JPH11102116A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11102116A
JPH11102116A JP26133797A JP26133797A JPH11102116A JP H11102116 A JPH11102116 A JP H11102116A JP 26133797 A JP26133797 A JP 26133797A JP 26133797 A JP26133797 A JP 26133797A JP H11102116 A JPH11102116 A JP H11102116A
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JP
Japan
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toner
developing
amount
roll
developing roll
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Application number
JP26133797A
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English (en)
Inventor
Toru Miyasaka
徹 宮坂
Yoshinori Aono
義則 青野
Kazutomi Onishi
一臣 大西
Masahiko Saito
雅彦 斉藤
Tadashi Okano
岡野  正
Masaharu Takeya
正治 竹谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経時的な現像ロール上のトナー付着量・帯電量
の変化に対しても、画像濃度の変化などの画質低下を招
かない画像記録装置を提供する。 【解決手段】現像ロールによって感光体に供給されるト
ナー量が、十分な画像濃度を得るトナー量より多くなる
ように現像ロールの回転速度を設定するとともに、現像
時のトナー量が現像ロールによって感光体に供給される
トナー量より少なくなるように、現像バイアスを設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタやファク
シミリおよび複写機などに用いられる画像形成装置に係
わり、特に、現像ロール上にトナー薄層を形成した現像
装置を感光体などの静電潜像担持体に接触させて現像を
行うことで印写画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現像ロール上にトナー薄層を形成し、そ
れを感光体に接触させて現像を行う接触式一成分現像装
置では、一般に導電性ゴムなどの弾性を持った現像ロー
ルが用いられ、現像ロールの変形によって、感光体との
安定な接触を確保し、現像を行う。このとき、感光体と
現像ロール間の表面速度に、速度差を持たせる方が画像
濃度や画質が安定するために、一般に現像ロールの表面
速度を感光体の表面速度の1.5 〜2倍程度に設定する
のが一般的である。また、一成分現像はトナー薄層によ
る現像であるために、低現像バイアスで現像ロール上の
トナーが感光体上に移動するために、現像ロール上のト
ナーが全て感光体に移動する現像バイアスにするととも
に、現像ロール上に形成されるトナー薄層のトナー量を
一定値に保つことで、安定な画像濃度を得ている。(今
井力;電子写真学会誌,第30巻,第2号,1991な
ど参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、現像ロール上の
トナーを全て感光体に移す設定では、現像ロール上のト
ナー量が現像ロールの劣化などによって変化した場合、
現像後の画像濃度が変化する。特に、表面にブラスト処
理などを施した金属ロールを現像ロールとして用いる場
合などは、経時的に現像ロール表面の摩滅などにより、
現像ロール上のトナー量が低下し、画像濃度が低下する
傾向にある。また、現像時に現像ロール上に形成された
トナー層を、全て感光体に移行させて現像される場合、
べた画像などの連続現像時に、現像ロール上に形成され
るトナー薄層のトナー量が不安定になりやすい。このた
め、べた画像に現像ロールの回転回数に応じた濃度ムラ
などの画像欠陥が発生し易かった。
