JP7516349B2 - マルチコアファイバ母材の製造方法、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバ - Google Patents

マルチコアファイバ母材の製造方法、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバ Download PDF

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本発明は、マルチコアファイバ母材の製造方法、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバに関する。
複数のコア部を有する光ファイバであるマルチコアファイバが知られている。このマルチコアファイバの製造方法として、円形の空孔を有するガラス管の内側に、コア部と該コア部の外周に形成されているクラッド部とを有する複数のコアロッドを配置するスタック法が知られている。スタック法では、各コア部が正六角形の格子点に位置するようにコアロッドを配置する。
スタック法では、コアロッド間、およびコアロッドとガラス管との間に隙間が生じることにより、コアの位置精度が低い、コアが非円形になる(コア非円が大きい)という課題がある。この課題を解決する技術として、特許文献1には、非円形の空孔を有するガラス管の内側に非円形のキャピラリ管を配置する技術が開示されている。
特許第5888966号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、コアを格子点上にしか配置できないため、設計の自由度が低いという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コアの位置精度が高く、コア非円が小さく、かつ設計の自由度が高いマルチコアファイバ母材の製造方法、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法は、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円柱状の第2コアロッドと、円柱状のクラッドと、を準備する準備工程であって、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されている準備工程と、前記クラッドの端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心とする半径r1の円形の第1空孔と、前記点a1を中心とする半径R1の円形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2コアロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2コアロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法は、第1コア部と該第1コア部の外周に形成された第1クラッド部とを有する多角形のn本の第1コアロッドと、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する多角形の第2コアロッドと、円柱状のクラッドと、を準備する準備工程であって、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されている準備工程と、前記クラッドの端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する前記第1コアロッドの少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心とする多角形の第1空孔と、前記点a2を重心として前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2コアロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2コアロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部に、互いに当接する平面である当接面を形成する当接面形成工程を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、前記第1コアロッドの外周の一部に平面を形成し、前記第2コアロッドの外周にn個の平面を形成する平面形成工程を含み、前記挿入工程において、前記第1コアロッドの平面と前記第2コアロッドの平面とが当接するように前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドを挿入することを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、前記挿入工程において、前記第2空孔には、前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドを挿入することを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、前記クラッドロッドは、塩素、リン、またはフッ素の少なくとも1つを含有することを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、マーカロッドを準備するマーカ準備工程と、第3空孔を形成する第3空孔形成工程と、前記第3空孔に前記マーカロッドを挿入するマーカ挿入工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材は、端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、前記点a1を中心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円柱状の第2コアロッドと、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周に形成されているクラッドと、を備え、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材は、端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する多角形の少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する多角形のn本の第1コアロッドと、前記点a2を重心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有し、前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2コアロッドと、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周に形成されているクラッドと、備え、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