WO2024150399A1

WO2024150399A1 - 音響装置

Info

Publication number: WO2024150399A1
Application number: PCT/JP2023/000735
Authority: WO
Inventors: 克弘芝
Original assignee: ＡｌｐｈａＴｈｅｔａ株式会社
Priority date: 2023-01-13
Filing date: 2023-01-13
Publication date: 2024-07-18

Abstract

音響装置（１）は、ベース部（２１）と、ベース部を挿通する軸部材（５１）と、ベース部に設けられ、軸部材を中心に回転するターンテーブル（４１）と、軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材（５３）と、軸部材に装着され、軸部材に沿ってターンテーブルに近接して、移動部材との間に介装された介装部材（ＭＴ）をターンテーブルに向けて押圧し、ターンテーブルに対する介装部材の回転負荷を調節する負荷調節部材（６）と、を備え、負荷調節部材は、磁力によって移動部材を引き付けて、移動部材とともに介装部材を挟持する。

Description

音響装置

　本発明は、音響装置に関する。

　従来、ＤＶＳ（Digital Vinyl System）等の音楽再生手法に用いられる、アナログターンテーブルと同様の操作性を有するコントロール・ターンテーブルが知られている（例えば、非特許文献１及び２参照）。
　非特許文献１及び２に記載のコントロール・ターンテーブルでは、レコードは、スピンドルが挿通した状態にて、プラッターとロックアダプターとの間に挟持される。非特許文献１に記載のターンテーブルでは、ユーザーは、ロックアダプターに設けられたねじを六角レンチによって締めることによって、プラッターに対するレコードのすべり具合が調節される。非特許文献２に記載のターンテーブルでは、スピンドルとスリップマットとの間に設置されるスペーサーの数を調節することによって、プラッターに対するレコードのすべり具合が調節される。

Ｒａｎｅ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，「ＴＷＥＬＶＥユーザーガイドv1.1」，インターネット，［検索日：令和４年１０月１９日］，ＵＲＬ：http://rane-dj.jp/products/twelve Ｒａｎｅ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，「ＴＷＥＬＶＥ　ＭＫＩＩユーザーガイド」，インターネット，［検索日：令和４年１０月１９日］，ＵＲＬ：http://rane-dj.jp/products/8-products/34-twelve-mkii

　しかしながら、非特許文献１に記載のコントロール・ターンテーブルでは、付属の６角レンチがなければレコードの滑り具合を調節できないため、調節操作が煩雑であるという問題がある。また、楽曲再生中には、レコードのすべり具合を調節することが難しいという問題がある。
　一方、非特許文献２に記載のコントロール・ターンテーブルでは、ＤＪの所望する滑りやすさに応じた厚さ又は数のスペーサーを準備する必要があるという問題がある。
　これらのことから、回転体の回転負荷を容易に調節可能な音響装置が要望されてきた。

　本発明の第１態様に係る音響装置は、ベース部と、前記ベース部を挿通する軸部材と、前記ベース部に設けられ、前記軸部材を中心に回転するターンテーブルと、前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された介装部材を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記介装部材の回転負荷を調節する負荷調節部材と、を備え、前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記介装部材を挟持する。

　本発明の第２態様に係る音響装置は、円盤が載置可能な載置面を有し、前記円盤とともに回転するターンテーブルと、前記ターンテーブルを挿通する軸部材と、前記円盤と接触可能な接触面を有し、前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された前記円盤を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記円盤の回転負荷を調節可能な負荷調節部材と、を備え、前記ターンテーブルは、前記軸部材を中心に回転し、前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記円盤を挟持し、前記移動部材は、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材とは反対側に位置する第１位置と、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材側に位置する第２位置との間で移動可能である。

一実施形態に係る音響装置を示す斜視図。一実施形態に係る音響装置を示す平面図。一実施形態に係る音響装置のターンテーブルに載置されるスリップシート、スリップマット及び操作盤を示す斜視図。一実施形態に係る第２ケースを取り外した状態の音響装置を示す図。図２のＶ－Ｖ線における音響装置の断面を示す図。一実施形態に係る回転軸部及び負荷調節部材を示す斜視図。一実施形態に係る回転軸部及び負荷調節部材を示す断面図。一実施形態に係る軸部材及びテーブルを示す斜視図。一実施形態に係る負荷調節部材を示す分解斜視図。一実施形態に係る負荷調節部材を示す分解斜視図。一実施形態に係る調節部材を示す分解斜視図。一実施形態に係る中間部材を示す分解斜視図。一実施形態に係る中間部材及び磁石を示す断面図。一実施形態に係る回転軸部及び介装部材を示す側面図。一実施形態に係る回転軸部、負荷調節部材及び介装部材を示す側面図。一実施形態に係る回転軸部、負荷調節部材及び介装部材を示す側面図。

　以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
　［音響装置の概略構成］
　図１は、本実施形態に係る音響装置１を示す斜視図であり、図２は、音響装置１を示す平面図である。図３は、音響装置１のターンテーブル４１に載置されるスリップシートＳＳ、スリップマットＳＭ及び操作盤ＤＳを示す斜視図である。
　本実施形態に係る音響装置１は、図１～図３に示すように、筐体２、トーンアーム３、回転体４、回転軸部５及び負荷調節部材６を備え、操作盤ＤＳに対するユーザーの操作に応じた信号を出力する。具体的に、音響装置１は、操作盤ＤＳの回転状態を示す回転情報を含む操作情報を送信する。回転情報は、操作盤ＤＳの回転角、回転方向及び回転速度等を含む。また、音響装置１は、操作盤ＤＳからトーンアーム３によって取得した情報を送信する。
　後に詳述するが、回転体４のターンテーブル４１は、図３に示すように、スリップシートＳＳ、スリップマットＳＭ及び操作盤ＤＳを含む介装部材ＭＴを支持し、回転軸Ｒｘを中心に回転する。介装部材ＭＴは、後述するテーブル５３（図５参照）と負荷調節部材６とによって挟持される挟持対象である。

　操作盤ＤＳは、音声情報が記録されたアナログレコード盤、タイムコードが記録されたタイムコードレコード盤、又は、アナログレコードを模した円盤である。
　操作盤ＤＳは、スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭを介して、ターンテーブル４１の載置面４１１に載置される。操作盤ＤＳは、回転軸部５のテーブル５３と負荷調節部材６とによって挟持される。操作盤ＤＳは、ターンテーブル４１とともにターンテーブル４１と同心で回転される。操作盤ＤＳは、ターンテーブル４１に対してターンテーブル４１の回転方向に相対的に回転可能である他、ターンテーブル４１の回転方向とは反対方向に相対的に回転可能である。このため、ユーザーは、操作盤ＤＳに対してスクラッチ操作等の回転操作を実施可能である。
　操作盤ＤＳは、操作盤ＤＳの中央に操作盤ＤＳを貫通する略円形状の孔部ＤＳ１を有する。孔部ＤＳ１は、回転軸部５の軸部材５１の外側に配置される噛合部５４３（図７参照）が挿通する孔部である。

　スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭは、摩擦低減部材である。スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭのそれぞれは、操作盤ＤＳと略同じサイズの円盤である。スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭのそれぞれの素材は、ユーザーの好み等に合わせて任意に変更可能であり、市販品のスリップシート及びスリップマットをそのまま使用することも可能である。

