JP2000000107A - 締結具 - Google Patents

締結具

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JP2000000107A JP10168764A JP16876498A JP2000000107A JP 2000000107 A JP2000000107 A JP 2000000107A JP 10168764 A JP10168764 A JP 10168764A JP 16876498 A JP16876498 A JP 16876498A JP 2000000107 A JP2000000107 A JP 2000000107A
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nonwoven fabric
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hook
female
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Jun Sasaki
純 佐々木
Manabu Matsui
学 松井
Manabu Kaneda
学 金田
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係合力が高く毛羽立ちが少ない、メカニカル
ファスナーからなる締結具を提供すること。 【解決手段】 多数のフック部を有するメカニカルファ
スナーのオス材と、不織布から構成されるメカニカルフ
ァスナーのメス材とからなり、該オス材と該メス材とが
係合する締結具において、オス材1における多数のフッ
ク部3は、密度が100〜1000個/cm2 であり、
各フック部3の高さが300〜1500μmで且つフッ
ク幅が100〜500μmであり、上記メス材を構成す
る上記不織布は、坪量が20〜80g/m2 で、その構
成繊維の繊度が4〜15デニールである締結具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、係合力が高く、毛
羽立ちが少なく、繰り返し付け剥がし後の係合力低下が
防止された締結具に関する。また、本発明は、該締結具
を用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、メカニカルファスナーのオス材とメス材とからなる
締結具は、繰り返して付け剥がしすることが可能であ
り、また適度な係合力を有していることから、使い捨て
おむつ等の吸収性物品などの他、種々の分野において用
いられている。このようなメカニカルファスナーのメス
材としては、一般に、基材シート上に多数の繊維をルー
プ状又はアーチ状に編み込んでなる編物等が用いられて
いる。しかし、このような編物は、比較的硬い風合いを
有するため、基材に接着させた際に該基材の風合いを損
ない、また製造工程が複雑なために生産性が悪く、コス
トが高くなるという問題があった。
【0003】そこで、このような問題を解消すべく、片
面側においてニードルパンチ、スパンボンド、スパンレ
ース又は熱収縮などを利用してループを形成してなる不
織布が提案されている(特開平6−33359号公報、
特開平7−171011号公報、特開平7−31321
3号公報等)。しかし、従来提案されていた不織布は、
編物等と比較すると一般的に自由度(繊維の可動性)が
低くオス材が絡みにくいため、十分な係合力を得るのは
困難であった。自由度が高くするために繊維同士の接合
点強度を下げたスパンボンド等を用いたメス材も提案さ
れている。斯かるメス材は、係合力は十分であるが、毛
羽立ちが大きく、繰り返し剥離を行った際の係合力の低
下は著しく大きなものであり、また、生産性やコストの
問題も未だ十分に解決されていなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、係合力が高く毛
羽立ちが少ない、メカニカルファスナーからなる締結具
を提供することにある。また、本発明の目的は、繰り返
し係止・剥離させたときの係合力低下が防止された、メ
カニカルファスナーからなる締結具を提供することにあ
る。更に、本発明の目的は、生産性が高く、安価に製造
し得る、メカニカルファスナーからなる締結具を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メカニカ
