WO2023002620A1 - レーザ発振器 - Google Patents

レーザ発振器 Download PDF

Info

Publication number
WO2023002620A1
WO2023002620A1 PCT/JP2021/027378 JP2021027378W WO2023002620A1 WO 2023002620 A1 WO2023002620 A1 WO 2023002620A1 JP 2021027378 W JP2021027378 W JP 2021027378W WO 2023002620 A1 WO2023002620 A1 WO 2023002620A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
command
unit
laser
laser output
value
Prior art date
Application number
PCT/JP2021/027378
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
純 中島
拓馬 宝田
Original Assignee
ファナック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ファナック株式会社 filed Critical ファナック株式会社
Priority to PCT/JP2021/027378 priority Critical patent/WO2023002620A1/ja
Priority to JP2023536307A priority patent/JPWO2023002620A1/ja
Publication of WO2023002620A1 publication Critical patent/WO2023002620A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

レーザ発振器は、異なる送出元からのパワー指令とパルス指令を重畳する指令重畳部と、重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ光を発振する光学部と、を備え、光学部は重畳したレーザ光のモニタ値を送出するモニタ部を備え、モニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合にレーザ出力異常が検出される。

Description

レーザ発振器
 本発明はレーザ発振器に関し、特にレーザ出力異常を検出するレーザ発振器に関する。
 一般にレーザ発振器においてレーザ発振を行う場合、パワー指令にパルス指令を重畳したレーザ出力指令を生成し、レーザ出力指令に基づいてレーザ発振に必要な電気エネルギを生成し、電気エネルギをレーザ光に変換して増幅し、レーザ光を出射する。一方、レーザ発振器では、電源ユニット、光学ユニット等の各ユニットのモニタ値と指令値との乖離を監視することで、各ユニットの異常を高速に検出する必要がある。
 斯かるレーザ発振器において、異なる送出元からのパワー指令とパルス指令を重畳する構成を採用した場合、一方の送出元又はいずれの送出元でもない箇所においては、パワー指令又はパルス指令がオフされてモニタ値が指令値から乖離したのか、或いは各ユニットの異常でモニタ値が指令値から乖離したのかを特定できない。また、高周波パルスでは、短いパルス幅の期間に各ユニットのモニタ値と指令値との乖離を判定してレーザ出力異常を検出する必要があるが、パルス波の各ピークの平均値で判定する方法や、モニタ値を監視しないマスク時間を設ける方法等では、正確に且つ高速にレーザ出力異常を検出できないという問題がある。本願に関連する先行技術としては、次の文献が公知である。
 特許文献1には、レーザ出力の低下原因を判定可能なレーザ発振器が記載されている。レーザ発振器は、連続発振時において、レーザ光の強度が予め定めた第一強度である場合に電源から励起光源に供給される第一電流値、及びパルス発振時において、レーザ光の強度が予め定めた第二強度である場合に電源から励起光源に供給される第二電流値のいずれかが所定の基準値よりも大きく、且つ、第一電流値と第二電流値の差が所定の閾値よりも小さい場合に、励起光源が劣化していると判定するプロセッサを備えている。
 特許文献2には、レーザ発振器の制御装置を様々なタイプのシステムに適用可能とする技術が記載されている。レーザ発振器の制御装置は、レーザ出力を制御するための出力制御信号、又は運転モードを制御するためのモード制御信号を、アナログ信号として受付けるアナログ信号入力部と、デジタル信号として受付けるデジタル信号入力部と、受付けた出力制御信号に応じたレーザ出力を制御するためのレーザ指令をレーザ発振器に送信し、受付けたモード制御信号に応じた運転モードでレーザ発振器を動作させるための運転指令をレーザ発振器に送信する制御部と、を備えている。
特開2007-141879号公報 特開2021-22647号公報
 本発明は、従来の問題点に鑑み、レーザ発振器におけるレーザ出力異常を正確に且つ高速に検出する技術を提供することを目的とする。
 本開示の一態様は、異なる送出元からのパワー指令とパルス指令を重畳する指令重畳部と、重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ光を発振する光学部と、を備え、光学部はレーザ光のモニタ値を送出するモニタ部を備え、モニタ値が重畳したレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合にレーザ出力異常が検出される、レーザ発振器を提供する。
 本開示の一態様によれば、異なる送出元からのパワー指令とパルス指令を重畳した後のレーザ出力指令のモニタ値を光学部のモニタ値と比較するため、重畳する前のパワー指令又はパルス指令を光学部のモニタ値と比較する場合に比べ、レーザ出力異常を正確に且つ高速に検出できる。
