JP2000182304A - ディスククランプ装置とその利用装置 - Google Patents

ディスククランプ装置とその利用装置

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JP2000182304A
JP2000182304A JP10352692A JP35269298A JP2000182304A JP 2000182304 A JP2000182304 A JP 2000182304A JP 10352692 A JP10352692 A JP 10352692A JP 35269298 A JP35269298 A JP 35269298A JP 2000182304 A JP2000182304 A JP 2000182304A
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JP
Japan
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turntable
disk
clamp
magnet
force
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JP10352692A
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English (en)
Inventor
Makoto Shimada
誠 嶋田
Tatsushi Sasaki
達志 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが無い状態でクランプ部をターンテ
ーブルに装着した場合でも、軽い操作力でクランプ部の
操作ができ、弾性部材や磁石の損傷を防ぐことができ、
磁石の吸着力を一定にさせてディスククランプ動作を安
定させること。 【解決手段】 クランプリング2に連結されかつ可動部
4を支持して可動部内の磁石14がターンテーブル12
に吸着される力に抗する方向の弾性力を可動部4に付勢
する弾性部材3と、クランプリング2に設けられてター
ンテーブル12上にディスクが無い状態で可動部4をタ
ーンテーブル側に移動させた時にターンテーブル12に
当接する位置規制部5を備える。ディスクが無い状態で
クランプ部を動作させた場合でも、クランプリングの位
置規制部がターンテーブルに当接して可動部のみの移動
を許容するので、可動部をさらに移動させることで弾性
部材に弾性力を生じさせることができ、軽い操作力でク
ランプ部の操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクドライブ
装置およびディスクドライブ装置を構成の一部とする装
置において、モータのターンテーブルにディスクを固定
するために使用されるディスククランプ装置とその利用
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスククランプ装置としては、
特公平4−79099号公報に記載されたものが知られ
ている。図7は従来のディスククランプ装置の構成を示
すものであり、30は例えば光ディスクなどのディス
ク、31は磁性体により構成され、ディスクにモータの
回転を伝えるターンテーブル、32はターンテーブル3
1に対向する位置に配置されるクランプ部で、このクラ
ンプ部32は、ディスク30に当接してディスク30を
ターンテーブル31に押圧するクランプリング33と、
このクランプリング33の内側に移動可能に配置され、
ターンテーブル31に吸着体とする磁石を備えた可動部
34と、この可動部34に螺合されて可動部34と一体
的に移動可能な調整部35と、この調整部35と螺合さ
れてこの調整部35と一体的に移動可能な筒状体からな
る保持部36と、この保持部36内に収納されて一端を
クランプリング33に当接され、他端を保持部36に当
接されて、可動部34の磁石がターンテーブル31に吸
着される力に抗する方向の弾性力を可動部34に付勢す
る弾性部材37を有している。
【0003】このように構成された従来のディスククラ
ンプ装置の動作について説明する。ターンテーブル31
上にディスク30を載せ、その上からターンテーブル3
1に対向する上方からクランプ部32をターンテーブル
31の上に近接させ、近接させる動作に伴い、まずクラ
ンプリング33がディスク30に当接する。クランプリ
ング33がディスク30に当接した時点でクランプリン
グ33の動作は停止し、その後は、可動部34のみが移
動する。可動部34は、可動部34に備えた磁石がター
ンテーブル31に吸着される力によって更にターンテー
ブル31へ近接していく。弾性部材37は、クランプリ
ング33がディスク30に当接した時点から可動部34
のみが移動した距離だけ圧縮される。可動部34は、可
動部34とターンテーブル31が当接するか、または可
動部34の磁石がターンテーブル31に吸着される力と
弾性部材37の圧縮によって弾性部材37に生じる弾性
力とが均衡する位置まで移動する。ここで、弾性部材3
7の圧縮量に対応する弾性部材37に生じる弾性力によ
って、クランプリング33はディスク30をターンテー
ブル31へ押圧し、ディスク30をクランプすることが
できる。
【0004】次に、ディスク30のクランプを解除する
動作について説明する。上記ディスク30がクランプリ
ング33によってターンテーブル31に押圧された状態
から、保持部36にクランプ部32がターンテーブル3
1から離れる方向の力を与えて保持部36を移動させる
と、可動部34がクランプリング33の上面に当接する
位置まで保持部36と調整部35と可動部34が一体的
に移動し、これによって可動部34の磁石とターンテー
ブル31の吸着力が減少し、かつ弾性部材37の圧縮量
が減少することで、クランプリング33によるディスク
30の押圧力が無くなり、ディスク30のクランプは解
除される。さらに保持部36をターンテーブル31の上
方へ移動させることによって、ディスク30のターンテ
