JP2015168597A - 光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法 Download PDF

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    • G02B6/02042Multicore optical fibres

Abstract

【課題】長尺かつコア部等の位置が高精度な光ファイバ母材および光ファイバを低コストで製造できる製造方法を提供すること。
【解決手段】棒状の複数の第1母材と、前記第1母材の長軸と直交する断面の外周形状と略等しい形状の貫通孔を備える複数の第2母材と、を準備する準備工程と、前記複数の第2母材の貫通孔が整合して連通孔となり、該連通孔に複数の前記第1母材を少なくとも2つが長軸方向に並ぶように挿通して互いに嵌め合う状態とする組立工程と、を含み、前記連通孔の長軸方向の少なくとも1カ所において、各第2母材が互いに接する位置と、各第1母材が互いに接する位置と、が異なる光ファイバ母材の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法に関するものである。
従来、マルチコアファイバ母材等の製造工程において、ガラス母材に孔をあける方法として穿孔法が知られている(たとえば特許文献1参照)。穿孔法では、円柱状のガラス母材をドリル加工などにより穿孔してガラス母材の長手方向に延びる貫通孔を形成する。
図9は、穿孔法を用いたマルチコアファイバ母材の製造方法について説明するための図である。穿孔法を用いたマルチコアファイバ母材の製造方法では、はじめに、複数のコア母材と、穿孔法により複数の貫通孔を形成したクラッド母材52とを準備する。つぎに、図9に示すように、クラッド母材52の貫通孔52aにコア母材51aを挿通する。コア母材51aは、コア部51aaとコア部51aaの外周に形成されたコア部51aaより屈折率の低いクラッド部51abとを備える。同様に他の貫通孔にもコア母材を挿通する。そして、組み立てた母材を加熱し一体化して7つのコアを有するマルチコアファイバ母材が製造される。さらに、このマルチコアファイバ母材を線引炉で線引きすることにより、マルチコアファイバを製造することができる。
特開平9−90143号公報
しかしながら、穿孔法を用いたマルチコアファイバ母材の製造方法において、穿孔により長い貫通孔を形成しようとする場合、貫通孔が斜めに形成される等、貫通孔の孔位置精度が低下する場合がある。孔位置精度が低下すると、コア部の位置の精度も低下する。また、長い貫通孔を形成可能なドリルを準備する必要もある。これらの理由によって、穿孔法では、長尺かつ高精度にコア部が配置されたマルチコアファイバ母材を製造することが困難であるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、長尺かつコア部等の位置が高精度な光ファイバ母材および光ファイバを低コストで製造できる製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、棒状の複数の第1母材と、前記第1母材の長軸と直交する断面の外周形状と略等しい形状の貫通孔を備える複数の第2母材と、を準備する準備工程と、前記複数の第2母材の貫通孔が整合して連通孔となり、該連通孔に複数の前記第1母材を少なくとも2つが長軸方向に並ぶように挿通して互いに嵌め合う状態とする組立工程と、を含み、前記連通孔の長軸方向の少なくとも1カ所において、各第2母材が互いに接する位置と、各第1母材が互いに接する位置と、が異なることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、上記発明において、前記第1母材は、コア部と前記コア部の外周に形成された前記コア部よりも屈折率が低いクラッド部を備えるコア母材であり、前記第2母材は、前記コア部より屈折率が低いクラッド母材であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、上記発明において、前記複数の第2母材の前記貫通孔の延伸する方向の長さは、前記貫通孔の直径の35倍以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、上記発明において、前記組立工程により形成された母材を加熱し一体化する一体化工程を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバ母材の製造方法は、上記発明において、前記第1母材と前記貫通孔とのクリアランスは、0.7mm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、上記光ファイバ母材の製造方法によって光ファイバ母材を製造する工程と、前記光ファイバ母材を加熱溶融し、線引きする工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、長尺かつコア部等の位置が高精度な光ファイバ母材および光ファイバを低コストで製造できる製造方法を実現することができる。
