカプセル
剤、マイクロカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、トロ−
チ剤、シロップ剤、エアゾ−ル剤、吸入剤、懸濁剤、乳
剤など)、注射用剤形、座剤、軟膏剤などの慣用の医薬
組成物の形でヒトを含む哺乳動物に投与できる。
【0081】この発明の医薬組成物は、賦形剤(たとえ
ばスクロ−ス、デンプン、マンニット、ソルビット、ラ
クト−ス、グルコ−ス、セルロ−ス、タルク、燐酸カル
シウム、炭酸カルシウムなど)、結合剤(たとえばセル
ロ−ス、セルロ−ス金属塩、ヒドロキシプロピルセルロ
−ス、ポリプロピルピロリドン、ゼラチン、アラビヤゴ
ム、ポリエチレングリコ−ル、スクロ−ス、デンプンな
ど)、崩壊剤(たとえばデンプン、カルボキシメチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−スカルシウム塩、
ヒドロキシプロピルデンプン、デンプングリコ−ル酸ナ
トリウム、重炭酸ナトリウム、燐酸カルシウム、クエン
酸カルシウムなど)、滑剤(たとえばステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、ラウリル硫酸ナトリウムなど)、芳
香剤(たとえばクエン酸、メント−ル、グリシン、橙皮
末など)、保存剤(たとえば安息香酸ナトリウム、亜硫
酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベンな
ど)、安定剤(たとえばクエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、酢酸など)、懸濁剤(たとえばメチルセルロ−ス、
ポリビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニウムな
ど)、分散剤、水性希釈剤(たとえば水など)、基剤ワ
ックス(たとえばカカオ脂、ポリエチエレングリコ−
ル、白色ワセリンなど)などの製薬の目的で慣用されて
いる種々の有機または無機担体物質を含有することがで
きる。
【0082】有効成分は、通常、単位用量0.01mg
/kg〜500mg/kgで、1日1〜4回投与すれば
よい。しかしながら、上記用量は、患者の年齢、体重、
状態または投与方法に応じて、増減することができる。
【0083】以下の製造例および実施例は、本発明をよ
り詳細に説明するために示すものである。
【0084】製造例1 テトラヒドロフラン(40mL)中の5−カルボメトキ
シ−3−ヨ−ド安息香酸(2.13g、6.96ミリモ
ル)、N−第三級ブトキシカルボニル−N−メチルエチ
レンジアミン(1.33g、7.66ミリモル)および
1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(1.03g、7.
66ミリモル)の混合物に、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド(1.47g、
7.66ミリモル)を加え、混合物を室温で12時間攪
拌した。減圧下で溶媒を蒸発させたのち、残留物を酢酸
エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とに分配させ
た。さらに酢酸エチルで抽出したのち、合わせた抽出液
を1N HCl、水および食塩水で順次洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、溶
離液としてクロロホルム−酢酸エチル(20:1)混合
物を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィ−により
精製して、3−N−〔2−(N’−第三級ブトキシカル
ボニル−N’−メチル)アミノエチル〕アミノカルボニ
ル−5−ヨ−ド安息香酸メチル(3.06g)を油状物
として得た。 NMR (CDCl3, d) : 1.46 (9H, s), 2.93 (3H, s), 3.55
-3.59(4H, m), 3.93 (3H, s), 7.75 (1H, brd. s), 8.3
7 (1H, t, J=1.5Hz), 8.42 (1H, brd. s), 8.48 (1H,
t, J=1.5Hz)
【0085】製造例2 N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の3−N
−〔2−(N’−第三級ブトキシカルボニル−N’−メ
チル)アミノエチル〕アミノカルボニル−5−ヨ−ド安
息香酸メチル(2.34g、5.06ミリモル)、
(2,5−ジクロロチオフェン−3−イル)ジヒドロキ