【0004】本発明の目的は、現像ロール上にトナー薄
層を形成し、それを感光体に接触させて現像を行う接触
式一成分現像装置において、経時的な濃度変動やべた画
像記録時の濃度むらの発生を抑制することで、より安定
高画質が画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、現像ロールの回転周速度が、感光体の表面速度より
速く設定するとともに、現像ロールによって感光体に供
給されるトナー量が、十分な画像濃度を得るトナー量よ
り多くなるように現像ロールの回転速度を設定する。ま
た、現像時のトナー量が現像ロールによって感光体に供
給されるトナー量より少なくなるように、現像バイアス
を設定する。さらに、現像ロールとして表面にブラスト
を施した金属ロールなどを用いる。
【0006】現像ロールにブラストを施した現像ロール
は、表面の粗さなどがブラスト条件などで制御できるた
めに、現像ロール表面に形成するトナー薄層のトナー量
が比較的安定にすることができる。
【0007】また、現像ロール上に形成されるトナー層
は、現像ロール上の摩滅やトナーの経時劣化により、ト
ナー付着量が低下するとともに帯電量が低下する。上記
構成では、現像ロールの回転周速度が、感光体の表面速
度より速く設定するとともに、現像ロールによって感光
体に供給されるトナー量が、十分な画像濃度を得るトナ
ー量より多くなるように現像ロールの回転速度を設定し
ている。さらに、現像時のトナー量が現像ロールによっ
て感光体に供給されるトナー量より少なくなるように、
現像バイアスを設定している。これによって、経時的に
現像ロール上トナー薄層のトナー付着量の減少したと
き、帯電量の低下によって現像ロール上トナーの感光体
への移行する割合が増加するために、実質的に感光体上
の静電潜像を現像するトナー量が安定になる。
【0008】上記設定では、べた画像現像時も現像ロー
ル上のトナーを全て感光体に移行させない現像バイアス
とすることで、べた記録後の現像ロール上トナー薄層の
トナー付着量を一回転で、安定に適正量に戻すことがで
きるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図9を用いて、本発明の
実施例を説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例を示す非磁性一
成分現像機の構成を示す図である。以下に、図1に示さ
れる現像機の動作について説明する。トナー格納室6に
は、現像に用いられるトナーが格納されている。装置を
薄型とするために、本実施例の現像装置は、格納室内に
3つの搬送羽根3,7,8を配置しており、それらの回
転で順次現像ロール側にトナーを搬送するように構成さ
れている。トナー格納室の前側に、必要以上にトナーが
偏らないように、トナー格納室内の後方の羽根は最前部
の羽根に比較して搬送力が小さくなるようにすることが
好ましい。本実施例では、トナー格納室の最前部羽根3
に対して、後方ほど回転速度が遅くなるようにしてい
る。また、最前部の羽根に比較して、羽根面積の小さい
送り羽根としている。
【0011】トナー格納室内6のトナー9は、これらの
羽根の回転によって現像ロール側に搬送される。現像ロ
ール側面上方には、トナー供給室12がある。トナー格
納室最前部まで搬送されたトナー9は、トナー格納室最
前部に配置された搬送羽根3で、供給室に搬送される。
供給室内には、導電性弾性発泡ロールからなる供給ロー
ル2が、配置されており、供給室内に供給されたトナー
を現像ロール1側に供給し押しつける。より安定に、現
像ロール1に供給するためには、数百ミクロンから数ミ
リ程度現像ロール1と接触した状態で、供給ロール2を
配置することが好ましい。供給室に供給されたトナー
は、供給ロール2の回転によって、現像ロール1側に押
しつけられ、供給室現像ロール側下方に配置されたシー
ト状部材14によって、現像ロールに押しつけられなが
らトナー回収室13側に漏れ出す。このときトナー9が
現像ロール1やシート部材14および供給ロール2など
との摩擦によって若干帯電するために、導電性部材から
なる現像ロール1表面に付着し、現像ロール1表面にト
ナー層を形成する。
【0012】この様にして現像ロール上に形成されたト
ナー層は、トナー回収室13内に設けられた規制ブレー