　スリップシートＳＳは、回転軸部５の噛合部５４３が挿通する円形状の孔部ＳＳ１を中央に有する。スリップマットＳＭは、噛合部５４３が挿通する円形状の孔部ＳＭ１を中央に有する。
　スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭは、操作盤ＤＳと載置面４１１との間に生じる摩擦力を低減させることによって、操作盤ＤＳが載置面４１１に対して相対的に回転するときの摩擦力を低減する。すなわち、ターンテーブル４１と一体的に回転するスリップシートＳＳと、操作盤ＤＳと一体的に回転するスリップマットＳＭとは、載置面４１１に対する操作盤ＤＳの相対的な回転を円滑にするために設けられる。
　なお、載置面４１１の面粗さが小さい場合等、載置面４１１に対する操作盤ＤＳの滑りが良好であれば、スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭは無くてもよい。この場合、介装部材ＭＴは、操作盤ＤＳによって構成される。
　詳しくは後述するが、介装部材ＭＴは、テーブル５３によって下方から押し上げられて、載置面４１１から離間する他、負荷調節部材６によってターンテーブル４１に向かって押圧される。これにより、操作盤ＤＳの回転負荷が調節される。

　以下の説明では、互いに直交する三方向を＋Ｘ方向、＋Ｙ方向及び＋Ｚ方向とする。＋Ｙ方向は、筐体２の天面を構成するベース部２１の法線に沿ってベース部２１から離れる方向である。換言すると、＋Ｙ方向は、設置面に音響装置１を設置したときの鉛直方向とは反対方向である。＋Ｙ方向から音響装置１を見た場合、＋Ｘ方向は右方向であり、＋Ｚ方向は下方向である。図示を省略するが、＋Ｘ方向とは反対方向を－Ｘ方向とし、＋Ｙ方向とは反対方向を－Ｙ方向とし、＋Ｚ方向とは反対方向を－Ｚ方向とする。更に、＋Ｘ方向に沿う軸をＸ軸とし、＋Ｙ方向に沿う軸をＹ軸とし、＋Ｚ方向に沿う軸をＺ軸とする。

　［筐体の構成］
　筐体２は、図１～図３に示すように、略直方体形状に形成された筐体である。筐体２は、第１筐体２Ａと、第１筐体２Ａに対して－Ｙ方向に位置する第２筐体２Ｂとを備え、第１筐体２Ａと第２筐体２Ｂとが組み合わされて構成されている。筐体２は、ベース部２１、底面２２及び側面２３を備える。
　これらのうち、底面２２は、筐体２において－Ｙ方向を向く面であり、音響装置１が設置される設置面に対向する面である。底面２２は、設置面と接触する複数の脚部２２１を備える。
　側面２３は、筐体２において±Ｘ方向の側面、及び、±Ｚ方向の側面である。

　ベース部２１は、第１筐体２Ａにおいて＋Ｙ方向を向く面であり、筐体２における天面を構成する。ベース部２１には、各種ボタンとトーンアーム３とが配置されている他、回転体４のターンテーブル４１が露出している。具体的に、ベース部２１には、各種ボタンとして、パワースイッチ２１１、スタートストップボタン２１２、スピードチェンジボタン２１３及びテンポスライダー２１４が配置されている。

　パワースイッチ２１１、スタートストップボタン２１２及びスピードチェンジボタン２１３は、ターンテーブル４１に隣接して設けられている。ユーザーは、パワースイッチ２１１及びスタートストップボタン２１２を操作することにより、ターンテーブル４１の回転及び停止を実行できる。ユーザーは、スピードチェンジボタン２１３を操作することにより、ターンテーブル４１の回転速度をＬＰ盤の再生に適した３３ＲＰＭとＥＰ盤の再生に適した４５ＲＰＭとの一方の速度に設定できる。
　テンポスライダー２１４は、ベース部２１における＋Ｘ方向の部分に、Ｚ軸に沿ってスライド可能に設けられている。ユーザーは、テンポスライダー２１４を操作して回転体４の回転速度を調節でき、これにより、操作盤ＤＳの回転速度を調整できる。
　ベース部２１は、＋Ｙ方向に開口する円形状の凹部２１５を有する。凹部２１５内には、回転体４のターンテーブル４１が配置される。

　［トーンアームの構成］
　トーンアーム３は、適切な針圧でアナログレコード盤から音声情報を取得し、タイムコードレコード盤からタイムコードを取得する。トーンアーム３は、ベース部２１において＋Ｘ方向かつ－Ｚ方向の隅部に設けられ、Ｙ軸に沿う回転軸を中心に回転可能に設けられている。
　トーンアーム３は、レコード盤を再生するレコード針が装着されたカートリッジが取り付けられたヘッドシェル３１を備える。

　［回転体の上部構成］
　回転体４は、後述する駆動部９１によってＹ軸に沿う回転軸Ｒｘを中心に回転される。回転体４は、回転体４における＋Ｙ方向の部分を構成するターンテーブル４１を備える他、後述する支持部材４２（図５参照）を備える。支持部材４２については後に詳述する。
　ターンテーブル４１は、ベース部２１に設けられている。ターンテーブル４１は、＋Ｙ方向に向かうに従って外径が小さくなる略円錐台形状に形成されている。ターンテーブル４１は、スリップシートＳＳ、スリップマットＳＭ及び操作盤ＤＳを載置可能な載置面４１１を有する。載置面４１１は、ターンテーブル４１において＋Ｙ方向を向く天面であり、回転軸Ｒｘと直交する面である。
　ターンテーブル４１は、＋Ｙ方向から見て中央に、略円形状の開口部４１２を有する。開口部４１２の内部には、回転軸部５が配置されている。回転軸部５を構成する軸部材５１は、開口部４１２をＹ軸に沿って挿通する。すなわち、軸部材５１は、ターンテーブル４１をＹ軸に沿って挿通する。回転軸部５を構成するテーブル５３は、ターンテーブル４１に対して開口部４１２を介して±Ｙ方向に移動する。
　このようなターンテーブル４１は、軸部材５１を中心に回転される。

　［筐体内部の構成］
　図４は、第２筐体２Ｂを取り外した状態の音響装置１を－Ｙ方向から見た図である。また、図５は、図２のＶ－Ｖ線における音響装置１の断面を示す図である。なお、図５においては、第２筐体２Ｂの図示を省略している他、筐体２内の一部の構成の図示を省略している。
　音響装置１は、図４に示すように、筐体２の内部に、駆動部９１及び回転支持部９２を備える他、図５に示すように、回転検出部９３を備える。

　駆動部９１は、図４に示すように、スピードチェンジボタン２１３又はテンポスライダー２１４によって設定された回転速度で、回転体４を回転させる。
　回転支持部９２は、筐体２の内部に固定された有底筒状の部材であり、内部にて回転体４の支持部材４２及び回転軸部５の軸部材５１を回転可能に支持する。回転支持部９２の内部には、回転検出部９３が設けられている。
　回転検出部９３は、図５に示すように、ターンテーブル４１の回転状態を検出する第１検出部９３１と、回転軸部５の回転状態、ひいては、操作盤ＤＳの回転状態を検出する第２検出部９３２と、を備える。第１検出部９３１によって検出されたターンテーブル４１の回転状態は、ターンテーブル４１の回転制御に用いられる。第２検出部９３２によって検出された回転軸部５の回転状態は、操作盤ＤＳの回転状態として外部に送信されてもよい。

　［回転体の下部構成］
　回転体４は、上記のように、ターンテーブル４１の他、図５に示すように、支持部材４２を備える。
　支持部材４２は、ターンテーブル４１を支持した状態にて、回転支持部９２によって回転軸Ｒｘを中心に回転可能に支持される。支持部材４２は、第１筒状部４３、第２筒状部４４及び拡径部４５を有する。

　第１筒状部４３は、＋Ｚ方向から見て略Ｙ字状に形成されている。第１筒状部４３は、連結部４３１、貫通部４３２、第１凹部４３３及び第２凹部４３４を有する。
　連結部４３１は、第１筒状部４３において＋Ｙ方向の端部を構成する部分である。第１筒状部４３の外周部分であり、＋Ｙ方向から見て円環状に形成されている。連結部４３１は、ターンテーブル４１において載置面４１１とは反対側の面に接続され、ねじＳＣ１（図３参照）によってターンテーブル４１と連結される。
　貫通部４３２は、第１筒状部４３をＹ軸に沿って貫通している。貫通部４３２の内部には、軸部材５１がＹ軸に沿って挿通する。