第一実施形態のレーザ発振器のブロック図である。 重畳したレーザ出力指令値(本例では電流指令値)とレーザパワーとの関係の一例を示すグラフである。 重畳したレーザ出力指令値(本例では電流指令値)と時間との関係の一例を示すグラフである。 第二実施形態のレーザ発振器のブロック図である。 第三実施形態のレーザ発振器のブロック図である。 第四実施形態のレーザ発振器のブロック図である。 第五実施形態のレーザ発振器のブロック図である。 第六実施形態のレーザ発振器のブロック図である。
 以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。各図面において、同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号が付与されている。また、以下に記載する実施形態は、請求の範囲に記載される発明の技術的範囲及び用語の意義を限定するものではない。
 図1は第一実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。レーザ発振器1は、固体レーザ発振器、気体レーザ発振器等で構成される。本実施形態のレーザ発振器1は、ファイバレーザ発振器で構成されるが、他の実施形態では、YAGレーザ発振器、炭酸ガスレーザ発振器等で構成されてもよい。本実施形態のレーザ発振器1は、発振器内部からのパワー指令と、発振器外部からのパルス指令とを重畳し、重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ発振を行う。パワー指令は発振器内部の制御部10から送出され、パルス指令は発振器外部のパルス生成装置2から送出される。本実施形態において、パワー指令は、予め指定されたピークパワー、ビームオンオフ等で構成された電圧指令であり、パルス指令は、予め指定されたパルス周波数、パルスデューティ等で構成されたパルス指令である。また、本実施形態において、重畳したレーザ出力指令は、電圧指令をパルス指令で変調したパルス電圧指令であるが、後述する他の実施形態では、変調したパルス電圧指令をさらに電圧-電流変換したパルス電流指令でもよい。レーザ発振器1は、パワー指令を送出する制御部10と、種々の構成要素間で信号を受け渡すインタフェース部20と、重畳したレーザ出力指令に基づいて電気エネルギを生成する電源部30と、重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ光を発振する光学部40と、を備えている。
 制御部10は、プロセッサ、メモリ、入出力部等を備えた公知のコンピュータで構成される。プロセッサは例えばCPU(central processing unit)を含み、メモリは例えばRAM(random access memory)、ROM(read only memory)、SDD(solid state drive)等を含み、入出力部は例えばキーボード、タッチパネルディスプレイ、ランプ、スピーカ等のユーザインタフェースを含む。プロセッサはコンピュータで読取り可能なプログラムを実行し、メモリは種々のデータ、プログラム等を記憶し、入出力部は種々のデータを入出力する。制御部10は、例えばコンピュータ数値制御装置(CNC)であるが、他の実施形態では他の制御装置でもよい。
 制御部10は、指令部11、判定部12、及び警告部13を備えている。指令部11、判定部12、及び警告部13は、ソフトウェア(コンピュータで読取り可能なプログラムの一部又は全部等)で構成され、プロセッサによって実行されるが、他の実施形態では、ハードウェア(FPGA(field programmable gate array)のようなPLD(programmable logic device)等の半導体集積回路)で構成されてもよい。
 指令部11は、予め指定されたレーザ出力条件に基づいてパワー指令を生成してインタフェース部20へ送出する。例えば指令部11は、予め指定されたピークパワー、ビームオンオフ等に基づいてパワー指令を生成する。判定部12は、レーザ発振器1の各構成要素(インタフェース部20、電源部30、及び光学部40)からのモニタ値に基づいてレーザ出力異常の有無や原因箇所を判定する。警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常をユーザに警告する。
 インタフェース部20は、制御部10、電源部30、及びパルス生成装置2の構成要素間で信号を変換して受け渡す。パルス生成装置2は、レーザ発振器1の外部装置であり、公知のパルス発生器(パルス発生回路)を備えている。例えばインタフェース部20は、ハードウェアインタフェースで構成され、デジタル部21とアナログ部22を備えている。デジタル部21はインタフェース部20以外の構成要素との間でデジタル信号を送受信し、アナログ部22はインタフェース部20以外の構成要素との間でアナログ信号を送受信する。デジタル部21は、デジタル-アナログ(DA)変換部23と、アナログ-デジタル(AD)変換部24と、を備え、アナログ部22は、指令重畳部25を備えている。
