JP2000000993A - 画像形成装置及び画像形成装置に用いる顕像剤 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置に用いる顕像剤

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JP2000000993A JP10171184A JP17118498A JP2000000993A JP 2000000993 A JP2000000993 A JP 2000000993A JP 10171184 A JP10171184 A JP 10171184A JP 17118498 A JP17118498 A JP 17118498A JP 2000000993 A JP2000000993 A JP 2000000993A
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Nobuhiko Nakano
暢彦 中野
Masaharu Kimura
正治 木村
Atsushi Ueda
篤 上田
Yukito Nishio
幸人 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位の印字を高い信頼性をもって行うこと
ができる画像形成装置及び画像形成装置に用いる顕像剤
を提供する。 【解決手段】 直接記録方式の画像形成装置に用いるト
ナー等の顕像剤の体積抵抗、及びトナー制御手段のゲー
トへの所定電圧の印加時間を最適化することにより信頼
性の高い画像形成が可能となる。顕像剤としては、体積
抵抗Rが1×1010Ωcm以上のものを用い、かつゲー
トへの電圧印加時間を50〜300μsの範囲とする。
記録媒体の条件と、対向電極の配設位置とを変えたとき
の印加時間と得られるドット径の関係を図示する。また
記録媒体へシリコーンオイルを塗布することにより良好
な画像を得ることができる。また顕像剤の体積抵抗を制
御するために種々の配合剤の仕様が決定される。例えば
クロム等の金属を含む帯電制御剤を、1ないし4重量部
の範囲で含有させることが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ,プロッタ等に適用され、顕像剤(現像剤)により記
録媒体上に画像を形成する画像形成方法及び画像形成に
用いる顕像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としては、画像情報
を光に変換し、この光を予め均一帯電された感光体上に
照射して静電潜像を形成し、トナー担持体に保持された
トナーに接触させるか、あるいは、トナーを非接触に飛
翔させて現像を行い、記録媒体に転写・定着する所謂電
子写真方式が広く用いられてきた。しかしこの方式は、
基本的に放電現象を用いることによるオゾンの発生等環
境への負荷が無視できないことや、プ口セスが複雑であ
り装置が大型化すること、またコンピュータ等による急
速なディジタル化が進んだこと等から、近年はインクや
トナーを直接飛翔させて画像を形成する直接記録方式の
画像形成装置が望まれている。直接記録方式の画像形成
装置では、電子写真方式と同等の高品位の印字が実現で
き、さらに、光学系や感光体等が不要となることよる小
型化が可能であり、コストの低減も図れるという特徴を
有している。
【0003】トナーによる直接記録方式の画像形成装置
については、例えば特開平6−227021号公報や特
開平4−44062号公報,特開昭59−218873
号公報,米国特許第4,949,103号明細書,特開平
9−114137号公報等に開示されている。これらに
よる画像形成装置は、画像信号により制御される顕像剤
制御手段を有し、これにより顕像剤を記録媒体へ記録す
るものである。特開平6−22701号公報では、顕像
剤通過に伴う顕像剤制御手段への顕像剤付着やひいては
目詰まりに至る問題解決として、一旦顕像剤制御手段に
付着した顕像剤を顕像剤担持体や対向電極へ付着させる
目的で、1画素形成のための顕像剤制御手段への電圧印
加時間を1画素形成に許される最大時間よりも短くする
ことや、顕像剤制御手段へ印加する電圧の波形を複数個
にする技術が提案されている。
【0004】特開平4−44062号公報に開示された
ものは、ディジタル処理のために1画素毎に濃度階調や
面積階調をつけるために、1画素形成のための顕像剤制
御手段等への電圧印加時間や電圧を変更する信号調整手
段を設けている。また特開昭59−218873号公報
では、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を顕像剤担持
体に印加することによって、顕像剤通過に伴う顕像剤制
御手段への顕像剤付着やひいては目詰まりを抑制してい
る。更に、抵抗が環境によって変動する紙などを記録媒
体として用いた場合、記録媒体上に形成された画像を電
気的に保持するために、顕像剤の体積抵抗が1010Ωc
m以上であることが望ましいとしている。米国特許第
4,949,103号明細書では、画像を形成する顕像剤
を一旦接着材料を有する中間媒体に記録させた後、最終
記録媒体へ付着させている。
【0005】また特開平9−114137号公報では、
直接記録に用いるトナーに含まれる帯電制御剤添加量を
最適化することによって、顕像剤制御手段による駆動電
圧を低減し、十分なコントラストを有する画像を形成で
きるトナーを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術による画像形成装置や画像形成装置に用いる顕
像剤においては下記に示す問題点を有していた。特開平
6−227021号公報によれば、図9に示されている
ように、1画素形成のための顕像剤制御手段103への
電圧印加時間(1msec)の間で、顕像剤が顕像剤担
持体111から記録媒体Pへ飛翔し、次の信号までの間
(0.7msec)で顕像剤制御手段103に付着した
顕像剤が記録媒体Pへ移行することが示されている。1
画素形成のための顕像剤制御手段103への電圧印加時
間が1msecという長い時間では、画素形成に必要な
顕像剤以上に顕像剤制御手段103に付着する顕像剤が
増加する恐れがあり、これにより目詰まりが起こりやす
くなる等の問題を残している。
【0007】特開平4−44062号公報では、図10
に示されているように、顕像剤制御手段233への電圧
印加時間や電圧を変更する信号調整手段を設けることに
より、1画素毎の濃度階調や面積階調の表現を行うこと
ができることが述べられているが、基本となる電圧に対
する大小関係だけが示されているだけで、その度合い
や、画像としての効果には全く触れられてなく、さらに
電圧印加時間に至っては具体的な数値すら提示されてい
ない。電圧印加時間や電圧が過小、もしくは過大に設定
されれば、画像形成ができなかったり、顕像剤制御手段
233への顕像剤付着による目詰まりを引き起こしかね
ない。
【0008】特開昭59−218873号公報では、図
11ないし図13において、記録媒体321上に形成さ
れた画像を電気的に保持するための顕像剤322の体積
抵抗について示されているが、この範囲外でも画像を電
気的に保持することもでき、更に、記録媒体321上の
画像が乱れる最大の原因は、顕像剤322が記録媒体3
21上に到達したときのバウンスであり、良好な画質を
目指す場合にはこの問題を解決することが最優先とな
る。また顕像剤322の体積抵抗は、顕像剤322の帯
電量や顕像剤担持体(トナー担持体電極)315への付
着・搬送といった機能にも起因するものであり、記録媒
体321上に形成された画像を電気的に保持することに
より体積抵抗を定めることは最善の策とはいいがたい。
【0009】米国特許第4,949,103号明細書で
は、先に述べた顕像剤の記録媒体到達時のバウンスに対
して、接着材料を有する中間媒体を用いて、画像劣化を
抑制している。しかしながら、直接記録方式において
は、中間媒体を用いることは装置の大型化やコストアッ
プにつながり、また再度最終記録媒体への顕像剤の移行
が必要となるため、この際の画質劣化が懸念される。
【0010】特開平9−114137号公報によれば、
帯電制御剤量を4〜8重量部にする事で十分なコントラ
ストが得られ、この範囲以下であると濃度が不足し、こ
の範囲以上であるとカブリが増加するとしている。しか
しながら、これらの特性が帯電制御剤の量に依存する事
