JP4934105B2 - 信号処理装置、マーク付与方法、プログラム - Google Patents
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Description
一例として、録画中にカメラ本体に設けられた所定のボタンを操作することで、録画データにマークを付すという機能が与えられたものがある。例えばこのマークにより、取材時において対象事象の注目ポイント(例えば野球の取材であればホームランのシーンなど)を記しておくことができ、後の編集時には該マークにより注目ポイントの頭出しをスムーズに行うことができるなど、編集作業の円滑化を図ることができる。
この点から従来の取材システムでは、マーク付与機能が有効に利用されてこなかったという問題がある。
つまり、本発明の信号処理装置は、記録媒体に対する記録再生を行う記録再生部と、現在時刻を計時する端末側計時部を有すると共に操作により指示されたタイミングにおける上記端末側計時部による計時時刻の情報をマーク時刻情報として送信する端末装置との間で通信を行う通信部と、現在時刻を計時する信号処理装置側計時部と、制御部とを備える。
そして、上記制御部が、以下の各処理を実行する。
すなわち、指示に応じ、時系列データの上記記録媒体への記録を実行させるデータ記録制御処理と、
上記データ記録制御処理により時系列データの記録を開始したタイミングにおける上記信号処理装置側計時部による計時時刻情報を上記時系列データの記録開始時刻として取得する記録開始時刻取得処理と、
上記記録開始時刻取得処理により取得した記録開始時刻の情報が上記データ記録制御処理により記録された時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように制御する記録開始時刻記録制御処理と、
上記端末装置が送信した上記マーク時刻情報が上記通信部により受信されたことに応じ、上記記録媒体に記録された時系列データの記録開始時刻の情報に基づいて、上記受信されたマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を特定する対応関係特定処理と、
上記対応関係特定処理により特定した上記マーク時刻情報と上記時系列データとの対応関係に基づき、上記受信されたマーク時刻情報により特定されるマーク位置の情報が上記時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように上記記録再生部を制御するマーク位置記録制御処理とを実行するものである。
<第1の実施の形態>
[マーク付与システムの概要]
図1は、本発明に基づき構成することのできる、第1の実施の形態としてのマーク付与システム1の概要を示した図である。
この図1に示されるようにして、本実施の形態のマーク付与システム1としては、マーカー装置2とビデオカメラ装置3とを備えて構成されたものとなる。
先ず、ビデオカメラ装置3は、装填された光ディスクDに対して撮像画像(動画像)データの記録を行うことが可能とされる。また、光ディスクDに記録されたデータの再生も可能とされている。
また、マーカー装置2とビデオカメラ装置3との間では、有線によるデータ通信も可能とされている。この場合、マーカー装置2にはUSB(Universal Serial Bus)接続端子2Aが備えられ、該USB接続端子2Aとビデオカメラ装置3側に設けられたUSB接続端子(後に説明するUSB接続端子3A)とが接続されることで、マーカー装置2とビデオカメラ装置3との間でデータ通信が可能となる。
ここで、本実施の形態の場合、ビデオカメラ装置3では、撮像動作により得られた動画像データをクリップ(Clip)と呼ばれるファイル形式で記録する。このクリップファイルに対しては、動画データの時間軸上のマーク位置を管理するためのマークテーブルの情報をメタデータとして付すことが可能とされている。
図2は、このようなマークテーブルのデータ構造例について示した図である。
このマークテーブルの情報は、各クリップごとに付される情報となる。このためマークテーブルには、該マークテーブルがどのクリップについてのマーク位置情報を格納したものであるかを示すためのクリップNo.の情報が格納される。図中では<MarkTable targetMedia=“Clip No.1”>がこれに該当する。
そして、マークテーブルでは、マーク位置を表す情報として、図のようなタイムコード(timecode)の情報が格納される。後述もするように、本例の場合、ビデオカメラ装置3はクリップの録画時においてそのクリップの録画開始時点からの経過時間長を表すタイムコードの情報を例えばフレーム画像単位で付す。このため、上記のようにマークテーブルにタイムコードの情報を格納しておくことで、クリップに付されたマークの位置を特定することができるものである。
図3は、図1に示したマーカー装置2(第1の実施の形態としての端末装置)の内部構成を示したブロック図である。
図示するようにマーカー装置2には、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ部11、操作部12、計時部13、無線通信部14、USBインタフェース15、及びUSB接続端子2Aが備えられる。
メモリ部11は、CPUに接続されるROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの各種メモリを包括的に示したものである。
このメモリ部11には、後述する本実施の形態としての動作の実現にあたり実行されるべき処理をCPU10に実行させるための制御プログラム11aが格納されている。
また、メモリ部11には、後述する本実施の形態としての動作を実現する上で必要となるマーカーID11bも格納される。このマーカーID11bは、マーカー装置2を識別するための識別情報であり、マーカー装置2の個体ごとに異なる情報内容とされる。
本例の場合、この操作部12の操作子としては、ユーザがマークを付すべきタイミングを指示するためのマークボタンが少なくとも設けられる。
図4は、図1に示したビデオカメラ装置3(第1の実施の形態としての信号処理装置)の内部構成を示したブロック図である。
なお、この図4では説明の便宜上、音声の記録再生系の構成についての説明は省略するが、実際には、クリップファイルには音声データも含まれるものとなる。この場合、記録すべき音声信号は、図示されないマイクロフォンを介して入力されることになる。