シボラン(0.997g、5.06ミリモル)、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1
76mg、0.152ミリモル)およびトリエチルアミ
ン(1.12g、11.1ミリモル)の混合物を、窒素
雰囲気下、110℃で2時間加熱した。反応混合物を氷
/水中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽
出液を水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で蒸発させた。残留物を、トルエンと酢酸エ
チルとの(4:1)混合物を溶離液として用いてのシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−により精製して、3−
N−〔2−(N’−第三級ブトキシカルボニル−N’−
メチル)アミノエチル〕アミノカルボニル−5−(2,
5−ジクロロチオフェン−3−イル)安息香酸メチル
(1.67g)を油状物として得た。 IR (フィルム) : 3310, 3070, 2950, 1715, 1650, 159
5 cm-1 NMR (CDCl3, d) : 1.43 (3H, s), 2.94 (3H, s), 3.49
-3.67(4H, m), 3.96 (3H, s), 6.98 (1H, s), 8.18 (1
H, t, J=1.7Hz), 8.33 (1H, t,J=1.7Hz), 8.45 (1H, br
d. s)
【0086】製造例3 製造例1と同様にして、つぎの化合物を得た。
【0087】3−〔2−(第三級ブトキシカルボニルア
ミノ)エチルアミノカルボニル〕−5−(2,5−ジク
ロロチオフェン−3−イル)安息香酸メチル mp : 143-144℃ IR (ヌジョール) : 3346, 3298, 1730, 1685 cm-1 NMR (DMSO-d6, d) : 1.36 (9H, s), 3.05-3.20 (2H,
m),3.27-3.39 (2H, m), 3.92 (3H, s), 6.94 (1H, t, J
=5.2Hz), 7.51 (1H, s), 8.27 (2H, s), 8.45 (1H, s),
8.76 (1H, t, J=5.4Hz)
【0088】製造例4 水(300mL)中の3−メトキシカルボニル−5−ヨ
−ド安息香酸(10g)、(2,5−ジクロロチオフェ
ン−3−イル)ジヒドロキシボラン(8.36g)およ
び炭酸カリウム(18.1g)の混合物に、窒素ガス
下、20−30℃で、酢酸パラジウム(0.22g)を
加えた。反応混合物を25−30℃で8時間攪拌した。
反応混合物に酢酸エチル(250mL)を加え、混合物
を17.5%塩酸で酸性化(pH2)した。15分間攪
拌後、濾過して不溶物を除去した。有機層を分離し、1
0%亜硫酸水素ナトリウム水溶液(200mL)で洗
い、つぎに水(100mL)で洗った。有機層に活性炭
を加え、20−30℃で30分間攪拌したのち、活性炭
を濾去した。減圧下に溶媒を除去した。残留物を20−
30℃のイソプロパノ−ル(80mL)に懸濁させた。
懸濁液に水(160mL)を0.5−1.0時間にわた
って滴下した。生成物を濾別し、33.3%含水イソプ
ロパノ−ル(10mL)で洗い、減圧下で乾燥して、3
−メトキシカルボニル−5−(2,5−ジクロロチオフ
ェン−3−イル)安息香酸(9.1g、84%)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6): 3.91 (3H, s), 7.49 (1H, s), 8.2
4 (1H, dd, J=1.7,1.7Hz), 8.36 (1H, dd, J=1.7, 1.7H
z), 8.51 (1H, dd, J=1.7, 1.7Hz) (-)APCI MASS : 329 (M-H)-
【0089】実施例1 N,N−ジメチルホルムアミド(11mL)中の3−N
−〔2−(N’−第三級ブトキシカルボニル−N’−メ
チル)アミノエチル〕アミノカルボニル−5−(2,5
−ジクロロチオフェン−3−イル)安息香酸メチル
(1.13g、2.32ミリモル)とグアニジン塩酸塩
(1.11g、11.6ミリモル)との混合物に、28
%ナトリウムメトキシドメタノ−ル溶液(2.10g、
10.9ミリモル)を室温で加え、混合物を室温で4時
間20分攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
水で洗った。水層を酢酸エチルで抽出後、合わせた抽出
液を水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で蒸発させて、〔3−N−〔2−(N’−第
