JP2009520380A - コンテンツ管理システム - Google Patents

Abstract

放送局によるコンテンツの管理の自由度を高めたコンテンツ管理システムを提供する。放送局によるコンテンツの管理の自由度を高めたコンテンツ管理システムでは、クライアント側端末装置は、そのクライアント側端末装置を特定するための端末ＩＤを保持する端末ＩＤ取得部２７０１と、サーバ側端末装置の２次記憶部１３０７に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、放送局側システム１０１へ問合せるコピー許可問合せ部２７０２と、放送局側システム１０１によって転送が許可された場合に、サーバ側端末装置へ録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録するコピー処理部２７０３とを備える。

Description

本発明は、コンテンツを蓄積するとともに、蓄積されたコンテンツを再生する録画再生装置を備えたコンテンツ管理システムに関する。殊に、蓄積されたコンテンツを、変動する限られた録画再生装置の集合に制限してコピー・再生可能とするシステムに関する。

放送局から送信される放送波は、多種多様なコンテンツを含んでいる。コンテンツは、通常の番組で用いられる映像、音声の他に、データを含む場合がある。データの送信方法にはいくつかの方式があり、大別して時系列に送信する方式と、一定の間隔ごとに繰り返し送信する方式がある。前者の時系列に送信する方式では、例えば、時間経過に合わせて連続するデータを順次送信していく。大量のデータを長時間かけて送信する場合に適しているが、送信タイミングで受信しなかった場合は二度と受信できないという欠点がある。一方、後者の一定の間隔ごとに繰り返し送信する方式では、同じデータを一定の期間何度も繰り返し送信する。同一データを送信している期間内に、繰り返し送信されているデータのいずれかひとつを受信すればよいので、受信タイミングが限定されないというメリットがある。例えば、ＢＭＬに代表されるデータ放送や、ＤＳＭ−ＣＣデータカルーセルによるファイル送信がこの方式である。特に放送においては、受信者がいつ選局して受信を開始するかわからない。時系列に送信する方式では、受信開始が送信タイミングよりも遅れてしまって、データ取得に失敗した場合、二度と再取得できない。よって、放送波で映像、音声とともにアプリケーションプログラム等のデータを送信したい場合には、一定の間隔ごとに繰り返し送信される方式が好適である。

現在、上記のような方式で、映像、音声とアプリケーションプログラムとを含む放送波を受信し、アプリケーションプログラムを映像、音声と同期して実行するための仕様が策定され、運用されている。通常の映像、音声を見るだけでなく、送信されたアプリケーションプログラムを受信して端末に取り込み、それを実行して様々な付加機能を実現することができる。このようにアプリケーションプログラムを送信して端末に取り込む方法はダウンロードとも呼ばれている。例えば、ＤＶＢ−ＭＨＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ−Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｈｏｍｅ Ｐｌａｔｆｏｒｍ） ＥＴＳＩ ＥＳ ２０１ ８１２ Ｖ１．１．１（２００３−１２）仕様が欧州で策定され、既に仕様に準拠した運用が開始されている。また米国ではケーブル放送環境で同様の仕組みを提供するＯＣＡＰ（ＯｐｅｎＣａｂｌｅ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｌａｔｆｏｒｍ） ＯＣ−ＳＰ−ＯＣＡＰ１．０−Ｉ１４−０５０１１９仕様が策定されており、実際に運用開始予定である。これらの仕様では、アプリケーションプログラムがＪａｖａ（登録商標）言語で記述されている。端末上にはチューニングやグラフィックス表示のための様々なＡＰＩ（アプリケーションプログラミングインタフェース）が用意されており、ＪａｖａアプリケーションプログラムはＡＰＩを呼び出すことでそれらの機能を制御できる。

さらに、北米では、ＯＣＡＰ仕様にコンテンツの録画再生機能を追加するためのＯＣＡＰ−ＤＶＲ ＯＣ−ＳＰ−ＯＣＡＰ−ＤＶＲ−Ｉ０１−０４０５２４仕様を策定中である。これはケーブルテレビ放送として送出される映像、音声およびそれらと同期して実行されるＪａｖａアプリケーションプログラムをコンテンツとして録画し、さらに録画したコンテンツを放送波から直接再生する場合と同じように再生するものである。アプリケーションプログラムは、放送波からの直接再生と同様に映像、音声と同期をとって再生される。

また、ＯＣＡＰ−ＤＶＲでは、ハードディスクや半導体メモリ等へ録画したコンテンツのコピーや、録画したコンテンツを再生できる端末は、コンテンツを録画した端末に制限している。

一方、北米では、ＯＣＡＰ-ＤＶＲのホームネットワーク拡張規格が策定される動きにある(OCAP Home Networking Extension OC-SP-OCAP-HNEXT1.0-I01-050519)。これは、ＯＣＡＰ−ＤＶＲ規格等に従って録画したコンテンツを端末間にて共有して再生するといった内容を策定中である。

録画したコンテンツを端末間で共有して再生する端末においてコンテンツのコピーおよび再生を制御する技術は、例えば、特許文献１（特開２００２−１０１８９号公報）に開示されている。上記特許文献１に開示された技術は、コンテンツ自体に、コピー制御フラグあるいは再生制御フラグを重畳することで、コンテンツのコピー制御および再生制御を実現するものである。

上述したように、ＯＣＡＰ−ＤＶＲ規格等においては、ハードディスクや半導体メモリ等へ録画したコンテンツのコピーや、録画したコンテンツを再生できる端末は、コンテンツを録画した端末に制限している。

一方、ＯＣＡＰ−ＨＮ規格においては、録画したコンテンツを端末間にて共有して再生するといった内容を規定する動きにある。

しかし、コンテンツが無制限にコピーされることを防ぐために、今後の方向として、録画したコンテンツをある限られた機器においてのみコピー、再生可能な、しくみが必要であると考える。ある限られた機器とは、具体的には、ケーブルテレビに加入しているユーザが所有し、かつ放送局がコピー・再生を認める機器であると考える。ここでは、ＣａｂｌｅＣａｒｄ等の媒体や、ユーザによるパスワードの入力、など、ユーザの処理をなしにし、ユーザインターフェイスを向上すべきであると考える。さらに、ユーザの保持する機器は、固定ではなく、ユーザが新規機器を購入した際に変動するが、コンテンツがコピーを繰り返したあとに、ユーザの保持する機器が変更された場合であっても、ユーザが所有し、かつ放送局がコピー・再生を認める機器に限定したコンテンツのコピー・再生を実現できる必要があると考える。

例えば、コンテンツを放送局から受信した時点と、コンテンツをコピーする時点にて、ユーザが所有し放送局がコピーを認める機器が変更される場合がある。このような場合でも、コピーする時点での最新の、放送局がコピーを認める機器に限定したコンテンツのコピー・再生を実現できる必要があると考える。

このように、放送局と複数の端末からなる従来のコンテンツ管理装置は、ユーザによって操作が行われることや、コピー制御フラグあるいは再生制御フラグをコンテンツ自体に重畳することによって、コンテンツのコピーおよび再生を制限している。

しかしながら、上記従来のコンテンツ管理装置では、ユーザの操作に手間がかかってしまい、且つ放送局がコピーを自由に制御することができないという問題がある。

つまり、従来のユーザの処理を必要とする方法では、先述のとおり、ユーザインターフェイスの向上が得られない。また、コンテン自体にコピー制限をする方法では、放送局からのコピー許可の制御を行うことができず、また、機器の変更に対応できなかった。

そこで本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、ユーザインターフェイスを向上し、放送局によるコンテンツの管理の自由度を高めたコンテンツ管理システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理システムは、放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、前記サーバ側端末装置は、所定のチャンネルで放送されたコンテンツを、前記所定のチャンネルの識別子と対応付けて、録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け付けて、前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、前記クライアント側端末装置は、当該クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、前記サーバ側端末装置のコンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、前記放送局側装置へ問合せる問合せ手段と、前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備えることを特徴とする。

これにより、クライアント端末装置がサーバ側端末装置から録画コンテンツを取得するときには、放送局側装置による許可が必要となるため、放送局側装置によるコンテンツの管理の自由度を高めることができる。また、ユーザによる操作が不要となるため、ユーザインターフェイスの向上を図ることができる。つまり、放送局側装置でサーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの利用を制限することが可能となる。

また、前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、前記放送局側装置は、転送許可可能な端末装置を特定するための端末識別リストと、前記端末識別リストに含まれる端末識別情報に対応する端末装置が視聴できるチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストと、前記端末識別リストおよび前記チャンネル識別子リストを特定する端末グループ識別情報とを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、前記クライアント側端末装置からの要求に対し、転送の許可を発行する許可発行手段とを備え、前記クライアント側端末装置の問合せ手段は、前記問合せとともに、前記録画コンテンツのチャンネルの識別子と端末識別情報を前記放送局側装置へ送り、前記許可発行手段は、前記テーブル保持手段が保持する端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストと、受け取ったチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストとが同じ端末グループ識別情報で特定される場合に、前記クライアント側装置へ転送の許可を発行することを特徴としてもよい。

これにより、放送局側装置では、端末グループ管理テーブルに基づいて適切に転送の許可を発行することができる。

また、前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を保持し、前記クライアント側端末装置は、さらに、前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、前記保持したクループ施錠鍵情報を用いて前記録画コンテンツのコピーの制限を設定するグループ鍵施錠手段を備え、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定することを特徴としてもよい。

これにより、クライアント端末装置の端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を用いて録画コンテンツのコピー制限が設定されるため、クライアント端末装置の端末グループ識別情報と異なる端末グループ識別情報の端末装置が、クライアント端末装置の記録媒体に記録された録画コンテンツをコピーするのを防ぐことができる。

また、前記クライアント側端末装置は、さらに、前記記録媒体が可搬性の記録媒体であるか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段によって前記記録媒体が可搬性の記録媒体であると判定された場合、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記可搬性の記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定することを特徴としてもよい。

これにより、記録媒体が可搬性の記録媒体であれば、その記録媒体に記録される録画コンテンツに対してコピー制限が設定されるため、クライアント端末装置の端末グループ識別情報と異なる端末グループ識別情報の端末装置が、その可搬性の記録媒体に記録された録画コンテンツをコピーするのを防ぐことができる。

また、前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を保持し、前記クライアント側端末装置は、さらに、前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、前記放送局側装置より取得したグループ開錠鍵情報を用いて、前記可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除するグループ鍵開錠手段を備えることを特徴としてもよい。

これにより、グループ開錠鍵情報は、クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応しているため、その端末識別リストに含まれる端末識別情報を有する端末装置であれば、そのグループ開錠鍵情報を放送局側装置から取得して、可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除することができる。つまり、録画コンテンツのコピーの制限を解除することができる端末装置を、端末識別リストに含まれている端末識別情報を有する端末装置に限定することができる。その結果、ユーザの利便性を向上することができる。

上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理システムは、放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、前記サーバ側端末装置は、所定のチャンネルで放送されたコンテンツを、前記所定のチャンネルの識別子と対応付けて、録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、前記録画コンテンツの転送の許可を前記放送局側装置に問合せるサーバ側問合せ手段と、前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、前記クライアント側端末装置は、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備えることを特徴とする。

これにより、クライアント端末装置がサーバ側端末装置から録画コンテンツを取得するときには、放送局側装置による許可が必要となるため、放送局側装置によるコンテンツの管理の自由度を高めることができる。また、ユーザによる操作が不要となるため、ユーザインターフェイスの向上を図ることができる。つまり、放送局側装置でサーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの利用を制限することが可能となる。

上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理システムは、放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、前記サーバ側端末装置は、放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報を保持する第１の端末情報保持手段と、前記第１の端末識別情報に対応する第１のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第１のパスワード保持手段と、他の端末装置から送られたパスワード情報と、前記第１のパスワード保持手段が保持する第１のパスワード情報とを比較し、一致すれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、前記クライアント側端末装置は、前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報を保持する第２の端末情報保持手段と、前記第２の端末識別情報に対応する第２のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第２のパスワード保持手段と、前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記第２のパスワード保持手段で保持する第２のパスワードを前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備えることを特徴とする。

これにより、クライアント端末装置がサーバ側端末装置から録画コンテンツを取得するときには、クライアント端末装置およびサーバ側端末装置は放送局側装置から送信される共通のパスワード情報を必要とするため、放送局側装置によるコンテンツの管理の自由度を高めることができる。また、ユーザによる操作が不要となるため、ユーザインターフェイスの向上を図ることができる。つまり、放送局側装置でサーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの利用を制限することが可能となる。

また、前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、前記放送局側装置は、接続可能な端末装置を特定するための端末識別情報を含む端末識別リストと、前記端末識別リストを特定する端末グループ識別情報と、前記端末グループ識別情報に対応するパスワード情報とを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、前記端末装置からのパスワード情報の取得要求に対し、パスワード情報を発行するパスワード発行手段とを備え、前記クライアント側端末装置および前記サーバ側端末装置はそれぞれ、第１または第２のパスワード情報の取得要求とともに、第１または第２の端末情報保持手段が保持する第１または第２の端末識別情報を送り、前記パスワード発行手段は、前記端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するパスワード情報を発行し、前記パスワード情報は、前記端末グループ識別情報毎に異なることを特徴としてもよい。

これにより、サーバ側端末装置の端末グループ識別情報により特定される端末識別リストに含まれる端末識別情報を有する端末装置でなければ、サーバ側端末装置と共通のパスワード情報を取得することができないため、サーバ側端末装置の端末グループ識別情報と異なる端末グループ識別情報に属するクライアント側端末装置による録画コンテンツの不正な利用を防止することができる。

上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理システムは、放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、前記サーバ側端末装置は、放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記録しているコンテンツ記憶手段と、前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報を保持する第１の端末情報保持手段と、前記第１の端末識別情報を含む端末識別リストを前記放送局側装置から取得して保持する端末識別リスト保持手段と、他の端末装置から送られた端末識別情報と、前記端末識別リスト保持手段が保持する端末識別リストに含まれる端末識別情報とを比較し、一致する端末識別情報があれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、前記クライアント側端末装置は、前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報を保持する第２の端末情報保持手段と、前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記第２の端末情報保持手段で保持する第２の端末識別情報を前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備えることを特徴とする。

これにより、クライアント端末装置がサーバ側端末装置から録画コンテンツを取得するときには、クライアント端末装置の第２の端末識別情報およびサーバ側端末装置の第１の端末識別情報が、放送局側装置から送信される端末識別リストに含まれている必要があるため、放送局側装置によるコンテンツの管理の自由度を高めることができる。また、ユーザによる操作が不要となるため、ユーザインターフェイスの向上を図ることができる。つまり、放送局側装置でサーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの利用を制限することが可能となる。

なお、本発明は、上記コンテンツ管理システムだけでなく、そのシステムに備えられるクライアント側端末装置や、サーバ側端末装置、それらによってコンテンツを管理する方法、プログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。

［本願の背景技術に関する詳細情報］
２００５年１２月１９日に出願された、明細書と図面と請求項とを含む米国仮出願番号６０／７５１，３１４を本願に引用して援用する。

（実施の形態１）
以下に、本発明の第１の実施形態に係る装置および方法を、図面を参照しながら説明する。本発明は、任意の媒体で送受信されるコンテンツの録画および再生を対象としたものであるが、本実施例ではケーブルテレビ放送システムでの実施の形態を例にとって説明する。ケーブルテレビ放送システムでは、本発明の放送録画再生装置は一般的に端末装置と呼ばれる。

図１は、放送システムたるコンテンツ管理システムを構成する装置の関係を表したブロック図である。コンテンツ管理システムは、放送局側システム（放送局側装置）１０１および三個の端末装置Ａ１１１、端末装置Ｂ１１２、端末装置Ｃ１１３で構成される。放送局側システムと各端末装置間の結合１２１は、ケーブルシステムでは同軸ケーブルや光ファイバでの有線結合である。図１では、１つの放送局側システムに対して三つの端末装置が結合されているが、端末装置の数は任意である。

放送局側システム１０１は、複数の端末装置に対して映像・音声・データ放送用データ等の情報を放送信号に含めて送信する。放送信号は放送システムの運用既定や、放送システムが運用される国・地域の法律により定められた周波数帯域内の周波数を利用して伝送される。

本実施例のケーブルシステムでは、放送信号伝送に利用する周波数帯域は、そのデータの内容と伝送方向（上り、下り）ごとに分割して割り当てる。

図２は、周波数帯域の分割の一例を示す表である。周波数帯域は、Ｏｕｔ Ｏｆ Ｂａｎｄ（略称ＯＯＢ）とＩｎ−Ｂａｎｄの２種類に大別される。５〜１３０ＭＨｚがＯＯＢに割り当てられ、主に放送局側システム１０１と端末装置Ａ１１１、端末装置Ｂ１１２、端末装置Ｃ１１３間の上下双方向データのやり取りに使用される。１３０ＭＨｚ〜８６４ＭＨｚはＩｎ−Ｂａｎｄに割り当てられ、主として、映像・音声を含む下りのみの放送チャンネルに使用される。ＯＯＢではＱＰＳＫ変調方式が、Ｉｎ−ＢａｎｄはＱＡＭ６４またはＱＡＭ２５６変調方式が使用される。変調方式技術については、本発明に関与が薄い公知技術であるので、詳細な説明を省略する。

図３は、ＯＯＢ周波数帯域のさらに詳細な使用の一例である。７０ＭＨｚ〜７４ＭＨｚは放送局側システム１０１からの下りデータ送信に使用され、すべての端末装置Ａ１１１、端末装置Ｂ１１２、端末装置Ｃ１１３が、放送局側システム１０１から等しいデータを受け取ることになる。一方、１０．０ＭＨｚ〜１０．１ＭＨｚは端末装置Ａ１１１から放送局側システム１０１への上りデータ送信に使用され、１０．１ＭＨｚ〜１０．２ＭＨｚは端末装置Ｂ１１２から放送局側システム１０１への上りデータ送信に使用され、１０．２ＭＨｚ〜１０．３ＭＨｚは端末装置Ｃ１１３から放送局側システム１０１への上りデータ送信に使用される。これにより、各端末装置固有のデータを各端末装置Ａ１１１、端末装置Ｂ１１２、端末装置Ｃ１１３から放送局側システム１０１に独立して送信することができる。

