JP3565213B2 - 電子写真装置 - Google Patents

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JP3565213B2 JP2002125183A JP2002125183A JP3565213B2 JP 3565213 B2 JP3565213 B2 JP 3565213B2 JP 2002125183 A JP2002125183 A JP 2002125183A JP 2002125183 A JP2002125183 A JP 2002125183A JP 3565213 B2 JP3565213 B2 JP 3565213B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ・ファクシミリ・複写機等に適用される電子写真装置の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の現像装置の構成を図6に示す。
【0003】
図6において、1は帯電したトナー薄層を形成するとともに、感光体にトナーを搬送する現像ロール、2は現像ロール1にトナーを搬送する搬送ロール、3はトナーを撹拌するとともに搬送ロールにトナーを搬送するトナー搬送羽根、5は現像ロール1上に付着するトナーの量を規制する規制ブレード、6はトナーを格納するトナー格納室、9はトナー、10は感光体である。
【0004】
従来の一成分方式の現像装置では、感光体10を上方から下方に移動する位置に配置するのが一般的であり、トナー薄層を形成した現像ロール1も感光体10と対向するように上方から下方に回転させて現像を行う構成となっている。
【0005】
トナー格納室6内のトナー9は、トナー搬送羽根3が回転することにより、搬送ロール2側に搬送される。搬送ロール2には、一般的に導電性または半導電性の発泡ロールなどが用いられる。また、搬送ロールに搬送されたトナー9は、搬送ロール2の回転で現像ロール1側に搬送される。そして、トナー9は現像ロール1上に設けられた規制ブレード5によってその量を規制されるとともに、規制ブレード5との摩擦によって帯電を行い、現像ロール1上に、帯電したトナー薄層を形成する。帯電したトナー薄層が形成された現像ロール1は、感光体10と接触または近接することで、感光体10上の静電潜像を現像する。
【0006】
特開平5−158345号公報には、この様なトナー薄層を形成した現像ロール1が感光体10と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う現像装置の構成について開示されている。その構成を図7に示す。なお、図中に付した番号は図6と同様である。
【0007】
図7において、この現像装置には、現像ロール1側にトナーを搬送する経路29と、ブレードで規制された残りのトナーをトナー格納室6側に戻し搬送する経路30とが形成され、トナー9が循環されるように構成されている。また、規制ブレード5部へのトナー供給を補助するように、供給ロール2が配置されている。
【0008】
また、これとは別に特開平5−158331号公報には、現像ロール1が感光体10と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行い、現像ロール1の上方となる位置に規制ブレード5を配置する構成が開示されている。そして、このように構成することにより、トナーが繰り返し規制ブレードの規制を受けることを少なくし、良質のトナーを現像に供給して高品質の画質を得るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図6における現像装置の構成では、規制ブレード5の下方に現像ロール1があるために、現像ロール1表面に位置する規制ブレード5の規制位置にトナーが安定して供給される。また、規制ブレード5の規制によって余剰となったトナーは規制ブレード上方の空間に逃げることができるとともに、図中矢印28で示された様なトナーの流動が発生し、余剰トナーは安定して、搬送ロール2側およびトナー格納室6側に戻され循環される。これによって、規制ブレード5への安定なトナー供給と余剰トナーの回収が達成され、トナー停滞や塊などの発生が防止される。
【0010】
これに対して、感光体が下方から上方に移動する位置に設ける場合の非磁性一成分現像装置では、トナー薄層を形成した現像ロール1も感光体10と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う必要がある。
【0011】