具体的には、上記撮像信号処理部21から供給される撮像画像データを所定の画像圧縮方式により圧縮する画像圧縮処理、及び圧縮画像データ(ストリームデータ)を時分割多重してトランスポート(TS)パケット化するマルチプレックス処理を行う。なお確認のために述べておくと、上記マルチプレックス処理としては、実際には上述したマイクロフォンの収音信号に基づく圧縮音声データ(ストリームデータ)と上記圧縮画像ストリームデータとを時分割多重してパケット化する処理となる。
クリップの録画時には、このエンコーダ22にて得られるTSパケットが順次メディアドライブ25に供給される。
このメディアドライブ25は、クリップの記録時には、上述のようにしてエンコーダ22にて得られたTSパケットを光ディスクDに順次記録する。そして、CPU30が録画終了に応じて行う制御に基づき、記録したTSパケットが1つのクリップファイルとして管理されるようにするために必要な情報を記録することで、光ディスクD上にクリップファイルを生成する。
なお、このタイムコードの記録動作は、例えばCPU30の制御に基づき行われることになる。
デコーダ33は、供給されるTSパケットについてマルチプレックス処理を行って圧縮画像データを得ると共に、該圧縮画像データについての伸張処理を行うことでデジタル画像データを得る。
上記表示部32は液晶ディスプレイ等の表示パネル部と該表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、上記表示パネル部に情報表示を行わせるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで画像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
このメモリ部29には、後述する本実施の形態としての動作の実現にあたり実行されるべき処理をCPU30に実行させるためのマーク付与プログラム29aが格納されている。
上記操作部27に設けられる操作子としては、例えばクリップの録画開始を指示するための録画開始ボタン、及びクリップの録画停止を指示するための録画停止ボタンを挙げることができる。CPU30は、録画開始ボタンに応じた操作入力信号が供給されたことに応じ、上述したようなエンコーダ22によるTSパケットの生成動作やメディアドライブ25によるTSパケットの光ディスクDへの記録動作を実行させる。また、上記録画停止ボタンに応じた操作入力情報が供給された場合は、エンコーダ22によるTSパケットの生成動作を停止させ、メディアドライブ25により必要情報を光ディスクDに記録させることで、クリップファイルを生成させる。
無線通信部34は、CPU30の制御に基づき、外部装置(特にこの場合はマーカー装置2)との間で無線によるデータ通信を行う。この無線通信部34としても、例えば無線LANのアドホックモード(Wi-Fiのアドホックモード)により外部装置との間の無線データ通信を行うように構成されている。
第1の実施の形態は、取材時においてマーク付与が行われるようにするものである。
ここで、確認のために述べておくと、一般的に放送コンテンツの制作は、素材となる動画像(映像)の撮影(=取材)→撮影された素材映像の編集・加工のプロセスを経て行われるものとなる。第1の実施の形態は、このような放送コンテンツの制作プロセス中の取材時において、マーク付与が行われるようにするものである。
先ず、本実施の形態としてのマーク付与動作を実現するにあたっては、図5(a)に示されるようにして、取材前の段階で、マーカー装置2とビデオカメラ装置3との間で事前のペアリングを行っておく必要がある。
具体的には、取材時に用いるビデオカメラ装置3に対して、マーカー装置2をUSB接続し、計時時刻の同期、及びマーカー装置2側に記憶されるマーカーID(マーカーID11b)のビデオカメラ装置3への登録を行わせるようにする。
具体的に、この場合のビデオカメラ装置3は、所定の操作入力が行われたことに応じ、ビデオカメラ装置3に実装される機能の情報を提示する機能提示画面を表示部32上に表示する。ユーザはこの機能提示画面から「ペアリング」の機能を指定することで、USB接続されたマーカー装置2との間でのペアリング動作の実行を指示することができる。
図示するようにこのクリップテーブルには、ペアリングにより登録したマーカーIDの情報と、該マーカーIDの登録状態にて光ディスクDに記録されたクリップファイルのクリップNo.の情報とが格納される。クリップNo.の情報は、CPU30が、クリップの録画が行われるごとに、その録画クリップに対して付すNo.情報となる。
上記のようなデータ構造とされることで、光ディスクDに記録されている各クリップがどのマーカー装置2とのペアリング時に記録されたものであるかの対応関係が示される。
なお、後の説明からも理解されるように、このクリップテーブルにおける各クリップごとの記録開始時刻の情報は、マーク時刻とクリップとの対応関係の特定のために用いられることになる。
この場合のビデオカメラ装置3では、クリップの記録を開始すべき状態となったことに応じ、先ずは計時部28により計時されている現在時刻情報を取得する。すなわち、クリップの記録開始時刻の情報を取得するものである。
その上で、装填された光ディスクDに対してクリップが未記録であるか否かを判別する。ここで、ビデオカメラ装置3は、例えば光ディスクDが装填されたタイミングで光ディスクDに記録される管理情報等の読み出しを行い、ここでクリップテーブルの記録/未記録が判定されている。記録開始時において行われる上記クリップが未記録であるか否かを判別は、この判定結果の情報に基づき行うことができる。
また、光ディスクDに記録されるクリップテーブルに登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルが無い場合には、光ディスクDにクリップが未記録であれるとされた場合と同様に、登録マーカーID、クリップNo.、記録開始時刻を格納した新規クリップテーブルを生成することになる。
また、上記のように既に登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルが光ディスクDに存在する場合には、光ディスクDに記録される該当するクリップテーブルの情報内容を更新することになるが、この更新についても例えばクリップの記録が終了したタイミングなど所定のタイミングで行うことになる。
図5(b)は、上記により説明したような取材前の事前ペアリングを行った後に行われる、マーク付与システム1の取材時における動作を、マーカー装置2側とビデオカメラ装置3側とで分けて模式的に示している。
