WO2024004743A1 - 膜分離システム、及び膜分離装置の洗浄方法 - Google Patents

膜分離システム、及び膜分離装置の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、膜分離装置の内部における不要な微生物の増殖を抑制することに適した膜分離システムを提供する。本発明の膜分離システム100は、膜分離装置10を備える。膜分離装置10は、浸透気化膜11と、浸透気化膜11によって隔てられた供給空間及び透過空間と、を有する。膜分離システム100は、揮発性の有機化合物Cを含む溶液Sを供給空間に供給した状態で透過空間を減圧することによって、溶液Sを透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転と、膜分離運転が停止した状態で、溶液Sを供給空間に供給して、溶液Sで浸透気化膜11を洗浄する洗浄運転と、を実行する。

Description

膜分離システム、及び膜分離装置の洗浄方法
 本発明は、膜分離システム、及び膜分離装置の洗浄方法に関する。
 微生物を利用してグルコースなどの炭素源を発酵させることによって、アルコールなどの揮発性の有機化合物(発酵物)を製造する方法が開発されている。炭素源の発酵は、例えば、溶液中、典型的には水溶液中で行われる。この方法では、水溶液中の発酵物の含有率が上昇すると、微生物による発酵が停止する場合がある。微生物による発酵物の製造を連続して行うためには、水溶液から発酵物を分離する必要がある。
 揮発性の有機化合物を含む水溶液から当該有機化合物を分離する方法の一例として、浸透気化膜を用いた浸透気化法(パーベーパレーション法)が挙げられる。浸透気化法は、様々な物質を含む水溶液から揮発性の有機化合物を分離することに適している。浸透気化法は、蒸留法に比べて、エネルギーの消費量や、二酸化炭素の排出量を抑制できる傾向もある。浸透気化法を行う膜分離装置と、発酵物を製造する発酵槽とを組み合わせることによって、発酵物を連続して製造することができる。例えば、特許文献1は、膜分離装置と発酵槽とを組み合わせた膜分離システムを開示している。
特開2010-161987号公報
 本発明者らの検討によると、揮発性の有機化合物を含む溶液を膜分離装置の供給空間に導入し、浸透気化法を行った場合、溶液における有機化合物の含有率が低い位置(典型的には、供給空間の出口に近い位置)で、不要な微生物が増殖する傾向がある。不要な微生物が増殖すると、浸透気化膜でファウリング(バイオファウリング)が発生し、浸透気化膜の分離性能が低下する傾向がある。
 そこで本発明は、膜分離装置の内部における不要な微生物の増殖を抑制することに適した膜分離システムを提供することを目的とする。
 本発明は、
 膜分離装置を備えた膜分離システムであって、
 前記膜分離装置は、浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間と、を有し、
 前記膜分離システムは、
 揮発性の有機化合物を含む溶液を前記供給空間に供給した状態で前記透過空間を減圧することによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転と、
 前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄する洗浄運転と、
を実行する、膜分離システムを提供する。
 さらに本発明は、
 浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間とを有する膜分離装置の洗浄方法であって、
 前記膜分離装置は、揮発性の有機化合物を含む溶液が前記供給空間に供給された状態で前記透過空間が減圧されることによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転を行うことができ、
 前記洗浄方法は、前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄することを含む、膜分離装置の洗浄方法を提供する。
 本発明によれば、膜分離装置の内部における不要な微生物の増殖を抑制することに適した膜分離システムを提供できる。
膜分離システムの一例を示す概略構成図である。 膜分離装置の一例を示す概略断面図である。 膜分離装置が備える浸透気化膜の概略断面図である。 膜分離システムの洗浄運転を説明するための図である。 膜分離システムの洗浄運転を説明するための図である。 膜分離装置の別の一例を模式的に示す展開斜視図である。 膜分離システムの変形例を示す概略構成図である。 膜分離システムの変形例を示す概略構成図である。
 本発明の第1態様にかかる膜分離システムは、
 膜分離装置を備えた膜分離システムであって、
 前記膜分離装置は、浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間と、を有し、
 前記膜分離システムは、
 揮発性の有機化合物を含む溶液を前記供給空間に供給した状態で前記透過空間を減圧することによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転と、
 前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄する洗浄運転と、
を実行する。
 本発明の第2態様において、例えば、第1態様にかかる膜分離システムは、前記洗浄運転において、前記透過空間の圧力を、前記膜分離運転での前記透過空間の圧力よりも高い値に調整する。
 本発明の第3態様において、例えば、第1又は第2態様にかかる膜分離システムは、前記膜分離運転と前記洗浄運転とを交互に繰り返し実行する。
 本発明の第4態様において、例えば、第1~第3態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記膜分離装置は、前記膜分離運転において、前記溶液を前記供給空間に供給するための供給空間入口をさらに有し、
 膜分離システムは、前記洗浄運転において、前記溶液を前記供給空間入口から供給する。
 本発明の第5態様において、例えば、第1~第3態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記膜分離装置は、前記膜分離運転において、前記非透過流体を前記供給空間から排出するための供給空間出口をさらに有し、
 膜分離システムは、前記洗浄運転において、前記溶液を前記供給空間出口から供給する。
