JP2000000762A - ダイヤモンドドレッシングギヤ - Google Patents
ダイヤモンドドレッシングギヤInfo
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- JP2000000762A JP2000000762A JP10164538A JP16453898A JP2000000762A JP 2000000762 A JP2000000762 A JP 2000000762A JP 10164538 A JP10164538 A JP 10164538A JP 16453898 A JP16453898 A JP 16453898A JP 2000000762 A JP2000000762 A JP 2000000762A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ダイヤモンドドレッシングギヤの特に歯先部に
固着したダイヤモンド砥粒の切れ味を安定させて持続さ
せることができるようにするにより、成形、ドレッシン
グ寿命を延長したダイヤモンドドレッシングギヤを提
供。 【構成】本発明の第１発明は、ダイヤモンドドレッシン
グギヤ１の歯面部１Ｂに固着されたブロッキー形状のダ
イヤモンド砥粒３Ｂに比べ、コーナが鋭角にて構成され
ているアンギュラー形状のダイヤモンド砥粒３Ａを歯先
部１Ａに固着。本発明の第２発明は、歯先部１Ａのダイ
ヤモンド砥粒を２層以上の多層に固着。
固着したダイヤモンド砥粒の切れ味を安定させて持続さ
せることができるようにするにより、成形、ドレッシン
グ寿命を延長したダイヤモンドドレッシングギヤを提
供。 【構成】本発明の第１発明は、ダイヤモンドドレッシン
グギヤ１の歯面部１Ｂに固着されたブロッキー形状のダ
イヤモンド砥粒３Ｂに比べ、コーナが鋭角にて構成され
ているアンギュラー形状のダイヤモンド砥粒３Ａを歯先
部１Ａに固着。本発明の第２発明は、歯先部１Ａのダイ
ヤモンド砥粒を２層以上の多層に固着。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はダイヤモンドドレッ
シングギヤに関し、特に、歯先部に固着されたダイヤモ
ンド砥粒へのドレッシング抵抗を低減させることによ
り、又は、ダイヤモンド砥粒を２層以上の多層とするこ
とにより、ドレッシングギヤの持続性を高めたダイヤモ
ンドドレッシングギヤに関する。
シングギヤに関し、特に、歯先部に固着されたダイヤモ
ンド砥粒へのドレッシング抵抗を低減させることによ
り、又は、ダイヤモンド砥粒を２層以上の多層とするこ
とにより、ドレッシングギヤの持続性を高めたダイヤモ
ンドドレッシングギヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】ダイヤモンドドレッシングギヤはロ−タ
リドレッサ−の１つであり、たとえば図１の斜視図に示
す如く鋼材等からなる歯車形状の台金２の歯部にめっき
層を支持層としてダイヤモンド砥粒３が固着されてい
る。例えば特許第 2683313号に示すような従来のダイヤ
モンドドレッシングギヤでは、ドレッシング精度を高め
るために、コーナが鈍角で構成されたブロッキー形状の
ダイヤモンド砥粒が、砥粒の形状が揃っており精度が出
しやすいゆえに用いられている。そしてかかるダイヤモ
ンドドレッシングギヤ１は、図２に示す様な内歯車形状
砥石４の成形、ドレッシングに用いられるものであり、
ドレッシングギヤ１の歯先部１Ａによって砥石４の歯底
部４Ａを成形し、またドレッシングギヤ１の歯面部１Ｂ
によって砥石４の歯面部４Ｂの成形、ドレッシングが行
われる。
リドレッサ−の１つであり、たとえば図１の斜視図に示
す如く鋼材等からなる歯車形状の台金２の歯部にめっき
層を支持層としてダイヤモンド砥粒３が固着されてい
る。例えば特許第 2683313号に示すような従来のダイヤ
モンドドレッシングギヤでは、ドレッシング精度を高め
るために、コーナが鈍角で構成されたブロッキー形状の
ダイヤモンド砥粒が、砥粒の形状が揃っており精度が出
しやすいゆえに用いられている。そしてかかるダイヤモ
ンドドレッシングギヤ１は、図２に示す様な内歯車形状
砥石４の成形、ドレッシングに用いられるものであり、
ドレッシングギヤ１の歯先部１Ａによって砥石４の歯底
部４Ａを成形し、またドレッシングギヤ１の歯面部１Ｂ
によって砥石４の歯面部４Ｂの成形、ドレッシングが行
われる。
【０００３】該ドレッシング時における歯部のドレッシ
ング状況をみると、たとえば図３に示す様にドレッシン