ルファスナーのメス材として、特定の繊度を有する繊維
から構成され且つ特定の坪量を有する不織布を用いると
毛羽立ちが防止され、更に該メス材を、特定形状のフッ
ク部を特定の密度で有するオス材と組み合わせて用いる
ことにより係合力を高めることができ、上記目的が達成
されることを知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、多数のフック部を有するメカニカルファスナーのオ
ス材と、不織布から構成されるメカニカルファスナーの
メス材とからなり、該オス材と該メス材とが係合する締
結具において、上記オス材における多数の上記フック部
は、密度が100〜1000個/cm 2 であり、各フッ
ク部の高さが300〜1500μmで且つフック幅が1
00〜500μmであり、上記メス材を構成する上記不
織布は、坪量が20〜80g/m2 で、その構成繊維の
繊度が4〜15デニールである締結具を提供することに
より上記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の締結具は、多数のフック
部を有するメカニカルファスナーのオス材と、不織布か
ら構成されるメカニカルファスナーのメス材とからな
る。両者は、オス材におけるフック部が、メス材におけ
る繊維に係合することにより締結される。以下、斯かる
オス材およびメス材についてそれぞれ説明する。
【0008】先ず、オス材について図1を参照しながら
説明する。ここで、図1は、本発明の締結具におけるオ
ス材の一例を示す図であり、(a)は該オス材の要部拡
大斜視図、(b)は該オス材におけるフック部の縦断面
図である。
【0009】図1(a)及び(b)に示すように、オス
材1は、基材2と、該基材2の一面から起立した多数の
鈎状のフック部3とから構成されている。フック部3
は、基材2に連設した幹部4と、該幹部4の上部から側
方に張り出した張り出し部5とから構成されている。フ
ック部3は、基材2上に多列に且つ規則的に配列されて
おり、各列中におけるフック部3は、その張り出し部5
が同一方向を向いている。更に、フック部3は、各列毎
に張り出し部5の向きが互い違いになるように配列され
ている。
【0010】基材2上におけるフック部3の存在密度
は、オス材1の何れの領域においても100〜1000
個/cm2 であり、好ましくは100〜600個/cm
2 、特に好ましくは200〜500個/cm2 である。
フック部3の存在密度が100個/cm2 に満たないと
張り出し部5にかかる繊維の総数が少なくなり、十分な
係合力を得ることができず、1000個/cm2 を超え
るとフック部3がメス材中に入り込むことが困難とな
り、十分な係合力を得ることができなくなる。
【0011】図1(b)に示すように、各フック部3は
その高さHが300〜1500μmであり、好ましくは
320〜1000μm、特に好ましくは350〜600
μmである。高さHが300μmに満たないとフック部
が不織布中に十分に入り込めず、十分な係合力を得られ
ず、1500μmを超えると十分な係合力を得るには個
々のフック部の剛性を上げる必要が生じ、これは使用者
の肌に対する刺激を大きくすることにつながる。尚、フ
ック部3の高さHとは、図1(b)に示すように、基材
2の上面から、張り出し部5の下面までの距離を意味す
る。
【0012】また、図1(b)に示すように、各フック
部3はそのフック幅Dが100〜500μmであり、好
ましくは120〜400μm、特に好ましくは130〜
300μmである。フック幅Dが100μmに満たない
と張り出し部5にかかる繊維の総数が少なくなり、十分
な係合力を得ることができず、500μmを超えると、
メス材を構成する繊維と繊維の間にフック部3が入り込
むことが困難となり、十分な係合力を得られなくなる。
尚、フック部3のフック幅Dとは、図1(b)に示すよ
うに、幹部4から側方に張り出した張り出し部5の幅を
意味する。
【0013】このような特定形状のフック部を特定の密
度で有するオス材を、後述するメス材と組み合わせて用
いることにより、本発明の締結具は、係合力が高く毛羽
立ちが少ないものとなる。また、繰り返し付け剥がし後
の係合力低下が効果的に防止される。
【0014】本発明の締結具において用いられるオス材
としては、図1に示すものの他、図2及び図3に示すも
の等も用いることができる。図2(a)及び(b)に示
すオス材1は、多数のキノコ状のフック部3を有してい
る。また、図3(a)及び(b)に示すオス材1は、多