 本発明の第6態様において、例えば、第1~第5態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記透過流体における前記有機化合物の含有率は、前記溶液における前記有機化合物の含有率よりも高い。
 本発明の第7態様において、例えば、第1~第6態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記有機化合物は、微生物が生成した発酵物であり、前記溶液が発酵液である。
 本発明の第8態様において、例えば、第1~第7態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記有機化合物がアルコールである。
 本発明の第9態様において、例えば、第1~第8態様のいずれか1つにかかる膜分離システムでは、前記溶液における前記有機化合物の含有率が1wt%以上である。
 本発明の第10態様において、例えば、第1~第9態様のいずれか1つにかかる膜分離システムは、前記膜分離装置に供給されるべき前記溶液を貯蔵するタンクをさらに備える。
 本発明の第11態様において、例えば、第1~第10態様のいずれか1つにかかる膜分離システムは、複数の前記膜分離装置を備え、複数の前記膜分離装置は、互いに直列又は並列に接続されている。
 本発明の第12態様において、例えば、第11態様にかかる膜分離システムは、複数の前記膜分離装置のうち、少なくとも1つの前記膜分離装置で前記膜分離運転を実行しつつ、前記膜分離運転を実行していない他の前記膜分離装置で前記洗浄運転を実行する。
 本発明の第13態様にかかる膜分離装置の洗浄方法は、
 浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間とを有する膜分離装置の洗浄方法であって、
 前記膜分離装置は、揮発性の有機化合物を含む溶液が前記供給空間に供給された状態で前記透過空間が減圧されることによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転を行うことができ、
 前記洗浄方法は、前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄することを含む。
 以下、本発明の詳細を説明するが、以下の説明は、本発明を特定の実施形態に制限する趣旨ではない。
<膜分離システム>
 図1に示すように、本実施形態の膜分離システム100は、膜分離装置10を備える。膜分離装置10は、浸透気化膜と、当該浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間とを有する。膜分離システム100は、膜分離装置10を用いた膜分離運転と、膜分離装置10の洗浄運転とを実行することができる。
 膜分離運転において、膜分離システム100は、揮発性の有機化合物Cを含む溶液Sを膜分離装置10の供給空間に供給した状態で透過空間を減圧し、これにより、溶液Sを透過流体と非透過流体とに分離する。洗浄運転において、膜分離システム100は、膜分離運転が停止した状態で、溶液Sを膜分離装置10の供給空間に供給して、溶液Sで浸透気化膜を洗浄する。膜分離運転及び洗浄運転の詳細については後述する。
 上述のとおり、膜分離装置10は、膜分離運転時に、浸透気化膜を用いて溶液Sについて膜分離を行う装置である。浸透気化膜は、典型的には、溶液Sに含まれる有機化合物Cを優先的に透過させる膜である。そのため、浸透気化膜によって分離された透過流体は、溶液Sよりも有機化合物Cの含有率が高い。一方、非透過流体は、溶液Sよりも有機化合物Cの含有率が低い。溶液Sは、典型的には、有機化合物Cを含む水溶液である。ただし、溶液Sは、水を含まない非水系の溶液であってもよい。
 膜分離システム100は、膜分離装置10とともに、タンク20をさらに備える。タンク20は、膜分離装置10に供給されるべき溶液Sを貯蔵している。なお、後述するとおり、有機化合物Cは、微生物が炭素源を発酵させることによって生成した発酵物であってもよい。すなわち、溶液Sは、発酵物としての有機化合物Cを含む発酵液であってもよい。タンク20は、微生物による炭素源の発酵によって有機化合物Cを生成するための発酵槽であってもよい。
 膜分離システム100は、第1経路60、第2経路61、及び第3経路62をさらに備える。第1経路60は、膜分離運転時に、タンク20から膜分離装置10に溶液Sを供給するための経路(溶液供給経路)であり、タンク20の出口21と、膜分離装置10の供給空間入口13aとに接続されている。第1経路60には、例えば、溶液Sの流量を制御するポンプ40が配置されている。
 第2経路61は、膜分離運転時に、膜分離装置10から非透過流体を排出するための経路(非透過流体排出経路)であり、膜分離装置10の供給空間出口13bに接続されている。第2経路61には、例えば、非透過流体の流量を制御するポンプ41が配置されている。なお、第2経路61には、ポンプ41が配置されていなくてもよい。第2経路61は、タンク20の入口22に接続されており、膜分離運転時に、非透過流体をタンク20に送るように構成されていてもよい。すなわち、膜分離運転時に、非透過流体がタンク20にて溶液Sに混合され、第1経路60及び第2経路61を循環する構成であってもよい。非透過流体をタンク20に送る場合、タンク20内では、溶液S及び非透過流体が混合され、溶液Sにおける有機化合物Cの含有率が低下する。タンク20が発酵槽である場合、溶液Sにおける有機化合物Cの含有率が低下することによって、微生物による発酵が停止することを抑制でき、これにより、発酵物の製造を連続して行うことができる。
 第3経路62は、膜分離運転時に、膜分離装置10から透過流体を排出するための経路(透過流体排出経路)であり、膜分離装置10の透過空間出口14aに接続されている。第3経路62には、例えば、減圧装置42が配置されている。減圧装置42は、膜分離装置10の透過空間内を減圧することができる。減圧装置42は、真空ポンプなどの真空装置であることが好ましい。真空ポンプは、典型的には気体輸送式の真空ポンプであり、往復運動式の真空ポンプや回転式の真空ポンプなどが挙げられる。往復運動式の真空ポンプとしては、ダイヤフラム型や揺動ピストン型の真空ポンプが挙げられる。回転式の真空ポンプとしては、液封ポンプ;油回転ポンプ(ロータリポンプ);メカニカルブースターポンプ;ルーツ型、クロー型、スクリュー型、ターボ型、スクロール型などの各種ドライポンプなどが挙げられる。減圧装置42としてのポンプは、回転数などを変化させるための可変速機構を備えていてもよい。可変速機構の例は、ポンプのモータを駆動するインバータである。可変速機構でポンプの回転数などを制御することによって、膜分離装置10の透過空間の圧力を適切に調整することができる。