三級ブトキシカルボニル−N’−メチル)アミノエチ
ル〕アミノカルボニル−5−(2,5−ジクロロチオフ
ェン−3−イル)ベンゾイル〕グアニジン(1.19
g)を油状物として得た。 IR (CH2Cl2) : 1650, 1610 cm-1 NMR (CDCl3, d) : 1.31 (9H, s), 2.95 (1H, s), 3.48
(1H,m), 3.60 (1H, m), 6.96 (1H, s), 8.00 (1H, br
d. s), 8.06 (1H, t, J=1.5Hz), 8.35 (1H, t, J=1.5H
z) MALDI/MS : 514 [M+H]+
【0090】実施例2 〔3−N−〔2−(N’−第三級ブトキシカルボニル−
N’−メチル)アミノエチル〕アミノカルボニル−5−
(2,5−ジクロロチオフェン−3−イル)ベンゾイ
ル〕グアニジン(1.12g、2.17ミリモル)のメ
タノ−ル(20mL)溶液に、室温で、4N 塩化水素
ジオキサン溶液(5.4mL、21.7ミリモル)を加
えた。混合物を室温で1時間攪拌し、室温で一夜放置し
た。混合物に酢酸エチルを加え、氷浴で冷却した。濾過
して沈殿を集め、酢酸エチルで洗い、アセトン−水
(5:1)混合物から再結晶して、〔3−(2,5−ジ
クロロチオフェン−3−イル)−5−〔2−(メチルア
ミノエチル)アミノカルボニル〕ベンゾイル〕グアニジ
ン二塩酸塩(682mg)を無色の結晶として得た。 mp : 167-169℃ IR (ヌジョール) : 1700, 1655 cm-1 NMR (DMSO-d6, d) : 2.59 (3H, t, J=4.9Hz), 3.13 (2
H, m),3.57-3.65 (2H, m), 7.76 (12H, s), 8.45 (1H,
s), 8.51 (1H, s), 8.63 (1H,s), 8.73 (3H, brd. s),
8.94 (2H, brd. s), 9.12 (1H, t, J=4.9Hz), 12.4 (1
H, s) APCI/MS : 414 [M+H]+
【0091】実施例3 〔3−(2,5−ジクロロチオフェン−3−イル)−5
−〔2−(メチルアミノエチル)アミノカルボニル〕ベ
ンゾイル〕グアニジン二塩酸塩(1.08g、2.06
ミリモル)を水に溶解させ、炭酸カリウムを加えて、溶
液のpHを10に調整した。この混合物に酢酸エチルを
加え、不溶物を濾別し、水で洗った。有機層を分離し、
水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を炭酸カ
リウムで乾燥した。他方、不溶物をクロロホルム−メタ
ノ−ル混合物に溶解させ、水で洗い、硫酸ナトリウムで
乾燥した。酢酸エチル溶液およびクロロホルム−メタノ
−ル溶液を合わせ、減圧下で蒸発させて、無色の結晶8
87mgを得た。これをクロロホルム−メタノ−ル混合
物(10:1、55mL)に溶解させ、氷浴で冷却し
た。この溶液に70%m−クロロ過安息香酸(509m
g、2.06ミリモル)を加えた。混合物を同温度で3
0分間攪拌したのち、混合物に70%m−クロロ過安息
香酸(91.7mg、0.371ミリモル)を再び加
え、混合物をさらに20分間攪拌した。4N 塩化水素
ジオキサン溶液(1.04mL、4.16ミリモル)を
反応混合物に加え、減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸
エチルを用いて粉砕し、濾過し、酢酸エチルで洗い、乾
燥して、粗製物1.01gを得た。これをつぎに95%
エタノ−ルから再結晶して、N−2−〔N’−〔3−
〔(2,5−ジクロロチオフェン−3−イル)−5−グ
アニジノカルボニルベンゾイル〕アミノ〕エチル−N,
N−ジメチルアミンN−オキシド二塩酸塩(681m
g)を無色の結晶として得た。 mp : 158-160℃ IR (ヌジョール) : 3290, 2660, 1645, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6, d) : 3.55 (6H, s), 3.81-3.92 (4H,
m),7.76 (1H, s), 8.43 (1H, s), 8.52 (1H, s), 8.60
(1H, s), 8.73 (4H, brd. s), 9.30 (1H, t, J=5.4Hz),
12.43 (1H, brd. s), 12.75 (1H, brd. s) MALDI/MS : 444 [M+H]+
【0092】実施例4 実施例1と同様にして、つぎの化合物を得た。
【0093】{3−〔2−(第三級ブトキシカルボニル