ド5で現像に適正なトナー層厚とトナー帯電量に規制さ
れる。現像時に必要な最終的なトナー薄層の帯電量や付
着量は、現像条件や装置条件および使用するトナー条件
によって異なるが、一般に付着量が0.1〜1.5mg/cm
2 ,帯電量が5〜40μC/gの範囲の値である。トナ
ー層の安定と記録画像濃度を考慮して設定した本実施例
のトナー薄層の帯電量は、約−23μC/gであり、付
着量0.55mg/cm2 であった。
【0013】トナー供給室12とトナー回収室13を分
離しているシート状部材14によって、規制ブレード通
過前の現像ロール表面に付着させるトナーの付着量は、
この最終的な目標付着量よりも十分多くなるようにしな
ければならない。また、帯電量は、最終的な目標帯電量
よりも小さくなるようにしなくてはならない。比較的低
い帯電量で多くのトナーを現像ロール1上に付着させる
ために、トナー供給室12とトナー回収室13を分離し
ているシート状部材14は、現像ロール下流側に配置し
た規制ブレード5に比べて低い圧力で接触させるととも
に、シート状部材14の平面部(腹の部分)を現像ロー
ル1に接触させる構成としている。
【0014】シート状部材14の圧力が、必要以上に高
いと形成されるトナー層が薄くなり、規制ブレードで適
正なトナー層が形成できなくなる。シート状部材14と
現像ロール1との接触圧力は、供給ロール2の供給能力
や使用するトナー材料の流動性および最終的な目標トナ
ー量によって異なるが、一般に約0.1〜50g/cm程
度が適正値となる。本実施例の現像機においては、最終
的に現像ロールに形成するトナー帯電量を−10〜−2
0μC/gとし、付着量を0.4〜0.8mg/cm2 とした
とき、規制ブレード圧力が約30〜80g/cmであるの
に対して、シート状部材の接触圧力を約1〜10g/cm
とすることで、規制ブレード前に帯電量として−1〜−
5μC/gとし、付着量として0.6〜1.5mg/cm2
度のトナー層を形成することができた。
【0015】また、シートの平面部ではなく角部(エッ
ジ部)が当たる構成では、形成されるトナー層がムラに
成りやすく、最終的な規制ブレード5で形成されたトナ
ー層の均一性が不安定に成りやすかった。安定した均一
トナー層を形成するためには、シート状部材14の平面
部で現像ロール1と接触させることが好ましい。
【0016】規制ブレード5による規制で残ったトナー
9は、トナー供給室下方に設けられたトナー回収室13
側に流れ落ちる。トナー回収室13には、回転攪拌部材
4が配置されており、回収経路内に回収されたトナーを
攪拌し、停滞や塊となるのを防止するとともに、トナー
格納室6側に掻き出し搬送を行う。これによって、トナ
ー回収室13内は常に空隙を維持し、規制ブレード5に
よって規制された残りのトナーが安定にトナー回収室1
3内に流れ込む様になっている。回収経路内のトナー
は、回転攪拌羽根4の回転によって、トナー格納室に順
次吐き出し戻される。
【0017】トナー格納室6内のトナーをトナー供給室
12側に搬送するためのトナー格納室内の羽根3は、前
記トナー回収室13の出口位置にもトナーを搬送し押し
込むように動作する。本発明の現像機では、トナー格納
室6の羽根3がトナー回収室内にトナーを押し込むタイ
ミングに合わせて、前記回転攪拌部材4の回転によるト
ナーのトナー格納室6への掻き出しが行われるように構
成されている。このため、トナー格納室6内の羽根の回
転によって、トナー回収室内に搬送されるトナーが抑制
され、トナー回収室内にトナーが逆流することが防止で
きる。
【0018】図1の本発明の現像機では、トナー格納室
6内の搬送羽根3とトナー回収室内13の回転攪拌部材
4の回転直径が3対1比率に構成されているとともに、
回転周期が1対3になるように構成されている。このた
め、本発明の実施例では、トナー格納室6内のトナー搬
送羽根3がトナー9をトナー回収室13出口側に搬送す
るタイミングに合わせて、トナー回収室13内のトナー
が回転攪拌部材4で押し出されるとともに、トナー搬送
羽根3が再びトナーをトナー回収室側に押し込むまで
に、回転攪拌部材4によって2回トナーをトナー回収室
13からトナー格納室6に搬送するように動作する。こ
れによって、より効率よくトナーをトナー格納室6に戻
すことができるとともに、トナー搬送羽根3によってト
ナーが回収室13側に入り込むのを抑制できる。