ーブル31からの取り外しが可能となる。
【0005】ディスク30がクランプリング33によっ
てターンテーブル31にクランプされた状態において、
可動部34の磁石がターンテーブル31を吸着する力
は、それによって弾性部材37に与えられる弾性力より
も大きい。また、クランプリング33がディスク30を
押圧する力は、弾性部材37の弾性力と等しい。
【0006】ここで、ディスク30のクランプを解除す
る動作において、保持部36をターンテーブル31から
離れる方向に移動させる力は、可動部34の磁石がター
ンテーブル31を吸着する力と、それによって弾性部材
37に与えられる弾性力との差である。よって、可動部
34の磁石がターンテーブル31を吸着する力と、そに
よって弾性部材37に与えられた弾性力との差を少なく
することによって、保持部36をターンテーブル31か
ら離れる方向に移動させる力は少ない力で済むことにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスククランプ装置においては、ディスク30が
無い状態でクランプ部をターンテーブル31に装着した
場合、クランプリング33がディスク30に当接しなく
なるため、弾性部材37の変形が生じなくなる。つま
り、磁石による吸着力に抗して可動部34をターンテー
ブル31から離れる方向に付勢する弾性部材37による
弾性力が生じなくなり、クランプの解除を行なうとき
に、磁石の吸着力を相殺する力がないため、保持部36
をターンテーブル31から離れる方向に移動させるため
に大きい力が必要であった。特に、ディスククランプ装
置を小型化する場合には大きな課題となる。
【0008】また、ディスク30の有無に関わらず、ク
ランプ部をターンテーブル31に装着した状態におい
て、クランプリング33をターンテーブル31から離れ
る方向に移動させた場合には、クランプリング33を介
して弾性部材37に磁石の吸着力に相当する力が加わる
ことになり、弾性部材37に過大な力を与え、弾性部材
37に損傷を生じるという課題を生じていた。特に、弾
性部材37を小型化する場合には大きな課題となる。
【0009】また、可動部34の磁石が直接ターンテー
ブル31に当接すべく磁石のターンテーブル31側が露
出しているために、使用者の故意または過失によって磁
石全体または表面に損傷が生じて、磁石の保護皮膜の損
傷による腐食や磁石の表面の凹凸変化による磁石の吸着
力の変化が発生し、ディスククランプ装置の動作が不安
定になるという問題が生じていた。
【0010】また、可動部34の磁石とターンテーブル
31が当接しない状態で使用する場合においては、磁石
とターンテーブル31との間隔は、ディスク30とクラ
ンプリング33と弾性部材37と調整部35と磁石の寸
法公差の累積により変動するために、磁石の吸着力の変
化が生じ、ディスククランプ装置の動作が不安定になる
という問題が生じていた。
【0011】また、上記従来のディスククランプ装置を
備えたディスクドライブ装置、およびこのようなディス
クドライブ装置を備えた可搬撮像装置においても、同様
な課題があった。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、ディスクが無い状態でクランプ部を
ターンテーブルに装着した場合でも、軽い操作力でクラ
ンプ部の操作ができ、弾性部材や磁石の損傷を防ぐこと
ができ、磁石の吸着力を一定にさせてディスククランプ
動作を安定させることのできる、小型で優れたディスク
クランプ装置およびその利用装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ターンテーブルに対向して配置されてデ
ィスクをターンテーブルに押圧するクランプリングと、
クランプリングの内側でかつターンテーブルに対向する
位置に配置されてターンテーブルを吸着体とする磁石ま
たは磁性体を備えた可動部と、クランプリングに連結さ
れかつ可動部を支持して可動部内の磁石または磁性体が
ターンテーブルに吸着される力に抗する方向の弾性力を
可動部に付勢する弾性部材と、クランプリングに設けら
れてターンテーブル上にディスクが無い状態で可動部を
ターンテーブル側に移動させた時にターンテーブルに当
接する位置規制部とを備えたものである。ディスクが無
い状態でクランプ部を動作させた場合でも、クランプリ
ングの位置規制部がターンテーブルに当接して可動部の
みの移動を許容するので、可動部をさらに移動させるこ
とで弾性部材に弾性力を生じさせることができ、軽い操
作力でクランプ部の操作ができ、ディスクドライブ装置
を小型化することができる。
【0014】本発明はまた、ターンテーブルに対向して
配置されてディスクをターンテーブルに押圧するクラン
プリングと、クランプリングの内側でかつターンテーブ
ルに対向する位置に配置されてターンテーブルを吸着体
とする磁石または磁性体を備えた可動部と、クランプリ
ングに連結されかつ可動部を支持して可動部内の磁石ま
たは磁性体がターンテーブルに吸着される力に抗する方
向の弾性力を可動部に付勢する弾性部材と、可動部に設
けられて可動部のクランプリングに対する可動範囲を規
制するストッパ部とを備えたものであり、弾性部材に与
えられる変形量はクランプ動作に必要な範囲のみとな
り、弾性部材に生じる弾性力は磁石の吸着力よりも小さ
くなるので、弾性部材を損傷することが無くなり、ディ
スククランプ装置を小型化することができる。
【0015】本発明はまた、可動部に可動部の磁石また
は磁性体を収容するホルダ部を備えたものであり、使用
者の故意または過失による磁石全体または表面の損傷を
回避し、かつ、磁石とターンテーブルとの間隔をホルダ
部の厚みのみによって管理することで、磁石の吸着力を
一定にさせてディスククランプ動作を安定させることが
できる。
【0016】本発明はまた、上記ディスククランプ装置
を利用した光ディスクドライブ装置または磁気ディスク
ドライブ装置、およびこのようなディスクドライブ装置
を搭載したディスクカメラのような可搬撮像装置であ
り、振動および衝撃が発生する環境においても良好な記
