WO2024052999A1

WO2024052999A1 - 情報処理装置

Info

Publication number: WO2024052999A1
Application number: PCT/JP2022/033486
Authority: WO
Inventors: 涼日向
Original assignee: ファナック株式会社
Priority date: 2022-09-06
Filing date: 2022-09-06
Publication date: 2024-03-14
Also published as: TW202411031A

Abstract

目的は、産業機械に異常が発生したときに、当該異常を解消するためにユーザが行う外部への問い合わせ作業の省力化を実現することにある。本開示に係る情報処理装置はロボット等の産業機械に対してデータ通信可能に接続される。情報処理装置は、産業機械の異常事態の発生を監視する監視部と、産業機械の異常の発生を検知したときに、当該異常を解消するためのユーザによる問い合わせを支援するための支援処理を実行する処理部と、を具備する。

Description

情報処理装置

　本開示は、ロボット等の産業機械を監視する機能を有する情報処理装置に関する。

　生産工場等へのロボットの導入が進む中、導入されたロボットを監視する技術が重要となっている。例えば、ロボット監視システムは、故障を予測するアルゴリズムを用いた予知保全、バッテリ等の交換時期の定められた物の交換時期を通知する予防保全、ロボットの稼働状況を確認する稼働監視が行われ、異常が発生したときにシステム管理者に通知することができる（例えば、特許文献１）。ロボット監視システムの中には、一台または複数台のロボットとロボット監視システムのサーバとで閉じたネットワークを構築して、外部ネットワークに接続せずに運用される、いわゆるオンプレミスシステムで構築される場合がある。

特開２０１５－１３１３８１号公報

　オンプレミスシステムで構成されたロボット監視システムでは、システム上で異常を検知しても、外部ネットワークに接続されていないため、少なくともロボット監視システムを構成する各装置から、外部ネットワークを介してロボットの保守会社に対して問い合わせすることができない。そのため、ユーザは、外部ネットワークに接続された端末を用いて、ロボットの保守会社に対する問い合わせを行う必要がある。問い合わせでは、保守会社により用意された問い合わせフォームを保守会社のＷｅｂサイトからダウンロードし、ユーザは、問い合わせ項目を入力しなければならない。しかしながら、問い合わせ項目を１つずつ確認しながら入力する作業は面倒な上、異常が発生したロボットのところまで行って、ロボットに埋め込まれた基盤情報を確認しなければならない場合もあり、ロボットに異常が発生したときに迅速に対応できないことがあった。そのため、ユーザによる外部への問い合わせ作業の省力化が望まれている。

　本開示の情報処理装置は、産業機械に対して接続される情報処理装置であって、産業機械の異常事態の発生を監視する監視部と、産業機械の異常を検知したときに、ユーザによる問い合わせを支援するための支援処理を実行する処理部と、を具備する。

図１は、本実施形態に係る情報処理装置を含むロボット監視システムを示す図である。図２は、図１の情報処理装置のハードウェア構成図である。図３は、図１の情報処理装置の機能ブロック図である。図４は、図１の情報処理装置によるロボットの監視処理の手順を示すフローチャートである。図５は、図１の情報処理装置に表示される設定画面の一例を示す図である。図６は、図１の情報処理装置に表示されるホーム画面の一例を示す図である。図７は、図１の情報処理装置に表示される通知画面の一例を示す図である。図８は、図１の情報処理装置に表示される診断結果画面の一例を示す図である。図９は、図１の情報処理装置に表示されるメカニカル診断の詳細画面の一例を示す図である。図１０は、図１の情報処理装置に表示される減速機の劣化状態の確認画面の一例を示す図である。図１１は、図７の通知画面に表示された２次元コードを読み込んだユーザ端末２１に表示される問い合わせ画面の一例を示す図である。図１２は、図１の情報処理装置に表示されるロボットの状態確認画面の一例を示す図である。図１３は、本実施形態の変形例に係る情報処理装置の機能ブロック図である。図１４は、図１３の情報処理装置に表示される２次元コードの発行画面の一例を示す図である。