図1は、実施の形態に係る光ファイバ母材および光ファイバの製造方法のフロー図である。 図2は、準備工程について説明する模式図である。 図3は、クラッド母材積重工程について説明する模式図である。 図4は、コア母材挿通工程について説明する模式図である。 図5は、線引き工程について説明する模式図である。 図6は、変形例1に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。 図7は、変形例2に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。 図8は、変形例3に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。 図9は、穿孔法を用いたマルチコアファイバ母材の製造方法について説明するための図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態に係る光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法について説明する。図1は、実施の形態に係る光ファイバ母材および光ファイバの製造方法のフロー図である。図1に示すように、本実施の形態に係る光ファイバ母材の製造方法は、準備工程(ステップS101)と、組立工程としてのクラッド母材積重工程(ステップS102)およびコア母材挿通工程(ステップS103)と、一体化工程(ステップS104)とを含む。また、本実施の形態に係る光ファイバの製造方法は、上記ステップS101〜S104に加えて、さらに、線引き工程(ステップS105)を含む。
本実施の形態に係る光ファイバ母材の製造方法は、はじめに、棒状の複数の第1母材であるコア母材と、コア母材の長軸と直交する断面の外周形状と略等しい形状の複数の貫通孔を備える複数の第2母材であるクラッド母材と、を準備する準備工程を行う。つぎに、準備した複数のクラッド母材の各貫通孔が互いに整合して複数の連通孔となるようにクラッド母材を積重するクラッド母材積重工程を行う。さらに、積重したクラッド母材の各連通孔に複数のコア母材を、該複数の第1母材のうち少なくとも2つが長軸方向に並ぶように挿通するコア母材挿通工程を行う。そして、組み立てた母材を加熱し一体化する一体化工程を行う。これによって、軸方向に延びる複数のコアを有する光ファイバ母材が製造される。
また、本実施の形態に係る光ファイバの製造方法では、ステップS101〜S104の工程により製造した光ファイバ母材を、線引きする線引き工程をさらに行う。これによって、軸方向に延びる複数のコアを有する光ファイバが製造される。なお、一体化工程S104を省略し、線引き工程S105にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。
以下、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバの製造方法を例として、各工程について具体的に説明する。はじめに、準備工程について説明する。図2は、準備工程について説明する模式図である。準備工程では、図2に示すように、コア母材1a〜1g、2a〜2gと、クラッド母材3、4とを準備する。コア母材1aは、コア部1aaとコア部1aaの外周に形成されたコア部1aaよりも屈折率が低いクラッド部1abとを備える。コア母材1b〜1g、2a〜2gは、コア母材1aと同様にコア部とクラッド部とを備える。また、クラッド母材3、4は、コア部より屈折率が低く、コア母材1a〜1g、2a〜2gの長軸と直交する断面の形状と略等しい形状の7つの貫通孔3a〜3g、4a〜4gを備える。
なお、コア母材1a〜1g、2a〜2gの長さは、クラッド母材3、4よりも長い。
コア母材1a〜1g、2a〜2gは、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法などの周知の方法を用いて製造したものである。
つぎに、クラッド母材3、4を製造する方法を説明する。はじめに、VAD法、OVD法、MCVD法、粉体成形法などの周知の方法を用いて製造した石英ガラスからなる円柱状のガラス母材を製造する。このガラス母材に対して、ドリル加工などを用いた穿孔によりガラス母材の長手方向に延びる複数の貫通孔3a〜3g、4a〜4gを形成する。そして、形成した貫通孔3a〜3g、4a〜4gの内面を洗浄し、光学研磨する。このようにして、クラッド母材3、4が製造される。なお、光学研磨は、必ずしも必要ない。また、粉体成形法等により、あらかじめ貫通孔3a〜3g、4a〜4gを備えたクラッド母材3、4を形成してもよい。
