JP6216263B2 - マルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバの製造方法 - Google Patents

マルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバの製造方法に関し、特に、安定した長距離光通信を行うのに好適なものに関する。
一般に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、1本のコアの外周がクラッドにより囲まれた構造をしており、このコア内を光信号が伝搬することで情報が伝送される。そして、近年、光ファイバ通信システムの普及に伴い、伝送される情報量が飛躍的に増大している。
こうした光ファイバ通信システムの伝送容量増大を実現するために、複数のコアの外周が1つのクラッドにより囲まれたマルチコアファイバを用いて、それぞれのコアを伝搬する光により、複数の信号を伝送させることが知られている。
このようなマルチコアファイバの製造に用いるマルチコアファイバ用母材を製造する方法として、下記特許文献1に記載されているように、穿孔法やスタックアンドドロー法を用いることが知られている。穿孔法では、まず、クラッドとなるガラスロッドに複数の貫通孔をドリル等を用いて形成する。そして、コアとなるコアロッドがクラッドの一部となるクラッドガラス層で被覆されたコア被覆ロッドをそれぞれの貫通孔内に挿入する。その後、コラプス工程により貫通孔内の不要な隙間を埋めてマルチコアファイバ母材とする。また、スタックアンドドロー法では、クラッドの外周部分となるガラス管の貫通孔内に上記のコア被覆ロッドを挿入し、ガラス管とコア被覆ロッドとの隙間に複数のガラスロッドを挿入する。そして、コラプス工程によりガラス管の貫通孔内の不要な隙間を埋めてマルチコアファイバ母材とする。
ところで、近年、長距離光通信を行うための長尺のマルチコアファイバを製造したいとの要請より、より大きなマルチコアファイバ母材に対するニーズがある。しかし、穿孔法では、準備するガラスロッドの太さにより作成できるマルチコアファイバ母材の大きさが限定され、形成する貫通孔の径が大きくなると穿孔が困難となる傾向がある。また、スタックアンドドロー法では準備するガラス管の太さにより作成できるマルチコアファイバ母材の大きさが限定され、ガラス管の太さが大きくなるとガラス管のハンドリングが困難となる傾向がある。
下記特許文献2には、長手方向に垂直な外形が正六角形とされた複数のコア被覆ロッドに相当するコア材を複数本束ねて、その外周にVAD法によりスートを堆積し、加熱によりスートとコア材とを一体化するマルチコアファイバ用母材の製造方法が記載されている。このような方法によれば、外側にクラッドとなるスートを堆積させるため、ガラスロッドやガラス管の径に制限されることなく、より太いマルチコアファイバ用母材を作成することができる。
特開09− 90143号公報 特開09− 5541号公報
しかし、上記特許文献2に記載のようにコア被覆ロッドの外径を正六角形にするには、作成した円柱状のコア被覆ロッドを切削する必要があり手間がかかる。そこで、円柱状のコア被覆ロッド(ガラスロッド)を複数本束ねて、束ねたコア被覆ロッドの外周にスートを堆積させることが考えられる。
このように円柱状のガラスロッドを複数束ねると、ガラスロッドで囲まれる空間が生じる。このようなガラスロッドで囲まれる空間は、それぞれのガラスロッドとスートとを一体のガラスとする焼結工程において潰せばよい。しかし、この様にして作製したマルチコアファイバ用母材を用いてマルチコアファイバを製造すると、長距離光通信を安定して行うことができない場合があることが見出された。
そこで、本発明は、長距離光通信を安定して行うことができるマルチコアファイバを実現可能なマルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバの製造方法を提供するものである。
本発明のマルチコアファイバ用母材は、コアとなるコアロッドの外周面がクラッドの一部となるクラッドガラス層で被覆された複数のコア被覆ロッドを含んで互いに束ねられた3つ以上のガラスロッドと、束ねられた前記3つ以上のガラスロッドの外周面上に堆積されたスートとが、前記コア被覆ロッドを含む前記ガラスロッドで囲まれる空間の少なくとも1つから空孔が形成されつつ一体のガラス体とされて成ることを特徴とするものである。
また、本発明のマルチコアファイバ用母材の製造方法は、コアとなるコアロッドの外周面がクラッドの一部となるクラッドガラス層で被覆された複数のコア被覆ロッドを含む3つ以上のガラスロッドを束ねるバンドル工程と、束ねられた前記複数のガラスロッドの外周面上に前記クラッドの他の一部となるスートを堆積する外付工程と、前記スートが堆積した前記複数のガラスロッドを加熱して前記コア被覆ロッドを含む前記ガラスロッドで囲まれる空間の少なくとも1つから空孔を形成しつつ前記スートとそれぞれの前記ガラスロッドとを一体のガラス体とする焼結工程と、を備えることを特徴とするものである。
このようなマルチコアファイバ用母材及びマルチコアファイバ用母材の製造方法では、束ねられた複数のコア被覆ロッドを含む複数のガラスロッドの外周面にスートを外付で堆積するため、径の大きなマルチコアファイバ用母材とすることができる。従って、このようなマルチコアファイバ用母材を用いることで、長尺のマルチコアファイバを製造することができる。
ところで、ガラスロッドで囲まれる空間が潰されてそれぞれのガラスロッドとスートとが一体のガラス体とされる場合、ガラスロッドが変形して空間が潰されることになる。しかし、本発明では、コア被覆ロッドを含むガラスロッドで囲まれる空間、すなわちコア被覆ロッドに隣接する空間が潰されず空孔とされつつそれぞれのガラスロッドとスートとが一体のガラス体とされる。このため、当該空間を潰す場合と比べて、コア被覆ロッドを含むガラスロッドの変形を抑えることができる。コア被覆ロッドの変形を抑えることができるため、マルチコアファイバ用母材においてマルチコアファイバのコアとなる部分の変形を抑制することができる。このようなマルチコアファイバ用母材によればマルチコアファイバのコアの歪みを抑制することができる。従って、長距離光通信を安定して行うことができるマルチコアファイバを実現することができる。
なお、上記の潰されない空間から形成される空孔はコアの近傍に位置することとなる。この空孔が複数形成されコアを囲む場合には、コア間のクロストークを抑制できるマルチコアファイバを実現することができる。
また、少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置され、これらの前記コア被覆ロッドと前記スートから形成されるガラス層とで囲まれる空間から空孔が形成されるようにそれぞれの前記ガラスロッドと前記スートとが一体のガラス体とされることが好ましい。
