WO2023135944A1 - マルチコア光ファイバの製造方法及びマルチコア光ファイバ - Google Patents

マルチコア光ファイバの製造方法及びマルチコア光ファイバ Download PDF

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Abstract

MCFの製造方法は、共通クラッドと、共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する複数のコアと、共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する屈折率変化部と、を備えるMCFの製造方法である。MCFの製造方法は、第1ガラスロッドに軸方向に貫通する複数の第1孔、及び、第1孔と異なる直径を有する第2孔を設けることにより、共通クラッド管を形成する工程と、複数の第1孔の内面、及び、第2孔の内面を気相処理する工程と、気相処理された複数の第1孔の各々に複数のコアロッドのうちの1つをそれぞれ挿入すると共に、第2孔に屈折率変化部ロッドを挿入し、加熱一体化することにより第2ガラスロッドを形成する工程と、を含む。共通クラッド管は、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の4倍以下となるように形成される。

Description

マルチコア光ファイバの製造方法及びマルチコア光ファイバ
 本開示は、マルチコア光ファイバの製造方法及びマルチコア光ファイバに関する。本出願は、2022年1月11日出願の日本出願第2022-002526号に基づく優先権を主張し、日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
 マルチコア光ファイバ(以下、MCF)では、1本のファイバに複数のコアが配置されるので、コア密度を向上できる。これにより、光ファイバケーブルの外径を一定に保ったままコア数を増加させることができる。また、光ファイバケーブルに内蔵するコア数を一定に保ったままケーブル外径を細くすることもできる。更に、従来の光ファイバを並べてファイバアレイにするよりもコア間距離を小さくすることができるので、高密度な光配線としての活用も期待される。
 MCFでは、コア以外に共通クラッドの屈折率と異なる屈折率を有する屈折率変化部が設けられる場合がある。特許文献1には、視認用マーカが設けられたMCFが記載されている。特許文献2には、コア領域からの漏れ光を低減する漏洩低減部が設けられたMCFが記載されている。このようなMCFを製造するには、複数の孔が設けられた共通クラッド管を作製し、共通クラッド管の孔内面に対して気相処理(不純物の除去および平滑化)を行う。続いて、コア及び屈折率変化部となるガラスロッドを複数の孔に挿入し、共通クラッド管とガラスロッドとを加熱一体化した後、紡糸する。
特開2011-170099号公報 国際公開第2010/082656号公報
 本開示の一態様に係るMCFの製造方法は、共通クラッドと、共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する複数のコアと、共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する屈折率変化部と、を備えるMCFの製造方法である。MCFの製造方法は、第1ガラスロッドに軸方向に貫通する複数の第1孔、及び、第1孔と異なる直径を有する第2孔を設けることにより、共通クラッド管を形成する工程と、複数の第1孔の内面、及び、第2孔の内面を気相処理する工程と、気相処理された複数の第1孔の各々に複数のコアロッドのうちの1つをそれぞれ挿入すると共に、第2孔に屈折率変化部ロッドを挿入し、加熱一体化することにより第2ガラスロッドを形成する工程と、を含む。共通クラッド管は、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の4倍以下となるように形成される。
 本開示の一態様に係るMCFは、複数のコアと、複数のコアを取り囲む複数の個別クラッドと、屈折率変化部と、複数の個別クラッドと屈折率変化部とを取り囲む共通クラッドと、を備える。複数のコアは、共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する。屈折率変化部は、共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する。複数の個別クラッドの直径は、屈折率変化部の直径の1倍より大きく4倍以下である。
図1は、第1実施形態に係るMCFの断面図である。 図2は、図1の矢印xに沿っての屈折率分布の例を示すグラフである。 図3は、図1の矢印xに沿っての屈折率分布の例を示すグラフである。 図4は、図1の矢印xに沿っての屈折率分布の例を示すグラフである。 図5は、図1の矢印xに沿っての屈折率分布の例を示すグラフである。 図6は、第1実施形態に係るMCFの製造方法を示すフローチャートである。 図7は、共通クラッド管の断面図である。 図8は、気相処理について説明するための概念的な断面図である。 図9は、第2ガラスロッドの断面図である。 図10は、比較例に係るMCFの屈折率分布の例を示すグラフである。 図11は、比較例に係るMCFの屈折率分布の例を示すグラフである。 図12は、第2実施形態に係るMCFの断面図である。 図13は、共通クラッド管の断面図である。 図14は、第2ガラスロッドの断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