つぎに、クラッド母材積重工程について説明する。図3は、クラッド母材積重工程について説明する模式図である。クラッド母材積重工程では、図3に示すように、クラッド母材3に、クラッド母材4を、7つの貫通孔3a〜3g、4a〜4gがそれぞれ整合するように積重し母材5とする。その結果、母材5は、2つのクラッド母材3、4の7つの貫通孔3a〜3g、4a〜4gがそれぞれ整合して形成された7つの連通孔5a〜5gを備える。
つぎに、コア母材挿通工程について説明する。図4は、コア母材挿通工程について説明する模式図である。コア母材挿通工程では、図4に示すように、コア母材1a〜1g、2a〜2gをそれぞれ母材5の連通孔5a〜5gに挿通し母材6とする。このとき、コア母材1aとコア母材2aとが長軸方向に並ぶように、連通孔5aに挿通する。同様に、コア母材1bとコア母材2b、コア母材1cとコア母材2c、コア母材1dとコア母材2d、コア母材1eとコア母材2e、コア母材1fとコア母材2f、コア母材1gとコア母材2g、がそれぞれ長軸方向に並ぶように、連通孔5b〜5fのそれぞれに挿通する。
ここで、コア母材1a〜1g、コア母材2a〜2gは、クラッド母材3、4よりも長いため、母材6の一端部の長軸方向の位置を揃えると、クラッド母材3とクラッド母材4とが接する位置P1と、コア母材1a〜1gとコア母材2a〜2gとがそれぞれ接する位置P2とが、長軸方向において異なる。また、コア母材2a〜2gは、母材6の他端部からは付き出ている。
クラッド母材3とクラッド母材4とが接する位置P1と、コア母材1a〜1gとコア母材2a〜2gとがそれぞれ接する位置P2との長軸方向における距離は、母材6の外径の15%以上の距離であることが好ましい。これにより、両者の位置を高精度に合わせることができる上、両者を組立てた状態を安定して保つことができる。
つぎに、一体化工程について説明する。一体化工程では、たとえば加熱炉を用いて母材6を加熱し、母材6を構成するコア母材1a〜1g、2a〜2gと、クラッド母材3、4との隙間を塞いで(コラプスして)一体化させる。このようにして、軸方向に延びる複数のコアを有するマルチコアファイバ母材が製造される。なお、前述したように、一体化工程を省略し、つぎに説明する線引き工程にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。
つぎに、線引き工程について説明する。図5は、線引き工程について説明する模式図である。線引き工程では、図5に示すように、一体化工程で得られたマルチコアファイバ母材11を製造装置10を用いて線引きする。
はじめに、マルチコアファイバ母材11を製造装置10の線引炉12にセットし、一端を線引炉12内のヒータ12aによって加熱溶融してガラス光ファイバ13を鉛直方向下向きに引き出す。つぎに、ガラス光ファイバ13の外周表面に紫外線硬化性樹脂を被覆装置14で塗付し、その後、紫外線照射装置15によって紫外線を照射し、塗布した紫外線硬化性樹脂を硬化させて被覆したマルチコアファイバ16とする。そして、ガイドローラ17は、マルチコアファイバ16を巻取機18に案内し、巻取機18が、マルチコアファイバ16をボビンに巻き取る。このようにして、マルチコアファイバ16が製造される。
なお、マルチコアファイバ母材11を製造装置10にセットする前にマルチコアファイバ母材11の線引き開始端に、溶着部の外径がマルチコアファイバ母材11とほぼ等しいテーパ部材を溶着してもよい。これにより線引き開始時の製造ロスが小さくなる上、組立てた母材の多くを製品部として使用できる。
ここで、本実施の形態に係るマルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法では、2つのクラッド母材3、4を積重している。このように、クラッド母材3、4を積重することにより、クラッド母材が単一の場合よりも穿孔法によって形成する貫通孔3a〜3g、4a〜4gの長さを短くすることができる。穿孔法では、形成する貫通孔の長さが短いほど位置や形状が高精度な貫通孔を穿孔することができるため、本実施の形態に係る製造方法によれば、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。さらに、本実施の形態に係る製造方法によれば、複数のクラッド母材2、3を積重していることにより、クラッド母材が単一の場合よりも長尺なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。したがって、本実施の形態に係る製造方法によれば、長尺かつコア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。
なお、貫通孔の長さは、たとえば貫通孔の直径の35倍以下とすると、孔位置精度を十分に高精度にすることができる。これは、準備するクラッド母材となる円柱状ガラス母材の貫通孔を穿孔する方向の長さを、貫通孔の直径の35倍以下とすることにより容易に実現される。また、2以上の複数個のクラッド母材を積重することにより、穿孔すべき貫通孔の長さをより短くする、または、製造するマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバをより長尺化することができる。