　以下、図面を参照しながら本実施形態に係る情報処理装置を説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。

　本実施形態に係る情報処理装置は、産業機械の異常事態の発生を監視する機能と、当該異常事態の解消に関わるユーザによる問い合わせを支援する機能と、を備えるコンピュータ装置である。本実施形態では、産業機械としてロボット装置を例に説明する。しかしながら、産業機械は工作機械、溶接装置等であってもよく、ロボットに限定されることはない。典型的には、本実施形態に係る情報処理装置は、以下のように構成される。

　本実施形態に係る情報処理装置２は、オンプレミス環境上に構成される。典型的には、図１に示すように、本実施形態に係る情報処理装置２は、監視対象である複数のロボット３とともにオンプレミスの監視システム１を構成する。すなわち、本実施形態に係る情報処理装置２は、複数のロボット３に対して直接又は内部ネットワーク１０を介してデータ通信可能に接続される。一方で、本実施形態に係る情報処理装置２は、インターネット等の外部ネットワーク２０に対してデータ通信可能に接続されない。したがって、情報処理装置２は、ロボット３に異常事態が発生したことを検知しても、異常事態を解消するための問い合わせ情報を問い合わせ先の外部のサーバ装置２２に送信することができない。

　そこで、本実施形態に係る情報処理装置２は、監視対象のロボット３に関する情報（以下、単にロボット情報と称する）が記録されたコードのイメージデータを記憶する機能と、当該イメージデータを画像として表示する機能とを有することを１つの特徴としている。コードは、スマートフォン等の情報処理端末で読み取り可能な図柄であって、バーコード、ＱＲコード（登録商標）等により提供される。本実施形態では２次元コードとして説明する。

　典型的には、２次元コードには、ロボット情報として、問い合わせ先のメーカや保守会社がロボット３を特定可能な情報と、ロボット３の問い合わせ先に関する情報とが記録されている。メーカや保守会社がロボット３を特定するための情報は、ロボット３の機種名、製造番号等を含む。問い合わせ先に関する情報は、問い合わせ先のＵＲＬを含む。

　図１に示すように、ユーザは、スマートフォン等の情報処理端末（以下、ユーザ端末２１と称する）２１で、情報処理装置２に表示された２次元コードを読み取ることで、ロボット３の機種名、製造番号、及び問い合わせ先のＵＲＬを取得することができる。ユーザ端末２１は、インターネット２０を介して問い合わせ先のＵＲＬにより特定される問い合わせサーバ装置２２に接続し、問い合わせサーバ装置２２から問い合わせフォームを受信し、受信した問い合わせフォームの所定箇所にロボット３の機種名、製造番号を貼り付け、機種名、製造番号が問い合わせフォームの既存の入力欄に貼り付けられた状態の問い合わせフォームを表示する（図１１参照）。ユーザは、ユーザ端末２１に表示された問い合わせフォームで残りの項目を入力し、送信するだけで、問い合わせサーバ装置２２への問い合わせを完了することができる。問い合わせフォームへの機種名、製造番号の入力作業を省略することができるため、異常発生時の作業員の問い合わせにかかる手間を省力化することができる。

　図２に示すように、本実施形態に係る情報処理装置２は、ＣＰＵ等のプロセッサ５に対して操作装置６、表示装置７、通信装置８、及び記憶装置９などのハードウェアが接続されて構成される。

　操作装置６は、キーボード、マウス、ジョグ等により提供される。操作装置６は、表示装置７と兼用されるタッチパネルにより提供されてもよい。ユーザは、操作装置６を介して、情報処理装置２に２次元コードを入力することができる。表示装置７は、ＬＣＤ等により提供される。表示装置７には、監視サイトを構成する各画面が表示される。通信装置８は、ロボット３との間のデータの送受信を制御する。通信装置８の制御により、情報処理装置２は、ロボット３から稼働状態を示す信号や、異常が発生したことを示す異常信号を受信する。異常信号には、異常が発生したことを示す情報と、異常内容を示す情報とが含まれる。異常内容を示す情報は、異常内容に関するテキスト情報であってもよいし、異常内容に応じたアラーム番号であってもよいし、両方を含むものであってもよい。記憶装置９は、ＨＤＤ、ＳＳＤ等により提供される。記憶装置９には、ロボット３を監視するための監視プログラムが記憶されている。