なお、確認のために述べておくと、取材時には、個々のカメラマンがそれぞれ光ディスクDが装填されたビデオカメラ装置3により取材対象物を撮影(録画)する一方で、例えばディレクタなどのカメラマン以外の人物がマーカー装置2を携帯し、該マーカー装置2に対するボタン操作でマーク付与のタイミングの指示入力を行うことになる。
ここで、この場合のマーカー装置2では、ボタン操作に応じて取得したマーク時刻情報を、次の図7に示すような構造によるタイムリストとして保持する。つまり、このタイムリストにより、取得したマーク時刻情報は過去のものも含めてリスト化されて保持されることになる。
そして、タイムリストにおいては、このようなマーク時刻情報のリストに対し、メモリ部11内に格納されるマーカーID11bの情報が付されるものとなる(図中「MarkerID=“0001”」)。このようにタイムリストにマーカーID11bの情報を含ませておくことで、該タイムリストを受信した外部装置にて、タイムリストの送信元となるマーカー装置2の識別を行うことが可能となる。
取材時においては、ビデオカメラ装置3は対象物の撮影に用いられているため、マーカー装置2をビデオカメラ装置3にUSB接続することは困難となる。このため取材時におけるタイムリストの送信は、無線通信部14を利用した無線通信により行う。
ここで、取材時においては、上述のようにタイムリストの送信を無線通信により行うため、電波状況などにより、データ送信に失敗するケースが想定される。仮に、マークボタンの操作に応じてのみタイムリストを送信する場合は、その送信動作が失敗してしまった場合に、ビデオカメラ装置13に新たなマーク時刻情報を受信させることができなくなってしまう。この点を考慮し本例では、タイムリストを所定時間おきに自動送信する。このことで、送信失敗後のデータ再送の機会が与えられ、ビデオカメラ装置3によるタイムリストの受信がより確実に行われるようにすることができる。
取材時において、ビデオカメラ装置3は、図中の<4>でマーカー装置2側が送信したタイムリストを受信すると、<5>と示すように、マーカーIDが予め登録されたものであるかを確認する。すなわち、受信したタイムリストに付されたマーカーIDが、先の図5(a)のペアリング時に登録したマーカーIDと一致しているかどうかを確認するものである。
各マーカーIDが一致していれば、タイムリストを送信したマーカー装置2は事前登録されたものと判明する。一方、各マーカーIDが一致していない場合には、タイムリストを送信したマーカー装置2は事前登録されたものではないと判明する。
図示による説明は省略するが、各マーカーIDが一致しない場合は、意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止を図るべく、受信したタイムリストに基づくマーク付与は行わないことになる。具体的に、この場合のビデオカメラ装置3は、各マーカーIDが一致しないと判別したことに応じ、新たなタイムリストの受信を待機する。
具体的に、取得したマーク時刻情報とクリップとの対応関係の特定は、登録マーカーIDの付されたクリップテーブルを参照し、取得したマーク時刻情報が示す時刻よりも時刻的に前となる記録開始時刻が対応づけられているクリップのうちで、取得したマーク時刻情報が示す時刻との時刻差が最も小さい記録開始時刻が対応づけられているクリップを特定することで行う。換言すれば、取得したマーク時刻情報が示す時刻よりも前で且つ最も時刻的に近い記録開始時刻の対応づけられたクリップを特定するものである。
このような事情から、本例の場合は、取得したマーク時刻情報を、該当するクリップの記録開始時点からの経過時間長であるところのタイムコードの情報に変換する必要がある。
ここで、例えば現在記録中のクリップに対応するマーク時刻情報を初回に取得した場合には、その記録中のクリップに対するマークテーブルは存在しない状態にある。従ってその場合は、取得したマーク時刻情報に基づく新たなマークテーブルを生成することになる。
具体的には、取得したマーク時刻情報をタイムコード変換して得たタイムコードの情報と、記録中のクリップのクリップNo.の情報とを格納したマークテーブルを新規に生成する。なお、先に説明したように、本例の場合、マークテーブルにおけるマーク位置ごとのタイトル情報としては「No Title」の情報を格納することになる。
一方、取得したマーク時刻情報が既にマークテーブルの生成されたクリップに対応するものであった場合、既存のマークテーブルに対し、取得したマーク時刻情報をタイムコード変換して得たタイムコード情報(及び「No Title」の情報)が追加されるようにしてマークテーブルの更新を行う。
また、既存のマークテーブルを更新した場合としても、クリップの記録中には該更新したマークテーブルを光ディスクDに記録することはできないので、クリップの記録が終了した後の所定タイミングでマークテーブルを光ディスクDに記録することになる。
つまりこのことで、マークの付与のタイミング指示は、マーカー装置2を携えたカメラマン以外の人物が行うことができ、結果、従来の取材システムのようにカメラマン本人がカメラ本体に設けられたマークボタンを操作してマーク付与タイミング指示を行わなければならなかった場合と比較すれば、より確実に、且つ適切なタイミングでマーク付与タイミングの指示が行われるようにすることができる。
具体的に、本実施の形態では、クリップに付されるマーク位置の管理は、タイムコードにより行うが、このような事前の時刻同期が行われていることで、クリップの記録開始時刻の情報に基づくタイムコードへの変換がより正確に行われるようになって、その結果、マーク付与位置の精度が向上する。
このことで、事前登録されていないマーカー装置2が送信したマーク時刻情報に基づく意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止が図られる。
続いて、上記により説明した第1の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理の手順について、図8〜図11のフローチャートを参照して説明する。
なお、これら図8〜図11のフローチャートにおいて、マーカー装置2側の処理の手順については、CPU10が制御プログラム11aに基づき実行する処理の手順として示している。またビデオカメラ装置3側の処理の手順については、CPU30がマーク付与プログラムに基づき実行する処理の手順として示している。
