WO2023120000A1

WO2023120000A1 - メンテナンス管理装置、メンテナンス管理方法、およびプログラム

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Publication number: WO2023120000A1
Application number: PCT/JP2022/043097
Authority: WO
Inventors: 道明馬渡
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2021-12-22
Filing date: 2022-11-22
Publication date: 2023-06-29
Also published as: CN117581250A

Abstract

メンテナンス管理装置（１０）は、生産装置（Ｍ１）の状態を示す状態情報に基づいてメンテナンス対象を検出する検出部（３２）と、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいてメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定部（３３）と、第１メンテナンス日にメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成部（３４）とを備え、メンテナンス情報作成部（３４）は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定された場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含め、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めない。

Description

メンテナンス管理装置、メンテナンス管理方法、およびプログラム

　本開示は、メンテナンス管理装置、メンテナンス管理方法、およびプログラムに関する。

　従来、生産物を生産するための生産装置におけるメンテナンス対象のメンテナンスを管理するメンテナンス管理装置等が知られている。メンテナンス管理装置等の一例として、特許文献１には、メンテナンス作業の作業計画を作成するメンテナンス作業計画作成部と、作成された作業計画に示すメンテナンス作業を実施する旨を生産計画と併せて表示させる表示部とを備える生産活動支援システムが開示されている。

特開２０１７－１６３７９号公報

　ここで、メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うためのメンテナンス情報を作成し、当該メンテナンス情報を用いてメンテナンス日にメンテナンスを行う場合、新たにメンテナンス対象が検出されると、当該メンテナンス情報の内容の変更を要する場合がある。しかしながら、当該メンテナンス情報の内容が変更されるタイミングによっては、メンテナンスの効率が低下する。

　そこで、本開示は、メンテナンスの効率が低下することを抑制できるメンテナンス管理装置等を提供する。

　本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置は、生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得部と、前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出部と、前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定部と、前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成部と、前記第１メンテナンス情報を出力する出力部とを備え、前記メンテナンス情報作成部は、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理方法は、生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得ステップと、前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出ステップと、前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定ステップと、前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成ステップと、前記第１メンテナンス情報を出力する出力ステップとを備え、前記メンテナンス情報作成ステップでは、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない。

　また、本開示の一態様に係るプログラムは、上記のメンテナンス管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。

　なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なＣＤ－ＲＯＭ等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。

　本開示のメンテナンス管理装置等は、メンテナンスの効率が低下することを抑制できる。

　なお、本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および／または効果は、いくつかの実施の形態ならびに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、１つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。

図１は、実施の形態に係る生産システムおよびメンテナンス管理装置を示す模式図である。図２は、図１のメンテナンス管理装置の機能構成を示すブロック図である。図３は、図２のメンテナンス管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。図４は、図３の動作の一例を説明するための図である。図５は、図１のメンテナンス管理装置によって表示された第１メンテナンス情報の一例を示す表である。

　上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置は、生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得部と、前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出部と、前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定部と、前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成部と、前記第１メンテナンス情報を出力する出力部とを備え、前記メンテナンス情報作成部は、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない。

　これによれば、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行っても第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難いと判定できる場合等には、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定できる。そして、対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めることによって、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制しつつ、メンテナンス対象のメンテナンスを行える。一方、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し易いと判定できる場合等には、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定できる。そして、対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めないことによって、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないようにでき、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置において、前記決定部は、前記タイミングが前記第１期限よりも前である場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定し、前記タイミングが前記第１期限よりも後である場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定してもよい。

　これによれば、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを容易に決定できるので、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することをさら抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置において、前記第１メンテナンス日を含む複数のメンテナンス日、および前記第１期限を含みかつ前記複数のメンテナンス日に対応する複数の期限が設定され、前記複数の期限のそれぞれは、前記複数のメンテナンス日のうち当該期限に対応するメンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを当該メンテナンス日に行うか否かを決定するための期限であり、前記決定部は、前記タイミングが前記第１期限よりも後である場合、前記複数のメンテナンス日のうち、前記複数の期限のうち前記タイミングよりも後でありかつ前記タイミングに最も近い第２期限に対応する第２メンテナンス日に、前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定し、前記メンテナンス情報作成部は、前記第２メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第２メンテナンス情報を作成し、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第２メンテナンス日に行うと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第２メンテナンス情報に含めてもよい。