スートがガラス層となる際にスートと接触する位置に配置される互いに隣り合うコア被覆ロッドの外周面間にスートが入り込むことで、スートに由来するガラス層の外周面が変形する場合がある。しかし、スートと接触する位置に配置される互いに隣り合うコア被覆ロッドとガラス層とで囲まれる空間が形成され、この空間から空孔が形成されることで、マルチコアファイバ用母材の外周面が意図せず歪むことを抑制することができる。
また、少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置されると共に、これらの前記コア被覆ロッドよりも小径の前記充填用ガラスロッドが前記スートと接触するようにこれらの前記コア被覆ロッドと接して配置されることが好ましい。
スートと接触する位置に配置される互いに隣り合う2つのコア被覆ロッドと接触するように、充填用ガラスロッドが配置される。その為、これらのコア被覆ロッドの外周面間に形成される狭い隙間を充填用ガラスロッドで覆うことができる。しかも、充填用ガラスロッドは、充填用ガラスロッドが接するコア被覆ロッドよりも小径とされる。このため、コア被覆ロッドの外周面と充填用ガラスロッドの外周面との外周側の隙間は、充填用ガラスロッドを配置しない場合におけるコア被覆ロッドの外周面間の隙間よりも小さい。このため、スートが当該隙間を埋めやすく、マルチコアファイバ用母材の外周面が意図せず歪むことを抑制することができる。
上記充填用ガラスロッドが配置される場合、前記スートから形成されるガラス層と前記スートと接触する位置に配置される前記コア被覆ロッドと当該コア被覆ロッドに接触して配置される前記充填用ガラスロッドとで囲まれる空間から空孔が形成されるようにそれぞれの前記ガラスロッドと前記スートとが一体のガラス体とされることが好ましい。
上記のように充填用ガラスロッドが配置されることで、マルチコアファイバ用母材の外周面が意図せず歪むことを抑制することができる。更にコア被覆ロッドと充填用ガラスロッドとガラス層とで囲まれる空間が形成され、この空間から空孔が形成されることで、外周面が意図せず歪むことをより抑制することができる。
また、それぞれの前記ガラスロッドの一方の端部がダミーガラスロッドに固定されると共にそれぞれの前記ガラスロッドの他方の端部が他のダミーガラスロッドに固定されることで、前記複数のガラスロッドが束ねられた状態を維持することが好ましい。
このようにそれぞれのガラスロッドが束ねられた状態を維持することで、束ねられたガラスロッドの外周面全体にスートを堆積させることができる。従って、束ねられたガラスロッド全体をマルチコアファイバ用母材とすることができる。
また、マルチコアファイバ用母材の長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされるとこが好ましい。
マルチコアファイバ用母材の長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされることで、クラッドの長手方向に垂直な外形が非円形のマルチコアファイバを製造することができる。
また、本発明のマルチコアファイバは、上記いずれかに記載のマルチコアファイバ用母材が線引きされて成ることを特徴とするものである。また、本発明のマルチコアファイバの製造方法は、上記いずれかに記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法により製造されるマルチコアファイバ用母材を線引きする線引工程を備えることを特徴とするものである。
上記のようにマルチコアファイバ用母材ではコアとなる部分の変形が抑制できる。従って、このようなマルチコアファイバ用母材を線引きして成るマルチコアファイバはコアの変形を抑制することができる。従って、このようなマルチコアファイバによれば、長距離光通信を安定して行うことができる。なお、マルチコアファイバ用母材を線引きする際、空孔を潰さずに線引きすることで、より一層とマルチコアファイバのコアの変形を抑制することができる。しかしながら、マルチコアファイバ用母材を線引きする際、空孔を潰しても良い。また、上記のようにマルチコアファイバ用母材の長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされる場合には、クラッドの長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされるマルチコアファイバを得ることができる。このようなマルチコアファイバによれば、2つのマルチコアファイバを接続する際に、クラッドの外形を観察して調芯の少なくとも一部を行うことができる。
以上のように、本発明によれば、長距離光通信を安定して行うことができるマルチコアファイバを実現可能なマルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバが提供される。
本発明の第1実施形態に係るマルチコアファイバを示す図である。 図1のマルチコアファイバの製造方法を示すフローチャートである。 コア被覆ロッド及び充填用ガラスロッドが結束された様子を示す図である。 ダミーガラスロッドが固定された様子を示す図である。 外付工程の様子を示す図である。 外付工程後の様子を示す図である。 マルチコアファイバ用母材を示す図である。 線引工程の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るマルチコアファイバを示す図である。 本発明の第2実施形態におけるマルチコアファイバ用母材を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るマルチコアファイバを示す図である。 本発明の第3実施形態においてダミーガラスロッドが固定された様子を示す図である。 本発明の第3実施形態において外付工程後の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るマルチコアファイバ用母材を示す図である。
以下、本発明に係るマルチコアファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いたマルチコアファイバの製造方法の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るマルチコアファイバを示す図である。図1に示すように本実施形態のマルチコアファイバ1は、複数のコア10と、複数のコア10の外周面を隙間なく囲むクラッド20と、クラッド20の外周面を被覆する内側保護層31と、内側保護層31の外周面を被覆する外側保護層32と、を備える。なお、本実施形態では、コア10の数が7つの場合について説明する。
本実施形態のマルチコアファイバ1では、それぞれのコア10は、三角格子状に等間隔で配置されている。具体的には、クラッド20の中心に1つのコア10が配置され、そのコア10を取り囲むように6つのコア10が配置されている。つまり、複数のコア10は1−6配置されている。このように配置された複数のコア11は、クラッド20の中心軸に対して対称とされている。それぞれのコア10の直径は、例えば、6μm〜10μmとされ、クラッド20の直径は、例えば、125μm〜230μmとされる。また、それぞれのコア10の屈折率はクラッド20の屈折率よりも高く、それぞれのコア10のクラッド20に対する比屈折率差は、例えば、0.3%〜0.5%とされる。