図４は、Ｉｎ−Ｂａｎｄの周波数帯に対する使用の一例である。１５０〜１５６ＭＨｚと１５６〜１６２ＭＨｚはそれぞれテレビチャンネル１とテレビチャンネル２に割り当てられ、以降、６ＭＨｚ間隔でテレビチャンネルが割り当てられている。３１０ＭＨｚ以降は、１ＭＨｚ単位でラジオチャンネルに割り当てられている。これらの各チャンネルはアナログ放送として使用してもディジタル放送として使用してもよい。ディジタル放送の場合は、ＭＰＥＧ２仕様にもとづいたＴＳパケット形式で伝送され、音声や映像に加え、各種データ放送用データやＥＰＧを構成するための番組編成情報も送信することができる。

放送局側システム１０１は、以上に説明した周波数帯域を利用して端末装置に適切な放送信号を送信するため、ＱＰＳＫ変調部やＱＡＭ変調部等をもつ。また、端末装置からのデータを受信するため、ＱＰＳＫ復調器をもつ。また、放送局側システム１０１は、これら変調部および復調部に関連する様々な機器をもつと考えられる。しかし、本発明は主として端末装置に関わるので、詳細な説明を省略する。

一方、端末装置Ａ１１１、端末装置Ｂ１１２、端末装置Ｃ１１３は、放送局側システム１０１からの放送信号を受信し再生するために、ＱＡＭ復調部やＱＰＳＫ復調部を持つ。また、放送局側システム１０１に対して、各端末装置固有のデータを送信するためにＱＰＳＫ変調部を持つ。本発明では、端末装置は放送録画再生装置であり、その詳細な構成は後述する。

放送局側システム１０１は、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームを変調して放送信号に含めて伝送する。端末装置は放送信号を受信し、復調してＭＰＥＧ２トランスポートストリームを再現し、その中から必要な情報を抽出して用いる。端末装置に存在するデバイスの機能と接続の構成を説明するため、まずＭＰＥＧ２トランスポートストリームの構成を簡単に述べる。

図５はＴＳパケットの構成を表す図である。ＴＳパケット５００は１８８バイトの長さを持ち、ヘッダ５０１、アダプテーションフィールド５０２、ペイロード５０３からなる。ヘッダ５０１はＴＳパケットの制御情報を保持する。４バイトの長さを持ち、５０４で表される構成をとる。この中に“Ｐａｃｋｅｔ ＩＤ（以下ＰＩＤ）”と記述されるフィールドを持ち、このＰＩＤの値によって、ＴＳパケットの識別を行う。アダプテーションフィールド５０２は時刻情報等の付加的な情報を保持する。アダプテーションフィールド５０２の存在は必須ではなく、存在しない場合もある。ペイロード５０３は映像・音声やデータ放送用データ等、ＴＳパケットが伝送する情報を保持する。

図６は、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの模式図である。ＴＳパケットはそのペイロードに映像や音声、データ放送用のデータ等様々な情報を保持する。ＴＳパケット６０１およびＴＳパケット６０３はヘッダにＰＩＤ１００を保持し、ペイロードに映像１に関する情報を保持する。ＴＳパケット６０２およびＴＳパケット６０５はヘッダにＰＩＤ２００を保持し、ペイロードにデータ１に関する情報を保持する。ＴＳパケット６０４はヘッダにＰＩＤ３００を保持し、ペイロードに音声１に関する情報を保持する。このように様々な種類のデータをペイロードに保持したＴＳパケットを混合して一連のシーケンスとして送出することを多重と呼ぶ。ＭＰＥＧ２トランスポートストリーム６００はＴＳパケット６０１〜６０５を多重した構成の一例である。

同一ＰＩＤをもつＴＳパケットは同一種類の情報を保持する。そのため、端末装置は多重されたＴＳパケットを受信して、各ＴＳパケットが保持する情報をＰＩＤごとに抽出することで、映像・音声を再現したり、番組編成情報等のデータを再現したりできる。図６においては、ＴＳパケット６０１およびＴＳパケット６０３は共に映像１に関する情報を伝送し、またＴＳパケット６０２およびＴＳパケット６０５は共にデータ１に関する情報を伝送する。

ここで、ペイロードに内包される各種データの形式について説明する。
映像および音声は、ＰＥＳ（Ｐａｃｋｅｔｉｚｅｄ Ｅｌｅｍｅｎｔａｒｙ Ｓｔｒｅａｍ）パケットと呼ばれる形式で表現される。ＰＥＳパケットはある時間帯の映像情報または音声情報を含み、放送録画再生装置は、ＰＥＳパケットを受信することで、そのＰＥＳパケットが内包する映像・音声情報を画面・スピーカに出力することができる。放送局がＰＥＳパケットを途切れなく伝送することで、放送録画再生装置は、映像・音声を途切れなく再生し続けることが可能となる。ＰＥＳパケットは、実際に伝送される際、一つのＴＳパケットのペイロードよりも大きいサイズをもつ場合は分割されて複数のＴＳパケットのペイロードに格納される。

図７は、ＰＥＳパケットを伝送する際の分割例を表す。ＰＥＳパケット７０１は一つのＴＳパケット内のペイロードに格納して伝送するには大きいため、ＰＥＳパケット分割Ａ７０２ａ、ＰＥＳパケット分割Ｂ７０２ｂ、ＰＥＳパケット分割Ｃ７０２ｃに分割され、同一ＰＩＤをもつ三つのＴＳパケット７０３〜７０５によって伝送される。実際には、映像や音声は、複数のＰＥＳパケットのペイロードに含まれるデータを結合して得られるエレメンタリストリーム（ＥＳ）として得られる。このエレメンタリストリームは、ＭＰＥＧ２ Ｖｉｄｅｏ規格やＭＰＥＧ１、２ Ａｕｄｉｏ規格で定義されるディジタル化映像、音声の形式になっている。

一方、番組編成情報やデータ放送用のデータ等の情報はＭＰＥＧ２セクションと呼ばれる形式を用いて表現される。ＭＰＥＧ２セクションは実際に伝送される際、一つのＴＳパケットのペイロードよりも大きいサイズをもつ場合は分割されて複数のＴＳパケットのペイロードに格納される。

図８は、ＭＰＥＧ２セクションを伝送する際の分割例を表す。ＭＰＥＧ２セクション８０１は一つのＴＳパケット内のペイロードに格納して伝送するには大きいため、セクション分割Ａ８０２ａ、セクション分割Ｂ８０２ｂ、セクション分割Ｃ８０２ｃに分割され、同一ＰＩＤをもつ三つのＴＳパケット８０３〜８０５によって伝送される。

図９は、ＭＰＥＧ２セクションの構造を表現する。ＭＰＥＧ２セクション９００はヘッダ９０１およびペイロード９０２から構成される。ヘッダ９０１はＭＰＥＧ２セクションの制御情報を保持する。その構成はヘッダ構成９０３によって表現される。ペイロード９０２はＭＰＥＧ２セクション９００が伝送するデータを保持する。ヘッダ構成９０３に存在するｔａｂｌｅ＿ｉｄはＭＰＥＧ２セクションの種類を表現し、さらにｔａｂｌｅ＿ｉｄ＿ｅｘｔｅｎｓｉｏｎはｔａｂｌｅ＿ｉｄが等しいＭＰＥＧ２セクション同士を区別する際に用いられる拡張識別子である。

図１０は、ＭＰＥＧ２セクションの使用例として、番組編成情報を伝送する場合を示す図である。この例では、行１００４に記載されるように、放送信号の復調に必要な情報はヘッダ構成９０３内のｔａｂｌｅ＿ｉｄが６４であるＭＰＥＧ２セクションに記載され、さらにそのＭＰＥＧ２セクションはＰＩＤに１６が付与されたＴＳパケットによって伝送される。

ＭＰＥＧ２セクションの場合、ＰＥＳ形式は存在しない。そのため、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの中の同一ＰＩＤによって識別されるＴＳパケットのペイロードを結合したものをエレメンタリーストリーム（ＥＳ）とする。例えば、図８において、ＭＰＥＧ２セクション８０１を分割して伝送しているＴＳパケット８０３〜８０５はすべてＰＩＤが２００で識別される。これはＭＰＥＧ２セクション８０１を伝送するＥＳである、と言うことができる。

ＭＰＥＧ２トランスポートストリーム内にはさらにプログラムという概念が存在する。プログラムはＥＳの集合として表現され、複数のＥＳをまとめて扱いたい場合に利用される。プログラムを利用すると、映像・音声や、それに付随するデータ放送用データ等を一まとめに扱うことが可能となる。例えば、同時に再生したい映像・音声をまとめて扱う場合、映像ＥＳと、音声ＥＳをプログラムとしてまとめることで、放送録画再生装置はこれら二つのＥＳを１つの番組として同時に再生すべきであることがわかる。

プログラムを表現するために、ＭＰＥＧ２ではＰＭＴ（Ｐｒｏｇｒａｍ Ｍａｐ Ｔａｂｌｅ）およびＰＡＴ（Ｐｒｏｇｒａｍ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ Ｔａｂｌｅ）と呼ばれる二つのテーブルが利用される。詳細な説明はＩＳＯ／ＩＥＣ１３８１８−１、“ＭＰＥＧ２ Ｓｙｓｔｅｍｓ”仕様を参照されたい。以下ではＰＭＴおよびＰＡＴに関して簡単に説明する。

ＰＭＴはＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中に、プログラムの数だけ含まれるテーブルである。ＰＭＴはＭＰＥＧ２セクションとして構成され、ｔａｂｌｅ＿ｉｄは２である。ＰＭＴにはプログラムの識別に用いられるプログラムナンバーとプログラムの付加情報、さらにプログラムに属するＥＳに関する情報を保持する。

図１１は、ＰＭＴの例を示す図である。１１００はプログラムナンバーである。プログラムナンバーは同一トランスポートストリーム内でプログラムに一意に割り当てられ、ＰＭＴの識別に用いられる。行１１１１〜１１１５は個々のＥＳに関する情報を表現する。列１１０１はＥＳのタイプであり、“映像”、“音声”、“データ”等が指定される。列１１０２はＥＳを構成するＴＳパケットのＰＩＤである。列１１０３はＥＳに関する付加情報である。例えば、行１１１１に表されるＥＳは、音声ＥＳであり、ＰＩＤが５０１１であるＴＳパケットによって伝送される。

ＰＡＴはＭＰＥＧ２トランスポートストリームに一つだけ存在するテーブルである。ＰＡＴはＭＰＥＧ２セクションとして構成され、ｔａｂｌｅ＿ｉｄは０であり、ＰＩＤが０であるＴＳパケットによって伝送される。ＰＡＴには、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの識別に用いられるｔｒａｎｓｐｏｒｔ＿ｓｔｒｅａｍ＿ｉｄと、ＭＰＥＧ２トランスポートストリーム内に存在するプログラムを表現するすべてのＰＭＴに関する情報を保持する。

図１２は、ＰＡＴの例を示す図である。１２００はｔｒａｎｓｐｏｒｔ＿ｓｔｒｅａｍ＿ｉｄである。ｔｒａｎｓｐｏｒｔ＿ｓｔｒｅａｍ＿ｉｄはＭＰＥＧ２トランスポートストリームの識別に用いられる。行１２１１〜１２１３はプログラムに関する情報を表現する。列１２０１はプログラムナンバーである。列１２０２はプログラムに対応するＰＭＴを伝送するＴＳパケットのＰＩＤである。例えば、行１２１１に表されるプログラムのＰＭＴは、プログラムナンバーが１０１であり、対応するＰＭＴはＰＩＤが５０１であるＴＳパケットによって伝送される。

端末装置があるプログラムを再生する場合は、ＰＡＴおよびＰＭＴを用いてプログラムを構成する映像・音声を特定し、それらを再生する。例えば、図１２のＰＡＴおよび図１１のＰＭＴを伝送するＭＰＥＧ２トランスポートストリームに関して、プログラムナンバーが１０１であるプログラムに属する映像・音声の再生を行う場合は以下のような手順をとる。まずＰＩＤが“０”であるＴＳパケットより、ｔａｂｌｅ＿ｉｄが“０”のＭＰＥＧ２セクションとして伝送されるＰＡＴを取得する。ＰＡＴよりプログラムナンバーが“１０１”であるプログラムを探索し、行１２１１を得る。行１２１１より、プログラムナンバーが“１０１”であるプログラムのＰＭＴを伝送するＴＳパケットのＰＩＤ“５０１”を得る。次いでＰＩＤが“５０１”であるＴＳパケットより、ｔａｂｌｅ＿ｉｄが“２”のＭＰＥＧ２セクションとして伝送されるＰＭＴを取得する。ＰＭＴより、音声のＥＳ情報である行１１１１および映像のＥＳ情報である行１１１２を得る。行１１１１より、音声ＥＳを伝送するＴＳパケットのＰＩＤ“５０１１”を得る。また行１１１２より、映像ＥＳを伝送するＴＳパケットのＰＩＤ“５０１２”を得る。次いでＰＩＤ“５０１１”のＴＳパケットより音声用ＰＥＳパケットを、ＰＩＤ“５０１２”のＴＳパケットより映像用ＰＥＳパケットを取得する。これにより、再生対象となる映像・音声のＥＳパケットを取得することが可能となり、プログラムナンバー１０１を構成する映像と音声を再生することができる。

なお、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームは暗号化されている場合がある。これは限定視聴とも呼ばれる仕組みである。例えば、ある映像・音声情報を伝送するＰＥＳパケットに対して暗号化処理を行うことで、その暗号を解読できる特定視聴者のみが視聴できるようになる。暗号を解読して映像や音声を視聴するために、視聴者はデスクランブラと呼ばれるデバイスを用いて暗号解除を行う。例えば、ＯＣＡＰ対応の端末装置は、デスクランブラを内蔵したカード型のアダプタを利用する。ケーブルテレビのオペレータは、視聴者ごとに特定のプログラムを解読できるように設定したアダプタを配布し、視聴者はそのアダプタを端末装置に挿入する。すると、アダプタは、暗号解除鍵等の暗号解除情報や各契約者の契約情報を元に、特定のプログラムに関して暗号を解除する。暗号解除の方式や、暗号解除鍵の入手方法はアダプタ依存であり、本発明の実現には影響しない。

ここまでＭＰＥＧ２仕様に関する簡単な説明を行ったが、ここで、単語の詳細な定義を行う。本発明に関して、「プログラム」という単語が二種類存在する。一つはＭＰＥＧ２仕様に登場する「プログラム」であり、もう一つはＣＰＵが実行するコードの集合という意味での「プログラム」である。前者に関しては、運用規定で用いられる「サービス」という単語と同義であるため、混乱を避けるため、以降、前者を「サービス」と呼び、後者を単に「プログラム」とよぶ。さらに後者に関して、特にＪａｖａ言語で記述された「プログラム」を「Ｊａｖａプログラム」とよぶ。

以上、本発明に関わる、ＭＰＥＧ２仕様にて決定されるいくつかの一般的な情報に関して説明を行った。以降、本実施の形態で用いる放送録画再生端末に関して詳細に説明する。

図１３は、本実施例の放送録画再生装置の一般的なハードウェア構成を表すブロック図であり、すなわち図１における端末装置１１１、１１２、１１３の具体的な内部構成である。１３００は放送録画再生装置であり、チューナ１３０１、ＴＳデコーダ（ＴＳ Ｄｅｍｕｌｔｉｐｌｅｘｅｒ）１３０２、ＡＶデコーダ１３０３、スピーカ１３０４、ディスプレイ１３０５、ＣＰＵ１３０６、２次記憶部１３０７、１次記憶部１３０８、ＲＯＭ１３０９、入力部１３１０、アダプタ１３１１、ＡＶエンコーダ１３１２、多重器（ＭＰＥＧ２ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｓｔｒｅａｍ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｅｒ等）１３１３、グラフィックスプレーン１３１４で構成される。なお本実施例は、ＯＣＡＰ−ＤＶＲ仕様で実現される放送録画再生端末を拡張して得られるものであり、基本的なハードウェア構成はＯＣＡＰ−ＤＶＲ仕様で要求されるものとほぼ同じである。

チューナ１３０１は、ＣＰＵ１３０６が指定する周波数などのチューニング情報に従って、放送局側システム１０１から伝送される変調された放送信号を復調するデバイスである。ここで、チューニング情報は、周波数や変調方式などが特定可能な情報である。チューナ１３０１が復調した結果得られるＭＰＥＧ２トランスポートストリームは、暗号解除機能をもつアダプタ１３１１を経て、ＴＳデコーダ１３０２に送信される。

ＴＳデコーダ１３０２は、ＣＰＵ１３０６が指定するＰＩＤ、セクションフィルタ条件等の指定にもとづいてＭＰＥＧ２トランスポートストリームから指定条件に合致するＰＥＳパケットやＭＰＥＧ２セクションを選別する機能をもつデバイスである。放送を受信してサービスを録画せずに再生する場合は、アダプタ１３１１が出力するＭＰＥＧ２トランスポートストリームがＴＳデコーダ１３０２に入力される。一方、２次記憶部１３０７に録画されているサービスを再生する場合は、２次記憶部１３０７が出力するＭＰＥＧ２トランスポートストリームがＴＳデコーダ１３０２に入力される。いずれの入力を受けるかは、ＣＰＵ１３０６によって制御される。

ＴＳデコーダ１３０２が選別した映像および音声のＰＥＳパケットは、ＡＶデコーダ１３０３に出力される。また、ＴＳデコーダ１３０２が選別したＭＰＥＧ２セクションは、１次記憶部１３０８にＤＭＡ（Ｄｉｒｅｃｔ Ｍｅｍｏｒｙ Ａｃｃｅｓｓ）転送され、ＣＰＵ１３０６が実行するプログラムによって利用される。

ＡＶデコーダ１３０３はエンコードされた映像ＥＳおよび音声ＥＳをデコードする機能をもつデバイスである。ＡＶデコーダはＴＳデコーダから転送される音声および映像情報を伝送するＰＥＳパケットからＥＳを取り出してデコードする。ＡＶデコーダ１３０３がデコードして得られたａｕｄｉｏ信号およびｖｉｄｅｏ信号は、サービスの再生時にはスピーカ１３０４、ディスプレイ１３０５に出力されるが、一方、サービスの録画時にはＡＶエンコーダ１３１２へ出力される。いずれの出力経路を取るかは、ユーザの指示に従ってＣＰＵ１３０６によって制御される。

スピーカ１３０４は、ＡＶデコーダ１３０３から出力された音声を再生する。
ディスプレイ１３０５は、ＡＶデコーダ１３０３から出力された映像を再生するとともに、ＣＰＵによって描画されたグラフィックスプレーン１３１４上のグラフィックスを表示する。