 第3経路62には、透過流体を冷却するための熱交換器がさらに配置されていてもよい。熱交換器によれば、気体の透過流体を凝縮させることができる。熱交換器は、例えば、不凍液などの冷却媒体と気体の透過流体との間で熱交換を生じさせる気-液熱交換器である。熱交換器は、膜分離装置10と減圧装置42との間(減圧装置42よりも上流側)に位置していてもよく、減圧装置42と、後述する回収部30との間(減圧装置42よりも下流側)に位置していてもよい。
 膜分離システム100は、回収部30をさらに備える。回収部30は、膜分離装置10から送られた透過流体を回収し、例えば、透過流体を貯蔵することができる。回収部30は、例えば、透過流体を貯蔵するタンクである。回収部30の入口31には、第3経路62が接続されている。
 膜分離システム100は、膜分離システム100の各部材を制御する制御器50をさらに備えていてもよい。制御器50は、例えば、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)である。制御器50には、膜分離システム100を適切に運転するためのプログラムが格納されている。例えば、制御器50は、ポンプ40及び41、減圧装置42などの動作を制御して、膜分離運転と洗浄運転とを切り替えることができる。
 膜分離システム100の経路のそれぞれは、特に言及がない限り、例えば、金属製又は樹脂製の配管で構成されている。
[膜分離装置]
 図2に示すように、膜分離装置10は、浸透気化膜11及びタンク12を備える。タンク12は、第1室13及び第2室14を有する。第1室13は、溶液Sが供給される供給空間として機能する。第2室14は、透過流体80が供給される透過空間として機能する。透過流体80は、溶液Sが浸透気化膜11を透過することによって得られる。なお、図2は、膜分離運転時における膜分離装置10の状態を示している。
 浸透気化膜11は、タンク12の内部に配置されている。タンク12の内部において、浸透気化膜11は、第1室13と第2室14とを隔てている。浸透気化膜11は、タンク12の1対の壁面の一方から他方まで延びている。
 第1室13は、供給空間入口13a及び供給空間出口13bを有する。第2室14は、透過空間出口14aを有する。供給空間入口13aは、膜分離運転において、溶液Sを供給空間(第1室13)に供給するための開口である。透過空間出口14aは、膜分離運転において、透過流体80を透過空間(第2室14)から排出するための開口である。供給空間出口13bは、膜分離運転において、浸透気化膜11を透過しなかった溶液S(非透過流体81)を供給空間(第1室13)から排出するための開口である。供給空間入口13a、供給空間出口13b及び透過空間出口14aのそれぞれは、例えば、タンク12の壁面に形成されている。
 膜分離装置10は、流通式(連続式)の膜分離方法に適している。ただし、膜分離装置10は、バッチ式の膜分離方法に用いられてもよい。
(浸透気化膜)
 上述のとおり、浸透気化膜11は、典型的には、溶液Sに含まれる有機化合物Cを優先的に透過させる膜(分離膜)である。浸透気化膜11は、例えば、浸透気化法によって、有機化合物Cを含む気体の透過流体80を生じさせる。
 図3に示すとおり、浸透気化膜11は、例えば、分離機能層1、及び、分離機能層1を支持する多孔性支持体2を備えている。浸透気化膜11は、分離機能層1を保護する保護層(図示せず)をさらに備えていてもよい。分離機能層1は、例えば、多孔性支持体2と直接接している。浸透気化膜11は、例えば、分離機能層側の主面11aが第1室13に露出しており、多孔性支持体側の主面11bが第2室14に露出している。
(分離機能層)
 分離機能層1は、典型的には、溶液Sに含まれる有機化合物Cを優先的に透過させることができる層である。分離機能層1は、例えば、疎水性材料を含む。本明細書において、「疎水性材料」は、例えば、当該材料で構成された試験片の表面に10μLの水滴(温度25℃)を滴下した場合に、水の静的接触角が90°を上回る材料を意味する。なお、水の静的接触角は、市販の接触角計を用いて測定することができる。
 疎水性材料としては、例えば、シロキサン結合(Si-O-Si結合)を有する化合物、オレフィン系ポリマー、オイル、フッ素系化合物などが挙げられる。分離機能層1は、疎水性材料として、シロキサン結合を有する化合物を含むことが好ましい。シロキサン結合を有する化合物は、典型的には、シリコーン系ポリマーである。シリコーン系ポリマーは、25℃で固体であってもよく、液体であってもよい。シリコーン系ポリマーの具体例としては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などが挙げられる。オレフィン系ポリマーの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。オイルとしては、例えば、流動パラフィンなどの炭化水素系オイルが挙げられる。フッ素系化合物としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などが挙げられる。疎水性材料は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
 分離機能層1は、疎水性材料を主成分として含んでいてもよく、実質的に疎水性材料のみから構成されていてもよい。「主成分」は、分離機能層1に重量比で最も多く含まれる成分を意味する。
 分離機能層1は、疎水性材料を含むマトリクスと、マトリクスに分散したフィラーとを含んでいてもよい。フィラーは、マトリクス内に埋め込まれている。マトリクス内において、全てのフィラーが互いに離間していてもよく、部分的に凝集していてもよい。
 フィラーは、例えば、ゼオライト、シリカ、ベントナイトなどの無機材料を含む。フィラーに含まれるゼオライトは、アルミナに対するシリカの比率が高いハイシリカゼオライトであることが好ましい。ハイシリカゼオライトは、耐加水分解性に優れているため、水を含む溶液Sを分離する用途に適している。ハイシリカゼオライトとしては、東ソー社製のHSZ(登録商標)、ユニオン昭和社製のHiSiv(登録商標)、ユニオン昭和社製のUSKY及び中村超硬社製のZeoal(登録商標)などを用いることができる。