またクラッド20には空孔41,42,43がそれぞれ複数形成されている。空孔41は、クラッド20の中心に位置するコア10を囲むように形成されている。それぞれの空孔41は、クラッド20の中心に位置するコア10と外周側に位置する互いに隣り合う2つのコア10とから成る3つのコア10で囲まれる位置に形成されている。上記のように本実施形態では外周側に位置するコア10は6つであるため、6つの空孔41が形成されている。また、それぞれの空孔42は、互いに隣り合う外周側のコア10の中間点からやや外周側の位置に形成されている。従って、本実施形態では6つの空孔42が形成されている。また、空孔43は、外周側のコア10よりも更に外周側において、それぞれのコア10に対して2つの空孔43が近接して形成されている。それぞれの空孔43は近接するコア10から等距離となる位置に形成されている。
また、本実施形態のマルチコアファイバ1のクラッド20の外形は、六角形の頂点が丸みを帯びて面取りされると共にそれぞれの辺が外側に丸みを帯びて湾曲した形状とされ、六角形と円形との間の形状とされる。上記六角形の頂点とクラッド20の中心とを結ぶそれぞれの線上に、外周側のコア10がそれぞれ配置されている。
本実施形態では、コア10はゲルマニウム等の屈折率が高くなるドーパントが添加されたシリカガラスから成り、クラッド20は特にドーパントが添加されない純粋なシリカガラスやフッ素が添加されたシリカガラスから成る。
次に、マルチコアファイバ1の製造方法について説明する。
図2は、マルチコアファイバ1の製造方法を示すフローチャートである。図2に示すように、マルチコアファイバ1の製造方法は、バンドル工程P1、外付工程P2、焼結工程P3、線引工程P4を主な工程として備える。
<バンドル工程P1>
本工程では、まず、図1のマルチコアファイバ1におけるコア10となるコアロッド10Rの外周面がクラッド20の一部となるクラッドガラス層20Rで被覆された円柱状の複数のコア被覆ロッド2、及び、コア被覆ロッド2よりも小径の円柱状の充填用ガラスロッド4を準備する。図1に示すように本実施形態では、コア10の数が7つであるため、7つのコア被覆ロッド2を準備する。また、本実施形態では、それぞれのコア被覆ロッド2を最密配置となるように束ねると、外周側に配置されるコア被覆ロッド2は6本となり、外周側でコア被覆ロッド2が隣り合う場所が6カ所となる。そこで、充填用ガラスロッド4を6つ準備する。
本実施形態では、それぞれのコア被覆ロッド2が互いに同じ大きさで同じ構成とされる。上記のようにコアロッド10Rはコア10となるためコア10と同じ材料から構成され、クラッドガラス層20Rはクラッド20と同様の材料から構成される。また、充填用ガラスロッド4は、クラッド20となるため、クラッド20と同様の材料から構成される。従って、本実施形態では、クラッドガラス層20Rと充填用ガラスロッド4は、同じシリカガラスから構成される。
次にコア被覆ロッド2を束ねる位置に配置する。このときにコア被覆ロッド2を最密配置して、コアロッド10Rの中心間距離が同じとなるようにする。次に、それぞれの充填用ガラスロッド4を外周側に露出する位置において互いに隣り合うコア被覆ロッド2のそれぞれに接するよう配置する。そして、束ねられる位置に配置されたコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4を結束バンド51により結束する。結束バンド51は、樹脂製であっても金属製であっても良いが、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の外周面に傷がつくことを防止する観点では樹脂製であることが好ましく、耐熱性が高い点においては金属製であることが好ましい。こうして、図3に示すようにそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が結束された状態となる。
このとき、3つのコア被覆ロッド2で囲まれる空間41R、及び、2つのコア被覆ロッド2と1つの充填用ガラスロッド4とで囲まれる空間42Rがそれぞれ複数個所に形成される。空間41Rは、中心に位置するコア被覆ロッド2を囲むように形成される。それぞれの空間41Rは、中心に位置するコア被覆ロッド2と外周側に位置する互いに隣り合う2つのコア被覆ロッド2とから成る3つのコア被覆ロッド2で囲まれて形成される。従って、6つの空間41Rが形成される。また、それぞれの空間42Rは、互いに隣り合う外周側のコア被覆ロッド2と、これらのコア被覆ロッド2に接触して配置される充填用ガラスロッド4とで囲まれて形成される。従って、本実施形態では6つの空間42Rが形成される。これら空間41R及び空間42Rは、コア被覆ロッド2を含むガラスロッドで囲まれる空間となる。
次に結束されたそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の両端部にダミーガラスロッドを固定する。図4は、このようにそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4にダミーガラスロッドが固定された様子を示す図である。まず、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が結束バンド51で結束された状態で、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の一方の端部に1つのダミーガラスロッド52を固定する。次に、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の他方の端部に他の1つのダミーガラスロッド52を固定する。この固定は溶着に行うことが不純物がコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4に付着することを抑制できる観点から好ましい。このようにそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の両端にダミーガラスロッド52を固定することで、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が束ねられた状態を維持することができる。次に、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4を結束していた結束バンド51を外す。こうして、図4に示すように複数のコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が束ねられた状態となる。