を述べているにすぎず、直接記録による画像形成装置に
おける物理的要因についてはなんら開示されていない。
さらに帯電制御剤も1種類の材料のみであり、帯電制御
剤以外のものについては詳細な検討がなされておらず、
通常用いられる流動化剤などの外添剤については全く記
載がない。また、一般に帯電制御剤はこれ以外の材料に
比べ10倍程度コストが高く、多量に添加することはト
ナーとしてのコスト高になることは言うまでもない。
【0011】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、高品位の印字を高い信頼性をもって行うこ
とができる画像形成装置及び画像形成装置に用いる顕像
剤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、顕像
剤と、所定の極性に帯電した該顕像剤を担持する顕像剤
担持体と、該顕像剤担持体と所定の間隙で配置され、前
記顕像剤担持体上から飛翔する前記顕像剤の通過が可能
なゲートと該ゲートの通過を制御する電圧印加が可能な
制御電極を含む制御手段と、該制御手段を間に前記顕像
剤担持体側とは反対側に該制御手段に対向して配置され
る電圧印加が可能な対向電極とを備え、画像情報に応じ
て前記制御電極に所定の電圧を所定時間印加し選択的に
前記ゲートにおける顕像剤の通過を制御することによ
り、前記制御手段と前記対向電極間に搬送される記録媒
体上に画像情報に応じた顕像剤像を形成する画像形成装
置において、前記顕像剤として体積抵抗Rが1×1010
Ωcm以上の顕像剤を用い、かつ前記ゲートにおける顕
像剤の通過を制御する電圧の印加時間tを50〜300
μsの範囲とすることを特徴としたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、請求項1記載の画像形成装置におい
て、径D(μm)の単一画素を得るために前記ゲートに
おける顕像剤の通過を制御する電圧の印加時間t(μ
s)を次式 (80−100 exp(−0.01×t))<D<(2
10−300 exp(−0.02×t)) を満足する範囲内で設定することを特徴としたものであ
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、径D(μm)の単一画素を得るため
に、前記ゲートにおける顕像剤の通過を制御する電圧の
印加を同一画素を形成する前記ゲートに対して5回以下
の複数回与えることを特徴としたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項3記載の画像形
成装置において、請求項3記載の画像形成装置におい
て、径D(μm)の単一画素を得るために、前記ゲート
における顕像剤の通過を制御する電圧の1回の印加にて
形成された単一画素径をD1(μm)とした場合、次式 1.7<(D/D1+2.3×exp(−0.9×n))
<2.1 を満足する範囲内で電圧印加回数nを設定することを特
徴としたものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1ないし4いず
れか1記載の画像形成装置において、前記顕像剤として
母体粒子に対して5〜15重量部の範囲でカーボンブラ
ックが内添されている顕像剤を用いることを特徴とした
ものである。
【0017】請求項6の発明は、請求項1ないし5いず
れか1記載の画像形成装置において、前記顕像剤とし
て、該顕像剤の母体粒子を形成する材料にスチレン・ア
クリル系樹脂を用い、該母体粒子にカーボンブラックを
外添し、体積抵抗Rを1×1011Ωcm以上とした顕像
剤を用いることを特徴としたものである。
【0018】請求項7の発明は、請求項1ないし6いず
れか1記載の画像形成装置において、記録媒体に顕像剤
による画像を形成する前に、定着時における離型作用を
付与するためにシリコーンオイルを記録媒体上に塗布す
る手段を備えることを特徴としたものである。
【0019】請求項8の発明は、請求項7記載の画像形
成装置において、前記シリコーンオイルとして、ジメチ
ルシリコン,フェニルシリコン,フロロシリコンのう
ち、少なくとも一つよりなるシリコーンオイルを用い、
前記顕像剤により記録媒体に画像を形成する直前に設け
られた塗布部材、または画像形成部に向って記録媒体を
送り出すレジストローラにより接触式で該シリコーンオ
イルを塗布すること特徴としたものである。
【0020】請求項9の発明は、所定の極性に帯電した
顕像剤を担持する顕像剤担持体と、該顕像剤担持体に対
向して配置され画像情報に応じた電位が保持可能な対向
電極とを備え、前記顕像剤担持体上の顕像剤に前記対向
電極による電位を作用させることにより前記顕像剤担持
体と前記対向電極間に搬送される記録媒体上に画像情報
に応じた顕像剤像を形成する画像形成装置に用いる顕像
剤において、帯電制御剤を1ないし4重量部の範囲で含
むことを特徴としたものである。
【0021】請求項10の発明は、所定の極性に帯電し
た顕像剤を担持する顕像剤担持体と、該顕像剤担持体と
所定の間隙で配置され、前記顕像剤担持体上から飛翔す
る顕像剤の通過が可能なゲートと該ゲートの通過を制御
する電圧印加が可能な制御電極を含む制御手段と、該制
御手段を間に前記顕像剤担持体側とは反対側に該制御手
段に対向して配置される電圧印加が可能な対向電極とを
備え、画像情報に応じて前記制御電極に所定の電圧を所
定時間印加し選択的に前記ゲートにおける顕像剤の通過
を制御することにより、前記制御手段と前記対向電極間
に搬送される記録媒体上に画像情報に応じた顕像剤像を
形成する画像形成装置に用いる顕像剤において、帯電制
御剤を1ないし4重量部の範囲で含むことを特徴とした
ものである。
【0022】請求項11の発明は、請求項9または10
記載の顕像剤において、前記帯電制御剤が金属を含むこ
とを特徴としたものである。
【0023】請求項12の発明は、請求項11記載の顕
像剤において、前記帯電制御剤が含む金属としてクロム
を用いることを特徴としたものである。
【0024】請求項13の発明は、請求項9ないし12
いずれか1記載の顕像剤において、カーボンブラックを
5〜15重量部の範囲で含むことを特徴としたものであ
る。
【0025】請求項14の発明は、請求項9ないし13
いずれか1記載の顕像剤において、該顕像剤の母体粒子
の表面に外添剤としてシリカを0.75重量部以上添加
することを特徴としたものである。
【0026】請求項15の発明は、請求項9ないし14
いずれか1記載の顕像剤において、軟化温度が130度
以下であることを特徴としたものである。
【0027】請求項16の発明は、請求項9ないし15
いずれか1記載の顕像剤において、該顕像剤の母体粒子
を形成するためのバインダ樹脂としてポリエステル樹脂
を用いたことを特徴としたものである。
【0028】請求項17の発明は、請求項9ないし15
いずれか1記載の顕像剤において、該顕像剤の母体粒子
を形成するためのバインダ樹脂としてスチレン・アクリ
ル樹脂を用い、該母体粒子に対してカーボンブラックを
外添剤として外添することを特徴としたものである。
【0029】請求項18の発明は、請求項17記載の顕
像剤において、前記外添剤として外添するカーボンブラ
ックの添加量を0.5重量部未満とすることを特徴とし
たものである。
【0030】請求項19の発明は、請求項17または1
8記載の顕像剤において、カーボンブラックを外添した
前記母体粒子を加熱することにより、前記カーボンブラ
ックを前記母体粒子に固着することを特徴としたもので
ある。
【0031】請求項20の発明は、請求項19記載の顕
像剤において、外添した前記カーボンブラックを加熱に
より前記母体粒子に固着した後に、さらに流動化剤とし
てシリカ,チタニア,及びアルミナのうち少なくとも一
つを外添することを特徴としたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に関わる顕像剤であるトナ
ーを用いた直接記録型画像形成装置の構成を図1ないし
図6に基づいて説明する、尚、以下の説明においては、
負帯電のトナーに対する画像形成装置について詳述する
が、正帯電のトナーを使用する場合には、それに応じて
各部材の印加電圧の極性を設定すればよい。
【0033】図1は直接記録型画像形成装置の概略図
で、図2は記録媒体搬送部及び印字部の概略図である。
装置本体の側部には、記録媒体供給部4が設けられてい
る。記録媒体供給部4は、記録媒体Pを収容する記録媒