　図３に示すように、記憶装置９に記憶されている監視プログラムがプロセッサ５により実行されることで、情報処理装置２は、入力部５１、データ受信部５２、記憶部５３，監視部５４、画面作成部（処理部）５５、表示部５６として機能し、監視処理を実行する。

　入力部５１は、図２に示した操作装置６を有し、操作装置６を介したユーザ操作を情報処理装置２に入力する。具体的には、入力部５１は、設定画面を介して入力された２次元コードのイメージデータを含むロボット情報を情報処理装置２に入力する。なお、情報処理装置２が２次元コードを読み取る機能を有するのであれば、ロボット情報のうち、機種名、製造番号等の２次元コードに記録されているロボット情報は、入力部５１を介して入力された２次元コードを読み取ることにより情報処理装置２に入力されてもよい。

　データ受信部５２は、図２に示した通信装置８を有し、ロボット３から稼働状態を示す信号と異常が発生したことを示す異常信号とを受信する。記憶部５３は、図２に示した記憶装置９に対応する。記憶部５３には、入力部５１を介して入力された２次元コードのイメージデータを含むロボット情報が記憶されている。また、記憶部５３には、画面作成部５５により作成される各種画面を構成するために必要な情報、素材等が記憶されている。監視部５４は、ロボット３の異常事態の発生を監視する。具体的には、監視部５４は、ロボット３から異常信号を受信したとき、当該ロボット３に異常が発生したことを特定するとともに、異常信号に含まれる異常内容に関する情報に基づいて、異常内容を特定する。画面作成部５５は、監視サイトを構成する複数の画面を作成し、表示部５６に表示する。表示部５６は、図２に示した表示装置７を有し、画面作成部５５により作成された各種画面を表示する。

　以下、図４を参照して、本実施形態に係る情報処理装置２による監視処理を説明する。なお、情報処理装置２には、ユーザにより２次元コードのイメージデータが予め登録されている。２次元コードのイメージデータを含むロボット情報は、表示部５６に表示された設定画面上のユーザ操作により登録される。

　情報処理装置２は、監視対象のロボット３が稼働するまで待機する（Ｓ１１；Ｎｏ）。情報処理装置２は、ロボット３から稼働状態を示す信号を受信したこと、換言すると、ロボット３が稼働したことを契機に（Ｓ１１；Ｙｅｓ）、監視処理を実行する（Ｓ１２）。ロボット３に異常事態が発生したか否かを、ロボット３が停止するまでの間、監視する（Ｓ１３；Ｎｏ，Ｓ１５；Ｎｏ）。ロボット３から異常信号を受信し、ロボット３に異常事態が発生したことを検知すると（Ｓ１３；Ｙｅｓ）、異常が発生したロボット３に対応する２次元コードの画像を表示する（Ｓ１４）。実際には、ロボット３に異常事態が発生したことを契機に、２次元コードの画像を含む通知画面を表示する。情報処理装置２は、ロボット３の稼働が停止するまでの間、工程Ｓ１３，Ｓ１４の処理を継続して実行し（Ｓ１５；Ｎｏ）、ロボット３の稼働の停止とともに（Ｓ１５；Ｙｅｓ）、監視処理を終了する（Ｓ１６）。

　図５は、画面作成部５５により作成される設定画面１１０の一例を示している。設定画面１１０は、システム、ロボット、ユーザに関する各種情報を設定及び確認するために提供される。設定画面１１０は、監視サイトを構成する各画面に常設されているナビゲーションツリー１９０の「設定」がクリックされることで、表示される。