なお、本工程は結束バンド51を用いてそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4を束ねた後、ダミーガラスロッド52をそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4に溶着したが、必ずしもこのような手順とする必要はない。例えば、1つのコア被覆ロッド2の両端にダミーガラスロッド52を適切な位置に固定する。次に他の1つのコア被覆ロッド2を既にダミーガラスロッド52に固定されているコア被覆ロッド2と隣り合うように配置して、配置された他の1つのコア被覆ロッド2の両端をそれぞれのダミーガラスロッド52に固定する。これを繰り返して全てのコア被覆ロッド2を適切な位置でダミーガラスロッド52に固定する。次に、互いに隣り合う一対のコア被覆ロッド2のそれぞれに接触するようにそれぞれの充填用ガラスロッド4を配置してダミーガラスロッド52に固定する。このようにそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4をダミーガラスロッド52に固定しても、図4に示すように複数のコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が束ねられた状態となる。
<外付工程P2>
図5は外付工程P2の様子を示す図である。外付工程P2は、例えば、OVD(Outside vapor deposition method)法により行い、バンドル工程P1で束ねられたそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の外周面上にクラッド20の一部となるスート3を堆積する。
まず、それぞれのダミーガラスロッド52を不図示の旋盤のチャックに固定して、束ねられた複数のコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4をダミーガラスロッド52の軸中心に回転させる。そして、図5に示すように複数のコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4を回転させながら、クラッド20となるスート3を堆積する。スート3は、互いに接しているコア被覆ロッド2の外周面と充填用ガラスロッド4の外周面との外周側の隙間にも入り込んで堆積される。なお、上記のように充填用ガラスロッド4は、充填用ガラスロッド4が接するコア被覆ロッド2よりも小径とされる。従って、コア被覆ロッド2の外周面と充填用ガラスロッド4の外周面との隙間は、充填用ガラスロッド4が配置されない場合における互いに隣り合うコア被覆ロッド2の外周面同士の隙間よりも小さい。従って、充填用ガラスロッド4が配置されることで、充填用ガラスロッド4が配置されない場合よりも、スート3は外周側に露出するガラスロッドの外周面同士の隙間を埋め易い。
堆積するスート3は、流量が制御されたキャリアガスにより、気化されたSiClを酸水素バーナ53の火炎中に導入してSiClからSiO(シリカガラス)とする。これと共に、酸水素バーナ53をコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の長手方向に複数回往復移動させながら、SiOのスート3をそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の外周面を被覆するように堆積する。このスート3の堆積により、クラッド20の一部となるガラス多孔体が形成される。なお、本実施形態では、スート3はクラッドガラス層20Rや充填用ガラスロッド4と同様のシリカガラスから構成される。従って、クラッド20が上記のように何らドーパントが添加されないシリカガラスにより構成される場合には、特にドーパントを加えずにスート3を堆積する。また、クラッド20がドーパントが添加されたシリカガラスとされる場合には、スート3にドーパントを添加する。この場合、気化されたSiClと共に添加量がコントロールされたドーパントを含有するガスを酸水素バーナの火炎内に導入する。上記のようにクラッド20がフッ素が添加されたシリカガラスにより構成され、スート3にもフッ素を添加する場合には、気化されたSiClと共に気化されたSiFを酸水素バーナの火炎内に導入する。
こうして束ねられた複数のコア被覆ロッド2及び複数の充填用ガラスロッド4の外周面上にスート3が堆積された状態となる。
<焼結工程P3>
図6に示すようにスート3が堆積した後、必要に応じて脱水を行う。脱水は、ヒータが設けられ、Ar、He等のガスが充填された炉内で所定時間エージングされることで行われる。
次に焼結工程を行う。焼結工程は、炉内の温度を更に上げて堆積されたスート3から成るガラス多孔体が透明なガラス体となるまで焼結工程を行う。このとき用いる炉は上記の脱水に用いる炉であっても良く、上記脱水に用いる炉と異なる炉であっても良い。
上記のように本実施形態では、クラッドガラス層20R、充填用ガラスロッド4及びスート3が堆積して成るガラス多孔体は、互いに同じシリカガラスから構成されるため、それぞれの軟化温度に大きな差が無い。しかし、スート3がコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の束の外周面に堆積した状態では、まず、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4よりもスート3が堆積して成るガラス多孔体が加熱される傾向がある。しかも、ガラス多孔体はスート3の粒子の集合体であり、個々のスート3は熱容量が非常に小さい。このため、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4よりもスート3が先に軟化温度に到達し、ガラスの粘性流動を起こす傾向にある。また、スート3の中でも、コア被覆ロッド2や充填用ガラスロッド4の近傍に位置するスート3よりも、ガラス多孔体の外周側に位置するスート3が早く軟化温度に到達する。従って、外周側のスート3が、コア被覆ロッド2や充填用ガラスロッド4の近傍に位置するスート3より早く粘性流動を起こして一体のガラス体となる。そして、ガラス体となり粘性流動を起こしてしている外周側のスート3に、依然として粒子の状態の内周側のスート3が取り込まれる。こうして、外周側のガラス体に粒子のスート3が取り込まれて、スート3が一体のガラスとなる段階で外周側に寄せられ、その結果、スート3に由来するガラス層とコア被覆ロッド2と充填用ガラスロッド4とで囲まれる空間が生じる。
その後、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が粘性流動を起こして一体のガラス体となる。このとき、炉内の圧力を調整し、上記の空間41R及び空間42Rが潰れない様にする。こうして、図7に示すマルチコアファイバ用母材1Pを得る。なお、コア被覆ロッド2、充填用ガラスロッド4及びスート3が、マルチコアファイバ用母材1Pになる際に、コア被覆ロッド2のコアロッド10Rは殆ど変化することなくマルチコアファイバ用母材1Pの母材コア部10Pとなる。また、コア被覆ロッド2のクラッドガラス層20Rがマルチコアファイバ用母材1Pの母材クラッド部20Pの一部となり、充填用ガラスロッド4がマルチコアファイバ用母材1Pの母材クラッド部20Pの他の一部となる。また、スート3が母材クラッド部20Pのさらに他の一部となる。また、空間41Rが空孔41Pとなり、空間42Rが空孔42Pとなり、上記のスート3に由来するガラス層とコア被覆ロッド2と充填用ガラスロッド4とで囲まれる空間が空孔43Pとなる。