数のT字状ないしY字状のフック部3を有している。そ
して、これら何れのオス材においても、フック部3の存
在密度ならびに各フック部の高さH及びフック幅Dは上
述した範囲内となっている。但し、図1に示すオス材に
おけるフック部と異なり、これらの図に示されるオス材
におけるフック部は、張り出し部5が二方向以上あり、
メス材の構成繊維と二以上の方向からの係合が可能であ
ることから、その存在密度の算出においては、1個のフ
ック部を2個とみなして計算することとする。即ち、図
2及び図3に示すオス材1におけるフック部3は、該フ
ック部1個で、図1に示すオス材におけるフック部2個
と同等ないしそれ以上の係合性を有するものであること
から、特に好ましく用いられる。
【0015】次に、上述のオス材と組み合わせて用いら
れるメス材について説明する。該メス材は不織布から構
成されている。そして、該不織布を構成する繊維は、そ
の繊度が4〜15デニールである。従来この種のメス材
に用いられてきた不織布においては、オス材との係合性
を高めるために、その構成繊維として自由度の比較的高
い、繊度が1〜2デニール程度の細デニールのものが主
に用いられてきた。しかし、このような細デニールの繊
維から構成される不織布を用いてメカニカルファスナー
のメス材を構成すると、繊維同士の接合点強度が低いた
め毛羽立ちが多くなるという不都合がある。そこで、本
発明においては、このような不都合を解消すべく、従来
のものよりも太デニールの繊維から構成される不織布を
メス材として用いている。しかし、太デニールの繊維は
細デニールの繊維に比して繊維の自由度が低いことか
ら、太デニールの繊維から構成される不織布をメス材と
して用いると、オス材との係合性が低下しがちとなる
が、本発明においてはオス材として上述のものを用いる
ことにより、高い係合力が得られる。その結果、本発明
の締結具は、係合力が高く、毛羽立ちが少ないものとな
る。また、毛羽立ちが少ないことに起因して、繰り返し
付け剥がし後の係合力低下が効果的に防止される。更
に、上記メス材は、従来用いられてきた編物からなるメ
ス材に比して容易に製造し得ることから、生産性が高
く、安価に製造できるという利点もある。
【0016】上記不織布を構成する繊維の繊度について
更に説明すると、該繊度が4デニールに満たないとオス
材がメス材より剥離される際の毛羽立ちが大きくなり、
繰り返し付け剥がしを行ったときの係合力が小さくなっ
てしまい、15デニールを超えると繊維の自由度が低く
なるためにオス材がひっかかりにくくなり係合力が小さ
く、また生産性、工程性が悪くなってしまう。上記繊度
は、好ましくは5〜12デニール、更に好ましくは6〜
12デニールである。
【0017】また、上記不織布を構成する繊維は、その
主たる繊維同士の接合点強度が3cN以上であることが
好ましく、更に好ましくは5cN以上である。これは、
本発明に用いられる不織布をメカニカルファルナーのメ
ス材として用いた場合、オス材を剥離させるときに生じ
る各構成繊維の接合点の破壊及び毛羽立ち等を考慮して
のことである。本明細書において主たる構成繊維とは、
上記不織布を構成する繊維のうち最も使用割合の多いも
のを意味する。従って、上記不織布が単一種類の繊維か
ら構成されている場合は、上記接合点強度は、当該繊維
同士の接合点強度を意味し、二種以上の繊維から構成さ
れている場合は、最も使用割合の多い繊維同士を組み合
わせて測定される接合点強度を意味する。
【0018】上記接合点強度の測定方法を、図4を参照
しながら説明する。先ず、図4(a)に示すような、中
央部に正方形状の切り込み40が入れられた型紙41
に、2本の繊維42,42’を互いに直交させて且つ交
点が切り込み40の中央に位置するように載置し、接着
剤にて繊維42,42’を型紙41に接着固定する。次
いで、2本の繊維の交点を、不織布製造条件と同様の条
件下にて接合させる。この接合手段には、例えば接着剤
による接着や熱風による熱融着がある。次に型紙41を
図4(b)に示す点線に沿って切断し、各繊維の端部が
それぞれ接着された2つの正方形状の切片43,43’
を得る。そして、各切片43,43’をそれぞれ図4
(c)に示す方向に50mm/minの速度で引っ張っ
て上記交点の強力を測定し、測定された値を接合点強度
(cN)とする。
【0019】尚、上記不織布においては、その構成繊維
のすべてが上述の繊度および接合点強度を満たしている
ことが最も好ましいが、少なくとも、主たる構成繊維、