録再生動作を行なうことができ、かつ装置を小型化する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁性体または磁石を少なくとも一部に備えてディス
クにモータの回転を伝えるターンテーブルと、前記ター
ンテーブルに対向して配置されて前記ディスクを前記タ
ーンテーブルに押圧するクランプリングと、前記クラン
プリングの内側でかつ前記ターンテーブルに対向する位
置に配置されて前記ターンテーブルを吸着体とする磁石
または磁性体を備えた可動部と、前記クランプリングに
連結されかつ前記可動部を支持して前記可動部内の磁石
または磁性体が前記ターンテーブルに吸着される力に抗
する方向の弾性力を前記可動部に付勢する弾性部材と、
前記クランプリングに設けられて前記ターンテーブル上
にディスクが無い状態で前記可動部を前記ターンテーブ
ル側に移動させた時に前記ターンテーブルに当接する位
置規制部とを備えたことを特徴とするディスククランプ
装置であり、ディスクが無い状態でクランプ部を動作さ
せた場合でも、前記クランプリングの位置規制部が前記
ターンテーブルに当接して前記可動部のみの移動を許容
するので、前記可動部をさらに移動させることで前記弾
性部材に弾性力を生じさせることができ、軽い操作力で
クランプ部の操作ができ、ディスクドライブ装置を小型
化できるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、磁性体
または磁石を少なくとも一部に備えてディスクにモータ
の回転を伝えるターンテーブルと、前記ターンテーブル
に対向して配置されて前記ディスクを前記ターンテーブ
ルに押圧するクランプリングと、前記クランプリングの
内側でかつ前記ターンテーブルに対向する位置に配置さ
れて前記ターンテーブルを吸着体とする磁石または磁性
体を備えた可動部と、前記クランプリングに連結されか
つ前記可動部を支持して前記可動部内の磁石または磁性
体が前記ターンテーブルに吸着される力に抗する方向の
弾性力を前記可動部に付勢する弾性部材と、前記可動部
に設けられて前記可動部の前記クランプリングに対する
可動範囲を規制するストッパ部とを備えたことを特徴と
するディスククランプ装置であり、弾性部材に与えられ
る変形量はクランプ動作に必要な範囲のみとなり、弾性
部材に生じる弾性力は磁石の吸着力よりも小さくなるの
で、弾性部材を損傷することが無くなり、ディスククラ
ンプ装置を小型化できるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載のディスククランプ装置において、前記可動部に
前記可動部の磁石または磁性体を収容するホルダ部を備
えたことを特徴とするディスククランプ装置であり、使
用者の故意または過失による磁石全体または表面の損傷
を回避し、かつ、磁石とターンテーブルとの間隔をホル
ダ部の厚みのみによって管理することで、磁石の吸着力
を一定にさせてディスククランプ動作を安定させること
ができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
2記載のディスククランプ装置において、前記可動部に
前記可動部の磁石または磁性体を収容するホルダ部を備
えたことを特徴とするディスククランプ装置であり、使
用者の故意または過失による磁石全体または表面の損傷
を回避し、かつ、磁石とターンテーブルとの間隔をホル
ダ部の厚みのみによって管理することで、磁石の吸着力
を一定にさせてディスククランプ動作を安定させること
ができるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項5から8に記載の発明は、
上記ディスククランプ装置を備えたディスクドライブ装
置であり、振動および衝撃が発生する環境においても良
好な記録再生動作を行なうことができ、かつディスクド
ライブ装置を小型化できるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項9から12に記載の発明
は、上記ディスクドライブ装置を備えた可搬撮像装置で
あり、装置を左右や上下に揺動させても良好な記録再生
動作ができ、かつ可搬撮像装置を小型化できるという作
用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1および図2は本発明の第1の実施
の形態に係るディスククランプ装置の構造を示す断面図
である。図1および図2を参照して、本発明の第1の実
施の形態におけるディスククランプ装置の構造を説明す
る。1はクランプリング2と弾性部材3と可動部4で構
成されるクランプ部、2は非磁性体、例えばABS等の
樹脂材料を射出金型成型して形成され、ディスク11を
ターンテーブル12に押圧するクランプリング、3は例
えばばね用ステンレス鋼を材料として、一方をクランプ
リング2と連結し他方を可動部4と連結する弾性部材、
4は保持部6と磁石14等とから構成され、クランプリ
ング2と相対的に可動できる可動部、5はクランプリン
グ2に設けられてディスク11がターンテーブル12に
載せられていない時にターンテーブル12に当接する位
置規制部、6はクランプ部1をターンテーブル12に移
動させる時に保持する保持部である。10はクランプリ
ング2の中のディスク11に当接する部分であるディス
ク保持部、11は例えばCDやDVDなどのディスク、
12は本図には記載していないモータの回転と同期して
回転し、ディスク11を載せた状態でディスク11に回
転を与えるターンテーブル、14は可動部4をターンテ
ーブル12に吸着させ、弾性部材3を介してクランプリ
ング2でディスク11を押圧する力を発生する磁石であ
る。
【0024】次に、クランプ部1がディスク11をクラ
ンプする動作について図1を参照して説明する。ターン
テーブル12上にディスク11を載せ、その上からター
ンテーブル12に対向する上方からクランプ部1をター
ンテーブル12の上に近接させる。この近接させる動作
に伴い、まずクランプリング2のディスク保持部10が
