JP2005160040A - 放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転送レートを低くすることで、複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理可能な放送受信装置を提供する。
【解決手段】 複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理可能な放送受信装置は、複数のトランスポートストリームからそれぞれ視聴に関する視聴関連データを決定して抽出する前処理部1202と、抽出された各視聴関連データを多重化して、その多重化データをアダプタ1204へ出力する多重化部1203と、アダプタ1204によって処理された多重化データを、そのアダプタ1204から取得する分離する多重分離部1205とを備える。
【選択図】 図12






Description

本発明は、放送受信装置に関し、特に、複数のトランスポートストリームを受信するためのデジタル放送受信装置に関する。
放送受信装置では、有料放送を受信する際には、限定受信方式が採用されている。従来、放送受信装置が受信したトランスポートストリームを取り外し可能な限定受信解除装置内を通し、限定受信の解除が完了したストリームを放送受信装置へ戻す方式が存在する。詳細はOpenCable(TM) HOST−POD Interface Specification(OC−SO−HOSTPOD−IF−I12−030210)によって標準化されている。図58に従来の限定受信解除装置に取り付けた放送受信装置の構成図を示す。従来の方式では、チューナ9501が一つの場合を想定しており、チューナ9501から入力されたトランスポートストリームをそのまま限定受信解除装置9511へ与える。そして、限定受信解除装置9511で入力されたトランスポートストリームに対し、限定受信の解除を行い、出力をTSデコーダ9502へ与える。TSデコーダ9502は、トランスポートストリームから情報を選別し、AVデコーダ9503へ送る。AVデコーダは音声データをスピーカ9504へ、画像データをディスプレイ9505へ送る。各デバイスの操作はCPU9506で行う、また、CPU9506が動作するために必要な情報は、1次記憶部9508及び2次記憶部9507やROM9509へ保存される。更に、これらの動作は、入力部9510からの指令で動作することができる。
また、特許文献1では、IEEE1394シリアルバスで結ばれた放送受信装置、限定受信解除装置、デジタルマルチメディア機器間において、限定受信の結果の共有化をはかるため、放送受信装置からIEEE1394シリアルバスを介してトランスポートストリームを送信する際に限定受信解除装置の処理に不要なデータを除去することにより帯域幅を削減する手法が明記されている。
特願平11−118748号公報
しかしながら、従来の受信したトランスポートストリームを取り外し可能な限定受信解除装置内に通し、限定受信の解除をした結果を受け取る放送受信装置では、複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理することができないという問題がある。
このような放送受信装置と限定受信解除装置間の通信において、複数のトランスポートストリームを入力する場合は、それら複数のトランスポートストリームを単純に多重化して入力する方法が考えられる。しかし、この場合トランスポートストリームの数に比例して放送受信装置と限定受信解除装置間の転送レートやCPUの処理速度が高速なものが要求され、高価なハードウェアが必要となるという問題が発生する。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、限定受信の解除及び、その後の放送機能に不必要な情報を除去することにより、転送レートを低くすることで、複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理可能な放送受信装置の提供を目的とする。即ち、このような処理を安価なハードウェアを用いて実現する放送受信装置を提供する。なお、本手法は、放送受信装置と限定受信解除装置間の通信をIEEE1394と制限するものではない点と、特願平11−118748号は、IEEE1394は外部装置との限定受信解除装置を共有化することが目的のため、複数の外部機器間での伝送を想定しているのに対し、本発明は、受信端末装置と一つの外部機器間の通信について限定している点が異なる。
上記目的を達成するために、本発明に係る放送受信装置は、複数のトランスポートストリームを受信する放送受信装置であって、前記複数のトランスポートストリームからそれぞれ視聴に関する視聴関連データを決定して、前記視聴関連データ以外の他のデータを削除することで、又は前記他のデータから分離することで、前記視聴関連データを抽出する前処理手段と、前記前処理手段により抽出された各視聴関連データを多重化する多重手段と、前記多重手段により多重化された多重化データを、前記放送受信装置の外部にある外部装置へ出力する出力インタフェース手段と、前記外部装置によって処理された前記多重化データを、前記外部装置から取得する入力インタフェース手段と、前記入力インタフェース手段によって取得された前記多重化データを分離する多重分離手段とを備えることを特徴とする。
これにより、外部装置へ出力する前に必要なデータを選択することができ、放送受信装置と外部装置の転送レートを低く抑えることができる。その結果、安価なハードウェアを用いて複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理することができる。
また、前記前処理手段は、前記放送受信装置が保有する保有情報に応じて、視聴関連データの抽出に関する条件を示す独自情報を作成し、前記独自情報に示される条件にしたがって前記視聴関連データを決定することを特徴とする。
これにより、放送受信装置内で抽出あるいは削除する情報を独自に決定することができる。
また、前記前処理手段は、現在のユーザの視聴状況を前記保有情報として、前記視聴状況に応じて前記独自情報を作成することを特徴とする。
これにより、ユーザの視聴状況に応じ、ユーザへの影響を最小限に抑える条件設定ができる。
また、前記前処理手段は、ユーザの嗜好を前記保有情報として、前記嗜好に応じて前記独自情報を作成することを特徴とする。
これにより、言語情報などユーザが常に視聴している条件の優先度を考慮することができる。
また、前記前処理手段は、視聴関連データの抽出に関する条件を示す前処理情報を受信し、前記独自情報及び前記前処理情報を基に、抽出対象の視聴関連データを示すフィルタリング条件を設定する受信部と、前記受信部で設定されたフィルタリング条件により示される視聴関連データを、前記各トランスポートストリームの中から決定して抽出するフィルタリング部とを有することを特徴とする。
これにより、トランスポートストリーム中から指定されたデータを選別することができる。
また、前記前処理情報は、前記視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれるストリーム及び放送サービスのうち少なくとも1つを示すことを特徴とする。
これにより、トランスポートストリーム中の必要な情報から、パケットあるいは番組を構成する情報を指定することができる。
また、前記受信部は、CPU上で動作するプログラムから指定された前記前処置情報を受信することを特徴とする。
これにより、CPU上で動作するプログラムが要求する条件をフィルタリング条件に設定することができる。
また、前記フィルタリング条件は、抽出対象の視聴関連データとして、前記トランスポートストリームを構成するストリーム及び放送サービスのうち少なくとも1つを示すことを特徴とする。
これにより、指定されたストリーム又は放送サービス単位でフィルタリングを行うことができる。
また、前記前処理手段は、さらに、トランスポートストリーム中の構造を示す構造情報の一部あるいは全部を記憶する記憶部を備え、前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を用いて前記フィルタリング条件を設定することを特徴とする。
これにより、ストリームを特定する情報で指定された場合は、この記憶部に記憶された構造情報を参照することで、他の情報を補うこともできる。また、サービスを特定する情報で指定された場合は、そのサービスに必要なストリーム中の情報を参照するために利用することができる。
また、前記記憶部は、前記放送受信装置の起動時、又は前記受信部より指示を受けたときに、前記トランスポートストリームから前記構造情報の一部あるいは全部を取得して記憶することを特徴とする。
これにより、本記憶部を参照する際に、直ぐに情報を取得することができる。
また、前記記憶部が記憶している前記構造情報の一部あるいは全部に変更が生じた場合は、前記受信部は、前記変更に応じてフィルタリング条件を更新することを特徴とする。
これにより、ストリーム中の変更に直ちに対応することができる。例えば、CPUからサービスを特定する情報を用いて指定されていた場合、そのサービスの中に含まれるストリームの情報が放送中に変化する可能性がある。一例としては、マルチアングルなどの情報が付加されることによりAVのデータが追加されたりする場合がある。このような場合にも、サービスを特定する情報で指定された場合は、その変更を通知することで、このようなストリーム中の変更に対応することができる。
また、前記前処理情報が視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれる放送サービスを示しているときには、前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記放送サービスを当該放送サービスに関連するストリームに変換することを特徴とする。
これにより、放送サービス指定をストリーム指定と同じように処理することができる。
また、前記受信部は、前記前処理情報の受信時に、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記外部装置の処理に必要な外部処理条件を特定し、前記外部処理条件を視聴関連データの抽出に関する条件として前記独自情報へ追加することを特徴とする。
これにより、前処理情報の中を参照し、外部装置に必要な条件を追加することができる。
また、前記前処理情報が視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれる放送サービスを示しているときには、前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記前処理情報によって示されていない放送サービスを構成するストリームの全部あるいは一部を特定し、前記ストリームの全部あるいは一部を削除することを、視聴関連データの抽出に関する条件として前記独自情報へ追加することを特徴とする。
これにより、不必要な情報を大幅に削除することができる。
また、前記前処理手段は、さらに、前記放送受信装置の起動時に抽出対象となる視聴関連データを示すデフォルトフィルタリング条件を記憶しているデフォルト設定記憶部を有し、前記フィルタリング部は、前記放送受信装置の起動時には、前記デフォルトフィルタリング条件により示される視聴関連データを、前記各トランスポートストリームの中から決定して抽出することを特徴とする。
これにより、常に必要な設定を毎回行う必要がなくなることや、放送受信装置の起動と同時に、フィルタリング条件の設定を行うことができる。
また、前記受信部は、前記フィルタリング条件を前記デフォルトフィルタリング条件としてデフォルト設定記憶部へ格納することを特徴とする。
これにより、デフォルト設定記憶部へ記憶している情報を変更することができる。また、放送受信装置の起動と同時に、フィルタリング条件の設定を行うことができる。
また、前記受信部は、前記外部装置の処理に必要な条件を前記デフォルトフィルタリング条件としてデフォルト設定記憶部へ格納することを特徴とする。
これにより、常に必要な外部装置の設定を起動時に処理でき、実行中は、トランスポートストリームに依存した条件の設定のみを行うことができる。
また、前記前処理手段は、さらに、前記トランスポートストリームに含まれるストリーム中の情報を書き換える変換部を有することを特徴とする。
これにより、複数のトランスポートストリームから選択した条件に同じ識別子を持つものがあった場合に、これらの識別子を変更することができるとともに、これらの識別子の変更に従い、トランスポートストリーム中の構造情報の変更を行うこともできる。一例としては、PIDの書き換えや、構造情報の書き換えとしては、PATやPMTを変更することができる。
また、前記変換部は、前記トランスポートストリームに含まれるストリームの識別子、あるいは前記ストリームの構造を示す構造情報を書き換えることを特徴とする。
これにより、複数のトランスポートストリームから選択した条件に同じ識別子を持つものがあった場合に、これらの識別子を変更することができるとともに、これらの識別子の変更に従い、トランスポートストリーム中の構造情報の変更を行うこともできる。一例としては、PIDの書き換えや、構造情報の書き換えとしては、PATやPMTを変更することができる。
また、前記受信部は、前記変換部によって書き換えられたストリームの識別情報と、前記書き換えの内容を示す変換情報とを前記フィルタリング部へ設定することを特徴とする。
これにより、変換したパケットをストリーム中の指定したパケットと変更することができる。
また、前記フィルタリング部は、前記受信部から指定されたストリームを前記識別情報に基づいて特定し、前記ストリームの識別子又は構造情報を、前記受信部から指示された内容に書き換えることを特徴とする。
これにより、変換したパケットをストリーム中の指定したパケットと変更することができる。
また、前記前処理手段は、さらに、前記トランスポートストリームから番組配列情報を作成する番組配列情報作成部を有することを特徴とする。
これにより、番組配列情報を作成することができる。なお、この番組配列情報は、独自で規定してものでもよいし、仕様で決まっているものでもよい。
また、前記受信部は、前記番組配列情報作成部によって作成された番組配列情報を受け取り、前記フィルタリング部へ前記番組配列情報を設定することを特徴とする。
これにより、番組配列情報をストリーム中へ追加する設定を行うことができる。
また、前記フィルタリング部は、前記受信部から受け取った番組配列情報によって示される番組を、抽出対象の視聴関連データとして前記フィルタリング条件に追加することを特徴とする。
これにより、番組配列情報をストリーム中へ追加することができる。
また、前記フィルタリング部は、前記トランスポートストリーム中の不連続点を検出して、前記不連続点にパケットを挿入することを特徴とする。
これにより、選別された後のトランスポートストリームにおいて、不連続点を検出することができる。
また、前記受信部は、前記外部装置から指定される前記前処理情報を受信することを特徴とする。
これにより、外部装置からの条件を設定することができる。
また、前記受信部は、さらに、前記外部装置から受信した前記前処理情報により示される条件に対する返信を前記外部装置に行うことを特徴とする。
これにより、外部装置と双方向にメッセージ通信を行い、条件設定を行うことができる。
また、前記保有情報は、視聴関連データの抽出に関する条件、及び前記条件を設定した設定元の属性のうち少なくとも1つを示すことを特徴とする。
これにより、設定条件の比較あるいは、設定元属性に従い、独自情報の決定を行うことができる。
また、前記設定元の属性は、CPU上で動作するプログラム、前記外部装置、及び放送受信装置のうちのいずれかを示すことを特徴とする。
これにより、これらの間で優先度を決定し、独自情報の設定に使用することができる。
また、前記前処理手段は、前記独自情報に示される条件を満たす視聴関連データを検索し、一定時間内に前記条件を満たす視聴関連データが存在しない場合は、その条件を削除するために前記設定元へ問い合わせる、あるいは問い合わせを行わず削除することを特徴とする。
これにより、設定効果の低い条件の削除を行うことができる。
また、前記前処理手段は、前記設定元の属性がCPU上で動作するプログラムあるいは外部装置を示す場合、前記設定元へメッセージを通知することを特徴とする。
これにより、設定元が想定する条件と相違が生じないようにすることができる。
また、前記受信部は、前記外部装置が扱うことができる最大能力、前記放送受信装置と外部装置とのインタフェースの最大転送レート、及び前記放送受信装置の最大能力のうち少なくとも1つを、前記保有情報として特定し、前記保有情報に応じて前記独自情報を作成することを特徴とする。
これにより、各々の処理能力を考慮した条件設定を行うことができる。
また、前記受信部は、前記独自情報について前記外部装置へ尋ね、前記外部装置から受信した返信に応じて前記独自情報を更新することを特徴とする。
これにより、外部装置の処理に必要な情報を削除することを防ぐことができる。
また、前記多重手段は、前記前処理手段で抽出された各視聴関連データの抽出元となる前記各トランスポートストリームの識別を行うために、前記各視聴関連データに含まれるパケットの書き換えを行う書き換え部と、前記書き換え部によって書き換えられた複数の視聴関連データを多重化する多重実行部とを有することを特徴とする。
これにより、入力されたトランスポートストリームのパケットサイズを変更することなく、複数のトランスポートストリームを識別することができる。
また、前記書き換え部は、前記各視聴関連データの未使用領域の一部あるいは全部を書き換えることを特徴とする。
これにより、入力されたトランスポートストリームのパケットサイズを変更することなく、複数のトランスポートストリームを識別することができる。一例として、MPEG2トランスポートストリームの場合PATやPMT内に存在するRESERVE領域を書き換えることができる。
また、前記書き換え部は、前記パケットの一部あるいは全部を書き換えることを特徴とする。
これにより、入力されたトランスポートストリームのパケットサイズを変更することなく、複数のトランスポートストリームを識別することができる。一例として、MPEG2トランスポートストリームの場合、全てのTSパケットに対し、トランスポートストリームを識別する情報を付与することができる。
また、前記多重実行部は、前記書き換え部によって書き換えられた複数の視聴関連データを時分割多重化することを特徴とする。
