JP2000000990A - サーマルヘッドの発熱量調整方法 - Google Patents

サーマルヘッドの発熱量調整方法

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JP2000000990A
JP2000000990A JP16800298A JP16800298A JP2000000990A JP 2000000990 A JP2000000990 A JP 2000000990A JP 16800298 A JP16800298 A JP 16800298A JP 16800298 A JP16800298 A JP 16800298A JP 2000000990 A JP2000000990 A JP 2000000990A
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sensor
heat
heating element
value
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Kazuaki Arimoto
一明 有本
Terumi Kuwata
照巳 桑田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整データを作成する時のインクシートや印
画用紙の特性ムラの影響を受けない印画発熱量調整方法
を提供する。 【解決手段】 この方法は、サーマルヘッド1の発熱体
の発熱を制御し、サーマルヘッド1に沿って熱量センサ
12を移動させ、熱量センサ12の位置情報を入力し、
この位置情報位置情報及び熱量センサ12からの入力に
基づいて、サーマルヘッド1の発熱体毎の発熱量を得
て、上記発熱体毎の発熱量と基準発熱量を比較し、当該
発熱体毎の発熱量を調整するための調整データを演算
し、上記発熱体毎の調整データを記録媒体に書き込む書
込むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーマルプリン
タ装置のサーマルヘッドの発熱量調整方法に関し、特
に、発熱体毎の発熱量を調整し、印画濃度ムラを抑える
サーマルヘッドの発熱量調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、サーマルプリンタ装置である。
図7において、1はサーマルヘッド、2はサーマルヘッ
ド1に対向して設けられたプラテン、3はサーマルヘッ
ド1とプラテン2に挟まれたインクシート、4はプラテ
ン2とインクシート3に挟まれた印画用紙、5はサーマ
ルヘッド1に印画データと制御信号を送るサーマルヘッ
ド制御部である。6はサーマルヘッド1の濃度補正デー
タを保持する補正データ記録部、7は補正データ記録部
に保持した濃度補正データを読み出す補正データ読み出
し部である。
【0003】サーマルヘッド1は、ラインサーマルヘッ
ドであり、1ミリメートル当たり12個程度の複数の発
熱体が、プラテン2の軸方向に一列に並んでいる(図示
せず)。そして、発熱体の並ぶ方向を主走査方向、印画
用紙の送る方向を副走査方向と呼ぶ。サーマルヘッド1
による印画時の濃度ムラは、印画データが同一濃度であ
っても、主走査方向に対して印画濃度が一定にならない
ことであり、発熱体のバラツキ等によって発生する。
【0004】図8は、従来のサーマルヘッドによる印画
時の濃度補正方法を説明する図である。図8において、
8は回転式のスキャナ(図示せず)のドラムであり、図
7に示すサーマルプリンタ装置でテスト印画した印画用
紙4が巻き付けられる。9は回転式のドラム8上をドラ
ム8の回転軸方向に移動し印画の濃度を読み込む画像読
み取り部、10は画像読み取り部9の信号を入力し、入
力信号に基づいてサーマルヘッド1に対する必要な補正
データを作成する補正データ作成部、11は補正データ
作成部10のデータを入力し補正データ記録部6に補正
データを書き込む補正データ書き込み部である。
【0005】次に動作について説明する。まず、図7に
示すサーマルプリンタ装置に、濃度補正をするサーマル
ヘッド1を装着する。ついで、濃度補正用のインクシー
ト3と、同じく濃度補正用の印画用紙4を装着する。補
正なしのデータを書き込んだ補正データ記録部6を補正
データ読み出し部7に装着し、サーマルヘッド制御部5