また、本実施の形態に係る製造方法において、コア母材1a〜1g、2a〜2gは、長手方向に連続しているため、コア母材の接合部における製造ロスが生じることがない。
また、本実施の形態に係る製造方法において、連通孔5a〜5gの長軸方向の少なくとも1カ所において、クラッド母材3とクラッド母材4とが互いに接する位置と、コア母材1a〜1gとコア母材2a〜2gとがそれぞれ接する位置と、が異なる。その結果、コア母材1a〜1g、2a〜2gと、7つの貫通孔3a〜3g、4a〜4gを備えるクラッド母材3、4とが、互いに嵌まり合って他方との位置関係が高精度に整合する。したがって、本実施の形態に係る製造方法によれば、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。
なお、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造するためには、コア母材1a〜1g、2a〜2gと貫通孔3a〜3g、4a〜4gとのクリアランス(隙間の幅)は、0.7mm以下であることが好ましい。
(変形例1)
つぎに、本発明の実施の形態の変形例1に係る光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法をマルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバの製造方法を例として説明する。図6は、変形例1に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。図6に示すとおり、本変形例1に係る製造方法の準備工程では、7本のコア母材21a〜21gと、7本のコア母材22a〜22gと、2本のマーカM1、M2と、それぞれが7つの貫通孔23a〜23g、24a〜24g、25a〜25gを備える3つのクラッド母材23、24、25と、クラッド母材23、24、25の外周の形状と略等しい形状の孔26aを備えるパイプ26とを準備する。
なお、コア母材21a〜21g、22a〜22gの長さは、クラッド母材23、24、25よりも長い。マーカM1は、コア母材21a〜21gと同じ長さであり、マーカM2は、コア母材22a〜22gと同じ長さである。また、2本のマーカM1、M2は、クラッド母材23、24、25と屈折率が異なるガラス材料からなる。なお、2本のマーカM1、M2は、屈折率が同じものでもよいが、互いに異なる屈折率または互いに異なる屈折率分布を持つものでもよい。また、2本のマーカM1、M2は、色ガラスからなるものでもよい。この場合、互いの色は同じであっても異なっていてもよい。
クラッド母材23、24、25は、その外周に長手方向に沿って形成された溝23h、24h、25hをそれぞれ有する。本変形例1では溝23h、24h、25hはV字型であるが、その形状は特に限定されず、U字型でもよい。パイプ26は、クラッド母材22、23と同じ材質からなる。
組立工程では、パイプ26に3つのクラッド母材23、24、25を挿入し、貫通孔23a〜23g、24a〜24g、25a〜25gをそれぞれ整合して連通孔とし、その連通孔にコア母材21a〜21g、22a〜22gを挿通する。このとき、実施の形態1の場合と同様に、たとえばコア母材21aとコア母材22aとが長軸方向に並ぶように、貫通孔23a、24a、25aが形成する連通孔に挿通する。このとき、溝23h、24h、25hも連通溝となる。この連通溝とパイプ26の内壁とが形成する孔にマーカM1、M2を挿通し、配置する。この目的のために、マーカM1、M2が溝とパイプ26の内壁とが形成する孔に挿通できるように、マーカM1、M2の外径および貫通溝23h、24h、25hのサイズが設定されている。また、たとえばコア母材21aとマーカM1とが並列し、コア母材22aとマーカM2とが並列するような順番で挿通を行う。
これによって、母材27を形成する。
さらに、コア母材21a〜21g、コア母材22a〜22gは、母材27の一端部の長軸方向の位置を揃えると、クラッド母材23とクラッド母材24とが接する位置P3、またはクラッド母材24とクラッド母材25とが接する位置P4と、コア母材21a〜21gとコア母材22a〜22gとがそれぞれ接する位置P5とが、長軸方向において異なる。
その後、実施の形態と同様に、コア母材21a〜21g、22a〜22gと、クラッド母材23、24、25と、パイプ26と、マーカM1、M2とを一体化する一体化工程を行い、マルチコアファイバ母材が製造される。そして、実施の形態と同様に、製造したマルチコアファイバ母材を線引き工程によって線引きすることによりマルチコアファイバが製造される。なお、一体化工程を省略し、線引き工程にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。