これにより、複数の視聴関連データを一つのストリームとして扱うことができる。また、多重化されたストリームを得ることができる。
また、前記多重手段は、前記前処理手段で抽出された各視聴関連データの抽出元となる前記各トランスポートストリームの識別を行うために、前記各視聴関連データにヘッダを付与するヘッダ付与部と、前記ヘッダ付与部によってヘッダが付与された複数の視聴関連データを多重化する多重実行部とを有することを特徴とする。
これにより、複数のトランスポートストリームを識別する設定を行い、多重することができる。
また、前記多重手段は、前記外部装置が扱うことができる最大能力、前記放送受信装置と外部装置とのインタフェースの最大転送レート、及び前記放送受信装置の最大能力を特定し、前記特定結果に基づいて、前記多重化データを扱え得るか否かを判別し、前記判別結果を前記前処理部へ通知することを特徴とする。
これにより、各々の処理能力を考慮した条件設定を行うことができる。
また、前記多重手段は、前記多重化データに含まれる時間に関する情報を、多重化の態様に応じて補正することを特徴とする。
これにより、例えばPCRという標準時間の誤差を小さくすることができる。
また、前記多重手段は、優先度の指定を受けて、前記前処理手段により抽出された複数の視聴関連データを前記優先度に応じて多重化することを特徴とする。
これにより、多重化データの伝送レートの合計が、放送受信装置とアダプタ間の伝送レートよりも大きい場合に発生する、パケットの欠落や遅延の影響を最小限に抑えるように設定することができる。
また、前記多重分離手段は、前記多重化データから分離された視聴関連データを変更することを特徴とする。
これにより、多重分離手段以降のデバイスは従来のデバイスを使用することができる。
また、前記多重分離手段は、前記多重手段によって付与された前記ヘッダの内容に基づいて、前記各トランスポートストリームの識別を行い、前記識別結果に応じて前記多重化データの分離を行うことを特徴とする。
これにより、多重化データを適切に分離することができる。
また、本発明に係る限定受信解除装置は、視聴し得るユーザが限定されるようにスクランブルをかけて放送されるトランスポートストリームのスクランブルを解除する限定受信解除装置であって、複数の前記トランスポートストリームのそれぞれから視聴に関する視聴関連データが抽出されて多重化された多重化データを取得する入力インタフェース手段と、前記入力インタフェース手段によって取得された前記多重化データに含まれる前記各視聴関連データを識別する識別手段と、前記識別手段によって識別された各視聴関連データに対し、スクランブルの解除を行う限定受信解除手段と、前記限定受信解除手段によってスクランブルが解除された各視聴関連データを含む多重化データを出力する出力インタフェース手段とを備えることを特徴とする。
これにより、選別されて多重化された多重化データを適切に処理することができる。更に、限定受信装置の結果を放送受信装置へ返すことができる。
また、前記放送受信装置は、さらに、前記外部装置への出力の方式について、前記外部装置と交渉する交渉手段を備え、前記出力インタフェース手段は、前記交渉手段の交渉結果に応じた方式で前記多重化データを出力することを特徴とする。
これにより、前処理手段や多重手段で行った処理を考慮して、限定受信解除を行うことができる。例えば、複数のストリームを選別するための方法として、パケット内のデータを書き換えて行うのか、ヘッダを付与して行うのかということなどの交渉を行うことができる。また、前処理手段でトランスポートストリームにどのような選別を行ったかなどの交渉を行うことができる。
また、前記限定受信解除装置は、さらに、前記多重化データの取得の方式について、前記入力インタフェース手段の取得先と交渉する交渉手段を備え、前記入力インタフェース手段は、前記交渉手段の交渉結果に応じた方式で前記多重化データを取得することを特徴とする。
これにより、前処理手段や多重手段で行った処理を考慮して、限定受信解除を行うことができる。例えば、複数のストリームを選別するための方法として、パケット内のデータを書き換えて行うのか、ヘッダを付与して行うのかということなどの交渉を行うことができる。また、前処理手段でトランスポートストリームにどのような選別を行ったかなどの交渉を行うことができる。
また、前記限定受信解除装置は、さらに、前記視聴関連データの取り扱い能力、抽出の対象とすべき前記視聴関連データ、抽出の対象から外される前記視聴関連データ、及び取り扱え得る多重化方式についての情報のうち少なくとも1つを放送受信装置へ通知をする通知部を有することを特徴とする。
これにより、放送受信装置から限定受信解除装置へデータを送出する際のデータ条件を放送受信装置へ通知することができる。
また、前記限定受信解除装置は、さらに、前記出力インタフェースの出力先からの要求に応える要求応答部を有することを特徴とする。
これにより、放送受信装置と限定受信解除装置間で双方向メッセージ通信を行うことができる。
なお、本発明は、上記放送受信装置及び限定受信解除装置だけでなく、これらの装置が動作する方法や、その動作をコンピュータに実行させるプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の放送受信装置は、安価なハードウェアを用いて複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理することができるという作用効果を奏する。
(実施の形態1)
本発明は、対象となる放送システムとして、衛星システム、地上波システム、ケーブルシステムの三種類の運用形態を想定する。衛星システムは衛星を用いて放送信号を放送受信装置に伝送する形態、地上波システムは地上波信号送出装置を用いて放送信号を放送受信装置に伝送する形態、ケーブルシステムはケーブルヘッドエンドを用いて放送信号を放送受信装置に伝送する形態である。本発明は各放送システムの違いと直接的な関係を持たないため、放送システムに係らず適用可能である。
本発明に係る放送システムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、放送システムを構成する装置の関係を表したブロック図であり、放送局側システム101及び三個の端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113で構成される。放送局側システム〜各端末装置間の結合121については有線/無線の両場合が存在する。例えばケーブルシステムでは、放送局側システム〜各端末装置間は有線にて結合される。一方、衛星/地上波システムにおける放送局側システム〜各端末装置間には、下り(放送局側システムから各端末装置へ)方向には有線結合は存在せず、放送信号は電波を利用して伝送される。上り(各端末装置から放送局側システムへ)方向については電話回線、有線インターネット等を利用した有線結合、無線通信を利用した無線結合の両場合があり、各端末装置はユーザ入力等の情報を放送局側システムへ送信する。本実施の形態では、1つの放送局側システムに対して三つの端末装置が結合されているが、任意の数の端末装置を放送局側システムに結合しても、本発明は適用可能である。
放送局側システム101は、複数の端末装置に対して映像・音声・データ放送用データ等の情報を放送信号に含めて送信する。放送信号は放送システムの運用規定や、放送システムが運用される国・地域の法律により定められた周波数帯域内の周波数を利用して伝送される。
例として、ケーブルシステムに関する放送信号伝送規定の例を示す。本例に示すケーブルシステムでは、放送信号伝送に利用される周波数帯域は、そのデータの内容と伝送方向(上り、下り)について、分割して用いられる。
図2は、周波数帯域の分割の一例を示す表である。周波数帯域は、Out Of Band(略称OOB)とIn−Bandの2種類に大別される。5〜130MHzがOOBに割り当てられ、主に放送局側システム101と端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113間のデータのやり取りに使用される。130MHz〜864MHzはIn−Bandに割り当てられ、主として、映像・音声を含む放送チャンネルに使用される。OOBではQPSK変調方式が、In−BandはQAM64またはQAM256変調方式が使用される。変調方式技術については、本発明に関与が薄い公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
図3は、OOB周波数帯域の更に詳細な使用の一例である。70MHz〜74MHzは放送局側システム101からのデータ送信に使用され、全ての端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113が、放送局側システム101から同じデータを受け取ることになる。一方、10.0MHz〜10.1MHzは端末装置A111から放送局側システム101へのデータ送信に使用され、10.1MHz〜10.2MHzは端末装置B112から放送局側システム101へのデータ送信に使用され、10.2MHz〜10.3MHzは端末装置C113から放送局側システム101へのデータ送信に使用される。これにより、各端末装置固有のデータを各端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113から放送局側システム101に送信することができる。
図4は、In−Bandの周波数帯に対する使用の一例である。150〜156MHzと156〜162MHzはそれぞれテレビチャンネル1とテレビチャンネル2に割り当てられ、以降、6MHz間隔でテレビチャンネルが割り当てられている。310MHz以降は、1MHz単位でラジオチャンネルに割り当てられている。これらの各チャンネルはアナログ放送として使用してもデジタル放送として使用してもよい。デジタル放送の場合は、MPEG2仕様に基づいたTSパケット形式で伝送され、音声や映像に加え、各種データ放送用データも送信することができる。
放送局側システム101は、これらの周波数帯域を利用して端末装置に適切な放送信号を送信するため、QPSK変調部やQAM変調部等を有する。また、端末装置からのデータを受信するため、QPSK復調器を有する。また、放送局側システム101は、これら変調部及び復調部に関連する様々な機器を有すると考えられる。しかし、本発明は主として端末装置に関わるので、詳細な説明は省略する。
端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113は、放送局側システム101からの放送信号を受信し再生する。また、放送局側システム101に対して、各端末装置固有のデータを送信する。三つの端末装置は、本実施の形態では同じ構成を取る。
なお、本例ではケーブルシステム運用に関する一例の詳細を紹介しているが、本発明は衛星、地上波システム及びケーブルシステムの他形態においても適用可能である。衛星及び地上波システムにおける放送局側システムと各端末装置の結合は、前記のように有線/無線の両場合が存在し、さらに周波数帯域や周波数間隔、変調方式、放送局側システムの構成等は放送システムの種別や運用に依存して異なるが、それらは本発明との関連性はなく、本発明はそれらがどのように規定されようと適用可能である。
放送局側システム101は、トランスポートストリームを変調して放送信号に含めて伝送する。各端末装置は放送信号を受信し、復調してトランスポートストリームを再現し、その中から必要な情報を抽出して用いる。なお、トランスポートストリームのデータ形式として、例えば、MPEG2トランスポートストリーム形式を用いることができる。MPEG2トランスポートストリームは、デジタル放送などに用いられる。ここでは、デジタル放送受信装置(端末装置)に存在するデバイスと取り外し可能なアダプタ間の伝送に関する説明をするため、まずMPEG2トランスポートストリームの構成を簡単に述べる。
図5はTSパケットの構成を表す図である。TSパケット500は188バイトの長さを持ち、ヘッダ501、アダプテーションフィールド502、ペイロード503からなる。ヘッダ501はTSパケットの制御情報を保持する。4バイトの長さを持ち、504で表される構成をとる。この中に"Packet ID(以下PID)"と記述されるフィールドを持ち、このPIDの値によって、TSパケットの識別を行う。アダプテーションフィールド502は時刻情報などの付加的な情報を保持する。アダプテーションフィールド502の存在は必須ではなく、存在しない場合もある。ペイロード503は映像・音声やデータ放送用データ等、TSパケットが伝送する情報を保持する。
図6はMPEG2トランスポートストリームの模式図である。TSパケット601及びTSパケット603はヘッダにPID100を保持し、ペイロードに映像1に関する情報を保持する。TSパケット602及びTSパケット605はヘッダにPID200を保持し、ペイロードにデータ1に関する情報を保持する。TSパケット604はヘッダにPID300を保持し、ペイロードに音声1に関する情報を保持する。
MPEG2トランスポートストリーム600はTSパケット601〜605のような連続したTSパケットによって構成される。TSパケットはそのペイロードに映像や音声、データ放送用のデータなど様々な情報を保持する。放送受信装置はTSパケットを受信して、各TSパケットが保持する情報を抽出することで、映像・音声を再生し、番組編成情報等のデータを利用する。この時、同一PIDを持つTSパケットは同一種類の情報を保持する。図6においても、TSパケット601及びTSパケット603は共に映像1に関する情報を伝送し、またTSパケット603及びTSパケット605は共にデータ1に関する情報を伝送する。
映像及び音声は、PES(Packetized Elementary Stream)パケットと呼ばれる形式で表現される。PESパケットは実際に伝送される際、分割してTSパケットに格納される。図7はPESパケットを伝送する際の分割例を表す。PESパケット701は一つのTSパケット内のペイロードに格納して伝送するには大きいため、PESパケット分割A702a、PESパケット分割B702b、PESパケット分割C702cに分割され、同一PIDを持つ三つのTSパケット703〜705によって伝送される。
このように、同一のPIDを持つTSパケットを抽出した部分をエレメンタリーストリーム(ES)と呼ぶ。なお、PESパケットもヘッダとペイロードに分かれており、このPESパケットのペイロード内には、圧縮された映像データ(VIDEO_ES)と圧縮された音声データ(AUDIO_ES)と字幕用データが存在する。
番組編成情報やデータ放送用のデータ等の情報はMPEG2セクションと呼ばれる形式を用いて表現される。MPEG2セクションは実際に伝送される際、分割してTSパケットに格納される。図8はMPEG2セクションを伝送する際の分割例を表す。MPEG2セクション801は一つのTSパケット内のペイロードに格納して伝送するには大きいため、セクション分割A802a、セクション分割B802b、セクション分割C802cに分割され、同一PIDを持つ三つのTSパケット803〜805によって伝送される。
図9はMPEG2セクションの構造を表現する。MPEG2セクション900はヘッダ901及びペイロード902から構成される。ヘッダ901はMPEG2セクションの制御情報を保持する。その構成はヘッダ構成903によって表現される。ペイロード902はMPEG2セクション900が伝送するデータを保持する。ヘッダ構成903に存在するtable_idはMPEG2セクションの種類を表現し、さらにtable_id_extensionはtable_idが等しいMPEG2セクション同士を区別する際に用いられる拡張識別子である。MPEG2セクションの使用例として、図10に番組編成情報を伝送する場合を挙げる。この例では、行1004に記載されるように、放送信号の復調に必要な情報はヘッダ構成903内のtable_idが64であるMPEG2セクションに記載され、さらにそのMPEG2セクションはPIDに16が付与されたTSパケットによって伝送される。なお、セクションもPESパケットと同様、同一PIDで運ばれるパケットを抽出してまとめたものがMPEG2セクション801を伝送するESと呼ぶことができる。
MPEG2トランスポートストリーム内にはさらにプログラムという概念が存在する。プログラムはESの集合として表現され、複数のESをまとめて扱いたい場合に利用される。プログラムを利用すると、映像・音声や、それに付随するデータ放送用データなどを一まとめに扱うことが可能となる。例えば、同時に再生したい映像・音声をまとめて扱う場合、映像を含むPESパケットを伝送するESと、音声を含むPESパケットを伝送するESをプログラムとしてまとめることで、放送受信装置は二つのESを同時に再生すべきであることがわかる。このような、プログラムを表現するために、MPEG2ではPMT(Program Map Table)及びPAT(Program Association Table)と呼ばれる二つのテーブルが利用される。詳細な説明はISO/IEC13818−1、"MPEG2 Systems"仕様を参照されたい。なお、ここでは言葉の紛らわしさを避けるため、プログラムをサービスと呼ぶ。また、PMT、PAT以外にも、セクションには、PSIという番組特定情報を示すものがある。PSIには、次の4つがある。
PAT(Program Association Table):トランスポートストリーム中のPMTのPIDなどを記述する。トランスポートストリーム内に一つだけ存在する。
PMT(Program Map Table):サービス毎に存在し、サービスを構成するESなどのPIDを指定する。
CAT(Conditional Access Table):有料放送制御用のEMM(加入者の個人情報。スクランブルのキーも含む)のPIDを指定する。
NIT(Network Information Table):変調周波数など、伝送路の情報と放送サービスを関連付ける情報を含む。詳細は運用規定。
更に、このPSI以外の伝送制御信号をSI(Service Information)と呼ばれる番組配列情報によって、PSI以外の情報や、PSIに関連した詳細情報などを伝送するテーブルが定義されている。これらの定義は、放送規格によって異なる。一例をあげると、日本の場合はARIBの規格、欧州デジタル放送規格の場合はDVB−MHPの規格、アメリカケーブル放送の場合はOCAPに詳細が記述されている。