グギヤ１の歯先部１Ａにおける砥石の被削深さ（ｔ）
は、歯面部１Ｂによる砥石の被削深さ（ｔ’＝ｔ・ｓｉ
ｎα）よりもかなり大きく、且つ砥石の成形およびドレ
ッシング時におけるギヤ歯先部１Ａと砥石歯底部４Ａと
の相対速度は、ギヤ歯面部１Ｂと砥石歯面部４Ｂとの相
対速度よりも小さいため、ドレッシングギヤ１の歯先部
１Ａにかかるドレッシング負担は歯面部１Ｂにかかるド
レッシング負担よりかなり大きい。そのため歯先部１Ａ
は早期に損傷を受け、ダイヤモンドドレッシングギヤの
寿命を決定づける最大の原因となっている。特許第 268
3313号では、歯面部に固着されたダイヤモンド砥粒より
も粒径の大きいダイヤモンド砥粒を歯先部に固着する
か、又は歯先面のダイヤモンド砥粒を支持するめっき層
を歯側側面のめっき層より肉厚に構成しかつ歯面部に固
着されたダイヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモ
ンド砥粒を歯先部に固着したものが提案されているが、
歯先部にかかるドレッシング負担を大きく減少すること
は出来なかった。
ング状況をみると、たとえば図３に示す様にドレッシン
グギヤ１の歯先部１Ａにおける砥石の被削深さ（ｔ）
は、歯面部１Ｂによる砥石の被削深さ（ｔ’＝ｔ・ｓｉ
ｎα）よりもかなり大きく、且つ砥石の成形およびドレ
ッシング時におけるギヤ歯先部１Ａと砥石歯底部４Ａと
の相対速度は、ギヤ歯面部１Ｂと砥石歯面部４Ｂとの相
対速度よりも小さいため、ドレッシングギヤ１の歯先部
１Ａにかかるドレッシング負担は歯面部１Ｂにかかるド
レッシング負担よりかなり大きい。そのため歯先部１Ａ
は早期に損傷を受け、ダイヤモンドドレッシングギヤの
寿命を決定づける最大の原因となっている。特許第 268
3313号では、歯面部に固着されたダイヤモンド砥粒より
も粒径の大きいダイヤモンド砥粒を歯先部に固着する
か、又は歯先面のダイヤモンド砥粒を支持するめっき層
を歯側側面のめっき層より肉厚に構成しかつ歯面部に固
着されたダイヤモンド砥粒よりも粒径の大きいダイヤモ
ンド砥粒を歯先部に固着したものが提案されているが、
歯先部にかかるドレッシング負担を大きく減少すること
は出来なかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の様な事情に着目してなされたものであって、ダイヤモ
ンドドレッシングギヤの特に歯先部に固着したダイヤモ
ンド砥粒の切れ味を安定させて持続させることができる
ようにすることにより、成形、ドレッシング寿命を延長
したダイヤモンドドレッシングギヤを提供することにあ
る。
の様な事情に着目してなされたものであって、ダイヤモ
ンドドレッシングギヤの特に歯先部に固着したダイヤモ
ンド砥粒の切れ味を安定させて持続させることができる
ようにすることにより、成形、ドレッシング寿命を延長
したダイヤモンドドレッシングギヤを提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明の第１発
明は、歯先部および歯面部にめっき層を支持層としてダ
イヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンドドレッ
シングギヤにおいて、歯面部に固着されたダイヤモンド
砥粒に比べ、コーナが鋭角にて構成されているアンギュ
ラー形状のダイヤモンド砥粒を歯先部に固着したことを
特徴とするダイヤモンドドレッシングギヤを提供するこ
とによって上述した従来技術の課題を解決した。本発明
の第２発明は、歯先部および歯面部にめっき層を支持層
としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモン
ドドレッシングギヤにおいて、歯先部のダイヤモンド砥
粒を２層以上の多層に固着したことを特徴とするダイヤ
モンドドレッシングギヤを提供することによって上述し
た従来技術の課題を解決した。
明は、歯先部および歯面部にめっき層を支持層としてダ
イヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンドドレッ
シングギヤにおいて、歯面部に固着されたダイヤモンド
砥粒に比べ、コーナが鋭角にて構成されているアンギュ
ラー形状のダイヤモンド砥粒を歯先部に固着したことを
特徴とするダイヤモンドドレッシングギヤを提供するこ
とによって上述した従来技術の課題を解決した。本発明
の第２発明は、歯先部および歯面部にめっき層を支持層
としてダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモン
ドドレッシングギヤにおいて、歯先部のダイヤモンド砥
粒を２層以上の多層に固着したことを特徴とするダイヤ
モンドドレッシングギヤを提供することによって上述し
た従来技術の課題を解決した。
【０００６】（作用）本発明の第１発明によると、アン
ギュラー形状のダイヤモンド砥粒は、砥粒の形状が揃っ
ていないが、コーナが鋭角にて構成されており切れ味が
よいので、歯先部のドレッシング抵抗の低減と耐摩耗性
を高め、ダイヤモンドドレッシングギヤの寿命延長に成
功した。本発明の第２発明によると、歯先部のダイヤモ
ンド砥粒を２層以上の多層に構成することで、砥粒が脱
落しても、下層にあった砥粒がドレッシングに関与し始
めるので、ドレッシング性能が落ちることなく使用し続
けることができる、従って単層に固着されたドレッシン
グギヤに比べ長寿命を実現することが可能となってい
る。
ギュラー形状のダイヤモンド砥粒は、砥粒の形状が揃っ
ていないが、コーナが鋭角にて構成されており切れ味が
よいので、歯先部のドレッシング抵抗の低減と耐摩耗性
を高め、ダイヤモンドドレッシングギヤの寿命延長に成
功した。本発明の第２発明によると、歯先部のダイヤモ
ンド砥粒を２層以上の多層に構成することで、砥粒が脱
落しても、下層にあった砥粒がドレッシングに関与し始
めるので、ドレッシング性能が落ちることなく使用し続
けることができる、従って単層に固着されたドレッシン
グギヤに比べ長寿命を実現することが可能となってい
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態のダ
イヤモンドドレッングギヤを例示する要部拡大断面説明
図である図４に示すように、ドレッシングギヤの歯先部
のダイヤモンド砥粒を２層以上の多層に構成し、ドレッ
シングギヤの歯先部の第１層には、歯面部に固着された
砥粒の形状が揃っており精度が出しやすいコーナが鈍角
で構成されたブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂに
比べ、砥粒の形状は揃っていないがコーナが鋭角にて構
成されているアンギュラー形状のダイヤモンド砥粒３Ａ
を固着した。そして、ドレッシングギヤの歯先部の第２
層には、ブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂを固着
したものである。アンギュラー形状のダイヤモンド砥粒
３Ａは説明の便宜上大きい揃った砥粒で示したが、実際
はダイヤモンド砥粒カタログに記載するアンギュラー形
状のダイヤモンド砥粒を使用しているので、砥粒の形状
はさまざまで揃っていない。
イヤモンドドレッングギヤを例示する要部拡大断面説明
図である図４に示すように、ドレッシングギヤの歯先部
のダイヤモンド砥粒を２層以上の多層に構成し、ドレッ
シングギヤの歯先部の第１層には、歯面部に固着された
砥粒の形状が揃っており精度が出しやすいコーナが鈍角
で構成されたブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂに
比べ、砥粒の形状は揃っていないがコーナが鋭角にて構
成されているアンギュラー形状のダイヤモンド砥粒３Ａ
を固着した。そして、ドレッシングギヤの歯先部の第２
層には、ブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂを固着
したものである。アンギュラー形状のダイヤモンド砥粒
３Ａは説明の便宜上大きい揃った砥粒で示したが、実際
はダイヤモンド砥粒カタログに記載するアンギュラー形
状のダイヤモンド砥粒を使用しているので、砥粒の形状
はさまざまで揃っていない。
【０００８】かかる構成によると、歯先部のダイヤモン
ド砥粒を２層以上の多層に構成することで、第１層のブ
ロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂが脱落しても、下
層にあった第２層のアンギュラー形状のダイヤモンド砥
粒３Ａがドレッシングに関与し始めるので、ドレッシン
グ性能が落ちることなく使用し続けることができる、従
って単層に固着されたドレッシングギヤに比べ長寿命を
実現することが可能となっている。また仮に第１層がな
いと仮定して歯先部が第２層のアンギュラー形状のダイ
ヤモンド砥粒３Ａのみで形成されているときも、コーナ
が鋭角にて構成されているアンギュラー形状のダイヤモ
ンド砥粒３Ａの切れ刃として作用する部分が鋭利なの