ここで、本変形例1に係るマルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法では、3つのクラッド母材23、24、25を積重している。このように、クラッド母材23、24、25を積重することにより、クラッド母材が単一の場合よりも穿孔法によって形成する貫通孔23a〜23g、24a〜24g、25a〜25gの長さを短くすることができる。したがって、本変形例1に係る製造方法によれば、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。また、本変形例1に係る製造方法によれば、複数のクラッド母材23、24、25を積重していることにより、クラッド母材が単一の場合よりも長尺なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。したがって、本変形例1に係る製造方法によれば、長尺かつコア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。
また、本変形例1に係る製造方法では、コア母材21a〜21g、22a〜22gに加え、パイプ26もクラッド母材22、23の位置決めを行うため、より高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造することができる。なお、パイプをコア母材の長手方向に複数個重ね合わせてもよい。これにより長尺なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造することができる。このとき、連通孔の延伸する方向の少なくとも1カ所において、クラッド母材23とクラッド母材24とが互いに接する位置、またはクラッド母材24とクラッド母材25とが互いに接する位置と、2つのパイプが互いに接する位置と、を異ならせてもよい。その結果、クラッド母材23、24、25と2つのパイプとが互いに嵌まり合って他方との位置関係が高精度に整合する。
また、本変形例1に係る製造方法では、マーカM1、M2をクラッド母材に挿通している。このとき、製造されたマルチコアファイバ母材またはマルチコアファイバの断面を目視、顕微鏡等で観察すると、マルチコアファイバ母材またはマルチコアファイバ中に、クラッド母材と屈折率が異なるマーカM1、M2を検出することができる。ここで、マーカM1は、コア母材21a〜21gと同じ位置に同じ長さで延びており、母材27の領域27Aに配置されている。また、マーカM2は、コア母材22a〜22gと同じ位置に同じ長さで延びており、母材27の領域27Bに配置されている。したがって、マーカM1、M2を、互いに異なる屈折率または屈折率分布としたり、互いに異なる色としておけば、断面を観察したマルチコアファイバの長手方向の位置において、そのマルチコアファイバがコア母材21a〜21gから線引きされたのか、コア母材22a〜22gから線引きされたのかを確認することができる。そのため、たとえば製造時に何らかの原因で不良品が製造された場合に、コア母材21a〜21gに不良の原因があるのか、コア母材22a〜22gに不良の原因があるのかを確認し、その後の製造工程および製品の改善に役立てることができる。
(変形例2)
つぎに、本発明の実施の形態の変形例2に係る光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法をマルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバの製造方法を例として説明する。図7は、変形例2に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。図7に示すとおり、本変形例2に係る製造方法の準備工程では、14本のコア母材31a〜31g、32a〜32gと、4本のマーカM3〜M6と、変形例1の場合と同様の7つのコア母材用の貫通孔および2つのマーカ用の貫通孔を備える3つのクラッド母材とを準備する。ここで、マーカM3およびM6は、クラッド母材と屈折率が異なるガラス材料からなる。一方、マーカM4およびM5は、クラッド母材と屈折率が等しいガラス材料からなる。