　これによれば、第２メンテナンス日はメンテナンス対象のメンテナンスを行っても第２メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難い日であり、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後である場合、メンテナンス対象のメンテナンスを第２メンテナンス日に行うと決定できる。そして、対象メンテナンス情報を第２メンテナンス情報に含めることによって、第２メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制しつつ、メンテナンス対象のメンテナンスを行える。このように、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと第１メンテナンス日におけるメンテナンスを効率が低下し易そうな場合、メンテナンス対象のメンテナンスを第２メンテナンス日に行える。これによって、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制できるとともに、第２メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置において、前記第１期限は、前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースを準備すべき準備期限に基づいて設定されてもよい。

　これによれば、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行った場合に第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し易いか否か等を容易に判定できるので、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することをさらに抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置において、前記対象メンテナンス情報は、前記メンテナンス対象の種別、前記メンテナンス対象のメンテナンスの内容、および前記リソースの種別を含んでもよい。

　これによれば、メンテナンス対象の種別、メンテナンス対象のメンテナンスの内容、およびリソースの種別を容易に認識できるので、メンテナンス対象のメンテナンスの効率が低下することをさらに抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置は、前記第１メンテナンス情報を表示する表示部をさらに備えてもよい。

　これによれば、第１メンテナンス情報を容易に認識できるので、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することをさらに抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置は、前記第１メンテナンス情報に基づいて、前記第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画を作成するメンテナンス計画作成部をさらに備えてもよい。

　これによれば、第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画に基づいて第１メンテナンス日におけるメンテナンスを効率よく行えるので、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することをさらに抑制できる。

　また、本開示の一態様に係るメンテナンス管理装置において、前記決定部は、前記メンテナンス対象が検出される度に、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定してもよい。

　これによれば、複数のメンテナンス対象が検出された場合であっても、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制できる。

　また、上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係るメンテナンス管理方法は、生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得ステップと、前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出ステップと、前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定ステップと、前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成ステップと、前記第１メンテナンス情報を出力する出力ステップとを備え、前記メンテナンス情報作成ステップでは、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない。

　これによれば、上記のメンテナンス管理装置と同様の効果を奏する。

　また、上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係るプログラムは、上記のメンテナンス管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。

　以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。

　なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。

　また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。

　（実施の形態）
　図１は、実施の形態に係る生産システム１およびメンテナンス管理装置１０を示す模式図である。図１を参照して、生産システム１およびメンテナンス管理装置１０について説明する。

　図１に示すように、生産システム１は、生産物を生産するための生産システムである。たとえば、生産物は、基板に電子部品等が実装された実装基板、半導体、または食品等である。生産システム１は、生産ラインＬを備えている。

　生産ラインＬは、生産物を生産するための生産ラインである。たとえば、生産物が実装基板である場合、生産ラインＬは、電子部品を基板に実装するための部品実装ラインである。生産ラインＬは、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９を備えている。

　複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれは、生産物を生産するための生産装置である。複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９によって行われる複数の工程を経て、生産物が生産される。たとえば、生産物が実装基板である場合、生産装置Ｍ１は、生産ラインＬに基板を供給するローダであり、生産装置Ｍ２は、基板に半田を印刷する印刷装置である。また、たとえば、生産物が実装基板である場合、複数の生産装置Ｍ３～Ｍ７のそれぞれは、基板に電子部品を実装する部品実装装置であり、生産装置Ｍ８は、基板に印刷された半田を溶かすリフロー炉であり、生産装置Ｍ９は、実装基板を生産ラインＬから排出するローダである。