先ず、ビデオカメラ装置3側では、図中のステップS101により、ペアリングを開始すべき状態となるまで待機する。先にも述べたように、ペアリングの開始指示は、ビデオカメラ装置3が表示する機能提示画面中の「ペアリング」の機能項目を指定することで行われる。このためステップS101では、上記機能提示画面中の「ペアリング」の項目を指定する操作が行われるまで待機する処理となる。
ステップS102において、マーカー装置2との間での通信が可能な状態ではないとして否定結果が得られた場合は、図示するようにしてこの図に示す処理動作を終了することになる。
このステップS202の転送処理を実行すると、この図に示すマーカー装置2側の処理動作は終了となる。
そして、マーカー装置2側から現在時刻情報とマーカーID11bの情報とが受信された場合は、ステップS105において、計時中の時刻情報を受信時刻と同期させる処理を実行する。すなわち、計時部28の計時時刻情報をマーカー装置2側から受信した時刻情報に基づき修正する。
さらに、続くステップS106では、受信マーカーIDを対象マーカーIDとして登録する処理を実行する。つまり、受信したマーカーID11bを、ペアリング対象のマーカー装置2についてのID情報として登録する。
このステップS106の処理を実行するとこの図に示す処理動作は終了となる。
図9において、先ずステップS301では、クリップの記録を開始すべき状態となるまで待機する。先に述べたように、光ディスクDに対するクリップの記録(録画)は、操作部27に設けられた録画開始ボタンの操作に応じて開始する。従ってこのステップS301の処理としては、上記操作部27より録画開始ボタンに応じた操作入力情報が供給させるまで待機する処理となる。
先に述べたようにして、ビデオカメラ装置3では、例えば光ディスクDが装填されたタイミングで光ディスクDに記録される管理情報等が読み出され、ここでクリップテーブルの記録/未記録が判定されている。ステップS303による判別処理は、このような事前の判定結果の情報に基づき行うことになる。
このステップS305の処理を実行するとこの図に示される処理動作は終了となる。
なお、このステップS304で用いるクリップテーブルの情報としては、先に述べたディスク装填時の管理情報の読み出しにより読み出されメモリ部29に保持されたものを用いることになる。
また、上記ステップS304において、登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルがあるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS306に進み、該当するクリップテーブルに記録クリップNo.、取得した時刻情報が追加されるように情報更新を行う。つまり、予め光ディスクDから読み出されメモリ部29に保持された該当するクリップテーブル(登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブル)に対し、現在記録中のクリップに対して割り当てたクリップNo.の情報と、上記ステップS302の処理で取得した時刻情報(記録開始時刻情報)とが追加されるように、上記該当するクリップテーブルの情報内容を更新する。
このステップS306の処理を実行するとこの図に示す処理動作は終了となる。
また、上記ステップS306にて登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルの情報内容を更新した場合としても、更新後のクリップテーブルの情報は、クリップの記録動作が終了したタイミングなど所定タイミングで光ディスクDに記録することになる。
先に説明したように、取材時においてマーカー装置2は、タイムリストを所定時間おきに送信する。このため、先ずは図中のステップS401において、タイムカウントを開始するようにされる。
ステップS402において、上記マークボタンに応じた操作入力信号が供給されボタン操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS403に進み、計時部13により計時されている現在時刻情報を取得する。
そして、続くステップS404において、取得した現在時刻情報をマーク時刻情報としてタイムリストに追加する処理を実行する。
なお、このステップS404の処理は、タイムリストを未生成の場合には、既存のタイムリストへのマーク時刻情報の「追加」ではなく、マーカーID11bと取得した時刻情報とを図7に示した形式により格納したタイムリストを新規生成する処理となることは言うまでもない。
上記ステップS404の処理を実行すると、図示するようにして先のステップS402のボタン操作待機処理に戻り、これによってボタン操作ごとにマーク時刻情報がタイムリストに追加される。
ステップS405において、所定時間が経過していないとして否定結果が得られた場合にはステップS402に戻る。
ステップS407の処理を実行すると、先のステップS402に戻る。
図11において、先ずステップS501では、タイムリストの受信を待機する。そして、無線通信部34によりマーカー装置2側からのタイムリストが受信された場合は、ステップS502に進み、タイムリストからマーカーIDを抽出する。
このステップS503において、各マーカーIDが一致しないとして否定結果が得られた場合は、先のステップS501に戻る。このことで、事前登録されていないマーカー装置2からのタイムリストに基づく意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止が図られる。
そして、続くステップS505では、登録マーカーIDが付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、取得したマーク時刻情報がどのクリップに対応するものであるかを特定する処理を行う。
先に説明したように、取得したマーク時刻情報とクリップとの対応関係の特定は、登録マーカーIDの付されたクリップテーブルを参照し、取得したマーク時刻情報が示す時刻よりも時刻的に前となる記録開始時刻が対応づけられているクリップのうちで、取得したマーク時刻情報が示す時刻との時刻差が最も小さい記録開始時刻が対応づけられているクリップを特定することで行う。
ここで、先にも述べたように、例えば現在記録中のクリップに対応するマーク時刻情報を初回に取得した場合には、その記録中のクリップに対するマークテーブルは存在しない状態にある。従ってその場合は、取得したマーク時刻情報に基づく新たなマークテーブルを生成することになる。具体的には、取得したマーク時刻情報をタイムコード変換して得たタイムコードの情報と、記録中のクリップに割り当てたクリップNo.の情報とを格納したマークテーブルを新規に生成する。この場合、マークテーブルにおけるマーク位置ごとのタイトル情報としては「No Title」の情報を格納する。