 DA変換部23は、制御部10からのパワー指令をデジタル信号からアナログ信号へDA変換して指令重畳部25へ送出する。例えばDA変換部23は公知のDAコンバータで構成される。パルス生成装置2は、パルス指令をインタフェース部20へアナログ信号で送出する。指令重畳部25は、異なる送出元(制御部10と外部装置(パルス生成装置2))からのパワー指令とパルス指令をアナログ信号で重畳する。例えば指令重畳部25は、パワー指令をパルス指令で変調する公知のアナログパルス変調器(アナログパルス変調回路)で構成される。指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではアナログパルス電圧指令)を電源部30へ送出する。また、指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではアナログパルス電圧指令)のモニタ値(太矢印で示す)をAD変換部24へ送出する。例えばモニタ値はレーザ出力指令の電圧値でよい。AD変換部24は、発振器内部の各構成要素(インタフェース部20、電源部30、及び光学部40)からのモニタ値をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して制御部10へ送出する。例えばAD変換部24は公知のADコンバータで構成される。
 電源部30は、重畳したレーザ出力指令に基づいて電気エネルギを生成する。電源部30は、n個(nは1以上の整数)の電源ユニット31を備えている。各電源ユニット31は、インタフェース部20からのレーザ出力指令に基づいてパルス電流指令を生成して光学部40へ送出する。各電源ユニット31は、電圧-電流変換部32及びモニタ部33を備えている。電圧-電流変換部32は、レーザ出力指令であるパルス電圧指令をパルス電流指令へ変換する。例えば電圧-電流変換部32は公知の電圧-電流変換器(電圧-電流変換回路)で構成される。モニタ部33は、電源ユニット31の電気エネルギ(本実施形態ではパルス電流指令)を監視し、電気エネルギのモニタ値をAD変換部24へ送出する。例えばモニタ部33は公知の電流検出モニタ(電流検出回路)で構成される。例えばモニタ値はパルス電流指令の電圧値でよい。
 光学部40は、重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ光を発振する。光学部40は、n個(nは1以上の整数)の光学ユニット41と、1個の結合ユニット42と、を備えている。各光学ユニット41は、電源部30からの電気エネルギ(本実施形態ではパルス電流指令)に基づき、レーザ光を生成して結合ユニット42へ送出する。各光学ユニット41は、電流-光変換部43及びモニタ部44を備えている。電流-光変換部43は、パルス電流指令をレーザ光へ変換する。例えば電流-光変換部43は、公知の励起源、レーザ媒質、光共振器(入力鏡及び出力鏡)等で構成される。例えばファイバレーザ発振器の場合は、公知の励起用半導体レーザ、光ファイバ、2個のFBG(fiber bragg grating)等で構成され、例えば炭酸ガスレーザ発振器の場合は、公知の放電管(放電用電源及び電極を含む)、炭酸ガス、2枚の反射鏡等で構成される。モニタ部44は、電流-光変換されたレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)を監視し、レーザ光のモニタ値をAD変換部24へ送出する。例えばモニタ部44は公知の光検出器(パワーモニタ)で構成される。例えばモニタ値はレーザパワーの電圧値でよい。
 結合ユニット42は、n個の光学ユニット41からのレーザ光を結合して発振器外部へ出力する。光学ユニット41が1個(n=1)の場合は、結合ユニット42が不要になることに留意されたい。結合ユニット42は、光結合部45及びモニタ部46を備えている。光結合部45は、n個の光学ユニット41からのレーザ光を結合する。例えば光結合部45は公知のビームコンバイナで構成される。モニタ部46は、結合されたレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)を監視し、レーザ光のモニタ値をAD変換部24へ送出する。例えばモニタ部46は公知の光検出器(パワーモニタ)で構成される。例えばモニタ値はレーザパワーの電圧値でよい。
 AD変換部24は、インタフェース部20からのレーザ出力指令(本実施形態では電圧指令)のモニタ値、電源部30からの電気エネルギ(本実施形態では電流指令)のモニタ値、光学部40からのレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)のモニタ値をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して判定部12へ送出する。
 判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合には、パワー指令の送出元(本実施形態では制御部10の指令部11)又は送出経路(本実施形態では制御部10の指令部11からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。レーザ発振器1は、レーザ発振時は常にレーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされるレーザ出力指令(本実施形態では電圧指令)が送出されているため、第一閾値は、レーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされるレーザ出力指令値であるか又はその値からオフセット分だけ減算した値でよい。
 また、判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値より高い第二閾値以下である場合には、パルス指令の送出元(本実施形態ではパルス生成装置2)又は送出経路(本実施形態ではパルス生成装置2からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。第二閾値は、所定期間のパルス指令の平均値又はパルス指令の各ピークの平均値でよい。レーザ発振器1は、図示しないが、前述のユーザインタフェース(タッチパネルディスプレイ等)を介して第一閾値及び第二閾値の少なくとも一方を指定する閾値設定部を備えているとよい。