体収容部40、この記録媒体収容部40から記録媒体P
を送り出すピックアップローラ41、及び供給された記
録媒体Pを印字のタイミングにあわせて搬送する一対の
レジストローラ42からなり、記録媒体供給部4より供
給された記録媒体Pは、記録媒体ガイド板43と記録媒
体押さえ板44を介して印字部1に案内される。尚、記
録媒体供給部4は、記録媒体Pが供給されたことを検出
する記録媒体感知センサ(図示せず)を備えており、ま
た、上記のピックアップローラ41およびレジストロー
ラ42はコントローラー部7からの駆動信号により、図
示しない駆動装置によって回転駆動され、記録媒体Pを
40mm/sの速度で搬送する。
【0034】印字部1の記録媒体Pの搬送方向下流側に
は、印字部1にて記録媒体P上に形成されたトナー像を
加熱及び加圧することにより記録媒体Pに定着させる定
着部6が設けられている。定着部6は、ヒータ61を内
包したヒートローラ62、圧力ローラ63、及び温度セ
ンサ64から構成される。ヒートローラ62は、厚さ2
mmのアルミニウム管からなり、ヒータ61としてはハ
ロゲンランプ等が用いられ、また圧力ローラ63として
はシリコーン樹脂が用いられる。そして、互いに対向配
置された上記ヒートローラ62および圧力ローラ63に
は記録媒体Pを挟んで加圧することができるように、そ
れぞれの軸の両端に図示しないスプリング等によって2
kgの荷重が加えられている。
【0035】温度センサ64は、ヒートローラ62の表
面温度を測定するものであり、測定値はコントローラ部
7の図示しない温度制御部に入力される。温度制御部で
は、検知結果に基づきヒータ61のオン/オフ等を制御
し、ヒートローラ62の表面温度を160℃に保持す
る。また、定着部6は記録媒体Pが排出されたことを検
出する排紙センサ(図示せず)を備えている。尚、ヒー
タ61,ヒートローラ62、及び圧力ローラ63等の材
質およびヒートローラ62の表面温度は、トナーの材質
等の物性や紙送り速度等によって適宜決定される。さら
に、定着部6は記録媒体Pを加熱のみ、もしくは加圧の
みの作用によりトナー像を定着させる構成としてもかま
わない。
【0036】また、図示しないが、定着部6からの記録
媒体Pの排出側には、定着部6で処理された記録媒体P
を機外に排出する排出ローラ、及び排出された記録媒体
Pを受ける排出トレイが設けられている。上記のヒート
ローラ62,圧力ローラ63、及び排出ローラは、図示
しない駆動装置によって回転駆動される。印字部1は、
トナーを所定の極性及び値に帯電させ所定量のトナー供
給を行うトナー帯電器3、前記トナー帯電器3により供
給されたトナーTの飛翔制御を行う飛翔制御部2、及び
飛翔制御部2を介してトナー帯電器3と対向配置された
対向電極11より構成されており、鉛直方向下部より、
トナー帯電器3,飛翔制御部2,対向電極11の順に配
置されている。即ち、本実施例では下部から上方に顕像
剤を飛翔させる方式を採用している。以下、各々につい
て説明する。
【0037】図3はトナー帯電器3の構成例を示したも
のある。トナー帯電器3は、トナー担持体31及びこの
トナー担持体31に対して接触して設けられる供給ロー
ラ33等を収容するトナー担持体収容槽36と、攪拌ロ
ーラ37及びトナーTを収容するトナー収容槽39より
なり、これらはパーティション38を介して水平方向に
隣接して配置されている。
【0038】トナー収容槽39内に設けられた攪拌ロー
ラ37は、トナーTを攪拌してトナー収容槽39内のト
ナーTの片寄りを防ぎ、パーティション38からトナー
担持体31側ヘトナーTを供給するものであり、図示さ
れない駆動手段により矢印方向に適宜攪拌される。トナ
ー担持体収容槽36は、トナーTを担持搬送する円筒状
のトナー担持体31、トナー担持体31にトナーを供給
する供給ローラ33、トナー担持体31に圧接しトナー
Tに所定の電荷を付与するとともにトナー担持体31の
外周面に担持されるトナー層の厚さを規制する規制部材
(ブレード)32、及びトナー担持体31に接触配置さ
れた可撓性シール部材34からなっている。またトナー
担持体31,供給ローラ33、及びブレード32の部材
により囲まれる空間は小室35を形成し、ブレード32
に対し適度な粉体圧を与えるように構成されている。
【0039】トナー担持体31の表面には最大で例えば
数μm〜10数μmの凹凸が形成されており、トナーT
はブレード32によりトナー担持体31の凹凸面に圧接
され、摩擦帯電により所定の電荷が付与されるとともに
層厚規制され、所定量のトナーTが印字領域に搬送され
る。トナー担持体31としては、寸法精度の観点から、
アルミニウム等の金属材料やこれらにコーティングを施
したもの等が好適に用いられ、この他にウレタンゴム,
シリコーンゴム,EPDM(エチレンプロピレンターポ
リマー)等のゴム材料及びこれらゴム材料にカーボンブ
ラック・イオン等の導電剤を添加したもの等でもかまわ
ない。
【0040】トナー担持体31は、図示しない駆動装置
によって図中矢印方向に駆動され、例えば、速度60m
m/sで回転する。尚、トナー担持体31の形状及び回
転速度は特に限定されるものではない。また、トナー担
持体31は、トナーTの飛翔性を制御する上で必要に応
じ接地もしくは所定の電圧印加手段に接続される。
【0041】ブレード取付台30に取り付けられている
自由長5mmのブレード32は、ウレタンゴム,シリコ
ーンゴム,EPDM(エチレンプロピレンターポリマ
ー)等のゴム材料及びこれらゴム材料にカーボンブラッ
ク・イオン等の導電剤を添加した弾性タイプのほか、S
US(ステンレス),リン青銅,もしくはニッケルコー
トした鉄等の剛性タイプを用いても構わない。また剛性
タイプを用いた場合、トナー担持体31との接触部分で
あるところのブレード32先端付近に弾性材料を備えて
もかまわない。またブレード取付台30とトナー担持体
31の最近接距離は基本的には2.7mmとしている。
このほか、図3ではブレード32はブレード取付台30
の固定端から自由端がトナー担持体31の回転方向の下
流側に伸びているが、この逆の取り付け方式でも使用で
きる。但しこの場合の各部材の位置や構成は随時変更す
る必要がある。
【0042】供給ローラ33は材質として発砲性を有す
る導電性軟質ポリウレタンフォームを用いる。また、供
給ローラ33は、トナー担持体31とニップ幅約5mm
で接触しつつ、トナー担持体31と連動し図中矢印方向
に、トナー担持体31の周速に対して0.8〜1.25倍
の速度で駆動される。尚、供給ローラ33はトナー担持
体31に対し非接触としてもよく、この場合の材質とし
てはSUS,アルミニウム等の金属やポリアセタール等
の樹脂材料でも良い。また、トナーTとしては、スチレ
ンアクリル、ポリエステル等の主樹脂よりなる母体粒子
に、着色剤、帯電制御剤、離型剤を含有した非磁性トナ
ー、あるいは、さらに磁性粉が添加された磁性トナーが
用いられる。このような母体粒子に対して、シリカ,チ
タニア,アルミナ等の外添剤や、カーボンブラック等の
低抵抗物質や、樹脂微粒子等の外添剤を添加しても良
い。トナーTについては後の個々の実施例や比較例にて
詳細に述べる。
【0043】トナー担持体31の凹凸(表面粗さ)、ブ
レード32の線圧、これら部材の材料、及びトナー自体
は、必要とされるトナーの帯電性及び搬送性に応じて適
宜決定すればよい。飛翔制御部2は、トナー担持体31
の外周部に配置され、トナー担持体31にて搬送される
トナーTの飛翔制御を行うものである。図4ないし図6
に一例を示す。図4は飛翔制御部2の要部平画概略図
で、図5は飛翔制御部2を部分断面で示す図で、図6は
トナー担持体31及び対向電極11を含めた印字部1の
構成及び動作を説明するための図である。
【0044】飛翔制御部2は、リング状の制御電極23
を有しており、画像情報に応じた電圧をある時間印加す
ることによって制御電極23内に開口されたゲート22
を電気的に開閉し、トナー担持体31から対向電極11
へのトナーTの通過が選択的に制御される。
【0045】次に飛翔制御部2の構成について説明す
る。飛翔制御部2は、絶縁層25を介して制御電極23
とレンズ電極26を配し、さらにカバーレイヤー27を
設けた構成となっている。絶縁層25及びカバーレイヤ
ー27は、例えばポリイミド樹脂からなり、厚さ25μ
mに形成されている。制御電極23は、例えば厚さ18
μmの銅箔からなり、所定の配列に従って配置されてい