一方、取得したマーク時刻情報が既にマークテーブルの生成されたクリップに対応するものであった場合、そのクリップのマークテーブルに対し、取得したマーク時刻情報をタイムコード変換して得たタイムコード情報(及び「No Title」の情報)が追加されるようにしてマークテーブルの更新を行う。
なお、先に説明したように、上記のようにして記録中のクリップについてのマークテーブルを新規生成した場合、該生成したマークテーブルの情報は、例えばクリップの記録が終了した後の所定タイミングにおいて光ディスクDに記録することになる。具体的に、その場合のCPU30は、クリップの記録が終了したとされたことに応じて、新規生成したマークテーブルの情報が光ディスクDに対して記録されるようにメディアドライブ25を制御する。
また、マークテーブルを更新した場合としても、クリップを記録中である場合には、そのクリップの記録が終了したことに応じて、マークテーブルを光ディスクDに記録することになる。
続いて、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態のように取材時にマーク付与を行うのではなく、取材後においてマーク付与を行うものである。
ここで、取材中には、マーカー装置からビデオカメラ装置3に対するタイムリストの送信は、無線により行う必要性があったが、取材後においては、タイムリストの送信は有線通信により行うこともできる。この点から以下では、取材後のタイムリストの送信は、マーカー装置をビデオカメラ装置側にUSB接続して行う場合を例に説明を行う。
図14(a)は取材時に対応してマーカー装置40にて行われる動作を模式的に示し、図14(b)は取材後におけるマーカー装置40、ビデオカメラ装置41の動作を模式的に示している。
なお、図示は省略したが、この場合も取材前においては、マーカー装置40とビデオカメラ装置41との間で、先の第1の実施の形態で説明したものと同様のペアリングが行われることになる。すなわち、取材前には、マーカー装置40とビデオカメラ装置41との間での計時時刻の同期、及びビデオカメラ装置41に対するマーカー装置40のマーカーIDの登録が行われる。
図14(b)において、取材後には、ビデオカメラ装置41が、<1>と示すようにマーカー装置40に対するタイムリストの転送要求を行う。
この場合、ビデオカメラ装置41は、転送要求をユーザ操作に基づき行うものとされている。具体的に、この場合のビデオカメラ装置41としても、先に説明したような機能提示画面の表示機能を有しており、この機能提示画面内に、「タイムリストの取込」の機能項目を表示するものとしている。ビデオカメラ装置41は、上記機能提示画面の表示状態にて、上記「タイムリストの取込」の項目がユーザ操作により指定されたことに応じて、マーカー装置40へのタイムリストの転送要求を行うことなる。
この場合も受信したマーカーIDが登録マーカーIDと一致しない場合には、受信したタイムリストに基づくマーク付与は行わない。このような登録マーカーIDに基づく認証を行うことで、この場合としても意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止が図られる。
そこで第2の実施の形態の場合、上記のように各マーカーIDが一致しない場合には、ユーザに対し、事前ペアリングされていない誤ったマーカー装置40が接続された旨の通知を行う(図示は省略)。具体的には、表示部32に例えば「ペアリングされたマーカーではありません。」等の所定のメッセージを表示する。これにより、マーク付与が行われない点と、その理由とをユーザに適切に通知することができ、ユーザの混乱を防止できる。
なお、これら<5>〜<7>の動作については第1の実施の形態の場合と同様となるので改めての説明は省略する。
なお、確認のために述べておくと、この場合のマーカー装置40、ビデオカメラ装置41としても、それぞれ図8に示した取材前のペアリングのための処理を実行する。
また、この場合のビデオカメラ装置41としても、第1の実施の形態のビデオカメラ装置3と同様に、図9に示したクリップテーブルの生成処理、及び生成したクリップテーブルの光ディスクDに対する記録処理を行う。
この図15に示す処理手順と、先の図10に示した処理手順とを比較してわかるように、この場合のマーカー装置40による取材時の処理手順は、図10に示す取材時の処理手順から、所定時間おきにタイムリストを送信するための処理を省略したものとなる。
具体的には、図中のステップS601において、ボタン操作(マークボタン操作)が行われるまで待機する処理を行い、ボタン操作が行われた場合には、ステップS602において現在時刻情報の取得を行う。その上で、次のステップS603では、取得した現在時刻情報をマーク時刻情報としてタイムリストに追加する処理を行い、このステップS603の処理の実行後は、ステップS601の待機処理に戻る。
なお、ステップS602、S603の処理は、それぞれ図10で説明したステップS403、S404の処理と同様となることから改めての説明は省略する。
なお、この図16においては、マーカー装置40側で実行されるべき処理の手順を、図12に示したCPU10がメモリ部11内の制御プログラム11cに基づき実行する処理の手順として示し、また、ビデオカメラ装置41側で実行されるべき処理の手順については、図13に示したCPU30がメモリ部29内のマーク付与プログラム29bに基づき実行する処理の手順として示している。
ステップS802において、マーカー装置40との間での通信が可能な状態ではないとして否定結果が得られた場合は、図示するようにしてこの図に示す処理動作を終了することになる。
このステップS702の転送処理を実行すると、この図に示すマーカー装置40側の処理動作は終了となる。
そして、マーカー装置40側からタイムリストの情報が受信された場合は、ステップS805において、受信されたタイムリストからマーカーIDを抽出した後、ステップS806において、登録マーカーIDと一致するか否かを判別する。すなわち、取材前のペアリングによって登録したマーカーIDと、上記ステップS805にて抽出したマーカーIDとが一致するか否かを判別する。
このようなエラー処理が実行されることで、接続されたマーカー装置40が事前ペアリングされたものでなく、マーク付与が行われない旨の通知を行うことができ、これによってユーザの混乱の防止を図ることができる。