 図2は、重畳したレーザ出力指令値とレーザパワーとの関係の一例を示すグラフである。本例では、レーザ出力指令値は、電流指令値で表されているが、抵抗を1Ωと仮定した場合は電圧指令値と等価であることに留意されたい。レーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされる電流指令値が1Aであると仮定した場合、理想的な関係では、電流指令値が大きくなるとレーザパワーも電流指令値に比例して大きくなる。従って、レーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされる電流指令値が1Aである場合は、前述の第一閾値を1Aに設定するか、又は1Aから0.05Aのオフセット分だけ減算した値(0.95A)等に設定するとよい。
 図3は、重畳したレーザ出力指令値(本例では電流指令値)と時間との関係の一例を示すグラフである。図2と同じく、レーザ出力指令値は、電流指令値で表されているが、抵抗を1Ωと仮定した場合は電圧指令値と等価であることに留意されたい。本例では、第一閾値が0.95Aに設定され、第二閾値は所定期間のパルス指令の平均値(例えば4A)に設定される。本例では、レーザ出力指令のモニタ値が0.95A以下である場合は、パワー指令の送出元又は送出経路にレーザ出力異常の原因があると判定され、レーザ出力指令のモニタ値が0.95A以上で4A以下の場合は、パルス指令の送出元又は送出経路にレーザ出力異常の原因があると判定される。
 図1を再び参照すると、判定部12は、光学部40のレーザ光(本実施形態では、n個の光学ユニット41のレーザパワーと結合ユニット42のレーザパワーのそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 また、判定部12は、電源部30の電気エネルギ(本実施形態では、n個の電源ユニット31の電流指令値のそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、電源部30(特定の電源ユニット31)にレーザ出力異常の原因があると判定する。レーザ発振器1は、図示しないが、前述のユーザインタフェース(タッチパネルディスプレイ等)を介して乖離値を指定する乖離値設定部を備えているとよい。
 判定部12は、前述の判定結果(レーザ出力異常の有無や原因箇所)を指令部11及び警告部13に送出する。レーザ出力異常が有ると判定された場合は、指令部11はパワー指令の送出を停止し、警告部13は前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常が有る旨をユーザに警告する。また、レーザ出力異常の原因箇所(パワー指令の送出元又は送出経路、又はパルス指令の送出元又は送出経路、又は電源部30(特定の電源ユニット31)、又は光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)等)が特定された場合、警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ等)を介してレーザ出力異常の原因箇所をユーザに警告する。
 以上のように第一実施形態のレーザ発振器1によれば、異なる送出元(本実施形態では、制御部10とパルス生成装置2)からのパワー指令とパルス指令を重畳した後のレーザ出力指令のモニタ値を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較するため、重畳する前のパワー指令又はパルス指令を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較する場合に比べ、レーザ出力異常を正確に且つ高速に検出できる。
 以下、第二実施形態のレーザ発振器1について説明する。図4は、第二実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。第二実施形態のレーザ発振器1は、発振器外部からのパワー指令と、発振器内部からのパルス指令とを重畳する点で、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。つまり、パワー指令は発振器外部の制御装置3から送出され、パルス指令は発振器内部のパルス生成部50から送出される。
 制御装置3は、図1の制御部10と同じく、プロセッサ、メモリ、入出力部等を備えた公知のコンピュータで構成される。制御装置3は、例えばロボット制御装置であるが、他の実施形態ではコンピュータ数値制御装置(CNC)でもよい。制御装置3は、図1の制御部10と同じく、指令部11、判定部12、及び警告部13を備えている。指令部11は、予め指定されたレーザ出力条件に基づいてパワー指令を生成してインタフェース部20へ送出する。判定部12は、レーザ発振器1の各構成要素(インタフェース部20、電源部30、光学部40等)のモニタ値に基づいてレーザ出力異常の有無や原因箇所を判定する。警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常をユーザに警告する。
 パルス生成部50は、公知のパルス発生器(パルス発生回路)で構成され、パルス指令をインタフェース部20へアナログ信号で送出する。指令重畳部25は、異なる送出元(外部装置(制御装置3)とパルス生成部50)からのパワー指令とパルス指令をアナログ信号で重畳する。指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではパルス電圧指令)を電源部30へ送出する。また、指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令のモニタ値(太矢印で示す)をAD変換部24へ送出する。