【0019】次に本発明の現像機を用いたカラー電子写
真装置の一実施例を示す。本発明の非磁性一成分現像装
置を適用すれば、感光体が下方から上方に移動する面に
現像機を配置できるため、電子写真装置全体の配置構成
にも制約が少なくなり、より有効な装置構成を実現でき
る。本来、非磁性一成分現像装置は、2成分現像装置よ
りも構成が簡単で小型化に有利である。
【0020】図2に本発明の現像機を用いた小型カラー
電子写真装置の構成の一実施例を示す。感光体ベルト1
0と中間転写体ドラム24を用いた方式のカラー電子写
真装置である。まず、図2の装置の印写プロセスについ
て簡単に説明する。帯電器で21一様に感光体10を帯
電した後、レーザ露光装置22で画像信号に従った露光
を行い、感光体10上に静電潜像を形成する。感光体1
0上に形成された静電潜像は、イエロートナーを内包し
た本発明の現像機11Yで現像する。現像後の画像は中
間転写体ドラム24に静電的に転写される。転写後の感
光体は、イレーズランプ19で照射し、静電潜像を消去
した後、ブレードクリーナ20で、残留トナーがクリー
ニングされる。クリーニング後の感光体10は、再び帯
電・露光されて感光体10上に、再び静電潜像が形成さ
れる感光体10上の静電潜像は、マゼンタトナーの内包
された本発明の現像機11Mで現像され、感光体上にマ
ゼンタ画像を形成する。現像する現像機は、感光体から
離接することで切り替えられる。感光体上のマゼンタ画
像は、イエロー画像に重ねて中間転写体24に転写され
る。続いて、同様のプロセスでシアンおよび黒画像を形
成し、中間転写体24上に順次重ね合わされる。4色の
画像が重ね終わった中間転写体ドラム24は、用紙カセ
ット23から搬送された用紙上に、一括静電転写27さ
れ、用紙上に4色画像を形成する。用紙上に画像を転写
した中間転写体ドラムは、クリーナ25で残留トナーが
クリーニングされる。画像転写が行われた用紙は、中間
転写体から除電器18によって除電剥離され、定着機2
6によって加熱され溶かされて、定着され最終画像とな
る。
【0021】本実施例で示した装置構成は、感光体ベル
ト10を用いその一面に現像機を積層配置することで、
簡単な構成で高密度実装を実現している。また、中間転
写体24を用いることで、用紙の搬送経路は急激な屈曲
などもなく、厚紙などへの記録も可能であり、モノクロ
の電子写真装置と同様の幅広い紙種に対応できる。さら
に、中間転写体の回転動作を安定化するために、中間転
写体ドラムを採用することで、感光体ベルト上に形成さ
れた各色画像を精度良く重ね合わせることが可能とな
り、高画質なフルカラー記録を実現できる。
【0022】本実施例で示した装置は、小型・高密度実
装及び高画質記録とともに、フェースダウン排紙や多用
紙対応などの使い勝手面も考慮したフルカラー電子写真
装置の一実施例である。本発明の現像装置を適用するこ
とで、この様により最適な構成を有する装置の実現も可
能となる。
【0023】図1や図2で説明した実施例の装置で、印
写画像を安定にするためには、現像時のトナー量を安定
にする必要がある。これらの実施例の構成では、ベルト
感光体を用いているために、現像ロールを弾性体にしな
くともベルトの撓みによって現像ロールと感光体の接触
を安定にできる。
【0024】現像ロールはゴムなどの弾性体よりも金属
などの剛性体にした方が、トナーを搬送する表面性を安
定に作りやすい。金属ロールでは、ブラスト処理を施す
ことで、比較的容易に任意の表面摩擦係数を有する現像
ロールを作成することができる。図1および図2に示し
た本実施例の装置では、アルミロールにガラスビーズブ
ラストを施すことで、表面に深さ数ミクロンの大きさ数
十ミクロン程度の均質な祖面を形成することで、現像ロ
ール上に適正なトナー付着量が得られる条件に設定して
いる。
【0025】しかしながら、現像ロールを金属にして
も、経時的にトナー現像ロール上のトナー付着量や帯電
量は、現像ロールの摩滅やトナーの表面処理剤の埋め込
みや離脱などのために低下する。図3および図4にトナ
ーの経時的帯電量および付着量変化を示す。記録ページ
数に応じて、帯電量および付着量が低下することがわか
る。
【0026】図5は、本実施例の装置で現像バイアスと
現像されるトナー量の関係を測定した結果である。現像
バイアスをある程度以上大きくすると現像ロール上のト
ナー層が全て感光体に移行するために、現像されるトナ