図11は、セクション、PESパケット及びES情報などの階層構造の一例を示す。TS1101はトランスポートストリームを表し、CAT1102やPAT1103を含む。PAT1103は、ネットワーク情報のNIT1104及びサービス情報を表すPMT1105のPIDを複数定義する。またPAT1103は、複数のサービスを定義しており、PMT1105やPMT1110のような各PMTのPIDを持つ。PMT1105には、そのサービスを構成するためのAudioのES1107やVideoのES1108とサービスの基準となる時刻を表すPCR(Program Clock Reference)1106とPrivateSection1109で運ばれる独自セクションが存在する。PrivateSection1109の中には、アプリケーションなどの情報が運ばれる。
このアプリケーションの一例としては、日本のARIBの場合はBML言語で記述されたファイル、DVB−MHPやアメリカのOCAPでは、Java(登録商標)の実行形式であるClassファイルである。このようにMPEG2トランスポートストリームは様々な情報を伝送するために階層構成をとる。放送受信装置は、放送信号内に存在するMPEG2トランスポートストリームが内包する情報を、MPEG2トランスポートストリームの階層構成を辿りながら抽出する。またTS1101の中には、EIT1111やSDT1112などのように、PAT1103、PMT1105から辿ることができない情報も存在する。
以降、本実施の形態の前提となる状況に関して説明する。
デジタル放送受信装置のハードウェア構成を表すブロック図を図12に示す。本実施の形態では、一つあるいは複数のトランスポートストリームの入力があるデジタル放送受信装置を規定しているため、ここでは例として二つのチューナやAVデコーダと示しているが、これらの数に依存せずに本発明は適用可能である。また本ハードウェア構成では、TSデコーダ1206からAVデコーダ1207へのPESパケットの出力数は2となっているが、本発明はこの数には依存せずに適用可能である。また、TSデコーダ1206自身が複数あったとしても、本発明は適用可能である。
図12の放送受信装置は、チューナ1201(1201a、1201b)、前処理部1202(1202a、1202b)、多重部1203、アダプタ1204、多重分離部1205、TSデコーダ1206、AVデコーダ1207、スピーカ1208、ディスプレイ1209、CPU1210、2次記憶部1211、1次記憶部1212、ROM1213、入力部1214で構成される。なお、アダプタ1204は、端末装置1200から着脱できる。チューナ1201は、1201aと1201bの二つのチューナをまとめたものを指す。また、前処理部1202は、1202aと1202bの二つの前処理部をまとめたものを指す。また、AVデコーダ1207も、1207aと1207bの二つのAVデコーダをまとめたものを指す。なお、チューナ1201、前処理部1202、AVデコーダ1207はそれぞれ、一つあるいは複数存在しても、本発明は適応可能である。
図13は、端末装置1200の外観の一例である薄型テレビである。
薄型テレビの筐体1301は、アダプタ1204を除く、端末装置1200の構成要素をすべて内蔵している。
ディスプレイ1302は、図12におけるディスプレイ1209に相当する。
フロントパネル部1303は複数のボタンで構成され、図12の入力部1214に相当する。
信号入力端子1304は、放送局側システム(ヘッドエンド)101との信号の送受信を行うためにケーブル線に接続される。信号入力端子1304は、図12のチューナ1201と接続されている。
カード1305は、図12のアダプタ1204に相当する。アダプタ1204は、図13のカード1305のように、端末装置1200とは独立した形態を取り、端末装置1200に着脱可能となっている。アダプタ1204の詳細は後述する。
挿入スロット1306にはアダプタ1204が挿入される。
図12を参照して、チューナ1201はCPU1210が指定する周波数を含むチューニング情報に従って、放送局側システム101内で変調され伝送されてきた放送信号を復調するデバイスである。なお、ここでは構成要素として、チューナ1201をあげているが、ここでの構成要素はトランスポートストリームを出力するものであれば、他の構成要素であっても適用可能である。一例として、ハードディスクに保存しているトランスポートストリームを読み出し、前処理部1202へトランスポートストリームを出力することも可能である。また、IEEE1394を用いて外部装置からトランスポートストリームを入力することもできる。なお、前処理部相当の処理が施されている場合は、前処理部1202の処理を飛ばすことも可能である。
アダプタ1204が保持するデバイスを動作させるためにはアダプタ1204に対してチューナ1201が復調したトランスポートストリームを入力する必要がある。しかし、複数のトランスポートストリームを入力する場合には、全てのトランスポートストリームを多重化しアダプタへ送信すると、伝送レートやCPUの処理速度が高くなる。そこで、前処理部1202と多重化部1203を経て、アダプタ1204へと送信する。
前処理部1202では、アダプタ以降の処理に必要な情報のみをトランスポートストリームから選択する。あるいは、不要な情報のみトランスポートストリームから削除することも可能である。図14に前処理部の機能のイメージ図を示す。1411aは、トランスポートストリームAを表し、トランスポートストリームA内の1,2,3は、サービスを模式的に矢印で表している。1411bも同様に、トランスポートストリームBの中には、4,5,6という3つのサービスが存在する。これらを、前処理部1202aと1202bへ入れることによって、CPU1210から指定されたサービスのみを残した、1412aと1412bに示す部分TSが生成される。このように、前処理部ではトランスポートストリームから全部または一部の情報を選択、あるいは除去する。
これにより、受信端末とアダプタ間の伝送レートを低速に抑えることができる。なお、本実施の形態では、この処理を前処理部として他のデバイスとは分離した形で説明しているが、この処理が他のデバイスで行われても本発明は適用可能である。例えば、1206のTSデコーダの中には、PIDのフィルタリングとセクションやPESのフィルタリングを行っている部分が存在する。そのため、このTSデコーダ1206の一部として前処理部を実現することも可能である。また、本実施の形態では、前処理部をチューナ毎に1202a、1202bと用意しているが、必ずしもチューナ毎に用意する必要はない。
図15は、前処理部1202a、1202bの内部構成を表すブロック図である。前処理部1202a、1202bは、受信部1501とフィルタリング部1502を構成要素とする。
図22、図23は、受信部1501のフローチャートを示す。
受信部1501は、CPU1210上で動作するプログラムにより、指定されたPIDを受信する(ステップ2201)。そして、受信したPIDをフィルタリング部1502へ設定する(ステップ2202)。また、受信部1501は、CPU1210上のプログラムにより指定されたPIDを追加するか削除するかの選択も、CPU1210上のプログラムから受けることができる(ステップ2301)。そして、フィルタリング部1502へ指定された追加・削除の設定を行うことができる(ステップ2303、2304)。
なお、この追加・削除の設定に関しては、事前に決められたPIDを設定することも可能である。また、PIDが指定された際に、受信部で自動的に関連するPIDを追加することも可能である。例えば、指定されたPIDがESのPIDだった場合、受信部でPAT、PMTのPIDも追加して、フィルタリング部1502へ設定することも可能である。なお、同じPIDをもつPMTは複数存在する場合があるが、この際は、一つあるいは複数のPMTを選択して追加してもよい。当然、削除する場合も、指定されたPIDのみを削除することも可能だが、指定されたPIDを基に関連するPIDも削除することも可能である。また、複数のPIDの指定を行うことも可能である。また、PIDを指定する際に、MPEG2プログラムストリームの形式で、AVのESを指定してもよい。なお、ここでは、CPU1210上で動作するプログラムが指定する内容としてPIDをあげたが、必ずしもPIDである必要はない。ここではトランスポートストリーム中のESを特定する情報であれば、PID以外の指定を行うことも可能である。例えば、欧州放送規格のDVBでは、ESを識別するための記述子として、ComponentTagが規定されている。このようなComponentTagを利用してもよい。
図24、図25は、フィルタリング部1502のフローチャートを示す。
フィルタリング部1502は、受信部から設定されたフィルタリング条件を受信する(ステップ2401)。そして、設定されたPIDのみをフィルタリングすることができる(ステップ2402)。フィルタリング条件には、設定されたPIDのみを選択(ステップ2504)と除去(ステップ2503)を設定できる。そして、設定されたフィルタリング条件に一致したパケットを多重化部1203へと通す(ステップ2505)。例えば、図16の[1]に示すようなTSパケットがおくられてきており、受信部1501によりA1とV1のPIDを追加するように指定された場合、フィルタリング部では図16の[2]に示すようにA1とV1のパケットのみを選択する。
ここで説明した前処理部1202の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
図12を参照して、多重化部1203では、前処理部1202a、1202bによって選択された複数のトランスポートストリームの多重を行う。図17に多重化部123の機能のイメージ図を示す。多重化部1721では、前処理部1202で作成した1412aと1412bの部分TSを、一つのストリーム1722へと合わせる処理を行う。
図18は、多重化部1203の内部構成を表すブロック図である。多重化部1203は、書き換え部1811、多重部1812を構成要素とする。
図26は、書き換え部1811のフローチャートを示す。
書き換え部1811は、前処理部1202において前処理を施された複数のトランスポートストリームを受信する(ステップ2601)。そして複数のトランスポートストリームの識別を行うために、トランスポートストリーム内のフィールドの全てあるいは一部の書き換えを行う(ステップ2602)。
例えば、トランスポートストリーム内の未使用領域の書き換えを行うことが可能である。このトランスポートストリームがMPEG2トランスポートストリームの場合は、トランスポートストリーム内のRESERVE領域を用いることもできる。また、MPEG2プログラムストリームで実現する際には、MPEG2プログラムストリーム中のRESERVE領域を用いてもよい。また、同期バイトの一部あるいは、全てをトランスポートストリームの識別に利用することも可能である。MPEG2トランスポートストリームの場合、8バイトの同期バイトを用意している。このうち、上位2バイトはトランスポートストリームの識別をするためのIDとし、残りの6バイトを同期バイトとすることも可能である。
また、同期バイト全てをトランスポートストリームの識別に用いても良い。更に、同期バイト全てをトランスポートストリームの識別に用いた場合は、NULLパケットを10回に一回、同期バイトとして入れてもよい。もちろん、上位何ビットを識別に利用してもよいし、同期バイトを何回入れても、本発明は適用可能である。また、ここでは未使用フラグと同期バイトについてのみ記述したが、他のフィールドにおいても、運用規定を決めて、書き換えを行うことは可能である。当然、PIDの書き換えを行うことで、トランスポートストリームの識別を行うことも可能である。なお、図18において、書き換え部1811は、二つの入力と二つの出力を持っているが、書き換え部自身がトランスポートストリームの数だけ存在しても問題ない。なお、この書き換え部1811は、必ずしもここで処理する必要はない。例えば、前処理部1202で実現されても問題ない。
図27は、多重部1812のフローチャートを示す。
多重部1812は、書き換え部1811から出力された複数のトランスポートストリームを受信する(ステップ2701)。受信した複数のトランスポートストリームを図19に示すように、複数のトランスポートストリームを一つのトランスポートストリームへと多重する。この多重の方法として、書き換え部1811から入力された複数のトランスポートストリームの入力を届いた順番に一定のビットレートで送り出す(ステップ2702)。但し、各トランスポートストリームにパケットがない場合は、NULLパケットを挿入することもできる。なお、この多重の方法は、可変ビットレートで実現することも可能である。
また、多重部1812は、サービスの基準となる時刻を表すPCRの補正を行うことも可能である。多重部1812において、複数のトランスポートストリームからの入力を一定のビットレートで出力する様子を図20に示す。図20の[1]と[2]は多重部1812への入力を示し、図20の[3]は多重部1812から、一定のビットレートで出力されたストリームを表している。例えば、図20[2]のB2がPCRを運んでいるパケットだった場合に、図20[1]のA3と同じタイミングで入ったため、図20[3]では、A3の後にB2が入り、タイミングがTだけずれていることが分かる。
このように、基準となる時刻を運んでいるPCRの送出のタイミングが狂った際に、PCRの値を補正する機能を有することもできる。PCRは、図21で示したパケットのアダプテーションフィールド2102内に存在する。このアダプテーションフィールド内の情報一例を図21の2104に示す。PCRの補正は、アダプテーションフィールド2104の、Program_Clock_Regerence_BaseやProgram_clock_reference_extensionを変更して行うことができる。
なお、図20のようなズレに応じて、可変で補正することも可能である。また、固定値で補正することも可能である。なお、これらを求めるための詳細な計算式などは、ISO/IEC13818−1、"MPEG2 Systems"仕様を参照されたい。また、PCR補正機能として、PCRの変更を行う以外に、多重の際にPCRを優先的に処理することも可能である。なお、図20[3]内で何も記述されていないパケットはNULLパケットを表している。
また、万が一、前処理部1202によって選択された、一つあるいは複数のトランスポートストリームの転送レートの合計が、端末装置1200とアダプタ1204間の転送レートよりも高い場合は、本来の転送レートよりも遅延してパケットが届くため、AVデコーダ側でアンダーフローを起こす可能性がある。また、転送レートが高くなった場合に、パケットを破棄する手法をとることも可能であるが、この場合でも、パケットの欠落により、ブロックノイズが発生する。そのため、多重部1812は、CPU1210上のプログラムへこの旨を通知し、CPU1210上のプログラムは前処理部1202の受信部へ優先度の指定に従い再設定処理を行うことを要求することもできる。そして、受信部1501は再びフィルタリング部1502へフィルタリング条件を設定し、設定された条件に一致するトランスポートストリームを再び多重化部1203へと通す。
このように、どのトランスポートストリームあるいは、どのPIDを優先的に処理するかということを、再設定することによって、ブロックノイズなどの影響を最小限に抑えることができる。なお、このような遅延への対策として、AVデコーダ1207などのバッファを十分用意しておくことにより、その遅延を吸収することもできる。また、多重部1812へ入力される、前処理部1202によって選択された、一つあるいは複数のトランスポートストリームの転送レートの合計が、端末装置1200とアダプタ1204間の転送レートよりも低い場合は、正しく動作することを保証することができる。
優先度の指定は、先に示したようにCPU上のプログラムから行う場合と前処理部1202の受信部1501で自動的に行う場合が想定できる。優先度の指定基準は、現在の視聴状況(番組内容やESの種類や映像などの表示領域及び録画状態などの一部あるいは全部)を考慮し優先順序の設定を行うことや、または、1次記憶部1212や2次記憶部1211などの記憶部に保存されたユーザプリファレンス情報に従い優先度の決定を行うことができる。ユーザプリファレンスには、ユーザが視聴するデフォルトの言語情報などの設定が行われている。優先度付けを行う一例を以下に示す。
ユーザがPicture in Pictureで二つの番組を視聴している場合は、大画面で視聴しているサービスを優先的に処理することができる。こうすることにより、アンダーフローの影響を小画面のみに押さえることが可能になり、大画面への影響を回避することも可能である。当然、逆も可能である。なお、このときは、溢れたパケットを遅延してでも送るか、破棄するかということは事前に決定することができる。また、この判断をCPU上のプログラムから指定することも可能である。
更に、ユーザが裏録画などをしている場合は、裏録画のものは、リアルタイム性が求められないため、パケットの遅延を許容することが可能と考え、現在ユーザが視聴中のサービスを優先的に処理することもできる。当然、逆も可能である。なおこの場合は、多重部1812の方針として、蓄積のものは遅延してでも全て送信する。
更に、ユーザが裏録画などをしている場合は、裏録画を優先的に処理してもよい。
更に、PPV(Pay Per View)などによって、ユーザが購入した番組と無料の番組が選択された場合は、ユーザが購入した番組の優先度を高く設定することができる。これにより、ユーザが購入した番組に影響を与えないようにすることができる。
更に、ストリームタイプのSDとHDにおいて、美しいものを優先させるために、HDを優先させることも可能である。逆に、SDを優先させることも可能である。
更に、ユーザが視聴している番組のジャンルを調べることで、ニュースやコメディなどの番組よりも、映画やドラマの優先度を上げることもできる。逆も可能である。また、音楽番組の場合は、映像よりも音声を優先させるということも可能である。
更に、音声データと映像データにおいて、情報量の少ない音声データを優先的に処理することにより、確実に音声は聞こえるようにすることも可能である。
更に、音声においても、AC3やMPEG Audioやドルビーのように、その種類によって優先度を決定することも可能である。
更に、ユーザが現在視聴している言語に一致した、音声や字幕情報及びビデオなどを選択し不要な言語に依存するESを削除することも可能である。
更に、ユーザプリファレンスに設定された言語以外の言語情報に依存したESを削除することも可能である。
更に、マルチアングルをサポートする場合などは、視聴されていない不要なストリームを削除することも可能である。