つぎに、組立工程では、はじめに、3つのクラッド母材を積重し、母材33とするクラッド母材積重工程を行う。このとき、母材33は、3つのクラッド母材の7つのコア母材用の貫通孔がそれぞれ整合して形成された7つの連通孔33a〜33gを備え、さらに、3つのクラッド母材の2つのマーカ用の貫通孔がそれぞれ整合して形成された2つの連通孔33m1、33m2を備える。そして、コア母材31a〜31g、32a〜32gをそれぞれ母材33の連通孔33a〜33gに挿通し、さらに、マーカM3〜M6をそれぞれ母材33の連通孔33m1、33m2に挿通して配置し、母材34とするコア母材挿通工程を行う。このとき、コア母材31a〜31g、コア母材32a〜32gは、母材34の一端部の長軸方向の位置を揃えると、2つのクラッド母材が接する位置P6またはP7と、コア母材31a〜31gとコア母材32a〜32gとがそれぞれ接する位置P8とが、長軸方向において異なる。その後、実施の形態と同様に、コア母材31a〜31g、32a〜32gと、マーカM3〜M6と、クラッド母材とを一体化する一体化工程を行い、マルチコアファイバ母材が製造される。そして、実施の形態と同様に、製造したマルチコアファイバ母材を線引き工程によって線引きすることによりマルチコアファイバが製造される。なお、一体化工程を省略し、線引き工程にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。
ここで、本変形例2に係るマルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法では、変形例1と同様に3つのクラッド母材を積重している。したがって、本変形例2に係る製造方法によれば、変形例1の場合と同様に、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。また、本変形例2に係る製造方法によれば、複数のクラッド母材を積重しているので、変形例1の場合と同様に、長尺かつコア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。
また、本変形例2に係る製造方法では、マーカM3〜M6をクラッド母材に挿通している。このとき、製造されたマルチコアファイバ母材またはマルチコアファイバの断面を目視、顕微鏡等で観察すると、マルチコアファイバ母材またはマルチコアファイバ中に、クラッド母材と屈折率が異なるマーカM3またはM6を検出することができる。一方、マーカM4およびM5は、クラッド母材と同一の屈折率のため見えなくなる。ここで、マーカM3は、コア母材31a〜31gと同じ位置に同じ長さで延びており、母材34の領域34Aに配置されている。また、マーカM6は、コア母材32a〜32gと同じ位置に同じ長さで延びており、母材34の領域34Bに配置されている。その結果、変形例1の場合と同様に、観察した断面内のマーカの位置から、断面を観察したマルチコアファイバの長手方向の位置において、そのマルチコアファイバがコア母材31a〜31gから線引きされたのか、コア母材32a〜32gから線引きされたのかを確認することができる。そのため、たとえば製造時に何らかの原因で不良品が製造された場合に、コア母材31a〜31gに不良の原因があるのか、コア母材32a〜32gに不良の原因があるのかを確認し、その後の製造工程および製品の改善に役立てることができる。なお、母材34の断面におけるマーカの位置が、図7に破線で表すような、母材34の長軸方向と直交する断面において母材34の中心を通る、コア母材の配置に関する対称軸からずれていると、マルチコアファイバの周回りの特定の方向を識別でき、各コア部材の位置をより確実に識別することができる。
また、マーカM3とマーカM6の屈折率あるいは屈折率分布を互いに異なるものにするか、その配置を異なるものにすることで、製造したマルチコアファイバが回転してもコア母材31a〜31gに対応する部分であるかコア母材32a〜32gに対応する部分であるかを容易に識別でき好ましい。互いに配置を異ならせる方法としては、マルチコアファイバの中心からの距離を異ならせる、あるいは最も近いコアからの距離を異ならせる等がある。
また、マーカM4、マーカM6としてクラッド母材と異なる屈折率を有するガラス材料としてもよい。特にマーカM3とマーカM4、マーカM5とマーカM6をそれぞれ屈折率あるいは屈折率分布を互いに異なるものにすることで、マルチコアファイバが回転してもコア母材31a〜31gに対応する部分であるかコア母材32a〜32gに対応する部分であるかを容易に識別できる。
また、本変形例1では、母材34の長軸方向と直交する断面においては、観察されるマーカは1つだけであるが、この数を2または3として、その配置を対称性が低くなるようにすれば、マルチコアファイバの周回りの特定の方向をより容易に識別できるとともに、マルチコアファイバを切断して断面が2つ発生した場合に、その断面がどちら側か(たとえば光通信の方向に対して上流側か下流側か等)も容易に識別できる。
さらにマーカM4、M6側を、クラッド母材と同じ長さの3本のマーカに置き換え、マーカ同士が互いに接する位置とクラッド母材同士が互いに接する位置にすると、クラッド母材のレングスマーカとなり、どのコア部材、クラッド部材かも識別できる。
(変形例3)