　図５に示すように、設定画面１１０には、システム情報を表示するためのボタン１１１、ユーザ情報を表示するためのボタン１１２及びロボット情報を表示するためのボタン１１３、情報表示領域１１４が含まれる。図５は、ロボット情報を表示するためのボタン１１３がクリックされ、情報表示領域１１４にロボット情報をまとめたロボット情報の管理テーブル１１５が表示された状態を示している。情報表示領域１１４には、ロボット情報の管理テーブル１１５とともに、ロボット情報を新規に登録するための新規登録ボタン１１６と、登録済のロボット情報を変更するための変更ボタン１１７、登録済のロボット情報を削除するための削除ボタン１１８が表示される。

　ロボット情報の管理テーブル１１５では、１つのレコードで、工場、ライン、グループ、ロボット名、ロボット番号、及びコード情報が管理されている。ロボット情報「工場」、「ライン」は、ロボット３が配置されている場所を示す情報である。ロボット情報「グループ」は、ロボット３の管理グループを示す情報である。ロボット情報「ロボット名」、「ロボット番号」は、ユーザ側でロボット３を個別に識別するための情報である。コード情報は、２次元コードのイメージデータの格納先を示す情報である。ユーザは、新規登録ボタン１１６を押すことで、２次元コードのイメージデータを含むロボット情報を登録することができる。また、ユーザは、変更ボタン１１７をクリックすることで、選択ボックスにチェックを入れたレコードのロボット情報を変更することができる。

　図６は、画面作成部５５により作成されるホーム画面の一例を示している。ホーム画面１２０は、監視対象のロボット３の状態をまとめた画面であり、主に情報処理装置２による監視処理の実行中に表示される。ホーム画面１２０は、ナビゲーションツリー１９０の「ホーム」がクリックされることで、表示される。図５に示すように、ホーム画面１２０の上側の領域には、監視対象の全てのロボット３に関して、異常が発生しているか否かの診断結果をまとめた診断結果管理表１２１、保守期間に関する情報をまとめた保守期間管理表１２２、稼働状態をまとめた稼働状態管理表１２３が表示される。ホーム画面１２０の下側の領域には、工場毎の診断結果管理表１２５（１２５ａ、１２５ｂ）、保守期間管理表１２６（１２６ａ、１２６ｂ）、稼働状態管理表１２７（１２７ａ、１２７ｂ）が表示されている。

　図７は、画面作成部５５により作成される通知画面の一例を示している。通知画面１３０は、ロボット３に異常が発生したことをユーザに通知するための画面である。図７に示すように、典型的には、通知画面１３０は、監視対象のロボット３に異常が発生したときに（図４の工程Ｓ１４）、自動的にポップアップ表示される。通知画面１３０には、監視対象のロボット３に異常が発生したことをユーザに通知するためのテキスト情報と、異常内容に対応するアラーム番号と、異常が発生したロボット３のロボット情報と、２次元コードの画像３００が表示される。また、ロボット３に発生した異常内容を確認することができる画面への遷移を促すために、ホーム画面１２０の上側の領域に表示されている診断結果管理表１２１の表示態様が変更され、例えば、図７に示すように、診断結果管理表１２１が強調表示される。診断結果管理表１２１がクリックされると、診断結果画面が表示される。

　図８は、画面作成部５５により作成される診断結果画面の一例を示している。診断結果画面１４０は、監視対象のロボット３の診断結果を閲覧するために提供される。図８に示すように、診断結果画面１４０には、監視対象の全てのロボット３の診断結果をまとめた診断表１４１が表示される。診断表１４１では、ロボット情報（工場、ライン、グループ、ロボット名及びロボット番号）に対して、メカニカル診断、システム診断及びプロセス診断が対応付けられている。メカニカル診断は、ロボット３装置を構成する部品の診断結果を示している。システム診断は、ロボット３装置のソフトウェアの診断結果を示している。プロセス診断は、ロボット３の作業状況の診断結果を示している。各診断において、診断結果が正常であれば「正常」、異常であれば「異常」が表示される。ユーザは、診断結果画面１４０を閲覧することで、ロボット３のハードウェア、ソフトウェア、作業のどの部分に異常が発生したかを把握することができる。診断表１４１において「異常」をクリックすることで、その異常内容の詳細画面が表示される。ここでは、Ｎｏ４のロボット３のメカニカル診断結果に異常が発生していることを示している。診断表１４１においてＮｏ．４のロボット３のメカニカル診断「異常」がクリックされると、メカニカル診断の詳細画面が表示される。

