JPH1087629A - 新規イソキノリン誘導体、およびその医薬用途 - Google Patents

新規イソキノリン誘導体、およびその医薬用途

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JPH1087629A
JPH1087629A JP26927596A JP26927596A JPH1087629A JP H1087629 A JPH1087629 A JP H1087629A JP 26927596 A JP26927596 A JP 26927596A JP 26927596 A JP26927596 A JP 26927596A JP H1087629 A JPH1087629 A JP H1087629A
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isoquinoline
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JP26927596A
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Barrett David
バレット デイビット
Hidenori Azami
英範 薊
Hisashi Takasugi
寿 高杉
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 Helicobacter pyloriに
対して抗菌活性を有するイソキノリン誘導体、およびそ
の医薬上許容しうる塩の新規用途、イソキノリン誘導
体、またはその医薬上許容しうる塩を含有する医薬、な
らびに人間および動物における消化性潰瘍の予防および
/または治療、および胃癌の予防方法を提供する。 【解決手段】 下記式: 〔式中、Rは水素、シアノ基、アシル基など、R
水素または低級アルキル基、Xは−O−、−NH−、−
S−など、Yは置換基を有してもよい複素環基または芳
香環基、Eは低級アルキレン基、mは0または1の整類
を示す〕で表される化合物またはそのN−オキシドまた
はその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規イソキノリン
誘導体、およびその塩の新規用途に関する。さらに詳細
には、本発明は Helicobacter pylo
ri に対して抗菌活性を有するイソキノリン誘導体お
よびその新規用途、イソキノリン誘導体またはその塩を
含有する医薬組成物、ならびに人間および動物における
消化性潰瘍の予防および/または治療、および胃癌の予
防方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、胃潰瘍および十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍の治療
に、H2−ブロッカ−およびプロトンポンプ阻害剤等の
酸分泌抑制剤、および粘膜防御因子増強剤が主に用いら
れている。H2−ブロッカ−およびプロトンポンプ阻害
剤の使用は治療期間を短縮するが、疾患の再発の問題が
まだ解決されていない。Helicobacter p
ylori(以下 H.pyloriと略称)はヒト胃
上皮の粘液層で発見されたグラム陰性菌であり、H.p
ylori感染は慢性胃炎および消化性潰瘍(例えば、
胃潰瘍および十二指腸潰瘍)等の胃腸疾患を誘発するこ
とが発見された。難治性潰瘍の治療および潰瘍再発の予
防のためのH.pylori 除菌の効果の報告数が増
えている。H.pylori に対して抗菌活性を有す
る薬物は、胃炎および潰瘍の治療および/または予防に
有用であり、そのような薬理作用を有する新規薬物が望
まれている。
【0003】本発明の一つの目的は、H.pylori
に対して抗菌活性を有するイソキノリン誘導体およびそ
の医薬上許容しうる塩の新規用途を提供することにあ
る。該イソキノリン誘導体およびその医薬上許容しうる
塩は、抗 H.pylori剤、抗胃炎剤、抗潰瘍剤お
よび抗癌剤として有用である。該イソキノリン誘導体お
よびその医薬上許容しうる塩は、抗H.pylori
剤、抗胃炎剤、抗潰瘍剤および抗癌剤として、H2−ブ
ロッカ−およびプロトンポンプ阻害剤等の酸分泌抑制剤
と併用してもよい。本発明の更なる目的は、人間および
動物における H.pylori感染に起因する疾患の
予防および/または治療処置のための、該イソキノリン
誘導体またはその医薬上許容しうる塩を有効成分として
含有する医薬組成物を提供することにある。本発明の更
なる目的は、人間および動物における胃炎、潰瘍〔例え
ば、消化性潰瘍(例えば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合
性潰瘍等)等〕、MALTリンパ腫、非潰瘍消化不良、
および胃癌等の H.pylori感染に起因する疾患
の予防および/または治療のための処置方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的化合物であ
るイソキノリン誘導体は新規であり、下記の一般式
(I)で表わされ、その塩も含まれる。 式: (式中、R3は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、ハロゲン、低級アルキルチオ基またはア
シル(低級)アルキルチオ基;R4は水素、適当な置換
基を1個以上有していてもよいアシルアミノ基、N,N
−ジアシルアミノ基、適当な置換基を1個以上有してい
てもよいN−アシル−N−低級アルキルアミノ基、ニト
ロ基、アミノ基またはアミノ(低級)アルキル基;R5
は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン、低級アルキルチオ基または低級アルキルスルホニル
基を意味する)で示される基;Eは低級アルキレン基お
よびmは0または1の整数をそれぞれ意味する]で示さ
れる化合物またはそのN−オキシドまたはその塩。
【0005】該イソキノリン誘導体(I)およびその塩
は、下記の反応式で示される方法により製造することが
できる。 製造法1
【0006】製造法2
【0007】製造法3
【0008】製造法4
【0009】製造法5
【0010】製造法6
【0011】(上記式中、R1、R2、Y、Eおよびmは
それぞれ前記定義の通りであり;R6はアシル基;G1
保護された水酸基またはハロゲン;G2は水酸基または
メルカプト基;G3は−O−または−S−;G4は−SO
−または−SO2−をそれぞれ意味する)。
【0012】本明細書の前記および後記の記載におい
て、本発明の範囲に包含される種々の定義の好適な例お
よび説明を以下に詳細に説明する。
【0013】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
る。
【0014】「低級アルキル基」の好適な例としては、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチ
ル、ヘキシル等のような炭素数1ないし6の直鎖もしく
は分枝鎖アルキルが挙げられる。
【0015】「低級アルキルアミノ基」、「(低級)ア
ルキルアミノ基」、「アミノ(低級)アルキル基」、
「カルボキシ(低級)アルキル基」、「カルボキシ(低
級)アルキルチオ基」、「低級アルキルチオ基」、「ア
シル(低級)アルキルチオ基」、「低級アルキルスルフ
ィニル基」、「低級アルキルスルフィニル(低級)アル
カノイルアミノ基」、「低級アルキルスルホニル基」、
「低級アルキルスルホニル(低級)アルカノイルアミノ
基」、「低級アルキルスルファモイル基」および「複素
環(低級)アルキル基」における好適な低級アルキル部
分および(低級)アルキル部分としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t
ert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル等
のような1から6個の炭素原子を有する直鎖または分枝
鎖アルキルが挙げられ、好ましくはC1−C5アルキルで
あり、より好ましくはメチル、エチル、プロピルであ
る。
【0016】「低級アルキレン基」の好適な例として
は、メチレン、ジメチルメチレン、エチレン、トリメチ
レン、プロピレン、テトラメチレン、メチルトリメチレ
ン、ジメチルエチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン等のような炭素原子1ないし6個(好ましくは1ない
し4個)を有する直鎖または分岐鎖アルキレン基が挙げ
られ、より好ましいのはメチレン、エチレンである。
【0017】「低級アルケニル基」の好適な例として
は、ビニル、1−プロペニル、アリル、1−ブテニル、
2−ブテニル、2−ペンテニル等が挙げられる。
【0018】「シアノ(低級)アルケニルチオ基」およ
び「カルバモイル(低級)アルケニルチオ基」における
好適な低級アルケニル部分としては、ビニル、1−プロ
ペニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−ペ
ンテニル等が挙げられ、より好ましいのはビニルであ
る。
【0019】「低級アルコキシ基」、「アシル(低級)
アルコキシ基」、「カルボキシ(低級)アルコキシ
基」、「低級アルコキシイミノ基」における好適な低級
アルコキシ部分および(低級)アルコキシ部分として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ等のような直鎖または分
枝鎖アルコキシが挙げられ、好ましくはC1−C4アル
コキシであり、より好ましくはメトキシ、エトキシ、t
ert−ブトキシである。
【0020】好適な「アシル」としては、例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル等の低級アルカノイル基、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、tert
−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、t
ert−ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカ
ルボニル等の低級アルコキシカルボニル基、例えばメチ
ルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニ
ル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、se
c−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、
ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、sec
−ペンチルスルホニル、tert−ペンチルスルホニ
ル、ヘキシルスルホニル等の低級アルキルスルホニル
基、例えばフェニルスルホニル、ナフチルスルホニル等
のアリ−ルスルホニル基、例えばベンゾイル、ナフトイ
ル等のアロイル基、例えばフェニルアセチル、フェニル
プロピオニル等のアル(低級)アルカノイル基、例えば
シクロヘキシルアセチル、シクロペンチルアセチル等の
シクロ(低級)アルキル(低級)アルカノイル基、例え
ばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボ
ニル等のアル(低級)アルコキシカルボニル基、例えば
フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイル等のアリ
−ルカルバモイル基、例えばチエニルスルホニル、フリ
ルスルホニル、ピリジルスルホニル等の複素単環スルホ
ニル基のような複素環スルホニル基等が挙げられ、なか
でも好ましいものははアセチル、メチルスルホニル、エ
チルスルホニル、フェニルスルホニルである。前記アシ
ル基は、例えばフッ素、塩素、臭素およびヨウ素のよう
なハロゲン、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチ
ル、tert−ペンチル、ヘキシル等の低級アルキル
基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、tert−ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の低
級アルコキシ基、ニトロ基、例えばクロロメチル、ブロ
モメチル、クロロプロピル、1,2−ジクロロエチル、
1,2−ジブロモエチル、2,2−ジクロロエチル、ト
リフルオロメチル、1,2,2−トリクロロエチル等の
モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキル基等
のような適当な置換基1ないし3個で置換されていても
よい。
【0021】「アシルアミノ基」、「アシル(低級)ア
ルコキシ基」、「アシル(低級)アルキルチオ基」、
「低級アルカノイルアミノ基」、「(低級)アルカノイ
ルアミノ基」、「低級アルカノイル(低級)アルカノイ
ルアミノ基」、「ヒドロキシ(低級)アルカノイルアミ
ノ基」、「低級アルキルスルフィニル(低級)アルカノ
イルアミノ基」および「低級アルキルスルホニル(低
級)アルカノイルアミノ基」における好適なアシル部
分、低級アルカノイル部分および(低級)アルカノイル
部分としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル等、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
tert−ブトキシカルボニル等、メチルスルホニル、
エチルスルホニル等、フェニルスルホニル、ベンゾイ
ル、ナフトイル、フェニルアセチル、フェニルプロピオ
ニル等、例えばベンジルオキシカルボニル、フェネチル
オキシカルボニル等、フェニルカルバモイル、ナフチル
カルバモイル等、チエニルスルホニル、フリルスルホニ
ル基等を挙げることができ、これらの中でも好ましいも
のはアセチルである。
【0022】「適当な置換基を1個以上有していてもよ
いアシルアミノ基」および「適当な置換基を1個以上有
していてもよいN−アシル−N−低級アルキルアミノ
基」の「適当な置換基」としては、ヒドロキシ、ハロゲ
ン(例えば、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素)、低級
アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ,ter
t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)、
アミノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル(例え
ば、メトキシカルボニル等)、低級アルキルチオ(例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、2−ヒドロキシエチルチ
オ等)、アリ−ルチオ(例えば、フェニルチオ等)、低
級アルキルスルフィニル(例えば、メチルスルフィニ
ル、エチルスルフィニル、2−ヒドロキシエチルスルフ
ィニル等)、低級アルキルスルホニル(例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニル、2−ヒドロキシエチル
スルホニル等)、アリ−ルスルフィニル(例えば、フェ
ニルスルフィニル等)、アリ−ルスルホニル(例えば、
フェニルスルホニル等)、複素環基等を挙げることがで
きる。
【0023】「複素環基」「複素環(低級)アルキル
基」における好適な複素環部分としては、酸素原子、硫
黄原子、窒素原子のようなヘテロ原子を少なくとも1個
有する飽和または不飽和の単環式または多環式複素環基
が挙げられる。特に好ましい複素環基としては、窒素原
子1〜4個を含む不飽和3〜8員、さらに好ましくは5
または6員複素単環基、例えばピロリル、ピロリニル、
イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジルおよびそのN−オ
キシド、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、ピ
リミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、
ジヒドロトリアジニル(例えば4,5−ジヒドロ−1,
2,4−トリアジニル、2,5−ジヒドロ−1,2,4
−トリアジニル等)、トリアゾリル(例えば4H−1,
2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリ
ル、2H−1,2,3−トリアゾリル等)、テトラジニ
ル、テトラゾリル(例えば1H−テトラゾリル、2H−
テトラゾリル等)等;窒素原子1〜4個を含む飽和3〜
8員、さらに好ましくは5または6員複素単環基、例え
ばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、ピペ
ラジニル等;窒素原子1〜4個を含む不飽和縮合複素環
基、例えばインドリル、イソインドリル、インドリジニ
ル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、イ
ンダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリジ
ル、テトラゾロピリダジニル(例えばテトラゾロ[1,
5,b]ピリダジニル等)、ジヒドロトリアゾロピリダ
ジニル等;イオウ原子1〜2個を含む不飽和3〜8員、
さらに好ましくは5または6員複素単環基、例えばチエ
ニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル等;イ
オウ原子1〜2個を含む不飽和縮合複素環基、例えばベ
ンゾチエニル、ベンゾジチイニル等;酸素原子1個を含
む不飽和3〜8員、さらに好ましくは5または6員複素
単環基、例えばフリル等;酸素原子1〜2個を含む不飽
和縮合複素環基、例えばベンゾフラニル等;酸素原子1
〜2個および窒素原子1〜3個を含む不飽和3〜8員、
さらに好ましくは5または6員複素単環基、例えばオキ
サゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例え
ば1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサ
ジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル等)等;酸
素原子1〜2個および窒素原子1〜3個を含む飽和3〜
8員、さらに好ましくは5または6員複素単環基、例え
ばモルホリニル、シドノリル等;酸素原子1〜2個およ
び窒素原子1〜3個を含む不飽和縮合複素環基、例えば
ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾ
フラザニル等;イオウ原子1〜2個および窒素原子1〜
3個を含む不飽和3〜8員、さらに好ましくは5または
6員複素単環基、例えばチアゾリル、1,2−チアゾリ
ル、イソチアゾリル、チアゾリニル、チアジアゾリル
(例えば1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チ
アジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,2,
3−チアジアゾリル等)、ジヒドロチアジニル等;イオ
ウ原子1〜2個および窒素原子1〜3個を含む飽和3〜
8員、さらに好ましくは5または6員複素単環基、例え
ばチアゾリジニル等;イオウ原子1〜2個および窒素原
子1〜3個を含む不飽和縮合複素環基、例えばベンゾチ
アゾリル、ベンゾチアジニル、ベンゾチアジアゾリル
等;酸素原子1個およびイオウ原子1〜2個を含む不飽
和3〜8員、さらに好ましくは5または6員複素単環
基、例えばジヒドロオキサチイニル等;酸素原子1個お
よびイオウ原子1〜2個を含む不飽和縮合複素環基、例
えばベンズオキサチイニル等のような複素環基等が挙げ
られる。このように定義される複素環部分は、アミノ、
オキソ、塩素のようなハロゲン、前記定義のような低級
アルキル等の適当な置換基を有していてもよい。置換基
を有する複素環基の好適な例としては、ハロゲンを有す
るチアゾリル(例えば、2−アセトアミド−5−クロロ
チアゾリル等)が挙げられる。
【0024】好適な「保護された水酸基」としては、水
酸基が慣用のヒドロキシ保護基によって保護されている
もの(例えばアシルオキシ)を挙げることができる。慣
用のヒドロキシ保護基としては、前述のアシル;モノま
たはジまたはトリフェニル(低級)アルキル(例えば、
ベンジル、ベンズヒドリル、トリチル、フェネチル、ナ
フチルメチル等)等のアル(低級)アルキル;トリ(低
級)アルキルシリル(例えば、トリメチルシリル、トリ
エチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、tert
−ブチルジメチルシリル、ジイソプロピルメチルシリル
等)、トリアリ−ルシリル(例えば、トリフェニルシリ
ル等)、トリアル(低級)アルキルシリル(例えば、ト
リベンジルシリル等)等のトリ置換シリル等を挙げるこ
とができる。
【0025】好適な「ハロゲン」としては、フッ素、塩
素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
【0026】目的化合物(I)のN−オキシドとは、
式: (上記式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ前記
定義の通り)で示される化合物をいう。
【0027】目的化合物(I)、(Ia)、(Ib)、
(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)および化合物
(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、
(VII)、(VIII)、(IX)、(X)の好適な
塩類は、慣用の無毒性の塩すなわち各種塩基との塩なら
びに酸付加塩を挙げることができる。より具体的には、
アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、
セシウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩のような
無機塩基との塩;有機アミン塩(例えば、トリエチルア
ミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノ−ルアミン
塩、トリエタノ−ルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン
塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等)等の
ような有機塩基との塩;無機酸付加塩(例えば、塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等);有機カルボ
ン酸付加塩または有機スルホン酸付加塩(例えば、蟻酸
塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、、シュウ酸塩、マレ
イン酸塩、フマ−ル酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩
等);塩基性または酸性アミノ酸との塩(例えば、アル
ギニン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等)等が
挙げられる。
【0028】目的化合物(I)の製造法を次に詳細に説
明する。 製造法1 目的化合物(Ia)またはその塩は、化合物(II)ま
たはその塩を化合物(III)またはその塩と反応させ
ることによって製造することができる。この反応は、化
合物(II)またはその塩に塩基を加え、次に化合物
(III)またはその塩と反応させることによって行わ
れる。適当な塩基としては、例えばアルカリ金属(例え
ばリチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類
金属(例えばマグネシウム、カルシウム等)、それらの
金属の水素化物、水酸化物もしくは炭酸塩もしくは重炭
酸塩、アルカリ金属アルコキサイド(例えばナトリウム
メトキサイド、ナトリウムエトキサイド、カリウムt−
ブトキサイド等)、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ土類
金属燐酸塩、アルカリ金属燐酸水素塩(例えば燐酸水素
二ナトリウム、燐酸水素二カリウム等)、アルカリ金属
ヘキサメチルジシラジト、トリ(低級)アルキルアミン
(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン等)、ピ
リジンまたはその誘導体(例えばピコリン、ルチジン、
4−ジメチルアミノピリジン等)、N−(低級)アルキ
ルモルホリン(例えばN−メチルモルホリン等)、N,
N−ジ(低級)アルキルベンジルアミン等のような無機
および有機の塩基を挙げることができる。反応は通常、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ−テル、
ジイソプロピルエ−テル、アセトニトリル、クロロホル
ム、塩化メチレン、塩化エチレン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド等の慣用の溶媒、または反応に
悪影響を及ぼさない任意の他の有機溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下、室温、
または加温下で反応は行われる。
【0029】製造法2 目的化合物(Ib)またはその塩は、化合物(IV)も
しくはアミノ基におけるその反応性誘導体またはその塩
を化合物(V)もしくはカルボキシ基におけるその反応
性誘導体またはその塩と反応させることによって製造す
ることができる。 この反応は、カルボキシ基をアミド
結合(−CON−)に変える常法により行うことができ
る。化合物(V)のカルボキシ基における好適な反応性
誘導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化ア
ミド、活性化エステル等が挙げられる。その好適な例と
しては、酸塩化物;酸アジド;置換燐酸(例えばジアル
キル燐酸、フェニル燐酸、ジフェニル燐酸、ジベンジル
燐酸、ハロゲン化燐酸等)、ジアルキル亜燐酸、亜硫
酸、チオ硫酸、硫酸、アルキル炭酸、低級アルカンスル
ホン酸(例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸
等)、脂肪族カルボン酸(例えば酢酸、プロピオン酸、
酪酸、イソ酪酸、ピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン
酸、2−エチル酪酸、トリクロロ酢酸等)もしくは芳香
族カルボン酸(例えば安息香酸等)等の酸との混合酸無
水物;対称酸無水物;イミダゾ−ル、4−置換イミダゾ
−ル、ジメチルピラゾ−ル、トリアゾ−ルもしくはテト
ラゾ−ルとの活性化アミド;活性化エステル(例えばシ
アノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジメチ
ルイミノメチル[(CH32+=CH−]エステル、
ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニトロフ
ェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、
トリクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエ
ステル、ペンタフルオロフェニルエステル、メシルフェ
ニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニ
ルチオエステル、p−ニトロフェニルチオエステル、p
−クレシルチオエステル、カルボキシメチルチオエステ
ル、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジル
エステル、8−キノリルチオエステル等);もしくはN
−ヒドロキシ化合物(例えばN,N−ジメチルヒドロキ
シルアミン、1−ヒドロキシ−2−(1H)−ピリド
ン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフ
タルイミド、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾ−
ル等)とのエステル等を挙げることができる。これらの
反応性誘導体は、使用する化合物(V)の種類に応じて
これらの中から適宜選択することができる。
【0030】化合物(IV)のアミノ基における好適な
反応性誘導体としては、化合物(IV)をアルデヒド、
ケトンなどのカルボニル化合物と反応させて生成される
シッフ塩基型イミノまたはそのエナミン型互変異性体;
化合物(IV)をビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド、モノ(トリメチルシリル)アセトアミド、ビス(ト
リメチルシリル)尿素等のシリル化合物と反応させて生
成されるシリル誘導体;化合物(IV)を三塩化燐また
はホスゲンと反応させて生成される誘導体等を挙げるこ
とができる。反応は通常、水、アルコ−ル(例えばメタ
ノ−ル、エタノ−ル等)、アセトン、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化
メチレン、塩化エチレン、酢酸エチル、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ピリジン等の慣用の溶媒、または反応
に悪影響を及ぼさない任意の他の有機溶媒中で行われ
る。これらの溶媒中、親水性溶媒は水との混合物として
使用することもできる。反応温度は特に限定されない
が、通常は冷却下、室温、または加温下で反応は行われ
る。
【0031】本反応において、化合物(V)を遊離酸の
形またはその塩の形で使用する場合、反応は慣用の縮合
剤の存在下で行なうことが好ましく、縮合剤の例として
は、カルボジイミド類またはその塩(例えばN,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキシル
−N’−モルホリノエチルカルボジイミド、N−シクロ
ヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノシクロヘキシ
ル)カルボジイミド、N,N’−ジエチルカルボジイミ
ド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エ