アミノ)エチルアミノカルボニル〕−5−(2,5−ジ
クロロチオフェン−3−イル)ベンゾイル}グアニジン mp : 100-105℃ IR (ヌジョール) : 3327, 1689, 1641 cm-1 NMR (DMSO-d6, d) : 1.37 (9H, s), 3.05-3.18 (2H,
m),3.26-3.39 (2H, m), 6.92 (1H, t, J=5.3Hz), 7.44
(1H, s), 8.04 (1H, s), 8.43 (1H, s), 8.56 (1H, s),
8.61 (1H, t, J=5.5Hz)
【0094】実施例5 実施例2と同様にして、つぎの化合物を得た。
【0095】{3−〔2−(アミノエチル)アミノカル
ボニル〕−5−(2,5−ジクロロチオフェン−3−イ
ル)ベンゾイル}グアニジン二塩酸塩 mp : 280-282℃ (アセトン−水) IR (ヌジョール) : 3379, 3261, 1703, 1651 cm-1 NMR (DMSO-d6, d) : 2.97-3.15 (2H, m), 3.56-3.66
(2H,m), 7.77 (1H, s), 8.20 (3H, s), 8.46 (1H, s),
8.52 (1H, s), 8.63 (1H, s), 8.78 (4H, s), 9.11 (1
H, t, J=5.3Hz), 12.42 (1H, s) 元素分析 C1517Cl452 Sとしての計算値: C 38.07%、H 3.62%、N 14.80% 実測値:C 37.88%、H 3.66%、N 14.52%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61K 31/00 643D A61K 31/166 31/165 601 31/381 31/38 601

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 〔式中、R1 は式: 【化2】 の基(ここに、R3 は水素またはアミノ保護基であり、 R4 は水素、低級アルキル、アル低級アルキル、ヒドロ
    キシ、低級アルコキシ、アル低級アルコキシ、アミノ、
    低級アルキルアミノまたはアル低級アルキルアミノであ
    り、 mは整数0または1である); 式: 【化3】 の基; 式: 【化4】 の基;または 式: 【化5】 の基(ここに、Xはカルボニルまたはスルホニルであ
    り、 R5 およびR6 は、各々に、水素、低級アルキル、アル
    低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アル低級
    アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノまたはアル低
    級アルキルアミノである);2個以上の窒素原子を含有
    する複素環基;または窒素原子含有複素環基N−オキシ
    ドであり、 R2 は、各々に1個以上の適当な置換基を有していても
    よいアリ−ルまたは複素環基であり、 nは1〜6の整数である〕の化合物およびその医薬とし
    て許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R1 が式: 【化6】 の基(ここに、R3 は水素またはアシルであり、 R4 は水素、低級アルキル、フェニル低級アルキル、ヒ
    ドロキシ、低級アルコキシ、フェニル低級アルコキシ、
    アミノ、低級アルキルアミノまたはフェニル低級アルキ
    ルアミノであり、 mは整数0または1である); 式: 【化7】 の基; 式: 【化8】 の基;または 式: 【化9】 の基(ここに、Xはカルボニルまたはスルホニルであ
    り、 R5 およびR6 は、各々に、水素、低級アルキル、フェ
    ニル低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、フェ
    ニル低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノまた
    はフェニル低級アルキルアミノである);イミダゾリ
    ル;ピリミジニル;ピペリジルN−オキシドまたはモル
    ホリニルN−オキシドであり、 R2 が、各々に1個以上のハロゲンを有していてもよい
    フェニルまたはチエニルであり、 nが1〜3の整数である請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が式: 【化10】 の基(ここに、R3 は水素または低級アルコキシカルボ