ディスク11に当接する。クランプリング2のディスク
保持部10がディスク11に当接した時点でクランプリ
ング2の動作は停止し、その後は可動部4のみが移動す
る。可動部4は、磁石14がターンテーブル12に吸着
される力によって更にターンテーブル12へ近接してい
く。弾性部材3には、クランプリング2のディスク保持
部10がディスク11に当接した時点から可動部4のみ
が移動した距離の変形が与えられ、可動部4は可動部4
とターンテーブル12が当接する位置まで移動する。こ
こで、弾性部材3の変形量に対応する弾性部材3が生じ
る弾性力によって、クランプリング2はディスク11を
ターンテーブル12へ押圧し、ディスク11をクランプ
することができる。その際、位置規制部5はターンテー
ブル12に当接しない。
【0025】次に、ディスク11がターンテーブル12
上に無い場合のクランプ部1の動作について図2を参照
して説明する。ターンテーブル12に対向する上方から
クランプ部1をターンテーブル12の上に近接させる。
この近接させる動作に伴い、まずクランプリング2の位
置規制部5がターンテーブル12に当接する。クランプ
リング2の位置規制部5がターンテーブル12に当接し
た時点でクランプリング2の動作は停止し、その後は可
動部4のみが移動する。可動部4は、磁石14がターン
テーブル12に吸着される力によって更にターンテーブ
ル12へ近接していく。弾性部材3には、クランプリン
グ2の位置規制部5がターンテーブル12に当接した時
点から可動部4のみが移動した距離の変形が与えられ、
可動部4は可動部4とターンテーブル12が当接する位
置まで移動する。ここで、弾性部材3の変形量に対応す
る弾性部材3が生じる弾性力によって、位置規制部5は
ターンテーブル12と当接する。
【0026】次に、クランプ部1をターンテーブル12
から離脱する動作について説明する。ディスク11の有
無に関わらず、クランプ部1は、磁石14がターンテー
ブル12に吸着された状態から、保持部6にターンテー
ブル12から離れる方向の力を与えて保持部6を移動さ
せると、磁石14を含む可動部4は、ターンテーブル1
2から離れる方向に一体的に移動し、これによって磁石
14とターンテーブル12の吸着力が減少し、かつ弾性
部材3の変形量が減少する。弾性部材3に与えられた可
動部4とクランプリング2の相対的な移動距離が無くな
った後に、可動部4はクランプリング2と弾性部材3と
一体的に、ターンテーブル12より離れる。保持部6を
ターンテーブル12の上方へ十分に移動させることによ
って、ディスク11をターンテーブル12から取り外す
ことが可能になる。
【0027】ディスク11がターンテーブル12上にク
ランプされた状態において、磁石14がターンテーブル
12に吸着される力は、それによって弾性部材3に与え
られる弾性力よりも大きい。またクランプリング2のデ
ィスク保持部10がディスク11を押圧する力は、弾性
部材3に与えられた弾性力と等しい。また、ディスク1
1がターンテーブル12上に無い状態において、磁石1
4がターンテーブル12に吸着される力は、それによっ
て弾性部材3に与えられる弾性力よりも大きい。また、
クランプリング2の位置規制5がターンテーブル12と
当接する力は、弾性部材3に与えられた弾性力と等し
い。
【0028】また、ディスク11の有無に関わらず、ク
ランプ部1をターンテーブル12から離脱する動作にお
いて、保持部6をターンテーブル12から離れる方向に
移動させる力は、磁石14がターンテーブル12に吸着
される力と、それによって弾性部材3に与えられる弾性
力との差である。よって、磁石14がターンテーブル1
2に吸着される力と、それによって弾性部材3に与えら
れる弾性力との差を少なくすることによって、保持部6
をターンテーブル12から離れる方向に移動させる力は
少ない力で済むことになる。
【0029】以上のように、本実施の形態1によれば、
ディスク11が無い状態でクランプ部1を動作させた場
合でも、クランプリング2の位置規制部5がターンテー
ブル12に当接して可動部4のみの移動を許容するの
で、可動部4をさらに移動させることで弾性部材3に弾
性力を生じさせることができ、軽い操作力でクランプ部
1の操作ができ、ディスクドライブ装置を小型化するこ
とができる。
【0030】なお、弾性部材3の材料は、板バネ、コイ
ルバネ、トーションバネ、ゴム等のばね性を有するもの
ならばどのようなものでもよく、また形状は問わない。
また、可動部4とターンテーブル12との間に、相互の
回転中心を誘導する機構があってもよく、磁石14の種
類や形状、極性は問わない。また、位置規制部5がター
ンテーブル12に接触する位置は問わない。また、位置
規制部5をクランプリング2と一体に設けたが、別体で
あってもよい。また、磁石14をターンテーブル12側
に配置し、対向して吸着する磁性体を可動部4内に配置
することでも同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0031】(実施の形態2)図3は本発明の第2の実
施の形態に係るディスククランプ装置の構造を示す断面
図である。図3を参照して、本発明の第2の実施の形態
におけるディスククランプ装置の構造を説明する。1A
はクランプリング2と弾性部材3と可動部4で構成され
るクランプ部、2は非磁性体、例えばABS等の樹脂材
料を射出金型成型して形成され、ディスク11をターン
テーブル12に押圧するクランプリング、3は例えばば
ね用ステンレス鋼を材料として、一方をクランプリング
2と連結し他方を可動部4と連結する弾性部材、4は保
持部6と上部ストッパ部7と下部ストッパ部8と磁石1
4等とから構成され、上部ストッパ部7と下部ストッパ
部8との間で、クランプリング2に設けられた位置規制
部9が移動できる範囲だけクランプリング2と相対的に
可動できる可動部、6はクランプ部1Aをターンテーブ
ル12に移動させる時に保持する保持部である。
【0032】7は可動部4の一部であり、位置規制部9
と当接することによってクランプリング2と可動部4と