ー量が一定となる。この領域に設定することで、現像バ
イアスの影響を受けることなく、現像トナー量を安定に
することができる(図5中Aの位置)。
【0027】しかし、図4に示したように、現像ロール
上のトナー量は種々の理由により経時的に低下する。現
像ロール上のトナー量が低下すると現像されるトナー量
も低下し、経時的な画像濃度の低下を招くこととなる
(図5中破線A′の位置)。図6に経時的な印写画像の
画像濃度の低下を示す。
【0028】本発明における現像バイアスと現像トナー
量の関係を図7に示す。本発明では、現像域に供給され
るトナー量を、実際に現像に必要なトナー量よりも多く
設定するとともに、現像ロール上のトナーの全てが現像
時に感光体に移行しないような現像バイアスに設定する
ことで、適正な画像濃度が得られるように設定する。
(図7中Bの位置に現像バイアスを設定する。) このような位置に設定することで、経時的に帯電量や付
着量が低下したときの現像バイアスと現像トナー量の関
係を図7中破線で示す。図5の場合と異なり、同一現像
バイアスによる現像トナー量がほとんど変化しない。図
8に、本発明の設定における経時的な印写画像濃度の変
化を示す。図6の位置に設定した場合と異なり、比較的
安定な画像濃度を維持できている。
【0029】また、現像ロール上のトナーを全て感光体
に移らない条件に、初期現像バイアスを設定する本発明
の現像方法は、べた記録時の画像濃度安定性の点でも優
れていることがわかった。現像ロール上のトナーが全て
感光体に移動する条件(例えば、図5のA位置や図7の
C位置)に現像バイアスを設定した場合、べた画像記録
時に、濃度ムラが発生しやすかった。
【0030】これは、現像に費やされたトナー量を、現
像ロール1回転で完全に補充しきれなかったことによる
ものである。これに対して、本発明のように若干現像ロ
ール上に余剰トナーを残した現像バイアス設定(図7の
B位置)の場合、べた画像記録時も現像ロール上のトナ
ー付着量は安定に推移した。原因は明確ではないが、若
干のトナー層が残っていた方が、現像ロール上のトナー
層は安定確実に再生でき、これによる画像濃度ムラを抑
制できた。
【0031】図9は、現像ロールの回転速度と感光体に
移動現像するトナー量の関係を示したものである。現像
ロール上のトナーが全て感光体に移動すると仮定した場
合のトナー量は破線で示されている。現像ロールの回転
速度が速くなるに従って、現像域に供給されるトナー付
着量は直線的に増加することが予想される。図中実線
は、実際に測定した結果を示す。測定は十分高い現像バ
イアスで行ったために、現像ロール上トナーのほとんど
が感光体に移動現像し、破線に近い特性が得られた。し
かし、感光体と現像ロールの表面速度が等速となる位置
では、現像されるトナー量が低下している。これは、従
来から知られている事象であり、現像領域で現像ロール
と感光体のスリップを与えなければ安定に現像が行われ
ない。しかし、感光体と現像ロールの表面速度が等速と
なる位置以外では、現像ロール速度に応じて、現像領域
のトナー量を調整することができる。本実施例の構成で
は、現像ロールの表面速度と感光体の表面速度の比が
1.1〜1.2倍以上の領域で安定であった。これは、感
光体がベルトであるために、感光体と現像ロールの接触
が安定になりやすかったためと考えられる。ゴムなどの
弾性現像ロールでは、一般に現像ロールの表面速度と感
光体の表面速度の比が1.3 倍以上必要と考えられる。
また、速度差が大きすぎることは、トナーや現像機にか
かる負荷が大きくなることから、経時的な特性変化が大
きくなる。このことを考慮すると、周速比2倍以上の速
度差を与えることは、望ましくない。現実的には、この
範囲の速度差で、適切なトナー供給量が得られる現像機
条件に現像ブレードや現像ロールのブラスト条件、また
は使用するトナー特性などで調整しなければならない。
【0032】現像領域へのトナー供給量と現像バイアス
の調整量は、経時的なトナー帯電量付着量の変化に基づ
いて、決めるべきである。実験結果から、初期の帯電量
・付着量条件で、必要なトナー量の約20〜30%程度
多いトナーを現像領域に供給し、現像バイアスで適正現
像トナー量となる様に設定することが望ましいと思われ
る。
【0033】参考のため本実施例における設定を以下に
示す。初期帯電量約−23μC/gであり、付着量0.