好ましくは50重量%以上を占める繊維、特に60重量
%以上を占める繊維が上述の繊度および接合点強度を満
たしていれば所望の効果が得られる。
【0020】上記不織布は、その坪量が20〜80g/
2 であり、好ましくは25〜70g/m2 、更に好ま
しくは30〜60g/m2 である。該坪量が20g/m
2 に満たないと上記オス材が係合し得る空間が十分に確
保されず、また該オス材を剥離させる際に不織布の破壊
が生じ、80g/m2 を超えるとメス材としての機能に
は問題はないが、不織布の生産性が悪くなり、コスト高
となってしまう。また、上記不織布の厚み(0.15g
/cm2 荷重下)は0.5〜2.0mm、特に1.0〜
2.0mmであることが好ましい。
【0021】上記不織布としては、上述の各条件を満た
すものであれば、その種類に特に制限はなく、例えばエ
アスルー不織布、スパンボンド不織布、ヒートロール不
織布、ケミカルボンド不織布等を用いることができる
が、特に、嵩高で繊維の自由度の高い不織布であるエア
スルー不織布を用いることが好ましい。
【0022】上記不織布の毛羽立ちを更に抑制するため
に、該不織布に対してエンボス処理等を行ってもよい。
【0023】上記不織布を構成する繊維としては、短繊
維ステープルファイバー、長繊維フィラメント等を用い
ることができる。また、芯鞘型やサイド・バイ・サイド
型の複合繊維等を用いることもできる。該繊維を構成す
る材料としては各種熱可塑性樹脂が用いられる。
【0024】特に、上記不織布の主たる構成繊維とし
て、芯鞘型の複合繊維を用いることが好ましく、とりわ
け同系列の樹脂成分からなる芯鞘型の複合繊維を用いる
ことが好ましい。本明細書において、同系列の樹脂成分
とは、鞘成分および芯成分それぞれを構成する樹脂成分
の化学的構造が互いに類似(即ち、主たる化学的構造が
一致)しており、相溶性の良い二種の樹脂または樹脂混
合物を意味する。この場合、芯成分と鞘成分との界面強
度が上記接合点強度より大きいことが望ましい。上記不
織布が2種以上の繊維にて構成されている場合には、主
たる構成繊維が斯かる同系列の樹脂成分からなる芯鞘型
の複合繊維であることが好ましく、特に該複合繊維の割
合が50重量%以上であることが好ましい。
【0025】芯成分と鞘成分との具体的な組み合わせと
しては、芯成分としてポリプロピレン(PP)を用い、
鞘成分として低融点PPを用いる組み合わせ、芯成分と
してポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、鞘
成分として低融点PETを用いた組み合わせ等が挙げら
れるが、これらに限られず本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で任意の組み合わせを用いることができる。
【0026】また、上記の樹脂成分には、樹脂混合物
(いわゆるブレンド物)も含まれる。従って、芯成分を
PETとし、鞘成分をPETを主成分とする樹脂混合物
としたり、芯成分をPPとし、鞘成分をPPを主成分と
する樹脂混合物とすることもできる。この際用いられる
PETを主成分とする樹脂混合物としては、PET10
0重量部にポリエチレン(PE)を100重量部以下の
割合で配合してなる樹脂混合物等が挙げられる。また、
PPを主成分とする樹脂混合物としては、プロピレンモ
ノマー100重量部に対し、エチレンモノマー2〜8重
量部を用いて重合してなる樹脂混合物等が挙げられる。
尚、上記複合繊維における芯成分と鞘成分との構成割合
(重量比)は、一般に20〜80:80〜20、特に3
0〜70:70〜30であることが好ましい。
【0027】上記の複合繊維における鞘成分の融点は、
芯成分の融点よりも10〜120℃低いことが好まし
い。例えば、芯成分の融点が125〜260℃であり、
鞘成分の融点はが90〜150℃であることが好まし
い。
【0028】上記複合繊維の具体例としては、芯成分が
融点150〜170℃のPPで、鞘成分が融点130〜
150℃(ただし、芯成分の融点よりも低い)の低融点
PPである芯鞘型複合繊維;芯成分が融点120〜14
0℃のPEで、鞘成分が融点90〜120℃のPEであ
る芯鞘型繊維;芯成分が融点250〜270℃のPET
で、鞘成分が融点70〜180℃の低融点PETである
芯鞘型繊維等が挙げられる。
【0029】次に、本発明の締結具の具体的な適用例
を、吸収性物品の一つとしての使い捨ておむつを例にと
り図5を参照しながら説明する。ここで、図5は、本発