　第１凹部４３３は、＋Ｙ方向から見て第１筒状部４３の中央に設けられており、連結部４３１の内側に配置されている。第１凹部４３３は、＋Ｙ方向に開口しており、第１凹部４３３内には、回転軸部５のテーブル５３における＋Ｙ方向の部分が配置される。
　第２凹部４３４は、第１凹部４３３に対して－Ｙ方向の部分に、第１凹部４３３の底部と連続して形成されている。第２凹部４３４内には、テーブル５３における－Ｙ方向の部分が配置される。

　［回転軸部の構成］
　図６は、回転軸部５及び負荷調節部材６を＋Ｙ方向から見た斜視図である。図７は、ＸＹ平面に沿う回転軸部５及び負荷調節部材６の断面を示す図である。
　回転軸部５は、支持部材４２、ひいては、回転体４と一体的に回転軸Ｒｘを中心に回転される他、負荷調節部材６とともに挟持した操作盤ＤＳと一体的に回転軸Ｒｘを中心に回転可能である。回転軸部５は、図５～図７に示すように、軸部材５１、連結部材５２及びテーブル５３を備える。

　［軸部材の構成］
　軸部材５１は、ベース部２１及び回転体４をＹ軸に沿って挿通する。すなわち、軸部材５１は、ターンテーブル４１をＹ軸に沿って挿通する。軸部材５１においてＹ軸に沿う中心軸は、回転軸Ｒｘと一致する。
　軸部材５１は、凹部５１１、固定穴５１２、段差部５１３、移動規制部５１４及び拡径部５１５を有する。

　凹部５１１は、軸部材５１において回転軸Ｒｘを中心とする周方向に沿って凹んだ部分であり、軸部材５１における＋Ｙ方向の端部に設けられている。凹部５１１には、ＸＺ平面に沿ってスライドする負荷調節部材６の爪部材６２５（図１１参照）が挿入される。なお、凹部５１１において－Ｙ方向を向く面５１１１は、＋Ｙ方向に向かうに従って拡径されるように傾斜している。このため、ユーザーが負荷調節部材６を軸部材５１から＋Ｙ方向に移動させると、爪部材６２５が凹部５１１から外れて、軸部材５１から負荷調節部材６を取り外すことができる。
　固定穴５１２は、図７に示すように、軸部材５１とテーブル５３とを連結する連結部材５２が挿入されて固定される穴である。連結部材５２によって、軸部材５１とテーブル５３とが連結される。

　段差部５１３は、軸部材５１において回転軸Ｒｘを中心とする外周面に設けられている。段差部５１３は、第１段差部５１３１及び第２段差部５１３２を有する。
　第１段差部５１３１は、回転軸Ｒｘを中心とする周方向に沿って縮径した部分である。
　第２段差部５１３２は、第１段差部５１３１よりも＋Ｙ方向に配置されている。第２段差部５１３２は、回転軸Ｒｘを中心とする周方向に沿って第１段差部５１３１よりも縮径した部分である。
　移動規制部５１４は、段差部５１３に対して－Ｙ方向の位置に設けられている。移動規制部５１４は、テーブル５３が－Ｙ方向に移動したときに、テーブル５３の一部と接触して、テーブル５３が更に－Ｙ方向に移動することを規制する。
　拡径部５１５は、軸部材５１における－Ｙ方向の端部に設けられ、＋Ｙ方向から見て円形状に拡径された部分である。拡径部５１５の端部は、第２検出部９３２に挿入され、これにより、第２検出部９３２によって、回転軸部５及び負荷調節部材６の回転状態、ひいては、操作盤ＤＳの回転状態が検出される。

　［テーブルの構成］
　図８は、軸部材５１及びテーブル５３を示す斜視図である。詳述すると、図８は、噛合部材５４を保持部材５５から離間させたテーブル５３を示す斜視図である。
　テーブル５３は、軸部材５１に沿って±Ｙ方向に移動可能に軸部材５１に設けられた移動部材であり、負荷調節部材６が軸部材５１に装着されたときに、テーブル５３と負荷調節部材６との間に介装される介装部材ＭＴを挟持する。
　テーブル５３は、図７及び図８に示すように、噛合部材５４、保持部材５５及び磁石５６を備える。

　［噛合部材の構成］
　噛合部材５４は、軸部材５１の周囲に取り付けられて、軸部材５１に装着された負荷調節部材６と噛合する。噛合部材５４は、貫通部５４１、被覆部５４２、噛合部５４３、筒状部５４４及びガイド孔５４５を有する。
　貫通部５４１は、噛合部材５４をＹ軸に沿って貫通している。貫通部５４１内には、軸部材５１が挿入される。貫通部５４１は、＋Ｙ方向から見て被覆部５４２の中央に設けられている。
　被覆部５４２は、＋Ｙ方向から見て円形状に形成されており、保持部材５５の配置部５５３を＋Ｙ方向にて覆う。

　噛合部５４３は、＋Ｙ方向から見て被覆部５４２の中央から＋Ｙ方向に突出した円筒状部である。換言すると、噛合部５４３は、貫通部５４１の周縁から＋Ｙ方向に突出した円筒状部である。噛合部５４３は、＋Ｙ方向の端部から＋Ｙ方向に突出し、かつ、噛合部５４３の周方向に沿って等間隔に配置された複数の凸部５４３１を有する。複数の凸部５４３１は、負荷調節部材６の後述する噛合部６５５（図１３参照）と噛合し、これにより、テーブル５３ひいては回転軸部５と負荷調節部材６とが回転軸Ｒｘを中心に一体的に回転可能となる。

　筒状部５４４は、－Ｙ方向から見て被覆部５４２の中央から－Ｙ方向に突出した円筒状部であり、内部を貫通部５４１がＹ軸に沿って貫通している。テーブル５３が軸部材５１に取り付けられたときに、筒状部５４４は、軸部材５１の周囲を囲む。筒状部５４４は、図７に示すように、第１段差部５１３１に対応する第１筒状部５４４１と、第２段差部５１３２に対応する第２筒状部５４４２と、を内周面に有する。
　ガイド孔５４５は、Ｙ軸に沿う長径を有する長孔である。ガイド孔５４５には、固定穴５１２に挿入される連結部材５２が挿通する。

　［保持部材の構成］
　保持部材５５は、図８に示すように、＋Ｙ方向から見て円形状に形成されており、＋Ｙ方向から見て保持部材５５の外径寸法は、＋Ｙ方向から見て噛合部材５４の外径寸法よりも大きい。保持部材５５は、－Ｙ方向から挿入されるねじＳＣ２によって噛合部材５４と連結される。保持部材５５は、ターンテーブル４１の開口部４１２を介して＋Ｙ方向に露出し、負荷調節部材６とともに介装部材ＭＴをＹ軸において挟持する。また、保持部材５５は、負荷調節部材６と作用する磁石５６を保持する。
　保持部材５５は、挿入口５５１、接触面５５２、配置部５５３及びガイド孔５５６を有する。

　挿入口５５１は、Ｙ軸に沿って保持部材５５を貫通している。挿入口５５１には、噛合部材５４の筒状部５４４が挿入される。
　接触面５５２は、保持部材５５における＋Ｙ方向の面である。接触面５５２は、介装部材ＭＴと接触し、負荷調節部材６とともに介装部材ＭＴをＹ軸において挟持する。
　配置部５５３は、挿入口５５１の周囲に設けられた凹部であり、＋Ｙ方向から見てリング状に形成されている。配置部５５３の底部には、ねじＳＣ２が－Ｙ方向から挿通する複数の孔部５５４が設けられている他、リング状の凹部５５５が設けられている。凹部５５５内には、リング状の磁石５６が＋Ｙ方向から配置される。なお、噛合部材５４と保持部材５５とがねじＳＣ２によって連結された場合、配置部５５３は、被覆部５４２によって被覆される。すなわち、磁石５６は、テーブル５３の外部には露出されない。