こうして得られたマルチコアファイバ用母材1Pの長手方向に垂直な断面の外形は非円形とされる。具体的には、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の束の長手方向に垂直な外形に起因する形状とされる。本実施形態では、大径のコア被覆ロッド2の影響が大きく、小径の充填用ガラスロッド4の影響が小さいため、マルチコアファイバ用母材1Pの外形は、六角形の頂点が丸みを帯びて面取りされると共にそれぞれの辺が外側に丸みを帯びて湾曲した形状とされ、六角形と円形との間の形状とされる。
なお、クラッドガラス層20Rや充填用ガラスロッド4が上記のようにフッ素が添加されたシリカガラスから成る場合には、本工程をフッ素系ガスを含む雰囲気で行っても良い。具体的には、本工程を行う炉内にSiF,CF,C等のフッ素系ガスを導入する。このような工程とすることで、スート3から成るガラス多孔体が粘性流動を起こす際にスート3内に由来するガラス体にフッ素が添加される傾向にある。
<線引工程P4>
図8は、線引工程P4の様子を示す図である。まず、線引工程P4を行う準備段階として、上記工程によりマルチコアファイバ用母材1Pを紡糸炉110に設置する。このとき、マルチコアファイバ用母材1Pに形成された各空孔41P,42P,43P内に所定の圧力を加える。
次に、紡糸炉110の加熱部111を発熱させて、マルチコアファイバ用母材1Pを加熱する。このときマルチコアファイバ用母材1Pの下端は、例えば2000℃に加熱され溶融状態となる。そして、マルチコアファイバ用母材1Pからガラスが溶融して、ガラスが線引きされる。そして、線引きされた溶融状態のガラスは、紡糸炉110から出ると、すぐに固化して、母材コア部10Pがコア10となり、母材クラッド部20Pがクラッド20となることで、複数のコア10とクラッド20とから構成されるマルチコアファイバ素線となる。このとき、上記のように各空孔41P,42P,43P内に所定の圧力が加えられるので、それぞれの空孔41P,42P,43Pが潰されずに図1に示す空孔41,42,43とされる。その後、このマルチコアファイバ素線は、冷却装置120を通過して、適切な温度まで冷却される。冷却装置120に入る際、マルチコアファイバ素線の温度は、例えば1800℃程度であるが、冷却装置120を出る際には、マルチコアファイバ素線の温度は、例えば40℃〜50℃となる。
冷却装置120から出たマルチコアファイバ素線は、内側保護層31となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置131を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置132を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して内側保護層31が形成される。次に内側保護層31で被覆されたマルチコアファイバは、外側保護層32となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置133を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置134を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して外側保護層32が形成され、図1に示すマルチコアファイバ1となる。
そして、マルチコアファイバ1は、ターンプーリー141により方向が変換され、リール142により巻取られる。
こうして図1に示すマルチコアファイバ1が製造される。
以上説明したように、本実施形態によるマルチコアファイバ用母材1Pは、束ねられた複数のコア被覆ロッド2の外周面にスート3を外付で堆積して得るため、径を大きくすることができる。従って、このマルチコアファイバ用母材1Pを用いること作製されるマルチコアファイバは長尺とすることができる。
また、コア被覆ロッド2を含むガラスロッドで囲まれる空間41R,42R、すなわちコア被覆ロッド2に隣接して形成される空間が潰されずに空孔とされ、それぞれのコア被覆ロッド2、充填用ガラスロッド4及びスート3が一体のガラス体とされる。このため、空間41Rや空間42Rを潰してマルチコアファイバ用母材を作製する場合と比べて、コア被覆ロッド2の変形を抑えることができる。従って、マルチコアファイバ用母材1Pにおいてマルチコアファイバ1のコア10となる母材コア部10Pがコアロッド10Rから変形して形成されることを抑制することができる。このようなマルチコアファイバ用母材1Pを空孔を潰さずに線引きして作製されるマルチコアファイバ1ではコア10の歪みを抑制することができる。従って、マルチコアファイバ1によれば、長距離光通信を安定して行うことができる。
また、潰されない空間41Rから形成される空孔41は、クラッド20の中心に位置するコア10を囲むため、中心に位置するコア10を外周側に位置するそれぞれのコア10とのクロストークを抑制することができる。また、外周側に位置するコア10の間よりやや外周側に形成される空孔42は、外周側に位置する互いに隣り合うコア10同士のクロストークを抑制することができる。
また、本実施形態では、スート3に接触する位置に少なくとも2つのコア被覆ロッド2が互いに隣り合って配置され、これらのコア被覆ロッド2よりも小径の充填用ガラスロッド4がスート3と接触するようにこれらのコア被覆ロッド2と接して配置される。このため、これらのコア被覆ロッド2の外周面間に形成される狭い隙間を充填用ガラスロッド4で覆うことができる。しかも、充填用ガラスロッド4は、コア被覆ロッド2よりも小径とされる。このため、コア被覆ロッド2の外周面と充填用ガラスロッド4の外周面との隙間は、充填用ガラスロッド4を配置しない場合におけるコア被覆ロッド2の外周面同士の隙間よりも小さい。このため、スートが当該隙間を埋めやすく、マルチコアファイバ用母材の外周面が意図せず歪むことを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、スート3が一体のガラス層とされた状態で、スート3と接触する位置に配置されるコア被覆ロッド2と充填用ガラスロッド4とスート3から形成されるガラス層とで囲まれる空間が形成され、当該空間が空孔43Pとされる。このため、スート3から形成されるガラス層が、コア被覆ロッド2の外周面と充填用ガラスロッド4の外周面との間に引き寄せられて、外周面が意図せず歪むことを抑制することができる。
また、本実施形態では、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の両端がダミーガラスロッド52に固定されることで、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の束ねられた状態が維持されている。このため、束ねられたコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の外周面全体にスートを堆積させることができる。従って、束ねられたコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4全体をマルチコアファイバ用母材1Pとすることができる。