材では、上記発明において、前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドが配置されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバは、端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円形のn個の第1コア領域と、前記点a1を中心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円形の第2コア領域と、前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域と、を備え、前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバは、端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する多角形の少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する多角形のn個の第1コア領域と、前記点a2を重心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有し、前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2コア領域と、前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域と、備え、前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバでは、上記発明において、前記第2コア領域に換えて、前記第1クラッド部および前記クラッド領域よりも軟化温度が低いクラッド領域が配置されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法は、クラッドの端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心とする半径r1の円形の第1空孔と、前記点a1を中心とする半径R1の円形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、第2クラッド部を有する第2ロッドとを準備する準備工程であって、前記第1空孔に前記第1コアロッドを挿入した状態で前記第2空孔に挿入可能な大きさを有するとともに、前記第1クラッド部および前記クラッドより軟化点が低い前記第2ロッドを準備する準備工程と、前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2ロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2ロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバ母材の製造方法では、上記発明において、マーカロッドを準備するマーカ準備工程と、前記第2空孔に前記マーカロッドを挿入するマーカ挿入工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマルチコアファイバは、端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円形のn個の第1コア領域と、前記点a1を中心として配置され、前記第1クラッド部よりも軟化温度が低い低温軟化クラッド領域と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、コアの位置精度が高く、コア非円が小さく、かつ設計の自由度が高いマルチコアファイバ母材の製造方法、マルチコアファイバ母材、およびマルチコアファイバ、という効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図2は、図1に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。 図3は、マルチコアファイバの製造方法を示すフローチャートである。 図4は、線引き工程について説明する模式図である。 図5は、本発明の第2の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図6は、図5に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。 図7は、本発明の第3の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図8は、変形例1によるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図9は、本発明の第4の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図10は、図9に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。 図11は、本発明の第5の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。 図12は、図11に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、図中で適宜xyz座標軸を示し、これにより方向を説明する。
また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施形態)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
まず、本発明の第1の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。図1に示すように、マルチコアファイバ母材1は、4本の第1コアロッド2と、第2コアロッド3と、クラッド4と、を備える。ただし、第1コアロッド2と第2コアロッド3とクラッド4とは、後述する一体化工程によって一体化されている。図1には、第1コアロッド2が4本である場合を図示したが、第1コアロッド2の本数は特に限定されない。
第1コアロッド2は、第1コア部2aと該第1コア部2aの外周に形成されている第1クラッド部2bとを有する。第1コアロッド2の外周の一部には、第2コアロッド3に当接する平面である当接面2cが形成されている。
第2コアロッド3は、第2コア部3aと該第2コア部3aの外周に形成されている第2クラッド部3bとを有する。第2コアロッド3の外周の一部には、第1コアロッド2の当接面2cに当接する平面である当接面3cが形成されている。すなわち、当接面2cおよび当接面3cは、互いに当接する平面である。
第1コア部2aおよび第2コア部3aは、例えばゲルマニウムなどがドープされた屈折率の高い石英系ガラスによって構成されている。第1コア部2aと第2コア部3aとの屈折率は、同一であってよいが、異なっていてもよい。