更に、一般にスクランブルが行われているVideoあるいはAudioあるいは両方を必ず追加するということも可能である。あるいは、Video、Audio以外の他のESやパケットでもよい。
図12を参照して、アダプタ1204は、端末装置に搭載されていないデバイスを追加するために、及び端末装置上に搭載されているデバイスの機能を向上させるため、追加したいデバイスを搭載したアダプタを端末装置に付与することができる。一例として、トランスポートストリームを入力とし、入力されたトランスポートストリームに含まれるTSパケットに関して、CPU1210が指定したPIDを持つTSパケットに対して限定受信の解除を行う限定受信解除装置を保持ことができる。限定受信の解除を行うためには、多重部1203で多重化したトランスポートストリームを入力する必要がある。そのため、多重部1203は多重化したトランスポートストリームをアダプタ1204に入力する。アダプタ1204は、入力されたトランスポートストリーム内の、CPU1210が指定したTSパケットに対する暗号解除を行う。
なお、このときトランスポートストリームを識別する方法を、端末装置とアダプタ1204の間で交渉することによって、アダプタ1204が入力された端末装置とアダプタ1204間の形式のトランスポートストリームを識別できるようにすることも可能である。端末装置とアダプタ1204間のトランスポートストリームの形式には、TSパケットのヘッダフィールドの変換を行ったストリームや、拡張フィールドの追加を行ったストリームなどがある。更に、その手法を端末装置とアダプタ1204間で決定しておく方法でもよい。また、端末装置とアダプタ1204間の交渉の方法は、信号線のHIGHやLOWを用いてもよいし、レジスタの設定や、制御メッセージを利用したり、他の方法であっても本発明は適用可能である。その後、トランスポートストリームを多重分離部1205に送信する。
なお、本発明は、端末装置1200とアダプタ1204間の情報の形式に依存しない。例えば、ここでのトランスポートストリームがMPEG2トランスポートストリームであっても適用可能であると同時に独自のアダプタ1204が解釈可能なビットストリームでもよい。また、端末装置1200とアダプタ1204間のインタフェースはPCMCIAが一般的だが、本発明はそのインタフェースの形式とは関連性がないため、どのようなインタフェースであっても適用可能である。
多重分離部1205は、CPU1210の指示に従い、多重部1203によって多重化されたトランスポートストリームを分離する。なお、このときのCPU1210の指示には、多重化部1203や前処理部1202がどのように処理したのかということも伝えることができる。これらの指示に従い、動作することで、多重化部1203や前処理部1202で連動して動作することも可能である。また、これらの間で事前に決定している情報に従って動作することも可能である。
分離した各トランスポートストリームはTSデコーダ1206が解釈できる形式である必要がある。例えば、多重化部1203内の書き換え部1811によって、変更した同期バイトをMPEG2TSの同期バイトへと変更し、前処理部1202によって、選択されたPIDのパケットの間に適宜、NULLパケットを挿入しながら、TSデコーダ1206が解釈できるMPEG2トランスポートストリームの形式へ変更を行う。ここで説明した多重分離部1205の機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。また、TSデコーダ1206が多重化されたトランスポートストリームを解釈できる場合は、本多重分離部1205は存在する必要はない。また、本多重化分離部12005をTSデコーダ1206の一部として実現してもよい。
TSデコーダ1206は、CPU1210が指定するPID,セクション選別条件等の指定に基づいてMPEG2トランスポートストリームから指定条件に合致するPESパケットやMPEG2セクションを選別する機能を有するデバイスである。TSデコーダ1206が選別したPESパケットはAVデコーダ1207に転送される。また、TSデコーダ1206が選別したMPEG2セクションは、1次記憶部1212にDMA(Direct Memory Access)転送され、CPU1210が実行するプログラムによって利用される。なお、TSデコーダ1206は、上記PESパケット及びMPEG2セクションの選別機能の他に、限定受信として暗号化されたPESパケット及びMPEG2セクションの限定受信の解除機能や、入力されたMPEG2トランスポートストリームを、TSデコーダ1206に物理的に接続された別のデバイスに転送する機能等を持つ。
AVデコーダ1207はデジタルエンコードされた映像及び音声をデコードする機能を有するデバイスである。AVデコーダ1207がデコードして得られたAV信号は、スピーカ1208、ディスプレイ1209に送信される。なお、AVデコーダ1207は必ずしも映像及び音声を同時にデコードできない場合もある。映像デコーダ、音声デコーダ単体として存在することもある。なお、AVデコーダは場合によってはサブタイトルデータに対するデコード機能を有する場合もある。
スピーカ1208、ディスプレイ1209はそれぞれAVデコーダ1207から送信された音声、映像を出力する機能を有するデバイスである。
本実施の形態では、二つのAVデコーダよりAV信号が入力されており、その出力形態はCPU1210の指示により決定される。例えばAVデコーダ1207aが出力したAV信号のみ出力する、AVデコーダ1207bが出力した映像を全画面表示し、AVデコーダ1207aが出力した映像をAVデコーダ1207bが出力した映像の手前に右下4分の1表示する、などという指定が可能である。
CPU1210は放送受信装置上で動作するプログラムを実行する。CPU1210が実行するプログラムは、ROM1213に含まれる場合、放送信号やネットワークよりダウンロードされ1次記憶部1212に保持されている場合、放送信号やネットワークよりダウンロードされ2次記憶部1211に保存されている場合などが存在する。CPU1210は、実行するプログラムの指示に従い、チューナ1201(1201a、1201b)、前処理部1202(1202a、1202b)、多重部1203、多重分離部1205、TSデコーダ1206、AVデコーダ1207(1207a、1207b)、スピーカ1208、ディスプレイ1209、2次記憶部1211、1次記憶部1212、ROM1213、入力部1214を制御する。なお、CPU1210は、端末装置1200内に存在するデバイスだけでなく、アダプタ1204と通信あるいは制御することが可能である。
また、前処理部1202で選択されたストリームを多重分離部1205では、TSデコーダ1206が解釈できる形式へ変換することや、アダプタ1204から取得した情報の一部または全てを選択することが可能であるため、多重分離部1205では、前処理部1202で選択された情報を知ることができるようにCPU1210からの指令を送ることができる。
また、前処理部1202と多重化部1203の間においても、どのようなPIDやProgramNoのものが含まれるのかということを連動して処理することも可能である。
また、多重化部1203と多重分離部1205は連動して処理する。そのため、これらの操作が連動して動くことができるよう、CPU1210からの指令を送ることができる。例えば、どのような多重化の方式で多重しているのかということや、どのようなサービスが含まれているのかということを共通の認を持って動作することができる。なお、これらの間の動作がCPUによる指令によって連動せずに、事前に決定することで実現してもよい。
本実施の形態のように、同一種類のデバイスが複数存在する場合には、CPU1210は、その各々を個別に指定して制御することが可能である。
2次記憶部1211はFLASH−ROMなどの不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、CD−RやDVD−Rなどの書き換え可能のメディアなど、端末装置1200の電源断の際にも情報が消去されない機器によって構成され、CPU1210の指示により情報の保存を行う。端末装置1200の電源断によって消えては困るデータの保存に利用される。
1次記憶部1212はRAM等によって構成され、CPU1210やDMA可能なデバイスの指示に従って情報を一時的に保存する機能を有するデバイスである。1次記憶部1212に保持された情報は、端末装置1200の電源断によって消去される。
ROM1213は、書き換え不可能なメモリーデバイスであり、具体的にはROMやCD−ROM、DVDなどで構成される。ROM1213には、CPU1210が実行するプログラムが格納されている。
入力部1214は、具体的には、フロントパネルやリモコンで構成され、ユーザーからの入力を受け付ける。図28は、フロントパネルで入力部1214を構成した場合の一例である。フロントパネル2800は七つのボタン、上カーソルボタン2801、下カーソルボタン2802、左カーソルボタン2803、右カーソルボタン2804、OKボタン2805、取消ボタン2806、EPGボタン2807を備えている。ユーザーがボタンを押下すると、押下されたボタンの識別子が、CPU1210に通知される。
なお、図12ではディスプレイ1209、スピーカ1208を放送受信装置内部に包含する形で表現するが、放送受信装置にはディスプレイ1209、スピーカ1208を内包せず、外部にAV信号のみ出力するタイプのものも存在する。ディスプレイ1209及びスピーカ1208の存在場所は本発明と関連性がなく、どちらのタイプに対しても本発明は適用可能である。
本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
アダプタ1204の例として、米国ケーブルシステムで利用されるPODについて説明する。PODは、図13のように端末装置1200から着脱可能な形態をしている。端末本体とPODの接続インタフェースは、OpenCable(TM) HOST−POD Interface Specification(OC−SP−HOSTPOD−IF−I12−030210)で定義されている。しかしこの仕様書では、一つのトランスポートストリームを入力として受け取る場合を規定しており、複数のトランスポートストリームについての規定はない。ここでは、複数のトランスポートストリームを入力する場合の例を示す。図30はPOD3004が付与された端末装置のハードウェア構成を表す。端末装置3000内に存在するデバイスで、図12と同じ番号で識別されるデバイスは、図12と同様の機能を持つ。POD3004はデスクランブラを搭載しており、図12におけるアダプタ1204と同様に、多重化されたトランスポートストリームを入力として受信し、限定受信の解除の処理を行ったトランスポートストリームを多重分離部により、複数のトランスポートストリームへと戻す。
また、米国ケーブルシステムでは、図2、図3で表されるように、OOBと言われる周波数帯域を用いて、様々な情報が上り及び下り方向に伝送されている。このとき、放送局側システム101が端末装置に対して送出する情報の形式と、端末装置3000が解釈可能な情報の形式は異なるため、そのままでは情報のやりとりが不可能となる。POD3004はこれらOOBで伝送される上り、下りの情報の形式変換を行うデバイスを備えている。OOBで伝送される情報はQPSK変調方式で変調される。本変調方式は公知の技術であり、詳細な説明は省略する。端末装置はQPSK復調器3015とQPSK変調器3016を備える。CPU3010は端末装置3000内のデバイスだけでなく、POD3004内のデバイスを制御可能である。
下り方向の端末装置3000の情報受信に関し、まずQPSK復調器3015はOOBで放送局側システム101から送信されてくる下りの信号を復調し、生成されたビットストリームをPOD3004に入力する。POD3004はビットストリームが含む様々な情報の中から、CPU3010が指定する情報を抽出して、CPU3010上で動作するプログラムが解釈可能な形式に変換して、CPU3010に提供する。
上り方向の端末装置3000の情報送信に関し、まずCPU3010が放送局側システム101に対して送信したい情報を、POD3004に送信する。POD3004はCPU3010から入力された情報を放送局側システム101が解釈可能な形式に変換し、QPSK変調器3016に送信する。QPSK変調器3016はPOD3004から入力された情報をQPSK変調し、放送局側システム101に送信する。
図31は、POD3004の内部構成を表すブロック図である。POD3004は、第1デスクランブラ部3101、第2デスクランブラ部3102、スクランブラ部3103、第1記憶部3104、第2記憶部3105、CPU3106で構成される。
第1限定受信解除部3101は、CPU3106からの指示により、端末装置3000のQAM復調部3001aと3001bを多重化部1203で多重したトランスポートストリームから暗号化された信号を受け取り、復号を行う。そして、復号された信号を端末装置3000の多重分離部1205に送る。デコードに必要な鍵などの情報はCPU3106から適宜与えられる。具体的には、放送局側システム101はいくつかの有料チャンネルを放送している。ユーザーが、この有料チャンネルを購買すると、第1限定受信の解除部3101は、CPU3106から鍵等の必要な情報を受け取り限定受信の解除することで、ユーザーは有料チャンネルを閲覧することができる。鍵などの必要な情報が与えられない場合は、第1限定受信解除部3101は、限定受信の解除を行わず、受け取った信号をそのまま、多重分離部1205に送る。
第2限定受信解除部3102は、CPU3106からの指示により、端末装置3000のQPSK復調部3015から暗号化された信号を受け取り、復号を行う。そして、復号されたデータをCPU3106に引き渡す。
スクランブル部3103は、CPU3106からの指示により、CPU3106から受け取ったデータを暗号化し、端末装置3000のQPSK変調部3016に送る。
第1記憶部3104は、具体的にはRAM等の一次記憶メモリーで構成され、CPU3106が処理を行う際、一時的にデータを保存するために使用される。
第2記憶部3105は、具体的にはフラッシュROM等の2次記憶メモリーで構成され、CPU3106が実行するプログラムを格納し、また、電源OFFになっても消去されては困るデータの保存に使用される。
CPU3106は、第2記憶部3105が記憶するプログラムを実行する。
図29は、図12の各構成要素で処理するフローチャートを示す。
放送局側システム101内で変調され、伝送されてきたトランスポートストリームをチューナ1201で復調する(ステップ2901)。前処理部1202では、アダプタ1204以降の処理に必要な情報のみを選択する(ステップ2902)。なお、前処理部の詳細なフローチャートについては、図22、図23、図24、図25、図33、図35、図37、図38、図39、図41、図42、図43に示す。次に、前処理部1202によって選択されたストリームを多重する(ステップ2903)。多重部1203の詳細なフローチャートは、図26、図27に示す。アダプタ1204は、前処理部1202、多重部1203によって処理されたトランスポートストリームを入力として受け取り、アダプタ内の処理を行う。例として、限定受信解除装置が搭載されている場合は、入力された複数の多重化されたトランスポートストリームを識別しながら、CPUによって、指定された情報に対し、限定受信解除の処理を行う(ステップ2904)。多重分離部1205では、アダプタ1204から出力された限定解除の処理が施されたストリームを受信し、多重化部1203によって多重化された一部あるいは全部の情報と、多重化部1203の多重方式にあわせて、分離する(ステップ2905)。また、多重分離部1203では、TSデコーダ1206が処理できるストリーム形式に直し、出力することもできる。TSデコーダ1206は、CPUの指定によりセクションやPESパケットの選別を行う(ステップ2906)。AVデコーダ1207は、TSデコーダ1206によって、選別されたPESパケットを受け取り、映像や音声をデコードする(ステップ2907)。スピーカ1208とディスプレイ1209は、AVデコーダ1207から受信した音声・映像を出力する(ステップ2908)。
なお、入力部1214は、ユーザの要求を受け付け、CPU1210から各デバイスへその要求に応じた指令が伝えることができる。各デバイスは、このCPU1210からの指令によって、処理するこができる。なお、CPU1210からの指令がなくとも、独自で動作するものであってもよい。また、2次記憶部1211、1次記憶部1212、ROM1213は、CPU1210が動作時などに、適宜参照することが可能である。なお、CPU1210は、ユーザからの要求以外にも、CPU上で動作するプログラムの指令を各デバイスへ伝え、動作することもできる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、前処理部1202の内部構成を表すブロック図として図15を想定していたが、図32に示すように、受信部3201、フィルタリング部1502、PSI記憶部3203とすることも可能である。なお、本実施の形態2では、実施の形態1で説明した機能に追加する機能についてのみ説明する。
図33は、受信部3201のフローチャートを示す。
受信部3201は、CPU1210上で動作するプログラムにより、指定を受信する(ステップ3301)。この指定がPIDで指定された場合は、実施の形態1で示したものである(ステップ3304)。なお、実施の形態1にも明記したが、受信部3201でPIDの追加・削除を自動的に行う処理を行う際に、本実施の形態で適用したPSI記憶部を利用することで、指定されたPID以外のPIDを更に追加することもできる。本来、PIDを指定するデータは、アダプタ1204内で処理したいデータとアダプタ1204内で行う処理に必要なデータを含める必要がある。これは、例えばPOD3004の場合は、デスクランブル処理を行うため、ユーザあるいはCPU1210上で動作するプログラムによって指定されたPIDに加え、デスクランブル処理に必要なデータを受信部3201で自動的に追加することもできる。