また、本実施形態ではマルチコアファイバ用母材1Pの長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされ、マルチコアファイバ用母材1Pを線引きして得られるマルチコアファイバ1のクラッド20の長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされる。このため、2つのマルチコアファイバ1を接続する際に、クラッド20の外形を観察して調芯の少なくとも一部を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9,10を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図9は、本実施形態のマルチコアファイバを示す図である。本実施形態のマルチコアファイバ1は、クラッド20に空孔43が形成されず、クラッド20の少なくともコア10の周りがフッ素添加されたシリカガラスから成る点を除き、第1実施形態のマルチコアファイバ1と同様とされる。
このようなマルチコアファイバ1は、第1実施形態におけるマルチコアファイバ1の製造方法と同様のフローチャートで示される製造方法により製造される。
<バンドル工程P1>
本実施形態では、第1実施形態と同様にして、複数のコア被覆ロッド2及び複数の充填用ガラスロッド4を準備する。ただし、本実施形態で準備するコア被覆ロッド2のクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4は、外付工程P3でスート3を堆積して得られるガラス多孔体よりも軟化温度が低くなるように、フッ素添加されたシリカガラスから構成される。
次に準備した複数のコア被覆ロッド2及び複数の充填用ガラスロッド4を第1実施形態のバンドル工程を同じ手順により、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の両端をダミーガラスロッド52に固定する。こうして、それぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の束ねられた状態が維持される。
<外付工程P2>
次に、スート3を第1実施形態の外付工程P2と同様にして、束ねられたそれぞれのコア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4の外周面上に堆積する。ただし、本実施形態では、上記のようにスート3から成るガラス多孔体の軟化温度よりもクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4の軟化温度が低くなるようにする。上記のように、コア被覆ロッド2のクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4は、フッ素添加されたシリカガラスから構成されるため、スート3は、例えば、何らドーパントが添加されていない純粋なシリカガラスから構成されていたり、クラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4よりも濃度が低いフッ素が添加されたシリカガラスから構成されている。
<焼結工程P3>
本実施形態の焼結工程P3は、第1実施形態の焼結工程P3と同様に行う。ただし、本実施形態では、上記のように堆積させたスートからなるガラス多孔体の軟化温度よりもクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4の軟化温度が低くされている。そのため、炉の温度を上げると、クラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4がスート3よりも先に軟化温度に達してガラスの粘性流動が生じる。そのため、クラッドガラス層20Rに接触しているスート3は粘性流動を起こしているクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4に取り込まれ、次に、取り込まれたスート3よりも外周側に位置するスート3がクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4に取り込まれる。そして時間と共に炉内の温度が更に上昇するため、スート3が次々にクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4に取り込まれながらスート3も粘性流動を起こす。第1実施形態の焼結工程P3では、スート3が外周側から粘性流動を起こし、その後、クラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4が粘性流動を起こすために、スート3に由来するガラス層とコア被覆ロッド2と充填用ガラスロッド4とで囲まれる空間が生じた。しかし、本実施形態では、上記のようにクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4がスート3よりも先に粘性流動を起こす。このため、スート3に由来するガラス層とクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4との間に空間ができることが抑制されて、スート3とクラッドガラス層20Rと充填用ガラスロッド4とが一体のガラス体となる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に空間41R及び空間42Rが潰れない様にする。
こうして、図10に示すマルチコアファイバ用母材1Pを得る。ただし、上記のようにスート3に由来するガラス層とクラッドガラス層20R及び充填用ガラスロッド4との間に空間ができることが抑制されるため、図7に示すマルチコアファイバ用母材1Pと異なり、図1に示す空孔43Pが形成されない。
なお、クラッドガラス層20Rが上記のようにフッ素が添加されたシリカガラスから成る場合には、本工程をフッ素系ガスを含む雰囲気で行うことが好ましい。このような工程とすることで、スート3が粘性流動を起こす際にスート3内にフッ素が添加される傾向にあり、クラッドガラス層20Rと炉内でフッ素が添加されたスートとの屈折率差を小さくすることができる。この場合であっても、スート3が粘性流動を起こすまでスート3内にフッ素が取り込まれづらく、スート3が粘性流動を起こすよりもクラッドガラス層20Rが粘性流動を起こす方が早いため、上記のようにクラッドガラス層20Rにスート3を取り込むことができる。
次に第1実施形態の線引工程P4と同様にして線引工程を行い図9に示すマルチコアファイバ1を得る。