の相対的な動作範囲を規制する上部ストッパ部、8は可
動部4の一部であり、位置規制部9と当接することによ
ってクランプリング2と可動部4との相対的な動作範囲
を規制する下部ストッパ部、9はクランプリング2の一
部であり、上部ストッパ部7または下部ストッパ部8と
当接することによってクランプリング2と可動部4との
相対的な動作範囲を規制する位置規制部、10はクラン
プリング2の中のディスク11に当接する部分であるデ
ィスク保持部、11は例えばCDやDVDなどのディス
ク、12は本図には記載していないモータの回転と同期
して回転し、ディスク11を載せた状態でディスク11
に回転を与えるターンテーブル、14は可動部4をター
ンテーブル12に吸着し、弾性部材3を介してクランプ
リング2でディスク11を押圧する力を発生する磁石で
ある。
【0033】次に、クランプ部1Aがディスク11をク
ランプする動作について説明する。ターンテーブル12
上にディスク11を載せ、その上からターンテーブル1
2に対向する上方からクランプ部1Aをターンテーブル
12の上に近接させる。この近接させる動作に伴い、ま
ずクランプリング2のディスク保持部10がディスク1
1に当接する。クランプリング2のディスク保持部10
がディスク11に当接した時点でクランプリング2の動
作は停止し、その後は可動部4のみが移動する。可動部
4は、磁石14がターンテーブル12に吸着される力に
よって更にターンテーブル12へ近接していく。弾性部
材3には、クランプリング2のディスク保持部10がデ
ィスク11に当接した時点から可動部4のみが移動した
距離の変形が与えられ、可動部4は可動部4とターンテ
ーブル12が当接する位置まで移動する。ここで、弾性
部材3の変形量に対応する弾性部材3が生じる弾性力に
よって、クランプリング2はディスク11をターンテー
ブル12へ押圧し、ディスク11をクランプすることが
できる。
【0034】次に、ディスク11がターンテーブル12
上に無い場合のクランプ部1Aの動作について説明す
る。ターンテーブル12に対向する上方からクランプ部
1Aをターンテーブル12の上に近接させる。可動部4
は、ターンテーブル12に吸着される力によって更にタ
ーンテーブル12へ近接していく。クランプリング2の
ディスク保持部10は、ディスク11が無いためどこに
も接触せず、よって可動部4とクランプリング2の相対
的な移動は生じない状態で、可動部4は可動部4とター
ンテーブル12が当接する位置まで移動する。
【0035】ここで、クランプリング2と可動部4の相
対的な移動範囲について説明する。クランプ部1Aがタ
ーンテーブル12から十分に遠い場合には、磁石14に
よる吸着力の影響は無い。この状態では、クランプ部1
Aの部品組付け時点で弾性部材3に与えた変形による生
じる力によって、クランプリング2は位置規制部9が下
部ストッパ部8に当接する。位置規制部9と下部ストッ
パ部8の関係は、クランプリング2と可動部4の相対位
置関係において、ディスク11が最も薄い場合におい
て、クランプ部1Aをターンテーブル12に装着した場
合に、ディスク保持部10がディスク11に接触可能な
位置とする。一方、位置規制部9と上部ストッパ部7の
関係は、ディスク11が最も厚い場合において、クラン
プ部1Aをターンテーブル12に装着した場合でも、弾
性部材3に変形が生じた状態で当接する位置とする。
【0036】以上のように、本実施の形態2によれば、
弾性部材3が有効な力を生じるまでの変形量をクランプ
部1Aの部品組み付けけ時点で与えることにより、クラ
ンプ部1Aをターンテーブル12に移動する時のクラン
プリング2と可動部4の相対的な移動量を必要最小限に
留めることができ、よってクランプ部1Aの小型化が可
能となる。また、位置規制部9と上部ストッパ部7によ
り弾性部材3の最大変形量が、ディスク11が最も厚い
状態に対応した必要最小限に規制されるので、弾性部材
3に加わる力は、ディスク11の有無に関わらず磁石1
4の吸着力以下であり、よって弾性部材3の耐えるべき
力は位置規制部9と上部ストッパ部7が無い時よりも小
さくなり、弾性部材3の小型化が可能となる。
【0037】なお、弾性部材3の材料は、板バネ、コイ
ルバネ、トーションバネ、ゴム等のばね性を有するもの
ならばどのようなものでもよく、また形状は問わない。
また、可動部4とターンテーブル12との間に、相互の
回転中心を誘導する機構があってもよく、磁石14の種
類や形状、極性は問わない。また、位置規制部9をクラ
ンプリング2と一体に設けたが、別体であってもよい。
また、磁石14をターンテーブル12側に配置し、対向
して吸着する磁性体を可動部4内に配置することでも同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0038】(実施の形態3)図4は本発明の第3の実
施の形態に係るディスククランプ装置の構造を示す断面
図である。図4を参照して、本発明の第3の実施の形態
におけるディスククランプ装置の構造を説明する。1B
はクランプリング2と弾性部材3と可動部4で構成され
るクランプ部、2は非磁性体,例えばABS等の樹脂材
料を射出金型成型して形成され、ディスク11をターン
テーブル12に押圧するクランプリング、3は例えばば
ね用ステンレス鋼を材料として、一方をクランプリング
2と連結し他方を可動部4と連結する弾性部材、4は保
持部6と磁石14等とから構成され、クランプリング2
と相対的に可動できる可動部、5はディスク11がター
ンテーブル12に載せられていない時にクランプリング
2がターンテーブル12に当節する位置規制部、6はク
ランプ部1をターンテーブル12に移動させる時に保持
する保持部である。10はクランプリング2の中のディ
スク11に当接する部分であるディスク保持部、11は
例えばCDやDVDなどのディスク、12は本図には記
載していないモータの回転と同期して回転し、ディスク
11を載せた状態でディスク11に回転を与えるターン
テーブル、13は可動部4の一部を成し、非磁性体、例
えばABS等の樹脂材料を射出金型成型して形成され、