から濃度補正用の印画データをサーマルヘッド1へ送
る。サーマルヘッド1の発熱体は上記印画データに応じ
て発熱し、サーマルヘッド1に接したインクシート3に
塗布されたインクが溶融して印画用紙4に転写する。サ
ーマルヘッド制御部5は、同時にプラテン2を回転さ
せ、インクシート3と印画用紙4を送り、印画用紙4に
濃度補正用の印画を行う。
【0006】ここで、サーマルヘッド1の発熱体の抵抗
値がバラつくことによって、例えば発熱体の抵抗値が小
さいと、電流が多く流れ濃い印画となる。逆に発熱体の
抵抗値が大きいと、電流が少ないので薄い印画となり、
主走査方向に対して濃度ムラとなる。
【0007】次に濃度補正用の印画を行った印画用紙4
を図8に示すスキャナの回転式のドラム8に巻き付けて
固定し、画像読み取り部9にて印画の濃度をサーマルヘ
ッド1の発熱体毎に対応した濃度として補正データ作成
部10に読み込む。例えば、図9の濃度ムラ補正の説明
図(横軸は主走査方向(発熱体方向)、縦軸は印画濃度
である)に示すように、発熱体の抵抗値のバラツキ等が
原因で、濃度のバラツキが発生する。
【0008】濃度補正データ作成部10は、印画したと
きの濃度が、基準濃度となるように、補正データを作成
する。例えば、基準となる濃度と、サーマルヘッド1の
発熱体に対応して濃度データを減算し、その符号を逆に
して補正データとする。基準濃度が60で、測定した濃
度データが62であれば、この発熱体に対応した補正デ
ータは−2である。これをサーマルヘッド1の発熱体毎
に演算し、補正データを作成する。次に補正データ作成
部10は、補正データを補正データ書き込み部11に送
り、補正データ記録部6に補正データを書き込む。補正
データ記録部6には、サーマルヘッド1の各発熱体に対
応した濃度補正データが記録される。
【0009】次に補正データを使った印画を説明する。
図7に示した装置は、製品のプリンタと同一構成である
ので図7で説明する。上述の手順により補正データが作
成されたサーマルヘッド1と、その補正データを書き込
んだ補正データ記録部6とを図7のプリンタ(図示せ
ず)に実装する。サーマルヘッド制御部5は、サーマル
ヘッド1の各発熱体に対応した補正データを補正データ
記録部7から印画の都度読み込み演算して、サーマルヘ
ッド1へ送り、印画する。
【0010】ここで、例えば、補正データは、平均より
濃く印画する発熱体に対して濃度を薄くする値であり、
平均より薄く印画する発熱体に対して濃度を濃くする値
である。例えば、基準濃度60に対して濃度62で印画
する発熱体に対して、印画濃度60がある場合には、補
正データが−2である。そして、補正後の濃度は、図9
に示すように補正前の濃度に補正データを加算して基準
値に近い濃度になり、濃度ムラも低減する。ここでは印
画濃度60に補正データ−2を加算して、補正後の印画
濃度は58となる。すなわち、印画濃度58をサーマル
ヘッド1に送るとちょうど濃度60で印画する。これ
を、発熱体毎に、かつ印画データ毎に演算する。
【0011】補正によって、サーマルヘッド1の発熱体
は、発熱体毎に補正された濃度で発熱し、濃度ムラを抑
えて印画する。サーマルヘッド1の発熱体の抵抗値はバ
ラツキがあり、また発熱体の形状や発熱体の表面(ガラ
スグレーズ)の形状等によって、電気的に同じ時間通電
しても印画濃度にバラツキが発生して印画濃度ムラの原
因となるので、その印画濃度ムラを抑えるように印画す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
サーマルヘッドによる印画時の濃度補正方法は、補正デ
ータを作成する時のインクシート3や印画用紙4の特性
がバラつく影響を受けて、補正後も濃度ムラが発生す
る。そして、インクシート3や印画用紙4毎にその特性
がバラつくので、インクシート3や印画用紙4に起因す
る濃度ムラが濃度補正の誤差となるという問題があっ
た。したがって、サーマルヘッドに対するより高精度な
濃度補正をする際には、同一のサーマルヘッドに対して
複数回濃度補正を行いそれらの結果に基づいて最終的な
濃度補正値を決めなければならず、補正作業が煩雑とな
るという問題があった。
【0013】また、従来の方法による画像の読み取りで
は、直接発熱体の発熱量を測定していないので、印画用
紙4の伸び縮みや、ドラム8に固定する時の位置ずれな