本実施形態では、マルチコアファイバ用母材1Pに空孔43Pが形成されず、マルチコアファイバ1に空孔43が形成さないため、第1実施形態のマルチコアファイバ用母材1Pやマルチコアファイバ1と比べて、マルチコアファイバ用母材1Pやマルチコアファイバ1の強度を向上させることができる。ただし、第1実施形態のマルチコアファイバ用母材1Pやマルチコアファイバ1であれば、空孔43Pや空孔43が形成されることで、意図しない外形の変形を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図11から14を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図11は、本実施形態のマルチコアファイバを示す図である。本実施形態のマルチコアファイバ1は、クラッド20に空孔42,43が形成されず、空孔44が形成される点を除き、第1実施形態のマルチコアファイバ1と同様とされる。それぞれの空孔44は、第1実施形態のマルチコアファイバ1における空孔42よりも大径の空孔とされる。また、それぞれの空孔44は、互いに隣り合う外周側のコア10の中間点からやや外周側の位置に形成されている。従って、本実施形態では6つの空孔44が形成されている。
このようなマルチコアファイバ1は、第1実施形態におけるマルチコアファイバ1の製造方法と同様のフローチャートで示される製造方法により製造される。
<バンドル工程P1>
本実施形態では、第1実施形態の充填用ガラスロッド4を準備しない点において、第1実施形態のバンドル工程と異なる。従って、複数のコア被覆ロッド2を準備する。また、本実施形態で準備するコア被覆ロッド2のクラッドガラス層20Rは、第1実施形態のクラッドガラス層20Rと同様とされる。
次に準備した複数のコア被覆ロッド2を第1実施形態のバンドル工程と同様にして結束バンドで結束した後、それぞれのコア被覆ロッド2の両端をダミーガラスロッド52に固定する。こうして、図12に示すようにそれぞれのコア被覆ロッド2の束ねられた状態が維持される。
なお、本実施形態では第1実施形態の充填用ガラスロッド4が束ねられないため、空間41Rが形成されるものの、図4等に示す空間42Rは形成されない。
<外付工程P2>
次に、スート3を第1実施形態の外付工程P2と同様にして、束ねられたそれぞれのコア被覆ロッド2の外周面上に堆積する。スート3は、第1実施形態のスート3と同様とされる。スート3を外付けすることで、スート3は、互いに接しているコア被覆ロッド2の外周面同士の隙間にも入り込んで堆積される。こうして、図13に示すように、束ねられた複数のコア被覆ロッド2の外周面上にスート3が堆積された状態となる。
<焼結工程P3>
本実施形態の焼結工程P3は、第1実施形態の焼結工程P3と同様に行う。
本実施形態においても第1実施形態の焼結工程P3と同様に、コア被覆ロッド2よりもスート3が堆積したガラス多孔体の方が先に軟化温度達する。また、スート3の中でも、コア被覆ロッド2や充填用ガラスロッド4の近傍に位置するスート3よりも、ガラス多孔体の外周側に位置するスート3が早く溶けだし一体のガラス体となる。この結果、第1実施形態の焼結工程P3と同様にして、スート3に由来するガラス層と互いに隣り合う外周側のコア被覆ロッド2とで囲まれる空間が生じる。なお、本実施形態でも第1実施形態の燃焼工程P1と同様に、空間41Rが潰れない様にする。
その後、コア被覆ロッド2及び充填用ガラスロッド4が粘性流動を起こして一体のガラス体となる。このとき、上記のスート3から形成されるガラス層とコア被覆ロッド2とで囲まれる空間が、図14に示すマルチコアファイバ用母材1Pの空孔44Pとなる。こうして、図14に示すマルチコアファイバ用母材1Pを得る。
なお、本実施形態でも、クラッドガラス層20Rや充填用ガラスロッド4がフッ素が添加されたシリカガラスから成る場合には、本工程をフッ素系ガスを含む雰囲気で行っても良い。
次に第1実施形態の線引工程P4と同様にして線引工程を行い図11に示すマルチコアファイバ1を得る。
本実施形態では、充填用ガラスロッドが配置されない分、バンドル工程P1を容易に行うことができる。また、スート3から形成されるガラス層とコア被覆ロッド2との間に空間が形成され、この空間が空孔44Pとなるため、当該空間が形成されない場合比べて、コア被覆ロッド2の変形を抑えることができる。
以上、本発明について、第1から第3実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、コア被覆ロッド2を含む複数のガラスロッドを束ねた際に結束バンド51を用いたが、他の方法により束ねても良い。また、束ねた複数のガラスロッドの両端をダミーガラスロッド52に固定したが、他の方法によりガラスロッドが束ねられた状態を維持しても良い。
また、上記実施形態では、それぞれのコア10がクラッド20で直接被覆されるマルチコアファイバ1を例に説明したが、マルチコアファイバはいわゆるトレンチ型のマルチコアファイバであっても良い。トレンチ型のマルチコアファイバは、それぞれのコアがコアよりも低屈折率の内側クラッドで個別に被覆され、それぞれの内側クラッドが更に低屈折率のトレンチ部で個別に被覆される。このコアと内側クラッドとトレンチ部とから成る要素はコア要素と呼ばれる場合がある。そして全てのコア要素がトレンチ部よりも高屈折率でコアよりも低屈折率のクラッドで被覆される構造とされる。このようなマルチコアファイバを製造する場合、コア被覆ロッドは、コアロッドが内側クラッドとなるガラス層で被覆され、内側クラッドとなるガラス層がトレンチ部となるガラス層で被覆され、トレンチ部となるガラス層がクラッドとなるガラス層で被覆された構造とされる。このような構造のコア被覆ロッドを用いる点を除いて、上記実施形態と同様にマルチコアファイバを製造することができる。
また、上記実施形態では、1−6配置される7つのコア10を有するマルチコアファイバ1を製造する製造方法を説明したため、コア被覆ロッド2も7つ用いて1−6配置したが、マルチコアファイバのコアの数はこの限りでない。例えば、1−6−12配置される19個のコアを有するマルチコアファイバであっても良い。この場合、コア被覆ロッド2も1−6−12配置される。
また上記実施形態では、マルチコアファイバ用母材1Pに形成された空孔を潰さない様に線引工程P4を行い、空孔を有するマルチコアファイバ1を得た。しかし、線引工程P4において、マルチコアファイバ用母材1Pの空孔を潰すように線引きをしても良い。この場合、線引工程にて空孔内を加圧しない。この場合であっても、マルチコアファイバ用母材1Pの母材コア部10Pの変形が抑制されているため、得られるマルチコアファイバのコアは歪みが抑制される。ただし、マルチコアファイバ用母材1P空孔を潰さずに線引きした方が、より一層得られるマルチコアファイバのコアの歪みを抑制することができる。