デスクランブルに必要なデータの一例としては、CATやEMMやECMなどの情報がある。CATは0x01のPIDで伝送され、CAT中のCA_descriptorのCA_PIDにEMMのPIDが明記されている。そして、PMT内のCA_descriptorのCA_PIDにECMを運んでいるPIDが指定されている。このCA_descriptorは、PMTのサービス単位に指定することもできるが、ES単位で指定することもできる。そのため、PID指定された場合、そのPIDを含むPMTのサービス単位あるいは、指定されたESにCA_descriptorが存在する場合は、そのCA_descriptor内に記述されたECMを運ぶPIDを追記するように設定してもよい。もちろん、ProgramNoで指定された場合においても、指定されたProgramNoを持つPMTにCA_descriptorが存在する場合は、ECMを運ぶPIDは必ず設定するようにしてもよい。
更に、CA_descriptorの指定が複数存在する場合は、その一部あるいは、全てに記述されたECM及びEMMを含んでもよい。また、ECMに加え、これらの情報を記述したPMTやPATのPIDも追加してもよい。なお、指定されたPIDを含むサービス(PMT)にCA_descriptorが存在した場合は、受信部3201でサービス単位の指定に切り替え、そのPMT内の全てのES(EMMを含む)を含むように設定してもよい。また、CAT及びEMMを常に設定することにしてもよい。また、ここではCAT及びEMMがトランスポートストリームで伝送されることを想定して書いているが、CATはOOBなどの伝送経路がある場合は、OOBなどの伝送経路で運ばれてもよい。なお、ここでは、EMMを指定するのはCATとして説明したが、同等の機能を有する独自セクションであってもよい。
また、CA_descriptorなどにおいても同等の機能を有する記述子を用いて指定していてもよい。
更に、デスクランブルには直接必要ないものでも、指定された特定パケットあるいはESなどを含めることもできる。
これに対し、ProgramNoを指定された場合は、PSI記憶部より指定されたProgramNoを基に、指定するPIDを得る(ステップ3303)。ここでは、ProgramNoのようなサービス単位で指定された場合の選択方法を考慮する。基本方針としては、指定されたサービス以外のサービスを構成するストリームの一部あるいは全部を選択・削除する方針と、指定されたサービス内の各PIDを選択・削除する方針と、指定されたサービスに依存しないデータの選択・削除を考慮しPIDを決定する方針とがある。一例を以下に説明する。
指定されたProgramNoを基に、同じProgramNoを持つPMTを発見し、そのPMT内のES全てのPIDを得ることが考えられる。
更に、PATとPMTを追加することも可能である。なお、PMTの追加は、指定されたProgramNoを持つもののみを追加する方針でも良いし、他のサービスを示すPMTを含めてもよい。また単に、AudioとVideoのESとPCRのみのPIDを得ることもできる。また、暗号がかかっている場合は、指定したPIDに加え、前述したようなデスクランブルに必要な情報(EMM、CAT、ECMの一部あるいは全部など)を含むことも可能である。そして、このようにして得たPIDをフィルタリング部1502へ追加で設定する(ステップ2304)。更に、これらをフィルタリング部1502へ削除で設定する(ステップ2303)ことも可能である。
削除の例を更に述べると、指定されたProgramNoをもつPMT以外のPATから辿れるPMTの特定のES(VideoとAudioのESのみ、またはVideoのみ、またはAudioのみなど)あるいは、指定されたProgramNoをもつPMT以外のPATから辿れるPMTの全てのES及びPMTを削除することも可能である。
このように指定されたProgramNoをもつPMT以外のサービスのESを消すことで、PAT、PMTから辿れないパケットも指定することが可能になり、かつ、指定されていないVideoなどのESがなくなることで、トランスポートストリームの容量を小さく押さえることができる。また単に、ProgramNoと削除の指定を受けた際には、指定されたProgramNoをもつPMTから辿れるもののみを削除することもできる。なお、複数のサービスを指定したい場合は、ProgramNoの指定を複数行い、それぞれのサービスの追加・削除の指定を行うことも可能である。
また、PSI記憶部3203より必要な構造情報を、バイナリで取得し受信部で必要なPIDを判断してもよい。必要な構造情報の例として、PAT、PMTなどが考えられる。これまで、PSI記憶部3203を単に記憶部として実現した場合を想定して述べてきたが、PSI記憶部3203がライブラリや独立したプログラムとしてあった場合、受信部がProgramNoを設定し、PSI記憶部3203で必要なPIDの判断を行うことも可能である。また、PSI記憶部3203へProgramNoを設定した場合、設定したProgramNoを持つPMT内のESが変更する場合が考えられる。この場合は、指定されたProgramNoのPMTをPSI記憶部3203が監視しておき、そのVersionUpを検出し、PSI記憶部より、新しく追加されたESのPIDや、PMTなどの情報を受信部3201で受け取り、フィルタリング部1502へ設定することができる。
なお、PSI記憶部3203が直接フィルタリング部1502へ設定してもよい。このように、ProgramNoで指定することにより、放送中のトランスポートストリーム内にマルチアングルの情報などを追加されても(ESの情報が増減しても)、自動的にその情報を取得できるようにすることができる。なお、ここでは、ProgramNoを用いてトランスポート中のサービスを特定したが、サービスの特定方法がProgramNo以外のサービス名などの情報であっても、本発明は適用可能である。
PSI記憶部3203は、具体的には、RAMなどの一次記憶メモリで構成され、受信部が処理を行う際、一時的にデータを参照するために使用される。なお、受信部からProgramNoの指定を受ける度にストリームから必要なパケットを取得してもよい。一例として、PAT、PMTなどのストリームの構造情報を保持、あるいは取得することが考えられる。そうすることにより、ProgramNoが指定されると、同じProgramNoを持つPMTを探し、そのPMT内に含まれるPIDや、PMTのPIDを返すことができる。また、逆にPIDが指定された際に、そのPIDを含むサービス(PMT)を求め、そのProgramNoを返すということも可能である。
また、PATやPMT自体をPSI記憶部3203でキャッシュしておき、受信部へバイナリとして返すことも可能である。更に、ここでは、PSI記憶部3203を記憶部として実現した場合の説明を行ったが、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。また、PSI記憶部3203は必ずしも単体で存在する必要もなく、受信部3201やフィルタリング部1502の一部として存在することも可能である。なお、PSI記憶部3203では、受信部3201によって指定されたProgramNoを持つPMTのVersionUpを自動的に検出することも可能である。VersionUpを検出した際のESの増減に対し、新たにPIDの追加や削除を受信部3201へ通知することもできる。また、この通知は直接フィルタリング部1502へ送ってもよい。
フィルタリング部1502は、実施の形態1で説明したものと同等の機能で本実施の形態も実現できる。
本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1では、前処理部1202の内部構成を表すブロック図として図15を想定していたが、図34に示すように、受信部3401、フィルタリング部1502、デフォルト設定部3404とすることも可能である。更に、実施の形態2で説明したPSI記憶部3203も構成要素の一部としてあってもよい。なお、本実施の形態3では、実施の形態1、実施の形態2で説明した機能に追加する機能についてのみ説明する。
図35は、受信部3401のフローチャートを示す。
受信部3401は、CPU1210上で動作するプログラムからの設定をデフォルト設定部3404へ設定することができる。そして、デフォルト設定部3404からフィルタリング条件を取得し、フィルタリング部へ設定することができる(ステップ3502)。この機能を利用するタイミングの一例として、CPUからの命令が来ない場合や、受信部の初期化時に設定を行うことが想定される。そして、デフォルト設定部3404の設定をフィルタリング部1502に設定した後に、新たにCPU1210上で動作するプログラムからの設定があった場合、フィルタリング部へと設定することができる(ステップ3504)。
デフォルト設定部3404は、具体的にはROMにあり、常に取得しないといけないものを設定する。この一例として、実施の形態2で示したデスクランブルに必要な情報(CATやEMMなど)を設定しておいてもよい。またこれ以外の、特定のパケットであってもよいし、ESなどでもよい。これは、受信部3401によって設定される。また、常に取得しないといけないものを記憶する以外に、電源が切られる前に、設定していた情報を保持しておき、端末装置の電源を入れた際に、その設定を読み出し、CPUに指定されるまで間に利用することもできる。つまり、受信部の初期化時に呼び出し、フィルタリング部に設定することという例も可能である。なお、指定の形式はPIDであってもProgramNoであってもよい。また、追加、削除の設定も記憶することができる。ここでは、本機能を記憶部として実現した場合の説明をしたが、CPU上のプログラムからの呼び出しで動くライブラリであってもよい。なお、デフォルト設定部3404は、受信部3401やフィルタリング部1502やその他の機能の一部として存在することも可能である。
フィルタリング部1502は、実施の形態1で説明したものと同等の機能で本実施の形態も実現できる。
なお、PSI記憶部3203も、内部構成の一部として存在することも可能である。更に、本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
(実施の形態4)
複数のトランスポートストリームにおいて、発生する競合を回避するための変換を行う場合と、トランスポートストリームから選択したストリームに一致するように、ストリーム中のパケットの構造情報を書き換える場合などが存在する。前者の一例として、複数のトランスポートストリームから、同一のPIDやProgramNoが存在し、取得したいPIDやProgramNoに重複が生じた場合、重複したパケットのPIDやサービスのProgramNoなどの変換を行うことや、変換したトランスポートストリームにおいて、パケットやサービスを識別するために、PATやPMTの変換を行うことも可能である。また後者の場合、トランスポートストリームから、PIDやProgramNoを指定した際に、選択したストリームと不整合が生じないように、PATやPMTを変換する場合も想定される。
実施の形態1では、前処理部1202の内部構成を表すブロック図として図15を想定していたが、図36に示すように、受信部3601、フィルタリング部3602、変換部3605とすることも可能である。更に、実施の形態2で説明したPSI記憶部3203や実施の形態3で説明したデフォルト設定部3604のいずれかあるいは全てが構成要素の一部としてあってもよい。なお、本実施の形態4では、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3で説明した機能に追加する機能についてのみ説明する。
図37は、受信部3601のフローチャートを示す。
受信部3601は、CPU1210上で動くプログラムからパケットの変換の要求を取得した場合、または、自ら変換の必要性を発見した場合に(ステップ3701)、変換部3605へと変換の必要のあるPIDやProgramNoを設定する(ステップ3702)。そして、変換部3605から変換するパケットを受信し(ステップ3703)、フィルタリング部3602へ書き換えるパケットとPIDを指定する(ステップS3704)。更に、CPU1210上で動作するプログラムからの設定があった場合(ステップS3705)、フィルタリング部へと設定することができる(ステップ3706)。
図38は、変換部3605のフローチャートを示す。
変換部3605は、受信部3601からの変換するPIDかProgramNoの設定をされる(ステップ3801)。このとき、PIDの指定をされた場合は、PSI記憶部3203より、ProgramNoを求める(ステップ3802)。そして同じProgramNoを持つPMTとPATを取得する(ステップ3803)。設定された条件に従うかあるいは、他のPIDやProgramNoと重複がおきないように、受信部3601から設定されたPIDあるいはProgramNoで指定された実際のデータとPATやPMTの間で、不整合がおきないように書き換える(ステップ3804)。そして、書き換えたPATやPMTを受信部3601へ返す。
なお、変換部3605からフィルタリング部3602へ直接設定してもよい。以上のように変換部3605では、PAT,PMTなど構造情報を表すものの書き換えを行うが、必要に応じて、他のパケットを変更することも可能である。また、PATやPMTと実際に含まれるトランスポートストリームの間に不整合が生じた場合でも、CPU1210上のプログラムで、実際にストリームが存在するか否かを判断できる場合や、CPU1210上のプログラムにおいて、オリジナルのPAT、PMTを必要とする場合は、変換部3605の処理を行う必要はない。なお、変換部3605は、前処理部1202の中で行ってもよいし、多重化部1203内で行ってもよい。また、両方で行っても良い。
なお、前処理部1202内の変換部3605で最低限実現する必要があるPMTの変換は、前処理部1202で行い、多重化部1203でPATの変換を行うということもできる。更に、本機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上のプログラムからの呼び出しで動くライブラリであってもよい。更に、端末装置に電源が入れられた時やCPU上のプログラムによって作成された独立したプログラムであってもよい。なお、変換部3605の各処理は、受信部3601やフィルタリング部3602の一部やその他の機能の一部として存在することも可能である。また、CPU1210から変換するパケットを受信部3601で直接受信し、それを受信部3601がフィルタリング部3602へ設定することも可能である。
図39は、フィルタリング部3602のフローチャートを示す。
フィルタリング部3602は、受信部3601によって変換の要求を受けた場合、変換するパケット自身とそのPIDを受信する(ステップ3902)。そして、受信したパケットの変換を設定する(ステップ3903)。さらに、受信部3601から変換の要求がある場合は、それらを処理し、フィルタリングを行う。
デフォルト設定部3604は、変換部3605で変換したパケットの情報も記憶することも可能である。
また、PSI記憶部3203も内部構成の一部として存在することも可能である。本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
(実施の形態5)
実施の形態1では、前処理部1202の内部構成を表すブロック図として図15を想定していたが、図40に示すように、受信部4001、フィルタリング部4002、SIT作成部4007とすることも可能である。更に、実施の形態2で説明したPSI記憶部3203や実施の形態3で説明したデフォルト設定部3404、及び実施の形態4で説明した変換部3605のいずれかあるいは全てが構成要素の一部としてあってもよい。なお、本実施の形態5では、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4で説明した機能に追加する機能についてのみ説明する。
図41は、受信部4001のフローチャートを示す。
受信部4001は、CPU1210上で動くプログラムによって、PID指定をされた場合は、PSI記憶部3203よりProgramNoを求める(ステップ4102)。こうして求めたProgramNoを基に、指定されたサービスに関連しないTSパケットのPIDを求める(ステップ4103)。なお、ここではPIDを求めることにしているが、関連しないProgramNoを求めてもよいし、関連するPIDやProgramNoのみを選択できるように指定を行っても良い。
特別に選択された一つあるいは複数のサービスに関係しないトランスポートストリームをMPEG2トランスポートストリームから取り除くことによって得られたビットストリームをパーシャルトランスポートストリームと呼ぶ。このパーシャルトランスポートストリームの生成方法は、運用規定によって決められている。例えば、このPIDを求める際の方法の一例として、このパーシャルトランスポートストリームの生成方法を利用することが考えられる。
パーシャルトランスポートストリームは、BDなどの蓄積メディアへ記録する際に生成される。更に、IEEE1394へトランスポートストリームを流す場合も生成されることが一般に知られている。このような標準の規格に準拠していることにより、蓄積メディアへの保存やIEEEへの出力において、既存のシステムとの互換性を保持することができる。パーシャルトランスポートストリームの詳細が記載されている規格書の一例として、BSデジタルではARIB STD−B21とARIB TR−B15がある。また、欧州デジタル放送ではEN300 468、北米デジタル放送ではEIA/CEA−775.2が存在する。これらの規格では、パーシャルトランスポートストリームで使用する番組配列情報の基本構成及び識別子の運用基準、番組配列情報のデータ構造と定義、テーブルの運用方法が決められている。
テーブルには、DIT(Discontinuity Information Table)とSIT(Selection Information Table)が存在する。DITは、パーシャルトランスポートストリームで伝送される番組配列情報が不連続かもしれない変化点を指示する。SITは、パーシャルトランスポートストリームで伝送されるサービスに関する情報の指示を行う。例えば、ARIBでは、このDITとSITの送出は必須であり、SIT記述子なども詳細に決定されている。更に、PSIデータはPAT,PMTに制限され、それ以外のNITなどの情報は、SITの記述子として実現される。SITはパーシャルトランスポートストリームに関連する放送ストリーム全ての番組配列情報の要約を含んでおり、SIT以外の番組配列情報を伝送しない。詳細は、各仕様書を参照されたい。