 一般にコアの直径は、屈折率変化部の直径よりも大きく設計される。共通クラッド管の気相処理では、孔の大きさによって気相処理用ガスの流れ易さが異なる。屈折率変化部に対応する孔では、直径が小さいために気相処理用ガスが流れ難く、気相処理が進行し難い。よって、界面気泡や異物残留が生じ、クラッド径の変動を引き起こすおそれがある。この問題を解決するために全体のガス流量を増やすと、コアに対応する孔では、気相処理が進行し過ぎ、コアロッドと孔との間のクリアランスが大きくなる。その結果、コアの位置ずれが生じるおそれがある。
 本開示は、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能なMCFの製造方法及びMCFを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
 本開示によれば、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能なMCFの製造方法及びMCFを提供することができる。
[本開示の実施形態の説明]
 最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示の一態様に係るMCFの製造方法は、共通クラッドと、共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する複数のコアと、共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する屈折率変化部と、を備えるMCFの製造方法である。MCFの製造方法は、第1ガラスロッドに軸方向に貫通する複数の第1孔、及び、第1孔と異なる直径を有する第2孔を設けることにより、共通クラッド管を形成する工程と、複数の第1孔の内面、及び、第2孔の内面を気相処理する工程と、気相処理された複数の第1孔の各々に複数のコアロッドのうちの1つをそれぞれ挿入すると共に、第2孔に屈折率変化部ロッドを挿入し、加熱一体化することにより第2ガラスロッドを形成する工程と、を含む。共通クラッド管は、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の4倍以下となるように形成される。
 上記MCFの製造方法では、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の4倍の場合、直径が大きい第1孔の内面を気相処理により0.2mm削る際、第2孔の内面は3μm削られると試算できる。よって、界面気泡や異物残留を抑制可能な程度に第2孔の気相処理を進行させ、クラッド径の変動を抑制することができる。また、コアロッドと第1孔との間のクリアランスが大きくなることを抑制可能な程度に第1孔の気相処理の進行を抑制し、コアの位置ずれを抑制することができる。更に、第1孔の直径を小さくすることで孔同士が干渉しにくくなり、コア配置の自由度を増すことができる。なお、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の1倍より大きくてもよく、1.1倍以上であってもよい。
 共通クラッド管は、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の3.2倍以下となるように形成されてもよい。この場合、第1孔の内面を気相処理により0.2mm削る際、第2孔の内面は6μm削られると試算できる。したがって、第2孔の内面の表面粗さによっては、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能である。
 共通クラッド管は、複数の第1孔の直径が第2孔の直径の2.1倍以下となるように形成されてもよい。この場合、第1孔の内面を気相処理により0.2mm削る際、第2孔の内面は20μm削られると試算できる。したがって、第2孔の内面の表面粗さによっては、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能である。
 共通クラッド管は、第2孔の内面の表面粗さが、複数の第1孔の内面の表面粗さよりも小さくなるように形成されてもよい。この場合、第2孔において気相処理の効果が薄かったとしても、気相処理後の第2孔の内面の表面粗さを第1孔の内面の表面粗さに近づけることができる。
 屈折率変化部ロッドの比屈折率の最大値と共通クラッド管の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きく、屈折率変化部ロッドの外周面における比屈折率と共通クラッド管の比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下であってもよい。この場合、屈折率変化部の視認性又はクロストーク(以下、XT)低減効果を確保すると共に、屈折率変化部の外周面と共通クラッドとの粘性差を低減し、界面気泡の発生を抑制することができる。なお、本明細書において、「比屈折率」とは、純シリカガラスの屈折率で規格化した対象物の屈折率を示す。
 屈折率変化部ロッドには、ドーパントが添加されており、屈折率変化部ロッドの外側領域におけるドーパントの濃度は、屈折率変化部ロッドの内側領域におけるドーパントの濃度よりも低くてもよい。この場合、屈折率変化部ロッドと共通クラッド管との間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できる。