 フィラーは、金属有機構造体(Metal-Organic-Framework:MOF)を含んでいてもよい。金属有機構造体は、多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer:PCP)とも呼ばれている。金属有機構造体は、疎水性であることが好ましい。金属有機構造体は、例えば、金属イオン及び有機配位子を含んでいる。金属イオンとしては、Znイオンなどが挙げられる。有機配位子は、例えば、芳香環を含んでいる。有機配位子に含まれる芳香環としては、イミダゾール環などが挙げられる。有機配位子としては、2-メチルイミダゾールなどが挙げられる。金属有機構造体の具体例としては、ZIF-8などが挙げられる。
 フィラーの形状は、例えば、粒子状である。本明細書において、「粒子状」には、球状、楕円体状、鱗片状及び繊維状が含まれる。フィラーの平均粒径は、特に限定されず、例えば50μm以下であり、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは10μm以下である。フィラーの平均粒径の下限値は、例えば0.01μmである。フィラーの平均粒径は、例えば、次の方法によって特定することができる。まず、分離機能層1の断面を透過電子顕微鏡で観察する。得られた電子顕微鏡像において、特定のフィラーの面積を画像処理によって算出する。算出された面積と同じ面積を有する円の直径をその特定のフィラーの粒径(粒子の直径)とみなす。任意の個数(少なくとも50個)のフィラーの粒径をそれぞれ算出し、算出値の平均値をフィラーの平均粒径とみなす。
 分離機能層1におけるフィラーの含有率は、例えば10wt%以上であり、好ましくは30wt%以上であり、より好ましくは40wt%以上である。分離機能層1におけるフィラーの含有率の上限値は、特に限定されず、例えば70wt%である。分離機能層1におけるマトリクスの含有率は、特に限定されず、例えば30wt%~90wt%である。
 分離機能層1の厚さは、例えば200μm以下であり、好ましくは100μm以下であり、より好ましくは80μm以下である。分離機能層1の厚さは、1.0μm以上であってもよく、10μm以上であってもよく、30μm以上であってもよい。
 分離機能層1は、平均孔径が0.01μm未満の微孔構造を有していてもよいが、表面に孔を有さない緻密層であってもよい。
(多孔性支持体)
 多孔性支持体2としては、例えば、不織布;多孔質ポリテトラフルオロエチレン;芳香族ポリアミド繊維;多孔質金属;焼結金属;多孔質セラミック;多孔質ポリエステル;多孔質ナイロン;活性化炭素繊維;ラテックス;シリコーン;シリコーンゴム;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド及びポリフェニレンオキシドからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む透過性(多孔質)ポリマー;連続気泡又は独立気泡を有する金属発泡体;連続気泡又は独立気泡を有するポリマー発泡体;シリカ;多孔質ガラス;メッシュスクリーンなどが挙げられる。多孔性支持体2は、これらのうちの2種以上を組み合わせたものであってもよい。
 多孔性支持体2は、例えば0.01~0.4μmの平均孔径を有する。多孔性支持体2の厚さは、特に限定されず、例えば10μm以上であり、好ましくは50μm以上であり、より好ましくは100μm以上である。多孔性支持体2の厚さは、例えば300μm以下であり、好ましくは200μm以下である。
(保護層)
 保護層は、例えば、分離機能層1の表面を被覆している。保護層の材料としては、特に限定されず、例えばシリコーン樹脂が挙げられる。保護層の材料は、分離機能層1のマトリクスの材料と同じであってもよい。保護層の厚さは、特に限定されず、例えば0.5μm以上であり、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは5μm以上であり、さらに好ましくは10μm以上である。保護層の厚さは、例えば100μm以下であり、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは30μm以下ある。
(浸透気化膜の作製方法)
 浸透気化膜11は、例えば、多孔性支持体2の上に分離機能層1を形成することによって作製することができる。詳細には、まず、分離機能層1の材料を含む塗布液を調製する。塗布液は、フィラーとともにフィラーを塗布液中に分散させるための分散剤を含んでいてもよい。塗布液がシロキサン結合を有する化合物を含む場合、塗布液は、当該化合物を硬化させるための触媒をさらに含んでいてもよい。次に、塗布液を多孔性支持体2の上に塗布することによって塗布膜を得る。塗布膜を乾燥させることによって、分離機能層1が形成される。
[膜分離システムの運転]
(膜分離運転)
 膜分離システム100の膜分離運転は、例えば、次のように実施される。まず、図2に示すように、供給空間入口13aを通じて、溶液Sを膜分離装置10の第1室13に供給する。これにより、浸透気化膜11の一方の面(例えば、主面11a)に溶液Sを接触させることができる。
 溶液Sに含まれる有機化合物Cは、揮発性を有する限り、特に限定されない。本明細書において、「揮発性を有する有機化合物」とは、大気圧下(101.325kPa)での沸点が20℃~260℃、好ましくは50℃~260℃である有機化合物を意味する。なお、有機化合物Cは、例えば、水溶液中での濃度が高い場合に、水を主成分として含む水相と、当該水相よりも有機化合物Cの含有率が高い有機相とを生じさせるものである。
 有機化合物Cの炭素数は、特に限定されず、例えば10以下であり、8以下、6以下、さらには4以下であってもよい。有機化合物Cの炭素数の下限値は、1であってもよく、2であってもよい。有機化合物Cは、例えば、ヒドロキシル基、カルボニル基、エーテル基、エステル基などの酸素原子を含む官能基を有している。有機化合物Cにおいて、酸素原子を含む官能基の数は、典型的には1つである。