　ガイド孔５５６は、図７に示すように、Ｙ軸に沿う長径を有する長孔である。ガイド孔５５６には、ガイド孔５４５を挿通して固定穴５１２に挿入されるピンである連結部材５２が挿通する。詳しい図示を省略するが、固定穴５１２への連結部材５２の挿入方向に沿って見て、ガイド孔５５６は、ガイド孔５４５と重なる。このため、保持部材５５を有するテーブル５３は、Ｙ軸に沿う回転軸Ｒｘを中心に軸部材５１とともに回転可能である他、軸部材５１に沿って±Ｙ方向に軸部材５１に対して相対的に移動可能である。
　図７及び図８では図示を省略するが、テーブル５３は、軸部材５１に固定される連結部材５２と噛合部材５４及び保持部材５５との間にがたつきが生じることを抑制する付勢部材５７（図１４参照）を有する。

　なお、テーブル５３は、軸部材５１に負荷調節部材６が装着されていない場合には、移動規制部５１４と接触する位置（第１位置）に配置される。テーブル５３が第１位置に配置されている場合、接触面５５２は、ターンテーブル４１の載置面４１１よりも－Ｙ方向に配置される。
　一方、軸部材５１に負荷調節部材６が配置された場合には、負荷調節部材６の位置に応じてターンテーブル４１の載置面４１１よりも＋Ｙ方向に配置され得る。

　［負荷調節部材の構成］
　図９及び図１０は、負荷調節部材６を示す分解斜視図である。詳述すると、図９は、＋Ｙ方向から見た負荷調節部材６を示す分解斜視図であり、図１０は、－Ｙ方向から見た負荷調節部材６を示す分解斜視図である。
　負荷調節部材６は、上記のように、軸部材５１に装着されて、テーブル５３を引き付け、テーブル５３とともに介装部材ＭＴをＹ軸において挟持する。そして、負荷調節部材６は、負荷調節部材６の一部がターンテーブル４１に近接して、テーブル５３との間に介装された介装部材ＭＴをターンテーブル４１に向けて押圧し、これにより、ターンテーブル４１に対する介装部材ＭＴの回転負荷を調節する。
　負荷調節部材６は、図７、図９及び図１０に示すように、調節部材６１、中間部材６４、押圧部材６７及び付勢部材６８を備える他、図７及び図９に示すように、磁石６９を備える。

　［調節部材の構成］
　図１１は、＋Ｙ方向から見た調節部材６１を示す分解斜視図である。
　調節部材６１は、中間部材６４をＹ軸に沿って移動させて、押圧部材６７の位置を調節し、ひいては、介装部材ＭＴに対する押圧力を調節する。調節部材６１は、図１１に示すように、係止部材６２及びカバー部材６３を備える。

　［係止部材の構成］
　係止部材６２は、複数のねじＳＣ３によってカバー部材６３に固定される。係止部材６２は、調節部材６１全体を軸部材５１に係止する。係止部材６２は、台座部材６２１、規制部材６２４、爪部材６２５及び付勢部材６２６，６２７を有する。
　台座部材６２１は、＋Ｙ方向から見て円形状の板体である。台座部材６２１は、貫通口６２２及び複数の孔部６２３を有する。
　貫通口６２２は、＋Ｙ方向から見て台座部材６２１の中央に設けられ、台座部材６２１をＹ軸に沿って貫通している。貫通口６２２には、軸部材５１がＹ軸に沿って挿通する。
　複数の孔部６２３は、＋Ｙ方向から見て台座部材６２１の外縁に沿って略等間隔に設けられている。複数の孔部６２３のそれぞれには、ねじＳＣ３が－Ｙ方向から挿通する。孔部６２３を挿通したねじＳＣ３がカバー部材６３に固定されることによって、係止部材６２とカバー部材６３とが一体化される。

　規制部材６２４と爪部材６２５とは、台座部材６２１における＋Ｙ方向の面６２１１に、貫通口６２２を挟んで設けられている。
　規制部材６２４は、付勢部材６２６によって貫通口６２２から離間する方向に付勢されている。規制部材６２４は、中間部材６４の噛合部材６６（図１２参照）を押圧することによって、調節部材６１が容易に回転してしまうことを規制するブレーキである。
　爪部材６２５は、貫通口６２２に近接する方向に移動可能に台座部材６２１に設けられている。
　付勢部材６２６は、一端が規制部材６２４に連結され、他端が台座部材６２１に固定された捻りコイルばねによって構成されている。付勢部材６２７は、一端が爪部材６２５に連結され、他端が台座部材６２１に固定された捻りコイルばねによって構成されている。しかしながら、付勢部材６２６，６２７は、捻りコイルばねに限定されない。

　付勢部材６２７によって貫通口６２２に近接する方向に付勢された爪部材６２５は、貫通口６２２を挿通した軸部材５１の凹部５１１（図６及び図７参照）に挿入される。これにより、調節部材６１ひいては負荷調節部材６が軸部材５１に装着される。
　このような爪部材６２５は、凹部５１１に挿入される端部に、凹部５１１の面５１１１に応じた傾斜面６２５１を有する。このため、軸部材５１から離間する＋Ｙ方向に調節部材６１を移動させると、付勢部材６２７の付勢力に抗して、爪部材６２５が面５１１１に沿って貫通口６２２から離間する方向に移動する。これにより、調節部材６１ひいては負荷調節部材６を軸部材５１から取り外すことができる。

　［カバー部材の構成］
　カバー部材６３は、係止部材６２を＋Ｙ方向にて覆うように、係止部材６２と組み合わされる。カバー部材６３は、＋Ｙ方向から見て略円形状に形成され、－Ｙ方向に開口する有底筒状をなす。カバー部材６３は、突出部６３１、把手部６３２，６３３、切欠６３４及び外周突起部６３５を有する。

　突出部６３１は、カバー部材６３において＋Ｙ方向を向く天面６３Ａに設けられ、天面６３Ａから＋Ｙ方向に略半球状に突出している。突出部６３１の内面６３１Ａは、図７に示すように、軸部材５１における＋Ｙ方向の端部に応じた形状に形成されている。軸部材５１に負荷調節部材６が装着される際に、内面６３１Ａには、係止部材６２の貫通口６２２を＋Ｙ方向に挿通した軸部材５１における＋Ｙ方向の端部が接触する。
　なお、上記した爪部材６２５は、内面６３１Ａに軸部材５１の端部が接触したときに、凹部５１１に挿入可能な位置に配置されている。
　把手部６３２，６３３は、突出部６３１を挟む位置に天面６３Ａから突出して設けられている。把手部６３２，６３３は、中間部材６４に対して調節部材６１を相対的に回転させるときに、ユーザーによって把持される部分である。
　切欠６３４は、規制部材６２４が＋Ｘ方向に沿って挿通する。

　外周突起部６３５は、回転軸Ｒｘを中心とするカバー部材６３の外周面６３Ｂから外側に突出している。外周突起部６３５は、＋Ｙ方向から見て時計回りに向かうに従って＋Ｙ方向に位置する螺旋形状に形成されている。
　外周突起部６３５は、調節部材６１と中間部材６４とが組み合わされたときに、中間部材６４が有する螺旋溝６６４と噛合し、回転軸Ｒｘを中心とする調節部材６１の回転に伴って、中間部材６４を±Ｙ方向に移動させる。すなわち、外周突起部６３５と螺旋溝６６４とは、調節部材６１の回転に伴って中間部材６４を移動させるカム構造を構成する。具体的に、外周突起部６３５を有する調節部材６１は、カムを構成し、螺旋溝６６４を有する中間部材６４は、カムに対する従動節を構成する。