    ニルであり、 R4 は水素または低級アルキルであり、 mは整数0である);または 式: 【化11】 の基(ここに、R5 およびR6 は、各々に、水素または
    低級アルキルである)であり、 R2 が、ジハロフェニルまたはジハロチエニルであり、 nが整数2または3である請求項2の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 がアミノ、低級アルキルアミノまた
    はモノ(またはジ)低級アルキルアミノN−オキシドで
    あり、 R2 がジハロチエニルであり、 nが整数2である請求項3の化合物。
  5. 【請求項5】 (1)〔3−(2,5−ジクロロチオフ
    ェン−3−イル)−5−〔2−(メチルアミノエチル)
    アミノカルボニル〕ベンゾイル〕グアニジン二塩酸塩 (2)N−2−〔N’−〔3−〔(2,5−ジクロロチ
    オフェン−3−イル)−5−グアニジノカルボニルベン
    ゾイル〕アミノ〕エチル−N,N−ジメチルアミンN−
    オキシド二塩酸塩および (3){3−〔2−(アミノエチル)アミノカルボニ
    ル〕−5−(2,5−ジクロロチオフェン−3−イル)
    ベンゾイル}グアニジン二塩酸塩からなる群から選ばれ
    たものである請求項4の化合物。
  6. 【請求項6】 式: 【化12】 〔式中、R1 は式: 【化13】 の基(ここに、R3 は水素またはアミノ保護基であり、 R4 は水素、低級アルキル、アル低級アルキル、ヒドロ
    キシ、低級アルコキシ、アル低級アルコキシ、アミノ、
    低級アルキルアミノまたはアル低級アルキルアミノであ
    り、 mは整数0または1である); 式: 【化14】 の基; 式: 【化15】 の基;または 式: 【化16】 の基(ここに、Xはカルボニルまたはスルホニルであ
    り、 R5 およびR6 は、各々に、水素、低級アルキル、アル
    低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アル低級
    アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノまたはアル低
    級アルキルアミノである);2個以上の窒素原子を含有
    する複素環基;または窒素原子含有複素環基N−オキシ
    ドであり、 R2 は、各々に1個以上の適当な置換基を有していても
    よいアリ−ルまたは複素環基であり、 nは1〜6の整数である〕の化合物およびその医薬とし
    て許容しうる塩を製造する方法であって、(1)式: 【化17】 の化合物またはそのカルボキシ基における反応性誘導体
    もしくはそれらの塩を式: 【化18】 の化合物またはそのイミノ基における反応性誘導体もし
    くはそれらの塩と反応させる〔上記式中、R1 、R2
    よびnは各々上に定義した通りである〕か、(2)式: 【化19】 の化合物またはその塩をアミノ保護基脱離反応に付し
    て、式: 【化20】 の化合物またはその塩を生成させるか〔上記式中、R
    2 、R4 、mおよびnは各々上に定義した通りであり、
    3 aはアミノ保護基である〕か、または(3)式: 【化21】 の化合物またはその塩を酸化に付して、式: 【化22】 の化合物またはその塩を生成させる〔上記式中、R2
    よびnは各々上に定義した通りであり、R1 aは式: 【化23】 の基(ここに、R5 およびR6 は各々上に定義した通り
    である)または窒素原子含有複素環基であり、R1 b
    式: 【化24】 の基(ここに、R5 およびR6 は各々上に定義した通り
    である)または窒素原子含有複素環基N−オキシドであ
    る〕ことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の化合物またはその医薬として
    許容しうる塩を活性成分とし、これを製薬上許容しうる
    担体と混合してなる医薬組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1の化合物またはその医薬として
    許容しうる塩を含有する細胞でのNa+ /H+ 交換阻害
    剤。
  9. 【請求項9】 請求項1の化合物またはその医薬として
    許容しうる塩を含有する、ヒトまたは動物における心臓
    血管疾患、脳血管疾患、腎臓疾患、動脈硬化、高脂血症
    またはショックを予防または治療するための医薬。
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