る。レンズ電極26も制御電極23と同様18μmの銅
箔よりなり、制御電極23に対し全面均一配置、あるい
は、各行(図4に示すL方向)ごとに分割配置しても良
い。
【0046】制御電極23及びレンズ電極26の電極径
は、例えばそれぞれ230μm,280μmに形成され
る。制御電極23,絶縁層25,レンズ電極26、及び
各電極上に設けられたカバーレイヤー27には、これら
を貫通してゲート(開口部)22が形成されており、ト
ナー担持体31から対向電極11へ飛翔するトナーTの
通過部を成している。各ゲート22は、その中心が制御
電極23、及びレンズ電極26の中心と一致するように
構成され、ゲート22の開口径は例えば160μmに形
成される。上記に示した各電極、及びゲー卜22の開口
径や、絶縁層及び電極の材質もしくは厚さ等は、特に限
定されるものではない。尚、レンズ電極26は、トナー
流の収束、及び電界に対するシールド効果等を目的とし
て配したものであり、必要に応じて設ければよい。ま
た、飛翔制御部2として、制御電極23上にカバーレイ
ヤー27を介してシールド電極を設けた構成としてもか
まわない。
【0047】上記の制御電極23は、給電線24を介し
て制御電極電圧印加手段72に接続されている。制御電
極23上には上記したようにカバーレイヤー27が形成
されており、制御電極23間の絶縁性と、上記トナー担
持体31及び対向電極11と制御電極23との絶縁性と
が確保されている。制御電極23には、上記制御電極電
圧印加手段72により画像情報に応じてパルス形状の電
圧が印加される。トナー担持体31に担持されたトナー
Tを対向電極11方向に飛翔させる場合には、制御電極
23に例えば+275Vを256μs印加(以後オン電
圧と記す)し、一方トナーTの飛翔を阻止する場合には
0Vを印加(以後オフ電圧と記す)する。
【0048】上記構成よりなる飛翔制御部2は、制御電
極23側がトナー担持体31と相対するように電極取付
台21に固定保持され、対向電極11と平行をなすよう
に配置される。対向電極11は、トナー担持体31の外
周面からの距離が例えば0.8mmとなるように設定さ
れ、また、対向電極11には、対向電極電圧印加手段7
1により、印字動作時において例えば1.5kVの電圧
が印加される。
【0049】対向電極11とトナー担持体31間の電界
としては、 (1)トナー担持体31から飛翔したトナーTが飛翔制
御部2に付着し目詰まりを生じさせない。 (2)飛翔制御部2を通過したトナーTの軌道が拡がら
ない。 (3)記録媒体P上に付着したトナーTの飛散を抑制す
る。 (4)上記(1)〜(3)を満たしつつ、記録媒体P上
へのトナーT着弾時の運動エネルギーを低減する。 ことが要求される。
【0050】一方、トナー担持体31の外周面と制御電
極23との間の距離は、例えば100μmとなるように
設定されている。このような条件下において、上述した
ように制御電極電圧印加手段72により画像情報に応じ
た電圧が制御電極23に所定時間印加されると、トナー
担持体31上のトナー層に作用する電界が変化し、トナ
ーTの飛翔が制御される。尚、制御電極23と対向電極
11との距離、及び制御電極23とトナー担持体31と
の距離は、上記に示した数値に特に限定されるものでは
ない。
【0051】コントローラ部7は、対向電極電圧印加手
段71、及び制御電極電圧印加手段72の他に、画像形
成装置全体を制御する主制御部、得られた面像データを
印字すべき画像データの形式に変換する画像処理部、変
換された該画像データを記憶する画像メモリ、及び画像
処理部から得られた画像データを飛翔制御部2に与える
べき画像データに変換する画像形成制御ユニット7a等
を備えている。
【0052】次に、上述した構成よりなる直接記録型画
像形成装置の動作について説明する。先ず、図示されな
いホストコンピュータよりの画像信号がコントローラ部
7に送られると、コントローラ部7では、画像信号をプ
リント開始信号や記録媒体サイズ等の制御信号と画像情
報とに分離し、プリント開始信号によりピックアップロ
ーラ41を回転させ、記録媒体収容部40に収容されて
いる記録媒体Pをレジストローラ42に当接するまで送
り出す。なおこの時、記録媒体収容部40に設けられた
記録媒体収容の有無を検知する記録媒体検知センサ(図
示せず)により、記録媒体Pがあることが確認された上
でピックアップローラ41の動作が開始する。
【0053】次にレジストローラ42が等速回転し、記
録媒体Pは記録媒体押さえ板44で記録媒体ガイド板4
3に押しつけられながら一定速度で対向電極11に搬送
される。そしてレジストローラ42の回転動作の開始に
同期してコントローラ部7の画像形成制御ユニットにお
ける画像情報の処理が開始される。この時記録媒体Pは
レジストローラ42に当接した状態から搬送されるた
め、画像形成制御ユニット内で計算された所定の位置よ
り印字が開始される。
【0054】次に印字部1における動作について説明す
る。攪拌ローラ37により片寄りなく均一に攪拌された
トナーTは、トナー担持体収容槽36に供給され、供給
ローラ33によりトナー担持体31に帯電して付着させ
られ、また小室35にも送り込まれる。そしてトナーT
は、トナー担持体31に圧接するブレード32により摺
擦されて所定の極性(本実施例では負極性)に帯電し、
トナー担持体31の回転により飛翔制御部2のゲート2
2に対向する位置に搬送される。
【0055】ここで、制御電極23にオン電圧(例えば
+275V)が所定時間印加されると、トナー担持体3
1上のトナー層にはトナー担持体31に対して凸となる
電位分布が形成され、トナー層内の電界強度やその時間
に応じてトナーTがトナー担持体31から飛翔してゲー
ト22を通過し、対向電極11上の記録媒体Pに付着す
る。印字部1を通過した記録媒体Pは開口部51を通し
て吸引保持されて定着部6に搬送され、加熱・圧着によ
り記録媒体P上に安定した像が得られる。
【0056】以下、請求項1ないし8の発明に係る実施
例、比較例について説明する。本発明に係る印字は前述
した画像形成装置を用いて行った。ポイントとなる評価
項目は以下のごとくとした。 (1)画像を形成する最小単位である1画素(ドット)
の形成状態並びにその径 (2)1画素(ドット)形成時のドット周辺へのトナー
Tの飛び散り状態 (3)飛翔制御部2でのトナーTの付着状態
【0057】上記(1)に関して、例えば300dpi
の解像度が必要であれば、ドット径の最小径は黒ベタ印
字が可能な120μm、最大径は1by1の印字でドッ
トが重ならない170μmの範囲であることが望まし
い。但し、解像度や階調性等の観点から必ずしもこの径
にこだわる必要はない。上記(2)に関しては、トナー
Tが記録媒体P上に到達したときにその運動エネルギー
によりバウンスが生じ、ドット周辺へのトナーTの飛び
散りが発生するため、このバウンスを低減する必要があ
る。
【0058】上記(3)に関しては、飛翔制御部2にお
けるトナーTの付着が進行すると、付着トナーによっ
て、印字時の記録媒体PへのトナーTの飛翔軌道が偏向
し、記録媒体P上の本来到達する場所からズレるという
問題が生じる。その顕著な例として、直線を印字した場
合の直線性が失われることで、このズレが分かる。さら
に最悪の場合、飛翔制御部2にて目詰まりを起こして印
字不能となる。
【0059】本発明で前記評価ポイントとなる3項目を
改善するために、トナーTや制御電極23のオン電圧
(275V)印加時間t,記録媒体P、及び記録媒体P
に関係する対向電極11において鋭意検討を重ねた。こ
れらの取り扱いについては、後述する実施例や比較例に
て詳細を示す。
【0060】(実施例1)トナーTは、スチレン・アク
リル系樹脂100重量部、クロム鎖体からなる帯電制御
剤1重量部、カーボンブラック5重量部,ポリプロピレ
ンワックス1重量部、及びポリエチレンワックス1重量
部を溶融混練して冷却固化した後、体積平均粒子径が1
1μmになるように調整し、調整された母体粒子100
重量部に対して、外添剤として低抵抗物質であるカーボ
ンブラックを0.1重量部添加した後、熱処理を行って
これを母体粒子の表面に固着させ、さらにそのうえから
シリカを1重量部添加したものであり、このトナーTの
体積抵抗は、2.8×1011Ωcmであった。
【0061】このトナーTを使用し、前述の画像形成装
置を用い、対向電極11のトナー担持体31の外周面か
らの距離を0.8mm、対向電極11への印加電圧を1.