ＣＰＵ１３０６は放送録画再生装置上で動作するプログラムを実行する。ＣＰＵ１３０６は、ＲＯＭ１３０９に内蔵されるプログラムを実行する。あるいは、放送信号やネットワークよりダウンロードされ１次記憶部１３０８に保持されているプログラムも実行する。あるいは、放送信号やネットワークよりダウンロードされ２次記憶部１３０７に保存されているプログラムも実行する。そして実行するプログラムの指示に従い、チューナ１３０１、ＴＳデコーダ１３０２、ＡＶデコーダ１３０３、スピーカ１３０４、ディスプレイ１３０５、２次記憶部１３０７、１次記憶部１３０８、ＲＯＭ１３０９、入力部１３１０、アダプタ１３１１、ＡＶエンコーダ１３１２、多重器１３１３、グラフィックスプレーン１３１４を制御する。また、ＣＰＵ１３０６は端末装置１３００内に存在するデバイスだけでなく、アダプタ１３１１内のデバイスと通信し、アダプタ１３１１を制御することが可能である。

２次記憶部１３０７は機器の電源が遮断されても記憶が消去されない記憶装置である。例えばＦＬＡＳＨ−ＲＯＭ等の不揮発性メモリ、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）、ＣＤ−Ｒ（Compact Disk Recordable）やＤＶＤ−Ｒ（Digital Versatile Disk Recordable）等の書き換え可能のメディア等、端末装置１３００の電源断の際にも情報が消去されない機器によって構成され、ＣＰＵ１３０６の指示により情報の保存を行う。

１次記憶部１３０８は、ＣＰＵ１３０６やＤＭＡ転送可能なデバイスの指示に従って情報を一時的に保存する機能をもつデバイスであり、ＲＡＭ等によって構成される。

ＲＯＭ１３０９は、書き換え不可能なメモリーデバイスであり、具体的にはＲＯＭやＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ等で構成される。ＲＯＭ１３０９には、ＣＰＵ１３０６が実行するプログラムが格納されている。

入力部１３１０は、具体的には、フロントパネルやリモコン受信機で構成され、ユーザからの入力を受け付ける。

図１４は、フロントパネルで入力部１３１０を構成した場合の一例である。フロントパネル１４００は七つのボタン、上カーソルボタン１４０１、下カーソルボタン１４０２、左カーソルボタン１４０３、右カーソルボタン１４０４、ＯＫボタン１４０５、取消ボタン１４０６、ＥＰＧボタン１４０７、モード切換ボタン１４０８を備えている。ユーザがボタンを押下すると、押下されたボタンの識別子が、ＣＰＵ１３０６に通知される。

アダプタ１３１１は、Ｉｎ−ｂａｎｄ周波数帯で伝送されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームにかけられた暗号を解除する装置で、１つ以上のデスクランブラを搭載する。アダプタ１３１１にはチューナ１３０１ａが出力するＭＰＥＧ２トランスポートストリームが入力され、ＣＰＵ１３０６が指定したＰＩＤをもつＴＳパケットに対して暗号解除を行う。アダプタ１３１１は、暗号を解除したＭＰＥＧ２トランスポートストリームをＴＳデコーダ１３０２に出力する。

さらに、アダプタ１３１１は、ＯＯＢ周波数帯で伝送されるデータの形式変換も行う。ＯＯＢで伝送される情報はＱＰＳＫ変調方式で変調される。下り方向の伝送に関しては、ＱＰＳＫ復調器１３０１ｂは放送局側システム１０１から送信されてくる下りの信号を復調し、生成されたビットストリームをアダプタ１３１１に入力する。アダプタ１３１１はビットストリームが含む様々な情報の中から、ＣＰＵ１３０６が指定する情報を抽出して、ＣＰＵ１３０６上で動作するプログラムが解釈可能な形式に変換して、ＣＰＵ１３０６に提供する。一方、上り方向の伝送に関しては、ＣＰＵ１３０６が、放送局側システム１０１に対して送信したい情報を、アダプタ１３１１に入力する。アダプタ１３１１は、ＣＰＵ１３０６から入力された情報を放送局側システム１０１が解釈可能な形式に変換し、ＱＰＳＫ変調器１３０１ｃに入力する。ＱＰＳＫ変調器１３０１ｃはアダプタ１３１１から入力された情報をＱＰＳＫ変調し、放送局側システム１０１に送信する。

アダプタ１３１１の具体例としては、米国ケーブルシステムで利用されるＣａｂｌｅＣＡＲＤ、旧名ＰＯＤ（Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｄｅｐｌｏｙｍｅｎｔ）が挙げられる。

ＡＶエンコーダ１３１２は、ＡＶデコーダ１３０３によってデコードされたａｕｄｉｏ信号をＭＰＥＧ ａｕｄｉｏ形式の音声にエンコードし、ｖｉｄｅｏ信号をＭＰＥＧ ｖｉｄｅｏ形式の映像にエンコードする。ＡＶエンコーダ１３１２がエンコードした映像および音声は、多重器１３１３へ出力される。

多重器１３１３は、ＡＶエンコーダ１３１２から入力された映像および音声を、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームへ多重化する機能をもつデバイスである。

グラフィックスプレーン１３１４は、ＣＰＵによって描画されるグラフィックスを一時的に保持する機能を有するデバイスである。グラフィックスプレーン１３１４上に描画されたグラフィックスは、ＣＰＵによってディスプレイ１３０５への転送が指示されることで、ＡＶデコーダ１３０３によって出力された映像と合成されて、ディスプレイ１３０５上に表示される。

以上説明した放送録画再生装置が、放送波に含まれるサービスを２次記憶部１３０７に記録する動作と、２次記憶部１３０７から逐次読み出してサービスを再生する動作について、以下に詳細に説明する。

まず、放送波に含まれるサービスを２次記憶部１３０７に記録する動作について述べる。

図１５は、サービスの記録時における、各デバイスの物理的な接続順序と処理内容、入出力のデータ形式を表現する概念図を示す。１５００は端末装置であり、チューナ１３０１、アダプタ１３１１、デスクランブラ１５０１、ＴＳデコーダ１３０２、ＰＩＤフィルタ１５０２、セクションフィルタ１５０３、ＡＶデコーダ１３０３、１次記憶部１３０８、ＡＶエンコーダ１３１２、多重器１３１３、および、記録領域１５０４をもつ。図１５の構成要素のうち、図１３の構成要素と同一符号を持つものは、それらと同等の機能をもつため、説明を省略する。

まずＣＰＵ１３０６が指定したチューニング情報に従って、チューナ１３０１が放送波をチューニングする。ここで、チューニング情報は、周波数や変調方式などが特定可能な情報である。チューナ１３０１は、放送波を復調し、アダプタ１３１１にＭＰＥＧ２トランスポートストリームを入力する。

アダプタ１３１１内にあるデスクランブラ１５０１は、視聴者ごとの限定解除情報に基づいて、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの暗号解除を行う。暗号解除されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームは、ＴＳデコーダに入力される。

ＴＳデコーダ１３０２内にはＭＰＥＧ２トランスポートストリームに対して処理を行う２種類のデバイス、ＰＩＤフィルタ１５０２、セクションフィルタ１５０３が存在する。

ＰＩＤフィルタ１５０２は、入力されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームから、ＣＰＵ１３０６が指定したＰＩＤをもつＴＳパケットを抽出し、さらにそのペイロードに存在するＰＥＳパケットやＭＰＥＧ２セクションを抽出する。例えば、ＣＰＵ１３０６がＰＩＤ＝１００のＴＳパケットを抽出するＰＩＤフィルタリングを指示した場合に図６のＭＰＥＧ２トランスポートストリームが入力されたとすると、パケット６０１および６０３が抽出されて更に連結され、映像１のＰＥＳパケットが再構成される。あるいは、ＣＰＵ１３０６がＰＩＤ＝２００のＴＳパケットを抽出するＰＩＤフィルタリングを指示した場合に図６のＭＰＥＧ２トランスポートストリームが入力されたとすると、パケット６０２および６０５が抽出されて更に連結され、データ１のＭＰＥＧ２セクションが再構成される。

セクションフィルタ１５０３は、入力されたＭＰＥＧ２セクションの中から、ＣＰＵ１３０６が指定するセクションフィルタ条件に合致するＭＰＥＧ２セクションを抽出し、１次記憶部１３０８にＤＭＡ転送する。例えば、ＣＰＵ１３０６はＰＩＤ＝２００のＴＳパケットを抽出するＰＩＤフィルタリングとｔａｂｌｅ＿ｉｄが６４であるセクションを抽出するセクションフィルタリングをセクションフィルタ１５０３に対して指定したとする。先に述べたように、データ１のＭＰＥＧ２セクションが再構成された後、セクションフィルタ１５０３はそのＭＰＥＧ２セクションの中からｔａｂｌｅ＿ｉｄが６４であるセクションのみを抽出し、１次記憶部１３０８にＤＭＡ転送する。

１次記憶部１３０８に入力されたＭＰＥＧ２セクションは、多重器１３１３に入力される。

ＴＳデコーダ１３０２によって抽出された映像ＰＥＳパケットと音声ＰＥＳパケットは、ＡＶデコーダ１３０３に入力される。

ＡＶデコーダは、映像ＰＥＳパケットをデコードして映像に変換し、ＡＶエンコーダ１３１２に入力する。また音声ＰＥＳパケットをデコードして音声に変換し、ＡＶエンコーダ１３１２に入力する。

ＡＶエンコーダ１３１２は、映像をＭＰＥＧ ｖｉｄｅｏに変換し、多重器１３１３に入力する。また音声をＭＰＥＧ ａｕｄｉｏに変換し、多重器１３１３に入力する。

多重器１３１３は、ＡＶエンコーダから入力されたＭＰＥＧ ｖｉｄｅｏとＭＰＥＧ ａｕｄｉｏと、１次記憶部１３０８から入力されたＭＰＥＧ２セクションを多重してＭＰＥＧ２トランスポートストリームを生成する。生成されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームは、記録領域１５０４に記録される。

記録領域１５０４は２次記憶部１３０７の全体または一部、あるいは、その他の記録領域で構成され、サービスを構成するＭＰＥＧ２トランスポートストリームを記憶する。

次いで、２次記憶部１３０７（つまり、上述の処理に従ってＭＰＥＧ２トランスポートストリームを記録した記録領域１５０４）からＭＰＥＧ２トランスポートストリームを逐次読み出してサービスを再生する動作について述べる。

図１６は、サービスの再生時における、各デバイスの物理的な接続順序と処理内容、入出力のデータ形式を表現する概念図を示す。１６００は端末装置であり、記録領域１５０４、ＴＳデコーダ１３０２、ＰＩＤフィルタ１５０２、セクションフィルタ１５０３、ＡＶデコーダ１３０３、スピーカ１３０４、ディスプレイ１３０５、および、１次記憶部１３０８をもつ。図１６の構成要素のうち、図１３の構成要素と同一符号を持つものは、それらと同等の機能をもつため、説明を省略する。

図１５で説明した手順で記録領域１５０４に記録されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームが、ＴＳデコーダ１３０２に入力される。

次いで、ＴＳデコーダ１３０２内のＰＩＤフィルタ１５０２によって、ＣＰＵ１３０６が指定したＰＩＤを持つ映像ＰＥＳおよび音声ＰＥＳが抽出される。抽出されたＰＥＳパケットはＡＶデコーダ１３０３に入力される。あるいは、ＴＳデコーダ１３０２内のＰＩＤフィルタ１５０２とセクションフィルタ１５０３によって、ＣＰＵ１３０６が指定したＰＩＤとｔａｂｌｅ＿ｉｄ持つＭＰＥＧ２セクションが抽出される。抽出されたＭＰＥＧ２セクションは１次記憶部１３０８にＤＭＡ転送される。

ＡＶデコーダ１３０３に入力された映像ＰＥＳと音声ＰＥＳは、デコードされてａｕｄｉｏ信号およびｖｉｄｅｏ信号が出力される。その後、ａｕｄｉｏ信号およびｖｉｄｅｏ信号はディスプレイ１３０５およびスピーカ１３０４に入力され、映像および音声が再生される。

１次記憶部１３０８に入力されたＭＰＥＧ２セクションは、適宜ＣＰＵ１３０６に入力される。

ここまでは、本発明に関するハードウェアの構成例に関して述べたが、以降、本発明の主要機能である、Ｊａｖａプログラムによるサービスの記録制御コピー制御に関して説明する。

本発明におけるサービスの記録とは、サービスに含まれる映像、音声、Ｊａｖａプログラム、Ｊａｖａプログラムの同期情報等をハードディスク、ＢＤ（Blu-ray Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＳＤ（Secure Digital）メモリカードといった記録媒体に記録することである。サービスの再生とは、記録媒体に記録された映像、音声、Ｊａｖａプログラムを同期情報に基づいて再生および実行することである。記録済みサービスの再生結果は、放送波を受信して直接サービスを再生した結果とほぼ等価であることが要求される。

図１７は、サービスの記録と再生に必要とされるプログラムの構成図であり、ＲＯＭ１３０９に記憶されているソフトウェアである。

プログラム１７００は、サブプログラムであるＯＳ１７０１、ＥＰＧ１７０２、ＪａｖａＶＭ１７０３、Ｊａｖａライブラリ１７０４で構成される。

ＯＳ１７０１は、オペレーティングシステム（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）であり、Ｌｉｎｕｘ、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）等が一例である。ＯＳ１７０１は、他のサブプログラム、例えばＥＰＧ１７０２とＪａｖａＶＭ１７０３を実行するためのカーネル１７０１ａと、サブプログラムが端末装置１３００の構成要素を制御するために利用するライブラリ１７０１ｂで構成される。カーネル１７０１ａは公知技術であり、詳細な説明を省略する。

ライブラリ１７０１ｂは、例えばチューナを制御するチューニング機能を提供する。ライブラリ１７０１ｂは、他のサブプログラムから周波数や変調方式などが特定可能なチューニング情報を受け取り、それをチューナ１３０１に引き渡す。チューナ１３０１は与えられたチューニング情報にもとづき復調処理を行い、復調したＭＰＥＧ２トランスポートストリームをＴＳデコーダ１３０２に引き渡すことができる。この結果、他のサブプログラムはライブラリ１７０１ｂを通してチューナ１３０１を制御することができる。

また、ライブラリ１７０１ｂは、チャンネルを一意に識別するためのチャンネル情報を提供する。

図１８は、チャンネル情報の一例を示す図である。チャンネル情報はＯＯＢあるいはＩｎ−ｂａｎｄ周波数帯を利用して送信され、アダプタ１３１１で表形式に変換され、ライブラリがアクセス可能な一次記憶部１３０８に格納される。列２００１は、チャンネル識別子で、例えば、「SCTE 65 Service Information Delivered Out-Of-Band For Digital Cable Television」で定義されるｓｏｕｒｃｅ＿ＩＤが相当する。列２００２は、チャンネル名であり、同ＳＣＴＥ ６５規格ではｓｏｕｒｃｅ＿ｎａｍeなどに相当する。列２００３はチューニング情報であり、周波数や転送レート、変調方式が特定可能な情報であって、チューナ１３０１に与える情報である。列２００４はＰＭＴを指定するためのプログラムナンバーである。例えば、行２０１１はチャンネル識別子が「１」、チャンネル名が「チャンネル１」、チューニング情報に周波数「１５０ＭＨｚ，．．．．」、プログラムナンバーが「１０１」であるサービス情報の組となっている。

ＪａｖａＶＭ１７０３は、Ｊａｖａ（登録商標）言語で記述されたプログラムを逐次解析し実行するＪａｖａバーチャルマシンである。Ｊａｖａ言語で記述されたプログラムはバイトコードと呼ばれる、ハードウェアに依存しない中間コードにコンパイルされる。Ｊａｖａバーチャルマシンは、このバイトコードを実行するインタープリタである。ＪａｖａＶＭ１７０３は、Ｊａｖａ言語で記述されたＪａｖａライブラリ１７０４を実行する。Ｊａｖａ言語やＪａｖａＶＭの詳細は、書籍「Java Language Specification（ISBN 0-201-63451-1）」や「Java Virtual Machine Specification（ISBN 0-201-63451-X）」等を参照のこと。また、ＪＮＩ（Ｊａｖａ Ｎａｔｉｖｅ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を通して、Ｊａｖａ言語で記述されていない他のサブプログラムを呼び出したり、または、呼び出されたりすることが可能である。ＪＮＩに関しては、書籍「Ｊａｖａ Ｎａｔｉｖｅ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」等を参照のこと。

Ｊａｖａライブラリ１７０４は、Ｊａｖａプログラムが放送録画再生装置の機能を制御するために呼び出すＪａｖａ言語で記述されたライブラリである。ただし、必要に応じて、ＯＳ１７０１のライブラリ１７０１ｂなど非Ｊａｖａ言語で記述されたサブプログラムを利用することもある。Ｊａｖａプログラムは、Ｊａｖａライブラリ１７０４が持つＪａｖａ ＡＰＩ（アプリケーションプログラミングインタフェース）を呼び出すことで、Ｊａｖａライブラリ１７０４が提供する機能を利用できる。

Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃは、放送録画再生端末のＩｎ−ｂａｎｄ受信用チューナ１３０１ａを制御するためのＪａｖａライブラリである。ＪａｖａプログラムがＴｕｎｅｒ１７０４ｃにチューニング情報を渡すと、Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃはそれを用いてライブラリ１７０１ｂのチューナ機能を呼び出し、結果、放送録画再生端末のＩｎ−ｂａｎｄ受信用チューナ１３０１ａの動作を制御できる。ここで、チューニング情報は、周波数や変調方式などが特定可能な情報である。

ＳＦ１７０４ｅは、放送録画再生端末のＰＩＤフィルタ１５０２およびセクションフィルタ１５０３機能を制御するためのＪａｖａライブラリである。ＪａｖａプログラムがＳＦ１７０４ｅにＰＩＤやｔａｂｌｅ＿ｉｄなどのフィルタ条件を渡すと、ＳＦ１７０４ｅはその条件を元にライブラリ１７０１ｂの機能などを用いてＰＩＤフィルタ１５０２およびセクションフィルタ１５０３を制御し、所望のフィルタ条件に叶うＭＰＥＧ２セクションを取得して、フィルタ条件を設定したＪａｖａプログラムに渡す。