磁石14がターンテーブル12に吸着する際に磁石14
とターンテーブル12の間に挟まれる位置に配置され、
磁石14とターンテーブル12との間隔を一定に保つホ
ルダ部、14は可動部4をターンテーブル12に吸着
し、弾性部材3を介してクランプリング2でディスク1
1を押圧する力を発生する磁石である。
【0039】次に、クランプ部1Bがターンテーブル1
2に装着されていない状態について説明する。クランプ
部1Bがターンテーブル12に装着されていない状態に
おいては、磁石14のターンテーブル12側の面、すな
わち可動部4のターンテーブル12に対する当接面は、
ホルダ部13によって隠されており、可動部4がターン
テーブル12側に露出している部分は、ホルダ部13の
ターンテーブル12側の表面ある。このため、磁石14
のターンテーブル12側は、ホルダ部13によって保護
されており、使用者の故意または過失による磁石14に
対する全体または表面の損傷を回避することができる。
【0040】次に、クランプ部1Bがターンテーブル1
2に装着された状態について説明する。ターンテーブル
12に対向する上方からクランプ部1Bをターンテーブ
ル12の上に近接させる。ディスク11が有る場合に
は、この近接させる動作に伴い、まずクランプリング2
のディスク保持部10がディスク11に当接する。クラ
ンプリング2のディスク保持部10がディスク11に当
接した時点でクランプリング2の動作は停止し、その後
は可動部4のみが移動する。可動部4は、磁石14がタ
ーンテーブル12に吸着される力によって更にターンテ
ーブル12へ近接していく。弾性部材3には、クランプ
リング2のディスク保持部10がディスク11に当接し
た時点から可動部4のみが移動した距離の変形が与えら
れ、可動部4は可動部4とターンテーブル12が当接す
る位置まで移動する。ここで弾性部材3の変形量に対応
する弾性部材3が生じる弾性力によって、クランプリン
グ2はディスク11をターンテーブル12へ押圧し、デ
ィスク11をクランプすることができる。ディスク11
が無い場合には、可動部4はターンテーブル12に吸着
される力によって更にターンテーブル12へ近接してい
く。クランプリング2のディスク保持部10は、ディス
ク11が無いためどこにも接触せず、よって可動部4と
クランプリング2の相対的な移動は生じない状態で、可
動部4は可動部4とターンテーブル12が当接する位置
まで移動する。
【0041】ディスク11の有無に関わらず、クランプ
部1Bがターンテーブル12に装着された状態におい
て、クランプ部1Bをターンテーブル12に固定する力
は、磁石14がターンテーブル12に吸着される力であ
る。磁石14がターンテーブル12に吸着される力は、
磁石14が同一の場合には磁石14とターンテーブル1
2との距離が一定であれば、同一の力が得られるので、
ホルダ部13が磁石14とターンテーブル12の間に挟
まれる位置に配置されることで、磁石14とターンテー
ブル12の距離はホルダ部13の厚みのみで管理され、
磁石14とターンテーブル12は平行でかつ均一の距離
に保たれる。
【0042】以上のように、本実施の形態3によれば、
可動部4に磁石14を収容するホルダ部13を備えてい
るので、使用者の故意または過失による磁石14全体ま
たは表面の損傷を回避することができ、かつ、磁石14
とターンテーブル12との間隔をホルダ部13の厚みの
みによって管理することで、磁石14の吸着力を一定に
させて、ディスククランプ動作を安定させることができ
る。
【0043】なお、弾性部材3の材料は、板バネ、コイ
ルバネ、トーションバネ、ゴム等のばね性を有するもの
ならばどのようなものでもよく、また形状は問わない。
また、可動部4とターンテーブル12との間に、相互の
回転中心を誘導する機構があってもよく、磁石14の種
類や形状、極性は問わない。また、位置規制部5がター
ンテーブル12に接触する位置は問わない。また、位置
規制部5をクランプリング2と一体に設けたが、別体で
あってもよい。また、ホルダ部13の覆い隠す方法とし
て、例えば直径0.1mm(ミリメートル)程度の微小
な穴が開いているものや、網状の物であっても構わな
い。また、幾何寸法公差の累積の中に、弾性部材3の弾
性係数の公差や磁石14の吸着力の公差を含めることも
可能である。また、磁石14をターンテーブル12側に
配置し、対向して吸着する磁性体を可動部4内に配置す
ることでも同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0044】(実施の形態4)図5は本発明の第4の実
施の形態に係るディスククランプ装置を組み込んだディ
スクドライブ装置の構造を示す図である。図5を参照し
て、本発明の第5の実施の形態におけるディスクドライ
ブ装置を説明する。1はクランプリング2と弾性部材3
と可動部4で構成されるクランプ部、2は非磁性体、例
えばABS等の樹脂材料を射出金型成型して形成され、
ディスク11をターンテーブル12に押圧するクランプ
リング、3は例えばばね用ステンレス鋼を材料として、
一方をクランプリング2と連結し他方を可動部4と連結
する弾性部材、4は保持部6と磁石14等とから構成さ
れ、クランプリング2と相対的に可動できる可動部、6
はクランプ部1をターンテーブル12に移動させる時に
保持する保持部である。10はクランプリング2の中の
ディスク11に当接する部分であるディスク保持部、1
1は例えばCDやDVDなどのディスク、12は回転軸
16によりモータ17の動力が伝達されてモータ17の
回転と同期して回転し、ディスク11を載せた状態でデ
ィスク11に回転を与えるターンテーブル、14は可動
部4をターンテーブル12に吸着し、弾性部材3を介し
てクランプリング2でディスク11を押圧する力を発生
する磁石である。
【0045】15は例えばアルミニウムを材料として、
クランプ部1がターンテーブル12の上に装着されてい
る状態ではクランプ部1に接触することなく、かつクラ
ンプ部1を操作する時には保持部6と当接し、アーム部