　［中間部材の構成］
　図１２は、＋Ｙ方向から見た中間部材６４を示す分解斜視図である。図１３は、中間部材６４と、中間部材６４内に収容される磁石６９とを示す断面図である。具体的に、図１３は、ＸＹ平面に沿う中間部材６４及び磁石６９の断面を示す図である。
　中間部材６４は、回転軸Ｒｘを中心とする調節部材６１の回転に伴って、±Ｙ方向に移動し、押圧部材６７を±Ｙ方向に移動させて、ターンテーブル４１に向かって介装部材ＭＴを押圧する。中間部材６４は、図１２及び図１３に示すように、保持部材６５と、保持部材６５を＋Ｙ方向にて覆う噛合部材６６と、を備える。

　［保持部材の構成］
　保持部材６５は、＋Ｙ方向から見て略円形状に形成されており、磁石６９を保持した状態にて噛合部材６６と組み合わされる。保持部材６５は、円筒部６５１、貫通部６５２、配置部６５３、及び、複数の挿通口６５４を有する。
　円筒部６５１は、＋Ｙ方向から見て保持部材６５の中央に設けられ、保持部材６５において＋Ｙ方向の面から＋Ｙ方向に円筒状に突出している。
　貫通部６５２は、円筒部６５１に設けられ、保持部材６５をＹ軸に沿って貫通している。貫通部６５２には、Ｙ軸に沿って軸部材５１が挿通する。

　配置部６５３は、＋Ｙ方向から見て円筒部６５１の外側にリング状に設けられている。配置部６５３には、＋Ｙ方向からリング状の磁石６９が配置される。
　複数の挿通口６５４は、回転軸Ｒｘを中心とする保持部材６５の周縁に設けられている。各挿通口６５４には、＋Ｙ方向にねじＳＣ４が挿通する。各ねじＳＣ４が噛合部材６６に固定されることによって、保持部材６５と噛合部材６６とは一体化される。

　保持部材６５は、図１３に示すように、噛合部６５５を更に有する。
　噛合部６５５は、テーブル５３の噛合部材５４と噛合する。噛合部６５５は、円筒部６５１の内部に設けられて、噛合部材５４が有する複数の凸部５４３１（図８参照）と噛合する複数の凹部６５５１を有する。複数の凸部５４３１と複数の凹部６５５１とが噛合することによって、負荷調節部材６とテーブル５３とが一体化され、軸部材５１を中心として負荷調節部材６とテーブル５３とが一体的に回転可能となる。
　なお、噛合部６５５が凸部５４３１と噛合することによって、保持部材６５は、軸部材５１に対する相対的な回転ができなくなるものの、軸部材５１に沿う軸部材５１に対する相対的な移動は可能である。換言すると、噛合部６５５が凸部５４３１と噛合することによって、保持部材６５は、軸部材５１と一体的に回転可能となる他、軸部材５１に沿って±Ｙ方向に相対的に移動可能となる。

　［噛合部材の構成］
　噛合部材６６は、＋Ｙ方向から見て保持部材６５より大きく形成され、保持部材６５を＋Ｙ方向にて覆う。噛合部材６６は、軸部材５１に装着された調節部材６１と噛合する。噛合部材６６は、図１２及び図１３に示すように、開口部６６１、被覆部６６２、円筒状部６６３及び螺旋溝６６４を有する。
　開口部６６１は、＋Ｙ方向から見て噛合部材６６の中央に円形状に形成されている。
　被覆部６６２は、＋Ｙ方向から見て開口部６６１の外側の部分であり、回転軸Ｒｘを中心とするリング状に形成されている。被覆部６６２は、保持部材６５と噛合部材６６とが組み合わされたときに、保持部材６５を＋Ｙ方向にて覆う。このため、配置部６５３に配置された磁石６９の一部は、被覆部６６２によって覆われる。
　円筒状部６６３は、開口部６６１の周縁から＋Ｙ方向に突出した円筒状の部分である。円筒状部６６３には、調節部材６１が取り付けられる。

　螺旋溝６６４は、円筒状部６６３の内周面に設けられた螺旋状の溝である。螺旋溝６６４は、＋Ｙ方向から見て時計回りに進むに従って＋Ｙ方向に位置するように形成されている。螺旋溝６６４には、上記した調節部材６１の外周突起部６３５が挿入される。
　ここで、上記のように、中間部材６４は、テーブル５３と保持部材６５とが噛合したときに、保持部材６５にて軸部材５１と一体的に回転可能である他、軸部材５１に沿って±Ｙ方向に相対的に移動可能である。このため、軸部材５１に装着された調節部材６１が回転軸Ｒｘを中心として一方の方向に回転されると、中間部材６４は、軸部材５１に沿って－Ｙ方向に移動する。調節部材６１が回転軸Ｒｘを中心として他方の方向に回転させると、中間部材６４は、軸部材５１に沿って＋Ｙ方向に移動する。

　噛合部材６６は、図１３に示すように、複数の突出部６６５を有する。複数の突出部６６５のそれぞれは、被覆部６６２において－Ｙ方向を向く面から－Ｙ方向に突出する略円柱状のボスである。詳しい図示を省略するが、突出部６６５は、回転軸Ｒｘを中心とする周方向に略等間隔に６つ配置されている。そして、６つの突出部６６５のうち、３つの突出部６６５のそれぞれには、付勢部材６８（図９及び図１０参照）が配置される。

　［押圧部材６７及び付勢部材６８の構成］
　押圧部材６７は、図９及び図１０に示すように、付勢部材６８を介して遊嵌状態にて中間部材６４と組み合わされる。押圧部材６７は、軸部材５１に負荷調節部材６が取り付けられたときに、磁石６９によって＋Ｙ方向に引き付けられたテーブル５３とともに介装部材ＭＴを挟持する。また、押圧部材６７は、調節部材６１が回転されて中間部材６４が－Ｙ方向に移動されたときに、介装部材ＭＴをターンテーブル４１の載置面４１１に向けて押圧する。

　押圧部材６７は、＋Ｙ方向から見て回転軸Ｒｘを中心とするリング状に形成されている。押圧部材６７において－Ｙ方向を向く押圧面６７Ａは、介装部材ＭＴにおいて＋Ｙ方向を向く面と接触する。すなわち、押圧面６７Ａは、操作盤ＤＳにおいて＋Ｙ方向を向く面と接触する。
　なお、押圧面６７Ａには、操作盤ＤＳとの密着度を高めるために、シリコーン樹脂等によって形成された弾性体が設けられていてもよい。

　押圧部材６７は、開口部６７１、位置決め部６７２及び配置部６７３を有する。
　開口部６７１は、＋Ｙ方向から見て押圧部材６７の中央に設けられている。＋Ｙ方向から見たときの開口部６７１の内縁形状は、＋Ｙ方向から見たときの保持部材６５の外縁形状に対応している。開口部６７１の内部には、保持部材６５が配置される。
　位置決め部６７２は、開口部６７１の周縁から＋Ｙ方向に突出するピンである。位置決め部６７２は、保持部材６５に挿入され、これにより、保持部材６５と押圧部材６７との相対的な位置が決められる。
　配置部６７３は、開口部６７１の周縁に設けられ、付勢部材６８が配置される。

　［負荷調節部材による介装部材の回転負荷調節］
　図１４は、＋Ｚ方向から見た回転軸部５及び介装部材ＭＴを示す側面図である。換言すると、負荷調節部材６が軸部材５１に装着されていない状態での載置面４１１に対するテーブル５３の接触面５５２の位置を示す図である。なお、図１４では、載置面４１１の位置を点線にて示している。
　負荷調節部材６が軸部材５１に装着されていない状態では、テーブル５３は、図１４に示すように、自重によってＹ軸に沿う移動可能範囲における－Ｙ方向の端部に配置される。すなわち、負荷調節部材６が軸部材５１に装着されていない状態では、テーブル５３は、移動規制部５１４と接触する第１位置に配置される。