パーシャルトランスポートストリームの仕様を利用して、CPU上のプログラムによって指定されたPIDまたは、ProgramNoのサービスをトランスポートストリームから取得する場合は、SITを作成する必要があるため、受信部4001では、ProgramNoとSITの作成する記述子情報などをSIT作成部4007へと指定する(ステップ4104)。なお、本実施の形態で説明するSITに関しては、ARIBなどの運用規定で決まっているSITに加え、番組情報やユーザ情報など付加情報の追加やデータの削除を行った場合においても適用可能である。また、SIT作成部4007への指定は必ず行わなければならない処理ではない。例えば、北米デジタル放送の運用規格においては、SITの挿入が必須ではないため、ステップ4104のSIT作成部への指定を行わないことも可能である。
そして、フィルタリング部4002へ削除するPIDの指定とDITの作成を指示する(ステップ4105)。なお、ここでもステップ4103と同様、削除するPIDの指定の代わりに、関連しないProgramNoと削除要求を指示してもよいし、関連するPIDかProgramNoと選択要求を指定しても良い。更に、DIT作成の指示は、常に行うものではなくCPU上のプログラムにより指定があった場合のみ設定することもできる。なぜなら、BDレコーダなどへデータを記録する場合は、DITを必要としてない場合があるためである。
次に、受信部はSIT作成部4007から作成したSITを受け取り、送出頻度などの条件と共にフィルタリング部4002へ指定する(ステップ4106)。なお、ステップ4105と4106の指定はどちらを先に行っても本発明は適用可能である。また、当然のことながら、ステップ4104でSIT作成を指定しなかった場合は、ステップ4106も行う必要はない。更に、SIT作成部は、単体で存在してもよいし、他の構成部の中で実現されてもよい。一例として、フィルタリング部の中で実現されることも考えられる。更に、CPU1210上で動作するプログラムからの設定があった場合、フィルタリング部へと設定することができる(ステップ4107)。
図42は、SIT作成部4007のフローチャートを示す。
SIT作成部4007は、受信部4001からProgramNoとSITの記述子情報などを受け取る(ステップ4201)。受信部から受け取った情報を基に、SITの作成を行う(ステップ4202)。SITの各記述子を作成するためには、トランスポートストリーム中でその情報を運んでいるパケットを取得する必要がある。そのため一度、メモリに、SITを作成するために必要なパケットのバッファリングを行いながら、作成する必要がある。トランスポートストリームから必要なパケットを取得するためには、PSI記憶部へ指定を行い、取得することができる。また、ストリームから直接取得してもよい。SITを作成した後、受信部4001へ作成したSITを返す(ステップ4203)。また、フィルタリング部4002から読み込み可能な領域へそのSITをおき、直接フィルタリング部4002へ通知することもできる。当然のことながら、直接フィルタリング部4002へSITのデータを渡すことも可能である。また、SITに関しても、運用規定によって必須の場合と必須ではない場合が存在する。また、SIT作成部は、単体で存在してもよいし、他の構成部の一部として存在することも可能である。一例として、フィルタリング部の一部として実現されることも考えられる。
図43は、フィルタリング部4002のフローチャートを示す。
フィルタリング部4002は、DITの設定の必要がある場合は、フィルタリングを行う際に、DITの挿入を行う(ステップ4302)。また、受信部4001からSITの追加要求がある場合は、追加するパケットと送出頻度などの条件を取得する(ステップ4304)。なお、受信部4001あるいはSIT作成部4007とフィルタリング部4002が共に参照できるメモリからSITを取得し、条件のみ受信部4001から取得してもよい。そして、指定された条件にあわせて、適宜、SITの追加を行う(ステップ4305)。そして、このような処理を行いながら、指定されたPIDの追加や削除のフィルタリングを行う(ステップ4307)。
本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
(実施の形態6)
複数のトランスポートストリームを識別するために、ヘッダの付与を行う。
実施の形態1では、多重化部1203の内部構成を表すブロック図として図18を想定していたが、図44に示すように、ヘッダ付与部4411と多重部1812を構成要素とすることも可能である。なお、本実施の形態では、実施の形態1、で説明した機能に追加する機能についてのみ説明する。
図46は、ヘッダ付与部4411のフローチャートを示す。
ヘッダ付与部4411は、前処理部1202において前処理を施された複数のトランスポートストリームを受信する(ステップ4601)。そして、その複数のトランスポートストリームの識別を行うために、現在取得している各パケットにヘッダを付与し、多重部1812へ送る(ステップ4602)。MEPGトランスポートストリームにおける、パケットの例を図45に示す。パケット4500は、ヘッダを付与して作成した新しいパケット全体を示す。ヘッダ4501は、ヘッダ付与部4411で付与されてトランスポートストリームの識別に用いられる。なお、ここではヘッダを12byteとしているが、何byteをヘッダとしても本実施の形態は適用可能である。ペイロード4502は、ヘッダ付与部4411以前のパケット部分であり、MPEGトランスポートストリームの場合は、MPEGTSパケットの188byteに相当する。また、これは他のトランスポートストリームであってもよいし、MPEG2プログラムストリームであってもよい。
多重部1812は、実施の形態1と同様の機能で実現できる。
本実施の形態で示した構成要素の各機能は、ハードウェアで実現しても、CPU上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
(実施の形態7)
これまでの実施の形態では、基本的に端末装置1200内で複数のトランスポートストリームから、PIDやProgramNoの選択を行う方針を考慮してきた。そこで本実施の形態では、アダプタ1204からの要求を受け付け、端末装置1200内で検討あるいは再検討を行う方法を考える。なお、アダプタ1204から選択すべきPIDの指定あるいは削除すべきPIDの指定が随時行われる場合を考える。
本実施の形態を説明するため、これまで述べた実施の形態の受信部を簡略化しまとめたフローチャートを図47と図48に示す。なお、ステップ4702の受信部の独自判断で設定条件を設定用リストへ追加するという処理は、実施の形態3で示したデフォルト設定部を示し、必須の処理ではない。またステップ4705に関しては、実施の形態1及び2で示した、受信部でPIDやProgramNoの追加・削除の設定を追加する処理を想定している。なお、この処理も必須の処理ではい。
また、ステップ4801のバージョンアップに関しては、実施の形態2で記述したPMTのVersionUPなどの処理を明示化したものである。また、ステップ4804の削除する条件の検討は、実施の形態1の削除する条件を検討する際に、優先度などを考慮し設定する記述を明示化したものである。また、図47で記述した設定用リストは、これまでの実施の形態では受信部が考慮する際に暗黙的に扱っていたが、本実施の形態では、より明確に説明を行うため明示した。設定用リストは、条件の指定方法、条件の内容、条件の設定元属性、現在のフィルタリング部1502で設定中か否かなどの情報を管理する。
設定用リストの一例を図49へ示す。図49では、条件内容にPIDとProgramNoの両方を設定しているが、削除追加を検討する際の利便性を考慮しPSI記憶部3203などを利用し設定条件から補間する例を示したが、これはPIDのみを記述するように設定してもいいし、両方の項目を用意し設定された方のみを記述するようにしてもよい。また設定用リストにおいて列4905の状態が削除の場合はフィルタリング部へ削除の設定が行われた後に、設定用リストから消去することにしてもよい。例えば、図47のステップ4707においてフィルタリング部へ設定用リストの変更された条件を通知した後に、受信部1501が設定用リストからの削除を行ってもよいし、あるいは、フィルタリング部1502が行ってもよい。具体例としては、フィルタリング部へは変更された項目のみを通知し、正しく条件の削除を行えたか否かを、返り値などで受け取ることで、受信部1501が行うという方針や、ステップ4707でフィルタリング部1502へ設定用リスト自身を渡し、フィルタリング部で行うという方針にしてもよい。
以上、図47及び図48はこれまでに記述した実施の形態の範囲である。
本実施の形態で適用した処理を図50に示す。図50において、図47と同じ番号の処理は、図47と同じ処理を行うため詳細な説明を省略する。
ここでは、ステップ5008及びステップ5009の処理及び、端末装置1200とアダプタ1204間のビットレートが超えるなどステップ4803及びステップ4804の処理能力を超えた際の条件削除について以下に説明する。
前処理部1202の受信部1501は、図50の処理を繰り返し行うため、アダプタ1204からのフィルタリングの条件設定を受信した場合は、その設定条件をフィルタリング部1502へ設定する設定用リストへ追加する。すなわち、図49の設定用リストの列4904の設定元属性にアダプタと記述し、設定条件を記述する。もし、行われていない場合は、ステップ5008及びステップ5009の設定を行わず、図47と同様に処理する。
アダプタ1204と端末装置1200間の通信イメージを図51に示す。アダプタ1204と端末装置1200間の通信には、図52に示すようにアダプタ1204から端末装置1200へメッセージを送信し、端末装置1200からアダプタへメッセージに対する返信を行う場合と、端末装置1200からアダプタ1204へメッセージを送信し、このメッセージに対する答えをアダプタ1204から端末装置1200へ送信する場合が考えられる。
ここでは、これらのメッセージ形式と返答形式について記述する。
まず、アダプタ1204から端末装置1200へメッセージを送信し、端末装置1200からアダプタへメッセージに対する返信を行う場合を考える。
図53は、アダプタ1204から端末装置へ送信される、削除してはいけないリストあるいは削除可能なリストを示す。この削除してはいけないリストあるいは削除可能なリストの一例を図53、図54、図55に示す。
図53では、リストの列5301にリスト記述するESがどのトランスポートストリームに属するESかを特定するLTSIDを記述する。LTSIDは、トランスポートストリーム5321又はトランスポートストリーム5322を特定する指標となる。なお、トランスポートストリーム5321の中にサービス5331などのような矢印でしめした複数のサービスが存在し、そのサービスには、ES5341で示したような映像や音声及びデータなどを伝送するESが存在する。このESの識別子のPIDをリストの5303に指定する。
次に図54では、図53のサービス5331の指定をリストに追加した例を示す。ここでは、図53の行5312、5313、5314に示されるようにESごとに指定するのではなく、LTSID(1)の中のサービス番号(ProgramNo)2のESを全て含むように指定している。また、行5415のように、ある特定のESのみを指定することもできるように設定することも可能である。このとき、サービスをアダプタ1204が解釈できるように、OOBからPATやPMTあるいはこれらの情報に相当する情報が流れることも想定できる。あるいは、Inbandに流れるPAT及びPMTあるいはこれらの情報に相当する情報を必ずアダプタ1204へ送信するような規則を設定することもできる。なお、ES単位の指定ではなく、サービス単位で指定する場合は、列5301及び列5402のみを指定したリストであってもよい。
次に、図55では、図54の指定に、列5504のフィルタリングの可否を設定することができるようなリストを示す。つまり、図54や図53では、削除してはいけないリストか削除可能リストのいずれかの表現しかできなかったのに対し、図55では、各PIDにその条件がフィルタリングしてもよいかいけないのかということを指定できるように設定することができる。また、この列5504で示したフィルタリング可否を図53へ追加することもできる。
なお、図54、図53、図55では複数行の指定を行っているが、一行だけの指定しかできないメッセージで伝送してもよいし、削除してはいけないリストあるいは削除可能なリストの全てあるいは一部の情報を含むリストであってもよい。また、これらの削除してはいけないリストあるいは削除可能なリストの両方を送信してもよい。
これに対し、端末装置1200からアダプタ1204への返信メッセージは、単に承認するメッセージを送信することが想定できる。また、端末装置1200から、削除したいリストあるいはアダプタへ送信するリストを図53や図54の形式で送信することも想定することができる。この図53や図54のリストを端末装置1200からアダプタ1204へ送信する場合は、端末装置1200からアダプタ1204へのメッセージを送信し、アダプタ1204から端末装置1200へ返信することと同じ処理になる。
メッセージの発信者とその質問形式と返答形式の関係の例を図56に示す。
これまで、図56の行5611のアダプタ1204から端末装置1200へのメッセージ送信を考慮してきた。今度は、逆に行5622の端末装置1200からアダプタ1204へのメッセージ送信と、アダプタ1204から端末装置1200への返信について考慮する。
端末装置1200からアダプタ1204へは、端末装置内で削除しようとしている候補のリストを送ることや、端末装置からアダプタへ送信するリストを送ることが想定できる。これらの送信形式は、前述した図53のようなPID指定であってもよいし、図54のようなPIDとProgramNoの混合指定であってもよいし、単にProgramNoのみの指定であってもよい。また、図55の形式で、フィルタリングするものとしないものを指定する形式のリストであってもよい。
これに対する返信形式は、単に承認したか否かを返すメッセージであってもよい。また、その承認か否かを示す形式に、図55のリスト形式で返信してもよい。また、承認できない場合は、アダプタ1204から端末装置1200へ削除してはいけないリストあるいは削除可能リストを送信することが想定できる。また、図55で承認の可否を示すと共に、図53あるいは図54で削除してはいけないリストあるいは削除可能リストを送信するように、複数のリストを送信してもよい。
なお、図54、図53、図55では複数行の指定を行っているが、一行だけの指定しかできないメッセージで伝送してもよいし、端末装置内で削除しようとしている候補のリストを送ることや、端末装置からアダプタへ送信するリストの全てあるいは一部の情報を含むリストであってもよい。また、端末装置内で削除しようとしている候補のリストと、端末装置からアダプタへ送信するリストのように複数のリストを送信する形式であってもよい。
次に、図48のステップ4803及びステップ4804の処理を行う方法に関して以下に述べる。
受信部1501は、ステップ4803で、処理能力を超えている通知を、多重化部などから受信した場合、ステップ4804において、設定用リストを用いて削除する条件(PIDあるいはProgramNo)の検討を行う。なお、ステップ4803では、処理能力を超えているか否かという判断をしているが、削除できる項目がある限り、できるだけ多く削除してもよい。
ステップ4804の検討方法は、前述した実施の形態に示した処理と共通する(特に、実施の形態1で示した優先的に追加・削除する処理や、実施の形態2で示したサービス単位での追加・削除の処理、サービス内の一部の追加・削除の処理と共通する)。ここでは、アダプタ1204の条件設定を行われたことで発生する新たな条件のみを明記する。なお、アダプタ1204を考慮した場合、これまでの実施の形態と同様に受信部1501が設定用リストを参照し独自に検討する方法と、アダプタ1204と相談して削除する条件の検討を行う方法を想定することができる。このアダプタとの相談方法は、前述した図53や図54や図55を用いた、図56の表で示すフォーマットで通信することが考えられる。
なお、ステップ4804の検討方法は前述した実施の形態も含めこれらの検討方法の一部あるいは、全部、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。また、これらの検討方法の一部あるいは、全部、あるいはこれらの組み合わせを一回で処理するのではなく、これらの検討方法に優先度を与え、検討方法の優先度にしたがって、ステップ4803の条件が解除されるまで繰り返してもよい。
例えば、組み合わせ方法として、始めに受信部1501が設定用リストを参照することで検討し、それでもステップ4803の判断がYesにならない場合は、アダプタ1204と相談して削除する条件の検討を行ってもよい。なお、受信部1501が設定用リストを参照し独自に検討する場合と、アダプタ1204と相談して削除する条件を検討する場合などの具体例は、以下の記述やこれまでの実施の形態に示した処理の一部、あるいは全部、あるいはいくつかの方法の組み合わせであってもよい。
ここで、受信部1501が単独で削除する条件の検討方法についての例を列挙する。
例えば、受信部1501が保持する設定用リストの設定元属性の列4904から独自の条件を優先的に削除してもよい。
また、受信部1501が保持する設定用リストの設定元属性の列4904から独自の条件を優先的に削除し、それでも図48のステップ4803の判断がYesとならない場合は、設定用リストの設定元属性の列4904からアプリを選択する方法にしてもよい。なお、この時、受信部1501は、その条件を設定したアプリあるいはそのアプリを操作するユーザへ、ステップ4803の判断がYesにならないことを通知してもよい。この時の通知方法としては、アプリに対してはEventを投げる方法や、ユーザに対してはHTMLファイルをCPU上で動作するプログラムへ設定することで、ユーザへ通知してもよい。
また、多重部によって削除された場合は、設定用リストから消去する方法の場合、受信部1501が保持する設定用リスト内の状態に削除中が存在すると、その削除中と明記された条件の消去によりステップ4803の判断がYesとなる可能性があるため、ステップ4804では設定しないという方針でもよい。
また、設定用リストの設定元属性の列4904が独自の条件であり、かつ、他の設定元属性(CPU1210上で動作するアプリあるいはアダプタ1204)によって指定されていない条件(PIDあるいはProgramNo)を優先的に削除してもよい。