この場合、規制ブレード5を現像ロール1の下方に配置する必要があるために、現像ロール1表面の規制ブレード5規制位置にトナーを安定して供給することが難しい。さらに、この場合、規制ブレード5で規制された余剰トナーは、重力で現像ロール1下方に落下するために、現像装置内で図6の矢印28に示したようなトナーの循環経路を形成することが困難である。
【0012】
上記特開平5−158345号公報に記載の技術においては、供給経路の現像ロール側の開口部が、戻し回収経路側の開口部と接続されているため、すなわち供給経路側の部屋と回収経路側の部屋とが完全に分離されていないため、規制ブレード近傍に安定してトナーを供給すること、並びに規制ブレードで規制された余剰トナーを回収することを両立することが困難であった。このため、特開平5−158345号公報に記載の技術においては、規制ブレード部に安定してトナーを供給するためには、現像ロール表面に一定の力で接触した安定なトナー層と、規制されたトナーが安定して流れ出すことが可能な空隙を維持する必要がある。
【0013】
また、上記特開平5−158331号公報に記載の技術においては、現像ロール1の上方となる位置に規制ブレード5を配置すると、規制ブレードへのトナー供給及び回収経路が現像ロールの上方側に配置する必要が生じるために、現像機全体が厚く、大きくなるといった欠点があった。
【0014】
特開平5−158331号公報に記載の技術では、下方から上方に移動する感光体面を現像するために、トナー薄層を形成した現像ロールが感光体と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う現像機では、規制ブレードを現像ロールの側方または下方に配置する必要がある。
【0015】
しかし、規制ブレードを現像ロールの下方に配置した場合、現像ロール表面の規制ブレード規制位置にトナーを安定して供給することが難しい。規制ブレード付近にトナーを安定に供給するためには、規制ブレード近傍をトナーで満たす必要があるが、規制ブレード近傍にトナーが充満した状態では、規制ブレードによって規制された余剰トナーを逃がすことが難しく、トナー塊を生じやすい。逆に、規制ブレードで規制されたトナーが逃げやすくすると、規制ブレードが現像ロールの下方にあるために、規制ブレード近傍に安定にトナーを供給することが難しくなるために、規制ブレードによる安定なトナー薄層形成が難しくなる。
【0016】
これらの理由によって、一成分現像方式は、二成分現像機に比較して小型で構成が簡単であるにも関わらず、感光体が上方から下方に回転する限られた印写機構成でのみ系で適用されているのが実状である。しかし、感光体が下方から上方に回転する印写系でも安定に現像可能な一成分現像装置が実現できれば、装置の全体構成に対する制約も少なくなり、これによってより小型で安定した電子写真装置が提供可能となる。
【0017】
本発明の目的は、上記課題を解決し、トナー薄層を形成した現像ロールが感光体と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う一成分現像機において、安定なトナー層を形成可能な現像機構成を提供することである。さらに、本発明の目的は小型化が可能な一成分現像の配置上の制約を無くすことで、より小型で安定した電子写真装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために本発明では、現像ロールにトナーを供給するトナー供給室と規制ブレードで規制された余りトナーを回収するトナー回収室を設けると共に、トナー供給室とトナー回収室を現像ロールに接触するシート状部材で完全に分離するようにしている。また、トナー供給室とトナー回収室を分離する該シート状部材によって、供給室に供給されたトナーを現像ロール表面に押しつける。これにより、規制ブレードでトナー薄層を形成する前の現像ロール表面に比較的厚いトナー層を形成する。トナー供給室とトナー回収室を分離する該シート状部材によって現像ロール上に形成された比較的厚いトナー層は、トナー回収室内に設けられた規制ブレードでトナー薄層に規制される。規制後余剰したトナーは、回収室を経由して回収される。
【0019】
そして本発明によれば、現像ロールにトナーを供給するトナー供給室と規制ブレードで規制された余りトナーを回収するトナー回収室を設けると共に、トナー供給室とトナー回収室を現像ロールに接触するシート状部材で完全に分離するために、トナー供給室のトナー充填状態を高くするとともに、トナー回収室のトナー充填率を低くすることが可能となる。これによって、現像ロールへの安定したトナー供給とともに、回収経路のトナー空隙確保が可能となる。