　なお、たとえば、生産システム１は、複数ではなく１つの生産装置を備えていてもよい。

　メンテナンス管理装置１０は、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれのメンテナンスを管理する装置である。メンテナンス管理装置１０は、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれから当該生産装置の状態を示す状態情報を取得し、取得した状態情報に基づいて当該生産装置のメンテナンスを管理する。なお、たとえば、メンテナンス管理装置１０は、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９の全てではなく、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のうちの少なくとも１つの生産装置のメンテナンスを管理してもよい。

　以上、生産システム１およびメンテナンス管理装置１０について説明した。

　図２は、図１のメンテナンス管理装置１０の機能構成を示すブロック図である。図２を参照して、メンテナンス管理装置１０の機能構成について説明する。

　図２に示すように、メンテナンス管理装置１０は、通信部２０と、処理部３０と、記憶部４０と、入力部５０と、表示部６０とを備えている。

　通信部２０は、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれと通信を行う。たとえば、通信部２０は、通信モジュールである。

　処理部３０は、種々の処理を行う。たとえば、処理部３０は、プロセッサ等によって実現される。処理部３０は、取得部３１と、検出部３２と、決定部３３と、メンテナンス情報作成部３４と、メンテナンス計画作成部３５と、出力部３６とを有している。

　取得部３１は、それぞれが複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれの状態を示す複数の状態情報を取得する。つまり、取得部３１は、生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ２の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ４の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ５の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ６の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ７の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ８の状態を示す状態情報、および生産装置Ｍ９の状態を示す状態情報を取得する。たとえば、取得部３１は、通信部２０を介して、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれから複数の状態情報のそれぞれを取得する。なお、たとえば、取得部３１は、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９の全てではなく、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のうちの少なくとも１つの生産装置の状態を示す少なくとも１つの状態情報を取得してもよい。たとえば、状態情報は、カメラ等によって撮像された画像、および／またはセンサによる検出結果等である。

　たとえば、生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報は、生産装置Ｍ１を構成する１つ以上の構成要素のそれぞれの状態を示す情報を含んでいる。具体的には、たとえば、生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報は、生産装置Ｍ１を構成する１つ以上の構成要素のそれぞれの、劣化状態、摩耗状態、汚れ付着状態、および動き状態等を示す情報を含んでいる。つまり、たとえば、生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報は、生産装置Ｍ１を構成する１つ以上の構成要素のそれぞれの、劣化の度合いを示す情報、摩耗の度合いを示す情報、汚れ付着の度合いを示す情報、および動きの度合いを示す情報等を示す情報を含んでいる。たとえば、１つ以上の構成要素は、フィーダ、ノズル、ノズルホルダ、およびヘッド等を含んでいる。生産装置Ｍ２の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ４の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ５の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ６の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ７の状態を示す状態情報、生産装置Ｍ８の状態を示す状態情報、および生産装置Ｍ９の状態を示す状態情報についても同様である。

　検出部３２は、取得部３１によって取得された複数の状態情報のそれぞれに基づいて、複数の生産装置Ｍ１～Ｍ９のそれぞれにおけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を決定する。つまり、検出部３２は、生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ１におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ２の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ２におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ４の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ４におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ５の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ５におけるメンテナンス対象を検出する。また、検出部３２は、生産装置Ｍ６の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ６におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ７の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ７におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ８の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ８におけるメンテナンス対象を検出し、生産装置Ｍ９の状態を示す状態情報に基づいて生産装置Ｍ９におけるメンテナンス対象を検出する。

　たとえば、検出部３２は、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報に基づいて、生産装置Ｍ３においてメンテナンスが必要な個所があるか否かを判定し、当該箇所がある場合には当該箇所をメンテナンス対象として検出する。具体的には、たとえば、検出部３２は、生産装置Ｍ３におけるフィーダが撮像された画像におけるフィーダの輝度値から生産装置Ｍ３におけるフィーダの汚れ状態等を判定し、生産装置Ｍ３におけるフィーダが清掃が必要な程汚れた状態である場合、生産装置Ｍ３におけるフィーダをメンテナンス対象として検出する。また、たとえば、検出部３２は、生産装置Ｍ３におけるノズルの摺動状態を検出するための圧力センサの検出結果から生産装置Ｍ３におけるノズルの摺動状態を判定し、生産装置Ｍ３におけるノズルが清掃が必要な程摺動し難くなっている場合、生産装置Ｍ３におけるノズルをメンテナンス対象として検出する。たとえば、検出部３２は、生産装置Ｍ１、生産装置Ｍ２、生産装置Ｍ４、生産装置Ｍ５、生産装置Ｍ６、生産装置Ｍ７、生産装置Ｍ８、および生産装置Ｍ９についても同様に、メンテナンスが必要な個所があるか否かを判定し、当該箇所がある場合には当該箇所をメンテナンス対象として検出する。