第1クラッド部2b、第2クラッド部3b、およびクラッド4は、第1コア部2aおよび第2コア部3aよりも屈折率の低い材料から構成され、例えば屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスなどで構成されている。第1クラッド部2bと第2クラッド部3bとクラッド4との屈折率は、互いに同一であってよいが、互いに異なっていてもよい。
図2は、図1に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。図2に示すように、マルチコアファイバ母材1は、半径r1の円柱状の4本の第1コアロッド2と、半径R1の円柱状の第2コアロッド3と、第1コアロッド2および第2コアロッド3の外周に形成されているクラッド4と、を備える。
第1コアロッド2は、端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角(本第1の実施形態における中心角は90°)で4個に分割する直線上の点a1からの距離がそれぞれX11,X12,X13,X14の点P11,P12,P13,P14を中心として配置されている。距離X11~X14は、最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように設定されている。なお、X11~X14は、同一であってもよいが、異なっていてもよい。
当接面2cおよび当接面3cは、点a1を中心とする半径R1の円と、点P11~P14を中心とする半径r1の4つの円との交点を通るように形成されている。
第2コアロッド3は、点a1を中心として配置されている。なお、点a1は、クラッド4の中心に配置されていなくてもよい。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
次に、本発明の第1の実施形態によるマルチコアファイバ母材1の製造方法によって製造したマルチコアファイバ母材1を線引きしてマルチコアファイバを製造するマルチコアファイバの製造方法を説明する。図3は、マルチコアファイバの製造方法を示すフローチャートである。図3に示すステップS1~S5によりマルチコアファイバ母材1を製造し、ステップS6でマルチコアファイバ母材1を線引きしてマルチコアファイバが製造される。
まず、第1コア部2aと該第1コア部2aの外周に形成されている第1クラッド部2bとを有する半径r1の円柱状の4本の第1コアロッド2と、第2コア部3aと該第2コア部3aの外周に形成されている第2クラッド部3bとを有する半径R1の円柱状の第2コアロッド3と、円柱状のクラッド4と、を準備する(ステップS1:準備工程)。第1コアロッド2、第2コアロッド3、クラッド4は、それぞれVAD(Vapor phase Axial Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法などの周知の方法を用いて製造できる。
続いて、クラッド4の端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角で4個に分割する直線上の点a1からの距離がそれぞれX11~X14の位置に、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P14を設定する。点P11~P14を中心とする半径r1の円形の第1空孔と、点a1を中心とする半径R1の円形の第2空孔とをクラッド4に形成する(ステップS2:空孔形成工程)。第1空孔および第2空孔は、円柱状のクラッド4に熱を加えることによって、同時に形成される。また、粉体成形法などにより、あらかじめ第1空孔および第2空孔が形成されたクラッド4を準備してもよい。
また、第1コアロッド2および第2コアロッド3の外周の一部に、互いに当接する平面である当接面2cおよび当接面3cを形成する(ステップS3:当接面形成工程)。円柱状の第1コアロッド2および第2コアロッド3の外周の一部を研削することにより、当接面2cおよび当接面3cが形成される。なお、粉体成形法などにより、あらかじめ当接面2cおよび当接面3cが形成された第1コアロッド2および第2コアロッド3を準備してもよい。また、空孔形成工程と当接面形成工程とは、順序を入れ換えてもよい。
そして、第1空孔に第1コアロッド2を、第2空孔に第2コアロッド3をそれぞれ挿入する(ステップS4:挿入工程)。具体的には、第1コアロッド2の外周に形成された当接面2cおよび第2コアロッド3の外周に形成された当接面3cが互いに当接するように、第1コアロッド2および第2コアロッド3を挿入する。
その後、熱処理によって第1コアロッド2と第2コアロッド3とクラッド4とを一体化する(ステップS5:一体化工程)。一体化工程では、例えば加熱炉を用いて加熱し、第1コアロッド2と第2コアロッド3とクラッド4との隙間を塞いで(コラプスして)一体化させる。なお、一体化工程を省略し、次に説明する線引き工程にて一体化と線引きとを同時に行ってもよい。以上説明した工程によりマルチコアファイバ母材1が製造される。
続いて、マルチコアファイバ母材1を線引きする(ステップS6:線引工程)。図4は、線引き工程について説明する模式図である。図4に示すように、マルチコアファイバ母材1を製造装置10の線引炉11にセットし、一端を線引炉11内のヒータ11aによって加熱溶融してガラス光ファイバ12を鉛直方向下向きに引き出す。その後、ガラス光ファイバ12の外周表面に紫外線硬化性樹脂を被覆装置13で塗付し、さらに、紫外線照射装置14によって紫外線を照射し、塗布した紫外線硬化性樹脂を硬化させて被覆したマルチコアファイバ15とする。そして、ガイドローラ16は、マルチコアファイバ15を巻取機17に案内し、巻取機17が、マルチコアファイバ15をボビンに巻き取る。このようにして、マルチコアファイバ15が製造される。
なお、マルチコアファイバ母材1を製造装置10にセットする前にマルチコアファイバ母材1の線引き開始端に、溶着部の外径がマルチコアファイバ母材1とほぼ等しいテーパ部材を溶着してもよい。これにより線引き開始時の製造ロスが小さくなる上、組立てた母材の多くを製品部として使用できる。
〔マルチコアファイバの構成〕
次に、マルチコアファイバ母材1を線引きして製造されたマルチコアファイバ15の構成を説明する。マルチコアファイバ15は、寸法は異なるが図1と同様の断面であるから図示を省略する。すなわち、マルチコアファイバ15は、端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角で4個に分割する直線上の点a1からの距離がそれぞれX11~X14の点P11~P14を中心として配置されており、第1コア部2aと該第1コア部2aの外周に形成されている第1クラッド部2bとを有する半径r1の円形の4個の第1コア領域(第1コアロッド2に対応する領域)と、点a1を中心として配置されており、第2コア部3aと該第2コア部3aの外周に形成されている第2クラッド部3bとを有する半径R1の円形の第2コア領域(第2コアロッド3に対応する領域)と、第1コア領域および第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域(クラッド4に対応する領域)と、を備える。X11~X14は、最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように設定されている。なお、X11~X14は、同一であってもよいが、異なっていてもよい。