【0020】
さらに、上記構成ではシート状部材で、規制ブレードで規制される前の現像ロール表面に比較的厚いトナー層を形成するため、規制ブレードが現像ロールの下方にある構成においても、安定した規制ブレードへのトナー供給が可能となる。
【0021】
また、規制ブレードによるトナー層の規制は、トナー充填率の低いトナー回収室内で行われるために、規制後の余剰トナーが安定して回収される。
【0022】
さらに、本発明では、トナー供給室に供給ローラを設けることで、トナー供給室側では高いトナー充填率を確保し現像ロールに、より安定してトナーを供給する構成としている。また、本発明では、トナー回収室側にも回収室のトナーを掻き出すことで、回収室内の空隙を確保する掻き出し手段を設ける構成としている。
【0023】
これらの理由により、トナー薄層を形成した現像ロールが感光体と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う一成分現像機において、安定なトナー層を形成可能な現像機構成を提供することができる。また、この現像機を適用することで小型化が可能な一成分現像の配置上の制約を無くすことができ、より小型で安定した電子写真装置を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
以下、本発明に係る一実施例を添付の図面を用いて説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例を示す非磁性一成分現像機の構成を示す図である。以下に、図1に示されるの現像機の動作について説明する。
【0026】
1は帯電したトナー薄層を形成するとともに、感光体にトナーを搬送する現像ロール、2は現像ロール1にトナーを搬送する搬送ロール、3、7及び8はトナーを撹拌するとともに搬送ロール側に順次トナーを搬送するトナー搬送羽根、4は、回収されたトナーを撹拌する回転撹拌部材、5は現像ロール1上に付着するトナーの量を規制する規制ブレード、6はトナーを格納するトナー格納室、9はトナー、10は感光体、12はトナー9を供給するトナー供給室、13はトナー9を回収するトナー回収室、14は現像ロール1の下方に接するように配置されたシート状部材である。
【0027】
図1において、トナー格納室6には、現像に用いられるトナー9が格納されている。本実施例では、装置を薄型とするために、トナー格納室6内に3つのトナー搬送羽根3,7,8を配置しており、それらの回転で順次現像ロール側にトナーを搬送するように構成されている。これらのトナー搬送羽根3,7,8は、トナー格納室6の前側に、必要以上にトナーが偏らないように、トナー格納室6内の後方のトナー搬送羽根8は、最前部のトナー搬送羽根3に比較して、トナー搬送力が小さくなるようにすることが好ましい。本実施例では、トナー格納室6の最前部のトナー搬送羽根3に対して、後方ほど回転速度が遅くなるように設定している。また、最前部のトナー搬送羽根3に比較して、後方ほど羽根面積の小さい送り羽根としている。トナー格納室内6のトナー9は、これらの羽根の回転によって現像ロール側に搬送される。
【0028】
現像ロール側面上方には、トナー供給室12がある。トナー格納室6の最前部まで搬送されたトナー9は、トナー格納室6の最前部に配置されたトナー搬送羽根3で、トナー供給室12に搬送される。トナー供給室12内には、導電性弾性発泡ロールからなる供給ロール2が、配置されており、トナー供給室12内に供給されたトナー9を現像ロール1側に供給し押しつける。より安定に、現像ロール1に供給するためには、数百ミクロンから数ミリ程度現像ロール1と接触した状態で、供給ロール2を配置することが好ましい。
【0029】
供給室に供給されたトナー9は、供給ロール2の回転によって、現像ロール1側に押しつけられ、供給室現像ロール側下方に配置されたシート状部材14によって、現像ロールに押しつけられながらトナー回収室13側に漏れ出す。このときトナー9が現像ロール1やシート部材14および供給ロール2などとの摩擦によって若干帯電するために、導電性部材からなる現像ロール1表面に付着し、現像ロール1表面にトナー層を形成する。
【0030】
この様にして現像ロール上に形成されたトナー層は、トナー回収室13内に設けられた規制ブレード5で現像に適正なトナー層厚とトナー帯電量に規制される。
【0031】