 有機化合物Cとしては、例えば、アルコール、ケトン、エステルなどが挙げられ、アルコールであることが好ましい。有機化合物Cがアルコールである場合、有機化合物Cは、水と相溶しやすく、系内の環境に偏りが生じにくい。アルコールは、アルキル基及びヒドロキシル基のみから構成されたアルキルアルコールであってもよく、アリール基及びヒドロキシル基を含むアリールアルコールであってもよい。アルキルアルコールは、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。アルキルアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノールなどが挙げられ、好ましくはn-ブタノールである。n-ブタノールは、水溶液中での含有率が8wt%程度以上である場合に、水溶液から2つの相(水相及び有機相)を生じさせる化合物である。そのため、有機化合物Cがn-ブタノールである場合、例えば、水を含む透過流体における有機化合物Cの含有率を8wt%程度以上に調整することによって、液化後の透過流体において、水相及び有機相を生じさせることができる。この場合、水相及び有機相を分離することによって、透過流体を容易に精製することができる。アリールアルコールとしては、例えば、フェノールなどが挙げられる。
 ケトンは、アルキル基及びカルボニル基のみから構成されたジアルキルケトンであってもよい。ジアルキルケトンとしては、メチルエチルケトン(MEK)、アセトンなどが挙げられる。
 エステルは、アルキル基及びエステル基のみから構成された脂肪酸アルキルエステルであってもよい。脂肪酸アルキルエステルとしては、酢酸エチルなどが挙げられる。
 なお、有機化合物Cは、上述したものに限定されない。有機化合物Cは、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素であってもよい。
 有機化合物Cは、不要な微生物(例えば、ウイルス、バクテリア、カビなどの微生物)に対する毒性を有していることが好ましい。本明細書において、不要な微生物とは、後述する発酵物を生成する微生物とは異なるものであり、浸透気化膜11でのファウリングの原因になりうるものを意味する。
 溶液Sは、1種類の有機化合物Cを含んでいてもよく、2種類以上の有機化合物Cを含んでいてもよい。溶液Sにおける有機化合物Cの含有率は、例えば0.5wt%以上であり、1wt%以上、2wt%以上、さらには5wt%以上であってもよい。有機化合物Cの含有率の上限値は、特に限定されず、例えば50wt%である。
 有機化合物Cは、微生物が炭素源を発酵させることによって生成した発酵物であってもよく、微生物が生成したアルコール(バイオアルコール)であってもよい。すなわち、溶液Sは、発酵物としての有機化合物Cを含む発酵液であってもよい。ただし、溶液Sは、発酵液に限定されず、化学プラントなどから排出された廃液や廃水であってもよい。
 上述のとおり、溶液Sは、典型的には、有機化合物Cを含む水溶液である。溶液Sは、水及び有機化合物C以外に、発酵物を生成する微生物、炭素源、窒素源、無機イオンなどの他の成分をさらに含んでいてもよい。発酵物を生成する微生物は、典型的には菌である。炭素源としては、デンプンなどの多糖類や、グルコースなどの単糖類が挙げられる。
 膜分離装置10への溶液Sの供給量は、特に限定されず、膜分離装置10の処理能力に応じて定められる。第1室13に供給される溶液Sは、予め加熱されてもよい。一例として、第1室13に供給される溶液Sの温度は、15℃~75℃である。
 次に、浸透気化膜11の一方の面に溶液Sを接触させた状態で、浸透気化膜11の他方の面(例えば、主面11b)に隣接する空間を減圧する。詳細には、透過空間出口14aを通じて、第2室14内を減圧する。第2室14内の減圧は、例えば、減圧装置42によって行うことができる。第2室14の圧力は、例えば50kPa以下であり、20kPa以下、10kPa以下、5kPa以下、3kPa以下、さらには2kPa以下であってもよい。なお、本明細書において、特に言及のない限り、「圧力」は、絶対圧を意味する。
 第2室14内を減圧することによって、浸透気化膜11の他方の面側において、有機化合物Cの含有率が高い透過流体80を得ることができる。言い換えると、透過流体80が第2室14に供給される。第2室14内において、透過流体80は、典型的には気体である。透過流体80は、透過空間出口14aを通じて、膜分離装置10の外部に排出される。
 一方、溶液Sにおける有機化合物Cの含有率は、第1室13の供給空間入口13aから供給空間出口13bに向かって徐々に低下する。第1室13で処理された溶液S(非透過流体81)は、供給空間出口13bを通じて、膜分離装置10の外部に排出される。非透過流体81は、典型的には液体である。
 膜分離装置10の浸透気化膜11は、溶液Sに含まれる有機化合物Cを優先的に透過させることができる。そのため、膜分離装置10の運転によって得られた透過流体80は、膜分離装置10に供給される溶液Sに比べて、有機化合物Cの含有率が高い。溶液Sにおける有機化合物Cの含有率(wt%)に対する、透過流体80における有機化合物Cの含有率(wt%)の比は、特に限定されない。供給空間出口13bから排出された非透過流体81における有機化合物Cの含有率は、例えば0.5wt%未満であり、0.4wt%以下であってもよい。
(洗浄運転)
 膜分離システム100の洗浄運転は、例えば、次のように実施される。まず、膜分離運転を実行している膜分離装置10について、透過空間(第2室14)の圧力を上昇させ、膜分離運転を停止する。このとき、第2室14内の圧力は、透過流体80が第2室14に実質的に供給されない値に調整される。第2室14内の圧力は、周囲環境における大気圧まで上昇させてもよい。このように、膜分離システム100は、洗浄運転において、透過空間の圧力を、膜分離運転での透過空間の圧力よりも高い値に調整する。
 次に、膜分離運転が停止した状態で、溶液Sを供給空間(第1室13)に供給する。これにより、浸透気化膜11の一方の面(例えば、主面11a)に溶液Sが接触し、溶液Sで浸透気化膜11を洗浄することができる。
 詳細には、膜分離システム100が膜分離運転を実行していると、溶液Sにおける有機化合物Cの含有率が低い位置(典型的には、供給空間出口13bに近い位置)で、不要な微生物が増殖する傾向がある。この傾向は、溶液Sの温度が30℃~40℃程度である場合に特に顕著である。洗浄運転では、上記の位置に、有機化合物Cの含有率が比較的高い溶液Sを送ることができる。これにより、不要な微生物の増殖を抑制することができる。特に、有機化合物Cが不要な微生物に対する毒性を有する場合、洗浄運転によって、不要な微生物を減少させ、場合によっては当該微生物を死滅させることができる。本実施形態の膜分離システム100では、洗浄運転時に、膜分離運転での分離対象物である溶液Sを用いるため、溶液Sとは異なる洗浄液を別途利用する必要がない。
 本発明は、その別の側面から、
 浸透気化膜11と、浸透気化膜11によって隔てられた供給空間及び透過空間とを有する膜分離装置10の洗浄方法であって、