　決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する。たとえば、第１メンテナンス日は、メンテナンスを行う日として予め決められている日である。また、たとえば、第１期限は、メンテナンス対象を検出すべき期限である。つまり、たとえば、第１期限は、第１期限までにメンテナンス対象が検出されれば第１メンテナンス日にメンテナンス対象のメンテナンスを行っても第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難い期限である。また、たとえば、第１期限は、第１メンテナンス情報を作成すべき期限である。つまり、たとえば、第１期限は、第１期限までに第１メンテナンス情報が作成されれば第１メンテナンス日にメンテナンス対象のメンテナンスを行っても第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難い期限である。また、たとえば、第１期限は、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースを準備すべき準備期限に基づいて設定される。つまり、たとえば、第１期限は、第１期限までにメンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースが準備されれば第１メンテナンス日にメンテナンス対象のメンテナンスを行っても第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難い期限である。たとえば、準備期限が第１メンテナンス日よりも１０日前である場合、第１期限は、第１メンテナンス日よりも１０日前に設定される。また、たとえば、第１期限は、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースの準備に要する期間に基づいて設定される。たとえば、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースの準備に要する期間が５日である場合、第１期限は、第１メンテナンス日よりも５日前に設定される。たとえば、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースは、フィーダメンテナンスユニット、エアガン、グリース、作業者、フィルタ、工具、および／または治具等である。また、たとえば、準備期限は、作業者の勤務シフト（勤務スケジュール）の決定期限である。

　たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象を第１メンテナンス日にメンテナンスが行われる第１グループに属させることによって、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定する。また、たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象を第１メンテナンス日にメンテナンスが行われる第１グループに属させないことによって、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定する。

　たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも前である場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定し、当該タイミングが第１期限よりも後である場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定する。なお、たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限と同じ日である場合、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定してもよいし、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定してもよい。

　たとえば、第１メンテナンス日を含む複数のメンテナンス日、および第１期限を含みかつ複数のメンテナンス日に対応する複数の期限が設定されている。複数の期限のそれぞれは、複数のメンテナンス日のうち当該期限に対応するメンテナンス日よりも前でありかつメンテナンス対象のメンテナンスを当該メンテナンス日に行うか否かを決定するための期限である。つまり、複数のメンテナンス日のそれぞれに、メンテナンス対象のメンテナンスを当該メンテナンス日に行うか否かを決定するための期限が設定されている。たとえば、複数のメンテナンス日は、１週間間隔で設けられている。つまり、たとえば、複数のメンテナンス日は、毎週の所定の曜日がメンテナンス日となるように設けられている。たとえば、複数の期限のそれぞれは、上述した第１期限と同様にして決められている。

　たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後である場合、複数のメンテナンス日のうち、複数の期限のうち当該タイミングよりも後でありかつ当該タイミングに最も近い第２期限に対応する第２メンテナンス日に、メンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定する。

　たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象を第２メンテナンス日にメンテナンスが行われる第２グループに属させることによって、メンテナンス対象のメンテナンスを第２メンテナンス日に行うと決定する。

　たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出される度に、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する。また、たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出される度にメンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後であるか否かを判定し、当該タイミングが第１期限よりも後であると判定する度に第２メンテナンス日にメンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定する。つまり、たとえば、決定部３３は、メンテナンス対象が検出される度に、当該メンテナナンス対象が検出されたタイミングに基づいて複数のメンテナンス日のうちから当該メンテナナンス対象のメンテナンスを行うメンテナンス日を決定する。