 屈折率変化部ロッドの内側領域には、第1ドーパントが添加されており、屈折率変化部ロッドの外側領域には、第1ドーパントとは異なる第2ドーパントが添加されていてもよい。この場合、屈折率変化部ロッドと共通クラッド管との間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できる。
 屈折率変化部は、複数のコアの配置の対称性に対して非対称となる位置に配置されているマーカであってもよい。この場合、MCFの各コアを識別することができる。
 屈折率変化部は、隣り合うコア間に配置されるXT低減部であってもよい。この場合、MCFの伝送損失が抑制される。
 上記MCFの製造方法は、第2ガラスロッドを線引きする工程を更に含み、線引きする工程は、第2ガラスロッドを形成する工程と同時に行われてもよい。この場合、共通クラッド管、コアロッド、及び屈折率変化部ロッドを加熱一体化することにより第2ガラスロッドを形成しながら、同時に線引きを行うので、効率的にMCFを製造することができる。
 上記MCFの製造方法は、第2ガラスロッドを線引きする工程を更に含み、線引きする工程は、第2ガラスロッドを形成する工程とは別に行われてもよい。この場合、第2ガラスロッドを形成した後に第2ガラスロッドを再度加熱により溶融させて線引きを行うので、線引き温度の自由度を増すことができる。
 本開示の一態様に係るMCFは、複数のコアと、複数のコアを取り囲む複数の個別クラッドと、屈折率変化部と、複数の個別クラッドと屈折率変化部とを取り囲む共通クラッドと、を備える。複数のコアは、共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する。屈折率変化部は、共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する。複数の個別クラッドの直径は、屈折率変化部の直径の1倍より大きく4倍以下である。
 上記MCFでは、界面気泡や異物残留が抑制されていることにより、クラッド径の変動が抑制されている。コアの位置ずれが抑制されている。
 複数の個別クラッドの直径は、屈折率変化部の直径の3.2倍以下であってもよい。この場合であっても、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能である。
 複数の個別クラッドの直径は、屈折率変化部の直径の2.1倍以下であってもよい。この場合であっても、クラッド径の変動及びコアの位置ずれを抑制可能である。
 屈折率変化部の比屈折率と共通クラッドの比屈折率との差の絶対値の最大値は、0.3%よりも大きく、屈折率変化部の外周面における比屈折率と共通クラッドの比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下であってもよい。この場合、屈折率変化部の視認性又はXT低減効果が確保されていると共に、界面気泡が抑制されることにより、クラッド径の変動が抑制されている。
 屈折率変化部には、ドーパントが添加されており、屈折率変化部の外側領域におけるドーパントの濃度は、屈折率変化部の内側領域におけるドーパントの濃度よりも低くてもよい。この場合、屈折率変化部と共通クラッドとの間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できる。
 屈折率変化部の内側領域には、第1ドーパントが添加されており、屈折率変化部の外側領域には、第1ドーパントとは異なる第2ドーパントが添加されてもよい。この場合、屈折率変化部と共通クラッドとの間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できる。
[本開示の実施形態の詳細]
 本開示のMCFの製造方法及びMCFの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
 図1は、第1実施形態に係るMCFの断面図である。図1に示されるように、第1実施形態に係るMCF1は、複数のコア2と、複数の個別クラッド3と、屈折率変化部4と、共通クラッド5と、を備える。本実施形態では、コア2の数、及び、個別クラッド3の数は、それぞれ4である。MCF1は、シリカ系ガラス材料からなる。
 複数のコア2は、MCF1の中心軸に沿って延在している。複数のコア2は、MCF1の中心軸に直交する断面において、MCF1の中心軸に対して回転対称をなす位置に配置されている。複数のコア2の断面形状は、互いに同じ円形状である。コア2の直径は、例えば、6μm以上12μm以下である。コア2は、共通クラッド5の屈折率よりも高い屈折率を有する。コア2は、屈折率を調整するためのドーパントとして、例えば、ゲルマニウム等を含んでいる。あるいはコア2は屈折率を調整するためのドーパントを含まず、共通クラッド5が屈折率を下げるためのドーパント(例えば弗素等)を含んでいても良い。
 複数の個別クラッド3は、複数のコア2を取り囲んでいる。各個別クラッド3は、対応するコア2を取り囲んでいる。個別クラッド3は、コア2と接している。個別クラッド3の直径d3は、例えば、20μm以上40μm以下である。個別クラッド3の厚さは、例えば、4μm以上17μm以下である。個別クラッド3は、共通クラッド5の屈折率と同等もしくは異なる屈折率を有する。
 屈折率変化部4は、複数のコア2及び複数の個別クラッド3から離隔して設けられている。屈折率変化部4は、複数のコア2の配置の対称性に対して非対称となる位置、すなわち、複数のコア2の配置の対称性を崩す位置に配置されている。屈折率変化部4の直径d4は、個別クラッド3の直径d3よりも小さい。直径d4に対する直径d3の比d3/d4は、1倍より大きく4倍以下である。すなわち、直径d3は、直径d4の1倍より大きく4倍以下である。比d3/d4は、3.2倍以下であってもよく、2.1倍以下であってもよい。すなわち、直径d3は、直径d4の3.2倍以下であってもよく、2.1倍以下であってもよい。