以上説明した第1の実施形態によれば、第1コアロッド2および第2コアロッド3の位置関係が、X1max-r1<R1<X1minを満たしていることにより、第1コアロッド2の外周面のうち、中心からのなす角が180°以上の面がクラッド4に当接している。その結果、各第1コアロッド2がクラッド4によって位置決めされているため、コアロッド同士が互いに位置決めするスタック法よりも位置精度が高い。さらに、第1コアロッド2と第2コアロッド3との間に隙間がないため、コア非円が小さい。また、第1の実施形態によれば、第1コア部2aを格子点以外の任意の位置に配置することができるため、設計の自由度が高い。
(第2の実施形態)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
次に、本発明の第2の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の構成を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。図5に示すように、マルチコアファイバ母材21は、4本の第1コアロッド22と、第2コアロッド23と、クラッド24と、を備える。ただし、第1コアロッド22と第2コアロッド23とクラッド24とは、後述する一体化工程によって一体化されている。図5には、第1コアロッド22が4本である場合を図示したが、第1コアロッド22の本数は特に限定されない。
第1コアロッド22は、第1コア部22aと該第1コア部22aの外周に形成されている第1クラッド部22bとを有する。第1コアロッド22には、第2コアロッド23に当接する平面である当接面22cが形成されている。
第2コアロッド23は、第2コア部23aと該第2コア部23aの外周に形成されている第2クラッド部23bとを有する。
第1コア部22aおよび第2コア部23aは、例えばゲルマニウムなどがドープされた屈折率の高い石英系ガラスによって構成されている。第1コア部22aと第2コア部23aとの屈折率は、同一であってよいが、異なっていてもよい。
第1クラッド部22b、第2クラッド部23b、およびクラッド24は、第1コア部22aおよび第2コア部23aよりも屈折率の低い材料で構成されており、例えば屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスなどで構成されている。第1クラッド部22bと第2クラッド部23bとクラッド24との屈折率は、同一であってよいが、異なっていてもよい。
図6は、図5に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。図6に示すように、マルチコアファイバ母材21は、外周の1面が研削された四角形の4本の第1コアロッド22と、四角形の第2コアロッド23と、第1コアロッド22および第2コアロッド23の外周に形成されたクラッド24と、を備える。
第1コアロッド22は、端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角(第2の実施形態における中心角は90°)で4個に分割する直線上の点a2からの距離がそれぞれX21,X22,X23,X24の位置に、隣接する多角形の一部が重なる4つの重なり部22dが形成されるように設定された点P21,P22,P23,P24を重心として配置されている。なお、X21~X24は、同一であってもよいが、異なっていてもよい。
第2コアロッド23は、点a2を中心として配置されており、4つの重なり部22dを全て包含する。なお、点a2は、クラッド24の中心に配置されていなくてもよい。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
次に、本発明の第2の実施形態によるマルチコアファイバ母材21の製造方法によって製造したマルチコアファイバ母材21を線引きしてマルチコアファイバを製造するマルチコアファイバの製造方法を説明する。マルチコアファイバの製造方法の工程は、図3と同様であるから図示を省略する。
まず、第1コア部22aと該第1コア部22aの外周に形成された第1クラッド部22bとを有する四角形の4本の第1コアロッド22と、第2コア部23aと該第2コア部23aの外周に形成されている第2クラッド部23bとを有する四角形の第2コアロッド23と、円柱状のクラッド24と、を準備する(ステップS1:準備工程)。第1コアロッド22、第2コアロッド23、およびクラッド24は、それぞれVAD法、OVD法、MCVD法などの周知の方法を用いて製造できる。また、円柱状のコアロッドを研削して多角形の第1コアロッド22および第2コアロッド23を製造してもよい。
続いて、クラッド24の端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角で4個に分割する直線上の点a2からの距離がそれぞれX21~X24の位置に、隣接する第1コアロッド22の少なくとも一部が重なる4つの重なり部22dが形成されるように点P21~P24を設定し、点P21~P24を重心とする多角形の第1空孔と、点a2を重心として4つの重なり部22dを全て包含する多角形の第2空孔と、をクラッド24に形成する(ステップS2:空孔形成工程)。第1空孔および第2空孔は、円柱状のクラッド24に熱を加えることによって、同時に形成される。また、粉体成形法などにより、あらかじめ第1空孔および第2空孔が形成されたクラッド24を準備してもよい。
また、第1コアロッド22の外周の一部に、第2コアロッド23の当接面23cに当接する平面である当接面22cを形成する(ステップS3:当接面形成工程)。四角形の第1コアロッド22の外周の一面を研削することにより、当接面22cが形成される。なお、粉体成形法などにより、あらかじめ当接面22cが形成された第1コアロッド22を準備してもよい。また、空孔形成工程と当接面形成工程とは、順序を入れ換えてもよい。このように、第1コアロッド22または第2コアロッド23の外周の少なくとも一部が平面である場合、第1コアロッド22または第2コアロッド23のいずれか一方に当接面を形成してもよい。
次に、第1空孔に第1コアロッド22を、第2空孔に第2コアロッド23をそれぞれ挿入する(ステップS4:挿入工程)。具体的には、第1コアロッド2の外周に形成された当接面22cが第2コアロッド23の外周に当接するように第1コアロッド22および第2コアロッド23を挿入する。
その後、熱処理によって第1コアロッド22と第2コアロッド23とクラッド24とを一体化する(ステップS5:一体化工程)。一体化工程では、例えば加熱炉を用いて加熱し、第1コアロッド22と第2コアロッド23とクラッド24との隙間を塞いで(コラプスして)一体化させる。なお、一体化工程を省略し、次に説明する線引き工程にて一体化と線引きを同時に行ってもよい。以上説明した工程によりマルチコアファイバ母材21が製造される。