明の締結具が適用された使い捨ておむつを示す斜視図で
ある。
【0030】図5に示す使い捨ておむつ10は、液透過
性の表面シート11と、液不透過性の裏面シート12
と、両シート間に介在されてなる液保持性の吸収体(図
示せず)とを具備してなり、背側部の左右両側縁部に止
着用のファスニングテープ14が配されている。また、
腹側部における裏面シート上に、該ファスニングテープ
14と止着可能なランディングテープ15が配されてい
る。ファスニングテープ14及びランディングテープ1
5は互いに止着することにより、使い捨ておむつ10に
おける止着手段として用いられ、該使い捨ておむつの着
用に際しては、図示されるように、ファスニングテープ
14がランディングテープ15上に止着する。そして、
ファスニングテープ14として、本発明の締結具におけ
る上記オス材が用いられ、ランディングテープ15とし
て上記メス材が用いられている。止着手段としてのファ
スニングテープ14及びランディングテープ15は、お
むつ10の着用中にファスニングテープ14がランディ
ングテープ15から剥がれない程度の止着力が要求さ
れ、更に繰り返し付け剥がしをしても止着力が低下しな
いことが要求されるところ、本発明の締結具は斯かる要
求をすべて十分に満たすことから、おむつ10における
止着手段として非常に好適なものとなる。尚、図5に示
す使い捨ておむつにおいては、ファスニングテープ14
として、本発明の締結具における上記メス材を用い、ラ
ンディングテープ15として上記オス材を用いてもよ
い。
【0031】以上、本発明の締結具をその好ましい実施
形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に制限
されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が可能である。例えば、本発明の締結具
におけるオス材のフック部の形状は上述したものに限ら
れず、種々の形状のものを用いることができる。また、
本発明の締結具は、上述の使い捨ておむつに適用される
他、二つの部材の締結が必要とされる用途、例えば、衣
類、靴類、玩具類および文房具類等に適用することもで
きる。
【0032】
【実施例】次に実施例により本発明の締結具を更に詳細
に説明すると共にその有効性を例証する。しかしなが
ら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限されるものでは
ない。
【0033】〔実施例1及び2並びに比較例1及び2〕
オス材として表1に示すものを用い、またメス材として
同表に示す芯鞘型複合繊維からなるエアスルー不織布を
用いて締結具をそれぞれ製造した。得られた締結具につ
いて初期および繰り返し付け剥がし後の係合力を測定
し、毛羽立ちの程度を評価した。その結果を表1に示
す。
【0034】<係合力の測定法>不織布を5cm×5c
mに裁断し、これを両面テープを用いてメリーズパンツ
〔商品名、花王(株)製の使い捨ておむつ〕の外層不織
布(裏面シート)上に貼り付けた。また、オス材を3c
m×3cmに裁断し、その裏面側を3cm×3cmの台
紙に貼り付け、更に該台紙上に該オス材と同じ大きさの
基材フィルムを貼り付けて、一方の端部側において、台
紙のみからなる部分が幅10mmで形成されてなるオス
材サンプルを作成した。次いで、このオス材サンプル
を、その一端部を10mm(台紙のみにより形成されて
いる部分を)残して上記不織布上に静置し、該オス材サ
ンプル上に1kgのローラーを1往復させて、該オス材
サンプルを該不織布に圧着させた。その後、上記一端部
を持って、オス材サンプルの長手方向と同じ方向に該オ
ス材サンプルを300mm/minで引っ張り、オス材
サンプルが不織布より剥離されるのに必要な力を測定し
た。同様の操作を10回繰り返し、その平均値を以て初
期係合力とした。繰り返し付け剥がし後の係合力は、上
記の操作を同じメス材サンプルにて10回繰り返し、最
後の10回目のみの測定値とした。尚、上記台紙及び上
記基材フィルムは、上記オス材を固定できるものであれ
ば任意である。
【0035】<毛羽立ちの評価法>繰り返し付け剥がし
後の係合力を測定した後、同不織布の表面を目視して、
その毛羽立ちを5段階にて評価した。 1;毛羽立ちなし 2;毛羽立ち小 3;毛羽立ち中 4;毛羽立ち大 5;不織布破壊
【0036】
【表1】
【0037】表1に示す結果から明らかなように、実施
例の締結具(本発明品)は、初期および繰り返し付け剥