つぎに、本発明の実施の形態の変形例3に係る光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法をマルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバの製造方法を例として説明する。図8は、変形例3に係るマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバの製造方法について説明するための図である。図8に示すとおり、本変形例3に係る製造方法の準備工程では、14本のコア母材41a〜41g、42a〜42gと、2本の位置決め用のロッドR1、R2と、7つのコア母材用の貫通孔および2つのロッド用の貫通孔を備える3つのクラッド母材とを準備する。ここで、棒状の複数の部材であるロッドR1、R2は、クラッド母材と屈折率が等しいガラス材料からなる。また、ロッドR1、R2は、コア母材2本分と等しい長さを有し、かつ、クラッド母材3つ分と等しい長さを有する。そして、3つのクラッド母材は、ロッドR1、R2の長軸と直交する断面の形状と略等しい形状の複数の貫通孔を備える。
つぎに、組立工程では、はじめに、3つのクラッド母材を積重し、母材43とするクラッド母材積重工程を行う。このとき、母材43は、3つのクラッド母材の7つのコア母材用の貫通孔がそれぞれ整合して形成された7つの連通孔43a〜43gを備え、さらに、3つのクラッド母材の2つのロッド用の貫通孔がそれぞれ整合して形成された2つの連通孔43r1、43r2を備える。そして、ロッドR1、R2をそれぞれ母材43の連通孔43r1、43r2に挿通し、ロッドR1、R2と母材43の連通孔43r1、43r2との位置関係を高精度に整合させる。その結果、3つのクラッド母材の7つのコア母材用の貫通孔もより高精度に整合される。つぎに、コア母材41a〜41g、42a〜42gをそれぞれ母材43の連通孔43a〜43gに挿通し母材44とするコア母材挿通工程を行う。その後、実施の形態と同様に、コア母材41a〜41g、42a〜42gと、ロッドR1、R2と、クラッド母材とを一体化する一体化工程を行い、マルチコアファイバ母材が製造される。そして、実施の形態と同様に、製造したマルチコアファイバ母材を線引き工程によって線引きすることによりマルチコアファイバが製造される。なお、一体化工程を省略し、線引き工程にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。
ここで、本変形例3に係るマルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法では、変形例1、2と同様に、3つのクラッド母材を積重している。したがって、本変形例3に係る製造方法によれば、変形例1の場合と同様に、コア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。また、本変形例3に係る製造方法によれば、複数のクラッド母材を積重しているので、変形例1、2の場合と同様に、長尺かつコア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造できる。
また、本変形例3に係る製造方法では、ロッドR1、R2をクラッド母材に挿通している。そのため、より高精度に3つのクラッド母材の貫通孔の位置を整合させることができ、より高精度なマルチコアファイバ母材およびマルチコアファイバを製造することができる。なお、母材44の断面におけるロッドR1、R2の位置は、図8に破線で表すような、母材44の長軸方向と直交する断面において母材44の中心を通る対称軸上に、中心対称となるように配置されているが、ロッドの位置は特に限定されない。
また、ロッドR1、R2の少なくとも一方をクラッド母材と異なる屈折率を有するガラス材料とすることで、マーカとしても使用可能となる。なお、この場合、母材44の中心を通る対称軸からずれた位置にロッドが配置されていると、マルチコアファイバの周回りの特定の方向を識別でき、各コア部材の位置をより確実に識別することができる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、長尺かつコア部の位置が高精度なマルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法を提供することができる。
なお、上記実施形態は、マルチコアファイバ母材の製造方法およびマルチコアファイバの製造方法を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、コア母材の代わりにガラスキャピラリを用いることで、空孔を有する光ファイバを製造する場合にも適用できる。
また、PANDA型ファイバ等、棒状の母材と棒状の母材の長軸と直交する断面の外周形状と略等しい形状の貫通孔を備える母材とを組み合わせて製造される光ファイバ母材および光ファイバの製造方法として適用可能である。