チル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミドまたはその塩酸塩、ジフェニル燐酸アジド、ジエ
チル燐酸シアニド、塩化ビス(2−オキソ−3−オキサ
ゾリジニル)ホスフィン等);トリアゾ−ル類(例えば
1−(p−クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−ク
ロロ−1H−ベンゾトリアゾ−ル、N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾ−ル等);イミダゾ−ル類(例えばN,N’
−カルボニルジイミダゾ−ル、N,N’−カルボニルビ
ス−(2−メチルイミダゾ−ル等);ケテンイミン化合
物(例えばペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシル
イミン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミン
等);エトキシアセチレン;1−アルコキシ−1−クロ
ロエチレン;亜リン酸トリアルキル;ポリ燐酸エチル;
ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩化燐(塩化ホスホリ
ル);ジフェニル燐酸クロリド;トリフェニルホスフィ
ン;三塩化燐;塩化チオニル;塩化オキサリル;ハロピ
リジニウム塩(例えばヨウ化2−クロロ−1−メチルピ
リジニウム等);塩化シアヌル;ハロ蟻酸低級アルキル
(例えばクロロ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソプロピル
等);2−エチル−7−ヒドロキシベンゾイソオキサゾ
リウム塩;2−エチル−5−(m−スルホフェニル)イ
ソオキサゾリウムヒドロキシド・分子内塩;N,N−ジ
メチルホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲン、クロロ
蟻酸トリクロロメチル、オキシ塩化燐等との反応によっ
て調製されるいわゆるビルスマイヤ−試薬;等を挙げる
ことができる。本反応は、またアルカリ金属水酸化物
(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、ア
ルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等)、アルカリ金属重炭酸塩(例えば、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等)、トリ(低級)アルキ
ルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン等)、ピリジンまたはその誘導体(例えば、ピコリ
ン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン等)、N−
(低級)アルキルモルホリン(例えば、N−メチルモル
ホリン等)、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミ
ン等のような無機または有機の塩基の存在下で行うこと
もできる。
【0032】製造法3 目的化合物(Ic)またはその塩は、化合物(VI)も
しくはカルボキシ基におけるその反応性誘導体またはそ
の塩を化合物(VII)もしくはアミノ基におけるその
反応性誘導体またはその塩と反応させることによって製
造することができる。この反応は、実質的に製造法2と
同様にして行われる。従ってこの反応の条件等について
は、前記製造法2の説明を参照すればよい。
【0033】製造法4 目的化合物(Id)またはその塩は、化合物(VII
I)またはその塩をC=N結合の水素化反応に付すこと
によって製造することができる。還元には、例えば、ア
ルカリ金属ホウ素水素化物(例えば、水素化ホウ素ナト
リウム等)による化学還元およびパラジウム触媒(例え
ば、パラジウム−炭素等)による触媒還元等が挙げられ
る。反応は通常、水、アルコ−ル(例えばメタノ−ル、
エタノ−ル等)、アセトン、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等の慣用の溶媒、または反応に悪影響を及ぼさな
い任意の他の有機溶媒中で行われる。これらの溶媒中、
親水性溶媒は水との混合物として使用することもでき
る。反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下、室
温、または加温下で反応は行われる。
【0034】製造法5 目的化合物(Ie)またはその塩は、化合物(IX)ま
たはその塩をアシル化反応に付すことによって製造する
ことができる。このアシル化反応で使用される好適なア
シル化剤としては、酸ハライドが一般的であるが、酸無
水物でもよい。反応は通常、アセトン、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエ−テル、ジイソプロピル
エ−テル、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、塩化エチレン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン等の慣用
の溶媒またはそれらの混合物の中で行われるが、反応に
悪影響を及ぼさない任意の他の有機溶媒中でも行われ
る。反応温度は特に限定されず、通常冷却下、室温また
は加熱下で反応は行われる。本反応は通常、アルカリ金
属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属重炭酸塩(例え
ば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、トリ
(低級)アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、
トリエチルアミン等)、ピリジンまたはその誘導体(例
えば、ピコリン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリジ
ン等)、N−(低級)アルキルモルホリン(例えば、N
−メチルモルホリン等)、N,N−ジ(低級)アルキル
ベンジルアミン等のような無機または有機の塩基の存在
下で行われる。
【0035】製造法6 目的化合物(If)またはその塩は、化合物(X)また
はその塩を酸化反応に付すことによって製造することが
できる。この反応で使用されるチオ基(−S−)の好適
な酸化剤としては、例えば過マンガン酸カリウム、クロ
ム化合物(例えば三酸化クロム、クロム酸、クロム酸ナ
トリウム、重クロム酸、重クロム酸ナトリウム、重クロ
ム酸ピリジニウム等)、m−クロロ過安息香酸などを挙
げることができる。チオ基をスルフィニル基(−SO
−)に酸化する場合にはm−クロロ過安息香酸が、スル
ホニル基(−SO2−)に酸化する場合には過マンガン
酸カリウムが一般的に使用される。反応は通常、水、ア
セトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
−テル、ジイソプロピルエ−テル、アセトニトリル、ク
ロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、酢酸エチ
ル、酢酸、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン等
の慣用の溶媒、または反応に悪影響を及ぼさない任意の
他の有機溶媒中で行われる。反応温度は特に限定され
ず、通常冷却下、室温または加温下で反応は行われる。
【0036】上記製造法で得られた化合物は、粉砕、再
結晶、カラムクロマトグラフィ−、または再沈澱等の常
法により単離、精製することができる。
【0037】この方法の原料化合物は、例えば、後記製
造例に記載した方法により製造することができる。
【0038】それぞれの目的化合物(I)には、不斉炭
素原子または二重結合に基づく光学異性体および幾何異
性体のような1またはそれ以上の立体異性体を含むこと
があるが、そのような異性体およびそれらの混合物はす
べて本発明の範囲に包含される。イソキノリン誘導体
(I)およびその医薬上許容しうる塩は、溶媒和〔例え
ば、包接化合物(例えば、水和物等)〕を含む。
【0039】イソキノリン誘導体(I)およびその塩
は、それらの結晶形態および非結晶形態の両方を含む。
【0040】イソキノリン誘導体(I)およびその医薬
上許容しうる塩は、胃液のような強酸にも安定である。
【0041】イソキノリン誘導体(I)およびその医薬
上許容しうる塩は、H.pylori に対する抗菌活
性を有し、胃炎、潰瘍(例えば、胃潰瘍、十二指腸潰
瘍、吻合性潰瘍)、MALTリンパ腫および非潰瘍消化
不良の予防および/または治療、および胃癌の予防に有
用である。
【0042】イソキノリン誘導体(I)およびその医薬
上許容しうる塩は、慢性胃炎および消化性潰瘍(例え
ば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合性潰瘍)、MALTリ
ンパ腫および非潰瘍消化不良の予防および/または治
療、および胃癌の予防のため、H2−ブロッカ−(例え
ば、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン等)または
プロトンポンプ阻害剤(例えば、オメプラゾ−ル、ラン
ソプラゾ−ル等)等の酸分泌抑制剤と共に投与してもよ
い。
【0043】イソキノリン誘導体(I)およびその医薬
上許容しうる塩は、H2−ブロッカ−(例えば、シメチ
ジン、ラニチジン、ファモチジン等)またはプロトンポ
ンプ阻害剤(例えば、オメプラゾ−ル、ランソプラゾ−
ル等)等の酸分泌抑制剤と共に投与する場合、胃炎、潰
瘍〔例えば、消化性潰瘍(例えば、胃潰瘍、十二指腸潰
瘍、吻合性潰瘍等)等〕、MALTリンパ腫、非潰瘍消
化不良および胃癌等のHelicobacter py
lori感染に起因する疾患の予防および/または治療
に特に有用である。
【0044】特に、イソキノリン誘導体(I)およびそ
の医薬上許容しうる塩は、H.pylori に対して
選択的抗菌活性を有するため、他の有用な腸内細菌に悪
影響を及ぼすことなく H. pyloriに選択的に
作用することができる。従って、イソキノリン誘導体
(I)およびその医薬上許容しうる塩は、H.pylo
ri 除菌に利用でき、潰瘍の治療および/または潰瘍
の再発の予防に有用である。該イソキノリン誘導体
(I)およびその医薬上許容しうる塩は、潰瘍の治療お
よび/または潰瘍の再発の予防のため、H2−ブロッカ
−(例えば、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン
等)またはプロトンポンプ阻害剤(例えば、オメプラゾ
−ル、ランソプラゾ−ル等)等の酸分泌抑制剤と共に投
与してもよい。
【0045】
【発明の効果】目的化合物(I)の有用性を示すため
に、目的化合物(I)の代表的化合物についての薬理試
験結果を以下に示す。 試験例:Helicobacter pyloriに対
する抗菌活性
【0046】(1)試験方法 Helicobacter pyloriに対するin
vitro抗菌活性を、後記の2倍寒天平板希釈法に
より測定した。Helicobacter pylor
iを、3%ウマ血清および2%デンプンを含有するブル
セラ(Brucella)寒天平板上で37℃、3日
間、10%CO2下で培養し、Mc Farland
No.1の濁度までブルセラブロスに懸濁させた。この
懸濁液を、各濃度段階の試験化合物を含有する7%ウマ
血液を補充したブルセラ寒天上に接種し、37℃、3日
間、10%CO2下で培養した後、最小発育阻止濃度
(MIC)をμg/mlで表した。
【0047】(2)試験化合物 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−3−メチルイソキノリン(実施例6の化合物)
【0048】(3)試験結果
【表1】 Helicobacter pylor
iに対する抗菌活性
【0049】治療の目的で本発明の化合物(I)および
その医薬上許容しうる塩は、そのまま、あるいは経口ま
たは非経口投与に適した有機または無機の固体状または
液状賦形剤のような医薬上許容しうる担体と混合して該
化合物を有効成分として含有する医薬製剤の形態で使用
することができる。医薬製剤としては、カプセル、錠
剤、糖衣錠、顆粒、溶液、懸濁液またはエマルジョンが
挙げられる。所望に応じてこれら製剤中に、補助成分、
安定化剤、潤滑剤、乳化剤、緩衝剤およびラクト−ス、
シアル酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、ショ糖、
コ−ンスタ−チ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、
落花生油、オリ−ブ油、カカオ脂およびエチレングリコ
−ルのようなその他の通常使用される添加剤を含有させ
てもよい。
【0050】化合物(I)の投与量は、患者の年齢およ
び状態により変わり、平均1回投与量約0.1mg、1
mg、10mg、25mg、50mg、100mg、2
50mg、500mg、1000mgおよび2000m
gが潰瘍の治療に有効である。一般に、1日当たり0.
1mg/個体〜約2000mg/個体の量を投与すれば
よい。化合物(I)を酸分泌抑制剤と併用する場合、化
合物(I)の酸分泌抑制剤に対する重量比は、次の範囲
である。 化合物(I)/酸分泌抑制剤=0.01/1〜100/
1 好ましい範囲は、次の範囲である。 化合物(I)/酸分泌抑制剤=1/1〜100/1 より好ましい範囲は、次の範囲である。 化合物(I)/酸分泌抑制剤=2.5/1〜50/1
【0051】
【実施例】以下、製造例および実施例に従って、この発
明をさらに詳細に説明する。 製造例1 2−メトキシベンズアルデヒド(2.0g)および2,
2−ジメトキシエチルアミン(1.54g)のベンゼン
(50ml)溶液を5時間還流させる。水を共沸除去す
る。混合物は溶媒を除去後、残渣をテトラヒドロフラン
(20ml)に溶解し、クロロギ酸エチル(1.4m
l)を−10℃で添加する。混合物を室温まで温め、亜
リン酸トリメチル(2.1ml)を加え、室温で3日間
攪拌したのち、減圧濃縮する。得られた油状物を塩化メ
チレン(20ml)に溶解したのち、四塩化チタン
(9.7ml)を0℃で添加し、混合物を1時間還流さ
せる。冷却後、0℃の水酸化ナトリウム30%水溶液
(50ml)を加え、濾過する。残渣を塩化メチレンで
洗浄する。有機層を3N塩酸で抽出する。抽出液を合わ
せ塩化メチレンを加え、水酸化ナトリウム30%水溶液
で中和する。混合物を塩化メチレンで抽出する。抽出液
を合わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後、減圧濃
縮する。得られた粗油状物(1.3g)をメタノ−ル/
塩化メチレン(1/9)混合液を溶出液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(50ml)にかけ、8−メ
トキシイソキノリン(1.3g)を得る。 NMR(DMSO−d6,δ):4.02(3H,
s),7.12(1H,d,J=7.7Hz),7.5
0(1H,d,J=8.2Hz),7.71(1H,
t,J=8.0Hz),7.78(1H,d,J=5.
7Hz),8.52(1H,d,J=5.7Hz),
9.49(1H,s) MASS(m/Z):160(MH+
【0052】製造例2 三臭化ホウ素の塩化メチレン(6.28ml)1.0M
溶液に8−メトキシイソキノリンを室温で加える。混合
物を1時間還流させたのち、水酸化ナトリウム30%水
溶液(19ml)で中和を行い、減圧濃縮する。得られ
た残渣をメタノ−ルで洗浄する。有機層を合わせ、減圧
濃縮し、残渣をメタノ−ル/塩化メチレン(1/9)混
合液を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
(50ml)にかけ、8−ヒドロキシイソキノリン(1
51mg)を固形物として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):6.98(1H,d,
J=7.6Hz),7.35(1H,d,J=8.2H
z),7.57(1H,dd,J=7.6および8.2
Hz),7.70(1H,d,J=5.6Hz),8.
45(1H,d,J=5.6Hz),9.45(1H,
s),10.68(1H,s) MASS(m/Z):146(MH+
【0053】製造例3 3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルアルコ−
ル(5.0g)のクロロホルム(50ml)溶液に二酸
化マンガン(18.8g)を加え、還流下に3時間攪拌
する。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、3−
アセトアミド−2,6−ジクロロベンズアルデヒド
(4.34g)を白色固形物として得る。 IR(KBr):1689,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.28(3H,
s),7.40(1H,d,J=9.0Hz),7.7
8(1H,s),8.58(1H,d,J=9.0H
z),10.47(1H,s) MASS(m/Z):232(MH+
【0054】製造例4 5−ヒドロキシイソキノリン(5.0g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(50ml)溶液を0〜5℃に冷却
し、60%水素化ナトリウム(1.36g)を加え、1
5分間攪拌する。次に塩化N,N−ジメチルチオカルバ
モイル(4.22g)を添加し、混合液を0〜5℃で1
0分間、室温で30分間、次に60℃で1時間攪拌す
る。反応混合液を冷却し、1N水酸化ナトリウム水溶液
で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。有機層を合わ
せ、1N水酸化ナトリウム水溶液(3回)、飽和食塩水
(2回)、水(3回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。残
渣をn−ヘキサン/酢酸エチル(1:1)を溶出液とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィ(200g)にか
け、N,N−ジメチルチオカルバミン酸O−(5−イソ
キノリル)(6.0g)を黄色粉末として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):3.44(3H,
s),3.49(3H,s),7.52(1H,d,J
=6.7Hz),7.65−7.76(2H,m),
8.06(1H,d,J=8.2Hz),8.54(1
H,d,J=5.9Hz),9.40(1H,s) MASS(m/Z):233(MH+
【0055】製造例5 N,N−ジメチルチオカルバミン酸O−(5−イソキノ
リル)(5.685g)を予め210〜220℃に加熱
した油浴上に置き5時間加熱する。室温に冷却し、得ら
れた固形物を、酢酸エチルを溶出液とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ(250g)にかけ、目的とする
N−(5−イソキノリルチオカルボニル)−N,N−ジ
メチルアミンの黄色固形物(3.1g)とともにN,N
−ジメチルチオカルバミン酸O−(5−イソキノリル)
の回収物(1.58g)を得る。 NMR(CDCl3,δ):3.03,3.09,3.
23,3.27(total 6H,each s),
7.50−7.66(1H,m),7.96−7.99
(1H,m),8.04−8.08(2H,m),8.
60(1H,d,J=5.9Hz),9.27(1H,
s) MASS(m/Z):233(MH+
【0056】製造例6 N−(5−イソキノリルチオカルボニル)−N,N−ジ
メチルアミン(1.0g)のメタノ−ル(20ml)溶
液に1N水酸化ナトリウム水溶液(21.5ml)を加
えて、1時間還流させる。反応混合物を冷却し、次に減
圧濃縮乾固させる。残渣に水を加え、水溶液をクロロホ
ルムで1回洗浄する。水層を部分蒸発させて有機溶媒を
除去したのち、酢酸でpH5.8〜6.0に調整する。
生成した沈澱を濾過で集め、水洗、乾燥して、5−イソ
キノリンチオ−ル(618.7mg)を橙色粉末として
得る。 NMR(DMSO−d6,δ):5.85−6.60
(1H,br.s),7.54−7.61(1H,
m),7.87−8.00(3H,m),8.57(1
H,d,J=6.0Hz),9.33(1H,s) MASS(m/Z):162(M+
【0057】製造例7 3−アミノ−2,6−ジクロロ−1−(ジフェニル−t
−ブチルシリルオキシメチル)ベンゼン(10.0g)
の塩化メチレン/ピリジン/無水酢酸(1:1:1)混
液(30ml)の溶液に4−ジメチルアミノピリジン
(5mg)を加え、室温で5時間攪拌する。氷を加え、
混合物を15分間攪拌後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液を加え、更に15分間攪拌する。混合物を酢酸エチル
で希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2回)、1
N塩酸(4回)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮する。残渣をテトラヒドロフラン(100
ml)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムのテ
トラヒドロフラン1M溶液(51ml)を加え、室温で
62時間攪拌する。溶液に1N塩酸を添加したのち、酢
酸エチルで5回抽出する。有機層を合わせ、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をn−ヘキサ
ン/酢酸エチル(1:1)を溶出液とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ(200g)にかけ、3−アセト
アミド−2,6−ジクロロベンジルアルコ−ル(4.4
3g)を固形物として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,
s),4.70(2H,d,J=5.3Hz),5.2
4(1H,t,J=5.3Hz),7.42(1H,
d,J=8.8Hz),7.67(1H,d,J=8.
8Hz),9.57(1H,s) MASS(m/Z):234(M+
【0058】製造例8 3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルアルコ−
ル(4.23g)の塩化メチレン/酢酸エチル(1:
1)混液(80ml)の溶液を0〜5℃に冷却し、トリ
エチルアミン(2.38g)を加え、次に塩化メタンス
ルホニル(2.28g)を10分間で滴下する。1時間
後、溶液を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して、メタンスル
ホン酸3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジル
(5.40g)を灰白色固形物として得る。 NMR(CDCl3,δ):2.27(3H,s),
3.09(3H,s),5.53(2H,s),7.3
9(1H,d,J=9.0Hz),7.65(1H,b
r.s),8.45(1H,d,J=9.0Hz) MASS(m/Z):312(M+
【0059】製造例9 製造例8と同様にして下記の化合物を得る。 メタンスルホン酸2−クロロ−5−ニトロベンジル NMR(CDCl3,δ):3.15(3H,s),
5.39(2H,s),7.62(1H,d,J=8.
8Hz),8.21(1H,dd,J=2.7および
8.8Hz),8.39(1H,d,J=2.7Hz) MASS(m/Z):266(MH+
【0060】製造例10 ホウ水素化ナトリウム(150mg)のエタノール(1
0ml)懸濁液に2−クロロ−6−ニトロベンズアルデ
ヒド(1.0g)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌
する。水を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出す
る。有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮して2−クロロ−6−ニト
ロベンジルアルコ−ル(1.0g)を固形物として得
る。 IR(KBr):1531 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.67(1H,t,J=
7.4Hz),4.93(2H,d,J=7.4H
z),7.43(1H,t,J=8.1Hz),7.7
1(1H,dd,J=1.2および8.1Hz),7.
82(1H,dd,J=1.2,8.1Hz)
【0061】製造例11 製造例8と同様にして下記の化合物を得る。 メタンスルホン酸2−クロロ−6−ニトロベンジル NMR(CDCl3,δ):3.09(3H,s),
5.63(2H,s),7.55(1H,t,J=8.
1Hz),7.75(1H,dd,J=1.3および
8.1Hz),7.88(1H,dd,J=1.3およ
び8.1Hz) MASS(m/Z):266(MH+
【0062】製造例12 2−アセトアミド−4−クロロメチルチアゾ−ル(4.
763g)およびN−クロロスクシンイミド(3.33
8g)のクロロホルム(200ml)溶液を加熱し1.
5時間還流させる。反応混合物を室温に冷却後、濾過
し、濾液を減圧濃縮乾固させる。残渣に水を加え、濾過
分離した固形物を完全に水洗し、乾燥する。固形物をベ
ンゼンから再結晶し、2−アセトアミド−5−クロロ−
4−クロロメチルチアゾ−ル(2.0g)を薄褐色粉末
として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),4.68(2H,s),12.52(1H,s) MASS(m/Z):225(MH+
【0063】製造例13 2−アセトアミド−5−クロロ−4−クロロメチルチア
ゾ−ル(1.0g)のアセトン(20ml)溶液にヨウ
化ナトリウム(1.33g)を加え、室温で2時間攪拌
する。混合物を酢酸エチルで希釈し、チオ硫酸ナトリウ
ム飽和水溶液(1回)、水(2回)で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して、2−アセト
アミド−5−クロロ−4−ヨ−ドメチルチアゾ−ル
(1.3g)を得る。 NMR(DMSO−d6
δ):2.14(3H,s),4.43(2H,s),
12.49(1H,s) MASS(m/Z):317(MH+
【0064】製造例14 2−アセトアミド−4−ホルミルチアゾ−ル(5.0
g)およびN−クロロスクシンイミド(4.3g)のク
ロロホルム(200ml)溶液を4時間還流させる。反
応混合物を室温に冷却後、水で5回洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル
を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(2
00g)にかけ、2−アセトアミド−5−クロロ−4−
ホルミルチアゾ−ル(4.8g)を黄色固形物として得
る。 IR(KBr):1687,1666 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.18(3H,
s),9.91(1H,s),12.72(1H,s) MASS(m/Z):205(MH+
【0065】製造例15 3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンズアルデヒド
(2.0g)および5−アミノイソキノリン(1.24
g)のエタノ−ル(50ml)溶液を室温で5日間攪拌
したのち、濾過する。得られた固形物をデシケ−タ−中
で乾燥し、N−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロ
ベンジリデン)−5−イソキノリルアミン(2.48
g)を薄褐色固形物として得る。 融点 200−202℃ IR(KBr):1660,1629,1583 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),7.52(1H,d,J=7.5Hz),7.6
4(1H,d,J=8.8Hz),7.77(1H,d
d,J=7.5および7.5Hz),7.88(1H,
d,J=8.8Hz),8.04(1H,d,J=5.
8Hz),8.09(1H,d,J=7.5Hz),
8.58(1H,d,J=5.8Hz),8.90(1
H,s),9.38(1H,s),9.80(1H,
s) MASS(m/Z):358(MH+) 元素分析 C18133OCl2として、 計算値: C;60.48, H;3.57, N;11.64 (%) 実測値: C;60.35, H;3.66, N;11.73 (%)
【0066】製造例16 2,6−ジクロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(1.
11g)のエタノ−ル(25ml)溶液に5−アミノイ
ソキノリン(727.5mg)のエタノ−ル(5ml)
溶液を加え、室温で24時間攪拌したのち、沈澱を濾過
分離し、エタノ−ルで洗浄し、乾燥して、N−(2,6
−ジクロロ−3−ニトロベンジリデン)−5−イソキノ
リルアミン(926.9mg)を黄色粉末として得る。
濾液を減圧濃縮し、残渣をエタノ−ル(10ml)から
再結晶して、更に目的物(207.7mg)を得る。 融点 191−192℃ IR(KBr):1628 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):7.55(1H,d,
J=7.3Hz),7.77(1H,t,J=7.7H
z),7.95(1H,d,J=8.8Hz),8.0
3(1H,d,J=5.9Hz),8.11(1H,
d,J=8.3Hz),8.25(1H,d,J=8.
8Hz),8.58(1H,d,J=5.9Hz),
8.92(1H,s),9.39(1H,s) MASS(m/Z):346(MH+) 元素分析 C16932Cl2・1/10H2Oとして、 計算値: C;55.23, H;2.66, N;12.08 (%) 実測値: C;54.99, H;2.36, N;11.90 (%)
【0067】製造例17 製造例16と同様にして下記の化合物を得る。 N−(2,6−ジクロロベンジリデン)−5−イソキノ
リルアミン 融点 161−165℃ IR(KBr):1630 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):7.49−7.79
(5H,m),8.04−8.10(2H,m),8.