ＤＳＭ−ＣＣ１７０４ｄは、ＤＳＭ−ＣＣオブジェクトカルーセルのファイルシステムにアクセスするためのＪａｖａライブラリである。ＤＳＭ−ＣＣオブジェクトカルーセルは、ＳＦ１７０４ｅによって取得されるＭＰＥＧ２セクションが内包している。ＤＳＭ−ＣＣは、ＩＳＯ／ＩＥＣ１３８１８−６規格で定義されており、ＭＰＥＧ２セクションを利用して任意のファイルを伝送するための仕組みである。これを利用することで、放送局から端末にファイルを伝送することができる。ＤＳＭ−ＣＣ１７０４ｄは、Ｊａｖａプログラム等から指定されたファイル識別子等を元に、ＳＦ１７０４ｅを利用してＭＰＥＧ２セクションを取得し、ＩＳＯ／ＩＥＣ１３８１８−６規格に基づいてファイルを取り出して一次記憶部１３０８に出力する。ＤＳＭ−ＣＣの詳細な実現方法は本発明とは関係ないため、説明を省略する。

ＡＭ１７０４ｂは、サービスに含まれるＪａｖａプログラムの実行や終了を管理する機能を提供するアプリケーションプログラムマネージャである。ＡＭ１７０４ｂは指定されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームの指定されたチャンネルに多重されたＪａｖａプログラムを抽出し、その抽出したＪａｖａプログラムを別途多重された同期情報に従って実行したり、あるいは終了させたりする。ＪａｖａプログラムのＪａｖａクラスファイルは、前述のＤＳＭ−ＣＣ方式でＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されている。また、Ｊａｖａプログラムの同期情報はＡＩＴと呼ばれる形式で、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されている。ＡＩＴは、ＤＶＢ−ＭＨＰ規格（ＥＴＳＩ ＴＳ １０１ ８１２ ＤＶＢ−ＭＨＰ仕様Ｖ１．０．２）の１０章に定義されている、Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｔａｂｌｅの略であり、ｔａｂｌｅ＿ｉｄが「０ｘ７４」であるＭＰＥＧ２セクションである。

図１９は、ＡＭ１７０４ｂの詳細な構成を示す図である。ＡＭ１７０４ｂは、ＡＩＴ監視部Ｚ１１と、アプリケーション状態管理部Ｚ１２で構成される。

ＡＩＴ監視部Ｚ１１は、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームとチャンネル識別子を入力として、ＡＩＴの更新状況を監視するとともに、ＡＩＴが更新された場合は、アプリケーション状態管理部Ｚ１２へ更新されたＡＩＴを通知する。まず、ＡＭ１７０４ｂは、指定されたチャンネル識別子をキーとしてライブラリ１７０１ｂのチャンネル情報を検索し、プログラムナンバーを得る。次にＳＦ１７０４ｅなどを利用して、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームからＰＡＴを取得する。さらにＰＭＴの情報から、先ほど得られたプログラムナンバーに対応するＰＭＴのＰＩＤが得られる。再度ＳＦ１７０４ｅを利用して、実際のＰＭＴを取得する。取得されたＰＭＴは図１１の形式をしており、ストリーム種別が「データ」で、補足情報として「ＡＩＴ」をもつエレメンタリ−ストリームのＰＩＤが書かれている。更にＳＦ１７０４ｅに、フィルタリング条件として今得られたＡＩＴのＰＩＤとｔａｂｌｅ＿ｉｄ「０ｘ７４」を与えると、ＡＩＴの実体が得られる。

図２０は、ＡＩＴの情報の一例を模式的に表した表である。ＡＩＴバージョン２２００は、そのＡＩＴのバージョンを表現する。ＡＩＴバージョンが大きいほど、そのＡＩＴはより新しいＡＩＴである。等しいＡＩＴバージョンをもつＡＩＴは繰り返し受信されるが、ＡＭ１７０４ｂはすでに解析したＡＩＴと等しいＡＩＴバージョンをもつＡＩＴは解析せず、すでに解析したＡＩＴよりも新しいＡＩＴのみを解析して、それに対応した処理をする。列２２０１はＪａｖａプログラムの識別子である。列２２０２はＪａｖａプログラムの制御情報である。制御情報には「ａｕｔｏｓｔａｒｔ」「ｐｒｅｓｅｎｔ」「ｋｉｌｌ」等があり、「ａｕｔｏｓｔａｒｔ」は即時に端末装置１３００がこのＪａｖａプログラムを自動的に実行することを意味し、「ｐｒｅｓｅｎｔ」は自動実行しないことを意味し、「ｋｉｌｌ」はＪａｖａプログラムを停止することを意味する。

列２２０３は、ＤＳＭ−ＣＣ方式でＪａｖａプログラムを含んでいるＰＩＤを抽出するためのＤＳＭ−ＣＣ識別子である。列２２０４はＪａｖａプログラムのプログラム名である。列２２０５は、各Ｊａｖａプログラムに対応する一時停止フラグである。一時停止フラグは、特殊再生中にその対応するＪａｖａプログラムを一時停止状態にするかどうかを表すフラグである。一時停止フラグ値が“ｔｒｕｅ”である場合は特殊再生状態になれば、対応するＪａｖａプログラムを一時停止させて、その後、特殊再生が解除されて通常再生状態になれば、一時停止させたＪａｖａプログラムの実行を再開することを意味する。また、一時停止フラグ値が“ｆａｌｓｅ”である場合は特殊再生状態になったとしても、対応するＪａｖａプログラムを一時停止させずに、実行し続けることを意味する。図２０においては、Ｊａｖａプログラム識別子“３０１”に対応するＪａｖａプログラム“／ａ／ＴｏｐＸｌｅｔ”は、一時停止フラグ値が“ｔｒｕｅ”であるので、特殊再生中に一時停止される。

行２２１１、行２２１２、行２２１３、行２２１４は、Ｊａｖａプログラムの情報の組である。行２２１１で定義されるＪａｖａプログラムは、Ｊａｖａプログラムの識別子「３０１」、制御情報「ａｕｔｏｓｔａｒｔ」、ＤＳＭ−ＣＣ識別子「１」、プログラム名「ａ／ＴｏｐＸｌｅｔ」、一時停止フラグ「ｔｒｕｅ」の組を示す。同様に、行２２１２で定義されるＪａｖａプログラムは、Ｊａｖａプログラムの識別子「３０２」、制御情報「ｐｒｅｓｅｎｔ」、ＤＳＭ−ＣＣ識別子「１」、プログラム名「ｂ／ＧａｍｅＸｌｅｔ」、一時停止フラグ「ｆａｌｓｅ」の組を示す。ここで、行２２１１、行２２１２、行２２１４で定義される３つのＪａｖａプログラムは同一のＤＳＭ−ＣＣ識別子をもつが、これは１つのＤＳＭ−ＣＣ方式でエンコードされたファイルシステム内に３つのＪａｖａプログラムが含まれていることを表す。ここでは、Ｊａｖａプログラムに対して５つの情報しか規定しないが、実際にはより多くの情報が定義される。詳細はＤＶＢ−ＭＨＰ規格を参照されたい。

アプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ＡＩＴ監視部Ｚ１１から引き渡された更新されたＡＩＴの内容を解析することで、Ｊａｖａプログラムの実行状態を管理する。

まず、ＡＩＴ監視部Ｚ１１からＡＩＴが引き渡された場合の動作を以下に述べる。
アプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ＡＩＴの中から「ａｕｔｏｓｔａｒｔ」のＪａｖａプログラムを見つけ出し、対応するＤＳＭ−ＣＣ識別子およびＪａｖａプログラム名を抽出する。図２０を参照して、アプリケーション状態管理部Ｚ１２は行２２１１のＪａｖａプログラムを抽出し、ＤＳＭ−ＣＣ識別子「１」およびＪａｖａプログラム名「ａ／ＴｏｐＸｌｅｔ」を取得する。次いでアプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ＡＩＴから取得したＤＳＭ−ＣＣ識別子を用いて、ＪａｖａプログラムをＤＳＭ−ＣＣ方式で格納しているＴＳパケットのＰＩＤをＰＭＴから取得する。具体的には、ＰＭＴの中でストリーム種別が「データ」で、補足情報のＤＳＭ−ＣＣ識別子が合致するエレメンタリストリームのＰＩＤを取得する。ここで、ＤＳＭ−ＣＣ識別子が「１」であり、ＰＭＴが図１１とすると、行１１１４のエレメンタリストリームが合致し、ＰＩＤ「５０１４」を取り出す。

アプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ＳＦ１７０４ｅに、ＤＳＭ−ＣＣ方式でデータが埋めこまれたＭＰＥＧ２セクションを伝送するＴＳパケットのＰＩＤおよびセクションフィルタ条件を指定する。ここでは、ＰＩＤ「５０１４」を与える。この結果、アプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ＤＳＭ−ＣＣ１７０４ｄを用いて、ＤＳＭ−ＣＣ方式に従ってファイルシステムを復元し、１次記憶部１３０８に保存する。ＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のＴＳパケットからファイルシステム等のデータを取り出し１次記憶部１３０８、２次記憶部１３０７等の記憶手段に保存することを以降、ダウンロードとよぶ。

図２１は、ダウンロードしたファイルシステムの一例を示す図である。図中、丸はディレクトリを四角はファイルを表し、２３０１はルートディレクトリ、２３０２はディレクトリ「ａ」、２３０３はディレクトリ「ｂ」、２３０４はファイル「ＴｏｐＸｌｅｔ．ｃｌａｓｓ」、２３０５はファイル「ＧａｍｅＸｌｅｔ．ｃｌａｓｓ」、２３０６はディレクトリ「ｚ」、２３０７はファイル「ＭｕｓｉｃＸｌｅｔ．ｃｌａｓｓ」、２３０８はファイル「ＳｔｕｄｙＸｌｅｔ．ｃｌａｓｓ」である。

次いでアプリケーション状態管理部Ｚ１２は、１次記憶部１３０８にダウンロードしたファイルシステム中から実行するＪａｖａプログラムをＪａｖａＶＭ１７０３に引き渡す。ここで、実行するＪａｖａプログラム名が「ａ／ＴｏｐＸｌｅｔ」とすると、Ｊａｖａプログラム名の最後に「．ｃｌａｓｓ」を付加したファイル「ａ／ＴｏｐＸｌｅｔ．ｃｌａｓｓ」が実行すべきファイルとなる。「／」はディレクトリやファイル名の区切りであり、図２１に示すように、ファイル２３０４が実行すべきＪａｖａプログラムである。次いでアプリケーション状態管理部Ｚ１２は、ファイル２３０４をＪａｖａＶＭ１７０３に引き渡すと、そのファイルはＪａｖａプログラムとしてＪａｖａＶＭ上で実行される。制御情報２２０２に「ｋｉｌｌ」が指定されていた場合は、Ｊａｖａプログラムを終了させる。

アプリケーション状態管理部Ｚ１２は、新しいＡＩＴバージョンを持つＡＩＴを取得する度に、そのＡＩＴを解析してＪａｖａプログラムの実行状態を変更させる。

ＪＭＦ１７０４ａは、サービスに含まれる映像と音声の再生制御を担う。具体的には、指定されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームの指定されたチャンネルに多重された映像ＥＳと音声ＥＳをＡＶデコーダに入力して再生させる。受信した放送波から直接サービスを再生する場合は、アダプタ１３１１から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームを再生するように指定される。一方、２次記憶部１３０７に一旦記録されたサービスを再生する場合は、２次記憶部１３０７内の記録領域１５０４から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームを再生するように指定される。

まず、ＪＭＦ１７０４ａは、指定されたチャンネル識別子をキーとしてライブラリ１７０１ｂのチャンネル情報を検索し、プログラムナンバーを得る。次にＳＦ１７０４ｅなどを利用して、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームからＰＡＴを取得する。さらにＰＭＴの情報から、先ほど得られたプログラムナンバーに対応するＰＭＴのＰＩＤが得られる。再度ＳＦ１７０４ｅを利用して、実際のＰＭＴを取得する。取得されたＰＭＴは図１１の形式をしており、ストリーム種別が「映像」および「音声」であるエレメンタリストリームのＰＩＤが書かれている。ＪＭＦ１７０４ａが、それらのＰＩＤをＴＳデコーダ１３０２のＰＩＤフィルタ１５０２に設定すると、図１５あるいは図１６に示されたごとく、該当ＰＩＤで多重されている映像ＥＳと音声ＥＳがＡＶデコーダ１３０３経由で再生される。

ここで、特にＪＭＦ１７０４ａが２次記憶部に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリームを入力とする場合は、ＪＭＦ１７０４ａは２次記憶部１３０７の記憶領域１６０７からのＭＰＥＧ２トランスポートストリームの読み出し速度や読み出し位置を変更させることで、映像や音声の再生速度を変更させることができる。これにより早送りやスキップといった特殊再生が可能となる。例えば、通常速度の２倍の速度でＭＰＥＧ２トランスポートストリームを読み出すようにすれば、映像や音声も２倍の速度で再生される。また、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの読み出し位置を特定間隔だけ飛ばして読み出せば、映像や音声はスキップ再生される。ＪＭＦ１７０４ａは、ライブラリ１７０１ｂの機能を利用することで、２次記憶部１３０７を制御し、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの読み出し速度や読み出し位置を変更させる。これらの特殊再生を高水準で滑らかに行う方法については本発明の範囲外であるため、説明を省略する。

Ｊａｖａプログラムが特殊再生を指示するために、ＪＭＦ１７０４ａは、例えばｓｅｔＲａｔｅ（ｆｌｏａｔ ｆａｃｔｏｒ）というＡＰＩをＪａｖａプログラムに提供している。パラメータｆａｃｔｏｒに１．０を指定すると通常速度の再生になり、２．０を指定すると２倍の速度での特殊再生状態となる。またＪＭＦ１７０４ａは、ＪａｖａプログラムがＡＰＩを通じて特殊再生を指示した場合、その特殊再生の指示前における再生速度、および、指示後における再生速度を特殊再生マネージャの特殊再生開始／終了判定部へ引き渡す。

レコーディングマネージャ１７０４ｈは、チャンネル識別子と開始時刻、終了時刻を入力として、当該サービスを指定された開始時刻と終了時刻の間だけ２次記憶部１３０７に記録する。例えば、ＥＰＧ１７０２からチャンネル識別子と開始時刻、終了時刻を指定されると、開始時間になるまで待機する。その後、開始時間に至ると、指定サービスの記録を開始し、終了時間に至ると記録を終了する。以下にその詳細を記述する。

記録開始時間に至ると、最初に、レコーディングマネージャ１７０４ｈは、２次記憶部１３０７に指定された開始時刻から終了時刻までのＭＰＥＧ２トランスポートストリームを記録するための記録領域１５０４を２次記憶部１３０７内に確保する。確保した記録領域には、メディア識別子を与える。次にチャンネル識別子をキーとして、ライブラリ１７０１ｂが保有するチャンネル情報から当該チャンネル識別子に相当するチューニング情報を得る。その後、Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃにチューニング情報を与えると、Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃはチューニングを開始する。ここで、チューニング情報は、周波数や変調方式などが特定可能な情報である。すると図１５に示されるように、アダプタ１３１１経由でＭＰＥＧ２トランスポートストリームがＴＳデコーダに入力される。

一方、レコーディングマネージャ１７０４ｈは、ＳＦ１７０４ｅを利用して、チューニングで得られたＭＰＥＧ２トランスポートストリームからＰＡＴを取得する。さらに、指定されたチャンネル識別子に対応するプログラムナンバーをライブラリ１７０１ｂから検索し、得られたプログラムナンバーに対応するＰＭＴのＰＩＤをＰＡＴから検索する。その後、ＳＦ１７０４ｅを利用して、実際のＰＭＴを取得し、指定されたチャンネルを構成するＥＳの全ＰＩＤを得る。レコーディングマネージャ１７０４ｈは、得られたＰＩＤをＴＳデコーダのＰＩＤフィルタ１５０２に設定する。さらに、放送波に含まれるサービスを２次記憶部１３０７に記録する動作に従うように、ライブラリ１７０１ｂを通じて各ハードウェア構成要素の出力先を設定する。すると、図１５で説明した流れに沿って、所望のチャンネルを構成する全ＥＳが、先ほど領域確保した記録領域１５０４に記録される。

その後、指定された終了時刻に至ると、レコーディングマネージャ１７０４ｈはＴｕｎｅｒ１７０４ｃのチューニング動作を停止させ、記録領域１５０４へのＭＰＥＧ２トランスポートストリームの書き込みを終了させる。また、先ほど記録したＭＰＥＧ２トランスポートストリームの管理情報として、図２２に示すレコード情報管理テーブルを作成する。

図２２は、２次記憶部１３０７等の記録領域１５０４に記録されているレコード情報を管理するためのレコード情報管理テーブルの一例を示す図である。レコード情報管理テーブルは表形式で記録されている。列２１０１は、レコード識別子である。列２１０２は、チャンネル識別子である。列２１０３はプログラムナンバーである。列２１０４はサービスの録画開始時間、列２１０５はサービスの録画終了時間である。そして、列２１０６はサービスとして記録されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームを識別するメディア識別子である。行２１１１〜２１１２の各行は、各レコード識別子、チャンネル識別子、プログラムナンバー、開始時間、終了時間、および、メディア識別子の組となる。例えば、行２１１１はレコード識別子が「０００」、チャンネル識別子が「２」、プログラムナンバーが「１０２」、開始時間が「２００５／０３／３０ １１：００」、終了時間が「２００５／０３／３０ １２：００」、および、メディア識別子が「ＴＳ＿００１」であることを示す。

サービスマネージャ１７０４ｆは、２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービス、あるいはアダプタ１３１１から入力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生を管理する。

以下に、２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生を管理する場合の動作について述べる。これは録画済みサービスの再生に相当する。この場合、サービスマネージャ１７０４ｆは、レコード識別子を入力とする。そのレコード識別子で特定される、２次記憶部１３０７に記録済みのサービスが、再生対象である。

サービスマネージャ１７０４ｆは、まず、レコーディングマネージャ１７０４ｈが作成したレコード情報管理テーブルを参照して、指定されたレコード識別子で再生されるべきチャンネル識別子と、メディア識別子を得る。そして、２次記憶部１３０７に対して、今得られたメディア識別子で特定されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームをＴＳデコーダ１３０２に出力するように、ライブラリ１７０１ｂを通して指示する。また、ライブラリ１７０１ｂを通して各ハードウェア構成要素の出力先を図１６に示す経路で流れるように設定する。