現像時に必要な最終的なトナー薄層の帯電量や付着量は、現像条件や装置条件および使用するトナー条件によって異なるが、一般に付着量が0.1〜1.5mg/cm2,帯電量が5〜40μC/gの範囲の値である。トナー供給室12とトナー回収室13を分離しているシート状部材14によって、規制ブレード通過前の現像ロール表面に付着させるトナーの付着量は、この最終的な目標付着量よりも十分多くなるようにしなければならない。また、帯電量は、最終的な目標帯電量よりも小さくなるようにしなくてはならない。比較的低い帯電量で多くのトナーを現像ロール1上に付着させるために、トナー供給室12とトナー回収室13を分離しているシート状部材14は、現像ロール下流側に配置した規制ブレード5に比べて低い圧力で接触させるとともに、シート状部材14の平面部(腹の部分)を現像ロール1に接触させる構成としている。
【0032】
シート状部材14の圧力が必要以上に高いと、形成されるトナー層が薄くなり、規制ブレード5で適正なトナー層が形成できなくなる。シート状部材14と現像ロール1との接触圧力は、供給ロール2の供給能力や使用するトナー材料の流動性および最終的な目標トナー量によって異なるが、一般に約0.1〜50g/cm程度の線圧力が適正値となる。本実施例の現像機においては、最終的に現像ロールに形成するトナー帯電量を10〜20μC/gとし、付着量を0.4〜0.8mg/cm2としたとき、規制ブレード線圧力が約30〜80g/cmであるのに対して、シート状部材の接触線圧力を約1〜10g/cmとすることで、規制ブレード前に帯電量として1〜5μC/gとし、付着量として0.6〜1.5mg/cm2程度のトナー層を形成することができた。
【0033】
また、シートの平面部ではなく角部(エッジ部)が当たる構成では、形成されるトナー層がムラに成りやすく、最終的な規制ブレード5で形成されたトナー層の均一性が不安定に成りやすかった。安定した均一トナー層を形成するためには、シート状部材14の平面部で現像ロール1と接触させることが好ましい。
【0034】
規制ブレード5による規制で残ったトナー9は、トナー供給室下方に設けられたトナー回収室13側に流れ落ちる。トナー回収室13には、回転攪拌部材4が配置されており、回収経路内に回収されたトナーを攪拌し、停滞や塊となるのを防止するとともに、トナー格納室6側に掻き出し搬送を行う。これによって、トナー回収室13内は常に空隙を維持し、規制ブレード5によって規制された残りのトナーが安定にトナー回収室13内に流れ込む様になっている。
【0035】
図2は、現像ロール1と規制ブレード5先端近傍およびシート状部材14の接触位置近傍の詳細を示す図である。シート状部材14で現像ロール1上に形成して搬送されるトナーが、規制ブレード5で規制されると、余ったトナーは図の矢印方向15に弾き戻されるように流れる。このときシート状部材14と規制ブレード5先端間の距離16が小さいと、シート状部材14の先端部に向かってトナーが弾き戻されるために、トナーがトナー回収室内13に落下せずシート部材14と規制ブレード5間で固まる現象が発生する。
【0036】
これを防止するためには、シート状部材14と規制ブレード5間に適正なギャップ距離16を設ける必要がある。トナーの流動性やプロセス速度などの影響も受けるが、本実施例の構成では、実験的には約1mm以上のギャップ距離が必要であった。現像ロール1上の規制ブレード5とシート状部材14の接触位置間の角度17に差があれば規制ブレード5で弾き戻されたトナーがシート状部材14の方向からずれる。現像ロール1上の規制ブレード5とシート状部材15の接触位置間の角度17を2〜3度以上設けることが必要である。
【0037】
この現象を防止する他の方策として、規制ブレード5先端部の形状を図3の様に鋭角にしたり流線型にする方策が考えられる。規制ブレード5先端部の強度やトナー流動がブレードの押し圧に影響を与えることなどから、この方策を適用するためには、十分な形状に対する吟味が必要である。基本的には、シート状部材14と規制ブレード5間のギャップ16および接触位置間角度の角度17を広く取ることが必要である。
【0038】
図4に図1の実施例における本発明の回転攪拌部材4の斜視図を示す。
【0039】
回転攪拌部材4は、図に示すように、攪拌部に回転中心に軸がない構成である。回転攪拌部材4に、回転中心を設けると回転中心軸を中心にトナーの付着堆積が発生し、羽根外周径を直径とする丸棒状のトナー軸に成長する欠陥が生じてしまう。このような状態になると、回転攪拌部材4の本来の機能である攪拌機能が得られなくなる。そこで、本発明では回転攪拌部材4は、中心軸のない図4のような構成とした。回転する羽根部の断面形状は、トナーの流動性などによって、適正化することが望ましい。回収経路内のトナーは、この回転攪拌部材の回転によって、トナー格納室6に順次吐き出し戻される。