　メンテナンス情報作成部３４は、第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成する。メンテナンス情報作成部３４は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定された場合、メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含める。一方、メンテナンス情報作成部３４は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定された場合、対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めない。つまり、メンテナンス情報作成部３４は、第１メンテナンス日にメンテナンスを行うと決定されたメンテナンス対象の対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含め、第１メンテナンス日にメンテナンスを行わないと決定されたメンテナンス対象の対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めない。たとえば、対象メンテナンス情報は、メンテナンス対象の種別、メンテナンス対象のメンテナンスの内容、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースの種別、およびメンテナンス対象のメンテナンスに要する期間等を含む。

　たとえば、第１メンテナンス日に複数のメンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定され、第１メンテナンス日にメンテナンスが行われる第１グループに複数のメンテナンス対象が属している場合、メンテナンス情報作成部３４は、複数の対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含める。つまり、たとえば、第１メンテナンス日に複数のメンテナンス対象のメンテナンスが行われる場合、メンテナンス情報作成部３４は、複数のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンス対象の種別、複数のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスの内容、複数のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスを行うためのリソースの種別、および複数のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスに要する期間等を含める。

　また、たとえば、メンテナンス情報作成部３４は、第２メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第２メンテナンス情報を作成する。メンテナンス情報作成部３４は、メンテナンス対象のメンテナンスを第２メンテナンス日に行うと決定された場合には対象メンテナンス情報を第２メンテナンス情報に含める。つまり、たとえば、メンテナンス情報作成部３４は、第２メンテナンス日にメンテナンスを行うと決定された１つ以上のメンテナンス対象の１つ以上の対象メンテナンス情報を第２メンテナンス情報に含める。

　メンテナンス計画作成部３５は、第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画を作成する。たとえば、メンテナンス計画作成部３５は、第１メンテナンス日における、１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスが行われる期間、および１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスが行われる場所、１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスに用いられるリソース等を示すメンテナンス計画を作成する。つまり、たとえば、第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画は、第１メンテナンス日において、何時にどこでどのようなリソースを用いてどのようなメンテナンスが行われるかを示す情報を含んでいる。

　また、たとえば、メンテナンス計画作成部３５は、第２メンテナンス日におけるメンテナンス計画を作成する。たとえば、メンテナンス計画作成部３５は、第２メンテナンス日における、１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスが行われる期間、および１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスが行われる場所、１つ以上のメンテナンス対象のそれぞれのメンテナンスに用いられるリソース等を示すメンテナンス計画を作成する。つまり、たとえば、第２メンテナンス日におけるメンテナンス計画は、第２メンテナンス日において、何時にどこでどのようなリソースを用いてどのようなメンテナンスが行われるかを示す情報を含んでいる。

　なお、たとえば、メンテナンス管理装置１０は、メンテナンス計画作成部３５を備えていなくてもよく、メンテナンス計画作成部３５は、メンテナンス管理装置１０の外部に設けられていてもよい。

　出力部３６は、メンテナンス情報作成部３４によって作成された第１メンテナンス情報を出力する。また、たとえば、出力部３６は、メンテナンス情報作成部３４によって作成された第２メンテナンス情報を出力する。また、たとえば、出力部３６は、メンテナンス計画作成部３５によって作成されたメンテナンス計画を示す計画情報を出力する。たとえば、出力部３６は、表示部６０に対して、第１メンテナンス情報、第２メンテナンス情報、および計画情報を出力する。

　記憶部４０は、種々の情報を記憶している。たとえば、記憶部４０は、第１メンテナンス情報、第２メンテナンス情報、メンテナンス計画、およびリソース情報等を記憶している。たとえば、記憶部４０は、メモリ等によって実現される。

　入力部５０は、ユーザによる入力を受け付ける。たとえば、入力部５０は、複数のメンテナンス日および複数の期限を設定するためのユーザによる入力を受け付ける。たとえば、入力部５０は、タッチパネルまたはハードウェアボタン等によって実現される。