その後、ＪＭＦ１７０４ａにＭＰＥＧ２トランスポートストリームの所在として２次記憶部１３０７を与え、また再生すべきチャンネル識別子を与える。すると、ＪＭＦ１７０４ａは、既に述べた動作によって、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重された映像と音声の再生を開始する。更に、ＡＭ１７０４ｂにもＭＰＥＧ２トランスポートストリームの所在として２次記憶部１３０７を与え、また再生すべきチャンネル識別子を与える。すると、ＡＭ１７０４ｂは２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されたＡＩＴに従って、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されたＪａｖａプログラムの実行および終了を開始する。その後、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームの終端まで、上述のサービスの再生を継続する。

一方、以下に、アダプタ１３１１から入力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生を管理する場合を説明する。これは、放送波から直接サービスを再生することに相当する。この場合、サービスマネージャ１７０４ｆは、再生対象サービスのチャンネル識別子を入力とする。

サービスマネージャ１７０４ｆは、図１５のアダプタ１３１１から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームをＴＳデコーダ１３０２に出力するように、ライブラリ１７０１ｂを通して指示する。また、ライブラリ１７０１ｂを通して各ハードウェア構成要素の出力先を図１６に示す経路で流れるように設定する。まず、サービスマネージャ１７０４ｆは、チャンネル識別子をキーとして、ライブラリ１７０１ｂが保有するチャンネル情報から当該チャンネル識別子に相当するチューニング情報を得る。その後、Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃにチューニング情報を与えると、Ｔｕｎｅｒ１７０４ｃはチューニングを開始する。ここで、チューニング情報は、周波数や変調方式などが特定可能な情報である。

その後、ＪＭＦ１７０４ａにＭＰＥＧ２トランスポートストリームの所在としてアダプタ１３１１を与え、また再生すべきチャンネル識別子を与える。すると、ＪＭＦ１７０４ａは、既に述べた動作によって、アダプタ１３１１から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重された映像と音声の再生を開始する。更に、ＡＭ１７０４ｂにもＭＰＥＧ２トランスポートストリームの所在としてアダプタ１３１１を与え、また再生すべきチャンネル識別子を与える。すると、ＡＭ１７０４ｂはアダプタ１３１１から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されたＡＩＴに従って、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームに多重されたＪａｖａプログラムの実行および終了を開始する。その後、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームの終端まで、上述のサービスの再生を継続する。

コピー制御マネージャ１７０４ｐの説明は後述する。
ＥＰＧ１７０２は、電子番組表（Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｇｕｉｄｅの略）であり、録画や再生の対象とする番組をユーザに選択させる機能である。放送波を受信しての通常の再生は本発明の趣旨から外れるため、説明を割愛する。

番組を記録する場合は、ＥＰＧ１７０２は、放送番組一覧を表示してユーザに希望の番組を選択させる。

図２３は、録画対象とする番組を選択させるための画面表示の一例である。時刻１９０１とチャンネル１９０２と１９０３が格子状に表示され、各時刻で記録可能な各チャンネルの番組を一覧できる。ユーザは端末装置１３００の入力部１３１０に備わっている上下左右カーソルボタン１４０１〜１４０４を用いて画面上のフォーカス１９１１を移動させることができる。更にＯＫボタン１４０５を押下すると、現在フォーカスが当たっている番組が記録対象として選択される。ＥＰＧ１７０２は当該番組のチャンネル識別子をライブラリから取得して知っており、ユーザによって記録対象番組が選択されると、当該番組のチャンネル識別子、開始時間、終了時間をレコーディングマネージャ１７０４ｈに通知する。 レコーディングマネージャ１７０４ｈは、その情報に基づいて、当該番組を２次記憶部１３０７に記録する。

一方、記録済みの番組を再生する場合は、ＥＰＧ１７０２は、記録済み番組一覧を表示してユーザに希望の番組を選択させる。

図２４は、録画済み番組を選択させるための画面表示の一例である。２次記憶部１３０７に記憶されている番組がすべて一覧表示される。ユーザは端末装置１３００の入力部１３１０に備わっている上下カーソルボタン１４０１、１４０２を用いて画面上のフォーカス１８０１を移動させることができる。更にＯＫボタン１４０５を押下すると、現在フォーカスが当たっている番組が再生対象として選択される。ＥＰＧ１７０２は当該番組のレコード識別子をレコーディングマネージャ１７０４ｈから取得して知っており、ユーザによって再生対象番組が選択されると、当該番組のレコード識別子をサービスマネージャ１７０４ｆに通知する。 サービスマネージャ１７０４ｆは、その情報に基づいて、当該番組を２次記憶部１３０７から読み出して再生する。

さらに、記録済みの番組をコピーする場合には、ＥＰＧ１７０２は、記録済み番組一覧を表示してユーザに希望の番組を選択させる。ユーザがコピーする番組と、コピー先を選択すると、当該番組の「レコード識別子」と「コピー先」をコピー制御マネージャ１７０４ｐに通知しコピーを依頼する。

次に、コピー制御マネージャ１７０４ｐの説明を行う。以下、簡単のため、記録されたサービスを‘録画コンテンツ’と呼ぶ。

コピー制御マネージャ１７０４ｐは、そのコピー制御マネージャ１７０４ｐが属する端末（自身の端末）あるいは他の端末の２次記憶部１３０７に対して、録画コンテンツのコピーを行う。このような録画コンテンツは、そのコピー制御マネージャ１７０４ｐが属する端末（自身の端末）のレコーディングマネージャ１７０４によって、自身の端末の２次記憶部１３０７中の記憶領域１５０４に記録された録画コンテンツ、他の端末のコピー制御マネージャ１７０４ｐによって、自身の端末の２次記憶部１３０７中の記憶領域１５０４に記録された録画コンテンツ、或いは、他の端末のレコーディングマネージャ１７０４またはコピー制御マネージャ１７０４ｐによって、他の端末の２次記憶部１３０７中の記憶領域１５０４に記録された録画コンテンツである。

以下、録画コンテンツが元々存在する端末装置の記憶領域１５０４をコピー元、録画コンテンツをコピーする先の端末装置の記憶領域１５０４をコピー先と言う。

図２５は、本実施の形態におけるコンテンツ管理システムによって、録画コンテンツのコピーが制御される様子を示す図である。本発明は、図２５に示すように、コピー元とコピー先が、同一端末上に存在する場合と、異なる端末に存在する場合の両方に適用可能である。

ここで、端末は、録画機能を備えず、記録済みサービスの再生機能のみを備える端末であっても、本発明は適用可能である。具体的には、コピー先の端末は、図１３、図１５に記載されるチューナ１３０１および図１７に記載されるＴｕｎｅｒ１７０４ｃを備えず、コピー制御マネージャ１７０４ｐによって記憶領域１５０４に記録されたコンテンツを図１６に記載される処理にしたがって再生する端末であっても、本発明は実施可能である。

また、ここで、コピー元、コピー先の記憶領域１５０４はＤＶＤ、ＢＤ等の可搬メディアであっても、ＨＤＤ等の不可搬メディアであっても本発明は適用可能である。ＤＶＤ、ＢＤなどの可搬性の記録媒体に記録する場合、端末装置には図示していないが、可搬性の記録媒体を読み込み／書き込みを行うドライブ装置が必要である。このドライブ装置は端末装置に内蔵されていても良いし、外付けで接続されるような構成であっても良い。

また、記録先の記憶領域１５０４は、２次記憶部１３０７に含まれる例を用いて説明をするが、これに限定をされる必要はなく、１次記憶部１３０８中に存在しても本発明は実施可能である。さらに、レコード識別子を通知されたサービスマネージャ１７０４ｆは、当該番組を１次記憶部１３０７から読み出して再生してもよい。この場合、サービスマネージャ１７０４ｆは、サーバ側が送信しクライアント側の１次記憶部１３０８に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスを再生する。

以下に、２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生を管理する場合の動作について述べる。これは録画済みサービスの再生に相当する。この場合、サービスマネージャ１７０４ｆは、レコード識別子を入力とする。そのレコード識別子で特定される、２次記憶部１３０７に記録済みのサービスが、再生対象である。

図２６および図２７は、コピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成を示した図である。

コピー制御マネージャ１７０４ｐは、コピー先の端末装置およびコピー元の端末装置に存在する。以下、コピー先の端末装置をクライアント側の端末装置（以下クライアントと称す）、コピー元の端末装置をサーバ側の端末装置（以下サーバと称す）と呼ぶ。

またサーバとクライアントとは例えばホームネットワークなどにより、互いに接続がされているものとする。この場合サーバ、クライアントに対応する端末装置にはそれぞれ、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）などネットワークなどを用いて互いに情報の通信を行う通信部（図示せず）が備えられているものとする。

図２６は、クライアント側のコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成を示した図である。

図２７は、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成を示した図である。

クライアント側のコピー制御マネージャ１７０４ｐは、「レコード識別子」と「コピー先」をサーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐに引き渡し、録画コンテンツのコピーを要求する。

クライアント側のコピー制御マネージャ１７０４ｐは、端末ＩＤ取得部２７０１、コピー許可問合せ部２７０２、コピー処理部２７０３、コピー先メディア判定部２７０４、グループ鍵施錠部２７０６から構成される。

サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐは、コピー許可問合せ部２７０２、コピー処理部２７０３、グループ鍵開錠部２７０５、暗号化部２７０７から構成される。

なお、コピー先メディア判定部２７０４、グループ鍵施錠部２７０６、グループ鍵開錠部２７０５、暗号化部２７０７はなくとも本発明は適用可能である。

クライアント側の端末ＩＤ取得部２７０１は、自身の端末ＩＤを取得する。ここで、端末ＩＤは、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１（図３０参照）によって、一意に端末を識別できるＩＤ（identifier）である。端末ＩＤは、端末出荷前に割り当てられるＩＤであっても、出荷後に放送を視聴する契約者からの要求に応じて割り当てるＩＤであってもよく、一意に端末を特定できるＩＤであれば、本発明は実施可能である。

クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２は、放送局側システムの端末グループ管理機能２８０１へ、自身の「端末ＩＤ」及び「チャンネル識別子」を引き渡し、コピー許可の問合せを行う。ここで、コピー許可問合せ部２７０２は、サーバへアクセスして取得された、または事前に取得しておいた、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照して、コピーする録画コンテンツのレコード識別子と対応する「チャンネル識別子」を引き渡す。また、端末グループ管理機能２８０１への問合せは、先述のＯｕｔ Ｏｆ Ｂａｎｄ（略称ＯＯＢ）を用いておこなっても、その他の方法（例えばインターネットなどの通信回線を用いて行うなど）で行っても本発明は実施可能である。コピー許可問合せ部２７０２は、端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合には、コピー処理部２７０３に、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡し、録画コンテンツのコピーを要求する。一方、端末グループ管理機能２８０１からＮＧを得た場合には、コピー要求を行わず処理を終了する。

一方、サーバ側のコピー許可問合せ部２７０２は、放送局側システムの端末グループ管理機能２８０１へ、クライアント側の「端末ＩＤ」及び「チャンネル識別子」を引き渡し、コピー許可の問合せを行う。ここで、コピー許可問合せ部２７０２は、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照してコピーする録画コンテンツのレコード識別子と対応する「チャンネル識別子」を引き渡す。端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合には、コピー許可問合せ部２７０２は、録画コンテンツに端末グループ鍵がかかっている場合には、グループ鍵開錠部２７０５に録画コンテンツの端末グループ鍵を解除させ、コピー処理部２７０３に、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡し、録画コンテンツのクライアント側への送信を要求する。一方、端末グループ管理機能２８０１からＮＧを得た場合には、コピー許可問合せ部２７０２は、端末グループ鍵の解除や送信要求を行わず処理を終了する。

ここで、端末グループ鍵を掛けるとは、録画コンテンツを再コピー不可にすることであり、端末グループ鍵を解除するとは、録画コンテンツを再コピー可能な状態にすることである。端末グループ鍵の形式は、再コピー不可／可能を設定できるものであれば、形式を問わない。端末グループ鍵の形式は、例えば、CCI (Copy Control Information)によって “Copy Free”，“Copy Once”，“Copy No More”，“Copy Never”を指定する形式であってもよい。

端末グループ鍵を掛ける鍵、及び解除する鍵は、端末グループ毎に割り当てられる鍵であり、端末の設置時あるいは録画コンテンツのコピー処理を行なう前、例えば端末設置時等、に、放送局側システムから取得して保持される。

図２８は、端末グループ管理テーブルの一例を示す図である。
図２８に示すように、放送局側システム１０１は、端末グループ管理テーブルにて、端末グループ鍵をかけたり開錠するための、グループ開錠鍵Ｇ０５およびグループ施錠鍵Ｇ０６を保持する。“端末グループ“の説明は、後述の端末グループ管理機能２８０１にて行なう。なお、端末グループ鍵（グループ開錠鍵Ｇ０５およびグループ施錠鍵Ｇ０６）は、放送局から取得される鍵ではなく、端末の出荷前にその端末に保持される鍵であってもよく、サーバ側のコピー許可問合せ部２７０２が端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合にのみ、端末グループ鍵を解除できる鍵であれば、本発明は実施可能である。

なお、端末が生成した鍵を同一のグループに属する端末間で通信し互いに共有して保持してもよい。ここで、同一グループに属する端末間での鍵の共有は放送局を経由してもよい。

また、なお、端末グループ鍵を掛ける鍵、及び解除する鍵は、同一グループに属す端末間でのみコンテンツのコピーを許可できる形式であればその他の形式でもよい。

クライアント側のグループ鍵施錠部２７０６は、受け取ったコンテンツに端末グループ鍵を掛け、録画コンテンツを再コピー不可にする。

サーバ側のグループ鍵開錠部２７０５は、コピー対象となる録画コンテンツの端末グループ鍵を解除し、録画コンテンツを再コピー可能な状態にする。

暗号化部２７０７は、録画コンテンツを暗号化する。暗号化の定義は本実施の形態に先述したとおりである。

サーバ側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されると、レコード識別子が特定する録画コンテンツを暗号化部２７０７を用いて暗号化し、暗号化したコンテンツを「コピー先」の記録領域を備えるクライアント側のコピー処理部２７０３に送信し「コピー先」へのコピーを要求する。なお、録画コンテンツの暗号化は行なわずにコンテンツを送信してもよい。

クライアント側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されると、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐに「レコード識別子」と「コピー先」と「端末ＩＤ」とを引き渡し、クライアント側へのコンテンツの送信を要求する。サーバ側からコンテンツが送信されると、コピー処理部２７０３は、「コピー先」にコンテンツをコピーし、グループ鍵施錠部２７０６を用いて、コピー先にコピーされた録画コンテンツに再コピー不可とする端末グループ鍵をかける。そして、コピーした録画コンテンツを、レコード情報管理テーブルに追加する。

図２９は、端末グループ鍵をかけて記録された録画コンテンツを含むレコード情報管理テーブルを示している。図２９において、図２２と同じ構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。３１０１は録画コンテンツに設定される端末グループ鍵を示している。ここで、「０」は端末グループ鍵が解除されている状態、「１」は端末グループ鍵が掛かっている状態を示す。

なお、クライアント側のコピー処理部２７０３は、「コピー先」が可搬メディアの場合にのみ、レコード識別子が特定する録画コンテンツに、再コピー不可とする端末グループ鍵をかけてもよい。この場合、クライアント側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されると、コピー先メディア判定部２７０４に、「コピー先」が可搬メディアであるか、不可搬メディアであるかの判定を依頼する。「コピー先」が可搬メディアの場合、コピー処理部２７０３は、グループ鍵施錠部２７０６を用いて、レコード識別子が特定する録画コンテンツに再コピー不可とする端末グループ鍵をかけ、その録画コンテンツを「コピー先」にコピーする。「コピー先」が不可搬メディアの場合、コピー処理部２７０３は、録画コンテンツに鍵を掛けずにその録画コンテンツを「コピー先」にコピーする。

このように構成をすれば、可搬性のメディア（または記録媒体）に記録された録画コンテンツを、後述する端末グループが異なる他の端末装置を利用してコピーをしようとしても、端末グループ鍵がかけられているため、コピーができない。さらに、同一の端末グループに属する端末装置であればサーバからコピーが可能となる。これによって、放送局側からすれば、同一の端末グループに属さない端末装置からのコピーの制限を行うとともに、利用者側からすれば利用者が利用できる範囲（同一の端末グループ内）でのコピーが可能となる。

さらに、クライアント側のコピー処理部２７０３は、レコード識別子が特定する録画コンテンツに端末グループ鍵をかけなくてもよい。この場合、クライアント側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されると、レコード識別子が特定する録画コンテンツを「コピー先」にコピーする。

クライアント側のコピー先メディア判定部２７０４は、「コピー先」が可搬メディアであるか、不可搬メディアであるかを判定する。

続いて、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１の説明を行う。端末グループ管理機能２８０１は、端末側のコピー許可問合せ部２７０２の問合せに対し、ＯＫ、または、ＮＧを発行する。

図３０は、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１の詳細な構成を示した図である。

図３１は、端末グループ管理テーブルを示す図である。
端末グループ保持部２８０２は、図２８または図３１に示す端末グループ管理テーブルを保持する。図３１に示すように、２９０１は端末グループのグループＩＤ、２９０２は各端末グループに属する端末の端末ＩＤリスト、２９０３は各端末グループに属するチャンネルのチャンネル識別子リスト、である。例えば、端末グループＩＤは、放送の契約者ごとに割り当てられるＩＤ（identifier）である。この場合、端末ＩＤリストは、契約者が所有し、かつ、放送局に登録している端末のＩＤである。また、この場合、チャンネル識別子リストは、契約者が視聴契約をしているチャンネルのリストである。

なお、上述の図２８は、グループ開錠鍵およびグループ施錠鍵を、放送局側システムから取得する場合における、端末グループ保持部２８０２が保持する端末グループ管理テーブルの一例である。図２８および図３１では、同じ構成要素には同じ番号を付している。また、図２８に示す端末グループ管理テーブルは、各端末グループに属するグループ開錠鍵Ｇ０５、および、各端末グループに属するグループ施錠鍵Ｇ０６を保持する。

端末グループ登録部２８０３は、各端末グループＩＤの、端末ＩＤリストへの新規端末ＩＤの登録、チャンネル識別子リストへの新規チャンネル識別子の登録を受け付け、図２８または図３１に示す端末グループ管理テーブルを更新する。ここで、各グループＩＤの、端末ＩＤリストへの新規端末ＩＤの登録、チャンネル識別子リストへの新規チャンネル識別子の登録方法はいかなる形式であってもよい。

コピー許可発行部２８０４は、「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」を引き渡された際に、図２８または図３１に示す端末グループ管理テーブルを参照する。そして、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じグループＩＤに属する場合には、問い合わせ先にＯＫを返す。一方、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じグループＩＤに属さない場合には、問い合わせ先にＮＧを返す。