また、第3実施形態では、マルチコアファイバ用母材1Pに空孔44Pが形成され、マルチコアファイバ1に空孔44が形成されたが、マルチコアファイバ用母材1Pに空孔44Pが形成されずに、その結果マルチコアファイバ1に空孔44が形成されなくても良い。この場合、例えば、第2実施形態のマルチコアファイバ用母材1Pを製造する方法と同様に、コア被覆ロッド2のクラッドガラス層20Rの軟化温度がスート3の軟化温度よりも低くなるようにして、スート3から成るガラス層とコア被覆ロッド2との間に空孔44Pの元となる空間ができない様にする。
また、マルチコアファイバ用母材1Pの長手方向に垂直な外周の形状が円形とされるように調整して焼結工程P3を行っても良い。
また、スート3が堆積したガラス多孔体の軟化温度よりもクラッドガラス層20Rや充填用ガラスロッド4の軟化温度が低くされる場合、クラッドガラス層20Rや充填用ガラスロッド4に添加されるドーパントは、フッ素に限定されない。例えば、ドーパントとして、ゲルマニウム(Ge),塩素(Cl),ホウ素(B),リン(P)等を挙げることができる。
以上説明したように、本発明によれば、長距離光通信を安定して行うことができるマルチコアファイバを実現可能なマルチコアファイバ用母材及びこれを用いたマルチコアファイバ、及び、マルチコアファイバ用母材の製造方法及びこれを用いたマルチコアファイバが提供され、光通信等の産業において利用することができる。
1・・・マルチコアファイバ
1P・・・マルチコアファイバ用母材
2・・・コア被覆ロッド
3・・・スート
4・・・充填用ガラスロッド
10・・・コア
10P・・・母材コア部
10R・・・コアロッド
20・・・クラッド
20P・・・母材クラッド部
20R・・・クラッドガラス層
41〜44・・・マルチコアファイバの空孔
41P〜44P・・・マルチコアファイバ用母材の空孔
41R,42R・・・空間
51・・・結束バンド
52・・・ダミーガラスロッド
53・・・酸水素バーナ

Claims (14)

  1. コアとなるコアロッドの外周面がクラッドの一部となるクラッドガラス層で被覆された複数のコア被覆ロッドを含んで互いに束ねられた3つ以上のガラスロッドと、束ねられた前記3つ以上のガラスロッドの外周面上に堆積されたスートとが、前記コア被覆ロッドを含む前記ガラスロッドで囲まれる空間の少なくとも1つから空孔が形成されつつ一体のガラス体とされて成る
    ことを特徴とするマルチコアファイバ用母材。
  2. 少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置され、これらの前記コア被覆ロッドと前記スートから形成されるガラス層とで囲まれる空間から空孔が形成されるようにそれぞれの前記ガラスロッドと前記スートとが一体のガラス体とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ用母材。
  3. 少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置されると共に、これらの前記コア被覆ロッドよりも小径の充填用ガラスロッドが前記スートと接触するようにこれらの前記コア被覆ロッドと接して配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ用母材。
  4. 前記スートから形成されるガラス層と前記スートと接触する位置に配置される前記コア被覆ロッドと当該コア被覆ロッドに接触して配置される前記充填用ガラスロッドとで囲まれる空間から空孔が形成されるようにそれぞれの前記ガラスロッドと前記スートとが一体のガラス体とされる
    ことを特徴とする請求項3に記載のマルチコアファイバ用母材。
  5. それぞれの前記ガラスロッドの一方の端部がダミーガラスロッドに固定されると共にそれぞれの前記ガラスロッドの他方の端部が他のダミーガラスロッドに固定されることで、前記複数のガラスロッドが束ねられた状態を維持する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材。
  6. 長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材が線引きされて成ることを特徴とするマルチコアファイバ。
  8. コアとなるコアロッドの外周面がクラッドの一部となるクラッドガラス層で被覆された複数のコア被覆ロッドを含む3つ以上のガラスロッドを束ねるバンドル工程と、
    束ねられた前記複数のガラスロッドの外周面上に前記クラッドの他の一部となるスートを堆積する外付工程と、
    前記スートが堆積した前記複数のガラスロッドを加熱して前記コア被覆ロッドを含む前記ガラスロッドで囲まれる空間の少なくとも1つから空孔を形成しつつ前記スートとそれぞれの前記ガラスロッドとを一体のガラス体とする焼結工程と、
    を備えることを特徴とするマルチコアファイバ用母材の製造方法。
  9. 前記バンドル工程において、少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置され、
    前記焼結工程において、これらの前記コア被覆ロッドと前記スートから形成されるガラス層とで囲まれる空間から成る空孔が形成される
    ことを特徴とする請求項8に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法。
  10. 前記バンドル工程において、少なくとも2つの前記コア被覆ロッドが互いに隣り合って前記スートと接触する位置に配置されると共に、これらの前記コア被覆ロッドよりも小径の充填用ガラスロッドが前記スートと接触するようにこれらの前記コア被覆ロッドと接して配置される
    ことを特徴とする請求項8に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法。
  11. 前記焼結工程において、前記スートから形成されるガラス層と、前記スートと接触する位置に配置される前記コア被覆ロッドと、当該コア被覆ロッドに接触して配置される前記充填用ガラスロッドとで囲まれる空間から空孔が形成される
    ことを特徴とする請求項10に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法
  12. 前記バンドル工程において、それぞれの前記ガラスロッドの一方の端部がダミーガラスロッドに固定されると共にそれぞれの前記ガラスロッドの他方の端部が他のダミーガラスロッドに固定されることで、前記複数のガラスロッドが束ねられた状態を維持する
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法。
  13. 長手方向に垂直な断面の形状が非円形とされる
    ことを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法。
  14. 請求項8から13のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ用母材の製造方法により製造されるマルチコアファイバ用母材を線引きする線引工程を備える
    ことを特徴とするマルチコアファイバの製造方法。
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