58(1H,d,J=5.9Hz),8.92(1H,
s),9.36(1H,s) MASS(m/Z):301(MH+) 元素分析 C16102Cl2として、 計算値: C;63.81, H;3.35, N;9.30 (%) 実測値: C;63.34, H;3.02, N;9.19 (%)
【0068】製造例18 製造例16と同様にして下記の化合物を得る。N−[4
−(2−アセトアミドチアゾリル)メチリデン]−5−
イソキノリルアミン 融点 272−274℃(dec.) IR(KBr):1684 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.19(3H,
s),7.51(1H,d,J=6.7Hz),7.7
0(1H,t,J=7.5Hz),7.98−8.05
(3H,m),8.55(1H,d,J=5.8H
z),8.63(1H,s),9.34(1H,s),
12.47(1H,s) MASS(m/Z):297(MH+) 元素分析 C15124OS・1/2H2Oとして、 計算値: C;59.00, H;4.29, N;18.35 (%) 実測値: C;59.07, H;3.95, N;18.23 (%)
【0069】製造例19 製造例16と同様にして下記の化合物を得る。 N−[4−(2−アセトアミド−5−クロロチアゾリ
ル)メチリデン]−5−イソキノリルアミン 融点 254℃(dec.) IR(KBr):1682 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.20(3H,
s),7.58(1H,d,J=7.3Hz),7.7
1(1H,t,J=7.9Hz),8.01−8.04
(2H,m),8.56(1H,d,J=5.8H
z),8.65(1H,s),9.35(1H,s),
12.84(1H,s) MASS(m/Z):331(MH+) 元素分析 C15114OSCl・3/10H2Oとして、 計算値: C;53.59, H;3.48, N;16.66 (%) 実測値: C;53.53, H;3.21, N;16.46 (%)
【0070】製造例20 3−アミノフェニル酢酸(2.0g)、1,2−ジクロ
ロエタン(20ml)、酢酸(10ml)および無水酢
酸(8ml)の混合物を70℃で2時間加熱する。冷却
後、水(20ml)を加え、2時間攪拌する。反応混合
物を減圧濃縮し、残渣を1N塩酸で希釈し、酢酸エチル
で2回抽出する。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮する。固形物残渣をイソプロピル
エ−テル中に懸濁させ、濾過分離し、イソプロピルエ−
テルで洗浄し、乾燥して、3−アセトアミドフェニル酢
酸(2.35g)を白色粉末として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):2.03(3H,
s),3.51(2H,s),6.89−6.93(1
H,m),7.17−7.25(1H,m),7.47
(2H,br.t),9.91(1H,s),12.2
6(1H,br.s) MASS(m/Z):194(MH+
【0071】製造例21 製造例20と同様にして下記の化合物を得る。 4−アセトアミドフェニル酢酸 NMR(DMSO−d6,δ):2.03(3H,
s),3.49(2H,s),7.16(2H,d,J
=8.5Hz),7.50(2H,d,J=8.5H
z),9.90(1H,s),12.26(1H,s) MASS(m/Z):194(MH+
【0072】製造例22 製造例20と同様にして下記の化合物を得る。 3−アセトアミド安息香酸 NMR(DMSO−d6,δ):2.06(3H,
s),7.41(1H,t,J=7.9Hz),7.6
1(1H,br.d,J=7.7Hz),7.81(1
H,br.d,J=8.2Hz),8.21(1H,b
r.s),10.12(1H,s),12.91(1
H,br.s) MASS(m/Z):180(MH+
【0073】製造例23 発煙硝酸(25ml)を−50℃に冷却し、2,6−ジ
フルオロ安息香酸(5.0g)を液温−40〜−50℃
に保ちながら15分間かけて滴下する。次に混合物を3
0分間かけて0℃に温める。更に30分間0℃に保った
のち、水を加えて反応を止め、酢酸エチルで2回抽出す
る。有機層を合わせ飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、2,6−ジフル
オロ−3−ニトロ安息香酸(6.40g)を固形物とし
て得る。 NMR(DMSO−d6,δ):7.44−7.54
(1H,m),8.33−8.45(1H,m)
【0074】製造例24 ホウ水素化ナトリウム(4.53g)のテトラヒドロフ
ラン(200ml)中の懸濁液を氷冷し、2,6−ジフ
ルオロ−3−ニトロ安息香酸(12.8g)のテトラヒ
ドロフラン(60ml)溶液を30分間かけて滴下す
る。次に三フッ化ホウ素・エ−テル(24.15g)を
30分間かけて滴下する。混合物を室温で15時間攪拌
したのち、1N塩酸を加えて反応を止め、酢酸エチルで
3回抽出する。有機層を合わせ、水(2回)、飽和食塩
水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して、2,6−ジフルオロ−3−ニトロベ
ンジルアルコ−ル(11.25g)を固形物として得
る。 NMR(DMSO−d6,δ):4.57(2H,d,
J=5.0Hz),5.52(1H,t,J=5.0H
z),7.32−7.42(1H,m),8.17−
8.33(1H,m)
【0075】製造例25 2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンジルアルコ−ル
(2.0g)の酢酸エチル(20ml)溶液に湿10%
パラジウム−炭素(500mg)を加え、大気圧下の水
素に触れさせる。4時間後、混合物をセライトで濾過
し、濾液を減圧濃縮して、3−アミノ−2,6−ジフル
オロベンジルアルコ−ル(1.68g)を固形物として
得る。 NMR(DMSO−d6,δ):4.42−4.47
(2H,m),4.92(2H,br.s),5.09
(1H,t,J=5.7Hz),6.62−6.80
(2H,m) MASS(m/Z):160(MH+
【0076】製造例26 3−アミノ−2,6−ジフルオロベンジルアルコ−ル
(1.68g)の1,2−ジクロロエタン(20ml)
溶液に無水酢酸(5ml)を加え、70℃で1時間加熱
する。次にトリエチルアミン(3ml)を加え、70℃
で更に1.5時間攪拌する。反応混合物を減圧濃縮し、
得られた固形物残渣をエタノ−ル(50ml)に溶解
し、ピロリジン(10ml)を加える。15分後、酢酸
エチルで希釈し、1N塩酸(2回)、飽和食塩水(1
回)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2回)、水(1
回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを溶出液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(100g)にかけ、続いて
塩化メチレン/イソプロピルエ−テル混液から再結晶し
て、酢酸3−アセトアミド−2,6−ジフルオロベンジ
ル(1.08g)を白色結晶性固形物として得る。 IR(KBr):3340,1722,1693 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.03(3H,
s),2.07(3H,s),5.14(2H,s),
7.07−7.16(1H,m),7.78−7.90
(1H,m),9.77(1H,s) MASS(m/Z):244(MH+
【0077】製造例27 酢酸3−アセトアミド−2,6−ジフルオロベンジル
(617mg)のメタノ−ル(10ml)溶液に1N水
酸化ナトリウム水溶液(3.0ml)を加え、室温で2
0時間攪拌したのち、1N塩酸を加え、酢酸エチルで5
回抽出する。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮して、3−アセトアミド−2,6−ジ
フルオロベンジルアルコ−ル(500mg)を白色粉末
として得る。 IR(KBr):1680 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.07(3H,
s),4.50(2H,s),6.98−7.07(1
H,m),7.67−7.79(1H,m),9.70
(1H,s) MASS(m/Z):202(MH+
【0078】製造例28 3−アセトアミド−2,6−ジフルオロベンジルアルコ
−ル(362mg)およびトリエチルアミン(326μ
l)の塩化メチレン(10μl)溶液を0℃に冷却し、
塩化メタンスルホニル(153μl)を滴下する。30
分後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して、メ
タンスルホン酸3−アセトアミド−2,6−ジフルオロ
ベンジル(540mg)を白色固形物として得る。 NMR(CDCl3,δ):2.23(3H,s),
3.05(3H,s),5.34(2H,t,J=1.
2Hz),6.95(1H,ddd,J=1.9および
9.0および9.0Hz),7.40(1H,br.
s),8.26−8.38(1H,m) MASS(m/Z):280(MH+
【0079】製造例29 発煙硝酸(25ml)を2−クロロ−6−フルオロ安息
香酸(5.0g)に−30℃で添加する。混合物を−3
0℃で1時間、続いて0℃で30分間攪拌する。水(2
00ml)を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出
する。有機層を合わせ飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、2−クロロ−
6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(6.5g)を固形
物として得る。 IR(KBr):1722,1610 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):7.67(1H,d
d,J=8.2および9.1Hz),8.29(1H,
dd,J=5.3および9.2Hz)
【0080】製造例30 製造例29と同様にして下記の化合物を得る。 2,6−ジメチル−3−ニトロ安息香酸 NMR(DMSO−d6,δ):2.35(3H,
s),2.39(3H,s),7.38(1H,d,J
=8.4Hz),7.89(1H,d,J=8.4H
z)
【0081】製造例31 ホウ水素化ナトリウム(1.73g)のテトラヒドロフ
ラン(65ml)中の懸濁液を0℃に氷冷し、2−クロ
ロ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸のテトラヒドロ
フラン溶液を滴下する。0℃で10分間攪拌後、混合物
に三フッ化ホウ素・エ−テル(8.1ml)を0℃で滴
下する。混合物を室温で一夜攪拌したのち、炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮する。残渣を酢酸エチル/n−ヘキサン(1:3)
を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(1
50ml)にかけ、2−クロロ−6−フルオロ−3−ニ
トロベンジルアルコ−ル(5.05g)を白色固形物と
して得る。 IR(KBr):3251,1606,1581 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.64(2H,d
d,J=2.5および5.6Hz),5.48(1H,
t,J=5.6Hz),7.52(1H,t,J=8.
8Hz),8.11(1H,dd,J=5.5および
9.0Hz)
【0082】製造例32 3−メチル安息香酸メチル(10.0g)、N−ブロモ
スクシンイミド(13.04g)、α,α’−アゾビス
イソブチロニトリル(547mg)の四塩化炭素(10
0ml)溶液を3時間還流させる。反応混合物を室温に
冷却後、濾過し、濾液を減圧濃縮して油状物を得る。こ
れをメタノ−ル(20ml)に溶解し、アジ化ナトリウ
ム(5.19g)の水(50ml)/メタノ−ル(30
ml)溶液に攪拌下で滴下する。N,N−ジメチルホル
ムアミド(20ml)を添加し、2時間後にアジ化ナト
リウム(5.19g)を更に添加し、混合物を55℃で
3.5時間加熱する。冷却後、反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、水(4回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、100mlに減圧
濃縮する。この濃縮液に湿10%パラジウム−炭素
(3.0g)を加え、風船からの水素に触れさせる。3
0分後、ジ炭酸ジt−ブチル(21.8g)を加え、1
8時間後に混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、残渣
をn−ヘキサン/酢酸エチル(5:1)を溶出液とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィ(400g)にか
け、3−t−ブトキシカルボニルアミノメチル安息香酸
メチル(11.97g)を油状物として得る。 NMR(CDCl3,δ):1.46(9H,s),
3.91(3H,s),4.36(2H,d,J=6.
0Hz),4.90(1H,br.s),7.36−
7.51(2H,m),7.88−7.95(2H,
m)
【0083】製造例33 3−t−ブトキシカルボニルアミノメチル安息香酸メチ
ル(11.9g)の1,4−ジオキサン(180ml)
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(89.8ml)を
加え、混合物を60℃で1時間加熱する。室温に冷却
後、1N塩酸(100ml)を加え、減圧濃縮する。残
渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチ
ルを溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
(300g)にかけ、3−t−ブトキシカルボニルアミ
ノメチル安息香酸(8.9g)を白色固形物として得
る。 NMR(DMSO−d6,δ):1.40(9H,
s),4.17(2H,d,J=6.0Hz),4.4
2(1H,br.s),7.38−7.44(3H,
m),7.79−7.84(2H,m)
【0084】実施例1 5−ヒドロキシイソキノリン(3.42g)のN,N−
ジメチルホルムアミド(60ml)溶液を0〜5℃に冷
却し、60%水素化ナトリウム(889mg)を加え、
15分間攪拌する。次にメタンスルホン酸2,6−ジク
ロロ−3−ニトロベンジル(6.066g)の固形物を
1度に添加し、混合液を0〜5℃で15分間、室温で1
時間攪拌する。反応混合液に飽和食塩水を加え、酢酸エ
チルで2回抽出する。有機層を合わせ、0.5N水酸化
ナトリウム水溶液(3回)、水(1回)、飽和食塩水
(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル
(2:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(250g)にかけ、5−(2,6−ジクロロ−
3−ニトロベンジルオキシ)イソキノリン(5.76
g)を白色結晶性固形物として得る。 融点 119−120℃(酢酸エチル/n−ヘキサンよ
り) NMR(CDCl3,δ):5.54(2H,s),
7.22(1H,d,J=7.2Hz),7.53−
7.66(3H,m),7.84(1H,d,J=8.
7Hz),7.92(1H,d,J=5.9Hz),
8.50(1H,d,J=5.9Hz),9.23(1
H,s) MASS(m/Z):349(M+) 元素分析 C1610Cl223・1/2H2Oとして、 計算値: C;53.65, H;3.10, N;7.82 (%) 実測値: C;53.86, H;2.75, N;7.74 (%)
【0085】実施例2 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−クロロ−5−ニトロベンジルオキシ)イソキ
ノリン NMR(CDCl3,δ):5.40(2H,s),
7.10(1H,d,J=7.5Hz),7.49−
7.66(3H,m),8.11(1H,d,J=5.
8Hz),8.20(1H,dd,J=2.7および
8.8Hz),8.61(1H,d,J=5.8H
z),8.61(1H,s),9.26(1H,s) MASS(m/Z):315(MH+
【0086】実施例3 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−クロロ−6−ニトロベンジルオキシ)イソキ
ノリン IR(KBr):1673,1627,1583 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.57(2H,
s),7.41(1H,d,J=6.8Hz),7.6
0−7.78(4H,m),7.96−8.05(2
H,m),8.48(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s) MASS(m/Z):315(MH+
【0087】実施例4 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)
−3−メチルイソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),5.52(2H,s),7.43−7.74(4
H,m),7.92(1H,d,J=8.8Hz),
8.21(1H,d,J=8.7Hz),9.19(1
H,s)
【0088】実施例5 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジフルオロベンジル
オキシ)イソキノリン 融点 195−198℃ IR(KBr):1703 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.09(3H,
s),5.28(2H,s),7.14−7.23(1
H,m),7.48(1H,d,J=6.3Hz),
7.61−7.97(4H,m),8.47(1H,
d,J=5.8Hz),9.28(1H,s),9.8
3(1H,s) MASS(m/Z):329(M+) 元素分析 C1814222・1/2H2Oとして、 計算値: C;62.43, H;4.66, N;8.09 (%) 実測値: C;62.02, H;4.22, N;7.74 (%)
【0089】実施例6 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−3−メチルイソキノリン 融点 223−225℃ IR(KBr):3278,1668 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),2.56(3H,s),5.46(2H,s),
7.43−7.61(4H,m),7.68(1H,
d,J=7.9Hz),7.85(1H,d,J=8.
8Hz),9.19(1H,s),9.73(1H,
s) MASS(m/Z):375(MH+) 元素分析 C1916Cl222・1/10H2Oとして、 計算値: C;58.03, H;4.61, N;7.12 (%) 実測値: C;58.37, H;4.50, N;6.83 (%)
【0090】実施例7 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−メトキシカルボニルアミノ−6−メチルベン
ジルオキシ)イソキノリン 融点 141−145℃ IR(KBr):1741 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.40(3H,
s),3.57(3H,s),5.29(2H,s),
7.11−7.17(1H,m),7.28−7.38
(3H,m),7.58−7.71(2H,m),7.
80(1H,d,J=5.8Hz),8.44(1H,
d,J=5.8Hz),9.18(1H,s),9.2
7(1H,s) MASS(m/Z):323(MH+) 元素分析 C191823として、 計算値: C;70.79, H;5.63, N;8.69 (%) 実測値: C;70.35, H;5.53, N;8.52 (%)
【0091】実施例8 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 8−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン 融点 166−170℃ IR(KBr):1662,1627 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),5.53(2H,s),7.41(3H,d,J
=7.6Hz),7.55−7.88(5H,m),
8.51(1H,d,J=5.6Hz),9.33(1
H,s),9.71(1H,s) MASS(m/Z):361(MH+) 元素分析 C1814Cl222として、 計算値: C;59.85, H;3.91, N;7.76 (%) 実測値: C;59.70, H;3.80, N;7.64 (%)
【0092】実施例9 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 7−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン 融点 158−166℃ IR(KBr):1662,1629,1587 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.12(3H,
s),5.43(2H,s),7.47(1H,d,J
=8.8Hz),7.57(1H,d,J=8.8H
z),7.80−7.84(3H,m),7.93(1
H,d,J=9.1Hz),8.41(1H,d,J=
5.7Hz),9.25(1H,s),9.71(1
H,s) MASS(m/Z):363(MH+
【0093】実施例10 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−アセトアミドチアゾリル)メトキシ]
イソキノリン 融点 223−225℃(クロロホルム/メタノ−ル/
イソプロピルエ−テルより) IR(KBr):1674 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.14(3H,
s),5.30(2H,s),7.36(1H,s),
7.38(1H,d,J=9.4Hz),7.56−
7.71(2H,m),7.97(1H,d,J=5.
8Hz),8.50(1H,d,J=5.8Hz),
9.28(1H,s),12.20(1H,s) MASS(m/Z):300(MH+) 元素分析 C151332S・CHCl3として、 計算値: C;45.89, H;3.37, N;10.04 (%) 実測値: C;45.80, H;3.21, N;10.05 (%)
【0094】実施例11 実施例1と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−アセトアミド−5−クロロチアゾリ
ル)メトキシ]イソキノリン 融点 240−242℃(dec.) IR(KBr):1678 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),5.28(2H,s),7.38(1H,d,J
=7.4Hz),7.57−7.73(2H,m),
7.89(1H,d,J=5.8Hz),8.49(1
H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,s),1
2.52(1H,s) MASS(m/Z):334(MH+) 元素分析 C1512ClN32Sとして、 計算値: C;53.97, H;3.62, N;12.59 (%) 実測値: C;53.52, H;3.76, N;12.15 (%)
【0095】実施例12 1,5−ジヒドロキシイソキノリン(469.3mg)
のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液を0
〜5℃に冷却し、60%水素化ナトリウム(128m
g)を加え、30分間攪拌する。次にメタンスルホン酸
−3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジル(1.
0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶
液を滴下し、混合液を0〜5℃で30分間、室温で2.
5時間攪拌する。反応混合液に飽和食塩水を加えて反応
を止め、酢酸エチルで抽出する。有機層を水(2回)、
0.5N水酸化ナトリウム水溶液(2回)、水(1
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をクロロホルム
/メタノ−ル(30:1)を溶出液とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ(100g)にかけ、5−(3−
アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオキシ)−1
−ヒドロキシイソキノリン(350mg)を白色固形物
として得る。 融点 290−293℃(dec.) IR(KBr):3242,1664 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.12(3H,
s),5.40(2H,s),6.53(1H,d,J
=7.2Hz),7.06−7.11(1H,m),
7.42−7.59(3H,m),7.81−7.85
(2H,m),9.69(1H,s),11.26(1
H,m) MASS(m/Z):377(MH+) 元素分析 C1814Cl223として、 計算値: C;57.31, H;3.74, N;7.43 (%) 実測値: C;57.02, H;3.88, N;7.16 (%)
【0096】実施例13 ホウ水素化ナトリウム(0.91g)のテトラヒドロフ
ラン(30ml)中の懸濁液に2,5−ジクロロ−3−
ニトロ安息香酸(3.0g)のテトラヒドロフラン溶液
を0℃で滴下する。0℃で10分間攪拌した後、混合物
に三フッ化ホウ素・エ−テル(4.22ml)を5分間
かけて滴下する。得られた懸濁液を0℃で10分間、室
温で1時間攪拌したのち、塩化メチレン(300m
l)、水(300ml)および炭酸水素ナトリウム
(3.85g)の混合液に注ぎ、室温で1夜攪拌する。
混合物を塩化メチレンで2回抽出する。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮して、油状物(2.925g)を得
る。得られた油状物の酢酸エチル(30ml)溶液に、
トリエチルアミン(2.29ml)および塩化メタンス
ルホニル(1.18ml)を0℃で添加し、室温で30
分間攪拌する。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽
出し、有機層を水(2回)、飽和食塩水(1回)で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
て、油状物(4.07g)を得る。5−ヒドロキシイソ
キノリン(2.18g)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド(40ml)溶液を0℃に冷却し、60%水素化ナト
リウム(0.66g)を加え、0℃で15分間攪拌す
る。混合物に上述の油状物のN,N−ジメチルホルムア
ミド溶液を0℃で添加し、室温で1時間攪拌する。反応
混合液に0.5N水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応
を止め、酢酸エチルで抽出する。有機層を合わせ、1N
水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにかけ、5−
(2,5−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)イソ
キノリン(870mg)を固形物として得る。 NMR(CDCl3,δ):5.40(2H,s),
7.07(1H,d,J=7.5Hz),7.50−
7.68(2H,m),7.84(1H,s),7.9
1(1H,s),8.10(1H,d,J=5.8H
z),8.62(1H,d,J=5.8Hz),9.2
5(1H,s) MASS(m/Z):349(MH+
【0097】実施例14 ホウ水素化ナトリウム(0.46g)のテトラヒドロフ
ラン(15ml)中の懸濁液に2,6−ジメチル−3−
ニトロ安息香酸(1.48g)のテトラヒドロフラン溶
液を0℃で滴下し、0℃で10分間攪拌する。混合物に
三フッ化ホウ素・エ−テル(2.15ml)を0℃で添
加し、室温で6時間攪拌する。炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出す
る。有機層を合わせ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液次
に飽和食塩水で各1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮して、油状物(1.15g)を得る。
得られた油状物の酢酸エチル(12ml)溶液に、トリ
エチルアミン(1.14ml)および塩化メタンスルホ
ニル(0.59ml)を添加し、室温で15分間攪拌す
る。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮して、油状物(1.66g)を得る。
5−ヒドロキシイソキノリン(870mg)のN,N−
ジメチルホルムアミド(13ml)溶液に60%水素化
ナトリウム(330mg)を0℃で加え、0℃で10分
間攪拌する。混合物に上述の油状物のN,N−ジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液を0℃で添加し、室温で
2時間攪拌する。反応混合液に水を加えて反応を止め、
酢酸エチルで3回抽出する。有機層を合わせ、1N水酸
化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をn
−ヘキサン/酢酸エチル(3:7)を溶出液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ(50ml)にかけ、5
−(2,6−ジメチル−3−ニトロベンジルオキシ)イ
ソキノリン(1.22g)を油状物として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):2.45(3H,
s),2.49(3H,s),5.39(2H,s),
7.41(1H,d,J=8.4Hz),7.52(1
H,dd,J=1.5および7.1Hz),7.64−
7.88(4H,m),8.45(1H,d,J=5.
8Hz),9.30(1H,s) MASS(m/Z):309(MH+
【0098】実施例15 実施例14と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジメトキシ−3−ニトロベンジルオキ
シ)イソキノリン IR(KBr):1587,1517 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.87(3H,
s),3.94(3H,s),5.27(2H,s),
7.14(1H,d,J=9.3Hz),7.50(1
H,d,J=7.2Hz),7.61−7.74(2
H,m),7.80(1H,d,J=5.8Hz),
8.20(1H,d,J=9.3Hz),8.44(1
H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,s) MASS(m/Z):341(MH+
【0099】実施例16 5−イソキノリンチオ−ル(315mg)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(3ml)溶液に、トリエチルアミ
ン(297mg)続いてメタンスルホン酸−3−アセト
アミド−2,6−ジクロロベンジル(610.8mg)
のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を添加
し、混合液を30分間攪拌する。反応混合液を酢酸エチ
ルで希釈し、飽和食塩水(1回)、0.5N水酸化ナト
リウム水溶液(3回)、水(2回)、飽和食塩水(1
回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを溶出液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(20g)にかけ、5−(3
−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルチオ)イソ
キノリン(551mg)を白色粉末として得る。 融点 161−163℃ IR(KBr):1664 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,
s),4.44(2H,s),7.36(1H,d,J
=8.8Hz),7.61−7.68(2H,m),
7.91(1H,d,J=7.2Hz),8.04(1
H,d,J=5.9Hz),8.13(1H,d,J=
7.8Hz),8.54(1H,d,J=5.9H
z),9.35(1H,s),9.58(1H,s) MASS(m/Z):377(M+) 元素分析 C1814Cl22OSとして、 計算値: C;57.30, H;3.74, N;7.43 (%) 実測値: C;56.98, H;3.47, N;7.28 (%)
【0100】実施例17 5−ヒドロキシイソキノリン(2.96g)のN,N−
ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、60%水素
化ナトリウム(0.77g)を0℃で加える。混合物を
0℃で15分間攪拌したのち、塩化3−ニトロベンジル
(3.0g)を添加する。混合液を室温で1時間攪拌し
たのち、水(300ml)を加え、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を合わせ、0.1N水酸化ナトリウム水溶液
(2回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、減圧濃縮
して、5−(3−ニトロベンジルオキシ)イソキノリン
(5.3g)を油状物として得る。 NMR(CDCl3,δ):5.36(2H,s),
7.06(1H,d,J=6.7Hz),7.47−
7.66(3H,m),7.87(1H,d,J=7.
7Hz),8.07(1H,d,J=5.8Hz),
8.24(1H,d,J=8.1Hz),8.40(1
H,s),8.57(1H,d,J=5.8Hz),
9.24(1H,s) MASS(m/Z):281(MH+
【0101】実施例18 5−ヒドロキシイソキノリン(10.0g)のN,N−
ジメチルホルムアミド(150ml)溶液を0〜5℃に
冷却し、60%水素化ナトリウム(2.6g)を5分間
かけて加え、30分間攪拌する。次に臭化ベンジル(1
0.1g)を5分間かけて滴下し、混合液を1.5時間
攪拌する。反応混合液に飽和食塩水を加えて反応を止
め、酢酸エチルで2回抽出する。有機層を合わせ1N水
酸化ナトリウム水溶液(5回)、飽和食塩水(1回)で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
する。得られた褐色油状物を酢酸エチル/n−ヘキサン
(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(300g)にかけ、5−ベンジルオキシイソキ
ノリン(11.1g)を紫色固形物として得る。 融点 58−62℃ IR(KBr):1626,1581 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.35(2H,
s),7.32−7.49(4H,m),7.56−
7.71(4H,m),8.00(1H,d,J=5.
8Hz),8.52(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s) MASS(m/Z):236(MH+) 元素分析 C1613NOとして、 計算値: C;81.68, H;5.57, N;5.95 (%) 実測値: C;81.39, H;5.51, N;5.88 (%)
【0102】実施例19 5−ヒドロキシイソキノリン(1.0g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(10ml)溶液を0〜5℃に冷却
し、60%水素化ナトリウム(331mg)を添加し、
15分間攪拌する。次に臭化2,6−ジクロロベンジル
(1.65g)を加え、混合液を1時間攪拌する。反応
混合液に飽和食塩水を加えて反応を止め、酢酸エチルで
抽出する。有機層を飽和食塩水(2回)、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(5回)、飽和食塩水(1回)で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。
得られたオレンジ色固形物を酢酸エチルを溶出液とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィ(250g)で精製
し、続いて塩化メチレン/イソプロピルエ−テル/n−
ヘキサンから再結晶して、5−(2,6−ジクロロベン
ジルオキシ)イソキノリン(499.2mg)を白色固
形物として得る。 融点 112−113℃ IR(KBr):1583,1566 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.48(2H,
s),7.50−7.59(2H,m),7.60−
7.81(5H,m),8.46(1H,d,J=5.
8Hz),9.29(1H,s) MASS(m/Z):304(MH+) 元素分析 C1611Cl2NOとして、 計算値: C;63.18, H;3.64, N;4.61 (%) 実測値: C;63.10, H;3.39, N;4.54 (%)
【0103】実施例20 5−ヒドロキシイソキノリン(1.2g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(12ml)溶液を0〜5℃に冷却
し、60%水素化ナトリウム(327mg)を添加し、
15分間攪拌する。次に7−ブロモメチルベンゾフラザ
ン(1.51g)の固形物を1度に添加し、混合液を1
時間攪拌する。反応混合液に炭酸水素ナトリウム飽和水
溶液を加えて反応を止め、酢酸エチルで2回抽出する。
有機層を合わせ0.5N水酸化ナトリウム水溶液(4
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、活性炭を加えて10分間攪
拌したのち濾過し、濾液を減圧濃縮する。得られた灰白
色固形物を塩化メチレン/n−ヘキサンから再結晶し
て、5−(ベンゾフラザン−7−イル−メトキシ)イソ
キノリン(500mg)を灰白色固形物として得る。濾
液を減圧濃縮して、更に目的物(900mg)を得る。 融点 179−180℃ IR(KBr):1628,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.74(2H,
s),7.47(1H,d,J=7.5Hz),7.6
0−7.76(3H,m),7.84(1H,d,J=
6.6Hz),8.01−8.09(2H,m),8.