なお、上記実施の形態において、準備した複数のクラッド母材の各貫通孔が整合して複数の連通孔となり、それらの各連通孔に準備したコア母材を挿通して互いに嵌め合う状態とする組立工程として、クラッド母材積重工程およびコア母材挿通工程を行うものとしたが、本発明はこれに限られない。たとえば、1つのクラッド母材にコア母材を挿通し、その後、残りのクラッド母材を積重してもよい。また、貫通孔が横になるようにクラッド母材を並べ、各クラッド母材の貫通孔を整合して連通孔として、その連通孔にコア母材を挿通してもよい。
また、上記実施の形態において、コア母材の長手方向に直交する各断面のコア母材の数は7つとしたが、本発明はこれに限定されず、コア母材の数は複数であればいくつであってもよい。さらに、本発明は、コア母材の長手方向に直交する各段面のコア母材および貫通孔の配置、寸法も上記実施の形態に限られず任意に設計することができる。
また、上記実施の形態において、コア母材の長手方向に複数のコア母材を重ね合わせてもよい。このとき、重ね合わせるコア母材の屈折率プロファイル等の特性を変えることにより、特性の異なるマルチコアファイバを、一度に線引きすることができる。
また、上記実施の形態において、クラッド母材の貫通孔を形成する方法として、円柱状ガラス母材にドリル加工などを用いた穿孔により貫通孔を形成する方法を記載したが、本発明はこれに限られない。たとえば、貫通孔は、レーザ加工により形成してもよい。また、貫通孔はフォトリソグラフィーおよび異方性エッチングにより形成してもよい。また、貫通孔は、コア母材の長手方向にわたって同じ径でなくてもよい。
また、上記実施の形態において、一体化工程は、加熱炉を用いて母材を加熱し、各部材を一体化させる工程としたが、本発明はこれに限られない。たとえば、陽極整合などの周知の方法を用いて、各部材を一体化させることができる。
また、一体化工程として、コア母材とクラッド母材とをあらかじめ加熱しつつ真空引きし、コア母材とクラッド母材との隙間を塞ぐコラプス一体化加工を行ってもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1a〜1g、21a〜21g、22a〜22g、31a〜31g、32a〜32g、41a〜41g、42a〜42g コア母材
1aa コア部
1ab クラッド部
3、4、23、24、25 クラッド母材
3a〜3g、4a〜4g、23a〜23g、24a〜24g、25a〜25g 貫通孔
23h、24h、25h 溝
5、6、27、33、34、43、44 母材
4a〜4g、33a〜33g、33m1、33m2、43a〜43g、43r1、43r2 連通孔
10 製造装置
11 マルチコアファイバ母材
12 線引炉
12a ヒータ
13 ガラス光ファイバ
14 被覆装置
15 紫外線照射装置
16 マルチコアファイバ
17 ガイドローラ
18 巻取機
26 パイプ
26a 孔
27A、27B34A、34B 領域
M1〜M6 マーカ
R1、R2 ロッド
S101〜S105 ステップ

Claims (6)

  1. 棒状の複数の第1母材と、前記第1母材の長軸と直交する断面の外周形状と略等しい形状の貫通孔を備える複数の第2母材と、を準備する準備工程と、
    前記複数の第2母材の貫通孔が整合して連通孔となり、該連通孔に複数の前記第1母材を少なくとも2つが長軸方向に並ぶように挿通して互いに嵌め合う状態とする組立工程と、を含み、
    前記連通孔の長軸方向の少なくとも1カ所において、各第2母材が互いに接する位置と、各第1母材が互いに接する位置と、が異なることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 前記第1母材は、コア部と前記コア部の外周に形成された前記コア部よりも屈折率が低いクラッド部を備えるコア母材であり、
    前記第2母材は、前記コア部より屈折率が低いクラッド母材であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  3. 前記複数の第2母材の前記貫通孔の延伸する方向の長さは、前記貫通孔の直径の35倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  4. 前記組立工程により形成された母材を加熱し一体化する一体化工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバ母材の製造方法。
  5. 前記第1母材と前記貫通孔とのクリアランスは、0.7mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光ファイバ母材の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の製造方法によって光ファイバ母材を製造する工程と、
    前記光ファイバ母材を加熱溶融し、線引きする工程と、を有することを特徴とする光ファイバの製造方法。
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