JP2019081678A - マルチコアファイバの製造方法 - Google Patents

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翔太 斉藤
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Abstract

【課題】 長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得るマルチコアファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】 複数のコアロッド2と、ダミーガラスロッド3と、クラッドガラス管5と、を準備する準備工程P1と、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とを挿入する挿入工程P2と、クラッドガラス管5と複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とを加熱して一体化しながら線引きする線引工程P3と、を備え、挿入工程P2では、ダミーガラスロッド3がクラッドガラス管5の中心軸C2と重なるとともに複数のコアロッド2がダミーガラスロッド3の周りに位置するように、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とが貫通孔5H内に挿入され、ダミーガラスロッド3の伸び率は、コアロッド2の伸び率及びクラッドガラス管5の伸び率と異なる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マルチコアファイバの製造方法に関し、特に、断面の外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバの製造方法に関する。
現在、一般的に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、一本のコアの外周がクラッドにより囲まれた構造をしており、このコアを光信号が伝搬することで情報が伝達される。そして、近年、光ファイバ通信システムの普及に伴い、伝達される情報量が飛躍的に増大している。こうした光ファイバ通信システムの伝送容量増大を実現するために、複数のコアの外周が一つのクラッドにより囲まれたマルチコアファイバを用いて、それぞれのコアを伝搬する光により複数の信号を伝送させることが知られている。
また、シングルモード通信を行う場合において互いに直交する偏波間の伝搬定数に差を与えることで光の偏波状態を保持したまま伝搬するようにしたり、マルチモード通信を行う場合においてモード間の結合を抑制しつつ伝搬するために、コアの断面における外形を非円形にすることが知られている。例えば、特許文献1には、マルチコアファイバの断面において、外形が楕円状のコアを備えるマルチコアファイバとその製造方法が記載されている。また、このコアが偏波保持機能を有することが記載されている。
特開2014−228705号公報
特許文献1に記載のマルチコアファイバの製造方法では、一例としてスタックアンドドロー法を用いることができる。当該方法では、まず、ガラス管の孔内にコアとなるコアロッドとクラッドとなるクラッドロッドとをコアロッドが所定の配置となるように挿入し、このガラス管とコアロッドとクラッドロッドとを一体化して円柱状のガラス体を作製する。次に、この円柱状のガラス体の外周面を研磨あるいは切削してガラス体の長手方向と垂直な断面の外形を多角形としたマルチコアファイバの母材を作製し、当該母材を線引きする。この線引の際に多角形の母材が円形になろうとする表面張力の影響でコアの外形が楕円形にされる。
しかし、この方法では、円柱状のガラス体を研磨あるいは切削して断面の外形が多角形となるように当該ガラス体を加工する工程が必要であるため工数がかかる。このため、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行わなくとも、断面の外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造方法が要請されている。なお、スタックアンドドロー法以外の、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行う工程を含む他の製造方法においても同様の要請が生じ得る。
そこで、本発明は、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行わなくとも、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得るマルチコアファイバの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明のマルチコアファイバの製造方法は、コアとなるコア部を有する複数のコアロッドと、クラッドの一部となるダミーガラスロッドと、長手方向に沿って少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記クラッドの他の一部となるクラッドガラス管と、を準備する準備工程と、前記クラッドガラス管の前記貫通孔内に複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを挿入する挿入工程と、前記クラッドガラス管と複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを加熱して一体化しながら線引きする線引工程と、を備え、前記挿入工程では、前記ダミーガラスロッドが前記クラッドガラス管の中心軸と重なるとともに複数の前記コアロッドが前記ダミーガラスロッドの周りに位置するように、複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを前記クラッドガラス管の前記貫通孔内に挿入し、前記線引工程における線引温度での前記ダミーガラスロッドの長手方向の伸び率は、前記線引温度での前記コアロッドの長手方向の伸び率及び前記線引温度での前記クラッドガラス管の長手方向の伸び率と異なることを特徴とする。
クラッドガラス管とコアロッドとダミーガラスロッドとを加熱して一体化しながら線引きする場合、クラッドガラス管とコアロッドとダミーガラスロッドはそれぞれ線引方向と逆方向にも伸びる。この理由は以下のように考えられる。線引工程では、クラッドガラス管の外径が所定の大きさになるまで連続的に縮径され線引方向に向かって先細り状となるネックダウン部が形成される。このようなネックダウン部の外周面における表面張力によってネックダウン部には外周面と概ね垂直でネックダウン部の内方へ向かう応力が作用する。ネックダウン部の外周面は線引方向に対して傾斜しているため、この応力は線引方向と反対方向への成分を有している。このため、この応力における線引方向と反対方向への力によって、ネックダウン部で軟化したクラッドガラス管、複数のコアロッド、ダミーガラスロッドがそれぞれ線引方向と逆方向にも伸びると考えられる。