　図９は、画面作成部５５により作成されるメカニカル診断の詳細画面の一例を示している。例えば、図９に示すように、メカニカル診断の詳細画面１５０はポップアップ表示される。メカニカル診断の詳細画面１５０では、分析した項目を示す「分析」と、当該分析した結果を示す「分析結果」と、分析日時を示す「更新日時」とをまとめた分析表１５１が表示される。ユーザは、メカニカル診断の詳細画面１５０を閲覧することで、異常が発生した詳細な項目を把握することができる。ここでは、減速機に何らかの異常が発生したことを示している。分析「減速機診断」の分析結果「異常」がクリックされると、減速機の確認画面が表示される。

　図１０は、画面作成部５５により作成される減速機の確認画面の一例を示している。図１０に示すように、確認画面１６０には、対象のロボット３のロボット情報と、ロボット３が搭載する減速機の劣化レベルに関するグラフ１６１が表示される。ユーザは、減速機の確認画面１６０を閲覧することで、減速機の異常内容を詳細に把握することができる。

　以上説明した本実施形態に係る情報処理装置２によれば、ユーザは設定画面１１０上の操作により、問い合わせ時に必要なロボット情報が記録された２次元コードのイメージデータを登録することができる。そして、情報処理装置２は、監視対象のロボット３に異常が発生したときに、当該異常が発生したロボット３に対応付けられた２次元コードの画像を表示することができる（図７参照）。ユーザは、ユーザ端末２１で情報処理装置２に表示された２次元コードを読み取ることで、図１１に示すように、ロボット情報として機種名と製造番号とが既存の入力欄に貼り付けられた状態の問い合わせフォームを含む問い合わせ画面２００を表示することができる。ユーザは、問い合わせフォームにおいて問い合わせ内容とユーザ情報とを入力し、送信することで問い合わせを完了させることができる。すなわち、従来のように、異常が発生したロボット３に貼り付けられた２次元コードを読み取りに行く作業や、ロボット情報を確認しながらユーザ端末２１で入力する作業を行う必要はなく、ユーザによる問い合わせ作業の手間を省力化することができる。

　本実施形態に係る情報処理装置２は、監視対象のロボット３の異常発生時に２次元コードの画像を表示することができる。しかしながら、異常が発生していない定常時においても２次元コードの画像を表示できるようにしてもよい。例えば、２次元コードの画像は対応するロボット３の状態を確認することができる画面に表示される。図１２に示すように、ナビゲーションツリー１９０の「ＲＯＢＯＴ４」をクリックすることで、「ＲＯＢＯＴ４」の状態を確認することができる画面１７０（状態確認画面１７０）が表示される。状態確認画面１７０には、対応するロボット３の診断結果１７１、保守期間１７２、稼働状態１７３が表示され、さらに診断結果の詳細が表示される。また、状態確認画面１７０には、対応するロボット情報として、制御装置に関する情報、機種名、製造番号、ソフトウェアバージョン、アプリケーション／ツール情報、及びＩＰアドレスが表示される。「ＲＯＢＯＴ４」の状態確認画面１７０に２次元コードの画像３００が表示される。ユーザは、ロボット３に異常が発生していない定常時においても、状態確認画面１７０に表示された２次元コードの画像３００を読み込むことで、ロボット情報が既に貼り付けられた状態の問い合わせフォームを取得することができ、効率的にロボット３に関する問い合わせを行うことができる。