なお、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせは、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２とサーバ側のコピー許可問合せ部２７０２の両方が行なわず、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２、或いはサーバ側のコピー許可問合せ部２７０２のいずれか一方のみが行なってもよい。具体的には、サーバ側のコピー許可問い合わせ部２７０２のみが放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせを行なう場合には、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２は、端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせを行なわずに、コピー処理部２７０３に、録画コンテンツのコピーを要求する。一方、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２のみが放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせを行なう場合には、サーバ側のコピー許可問合せ部２７０２は、端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせを行なわずに、コピー処理部２７０３に、録画コンテンツのクライアント側への送信を要求する。

なお、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２による放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせは、クライアント側のコピー処理部２７０３が、サーバ側からコンテンツを送信された後に行なっても本発明は適用可能である。この場合、サーバ側のコピー許可問合せ部２７０２が端末グループ管理機能２８０１からＯＫを取得し、録画コンテンツに端末グループ鍵がかかっている場合には、コピー処理部２７０３は、グループ鍵開錠部２７０５に録画コンテンツの端末グループ鍵を解除させ、その録画コンテンツをクライアント側に送信する。そして、クライアント側のコピー許可問合せ部２７０２は、先述の方法で放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へのコピー許可問い合わせを行ない、ＯＫを得た場合にのみ、クライアント側のコピー処理部２７０３は「コピー先」にコンテンツをコピーする。

さらに、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐは、クライアント側から要求を受けてコピーするのではなく、サーバ側からクライアント側の端末装置を指定し、そのクライアント側へコンテンツを送信してもよい。例えば、ユーザがサーバ側の端末装置を操作し、操作入力された情報に従ってサーバ側の端末装置のＥＰＧ１７０２がサーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐを制御し記録済み番組を他の端末へコピーする。この場合、クライアント側のコピー処理部２７０３は、サーバ側から「コピー先」を指定してコンテンツが送信されると、上述のとおり、コンテンツを「コピー先」にコピーし、レコード情報管理テーブルに追加する。

なお、ここでクライアント側の「コピー先」を引き渡されたサーバ側は、「コピー先」が可搬メディアであるか、不可搬メディアであるかの判定し、コピー先が可搬メディアの場合には、クライアント側にコンテンツを送信しない等としてもよい。

なお、ここで「コピー先」は、必ずしも、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐ、コピー許可問合せ部２７０２、およびコピー処理部２７０３へ引き渡されなくてもよい。この場合、クライアント側からコンテンツの送信を要求されたサーバ側において、サーバ側のコピー処理部２７０３は、「コピー先」を指定せずに、クライアント側のコピー処理部２７０３へコンテンツを送信する。そして、コンテンツを送信されたクライアント側のコピー処理部２７０３は、「コピー先」へコンテンツをコピーする。

なお、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐが、自身の端末ＩＤを取得する端末ＩＤ取得部を備えてもよい。この場合、サーバ側のコピー許可問合せ部２７０２は、端末ＩＤ取得部により取得されたサーバ側の「端末ＩＤ」と、コピーする録画コンテンツのレコード識別子に対応する「チャンネル識別子」とを用いて、コピー許可の問合せを行う。

以上説明した構成による本実施の形態における特徴的な動作を、以下、フローチャートを用いて説明する。

図３２は、サーバ側の「コピー元」に記録された録画コンテンツをクライアント側の「コピー先」にコピーする場合のクライアント側の処理のフローチャートである。

まず、ユーザは、クライアント側のＥＰＧ１７０２に記録済み番組のコピーを指示する（Ｓ３２０１）。それによって、ＥＰＧ１７０２は、当該番組の「レコード識別子」と「コピー先」をコピー制御マネージャ１７０４ｐに通知しコピーを依頼する（Ｓ３２０２）。次いで、コピー制御マネージャ１７０４ｐは、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡され、録画コンテンツのコピーを要求されると、端末ＩＤ取得部２７０１を用いて、コピー先の２次記憶部を備える自身の「端末ＩＤ」を取得する（Ｓ３２０３）。続いて、コピー許可問合せ部２７０２は、放送局側システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へ、端末ＩＤ取得部２７０１が取得した「端末ＩＤ」を引き渡すとともに、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照して、コピーする録画コンテンツのレコード識別子と対応する「チャンネル識別子」を引き渡し、コピー許可の問合せを行う（Ｓ３２０４）。端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合には（Ｓ３２０５のＹＥＳ）、コピー許可問合せ部２７０２は、コピー処理部２７０３に、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡し、録画コンテンツのコピーを要求する（Ｓ３２０６）。一方、端末グループ管理機能２８０１からＮＧを得た場合には（Ｓ３２０５のＮＯ）、コピー許可問合せ部２７０２は、コピー要求を行わず処理を終了する。

クライアント側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されコピー要求されると、サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐに「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡し、クライアント側へのコンテンツの送信を要求する（Ｓ３２０７）。コンテンツが送信されると、コピー処理部２７０３は、「コピー先」にコンテンツをコピーし、再コピー不可とする端末グループ鍵を掛ける（Ｓ３２０８）。そして、コピー処理部２７０３は、コピーした録画コンテンツを、レコード情報管理テーブルに追加する（Ｓ３２０９）。

図３３は、サーバ側の「コピー元」である２次記憶部１３０７に記録された録画コンテンツをクライアント側の「コピー先」である２次記憶部１３０７にコピーする場合のサーバ側の処理のフローチャートである。

サーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐは、クライアント側のコピー処理部２７０３から「レコード識別子」と「コピー先」と「端末ＩＤ」を引き渡され、録画コンテンツの送信を要求される（Ｓ３４０１）。その結果、コピー許可問合せ部２７０２は、放送局側システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へ、引き渡された「端末ＩＤ」をさらに引き渡すとともに、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照して、コピーする録画コンテンツのレコード識別子に対応する「チャンネル識別子」を引き渡し、コピー許可の問合せを行う（Ｓ３４０２）。端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合には（Ｓ３４０３のＹＥＳ）、コピー許可問合せ部２７０２は、録画コンテンツに端末グループ鍵がかかっている場合には、録画コンテンツの端末グループ鍵を解除し、コピー処理部２７０３に、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡し、録画コンテンツのクライアント側への送信を要求する（Ｓ３４０４）。一方、端末グループ管理機能２８０１からＮＧを得た場合には（Ｓ３４０３）、コピー許可問合せ部２７０２は、端末グループ鍵の開錠およびコンテンツの送信要求を行わず処理を終了する。

サーバ側のコピー処理部２７０３は、「レコード識別子」と「コピー先」を引き渡されると、レコード識別子が特定する録画コンテンツを暗号化し、「コピー先」の記録領域を備えるクライアント側のコピー処理部２７０３に、暗号化された録画コンテンツを送信する（Ｓ３４０５）。

図３４は、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１が「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」を引き渡され、端末側のコピー許可問合せ部２７０２、およびコピー許可問合せ部２７０２の問合せに対し、ＯＫまたはＮＧを発行する場合のフローチャートである。

コピー許可発行部２８０４は、「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」を引き渡され、問合せを受けた際に（Ｓ３３０１）、図２８または図３１に示す端末グループ管理テーブルを参照する（Ｓ３３０２）。そして、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じ端末グループＩＤに属する場合（Ｓ３３０３のＹＥＳ）には、コピー許可発行部２８０４は、問い合わせ先にＯＫを返す（Ｓ３３０４）。一方、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じグループＩＤに属さない場合（Ｓ３３０３のＮＯ）には、コピー許可発行部２８０４は、問い合わせ先にＮＧを返す（Ｓ３３０５）。

以上の説明により、端末装置がコピー要求時毎に放送局側システムにコピー許可問い合わせを行うことで、放送局側は、放送局側システムに登録された端末グループ管理テーブル(端末グループＩＤ、端末ＩＤリスト、チャンネル識別子リスト)が更新されたとしても、コピー要求時点の最新の端末グループ管理テーブルに従って、コピー制限を行なうことができる。具体的には、契約者が新規の端末を放送局に契約した場合や、契約済み端末の解約をした場合、契約した端末間でコピー可能な新規のチャンネルを契約した場合、契約済みのチャンネルを解約した場合には、放送局側システムが管理する契約者情報（端末グループ管理テーブル）が更新される。このような場合においても、放送局側は、常に最新の契約者情報（端末グループ管理テーブル）に従いコンテンツのコピーを制限することが出来る。

また、以上の説明により、再コピー不可とする端末グループ鍵を掛けられ、可搬メディアにコピーされたコンテンツについては、コピー元の端末とコピー先の端末がともに放送局側システムからコピー許可を得た場合に、コピーすることができる。具体的には、ＤＶＤにコピーされたコンテンツについては、放送局に問い合わせて当該コンテンツのコピー許可を得る端末群へのみ再コピー(書き戻し)を許可し、一方、放送局に問い合わせても許可を得られない端末、或いは、放送局へ問い合わせを行なう機能を有しない端末への再コピーを不可とすることができる。

以上説明したように、実施の形態１によれば、ユーザが所有し、かつ放送局に登録されている変動的な端末群に制限した、録画コンテンツのコピーを実現することが可能となる。また、特に顕著には、可搬メディアへコピーした際には、同一の端末グループ以外の端末上の記録メディアへの再コピーを不可能にし、同一の端末グループに含まれる端末上の記録メディアへの書き戻しを可能にするという効果が得られる。

（実施の形態２）
実施の形態１においては、録画コンテンツのコピーに際し、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０４に録画コンテンツのコピー許可を問い合わせることで、録画コンテンツのコピー時においてユーザが所有し、かつ放送局に登録されている変動的な端末群に制限した、録画コンテンツのコピーを実現することを可能としている。

本実施の形態では、録画コンテンツの再生に際し、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０４に録画コンテンツの再生許可を問い合わせることで、録画コンテンツの再生時においてユーザが所有し、かつ放送局に登録されている変動的な端末群に制限した、録画コンテンツの再生を実現することを可能とする。

以下に、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ管理システムに備えられた装置および方法を、図面（図３５から図３９）を参照しながら説明する。

なお、実施の形態２に用いる全体的なハードウェア構成等は、実施の形態１と同様であるので、図１から図１６までを援用して説明する。また、図３５から図３９に示す構成要素のうち、実施の形態１の構成要素と同一のものについては、実施の形態１の構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

また、実施の形態２で用いる各種データ形式は、図１８、図２０〜図２２、図２８、図２９、および図３１に示すものと同様であるため、再度の説明を省略する。

図３５は、実施の形態２のソフトウェア構成である。図３５において再生制御マネージャ１７０４ｑおよびサービスマネージャ１７０４ｆ以外の構成要素は、実施の形態１に示すソフトウェア構成の構成要素と同様の機能をもつため、再度の説明を省略する。

サービスマネージャ１７０４ｆは、実施の形態１に記載する機能に加え、以下の機能を有する。

サービスマネージャ１７０４ｆは、レコード識別子を入力され２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生を要求された場合には、「レコード識別子」を再生制御マネージャ１７０４ｑに引渡し記録済みサービスの再生を要求する。

以下、実施の形態１と同様に、２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスを録画コンテンツと呼ぶ。

再生制御マネージャ１７０４ｑは、その再生制御マネージャ１７０４ｑが属する端末（自身の端末）のレコーディングマネージャ１７０４またはコピー制御マネージャ１７０４ｐによって、自身の端末の２次記憶部１３０７中の記憶領域１５０４に記録された録画コンテンツ、或いは、他の端末のコピー制御マネージャ１７０４ｐによって自身の端末の２次記憶部１３０７中の記憶領域１５０４に記録された録画コンテンツの再生制御を行なう。

図３６は、再生制御マネージャ１７０４ｑの詳細な構成を示した図である。
再生制御マネージャ１７０４ｑは、「レコード識別子」を引き渡され、録画コンテンツの再生を要求される。再生制御マネージャ１７０４ｑは、端末ＩＤ取得部３５０１、再生許可問合せ部３５０２、再生処理部３５０３、および暗号解除部３５０４から構成される。

なお、暗号解除部３５０４はなくとも本発明は適用可能である。
端末ＩＤ取得部３５０１は、その端末ＩＤ取得部３５０１が属する端末装置の端末ＩＤ、つまり自身の端末ＩＤを取得する。ここで、端末ＩＤは、放送局システム１０１の端末グループ管理機能３６０１によって、一意に端末を識別できるＩＤ（identifier）である。端末ＩＤは、端末出荷前に割り当てられるＩＤであっても、出荷後に放送を視聴する契約者からの要求に応じて割り当てるＩＤであってもよく、一意に端末を特定できるＩＤであれば、本発明は実施可能である。

再生許可問合せ部３５０２は、放送局側システムの端末グループ管理機能３６０１へ、自身の「端末ＩＤ」を引き渡すとともに、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照して再生する録画コンテンツのレコード識別子と対応する「チャンネル識別子」を引き渡し、再生許可の問合せを行う。端末グループ管理機能３６０１からＯＫを得た場合には、再生許可問合せ部３５０２は、再生処理部３５０３に、「レコード識別子」を引き渡し、録画コンテンツの再生を要求する。一方、端末グループ管理機能３６０１からＮＧを得た場合には、再生許可問合せ部３５０２は、再生要求を行わず処理を終了する。

再生処理部３５０３は、「レコード識別子」を入力されて録画コンテンツの再生を要求されると、実施の形態１に示すサービスマネージャ１７０４ｆにレコード識別子が入力されて２次記憶部１３０７に記録済みのＭＰＥＧ２トランスポートストリーム中のサービスの再生が要求された場合と同様の処理にて、２次記憶部１３０７から出力されるＭＰＥＧ２トランスポートストリームの終端まで、上述の録画コンテンツの再生を行なう。

ここで、録画コンテンツが暗号化されていた場合には、再生許可問合せ部３５０２は、暗号解除部３５０４を用いて暗号解除を行なった後に再生処理部３５０３に再生要求を行う。

なお、ここで、録画コンテンツが暗号化されていた場合には、再生処理部３５０３が、暗号解除部３５０４を用いて暗号解除を行なっても本発明は適用可能である。

暗号化されていた場合とは、例えば、実施の形態１に示した録画コンテンツのコピー処理において、サーバ側が暗号化した録画コンテンツをクライアント側に送信し、クライアントがコピーしていた場合などが挙げられる。

暗号解除部３５０４は、暗号化された録画コンテンツの暗号を解除する。暗号解除の定義は実施の形態１に先述したとおりである。

暗号解除の鍵は、再生許可問合せ部３５０２が、放送局側システムの端末グループ管理機能３６０１からＯＫを得た際に、放送局側システムから取得されてもよい。この場合、暗号解除の鍵が取得された場合のみ、再生処理部３５０３は録画コンテンツを再生できる。

また、クライアントは、一対の暗号化の鍵および暗号解除の鍵を生成し、実施の形態１に示すコピー処理時またはコピー処理より前に放送局側システムを経由して、生成した暗号化の鍵をサーバ側に渡してもよい。この場合、サーバ側はクライアント側が生成した鍵で録画コンテンツを暗号化する。そして、クライアント側にコピーされた録画コンテンツは、クライアント自身の生成した鍵で暗号化されているため、その対である自身の生成した暗号解除の鍵を用いて、暗号を解除することができる。

また、暗号解除の鍵は、実施の形態１に示すコピー処理時にクライアント側のコピー許可問合せ部がＯＫを得た際に、放送側システムから取得されてもよい。この場合、再生許可問合せ部３５０２が、放送局側システムの端末グループ管理機能３６０１からＯＫを得た際には、既に取得した暗号解除鍵を用いて録画コンテンツを暗号解除して再生する。

続いて、本実施の形態における、放送局システム１０１の端末グループ管理機能３６０１の説明を行う。端末グループ管理機能３６０１は、端末側の再生許可問合せ部３５０２の問合せに対し、ＯＫまたはＮＧを発行する。

図３７は、本実施の形態における、放送局システム１０１の端末グループ管理機能３６０１の詳細な構成を示した図である。図３７に示す構成要素のうち、図３０に示す構成要素と同一のものについては、図３０に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

再生許可発行部３６０４は、「端末ＩＤ」は「チャンネル識別子」を引き渡された際に、実施の形態１に示すコピー許可発行部２８０４と同様にして、問い合わせ先にＯＫまたはＮＧを返す。

以上説明した構成による本実施の形態における特徴的な動作を、以下にフローチャートを用いて説明する。

図３８は、コピー元の２次記憶部１３０７に記録された録画コンテンツを再生する場合のフローチャートである。

まず、ユーザがＥＰＧ１７０２に記録済み番組の再生を指示する（Ｓ３７０１）。それによって、ＥＰＧ１７０２は、当該番組の「レコード識別子」を再生制御マネージャ１７０４ｑに通知して再生を依頼する（Ｓ３７０２）。次いで、再生制御マネージャ１７０４ｑは、「レコード識別子」を引き渡されて録画コンテンツの再生を要求されると、端末ＩＤ取得部３５０１を用いて、自身の「端末ＩＤ」を取得する（Ｓ３７０３）。続いて、再生許可問合せ部３５０２は、放送局側システム１０１の端末グループ管理機能２８０１へ、端末ＩＤ取得部３５０１が取得した自身の「端末ＩＤ」を引き渡すとともに、図２２に示すレコード情報管理テーブルを参照して再生する録画コンテンツのレコード識別子に対応する「チャンネル識別子」を引き渡し、再生許可の問合せを行う（Ｓ３７０４）。端末グループ管理機能２８０１からＯＫを得た場合には（Ｓ３７０５のＹＥＳ）、再生許可問合せ部３５０２は、録画コンテンツが暗号化されている場合には、録画コンテンツを復号し、再生処理部３５０３に「レコード識別子」を引き渡し、録画コンテンツの再生を要求する（Ｓ３７０６）。一方、端末グループ管理機能２８０１からＮＧを得た場合には（Ｓ３７０５のＮＯ）、再生許可問合せ部３５０２は、暗号の解除や再生要求を行わず処理を終了する。

再生処理部３５０３は、「レコード識別子」を引き渡されて再生要求されると、レコード識別子が特定する録画コンテンツを再生する（Ｓ３７０７）。

図３９は、放送局システム１０１の端末グループ管理機能２８０１が「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」を引き渡され、端末側の再生許可問合せ部３５０２の問合せに対し、ＯＫまたはＮＧを発行する場合のフローチャートである。