本発明のマルチコアファイバの製造方法では、線引温度におけるダミーガラスロッドの伸び率が、線引温度におけるコアロッドの伸び率及び線引温度におけるダミーガラスロッドの伸び率と異なる。一般的に、部材が伸びると当該部材は縮径するため、他の部材よりも伸び率が大きい部材は、当該部材の径方向の収縮率が他の部材の径方向の収縮率よりも相対的に大きくなる。本発明のマルチコアファイバの製造方法では、このような収縮率の差によって、ネックダウン部で溶融状態のコア部のそれぞれに作用する力のバランスが崩れ、溶融状態のコア部は断面の外形が非円形となるように変形される。具体的には、溶融状態のコア部のそれぞれに作用する力において、クラッドガラス管の径方向の力とクラッドガラス管の周方向の力とのバランスが崩れ、溶融状態のコア部は断面の外形が非円形となるように変形される。このように断面の外形が非円形とされた溶融状態のコア部が冷却されてマルチコアファイバのコアとなり、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る。つまり、クラッドガラス管とコアロッドとダミーガラスロッドとを加熱して一体化することで形成される母材を加工しなくても、断面の外径が非円形であるコアを形成することができる。従って、本発明のマルチコアファイバの製造方法によれば、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行わなくとも、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る。なお、上述の非円形には、例えば楕円形などが含まれる。
前記線引温度における前記ダミーガラスロッドを構成する材料の粘度は、前記線引温度における前記コアロッドの前記コア部を構成する材料の粘度及び前記線引温度における前記クラッドガラス管を構成する材料の粘度と異なっていることが好ましい。
線引温度におけるダミーガラスロッドとコアロッドとクラッドガラス管のそれぞれの伸び率は、線引温度におけるダミーガラスロッドとコアロッドのコア部とクラッドガラス管を構成するそれぞれの材料の粘度が増加するにつれて減少する傾向がある。また、この粘度は、ダミーガラスロッドとコアロッドのコア部とクラッドガラス管を構成するそれぞれの材料に添加されるドーパントの種類や量を調節することで所望の値とし得る。このため、上記構成とされるマルチコアファイバの製造方法では、ダミーガラスロッドとコアロッドとクラッドガラス管のそれぞれの伸び率の調節を容易にでき、長手方向と垂直な断面におけるコアの外形を所望の非円形とし易くなる。
前記線引温度における前記ダミーガラスロッドの伸び率は、前記線引温度における前記クラッドガラス管の伸び率よりも大きくてもよい。
このように構成することで、ダミーガラスロッドの径方向の収縮率がクラッドガラス管の径方向の収縮率よりも相対的に大きくなり、上述のネックダウン部でダミーガラスロッドはクラッドガラス管よりも相対的に大きく収縮する。このため、溶融状態のコア部にはクラッドガラス管の中心に向かって引き伸ばされるような力が作用し、溶融状態のコア部は断面の外形がクラッドガラス管の径方向に長尺な非円形となるように変形され易くなる。従って、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバの径方向に長尺な非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る。
この場合、前記ダミーガラスロッドは管状とされてもよい。
このように構成することで、線引工程において管状のダミーガラスロッドの貫通孔が押し潰されるため、中実のダミーガラスロッドと比べて、当該ダミーガラスロッドの径方向の収縮率を一層大きくすることができる。従って、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバの径方向により長尺な非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る。
前記線引温度における前記ダミーガラスロッドの伸び率は、前記線引温度における前記クラッドガラス管の伸び率よりも小さくてもよい。
このように構成することで、ダミーガラスロッドの径方向の収縮率がクラッドガラス管の径方向の収縮率よりも相対的に小さくなり、上述のネックダウン部でダミーガラスロッドはクラッドガラス管よりも相対的にあまり収縮しない。このため、溶融状態のコア部にはクラッドガラス管の表面張力による力で当該クラッドガラス管の中心に向かって押し潰されるような力が作用し得、溶融状態のコア部は断面の外形がクラッドガラス管の径方向に長尺な非円形となるように変形され得る。従って、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバの周方向に長尺な非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る。
前記クラッドガラス管は、一つの前記貫通孔が形成された管状とされてもよい。
或いは、前記クラッドガラス管は、複数の前記貫通孔が形成された管状とされ、複数の前記貫通孔は、前記ダミーガラスロッド及び複数の前記コアロッドにそれぞれ対応し、前記挿入工程では、前記ダミーガラスロッド及び複数の前記コアロッドをそれぞれ複数の前記貫通孔内に挿入することとしてもよい。
以上のように、本発明によれば、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行わくなくとも、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得るマルチコアファイバの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1実施形態に係るマルチコアファイバの長手方向と垂直な断面を示す図である。 図1のマルチコアファイバの製造方法を示すフローチャートである。 準備工程で準備されるガラス部材を示す図である。 挿入工程後の様子を示す図である。 線引工程の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るマルチコアファイバを図1と同じ視点で示す図である。 本発明の変形例に係る挿入工程後の様子を示す図である。 本発明の他の変形例に係る挿入工程後の様子を示す図である。
以下、本発明に係るマルチコアファイバの製造方法の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、理解の容易のため、それぞれの図において各部の縮尺や縦横比は実際と異なる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るマルチコアファイバの長手方向と垂直な断面を示す図である。図1に示すように、本実施形態のマルチコアファイバ1は、複数のコア10と、複数のコア10の外周面を隙間なく囲むクラッド20と、クラッド20の外周面を被覆する内側保護層30と、内側保護層30の外周面を被覆する外側保護層31とを主な構成要素として備える。なお、図1では、6本のコア10を備える形態が例示されている。
本実施形態のマルチコアファイバ1が備える複数のコア10は、マルチコアファイバ1の中心軸C1の周りに概ね等間隔で配置されている。複数のコア10は、マルチコアファイバ1の中心軸C1を基準とした回転対称となるように位置しており、このように複数のコア10が位置することにより、それぞれのコア10の配置による光学的性質を均質にすることができる。
また、マルチコアファイバ1の長手方向と垂直な断面において、コア10の外形は非円形とされる。具体的には、本実施形態のコア10の外形は、マルチコアファイバ1の径方向に長尺な概ね楕円形とされる。