がし後の係合力が何れも高く、しかも毛羽立ちの少ない
ものであることが判る。これに対して、比較例1の締結
具は初期係合力は高いものの繰り返し付け剥がし後には
係合力が約半分にまで低下し、しかも非常に毛羽立って
いることが判る。比較例2の締結具は毛羽立ちは少ない
ものの、初期係合力が極めて低く、また繰り返し付け剥
がしをすると係合力が低下することが判る。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
係合力が高く、毛羽立ちが少ない締結具が得られる。ま
た、本発明によれば、繰り返し付け剥がし後の係合力低
下が効果的に防止された締結具が得られる。更に、本発
明によれば、生産性が高く、安価に製造し得る締結具が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結具におけるオス材の一例を示す図
であり、(a)は該オス材の要部拡大斜視図、(b)は
該オス材におけるフック部の縦断面図である。
【図2】オス材の他の例を示す図(図1相当図)であ
る。
【図3】オス材の他の例を示す図(図1相当図)であ
る。
【図4】接合点強度の測定方法を示す図である。
【図5】本発明の締結具が適用された使い捨ておむつを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 オス材 2 基材 3 フック部 4 幹部 5 張り出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 学 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BD06 CB02 3B100 DA02 DA04 DB02 4C098 AA09 CE07 DD10 4L047 AA14 AA21 AA27 AB03 AB07 AB09 BA08 CA08 CA12 CA19 CB08 CC04 CC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のフック部を有するメカニカルファ
    スナーのオス材と、不織布から構成されるメカニカルフ
    ァスナーのメス材とからなり、該オス材と該メス材とが
    係合する締結具において、 上記オス材における多数の上記フック部は、密度が10
    0〜1000個/cm 2 であり、各フック部の高さが3
    00〜1500μmで且つフック幅が100〜500μ
    mであり、 上記メス材を構成する上記不織布は、坪量が20〜80
    g/m2 で、その構成繊維の繊度が4〜15デニールで
    ある締結具。
  2. 【請求項2】 上記不織布がエアスルー不織布である請
    求項1記載の締結具。
  3. 【請求項3】 上記不織布は、その主たる構成繊維が、
    同系列の樹脂成分からなる芯鞘型の複合繊維からなる請
    求項1又は2記載の締結具。
  4. 【請求項4】 上記不織布は、その主たる構成繊維同士
    の接合点強度が3cN以上である請求項1〜3の何れか
    に記載の締結具。
  5. 【請求項5】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
    裏面シートと、両シート間に介在されてなる液保持性の
    吸収体とを具備してなり、背側部の左右両側縁部に止着
    用のファスニングテープが配されていると共に腹側部に
    該ファスニングテープと止着可能なランディングテープ
    が配されている吸収性物品において、 上記ファスニングテープとして、多数のフック部を有す
    るメカニカルファスナーのオス材であって、多数の該フ
    ック部の密度が100〜1000個/cm2 であり、各
    フック部の高さが300〜1500μmで且つフック幅
    が100〜500μmであるオス材を用い、且つ上記ラ
    ンディングテープとして、不織布から構成されるメカニ
    カルファスナーのメス材であって、該不織布の坪量が2
    0〜80g/m2 で、その構成繊維の繊度が4〜15デ
    ニールであるメス材を用いるか、又は上記ファスニング
    テープとして上記メス材を用い且つ上記ランディングテ
    ープとして上記オス材を用いる吸収性物品。
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