　本実施形態に係る情報処理装置２は、ロボット３とともにオンプレミスな監視システム１を構成すると説明した。しかしながら、本実施形態に係る情報処理装置２は、インターネット等の外部ネットワーク２０に接続可能であってもよい。例えば、問い合わせ先のサーバ装置２２に対してＶＰＮ（ＶｉｒｔｕａｌＰｒｉｖａｔｅＮｅｔｗｏｒｋ：仮想プライベートネットワーク）を介してユーザ端末２１のみが接続可能である場合等では、本実施形態に係る情報処理装置２は、外部ネットワーク２０を介して問い合わせ先のサーバ装置２２に接続することができない。そのため、異常が発生したときに、情報処理装置２にロボット情報を記録した２次元コードの画像を表示し、ユーザ端末２１に読み取らせて、異常が発生したロボット情報をユーザ端末２１に取り込ませることは、ユーザ端末２１を用いたユーザによる問い合わせ作業を省力化する有効な手段である。

　本実施形態では、２次元コードにはロボット３の機種名、製造番号、問い合わせ先のＵＲＬが記録されているとしたが、ユーザによる問い合わせ作業を省力化できるのであれば、２次元コードに記録する内容はこれに限定されない。例えば、ユーザ端末２１において問い合わせ先のＵＲＬが既に分かっている場合には、２次元コードには問い合わせ先のＵＲＬが記録されていなくてもよい。また、２次元コードに記録されているロボット情報は機種名、製造番号に限定されることはなく、問い合わせフォームの内容に応じた情報とすることができる。そのため、本実施形態において、２次元コードには、ユーザ情報としてユーザ名、電話番号が記録されていてもよい。問い合わせフォームで後からユーザが入力する必要がある項目を減らすことで、ユーザによる問い合わせ作業の手間をさらに省力化できる。

　本実施形態に係る情報処理装置２は、ユーザによる問い合わせを支援する処理として、ロボット３に異常事態が発生したときに、異常事態が発生したロボット３のロボット情報を記録した２次元コードの画像を表示する処理を実行する。しかしながら、ユーザにより問い合わせ作業の手間を省力化できるのであれば、ユーザによる問い合わせを支援する処理はこれに限定されない。

　例えば、情報処理装置２は、異常事態が発生したロボット３のロボット情報を記録した２次元コードの画像を表示するのではなく、異常事態が発生したロボット３のロボット情報（機種名、製造番号等）をテキスト情報で表示してもよい。それにより、ユーザは、情報処理装置２に表示されたロボット情報を閲覧しながら、ユーザ端末２１を操作して問い合わせフォームの項目を入力することができる。問い合わせフォームに入力する作業は従来と変わらないが、従来のように、問い合わせフォームに入力する内容を確認するために、異常事態が発生したロボット３に貼り付けられた情報を見に行く必要がなくなるため、ユーザによる問い合わせ作業の手間を省力化することができる。

　また、情報処理装置２は、問い合わせフォームを保持しておき、ロボット３に異常事態が発生したときに、異常事態が発生したロボット３のロボット情報を問い合わせフォームの既存の入力欄に自動的に貼り付ける処理を実行する貼り付け処理部（処理部）を有してもよい。それにより、情報処理装置２は、ロボット情報が貼り付けられた問い合わせフォームを表示することができる。ユーザは、ロボット情報が表示された場合と同様に、情報処理装置２の表示された問い合わせフォームを見ながら、ユーザ端末２１を操作して問い合わせフォームの項目を入力することができる。異常事態が発生したロボット３に貼り付けられた情報を見に行く必要がなくなるため、ユーザによる問い合わせ作業の手間を省力化することができる。

　また、インターネット等の外部のネットワーク２０に接続可能であれば、情報処理装置２は、ロボット情報が貼り付けられた問い合わせフォームがユーザ端末２１に送信することができる。ユーザは、ユーザ端末２１に表示されたロボット情報が貼り付けられた問い合わせフォームに残りの項目を入力し、送信することで問い合わせ作業を完了させることができる。これは、問い合わせフォームの全ての項目をユーザが入力するよりも明らかにユーザの手間を省力化させる。