5kvとし、制御電極23のオン電圧(275V)での
印加時間tを変化させて記録媒体Pとして用いた普通紙
上に画素並びに直線印字等の各種評価を行った。この結
果は次の通りであった。
【0062】(1)1ドット形成においては、印加時間
tが35μsの場合、記録媒体Pへの到達トナー量が過
小であり、十分な1ドット形成に至らなかった。そこで
印加時間tを50μsに伸ばすことによって比較的円形
に近い約70μm径のドットを形成することができ、さ
らに印加時間tを100μs,256μsに伸ばすこと
によってドット径がそれぞれ150μm,196μmと
拡大した。
【0063】(2)これら形成されたドット周辺のトナ
ーTの飛び散りは若干確認されたが、問題のないレベル
であった。 (3)これら形成されたドットによる直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナーTの付着による直線の
歪み等の問題は確認されなかった。しかし印加時間tを
500μsまで伸ばすと、形成されたドット径が113
μmに減少するだけでなく、飛翔制御部2におけるトナ
ーTの付着による直線の歪みが発生した。
【0064】(実施例2)実施例1にて、対向電極11
のトナー担持体31の外周面からの距離を0.5mmと
し、また対向電極11が及ぼす電界強度が実施例1と同
程度になるように、対向電極11への印加電圧を0.9
kvとしたときの評価結果は以下のごとくであった。 (1)印加時間tを50μs,100μs,256μs
とした場合、ドット径はそれぞれ52μm,103μ
m,139μmと時間tに相関し増加したが、実施例1
に比較して小径化方向であった。 (2)これら形成されたドット周辺のトナーTの飛び散
りは、実施例1よりは良好であったが、飛び散りの全く
ない完全なドットではなかった。
【0065】(実施例3)実施例1にて、記録媒体Pと
して、ジメチルシリコーンからなるシリコーンオイルを
レジストローラ42にて塗布した普通紙を用いたときの
評価結果は以下のごとくであった。 (1)印加時間tを50μs,100μs,256μs
とした場合、ドット径はそれぞれ35μm,60μm,
83μmと時間tに相関して増加したが、実施例1,2
に比較して小径化方向であった。 (2)これら形成されたドット周辺のトナーTの飛び散
りは全く無く非常に良好であった。更に実施例1や実施
例2などに比べ、定着部6で定着された画像は光沢のあ
る画像になるばかりではなく、非オフセット温度幅が拡
大する結果を得た。
【0066】上記、実施例1〜3における、印加時間t
に対して得られたドット径の結果を図7に示す。任意の
ドット径を得る場合の印字時間条件は、記録媒体Pの種
類及び状態や、トナー担持体31の外周面から対向電極
11までの距離によっても変化するが、50〜300μ
sの印加時間内でかつ曲線L1及びL2で区切られる領
域内の条件であることが分かり、さらに記録媒体Pにジ
メチルシリコーン等のシリコーンオイルを塗布すること
により、飛び散りの無い非常に良好なドット形成が可能
になるだけでなく、定着性能も合わせて向上させること
が可能となる。またフルカラー定着における定着ローラ
へのオイル塗布やトナー中へのワックスの添加を廃止も
しくは低減することができ、機構の簡素化,小型化,低
コスト化、及び耐久性向上等の効果が期待できる。
【0067】(実施例4)トナーTとして、スチレン・
アクリル系樹脂を100重量部,クロム鎖体からなる帯
電制御剤1重量部、カーボンブラック14重量部,ポリ
プロピレンワックス1重量部、及びポリエチレンワック
ス1重量部を溶融混練し、冷却固化した後、体積平均粒
子径が11μmになるように母体粒子を調整し、調整し
た母体粒子100重量部に対してシリカ1重量部を外添
剤として添加したもので、体積抵抗が1.5×1010Ω
cmのものを用いた。このトナーTを使用し、実施例1
と同様の条件にて評価を行った結果は以下のごとくであ
った。 (1)印加時間tによるドット径は、実施例1に比べ若
干小さい程度で、傾向は同様であった。 (2)ドット周辺のトナーTの飛び散りは若干確認され
るものの、実施例1の結果と同程度であった。 (3)飛翔制御部2におけるトナーTの付着も実施例1
と同程度であった。
【0068】(実施例5)トナーTとして、ポリエステ
ル系樹脂100重量部、クロム鎖体からなる帯電制御剤
1重量部,カーボンブラック5重量部、及びポリプロピ
レンワックス1重量部を溶融混練し、冷却固化した後、
体積平均粒子径が11μmになるように母体粒子を調整
し、調整した母体粒子100重量部に対してシリカ1重
量部を外添剤として添加したもので、体積抵抗が1.9
×1011Ωcmのものを用いた。このトナーTを使用
し、実施例1同様の条件にて評価を行った結果は以下の
ごとくであった。 (1)印加時間tによるドット径は、実施例1と同程度
であった。 (2)ドット周辺のトナーTの飛び散りは、実施例1と
同程度であった。 (3)飛翔制御部2におけるトナーTの付着は、実施例
1と同程度であった。
【0069】(比較例1)実施例4の配合においてカー
ボンブラック添加量を16重量部とし、体積抵抗が3.
0×109Ωcmであるトナーを使用し、実施例1と同
様の条件にて評価を行った。この結果は以下のごとくで
あった。 (1)印加時間tによるドット径は、実施例1や3と同
程度の結果であった。 (2)ドット周辺のトナーTの飛び散りは、実施例1や
3と同程度の結果であった。 (3)50〜300μsの間でも飛翔制御部2における
トナーTの付着による直線の歪みや、目詰まりによる印
字不能状態が頻発した。
【0070】(比較例2)実施例1の配合において、ト
ナー母体粒子内のカーボンブラック添加量を4重量部と
し、体積抵抗が3.9×1011であるトナーTを使用
し、実施例1同様の条件にて評価を行った。この結果は
以下のごとくであった。 (1)印加時間tによるドット径は、実施例1と同程度
であった。 (2)ドット周辺のトナーTの飛び散りは、実施例1と
同程度であった。 (3)飛翔制御部2におけるトナーTの付着等は、実施
例1と同程度であった。しかしながら飽和濃度が不足し
ており、画像形成上のコントラストが不足してしまっ
た。
【0071】上記、実施例1,4,5及び比較例1,2
より、トナーTの母体粒子に対するカーボンブラックの
添加量の増加等によりトナーTの体積抵抗が小さくなる
と、飛翔制御部2におけるトナーTの付着による直線の
歪みや目詰まりの問題が発生してしまうことが明らかに
なった。
【0072】(比較例3)実施例1で用いたトナーTに
おいて、外添剤として用いたカーボンブラックを削除し
た場合、体積抵抗は2.5×1011Ωcmであった。こ
のトナーTを使用し、実施例1同様の条件にて評価を行
った結果は以下のごとくであった。 (1)印加時間tを長くすることにより、ドット径は増
加した。この時、実施例1に対して若干ドット径が大き
いがほぼ同程度であった。 (2)これら形成されたドット周辺のトナーTの飛び散
りは、実施例1に比較して悪化してしまった。 (3)これら形成されたドットによる直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナーTの付着により生じる
直線の歪みは、実施例1に比較して同程度であった。
【0073】(実施例6)実施例1で用いたトナーTに
おいて、外添剤として用いたカーボンブラックを0.3
重量部に増量した場合、体積抵抗は1.1×1011Ωc
mであった。このトナーTを使用し、実施例1同様の条
件にて評価を行った結果は以下のごとくであった。 (1)印加時間tによるドット径は、実施例1と同程度
であった。 (2)ドット周辺のトナーTの飛び散りは、実施例1と
同程度であった。 (3)これら形成されたドットによる直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナーTの付着による直線の
歪みは実施例1と同程度であった。
【0074】(比較例4)実施例1で用いたトナーTに
おいて、外添剤として用いたカーボンブラックを0.4
重量部に増量した場合、体積抵抗値は4.0×1010Ω
cmであった。このトナーを使用し、実施例1と同様の
条件にて評価を行ったところ、トナー担持体31上への
トナーTの搬送量が低下し、電界によるトナーT飛翔量
が低下したことから、(1)50〜300μsの印加時
間tでは十分なドットが形成されず、(2)ドット周辺
のトナーTの飛び散りや、(3)飛翔制御部2でのトナ
ーTの付着に関しても評価できず、このトナーTを用い
て画像を形成することができなかった。
【0075】以上、実施例1,6及び比較例3,4か
ら、スチレン・アクリル樹脂を含む母体粒子に対してカ
ーボンブラックが添加され、体積抵抗が1.0×1011
Ωcm以上のトナーTであれば、良好な画質形成が可能
となる。
【0076】(実施例7)記録媒体Pへのシリコーンオ
イル塗布の有無、及びトナー担持体31の外周面からの
対向電極11までの距離の条件を実施例1,2,3の3
条件とし、実施例1のトナーTを使用して、制御電極2
3におけるオン電圧(275V)の印加時間t(256
μs)にて、このオン電圧を複数回の与えて1ドット形
成を行った。この結果、実施例1の上記条件の場合、オ
ン電圧回数が1〜5回の時のドット径は、それぞれ19
6μm,295μm,330μm,350μm,361
μmとなった。また実施例2の上記条件の場合も同様
に、それぞれ139μm,221μm,245μm,2
60μm,265μmであった。さらに実施例3の上記
条件ではそれぞれ83μm,133μm,150μm,
159μm,161μmであった。
【0077】上記3条件について、1回のオン電圧印加
によるドット径に対する複数回印加時のドット径の変化
率を図8に示す。図8より、複数回の電圧印加によって
ドット径がある比率関係で拡大することが分かった。ま