 膜分離装置10は、揮発性の有機化合物Cを含む溶液Sが供給空間に供給された状態で透過空間が減圧されることによって、溶液Sを透過流体80と非透過流体81とに分離する膜分離運転を行うことができ、
 当該洗浄方法は、膜分離運転が停止した状態で、溶液Sを供給空間に供給して、溶液Sで浸透気化膜11を洗浄することを含む、膜分離装置10の洗浄方法を提供する。
 本発明の好ましい一形態では、洗浄運転において、溶液Sは、供給空間入口13aから供給される(図4A)。詳細には、溶液Sは、第1経路60を通じて、タンク20から膜分離装置10の供給空間入口13aに送られる。この溶液Sは、供給空間入口13aから供給空間出口13bに移動し、供給空間出口13bを通じて、膜分離装置10の外部に排出される。膜分離装置10の外部に排出された溶液Sは、例えば、第2経路61を通じてタンク20に戻される。ただし、洗浄後の溶液Sは、第2経路61から分岐した排出経路(図示せず)を通じて、膜分離システム100の外部に排出されてもよい。この洗浄運転の形態では、例えば、ポンプ40を稼働させた状態で、第2室14内の圧力を上昇させることによって、膜分離運転を洗浄運転に容易に切り替えることができる。
 本発明の別の好ましい一形態では、洗浄運転において、溶液Sは、供給空間出口13bから供給される(図4B)。詳細には、溶液Sは、第2経路61を通じて、タンク20から膜分離装置10の供給空間出口13bに送られる。この溶液Sは、供給空間出口13bから供給空間入口13aに移動し、供給空間入口13aを通じて、膜分離装置10の外部に排出される。膜分離装置10の外部に排出された溶液Sは、例えば、第1経路60を通じてタンク20に戻される。ただし、洗浄後の溶液Sは、第1経路60から分岐した排出経路(図示せず)を通じて、膜分離システム100の外部に排出されてもよい。この洗浄運転の形態では、膜分離運転での溶液Sの移動方向とは反対方向に溶液Sが移動する。この形態によれば、膜分離運転で不要な微生物が増殖しやすい位置(典型的には、供給空間出口13bに近い位置)に、有機化合物Cの含有率が比較的高い溶液Sを迅速に送ることができる。これにより、不要な微生物の増殖をより効果的に抑制できる。
 膜分離システム100において、洗浄運転を行う時間や、洗浄運転での溶液Sの供給量は、浸透気化膜11の膜面積や、膜分離装置10の容量などに応じて定められる。一例として、洗浄運転を行う時間は、0.5時間~1時間である。洗浄運転での溶液Sの供給量は、膜分離運転での溶液Sの供給量と同じであってもよく、異なっていてもよい。
 膜分離システム100は、膜分離運転と洗浄運転とを交互に繰り返し実行することが好ましい。膜分離システム100において、膜分離運転と洗浄運転との切り替えは、定期的又は任意のタイミングで実行することができる。洗浄運転は、例えば、膜分離運転時などに、不要な微生物が十分に増殖する前に実行することが好ましい。
[膜分離装置の変形例]
 膜分離装置10は、スパイラル型の膜エレメント、中空糸膜エレメント、複数の浸透気化膜が積層されたディスクチューブ型の膜エレメント、プレートアンドフレーム型の膜エレメントなどであってもよい。図5は、スパイラル型の膜エレメントを示している。図5の膜分離装置15は、中心管16及び積層体17を備えている。積層体17が浸透気化膜11を含んでいる。
 中心管16は、円筒形状を有している。中心管16の表面には、中心管16の内部に透過流体80を流入させるための複数の孔又はスリットが形成されている。中心管16の材料としては、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE樹脂)、ポリサルフォン樹脂(PSF樹脂)などの樹脂;ステンレス鋼、チタンなどの金属が挙げられる。中心管16の内径は、例えば20~100mmの範囲にある。
 積層体17は、浸透気化膜11の他に、供給側流路材18及び透過側流路材19をさらに含む。積層体17は、中心管16の周囲に巻回されている。膜分離装置15は、外装材(図示せず)をさらに備えていてもよい。
 供給側流路材18及び透過側流路材19としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)又はエチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)からなる樹脂製のネット、織物又は編物を用いることができる。
 膜分離装置15では、例えば、次の方法で膜分離運転を実施できる。まず、巻回された積層体17の一端に溶液Sを供給する。中心管16の内部の空間を減圧する。これにより、積層体17の浸透気化膜11を透過した透過流体80が中心管16の内部に移動する。透過流体80は、中心管16を通じて外部に排出される。膜分離装置15で処理された溶液S(非透過流体81)は、巻回された積層体17の他端から外部に排出される。
<膜分離システムの変形例>
 膜分離システム100は、複数の膜分離装置10を備えていてもよく、複数の膜分離装置10が互いに直列又は並列に接続されていてもよい。本明細書において、「複数の膜分離装置10が互いに直列に接続されている」とは、前段の膜分離装置10の供給空間から排出された溶液S(膜分離運転時は非透過流体)が後段の膜分離装置10の供給空間に供給されるように、複数の膜分離装置10が互いに接続されている構成を意味する。「複数の膜分離装置10が互いに並列に接続されている」とは、タンク20から送られた溶液Sが複数の膜分離装置10のそれぞれの供給空間に供給されるように、複数の膜分離装置10が互いに接続されている構成を意味する。膜分離システム100における膜分離装置10の数は、特に限定されず、例えば2~5である。
 膜分離システム100が複数の膜分離装置10を備える場合、膜分離システム100は、複数の膜分離装置10のうち、少なくとも1つの膜分離装置10で膜分離運転を実行しつつ、膜分離運転を実行していない他の膜分離装置10で洗浄運転を実行してもよい。この運転の詳細については、図6A及び6Bを参照して後述する。
 図6Aは、互いに直列に接続されている2つの膜分離装置10A及び10Bを備えた膜分離システム110の概略構成図である。膜分離システム110は、2つの膜分離装置10A及び10Bを備えていることなどを除き、膜分離システム100と同じ構成を有する。したがって、上述の膜分離システム100と変形例の膜分離システム110とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略することがある。すなわち、各実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、相互に適用されうる。さらに、技術的に矛盾しない限り、各実施形態は、相互に組み合わされてもよい。