 図2~図5は、図1の矢印xに沿っての屈折率分布の例を示すグラフである。図2~図5に示されるように、屈折率変化部4は、共通クラッド5の屈折率とは異なる屈折率を有している。屈折率変化部4は、外周面4aと、外周面4aを含む外側領域4bと、外側領域4bの内側に位置する内側領域4cと、を含む。外周面4aは、共通クラッド5と接している。外側領域4bは、内側領域4cと接している。外側領域4bの厚さは、例えば、2μm以上5μm以下である。内側領域4cの直径は、例えば、2μm以上15μm以下である。
 外側領域4bの屈折率と内側領域4cの屈折率とは、互いに異なる。内側領域4cの比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、外側領域4bの比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値よりも大きい。内側領域4cの屈折率は、内側領域4cの全域にわたって均一である。内側領域4cの比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、屈折率変化部4の比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値の最大値である。屈折率変化部4の比屈折率の最大値と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きい。
 外側領域4bの屈折率は、外側領域4bの全域にわたって均一であってもよいし、変化していてもよい。屈折率変化部4の外周面4aにおける比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下である。外側領域4bと共通クラッド5と間の界面では、屈折率が不連続的に変化している。
 屈折率変化部4には、屈折率を調整するためのドーパントが添加されている。屈折率変化部4には、例えば、単一のドーパントが添加されており、ドーパントの濃度が異なることにより、図2及び図3に示されるような屈折分布が実現されていてもよい。屈折率変化部4には、例えば、2種類のドーパントが添加されており、ドーパントの種類が異なることにより、図4及び図5に示されるような屈折率分布が実現されていてもよい。
 図2に示される例では、内側領域4cの屈折率は、共通クラッド5の屈折率及び外側領域4bの屈折率よりも高い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cの屈折率よりも低く、共通クラッド5の屈折率よりも高い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cから外周面4aに向かうにつれて、共通クラッド5の屈折率に近づくように変化(減少)している。外側領域4bの屈折率の変化は、連続的である。外側領域4bの比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、外周面4aで最も小さくなる。屈折率変化部4には、単一のドーパントが添加されている。ドーパントは、例えば、ゲルマニウム、塩素等である。外側領域4bにおけるドーパントの濃度は、内側領域4cにおけるドーパントの濃度よりも低い。外側領域4bにおけるドーパントの濃度は、内側領域4cから外周面4aに向かうにつれて、変化(減少)している。
 図3に示される例では、内側領域4cの屈折率は、共通クラッド5の屈折率及び外側領域4bの屈折率よりも低い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cの屈折率よりも高く、共通クラッド5の屈折率よりも低い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cから外周面4aに向かうにつれて、共通クラッド5の屈折率に近づくように変化(増加)している。外側領域4bの屈折率の変化は、連続的である。外側領域4bの比屈折率と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、外周面4aで最も小さくなる。屈折率変化部4には、単一のドーパントが添加されている。ドーパントは、例えば、弗素等である。外側領域4bにおけるドーパントの濃度は、内側領域4cにおけるドーパントの濃度よりも低い。外側領域4bにおけるドーパントの濃度は、内側領域4cから外周面4aに向かうにつれて、変化(減少)している。
 図4に示される例では、内側領域4cの屈折率は、共通クラッド5の屈折率及び外側領域4bの屈折率よりも高い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cの屈折率及び共通クラッド5の屈折率よりも低い。外側領域4bの屈折率は、外側領域4bの全域にわたって均一である。屈折率変化部4には、互いに異なる種類の第1ドーパント及び第2ドーパントが添加されている。内側領域4cには、第1ドーパントが添加されている。第1ドーパントは、例えば、ゲルマニウム、塩素等である。外側領域4bには、第2ドーパントが添加されている。第2ドーパントは、例えば、弗素等である。