た各々の条件下において、さらに回数を増やしたとこ
ろ、ドット径の増大効果は殆どなくなり、逆に飛翔制御
部2におけるトナーTの付着に伴う目詰まりが発生しや
すくなった。上記、実施例7から、複数回の電圧印加に
より、任意のドット径変化率を得る場合の電圧印加回数
条件nは、5回以内でかつ曲線L3及びL4で区切られ
る領域内の条件であることが分かる。
【0078】次いで請求項9ないし20の発明に係る実
施例,比較例について説明する。本発明に係る印字は前
述した画像形成装置を用いて行い、ポイントとなる評価
項目としては以下のごとくとする。 (1)画像濃度を決定する最小単位である1画素(ドッ
ト)の濃度 (2)飛翔制御部2におけるトナーTの付着及び目詰ま
り (3)定着時の画像乱れ (4)その他の飛び散りや文字の鮮明な輪郭等の画質全
般や、画像装置としての耐久性能
【0079】(1)に関して、必要なドット濃度は、マ
イクロウオッチャーで読み込み画像を解析した結果、
0.6以上好ましくは0.65以上であることが望まれ
る。(2)に関しては、飛翔制御部2におけるトナーT
の付着が進むと、付着トナーにより印字時の記録媒体P
へのトナーTの軌道が偏向し、記録媒体P上の本来到達
する場所からのズレが生じる。その顕著な例として、直
線を印字した場合の直線性が失われることで、このズレ
が分かる。更に最悪の場合、飛翔制御部2にて目詰まり
を起こして印字不能となる。(3)に関しては、定着強
度や非オフセット温度幅は言うまでもないが、さらに形
成された画像が定着部を通過した際、ささくれたり尾を
引いたりする問題が発生するか否かがポイントとなる。
【0080】本発明で評価ポイントとなる上記3項目を
改善するために、トナーTを構成する各種材料について
鋭意検討を重ねた。これらの取り扱いについては、次の
実施例や比較例にて詳細を示す。 (実施例8)トナーTとして、ポリエステル樹脂100
重量部に対して、クロム鎖体からなる帯電制御剤1重量
部,カーボンブラック5重量部,ポリプロピレンワック
スを1重量部を混合,溶融混練し、冷却固化した後、体
積平均粒子径が11μm(コールターカウンタによる測
定)になるように粉砕して分級し、この調整された母体
粒子100重量部に対して、外添剤としてシリカを1重
量部添加したもので、軟化温度が124.5度のものを
用いた。尚、軟化温度の測定は島津製作所製フローテス
タCFT−500型を用い、トナー量1.5g、径1m
m長さ1mmのオリフィス、20kg/cm2の荷重、
6℃/minの昇温速度の条件で、プランジャー降下に
よるオリフィスからの流出開始温度と流出終了温度の中
間温度を軟化温度とした。
【0081】このトナーTを使用し、前述の画像形成装
置を用い、記録媒体Pとして普通紙上に画素並びに直線
等の各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.6
6と十分な値を確保しており、(2)これら形成された
ドットによる直線印字において、飛翔制御部2における
トナーTの付着による直線の歪みは確認されず、(3)
定着による画像乱れもなく、良好な画像を得ることがで
きた。
【0082】(実施例9)実施例8の配合にて、帯電制
御剤添加量を3重量部としたトナーを用いて各種印字を
行った結果、(1)ドット濃度は0.68と十分な値を
確保しており、(2)直線印字において、飛翔制御部2
におけるトナーTの付着による直線の歪みは確認され
ず、(3)定着による画像乱れもなく良好な画像を得る
ことができた。
【0083】(実施例10)実施例8の配合にて、帯電
制御剤添加量を4重量部としたトナーを用いて各種印字
を行った結果、(1)ドット濃度は0.67と十分な値
を確保しており、(2)直線印字において、飛翔制御部
2におけるトナーTの付着による直線の歪みは若干確認
されたが許容範囲内であり、(3)定着による画像乱れ
はなく、ほぼ満足できる画像を得ることができた。
【0084】(比較例5)実施例8の配合にて、帯電制
御剤添加量を0.5重量部としたトナーを用いて各種印
字を行った結果、(3)定着による画像乱れは無いもの
の、(1)ドット濃度は0.58と不足しており、
(2)直線印字において、飛翔制御部2におけるトナー
Tの付着による直線の歪みが発生するばかりではなく、
目詰まりが発生し印字不能箇所があった。
【0085】(比較例6)実施例8の配合にて、帯電制
御剤添加量を5重量部としたトナーを用いて各種印字を
行った結果、(1)ドット濃度は0.69で十分な値を
確保しており、(3)定着による画像乱れは無いもの
の、(2)直線印字において、飛翔制御部2におけるト
ナーTの付着による直線の歪みが発生した。
【0086】(比較例7)実施例8の配合にて、帯電制
御剤を非金属からなる種類のものとしたトナーを用いて
各種印字を行った結果、(3)定着による画像乱れは無
いものの、(1)ドット濃度は0.54と不足してお
り、(2)直線印字においても、飛翔制御部2における
トナーTの付着による直線の歪みや、一部目詰まりが発
生し、印字不能箇所も見られた。
【0087】(実施例11)実施例8の配合にて、カー
ボンブラック添加量を10重量部としたトナーを用いて
各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.70と
高く、(2)直線印字において、飛翔制御部2における
トナーTの付着による直線の歪みも無く、(3)定着に
よる画像乱れもなく、良好な画像を得ることができた。
【0088】(実施例12)実施例8の配合にて、カー
ボンブラック添加量を15重量部としたトナーを用いて
各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.71と
高く、(2)直線印字において、飛翔制御部2における
トナーTの付着による直線の歪みは若干確認されたが許
容範囲内であり、(3)定着による画像乱れは若干確認
されるが問題なく、ほぼ満足できる画像を得ることがで
きた。
【0089】(比較例8)実施例8の配合にて、カーボ
ンブラック添加量を3重量部としたトナーを用いて各種
印字を行った結果、(2)直線印字において、飛翔制御
部2におけるトナーTの付着による直線の歪みは無く、
(3)定着による画像乱れはないものの、(1)ドット
濃度は0.55と低く、コントラストのある画像を得る
事ができなかった。
【0090】(比較例9)実施例8の配合にて、カーボ
ンブラック添加量を18重量部としたトナーを用いて各
種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.75と十
分高く、(2)直線印字において、飛翔制御部2におけ
るトナーTの付着による直線の歪み及び目詰まりが発生
し、(3)定着による画像乱れが部分的に発生してしま
った。
【0091】(実施例13)実施例8の配合にて、シリ
カ添加量を0.75重量部としたトナーを用いて各種印
字を行った結果、(1)ドット濃度は0.64と十分な
値を確保しており、(2)直線印字において、飛翔制御
部2におけるトナーTの付着による直線の歪みは無く、
(3)定着による画像乱れも無く、良好な画像が得られ
た。
【0092】(実施例14)実施例8の配合にて、シリ
カ添加量を2重量部としたトナーを用いて各種印字を行
った結果、(1)ドット濃度は0.66と十分な値を確
保しており、(2)直線印字において、飛翔制御部2に
おけるトナーTの付着による直線の歪みは無く、(3)
定着による画像乱れも無く、良好な画像が得られた。但
し、トナー帯電器のトナー担持体端部からの飛散が若干
発生し、機内汚染を招いた。
【0093】(比較例10)実施例8の配合にて、シリ
カ添加量を0.5重量部としたトナーを用いて各種印字
を行った結果、(2)直線印字において、飛翔制御部2
におけるトナーTの付着による直線の歪みは無く、
(3)定着による画像乱れも無かったが、(1)ドット
濃度は0.57と低く、良好な画像を得られなかった。
【0094】(実施例15)実施例8の配合にて、バイ
ンダ樹脂としてスチレンアクリル樹脂を用い、これにて
得られた顕像剤の母体粒子に対して、カーボンブラック
を0.2重量部外添しつつ、加熱して母体粒子に固着さ
せた後、実施例8と同様にシリカを添加したトナーを用
いて各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.6
7と十分な値を確保しており、(2)直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナ一Tの付着による直線の
歪みは無く、(3)定着による画像乱れも若干発生して
いるが許容範囲内であり、ほぼ良好な画像を得られた。
尚、このトナーの軟化温度は127.8℃であった。
【0095】(比較例11)実施例15の配合にて、バ
インダ樹脂として異なるスチレンアクリル樹脂を用いた
ところ、軟化温度は133.5℃であった。このトナー
にて各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.6
6と十分な値を確保しており、(2)直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナーTの付着による直線の
歪みは無く、未定着状態では問題はなかったが、(3)
定着後の画像は、ささくれや尾引き等の画像乱れが発生
した。
【0096】(比較例12)比較例11で用いたトナー
を、電子写真方式によるシャープ製プリンタJX−92
30にて印字し、未定着状態で取り出し、比較例11で
用いた本発明の画像形成装置用定着機で定着せしめた結
果、比較例11で発生したような定着による画像乱れは
発生しなかった。
【0097】(実施例16)実施例15の配合にて、外
添するカーボンブラックを0.4重量部としたトナーを
用いて各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.