 上述のとおり、膜分離システム110において、膜分離装置10A及び10Bは、互いに直列に接続されている。詳細には、膜分離システム110は、膜分離装置10A及び10Bを互いに接続する接続経路63をさらに備える。接続経路63は、膜分離装置10Aの供給空間出口13bと、膜分離装置10Bの供給空間入口13cとに接続されている。なお、膜分離装置10Aの供給空間入口13aには、第1経路60が接続されており、膜分離装置10Bの供給空間出口13dには、第2経路61が接続されている。
 第3経路62は、第1部分62a及び第2部分62bを有する。第3経路62の第1部分62aが膜分離装置10Aの透過空間出口14aに接続されており、第2部分62bが膜分離装置10Bの透過空間出口14bに接続されている。第2部分62bは、合流位置70において、第1部分62aに合流している。
 第3経路62には、例えば、2つの減圧装置42A及び42Bが配置されている。減圧装置42Aは、膜分離装置10Aと合流位置70との間に位置し、膜分離装置10Aの透過空間内を減圧することができる。減圧装置42Bは、膜分離装置10Bと合流位置70との間に位置し、膜分離装置10Bの透過空間内を減圧することができる。ただし、第3経路62には、1つの減圧装置が配置されており、当該減圧装置が合流位置70と回収部30との間に位置していてもよい。すなわち、1つの減圧装置が膜分離装置10A及び10Bに共用されていてもよい。
 なお、膜分離システム110において、膜分離装置10Aの浸透気化膜11Aは、膜面積を除き、膜分離装置10Bの浸透気化膜11Bと同じであってもよく、異なっていてもよい。浸透気化膜11Aの膜面積と浸透気化膜11Bの膜面積との合計値(m2)に対する、浸透気化膜11Aの膜面積(m2)の比率は、特に限定されない。
 膜分離システム110は、膜分離装置10A及び10Bについて、互いに独立して、膜分離運転及び洗浄運転を実行することができる。一例として、膜分離システム110は、次の方法によって運転することができる。まず、ポンプ40を稼働させて、タンク20から膜分離装置10Aに溶液Sを供給し、さらに、膜分離装置10Aから膜分離装置10Bに溶液Sを供給する。これにより、膜分離装置10Aの浸透気化膜11A及び膜分離装置10Bの浸透気化膜11Bのそれぞれに溶液Sを接触させることができる。
 次に、透過空間出口14aを通じて、膜分離装置10Aの透過空間を減圧し、透過空間出口14bを通じて、膜分離装置10Bの透過空間を減圧する。これにより、膜分離装置10A及び10Bの両方で膜分離運転を実行し、膜分離装置10A及び10Bのそれぞれから透過流体を得ることができる。なお、膜分離装置10Aで処理された溶液S(非透過流体)は、接続経路63を通じて膜分離装置10Bに送られ、膜分離装置10Bでさらに処理される。
 次に、ポンプ40を稼働させた状態で、膜分離装置10A及び10Bのうちのいずれか一方について、透過空間の圧力を上昇させ、膜分離運転を停止する。これにより、膜分離運転を停止した膜分離装置では、溶液Sが供給空間に供給され、洗浄運転が実行される。膜分離装置10A及び10Bのうちの他方の膜分離装置では、引き続き、膜分離運転が実行される。洗浄運転が実行されている膜分離装置については、透過空間を減圧することによって、洗浄運転を膜分離運転に容易に切り替えることができる。
 上記の方法によれば、膜分離装置10A及び10Bのうちの一方の膜分離装置で膜分離運転を実行しつつ、膜分離運転を実行していない他方の膜分離装置で洗浄運転を実行することができる。これにより、膜分離システム110において、一定量以上の透過流体を常時得ることができる。膜分離システム110では、洗浄運転を実行するために、全ての膜分離装置で膜分離運転を停止させる必要がない。
 なお、膜分離システム110の運転方法は、上記の方法に限定されない。例えば、膜分離装置10A及び10Bの両方について、洗浄運転を同時に実行してもよい。洗浄運転を実行しているときには、上述した溶液Sの移動方向とは反対方向に溶液Sを移動させてもよい。特に、膜分離装置10Aで膜分離運転を実行し、膜分離装置10Bで洗浄運転を実行する場合には、ポンプ41を稼働させて、タンク20から膜分離装置10Bに溶液Sを移動させることによって、膜分離装置10Bでの不要な微生物の増殖を効果的に抑制することができる。
 図6Bは、互いに並列に接続されている2つの膜分離装置10A及び10Bを備えた膜分離システム120の概略構成図である。膜分離システム120は、2つの膜分離装置10A及び10Bを備えていることなどを除き、膜分離システム100と同じ構成を有する。
 上述のとおり、膜分離システム120において、膜分離装置10A及び10Bは、互いに並列に接続されている。詳細には、第1経路60は、第1部分60a及び第2部分60bを有する。第1経路60の第1部分60aが膜分離装置10Aの供給空間入口13aに接続されており、第2部分60bが膜分離装置10Bの供給空間入口13cに接続されている。第2部分60bは、分岐位置71において、第1部分60aから分岐している。分岐位置71は、例えば、ポンプ40と膜分離装置10Aとの間に位置する。
 さらに、第2経路61は、第1部分61a及び第2部分61bを有する。第2経路61の第1部分61aが膜分離装置10Aの供給空間出口13bに接続されており、第2部分61bが膜分離装置10Bの供給空間出口13dに接続されている。第2部分61bは、合流位置72において、第1部分61aに合流している。合流位置72は、例えば、ポンプ41と膜分離装置10Aとの間に位置する。
 上述の膜分離システム110と同様に、第3経路62は、第1部分62a及び第2部分62bを有する。第3経路62の第1部分62aが膜分離装置10Aの透過空間出口14aに接続されており、第2部分62bが膜分離装置10Bの透過空間出口14bに接続されている。第2部分62bは、合流位置70において、第1部分62aに合流している。
 第3経路62には、例えば、2つの減圧装置42A及び42Bが配置されている。減圧装置42Aは、膜分離装置10Aと合流位置70との間に位置し、膜分離装置10Aの透過空間内を減圧することができる。減圧装置42Bは、膜分離装置10Bと合流位置70との間に位置し、膜分離装置10Bの透過空間内を減圧することができる。ただし、第3経路62には、1つの減圧装置が配置されており、当該減圧装置が合流位置70と回収部30との間に位置していてもよい。すなわち、1つの減圧装置が膜分離装置10A及び10Bに共用されていてもよい。