で、切れ味が良くなり、固着された各砥粒へのドレッシ
ング抵抗を下げることができる。更に砥粒形状が多面体
に近いので体積あたりの表面積が大きくなるので、各砥
粒の固着効果が高められることになり該ダイヤモンド砥
粒の早期の脱落も可及的に防止することができる。図４
に示す好ましい実施の形態のダイヤモンドドレッングギ
ヤでは、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以上の多層に
構成し、第１層のブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３
Ｂが脱落しても、歯先部の第２層にアンギュラー形状の
ダイヤモンド砥粒３Ａが固着されているので、砥粒の切
れ味が良く、歯先部のドレッシング抵抗の低減と耐摩耗
性を高め、更に各砥粒の固着効果が高められることにな
り該ダイヤモンド砥粒の早期の脱落も可及的に防止で
き、併せてダイヤモンドドレッシングギヤはより長寿命
となった。
ド砥粒を２層以上の多層に構成することで、第１層のブ
ロッキー形状のダイヤモンド砥粒３Ｂが脱落しても、下
層にあった第２層のアンギュラー形状のダイヤモンド砥
粒３Ａがドレッシングに関与し始めるので、ドレッシン
グ性能が落ちることなく使用し続けることができる、従
って単層に固着されたドレッシングギヤに比べ長寿命を
実現することが可能となっている。また仮に第１層がな
いと仮定して歯先部が第２層のアンギュラー形状のダイ
ヤモンド砥粒３Ａのみで形成されているときも、コーナ
が鋭角にて構成されているアンギュラー形状のダイヤモ
ンド砥粒３Ａの切れ刃として作用する部分が鋭利なの
で、切れ味が良くなり、固着された各砥粒へのドレッシ
ング抵抗を下げることができる。更に砥粒形状が多面体
に近いので体積あたりの表面積が大きくなるので、各砥
粒の固着効果が高められることになり該ダイヤモンド砥
粒の早期の脱落も可及的に防止することができる。図４
に示す好ましい実施の形態のダイヤモンドドレッングギ
ヤでは、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以上の多層に
構成し、第１層のブロッキー形状のダイヤモンド砥粒３
Ｂが脱落しても、歯先部の第２層にアンギュラー形状の
ダイヤモンド砥粒３Ａが固着されているので、砥粒の切
れ味が良く、歯先部のドレッシング抵抗の低減と耐摩耗
性を高め、更に各砥粒の固着効果が高められることにな
り該ダイヤモンド砥粒の早期の脱落も可及的に防止で
き、併せてダイヤモンドドレッシングギヤはより長寿命
となった。
【０００９】詳説すると、ダイヤモンドドレッシングギ
ヤを用いて砥石の成形、ドレッシング加工を行う際に
は、図１乃至図３で述べた如く、該ドレッシングギヤ１
の歯先部１Ａには砥石の歯底部４Ａを成形、ドレッシン
グすることにより大きな負荷が作用する。他方、該ドレ
ッシングギヤ１を用いて成形、ドレッシングされた砥石
４によって砥石の歯面部４Ｂ仕上げ加工を行う際には、
干渉無く滑らかな噛み合い運動を与えることが肝要であ
り、該砥石の歯底部４Ａと加工されるドレッシングギヤ
１の歯先部１Ａとの間に隙間を設ける必要がある。従っ
て砥石歯底部４Ａはドレッシングギヤ１の歯先部１Ａと
は接触せず逃げておれば良い。つまり、加工精度を高め
る上で最も重要となるのは、砥石の歯面部４Ｂをいかに
高精度に仕上げるかにあって、砥石の歯底部４Ａの成
形、ドレッシング精度は特に重要とはならない。換言す
ると、ダイヤモンドドレッシングギヤの精度が最も重要
になるのは歯面部の精度であって、歯先部については格
別の精度は要求されず、十分なドレッシング効率が確保
されていれば良い。そこで、こうした観点に立って、歯
面部のドレッシング精度を確保しつつ歯先部に固着され
たダイヤモンド砥粒のドレッシング効率を高めると共に
切れ味を安定して持続できる、ダイヤモンドドレッシン
グギヤを研究した結果、本発明は、ダイヤモンドドレッ
シングギヤの歯面部に固着された精度が出しやすいコー
ナが鈍角で構成されたブロッキー形状のダイヤモンド砥
粒に比べ、コーナが鋭角にて構成されているアンギュラ
ー形状のダイヤモンド砥粒を歯先部に固着したもの、あ
るいは更に、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以上の多
層に構成することにより、その目的を見事に達成したも
のである。
ヤを用いて砥石の成形、ドレッシング加工を行う際に
は、図１乃至図３で述べた如く、該ドレッシングギヤ１