52(1H,d,J=5.8Hz),9.30(1H,
s) MASS(m/Z):278(MH+) 元素分析 C161132・0.12H2Oとして、 計算値: C;68.77, H;4.05, N;15.04 (%) 実測値: C;68.39, H;3.65, N;14.81 (%)
【0104】実施例21 2−クロロ−3−ニトロトルエン(1.96g)、N−
ブロモスクシンイミド(2.24g)およびα,α’−
アゾビスイソブチロニトリル(0.56g)の四塩化炭
素(20ml)溶液を加熱し20時間還流させる。反応
混合物を冷却後、濾過し、濾液に水を加える。混合物を
塩化メチレンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮して黄色油状物(3.75g)を得
る。5−ヒドロキシイソキノリン(1.93g)のN,
N−ジメチルホルムアミド(40ml)溶液を0℃に冷
却し、60%水素化ナトリウム(1.0g)を加え、0
℃で15分間攪拌する。。この混合物に前記の黄色油状
物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を0℃で添加
し、室温で1時間攪拌する。0.5N水酸化ナトリウム
水溶液を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出する。抽
出液を合わせ、1N水酸化ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮する。残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル(1:
1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
(150ml)にかけ、5−(2−クロロ−3−ニトロ
ベンジルオキシ)イソキノリン(4.16g)を油状物
として得る。 IR(KBr):1627,1583 cm-1 NMR(CDCl3,δ):5.44(2H,s),
7.09(1H,d,J=7.4Hz),7.44−
7.57(3H,m),7.84(1H,d,J=8.
0Hz),7.92(1H,d,J=8.5Hz),
8.10(1H,d,J=5.9Hz),8.58(1
H,d,J=5.9Hz),9.25(1H,s) MASS(m/Z):315(MH+
【0105】実施例22 3−メチル安息香酸メチル(5.0g)、N−ブロモス
クシンイミド(6.52g)およびα,α’−アゾビス
イソブチロニトリル(273mg)の四塩化炭素(50
ml)溶液を加熱し4時間還流させる。反応混合物を冷
却後、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた油状物を
N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解す
る。5−ヒドロキシイソキノリン(5.31g)のN,
N−ジメチルホルムアミド(53ml)溶液に60%水
素化ナトリウム(1.60g)を加え、15分間攪拌す
る。。この混合物を氷冷し、前記の油状物のN,N−ジ
メチルホルムアミド溶液を添加し、同温で1時間攪拌す
る。飽和食塩水を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回
抽出する。有機層を合わせ、飽和食塩水(2回)、0.
5N水酸化ナトリウム水溶液(5回)、水(1回)、飽
和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮する。得られた褐色油状物を酢酸エ
チル/n−ヘキサンを溶出液とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(200g)で精製して、5−(3−メ
トキシカルボニルベンジルオキシ)イソキノリン(5.
6g)を白色固形物として得る。 融点 86−90℃ IR(KBr):1713 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.88(3H,
s),5.44(2H,s),7.34(1H,d,J
=7.4Hz),7.57−7.73(3H,m),
7.87(1H,d,J=7.7Hz),7.95−
8.01(2H,m),8.15(1H,s),8.5
3(1H,d,J=5.8Hz),9.30(1H,
s) MASS(m/Z):294(MH+) 元素分析 C1815NO3・1/4H2Oとして、 計算値: C;72.59, H;5.24, N;4.70 (%) 実測値: C;72.71, H;4.99, N;4.71 (%)
【0106】実施例23 2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロベンジルアルコ
−ル(2.0g)、5−ヒドロキシイソキノリン(1.
8g)およびトリフェニルホスフィン(3.34g)の
テトラヒドロフラン(50ml)とN,N−ジメチルホ
ルムアミド(10ml)との混液の溶液にアゾジカルボ
ン酸ジエチル(2ml)を室温で20分間で滴下する。
混合物を室温で6時間攪拌したのち、水(300ml)
を加え、酢酸エチルで6回抽出する。抽出液を合わせ、
水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた残渣をイソプロピ
ルエ−テルを溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(250ml)で精製する。得られた固形物を更
にn−ヘキサン/酢酸エチル(3:2)を溶出液とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィ(200ml)にか
け、5−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロベン
ジルオキシ)イソキノリン(1.52g)を白色固形物
として得る。 IR(KBr):1585,1531 cm-1 NMR((DMSO−d6,δ):5.48(2H,
d,J=2.0Hz),7.51(1H,d,J=7.
5Hz),7.62−7.78(3H,m),7.82
(1H,d,J=5.8Hz),8.29(1H,d
d,J=5.4および9.1Hz),8.47(1H,
d,J=5.8Hz),9.30(1H,s) MASS(m/Z):333(MH+
【0107】実施例24 実施例23と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロベンジル
オキシ)−3−メチルイソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),5.45(2H,d,J=2.0Hz),7.4
4(1H,d,J=6.7Hz),7.56(1H,
t,J=7.8Hz),7.60−7.72(3H,
m),8.30(1H,dd,J=5.4および9.1
Hz),9.19(1H,s) MASS(m/Z):347(MH+
【0108】実施例25 実施例23と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジメチル−3−ニトロベンジルオキシ)
−3−メチルイソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.45(3H,
s),2.48(3H,s),2.56(3H,s),
5.35(2H,s),7.39−7.75(5H,
m),7.85(1H,d,J=8.3Hz),9.1
9(1H,s) MASS(m/Z):323(MH+
【0109】実施例26 2−ニトロフェニル酢酸(2.51g)、5−アミノイ
ソキノリン(2.00g)および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾ−ル(2.25g)の塩化メチレン(40m
l)中の混合物にN−エチル−N’−3−ジメチルアミ
ノプロピルカルボジイミド塩酸塩(3.99g)を添加
し、混合物を室温で18時間攪拌する。N,N−ジメチ
ルホルムアミド(5ml)を添加し、混合物を4日間攪
拌する。更にN,N−ジメチルホルムアミド(10m
l)を添加し、7日間攪拌する。酢酸エチルで希釈し、
6回水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
する。得られた残渣を塩化メチレン/メタノ−ル(2
0:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ(300g)にかけ、次に塩化メチレン/メタノ−
ル/イソプロピルエ−テルから再結晶して、5−(2−
ニトロフェニルアセトアミド)イソキノリン(2.45
g)を白色固形物として得る。 融点 229−230℃ IR(KBr):3248,1660 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.32(2H,
s),7.54−7.78(4H,m),7.92−
8.11(4H,m),8.58(1H,d,J=6.
0Hz),9.33(1H,s),10.34(1H,
s) MASS(m/Z):308(MH+) 元素分析 C171333・1/10H2Oとして、 計算値: C;66.06, H;4.30, N;13.59 (%) 実測値: C;65.95, H;4.04, N;13.49 (%)
【0110】実施例27 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミドフェニルアセトアミド)イソキ
ノリン 融点 232−235℃(塩化メチレン/メタノ−ル/
イソプロピルエ−テルより) IR(KBr):3255,1659 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.04(3H,
s),3.80(2H,s),7.09(1H,d,J
=7.6Hz),7.27(1H,t,J=8.0H
z),7.47(1H,d,J=8.2Hz),7.6
2−7.70(2H,m),7.93−8.03(3
H,m),8.54(1H,d,J=6.0Hz),
9.32(1H,s),9.95(1H,s),10.
27(1H,s) MASS(m/Z):320(MH+) 元素分析 C191732・4/10H2Oとして、 計算値: C;69.88, H;5.49, N;12.87 (%) 実測値: C;70.18, H;5.35, N;12.68 (%)
【0111】実施例28 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−(4−アセトアミドフェニルアセトアミド)イソキ
ノリン 融点 242−245℃ IR(KBr):3255,1687,1666 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.04(3H,
s),3.77(2H,s),7.33(2H,d,J
=8.5Hz),7.55(2H,d,J=8.5H
z),7.65(1H,t,J=7.9Hz),7.9
2−8.02(3H,m),8.55(1H,d,J=
6.0Hz),9.32(1H,s),9.92(1
H,s),10.22(1H,s) MASS(m/Z):320(MH+) 元素分析 C191732・6/10H2Oとして、 計算値: C;69.12, H;5.56, N;12.73 (%) 実測値: C;68.99, H;5.23, N;12.61 (%)
【0112】実施例29 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−[6−(2−アセトアミドベンゾチアゾリル)アセ
トアミド]イソキノリン 融点 309℃(dec.) IR(KBr):1666 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.20(3H,
s),3.95(2H,s),7.45−7.51(1
H,m),7.65−7.74(2H,m),7.93
−8.03(4H,m),8.55(1H,d,J=
6.0Hz),9.32(1H,s),10.27(1
H,s),12.31(1H,s) MASS(m/Z):377(MH+) 元素分析 C201642S・H2Oとして、 計算値: C;60.90, H;4.60, N;14.20 (%) 実測値: C;60.89, H;4.32, N;13.84 (%)
【0113】実施例30 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−アセトアミドチアゾリル)アセトアミ
ド]イソキノリン 融点 250−252℃ IR(KBr):1697,1662 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),3.89(2H,s),7.01(1H,s),
7.67(1H,t,J=7.8Hz),7.93−
8.06(3H,m),8.56(1H,d,J=6.
1Hz),9.32(1H,s),10.18(1H,
s),12.12(1H,s) MASS(m/Z):327(MH+) 元素分析 C161442S・1/5H2Oとして、 計算値: C;58.24, H;4.40, N;16.98 (%) 実測値: C;57.89, H;4.09, N;16.75 (%)
【0114】実施例31 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−ホルムアミドチアゾリル)アセトアミ
ド]イソキノリン 融点 207−210℃ IR(KBr):3242,3190,1686,16
66 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.90(2H,
s),7.07(1H,d,J=8.7Hz),7.6
7(1H,t,J=7.7Hz),7.93−8.05
(3H,m),8.46(1H,d,J=8.6H
z),8.56(1H,d,J=6.0Hz),9.3
2(1H,s),10.20(1H,s),12.26
(1H,br.s) MASS(m/Z):313(MH+
【0115】実施例32 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミドベンゾイルアミノ)イソキノリ
ン 融点 223−225℃ IR(KBr):1685,1649 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.09(3H,
s),7.50(1H,t,J=7.9Hz),7.6
9−7.93(5H,m),8.06(1H,d,J=
8.1Hz),8.19(1H,br.s),8.53
(1H,d,J=6.0Hz),9.37(1H,
s),10.18(1H,s),10.54(1H,
s) MASS(m/Z):306(MH+) 元素分析 C181532・7/10CHCl3として、 計算値: C;57.75, H;4.07, N;10.80 (%) 実測値: C;57.82, H;4.19, N;10.59 (%)
【0116】実施例33 実施例26と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−t−ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾ
イルアミノ)イソキノリン 融点 149−151℃ IR(KBr):1678,1651 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.46(9H,s),
4.38(2H,d,J=6.0Hz),5.15(1
H,br.t),7.42−7.49(2H,m),
7.58−7.70(2H,m),7.82−7.91
(3H,m),8.17(1H,d,J=7.5H
z),8.48(1H,d,J=6.0Hz),8.6
2(1H,s),9.23(1H,s) MASS(m/Z):378(MH+) 元素分析 C222333・3/10H2Oとして、 計算値: C;69.02, H;6.21, N;10.97 (%) 実測値: C;69.37, H;6.24, N;10.59 (%)
【0117】実施例34 N−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジリデ
ン)−5−イソキノリルアミン(3.15g)のエタノ
−ル(30ml)中の懸濁液にホウ水素化ナトリウム
(0.36g)を0℃で加える。混合物を室温で14時
間攪拌したのち、水(300ml)を加え、酢酸エチル
(300ml,100ml×2)で抽出する。有機層を
合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。得られた粗固形物を次にメタノ
−ル/塩化メチレン/n−ヘキサンの混液から再結晶し
て、5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジ
ルアミノ)イソキノリン(第1画分2.57g、第2画
分0.19g)を白色固形物として得る。 融点 210−212℃ IR(KBr):1687,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.12(3H,
s),4.59(2H,d,J=4.3Hz),6.4
8(1H,t,J=4.3Hz),6.88(1H,
d,J=7.4Hz),7.31(1H,d,J=8.
0Hz),7.45−7.52(2H,m),7.78
(1H,d,J=8.8Hz),8.14(1H,d,
J=6.0Hz),8.35(1H,d,J=6.0H
z),9.13(1H,s),9.62(1H,s) MASS(m/Z):360(M+) 元素分析 C1815Cl23Oとして、 計算値: C;60.01, H;4.20, N;11.66 (%) 実測値: C;59.93, H;4.12, N;11.52 (%)
【0118】実施例35 N−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジリデン)−
5−イソキノリルアミン(980mg)のエタノ−ル
(20ml)中の懸濁液にホウ水素化ナトリウム(11
8mg)を加え、混合物を室温で1時間攪拌する。飽和
食塩水を加えて反応を止め、酢酸エチルで2回抽出す
る。有機層を合わせ、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エ
チル/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(40g)で精製して、5−
(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルアミノ)イソ
キノリン(909.3mg)を黄色粉末として得る。 融点 164−165℃ NMR(DMSO−d6,δ):4.63(2H,d,
J=4.2Hz),6.50(1H,br.t),6.
90(1H,d,J=7.6Hz),7.35(1H,
d,J=8.0Hz),7.51(1H,t,J=7.
9Hz),7.83(1H,d,J=8.7Hz),
8.06−8.12(2H,m),8.38(1H,
d,J=6.0Hz),9.15(1H,s) MASS(m/Z):348(MH+) 元素分析 C1611Cl232として、 計算値: C;55.19, H;3.18, N;12.07 (%) 実測値: C;55.12, H;2.95, N;11.86 (%)
【0119】実施例36 実施例35と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジクロロベンジルアミノ)イソキノリン 融点 122−123℃(塩化メチレン/イソプロピル
エ−テル/n−ヘキサンより) IR(KBr):3321,3236,1583 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.58(2H,d,
J=4.0Hz),6.46(1H,t,J=4.0H
z),6.87(1H,d,J=7.5Hz),7.2
9−7.56(5H,m),8.14(1H,d,J=
6.0Hz),8.36(1H,d,J=6.0H
z),9.13(1H,s) MASS(m/Z):303(MH+) 元素分析 C1612Cl22として、 計算値: C;63.38, H;3.99, N;9.24 (%) 実測値: C;63.00, H;3.72, N;9.10 (%)
【0120】実施例37 実施例35と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−アセトアミドチアゾリル)メチルアミ
ノ]イソキノリン 融点 223−225℃(塩化メチレン/メタノ−ル/
イソプロピルエ−テルより) IR(KBr):1693 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.11(3H,
s),4.47(2H,d,J=5.6Hz),6.6
7(1H,d,J=7.0Hz),6.91(1H,
s),7.00(1H,t,J=5.6Hz),7.2
5(1H,d,J=8.0Hz),7.38(1H,
t,J=7.9Hz),8.07(1H,d,J=6.
0Hz),8.41(1H,d,J=6.0Hz),
9.12(1H,s),12.07(1H,s) MASS(m/Z):299(MH+) 元素分析 C15144OSとして、 計算値: C;60.38, H;4.73, N;18.78 (%) 実測値: C;60.63, H;4.53, N;18.51 (%)
【0121】実施例38 実施例35と同様にして下記の化合物を得る。 5−[4−(2−アセトアミド−5−クロロチアゾリ
ル)メチルアミノ]イソキノリン 融点 257−260℃(dec.) IR(KBr):1686 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.09(3H,
s),4.43(2H,d,J=5.7Hz),6.6
7(1H,d,J=7.0Hz),6.99(1H,
t,J=5.7Hz),7.25(1H,d,J=8.
0Hz),7.40(1H,t,J=7.9Hz),
8.07(1H,d,J=6.0Hz),8.40(1
H,d,J=6.0Hz),9.12(1H,s),1
2.33(1H,s) MASS(m/Z):333(MH+) 元素分析 C1513ClN4OSとして、 計算値: C;54.13, H;3.94, N;16.83 (%) 実測値: C;54.44, H;4.00, N;16.70 (%)
【0122】実施例39 m−クロロ過安息香酸(24mg)の塩化メチレン(1
ml)溶液を−50℃に冷却し、N−(3−アセトアミ
ド−2,6−ジクロロベンジリデン)−5−イソキノリ
ルアミン(50mg)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を−50℃で添加する。混合物を0℃に温め、0℃で
一夜攪拌する。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、
塩化メチレンで抽出する。有機層を合わせ飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
て、固形物(44mg)を得る。固形物のエタノ−ル
(0.5ml)溶液にホウ水素化ナトリウム(5.3m
g)を0℃で加え、混合物を室温で1時間攪拌する。水
を加え、塩化メチレンで抽出する。有機層を合わせ、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮する。残渣を塩化メチレンとn−ヘキサンとの混
液から再結晶して、5−(3−アセトアミド−2,6−
ジクロロベンジルアミノ)イソキノリン N−オキシド
(21mg)を白色固形物として得る。 IR(KBr):1673,1589 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.12(3H,
s),4.56(2H,d,J=2.0Hz),6.5
8(1H,t,J=5.0Hz),6.76(1H,
d,J=7.7Hz),7.09(1H,d,J=8.
1Hz),7.42−7.52(2H,m),7.78
(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,d
d,J=1.8および7.4Hz),8.24(1H,
d,J=7.4Hz),8.77(1H,d,J=1.
8Hz),9.63(1H,s)
【0123】実施例40 N−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジリデ
ン)−5−イソキノリルアミン(2.0g)のクロロホ
ルム(40ml)溶液にm−クロロ過安息香酸(3.4
8g)を添加し、還流下に4時間攪拌する。反応混合物
に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、濾過する。得
られた粉末を水、酢酸エチル、塩化メチレンで順次洗浄
し、減圧下に乾燥して、5−(3−アセトアミド−2,
6−ジクロロベンゾイルアミノ)イソキノリン N−オ
キシド(1.207g)を褐色粉末として得る。 IR(KBr):1672,1635,1525 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),7.59(1H,d,J=8.8Hz),7.7
0−7.90(4H,m),8.04(1H,d,J=
7.4Hz),8.26(1H,dd,J=1.8およ
び7.4Hz),9.01(1H,d,J=1.5H
z),9.77(1H,s),11.00(1H,s) MASS(m/Z):390(MH+
【0124】実施例41 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン(200mg)の塩化メチレン(2
5ml)溶液に80%m−クロロ過安息香酸(143.
3mg)を室温で添加し、混合物を室温で15時間攪拌
する。チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液を加えて反応を止
め、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液(5回)、水(1回)、飽和食塩水
(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。得られた残渣を塩化メチレンとn−
ヘキサンとの混液から再結晶して、5−(3−アセトア
ミド−2,6−ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン
N−オキシド(172.1mg)を白色固形物として
得る。 融点 245−248℃ IR(KBr):1691,1660 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),5.48(2H,s),7.38(1H,d,J
=7.7Hz),7.48−7.69(3H,m),
7.80−7.87(2H,m),8.01−8.06
(1H,m),8.93(1H,s),9.73(1
H,s) MASS(m/Z):377(M+) 元素分析 C1814Cl223・CH2Cl2として、 計算値: C;48.03, H;3.58, N;6.22 (%) 実測値: C;48.13, H;3.88, N;6.04 (%)
【0125】実施例42 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンゾイル
アミノ)イソキノリンN−オキシド(50mg)および
ギ酸アンモニウム(40mg)のメタノ−ル(5ml)
溶液に10%パラジウム−炭素(10mg)を添加し、
混合物を室温で4時間攪拌する。混合物を濾過し、濾液
を減圧濃縮する。得られた残渣を酢酸エチルを溶出液と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィ(50ml)に
かけ、5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベン
ゾイルアミノ)イソキノリン(35mg)を白色固形物
として得る。 融点 240−245℃ IR(KBr):1666,1591,1533 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),7.60(1H,d,J=8.8Hz),7.7
−7.9(2H,m),8.0−8.1(3H,m),
8.58(1H,d,J=6.0Hz),9.37(1
H,s),9.77(1H,s),10.97(1H,
s) MASS(m/Z):374(MH+) 元素分析 C1813Cl232として、 計算値: C;57.77, H;3.50, N;11.23 (%) 実測値: C;57.47, H;3.45, N;11.00 (%)
【0126】実施例43 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロ−ベンジルアミ
ノ)イソキノリン(400mg)のピリジン/塩化メチ
レン/無水酢酸(1:1:1)混液(6ml)の溶液に
ジメチルアミノピリジンの結晶を加え、室温で1週間置
く。水を加え、混合物を1時間攪拌したのち、減圧濃縮
する。残渣に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出する。有機層を合わせ、水および飽和食
塩水で各1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮する。得られた粗固形物残渣をエタノ−ル(1
0ml)に溶解し、ピロリジン(89.4mg)を添加
し、30分間攪拌する。減圧濃縮して得られた残渣を酢
酸エチルに溶解し、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチルを溶出
液とするシリカゲルの短栓で濾過し、得られた固形物を
塩化メチレンとn−ヘキサンとの混液から再結晶して、
N−アセチル−N−(3−アセトアミド−−2,6−ジ
クロロベンジル)−5−イソキノリルアミン(392m
g)を淡黄色粉末として得る。 融点 206.5−208℃ IR(KBr):1705,1649 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.62(3H,
s),2.04(3H,s),5.14(1H,d,J
=14.0Hz),5.57(1H,d,J=14.0
Hz),7.19(1H,d,J=8.8Hz),7.
33(1H,d,J=7.3Hz),7.52−7.6
2(3H,m),8.12(1H,d,J=8.1H
z),8.52(1H,d,J=5.9Hz),9.3
5(1H,s),9.45(1H,s) MASS(m/Z):402(MH+) 元素分析 C2017Cl232・4/10H2Oとして、 計算値: C;58.66, H;4.38, N;10.26 (%) 実測値: C;58.49, H;3.99, N;10.03 (%)
【0127】実施例44 無水酢酸(1.47g)にギ酸(1.32g)を滴下
し、溶液を50℃で1時間加熱したのち、室温に冷却す
る。5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルアミ
ノ)イソキノリン(1.0g)を添加し、溶液を18時
間攪拌する。無水ギ酸を上と同様にして新調製し、上記
の溶液に添加し、室温で1時間、50℃で6時間攪拌し
たのち、減圧濃縮乾固する。残渣を酢酸エチルに溶解
し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4回)、水(1
回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、濾液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルを
溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(10
0g)で精製し、N−(2,6−ジクロロ−3−ニトロ
ベンジル)−N−ホルミル−5−イソキノリルアミン
(890mg)を灰白色固形物として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):5.31(2H,AB
q,J=15.0Hz,内部線の分離 17.4H
z),7.40−7.49(1H,m)7.54−7.
67(3H,m)7.88−7.97(1H,m),
8.11−8.19(1H,m),8.29(0.5
H,s),8.44(0.5H,d,J=5.9H
z),8.53(0.5H,d,J=5.9Hz),
8.87(0.5H,s),9.34(0.5H,
s),9.36(0.5H,s) MASS(m/Z):376(MH+
【0128】実施例45 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルチ
オ)イソキノリン(200mg)の塩化メチレン(20
ml)溶液に−70℃で80%m−クロロ過安息香酸
(125.8mg)の塩化メチレン(10ml)溶液を
5分間で滴下する。混合物を同温で2時間攪拌したの
ち、1時間かけて0℃に温める。反応混合物にチオ硫酸
ナトリウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。
有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4回)、水
(1回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた残渣を
塩化メチレンとn−ヘキサンとの混液から再結晶して、
5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルス
ルフィニル)イソキノリン(160mg)を白色粉末と
して得る。 融点 209−210℃ IR(KBr):1662 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,
s),4.64(2H,ABq,J=12.7Hz,内
部線の分離 9.5Hz),7.30(1H,d,J=
8.8Hz),7.63−7.70(2H,m),7.
92(1H,t,J=7.7Hz),8.29(1H,
d,J=7.3Hz),8.38(1H,d,J=7.