どで、発熱体の位置決めにずれが生じてしまい、濃度を
補正する発熱体と補正するデータの間で位置的なズレが
発生しやすいをいう問題があった。
【0014】また、印画データを得るプリンタ装置の特
性、すなわちサーマルヘッドとプラテンの押し圧のバラ
ツキによって濃度ムラが発生してしまい、プリンタ装置
を変えると補正の特性を変えなければならないという問
題があった。
【0015】さらに、印画データを得るために、サーマ
ルヘッドを組立てて、補正のための印画データを得るプ
リンタに組み込むという手間が発生する。これは、補正
の印画データを得た後、サーマルヘッドを取り外して製
品に組み込まなければならす、作業の効率化を阻害して
いた。
【0016】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、容易かつ高精度にサーマルヘッ
ドの発熱量を調整できるサーマルヘッドの発熱量調整方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーマル
ヘッドの発熱量調整方法は、サーマルヘッドの発熱体の
発熱を制御する発熱制御ステップと、上記サーマルヘッ
ドに沿って熱量センサを移動させるセンサ移動ステップ
と、このセンサ移動ステップにおける上記熱量センサの
位置情報を入力する位置情報入力ステップと、この位置
情報入力ステップから入力した位置情報及び上記熱量セ
ンサからの入力に基づいて、上記サーマルヘッドの発熱
体毎の発熱量を得る発熱量検出ステップと、この熱量検
出ステップから入力された上記発熱体毎の発熱量と基準
発熱量を比較し、当該発熱体毎の発熱量を調整するため
の調整データを演算する演算ステップと、上記発熱体毎
の調整データを記録媒体に書き込む書込みステップとを
含むものである。
【0018】また、発熱制御ステップは、隣接する発熱
体を連続して発熱させないように制御し、センサ移動ス
テップは、隣接する発熱体を連続して読み込まないよう
に熱量センサを移動させるものである。また、発熱量検
出ステップは、所定の温度以上の温度の積分により発熱
量を得る。また、所定の温度は、インクシートの溶融開
始温度である。さらにまた、熱量センサは、赤外線を検
出して熱量に換算する赤外線センサーである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1について説明する。図1はこの発明の一実施
の形態に係るサーマルヘッドの発熱量を調整する装置の
概略を示す図である。図において、1はサーマルヘッ
ド、6はサーマルヘッド1の発熱体毎の濃度調整データ
を保持する調整データ記録部、11は調整データ記録部
6に濃度調整データを書込む調整データ書込み部、12
はサーマルヘッド1の発熱体上に位置し、発熱体毎に発
熱する熱量を計測する熱量センサ、13は熱量センサ1
2を保持し、熱量センサ12をサーマルヘッド1の発熱
体上に移動させるセンサ駆動部、14はセンサ駆動部1
3を制御し、かつサーマルヘッド1の発熱体の発熱を制
御するサーマルヘッド・センサ移動制御部、15は熱量
センサ12のデータを入力し、かつサーマルヘッド・セ
ンサ移動制御部からの熱量センサ12の位置のデータを
入力して、熱量センサ12のデータからサーマルヘッド
1の発熱体の発熱量を演算し、調整に必要な演算を行
い、調整データを作成し、調整データ書き込み部11に
調整データを出力する熱量計算・調整データ作成部であ
る。
【0020】次に動作について説明する。サーマルヘッ
ド・センサ移動制御部14からセンサ駆動部13に制御
信号を送り、熱量センサ12が測定するサーマルヘッド
1の発熱体上に移動する。ついで、サーマルヘッド・セ
ンサ移動制御部14からサーマルヘッド1に発熱データ
を送る。サーマルヘッド1の所定の発熱体が発熱し、熱
量センサ12で発熱量を測定する。熱量センサ12で測
定したデータと、サーマルヘッド・センサ移動制御部1
4にて制御される発熱体の位置データは、熱量計算・調
整データ作成部15に出力される。
【0021】サーマルヘッド・センサ移動制御部14
は、サーマルヘッド1にインクシート3や印画用紙4が
なくとも、発熱体が故障しない範囲で発熱を制御する。
サーマルヘッド1の発熱体の発熱量は、例えば、発熱量
を示す図2を参照して、発熱体の記録温度(縦軸)と時