　また、インターネット等の外部のネットワーク２０に接続可能であれば、情報処理装置２は、ロボット情報が貼り付けられた問い合わせフォームを問い合わせ先のサーバ装置２２に送信することができる。それにより、ユーザによる問い合わせフォームの作成が不要となるため、ユーザによる問い合わせ作業の手間を省力化することができる。

　図１３は、本実施形態の変形例に係る情報処理装置の機能ブロック図を示している。本実施形態の変形例に係る情報処理装置２´は２次元コードを作成する機能を備える。ここでは、重複する内容の説明を省略し、２次元コードの作成に関連する部分のみを説明する。

　記憶部５３は、２次元コードの作成に必要な情報を記憶する。２次元コードの作成に必要な情報は、ロボット情報、問い合わせ先のＵＲＬ、アラーム番号、異常内容等を含む。もちろん、２次元コードには、これらの情報のうち少なくとも１つが記録されていればよく、また、問い合わせフォームに応じた内容を記録することができる。例えば、２次元コードには、ユーザ名、電話番号等が記録されてもよい。

　画像発生部５７は、ロボット３に異常事態が発生したときに、２次元コードのイメージデータを発生する。具体的には、画像発生部５７は、２次元コードの作成に必要な情報に基づいて、所定の規則に従って２次元コードを自動的に作成し、そのイメージデータを発生する。画像発生部５７により発生された２次元コードの画像は、図７に示す通知画面１３０に表示される。なお、画像発生部５７による処理は、監視サイト上のユーザ操作を契機に実行されてもよい。例えば、図１４に示す減速機の確認画面のように、具体的な異常内容を確認するための画面１６０´に、コード作成ボタン１６３を表示し、コード作成ボタン１６３がクリックされたことに従って、２次元コードを作成する。作成された２次元コードの画像３１０は２次元コードの表示画面１８０に表示される。

　本実施形態の変形例に係る情報処理装置２´によれば、以下のような効果を奏する。すなわち、本実施形態に係る情報処理装置２は、２次元コードが予め登録されていなければならないため、２次元コードに含めることができる情報は、ロボット情報等の固定的な情報だけであった。一方、変形例に係る情報処理装置２´は２次元コードを作成する機能を備えるため、２次元コードに異常発生時のアラーム番号や異常内容等の問い合わせフォームに入力が必要であって、都度変化する内容も含めることができる。ユーザは、情報処理装置２´により作成され、表示された２次元コードの画像をユーザ端末２１で読み取ることで、ロボット情報だけではなく、アラーム番号や異常内容が既に貼り付けられた問い合わせフォームをユーザ端末２１に表示することができる。本実施形態に係る情報処理装置２に比べて、後からユーザにより入力が必要な項目を減らせることができるため、ユーザの問い合わせ作業にかかる手間をさらに低減することができる。

　本実施形態および変形例に関し、更に以下の付記を開示する。　
　（付記１）　
　情報処理装置２は産業機械３に対して接続され、産業機械３の異常事態の発生を監視する監視部５４と、産業機械３の異常を検知したときに、ユーザによる問い合わせを支援するための支援処理を実行する処理部５５と、を具備する。　
　（付記２）　
　付記１に記載の情報処理装置２は、表示部５６と、産業機械３に関する情報が記録された読取可能なコードに関するイメージデータを記憶する記憶部５３と、をさらに備え、処理部５５は、支援処理として、記憶されたイメージデータを表示部５６に表示する処理を実行する。　
　（付記３）　
　付記２に記載の産業機械３に関する情報は、産業機械３を識別する識別情報を含む。　
　（付記４）　
　付記３に記載の産業機械３に関する情報は、識別情報とともに問い合わせ先のＵＲＬを含む。　
　（付記５）　
　付記１に記載の情報処理装置２は、表示部５６と、産業機械３に関する情報を記憶する記憶部５３と、をさらに備え、処理部５５は、支援処理として、産業機械３に関する情報を表示部５６に表示する処理を実行する。　
　（付記６）　
　付記１に記載の情報処理装置２は、産業機械３に関する情報を記憶する記憶部５３をさらに備え、処理部５５は、支援処理として、問い合わせフォームの所定箇所に記憶された産業機械３に関する情報を貼り付ける処理を実行する。　
　（付記７）　
　付記１乃至付記６のいずれか一項に記載の情報処理装置２は、オンプレミス環境上に構成される。　
　（付記８）　
　情報処理装置２は産業機械３に対して接続され、産業機械３に関する情報を記憶する記憶部５３と、表示部５６と、産業機械３に関する情報が記録された読取可能なコードに関するイメージデータを発生する発生部５７と、発生されたイメージデータを表示部５６に表示する処理部５５と、を具備する。　
　（付記９）　
　付記８に記載の産業機械３に関する情報は、産業機械３を識別する識別情報と問い合わせ先のＵＲＬとを含み、発生部５７は、識別情報と問い合わせ先のＵＲＬとからイメージデータを発生する。　
　（付記１０）　
　発生部５７は、識別情報と問い合わせ先のＵＲＬとともに、産業機械３の異常内容に関する情報からイメージデータを発生する。