 図5に示される例では、内側領域4cの屈折率は、共通クラッド5の屈折率及び外側領域4bの屈折率よりも低い。外側領域4bの屈折率は、内側領域4cの屈折率及び共通クラッド5の屈折率よりも高い。外側領域4bの屈折率は、外側領域4bの全域にわたって均一である。屈折率変化部4には、互いに異なる種類の第1ドーパント及び第2ドーパントが添加されている。内側領域4cには、第1ドーパントが添加されている。第1ドーパントは、例えば、弗素等である。外側領域4bには、第2ドーパントが添加されている。第2ドーパントは、例えば、ゲルマニウム、塩素等である。
 本実施形態では、屈折率変化部4は、複数のコア2の識別を可能にするマーカである。共通クラッド5は、複数の個別クラッド3と屈折率変化部4とを取り囲んでいる。共通クラッド5は、複数の個別クラッド3及び屈折率変化部4のそれぞれと接している。共通クラッド5の直径(クラッド径)は、例えば、100μm以上300μm以下である。
 図6は、第1実施形態に係るMCFの製造方法を示すフローチャートである。図6に示されるように、MCF1の製造方法は、工程S1から工程S4を含む。
 工程S1は、共通クラッド5となる共通クラッド管10を形成する工程である。図7は、共通クラッド管の断面図である。図7に示されるように、工程S1では、第1ガラスロッド(不図示)に軸方向に貫通する複数の第1孔11及び第1孔11と異なる直径を有する第2孔12を設けることにより、共通クラッド管10が形成される。
 工程S2は、工程S1後に実施される。工程S2は、複数の第1孔11の内面、及び、第2孔12の内面を気相処理する工程である。図8に示されるように、共通クラッド管10の複数の第1孔11、及び、第2孔12に気相処理用ガスを流しながら、共通クラッド管10の外周面を外部熱源13により加熱することで、気相処理が行われる。外部熱源13として、例えば、誘導炉、抵抗炉、酸水素バーナー等が用いられる。気相処理用ガスは、共通クラッド管10の一端に接続されたガラス管14を介して共通クラッド管10に導入され、共通クラッド管10の他端に接続されたガラス管14を介して共通クラッド管10から排出される。
 気相処理は、例えば、共通クラッド管10の内面(すなわち、複数の第1孔11の内面、及び、第2孔12の内面)を平滑化するためのエッチング処理である。この場合、気相処理用ガスとして、例えば、SF等のエッチングガスが用いられる。気相処理は、例えば、共通クラッド管10の内面異物(すなわち、複数の第1孔11の内面異物、及び、第2孔12の内面異物)を除去するための清浄化処理である。この場合、気相処理用ガスとして、塩素や酸素等の清浄化処理用ガス(すなわち、空焼きガス)が用いられる。
 工程S3は、工程S2後に実施される。工程S3は、複数の第1孔11に複数のコアロッド21を挿入すると共に、第2孔12に屈折率変化部ロッド22を挿入し、加熱一体化することにより第2ガラスロッド20を形成する工程である。図9は、第2ガラスロッドの断面図である。第2ガラスロッド20は、MCF母材である。工程S3で用いられるコアロッド21は、コア2となるコア部23と、個別クラッド3となる個別クラッド部24と、を有している。屈折率変化部ロッド22は、屈折率変化部4となる。屈折率変化部ロッド22は、外周面4aとなる外周面22aと、外側領域4bとなる外側領域22bと、内側領域4cとなる内側領域22cと、を含む。
 屈折率変化部ロッド22の屈折率は、屈折率変化部4の屈折率と対応している。屈折率変化部ロッド22の比屈折率の最大値と共通クラッド管10の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きい。屈折率変化部ロッド22の外周面22aにおける比屈折率と共通クラッド管10の比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下である。
 屈折率変化部ロッド22に添加されたドーパントは、屈折率変化部4に添加されたドーパントと対応している。すなわち、図2及び図3に示される例と対応している屈折率変化部ロッド22には、単一のドーパントが添加されている。屈折率変化部ロッド22の外側領域におけるドーパントの濃度は、屈折率変化部ロッド22の内側領域におけるドーパントの濃度よりも低い。図4及び図5に示される例と対応している屈折率変化部ロッド22には、互いに異なる種類の第1ドーパント及び第2ドーパントが添加されている。屈折率変化部ロッド22の内側領域には、第1ドーパントが添加されている。屈折率変化部ロッド22の外側領域には、第2ドーパントが添加されている。図4及び図5に示される例と対応している屈折率変化部ロッド22は、例えば、VAD(Vapor-phase Axial Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、コラプス法等によって作製される。
 工程S4は、工程S3で形成された第2ガラスロッド20を線引きする工程である。これにより、MCF1が製造される。工程S4は、例えば、工程S3と同時に行われる。この場合、共通クラッド管10、コアロッド21、及び屈折率変化部ロッド22を加熱一体化することにより第2ガラスロッド20を形成しながら、同時に線引きを行う。つまり、第2ガラスロッド20が加熱された状態のままで線引きを行うことができるので、効率的にMCFを製造することができる。工程S4は、工程S3とは別に行われてもよい。この場合、第2ガラスロッド20を形成した後に第2ガラスロッド20を再度加熱により溶融させて線引きを行うので、線引き温度の自由度を増すことができる。