続いて、マルチコアファイバ母材21を線引きする(ステップS6:線引工程)。図4を用いて説明したように、マルチコアファイバ母材21を製造装置10の線引炉11にセットし、一端を線引炉11内のヒータ11aによって加熱溶融してガラス光ファイバ12を鉛直方向下向きに引き出す。その後、ガラス光ファイバ12の外周表面に紫外線硬化性樹脂を被覆装置13で塗付し、さらに、紫外線照射装置14によって紫外線を照射し、塗布した紫外線硬化性樹脂を硬化させて被覆したマルチコアファイバ15とする。そして、ガイドローラ16は、マルチコアファイバ15を巻取機17に案内し、巻取機17が、マルチコアファイバ15をボビンに巻き取る。このようにして、マルチコアファイバ15が製造される。
〔マルチコアファイバの構成〕
次に、マルチコアファイバ母材21を線引きして製造されたマルチコアファイバ15の構成を説明する。マルチコアファイバ15は、寸法は異なるが図5と同様の断面であるから図示を省略する。すなわち、マルチコアファイバ15は、端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角で4個に分割する直線上の点a2からの距離がそれぞれX21~X24の位置に、隣接する多角形の少なくとも一部が重なる4つの重なり部22dが形成されるように点P21~P24を設定し、点P21~P24を中心として配置され、第1コア部22aと該第1コア部22aの外周に形成された第1クラッド部22bとを有する多角形の4個の第1コア領域(第1コアロッド22に対応する領域)と、点a2を中心として配置され、第2コア部23aと該第2コア部23aの外周に形成されている第2クラッド部23bとを有し、4つの重なり部22dを全て包含する多角形の第2コア領域(第2コアロッド23に対応する領域)と、第1コア領域および第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域(クラッド24に対応する領域)と、備える。なお、X21~X24は、同一であってもよいが、異なっていてもよい。
以上説明した第2の実施形態によれば、第1コアロッド22と第2コアロッド23とがクラッド24によって位置決めされるため、位置精度が高い。さらに、第1コアロッド22と第2コアロッド23との間に隙間がないため、コア非円が小さい。また、第2の実施形態によれば、第1コア部22aを格子点以外の任意の位置に配置することができるため、設計の自由度が高い。
(第3の実施形態)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
次に、本発明の第3の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の構成を説明する。図7は、本発明の第3の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。図7に示すように、マルチコアファイバ母材31は、4本の第1コアロッド32と、クラッドロッド33と、クラッド34と、を備える。ただし、第1コアロッド32とクラッドロッド33とクラッド34とは、後述する一体化工程によって一体化されている。図7には、第1コアロッド32が4本である場合を図示したが、第1コアロッド32の本数は特に限定されない。
第1コアロッド32は、第1コア部32aと該第1コア部32aの外周に形成されている第1クラッド部32bとを有する。第1コアロッド32の外周の一部には、平面32cが形成されている。
クラッドロッド33は、コア部を有しておらず、屈折率が均一である。クラッドロッド33の外周には、4つの平面33aが形成されている。
第1コア部32aは、例えばゲルマニウムなどがドープされた屈折率の高い石英系ガラスによって構成されている。
第1クラッド部32b、クラッドロッド33およびクラッド34は、第1コア部32aよりも屈折率の低い材料で構成されており、例えば屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスなどで構成されている。第1クラッド部32bとクラッドロッド33とクラッド34との屈折率は、同一であってよいが、異なっていてもよい。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
次に、本発明の第3の実施形態によるマルチコアファイバ母材31の製造方法によって製造したマルチコアファイバ母材31を線引きしてマルチコアファイバを製造するマルチコアファイバの製造方法を説明する。当接面形成工程以外の工程は第1の実施形態と同様であってよいので、説明を省略する。
第1の実施形態と同様にステップS1~S2を行った後、当接面形成工程に換えて、第1コアロッド32の外周の一部に平面32cを形成し、クラッドロッド33の外周に4個の平面33aを形成する(ステップS3’:平面形成工程)。なお、粉体成形法などにより、あらかじめ平面32cが形成された第1コアロッド32および平面33aが形成されたクラッドロッド33を準備してもよい。
そして、第1空孔に第1コアロッド32を、第2空孔にクラッドロッド33をそれぞれ挿入する(ステップS4:挿入工程)。具体的には、第1コアロッド32の平面32cとクラッドロッド33の平面33aとが当接するように第1コアロッド32およびクラッドロッド33を挿入する。その後、第1の実施形態と同様にステップS5を行いマルチコアファイバ母材31が製造される。さらに、第1の実施形態と同様にステップS6を行いマルチコアファイバが製造される。
以上説明した第3の実施形態によれば、第1コアロッド32とクラッドロッド33とがクラッド34に位置決めされるため、位置精度が高い。さらに、第1コアロッド32とクラッドロッド33との間に隙間がないため、コア非円が小さい。また、第3の実施形態によれば、第1コア部32aを格子点以外の任意の位置に配置することができるため、設計の自由度が高い。
また、第3の実施形態のように、第2コアロッドに代えてクラッドロッドを配置してもよい。さらに、クラッドロッド33は、第1クラッド部32bおよびクラッド34よりも軟化温度が低いクラッドロッドであってもよい。クラッドロッド33は、塩素、リん、またはフッ素の少なくとも1つを含有することにより、軟化温度を低くすることができる。クラッドロッド33が第1クラッド部32bおよびクラッド34よりも軟化温度が低いと、一体化工程において、クラッドロッド33が先に軟化し、第1コアロッド32とクラッドロッド33とクラッド34との間の隙間を埋めるため、位置ずれが生じにくく、さらに位置精度を向上させることができる。第1の実施形態および第2の実施形態においても、第1コアロッド2または第1コアロッド22に代えてクラッドロッドを配置してもよく、さらに、第1クラッド部およびクラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドを配置してもよい。