なお、これらステップS807〜S810による受信タイムリストに基づくマーク付与のための処理は、先の図11にて説明したステップS504〜S507による処理と同様となることから改めての説明は省略する。
この図17に示されるようにして、取材後に編集機45によってマーク付与を行う場合としても、先ずは取材前の段階で、マーカー装置40とビデオカメラ装置41との間でペアリングを行っておく。つまり、マーカー装置40とビデオカメラ装置41との間での時刻同期と、マーカー装置40に記憶されるマーカーID11bのビデオカメラ装置41側への登録を行うものである。
なお確認のために述べておくと、この場合もマーカー装置40とビデオカメラ装置41との間で事前のペアリングが行われることで、クリップテーブルにおける記録開始時刻の情報が、マーカー装置40側と同期された時刻に基づくものとなるようにできる。
具体的に、この場合の取材後には、編集機45に対して、マーカー装置40がUSB接続される。編集機45においても、先に説明したような機能提示画面の表示機能を有しており、この機能提示画面内に、「タイムリストの取込」の機能項目を表示するものとしている。編集機45は、上記機能提示画面の表示状態にて、上記「タイムリストの取込」の項目がユーザ操作により指定されたことに応じて、マーカー装置40へのタイムリストの転送要求を行う。
但しこの場合、マーカー装置40との事前ペアリングは、ビデオカメラ装置41に対して行われるものであり、従って編集機45には登録マーカーIDの情報は存在しないことになる。このことから、編集機45においては、図14(b)に示した<4>の動作(マーカーIDが予め登録されたものであるか確認する動作)は行わないことになる。
その代わりとして、この場合には、<5>の対応関係特定動作として、受信したタイムリスト内のマーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、タイムリスト内の各マーク時刻情報がどのクリップに対応するものであるかを特定することになる。このことによって、マーク付与の対象とするクリップは、編集機45に接続されたマーカー装置40と事前のペアリングが行われたビデオカメラ装置41にて記録されたクリップのみに絞ることができ、この結果、意図しないクリップへのマーク付与が行われてしまうことの防止を図ることができる。
なお、この図18において、既に説明した部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
上記編集処理部46、及びHDD47は、それぞれバス26を介してCPU30と接続されている。
また、上記HDD47は、CPU30の指示に基づき各種データの格納を行う。例えばこのHDD47は、上記編集処理部46による編集処理後のクリップの格納などに用いられる。
また、このように編集機45ではマーカー装置40との間の事前登録は行われないものとなるので、ステップS804の判別処理とステップS811によるエラー処理は省略されるものとなり、また、ステップS808においては、「登録マーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、取得したマーク時刻情報がどのクリップに対応するものであるかを特定」するのではなく、「タイムリストから抽出したマーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、取得したマーク時刻情報がどのクリップに対応するものであるかを特定」することになる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきではない。
例えば、クリップに対するマークの付与のしかたについては、これまでで説明したマークテーブルの形式に限定されるべきものではなく、他の手法によりマークが付されるようにすることもできる。
先にも述べたように、マーカー装置2との間で事前のペアリングを行っておけば、クリップテーブルにペアリングしたマーカー装置2のマーカーIDを付すことができる。この点から、取材時において、先の図11のステップS505により登録マーカーIDと一致するマーカーIDが付されたクリップテーブルのみを対象として対応関係を特定する処理が行われれば、自動的に、事前登録されてないマーカー装置2からのマーク時刻情報に基づくマーク付与は行われないようにできる。つまり、これにより、意図しないクリップへのマーク付与の防止を図ることができるものであり、従って登録マーカーIDを用いた認証(図11のステップS503)は省略することができる。
つまり、取材後にビデオカメラ装置41がマーク付与を行う場合としても、図16に示したステップS808において、「登録マーカーIDが付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、取得したマーク時刻情報がどのクリップに対応するものであるかを特定」する処理が行われるので、それ以前のステップS806において、登録マーカーIDによる認証を行わずとも、意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止を図ることができる。
また逆に、ステップS806にて登録マーカーIDを用いた認証を行うものとしておけば、ステップS808において単にクリップテーブル内の記録開始時刻のみに基づき対応関係を特定する処理を行っても、意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止を図ることができるので、この場合も、登録マーカーIDによる認証を行うものとしておけば、クリップテーブルに登録マーカーIDを付すことは不要とすることができる。
ここで、取材後に編集機45にてマーク付与を行う場合は、編集機45に対して、それぞれ対応関係にない光ディスクD、マーカー装置40が誤って装填、接続されてしまうことが想定され得る。
そのような場合の具体的な一例を挙げる。
例えば、或るビデオカメラ装置41(以下、カメラAとする)と或るマーカー装置40(マーカーAとする)とでペアリングが行われ、その後、これらカメラAとマーカーAとの組み合わせで取材(取材A)が行われたとする。
また、一方で、他のビデオカメラ装置41(カメラBとする)と他のマーカー装置40(マーカーBとする)との間でペアリングが行われた後、それらマーカーBとの組み合わせで他の取材(取材B)が行われたとする。このとき、取材Bと取材Aとは時刻的に並行して行われたものとする。
取材後において、取材Aを行ったユーザは、カメラAに装填されていた光ディスクDを編集機45に装填し、該編集機45において、マーカーAにて生成したタイムリストに基づくマーク付与を行わせることになる。