 上述のように、共通クラッド管の気相処理では、孔の大きさによって気相処理用ガスの流れ易さが異なる。そのため、直径の小さな孔の内面は平滑化され難く、また、異物除去の効果も得られ難い。一般に共通クラッド管の内面の平滑度が低い場合、気泡が残り易い。また、共通クラッド管の内面に異物が残留している場合、ファイバ強度の低下や伝送損失の悪化につながる。いずれの場合も、ファイバ化の際にクラッド径変動という品質不良が生じ易い。マーカは、コアよりも共通クラッドの外周部側に配置されることが多く、マーカと共通クラッドとの間の界面の気泡は、ファイバ化の際に膨らみ易いことが知られている。
 本実施形態では、上述の問題を解決するため、共通クラッド管10の第2孔12の直径d12に対する複数の第1孔11の直径d11の比d11/d12の範囲を規定する。一般に管内のガスの流れが層流の場合、圧力損失ΔPは、管内の平均流速に比例し、孔の直径の自乗に反比例する。共通クラッド管10の上流及び下流(すなわち、共通クラッド管10の両端)の圧力差が一定であることから、各孔11,12の圧力損失が等しいと考えると、各孔11,12内を流れるガスの平均流速は、各孔11,12の直径d11,d12の自乗に比例する。(流量)=(流速)×(断面積)であるから、ガスの密度がほぼ一定であると仮定すると、各孔に流れるガスの流量は、各孔11,12の直径d11,d12の4乗に比例する。
 気相処理用ガスが十分に反応したとすると、各孔11,12で反応するガラスの体積は、各孔11,12を流れるガスの流量に比例する。同じ体積が削られた場合、内表面積が大きな(すなわち、直径が大きな)孔ほど削られる厚みが小さくなる(具体的には各孔11,12で削られる厚みは直径d11,d12に反比例する)ことを考慮すると、各孔11,12で削られる厚みの比が計算できる。
 第1孔11の直径が大きくなり過ぎると、加熱一体化の際にコアロッド21と第1孔11との間のクリアランスが大きくなる。その結果、コア2の位置ずれが生じるおそれがある。孔の内面のエッチング厚さは、孔の直径の3乗に比例するから、第1孔11の内面のエッチング厚さを0.2mm以下に抑えるという前提をつけると、以下のように試算できる。
・比d11/d12が4.0の場合、第2孔12の内面のエッチング厚さは3μm。
・比d11/d12が3.2の場合、第2孔12の内面のエッチング厚さは6μm。
・比d11/d12が2.1の場合、第2孔12の内面のエッチング厚さは20μm。
 機械加工で共通クラッド管10に孔を開けた場合でも、内面の表面粗さはμmオーダである。したがって、工程S1において、共通クラッド管10は、比d11/d12が4倍以下、すなわち、直径d11が直径d12の4倍以下となるように、形成される。共通クラッド管10は、第2孔12の内面の表面粗さによっては、比d11/d12が3.2倍以下、すなわち、直径d11が直径d12の3.2倍以下となるように形成されてもよく、比d11/d12が2.1倍以下、すなわち、直径d11が直径d12の2.1倍以下となるように形成されてもよい。
 以上説明したように、MCF1の製造方法では、工程S1において、共通クラッド管10は、比d11/d12が4倍以下となるように形成される。このため、界面気泡や異物残留を抑制可能な程度に、第2孔12の気相処理を進行させ、クラッド径の変動を抑制することができる。また、コアロッド21と第1孔11との間のクリアランスが大きくなることを抑制可能な程度に、第1孔11の気相処理の進行を抑制し、コア2の位置ずれを抑制することができる。
 気相処理の進行のばらつきを抑制するため、共通クラッド管10の各孔11,12の大きさを揃えることも考えられる。しかしながら、一般にMCFではコアの設計が優先され、屈折率変化部はコアよりも小さく設計される。MCFの光学特性は、コアの設計によって大きく変化する。これに対し、屈折率変化部は、マーカであれば、識別さえできればよく、XT低減部であれば、XTが低減できればよい。特に、伝送損失低減のため、コア径を大きくしたり、XT低減のためにコアにトレンチを設けたりすると、複数のコアが共通クラッド内に占める割合が大きくなるので、屈折率変化部を配置できる領域が限られる。また、屈折率変化部がマーカである場合、コア配置の対称性を崩すために屈折率変化部をオフセットさせて配置する必要がある。屈折率変化部が大きいと、オフセット量を大きくすることができず、マーカとしての役割を果たし難くなる。
 屈折率変化部ロッド22の比屈折率の最大値と共通クラッド管10の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きい。これにより、屈折率変化部4の視認性を確保することができる。屈折率変化部ロッド22の外周面22aにおける比屈折率と共通クラッド管10Aの比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下である。これにより、屈折率変化部4と共通クラッド5とのコラプス界面における粘性差を低減し、界面気泡の発生を抑制することができる。
 図10及び図11は、比較例に係るMCFの屈折率分布の例を示すグラフである。図10及び図11に示されるように、比較例に係るMCFでは、屈折率変化部4の全域にわたって単一のドーパントが均一に添加され、屈折率変化部4の屈折率は、屈折率変化部4の全域にわたって均一である点で、第1実施形態に係るMCF1と相違している。このため、比較例では、本実施形態のような屈折率変化部4と共通クラッド5との間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できない。すなわち、屈折率変化部4と共通クラッド5との間で比屈折率に大きな差をつければ、屈折率変化部4と共通クラッド5との粘性差が増し、界面気泡が発生しやすい。一方、屈折率変化部4と共通クラッド5との間で比屈折率の差を小さくすれば、屈折率変化部4の視認性を確保することができない。