　この場合、テーブル５３において介装部材ＭＴと接触可能な接触面５５２は、ターンテーブル４１の載置面４１１よりも－Ｙ方向に配置される。このため、介装部材ＭＴは、ターンテーブル４１の載置面４１１によって支持され、接触面５５２は、介装部材ＭＴに接触しない。
　なお、この状態では一般的なレコードプレイヤーと同様に、操作盤ＤＳは、載置面４１１に載置されている。このため、ユーザーは、即座に操作盤ＤＳを交換できる。

　図１５は、＋Ｚ方向から見た回転軸部５、負荷調節部材６及び介装部材ＭＴを示す側面図である。換言すると、負荷調節部材６を軸部材５１に装着した状態での載置面４１１に対するテーブル５３の接触面５５２の位置を示す図である。なお、図１５では、載置面４１１の位置を点線にて示している。
　図１４に示した状態から、負荷調節部材６を軸部材５１に装着すると、凹部５１１に爪部材６２５（図１１）が挿入される。これにより、軸部材５１において調節部材６１の位置、ひいては、負荷調節部材６の位置が確定する。

　一方、負荷調節部材６の磁石６９とテーブル５３の磁石５６とが互いに引き合うが、負荷調節部材６は動かないので、テーブル５３が＋Ｙ方向に移動する。これにより、負荷調節部材６の押圧部材６７が有する押圧面６７Ａと、テーブル５３の保持部材５５が有する接触面５５２とが、Ｙ軸において介装部材ＭＴを挟持する。
　ここで、中間部材６４及び押圧部材６７がＹ軸に沿う移動可能範囲において最も＋Ｙ方向の位置に配置されている状態では、テーブル５３は、Ｙ軸に沿う移動可能範囲における＋Ｙ方向の端部に配置される。このときのテーブル５３の位置を第２位置とすると、テーブル５３が第２位置に配置されているとき、テーブル５３の接触面５５２は、図１５に示すように、載置面４１１よりも＋Ｙ方向に配置される。この状態では、介装部材ＭＴは、ターンテーブル４１の載置面４１１に接触しづらいことから、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷は、最小となる。

　図１６は、＋Ｚ方向から見た回転軸部５、負荷調節部材６及び介装部材ＭＴを示す側面図である。詳述すると、調節部材６１が回転されて、テーブル５３の接触面５５２と載置面４１１とが同一平面上に配置された状態の回転軸部５、負荷調節部材６及び介装部材ＭＴを示す側面図である。なお、図１６では、載置面４１１の位置を点線にて示している。
　図１５に示した状態から、負荷調節部材６の調節部材６１が回転軸Ｒｘを中心に一方の方向に回転されると、中間部材６４及び押圧部材６７が－Ｙ方向に移動される。これにより、テーブル５３は、押圧部材６７とともに介装部材ＭＴを挟持した状態にて、－Ｙ方向に移動する。そして、中間部材６４、押圧部材６７及びテーブル５３が更に－Ｙ方向に移動すると、図１６に示すように、接触面５５２が載置面４１１と同一平面上に配置される。この場合、介装部材ＭＴは、接触面５５２によって－Ｙ方向から支持されるだけでなく、載置面４１１によって－Ｙ方向から支持される。

　図示を省略するが、調節部材６１が更に回転されて、中間部材６４、押圧部材６７及びテーブル５３が更に－Ｙ方向に移動すると、押圧部材６７の押圧面６７Ａによって、介装部材ＭＴが載置面４１１に向かって押圧される。すなわち、押圧面６７Ａによって、介装部材ＭＴは－Ｙ方向に押圧される。
　この状態では、スリップシートＳＳ及びスリップマットＳＭが－Ｙ方向に潰されて、操作盤ＤＳが載置面４１１に強く押し付けられる。このため、操作盤ＤＳの回転時の摩擦力が大きくなり、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷が大きくなる。
　従って、回転軸Ｒｘを中心とする調節部材６１の回転量に応じて、ターンテーブル４１に対する介装部材ＭＴの押圧力を調節でき、ひいては、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を調節できる。
　なお、負荷調節部材６は、軸部材５１から容易に取外し可能であるので、操作盤ＤＳの交換を容易かつ迅速に実施できる。

　上記のように、操作盤ＤＳの回転は、操作盤ＤＳと接触する負荷調節部材６と、負荷調節部材６と噛合するテーブル５３を介して軸部材５１に伝達され、軸部材５１の回転状態は、第２検出部９３２によって検出される。このため、音響装置１は、第２検出部９３２によって、回転軸Ｒｘを中心とする操作盤ＤＳの回転状態を検出でき、検出された操作盤ＤＳの回転状態を送信できる。
　なお、音響装置１は、トーンアーム３が利用されている場合、すなわち、トーンアーム３によって操作盤ＤＳに記録されている情報が取得可能な場合には、音響装置１は、取得された情報を送信し、操作盤ＤＳの回転状態を送信しなくてもよい。

　［実施形態の効果］
　以上説明した本実施形態に係る音響装置１は、以下の効果を奏する。
　音響装置１は、ベース部２１と、軸部材５１、ターンテーブル４１、テーブル５３及び負荷調節部材６を備える。
　軸部材５１は、ベース部２１を挿通する。ターンテーブル４１は、ベース部２１に設けられ、軸部材５１を中心に回転する。
　テーブル５３は、軸部材５１に沿って移動可能に設けられている。テーブル５３は、移動部材に相当する。
　負荷調節部材６は、軸部材５１に装着される。負荷調節部材６は、軸部材５１に沿ってターンテーブル４１に近接して、テーブル５３との間に介装された介装部材ＭＴをターンテーブル４１に向けて押圧し、ターンテーブル４１に対する介装部材ＭＴの操作盤ＤＳの回転負荷を調節する。負荷調節部材６は、磁力によってテーブル５３を引き付けて、テーブル５３とともに介装部材ＭＴを挟持する。

　このような構成によれば、軸部材５１に負荷調節部材６を装着することにより、磁力によって負荷調節部材６にテーブル５３が引き付けられ、負荷調節部材６とテーブル５３とによって介装部材ＭＴが挟持される。この状態にて、負荷調節部材６をターンテーブル４１に近接させることによって、介装部材ＭＴをターンテーブル４１に向かう方向に押圧できる。従って、介装部材ＭＴを構成する操作盤ＤＳのターンテーブル４１に対する回転負荷を容易に調節できる。
　また、軸部材５１から負荷調節部材６を取り外すことによって、負荷調節部材６及びテーブル５３による介装部材ＭＴの挟持を解除できるので、介装部材ＭＴをターンテーブル４１上に配置できる。これにより、ターンテーブル４１とともに介装部材ＭＴを安定して回転させることができる。従って、負荷調節部材６を軸部材５１に対して装着又は脱離させることによって、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を調節可能な状態と、ターンテーブル４１によって操作盤ＤＳを安定して回転可能な状態とを切り替えることができる。また、軸部材５１から負荷調節部材６を取り外すことによって、操作盤ＤＳは、一般的なレコードプレイヤーと同様に、ターンテーブル４１上に載置された状態となる。このため、ユーザーは、即座に操作盤ＤＳを交換できる。

　音響装置１は、介装部材ＭＴの操作盤ＤＳに接触可能なトーンアーム３を備える。
　このような構成によれば、介装部材ＭＴが、音声情報が記録されたアナログレコード盤、及び、タイムコードが記録されたタイムコードレコード盤等のレコード盤である操作盤ＤＳを含む場合に、トーンアーム３によって、操作盤ＤＳに記録された情報を取得できる。従って、音響装置１の汎用性を高めることができる。

　音響装置１では、負荷調節部材６は、テーブル５３に磁力を作用させる磁石６９を有する。磁石６９は、磁力部に相当する。
　このような構成によれば、軸部材５１に負荷調節部材６を装着したときに、負荷調節部材６にテーブル５３を引き付けることができる。従って、負荷調節部材６とテーブル５３とによって介装部材ＭＴを挟持できる。