(変形例1)
図8は、変形例1によるマルチコアファイバ母材の断面図である。図8に示すマルチコアファイバ母材1Aのように、クラッド4の中心から第2コア部3aをずらして配置してもよい。第2の実施形態、第3の実施形態においても同様に、第2コア部23aまたはクラッドロッド33の中心をクラッド24またはクラッド34の中心からずらして配置してもよい。
(第4の実施形態)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
次に、本発明の第4の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の構成を説明する。図9は、本発明の第4の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。図9に示すように、マルチコアファイバ母材1Bは、4本の第1コアロッド2と、第2コアロッド3と、クラッド4と、マーカロッド41とを備える。第1コアロッド2、第2コアロッド3、クラッド4、およびマーカロッド41は、一体化工程によって一体化されている。図9には、第1コアロッド2が4本であり、マーカロッド41が1本である場合を図示したが、第1コアロッド2やマーカロッド41の本数は特に限定されない。また、マーカロッド41を挿入する位置もいずれの位置であってもよい。マーカロッド41は、マーカロッド41の周囲のクラッド4とは異なる屈折率の材料から構成される。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
次に、本発明の第4の実施形態によるマルチコアファイバ母材31の製造方法によって製造したマルチコアファイバ母材31を線引きしてマルチコアファイバを製造するマルチコアファイバの製造方法について説明する。第4の実施形態によるマルチコアファイバの製造方法は、マーカ準備工程としてマーカロッド41を準備し、第3空孔形成工程として第3空孔を形成し、マーカ挿入工程として第3空孔にマーカロッド41を挿入する工程以外は、第1の実施形態と同様である。すなわち、まず、ステップS1の準備工程がマーカ準備工程を含み、半径Rm以下のマーカロッドを準備する。次に、ステップS2の空孔形成工程が第3空孔形成工程を含み、さらに半径Rmの第3空孔を形成する。ステップS4の挿入工程がマーカ挿入工程を含み、第3空孔にマーカロッド41を挿入する。その他の工程は、第1の実施形態と同様である。
図10は、図9に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。図10に示すように、マルチコアファイバ母材1は、半径r1の円柱状の4本の第1コアロッド2と、半径R1の円柱状の第2コアロッド3と、第1コアロッド2および第2コアロッド3の外周に形成されたクラッド4と、半径Rmの円柱状の少なくとも1本のマーカロッド41とを備える。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
以上説明した第4の実施形態によれば、さらにマーカロッド41を設けることができるので、第4の実施形態によるマルチコアファイバの複数の第1コア部2aを、マーカロッド41を用いて識別することができる。
(第5の実施形態)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
次に、本発明の第5の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の構成を説明する。図11は、本発明の第5の実施形態によるマルチコアファイバ母材の製造方法によって製造されるマルチコアファイバ母材の断面図である。図11に示すように、マルチコアファイバ母材1Cは、4本の第1コアロッド52と、低温軟化ロッド53と、クラッド54と、を備える。ただし、第1コアロッド52と低温軟化ロッド53とクラッド54とは、後述する一体化工程によって一体化されている。図7には、第1コアロッド52が4本である場合を図示したが、第1コアロッド52の本数は特に限定されない。
第1コアロッド52は、第1コア部52aと該第1コア部52aの外周に形成されている第1クラッド部52bとを有する。低温軟化ロッド53は、コア部を有しておらず、屈折率が均一である。第1コア部52aは、例えばゲルマニウムなどがドープされた屈折率の高い石英系ガラスによって構成されている。第1クラッド部52b、低温軟化ロッド53、およびクラッド54は、第1コア部52aよりも屈折率の低い材料から構成される。第1クラッド部52bおよびクラッド54は、例えば屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスなどから構成される。第1クラッド部52bと低温軟化ロッド53とクラッド54との屈折率は、同一であってよいが、異なっていてもよい。また、低温軟化ロッド53がコア部を有していても良い。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
次に、本発明の第5の実施形態によるマルチコアファイバ母材1Cの製造方法によって製造したマルチコアファイバ母材1Cを線引きしてマルチコアファイバを製造するマルチコアファイバの製造方法を説明する。当接面形成工程以外の工程は第1の実施形態と同様であってよいので、説明を省略する。図12は、図11に示すマルチコアファイバ母材におけるコアの位置関係を説明するための図である。
第1の実施形態と同様にステップS1~S2を行う前後または並行して、全ての円柱状の第1コアロッド52を第1空孔に挿入した後の状態で、第2空孔に挿入可能な太さの第2ロッドとしての低温軟化ロッド53を準備する。換言すると、低温軟化ロッド53の断面の寸法は、全ての第1コアロッド52を第1空孔に挿入した状態での第2空孔の寸法以下とする。低温軟化ロッド53は、第1クラッド部52bおよびクラッド54よりも軟化温度が低いクラッドロッドである。低温軟化ロッド53は、塩素、リン、またはフッ素の少なくとも1つを含有することにより、軟化点である軟化温度を低下できる。
次に、第1空孔に第1コアロッド52を挿入した後、第2空孔に低温軟化ロッド53を挿入する(ステップS4:挿入工程)。その後、第1の実施形態と同様にステップS5を実行することにより、低温軟化ロッド53が先に溶解して、第2空孔における第1コアロッド52と隙間が溶解した低温軟化ロッド53によって充満される。その後、一体化されてマルチコアファイバ母材1Cが製造される。さらに、第1の実施形態と同様にステップS6を行いマルチコアファイバが製造される。
低温軟化ロッド53の長手方向に垂直な断面形状は、円形であっても四角形以外の多角形であってもよい。断面形状が多角形である場合には、第1コアロッド52の本数n(n:3以上の自然数)に対応したn角形の形状が好ましい。すなわち、第1コアロッド52の本数がn本である場合に、低温軟化ロッド53の断面形状は、n角形であることが好ましい。また、n角形の辺が第1コアロッド52の位置に対向するように挿入することが好ましい。これにより、第1コアロッド52と低温軟化ロッド53との間の隙間を低減できる。また、第2空孔において低温軟化ロッド53の周辺の隙間にマーカロッド55を挿入することも可能である。