回転支点19を回転支点にして動力伝達部材20により
伝達されるアーム駆動源21によりクランプ部1を移動
させるアーム部、16はモータ17の回転をターンテー
ブル12に伝達する回転軸、17はターンテーブル12
およびディスク11の回転を生じさせるモータ、18は
アーム部回転支点19によりアーム部15を支える支点
固定部材、19はアーム部15の回転支点であるアーム
部回転支点、20はアーム駆動源21をアーム部15に
伝達する動力伝達部材、21はアーム部15を駆動し、
磁石14がターンテーブル12に吸着する力に抗してク
ランプ部1をターンテーブル12から離脱させる力をア
ーム部15に与えるアーム駆動源である。
【0046】以上のように構成されたディスククランプ
装置において、図5に示すクランプ部1がディスク11
をクランプした状態について説明する。可動部4は、磁
石14がターンテーブル12に吸着される力によってタ
ーンテーブル12へ当接し、磁石14のターンテーブル
12に対する吸着力によって、クランプ部1はターンテ
ーブル12に固定される。ここで、弾性部材3には、ク
ランプリング2のディスク保持部10がディスク11に
当接した時点から可動部4のみが移動した距離の変形が
与えられる。クランプリング2は、弾性部材3の変形量
に対応する弾性部材3が生じる弾性力によって、ディス
ク11をターンテーブル12へ押圧し、ディスク11は
クランプされている。この状態においては、保持部6や
クランプ部1とアーム部15は接触しない。
【0047】次に、クランプ部1をターンテーブル12
から離脱する動作について説明する。クランプ部1は、
磁石14がターンテーブル12に吸着される力によっ
て、ターンテーブル12に吸着した状態から、アーム駆
動源21の力が動力伝達部材20を介してアーム部15
に伝達されることで、アーム部15がアーム部回転支点
19を支点にして回転し、アーム部15がターンテーブ
ル12から離れる方向に移動する。よって保持部6はア
ーム部15によってターンテーブル12から離れる方向
の力を与えられて移動する。磁石14を含む可動部4
は、ターンテーブル12から離れる方向に一体的に移動
し、これによって磁石14とターンテーブル12の吸着
力が減少し、かつ弾性部材3の変形量が減少する。弾性
部材3に与えられた可動部4とクランプリング2の相対
的な移動距離が無くなった後に、可動部4はクランプリ
ング2と弾性部材3と一体的にターンテーブル12から
離れる。保持部6をターンテーブル12の上方へ十分に
移動させることによって、ディスク11をターンテーブ
ル12から取り外すことが可能になる。
【0048】ここで、磁石14がターンテーブル12に
吸着される力は、それによって弾性部材3に与えられる
弾性力よりも大きい。また、クランプリング2のディス
ク保持部10がディスク11を押圧する力は、弾性部材
3に与えられた弾性力と等しい。また、クランプ部1を
ターンテーブル12から離脱する動作において、保持部
6をターンテーブル12から離れる方向に移動させる力
すなわちアーム部15が保持部6に与える力は、磁石1
4がターンテーブル12に吸着される力と、それによっ
て弾性部材3に与えられた弾性力との差である。磁石1
4がターンテーブル12に吸着される力と、それによっ
て弾性部材3に与えられた弾性力との差を少なくするこ
とによって、保持部6をターンテーブル12から離れる
方向に移動させる力は少ない力で済む。よって、アーム
部15およびアーム駆動源21は、磁石14がターンテ
ーブル12に吸着される力と、それによって弾性部材3
に与えられる弾性力との差に相当する力に耐え得ればよ
い。
【0049】以上のように、本実施の形態4によれば、
実施の形態1または2または3記載のディスククランプ
装置を利用してディスクドライブ装置を構成したので、
振動および衝撃が発生する環境においても良好な記録再
生動作を行なうことができ、かつディスクドライブ装置
を小型化することができる。
【0050】(実施の形態5)図6は本発明の第5の実
施の形態に係るディスクドライブ装置を光ディスク記録
再生装置に適用して組み込んだカメラの構造を示す概略
図である。図6を参照して本発明の第5の実施の形態に
おけるカメラについてを説明する。22は光ディスク記
録再生装置23や、本図に記載していない光ディスク記
録再生装置23を制御する電気回路や、本図に記載して
いないレンズ部24からの画像を処理する電気回路等を
収めたカメラ本体、23は本発明のディスクドライブ装
置を摘要した光ディスク記録再生装置、24はカメラ本
体22に取り付けられるレンズ部である。レンズ部24
から取り込まれた画像は、カメラ本体22に収められた
画像を処理する電気回路や光ディスク記録再生装置23
を制御する電気回路を経由して、光ディスク記録再生装
置23の光ディスクに記録される。
【0051】以上のように、本実施の形態5によれば、
実施の形態4で説明したディスクドライブ装置を利用し
た光ディスク記録再生装置を備えていることから、カメ
ラ本体22を左右や上下に揺動させても良好な記録再生
動作ができ、かつ可搬撮像装置を小型化することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明は、ディスクが無い
状態でクランプ部をターンテーブルに装着した場合で
も、クランプリングの位置規制部がターンテーブルに当
接することで、弾性部材に弾性力を生じさせることがで
き、よって軽い操作力でクランプ部の操作ができるとい
う効果を有する。
【0053】また、弾性部材に与えられる変形量は、ク
ランプ動作に必要な範囲のみとなることで、弾性部材が
生じる力は磁石の吸着力よりも小さく、よって弾性部材
を損傷することが無く、また、クランプ部を小型化する
ことができるという効果を有する。
【0054】また、可動部に磁石または磁性体を収容す
るホルダ部を備えているので、使用者の故意または過失
による磁石全体または表面の損傷を回避することがで
き、かつ、磁石とターンテーブルとの間隔をホルダ部の
厚みのみによって管理することで、磁石の吸着力を一定