コア10の屈折率はクラッド20の屈折率よりも高くされる。このようなマルチコアファイバ1の構成として、例えば、コア10がゲルマニウム等の屈折率が高くなるドーパントが添加されたシリカガラスから成り、クラッド20がフッ素等の屈折率が低くなるドーパントが添加された構成や、コア10が何ら添加物の無いシリカガラスから成り、クラッド20がフッ素等の屈折率が低くなるドーパントが添加されたシリカガラスから成る構成が挙げられる。
クラッド20の屈折率は、マルチコアファイバ1の長手方向と垂直な断面において、複数のコア10よりもマルチコアファイバ1の径方向内側でマルチコアファイバ1の中心軸C1と重なる中央部20Cと、他の部分とで異なっていてもよい。なお、図1では、中央部20Cが破線で示されている。クラッド20の中央部20Cの屈折率がクラッド20の他の部分の屈折率と異なる構成として、例えば、中央部20Cを構成するシリカガラスが含有するドーパントの種類や量が他の部分を構成するシリカガラスが含有するドーパントの種類や量と異なる構成が挙げられる。また、クラッド20の中央部20Cの屈折率がクラッド20の他の部分の屈折率と概ね同じとなる構成として、例えば、中央部20Cを構成するシリカガラスがフッ素等の屈折率が低くなるドーパントとゲルマニウム等の屈折率が高くなるドーパントを含有し、他の部分を構成するシリカガラスが何ら添加物を含有しない構成が挙げられる。このような場合には、例えば、コア10を構成する材料は、ゲルマニウム等の屈折率が高くなるドーパントが添加されたシリカガラスとされる。
本実施形態の内側保護層30及び外側保護層31は、樹脂から成り、樹脂として例えば紫外線硬化性樹脂が挙げられる。
なお、本実施形態では、コア10が6本の例を示したが、コア10は複数であれば良く、2本とされてもよく、7本以上とされてもよい。
次に、図1に示すマルチコアファイバ1の製造方法について説明する。
図2は、図1のマルチコアファイバ1の製造方法を示すフローチャートである。図2に示すように、本実施形態のマルチコアファイバ1の製造方法は、準備工程P1、挿入工程P2、及び線引工程P3を主な工程として備える。なお、本実施形態のマルチコアファイバ1の製造方法は、いわゆるスタックアンドドロー法を用いる方法とされる。以下、これらの各工程について詳細に説明する。
<準備工程P1>
準備工程P1は、複数のガラス部材を準備する工程である。図3は、準備工程P1で準備されるガラス部材を示す図である。本実施形態では、当該複数のガラス部材は、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、複数の充填用ガラスロッド4、及びクラッドガラス管5とされる。
本実施形態の複数のコアロッド2は、それぞれ図1のマルチコアファイバ1のコア10となるコア部10Rと当該コア部10Rの外周面を被覆してクラッド20の一部となるクラッド層20Rとを有する円柱状のガラスロッドとされる。本実施形態では、6本のコアロッド2が用意され、それぞれのコアロッド2の直径は、互いに同じとされる。それぞれのコアロッド2のコア部10Rは、コア10となるためコア10と同じ材料から構成される。また、クラッド層20Rは、クラッド20の一部となるためクラッド20を構成する材料から構成される。
本実施形態のダミーガラスロッド3は、概ねクラッド20の中央部20Cとなる円柱状のガラスロッドとされる。本実施形態のダミーガラスロッド3の直径は、コアロッド2の直径と同じとされる。ダミーガラスロッド3は、クラッド20の一部となるためクラッド20を構成する材料から構成される。
複数の充填用ガラスロッド4は、それぞれ概ねクラッド20の中央部20Cとは別の一部となる円柱状のガラスロッドとされる。本実施形態では、互いに外径の異なる2種類の充填用ガラスロッド4がそれぞれ複数用意される。2種類の充填用ガラスロッド4のそれぞれの直径は、ダミーガラスロッド3の直径よりも小さくされている。充填用ガラスロッド4は、クラッド20の一部となるためクラッド20を構成する材料から構成される。
本実施形態のクラッドガラス管5は、クラッド20の中央部20Cとは別の一部となるガラス管とされ、当該クラッドガラス管5には、長手方向に沿って一つの貫通孔5Hが形成されている。クラッドガラス管5は、クラッド20の一部となるためクラッド20を構成する材料から構成される。本実施形態では、クラッドガラス管5の長さは、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4よりも長くされ、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4の長さは、互いに同じ長さとされる。
<挿入工程P2>
図4は、挿入工程P2後の様子を示す図であり、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図である。本実施形態の挿入工程P2は、準備工程P1で準備されたクラッドガラス管5の貫通孔5H内に、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び充填用ガラスロッド4を挿入する工程である。
図4に示すように、本実施形態の挿入工程P2では、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図においてダミーガラスロッド3がクラッドガラス管5の中心軸C2と重なるように、ダミーガラスロッド3をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。なお、図4では、ダミーガラスロッド3の中心軸がクラッドガラス管5の中心軸C2上に位置している例が示されている。
次に、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図において複数のコアロッド2がダミーガラスロッドの周りに位置するように、コアロッド2をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。なお、図4では、複数のコアロッド2がダミーガラスロッド3の周りに概ね等間隔でクラッドガラス管5の中心軸C2を基準とした回転対称となる位置に配置されている例が示されている。
次に、隣り合うコアロッド2とダミーガラスロッド3と間の隙間や隣り合うコアロッド2とクラッドガラス管5と間の隙間を埋めるように、充填用ガラスロッド4をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。こうして、図4に示すように、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び充填用ガラスロッド4が挿入された状態となる。このような挿入状態において、貫通孔5H内に挿入されたガラス部材の外周面とクラッドガラス管5の内周面との間や隣接するガラス部材の外周面の間には、僅かに隙間が形成されている。なお、図4において、理解の容易のためにこれらの隙間の記載は省略されている。
なお、本実施形態の挿入工程P2では、ダミーガラスロッド3を貫通孔5H内に挿入した後、複数のコアロッド2を貫通孔5H内に挿入し、その後に充填用ガラスロッド4を貫通孔5H内に挿入したが、これらのガラス部材を貫通孔5H内に挿入する順序は特に限定されない。例えば、複数のコアロッド2を貫通孔5H内に挿入した後、ダミーガラスロッド3を貫通孔5H内に挿入し、その後に充填用ガラスロッド4を貫通孔5H内に挿入してもよい。