66と十分な値を確保しており、(2)直線印字におい
て、飛翔制御部2におけるトナーTの付着による直線の
歪みは無く、(3)定着による画像乱れもほとんどな
く、ほぼ良好な画像を得ることができた。
【0098】(比較例13)実施例15の配合にて、外
添したカーボンブラックを削除したトナーを用いて各種
印字を行った結果、(1)ドット濃度は0.65と十分
な値を確保しており、(2)直線印字において、飛翔制
御部2におけるトナーTの付着による直線の歪みは無
く、(3)定着による画像乱れも無かったが、形成した
画像のドット周辺への飛び散りが顕著であり、輪郭がは
っきりしないぼやけた画像となった。
【0099】(比較例14)実施例15の配合にて、外
添するカーボンブラック量を0.5重量部としたトナー
を用いて各種印字を行った結果、(1)ドット濃度は
0.64であったが、(2)直線印字における飛翔制御
部2におけるトナーTの付着による直線の歪みが若干発
生し、(3)定着による画像乱れも一部確認され、十分
な画像を得ることができなかった。
【0100】以上、実施例8〜10、比較例5,6よ
り、帯電制御剤の添加量は1〜4重量部、好ましくは1
〜3重量部が最適であることがわかる。これより少ない
とトナーの帯電が印字までに十分立ち上がらず、電界に
よる飛翔制御のための応答性が悪化することによって濃
度不足を招き、更に帯電量が低いために、帯電量分布に
よりトナーの中に占める弱帯電トナーや逆帯電トナーの
比率が増加し、飛翔制御部2における付着、ひいては目
詰まりが発生する。逆に添加量が多すぎると、帯電制御
剤自体によるトナー中の電荷のリークが顕著になり、結
果的には帯電量が低くなり、見かけ上、添加量が少ない
場合と同様の画像形成上の問題が生じてしてしまう。
【0101】実施例8、比較例7では、帯電制御剤が非
金属である場合には、十分な帯電が得られず、先と同様
の帯電量及びその分布が原因となり、濃度不足や飛翔制
御部2における付着、ひいては目詰まりが発生する。実
施例8,11,12、比較例8,9から、十分な濃度を
確保しつつ飛翔制御部2におけるトナー付着を抑制し、
定着による画像劣化を抑制するためには、カーボンブラ
ックの添加量は5〜15重量部、好ましくは5〜10重
量部が適切であることがわかる。カーボンブラックの添
加量がこの範囲以下であると、トナー量をいくら増加さ
せても必要な温度を得ることができず、逆に添加量が多
すぎた場合はカーボンブラックによる電荷のリークが大
きくなり、トナー帯電量が低くなり、同様の理由から飛
翔制御部2における付着、ひいては目詰まりが発生す
る。又、高濃度のカーボンブラックがトナー定着を阻害
してしまう。
【0102】実施例8,13,14、比較例10から、
十分な濃度を確保しつつ飛翔制御部2へのトナー付着を
抑制するためには、シリカの添加量は0.75重量部以
上が適切であることがわかる。少ない場合は、トナーの
流動性が低下し、トナー担持体上へのトナー搬送量が不
足し、濃度不足を招く。但し添加量が多すぎても画像へ
の影響は少ないが、トナー飛散による機内汚染が顕著に
なることに留意する必要があるため、シリカの添加量の
上限は2重量部未満とすることが好ましい。
【0103】実施例8,15、比較例11,12から、
トナーの軟化温度は130℃以下であれば定着による画
像乱れは発生しないことがわかり、トナーの樹脂として
ポリエステル樹脂を用いることで更に良好な定着による
画像が得られる。また定着により画像乱れが生じたトナ
ーであっても、電子写真方式による定着では問題がない
事から、本発明の直接印字方式による未定着前の記録媒
体上のトナー蓄積状態が、電子写真方式に比べ、凸にな
っていることが考えられる。これは両方式での定着後の
ドット濃度分布から推測できる。
【0104】実施例8,15,16、比較例13,14
から、バインダ樹脂としてスチレン・アクリル樹脂を用
いた場合、外添剤としてカーボンブラックを添加するこ
とにより、輪郭がはっきりした画像を得ることができ、
定着時の画像乱れが抑制されることがわかる。カーボン
ブラックの外添によりトナーの見かけ上の帯電量が下が
り、これによるトナー運動エネルギーの低減が、記録媒
体との衝突によるバウンスを抑制すると考えられる。し
かしながら外添するカーボンブラック量が多すぎると、
定着時の画像乱れを引き起こしてしまうため、その添加
量は0.5重量部未満とすることが望ましい。
【0105】以上では、本発明の実施形態として、直接
記録型画像形成装置に搭載した例を示したが、本発明は
上記に限定されず、従来の電子写真方式・イオンフロー
方式・他の直接記録型画像形成方式(飛翔制御部2を除
去し、対向電極をセグメント形式とし当該電極に画像信
号を入力する方式)等にも使用可能である。その際に
は、トナー担持体31上でのトナーの飛翔方向、あるい
は、接触領域と他の部材配置より装置全体の構成を考え
れば良い。
【0106】
【発明の効果】請求項1の効果:トナーによる直接記録
方式の画像形成装置に用いるトナー体積抵抗、及びトナ
ー制御手段のゲートヘの所定電圧の印加時間を最適化す
ることにより、飛翔制御部へのトナー付着が画像形成に
悪影響を及ぼすことなく単一画素形成が可能となり、ひ
いては画像形成が可能となる。
【0107】請求項2の効果:請求項1の効果に加え
て、印字媒体や対向電極位置等の条件にもよるが、制御
手段のゲートヘの所定電圧印加時間によって、任意のド
ット径を得ることが可能になる。よって、任意の解像度
や階調性を有する画像の形成も容易になる。
【0108】請求項3及び4の効果:請求項1の効果に
加えて、印字媒体や対向電極位置等の条件にもよるが、
制御手段のゲートヘの所定電圧印加回数によって、請求
項2の効果と同様、任意のドット径を得ることが可能に
なり、任意の解像度や階調性を有する画像の形成も容易
になる。
【0109】請求項5及び6の効果:請求項1ないし4
いずれか1の効果に加えて、スチレン・アクリル樹脂を
用いたトナーにて、トナー母体粒子に内添されたり、ト
ナー母体粒子の表面に外添されるカーボンブラック等の
低抵抗物質添加量を最適化することにより、トナーの体
積抵抗が保たれ、ひいては制御手段への目詰まり無く、
ドット周辺へのトナーの飛び散りが少ない印字を得るこ
とが可能となる。
【0110】請求項7及び8の効果:請求項1ないし6
いずれか1の効果に加えて、印字媒体の印字面側にシリ
コーンオイル等を塗布することにより、中間媒体や特別
な記録媒体を用いることなく、ドット周辺へのトナーの
飛び散りが全く無い良好なドット形成が可能になると共
に、シリコーンオイルとして、定着における離型作用を
有するものを用いれば、飛び散りが無いだけでなく、定
着時の非オフセット温度幅が拡大したり、画像への光沢
向上効果も合わせて得ることが可能になる。
【0111】請求項9の効果:画像形成装置に用いるト
ナーに含まれる帯電制御剤の添加量を最適化することに
より、トナーの帯電の立ち上がり速度やその到達帯電
量、帯電量分布が最適化され、十分な画像濃度を得、良
好な画像を得ることができる。
【0112】請求項10ないし12の効果:トナーによ
る直接記録方式の画像形成装置に用いるトナーに含まれ
る帯電制御剤の添加量や種類を最適化することにより、
トナーの帯電の立ち上がり速度やその到達帯電量、帯電
量分布が最適化され、十分な画像濃度を得、かつ飛翔制
御部でのトナー付着を抑制することができ、良好な画像
を得ることができる。
【0113】請求項13の効果:請求項9ないし12い
ずれか1の効果に加えて、カーボンブラックの添加量を
最適化することにより、最低限必要な画像濃度を得るた
めの隠蔽力が確保され、かつ、カーボンブラックによる
帯電量低下で生じる弱帯電トナーや逆帯電トナーなどの
比率増大を抑制し、ひいては飛翔制御部へのトナー付着
を抑制することができる。
【0114】請求項14の効果:請求項9ないし13い
ずれか1の効果に加えて、トナーの流動性確保の観点か
ら、シリカ添加量を一定量以上にすることによって、ト
ナー担持体で運ばれるトナー量が確保でき、十分な画像
濃度を確保することができる。
【0115】請求項15の効果:請求項9ないし14い
ずれか1の効果に加えて、トナーの軟化温度を130℃
以下にすることで、直接印字方式固有の定着による画像
乱れを抑制することができる。
【0116】請求項16の効果:請求項9ないし15い
ずれか1の効果に加えて、トナーのバインダ樹脂をポリ
エステル樹脂とする事により、定着後の画像が向上す
る。
【0117】請求項17ないし20の効果:請求項9な
いし15いずれか1の効果に加えて、トナーのバインダ
樹脂としてスチレン・アクリル樹脂を用い、トナーの母
体粒子にカーボンブラックを外添することにより、画像
形成時のトナーの飛び散りが抑制され、輪郭がはっきり
した良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される直接記録型画像形成装置一
例の概略構成図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置の印字プロセ
スの例を説明するための図である。
【図3】本発明が適用される画像形成装置におけるトナ
ー帯電器の例を示す概略構成図である。
【図4】本発明が適用される画像形成装置に用いるトナ
ー飛翔制御部の平面図である。
【図5】本発明が適用される画像形成装置に用いるトナ
ー飛翔制御部を部分断面で示す要部斜視図である。
【図6】本発明が適用される記録型画像形成装置におけ
る印字部の詳細を説明するための図である。
【図7】本発明が適用される画像形成装置において、オ
ン電位印加時間とドット径の関係を説明するための図で
ある。
【図8】本発明が適用される画像形成装置において、オ
ン電位印加回数とドット径の関係を説明するための図で
ある。
【図9】従来技術の一つである特開平6−227021
号における開示技術に関する説明図である。
【図10】従来技術の一つである特開平4−44062
号における開示技術に関する説明図である。
【図11】従来技術の一つである特開昭59−2188
73号における開示技術に関する説明図である。
【図12】従来技術の一つである特開昭59−2188
73号における開示技術に関する説明図である。
【図13】従来技術の一つである特開昭59−2188
73号における開示技術に関する説明図である。
【符号の説明】
1…印字部、2…飛翔制御部、3…トナー帯電器、4…
記録媒体供給部、6…定着部、7…コントローラ部、7
a…画像形成制御ユニット、11…対向電極、21…電