 本実施形態では、例えば、屈折率変化部ロッド22には、単一のドーパントが添加されており、外側領域22bにおけるドーパントの濃度は、内側領域22cにおけるドーパントの濃度よりも低い。これにより、図2及び図3に示されるように、屈折率変化部4と共通クラッド5との間の上記屈折率及び比屈折率の関係が実現される。また例えば、内側領域22cには、第1ドーパントが添加されており、外側領域22bには、第1ドーパントとは異なる第2ドーパントが添加されている。これにより、図4及び図5に示されるように、屈折率変化部4と共通クラッド5との間の上記屈折率及び比屈折率の関係を実現できる。
(第2実施形態)
 図12は、第2実施形態に係るMCFの断面図である。図12に示される第2実施形態に係るMCF1Aは、屈折率変化部4の代わりに屈折率変化部4Aを備える点で、MCF1と相違している。屈折率変化部4Aは、隣り合うコア2間に配置され、XT低減用の障壁となるXT低減部である。MCF1Aにおいても、屈折率変化部4Aの比屈折率の最大値と共通クラッド5の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きい。これにより、屈折率変化部4AによるXT低減効果が確保される。
 MCF1Aは、例えば、複数の屈折率変化部4Aを備え、複数箇所に屈折率変化部4Aが配置されている。本実施形態では、MCF1Aは4つの屈折率変化部4Aを備える。
 第2実施形態に係るMCF1Aの製造方法は、工程S1において、図13に示される共通クラッド管10Aが形成される。共通クラッド管10Aは、第2孔12の代わりに第2孔12Aが設けられている点で、共通クラッド管10と相違している。共通クラッド管10Aには、例えば、複数の第2孔12Aが設けられている。本実施形態では、共通クラッド管10Aには、4つの第2孔12Aが設けられている。工程S2は、MCF1の製造方法の工程S2と同様に行われる。
 MCF1Aの製造方法では、工程S3において、共通クラッド管10Aにコアロッド21及び屈折率変化部ロッド22Aを挿入し、加熱一体化することにより、図14に示される第2ガラスロッド20Aが形成される。第2ガラスロッド20Aは、共通クラッド管10及び屈折率変化部ロッド22の代わりに、共通クラッド管10A及び屈折率変化部ロッド22Aを備える点で、第2ガラスロッド20と相違している。工程S4は、MCF1の製造方法の工程S4と同様に行われる。
 第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、クラッド径の変動及びコア2の位置ずれ抑制することができる。
 以上、実施形態について説明してきたが、本開示は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
 工程S1において、共通クラッド管10は、第2孔12の内面の表面粗さが、複数の第1孔11の内面の表面粗さよりも小さくなるように形成されてもよい。これにより、工程S2において、第2孔12の気相処理効果が薄かったとしても、気相処理後の第2孔12の内面の表面粗さを第1孔11の内面の表面粗さに近づけることができる。第2孔12の内面の表面粗さを変える方法として、孔開け加工に用いるドリルの番手を変える方法、加工速度を遅くする方法、及び、孔開け後に内面を研磨する方法等が考えられる。
 表面粗さは、市販の表面粗さ測定器で測定できる。表面粗さは、例えば、算術平均粗さである。表面粗さは、5mm程度の範囲を測定すれば、確認できる。
 上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせられてもよい。
1,1A…MCF
2…コア
3…個別クラッド
4…屈折率変化部
4a…外周面
4b…外側領域
4c…内側領域
5…共通クラッド
10…共通クラッド管
11…第1孔
12…第2孔
13…外部熱源
14…ガラス管
20…第2ガラスロッド
21…コアロッド
22…屈折率変化部ロッド
22a…外周面
22b…外側領域
22c…内側領域
23…コア部
24…個別クラッド部
d3…直径
d4…直径
d11…直径
d12…直径

 

Claims (19)

  1.  共通クラッドと、前記共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有する複数のコアと、前記共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有する屈折率変化部と、を備えるマルチコア光ファイバの製造方法であって、
     第1ガラスロッドに軸方向に貫通する複数の第1孔、及び、前記第1孔と異なる直径を有する第2孔を設けることにより、共通クラッド管を形成する工程と、
     前記複数の第1孔の内面、及び、前記第2孔の内面を気相処理する工程と、
     前記気相処理された前記複数の第1孔の各々に複数のコアロッドのうちの1つをそれぞれ挿入すると共に、前記第2孔に屈折率変化部ロッドを挿入し、加熱一体化することにより第2ガラスロッドを形成する工程と、を含み、
     前記共通クラッド管は、前記複数の第1孔の直径が前記第2孔の直径の4倍以下となるように形成される、
     マルチコア光ファイバの製造方法。
  2.  前記共通クラッド管は、前記複数の第1孔の直径が前記第2孔の直径の3.2倍以下となるように形成される、