<線引工程P3>
図5は、線引工程P3の様子を示す図である。なお、図5において、理解の容易のために、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入されたガラス部材の外周面とクラッドガラス管5の内周面との間や隣接するガラス部材の外周面の間に形成される隙間の記載は省略されている。まず、線引工程P3を行う準備段階として、上記挿入工程P2により複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び充填用ガラスロッド4が貫通孔5H内に挿入されたクラッドガラス管5の一端部に、ダミーガラス管35の一端部を接続させる。このダミーガラス管35のクラッドガラス管5側と反対側の端部には、図示せぬ真空ポンプに接続された配管37が取り付けられた閉塞板36が、ダミーガラス管35の当該端部の開口を閉塞するように固定される。閉塞板36には、当該閉塞板36を板厚方向に貫通する貫通孔36Hが形成されており、この貫通孔36Hによって配管37の内部空間とダミーガラス管35の内部空間とが連通されている。
なお、ダミーガラス管35は、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び充填用ガラスロッド4が挿入される前にクラッドガラス管5に接続されもよい。
次に、クラッドガラス管5の貫通孔5H内におけるダミーガラス管35側に空間が形成されるように、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4を配置する。上述したようにクラッドガラス管5は、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4よりも長尺とされており、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4の長さは互いに同じとされている。このため、例えば、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4のそれぞれの端部とクラッドガラス管5のダミーガラス管35側と反対側の端部とを揃えることで、上述の空間が形成される。
次に、このように貫通孔5H内に複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び複数の充填用ガラスロッド4が配置されたクラッドガラス管5を、ダミーガラス管35側と反対側の端部が紡糸炉110の内部に位置するように配置する。次に、紡糸炉110の加熱部111を発熱させて、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とのそれぞれの端部を加熱する。この際、上述の真空ポンプによってクラッドガラス管5の貫通孔5H内の空気を吸い出し、クラッドガラス管5の貫通孔5H内の圧力をクラッドガラス管5の外部の圧力よりも低下させる。複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とのそれぞれの端部は、例えば2000℃に加熱されて溶融状態となり、当該端部が一体化される。このようにして複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5との端部が一体化された溶融状態のガラスを所定の線引速度で線引する。なお、本明細書では、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とのそれぞれの端部が加熱されて溶融状態となる温度が線引温度とされ、本実施形態における線引温度は上述の2000℃とされる。
このように線引されることで、図5に示すようにクラッドガラス管5の外径が所定の大きさになるまで連続的に縮径され線引方向に向かって先細り状となるネックダウン部6が形成される。ネックダウン部6における線引方向の側では、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とは溶融して一体化されている。一方、ネックダウン部6における線引方向と反対側では、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とは溶融する前の状態であり、軟化している。
このようなネックダウン部6には、当該ネックダウン部6の外周面6Sにおける表面張力によってこの外周面6Sと概ね垂直でネックダウン部6の内方へ向かう応力Fが作用する。ネックダウン部6の外周面6Sは線引方向に対して傾斜しているため、応力Fは線引方向と反対方向への成分を有している。このような応力Fにおける線引方向と反対方向すなわち上側への力によって、ネックダウン部6で軟化した複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とがそれぞれ上方にも伸びる。
本実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも大きくなるように、ダミーガラスロッド3とクラッドガラス管5とが構成される。また、この線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度におけるコアロッド2の長手方向の伸び率及び線引温度における充填用ガラスロッド4の長手方向の伸び率とも異なるように、コアロッド2と充填用ガラスロッド4とが構成される。つまり、準備工程P1で準備されるガラス部材は、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度における他の全てのガラス部材の長手方向の伸び率と異なるように構成される。
ところで、線引温度におけるのダミーガラスロッド3とコアロッド2とクラッドガラス管5のそれぞれの伸び率は、線引温度におけるダミーガラスロッド3とコアロッド2のコア部10Rとクラッドガラス管5を構成するそれぞれの材料の粘度が増加するにつれて減少する傾向がある。本実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3を構成する材料の粘度を線引温度におけるクラッドガラス管5を構成する材料の粘度よりも小さくすることで、上記のダミーガラスロッド3の伸び率がクラッドガラス管5の伸び率よりも大きくされる。このような粘度の調節は、ダミーガラスロッド3とクラッドガラス管5を構成するそれぞれの材料に添加されるドーパントの種類や量を調節によって行われる。また、本実施形態では、コアロッド2のコア部10R及び充填用ガラスロッド4を構成するそれぞれの材料に添加されるドーパントの種類や量を調節することで、線引温度におけるコアロッド2のコア部10R及び充填用ガラスロッド4を構成するそれぞれの材料の粘度が、線引温度におけるダミーガラスロッド3を構成する材料の粘度と異なるようにされる。そして、線引温度におけるコアロッド2及び充填用ガラスロッド4のそれぞれの長手方向の伸び率が線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率と異なるようにされる。