　音響装置１では、移動部材としてのテーブル５３は、磁石５６を有する。磁石５６は、磁石６９の磁力が作用する磁性体に相当する。
　このような構成によれば、軸部材５１に負荷調節部材６を装着したときに、負荷調節部材６にテーブル５３を引き付けることができる。従って、負荷調節部材６とテーブル５３とによって介装部材ＭＴを挟持できる。

　音響装置１では、負荷調節部材６は、調節部材６１及び押圧部材６７を有する。
　調節部材６１は、軸部材５１を中心に回転可能である。
　押圧部材６７は、調節部材６１の回転に伴って軸部材５１に沿って－Ｙ方向に移動して、介装部材ＭＴをターンテーブル４１に向けて押圧する。
　このような構成によれば、調節部材６１の回転量を調節することによって、介装部材ＭＴに作用する押圧力を調節でき、ひいては、ターンテーブル４１に対する介装部材ＭＴの操作盤ＤＳの回転負荷を調節できる。従って、操作盤ＤＳの回転負荷を調節しやすくすることができる。

　音響装置１では、ターンテーブル４１は、介装部材ＭＴを載置可能な載置面４１１を有する。テーブル５３は、負荷調節部材６に引き付けられたときに、介装部材ＭＴと接触する接触面５５２を有する。接触面５５２は、載置面４１１よりも負荷調節部材６に近い位置に配置可能である。すなわち、接触面５５２は、載置面４１１よりも＋Ｙ方向に配置可能である。
　このような構成によれば、載置面４１１よりも負荷調節部材６に近い位置に介装部材ＭＴを配置できる。すなわち、介装部材ＭＴを載置面４１１から浮かせることができる。これにより、介装部材ＭＴをターンテーブル４１に接触させないように配置できるので、介装部材ＭＴの操作盤ＤＳの回転負荷を小さくできる。従って、操作盤ＤＳの回転負荷の調節範囲を拡大できる。

　音響装置１では、ターンテーブル４１は、軸部材５１が挿通する開口部４１２を有する。テーブル５３は、テーブル５３に対する負荷調節部材６側から見て、開口部４１２の内側に配置されている。すなわち、テーブル５３は、＋Ｙ方向から見て開口部４１２の内側に配置されている。
　このような構成によれば、接触面５５２が載置面４１１よりも負荷調節部材６に近い位置に配置されたときに、ターンテーブル４１から独立して、テーブル５３が、軸部材５１を中心に回転可能に介装部材ＭＴを支持しやすくすることができる。従って、テーブル５３だけでも、介装部材ＭＴを安定して回転可能に支持できる。

　音響装置１は、ターンテーブル４１、軸部材５１、テーブル５３及び負荷調節部材６を備える。
　ターンテーブル４１は、円盤である操作盤ＤＳが載置可能な載置面４１１を有する。ターンテーブル４１は、操作盤ＤＳとともに軸部材５１を中心に回転する。
　軸部材５１は、ターンテーブル４１を挿通する。
　テーブル５３は、操作盤ＤＳと接触可能な接触面５５２を有する。テーブル５３は、軸部材５１に沿って移動可能に設けられている。テーブル５３は、移動部材に相当する。
　負荷調節部材６は、軸部材５１に装着され、磁力によってテーブル５３を引き付けて、テーブル５３とともに操作盤ＤＳを挟持する。負荷調節部材６は、軸部材５１に沿ってターンテーブル４１に近接して、テーブル５３との間に介装された操作盤ＤＳをターンテーブル４１に向けて押圧し、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を調節可能である。
　テーブル５３は、接触面５５２が載置面４１１よりも負荷調節部材６とは反対側に位置する第１位置と、接触面５５２が載置面４１１よりも負荷調節部材６側に位置する第２位置との間で移動可能である。すなわち、テーブル５３は、接触面５５２が載置面４１１よりも＋Ｙ方向に位置する第１位置と、接触面５５２が載置面４１１よりも－Ｙ方向に位置する第２位置との間で移動可能である。

　このような構成によれば、上記のように、音響装置１は、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を容易に調節できる。また、負荷調節部材６を軸部材５１に対して装着又は脱離させることによって、ターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を調節可能な状態と、ターンテーブル４１によって操作盤ＤＳを安定して回転可能な状態とを切り替えることができる。
　更に、テーブル５３が第１位置に配置されることによって、負荷調節部材６がターンテーブル４１に対する操作盤ＤＳの回転負荷を調節できる。テーブル５３が第２位置に配置されることによって、負荷調節部材６とで挟持する操作盤ＤＳをターンテーブル４１から独立して支持できる。従って、テーブル５３が第１位置と第２位置とに移動可能であることにより、操作盤ＤＳの回転負荷の調節範囲を拡大できる。

　［実施形態の変形］
　本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本発明に含まれるものである。
　上記実施形態では、音響装置１は、トーンアーム３を備えるとした。しかしながら、これに限らず、音響装置１は、トーンアーム３を備えなくてもよい。

　上記実施形態では、テーブル５３は、磁石５６を備え、負荷調節部材６は、磁石６９を備え、磁石５６と磁石６９とは、互いに引き付け合うとした。しかしながら、これに限らず、磁石５６，６９のうち、一方の磁石を金属体等の磁性体に置き換えてもよい。すなわち、テーブル５３及び負荷調節部材６のうち、一方の部材は、磁石を備え、他方の部材は、当該磁石によって引き付けられる磁性体を備えていてもよい。

　上記実施形態では、負荷調節部材６は、軸部材５１に装着され、ユーザーによって回転軸Ｒｘを中心に回転される調節部材６１と、調節部材６１と噛合して、軸部材５１に沿って±Ｙ方向に移動する中間部材６４と、中間部材６４と連結されて、介装部材ＭＴをターンテーブル４１に向かって押圧する押圧部材６７と、中間部材６４と押圧部材６７との間に介装される付勢部材６８と、磁石６９と、を備えるとした。しかしながら、これに限らず、中間部材６４は、押圧部材６７と一体的に構成されていてもよい。すなわち、中間部材６４の構成を押圧部材６７が備え、押圧部材６７が調節部材６１と直接噛合してもよい。この場合でも、調節部材６１の回転量に応じて、押圧部材６７をターンテーブル４１に近接させることができる。

　上記実施形態では、移動部材としてのテーブル５３は、介装部材ＭＴと接触可能な接触面５５２が、ターンテーブル４１の載置面４１１よりも負荷調節部材６側に位置するように配置可能であるとした。すなわち、テーブル５３は、第２位置に配置可能であるとした。しかしながら、これに限らず、軸部材５１に沿うテーブル５３の移動可能範囲における＋Ｙ方向の端部は、接触面５５２が載置面４１１と同一平面上となるテーブル５３の位置であってもよい。換言すると、テーブル５３は、接触面５５２が載置面４１１よりも＋Ｙ方向となる位置に必ずしも配置されなくてもよい。

　上記実施形態では、ターンテーブル４１は、軸部材５１がＹ軸に沿って挿通し、かつ、テーブル５３を露出させる開口部４１２を備えるとした。しかしながら、これに限らず、ターンテーブル４１において、テーブル５３を露出させる開口部４１２の位置は、他の部分に設けられていてもよい。

　［本発明のまとめ］
　以下、本発明のまとめを付記する。
　［１］ベース部と、
　前記ベース部を挿通する軸部材と、
　前記ベース部に設けられ、前記軸部材を中心に回転するターンテーブルと、
　前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
　前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された介装部材を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記介装部材の回転負荷を調節する負荷調節部材と、を備え、
　前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記介装部材を挟持する、ことを特徴とする音響装置。