 AD変換部24は、インタフェース部20からのレーザ出力指令(本実施形態では電圧指令)のモニタ値、電源部30からの電気エネルギ(本実施形態では電流指令)のモニタ値、光学部40からのレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)のモニタ値をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して判定部12へ送出する。
 判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合には、パワー指令の送出元(本実施形態では制御装置3の指令部11)又は送出経路(本実施形態では制御装置3の指令部11からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値より高い第二閾値以下である場合には、パルス指令の送出元(本実施形態ではパルス生成部50)又は送出経路(本実施形態ではパルス生成部50からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 さらに、判定部12は、光学部40のレーザ光(本実施形態では、n個の光学ユニット41のレーザパワーと結合ユニット42のレーザパワーのそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、電源部30の電気エネルギ(本実施形態では、n個の電源ユニット31の電流指令値のそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、電源部30(特定の電源ユニット31)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 判定部12は、前述の判定結果(レーザ出力異常の有無や原因箇所)を指令部11及び警告部13に送出する。レーザ出力異常が有ると判定された場合は、指令部11はパワー指令の送出を停止し、警告部13は前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常が有る旨をユーザに警告する。また、レーザ出力異常の原因箇所(パワー指令の送出元又は送出経路、又はパルス指令の送出元又は送出経路、又は電源部30(特定の電源ユニット31)、又は光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)等)が特定された場合は、警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ等)を介してレーザ出力異常の原因箇所をユーザに警告する。
 以上のように第二実施形態のレーザ発振器1によれば、異なる送出元(本実施形態では、制御装置3とパルス生成部50)からのパワー指令とパルス指令を重畳した後のレーザ出力指令のモニタ値を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較するため、重畳する前のパワー指令又はパルス指令を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較する場合に比べ、レーザ出力異常を正確に且つ高速に検出できる。
 第一実施形態及び第二実施形態のレーザ発振器1の変形例として、指令重畳部25は、発振器内部からのパワー指令と、発振器内部からのパルス指令とを重畳するように構成されてもよい。つまり、パワー指令は発振器内部の制御部10(図1参照)から送出され、パルス指令は発振器内部のパルス生成部50(図4参照)から送出され、指令重畳部25は、発振器内部の異なる送出元(制御部10とパルス生成部50)からのパワー指令とパルス指令を重畳してもよい。
 以下、第三実施形態のレーザ発振器1について説明する。図5は、第三実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。第三実施形態のレーザ発振器1は、レーザ発振器1の各構成要素(インタフェース部20、電源部30、光学部40等)からのアナログ信号のモニタ値(本実施形態ではアナログ電圧値)に基づいてレーザ出力異常の有無や原因箇所を判定する判定部12を備えている点で、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。例えば判定部12は、公知のコンパレータで構成され、インタフェース部20のアナログ部22に設けられている。
 判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値を第一閾値又は第二閾値と比較した判定結果、レーザ出力指令のモニタ値を各電源ユニット31の電気エネルギのモニタ値と比較した判定結果、レーザ出力指令のモニタ値と各光学ユニット41のレーザ光のモニタ値とを比較した判定結果、及びレーザ出力指令のモニタ値を結合ユニット42のレーザ光のモニタ値と比較した判定結果を、AD変換部24へ送出する。AD変換部24は、これら判定結果をアナログ信号からデジタル信号へAD変換し、判定結果を指令部11及び警告部13へデジタル信号で送出する。
 レーザ出力異常が有ると判定された場合は、指令部11はパワー指令の送出を停止し、警告部13は前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常が有る旨をユーザに警告する。また、レーザ出力異常の原因箇所(パワー指令の送出元又は送出経路、又はパルス指令の送出元又は送出経路、又は電源部30(特定の電源ユニット31)、又は光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)等)が特定された場合は、警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ等)を介してレーザ出力異常の原因箇所をユーザに警告する。
 以上のように第三実施形態のレーザ発振器1によれば、判定部12が種々のモニタ値をアナログ信号で比較し、二値の判定結果をアナログ信号からデジタル信号へ変換して送出するため、レーザ出力異常をより正確に且つより高速に検出できる。