再生許可発行部３６０４は、「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」を引き渡されて問合せを受けた際に（Ｓ３８０１）、図２８または図３１に示す端末グループ管理テーブルを参照する（Ｓ３８０２）。そして、再生許可発行部３６０４は、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じ端末グループＩＤに属する場合（Ｓ３８０３）には、問い合わせ先にＯＫを返す（Ｓ−３８０４）。一方、再生許可発行部３６０４は、引き渡された「端末ＩＤ」および「チャンネル識別子」が同じ端末グループＩＤに属さない場合には、問い合わせ先にＮＧを返す（Ｓ−３８０５）。

以上の説明により、端末装置が再生要求時毎に放送局側システムに再生許可問い合わせを行うことで、放送局側は、放送局側システムに登録された端末グループ管理テーブル(端末グループＩＤ、端末ＩＤリスト、チャンネル識別子リスト)が更新されたとしても、再生要求時点の最新の端末グループ管理テーブルに従って、再生制限を行なうことができる。

以上説明したように、実施の形態２によれば、ユーザが所有し、かつ放送局に登録されている変動的な端末群に制限した、録画コンテンツの再生を実現することが可能となる。

（実施の形態３）
本実施の形態では、端末は放送局側システム１０１の端末グループ管理機能２８０４から、接続可能な端末の情報を取得する。そして、端末は、録画コンテンツのコピー時において、接続可能な端末にのみコンテンツのコピーを行なう。これにより、録画コンテンツのコピー時においてユーザが所有し、かつ放送局に登録されている変動的な端末群に制限した、録画コンテンツのコピーを実現することが可能になる。

以下に、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ管理システムに備えられた装置および方法を、図面（図４０から図４２）を参照しながら説明する。

なお、実施の形態３に用いる全体的なハードウェア構成等は、本発明の実施の形態１と同様であるので、図１から図１６までを援用して説明する。また、図４０から図４２に示す構成要素のうち、実施の形態１の構成要素と同一のものについては、実施の形態１の構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

また、実施の形態３で用いる各種データ形式は、図１８、図２０〜図２２、図２８、図２９、および図３１に示すものと同様であるため、再度の説明を省略する。

また、本実施の形態のソフトウェア構成は、コピー制御マネージャ１７０４ｐの処理機能が異なる点を除き、図１７に示す実施の形態１のソフトウェア構成と同一である。

また、本実施の形態に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐは、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツの、クライアント側の記録領域へのコピーを行なう。

図４０は、本実施の形態に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成を示した図である。図４０に示す構成要素のうち、図２６および図２７に示す構成要素と同一のものについては、図２６および図２７に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

なお、コピー先メディア判定部２７０４、グループ鍵施錠部２７０６、グループ鍵開錠部２７０５、暗号化部２７０７はなくとも本発明は適用可能である。

端末ＩＤ取得部２７０１は、端末ＩＤ取得部２７０１が属する端末の端末ＩＤ、つまり自身の端末ＩＤを取得する。

コピー処理部Ａ０３は、クライアント側においては、実施の形態１に示したコピー処理部２７０３と同様の処理を行なう。また、サーバ側においても、実施の形態１に示したコピー処理部２７０３と同様の処理を行なう。

接続パスワード問合せ部Ａ０２は、放送局側システムの端末グループ管理機能Ｂ０１（図４１参照）へ、自身の「端末ＩＤ」を引き渡し、接続パスワードの問合せを行う。

ここで、「接続パスワード」とは、端末が通信するためのパスワードであり、同一パスワードを所有する端末間でのみ通信を確立して通信することができる。ここで通信とは、具体的には、実施の形態１に示す、クライアント側からサーバ側への録画コンテンツ送信の要求、およびサーバ側からクライアント側への録画コンテンツの送信である。従って、サーバ側とクライアント側が同一の接続パスワードを保持する場合に限って、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツをクライアント側の記録領域にコピーすることができる。

「接続パスワードによる接続制限」には、例えば、ＩＥＥＥ(米国電気電子学会)が規定する無線ＬＡＮの規格IEEE 802.11に利用される、ＳＳＩＤによる接続の制限や、業界団体ＭｏＣＡ（Multimedia Over Coax Alliance）が推進する同軸ケーブルを利用した通信技術ｃ．ＬＩＮＫに利用されるキーワードによる接続制限といったものが利用できる。なお、同一の接続パスワードを保持する端末間に限って通信の確立を実現するものであれば、形式を問わない。

接続パスワード保持部Ａ０８は、接続パスワード問合せ部Ａ０２が取得した接続パスワードを２次記憶領域あるいは１次記憶領域に格納する。

続いて、放送局システム１０１の端末グループ管理機能Ｂ０１の説明を行う。
図４１は、放送局システム１０１の端末グループ管理機能Ｂ０１の詳細な構成を示した図である。図４１に示す構成要素のうち、図３０に示す構成要素と同一のものについては、図３０に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

図４２は、端末グループ保持部Ｂ０２が保持する端末グループ管理テーブルの一例を示す図である。図４２の構成要素のうち、図３１の構成要素と同一のものについては、図３１に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。Ｃ０４は端末グループの「接続パスワード」である。「接続パスワード」は、端末グループごとに割当てられるパスワードであり、端末グループに属す端末間における通信の確立時に利用されるパスワードである。接続パスワードは、接続パスワード更新部Ｂ０５によって更新される。

接続パスワード発行部Ｂ０４は、端末側の接続パスワード問合せ部Ａ０２から「端末ＩＤ」を引き渡され、接続パスワードの問合せを受ける。そして、接続パスワード発行部Ｂ０４は、端末グループ保持部Ｂ０２が保持する端末グループ管理テーブルを検索し、引き渡された「端末ＩＤ」が属する端末グループと関連付けされた「接続パスワード」を問い合わせ先に返す。引き渡された「端末ＩＤ」が属する端末グループと関連付けされた「接続パスワード」が存在しない場合には、接続パスワード発行部Ｂ０４はエラーを返す。ここで、接続パスワード発行部Ｂ０４は、「接続パスワード」が存在しない場合には、エラーを返す処理の代わりに、問い合わせ先の端末に通信を確立させない処理であれば、他の処理を行ってもよい。

接続パスワード更新部Ｂ０５は、接続パスワードを更新する。接続パスワードの更新は、端末グループに新規の端末を追加したり既存の端末をその端末グループから削除するなど、契約内容に変更が生じた場合や、パスワードの有効期限がきれた場合、ユーザがインターネット等を通してパスワードの更新を申請した場合、などに行われる。

以上説明した構成の本実施の形態における特徴的な処理を以下に示す。
接続パスワード問合せ部Ａ０２による、放送局側システムの端末グループ管理機能Ｂ０１への接続パスワードの問合せ、及び、接続パスワード保持部Ａ０８による接続パスワードの保持は、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受ける前に予め行なわれる。そして、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受けた際には、コピー処理部Ａ０３は、予め端末が保持する接続パスワードを参照して、クライアント側とサーバ側の接続パスワードが同じ場合には通信を確立し、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツをクライアント側の記録領域にコピーを行なう。一方、接続パスワードが異なる場合には、通信が確立されず、録画コンテンツのコピーは行なわない。

クライアント側の端末およびサーバ側の端末が接続パスワードの問合せおよび保持を行なうタイミングのバリエーションを以下に示す。接続パスワードの問合せのタイミングは、下記１から５のいずれか１つであっても、複数の組合せであってもよい。

１.端末を設置したとき
２.端末を所有する契約者が、新規の端末を放送局への契約内容に追加したり既存の端末を契約内容から削除し、接続パスワードが更新された場合に、放送局側からパスワード変更が指示されたとき
３.接続パスワードに有効期限がある場合には、接続パスワードの有効期限が過ぎたとき
４.端末の電源を投入したとき
５.一定期間毎

なお、接続パスワードの問合せおよび保持は、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受け、クライアントとサーバが接続を確立する前のいかなる段階であっても、本発明は適用可能である。

（実施の形態４）
実施の形態３では、放送局側システムから取得した接続パスワードを用いて、サーバとクライアントの通信を確立した。本実施の形態では、接続パスワードの代わりに、放送局側システムに「接続可能な端末ＩＤのリスト」を問い合せてそのリストを保持し、サーバとクライアントの通信を確立する。この場合、クライアント側の保持する接続可能な端末ＩＤのリストにサーバ側の端末ＩＤが記され、かつ、サーバ側の保持する接続可能な端末ＩＤのリストにクライアント側の端末ＩＤが記される場合に限って、サーバ側とクライアント側の通信が確立される。その結果、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツをクライアント側の記録領域にコピーすることができる。

以下に、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ管理システムに備えられた装置および方法を、図面（図４３および図４４）を参照しながら説明する。

なお、実施の形態４に用いる全体的なハードウェア構成等は、本発明の実施の形態１と同様であるので、図１から図１６までを援用して説明する。また、図４３および図４４に示す構成要素のうち、実施の形態１の構成要素と同一のものについては、実施の形態１の構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

また、実施の形態４で用いる各種データ形式は、図１８、図２０〜図２２、図２８、図２９、および図３１に示すものと同様であるため、再度の説明を省略する。

また、本実施の形態のソフトウェア構成は、コピー制御マネージャ１７０４ｐの処理機能が異なる点を除き、図１７に示す実施の形態１のソフトウェア構成と同一である。

また、本実施の形態に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐは、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツの、クライアント側の記録領域へのコピーを行なう。

図４３は、本実施の形態に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成を示した図である。図４３に示す構成要素のうち、図４０に示す構成要素と同一のものについては、図４０に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

端末ＩＤリスト問合せ部Ｄ０２は、放送局側システムの端末グループ管理機能Ｂ０１へ、端末ＩＤリスト問合せ部Ｄ０２が属する端末の「端末ＩＤ」、つまり自身の「端末ＩＤ」を引き渡し、「端末ＩＤリスト」の問合せを行う。

ここで、「端末ＩＤリスト」とは、端末が接続可能な端末の端末ＩＤのリストである。クライアント側の保持する「端末ＩＤリスト」にサーバ側の端末ＩＤが記され、かつ、サーバ側の保持する「端末ＩＤリスト」にクライアント側の端末ＩＤが記される場合に限って、サーバ側とクライアント側の通信が確立される。その結果、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツをクライアント側の記録領域にコピーすることができる。

端末ＩＤリスト保持部Ｄ０８は、端末ＩＤリスト問合せ部Ｄ０２が取得した「端末ＩＤリスト」を２次記憶領域あるいは１次記憶領域に格納する。

続いて、放送局システム１０１の端末グループ管理機能Ｅ０１の説明を行う。
図４４は、放送局システム１０１の端末グループ管理機能Ｅ０１の詳細な構成を示した図である。図４４に示す構成要素のうち、図３０に示す構成要素と同一のものについては、図３０に示す構成要素と同一の名称および符号を付し、詳細な説明を省略する。

端末ＩＤリスト発行部Ｅ０４は、端末側の端末ＩＤリスト問合せ部Ｄ０２から「端末ＩＤ」を引き渡され、接続可能な端末の端末ＩＤリストを問合せされる。その結果、端末ＩＤリスト発行部Ｅ０４は、端末グループ保持部２８０２が保持する端末グループ管理テーブルを検索し、引き渡された「端末ＩＤ」を含む「端末ＩＤリスト」を問い合わせ先に返す。引き渡された「端末ＩＤ」を含む「端末ＩＤリスト」が存在しない場合には、空のリストを返す。ここで、端末ＩＤリスト発行部Ｅ０４は、「端末ＩＤリスト」が存在しない場合には、空のリストを返す処理の代わりに、問い合わせ先の端末に通信を確立させない処理であれば、他の処理を行ってもよい。

以上説明した構成の本実施の形態における特徴的な処理を以下に示す。
端末ＩＤリスト問合せ部Ｄ０２による、放送局側システムの端末グループ管理機能Ｅ０１への「端末ＩＤリスト」の問合せ、及び、端末ＩＤリスト保持部Ｄ０８による「端末ＩＤリスト」の保持は、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受ける前に予め行なわれる。そして、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受けた際には、コピー処理部Ａ０３は、予め端末が保持する「端末ＩＤリスト」を参照して、クライアント側の保持する「端末ＩＤリスト」にサーバ側の端末ＩＤが記され、かつ、サーバ側の保持する「端末ＩＤリスト」にクライアント側の端末ＩＤが記される場合には通信を確立し、サーバ側の記録領域に記録された録画コンテンツをクライアント側の記録領域にコピーする。一方、クライアント側の保持する「端末ＩＤリスト」にサーバ側の端末ＩＤが記されていない、または、サーバ側の保持する「端末ＩＤリスト」にクライアント側の端末ＩＤが記されていない場合には、通信は確立されず、録画コンテンツのコピーは行なわれない。

クライアント側の端末およびサーバ側の端末が「端末ＩＤリスト」の問合せおよび保持を行なうタイミングのバリエーションを以下に示す。「端末ＩＤリスト」の問合せのタイミングは、下記１から４のいずれか１つであっても、複数の組合せであってもよい。

１. 端末を設置したとき
２. 端末を所有する契約者が、新規の端末を放送局への契約内容に追加したり、既存の端末を削除し、「端末ＩＤリスト」が更新された場合に、放送局側からリストの変更が指示されたとき
３. 端末の電源を投入したとき
４. 一定期間毎

なお、「端末ＩＤリスト」の問合せおよび保持は、コピー制御マネージャ１７０４ｐがコピー要求を受け、クライアントとサーバが接続を確立する前のいかなる段階であっても、本発明は適用可能である。

以上説明した実施の形態１〜４は、本発明の実現例を示したものであり、本発明の趣旨が実現される限り他の実現例でも実施可能である。

例えば、実施の形態１〜４においては、サーバ側から送信されたコンテンツをクライアント側が２次記憶部に記録するとしたが、クライアント側が２次記憶部に記録せずに再生してもよい。具体的には、クライアント側は、サーバ側から受信したコンテンツデータを、そのまま、もしくは、１次記憶部に一時保存したあと、ＡＶデコーダに入力する。

また、実施の形態１〜４では、ケーブルシステムを対象とした構成を示したが、本発明は放送システムの種類に依存しない。例えば、衛星システム、地上波システム、あるいはＩＰネットワークを用いた番組配信システムなどにも容易に適応可能である。さらに本発明は、各放送システムの違いと直接的な関係を持たないため、放送システムに係らず任意の伝送媒体で適用可能である。有線、無線の違いにも依存しない。

また、ＡＶデコーダは、必ずしも映像および音声を同時にデコードする必要はない。映像デコーダおよび音声デコーダを分離した構成としても、本発明は実現可能である。またＡＶデコーダがクローズドキャプションなどのデータに対するデコード機能を持っていてもよい。ＡＶデコーダによってデコードされたａｕｄｉｏ信号およびｖｉｄｅｏ信号が、記録領域１５０４に蓄積されるまでの任意の段階において暗号化されてもよい。

また、実施の形態１〜４では、限定視聴を制御するアダプタを導入した例を示したが、アダプタは本発明を実現するために必ずしも必要ではない。アダプタの形式がいかなるものであってもよいし、またアダプタのない構成とすることも可能である。その場合、図１５において、チューナ１３０１からのＭＰＥＧ２トランスポートストリームが直接ＴＳデコーダ１３０２に入力される。この場合も本発明は適用可能である。また、アダプタによる限定視聴解除をＴＳデコーダ以前に行う必要はない。任意の位置でアダプタを利用して限定視聴を解除する構成とすることは容易であり、その場合も本発明は適用可能である。

また、ＡＶエンコーダによるａｕｄｉｏ信号およびｖｉｄｅｏ信号のエンコード形式は、任意の形式であってもよい。本発明はいかなるエンコード形式であっても適用可能である。

また、多重器の多重形式は任意の形式であってもよい。本発明はいかなる多重形式であっても適用可能である。

また、ディスプレイおよびスピーカは、放送録画再生装置内部に包含していてもよく、放送録画再生装置に外部ディスプレイおよびスピーカを接続してもよい。ディスプレイおよびスピーカの存在場所や数によらず、本発明は適用可能である。

また、ＣＰＵ自身が、ＴＳデコード、ＡＶデコード、ＡＶエンコードおよび多重化のすべてあるいはいくつかの処理を兼用で行うシステムであっても本発明は実施可能である。

また、サービスを記録する形式としては、ＴＳデコーダを介さずにチューナから出力されたＭＰＥＧ２トランスポートストリームを直接、記録領域に記録してもよいし、ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの形式を変換するトランスレータを設けてチューナからのＭＰＥＧ２トランスポートストリームを形式変換して記録領域に記録してもよい。いかなるサービス記録方式を用いても、本発明は実施可能である。

また、一部のＪａｖａバーチャルマシンは、バイトコードをＣＰＵが理解可能な実行形式に翻訳してから、ＣＰＵに引渡して実行するが、この場合でも本発明は適用可能である。

また、実施の形態１〜４では、トランスポートストリームがＩｎ−ｂａｎｄから得られるとしてＡＩＴに関して実現方法を説明したが、ＡＭが実行すべきＪａｖａプログラムを参照する手法はＡＩＴによるものだけではない。米国ケーブルシステムで利用されることが想定されるＯＣＡＰでは、図３に記載されるＯＯＢにてＪａｖａプログラムの参照情報を記載するＸＡＩＴが利用されている。その他、ＲＯＭに予め記録されているものを起動する、２次記憶部にダウンロードして記憶したものを起動する、等の方法も考えられる。

このように、本発明におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ録画再生装置、および、コンテンツ録画再生方法によれば、ユーザが保持し、かつ放送局がコピー・再生を認める変動的な機器群に制限した、録画コンテンツのコピー・再生が可能となる。また、ＤＶＤ等の可搬メディアへコピーした際に、ユーザが保持し、かつ放送局がコピー・再生を認める機器への再コピーを許し、その他の機器への再コピーを禁止することが可能となる。

上記に詳細に説明した本発明の実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明の新規な教示および効果から実質的に逸脱することなく例示として挙げた実施の形態において様々な変更が可能であることは、当業者であれば容易に理解するところである。したがって、かかる変更はすべて本発明の範囲内に含まれるものである。

本発明に係るコンテンツ管理システムは、放送局によるコンテンツの管理の自由度を高めることができるという効果を奏し、例えば、ケーブルＳＴＢ（Set Top Box）、および、ディジタルＴＶ、携帯電話等に適用可能である。