　このような構成によれば、軸部材に負荷調節部材を装着することにより、磁力によって負荷調節部材に移動部材が引き付けられ、負荷調節部材と移動部材とによって介装部材が挟持される。この状態にて、負荷調節部材をターンテーブルに近接させることによって、介装部材をターンテーブルに向かう方向に押圧できる。従って、ターンテーブルに対する介装部材の回転負荷を容易に調節できる。
　また、軸部材から負荷調節部材を取り外すことによって、負荷調節部材及び移動部材による介装部材の挟持を解除できるので、介装部材をターンテーブル上に配置できる。これにより、ターンテーブルとともに介装部材を安定して回転させることができる。従って、負荷調節部材を軸部材に対して装着又は脱離させることによって、ターンテーブルに対する介装部材の回転負荷を調節可能な状態と、ターンテーブルによって介装部材を安定して回転可能な状態とを切り替えることができる。

　［２］［１］に記載の音響装置において、
　前記介装部材に接触可能なトーンアームを備える、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、介装部材が、音声情報が記録されたアナログレコード盤、及び、タイムコードが記録されたタイムコードレコード盤等のレコード盤を含む場合に、トーンアームによって、当該レコード盤に記録された情報を取得できる。従って、音響装置の汎用性を高めることができる。

　［３］［１］又は［２］に記載の音響装置において、
　前記負荷調節部材は、前記移動部材に前記磁力を作用させる磁力部を有する、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、軸部材に負荷調節部材を装着したときに、負荷調節部材に移動部材を引き付けやすくすることができる。従って、負荷調節部材と移動部材とによって介装部材を挟持しやすくすることができる。

　［４］［１］から［３］のいずれか１つに記載の音響装置において、
　前記移動部材は、前記磁力が作用する磁性体を有する、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、軸部材に負荷調節部材を装着したときに、負荷調節部材に移動部材を引き付けやすくすることができる。従って、負荷調節部材と移動部材とによって介装部材を挟持しやすくすることができる。

　［５］［１］から［４］のいずれか１つに記載の音響装置において、
　前記負荷調節部材は、
　　前記軸部材を中心に回転可能な調節部材と、
　　前記調節部材の回転に伴って前記軸部材に沿って移動して、前記介装部材を前記ターンテーブルに向けて押圧する押圧部材と、を備える、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、調節部材を回転させることによって、押圧部材が軸部材に沿って移動して、ターンテーブルに介装部材を押圧する。これによれば、調節部材の回転量を調節することによって、介装部材に作用する押圧力を調節でき、ひいては、ターンテーブルに対する介装部材の回転負荷を調節できる。従って、介装部材の回転負荷を調節しやすくすることができる。

　［６］［１］から［５］のいずれか１つに記載の音響装置において、
　前記ターンテーブルは、前記介装部材を載置可能な載置面を有し、
　前記移動部材は、前記負荷調節部材に引き付けられたときに、前記介装部材と接触する接触面を有し、
　前記接触面は、前記載置面よりも前記負荷調節部材に近い位置に配置可能である、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、載置面よりも負荷調節部材に近い位置に介装部材を配置できる。すなわち、介装部材を載置面から浮かせることができる。これにより、介装部材をターンテーブルに接触させないように配置できるので、介装部材の回転負荷を小さくできる。従って、介装部材の回転負荷の調節範囲を拡大できる。

　［７］［６］に記載の音響装置において、
　前記ターンテーブルは、前記軸部材が挿通する開口部を有し、
　前記移動部材は、前記移動部材に対する前記負荷調節部材側から見て、前記開口部の内側に配置されている、ことを特徴とする音響装置。
　このような構成によれば、接触面が載置面よりも負荷調節部材に近い位置に配置されたときに、ターンテーブルから独立して、移動部材が、軸部材を中心に回転可能に介装部材を支持しやすくすることができる。従って、移動部材だけでも、介装部材を安定して回転可能に支持できる。

　［８］円盤が載置可能な載置面を有し、前記円盤とともに回転するターンテーブルと、
　前記ターンテーブルを挿通する軸部材と、
　前記円盤と接触可能な接触面を有し、前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
　前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された前記円盤を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記円盤の回転負荷を調節可能な負荷調節部材と、を備え、
　前記ターンテーブルは、前記軸部材を中心に回転し、
　前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記円盤を挟持し、
　前記移動部材は、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材とは反対側に位置する第１位置と、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材側に位置する第２位置との間で移動可能である、ことを特徴とする音響装置。

　このような構成によれば、上記音響装置と同様に、ターンテーブルに対する円盤の回転負荷を容易に調節できる。また、負荷調節部材を軸部材に対して装着又は脱離させることによって、ターンテーブルに対する円盤の回転負荷を調節可能な状態と、ターンテーブルによって円盤を安定して回転可能な状態とを切り替えることができる。
　更に、移動部材が第１位置に配置されることによって、負荷調節部材がターンテーブルに対する円盤の回転負荷を調節できる。移動部材が第２位置に配置されることによって、負荷調節部材とで挟持する円盤をターンテーブルから独立して支持できる。従って、移動部材が第１位置と第２位置とに移動可能であることにより、円盤の回転負荷の調節範囲を拡大できる。

　１…音響装置、２…筐体、２１…ベース部、３…トーンアーム、４…回転体、４１…ターンテーブル、４１１…載置面、４１２…開口部、５…回転軸部、５１…軸部材、５２…連結部材、５３…テーブル（移動部材）、５５２…接触面、５６…磁石（磁性体）、６…負荷調節部材、６１…調節部材、６４…中間部材、６７…押圧部材、６９…磁石（磁力部）、ＤＳ…操作盤（円盤）、ＭＴ…介装部材。

Claims

　ベース部と、
　前記ベース部を挿通する軸部材と、
　前記ベース部に設けられ、前記軸部材を中心に回転するターンテーブルと、
　前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
　前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された介装部材を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記介装部材の回転負荷を調節する負荷調節部材と、を備え、
　前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記介装部材を挟持する、ことを特徴とする音響装置。
　請求項１に記載の音響装置において、
　前記介装部材に接触可能なトーンアームを備える、ことを特徴とする音響装置。
　請求項１又は請求項２に記載の音響装置において、
　前記負荷調節部材は、前記移動部材に前記磁力を作用させる磁力部を有する、ことを特徴とする音響装置。
　請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の音響装置において、
　前記移動部材は、前記磁力が作用する磁性体を有する、ことを特徴とする音響装置。
　請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の音響装置において、
　前記負荷調節部材は、
　　前記軸部材を中心に回転可能な調節部材と、
　　前記調節部材の回転に伴って前記軸部材に沿って移動して、前記介装部材を前記ターンテーブルに向けて押圧する押圧部材と、を備える、ことを特徴とする音響装置。
　請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の音響装置において、
　前記ターンテーブルは、前記介装部材を載置可能な載置面を有し、
　前記移動部材は、前記負荷調節部材に引き付けられたときに、前記介装部材と接触する接触面を有し、
　前記接触面は、前記載置面よりも前記負荷調節部材に近い位置に配置可能である、ことを特徴とする音響装置。
　請求項６に記載の音響装置において、
　前記ターンテーブルは、前記軸部材が挿通する開口部を有し、
　前記移動部材は、前記移動部材に対する前記負荷調節部材側から見て、前記開口部の内側に配置されている、ことを特徴とする音響装置。
　円盤が載置可能な載置面を有し、前記円盤とともに回転するターンテーブルと、
　前記ターンテーブルを挿通する軸部材と、
　前記円盤と接触可能な接触面を有し、前記軸部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
　前記軸部材に装着され、前記軸部材に沿って前記ターンテーブルに近接して、前記移動部材との間に介装された前記円盤を前記ターンテーブルに向けて押圧し、前記ターンテーブルに対する前記円盤の回転負荷を調節可能な負荷調節部材と、を備え、
　前記ターンテーブルは、前記軸部材を中心に回転し、
　前記負荷調節部材は、磁力によって前記移動部材を引き付けて、前記移動部材とともに前記円盤を挟持し、
　前記移動部材は、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材とは反対側に位置する第１位置と、前記接触面が前記載置面よりも前記負荷調節部材側に位置する第２位置との間で移動可能である、ことを特徴とする音響装置。