本実施形態では、上述したように線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも大きくされることで、ネックダウン部6で溶融状態のコア部10Rがクラッドガラス管5の径方向に長尺な概ね楕円形となるように変形され得る。この原因は以下のように考えられる。一般的に、部材が伸びると当該部材は縮径するため、他の部材よりも伸び率が大きい部材は、当該部材の径方向の収縮率が他の部材の径方向の収縮率よりも相対的に大きくなる。このような収縮率の差によって、ネックダウン部6で溶融状態のコア部10Rのそれぞれに作用する力のバランスが崩れ、溶融状態のコア部10Rは断面の外形が非円形となるように変形し得る。具体的には、溶融状態のコア部10Rのそれぞれに作用する力において、クラッドガラス管5の径方向の力とクラッドガラス管5の周方向の力とのバランスが崩れ、溶融状態のコア部10Rは断面の外形が非円形となるように変形され得る。
ダミーガラスロッド3の径方向の収縮率がクラッドガラス管5の径方向の収縮率よりも相対的に大きくなり、ネックダウン部6でダミーガラスロッド3はクラッドガラス管5よりも相対的に大きく収縮する。このようなダミーガラスロッド3は、上述したようにクラッドガラス管5の中心軸C2と重なっており、複数のコアロッド2はダミーガラスロッド3の周りに位置している。このため、ネックダウン部6において、溶融状態のコア部10Rにはクラッドガラス管5の中心に向かって引き伸ばされるような力が作用し得、溶融状態のコア部10Rは断面の外形がクラッドガラス管5の径方向に長尺な概ね楕円形となるように変形され易くなる。このような溶融状態のコア部10Rの変形における変形量、例えばクラッドガラス管5の径方向への伸び率は、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率と線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率とを調節することで所望の値とし得る。
上記のように線引きされたガラスは、紡糸炉110から出ると、すぐに固化して、断面の外形がクラッドガラス管5の径方向に長尺な概ね楕円形とされた複数の溶融状態のコア部10Rがそれぞれコア10となる。また、溶融状態のダミーガラスロッド3は概ねクラッド20の中央部20Cとなり、溶融状態の複数の充填用ガラスロッド4及びクラッドガラス管5は、それぞれ概ねクラッド20の中央部20Cとは別の一部となる。こうして線引されたガラスは、断面の外形が概ね楕円形である複数のコア10とクラッド20とから構成されるマルチコアファイバ素線となる。
ところで、図4に示すようにコアロッド2とダミーガラスロッド3と充填用ガラスロッド4とが挿入されたクラッドガラス管5の貫通孔5H内にはこれらのガラス部材間の空隙が形成されているが、上述したように貫通孔5H内の圧力がクラッドガラス管5の外部の圧力よりも低下されているので、この空隙は線引工程P3において効果的に潰される。
このようにマルチコアファイバ素線が作製された後、このマルチコアファイバ素線は、冷却装置130を通過して、適切な温度まで冷却される。冷却装置130に入る際、マルチコアファイバ素線の温度は、例えば1800℃程度とされるが、冷却装置130を出る際には、マルチコアファイバ素線の温度は、例えば40℃〜50℃となる。
冷却装置130から出たマルチコアファイバ素線は、内側保護層30となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置131を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置132を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して内側保護層30が形成される。次に、内側保護層30で被覆されたマルチコアファイバは、外側保護層31となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置133を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置134を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して外側保護層31が形成され、図1に示すマルチコアファイバ1となる。
そして、マルチコアファイバ1は、ターンプーリー141により方向が変換され、リール142により巻取られる。
このようにして、図1に示すマルチコアファイバ1が製造される。
以上説明したように、本実施形態のマルチコアファイバ1の製造方法は、コア10となるコア部10Rを有する複数のコアロッド2と、クラッド20の一部となるダミーガラスロッド3と、長手方向に沿って一つの貫通孔5Hが形成され、クラッド20の他の一部となる管状のクラッドガラス管5と、を準備する準備工程P1と、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とを挿入する挿入工程P2と、クラッドガラス管5と複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とを加熱して一体化しながら線引きする線引工程P3と、を備える。挿入工程P2では、ダミーガラスロッド3がクラッドガラス管5の中心軸C2と重なるとともに複数のコアロッド2がダミーガラスロッド3の周りに位置するように、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とをクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。線引工程P3における線引温度でのダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率は、線引温度でのコアロッド2の長手方向の伸び率と異なるとともに線引温度でのクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも大きくされる。
線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率は、線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも大きくされるので、上述したようにネックダウン部6において溶融状態のコア部10Rは、断面の外形がクラッドガラス管5の径方向に長尺な概ね楕円形となるように変形される。従って、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の径方向に長尺な概ね楕円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。つまり、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とクラッドガラス管5とを加熱して一体化することで形成される母材の切削などの加工をしなくても、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の径方向に長尺な概ね楕円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、本実施形態では、クラッドガラス管5は一つの貫通孔5Hが形成された管状とされており、本実施形態のマルチコアファイバ1の製造方法は、いわゆるスタックアンドドロー法を用いる方法である。