の歯先部１Ａには砥石の歯底部４Ａを成形、ドレッシン
グすることにより大きな負荷が作用する。他方、該ドレ
ッシングギヤ１を用いて成形、ドレッシングされた砥石
４によって砥石の歯面部４Ｂ仕上げ加工を行う際には、
干渉無く滑らかな噛み合い運動を与えることが肝要であ
り、該砥石の歯底部４Ａと加工されるドレッシングギヤ
１の歯先部１Ａとの間に隙間を設ける必要がある。従っ
て砥石歯底部４Ａはドレッシングギヤ１の歯先部１Ａと
は接触せず逃げておれば良い。つまり、加工精度を高め
る上で最も重要となるのは、砥石の歯面部４Ｂをいかに
高精度に仕上げるかにあって、砥石の歯底部４Ａの成
形、ドレッシング精度は特に重要とはならない。換言す
ると、ダイヤモンドドレッシングギヤの精度が最も重要
になるのは歯面部の精度であって、歯先部については格
別の精度は要求されず、十分なドレッシング効率が確保
されていれば良い。そこで、こうした観点に立って、歯
面部のドレッシング精度を確保しつつ歯先部に固着され
たダイヤモンド砥粒のドレッシング効率を高めると共に
切れ味を安定して持続できる、ダイヤモンドドレッシン
グギヤを研究した結果、本発明は、ダイヤモンドドレッ
シングギヤの歯面部に固着された精度が出しやすいコー
ナが鈍角で構成されたブロッキー形状のダイヤモンド砥
粒に比べ、コーナが鋭角にて構成されているアンギュラ
ー形状のダイヤモンド砥粒を歯先部に固着したもの、あ
るいは更に、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以上の多
層に構成することにより、その目的を見事に達成したも
のである。
【００１０】
【発明の効果】本発明の第１発明によると、ドレッシン
グギヤの歯先部に固着されたアンギュラー形状のダイヤ
モンド砥粒は、ドレッシングギヤの歯面部に固着された
ダイヤモンド砥粒３Ｂに比べ、砥粒の形状が揃っていな
いが、砥粒の切れ刃として作用する部分が鋭利なので切
れ味が良くなり、固着された各砥粒へのドレッシング抵
抗を下げることができる。更に砥粒形状が多面体に近い
ので体積あたりの表面積が大きくなるので、各砥粒の固
着効果が高められることになり、該ダイヤモンド砥粒の
早期の脱落も可及的に防止することができる。本発明の
第２発明によると、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以
上の多層に構成することで、砥粒が脱落しても、下層に
あった砥粒がドレッシングに関与し始めるので、ドレッ
シング性能が落ちることなく使用し続けることができ
る、従って単層に固着されたドレッシングギヤに比べ長
寿命を実現することが可能となっている。
グギヤの歯先部に固着されたアンギュラー形状のダイヤ
モンド砥粒は、ドレッシングギヤの歯面部に固着された
ダイヤモンド砥粒３Ｂに比べ、砥粒の形状が揃っていな
いが、砥粒の切れ刃として作用する部分が鋭利なので切
れ味が良くなり、固着された各砥粒へのドレッシング抵
抗を下げることができる。更に砥粒形状が多面体に近い
ので体積あたりの表面積が大きくなるので、各砥粒の固
着効果が高められることになり、該ダイヤモンド砥粒の
早期の脱落も可及的に防止することができる。本発明の
第２発明によると、歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以
上の多層に構成することで、砥粒が脱落しても、下層に
あった砥粒がドレッシングに関与し始めるので、ドレッ
シング性能が落ちることなく使用し続けることができ
る、従って単層に固着されたドレッシングギヤに比べ長
寿命を実現することが可能となっている。
【図１】ダイヤモンドドレッシングギヤを例示する斜視
図である。
図である。
【図２】図１のダイヤモンドドレッシングギヤによって
成形、ドレッシング加工される砥石を例示する要部説明
図である。
成形、ドレッシング加工される砥石を例示する要部説明
図である。
【図３】図１のダイヤモンドドレッシングギヤを用いて
砥石をドレッシング加工するときの歯各部の研磨深さを
示す説明図である。
砥石をドレッシング加工するときの歯各部の研磨深さを
示す説明図である。
【図４】本発明の好ましい実施の形態のダイヤモンドド
レッングギヤを例示する要部拡大断面説明図である。
レッングギヤを例示する要部拡大断面説明図である。