【0040】
トナー格納室6内のトナーをトナー供給室12側に搬送するためのトナー格納室6内のトナー搬送羽根3は、前記トナー回収室13の出口位置にもトナーを搬送し押し込むように動作する。本発明の現像機では、トナー格納室6の羽根3がトナー回収室内にトナーを押し込むタイミングに合わせて、前記回転攪拌部材4の回転によるトナーのトナー格納室6への掻き出しが行われるように構成されている。このため、トナー格納室6内のトナー搬送羽根3の回転によって、トナー回収室13内に搬送されるトナー9が抑制され、トナー回収室13内にトナー9が逆流することが防止できる。
【0041】
図1の本発明の現像機では、トナー格納室6内のトナー搬送羽根3と、トナー回収室内13の回転攪拌部材4との回転直径の比率を3対1に構成しているとともに、回転周期が1対3になるように構成している。このため、本発明の実施例では、トナー格納室6内のトナー搬送羽根3がトナー9をトナー回収室13出口側に搬送するタイミングに合わせて、トナー回収室13内のトナーが回転攪拌部材4で押し出されるとともに、トナー搬送羽根3が再びトナー9をトナー回収室13側に押し込むまでに、回転攪拌部材4によって2回トナーをトナー回収室13からトナー格納室6に搬送するように動作する。これによって、より効率よくトナーをトナー格納室6に戻すことができるとともに、トナー搬送羽根3によってトナーが回収室13側に入り込むのを抑制できる。
[実施例2]
次に、本発明の現像機を用いたカラー電子写真装置の一実施例を示す。
【0042】
本発明の非磁性一成分現像装置を適用すれば、感光体が下方から上方に移動する面に現像機を配置できるため、電子写真装置全体の配置構成にも制約が少なくなり、より有効な装置構成を実現できる。本来、非磁性一成分現像装置は、2成分現像装置よりも構成が簡単で小型化に有利である。
【0043】
図5に本発明の現像機を用いた小型カラー電子写真装置の構成の一実施例を示す。図5は感光体ベルトと中間転写体ドラム24を用いた方式のカラー電子写真装置である。
【0044】
図5において、10aは感光ベルト、11Y,11M,11C,11Kはそれぞれイエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像,ブラック画像を転写する現像装置、18は画像転写を行った用紙を中間転写ドラムから除電剥離する除電器、19は感光ベルト表面に残留する電荷を除去するイレーズランプ、20は感光ベルト10a表面に残留するトナーを除去するブレードクリーナ、21は感光ベルトの表面を一様に帯電する帯電器、22は一様に帯電された感光ベルト10a表面を露光して該表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置、23は用紙を収納する用紙カセット、24は感光ベルト10aの表面に形成した複数のトナー像を完成し、該カラートナー像を用紙に転写する中間転写ドラム、25は中間転写ドラム24に残留するトナーを除去するクリーナ、26はドナー像が転写された用紙を加熱ローラと加圧ローラの間を通過させて該トナー像を該用紙に定着する定着器である。
【0045】
まず、図5の装置の印写プロセスについて簡単に説明する。帯電器で21一様に感光体10を帯電した後、レーザ露光装置22で画像信号に従った露光を行い、感光体10上に静電潜像を形成する。感光体ベルト10a上に形成された静電潜像は、イエロートナーを内包した本発明の現像機11Yで現像する。現像後の画像は中間転写体ドラム24に静電的に転写される。転写後の感光体10は、イレーズランプ19で照射し、静電潜像を消去した後、ブレードクリーナ20で、残留トナーがクリーニングされる。クリーニング後の感光ベルト10aは、再び帯電・露光されて感光ベルト10aa上に、再び静電潜像が形成される感光ベルト10a上の静電潜像は、マゼンタトナーの内包された本発明の現像機11Mで現像され、感光体上にマゼンタ画像を形成する。現像する現像機は、感光体10から離接することで切り替えられる。感光体上のマゼンタ画像は、イエロー画像に重ねて中間転写体24に転写される。続いて、同様のプロセスでシアンおよび黒画像を形成し、中間転写体24上に順次重ね合わされる。4色の画像が重ね終わった中間転写体ドラム24は、用紙カセット23から搬送された用紙上に、一括静電転写27され、用紙上に4色画像を形成する。用紙上に画像を転写した中間転写体ドラム24は、クリーナ25で残留トナーがクリーニングされる。画像転写が行われた用紙は、中間転写ドラム24から除電器18によって除電剥離され、定着機26によって加熱され溶かされて、定着され最終画像となる。