　表示部６０は、第１メンテナンス情報を表示する。また、たとえば、表示部６０は、第２メンテナンス情報を表示する。また、たとえば、表示部６０は、メンテナンス計画を表示する。たとえば、表示部６０は、液晶パネル、または有機ＥＬパネル等によって実現される。

　以上、メンテナンス管理装置１０の機能構成について説明した。

　図３は、図２のメンテナンス管理装置１０の動作の一例を示すフローチャートである。図４は、図３の動作の一例を説明するための図である。図５は、図１のメンテナンス管理装置１０によって表示された第１メンテナンス情報の一例を示す表である。図３から図５を参照して、メンテナンス管理装置１０の動作の一例について説明する。なお、以下では、生産装置Ｍ３に対するメンテナンス管理装置１０の動作の一例について説明する。複数の生産装置Ｍ１，Ｍ２，Ｍ４～Ｍ９のそれぞれに対するメンテナンス管理装置１０の動作の一例については、生産装置Ｍ３に対するメンテナンス管理装置１０の動作の一例と同様であるので、生産装置Ｍ３に対するメンテナンス管理装置１０の動作の一例の説明を参照することによって詳細な説明を省略する。

　図３に示すように、メンテナンス管理装置１０は、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報を取得する（取得ステップ）（ステップＳ１）。たとえば、取得部３１は、生産装置Ｍ３と直接的または間接的に通信を行い、生産装置Ｍ３から生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報を取得する。

　メンテナンス管理装置１０は、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報を取得すると、生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象が検出されたか否かを判定する（ステップＳ２）。たとえば、生産装置Ｍ３において不良な箇所がある場合、検出部３２は生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報に基づいて当該箇所を検出し（検出ステップ）、メンテナンス管理装置１０は生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象が検出されたと判定する。一方、生産装置Ｍ３において不良な箇所がない場合、検出部３２は生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報に基づいて当該箇所を検出せず、メンテナンス管理装置１０は生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象が検出されていないと判定する。

　メンテナンス管理装置１０は、生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象が検出されていない場合（ステップＳ２でＮｏ）、生産装置Ｍ３の状態を示す状態情報を再び取得する（取得ステップ）（ステップＳ１）。

　メンテナンス管理装置１０は、生産装置Ｍ３におけるメンテナンス対象が検出された場合（ステップＳ２でＹｅｓ）、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する（決定ステップ）（ステップＳ３）。たとえば、図４の（ａ）に示すように、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも前である場合、決定部３３は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定する。一方、図４の（ｂ）に示すように、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後である場合、決定部３３は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定する。

　メンテナンス管理装置１０は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定した場合（ステップＳ３でＹｅｓ）、対象メンテナンス情報を含む第１メンテナンス情報を作成する（メンテナンス情報作成ステップ）（ステップＳ４）。たとえば、メンテナンス情報作成部３４は、対象メンテナンス情報を含む第１メンテナンス情報を作成する。

　メンテナンス管理装置１０は、対象メンテナンス情報を含む第１メンテナンス情報を作成すると、第１メンテナンス情報を出力し（出力ステップ）（ステップＳ５）、処理を終了する。たとえば、出力部３６は、第１メンテナンス情報を出力し、表示部６０は、図５に示すように第１メンテナンス情報を表示する。

　メンテナンス管理装置１０は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定した場合（ステップＳ３でＮｏ）、対象メンテナンス情報を含まない第１メンテナンス情報を作成する（メンテナンス情報作成ステップ）（ステップＳ６）。たとえば、メンテナンス情報作成部３４は、対象メンテナンス情報を含まない第１メンテナンス情報を作成する。

　メンテナンス管理装置１０は、対象メンテナンス情報を含まない第１メンテナンス情報を作成すると、第１メンテナンス情報を出力する（出力ステップ）（ステップＳ７）。

　メンテナンス管理装置１０は、第１メンテナンス情報を出力すると、メンテナンス対象のメンテナンスを行う第２メンテナンス日を決定する（ステップＳ８）。たとえば、図４の（ｂ）に示すように、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後である場合、複数のメンテナンス日のうち、複数の期限のうち当該タイミングよりも後でありかつ当該タイミングに最も近い第２期限に対応する第２メンテナンス日に、メンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定する。