しかしこのとき、ユーザは誤って編集機45にマーカーBを接続してしまったとする。
上述のように、この場合の取材Aと取材Bとは時刻的に並行して行われたものとなっているので、この場合においては、クリップテーブル内の記録開始時刻の情報のみに基づくクリップ・マーク時刻の対応関係特定を行ってしまうと、取材Aにより記録されたクリップに対して、取材Bで用いたマーカーBによるタイムリストに基づくマーク付与が行われてしまい、結果、意図しないマーク付与が行われてしまうことになる。
このようなケースを想定すると、取材後に編集機45にてマーク付与を行う場合は、クリップテーブルに登録マーカーIDを付すようにすることが有効であることがわかる。すなわち、このようにクリップテーブルに登録マーカーIDを付すものとしておけば、編集機45においては、先の図17にて説明したように、受信タイムリスト内のマーカーIDと一致するマーカーIDの付されたクリップテーブルの情報内容に基づき、クリップ・マーク時刻の対応関係特定を行うことができ、これによって、例えば上記のケースでは取材Aにより記録されたクリップに対して取材Bで用いたマーカーBによるタイムリストに基づくマーク付与が行われてしまうことはなくなり、結果、意図しないマーク付与が行われてしまうことの防止を図ることができる。
一例として、例えば取材時にマーク付与を行う場合に関しては、例えば1つの取材チームでマーカー装置2を1つのみ用いる場合など、他のマーカー装置2との混線が起こらないことが保証されていれば、登録マーカーIDによる認証は特に不要であり、マーカー装置2へのマーカーID11bの付与、及びビデオカメラ装置3側におけるステップS503の判別処理は省略することができる。
また、取材後においてマーク付与を行う場合においても、ユーザが、時刻同期を行ったマーカー装置40とビデオカメラ装置41との対応関係を把握していれば、マーカー装置40へのマーカーID11bの付与、及びマーク付与を行う装置(ビデオカメラ装置41又は編集機45)側の取材後におけるマーカーIDを用いた処理(ステップS806の判別処理、ステップS811のエラー処理、及び対応関係特定処理において参照するクリップテーブルを所定マーカーIDの付されたクリップテーブルに限定する処理)は不要とすることができる。
なお、無線通信によりペアリングを行う場合、ビデオカメラ装置側では、例えば表示部32上に通信可能なマーカー装置(例えばマーカーID)を表示し、通信可能なマーカー装置が複数ある場合には、そのうちから任意のマーカー装置をユーザに選択させることになる。このとき、ユーザがマーカー装置とそのIDとの対応関係を確実に把握していれば、意図しない装置間でのペアリングは防止されるが、実際には誤ったマーカー装置を選択してしまうなどのミスは起こりうる。
これに対し有線接続とする場合は、ペアリングさせたい装置同士を物理的に接続するので、上記のような選択ミスの防止が図られるという点で利点がある。
或いは、無線データ通信の方式としては、無線LANに限定されるべきものでなく、例えばBluetooth(登録商標)など他の方式とすることも勿論可能である。
Claims (13)
- 記録媒体に対する記録再生を行う記録再生部と、
現在時刻を計時する端末側計時部を有すると共に操作により指示されたタイミングにおける上記端末側計時部による計時時刻の情報をマーク時刻情報として送信する端末装置との間で通信を行う通信部と、
現在時刻を計時する信号処理装置側計時部と、
制御部とを備えると共に、
上記制御部は、
指示に応じ、時系列データの上記記録媒体への記録を実行させるデータ記録制御処理と、
上記データ記録制御処理により時系列データの記録を開始したタイミングにおける上記信号処理装置側計時部による計時時刻情報を上記時系列データの記録開始時刻として取得する記録開始時刻取得処理と、
上記記録開始時刻取得処理により取得した記録開始時刻の情報が上記データ記録制御処理により記録された時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように制御する記録開始時刻記録制御処理と、
上記端末装置が送信した上記マーク時刻情報が上記通信部により受信された後、上記記録媒体に記録された時系列データの記録開始時刻の情報に基づいて、上記受信されたマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を特定する対応関係特定処理と、
上記対応関係特定処理により特定した上記マーク時刻情報と上記時系列データとの対応関係に基づき、上記受信されたマーク時刻情報により特定されるマーク位置の情報が上記時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように上記記録再生部を制御するマーク位置記録制御処理とを実行する
信号処理装置。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
上記制御部は、
上記端末装置との間で計時時刻の同期を行う時刻同期処理を実行する。 - 請求項2に記載の信号処理装置において、
上記端末装置は、上記マーク時刻情報をリスト化して送信し、
上記対応関係特定処理では、
上記通信部により受信されたマーク時刻情報のリスト中から未取得のマーク時刻情報を取得し、取得したマーク時刻情報について、上記時系列データとの対応関係を特定する。 - 請求項3に記載の信号処理装置において、
上記端末装置には、上記端末装置を識別するための端末識別情報が記憶されており、上記端末装置は、上記マーク時刻情報を送信する際、上記端末識別情報も併せて送信するようにされており、
上記制御部は、
上記端末装置に記憶された上記端末識別情報を取得する識別情報取得処理と、
上記端末装置が送信した上記マーク時刻情報と上記端末識別情報とが受信されたときに、受信された端末識別情報が、上記識別情報取得処理により取得した端末識別情報と一致するか否かを判別する判別処理とをさらに実行すると共に、
上記対応関係特定処理では、
上記判別処理により各端末識別情報が一致するとの判別結果が得られた場合に、上記受信されたマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を特定する。 - 請求項3に記載の信号処理装置において、
上記端末装置には、上記端末装置を識別するための端末識別情報が記憶されており、
上記端末装置は、上記マーク時刻情報をリスト化し、該リストに対して上記端末識別情報を付した情報を時刻リスト情報として送信するようにされており、