このため、スタックアンドドロー法によってマルチコアファイバを製造する既存の設備を用いて、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、本実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3を構成する材料の粘度は、線引温度におけるコアロッド2のコア部10Rを構成する材料の粘度及び線引温度におけるクラッドガラス管5を構成する材料の粘度と異なっている。上述したように、これらの粘度は、ダミーガラスロッド3とコアロッド2のコア部10Rとクラッドガラス管5を構成するそれぞれの材料に添加されるドーパントの種類や量を調節することで所望の値とし得る。このため、本実施形態では、ダミーガラスロッド3とコアロッド2とクラッドガラス管5のそれぞれの伸び率の調節を容易にでき、溶融状態のコア部10Rの変形における変形量を所望の値とし得る。したがって、長手方向と垂直な断面におけるコア10の外形を所望の非円形とし易くなる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るマルチコアファイバを図1と同じ視点で示す図である。なお、第1実施形態と同一または同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図6に示す本実施形態のマルチコアファイバ1は、当該マルチコアファイバ1の長手方向と垂直な断面においてコア10の外径がマルチコアファイバ1の周方向に長尺な概ね楕円とされる点で、第1実施形態のマルチコアファイバ1と異なる。
このようなマルチコアファイバ1は、第1実施形態におけるマルチコアファイバ1の製造方法と同様のフローチャートで示される製造方法により製造される。
<準備工程P1>
本実施形態では、第1実施形態と同様にして、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、複数の充填用ガラスロッド4、及びクラッドガラス管5が準備される。これらのガラス部材は、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも小さくなるように、ダミーガラスロッド3とクラッドガラス管5とが構成される点で、第1実施形態の準備工程P1で準備されるガラス部材と異なる。なお、準備工程P1で準備されるガラス部材は、第1実施形態と同様にして、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度における他の全てのガラス部材の長手方向の伸び率と異なるように構成される。また、本実施形態では、第1実施形態と同様にして、コアロッド2のコア部10R、ダミーガラスロッド3、充填用ガラスロッド4、及びクラッドガラス管5を構成するそれぞれの材料に添加されるドーパントの種類や量を調節することで、線引温度におけるこれらを構成するそれぞれの材料の粘度が異なるようにされ、線引温度におけるこれらの長手方向のそれぞれの伸び率が異なるようにされる。
<挿入工程P2>
次に、第1実施形態の挿入工程P2と同様にして、クラッドガラス管5の貫通孔5H内に、複数のコアロッド2、ダミーガラスロッド3、及び充填用ガラスロッド4を挿入する。クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図においてダミーガラスロッド3がクラッドガラス管5の中心軸C2と重なるように、ダミーガラスロッド3をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。次に、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図において複数のコアロッド2がダミーガラスロッドの周りに位置するように、コアロッド2をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。次に、隣り合うコアロッド2とダミーガラスロッド3と間の隙間や隣り合うコアロッド2とクラッドガラス管5と間の隙間を埋めるように、充填用ガラスロッド4をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入する。
<線引工程P3>
本実施形態の線引工程P3は、第1実施形態の線引工程P3と同様に行う。ただし、本実施形態では、上記のようにネックダウン部6で軟化した複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とがそれぞれ上方にも伸びるものの、ダミーガラスロッド3の伸び率がクラッドガラス管5の伸び率よりも小さくされる。このようにされることで、ネックダウン部6で溶融状態のコア部10Rがクラッドガラス管5の周方向に長尺な概ね楕円形となるように変形され得る。この原因は以下のように考えられる。線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率よりも小さくされるため、ダミーガラスロッド3の径方向の収縮率がクラッドガラス管5の径方向の収縮率よりも相対的に小さくなる。このため、ネックダウン部6でダミーガラスロッド3はクラッドガラス管5よりも相対的にあまり収縮しない。このようなダミーガラスロッド3は、上述したようにクラッドガラス管5の中心軸C2と重なっており、複数のコアロッド2はダミーガラスロッド3の周りに位置している。このため、ネックダウン部6において、溶融状態のコア部10Rにはクラッドガラス管5の表面張力による力で当該クラッドガラス管5の中心に向かって押し潰されるような力が作用し得、溶融状態のコア部10Rは断面の外形がクラッドガラス管5の周方向に長尺な概ね楕円形となるように変形され得る。
このように線引きされたガラスは、紡糸炉110から出ると、すぐに固化して、断面の外形がクラッドガラス管5の周方向に長尺な概ね楕円形とされた複数の溶融状態のコア部10Rがそれぞれコア10となる。溶融状態のダミーガラスロッド3は概ねクラッド20の中央部20Cとなり、溶融状態の複数の充填用ガラスロッド4及びクラッドガラス管5は、それぞれ概ねクラッド20の中央部20Cとは別の一部となる。こうして線引されたガラスは、断面の外形が概ね楕円形である複数のコア10とクラッド20とから構成されるマルチコアファイバ素線となる。
このように作製されたマルチコアファイバ素線は、冷却装置130と通過して冷却され、コーティング装置131と紫外線照射装置132とを通過して内側保護層30が形成され、コーティング装置133と紫外線照射装置134を通過して外側保護層31が形成され、図6に示すマルチコアファイバ1となる。そして、マルチコアファイバ1は、ターンプーリー141により方向が変換され、リール142により巻取られる。
このようにして、図6に示すマルチコアファイバ1が製造される。
以上説明したように、本実施形態のマルチコアファイバの製造方法によれば、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とクラッドガラス管5とを加熱して一体化することで形成される母材の切削などの加工をしなくても、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の周方向に長尺な概ね楕円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