55mg/cm2であり、経時的に帯電量約−15μC/g
であり、付着量0.45mg/cm2程度にまで低下する。現
像ロール周速を、感光体周速の1.8倍程度とすること
で、現像領域に供給されるトナー量は約1mg/cm2であ
る。初期の現像効率が80%となるような現像バイアス
に設定することで、感光体に移動するトナー量は、約
0.8mg/cm2 である。経時劣化後、付着量が0.45mg
/cm2 となるが、帯電量が約−15μC/g程度まで低
下すると、同一の現像バイアスでの現像効率が100%
近くなることから、感光体に移動するトナー量として、
約0.8mg/cm2 を維持することができた。
【0034】これらの設定値は、装置や材料特性により
異なるが、本発明のような設定値を選択することで、経
時的に安定な画質の得られる画像記録装置を提供するこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では現像ロー
ルやトナーの経時変化によるトナー帯電量・付着量の変
化に対して、現像時に感光体に移動する現像トナー量を
安定にすることができるために、経時的に安定な画質が
得られる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す非磁性一成分現像機の
構成を示す図である。
【図2】本発明の現像機を用いた小型カラー電子写真装
置の一例を示す図である。
【図3】現像ロール上トナー薄層の帯電量の経時的変化
の一例を示す図である。
【図4】現像ロール上トナー薄層の帯電量の経時的変化
の一例を示す図である。
【図5】現像バイアスと現像トナー量の関係を測定した
結果の一例を示す図である。
【図6】従来の設定条件(図5A)における印写画像濃
度の経時変化を示す図である。
【図7】本発明の現像バイアスと現像トナー量の関係を
示す図である。
【図8】本発明の設定条件時における印写画像濃度の経
時変化を示す図である。
【図9】現像ロールの回転速度と感光体に移動現像する
トナー量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…現像ロール、2…搬送ロール、3…格納室内第一搬
送羽根、4…回転攪拌羽根、5…規制ブレード、6…ト
ナー格納室、7…格納室内第二搬送羽根、8…格納室内
第三搬送羽根、9…トナー、10…感光体、11Y…現
像装置(イエロー)、11M…現像装置(マゼンタ)、
11C…現像装置(シアン)、11K…現像装置
(黒)、12…トナー供給室、13…トナー回収室、1
4…シート状部材、18…除電剥離装置、19…イレー
ズランプ、20…感光体クリーナ、21…帯電器、22
…露光装置、23…給紙カセット、24…中間転写体、
25…中間転写体クリーナ、26…定着装置、27…転
写装置、28…トナー循環経路、29…トナー供給搬送
経路、30…トナー戻し搬送経路。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅彦 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 岡野 正 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 竹谷 正治 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電した着色粉体であるトナーの薄層を表
    面に形成した現像ロールを、表面に静電潜像を形成した
    感光体などの静電潜像担持体上に接触させることで現像
    をする一成分現像装置を有する画像形成装置において、
    現像ロールの回転周速度が、感光体の表面速度より速く
    設定するとともに、現像ロールによって感光体に供給さ
    れるトナー量が、十分な画像濃度を得るトナー量より多
    くなるように現像ロールの回転速度が、設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一成分現像装置の現像ロー
    ルが表面にブラスとを施した金属ロールであることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一成分現像装置において、
    現像時のトナー量が現像ロールによって感光体に供給さ
    れるトナー量より少なくなるように、現像バイアスを設
    定することを特徴とした画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208235A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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JP2012208235A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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