7Hz),8.49(1H,d,J=5.9Hz),
9.45(1H,s),9.63(1H,s) MASS(m/Z):393(M+) 元素分析 C1814Cl222S・3/4H2Oとして、 計算値: C;53.15, H;3.84, N;6.89 (%) 実測値: C;50.77, H;3.39, N;6.73 (%)
【0129】実施例46 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルチ
オ)イソキノリン(214.8mg)の酢酸(8ml)
/水(2ml)混液の溶液に0〜5℃で過マンガン酸カ
リウム(180mg)の水(5ml)溶液を15分間で
滴下する。混合物を同温で30分間攪拌したのち、二酸
化マンガンの沈澱を溶解させるに十分な量の30%過酸
化水素水を添加し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加
えて反応を止める。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機
層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3回)、飽和食塩
水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。得られた残渣をクロロホルム/イソ
プロピルエ−テルの混液から再結晶して、5−(3−ア
セトアミド−2,6−ジクロロベンジルスルホニル)イ
ソキノリン(177mg)を淡黄色粉末として得る。 融点 244−245℃ IR(KBr):1693 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.09(3H,
s),5.09(2H,s),7.35(1H,d,J
=8.8Hz),7.75(1H,d,J=8.8H
z),7.89(1H,t,J=7.8Hz),8.3
1−8.36(2H,m),8.60(1H,d,J=
8.2Hz),8.68(1H,d,J=6.0H
z),9.53(1H,s),9.61(1H,s) MASS(m/Z):409(M+) 元素分析 C1814Cl223S・0.45CHCl3として、 計算値: C;47.86, H;3.15, N;6.05 (%) 実測値: C;47.84, H;3.29, N;5.98 (%)
【0130】実施例47 5−(3−ニトロベンジルオキシ)イソキノリン(5.
3g)、塩化鉄(III)(360mg)および炭素粉
(360mg)の水/メタノ−ル(2:8)混液中の懸
濁液にヒドラジン1水和物(6.8ml)を添加し、還
流下に4時間攪拌する。反応混合物を濾過し、濾液を減
圧濃縮する。得られた残渣に炭酸水素ナトリウム飽和水
溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出する。抽出液を合わ
せ飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル/n−ヘキサン
(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(150ml)にかけ、5−(3−アミノベンジ
ルオキシ)イソキノリン(4.0g)を得る。 融点 175−176℃ IR(KBr):1629,1585 cm-1 NMR(CDCl3,δ):5.41(2H,s),
6.66(1H,dd,J=2.0および7.9H
z),6.81(1H,s),6.86(1H,d,J
=7.6Hz),7.02(1H,dd,J=1.2お
よび7.2Hz),7.15−7.54(3H,m),
8.08(1H,d,J=5.8Hz),8.52(1
H,d,J=5.8Hz),9.20(1H,s) MASS(m/Z):251(MH+) 元素分析 C16142O・1/10H2Oとして、 計算値: C;76.23, H;5.64, N;11.11 (%) 実測値: C;76.24, H;5.50, N;10.95 (%)
【0131】実施例48 5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)
イソキノリン(5.70g)、炭素粉(171mg)お
よび塩化鉄(III)・6水和物(171mg)の水/
メタノ−ル(2:8)混液中の懸濁液を70℃で10分
間加熱し、次にヒドラジン1水和物(3.27g)を5
分間で滴下する。混合物を70℃で2.5時間攪拌した
のち、冷却し、減圧濃縮乾固する。残渣にクロロホルム
/水の混液を加え、濾過する。有機層を分離し、2回水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。
残渣を酢酸エチルを溶出液とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ(250g)で精製し、5−(3−アミノ
−2,6−ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン
(5.08g)を白色固形物として得る。 融点 184−185℃ NMR(DMSO−d6,δ):5.40(2H,
s),5.70(2H,s),6.92(1H,d,J
=9.0Hz),7.25(1H,d,J=9.0H
z),7.49(1H,d,J=7.3Hz),7.6
1−7.75(2H,m),7.81(1H,d,J=
5.8Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.29(1H,s) MASS(m/Z):319(M+) 元素分析 C1612Cl22Oとして、 計算値: C;60.21, H;3.79, N;8.78 (%) 実測値: C;60.26, H;3.72, N;8.71 (%)
【0132】実施例49 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(5−アミノ−2−クロロベンジルオキシ)イソキ
ノリン 融点 175−176℃ IR(KBr):1646,1583 cm-1 NMR(CDCl3,δ):5.29(2H,s),
6.61(1H,dd,J=2.8および8.5H
z),6.93(1H,d,J=2.8Hz),7.0
6(1H,d,J=7.3Hz),7.19(1H,
d,J=8.5Hz),7.45−7.60(2H,
m),8.11(1H,d,J=5.9Hz),8.5
6(1H,d,J=5.9Hz),9.23(1H,
s) MASS(m/Z):285(MH+) 元素分析 C1613ClN2Oとして、 計算値: C;67.49, H;4.60, N;9.84 (%) 実測値: C;67.55, H;4.47, N;9.83 (%)
【0133】実施例50 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2−クロロベンジルオキシ)イソキ
ノリン 融点 166−168℃ IR(KBr):1625,1581 cm-1 NMR(CDCl3,δ):5.33(2H,s),
6.80(1H,dd,J=1.6および7.8H
z),7.01(1H,d,J=6.0Hz),7.0
2−7.16(2H,m),7.50−7.63(2
H,m),8.18(1H,d,J=5.9Hz),
8.54(1H,d,J=5.9Hz),9.25(1
H,s) MASS(m/Z):285(MH+) 元素分析 C1613ClN2O・1/10H2Oとして、 計算値: C;67.07, H;4.61, N;9.78 (%) 実測値: C;66.98, H;4.62, N;9.70 (%)
【0134】実施例51 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,5−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン 融点 160−162℃ IR(KBr):1629,1591 cm-1 NMR(CDCl3,δ):4.25(2H,s),
5.27(2H,s),6.79(1H,d,J=2.
4Hz),7.01−7.08(2H,m),7.47
−7.61(2H,m),8.10(1H,d,J=
5.9Hz),8.57(1H,d,J=5.9H
z),9.24(1H,s) MASS(m/Z):319(MH+) 元素分析 C1612Cl22O・2/10H2Oとして、 計算値: C;59.54, H;3.87, N;8.68 (%) 実測値: C;59.42, H;3.52, N;8.51 (%)
【0135】実施例52 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
−3−メチルイソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),5.36(1H,s),5.68(1H,s),
6.91(1H,d,J=8.8Hz),7.24(1
H,d,J=8.9Hz),7.44−7.69(4
H,m),9.18(1H,s)
【0136】実施例53 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−アミノ−6−クロロベンジルオキシ)イソキ
ノリン IR(KBr):1629,1600 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.34(3H,
s),5.64(2H,s),6.64−6.72(2
H,m),7.09(1H,t,J=8.0Hz),
7.45(1H,dd,J=1.7および7.0H
z),7.59−7.71(2H,m),7.87(1
H,d,J=5.8Hz),8.45(1H,d,J=
5.8Hz),9.27(1H,d,J=0.7Hz) MASS(m/Z):285(MH+
【0137】実施例54 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2−クロロ−6−メトキシベンジル
オキシ)イソキノリンNMR(DMSO−d6,δ):
3.73(3H,s),5.00(2H,s),5.3
0(2H,s),6.90−6.92(2H,m),
7.46(1H,d,J=8.0Hz),7.6−7.
7(2H,m),7.80(1H,d,J=5.8H
z),8.43(1H,d,J=5.8Hz),9.2
6(1H,s) MASS(m/Z):315(MH+
【0138】実施例55 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−6−クロロ−2−メトキシベンジル
オキシ)イソキノリンNMR(DMSO−d6,δ):
3.69(3H,s),5.23(2H,s),5.2
6(2H,s),6.80(1H,d,J=8.6H
z),7.03(1H,d,J=8.6Hz),7.5
0(1H,d,J=7.2Hz),7.60−7.73
(2H,m),7.82(1H,d,J=5.8H
z),8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.2
8(1H,s) MASS(m/Z):315(MH+
【0139】実施例56 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジメトキシベンジルオキ
シ)イソキノリン IR(KBr):1583 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.68(3H,
s),3.69(3H,s),4.60(2H,s),
5.18(2H,s),6.68(1H,d,J=8.
8Hz),6.79(1H,d,J=8.8Hz),
7.48(1H,dd,J=1.8および6.9H
z),7.59−7.70(2H,m),7.80(1
H,d,J=5.8Hz),8.43(1H,d,J=
5.8Hz),9.26(1H,d,J=0.8Hz) MASS(m/Z):311(MH+
【0140】実施例57 実施例47と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジメチルベンジルオキシ)
イソキノリン IR(KBr):1625,1581 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.23(3H,
s),4.72(2H,s),5.22(2H,s),
6.14(1H,d,J=8.0Hz),6.83(1
H,d,J=8.0Hz),7.47(1H,dd,J
=1.9および6.7Hz),7.61−7.75(2
H,m),7.79(1H,d,J=5.8Hz),
8.44(1H,d,J=5.8Hz),9.28(1
H,s) MASS(m/Z):279(MH+
【0141】実施例58 実施例48と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルアミノ)
イソキノリン 融点 171−172℃(酢酸エチル/n−ヘキサンよ
り) NMR(DMSO−d6,δ):4.50(2H,d,
J=4.0Hz),5.57(2H,s),6.38
(1H,t,J=4.0Hz),6.84(2H,t,
J=7.5Hz),7.16(1H,d,J=8.7H
z),7.29(1H,d,J=8.0Hz),7.4
7(1H,t,J=7.9Hz),8.16(1H,
d,J=6.0Hz),8.35(1H,d,J=6.
0Hz),9.12(1H,s) MASS(m/Z):318(MH+) 元素分析 C1613Cl23・3/4H2Oとして、 計算値: C;57.93, H;4.41, N;12.67 (%) 実測値: C;57.78, H;4.21, N;12.47 (%)
【0142】実施例59 5−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロベンジル
オキシ)イソキノリン(1.98g)、鉄粉(1.66
g)、ギ酸アンモニウム(0.22g)、エタノ−ル
(20ml)および水(2ml)の混合物を還流下に2
時間激しく攪拌する。次に混合物に鉄粉(4.98g)
およびギ酸アンモニウム(0.88g)を添加し、還流
下に6時間激しく攪拌する。混合物を濾過し、濾液を減
圧濃縮する。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮する。得られた固形物を酢酸エチル/n
−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(150ml)で精製し、5−(3−
アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンジルオキシ)イ
ソキノリン(950mg)を固形物として得る。 IR(KBr):1626,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.33(2H,d,
J=1.8Hz),5.37(2H,s),6.91
(1H,dd,J=5.6および9.1Hz),7.0
7(1H,t,J=9.1Hz),7.47(1H,
d,J=7.4Hz),7.60−7.74(2H,
m),7.82(1H,d,J=5.8Hz),8.4
6(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1H,
s) MASS(m/Z):303(MH+
【0143】実施例60 実施例59と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンジル
オキシ)−3−メチルイソキノリン IR(KBr):1708,1628,1589 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),5.30(1H,d,J=2.0Hz),5.3
6(2H,br.s),6.92(1H,dd,J=
5.5および9.0Hz),7.07(1H,t,J=
9.1Hz),7.07(1H,d,J=7.6H
z),7.40(1H,d,J=7.8Hz),7.5
4(1H,t,J=7.8Hz),7.63(1H,
d,J=2.0Hz),7.66(1H,d,J=7.
6Hz),9.18(1H,s) MASS(m/Z):317(MH+
【0144】実施例61 実施例59と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジメチルベンジルオキシ)
−3−メチルイソキノリン IR(KBr):1628,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.08(3H,
s),2.22(3H,s),2.56(3H,s),
4.72(2H,s),5.19(2H,s),6.6
4(1H,d,J=8.0Hz),6.83(1H,
d,J=8.0Hz),7.40(1H,d,J=7.
5Hz),7.50−7.66(3H,m),9.18
(1H,s) MASS(m/Z):293(MH+
【0145】実施例62 N−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジル)−N−
ホルミル−5−イソキノリルアミン(890mg)、鉄
粉(657mg)および塩化アンモニウム(88.6m
g)のエタノ−ル(30ml)/水(3ml)混液中の
混合物を加熱して1時間還流させ、次に冷却し、濾過す
る。固形物をエタノ−ル、アセトンおよび塩化メチレン
で完全に洗浄する。濾液を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチ
ルに溶解し、2回水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して、N−(3−アミノ−2,6−ジクロ
ロベンジル)−N−ホルミル−5−イソキノリルアミン
(800mg)を白色固形物として得る。 融点 75−80℃ IR(KBr):1678 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.15(2H,AB
q,J=14.6Hz,内部線の分離 14.0H
z),5.44および5.50(合計2H,それぞれ
s),6.59および6.65(合計1H,それぞれ
d,J=8.8および8.75Hz),6.90および
6.96(合計1H,それぞれd,J=8.75および
8.74Hz),7.34−7.37(0.6H,
m),7.46−7.50(1H,m),7.57−
7.71(1.4H,m),8.07−8.15(1
H,m),8.24(0.4H,s),8.42(0.
6H,d,J=5.9Hz,),8.52(0.4H,
d,J=5.9Hz,),8.80(0.6H,s),
9.32および9.34(合計1H,それぞれs) MASS(m/Z):346(MH+) 元素分析 C1713Cl23Oとして、 計算値: C;58.98, H;3.78, N;12.14 (%) 実測値: C;58.78, H;3.54, N;11.78 (%)
【0146】実施例63 5−(6−クロロ−2−エトキシカルボニルメチルチオ
−3−ニトロベンジルオキシ)イソキノリン(935m
g)、鉄粉(600mg)および塩化アンモニウム(8
1mg)のエタノ−ル(28ml)/水(3ml)混液
中の混合物を4時間還流させ、次に冷却し、減圧濃縮す
る。残渣に水および塩化メチレンを添加し、5分間攪拌
し、濾過する。濾液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽
和食塩水(1回)、水(2回)で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチ
ル/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィ(40mg)、続いて塩化メチ
レン/メタノ−ル(40:1)を溶出液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(100g)にかけ、5−
(7−クロロ−3−オキソ−2H−1,4−ベンゾチア
ジン−8−イル)メトキシイソキノリン(299.8m
g)を灰白色固形物として得る。 融点 265−267℃ IR(KBr):1686 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.42(2H,
s),5.45(2H,s),7.08(1H,d,J
=8.7Hz),7.43(1H,d,J=8.6H
z),7.50(1H,d,J=7.5Hz),7.6
1−7.76(2H,m),7.81(1H,d,J=
5.8Hz),8.46(1H,d,J=5.8H
z),9.29(1H,S),10.79(1H,s) MASS(m/Z):357(MH+) 元素分析 C1813ClN22Sとして、 計算値: C;60.59, H;3.67, N;7.85 (%) 実測値: C;60.60, H;3.81, N;7.52 (%)
【0147】実施例64 実施例63と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2−クロロ−6−エトキシカルボニ
ルメチルチオベンジルオキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):1.05(3H,t,
J=7.1Hz),3.55(2H,s),3.95
(2H,q,J=7.1Hz),5.52(2H,
s),5.81(2H,s),6.88(1H,d,J
=8.5Hz),7.36(1H,d,J=8.5H
z),7.49(1H,d,J=7.1Hz),7.6
1−7.74(2H,m),7.79(1H,d,J=
5.8Hz),8.44(1H,d,J=5.8H
z),9.28(1H,s) MASS(m/Z):403(MH+
【0148】実施例65 実施例63と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−6−クロロ−2−メチルチオベンジ
ルオキシ)イソキノリン 融点 167−169℃ NMR(DMSO−d6,δ):2.18(3H,
s),5.54(2H,s),5.78(2H,s),
6.89(1H,d,J=8.8Hz),7.26(1
H,d,J=8.8Hz),7.49−7.52(1
H,m),7.61−7.79(3H,m),8.44
(1H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,s) MASS(m/Z):331(MH+
【0149】実施例66 実施例63と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2−クロロ−6−メチルチオベンジ
ルオキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.32(3H,
s),5.49(2H,s),5.63(2H,br.
s),6.91(1H,d,J=8.5Hz),7.3
1(1H,d,J=8.5Hz),7.49−7.52
(1H,m),7.61−7.73(2H,m),7.
79(1H,d,J=5.8Hz),8.44(1H,
d,J=5.8Hz),9.28(1H,s) MASS(m/Z):331(MH+
【0150】実施例67 実施例63と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アミノ−2,6−ジメチルチオベンジルオキ
シ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.16(3H,
s),2.30(3H,s),5.65(2H,s),
5.74(2H,br.s),6.89(1H,d,J
=8.5Hz),7.35(1H,d,J=8.5H
z),7.50−7.53(1H,m),7.61−
7.73(2H,m),7.76(1H,d,J=5.
8Hz),8.42(1H,d,J=5.8Hz),
9.27(1H,s) MASS(m/Z):343(MH+
【0151】実施例68 5−(3−アミノベンジルオキシ)イソキノリン(0.
5g)およびジメチルアミノピリジン(2.5mg)の
ピリジン(2.5ml)/無水酢酸(2.5ml)/塩
化メチレン(2.5ml)混液の溶液を室温で20時間
攪拌する。溶液を濃縮乾固し、残渣に水および酢酸エチ
ルを加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮す
る。得られた油状物を酢酸エチルを溶出液とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ(50ml)にかけ、固形
物(520mg)を得る。この固形物を塩化メチレン/
イソプロピルエ−テル/n−ヘキサンの混液から再結晶
して、5−(3−アセトアミドベンジルオキシ)イソキ
ノリン(510mg)を得る。 融点 109−110℃ IR(KBr):1668,1622,1591 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.18(3H,
s),5.29(2H,s),7.02(1H,dd,
J=1.4および7.0Hz),7.19−7.62
(5H,m),7.69(1H,s),8.03(1
H,d,J=5.8Hz),8.46(1H,d,J=
5.8Hz),9.18(1H,s) MASS(m/Z):293(MH+) 元素分析 C181622・H2Oとして、 計算値: C;69.61, H;5.85, N;9.03 (%) 実測値: C;69.53, H;5.81, N;8.99 (%)
【0152】実施例69 5−(5−アミノ−2−クロロ−ベンジルオキシ)イソ
キノリン(0.5g)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液にピリジン(2.5ml)、無水酢酸(2.5ml)
およびジメチルアミノピリジン(2.5mg)を室温で
添加する。溶液を室温で20時間攪拌したのち、減圧濃
縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層
を合わせ飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。得られた油状物を酢酸エチル/
n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(50ml)にかけ、5−[2−ク
ロロ−5−(N,N−ジアセチルアミノ)ベンジルオキ
シ]イソキノリンの固形物(108mg)を得るが、続
いて酢酸エチルで溶出して、黄色固形物(560mg)
を得る。この固形物をテトラヒドロフラン/イソプロピ
ルエ−テルの混液から再結晶して、5−(5−アセトア
ミド−2−クロロベンジルオキシ)イソキノリン(38
0mg)を白色固形物として得る。 5−(5−アセトアミド−2−クロロベンジルオキシ)
イソキノリン 融点 90−92℃ IR(KBr):1691,1621,1587 cm
-1 NMR(CDCl3,δ):2.13(3H,s),
5.35(2H,s),7.01(1H,dd,J=
2.7および5.9Hz),7.39(1H,d,J=
8.7Hz),7.41−7.69(3H,m),7.
90(1H,dd,J=2.5および8.7Hz),
7.95(1H,d,J=6.0Hz),8.33(1
H,d,J=6.0Hz),9.11(1H,s) MASS(m/Z):327(MH+) 元素分析 C1815ClN22として、 計算値: C;66.16, H;4.63, N;8.57 (%) 実測値: C;66.08, H;4.42, N;8.59 (%) 5−[2−クロロ−5−(N,N−ジアセチルアミノ)
ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 130−132℃ IR(KBr):1710,1583 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.27(6H,s),
5.38(2H,s),7.07(1H,d,J=7.
9Hz),7.12(1H,dd,J=2.4および
8.5Hz),7.41−7.69(4H,m),8.
08(1H,d,J=5.9Hz),8.58(1H,
d,J=5.9Hz),9.25(1H,s) MASS(FAB+):369(MH+
【0153】実施例70 5−(3−アミノ−2−クロロ−ベンジルオキシ)イソ
キノリン(0.5g)およびジメチルアミノピリジン
(2.5mg)のピリジン(2.5ml)/無水酢酸
(2.5ml)/塩化メチレン(2.5ml)混液の溶
液を室温で一夜攪拌する。溶液を濃縮乾固し、残渣に氷
水および酢酸エチルを加える。有機層を分離し、水(2
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた固形物を酢
酸エチル/n−ヘキサンの混液から再結晶して、5−
[2−クロロ−3−(N,N−ジアセチルアミノ)ベン
ジルオキシ]イソキノリン(363mg)を固形物とし
て得る。 融点 155−157℃ IR(KBr):1718,1627,1585 cm
-1 NMR(CDCl3,δ):2.34(6H,s),
5.42(2H,s),7.18(1H,d,J=7.
4Hz),7.28(1H,d,J=8.6Hz),
7.45−7.70(3H,m),7.78(1H,
d,J=7.0Hz),8.19(1H,d,J=5.
8Hz),8.56(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s) MASS(m/Z):369(MH+) 元素分析 C2017ClN23・1/2H2Oとして、 計算値: C;63.58, H;4.80, N;7.41 (%) 実測値: C;63.85, H;4.71, N;7.40 (%)
【0154】実施例71 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(1.05g)のピリジン/塩化メチレン
/無水酢酸(1:1:1)の混液(15ml)の溶液を
4−ジメチルアミノピリジン(5mg)とともに室温で
18時間攪拌する。次に氷冷した炭酸水素ナトリウム飽
和水溶液を添加し、混合物を30分間攪拌し、減圧濃縮
する。残渣を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナトリウム
飽和水溶液(2回)、水(3回)、飽和食塩水(1回)
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃
縮する。残渣に酢酸エチル(100ml)を加え、固形
物を濾過分離して、5−(3−アセトアミド−2,6−
ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン(75mg)を
白色固形物として得る。濾液を減圧濃縮し、残渣を酢酸
エチル/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ(40g)にかけ、更に5
−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオキ
シ)イソキノリン(600mg)と5−[3−(N,N
−ジアセチルアミノ)−2,6−ジクロロベンジルオキ
シ]イソキノリン(200mg)とを得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン 融点 219−220℃ IR(KBr):1697 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.27(3H,s),
5.48(2H,s),7.20−7.26(1H,
m),7.43(1H,d,J=9.0Hz),7.5
1−7.63(2H,m),7.72(1H,br.
s),7.94(1H,d,J=5.8Hz),8.4
2−8.50(2H,m),9.22(1H,s) MASS(m/Z):361(M+) 元素分析 C1814Cl222として、 計算値: C;59.85, H;3.91, N;7.75 (%) 実測値: C;59.70, H;3.63, N;7.52 (%) 5−[3−(N,N−ジアセチルアミノ)−2,6−ジ
クロロベンジルオキシ]イソキノリン NMR(CDCl3,δ):2.33(6H,s),
5.51(2H,s),7.21−7.31(2H,
m),7.52−7.64(3H,m),7.92(1
H,d,J=6.0Hz),8.49(1H,d,J=
6.0Hz),9.22(1H,s) MASS(m/Z):403(M+
【0155】実施例72 5−(3−アミノ−2,5−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(256mg)の1,2−ジクロロエタン
(6ml)溶液に無水酢酸(1ml)を加え、75℃で
2.5時間攪拌したのち、室温に冷却する。混合物を炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液に注ぎ、室温で30分間攪
拌し、酢酸エチルで3回抽出する。抽出液を合わせ飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮する。残渣を塩化メチレン/n−ヘキサンの混液か
ら再結晶して、5−(3−アセトアミド−2,5−ジク
ロロベンジルオキシ)イソキノリン(140mg)を粉
末状物として得る。 融点 217−220℃ IR(KBr):1668,1585 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.29(3H,s),
5.31(2H,s),7.11(1H,d,J=7.
4Hz),7.39(1H,d,J=2.3Hz),
7.52−7.73(2H,m),8.14(1H,
d,J=5.8Hz),8.51(1H,s),8.5
7(1H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,
s) MASS(m/Z):361(MH+) 元素分析 C1814Cl222・1/4H2Oとして、 計算値: C;59.06, H;3.93, N;7.66 (%) 実測値: C;59.06, H;3.72, N;7.55 (%)
【0156】実施例73 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−3−メチルイソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),2.56(3H,s),5.45(2H,s),
7.45(1H,d,J=6.6Hz),7.52−
7.61(3H,m),7.68(1H,d,J=8.