ところで、上記第1実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3の伸び率を線引温度におけるクラッドガラス管5の伸び率よりも大きくすることで、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の径方向に長尺な概ね楕円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1が製造し得た。一方、上記第2実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3の伸び率を線引温度におけるクラッドガラス管5の伸び率よりも小さくすることで、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の周方向に長尺な概ね楕円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1が製造し得た。つまり、第1実施形態と第2実施形態において、ダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率は線引温度におけるコアロッド2の長手方向の伸び率と異なっていた。ゆえに、線引温度でのダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率を線引温度でのコアロッド2の長手方向の伸び率及び線引温度でのクラッドガラス管5の長手方向の伸び率と異ならせることで、ネックダウン部6で溶融状態のコア部10Rのそれぞれに作用する力のバランスが崩れ、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1が製造し得る。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記本実施形態では、挿入工程P2において、ダミーガラスロッド3が当該ダミーガラスロッド3の中心軸がクラッドガラス管5の中心軸C2上に位置するように、ダミーガラスロッド3をクラッドガラス管5の貫通孔5Hに挿入する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。挿入工程P2において、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図においてダミーガラスロッド3がクラッドガラス管5の中心軸C2と重なるように、ダミーガラスロッド3をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入すればよい。例えば、ダミーガラスロッド3の中心軸がクラッドガラス管5の中心軸C2からずれた位置に配置されるように、ダミーガラスロッド3をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入しても良い。このような構成にすることで、長手方向と垂直な断面の外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、上記本実施形態では、挿入工程P2において、複数のコアロッド2がダミーガラスロッド3の周りに概ね等間隔でクラッドガラス管5の中心軸C2を基準とした回転対称となる位置に配置されるように、複数のコアロッド2をクラッドガラス管5の貫通孔5Hに挿入する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。挿入工程P2において、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図において複数のコアロッド2がダミーガラスロッド3の周りに位置するように、複数のコアロッド2をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入すればよい。例えば、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図においてクラッドガラス管5の中心軸C2と複数のコア10の中心軸との距離がそれぞれ異なるように、複数のコアロッド2をクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入しても良い。このような構成にすることで、長手方向と垂直な断面の外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、本実施形態では、線引温度におけるダミーガラスロッド3を構成する材料の粘度は、線引温度におけるコアロッド2のコア部10Rを構成する材料の粘度及び線引温度におけるクラッドガラス管5を構成する材料の粘度と異なっていたが、特に限定されない。本発明では、線引温度におけるダミーガラスロッド3の長手方向の伸び率が、線引温度におけるコアロッド2の長手方向の伸び率及び線引温度におけるクラッドガラス管5の長手方向の伸び率と異なっていれば良い。例えば、線引温度におけるダミーガラスロッド3を構成する材料の粘度と線引温度におけるクラッドガラス管5を構成する材料の粘度とが同じであっても良い。このような場合には、例えば、ダミーガラスロッド3の直径、コアロッド2の直径、クラッドガラス管5の直径、クラッドガラス管5の貫通孔5Hの直径などの寸法を調節することで、ダミーガラスロッド3の伸び率がコアロッド2の伸び率及びクラッドガラス管5の伸び率と異なるようにしても良い。
また、上記実施例では、円柱状のダミーガラスロッド3を例に説明したが、ダミーガラスロッド3はその長手方向と垂直な断面の形状が楕円形や四角形であるガラスロッドとされてもよい。このような構成にすることで、長手方向と垂直な断面の外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、上記実施形態では、直径がコアロッド2の直径と同じとされたダミーガラスロッド3を例に説明したが、ダミーガラスロッド3の直径とコアロッド2の直径とは異なっていてもよい。
また、上記実施形態1のように、線引温度におけるダミーガラスロッド3の伸び率が線引温度におけるクラッドガラス管5の伸び率よりも大きい場合には、ダミーガラスロッド3は管状とされてもよい。図7は、本発明の変形例に係る挿入工程P2後の様子を示す図であり、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図である。本変形例では、ダミーガラスロッド3は管状とされている。複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と充填用ガラスロッド4とがクラッドガラス管5の貫通孔5H内に挿入されている。貫通孔5H内に挿入された管状のダミーガラスロッド3は、クラッドガラス管5の中心軸C2が当該ダミーガラスロッド3の貫通孔3Hを通るように配置されいてる。つまり、管状のダミーガラスロッド3は、クラッドガラス管5の中心軸C2と重なって配置されている。また、貫通孔5H内に挿入された複数のコアロッド2は管状のダミーガラスロッド3の周りに配置されている。
このように貫通孔5H内に複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と複数の充填用ガラスロッド4とが挿入されたクラッドガラス管5は、上述した線引工程P3において線引される際に、管状のダミーガラスロッド3の貫通孔3Hが押し潰される。このため、中実のダミーガラスロッドと比べて、当該ダミーガラスロッド3の径方向の収縮率を一層大きくすることができる。従って、長手方向と垂直な断面における外形がマルチコアファイバ1の径方向により長尺な非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。なお、上述したように線引工程P3において貫通孔5H内の圧力がクラッドガラス管5の外部の圧力よりも低下されているので、線引工程P3において管状のダミーガラスロッド3の貫通孔3Hは効果的に潰される。