１ ダイヤモンドドレッシングギヤ １Ａ ドレッシングギヤ歯先部 １Ｂ ドレッシングギヤ歯面部 ３ ダイヤモンド砥粒 ３Ａ アンギュラー形状のダイヤモンド砥粒 ３Ｂ ブロッキー形状のダイヤモンド砥粒 ４ 砥石 ４Ａ 砥石歯底部 ４Ｂ 砥石歯面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 豊 富山県富山市不二越本町一丁目１番１号 株式会社不二越内 Ｆターム(参考） 3C047 CC12 CC15 EE16 EE18
Claims (3)
- 【請求項１】歯先部および歯面部にめっき層を支持層と
してダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンド
ドレッシングギヤにおいて、歯面部に固着されたダイヤ
モンド砥粒に比べ、コーナが鋭角にて構成されているア
ンギュラー形状のダイヤモンド砥粒を歯先部に固着した
ことを特徴とするダイヤモンドドレッシングギヤ。 - 【請求項２】歯先部および歯面部にめっき層を支持層と
してダイヤモンド砥粒が固着された歯車状ダイヤモンド
ドレッシングギヤにおいて、歯先部のダイヤモンド砥粒
を２層以上の多層に固着したことを特徴とするダイヤモ
ンドドレッシングギヤ。 - 【請求項３】前記歯先部のダイヤモンド砥粒を２層以上
の多層に固着した歯車状ダイヤモンドドレッシングギヤ
において、前記歯先部の第１層にコーナが鋭角にて構成
されているアンギュラー形状のダイヤモンド砥粒を固着
し、前記歯先部の第２層にコーナが鈍角で構成されたブ
ロッキー形状のダイヤモンド砥粒を固着したことを特徴
とする請求項２記載のダイヤモンドドレッシングギヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10164538A JP2000000762A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | ダイヤモンドドレッシングギヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10164538A JP2000000762A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | ダイヤモンドドレッシングギヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000000762A true JP2000000762A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15795072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10164538A Pending JP2000000762A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | ダイヤモンドドレッシングギヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000000762A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002052473A (ja) * | 2000-08-15 | 2002-02-19 | Noritake Co Ltd | スリットカッタ付電着ホイール |
| JP2009056525A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Mitsubishi Materials Corp | ドレッシングギヤ |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10164538A patent/JP2000000762A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002052473A (ja) * | 2000-08-15 | 2002-02-19 | Noritake Co Ltd | スリットカッタ付電着ホイール |
| JP2009056525A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Mitsubishi Materials Corp | ドレッシングギヤ |
| JP4588058B2 (ja) * | 2007-08-30 | 2010-11-24 | 三菱マテリアル株式会社 | ドレッシングギヤ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021217 |