     請求項1に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  3.  前記共通クラッド管は、前記複数の第1孔の直径が前記第2孔の直径の2.1倍以下となるように形成される、
     請求項1または請求項2に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  4.  前記共通クラッド管は、前記第2孔の内面の表面粗さが、前記複数の第1孔の内面の表面粗さよりも小さくなるように形成される、
     請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  5.  前記屈折率変化部ロッドの比屈折率の最大値と前記共通クラッド管の比屈折率との差の絶対値は、0.3%よりも大きく、
     前記屈折率変化部ロッドの外周面における比屈折率と前記共通クラッド管の比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下である、
     請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  6.  前記屈折率変化部ロッドには、ドーパントが添加されており、
     前記屈折率変化部ロッドの外側領域における前記ドーパントの濃度は、前記屈折率変化部ロッドの内側領域における前記ドーパントの濃度よりも低い、
     請求項5に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  7.  前記屈折率変化部ロッドの内側領域には、第1ドーパントが添加されており、
     前記屈折率変化部ロッドの外側領域には、前記第1ドーパントとは異なる第2ドーパントが添加されている、
     請求項5に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  8.  前記屈折率変化部は、前記複数のコアの配置の対称性に対して非対称となる位置に配置されている、
     請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  9.  前記屈折率変化部は、隣り合うコア間に配置されるクロストーク低減部である、
     請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  10.  前記第2ガラスロッドを線引きする工程を更に含み、
     前記線引きする工程は、前記第2ガラスロッドを形成する工程と同時に行われる、
     請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  11.  前記第2ガラスロッドを線引きする工程を更に含み、
     前記線引きする工程は、前記第2ガラスロッドを形成する工程とは別に行われる、
     請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  12.  複数のコアと、
     前記複数のコアを取り囲む複数の個別クラッドと、
     屈折率変化部と、
     前記複数の個別クラッドと前記屈折率変化部とを取り囲む共通クラッドと、を備え、
     前記複数のコアは、前記共通クラッドの屈折率よりも高い屈折率を有し、
     前記屈折率変化部は、前記共通クラッドの屈折率とは異なる屈折率を有し、
     前記複数の個別クラッドの直径は、前記屈折率変化部の直径の1倍より大きく4倍以下である、
     マルチコア光ファイバ。
  13.  前記複数の個別クラッドの直径は、前記屈折率変化部の直径の3.2倍以下である、
     請求項12に記載のマルチコア光ファイバ。
  14.  前記複数の個別クラッドの直径は、前記屈折率変化部の直径の2.1倍以下である、
     請求項12または請求項13に記載のマルチコア光ファイバ。
  15.  前記屈折率変化部の比屈折率と前記共通クラッドの比屈折率との差の絶対値の最大値は、0.3%よりも大きく、
     前記屈折率変化部の外周面における比屈折率と前記共通クラッドの比屈折率との差の絶対値は、0.2%以下である、
     請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバ。
  16.  前記屈折率変化部には、ドーパントが添加されており、
     前記屈折率変化部の外側領域における前記ドーパントの濃度は、前記屈折率変化部の内側領域における前記ドーパントの濃度よりも低い、
     請求項15に記載のマルチコア光ファイバ。
  17.  前記屈折率変化部の内側領域には、第1ドーパントが添加されており、
     前記屈折率変化部の外側領域には、前記第1ドーパントとは異なる第2ドーパントが添加されている、
     請求項15に記載のマルチコア光ファイバ。
  18.  前記屈折率変化部は、前記複数のコアの配置の対称性に対して非対称となる位置に配置されている、
     請求項12から請求項17のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバ。
  19.  前記屈折率変化部は、隣り合うコア間に配置されるクロストーク低減部である、
     請求項12から請求項17のいずれか一項に記載のマルチコア光ファイバ。

     
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