 なお、膜分離システム120において、膜分離装置10Aの浸透気化膜11Aは、膜分離装置10Bの浸透気化膜11Bと同じであってもよく、異なっていてもよい。浸透気化膜11Aの膜面積と浸透気化膜11Bの膜面積との合計値(m2)に対する、浸透気化膜11Aの膜面積(m2)の比率は、特に限定されない。
 膜分離システム120は、膜分離システム110と同様に、膜分離装置10A及び10Bについて、互いに独立して、膜分離運転及び洗浄運転を実行することができる。一例として、膜分離システム120は、次の方法によって運転することができる。まず、ポンプ40を稼働させて、タンク20から膜分離装置10A及び10Bのそれぞれに溶液Sを供給する。これにより、膜分離装置10Aの浸透気化膜11A及び膜分離装置10Bの浸透気化膜11Bのそれぞれに溶液Sを接触させることができる。
 次に、透過空間出口14aを通じて、膜分離装置10Aの透過空間を減圧し、透過空間出口14bを通じて、膜分離装置10Bの透過空間を減圧する。これにより、膜分離装置10A及び10Bの両方で膜分離運転を実行し、膜分離装置10A及び10Bのそれぞれから透過流体を得ることができる。
 次に、ポンプ40を稼働させた状態で、膜分離装置10A及び10Bのうちのいずれか一方について、透過空間の圧力を上昇させ、膜分離運転を停止する。これにより、膜分離運転を停止した膜分離装置では、溶液Sが供給空間に供給され、洗浄運転が実行される。膜分離装置10A及び10Bのうちの他方の膜分離装置では、引き続き、膜分離運転が実行される。洗浄運転が実行されている膜分離装置については、透過空間を減圧することによって、洗浄運転を膜分離運転に容易に切り替えることができる。
 上記の方法によれば、膜分離装置10A及び10Bのうちの一方の膜分離装置で膜分離運転を実行しつつ、膜分離運転を実行していない他方の膜分離装置で洗浄運転を実行することができる。これにより、膜分離システム120において、一定量以上の透過流体を常時得ることができる。膜分離システム120では、洗浄運転を実行するために、全ての膜分離装置で膜分離運転を停止させる必要がない。
 なお、膜分離システム120の運転方法は、上記の方法に限定されない。例えば、膜分離装置10A及び10Bの両方について、洗浄運転を同時に実行してもよい。洗浄運転を実行しているときには、上述した溶液Sの移動方向とは反対方向に溶液Sを移動させてもよい。
 上記の図6A及び6Bでは、2つの膜分離装置10A及び10Bを備えた膜分離システム110及び120について説明している。ただし、膜分離システムが備える膜分離装置10の数は3以上であってもよい。一例として、N1個(N1は3以上の奇数)の膜分離装置10を備える膜分離システムでは、(N1-1)/2個の膜分離装置10の群と、残りの(N1-1)/2+1個の膜分離装置10の群とに分けて、洗浄運転が交互に実施されてもよい。さらに、N2個(N2は4以上の偶数)の膜分離装置10を備える膜分離システムでは、N2/2個の膜分離装置10の群と、残りのN2/2個の膜分離装置10の群とに分けて、洗浄運転が交互に実施されてもよい。
 本実施形態の膜分離システムは、膜分離装置の内部における不要な微生物の増殖を抑制することに適している。
 

Claims (13)

  1.  膜分離装置を備えた膜分離システムであって、
     前記膜分離装置は、浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間と、を有し、
     前記膜分離システムは、
     揮発性の有機化合物を含む溶液を前記供給空間に供給した状態で前記透過空間を減圧することによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転と、
     前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄する洗浄運転と、
    を実行する、膜分離システム。
  2.  前記洗浄運転において、前記透過空間の圧力を、前記膜分離運転での前記透過空間の圧力よりも高い値に調整する、請求項1に記載の膜分離システム。
  3.  前記膜分離運転と前記洗浄運転とを交互に繰り返し実行する、請求項1に記載の膜分離システム。
  4.  前記膜分離装置は、前記膜分離運転において、前記溶液を前記供給空間に供給するための供給空間入口をさらに有し、
     前記洗浄運転において、前記溶液を前記供給空間入口から供給する、請求項1に記載の膜分離システム。
  5.  前記膜分離装置は、前記膜分離運転において、前記非透過流体を前記供給空間から排出するための供給空間出口をさらに有し、
     前記洗浄運転において、前記溶液を前記供給空間出口から供給する、請求項1に記載の膜分離システム。
  6.  前記透過流体における前記有機化合物の含有率は、前記溶液における前記有機化合物の含有率よりも高い、請求項1に記載の膜分離システム。
  7.  前記有機化合物は、微生物が生成した発酵物であり、
     前記溶液が発酵液である、請求項1に記載の膜分離システム。
  8.  前記有機化合物がアルコールである、請求項1に記載の膜分離システム。
  9.  前記溶液における前記有機化合物の含有率が1wt%以上である、請求項1に記載の膜分離システム。
  10.  前記膜分離装置に供給されるべき前記溶液を貯蔵するタンクをさらに備えた、請求項1に記載の膜分離システム。
  11.  複数の前記膜分離装置を備え、
     複数の前記膜分離装置は、互いに直列又は並列に接続されている、請求項1に記載の膜分離システム。
  12.  前記膜分離システムは、複数の前記膜分離装置のうち、少なくとも1つの前記膜分離装置で前記膜分離運転を実行しつつ、前記膜分離運転を実行していない他の前記膜分離装置で前記洗浄運転を実行する、請求項11に記載の膜分離システム。
  13.  浸透気化膜と、前記浸透気化膜によって隔てられた供給空間及び透過空間とを有する膜分離装置の洗浄方法であって、
     前記膜分離装置は、揮発性の有機化合物を含む溶液が前記供給空間に供給された状態で前記透過空間が減圧されることによって、前記溶液を透過流体と非透過流体とに分離する膜分離運転を行うことができ、
     前記洗浄方法は、前記膜分離運転が停止した状態で、前記溶液を前記供給空間に供給して、前記溶液で前記浸透気化膜を洗浄することを含む、膜分離装置の洗浄方法。
     
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