間(横軸)の関係から、所定の温度(図ではTa℃)よ
り高い温度の部分を時間(時刻ta〜時刻tcの間の時
間)で積分して得る。この積分値は、図2では、斜線の
部分の面積に相当する。所定の温度は、精度の点から例
えば製品で使用するインクシートが溶融を開始する温度
とすることが好ましい。なお、図2において、発熱体へ
の通電開始時刻t0の温度はT0であり、時刻tbまで
通電され、このとき発熱体は最高温度Tbとなる。
【0022】熱量計算・調整データ作成部15は、サー
マルヘッド1の発熱体の発熱量を熱量センサ12からの
データと発熱時間から算出し、この算出した算出発熱量
と基準濃度に相当する基準発熱量とから、調整データを
作成する。例えば、基準発熱量が100、発熱量が10
4であったとすると、算出発熱量から基準発熱量を減算
し、符号を逆にして−4となる。これが調整データとな
る。次に調整データを調整データ記録部書き込み部11
に出力し、調整データ記録部6に記録する。
【0023】調整データを使った印画については従来例
と同様である。図3は、調整前のデータで印画した場合
の印画濃度と、本案で調整後の印画濃度の例を示す図で
ある。調整によって濃度のバラツキが減少している。
【0024】なお、熱量計算・調整データ作成部15に
て、熱量センサ12の出力を発熱時間で積分して発熱体
の発熱量を算出しているが、サーマルヘッド1の周囲温
度等を加味して熱量を算出してもよく、また転写する温
度と逆転写する温度の間を積分してもよい。
【0025】また、サーマルヘッド1の発熱体の温度を
一定にするように、サーマルヘッド・センサ移動制御部
14から駆動時間を可変してもよく、発熱体の温度が一
定になる駆動時間から発熱体のバラツキを算出してもよ
い。
【0026】また、調整データの作成は、算出発熱量か
ら基準発熱量を単純に引く例について説明したが、印画
時における濃度ムラを改善する演算であればよく、例え
ば調整テーブルを参照してもよく、また、その他の変換
テーブルを用いてもよい。さらに、サーマルヘッドの印
画の特性や、インクシート印画用紙の特性に対応した調
整を加味してもよい。
【0027】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて説明する。図4はこの発明の実施の形態2に係る
サーマルヘッドの発熱体の発熱順を説明する図である。
図4において、1A,1B,・・は発熱体、(1),(2),
(3),(4)・・は発熱体1A,1C,1E,1Gの発熱順
を示す。その他の構成は実施の形態1と同様であるので
その説明を省略する。ついで、動作について説明する。
サーマルヘッド1の発熱体上の熱量センサ12の移動を
制御するサーマルヘッド・センサ移動制御部14は、ま
ず発熱体1Aを発熱させ、発熱体1Aの発熱量を測定さ
せ、その後で、発熱体1Cを発熱させ、発熱体1Cの発
熱量を測定させ、以下同様に、隣接した発熱体を測定す
ることなく、サーマルヘッド1上の発熱体を飛び飛びに
発熱させ発熱量を測定させる。
【0028】一方、隣接した発熱体を順次発熱させる
と、測定する発熱体の近傍にある、測定以前に発熱した
部分に熱が残っており、発熱体の熱量を測定する際の誤
差になる。そこで、実施の形態2の構成では、サーマル
ヘッド1の隣接した発熱体を連続して熱量センサ12で
測定しない動作をサーマルヘッド・センサ移動制御部1
4にて行うので、誤差の影響がなく測定精度が高い。な
お、発熱体の飛び越し数が1の場合について説明したが
飛越し数は任意でよく、隣接しなければ良い。
【0029】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
ついて説明する。図5はこの発明の実施の形態3に係る
熱量センサを説明する図であり、熱量センサ12はサー
マルヘッド1の発熱体と非接触の構成である。図5にお
いて、12Aは非接触センサである赤外線熱量センサで
あり、赤外線を測定して熱量に換算する。12Bはスリ
ット、12Cはレンズである。その他の構成は、実施の
形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0030】発熱体は、例えば12個/ミリメートルと
小さなものが密に配置されているので、例えばレンズ1
2Cによって測定部分を拡大したり、スリット12Bに