0Hz),7.85(1H,d,J=8.8Hz),
9.19(1H,s),9.71(1H,s)
【0157】実施例74 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−アセトアミド−3,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン 融点 104−106℃ IR(KBr):1684,1630,1585 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.97(3H,
s),5.28(2H,s),7.42(1H,d,J
=7.3Hz),7.56−7.73(4H,m),
7.82(1H,d,J=5.8Hz),8.45(1
H,d,J=5.8Hz),9.27(1H,s),
9.98(1H,s) MASS(m/Z):361(MH+
【0158】実施例75 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(6−アセトアミド−2,3−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン融点 152−154℃ IR(KBr):1691 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.01(3H,
s),5.39(2H,s),7.40(1H,d,J
=6.2Hz),7.54−7.74(4H,m),
7.79(1H,d,J=5.9Hz),8.45(1
H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,s),
9.92(1H,s) MASS(m/Z):361(MH+
【0159】実施例76 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2−アセトアミド−6−クロロベンジルオキシ)
イソキノリン IR(KBr):1700,1583 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.99(3H,
s),5.37(2H,s),7.38−7.72(6
H,m),7.80(1H,d,J=5.8Hz),
8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.27(1
H,d,J=0.9Hz),9.82(1H,br.
s) MASS(m/Z):327(MH+
【0160】実施例77 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−フルオロベ
ンジルオキシ)イソキノリン 融点 214−215℃ IR(KBr):1697,1587,1533 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,
s),5.42(2H,s),7.36(1H,t,J
=9.1Hz),7.50(1H,d,J=7.4H
z),7.65(1H,t,J=7.4Hz),7.7
2−7.81(3H,m),8.45(1H,d,J=
5.8Hz),9.29(1H,s),9.67(1
H,s) MASS(m/Z):345(MH+
【0161】実施例78 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−フルオロベ
ンジルオキシ)−3−メチルイソキノリン 融点 142−143℃ IR(KBr):1666,1591,1537 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,
s),2.57(3H,s),5.73(2H,br.
s),7.32−7.76(6H,m),9.18(1
H,s),9.69(1H,br.s) MASS(m/Z):359(MH+
【0162】実施例79 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−メトキシベ
ンジルオキシ)イソキノリン 融点 221−222℃ IR(KBr):1693,1587 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.06(2H,
s),3.86(3H,s),5.36(2H,s),
7.14(1H,d,J=9.0Hz),7.48(1
H,d,J=7.2Hz),7.59−7.73(3
H,m),7.78(1H,d,J=5.8Hz),
8.43(1H,d,J=5.8Hz),9.27(1
H,s),9.52(1H,s) MASS(m/Z):357(MH+
【0163】実施例80 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−6−クロロ−2−メトキシベ
ンジルオキシ)イソキノリン 融点 172−174℃ IR(KBr):1664,1585,1527 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.14(3H,
s),3.75(3H,s),5.33(2H,s),
7.34(1H,d,J=8.9Hz),7.54(1
H,d,J=7.3Hz),7.62−7.75(2
H,m),7.82(1H,d,J=5.8Hz),
8.08(1H,d,J=8.9Hz),8.45(1
H,d,J=5.8Hz),9.29(1H,s),
9.61(1H,s) MASS(m/Z):357(MH+
【0164】実施例81 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジメトキシベンジル
オキシ)イソキノリン 融点 184−187℃ IR(KBr):1654,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.08(3H,
s),3.71(3H,s),3.80(3H,s),
5.22(2H,s),6.88(1H,d,J=9.
1Hz),7.49(1H,d,J=6.9Hz),
7.60−7.72(4H,m),8.43(1H,
d,J=5.8Hz),9.27(1H,s),9.3
6(1H,s) MASS(m/Z):353(MH+) 元素分析 C202024・1/5H2Oとして、 計算値: C;67.48, H;5.84, N;7.87 (%) 実測値: C;67.36, H;5.84, N;7.69 (%)
【0165】実施例82 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジメチルベンジルオ
キシ)イソキノリン 融点 214−215℃ IR(KBr):1658,1585,1529 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.05(3H,
s),2.21(3H,s),2.36(3H,s),
5.30(2H,s),7.10(1H,d,J=8.
1Hz),7.26(1H,d,J=8.1Hz),
7.50(1H,dd,J=0.9および6.9H
z),7.62−7.79(3H,m),8.43(1
H,d,J=5.8Hz),9.28(1H,s),
9.39(1H,s) MASS(m/Z):321(MH+) 元素分析 C202022・1/2H2Oとして、 計算値: C;72.92, H;6.12, N;8.50 (%) 実測値: C;72.96, H;6.22, N;8.46 (%)
【0166】実施例83 実施例72と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジメチルベンジルオ
キシ)−3−メチルイソキノリン 融点 261−262℃ IR(KBr):1656,1589,1531 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.05(3H,
s),2.21(3H,s),2.35(3H,s),
2.56(3H,s),5.26(2H,s),7.1
0(1H,d,J=8.4Hz),7.26(1H,
d,J=8.0Hz),7.43(1H,d,J=6.
5Hz),7.52−7.64(3H,m),9.18
(1H,s),9.38(1H,br.s) MASS(m/Z):335(MH+
【0167】実施例84 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(1.0g)の1,2−ジクロロエタン
(17ml)溶液に無水酢酸(3ml)を加え、70℃
で1時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却し、水を加
え、1時間攪拌する。酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液を加え、混合物を更に1時間攪拌する。
有機層を分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1
回)、水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮する。残渣を塩化メチレン/n−ヘ
キサンの混液から再結晶して、5−(3−アセトアミド
−2,6−ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン
(1.07g)を白色粉末として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(3H,
s),5.49(2H,s),7.51−7.87(6
H,m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),9.72(1H,s) MASS(m/Z):361(M+
【0168】実施例85 実施例84と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−エトキシカ
ルボニルメチルチオベンジルオキシ)イソキノリン 融点 167−169℃ IR(KBr):1734,1657 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.07(3H,t,
J=7.1Hz),2.12(3H,s),3.88
(2H,s),4.01(2H,q,J=7.1H
z),5.55(2H,s),7.51−7.83(6
H,m),8.44(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),9.65(1H,s) MASS(m/Z):445(MH+) 元素分析 C2221ClN24Sとして、 計算値: C;57.08, H;5.01, N;6.05 (%) 実測値: C;57.28, H;4.65, N;5.94 (%)
【0169】実施例86 実施例84と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−6−クロロ−2−メチルチオ
ベンジルオキシ)イソキノリン 融点 196−198℃(クロロホルム/イソプロピル
エ−テルより) IR(KBr):1664 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.18(3H,
s),2.26(3H,s),5.63(2H,s),
7.52−7.72(4H,m),7.77(1H,
d,J=6.0Hz),7.99(1H,d,J=8.
8Hz),8.44(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),9.53(1H,s) MASS(m/Z):373(MH+) 元素分析 C1917ClN22S・1/5H2Oとして、 計算値: C;60.62, H;4.66, N;7.44 (%) 実測値: C;60.70, H;4.48, N;7.31 (%)
【0170】実施例87 実施例84と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−メチルチオ
ベンジルオキシ)イソキノリン 融点 211−214℃(クロロホルム/イソプロピル
エ−テル/n−ヘキサンより) IR(KBr):1676 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.11(3H,
s),2.49(3H,s),5.49(2H,s),
7.49(1H,d,J=8.7Hz),7.50−
7.53(1H,m),7.61−7.80(4H,
m),8.44(1H,d,J=5.8Hz),9.2
8(1H,s),9.61(1H,s) MASS(m/Z):373(MH+
【0171】実施例88 実施例84と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−2,6−ジメチルチオベンジ
ルオキシ)イソキノリン 融点 210−212℃(クロロホルム/イソプロピル
エ−テル/n−ヘキサンより) IR(KBr):1655 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.15(3H,
s),2.24(3H,s),2.46(3H,s),
5.66(2H,s),7.48−7.54(2H,
m),7.62−7.79(3H,m),7.92(1
H,d,J=8.7Hz),8.43(1H,d,J=
5.8Hz),9.28(1H,s),9.46(1
H,s) MASS(m/Z):385(MH+) 元素分析 C2020222・3/10H2Oとして、 計算値: C;61.61, H;5.33, N;7.18 (%) 実測値: C;61.69, H;5.10, N;6.95 (%)
【0172】実施例89 無水酢酸(1.60g)にギ酸(1.44g)を10分
間で滴下し、溶液を45℃に1時間加温し、次に0〜5
℃に冷却する。この溶液に5−(3−アミノ−2,6−
ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン(1.00g)
を添加する。30分後、黄色溶液を室温で15分間攪拌
する。酢酸エチル/テトラヒドロフラン/炭酸水素ナト
リウム飽和水溶液を加え、30分間攪拌する。有機層を
分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および飽和食塩
水で各1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮して、5−(2,6−ジクロロ−3−ホルミルア
ミノベンジルオキシ)イソキノリン(1.02g)を白
色固形物として得る。 融点 215−217℃ IR(KBr):1701 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.49(2H,
s),7.50−7.81(5H,m),8.25(1
H,d,J=8.9Hz),8.41−8.47(2
H,m),9.30(1H,s),10.12(1H,
s) MASS(m/Z):347(M+) 元素分析 C1712Cl222として、 計算値: C;58.81, H;3.48, N;8.07 (%) 実測値: C;58.50, H;3.32, N;7.78 (%)
【0173】実施例90 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(231mg)のピリジン/塩化メチレン
/無水プロピオン酸(1:1:1)混液(3ml)の溶
液に4−ジメチルアミノピリジンの結晶を加え、室温で
84時間置く。テトラヒドロフラン(5ml)および1
N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、混合物を
室温で2時間攪拌する。混合物を1N塩酸でpH7.0
に調整し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水(2
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、固形物残渣が得られ
る。小量の酢酸エチルを添加し、濾過して、5−(2,
6−ジクロロ−3−プロパノイルアミノベンジルオキ
シ)イソキノリン(164mg)を微ピンク色固形物と
して得る。 融点 192.5−194℃ IR(KBr):1657 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.10(3H,t,
J=7.5Hz),2.43(2H,q,J=7.5H
z),5.50(2H,s),7.50−7.87(6
H,m),8.45(1H,d,J=5.7Hz),
9.29(1H,s),9.64(1H,s) MASS(m/Z):375(M+) 元素分析 C1916Cl222として、 計算値: C;60.81, H;4.30, N; (%) 実測値: C;60.41, H;4.06, N;7.26 (%)
【0174】実施例91 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(400mg)およびピリジン(3ml)
の混合物に無水ブタン酸(1ml)を添加し、50℃で
22時間加温し、次に室温に冷却する。氷水を添加し、
混合物を30分間攪拌したのち、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で2回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、残
渣を塩化メチレン/n−ヘキサンの混液から再結晶し
て、5−(2,6−ジクロロ−3−ブタノイルアミノベ
ンジルオキシ)イソキノリン(344.1mg)を白色
固形物として得る。 融点 183−185℃ IR(KBr):1660 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.94(3H,t,
J=7.3Hz),1.55−1.75(2H,m),
2.39(2H,t,J=7.2Hz),5.49(2
H,s),7.50−7.85(6H,m),8.45
(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1H,
s),9.66(1H,s) MASS(m/Z):389(M+) 元素分析 C2018Cl222・1/4H2Oとして、 計算値: C;61.00, H;4.73, N;7.11 (%) 実測値: C;60.81, H;4.45, N;7.06 (%)
【0175】実施例92 N−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)−N−
ホルミル−5−イソキノリルアミン(200mg)の
1,2−ジクロロエタン(2ml)溶液にピリジン(1
ml)および無水ブタン酸(500μl)を添加し、7
5℃で17時間加熱し、次に室温で18時間攪拌し、水
を加えて更に3時間攪拌する。混合物を炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液で希釈し、塩化メチレンで2回抽出し、
有機層を合わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃
縮して、白色固形物を得る。これにイソプロピルエ−テ
ルを添加し、固形物を濾過分離し、イソプロピルエ−テ
ルで洗浄し、乾燥して、N−(2,6−ジクロロ−3−
ブタノイルアミノベンジル)−N−ホルミル−5−イソ
キノリルアミン(220mg)を得る。 融点 145−150℃ IR(KBr):1666 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.89(3H,t,
J=7.4Hz),1.52−1.63(2H,m),
2.20−2.35(2H,m),5.15−5.36
(2H,m),7.20−7.70(5H,m),8.
12(1H,t,J=8.0Hz),8.40−8.5
2(1H,m),8.25および8.84(合計1H,
それぞれs),9.33(1H,d,J=3.0H
z),9.43(1H,d,J=8.0Hz) MASS(m/Z):416(MH+
【0176】実施例93 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(600mg)の1,2−ジクロロエタン
(10ml)溶液に無水クロロ酢酸(450mg)を添
加し、室温で1時間攪拌し、炭酸水素ナトリウム飽和水
溶液を加え、15分間攪拌する。混合物を酢酸エチルで
抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、5−(2,6−ジク
ロロ−3−クロロアセタミドベンジルオキシ)イソキノ
リン(741.3mg)を白色固形物として得る。 融点 275−280℃(dec.) IR(KBr):3250,1668 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.42(2H,
s),5.50(2H,s),7.53(1H,d,J
=7.2Hz),7.62−7.89(5H,m),
8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.30(1
H,s),10.09(1H,s) MASS(m/Z):395(MH+) 元素分析 C1813Cl322として、 計算値: C;54.64, H;3.31, N;7.08 (%) 実測値: C;54.61, H;3.09, N;6.85 (%)
【0177】実施例94 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(1.0g)、ジケテン(395mg)お
よび1,2−ジクロロエタン(20ml)を含有する溶
液を70℃で8時間加熱し、次に室温で3日間置く。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽
和水溶液(2回)、水(1回)、飽和食塩水(1回)で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
し、残渣を酢酸エチルを溶出液とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(100g)に2回かけ、5−[2,
6−ジクロロ−3−[N−(3−オキソ−1−ブタノイ
ル)アミノ]ベンジルオキシ]イソキノリン(500m
g)を黄色固形物として得る。 融点 136−140℃ IR(KBr):1713,1687 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.22(3H,
s),3.70(2H,s),5.50(2H,s),
7.50−7.81(5H,m),7.97(1H,
d,J=8.8Hz),8.45(1H,d,J=5.
8Hz),9.29(1H,s),9.94(1H,
s) MASS(m/Z):403(MH+) 元素分析 C2016Cl223として、 計算値: C;59.57, H;4.00, N;6.95 (%) 実測値: C;59.55, H;3.67, N;6.44 (%)
【0178】実施例95 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(510mg)のクロロホルム(50m
l)溶液に無水コハク酸(160mg)を添加し、55
℃で24時間加熱する。生じた沈澱を濾過分離し、クロ
ロホルムで十分に洗い、乾燥し、次に水(30ml)中
に懸濁させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5m
l)を添加して溶解させ、次に1N塩酸(1.5ml)
を攪拌下にゆっくり加えて沈澱を生成させる。固形物を
集め、十分に水洗し、乾燥して、3−[2,4−ジクロ
ロ−3−(5−イソキノリルオキシメチル)フェニルカ
ルバモイル]プロピオン酸(128mg)を白色粉末と
して得る。 融点 224−226℃ IR(KBr):3238,1720,1678,16
59 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.54−2.57
(2H,m),2.65−2.68(2H,m),5.
49(2H,s),7.50−7.88(6H,m),
8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s),9.74(1H,s),12.15(1H,
br.s) MASS(m/Z):419(MH+) 元素分析 C2016Cl224・H2Oとして、 計算値: C;54.96, H;4.15, N;6.41 (%) 実測値: C;54.78, H;4.02, N;6.32 (%)
【0179】実施例96 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(200mg)の1,2−ジクロロエタン
(4ml)溶液にイソプロピルイソシアナ−ト(500
μl)を添加し、18時間還流させ、次に冷却し、更に
イソプロピルイソシアナ−ト(500μl)およびエタ
ノ−ル(4ml)を添加し、70℃で30時間加熱す
る。生じた沈澱を濾過分離し、塩化メチレンで十分に洗
い、乾燥して、5−[2,6−ジクロロ−3−(N’−
イソプロピルウレイド)ベンジルオキシ]イソキノリン
(143mg)を灰白色粉末として得る。 融点 236−238℃ IR(KBr):3359,3275,1643 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.11(6H,d,
J=6.5Hz),3.72−3.82(1H,m),
5.46(2H,s),7.04(1H,d,J=7.
3Hz),7.47−7.52(2H,m),7.62
−7.81(3H,m),8.11(1H,s),8.
31(1H,d,J=9.0Hz),8.45(1H,
d,J=5.8Hz),9.29(1H,s) MASS(m/Z):404(MH+
【0180】実施例97 5−(3−メトキシカルボニルベンジルオキシ)イソキ
ノリン(1.04g)の1,4−ジオキサン(10m
l)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(4.0ml)
を加え、溶液を60℃で1時間加熱し、冷却する。1N
塩酸(4.0ml)を加え混合物を減圧濃縮乾固する。
残渣に水を添加し、白色固形物を濾過で分離し、十分に
水洗し、次にデシケ−タ−中で五酸化リンで乾燥して、
5−(3−カルボキシベンジルオキシ)イソキノリン
(924.4mg)を白色粉末として得る。 融点 240−242℃ IR(KBr):2360,1902,1705,16
28,1591 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.44(2H,
s),7.34(1H,d,J=7.5Hz),7.5
4−7.72(3H,m),7.83(1H,d,J=
7.6Hz),7.93−8.02(2H,m),8.
13(1H,s),8.53(1H,d,J=5.8H
z),9.29(1H,s),13.07(1H,s) MASS(m/Z):280(MH+) 元素分析 C1713NO3・1/10H2Oとして、 計算値: C;72.64, H;4.73, N;4.98 (%) 実測値: C;72.61, H;4.60, N;4.90 (%)
【0181】実施例98 5−(3−メトキシカルボニルベンジルオキシ)イソキ
ノリン(520mg)のメタノ−ル(6.0ml)溶液
に40%メチルアミンのメタノ−ル(6.0ml)溶液
を加え、室温で24時間攪拌する。減圧濃縮し、残渣を
アセトン/イソプロピルエ−テルの混液から再結晶し
て、5−(3−N−メチルカルバモイルベンジルオキ
シ)イソキノリン(408.1mg)を灰白色結晶性固
形物として得る。 融点 126−129℃ IR(KBr):1641 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.80(3H,d,
J=4.5Hz),5.40(2H,s),7.35
(1H,d,J=7.4Hz),7.48−7.72
(4H,m),7.82(1H,d,J=7.7H
z),8.00−8.03(2H,m),8.51−
8.54(2H,m),9.29(1H,s) MASS(m/Z):293(MH+) 元素分析 C181622・1/10H2Oとして、 計算値: C;73.50, H;5.55, N;9.52 (%) 実測値: C;73.23, H;5.55, N;9.53 (%)
【0182】実施例99 水素化アルミニウムリチウム(427mg)のテトラヒ
ドロフラン(30ml)中の懸濁液を氷冷し、5−(3
−メトキシカルボニルベンジルオキシ)イソキノリン
(3.0g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を
30分間で滴下する。1.5時間攪拌したのち、ロシェ
ル塩の飽和水溶液を滴下して、過剰の試薬を失効させ
る。混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮する。残渣を酢酸
エチルを溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(100g)で精製し、続いて塩化メチレン/メタノ
−ル/イソプロピルエ−テルの混液から再結晶して、5
−(3−ヒドロキシメチルベンジルオキシ)イソキノリ
ン(1.34g)を白色粉末として得る。 融点 124−126℃ IR(KBr):3213,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.54(2H,d,
J=5.7Hz),5.23(1H,t,J=5.7H
z),5.34(2H,s),7.29−7.42(4
H,m),7.52(1H,s),7.56−7.71
(2H,m),7.99(1H,d,J=5.8H
z),8.52(1H,d,J=5.8Hz),9.2
8(1H,s) MASS(m/Z):266(MH+) 元素分析 C1715NO2として、 計算値: C;76.96, H;5.70, N;5.28 (%) 実測値: C;76.71, H;5.64, N;5.22 (%)
【0183】実施例100 5−[2−クロロ−3−(N,N−ジアセチルアミノ)
ベンジルオキシ]イソキノリン(187mg)のエタノ
−ル(2ml)溶液にピロリジン(42μl)を室温で
添加する。室温で5分間攪拌したのち、混合物を水に注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮する。得られた残渣を塩化メチレン/イ
ソプロピルエ−テル/n−ヘキサンの混液から再結晶し
て、5−(3−アセトアミド−2−クロロベンジルオキ
シ)イソキノリン(118mg)を粉末として得る。 融点 196−198℃ IR(KBr):1662,1583,1537 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.11(3H,
s),5.41(2H,s),7.37−7.75(6
H,m),7.98(1H,d,J=5.8Hz),
8.51(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s),9.62(1H,s) MASS(m/Z):327(MH+) 元素分析 C1815ClN22・1/10H2Oとして、 計算値: C;65.80, H;4.66, N;8.52 (%) 実測値: C;65.73 H;4.40, N;8.40 (%)
【0184】実施例101 5−(3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンジル
オキシ)イソキノリン(300mg)、メチルチオ酢酸
(0.17ml)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
−ル(270mg)のN,N−ジメチルホルムアミド
(3ml)溶液にN−エチル−N’−3−ジメチルアミ
ノプロピルカルボジイミド・塩酸塩(420mg)を室
温で加える。室温で3日間攪拌したのち、混合物に水を
加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせ、水(3
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル/
n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(50ml)で精製し、続いて塩化
メチレン/イソプロピルエ−テルの混液から再結晶し
て、5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルチ
オアセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン(31
7mg)を粉末として得る。 融点165
−167℃ IR(KBr):1678,1587,1539 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.19(3H,
s),3.78(2H,s),5.42(2H,s),
7.39(1H,t,J=9.1Hz),7.50(1
H,d,J=6.3Hz),7.62−7.87(4
H,m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),9.80(1H,s) MASS(m/Z):391(MH+
【0185】実施例102 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(500mg)、メチルチオ酢酸(33
2.5mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
(423.3mg)のN,N−ジメチルホルムアミド
(15ml)溶液にN−エチル−N’−3−ジメチルア
ミノプロピルカルボジイミド・塩酸塩(660.6m
g)を添加し、混合物を室温で7日間攪拌したのち、更
にN−エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカル
ボジイミド・塩酸塩(660.6mg)を添加し、室温
で更に7日間攪拌する。混合物に水を加えて反応を止
め、酢酸エチルで抽出する。有機層を3回水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をクロ
ロホルム/メタノ−ル(30:1)を溶出液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ(100g)にかけ、続
いて塩化メチレン/イソプロピルエ−テルの混液から再
結晶して、5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルチオ
アセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン(43
4.3mg)を白色粉末として得る。 融点 156−158℃ IR(KBr):3354,1686,1630,15
85,1518 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.19(3H,
s),3.41(2H,s),5.50(2H,s),
7.53(1H,d,J=7.4Hz),7.60−
7.81(4H,m),7.92(1H,d,J=8.
8Hz),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.30(1H,s),9.85(1H,s) MASS(m/Z):407(MH+) 元素分析 C1916Cl222Sとして、 計算値: C;56.03, H;3.96, N;6.88 (%) 実測値: C;55.67, H;3.91, N;6.76 (%)
【0186】実施例103 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルチオア
セトアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリ
ン 融点 189−190℃ IR(KBr):1684,1630,1589,15
56 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.19(3H,
s),2.57(3H,s),3.38(3H,s),
5.38(2H,br.s),7.35−7.44(2
H,m),7.55(1H,t,J=7.8Hz),
7.62−7.70(2H,m),7.83(1H,d
d,J=5.8および9.0Hz),9.18(1H,
s),9.80(1H,s) MASS(m/Z):405(MH+
【0187】実施例104 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルチオアセトアミ
ド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリン 融点 189−191℃ IR(KBr):1684,1630,1591 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.20(3H,
s),2.57(3H,s),3.41(2H,s),
5.47(2H,s),7.44−7.71(5H,
m),7.92(1H,d,J=8.8Hz),9.1
9(1H,s),9.85(1H,s) MASS(m/Z):421(MH+
【0188】実施例105 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルチオアセトアミ
ド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 156−158℃ IR(KBr):1647,1585 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.19(3H,
s),2.24(3H,s),2.37(3H,s),
3.30(2H,s),5.31(2H,s),7.1
3(1H,d,J=8.3Hz),7.29(1H,
d,J=8.1Hz),7.51(1H,d,J=6.
9Hz),7.62−7.73(2H,m),7.78
(1H,d,J=5.8Hz),8.43(1H,d,
J=5.8Hz),9.28(1H,s),9.52
(1H,s) MASS(m/Z):367(MH+
【0189】実施例106 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルチオアセトアミ
ド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリン 融点 212−213℃ IR(KBr):1647,1589,1531 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.20(3H,
s),2.23(3H,s),2.36(3H,s),
2.56(3H,s),5.27(2H,s),7.1
3(1H,d,J=8.1Hz),7.29(1H,
d,J=8.1Hz),7.43(1H,d,J=6.