　メンテナンス管理装置１０は、メンテナンス対象のメンテナンスを行う第２メンテナンス日を決定すると、対象メンテナンス情報を含む第２メンテナンス情報を作成する（ステップＳ９）。たとえば、メンテナンス情報作成部３４は、対象メンテナンス情報を含む第２メンテナンス情報を作成する。

　メンテナンス管理装置１０は、対象メンテナンス情報を含む第２メンテナンス情報を作成すると、第２メンテナンス情報を出力し（ステップＳ１０）、処理を終了する。たとえば、出力部３６は、第２メンテナンス情報を出力し、表示部６０は、第２メンテナンス情報を表示する。

　なお、たとえば、ステップＳ８，Ｓ９，Ｓ１０は、ステップＳ６，Ｓ７の後に行われなくてもよく、ステップＳ６，Ｓ７よりも前に行われてもよいし、ステップＳ６，Ｓ７と並行して行われてもよい。また、たとえば、メンテナンス管理装置１０は、メンテナンス対象が検出される度に、当該メンテナンス対象に対して上述した動作の一例を行う。

　以上、メンテナンス管理装置１０の動作の一例について説明した。

　上述したように、メンテナンス管理装置１０では、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行っても第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し難いと判定できる場合等には、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制しつつメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行える。一方、メンテナンス管理装置１０では、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下し易いと判定できる場合等には、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないようにでき、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することを抑制できる。また、メンテナンス管理装置１０では、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わない場合、メンテナンス対象のメンテナンスを行っても効率が低下し難そうな日のうち最も早い日にメンテナンス対象のメンテナンスを行える。

　以上、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０について説明した。

　上述の課題を解決するために、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０は、生産物を生産するための生産装置Ｍ１の状態を示す状態情報を取得する取得部３１と、状態情報に基づいて、生産装置Ｍ１におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出部３２と、メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定部３３と、第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成部３４と、第１メンテナンス情報を出力する出力部３６とを備え、メンテナンス情報作成部３４は、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定された場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含め、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めない。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０において、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも前である場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定し、当該タイミングが前記第１期限よりも後である場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定する。

　これによれば、メンテナンス対象が検出されたタイミングおよび第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを容易に決定できるので、第１メンテナンス日におけるメンテナンスの効率が低下することをさらに抑制できる。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０において、第１メンテナンス日を含む複数のメンテナンス日、および第１期限を含みかつ複数のメンテナンス日に対応する複数の期限が設定され、複数の期限のそれぞれは、複数のメンテナンス日のうち当該期限に対応するメンテナンス日よりも前でありかつメンテナンス対象のメンテナンスを当該メンテナンス日に行うか否かを決定するための期限であり、決定部３３は、メンテナンス対象が検出されたタイミングが第１期限よりも後である場合、複数のメンテナンス日のうち、複数の期限のうち当該タイミングよりも後でありかつ当該タイミングに最も近い第２期限に対応する第２メンテナンス日に、メンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定し、メンテナンス情報作成部３４は、第２メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第２メンテナンス情報を作成し、メンテナンス対象のメンテナンスを第２メンテナンス日に行うと決定された場合には対象メンテナンス情報を第２メンテナンス情報に含める。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０において、第１期限は、メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースを準備すべき準備期限に基づいて設定される。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０において、対象メンテナンス情報は、メンテナンス対象の種別、メンテナンス対象のメンテナンスの内容、およびリソースの種別を含む。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０は、第１メンテナンス情報を表示する表示部６０をさらに備える。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０は、第１メンテナンス情報に基づいて、第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画を作成するメンテナンス計画作成部３５をさらに備える。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理装置１０において、決定部３３は、メンテナンス対象が検出される度に、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する。

　また、実施の形態に係るメンテナンス管理方法は、生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得ステップと、状態情報に基づいて、生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出ステップと、メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつメンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定ステップと、第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成ステップと、第１メンテナンス情報を出力する出力ステップとを備え、メンテナンス情報作成ステップでは、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行うと決定された場合にはメンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含め、メンテナンス対象のメンテナンスを第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には対象メンテナンス情報を第１メンテナンス情報に含めない。