よって測定に不要な部分をカットする構成とする。非接
触の赤外線熱量センサ12Aには、例えば、オプテッス
ク株式会社製のペン型非接触温度計PT-3Sを用いる。こ
のセンサ12Aは、測定した温度を電圧に変換して出力
するものであり、この信号を熱量計算・調整データ作成
部15へ入力する。この場合、熱量計算・調整データ作
成部15は、例えばA/Dコンバータを備えたパーソナ
ルコンピュータ等である。
【0031】以上のように非接触型のセンサを用いたの
で、発熱体毎の測定を短時間で精度良く行うことがで
き、かつ、サーマルヘッド1の表面を傷つける恐れがな
い。さらに、実施の形態2のように飛び飛びに発熱体の
発熱量を測定するとき、特に上述の効果が著しい。
【0032】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
ついて説明する。図6はこの発明の実施の形態4に係る
熱量センサを説明する図であり、熱量センサ12Dはサ
ーマルヘッド1の発熱体と接触する構成である。図6に
おいて、12Dは接触型センサである。接触型の熱量セ
ンサ12は、例えば、株式会社芝浦電子製作所製の微少
サーミスタPSB-S7を用いる。形状が小さく応答速度が早
いので、サーマルヘッド1の発熱体の熱量測定に適して
いる。その他の構成は実施の形態1と同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0033】以上のように接触型の熱量センサ12Dに
より構成したので、装置を廉価に構成できる。なお、熱
量センサ12Dが接触型なので、サーマルヘッド1の表
面を傷つけないように、熱量センサ12の移動の際、熱
量センサ13をサーマルヘッド1から離して移動する機
構(図示せず)を備えることが好ましい。
【0034】ところで上述の実施の形態では、サーマル
ヘッドの発熱量調整方法に利用する場合について述べた
が、その他プリンタ以外のサーマルヘッドの濃度調整に
も利用でき、また濃度調整以外にサーマルヘッドの特性
の検査や選別にも利用できることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】この発明に係るサーマルヘッドの発熱量
調整方法は、サーマルヘッドの発熱体の発熱を制御する
発熱制御ステップと、上記サーマルヘッドに沿って熱量
センサを移動させるセンサ移動ステップと、このセンサ
移動ステップにおける上記熱量センサの位置情報を入力
する位置情報入力ステップと、この位置情報入力ステッ
プから入力した位置情報及び上記熱量センサからの入力
に基づいて、上記サーマルヘッドの発熱体毎の発熱量を
得る発熱量検出ステップと、この熱量検出ステップから
入力された上記発熱体毎の発熱量と基準発熱量を比較
し、当該発熱体毎の発熱量を調整するための調整データ
を演算する演算ステップと、上記発熱体毎の調整データ
を記録媒体に書き込む書込みステップとを含むので、イ
ンクシート及び印画用紙による転写性の影響がなく、容
易かつ高精度にサーマルヘッドの発熱量を調整できる。
また、調整データを得る際に、印画しないので、調整デ
ータ作成のためのインクシートと印画用紙が不要とな
り、安価に調整データを得ることができる。また、サー
マルヘッドの調整データを得るプリンタに組み込み、取
り外して別の製品のプリンタに組み込むという作業が簡
素化され、作業の効率化に繋がる。また、印画用紙を介
すさずに、発熱体上から直接熱量を読み込むので、熱量
と発熱体の位置ズレが発生し難い。
【0036】また、発熱制御ステップは、隣接する発熱
体を連続して発熱させないように制御し、センサ移動ス
テップは、隣接する発熱体を連続して読み込まないよう
に熱量センサを移動させるので、さらに高精度にサーマ
ルヘッドの発熱量を調整できる。
【0037】また、発熱量検出ステップは、所定の温度
以上の温度の積分により発熱量を得るので、誤差を少な
くすることができ、高精度にサーマルヘッドの発熱量を
調整できる。
【0038】また、所定の温度は、インクシートの溶融
開始温度であるので、印画に則した発熱量の調整が可能
となり、高精度にサーマルヘッドの発熱量を調整でき
る。
【0039】さらにまた、熱量センサは、赤外線を検出
して熱量に換算する赤外線センサーであるので、発熱体
毎の測定を短時間で精度良く行うことができ、かつ、サ