これにより、第5の実施形態によるマルチコアファイバは、端面の点a1を中心として、端面を等しい中心角でn個、ここでは4個(n=4)に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、X1max-r1<R1<X1minを満たすように点P11~P1nを設定し、点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部52aと第1コア部52aの外周に形成されている第1クラッド部52bとを有する半径r1の円形のn個の第1コア領域(第1コアロッド52に対応する領域)と、点a1を中心として配置され、第1クラッド部52bよりも軟化温度が低い低温軟化クラッド領域(低温軟化ロッド53に対応する領域)と、を備える。
以上説明した第5の実施形態によれば、第1クラッド部52bおよびクラッド54よりも軟化温度が低い低温軟化ロッド53を、第2空孔に挿入していることにより、一体化工程において低温軟化ロッド53が先に溶解して第2空孔を埋めることができるため、第1コアロッド52の平面化の工程が不要になるのみならず、位置ずれが生じにくく、さらに位置精度を向上させることができる。
本発明は、複数のコア部を有するマルチコアファイバの製造に適用して好適なものである。
1,1A,1B,1C,21,31 マルチコアファイバ母材
2,22,32,52 第1コアロッド
2a,22a,32a、52a 第1コア部
2b,22b,32b、52b 第1クラッド部
2c,3c,22c,23c 当接面
3,23 第2コアロッド
3a,23a 第2コア部
3b,23b 第2クラッド部
4,24,34,54 クラッド
10 製造装置
11 線引炉
11a ヒータ
12 ガラス光ファイバ
13 被覆装置
14 紫外線照射装置
15 マルチコアファイバ
16 ガイドローラ
17 巻取機
22d 重なり部
32c,33a 平面
33 クラッドロッド
41,55 マーカロッド
53 低温軟化ロッド

Claims (13)

  1. 第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円柱状の第2コアロッドと、円柱状のクラッドと、を準備する準備工程であって、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されている準備工程と、
    前記クラッドの端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、
    X1max-r1<R1<X1min
    を満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心とする半径r1の円形の第1空孔と、前記点a1を中心とする半径R1の円形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、
    前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2コアロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、
    熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2コアロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含み、
    前記挿入工程において、前記第2空孔には、前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドを挿入する
    ことを特徴とするマルチコアファイバ母材の製造方法。
  2. 第1コア部と該第1コア部の外周に形成された第1クラッド部とを有する多角形のn本の第1コアロッドと、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する多角形の第2コアロッドと、円柱状のクラッドと、を準備する準備工程であって、前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成されている準備工程と、
    前記クラッドの端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する前記第1コアロッドの少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心とする多角形の第1空孔と、前記点a2を重心として前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、
    前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2コアロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、
    熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2コアロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含み、
    前記挿入工程において、前記第2空孔には、前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドを挿入する
    ことを特徴とするマルチコアファイバ母材の製造方法。
  3. 前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部に、互いに当接する平面である当接面を形成する当接面形成工程を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチコアファイバ母材の製造方法。
  4. 前記第1コアロッドの外周の一部に平面を形成し、前記第2コアロッドの外周にn個の平面を形成する平面形成工程を含み、
    前記挿入工程において、前記第1コアロッドの平面と前記第2コアロッドの平面とが当接するように前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドを挿入する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ母材の製造方法。
  5. 前記クラッドロッドは、塩素、リン、またはフッ素の少なくとも1つを含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ母材の製造方法。
  6. マーカロッドを準備するマーカ準備工程と、
    第3空孔を形成する第3空孔形成工程と、
    前記第3空孔に前記マーカロッドを挿入するマーカ挿入工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ母材の製造方法。