　これによれば、上記のメンテナンス管理装置１０と同様の効果を奏する。

　（他の実施の形態等）
　以上、一つまたは複数の態様に係るメンテナンス管理装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。

　なお、上述した実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）またはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上述した実施の形態の装置等を実現するソフトウェアは、図３に示すフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。

　本開示は、生産物を生産するための生産装置のメンテナンスを管理する装置等に利用可能である。

　１０　　メンテナンス管理装置
　２０　　通信部
　３０　　処理部
　３１　　取得部
　３２　　検出部
　３３　　決定部
　３４　　メンテナンス情報作成部
　３５　　メンテナンス計画作成部
　３６　　出力部
　４０　　記憶部
　５０　　入力部
　６０　　表示部

Claims

　生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得部と、
　前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出部と、
　前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定部と、
　前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成部と、
　前記第１メンテナンス情報を出力する出力部とを備え、
　前記メンテナンス情報作成部は、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない、
　メンテナンス管理装置。
　前記決定部は、前記タイミングが前記第１期限よりも前である場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定し、前記タイミングが前記第１期限よりも後である場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定する、
　請求項１に記載のメンテナンス管理装置。
　前記第１メンテナンス日を含む複数のメンテナンス日、および前記第１期限を含みかつ前記複数のメンテナンス日に対応する複数の期限が設定され、
　前記複数の期限のそれぞれは、前記複数のメンテナンス日のうち当該期限に対応するメンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを当該メンテナンス日に行うか否かを決定するための期限であり、
　前記決定部は、前記タイミングが前記第１期限よりも後である場合、前記複数のメンテナンス日のうち、前記複数の期限のうち前記タイミングよりも後でありかつ前記タイミングに最も近い第２期限に対応する第２メンテナンス日に、前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うと決定し、
　前記メンテナンス情報作成部は、前記第２メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第２メンテナンス情報を作成し、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第２メンテナンス日に行うと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第２メンテナンス情報に含める、
　請求項１または２に記載のメンテナンス管理装置。
　前記第１期限は、前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うためのリソースを準備すべき準備期限に基づいて設定される、
　請求項１または２に記載のメンテナンス管理装置。
　前記対象メンテナンス情報は、前記メンテナンス対象の種別、前記メンテナンス対象のメンテナンスの内容、および前記リソースの種別を含む、
　請求項４に記載のメンテナンス管理装置。
　前記第１メンテナンス情報を表示する表示部をさらに備える、
　請求項１または２に記載のメンテナンス管理装置。
　前記第１メンテナンス情報に基づいて、前記第１メンテナンス日におけるメンテナンス計画を作成するメンテナンス計画作成部をさらに備える、
　請求項１または２に記載のメンテナンス管理装置。
　前記決定部は、前記メンテナンス対象が検出される度に、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する、
　請求項１または２に記載のメンテナンス管理装置。
　生産物を生産するための生産装置の状態を示す状態情報を取得する取得ステップと、
　前記状態情報に基づいて、前記生産装置におけるメンテナンスの対象となるメンテナンス対象を検出する検出ステップと、
　前記メンテナンス対象が検出されたタイミング、および第１メンテナンス日よりも前でありかつ前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定するための第１期限に基づいて、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うか否かを決定する決定ステップと、
　前記第１メンテナンス日に行われるメンテナンスを行うための第１メンテナンス情報を作成するメンテナンス情報作成ステップと、
　前記第１メンテナンス情報を出力する出力ステップとを備え、
　前記メンテナンス情報作成ステップでは、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行うと決定された場合には前記メンテナンス対象のメンテナンスを行うための対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含め、前記メンテナンス対象のメンテナンスを前記第１メンテナンス日に行わないと決定された場合には前記対象メンテナンス情報を前記第１メンテナンス情報に含めない、
　メンテナンス管理方法。
　請求項９に記載のメンテナンス管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。