にさせて、ディスククランプ動作を安定させることがで
きるという効果を有する。
【0055】また、本発明のディスククランプ装置を備
えたディスクドライブ装置、およびこのようなディスク
ドライブ装置を備えた可搬撮像装置においては、装置を
左右や上下に揺動させても良好な記録再生動作ができ、
かつ可搬撮像装置を小型化することができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディスククラ
ンプ装置の構造を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るディスククラ
ンプ装置の構造を示す断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るディスククラ
ンプ装置の構造を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るディスククラ
ンプ装置の構造を示す断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るディスククラ
ンプ装置を組み込んだディスクドライブ装置の構造を示
す断面図
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るディスクドラ
イブ装置を光ディスク記録再生装置に適用して組み込ん
だカメラの構造を示す概略正面図
【図7】従来のディスククランプ装置の構造を示す断面
【符号の説明】
1、1A、1B クランプ部 2 クランプリング 3 弾性部材 4 可動部 5 位置規制部 6 保持部 7 上部ストッパ部 8 下部ストッパ部 9 位置規制部 10 ディスク保持部 11 ディスク 12 ターンテーブル 13 ホルダ部 14 磁石 15 アーム部 16 回転軸 17 モータ 18 支点固定部材 19 アーム部回転支点 20 動力伝達部材 21 アーム駆動源 22 カメラ本体 23 光ディスク記録再生装置 24 レンズ部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体または磁石を少なくとも一部に備
    えてディスクにモータの回転を伝えるターンテーブル
    と、前記ターンテーブルに対向して配置されて前記ディ
    スクを前記ターンテーブルに押圧するクランプリング
    と、前記クランプリングの内側でかつ前記ターンテーブ
    ルに対向する位置に配置されて前記ターンテーブルを吸
    着体とする磁石または磁性体を備えた可動部と、前記ク
    ランプリングに連結されかつ前記可動部を支持して前記
    可動部内の磁石または磁性体が前記ターンテーブルに吸
    着される力に抗する方向の弾性力を前記可動部に付勢す
    る弾性部材と、前記クランプリングに設けられて前記タ
    ーンテーブル上にディスクが無い状態で前記可動部を前
    記ターンテーブル側に移動させた時に前記ターンテーブ
    ルに当接する位置規制部とを備えたことを特徴とするデ
    ィスククランプ装置。
  2. 【請求項2】 磁性体または磁石を少なくとも一部に備
    えてディスクにモータの回転を伝えるターンテーブル
    と、前記ターンテーブルに対向して配置されて前記ディ
    スクを前記ターンテーブルに押圧するクランプリング
    と、前記クランプリングの内側でかつ前記ターンテーブ
    ルに対向する位置に配置されて前記ターンテーブルを吸
    着体とする磁石または磁性体を備えた可動部と、前記ク
    ランプリングに連結されかつ前記可動部を支持して前記
    可動部内の磁石または磁性体が前記ターンテーブルに吸
    着される力に抗する方向の弾性力を前記可動部に付勢す
    る弾性部材と、前記可動部に設けられて前記可動部の前
    記クランプリングに対する可動範囲を規制するストッパ
    部とを備えたことを特徴とするディスククランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスククランプ装置に
    おいて、前記可動部に前記可動部の磁石または磁性体を
    収容するホルダ部を備えたことを特徴とするディスクク
    ランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のディスククランプ装置に
    おいて、前記可動部に前記可動部の磁石または磁性体を
    収容するホルダ部を備えたことを特徴とするディスクク
    ランプ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のディスククランプ装置を
    備えたディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のディスククランプ装置を
    備えたディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のディスククランプ装置を
    備えたディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のディスククランプ装置を
    備えたディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のディスクドライブ装置を
    備えた可搬撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載のディスクドライブ装置
    を備えた可搬撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のディスクドライブ装置
    を備えた可搬撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載のディスクドライブ装置
    を備えた可搬撮像装置。
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