極取付台、22…ゲート、23…制御電極、24…給電
線、25…絶縁層、26…レンズ電極、27…カバーレ
イヤー、30…ブレード取付台、31…トナー担持体、
32…ブレード、33…供給ローラ、34…可撓性シー
ル部材、35…小室、36…トナー担持体収容槽、37
…攪拌ローラ、38…パーティション、39…トナー収
容槽、40…記録媒体収容部、41…ピックアップロー
ラ、42…レジストローラ、43…記録媒体ガイド板、
44…記録媒体押さえ板、51…開口部、61…ヒー
タ、62…ヒートローラ、63…圧力ローラ、64…温
度センサ、71…対向電極電圧印加手段、72…制御電
極電圧印加手段、103…顕像剤制御手段、111…顕
像剤担持体、233…顕像剤制御手段、315…顕像剤
担持体、321…記録媒体、322…顕像剤、P…記録
媒体、T…トナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 116 (72)発明者 上田 篤 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西尾 幸人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE04 AE25 AE31 AE74 AE82 AE84 AF72 AF75 CA02 CA12 CA24 2H005 AA01 AA06 AA08 CA04 CA08 CB07 CB13 CB18 EA01 EA07 2H029 AB15 2H033 BA42 BB02 BB18 BB29

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤と、所定の極性に帯電した該顕像
    剤を担持する顕像剤担持体と、該顕像剤担持体と所定の
    間隙で配置され、前記顕像剤担持体上から飛翔する前記
    顕像剤の通過が可能なゲートと該ゲートの通過を制御す
    る電圧印加が可能な制御電極を含む制御手段と、該制御
    手段を間に前記顕像剤担持体側とは反対側に該制御手段
    に対向して配置される電圧印加が可能な対向電極とを備
    え、画像情報に応じて前記制御電極に所定の電圧を所定
    時間印加し選択的に前記ゲートにおける顕像剤の通過を
    制御することにより、前記制御手段と前記対向電極間に
    搬送される記録媒体上に画像情報に応じた顕像剤像を形
    成する画像形成装置において、前記顕像剤として体積抵
    抗Rが1×1010Ωcm以上の顕像剤を用い、かつ前記
    ゲートにおける顕像剤の通過を制御する電圧の印加時間
    tを50〜300μsの範囲とすることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    径D(μm)の単一画素を得るために前記ゲートにおけ
    る顕像剤の通過を制御する電圧の印加時間t(μs)を
    次式 (80−100 exp(−0.01×t))<D<(2
    10−300 exp(−0.02×t)) を満足する範囲内で設定することを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    径D(μm)の単一画素を得るために、前記ゲートにお
    ける顕像剤の通過を制御する電圧の印加を同一画素を形
    成する前記ゲートに対して5回以下の複数回与えること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、
    径D(μm)の単一画素を得るために、前記ゲートにお
    ける顕像剤の通過を制御する電圧の1回の印加にて形成
    された単一画素径をD1(μm)とした場合、次式 1.7<(D/D1+2.3×exp(−0.9×n))
    <2.1 を満足する範囲内で電圧印加回数nを設定することを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1記載の画像
    形成装置において、前記顕像剤として母体粒子に対して
    5〜15重量部の範囲でカーボンブラックが内添されて
    いる顕像剤を用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1記載の画像
    形成装置において、前記顕像剤として、該顕像剤の母体
    粒子を形成する材料にスチレン・アクリル系樹脂を用
    い、該母体粒子にカーボンブラックを外添し、体積抵抗
    Rを1×1011Ωcm以上とした顕像剤を用いることを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1記載の画像
    形成装置において、記録媒体に顕像剤による画像を形成
    する前に、定着時における離型作用を付与するためにシ
    リコーンオイルを記録媒体上に塗布する手段を備えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記シリコーンオイルとして、ジメチルシリコン,フェ
    ニルシリコン,フロロシリコンのうち、少なくとも一つ
    よりなるシリコーンオイルを用い、前記顕像剤により記
    録媒体に画像を形成する直前に設けられた塗布部材、ま
    たは画像形成部に向って記録媒体を送り出すレジストロ
    ーラにより接触式で該シリコーンオイルを塗布すること
    特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 所定の極性に帯電した顕像剤を担持する
    顕像剤担持体と、該顕像剤担持体に対向して配置され画
    像情報に応じた電位が保持可能な対向電極とを備え、前
    記顕像剤担持体上の顕像剤に前記対向電極による電位を
    作用させることにより前記顕像剤担持体と前記対向電極
    間に搬送される記録媒体上に画像情報に応じた顕像剤像
    を形成する画像形成装置に用いる顕像剤において、帯電
    制御剤を1ないし4重量部の範囲で含むことを特徴とす
    る顕像剤。
  10. 【請求項10】 所定の極性に帯電した顕像剤を担持す
    る顕像剤担持体と、該顕像剤担持体と所定の間隙で配置
    され、前記顕像剤担持体上から飛翔する顕像剤の通過が
    可能なゲートと該ゲートの通過を制御する電圧印加が可
    能な制御電極を含む制御手段と、該制御手段を間に前記
    顕像剤担持体側とは反対側に該制御手段に対向して配置
    される電圧印加が可能な対向電極とを備え、画像情報に
    応じて前記制御電極に所定の電圧を所定時間印加し選択
    的に前記ゲートにおける顕像剤の通過を制御することに
    より、前記制御手段と前記対向電極間に搬送される記録
    媒体上に画像情報に応じた顕像剤像を形成する画像形成
    装置に用いる顕像剤において、帯電制御剤を1ないし4
    重量部の範囲で含むことを特徴とする顕像剤。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の顕像剤にお
    いて、前記帯電制御剤が金属を含むことを特徴とする顕
    像剤。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の顕像剤において、前
    記帯電制御剤が含む金属としてクロムを用いることを特
    徴とする画像形成装置用顕像剤。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし12いずれか1記載の
    顕像剤において、カーボンブラックを5〜15重量部の
    範囲で含むことを特徴とする顕像剤。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13いずれか1記載の
    顕像剤において、該顕像剤の母体粒子の表面に外添剤と
    してシリカを0.75重量部以上添加することを特徴と
    する顕像剤。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし14いずれか1記載の
    顕像剤において、軟化温度が130度以下であることを
    特徴とする顕像剤。
  16. 【請求項16】 請求項9ないし15いずれか1記載の
    顕像剤において、該顕像剤の母体粒子を形成するための
    バインダ樹脂としてポリエステル樹脂を用いたことを特
    徴とする顕像剤。
  17. 【請求項17】 請求項9ないし15いずれか1記載の
    顕像剤において、該顕像剤の母体粒子を形成するための
    バインダ樹脂としてスチレン・アクリル樹脂を用い、該
    母体粒子に対してカーボンブラックを外添剤として外添
    することを特徴とする顕像剤。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の顕像剤において、前
    記外添剤として外添するカーボンブラックの添加量を
    0.5重量部未満とすることを特徴とする顕像剤。
  19. 【請求項19】 請求項17または18記載の顕像剤に
    おいて、カーボンブラックを外添した前記母体粒子を加
    熱することにより、前記カーボンブラックを前記母体粒
    子に固着することを特徴とする顕像剤。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の顕像剤において、外
    添した前記カーボンブラックを加熱により前記母体粒子
    に固着した後に、さらに流動化剤としてシリカ,チタニ
    ア,及びアルミナのうち少なくとも一つを外添すること
    を特徴とする顕像剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005338807A (ja) * 2004-04-26 2005-12-08 Canon Inc 定着方法及び定着装置
US7983581B2 (en) 2004-04-26 2011-07-19 Canon Kabushiki Kaisha Fixing method and fixing device with specified temperature relationships for recording medium

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