5Hz),7.52−7.68(3H,m),9.18
(1H,s),9.52(1H,br.s) MASS(m/Z):381(MH+
【0190】実施例107 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[3−(t−ブトキシカルボニルグリシルアミノ)
−2,6−ジクロロベンジルオキシ]イソキノリン 融点 199−200℃(クロロホルム/n−ヘキサン
より) IR(KBr):3379,3159,1703 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.40(9H,
s),3.82(2H,d,J=5.9Hz),5.5
0(2H,s),7.26(1H,br.t),7.5
1−7.81(5H,m),7.99(1H,d,J=
8.9Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.30(1H,s),9.59(1H,s)
【0191】実施例108 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[3−(t−ブトキシカルボニルアミノプロピオニ
ルアミノ)−2,6−ジクロロベンジルオキシ]イソキ
ノリン 融点 169−170℃ IR(KBr):1684 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.37(9H,
s),2.51−2.60(2H,m),3.19−
3.29(2H,m),5.49(2H,s),6.8
6(1H,br.t),7.50−7,88(6H,
m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.2
9(1H,s),9.70(1H,s) MASS(m/Z):490(MH+) 元素分析 C2425Cl234・1/2H2Oとして、 計算値: C;57.72, H;5.25, N;8.41 (%) 実測値: C;57.51, H;5.04, N;8.33 (%)
【0192】実施例109 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[3−(2−カルバモイルエテニルチオアセトアミ
ド)−2,6−ジクロロベンジルオキシ]イソキノリン 融点 222−224℃ IR(KBr):3278,1659 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.61および3.8
6(合計2H,それぞれs),5.50(2H,s),
5.93(1H,d,J=9.8Hz),6.92(1
H,br.s),7.14(1H,d,J=9.8H
z),7.36(1H,br.s),7.46−7.9
1(6H,m),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.29(1H,s),9.94および10.0
3(合計1H,それぞれs) MASS(m/Z):462(MH+) 元素分析 C2117Cl233S・H2Oとして、 計算値: C;52.51, H;3.99, N;8.75 (%) 実測値: C;52.47, H;3.87, N;8.31 (%)
【0193】実施例110 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[3−(2−シアノエテニルチオアセトアミド)−
2,6−ジクロロベンジルオキシ]イソキノリン 融点 176−179℃ IR(KBr):2210,1680 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.98(2H,d,
J=3.2Hz),5.50(2H,s),5.69−
5.78(1H,m),7.50−7.94(7H,
m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.2
9(1H,s),10.06(1H,s) MASS(m/Z):444(MH+) 元素分析 C2115Cl232Sとして、 計算値: C;56.14, H;3.36, N;9.35 (%) 実測値: C;56.19, H;3.21, N;9.32 (%)
【0194】実施例111 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−[(1,2,5−チアジ
アゾ−ル−3−イル)アセトアミド]−ベンジルオキ
シ]イソキノリン 融点 238−240℃ IR(KBr):3250,1662 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.30(2H,
s),5.50(2H,s),7.51−7.89(6
H,m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
8.85(1H,s),9.30(1H,s),10.
16(1H,s) MASS(m/Z):445(MH+) 元素分析 C2014Cl242S・1/10H2Oとして、 計算値: C;53.51, H;3.23, N;12.48 (%) 実測値: C;53.36, H;3.02, N;12.10 (%)
【0195】実施例112 実施例102と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(フェニルチオアセトア
ミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 159−160℃(塩化メチレン/イソプロピル
エ−テルより) IR(KBr):3269,1666,1630,15
85,1525 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.01(2H,
s),5.48(2H,s),7.16−7.80(1
0H,m),7.85(1H,d,J=8.8Hz),
8.44(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s),9.96(1H,s) MASS(m/Z):469(MH+) 元素分析 C2418Cl222Sとして、 計算値: C;61.42, H;3.86, N;5.94 (%) 実測値: C;60.93, H;3.70, N;5.82 (%)
【0196】実施例113 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン(900mg)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(30ml)溶液に0℃で60%水素化ナ
トリウムを加え、0℃で5分間、次に室温で45分間攪
拌する。再び0℃に冷却し、4−クロロメチル−1−ト
リフェニルメチルピラゾ−ル(894mg)の固形物を
1度に添加する。混合物を室温で18時間攪拌したの
ち、飽和食塩水を加えて反応を止め、塩化メチレンで4
回抽出する。有機層を合わせ5回水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを
溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(10
0g)にかけ、5−[2,6−ジクロロ−3−[N−
[4−(1−トリフェニルメチルピラゾリル)メチル]
アセトアミド]ベンジルオキシ]イソキノリン(800
mg)を白色固形物として得る。 融点 211−214℃ IR(KBr):1657 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.72(3H,
s),4.42(1H,d,J=14.5Hz),4.
93(1H,d,J=14.5Hz),5.45(2
H,q,J=8.5Hz),6.93−6.98(6
H,m),7.08(1H,s),7.30−7.35
(9H,m),7.48(1H,s),7.50(1
H,d,J=7.4Hz),7.64−7.73(5
H,m),8.33(1H,d,J=5.8Hz),
9.27(1H,s) MASS(m/Z):684(MH+) 元素分析 C4132Cl242・7/10H2Oとして、 計算値: C;70.73, H;4.83, N;8.05 (%) 実測値: C;70.61, H;4.53, N;7.83 (%)
【0197】実施例114 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−[4−(1−トリ
フェニルメチルピラゾリル)メチル]アセトアミド]ベ
ンジルオキシ]イソキノリン(500mg)の塩化メチ
レン(10ml)溶液にアニソ−ル(0.5ml)、続
いてトリフルオロ酢酸(1ml)を滴下する。混合物を
30分間攪拌したのち、減圧濃縮し、残渣を炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液で希釈し、酢酸エチルで2回抽出す
る。有機層を合わせ水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル次に20%メタ
ノ−ル/酢酸エチルを溶出液とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(40g)にかけ、5−[2,6−ジク
ロロ−3−[N−(4−ピラゾリルメチル)アセトアミ
ド]ベンジルオキシ]イソキノリン(186.1mg)
を白色非晶質固形物として得る。 融点 100−110℃ IR(KBr):1664 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.74(3H,
s),4.26(1H,d,J=14.6Hz),5.
06(1H,d,J=14.6Hz),5.49(2
H,s),7.23−7.80(8H,m),8.49
(1H,d,J=5.8Hz),9.30(1H,
s),12.69(1H,br.s) MASS(m/Z):441(MH+) 元素分析 C2218Cl242・2H2Oとして、 計算値: C;55.36, H;4.64, N;11.74 (%) 実測値: C;55.21, H;4.07, N;11.43 (%)
【0198】実施例115 5−(3−クロロアセトアミド−2,6−ジクロロベン
ジルオキシ)イソキノリン(100mg)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(1.0ml)溶液に90%1,
2,4−トリアゾ−ル・ナトリウム塩(51mg)を加
え、混合物を室温で30分間攪拌したのち、酢酸エチル
/テトラヒドロフラン(4:1)で希釈し、飽和食塩水
で4回洗浄し、濾過し、濾液を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮して、白色固形物を得る。メタノ−ル
/塩化メチレン/イソプロピルエ−テルの混液から再結
晶して、5−[2,6−ジクロロ−3−(1,2,4−
トリアゾ−ル−1−イル)アセトアミドベンジルオキ
シ]イソキノリン(92mg)を白色粉末として得る。
融点 2
35℃(dec.) IR(KBr):1674 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.28(2H,
s),5.51(2H,s),7.52(1H,d,J
=7.2Hz),7.60−7.81(4H,m),
7.88(1H,d,J=8.8Hz),8.02(1
H,s),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
8.57(1H,s),9.30(1H,s),10.
20(1H,s) MASS(m/Z):428(MH+
【0199】実施例116 5−(3−クロロアセトアミド−2,6−ジクロロベン
ジルオキシ)イソキノリン(300mg)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液にトリエチルアミン(137.4μ
l)、続いて2−メルカプトエタノ−ル(58.5μ
l)、30分後にN,N−ジメチルホルムアミド(5m
l)を添加する。混合物を室温で20時間攪拌したの
ち、トリエチルアミン(100μl)および2−メルカ
プトエタノ−ル(25μl)を添加し、さらに4時間攪
拌を続ける。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3
回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを
溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(30
g)にかけ、5−[2,6−ジクロロ−3−(2−ヒド
ロキシエチルチオアセトアミド)ベンジルオキシ]イソ
キノリン(210mg)を白色固形物として得る。 融点 164−166℃ IR(KBr):1678,1659,1589,15
25 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.73(2H,t,
J=6.7Hz),3.47(2H,s),3.59
(2H,q,J=6.5Hz),4.85(1H,t,
J=5.4Hz),5.50(2H,s),7.52
(1H,d,J=7.2Hz),7.60−7.81
(4H,m),7.93(1H,d,J=8.8H
z),8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.2
9(1H,s),9.86(1H,s) MASS(m/Z):437(MH+
【0200】実施例117 5−(3−アミノ−2,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン(318.7mg)およびトリエチルアミ
ン(348μl)の塩化メチレン(15ml)溶液を0
℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(92.7μ
l)を滴下する。室温で30分間攪拌したのち、反応混
合物を再び0℃に冷却し、更にメタンスルホニルクロリ
ド(92.7μl)を滴下し、室温で2時間攪拌する。
反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液、水、飽和食塩水で各1回順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残
渣を酢酸エチル/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィ(13g)にか
け、5−[2,6−ジクロロ−3−N−(ビスメタンス
ルホニル)アミノベンジルオキシ]イソキノリン(30
4.2mg)を白色固形物として得る。 融点 >80℃(鮮明な融点を示さない) IR(KBr):1628,1585,1495,14
54,1402,1371 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.52(6H,s),
5.51(2H,s),7.19−7.23(1H,
m),7.42−7.65(4H,m),7.95(1
H,d,J=5.9Hz),8.50(1H,d,J=
5.9Hz),9.23(1H,s) MASS(m/Z):475(MH+) 元素分析 C1816Cl2252として、 計算値: C;45.48, H;3.39, N;5.89 (%) 実測値: C;45.90, H;3.38, N;5.76 (%)
【0201】実施例118 実施例117と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−N−(ビス−n−プロピ
ルスルホニル)アミノベンジルオキシ]イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):1.02(6H,t,
J=7.4Hz),1.76−1.94(4H,m),
3.60−4.01(4H,m),5.53(2H,
s),7.53(1H,d,J=7.3Hz),7.6
1−7.79(4H,m),7.88(1H,d,J=
8.6Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.30(1H,s) MASS(m/Z):531(MH+
【0202】実施例119 5−[2,6−ジクロロ−3−N−(ビスメタンスルホ
ニル)アミノベンジルオキシ]イソキノリン(250m
g)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に1N水酸化
ナトリウム水溶液(1.0ml)を加え、1時間攪拌し
たのち、pH6.86の緩衝液を加えて反応を止め、塩
化メチレンで3回抽出する。有機層を合わせ無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル
/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ(8g)にかけ、5−(2,6−
ジクロロ−3−メタンスルホニルアミノベンジルオキ
シ)イソキノリン(173.6mg)を白色粉末として
得る。 融点 215−217℃ IR(KBr):1632,1591 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.07(3H,s),
5.49(2H,s),7.10(1H,br.s),
7.21−7.28(1H,m),7.45−7.65
(3H,m),7.73(1H,d,J=8.9H
z),7.93(1H,d,J=5.9Hz),8.4
9(1H,d,J=5.9Hz),9.23(1H,
s) MASS(m/Z):397(MH+) 元素分析 C1714Cl223S・1/4H2Oとして、 計算値: C;50.82, H;3.64, N;6.97 (%) 実測値: C;50.50, H;3.05, N;6.78 (%)
【0203】実施例120 実施例119と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジクロロ−3−n−プロピルスルホニル
アミノベンジルオキシ)イソキノリン 融点 160−163℃ IR(KBr):1632,1589 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.98(3H,t,
J=7.5Hz),1.70−1.82(2H,m),
3.12−3.20(2H,m),5.49(2H,
s),7.50−7.80(6H,m),8.43(1
H,br.d),9.29(1H,s),9.72(1
H,s) MASS(m/Z):425(MH+) 元素分析 C1918Cl223S・1.2H2Oとして、 計算値: C;51.06, H;4.60, N;6.27 (%) 実測値: C;50.98, H;4.47, N;5.96 (%)
【0204】実施例121 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルスルフ
ィニルアセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 156−158℃ IR(KBr):1685,1589 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.71(3H,
s),3.90(1H,d,J=12.6Hz),4.
04(1H,d,J=12.6Hz),5.42(2
H,s),7.40(1H,t,J=9.1Hz),
7.50(1H,d,J=7.0Hz),7.65−
7.82(4H,m),8.45(1H,d,J=5.
7Hz),9.28(1H,s),10.04(1H,
s) MASS(m/Z):407(MH+
【0205】実施例122 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルスルフ
ィニルアセトアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイ
ソキノリン 融点 189−192℃ IR(KBr):1682,1655,1589,15
37 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),2.71(3H,s),3.91(1H,d,J
=13.3Hz),4.04(1H,d,J=13.3
Hz),5.39(2H,br.s),7.36−7.
45(2H,m),7.55(1H,t,J=7.9H
z),7.62−7.90(2H,m),7.86(1
H,dd,J=5.9および9.1Hz),9.18
(1H,s),10.04(1H,s) MASS(m/Z):421(MH+
【0206】実施例123 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルスルフィニルア
セトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 179−181℃(塩化メチレン/イソプロピル
エ−テルより)IR(KBr):1687 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.72(3H,
s),4.01(2H,ABq,J=13.4Hz,内
部線の分離19.9Hz),5.50(2H,s),
7.53(1H,d,J=7.3Hz),7.61−
7.81(4H,m),7.95(1H,d,J=8.
9Hz),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.30(1H,s),10.10(1H,s) MASS(m/Z):423(MH+) 元素分析 C1916Cl223S・2/5CH2Cl2として、 計算値: C;50.95, H;3.70, N;6.12 (%) 実測値: C;51.13, H;3.59, N;6.22 (%)
【0207】実施例124 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルスルフィニルア
セトアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリ
ン 融点 189−190℃ IR(KBr):1668,1631,1591 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.56(3H,
s),2.71(3H,s),3.93(1H,d,J
=13.3Hz),4.09(1H,d,J=13.4
Hz),5.47(2H,s),7.47−7.71
(5H,m),7.95(1H,d,J=8.9H
z),9.19(1H,s),10.07(1H,s) MASS(m/Z):437(MH+
【0208】実施例125 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルスルフィニルア
セトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 166−169℃ IR(KBr):1675,1643,1585 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.24(3H,
s),2.37(3H,s),2.70(3H,s),
3.79(1H,d,J=12.6Hz),3.95
(1H,d,J=12.6Hz)(2H,s),5.3
1(2H,s),7.13(1H,d,J=9.1H
z),7.32(1H,d,J=9.1Hz),7.5
1(1H,d,J=6.3Hz),7.63−7.72
(2H,m),7.79(1H,d,J=5.8H
z),8.43(1H,d,J=5.8Hz),9.2
8(1H,s),9.75(1H,s) MASS(m/Z):383(MH+
【0209】実施例126 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルスルフィニルア
セトアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリ
ン 融点 218−219℃ IR(KBr):1645,1589,1533 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.23(3H,
s),2.36(3H,s),2.56(3H,s),
2.70(3H,s),3.81(1H,d,J=1
2.9Hz),3.95(1H,d,J=12.9H
z),5.27(2H,s),7.14(1H,d,J
=8.1Hz),7.32(1H,d,J=8.1H
z),7.44(1H,d,J=7.0Hz),7.5
2−7.68(3H,m),9.18(1H,s),
9.77(1H,br.s) MASS(m/Z):397(MH+
【0210】実施例127 実施例45と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(2−ヒドロキシエチル
スルフィニルアセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノ
リン 融点 191−195℃ IR(KBr):1651,1583,1531 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.98−3.08
(2H,m),3.81(2H,br.s),4.04
(2H,ABq,J=13.4Hz,内部線の分離2
2.6Hz),5.07(1H,br.s),5.50
(2H,s),7.52(1H,d,J=7.4H
z),7.61−7.81(4H,m),7.95(1
H,d,J=8.9Hz),8.45(1H,d,J=
5.8Hz),9.29(1H,s),10.09(1
H,s) MASS(m/Z):453(MH+
【0211】実施例128 5−(3−オキソ−7−クロロ−2H−1,4−ベンゾ
チアジン−8−イル)メトキシイソキノリン(66.8
mg)の酢酸(12ml)/水(3ml)混液の溶液を
0〜5℃に冷却し、過マンガン酸カリウム(59.2m
g)の水(5ml)溶液を15分間で滴下する。混合物
を同温で45分間攪拌したのち、30%過酸化水素を添
加して二酸化マンガンを脱色させ、混合物を酢酸エチル
で抽出する。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液
(5回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、5−(1,1−
ジオキソ−3−オキソ−7−クロロ−2H−1,4−ベ
ンゾチアジン−8−イル)メトキシイソキノリン(65
mg)を灰白色固形物として得る。 融点 250℃(dec.) IR(KBr):1687 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.82(2H,
s),5.73(2H,s),7.37(1H,d,J
=8.8Hz),7.47(1H,d,J=7.3H
z),7.60−7.75(2H,m),7.86−
7.94(2H,m),8.43(1H,d,J=5.
9Hz),9.27(1H,s),11.39(1H,
s) MASS(m/Z):389(MH+) 元素分析 C1813ClN24S・1.3H2Oとして、 計算値: C;52.44, H;3.81, N;6.79 (%) 実測値: C;52.69, H;3.59, N;6.27 (%)
【0212】実施例129 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルスルホ
ニルアセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 188−189℃ IR(KBr):1700,1587,1554 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.17(3H,
s),4.45(2H,s),5.43(1H,s),
7.42(1H,t,J=9.1Hz),7.51(1
H,d,J=7.3Hz),7.62−7.86(4
H,m),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),10.16(1H,s) MASS(m/Z):423(MH+
【0213】実施例130 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルスルホ
ニルアセトアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソ
キノリン 融点 202−204℃ IR(KBr):1689,1591,1542 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),3.18(3H,s),4.46(2H,s),
5.39(2H,br.s),7.38−7.47(2
H,m),7.56(1H,t,J=7.8Hz),
7.62−7.70(2H,m),7.83(1H,d
d,J=5.7および9.1Hz),9.19(1H,
s),10.16(1H,s) MASS(m/Z):436(MH+
【0214】実施例131 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルスルホニルアセ
トアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 241−242℃(クロロホルム/メタノ−ル/
イソプロピルエ−テルより) IR(KBr):1703 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.18(3H,
s),4.50(2H,s),5.51(2H,s),
7.52(1H,d,J=6.3Hz),7.62−
7.81(4H,m),7.90(1H,d,J=8.
9Hz),8.45(1H,d,J=5.8Hz),
9.29(1H,s),10.19(1H,s) MASS(m/Z):439(MH+) 元素分析 C1916Cl224S・1/2H2Oとして、 計算値: C;50.90, H;3.82, N;6.25 (%) 実測値: C;50.67, H;3.46, N;6.16 (%)
【0215】実施例132 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(メチルスルホニルアセ
トアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリン 融点 126−128℃ IR(KBr):1684,1632,1593 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,
s),3.18(3H,s),4.50(2H,s),
5.47(2H,s),7.47−7.67(5H,
m),7.91(1H,d,J=8.8Hz),9.1
9(1H,s),10.18(1H,s) MASS(m/Z):453(MH+
【0216】実施例133 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルスルホニルアセ
トアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 181−183℃ IR(KBr):1680,1641,1585 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.25(3H,
s),2.37(3H,s),3.16(3H,s),
4.32(2H,s),5.31(2H,s),7.1
6(1H,d,J=8.1Hz),7.29(1H,
d,J=8.1Hz),7.52(1H,d,J=7.
0Hz),7.67−7.73(2H,m),7.78
(1H,d,J=5.6Hz),8.43(1H,d,
J=5.8Hz),9.28(1H,s),9.90
(1H,s) MASS(m/Z):399(MH+
【0217】実施例134 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジメチル−3−(メチルスルホニルアセ
トアミド)ベンジルオキシ]−3−メチルイソキノリン 融点 212−214℃ IR(KBr):1684,1659,1591,15
39 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.25(3H,
s),2.37(3H,s),2.56(3H,s),
3.16(3H,s),4.32(2H,s),5.2
8(2H,s),7.16(1H,d,J=8.0H
z),7.30(1H,d,J=8.0Hz),7.4
4(1H,d,J=7.0Hz),7.52−7.68
(3H,m),9.18(1H,s),9.90(1
H,s) MASS(m/Z):413(MH+
【0218】実施例135 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(フェニルスルホニルア
セトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリン 融点 212−214℃(塩化メチレン/メタノ−ル/
イソプロピルエ−テルより) IR(KBr):1664,1585,1525,14
93 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.71(2H,
s),5.48(2H,s),7.50−7.80(9
H,m),7.92−7.95(2H,m),8.45
(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1H,
s),10.02(1H,s) MASS(m/Z):501(MH+) 元素分析 C2418Cl224S・1/2H2Oとして、 計算値: C;56.48, H;3.75, N;5.49 (%) 実測値: C;56.24, H;3.35, N;5.37 (%)
【0219】実施例136 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−(2−ヒドロキシエチル
スルホニルアセトアミド)ベンジルオキシ]イソキノリ
ン 融点 112−115℃ IR(KBr):1726,1691,1589,15
31,1497,1458 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.49(2H,t,
J=5.8Hz),3.86(2H,q,J=5.7H
z),4.49(2H,s),5.22(1H,t,J
=5.2Hz),5.51(2H,s),7.53(1
H,d,J=7.3Hz),7.62−7.81(4
H,m),7.91(1H,d,J=8.9Hz),
8.45(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s),10.14(1H,s) MASS(m/Z):469(MH+
【0220】実施例137 実施例128と同様にして下記の化合物を得る。 5−(3−アセトアミド−6−クロロ−2−メチルスル
ホニルベンジルオキシ)イソキノリン 融点 209−211℃(クロロホルム/イソプロピル
エ−テル/n−ヘキサンより) IR(KBr):3334,1687 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.14(3H,
s),3.41(3H,s),5.75(2H,s),
7.46(1H,d,J=6.0Hz),7.62−
7.82(3H,m),7.96(1H,d,J=8.
9Hz),8.06(1H,d,J=8.9Hz),
8.44(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s),10.01(1H,s) MASS(m/Z):405(MH+) 元素分析 C1917ClN24S・1/2H2Oとして、 計算値: C;55.14, H;4.38, N;6.77 (%) 実測値: C;55.04, H;4.13, N;6.51 (%)
【0221】実施例138 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルア
ミノ)イソキノリン(166mg)およびアクリル酸メ
チル(4.4ml)の混合物にN,N−ジメチルホルム
アミド(1ml)を添加し、次にジアザビシクロウンデ
セン(0.072ml)を添加して、90℃で1時間攪
拌する。混合物に水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを溶出液とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィ(50ml)にか
け、5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(2−メトキ
シカルボニルエチル)アセトアミド]ベンジルアミノ]
イソキノリン(200mg)を油状物として得る。 NMR(DMSO−d6,δ):1.73(3H,
s),2.58(2H,t,J=7.4Hz),3.4
1−3.46(1H,m),3.55(3H,s),
4.01−4.15(1H,m),4.60(2H,b
r.d,J=4.3Hz),6.44(1H,br.
t,J=4.3Hz),6.88(1H,d,J=7.
5Hz),7.32(1H,d,J=8.1Hz),
7.46−7.57(2H,m),7.67(1H,
d,J=8.5Hz),8.11(1H,d,J=6.
0Hz),8.38(1H,d,J=6.0Hz),
9.14(1H,s)
【0222】実施例139 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)アセトアミド]ベンジルアミノ]イソ
キノリン(100mg)のジオキサン(1ml)溶液に
1N水酸化ナトリウム水溶液(0.48ml)を加え、
60℃で5時間攪拌する。反応混合物に1N塩酸(0.
48ml)を加え、減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンで
抽出する。抽出液を合わせ、水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をメタノ−ル/塩化
メチレン(1:4)を溶出液とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(20ml)で精製し、次に塩化メチレ
ン/n−ヘキサン/イソプロピルエ−テルの混液から再
結晶して、5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(2−
カルボキシエチル)アセトアミド]ベンジルアミノ]イ
ソキノリン(100mg)を粉末として得る。 融点 130−180℃ IR(KBr):1720,1656,1583 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.72(3H,
s),2.40(2H,m),3.3−3.5(1H,
m),4.0−4.1(1H,m),4.59(2H,
br.s),6.47(1H,m),6.88(1H,
d,J=7.5Hz),7.32(1H,d,J=8.