ーマルヘッドの表面を傷つける恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係るサーマルヘッ
ドの発熱量を調整する装置の概略を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の発熱量を算出例を
示す図である。
【図3】 調整前のデータで印画した場合の印画濃度
と、本案で調整後の印画濃度の例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係るサーマルヘッ
ドの発熱体の発熱順を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る熱量センサを
説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形43に係る熱量センサを
説明する図である。
【図7】 従来の実施の形態のデータを採る方法を示す
図である。
【図8】 従来の実地の形態の調整データ作成を示す図
である。
【図9】 従来の実施の形態の濃度ムラ調整を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド、 2 プラテン、 3 イン
クシート、 4印画用紙、 5 サーマルヘッド制
御部、 6 調整データ記録部、 11 調整デー
タ書き込み部、 12 熱量センサ、 12A 赤
外線センサ、 12B スリット、 12C レン
ズ、 12D 接触型センサ、13 熱量センサ駆動
部、 14 サーマルヘッド・センサ移動制御部、1
5 熱量計算・調整データ作成部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの発熱体の発熱を制御す
    る発熱制御ステップと、 上記サーマルヘッドに沿って熱量センサを移動させるセ
    ンサ移動ステップと、このセンサ移動ステップにおける
    上記熱量センサの位置情報を入力する位置情報入力ステ
    ップと、 この位置情報入力ステップから入力した位置情報及び上
    記熱量センサからの入力に基づいて、上記サーマルヘッ
    ドの発熱体毎の発熱量を得る発熱量検出ステップと、 この熱量検出ステップから入力された上記発熱体毎の発
    熱量と基準発熱量を比較し、当該発熱体毎の発熱量を調
    整するための調整データを演算する演算ステップと、 上記発熱体毎の調整データを記録媒体に書き込む書込み
    ステップとを含むことを特徴とするサーマルヘッドの発
    熱量調整調整方法。
  2. 【請求項2】 発熱制御ステップは、隣接する発熱体を
    連続して発熱させないように制御し、 センサ移動ステップは、隣接する発熱体を連続して読み
    込まないように熱量センサを移動させることを特徴とす
    る請求項1項記載のサーマルヘッドの発熱量調整方法。
  3. 【請求項3】 発熱量検出ステップは、所定の温度以上
    の温度の積分により発熱量を得ることを特徴とする請求
    項1又は2記載のサーマルヘッドの発熱量調整方法。
  4. 【請求項4】 所定の温度は、インクシートの溶融開始
    温度であることを特徴とする請求項3記載のサーマルヘ
    ッドの発熱量調整方法。
  5. 【請求項5】 熱量センサは、赤外線を検出して熱量に
    換算する赤外線センサーであることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一項記載のサーマルヘッドの発熱量調
    整方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101251644B1 (ko) 2005-03-16 2013-04-05 소니 주식회사 서멀 헤드 프린터 및 서멀 헤드 프린터의 인화 방법

Cited By (1)

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KR101251644B1 (ko) 2005-03-16 2013-04-05 소니 주식회사 서멀 헤드 프린터 및 서멀 헤드 프린터의 인화 방법

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