本願におけるこれらの目的および他の目的や、効果、特徴は、実施の形態を示す付属図面に関する以下の説明から明確になる。当該図面において、
本発明に係る放送システムの構成図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の一例を示す図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の一例を示す図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の一例を示す図である。 ＭＰＥＧ２仕様で既定されるＴＳパケットの構成図である。 ＭＰＥＧ２トランスポートストリームの模式図である。 ＭＰＥＧ２仕様で既定されるＰＥＳパケットがＴＳパケットを用いて伝送される際の分割例を示す図である。 ＭＰＥＧ２仕様で既定されるＭＰＥＧ２セクションがＴＳパケットを用いて伝送される際の分割例を示す図である。 ＭＰＥＧ２仕様で既定されるＭＰＥＧ２セクションの構成図である。 ＭＰＥＧ２仕様で既定されるＭＰＥＧ２セクションの利用例を示す図である。 ＭＰＥＧ２仕様で規定されるＰＭＴの利用例を示す図である。 ＭＰＥＧ２仕様で規定されるＰＡＴの利用例を示す図である。 本発明に係る放送録画再生装置のハードウェア構成の構成例を示す図である。 本発明に係る端末装置１２００のハードウェア構成における入力部１３１０のフロントパネル例を示す図である。 本発明に係る録画再生装置の録画時におけるデバイス接続例を示す図である。 本発明に係る録画再生装置の再生時におけるデバイス接続例を示す図である。 本発明に係る端末装置が保存するプログラム構成の構成図である。 本発明に係る２次記憶部が保存する情報の一例を示す図である。 本発明に係るＡＭ１７０４ｂの詳細な構成図である。 本発明に係るＤＶＢ−ＭＨＰ規格が規定するＡＩＴの内容を表す模式図である。 本発明に係るＤＳＭ−ＣＣ方式で送信されるファイルシステムを表す模式図である。 本発明に係るレコード情報管理テーブルの一例を示す図である。 本発明に係る端末装置が実行するＥＰＧの一例を示す図である。 本発明に係る端末装置が実行するＥＰＧの一例を示す図である。 本発明に係る放送局側システムと端末との接続形態の一例を示す図である。 本発明に係るクライアント側のコピー制御マネージャ１７０４ｂの詳細な構成図である。 本発明に係るサーバ側のコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成図である。 本発明に係る端末グループ管理テーブルの一例を示す図である。 本発明に係るグループ鍵を導入したレコード情報管理テーブルの一例を示す図である。 本発明に係る放送局側システム側の端末グループ管理機能２８０１の詳細な構成図である。 本発明に係る端末グループ管理テーブルの一例を示す図である。 本発明に係る録画コンテンツのコピー時におけるクライアント側の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る録画コンテンツのコピー時におけるサーバ側の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る録画コンテンツのコピー時における放送局側システムの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る端末装置が保存するプログラム構成の構成図である。 本発明に係る端末装置の再生制御マネージャ１７０４ｑの詳細な構成図である。 本発明に係る放送局側システム側の端末グループ管理機能３６０１の詳細な構成図である。 本発明に係るコピー元の２次記憶部に記録された録画コンテンツを再生する場合のフローチャートである。 本発明に係る放送局システムの端末グループ管理機能が端末側の再生許可問合せ部の問合せに対し、ＯＫまたはＮＧを発行する場合のフローチャートである。 本発明に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成図である。 本発明に係る放送局側システム側の端末グループ管理機能Ｂ０１の詳細な構成図である。 本発明に係る端末グループ管理テーブルの一例を示す図である。 本発明に係るコピー制御マネージャ１７０４ｐの詳細な構成図である。 本発明に係る放送局側システム側の端末グループ管理機能Ｅ０１の詳細な構成図である。

Claims (34)

1. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、
   前記サーバ側端末装置は、
   所定のチャンネルで放送されたコンテンツを、前記所定のチャンネルの識別子と対応付けて、録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、
   前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け付けて、前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、
   前記クライアント側端末装置は、
   当該クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
   前記サーバ側端末装置のコンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、前記放送局側装置へ問合せる問合せ手段と、
   前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備える
   ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
2. 前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、
   前記放送局側装置は、
   転送許可可能な端末装置を特定するための端末識別リストと、前記端末識別リストに含まれる端末識別情報に対応する端末装置が視聴できるチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストと、前記端末識別リストおよび前記チャンネル識別子リストを特定する端末グループ識別情報とを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、
   前記クライアント側端末装置からの要求に対し、転送の許可を発行する許可発行手段とを備え、
   前記クライアント側端末装置の問合せ手段は、前記問合せとともに、前記録画コンテンツのチャンネルの識別子と端末識別情報を前記放送局側装置へ送り、
   前記許可発行手段は、前記テーブル保持手段が保持する端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストと、受け取ったチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストとが同じ端末グループ識別情報で特定される場合に、前記クライアント側装置へ転送の許可を発行する
   ことを特徴とする請求項１記載のコンテンツ管理システム。
3. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を保持し、
   前記クライアント側端末装置は、さらに、
   前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
   前記保持したクループ施錠鍵情報を用いて前記録画コンテンツのコピーの制限を設定するグループ鍵施錠手段を備え、
   前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
   ことを特徴とする請求項２記載のコンテンツ管理システム。
4. 前記クライアント側端末装置は、さらに、
   前記記録媒体が可搬性の記録媒体であるか否かを判定する判定手段を備え、
   前記判定手段によって前記記録媒体が可搬性の記録媒体であると判定された場合、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記可搬性の記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
   ことを特徴とする請求項３記載のコンテンツ管理システム。
5. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を保持し、
   前記クライアント側端末装置は、さらに、
   前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
   前記放送局側装置より取得したグループ開錠鍵情報を用いて、前記可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除するグループ鍵開錠手段を備える
   ことを特徴とする請求項４記載のコンテンツ管理システム。
6. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、
   前記サーバ側端末装置は、
   所定のチャンネルで放送されたコンテンツを、前記所定のチャンネルの識別子と対応付けて、録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、
   前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、前記録画コンテンツの転送の許可を前記放送局側装置に問合せるサーバ側問合せ手段と、
   前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、
   前記クライアント側端末装置は、
   前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備える
   ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
7. 前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、
   前記放送局側装置は、
   転送許可可能な端末装置を特定するための端末識別リストと、前記端末識別リストに含まれる端末識別情報に対応する端末装置が視聴できるチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストと、前記端末識別リストおよび前記チャンネル識別子リストを特定する端末グループ識別情報とを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、
   前記サーバ側端末装置からの要求に対し、転送の許可を発行する許可発行手段とを備え、
   前記クライアント側端末装置は、前記サーバ側端末装置への前記録画コンテンツの転送を要求するとともに、前記クライアント側端末装置の端末識別情報を前記サーバ側端末装置へ送り、
   前記サーバ側問合せ手段は、前記問合せとともに、前記録画コンテンツのチャンネルの識別子と前記クライアント側端末装置の端末識別情報を前記放送局側装置へ送り、
   前記許可発行手段は、前記テーブル保持手段が保持する端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストと、受け取ったチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストとが同じ端末グループ識別情報で特定される場合に、前記サーバ側装置へ転送の許可を発行する
   ことを特徴とする請求項６記載のコンテンツ管理システム。
8. クライアント側端末装置は、さらに、
   前記クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
   前記サーバ側端末装置のコンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を放送局側装置へ問合せるクライアント側問合せ手段とを備え、
   前記第２の処理手段は、
   前記クライアント側問合せ手段による問合せに対して前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを前記記録媒体へ記録する
   ことを特徴とする請求項７記載のコンテンツ管理システム。
9. 前記クライアント側問合せ手段は、前記問合せとともに、前記録画コンテンツのチャンネルの識別子と前記クライアント側端末装置の端末識別情報とを前記放送局側装置へ送り、
   前記許可発行手段は、前記テーブル保持手段が保持する端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストと、受け取ったチャンネルの識別子を含むチャンネル識別子リストとが同じ端末グループ識別情報で特定される場合に、前記クライアント側装置へ転送の許可を発行する
   ことを特徴とする請求項８記載のコンテンツ管理システム。
10. 前記放送局側装置は、さらに、端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記保持したクループ施錠鍵情報を用いて前記録画コンテンツのコピーの制限を設定するグループ鍵施錠手段を備え、
    前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項７記載のコンテンツ管理システム。
11. 前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記記録媒体が可搬性の記録媒体であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段によって前記記録媒体が可搬性の記録媒体であると判定された場合、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記可搬性の記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項１０記載のコンテンツ管理システム。
12. 前記放送局側装置は、さらに、端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記クライアント側端末装置が保持する端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記放送局側装置より取得したグループ開錠鍵情報を用いて、前記可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除するグループ鍵開錠手段を備える
    ことを特徴とする請求項１１記載のコンテンツ管理システム。
13. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、
    前記サーバ側端末装置は、
    放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、
    前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報を保持する第１の端末情報保持手段と、
    前記第１の端末識別情報に対応する第１のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第１のパスワード保持手段と、
    他の端末装置から送られたパスワード情報と、前記第１のパスワード保持手段が保持する第１のパスワード情報とを比較し、一致すれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、
    前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、
    前記クライアント側端末装置は、
    前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報を保持する第２の端末情報保持手段と、
    前記第２の端末識別情報に対応する第２のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第２のパスワード保持手段と、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記第２のパスワード保持手段で保持する第２のパスワードを前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備える
    ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
14. 前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、
    前記放送局側装置は、
    接続可能な端末装置を特定するための端末識別情報を含む端末識別リストと、前記端末識別リストを特定する端末グループ識別情報と、前記端末グループ識別情報に対応するパスワード情報とを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、
    前記端末装置からのパスワード情報の取得要求に対し、パスワード情報を発行するパスワード発行手段とを備え、
    前記クライアント側端末装置および前記サーバ側端末装置はそれぞれ、第１または第２のパスワード情報の取得要求とともに、第１または第２の端末情報保持手段が保持する第１または第２の端末識別情報を送り、
    前記パスワード発行手段は、前記端末グループ管理テーブルを参照し、受け取った端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するパスワード情報を発行し、
    前記パスワード情報は、前記端末グループ識別情報毎に異なる
    ことを特徴とする請求項１３記載のコンテンツ管理システム。
15. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記クライアント側端末装置が保持する第２の端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記保持したクループ施錠鍵情報を用いて前記録画コンテンツのコピーの制限を設定するグループ鍵施錠手段を備え、
    前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項１４記載のコンテンツ管理システム。
16. 前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記記録媒体が可搬性の記録媒体であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段によって記録媒体が可搬性の記録媒体であると判定された場合、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記可搬性の記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項１５記載のコンテンツ管理システム。
17. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記クライアント側端末装置が保持する第２の端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記放送局側装置より取得したクループ開錠鍵情報を用いて、前記可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除するグループ鍵開錠手段を備える
    ことを特徴とする請求項１６記載のコンテンツ管理システム。
18. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるコンテンツ管理システムであって、
    前記サーバ側端末装置は、
    放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記録しているコンテンツ記憶手段と、
    前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報を保持する第１の端末情報保持手段と、
    前記第１の端末識別情報を含む端末識別リストを前記放送局側装置から取得して保持する端末識別リスト保持手段と、
    他の端末装置から送られた端末識別情報と、前記端末識別リスト保持手段が保持する端末識別リストに含まれる端末識別情報とを比較し、一致する端末識別情報があれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、
    前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理手段とを備え、
    前記クライアント側端末装置は、
    前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報を保持する第２の端末情報保持手段と、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記第２の端末情報保持手段で保持する第２の端末識別情報を前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理手段とを備える
    ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
19. 前記コンテンツ管理システムは、さらに、前記放送局側装置を備え、
    前記放送局側装置は、
    接続可能な端末装置を特定するための端末識別情報を含む端末識別リストと、前記端末識別リストを特定する端末グループＩＤとを有する端末グループ管理テーブルを保持するテーブル保持手段と、
    前記サーバ側端末装置からの端末識別リストの取得要求に対して、前記サーバ側端末装置に対応する端末識別リストを発行する端末識別リスト発行手段とを備え、
    前記サーバ側端末装置は、
    前記端末識別リストの取得要求とともに前記サーバ側端末装置が保持する第１の端末識別情報を放送局側装置へ送り、
    前記放送局側装置の端末識別リスト発行手段は、
    前記端末グループ管理テーブルを参照し、前記第１の端末識別情報を含む端末識別リストを前記サーバ側端末装置へ発行する
    ことを特徴とする請求項１８記載のコンテンツ管理システム。
20. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記クライアント側端末装置が保持する第２の端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ施錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記保持したクループ施錠鍵情報を用いて前記録画コンテンツのコピーの制限を設定するグループ鍵施錠手段を備え、
    前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項１９記載のコンテンツ管理システム。
21. 前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記記録媒体が可搬性の記録媒体であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段によって記録媒体が可搬性の記録媒体であると判定された場合、前記グループ鍵施錠手段は、前記録画コンテンツが前記可搬性の記録媒体へ記録された後、前記グループ施錠鍵情報を用いて、前記録画コンテンツのコピー制限を設定する
    ことを特徴とする請求項２０記載のコンテンツ管理システム。
22. 前記放送局側装置は、さらに、前記端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を保持し、
    前記クライアント側端末装置は、さらに、
    前記クライアント側端末装置が保持する第２の端末識別情報を含む端末識別リストを特定する端末グループ識別情報に対応するグループ開錠鍵情報を、前記放送局側装置から取得して保持するとともに、
    前記放送局側装置より取得したクループ開錠鍵情報を用いて、前記可搬性の記録媒体に記録されている録画コンテンツのコピーの制限を解除するグループ鍵開錠手段を備える
    ことを特徴とする請求項２１記載のコンテンツ管理システム。
23. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置に対して、前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置であって、
    当該クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
    前記サーバ側端末装置のコンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、前記放送局側装置へ問合せる問合せ手段と、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する処理手段と
    を備えることを特徴とするクライアント側端末装置。
24. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置であって、
    所定のチャンネルで放送されたコンテンツを、前記所定のチャンネルの識別子と対応付けて、録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、
    前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、前記録画コンテンツの転送の許可を前記放送局側装置に問合せる問合せ手段と、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、転送先へ前記録画コンテンツを転送する処理手段と
    を備えることを特徴とするサーバ側端末装置。
25. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置であって、
    放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記憶しているコンテンツ記憶手段と、
    前記サーバ側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
    前記端末識別情報に対応するパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持するパスワード保持手段と、
    他の端末装置から送られたパスワード情報と、前記パスワード保持手段が保持するパスワード情報とを比較し、一致すれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、
    前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する処理手段と
    を備えることを特徴とするサーバ側端末装置。
26. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置に対して、前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置であって、
    前記クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
    前記端末識別情報に対応するパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持するパスワード保持手段と、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記パスワード保持手段で保持するパスワードを前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する処理手段と
    を備えることを特徴とするクライアント側端末装置。
27. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置であって、
    放送されたコンテンツを録画コンテンツとして記録しているコンテンツ記憶手段と、
    前記サーバ側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
    前記端末識別情報を含む端末識別リストを前記放送局側装置から取得して保持する端末識別リスト保持手段と、
    他の端末装置から送られた端末識別情報と、前記端末識別リスト保持手段が保持する端末識別リストに含まれる端末識別情報とを比較し、一致する端末識別情報があれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可手段と、
    前記接続許可手段にて接続の許可をされた他の端末装置から、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する処理手段と
    を備えることを特徴とするサーバ側端末装置。
28. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置に対して、前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置であって、
    前記クライアント側端末装置を特定するための端末識別情報を保持する端末情報保持手段と、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記端末情報保持手段で保持する端末識別情報を前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する処理手段と
    を備えることを特徴とするクライアント側端末装置。
29. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるシステムのコンテンツ管理方法であって、
    前記サーバ側端末装置では、
    コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け付けて、前記録画コンテンツを転送する第１の処理ステップを含み、
    前記クライアント側端末装置では、
    前記サーバ側端末装置のコンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、前記放送局側装置へ問合せる問合せステップと、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理ステップとを含む
    ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
30. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるシステムのコンテンツ管理方法であって、
    前記サーバ側端末装置では、
    コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、前記録画コンテンツの転送の許可を前記放送局側装置に問合せる問合せステップと、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理ステップとを含み、
    前記クライアント側端末装置では、
    前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理ステップとを含む
    ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
31. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるシステムのコンテンツ管理方法であって、
    前記サーバ側端末装置では、
    前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報に対応する第１のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第１のパスワード保持ステップと、
    他の端末装置から送られたパスワード情報と前記第１のパスワード情報とを比較し、一致すれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可ステップと、
    前記接続許可ステップにて接続の許可をされた他の端末装置から、コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理ステップとを含み、
    前記クライアント側端末装置では、
    前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報に対応する第２のパスワード情報を前記放送局側装置から取得して保持する第２のパスワード保持ステップと、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記第２のパスワードを前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理ステップとを含む
    ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
32. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置と、前記サーバ側端末装置に前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置とを備えるシステムのコンテンツ管理方法であって、
    前記サーバ側端末装置では、
    前記サーバ側端末装置を特定するための第１の端末識別情報を含む端末識別リストを前記放送局側装置から取得して保持する端末識別リスト保持ステップと、
    他の端末装置から送られた端末識別情報と、前記端末識別リストに含まれる端末識別情報とを比較し、一致する端末識別情報があれば前記他の端末装置からの接続を許可する接続許可ステップと、
    前記接続許可ステップにて接続の許可をされた他の端末装置から、コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、転送先へ前記録画コンテンツを転送する第１の処理ステップとを含み、
    前記クライアント側端末装置では、
    前記サーバ側端末装置へ接続するために、前記クライアント側端末装置を特定するための第２の端末識別情報を前記サーバ側端末装置へ送り、前記サーバ側端末装置より接続が許可された後、前記サーバ側端末装置に記録された録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する第２の処理ステップとを含む
    ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
33. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置に対して、前記録画コンテンツを要求するクライアント側端末装置のためのプログラムであって、
    前記サーバ側端末装置に記憶されている録画コンテンツの転送の許可を、前記放送局側装置へ問合せる問合せステップと、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、前記サーバ側端末装置へ前記録画コンテンツの転送を要求し、転送された録画コンテンツを記録媒体へ記録する処理ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
34. 放送局側装置から放送されたコンテンツを録画コンテンツとして保持するサーバ側端末装置のためのプログラムであって、
    コンテンツ記憶手段に記憶されている録画コンテンツの転送の要求を受け、前記録画コンテンツの転送の許可を前記放送局側装置に問合せる問合せステップと、
    前記放送局側装置によって転送が許可された場合に、転送先へ前記録画コンテンツを転送する処理ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

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