上記制御部は、
上記端末装置に記憶された上記端末識別情報を取得する識別情報取得処理をさらに実行し、
上記記録開始時刻記録制御処理では、
上記記録開始時刻取得処理により取得した記録開始時刻の情報と、上記識別情報取得処理により取得した上記端末識別情報とが、上記データ記録制御処理により記録した時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように制御し、
上記対応関係特定処理では、
上記通信部により受信された上記端末装置からの上記時刻リスト情報中の未取得のマーク時刻情報を取得し、取得したマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を、上記取得したマーク時刻情報と、上記識別情報取得処理により取得した上記端末識別情報と、上記記録開始時刻記録制御処理により上記時系列データと対応づけられた記録開始時刻の情報及び上記端末識別情報とに基づいて特定する。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
上記記録媒体に記録される時系列データには該時系列データの記録開始時点からの経過時間長を表すタイムコード情報が付されており、
上記制御部は、
上記記録開始時刻記録制御処理によって上記記録媒体に記録された時系列データと対応づけられて記録された記録開始時刻の情報に基づき、上記受信したマーク時刻情報を、該受信したマーク時刻情報と対応する時系列データのタイムコード情報に変換する時刻/タイムコード変換処理をさらに実行し、
上記マーク位置記録制御処理では、
上記時刻/タイムコード変換処理により得たタイムコード情報が上記マーク位置の情報として上記記録媒体に記録されるように制御する。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
上記通信部は、上記端末装置との間で無線による通信を行う。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
上記通信部は、上記端末装置との間で有線による通信を行う。 - 請求項3に記載の信号処理装置において、
上記制御部は、
指示に応じて、上記通信部によって上記端末装置に対する上記マーク時刻情報のリストの送信要求を行わせるリスト送信要求処理をさらに実行し、
上記対応関係特定処理では、
上記リスト送信要求処理に応じて上記端末装置が送信して上記通信部により受信された上記マーク時刻情報のリストに基づき、マーク時刻情報と時系列データとの対応関係を特定する。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
画像撮像を行う撮像部をさらに備え、
上記データ記録制御処理では、
上記撮像部により得られる撮像画像に基づく動画データの上記記録媒体への記録を実行させる。 - 請求項1に記載の信号処理装置において、
上記記録媒体には上記時系列データとして動画データが記録されており、
上記記録媒体に記録された動画データについての編集処理を行う編集処理部をさらに備える。 - 記録媒体に対する記録再生を行う記録再生部と、現在時刻を計時する端末側計時部を有すると共に操作により指示されたタイミングにおける上記端末側計時部による計時時刻の情報をマーク時刻情報として送信する端末装置との間で通信を行う通信部と、現在時刻を計時する信号処理装置側計時部とを備えた信号処理装置におけるマーク付与方法であって、
指示に応じ、時系列データの上記記録媒体への記録を実行させるデータ記録制御ステップと、
上記データ記録制御ステップにより時系列データの記録を開始したタイミングにおける上記信号処理装置側計時部による計時時刻情報を上記時系列データの記録開始時刻として取得する記録開始時刻取得ステップと、
上記記録開始時刻取得ステップにより取得した記録開始時刻の情報が上記データ記録制御ステップにより記録された時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように制御する記録開始時刻記録制御ステップと、
上記端末装置が送信した上記マーク時刻情報を上記通信部により受信した後、上記記録媒体に記録された時系列データの記録開始時刻の情報に基づいて、上記受信したマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を特定する対応関係特定ステップと、
上記対応関係特定ステップにより特定した上記マーク時刻情報と上記時系列データとの対応関係に基づき、上記受信したマーク時刻情報により特定されるマーク位置の情報が上記時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように上記記録再生部を制御するマーク位置記録制御ステップと
を備えるマーク付与方法。 - 記録媒体に対する記録再生を行う記録再生部と、現在時刻を計時する端末側計時部を有すると共に操作により指示されたタイミングにおける上記端末側計時部による計時時刻の情報をマーク時刻情報として送信する端末装置との間で通信を行う通信部と、現在時刻を計時する信号処理装置側計時部とを備えた信号処理装置において実行されるプログラムであって、
指示に応じ、時系列データの上記記録媒体への記録を実行させるデータ記録制御処理と、
上記データ記録制御処理により時系列データの記録を開始したタイミングにおける上記信号処理装置側計時部による計時時刻情報を上記時系列データの記録開始時刻として取得する記録開始時刻取得処理と、
上記記録開始時刻取得処理により取得した記録開始時刻の情報が上記データ記録制御処理により記録された時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように制御する記録開始時刻記録制御処理と、
上記端末装置が送信した上記マーク時刻情報が上記通信部により受信された後、上記記録媒体に記録された時系列データの記録開始時刻の情報に基づいて、上記受信されたマーク時刻情報と上記記録媒体に記録された時系列データとの対応関係を特定する対応関係特定処理と、
上記対応関係特定処理により特定した上記マーク時刻情報と上記時系列データとの対応関係に基づき、上記受信されたマーク時刻情報により特定されるマーク位置の情報が上記時系列データと対応づけられて上記記録媒体に記録されるように上記記録再生部を制御するマーク位置記録制御処理と
を上記信号処理装置に実行させるプログラム。
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