また、上記実施形態では、コア部10Rとクラッド層20Rとを有するコアロッド2を例に説明したが、コアロッド2はクラッド層20Rを有さなくてもよく、このような場合にはコアロッド2はコア部10Rによって構成される。
また、上記実施形態では、複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3と充填用ガラスロッド4とクラッドガラス管5とが一体化されながら線引される線引工程P3を例に説明したが、本発明のマルチコアファイバの製造方法は、充填用ガラスロッド4がない構成とされても良い。
また、上記実施形態では、長手方向に沿って1つの貫通孔5Hが形成された管状のクラッドガラス管5を例に説明したが、特に限定されない。クラッドガラス管5は、長手方向に沿って少なくとも一つの貫通孔が形成された管状とされていればよい。例えば、クラッドガラス管5は、長手方向に沿って複数の貫通孔が形成されたガラス管とされもよい。
図8は、本発明の他の変形例に係る挿入工程P2後の様子を示す図であり、クラッドガラス管5の長手方向と垂直な断面図である。本変形例では、クラッドガラス管5は、長手方向に沿って貫通孔5H2と複数の貫通孔5H3とが形成されたガラス管とされる。貫通孔5H2はダミーガラスロッド3に対応し、複数の貫通孔5H2は複数のコアロッド2にそれぞれ対応している。具体的には、クラッドガラス管5には、当該クラッドガラス管5の中心軸C2を含む中心部に一つの貫通孔5H2が形成され、当該貫通孔5H2の周りに等間隔で複数の貫通孔5H3が形成されている。このようなクラッドガラス管5は、貫通孔が形成されていないガラスロッドに貫通孔を形成することで得られる。上述した挿入工程P2では、中心部に形成された貫通孔5H2内にダミーガラスロッド3が挿入され、貫通孔5H2の周りに形成された複数の貫通孔5H3内に複数のコアロッド2がそれぞれ挿入される。ダミーガラスロッド3は、クラッドガラス管5の中心軸C2と重なっており、複数のコアロッド2はダミーガラスロッド3の周りに位置している。従って、上述した線引工程P3において、このようなクラッドガラス管5と複数のコアロッド2とダミーガラスロッド3とを一体化しながら線引しても、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。このようなマルチコアファイバの製造方法は、いわゆる穿孔法を用いる方法である。このため、穿孔法によってマルチコアファイバを製造する既存の設備を用いて、断面の外形が非円形であるコア10を備えるマルチコアファイバ1を製造し得る。
また、上記実施形態ではスタックアンドドロー法を用いるマルチコアファイバ1の製造方法を例に説明し、上記変形例では穿孔法を用いるマルチコアファイバ1の製造方法を例に説明した。しかし、本発明のマルチコアファイバの製造方法は、これらの製造方法を用いるものに限定されず、断面の外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得る限りにおいて、他の製造方法を用いるものであっても良い。
以上説明したように、本発明によれば、マルチコアファイバの母材の切削などの加工を行わなくとも、長手方向と垂直な断面における外形が非円形であるコアを備えるマルチコアファイバを製造し得るマルチコアファイバの製造方法が提供さ、ファイバレーザ装置や光ファイバ通信等の分野で利用することが期待される。
1・・・マルチコアファイバ
2・・・コアロッド
3・・・ダミーガラスロッド
4・・・充填用ガラスロッド
5・・・クラッドガラス管
5H,5H2,5H3・・・貫通孔
10・・・コア
10R・・・コア部
20・・・クラッド
20R・・・クラッド層
30・・・内側保護層
31・・・外側保護層
C1,C2・・・中心軸
P1・・・準備工程
P2・・・挿入工程
P3・・・線引工程

Claims (7)

  1. コアとなるコア部を有する複数のコアロッドと、クラッドの一部となるダミーガラスロッドと、長手方向に沿って少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記クラッドの他の一部となるクラッドガラス管と、を準備する準備工程と、
    前記クラッドガラス管の前記貫通孔内に複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを挿入する挿入工程と、
    前記クラッドガラス管と複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを加熱して一体化しながら線引きする線引工程と、
    を備え、
    前記挿入工程では、前記ダミーガラスロッドが前記クラッドガラス管の中心軸と重なるとともに複数の前記コアロッドが前記ダミーガラスロッドの周りに位置するように、複数の前記コアロッドと前記ダミーガラスロッドとを前記クラッドガラス管の前記貫通孔内に挿入し、
    前記線引工程における線引温度での前記ダミーガラスロッドの長手方向の伸び率は、前記線引温度での前記コアロッドの長手方向の伸び率及び前記線引温度での前記クラッドガラス管の長手方向の伸び率と異なる
    ことを特徴とするマルチコアファイバの製造方法。
  2. 前記線引温度における前記ダミーガラスロッドを構成する材料の粘度は、前記線引温度における前記コアロッドの前記コア部を構成する材料の粘度及び前記線引温度における前記クラッドガラス管を構成する材料の粘度と異なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバの製造方法。
  3. 前記線引温度における前記ダミーガラスロッドの伸び率は、前記線引温度における前記クラッドガラス管の伸び率よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチコアファイバの製造方法。
  4. 前記ダミーガラスロッドは管状とされる
    ことを特徴とする請求項3に記載のマルチコアファイバの製造方法。
  5. 前記線引温度における前記ダミーガラスロッドの伸び率は、前記線引温度における前記クラッドガラス管の伸び率よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチコアファイバの製造方法。
  6. 前記クラッドガラス管は、一つの前記貫通孔が形成された管状とされる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチコアファイバの製造方法。
  7. 前記クラッドガラス管は、複数の前記貫通孔が形成された管状とされ、
    複数の前記貫通孔は、前記ダミーガラスロッド及び複数の前記コアロッドにそれぞれ対応し、
    前記挿入工程では、前記ダミーガラスロッド及び複数の前記コアロッドが複数の前記貫通孔内にそれぞれ挿入される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチコアファイバの製造方法。


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