0Hz),7.46−7.67(2H,m),8.12
(1H,d,J=6.1Hz),8.37(1H,d,
J=6.0Hz),9.14(1H,s) MASS(m/Z):432(MH+) 元素分析 C2119Cl233・1.2H2Oとして、 計算値: C;55.57, H;4.48, N;9.25 (%) 実測値: C;55.36, H;4.40, N;8.90 (%)
【0223】実施例140 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(3−オキソ−1
−ブタノイル)アミノ]ベンジルオキシ]イソキノリン
(109mg)のエタノ−ル(3ml)中の懸濁液にO
−メチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(112.8m
g)を添加し、5分後にピリジン(0.5ml)を添加
する。室温で30分間攪拌したのち、混合物を酢酸エチ
ルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを溶出液
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(20g)に
かけ、5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(3−メト
キシイミノ−1−ブタノイル)アミノ]ベンジルオキ
シ]イソキノリン(80.1mg)を灰白色粉末として
得る。 融点 169−173℃ IR(KBr):3319,1697,1668 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.86および1.9
1(合計3H,それぞれs),3.32および3.51
(合計2H,それぞれs),3.76および3.78
(合計3H,それぞれs),5.50(2H,s),
7.50−7.88(6H,m),8.45(1H,
d,J=5.8Hz),9.29(1H,s),9.8
2および9.93(合計1H,それぞれs) MASS(m/Z):432(MH+) 元素分析 C2119Cl233として、 計算値: C;58.34, H;4.43, N;9.72 (%) 実測値: C;58.39, H;4.25, N;9.59 (%)
【0224】実施例141 実施例140と同様にして下記の化合物を得る。 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(3−ヒドロキシ
イミノ−1−ブタノイル)アミノ]ベンジルオキシ]イ
ソキノリン 融点 189−191℃(dec.) IR(KBr):1689,1589,1520 cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.84および1.9
0(合計3H,それぞれs),3.34および3.50
(合計2H,それぞれs),5.50(2H,s),
7.51−7.96(6H,m),8.45(1H,
d,J=5.8Hz),9.29(1H,s),9.8
0および9.91(合計1H,それぞれs),10.6
3および10.79(合計1H,それぞれs) MASS(m/Z):418(MH+) 元素分析 C2017Cl233・1/2H2Oとして、 計算値: C;56.22, H;4.25, N;9.83 (%) 実測値: C;56.16, H;3.88, N;9.50 (%)
【0225】実施例142 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(3−オキソ−1
−ブタノイル)アミノ]ベンジルオキシ]イソキノリン
(105mg)のエタノ−ル(5ml)中の懸濁液にホ
ウ水素化ナトリウム(10mg)を添加し、混合物を室
温で一夜(14時間)攪拌する。飽和食塩水を添加して
反応を止め、酢酸エチルで2回抽出する。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチルを溶出液とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィ(15g)にか
け、5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(3−ヒドロ
キシ−1−ブタノイル)アミノ]ベンジルオキシ]イソ
キノリン(85.1mg)を白色粉末として得る。 融点 151−153℃ IR(KBr):1697 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.16(3H,d,
J=6.2Hz),2.42−2.52(2H,m),
4.00−4.15(1H,m),5.07(1H,
d,J=4.6Hz),5.49(2H,s),7.5
0−7.78(5H,m),8.02(1H,d,J=
8.9Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.29(1H,s),9.81(1H,s) MASS(m/Z):405(MH+) 元素分析 C2018Cl223として、 計算値: C;59.27, H;4.48, N;6.91 (%) 実測値: C;59.32, H;4.32, N;6.68 (%)
【0226】実施例143 5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)
イソキノリン(1.265g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(15ml)溶液を0℃に冷却し、チオグリコ
−ル酸エチル(417μl)続いてトリエチルアミン
(403.25mg)を滴下する。混合物を3時間攪拌
したのち、酢酸エチルで希釈し、水(4回)、飽和食塩
水(1回)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル/n−ヘキサン
(1:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(100g)にかけ、5−(6−クロロ−2−エ
トキシカルボニルメチルチオ−3−ニトロベンジルオキ
シ)イソキノリン(943.4mg)および5−(2−
クロロ−6−エトキシカルボニルメチルチオ−3−ニト
ロベンジルオキシ)イソキノリン(127.3mg)を
それぞれ白色固形物として得る。 5−(6−クロロ
−2−エトキシカルボニルメチルチオ−3−ニトロベン
ジルオキシ)イソキノリン IR(KBr):1738,1541 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.97(3H,t,
J=7.1Hz),3.76(2H,s),3.88
(2H,q,J=7.1Hz),5.68(2H,
s),7.53(1H,d,J=7.3Hz),7.6
4−7.81(3H,m),7.97(1H,d,J=
8.7Hz),8.10(1H,d,J=8.7H
z),8.46(1H,d,J=5.9Hz),9.3
0(1H,s) MASS(m/Z):433(MH+) 5−(2−クロロ−6−エトキシカルボニルメチルチオ
−3−ニトロベンジルオキシ)イソキノリン IR(KBr):1724,1525 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.12(3H,t,
J=7.1Hz),4.08(2H,q,J=7.1H
z),4.18(2H,s),5.56(2H,s),
7.55(1H,d,J=7.3Hz),7.63−
7.81(4H,m),8.14(1H,d,J=8.
7Hz),8.46(1H,d,J=5.8Hz),
9.30(1H,s) MASS(m/Z):433(MH+
【0227】実施例144 5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)
イソキノリン(2.0g)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(20ml)溶液に95%ナトリウムチオメトキシ
ド(465mg)を0℃で添加し、同温で1.5時間攪
拌したのち、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水(1
回)、水(5回)、飽和食塩水(1回)で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣を
酢酸エチル/n−ヘキサン(1:1)を溶出液とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ(20g)にかけ、5
−(6−クロロ−2−メチルチオ−3−ニトロベンジル
オキシ)イソキノリン(1.25g)、5−(2,6−
ビスメチルチオ−3−ニトロベンジルオキシ)イソキノ
リン(248.4mg)、そして最後に5−(2−クロ
ロ−6−メチルチオ−3−ニトロベンジルオキシ)イソ
キノリン(137.1mg)をそれぞれ灰白色固形物と
して得る。 5−(6−クロロ−2−メチルチオ−3−ニトロベンジ
ルオキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.41(3H,
s),5.67(2H,s),7.51−7.75(4
H,m),7.89−7.95(1H,m),8.07
(1H,d,J=8.7Hz),8.45(1H,d,
J=5.8Hz),9.30(1H,s) MASS(m/Z):361(MH+) 5−(2−クロロ−6−メチルチオ−3−ニトロベンジ
ルオキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.60(3H,
s),5.52(2H,s),7.51−7.81(5
H,m),8.15(1H,d,J=8.8Hz),
8.46(1H,d,J=5.8Hz),9.29(1
H,s) MASS(m/Z):361(MH+) 5−(2,6−ビスメチルチオ−3−ニトロベンジルオ
キシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):2.39(3H,
s),2.56(3H,s),5.69(2H,s),
7.54−7.81(5H,m),7.98(1H,
d,J=8.6Hz),8.45(1H,d,J=5.
8Hz),9.29(1H,s) MASS(m/Z):373(MH+
【0228】実施例145 5−(2,6−ジクロロ−3−ニトロベンジルオキシ)
イソキノリン(232mg)のN,N−ジメチルホルム
アミド(2.3ml)溶液にナトリウムメトキシドのメ
タノ−ル溶液(4.9M、0.136ml)を0℃で添
加し、同温で1時間攪拌する。混合物に水を加え、酢酸
エチルで抽出し、水(2回)と飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残渣をn
−ヘキサン/酢酸エチル(7:3)を溶出液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ(50ml)にかけ、5
−(6−クロロ−2−メトキシ−3−ニトロベンジルオ
キシ)イソキノリン(88.5mg)を固形物として得
る。次にn−ヘキサン/酢酸エチル(6:4)を溶出液
として、5−(2,6−ジメトキシ−3−ニトロベンジ
ルオキシ)イソキノリン(52.8mg)および5−
(2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロベンジルオキ
シ)イソキノリン(43.7mg)を得る。 5−(6−クロロ−2−メトキシ−3−ニトロベンジル
オキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):3.92(3H,
s),5.40(2H,s),7.54(1H,d,J
=6.1Hz),7.65(1H,d,J=8.8H
z),7.68−7.77(2H,m),7.83(1
H,d,J=5.8Hz),8.13(1H,d,J=
8.9Hz),8.46(1H,d,J=5.8H
z),9.30(1H,s) MASS(m/Z):345(MH+) 5−(2,6−ジメトキシ−3−ニトロベンジルオキ
シ)イソキノリン MASS(m/Z):341(MH+) 5−(2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロベンジル
オキシ)イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):3.98(3H,
s),5.42(2H,s),7.36(1H,d,J
=9.3Hz),7.49(1H,d,J=7.4H
z),7.61−7.80(3H,m),8.23(1
H,d,J=9.2Hz),8.45(1H,d,J=
5.8Hz),9.28(1H,s) MASS(m/Z):345(MH+
【0229】実施例146 5−(2−アミノ−6−クロロベンジルオキシ)イソキ
ノリン(200mg)のクロロホルム(2ml)溶液に
N−ブロモスクシンイミド(95mg)を添加し、還流
下に3.5時間攪拌する。得られた懸濁液を濾過し、濾
液を減圧濃縮する。残渣をイソプロピルエ−テル/酢酸
エチル(8:2)を溶出液とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ(50ml)で精製し、5−(2−アミノ
−3,6−ジクロロベンジルオキシ)イソキノリン(1
46mg)を固形物として得る。次にイソプロピルエ−
テル/酢酸エチル(7:3)を溶出液として、5−(6
−アミノ−2,3−ジクロロベンジルオキシ)イソキノ
リン(101mg)を固形物として得る。 5−(2−アミノ−3,6−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン NMR(DMSO−d6,δ):5.41(2H,
s),5.83(2H,s),6.74(1H,d,J
=8.5Hz),7.33(1H,d,J=8.5H
z),7.44(1H,d,J=4.5Hz),7.6
0−7.73(2H,m),7.84(1H,d,J=
5.8Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.27(1H,s) MASS(m/Z):319(MH+) 5−(6−アミノ−2,3−ジクロロベンジルオキシ)
イソキノリン IR(KBr):1616,1591 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):5.35(2H,
s),5.81(2H,s),6.73(1H,d,J
=8.9Hz),7.32(1H,d,J=8.9H
z),7.44(1H,d,J=7.1Hz),7.6
0−7.67(2H,m),7.85(1H,d,J=
5.8Hz),8.45(1H,d,J=5.8H
z),9.27(1H,s) MASS(m/Z):319(MH+
【0230】実施例147 5−(3−t−ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾ
イルアミノ)イソキノリン(314mg)の酢酸エチル
(15ml)溶液に4N塩酸/酢酸エチル(6ml)を
添加し、混合物を室温で14時間攪拌したのち、濾過
し、濾液を減圧濃縮して、5−(3−アミノメチルベン
ゾイルアミノ)イソキノリン(277mg)を黄色粉末
として得る。 融点 320−327℃(dec.) IR(KBr):1691 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.14−4.16
(2H,m),7.65(1H,t,J=7.6H
z),7.75−7.77(1H,m),8.04(1
H,t,J=8.0Hz),8.18−8.48(4
H,m),8.65(1H,d,J=6.5Hz),
9.81(1H,s),10.93(1H,s) MASS(m/Z):278(MH+) 元素分析 C17153O・2HCl・H2Oとして、 計算値: C;55.45, H;5.20, N;11.41 (%) 実測値: C;55.42, H;5.11, N;11.19 (%)
【0231】実施例148 実施例147と同様にして下記の化合物を得る。 5−[3−(3−アミノプロピオニルアミノ)−2,6
−ジクロロベンジルオキシ]イソキノリン 融点 235−240℃(dec.) IR(KBr):1678 cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.87(2H,t,
J=6.7Hz),3.26(2H,t,J=6.7H
z),5.51(2H,s),7.42(1H,d,J
=8.7Hz),7.53(1H,d,J=8.7H
z),7.60−7.65(1H,m),7.75−
7.85(2H,m),8.20(2H,s),9.3
1(1H,s) MASS(m/Z):390(MH+) 元素分析 C1917Cl232・2HCl・H2Oとして、 計算値: C;47.42, H;4.40, N;8.73 (%) 実測値: C;47.68, H;4.37, N;8.54 (%)
【0232】実施例149 実施例147と同様にして下記の化合物を得る。 5−(2,6−ジクロロ−3−グリシルアミノベンジル
オキシ)イソキノリン・2塩酸塩 融点 200−205℃(dec.) IR(KBr):1703 cm-1 NMR(D2O,δ):4.19(2H,s),5.5
7(2H,s),7.49(1H,d,J=8.8H
z),7.71−7.80(2H,m),7.90−
8.02(2H,m),8.34−8.43(2H,
m),9.55(1H,s) MASS(m/Z):376(MH+) 元素分析 C1815Cl 232・2HCl・H2Oとして、 計算値: C;46.30, H;4.10, N;8.99 (%) 実測値: C;46.55, H;4.30, N;8.77 (%)
【0233】実施例150 5−[2,6−ジクロロ−3−[N−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)アセトアミド]ベンジルアミノ]イソ
キノリン(100mg)の酢酸エチル(1ml)溶液に
4N塩酸/酢酸エチル(0.11ml)を室温で滴下す
る。懸濁液を濾過し、濾液を減圧濃縮して、5−[2,
6−ジクロロ−3−[N−(2−メトキシカルボニルエ
チル)アセトアミド]ベンジルアミノ]イソキノリン・
2塩酸塩(83.2mg)を白色固形物として得る。 融点 165−210℃ IR(KBr):1735,1668,1585 cm
-1 NMR(D2O,δ):1.73(3H,s),2.5
9(2H,t,J=7.3Hz),3.46(1H,
m),3.56(3H,s),4.12(1H,m),
4.66(2H,s),7.30(1H,d,J=7.
7Hz),7.58(1H,d,J=8.5Hz),
7.68−7.90(3H,m),8.60(1H,
d,J=6.7Hz),8.78(1H,d,J=6.
7Hz),9.75(1H,s) 元素分析 C2223Cl433・0.6AcOEtとして、 計算値: C;51.23, H;4.90, N;7.34 (%) 実測値: C;51.56, H;5.19, N;7.73 (%)
【0234】実施例151 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン(400mg)の塩化メチレン(4
0ml)溶液に4N塩酸/酢酸エチル(3ml)を添加
し、室温で15分間攪拌する。固形物沈澱を濾過分離
し、乾燥して、5−(3−アセトアミド−2,6−ジク
ロロベンジルオキシ)イソキノリン・塩酸塩(370m
g)を白色粉末として得る。 融点 208−213℃ IR(KBr):1682 cm-1 NMR(D2O,δ):2.13(3H,s),4.2
8(1H,br.s),5.59(2H,s),7.6
1(1H,d,J=8.8Hz),7.85(1H,
d,J=8.8Hz),7.93−8.05(2H,
m),8.12−8.16(1H,m),8.32(1
H,d,J=6.5Hz),8.57(1H,d,J=
6.5Hz),9.82(1H,s),9.89(1
H,s) MASS(m/Z):361(MH+) 元素分析 C1815Cl322・2H2Oとして、 計算値: C;49.85, H;4.41, N;6.46 (%) 実測値: C;49.93, H;4.20, N;6.36 (%)
【0235】実施例152 5−(3−アセトアミド−2−クロロ−6−エトキシカ
ルボニルメチルチオベンジルオキシ)イソキノリン(5
0mg)のメタノ−ル(2ml)中の懸濁液に、1N水
酸化ナトリウム水溶液(135μl)を加え、混合物を
室温で44時間攪拌する。反応混合物に1N塩酸(0.
5ml)を加え、減圧濃縮する。残渣に水(3ml)を
加え、混合物を15分間攪拌したのち、白色固形物を濾
過分離し、水洗し、乾燥して、5−(3−アセトアミド
−6−カルボキシメチルチオ−2−クロロベンジルオキ
シ)イソキノリン・塩酸塩(26mg)を得る。 融点 246−250℃(dec.) IR(KBr):1660 cm-1 NMR(D2O,δ):2.12(3H,s),3.8
3(2H,s),5.55(2H,s),7.51−
7.80(6H,m),8.44(1H,d,J=5.
7z),9.29(1H,s),9.64(1H,s) MASS(m/Z):417(MH+) 元素分析 C2017Cl224S・2/10H2Oとして、 計算値: C;57.13, H;4.17, N;6.66 (%) 実測値: C;57.03, H;4.35, N;6.37 (%)
【0236】実施例153 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)イソキノリン(400mg)とp−トルエンスル
ホニルクロリド(253.3mg)の塩化メチレン(3
0ml)溶液にシアン化カリウム(216mg)の水
(10ml)溶液を加え、混合物を室温で18時間激し
く攪拌する。反応混合物を水で希釈し、塩化メチレンで
2回抽出する。有機層を合わせ無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。得られた固形物をテトラヒドロ
フラン(30ml)に溶解し、ジアザビシクロウンデセ
ン(202.3mg)を添加して、1時間攪拌する。塩
化アンモニウム飽和水溶液を加えて反応を止め、酢酸エ
チルで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で各1回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮す
る。残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル(1:1)を溶出
液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ(40g)
にかけ、5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベ
ンジルオキシ)−1−シアノイソキノリン(210m
g)を白色固形物として得る。 融点 205−206℃ IR(KBr):1664 cm-1 NMR(D2O,δ):2.13(3H,s),5.5
5(2H,s),7.60(1H,d,J=8.9H
z),7.71(1H,d,J=7.2Hz),7.8
4−7.97(3H,m),8.17(1H,d,J=
5.7z),8.64(1H,d,J=5.7z),
9.73(1H,s) MASS(m/Z):386(MH+) 元素分析 C1913Cl232として、 計算値: C;59.08, H;3.39, N;10.88 (%) 実測値: C;58.68, H;3.29, N;10.44 (%)
【0237】実施例154 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−1−シアノイソキノリン(138mg)のジメ
チルスルホキシド(1.5ml)溶液に炭酸カリウム
(9.9mg)および30%過酸化水素(52.7m
g)を加え、混合物を60℃に1時間加熱する。反応混
合物を冷却し、酢酸エチル/テトラヒドロフラン(9:
1)で希釈し、飽和食塩水で3回洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた白色固形物
にアセトンを加え、固形物を濾過分離し、乾燥して、5
−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオキ
シ)−1−カルバモイルイソキノリン(135mg)を
得る。 融点 258−260℃(dec.) IR(KBr):3431,3278,3201,16
64 cm-1 NMR(D2O,δ):2.13(3H,s),5.5
0(2H,s),7.53−7.61(2H,m),
7.69(1H,t,J=8.2Hz),7.76(1
H,br.s),7.85(1H,d,J=8.8
z),7.97(1H,d,J=5.7z),8.21
(1H,br.s),8.45−8.51(2H,
m),9.73(1H,s) MASS(m/Z):404(MH+) 元素分析 C1915Cl232・2H2Oとして、 計算値: C;51.83, H;4.35, N;9.54 (%) 実測値: C;51.99, H;4.00, N;9.06 (%)
【0238】実施例155 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−1−ヒドロキシイソキノリン(104mg)の
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に0℃で
60%水素化ナトリウム(12.1mg)を加え、15
分後にブロモ酢酸t−ブチル(59.1mg)を加え
る。0℃で1時間続いて室温で30分間攪拌したのち、
飽和食塩水を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を水(4回)、飽和食塩水(1回)で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。
残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル(1:1)を溶出液と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィ(10g)にか
け、5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジ
ルオキシ)−1−(t−ブトキシカルボニルメトキシ)
イソキノリン(82mg)を白色固形物として得る。 IR(KBr):3292,1740,1664 cm
-1 NMR(D2O,δ):1.42(9H,s),2.1
2(3H,s),4.64(2H,s),5.42(2
H,s),6.60(1H,d,J=7.5z),7.
35(1H,d,J=7.5Hz),7.46−7.5
9(3H,m),7.82−7.86(2H,m),
9.10(1H,s) MASS(m/Z):491(MH+
【0239】実施例156 5−(3−アセトアミド−2,6−ジクロロベンジルオ
キシ)−1−(t−ブトキシカルボニルメトキシ)イソ
キノリン(75mg)の塩化メチレン(3ml)溶液に
トリフルオロ酢酸(2ml)を添加し、室温で6時間攪
拌したのち、減圧濃縮乾固する。残渣を水中に懸濁し、
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でpH9に調整して溶解
する。1N塩酸でpH3に下げ、混合物を酢酸エチルで
抽出する。有機層を水(2回)、飽和食塩水(1回)で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
する。残渣をクロロホルム/メタノ−ル/イソプロピル
エ−テルの混液から再結晶して、5−(3−アセトアミ
ド−2,6−ジクロロベンジルオキシ)−1−(カルボ
キシメトキシ)イソキノリン(63mg)を白色固形物
として得る。 融点 258−261℃ IR(KBr):1728,1653 cm-1 NMR(D2O,δ):2.12(3H,s),4.6
4(2H,s),5.42(2H,s),6.59(1
H,d,J=7.6z),7.35(1H,d,J=
7.5Hz),7.45−7.59(3H,m),7.
82−7.86(2H,m),9.69(1H,s) MASS(m/Z):435(MH+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 217/26 C07D 217/26 417/12 217 417/12 217

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: (式中、R3は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ニトロ基、ハロゲン、低級アルキルチオ基またはア
    シル(低級)アルキルチオ基;R4は水素、適当な置換
    基を1個以上有していてもよいアシルアミノ基、N,N
    −ジアシルアミノ基、適当な置換基を1個以上有してい
    てもよいN−アシル−N−低級アルキルアミノ基、ニト
    ロ基、アミノ基またはアミノ(低級)アルキル基;R5
    は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
    ン、低級アルキルチオ基または低級アルキルスルホニル
    基を意味する)で示される基;Eは低級アルキレン基お
    よびmは0または1の整数をそれぞれ意味する]で示さ
    れる化合物またはそのN−オキシドまたはその塩。
  2. 【請求項2】 式: (式中、R3は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ニトロ基、ハロゲン、低級アルキルチオ基またはカ
    ルボキシ(低級)アルキルチオ基;R4は水素:水酸
    基、低級アルカノイル基、低級アルキルチオ基、ヒドロ
    キシイミノ基、低級アルコキシイミノ基、低級アルキル
    スルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ
    基、カルボキシ基、複素環基、シアノ(低級)アルケニ
    ルチオ基、カルバモイル(低級)アルケニルチオ基及び
    低級アルキルアミノ基から選ばれた適当な置換基を1個
    有していてもよい低級アルカノイルアミノ基:N,N−
    ジ(低級)アルカノイルアミノ基:カルボキシ(低級)
    アルキル基、保護されたカルボキシ(低級)アルキル基
    及び複素環(低級)アルキル基から選ばれた適当な置換
    基を1個有していてもよいN−低級アルカノイル−N−
    (低級)アルキルアミノ基:低級アルキルスルファモイ
    ル基:ニトロ基:アミノ基またはアミノ(低級)アルキ
    ル基;R5は水素、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ハロゲン、低級アルキルチオ基または低級アルキル
    スルホニル基を意味する)で示される基;Eは低級アル
    キレン基およびmは0または1の整数をそれぞれ意味す
    る]で示される請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が水素;R2が水素または低級アルキル
    基;Xが−O−または−NH−;Yが式: (式中、R3、R4及びR5はそれぞれ請求項2で定義さ
    れたものと同じ)で示される基;Eが低級アルキレン基
    およびmが0または1の整数である請求項2記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】Yが式: (式中、R3はハロゲン;R4は低級アルカノイルアミノ
    基、ヒドロキシ(低級)アルカノイルアミノ基、低級ア
    ルカノイル(低級)アルカノイルアミノ基、低級アルキ
    ルスルフィニル(低級)アルカノイルアミノ基または低
    級アルキルスルホニル(低級)アルカノイルアミノ基;
    5はハロゲン、低級アルキル基または低級アルコキシ
    基を意味する)である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物またはその塩の
    製造法であって、(a)式: Y−(E)m−G1 [式中、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1で定義され
    たものと同じで、G1は保護された水酸基またはハロゲ
    ンを意味する]で示される化合物またはその塩を式: [式中、R1およびR2はそれぞれ請求項1で定義された
    ものと同じで、G2は水酸基またはメルカプト基を意味
    する]で示される化合物またはその塩と反応させて、
    式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じで、G3は−O−または−S−
    を意味する]で示される化合物またはその塩を得るか、
    または(b)式: Y−(E)m−COOH [式中、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1で定義され
    たものと同じ]で示される化合物またはカルボキシ基に
    おけるその反応性誘導体またはその塩を式: [式中、R1およびR2はそれぞれ請求項1で定義された
    ものと同じ]で示される化合物またはアミノ基における
    その反応性誘導体またはその塩と反応させて、式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩を得るか、または(c)式: Y−(E)m−NH2 [式中、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1で定義され
    たものと同じ]で示される化合物またはアミノ基におけ
    るその反応性誘導体またはその塩を式: [式中、R1およびR2はそれぞれ請求項1で定義された
    ものと同じ]で示される化合物またはカルボキシ基にお
    けるその反応性誘導体またはその塩と反応させて、式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩を得るか、または(d)式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩を水素化反応に付して、式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩を得るか、または(e)式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩をアシル化反応に付して、式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じで、R6はアシル基を意味す
    る]で示される化合物またはその塩を得るか、または
    (f)式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じ]で示される化合物またはその
    塩を酸化反応に付して、式: [式中、R1、R2、Y、Eおよびmはそれぞれ請求項1
    で定義されたものと同じで、G4は−SO−または−S
    2−を意味する]で示される化合物またはその塩を得
    ることを特徴とする前記イソキノリン誘導体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の化合物またはその医薬
    上許容しうる塩を有効成分とする医薬。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の化合物またはその医薬
    上許容しうる塩の医薬の製造への利用。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の化合物またはその医薬
    上許容しうる塩の医薬としての用途。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物またはその医薬
    上許容しうる塩をヒトまたは動物に投与することからな
    る、Helicobacter pylori 感染に
    起因する疾患の予防および/または治療の方法。
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