【0046】
本実施例で示した装置構成は、感光ベルト10aを用いその一面に現像機を積層配置することで、簡単な構成で高密度実装を実現している。また、中間転写体24を用いることで、用紙の搬送経路は急激な屈曲などもなく、厚紙などへの記録も可能であり、モノクロの電子写真装置と同様の幅広い紙種に対応できる。さらに、中間転写体の回転動作を安定化するために、中間転写体ドラムを採用することで、感光体ベルト上に形成された各色画像を精度良く重ね合わせることが可能となり、高画質なフルカラー記録を実現できる。
【0047】
本実施例で示した装置は、小型・高密度実装及び高画質記録とともに、フェースダウン排紙や多用紙対応などの使い勝手面も考慮したフルカラー電子写真装置の一実施例である。
【0048】
本実施例の現像装置を適用することにより、最適な構成を有する装置の実現も可能となる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、トナー薄層を形成した現像ロールが感光体と対向する位置で下方から上方に回転させて現像を行う一成分現像機において、安定なトナー層を形成可能な現像機構成を提供することができる。また、この現像機を適用することで小型化が可能な一成分現像の配置上の制約を無くすことができ、より小型で安定した電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す非磁性一成分現像機の構成を示す図である。
【図2】図1の実施例における規制ブレードとシート状部材付近の詳細を示す図である。
【図3】規制ブレードの他の構成を説明する図である。
【図4】図1の実施例における本発明の回転攪拌部材の斜視図を示す図である。
【図5】本発明の現像機を用いた小型カラー電子写真装置の一例を示す図である。
【図6】従来の非磁性一成分現像の一構成を示す図である。
【図7】従来の非磁性一成分現像の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…現像ロール、2…搬送ロール、3…搬送羽根、4…回転攪拌羽根、5…規制ブレード、6…トナー格納室、7…搬送羽根、8…搬送羽根、9…トナー、10…感光体、11Y…現像装置(イエロー)、11M…現像装置(マゼンタ)、11C…現像装置(シアン)、11K…現像装置(黒)、12…トナー供給室、13…トナー回収室、14…シート状部材、15…余剰トナー流れ方向、16…シート状部材と規制ブレード間のギャップ、17…シート状部材と規制ブレード間の角度、18…除電剥離装置、19…イレーズランプ、20…感光体ベルトクリーナ、21…帯電器、22…露光装置、23…用紙カセット、24…中間転写体ドラム、25…中間転写体クリーナ、26…定着器、27…転写、28…トナー循環経路、29…トナー供給搬送経路、30…トナー戻し搬送経路。

Claims (4)

  1. 下方から上方に向かって移動する感光体と、
    前記感光体上に静電潜像を形成する露光装置と、
    前記感光体上にトナーを付着し、トナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像を記録媒体に転写する転写部とを有し、
    前記現像装置は、非磁性一成分現像剤のトナーを格納するトナー格納室と、
    前記感光体と対向する位置で下方から上方に向けて回転し、前記トナーのトナー層を形成するトナー担持体と、前記トナー担持体に付着するトナー量を規制し、前記トナー担持体下方に配置された規制部材と、
    前記トナー担持体に接触して、前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給室と前記規制部材によって規制された余剰トナーを回収するトナー回収室とを、前記トナー供給室が前記トナー回収室の上方に位置するように分離する分離部材とを有する電子写真装置。
  2. 請求項1の電子写真装置において、
    前記トナー回収室は、前記規制部材によって規制された余剰トナーが落下できる高さに配置されている電子写真装置。
  3. 請求項2の電子写真装置において、
    前記トナー回収室に、落下してきたトナーを掻き出す掻き出し手段を設けた電子写真装置。
  4. 請求項1の電子写真装置において、
    異なる色のトナーを内包した複数の前記現像装置を有し、前記複数の現像装置によって前記感光体上に形成されたトナー像を順次転写し、カラー画像を形成するための中間転写体を有する電子写真装置。
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