また、他の方法に従い、削除候補となった条件が、他の設定元属性によって指定されていない条件を優先的に削除してもよい。
また、設定条件に指定された条件で運ばれるパケットをPSI記憶部3203でモニタリングし、設定されたパケットが一定時間流れてこない場合は、その条件を削除するという方針にしてもよい。
また、古い要求から削除するという方針にしてもよい。
ここで、アダプタ1204と相談して削除する条件の検討方法についての例を列挙する。
受信部1501が単独で削除する条件の検討方法(上記及びこれまの実施の形態)において、削除候補として選ばれた条件全てのリストを、あるいは一部をアダプタ1204へ図53、図54、図55などのフォーマットで送信し、アダプタ1204から受信した承認メッセージあるいは、削除してはいけないリストあるいは削除可能なリストを参照し、削除する条件を再検討する。
なお、この時、設定用リストの設定元属性の列4904がアダプタ1204のものに関してのみアダプタ1204へ送信するリストへ含むという方法でもよい。また、設定用リストの設定元属性の列4904が独自のものあるいはアダプタのもの、あるいは設定用リストの設定元属性の列4904に関わらず、アダプタ1204へ送信するリストへ含むという方法であってもよい。
図56に示した質問以外に、受信部1501はアダプタ1204へ、アダプタ1204が設定した条件の全てを削除する要求を出し、その返信が承認されたら、設定元属性の列4904からアダプタ1204のものを全て削除する。承認されなかった場合は、上記の図53や図54及び図55フォーマットを用いて、アダプタ1204を質問してもよい。
また、アダプタ1204からの削除してはいけないリストあるいは、削除可能リストの送信要求を端末装置1200からアダプタ1204へ送信し、受信したリストを考慮して削除するESやサービスを検討してもよい。
ここで、上記三つのアダプタ1204と相談して削除する条件の検討方法においては、アダプタ1204によって承認されるまで、アダプタ1204との通信を繰り返すことや返信が届くまで待ちつづけるという方法でもよい。また承認の可否に関わらず、強行で行うことや、タイムアウトまで待ち返信が届かないときは強行で行うなどいずれの場合においても想定することができる。
また、上記以外にもアダプタ1204から端末装置1200へ削除候補リストなどの発送要求を出すことも考えられる。
また、アダプタ1204へは単に、端末装置1200とアダプタ1204間のビットレートが超えたというような、ビットレートを減らさないといけない原因をアダプタ1204へ通知し、アダプタ1204が削除していい条件を送ってくるまで待つという方法でもよい。
なお、図50では、アダプタ1204からの要求(ステップ5008)がなかった場合は、受信部の4701〜4707の処理を繰り返すという方法にしているが、アダプタ1204からの要求を受信し、アダプタ1204からの要求をトリガとして動作してもよい。つまり、ステップ5008の判断が少なくとも一回はYesの状態に遷移しステップ5009の設定を行った後に、図47あるいは図50の処理を繰り返すという設定にしてもよい。
なお、ステップ4803の処理能力が超えていないかという判断は、これまでの実施の形態では、端末装置1200とアダプタ1204間のビットレートが超えるという場合を明記したが、他にも端末装置1200あるいはアダプタ1204の処理能力を超えた場合、あるいは受信端末内で保持した規則情報やアダプタから受信した抽出条件の要求を満足できない場合なども想定される。
なお、ここでは実施の形態1で説明した、図12及び図15の前処理部や多重化部で説明しているが、実施の形態2〜6で説明した一部、あるいは全ての機能を有する前処理部や多重化部であってもよい。
なお、これまでの実施の形態では、受信部1501のみで削除・追加する条件を考慮する場合、あるいは、アダプタ1204と受信部1501で交渉することにより、条件決定を行うことを考慮してきた。しかし、端末装置1200内では考慮せずに、アダプタ1204から設定された要求のみを多重するように設定してもよい。具体例としては、アダプタ1204からの要求(ステップ5008、5009)とCPU上で動作するアプリからの要求(ステップ4703、4704)のみを処理し、ステップ4702やステップ4705などの独自判断での新規追加などは行わずに、ステップ4803の条件が一致したときのみ、ステップ4804の処理において、受信部1501で考慮するという方針でもよい。なお、このときの受信部1501で考慮する際は、アダプタ1204と交渉を行っても行わなくてもよい。
なお、本実施の形態は、多重する際の方法に依存しないため、実施の形態1で述べたような、パケットの一部をトランスポートストリームの識別のために使用する方法でも、実施の形態6で述べたような、ヘッダを付与する方法であっても実施可能である。また他の多重化方法であってもよい。
(実施の形態8)
本実施の形態では、受信部1501からフィルタリング部へ設定する際の、判断基準となる規則及び、多重化部1203で多重する際の判断基準となる規則の設定を考慮する。このため、これまでの実施の形態で示した図47及び図50などの、処理を行う前、あるいは途中に、アダプタ1204と交渉することにより、アダプタ1204及び端末装置1200及び端末装置1200とアダプタ1204間のインタフェースなどを考慮し、受信部1501及び多重化部1203の判断基準として用いる規則ファイルを生成することを考える。なお、この規則ファイルの生成は、図47及び図50の処理前のみに行えてもいいし、いつでも動的に規則ファイルの条件追加などが行えてもよい。
図57にアダプタ1204から処理能力の設定を受信した場合の処理を例示した。アダプタ1204からの処理能力には、アダプタ1204が扱うことができるトランスポートストリームの最大数やサービスの最大数、ESの最大数などがある。また、アダプタ1204がPOD3004のようにデスクランブル機能を有する場合は、限定解除を行うCAの数などを、アダプタ1204から受信部1501へメッセージを送信して行う。なお、この設定方法に関しては、OpenCable Multi−StreamCableCARD Interface Specofocation(OC−SP−MC−IF−I01−030905)に記述がある。また、これ以外のメッセージフォーマットでもよいし、端末装置とアダプタ間を接続されたPINの電圧などで管理してもよい。このようにして受信したアダプタからの設定を、受信部1501は、受信部が保持する規則ファイルへ記述し保存する。
また、端末装置1200及びアダプタ1204間のインタフェースに関しては、アダプタ1204が端末装置1200へ挿入された際に知ることができるため、端末装置1200及びアダプタ1204間のインタフェースは、図47及び図50などを開始する前の前処理として、受信部1501あるいは、多重化部1203の判断基準に用いる規則ファイルに設定することができる。なお、一般にはこの物理インタフェースには、PCMCIA規格が利用されているが、この規格でなくても問題ない。PCMCIA規格に基づいて物理インタフェースで接続されるアダプタ1204の一例として、OpenCable Multi−StreamCableCARD Interface Specofocation(OC−SP−MC−IF−I01−030905)のように複数のトランスポートストリームを扱えるアダプタ1204とのインタフェースは、約200Mbpsであり、一本のトランスポートストリームを扱えるビットレートは、トランスポートストリーム一本分が伝送できればいいので、28Mbpsあるいは38Mbps以上のビットレートがあればよい。
次に受信部は、端末装置の処理能力として、多重化部1203の多重可能な最大ビットレートが考えられる。このビットレートは、多重化部の性能として事前に端末内で値を保持しておくことができる。
アダプタ1204、端末装置1200とアダプタ1204間のインタフェース及び端末装置1200の処理能力から設定した規則ファイルに従い、受信部1501では、ステップ4803の条件を設定することができる。
ステップ4803の設定は、多重化部1203からの処理能力を超えたという(要再検討)メッセージを受信した場合のみではなく、設定用リストと規則ファイルを比較することにより、アダプタ1204が扱える以上のサービス及びESを指定している場合などを事前に検出し、多重化部1203からの要再検討の通知を受信する前に受信部1501内で、処理能力を超えないかを判断することができる。また、受信部1501内でこれらの事前判断を行う場合は、ステップ4803やステップ4804のタイミングのみではなく、ステップ4702やステップ4705など設定用リストを用いて判断する際に更に条件の追加可能か否かの判断に利用することができる。なお、この規則ファイルをもとにした判断に関しては、全て多重化部1203に任せ、受信部1501は処理能力を超えたか否かという情報と、どういう条件の処理能力を超えたのかという情報を、多重化部1203から受信し判断するという方法にしてもよい。
一方、多重化部1203は、受信部1501によって指定された条件とアダプタ1204からの指定及び端末装置1200とアダプタ1204間のインタフェースにより生成した規則ファイルを考慮することで、端末装置1200とアダプタ1204間のビットレートを超えることなく、かつ、アダプタからの指定されたトランスポートストリームやサービス及びESの最大数を超えないように、多重する必要がある。ここで、これらの条件を満たすことができない場合は、受信部1501へ通知する。
こうすることで、受信部1501内でフィルタリングする条件を再検討し、再びフィルタリング部1502へ条件設定を行うことで、多重化部で1203では、端末装置1200及びアダプタ1204間のビットレートやアダプタ1204の処理能力に応じたトランスポートストリームの多重を行うことができる。
またこの時、これらの規則ファイルに一致するように、実施の形態4で説明した、ESのPIDの置き換えやそのPIDの置き換えに従いPMTの書き換えを行うことや、一つあるいは複数のトランスポートストリームのうち、選択されたサービスのみを明記したPATや、そのサービス中の選択されたESのみを指定したPMTを生成するというPATやPMTなどの作り変えを行ってもよい。これは、多重化部1203から受信部1501へ通知し、受信部1501で考慮した書き換え規則をフィルタリング部1502へ設定し多重化部へ書き換えられたパケットが届くように設定することで実現する。
なお、本実施の形態では、実施の形態1で説明した図12及び図15の前処理部や多重化部を用いた説明したが、実施の形態2〜6で説明した一部あるいは全ての機能を有する前処理部や多重化部であってもよい。
(実施の形態9)
本実施の形態では、多重化の方法を決定するため、端末装置1200とアダプタ1204間のメッセージフォーマットをどのような形式で行うかを決定する方法を検討する。多重化の方法に関しては、実施の形態1で示したTSパケットの一部をトランスポートストリームの識別IDに使用するものと、実施の形態6で示したトランスポートストリームを識別するIDをヘッダとしてTSパケットの前に付与する方針を説明した。
これらのどちらの方法を利用するかということは、アダプタ1204を端末装置1200へ接続したとき、接続部の電圧の流れを利用し通知する方法や、事前に決定された特定のフォーマットで定められたメッセージで通知を行う方法が考えられる。
以下に想定されるアダプタの動作の例を示す。これらは、一部あるいは組み合わせで利用することができるものとする。
多重化方法として、実施の形態1で示したTSパケットの一部を、トランスポートストリームを識別するためのIDに利用する方法を利用するアダプタであることを通知する。
多重化方法として、実施の形態6で示したTSパケットに新たなヘッダを追加することで、トランスポートストリームを識別する方法を利用するアダプタであることを通知する。
上記のように、多重化方法を示す情報を受信することで、受信部1501は多重化部の規則ファイルにその多重化方法を設定する。
なお、ここでは受信部1501が多重化部へ多重化方法を通知するとしたが、多重化部は受信部1501を介さずに独自で設定を行っても良い。
なお、本実施の形態では、実施の形態1で説明した図12及び図15の前処理部や多重化部を用いて説明したが、実施の形態2〜6で説明した一部あるいは全ての機能を有する前処理部や多重化部であってもよい。
本発明の放送受信装置は、安価なハードウェアを用いて複数のトランスポートストリームを同時に適切に処理することができるという効果を奏し、例えば有料放送用にスクランブルをかけて放送されるトランスポートストリームを受信する放送受信装置などに適用することができる。
本発明に係る放送システムの構成図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の一例を示す図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の他の例を示す図である。 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて放送局側システムと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方のさらに他の例を示す図である。 MPEG2仕様で規定されるTSパケットの構成図である。 MPEG2トランスポートストリームの模式図である。 MPEG2仕様で規定されるPESパケットがTSパケットを用いて伝送される際の分割の例を示す図である。 MPEG2仕様で規定されるMPEG2セクションがTSパケットを用いて伝送される際の分割の例を示す図である。 MPEG2仕様で規定されるMPEG2セクションの構成図である。 MPEG2仕様で規定されるMPEG2セクションの利用例を示す図である。 MPEG2仕様及び運用仕様で規定されるパケットの階層構造の一例を示す図である。 本発明に係る放送受信装置のハードウエア構成の一例を示す構成図である。 本発明に係る放送受信装置の一例を示す外観図である。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の機能の一例を示す図である。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の構成の一例を示す構成図である。 チューナと前処理部の出力例を説明するための説明図である。 本発明に係る放送受信装置内の多重化部の機能の一例を示す図である。 本発明に係る放送受信装置内の多重化部の構成の一例を示す構成図である。 本発明に係る放送受信装置内の多重部の機能の一例を説明するための説明図である。 本発明に係る放送受信装置内の多重部の機能の他の例を説明するための説明図である。 MPEG2仕様で規定されるTSパケットの構成図である。 前処理部内の受信部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内の受信部の他の動作を示すフローチャートである。 前処理部内のフィルタリング部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内のフィルタリング部の他の動作を示すフローチャートである。 多重化部内の書き換え部の動作を示すフローチャートである。 多重化部内の多重部の動作を示すフローチャートである。 入力部をフロントパネルで構成した場合の概観の一例を示す図である。 本発明に係る放送受信装置内のデバイスを利用する際の動作を示すフローチャートである。 本発明をケーブルテレビシステムで利用した場合の構成図である。 アダプタの一例であるPODの構成図である。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の構成図である。 前処理部内の受信部の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の構成図である。 前処理部内の受信部の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の構成図である。 前処理部内の受信部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内の変換部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内のフィルタリング部の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る放送受信装置内の前処理部の構成図である。 前処理部内の受信部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内のSIT作成部の動作を示すフローチャートである。 前処理部内のフィルタリング部の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る放送受信装置内の多重化部の構成図である。 多重化部内のヘッダ付与部が付与するヘッダを説明するための説明図である。 多重化部内のヘッダ付与部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1〜3の受信部の動作を簡略化してまとめて示すフローチャートである。 実施の形態1〜3の受信部の動作を簡略化してまとめた一部を示すフローチャートである。 設定用リストの一例を示す図である。 アダプタからの条件設定を受け付ける動作を示すフローチャートである。 端末装置とアダプタ間のメッセージ通信のイメージを示す図である。 端末装置とアダプタ間のメッセージを説明するための説明図である。 メッセージフォーマット(ストリーム指定の場合)を説明するための説明図である。 メッセージフォーマット(放送サービス指定の場合)を説明するための説明図である。 メッセージフォーマット(フィルタリング可否の設定を行う場合)を示す図である。 端末装置とアダプタ間におけるメッセージフォーマットの使用例を示す図である。 アダプタからの処理能力の設定を受け付ける動作を示すフローチャートである。 従来の外部装置に取り付けた限定受信装置の構成図である。
符号の説明
1200 端末装置
1201 チューナ
1202 前処理部
1203 多重化部
1204 アダプタ
1205 多重分離部
1206 TSデコーダ
1207 AVデコーダ
1208 スピーカ
1209 ディスプレイ
1210 CPU
1211 2次記憶部
1212 1次記憶部
1213 ROM
1214 入力部

Claims (53)

  1. 複数のトランスポートストリームを受信する放送受信装置であって、