　本開示の実施形態について詳述したが、本開示は上述した個々の実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、または、特許請求の範囲に記載された内容とその均等物から導き出される本発明の思想および趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、置き換え、変更、部分的削除等が可能である。例えば、上述した実施形態において、各動作の順序や各処理の順序は、一例として示したものであり、これらに限定されるものではない。また、上述した実施形態の説明に数値又は数式が用いられている場合も同様である。

１…監視システム、２…情報処理装置、３…ロボット、５…プロセッサ、５１…入力部、５２…データ受信部、５３…記憶部、５４…監視部、５５…画面作成部、５６…表示部、６…操作装置、７…表示装置、８…通信装置、９…記憶装置、１０…内部ネットワーク、２０…外部ネットワーク（インターネット）、２１…ユーザ端末、２２…問い合わせ先のサーバ装置。

Claims

　産業機械に対して接続される情報処理装置であって、
　前記産業機械の異常事態の発生を監視する監視部と、
　前記産業機械の異常を検知したときに、ユーザによる問い合わせを支援するための支援処理を実行する処理部と、
　を具備する情報処理装置。
　表示部と、
　前記産業機械に関する情報が記録された読取可能なコードに関するイメージデータを記憶する記憶部と、をさらに備え、
　前記処理部は、前記支援処理として、前記記憶されたイメージデータを前記表示部に表示する処理を実行する、請求項１記載の情報処理装置。
　前記産業機械に関する情報は、前記産業機械を識別する識別情報を含む、請求項２記載の情報処理装置。
　前記産業機械に関する情報は、前記識別情報とともに問い合わせ先のＵＲＬを含む請求項３記載の情報処理装置。
　表示部と、
　前記産業機械に関する情報を記憶する記憶部と、をさらに備え、
　前記処理部は、前記支援処理として、前記産業機械に関する情報を前記表示部に表示する処理を実行する、請求項１記載の情報処理装置。
　前記産業機械に関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
　前記処理部は、前記支援処理として、問い合わせフォームの所定箇所に前記記憶された産業機械に関する情報を貼り付ける処理を実行する、請求項１記載の情報処理装置。
　オンプレミス環境上に構成される、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の情報処理装置。
　産業機械に対して接続される情報処理装置であって、
　前記産業機械に関する情報を記憶する記憶部と、
　表示部と、
　前記産業機械に関する情報が記録された読取可能なコードに関するイメージデータを発生する発生部と、
　前記発生されたイメージデータを前記表示部に表示する処理部と、を具備する情報処理装置。
　前記産業機械に関する情報は、前記産業機械を識別する識別情報と問い合わせ先のＵＲＬとを含み、
　前記発生部は、前記識別情報と前記問い合わせ先のＵＲＬとから前記イメージデータを発生する、請求項８記載の情報処理装置。
　前記発生部は、前記識別情報と前記問い合わせ先のＵＲＬとともに、前記産業機械の異常内容に関する情報から前記イメージデータを発生する、請求項９記載の情報処理装置。