  7. 端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、
    X1max-r1<R1<X1min
    を満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、
    前記点a1を中心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円柱状の第2コアロッドと、
    前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周に形成されているクラッドと、
    を備え、
    前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成され、
    前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドが配置されている
    ことを特徴とするマルチコアファイバ母材。
  8. 端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する多角形の少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する多角形のn本の第1コアロッドと、
    前記点a2を重心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有し、前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2コアロッドと、
    前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周に形成されているクラッドと、
    備え、
    前記第1コアロッドおよび前記第2コアロッドの外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成され、
    前記第2コアロッドに換えて、前記第1クラッド部および前記クラッドよりも軟化温度が低いクラッドロッドが配置されている
    ことを特徴とするマルチコアファイバ母材。
  9. 端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、
    X1max-r1<R1<X1min
    を満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円形のn個の第1コア領域と、
    前記点a1を中心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有する半径R1の円形の第2コア領域と、
    前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域と、
    を備え、
    前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成され、
    前記第2コア領域に換えて、前記第1クラッド部および前記クラッド領域よりも軟化温度が低いクラッド領域が配置されている
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
  10. 端面の点a2を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a2からの距離がそれぞれX21~X2nの位置に、隣接する多角形の少なくとも一部が重なる複数の重なり部が形成されるように点P21~P2nを設定し、前記点P21~P2nを重心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する多角形のn個の第1コア領域と、
    前記点a2を重心として配置されており、第2コア部と該第2コア部の外周に形成されている第2クラッド部とを有し、前記複数の重なり部を全て包含する多角形の第2コア領域と、
    前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周に形成されているクラッド領域と、備え、
    前記第1コア領域および前記第2コア領域の外周の一部には、互いに当接する平面である当接面が形成され、
    前記第2コア領域に換えて、前記第1クラッド部および前記クラッド領域よりも軟化温度が低いクラッド領域が配置されている
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
  11. クラッドの端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、
    X1max-r1<R1<X1min
    を満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心とする半径r1の円形の第1空孔と、前記点a1を中心とする半径R1の円形の第2空孔と、を前記クラッドに形成する空孔形成工程と、
    第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円柱状のn本の第1コアロッドと、第2クラッド部を有する第2ロッドとを準備する準備工程であって、前記第1空孔に前記第1コアロッドを挿入した状態で前記第2空孔に挿入可能な大きさを有するとともに、前記第1クラッド部および前記クラッドより軟化点が低い前記第2ロッドを準備する準備工程と、
    前記第1空孔に前記第1コアロッドを、前記第2空孔に前記第2ロッドをそれぞれ挿入する挿入工程と、
    熱処理によって前記第1コアロッドと前記第2ロッドと前記クラッドとを一体化する一体化工程と、を含む
    ことを特徴とするマルチコアファイバ母材の製造方法。
  12. マーカロッドを準備するマーカ準備工程と、
    前記第2空孔に前記マーカロッドを挿入するマーカ挿入工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ母材の製造方法。
  13. 端面の点a1を中心として、該端面を等しい中心角でn個に分割する直線上の前記点a1からの距離がそれぞれX11~X1nの位置に、X11~X1nの最大値をX1max、最小値をX1minとして、
    X1max-r1<R1<X1min
    を満たすように点P11~P1nを設定し、前記点P11~P1nを中心として配置されており、第1コア部と該第1コア部の外周に形成されている第1クラッド部とを有する半径r1の円形のn個の第1コア領域と、
    前記点a1を中心として配置され、前記第1クラッド部よりも軟化温度が低い低温軟化クラッド領域と、を備える
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
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