    複数の前記トランスポートストリームからそれぞれ視聴に関する視聴関連データを決定して、前記視聴関連データ以外の他のデータを削除することで、又は前記他のデータから分離することで、前記視聴関連データを抽出する前処理手段と、
    前記前処理手段により抽出された各視聴関連データを多重化する多重手段と、
    前記多重手段により多重化された多重化データを、前記放送受信装置の外部にある外部装置へ出力する出力インタフェース手段と、
    前記外部装置によって処理された前記多重化データを、前記外部装置から取得する入力インタフェース手段と、
    前記入力インタフェース手段によって取得された前記多重化データを分離する多重分離手段と
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記前処理手段は、前記放送受信装置が保有する保有情報に応じて、視聴関連データの抽出に関する条件を示す独自情報を作成し、前記独自情報に示される条件にしたがって前記視聴関連データを決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記前処理手段は、現在のユーザの視聴状況を前記保有情報として、前記視聴状況に応じて前記独自情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  4. 前記前処理手段は、ユーザの嗜好を前記保有情報として、前記嗜好に応じて前記独自情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  5. 前記前処理手段は、
    視聴関連データの抽出に関する条件を示す前処理情報を受信し、前記独自情報及び前記前処理情報を基に、抽出対象の視聴関連データを示すフィルタリング条件を設定する受信部と、
    前記受信部で設定されたフィルタリング条件により示される視聴関連データを、前記各トランスポートストリームの中から決定して抽出するフィルタリング部と
    を有することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  6. 前記前処理情報は、前記視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれるストリーム及び放送サービスのうち少なくとも1つを示す
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  7. 前記受信部は、CPU上で動作するプログラムから指定された前記前処置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  8. 前記フィルタリング条件は、抽出対象の視聴関連データとして、前記トランスポートストリームを構成するストリーム及び放送サービスのうち少なくとも1つを示す
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  9. 前記前処理手段は、さらに、トランスポートストリーム中の構造を示す構造情報の一部あるいは全部を記憶する記憶部を備え、
    前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を用いて前記フィルタリング条件を設定する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  10. 前記記憶部は、前記放送受信装置の起動時、又は前記受信部より指示を受けたときに、前記トランスポートストリームから前記構造情報の一部あるいは全部を取得して記憶する
    ことを特徴とする請求項9記載の放送受信装置。
  11. 前記記憶部が記憶している前記構造情報の一部あるいは全部に変更が生じた場合は、前記受信部は、前記変更に応じてフィルタリング条件を更新する
    ことを特徴とする請求項9記載の放送受信装置。
  12. 前記前処理情報が視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれる放送サービスを示しているときには、
    前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記放送サービスを当該放送サービスに関連するストリームに変換する
    ことを特徴とする請求項9記載の放送受信装置。
  13. 前記受信部は、前記前処理情報の受信時に、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記外部装置の処理に必要な外部処理条件を特定し、前記外部処理条件を視聴関連データの抽出に関する条件として前記独自情報へ追加する
    ことを特徴とする請求項9記載の放送受信装置。
  14. 前記前処理情報が視聴関連データの抽出に関する条件として、前記トランスポートストリームに含まれる放送サービスを示しているときには、
    前記受信部は、前記記憶部に記憶されている構造情報の一部あるいは全部を利用して、前記前処理情報によって示されていない放送サービスを構成するストリームの全部あるいは一部を特定し、前記ストリームの全部あるいは一部を削除することを、視聴関連データの抽出に関する条件として前記独自情報へ追加する
    ことを特徴とする請求項9記載の放送受信装置。
  15. 前記前処理手段は、さらに、前記放送受信装置の起動時に抽出対象となる視聴関連データを示すデフォルトフィルタリング条件を記憶しているデフォルト設定記憶部を有し、
    前記フィルタリング部は、前記放送受信装置の起動時には、前記デフォルトフィルタリング条件により示される視聴関連データを、前記各トランスポートストリームの中から決定して抽出する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  16. 前記受信部は、前記フィルタリング条件を前記デフォルトフィルタリング条件としてデフォルト設定記憶部へ格納する
    ことを特徴とする請求項15記載の放送受信装置。
  17. 前記受信部は、前記外部装置の処理に必要な条件を前記デフォルトフィルタリング条件としてデフォルト設定記憶部へ格納する
    ことを特徴とする請求項16記載の放送受信装置。
  18. 前記前処理手段は、さらに、前記トランスポートストリームに含まれるストリーム中の情報を書き換える変換部を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  19. 前記変換部は、前記トランスポートストリームに含まれるストリームの識別情報、あるいは前記ストリームの構造を示す構造情報を書き換える
    ことを特徴とする請求項18記載の放送受信装置。
  20. 前記フィルタリング部は、前記受信部から指定されたストリームを前記識別情報に基づいて特定し、前記ストリームの識別子又は構造情報を、前記受信部から指示された内容に書き換える
    ことを特徴とする請求項19記載の放送受信装置。
  21. 前記受信部は、前記変換部によって書き換えられたストリームの識別情報と、前記書き換えの内容を示す変換情報とを前記フィルタリング部へ設定する
    ことを特徴とする請求項18記載の放送受信装置。
  22. 前記前処理手段は、さらに、前記トランスポートストリームから番組配列情報を作成する番組配列情報作成部を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  23. 前記受信部は、前記番組配列情報作成部によって作成された番組配列情報を受け取り、前記フィルタリング部へ前記番組配列情報を設定する
    ことを特徴とする請求項22記載の放送受信装置。
  24. 前記フィルタリング部は、前記受信部から受け取った番組配列情報によって示される番組を、抽出対象の視聴関連データとして前記フィルタリング条件に追加する
    ことを特徴とする請求項22記載の放送受信装置。
  25. 前記フィルタリング部は、前記トランスポートストリーム中の不連続点を検出して、前記不連続点にパケットを挿入する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  26. 前記受信部は、前記外部装置から指定される前記前処理情報を受信する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  27. 前記受信部は、さらに、前記外部装置から受信した前記前処理情報により示される条件に対する返信を前記外部装置に行う
    ことを特徴とする請求項26記載の放送受信装置。
  28. 前記受信部は、前記外部装置が扱うことができる最大能力、前記放送受信装置と外部装置とのインタフェースの最大転送レート、及び前記放送受信装置の最大能力のうち少なくとも1つを、前記保有情報として特定し、前記保有情報に応じて前記独自情報を作成する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  29. 前記受信部は、前記独自情報について前記外部装置へ尋ね、前記外部装置から受信した返信に応じて前記独自情報を更新する
    ことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  30. 前記保有情報は、視聴関連データの抽出に関する条件、及び前記条件を設定した設定元の属性のうち少なくとも1つを示す
    ことを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  31. 前記設定元の属性は、CPU上で動作するプログラム、前記外部装置、及び放送受信装置のうちのいずれかを示す
    ことを特徴とする請求項30記載の放送受信装置。
  32. 前記前処理手段は、前記独自情報に示される条件を満たす視聴関連データを検索し、一定時間内に前記条件を満たす視聴関連データが存在しない場合は、その条件を削除するために前記設定元へ問い合わせる、あるいは問い合わせを行わず削除する
    ことを特徴とする請求項30記載の放送受信装置。
  33. 前記前処理手段は、前記設定元の属性がCPU上で動作するプログラムあるいは外部装置を示す場合、前記設定元へメッセージを通知する
    ことを特徴とする請求項30記載の放送受信装置。
  34. 前記多重手段は、前記前処理手段で抽出された各視聴関連データの抽出元となる前記各トランスポートストリームの識別を行うために、前記各視聴関連データに含まれるパケットの書き換えを行う書き換え部と、
    前記書き換え部によって書き換えられた複数の視聴関連データを多重化する多重実行部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  35. 前記書き換え部は、前記各視聴関連データの未使用領域の一部あるいは全部を書き換える
    ことを特徴とする請求項34記載の放送受信装置。
  36. 前記多重分離手段は、前記多重手段によって書き換えられた前記パケットの内容に基づいて、前記各トランスポートストリームの識別を行い、前記識別結果に応じて前記多重化データの分離を行う
    ことを特徴とする請求項35記載の放送受信装置。
  37. 前記書き換え部は、前記パケットの一部あるいは全部を書き換える
    ことを特徴とする請求項34記載の放送受信装置。
  38. 前記多重実行部は、前記書き換え部によって書き換えられた複数の視聴関連データを時分割多重化する
    ことを特徴とする請求項34記載の放送受信装置。
  39. 前記多重手段は、前記前処理手段で抽出された各視聴関連データの抽出元となる前記各トランスポートストリームの識別を行うために、前記各視聴関連データにヘッダを付与するヘッダ付与部と、
    前記ヘッダ付与部によってヘッダが付与された複数の視聴関連データを多重化する多重実行部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  40. 前記多重分離手段は、前記多重手段によって付与された前記ヘッダの内容に基づいて、前記各トランスポートストリームの識別を行い、前記識別結果に応じて前記多重化データの分離を行う
    ことを特徴とする請求項39記載の放送受信装置。
  41. 前記多重手段は、前記外部装置が扱うことができる最大能力、前記放送受信装置と外部装置とのインタフェースの最大転送レート、及び前記放送受信装置の最大能力を特定し、前記特定結果に基づいて、前記多重化データを扱え得るか否かを判別し、前記判別結果を前記前処理部へ通知する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  42. 前記多重手段は、前記多重化データに含まれる時間に関する情報を、多重化の態様に応じて補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  43. 前記多重手段は、優先度の指定を受けて、前記前処理手段により抽出された複数の視聴関連データを前記優先度に応じて多重化する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  44. 前記多重分離手段は、前記多重化データから分離された視聴関連データを変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  45. 前記放送受信装置は、さらに、前記外部装置への出力の方式について、前記外部装置と交渉する交渉手段を備え、
    前記出力インタフェース手段は、前記交渉手段の交渉結果に応じた方式で前記多重化データを出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  46. 視聴し得るユーザが限定されるようにスクランブルをかけて放送されるトランスポートストリームのスクランブルを解除する限定受信解除装置であって、
    複数の前記トランスポートストリームのそれぞれから視聴に関する視聴関連データが抽出されて多重化された多重化データを取得する入力インタフェース手段と、
    前記入力インタフェース手段によって取得された前記多重化データに含まれる前記各視聴関連データを識別する識別手段と、
    前記識別手段によって識別された各視聴関連データに対し、スクランブルの解除を行う限定受信解除手段と、
    前記限定受信解除手段によってスクランブルが解除された各視聴関連データを含む多重化データを出力する出力インタフェース手段と
    を備えることを特徴とする限定受信解除装置。
  47. 前記限定受信解除装置は、さらに、前記多重化データの取得の方式について、前記入力インタフェース手段の取得先と交渉する交渉手段を備え、
    前記入力インタフェース手段は、前記交渉手段の交渉結果に応じた方式で前記多重化データを取得する
    ことを特徴とする請求項46記載の限定受信解除装置。
  48. 前記限定受信解除装置は、さらに、前記視聴関連データの取り扱い能力、抽出の対象とすべき前記視聴関連データ、抽出の対象から外される前記視聴関連データ、及び取り扱え得る多重化方式についての情報のうち少なくとも1つを放送受信装置へ通知をする通知部を有する
    ことを特徴とする請求項46記載の限定受信解除装置。
  49. 前記限定受信解除装置は、さらに、前記出力インタフェースの出力先からの要求に応える要求応答部を有する
    ことを特徴とする請求項46記載の限定受信解除装置。
  50. 放送受信装置が複数のトランスポートストリームを受信する放送受信方法であって、
    前記複数のトランスポートストリームからそれぞれ視聴に関する視聴関連データを決定して抽出する前処理ステップと、
    前記抽出された各視聴関連データを多重化して多重化データを生成する多重ステップと、
    前記生成された多重化データを、前記放送受信装置の外部にある外部装置へ出力する出力ステップと、
    前記外部装置によって処理された前記多重化データを、前記外部装置から取得する入力ステップと、
    前記取得された前記多重化データを分離する多重分離ステップと
    を含むことを特徴とする放送受信方法。
  51. 視聴し得るユーザが限定されるようにスクランブルをかけて放送されるトランスポートストリームのスクランブルを解除する限定受信解除方法であって、
    複数の前記トランスポートストリームのそれぞれから視聴に関する視聴関連データが抽出されて多重化された多重化データを取得する入力ステップと、
    前記取得された前記多重化データに含まれる前記各視聴関連データを識別する識別ステップと、
    前記識別された各視聴関連データに対し、スクランブルの解除を行う限定受信解除ステップと、
    前記スクランブルが解除された各視聴関連データを含む多重化データを出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とする限定受信解除方法。
  52. 複数のトランスポートストリームを受信する放送受信装置に実行させるプログラムであって、
    前記複数のトランスポートストリームからそれぞれ視聴に関する視聴関連データを決定して抽出する前処理ステップと、
    前記抽出された各視聴関連データを多重化して多重化データを生成する多重ステップと、
    前記生成された多重化データを、前記放送受信装置の外部にある外部装置へ出力する出力ステップと、
    前記外部装置によって処理された前記多重化データを、前記外部装置から取得する入力ステップと、
    前記取得された前記多重化データを分離する多重分離ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  53. 視聴し得るユーザが限定されるようにスクランブルをかけて放送されるトランスポートストリームのスクランブルを解除する限定受信解除装置に実行させるプログラムであって、
    複数の前記トランスポートストリームのそれぞれから視聴に関する視聴関連データが抽出されて多重化された多重化データを取得する入力ステップと、
    前記取得された前記多重化データに含まれる前記各視聴関連データを識別する識別ステップと、
    前記識別された各視聴関連データに対し、スクランブルの解除を行う限定受信解除ステップと、
    前記スクランブルが解除された各視聴関連データを含む多重化データを出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。


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