 以下、第四実施形態のレーザ発振器1について説明する。図6は、第四実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。第四実施形態のレーザ発振器1は、パワー指令とパルス指令をデジタル信号で重畳する指令重畳部25を備えており、アナログ部22を備えていない点で、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。
 指令部11は、予め指定されたレーザ出力条件(例えばピークパワー、ビームオンオフ等)に基づいてパワー指令を生成して指令重畳部25へ送出する。指令重畳部25は、異なる送出元(制御部10と外部装置(パルス生成装置2))からのパワー指令とパルス指令をデジタル信号で重畳する。例えば指令重畳部25は、パワー指令をパルス指令で変調する公知のデジタルパルス変調器(デジタルパルス変調回路)で構成される。DA変換部23は、重畳されたレーザ出力指令(本実施形態ではデジタルパルス電圧指令)をデジタル信号からアナログ信号へDA変換し、DA変換したレーザ出力指令を電源部30へ送出する。また、指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではデジタルパルス電圧指令)のモニタ値をデジタル信号で判定部12へ送出する。AD変換部24は、レーザ出力指令以外のモニタ値(電源部30からのモニタ値と光学部40からのモニタ値)をアナログ信号からデジタル信号にAD変換して判定部12へ送出する。
 第四実施形態のレーザ発振器1によれば、指令重畳部25は、レーザ出力指令(本実施形態ではデジタルパルス電圧指令)のモニタ値をデジタル信号のまま判定部12へ送出するため、第一実施形態から第三実施形態までのレーザ発振器1と比べ、DA変換部23やAD変換部24に起因するノイズの影響を抑制できる。レーザ出力指令のモニタ値は電源部30又は光学部40のモニタ値の基準値として使用されるため、ノイズの影響を抑制できることにより、判定部12における判定精度を高めることができる。
 以下、第五実施形態のレーザ発振器1について説明する。図7は、第五実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。第五実施形態のレーザ発振器1は、発振器外部からのパワー指令と、発振器外部からのパルス指令とを重畳する点で、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。つまり、パワー指令は発振器外部の制御装置3から送出され、パルス指令は発振器外部のパルス生成装置2から送出される。また、レーザ発振器1は、パワー指令とパルス指令の双方をアナログ信号でインタフェース部20に入力する。
 さらに、レーザ発振器1は、外部装置である制御装置3から入力したパワー指令を制御部20に一旦戻し、所定の処理をパワー指令に施した後、再びインタフェース部20へ送出し、処理を施したパワー指令とパルス指令を重畳する。つまり、レーザ発振器1は、指令部11の代わりに、所定の処理をパワー指令に施す処理部14を備えている点でも、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。処理部14は、ソフトウェア(コンピュータで読取り可能なプログラムの一部又は全部等)で構成され、プロセッサによって実行されるが、他の実施形態では、ハードウェア(FPGA(field programmable gate array)のようなPLD(programmable logic device)等の半導体集積回路)で構成されてもよい。
 AD変換部24は、外部装置である制御装置3からパワー指令(本実施形態ではアナログ電圧指令)をアナログ信号で入力し、入力したパワー指令をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して処理部14へ送出する。本実施形態の処理部14は、レーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされるレーザ出力指令(電圧指令)を外部装置からのパワー指令に加算する処理を施してDA変換部23へ送出するが、他の実施形態において処理部14は、例えばビームオンオフ指令を外部装置からのパワー指令に加算する処理を施してDA変換部23へ送出してもよい。DA変換部23は、処理を施したパワー指令をデジタル信号からアナログ信号へDA変換して指令重畳部25へ送出する。指令重畳部25は、外部装置である制御装置3から入力し且つ処理を施したパワー指令と、外部装置であるパルス生成装置2から入力したパルス指令と、を重畳する。指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではパルス電圧指令)を電源部30へ送出する。また、指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令のモニタ値(太矢印で示す)をAD変換部24へ送出する。
 AD変換部24は、インタフェース部20からのレーザ出力指令(本実施形態では電圧指令)のモニタ値、電源部30からの電気エネルギ(本実施形態では電流指令)のモニタ値、光学部40からのレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)のモニタ値をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して判定部12へ送出する。
 判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合には、パワー指令(本実施形態ではレーザパワーが0Wを超えるために最低限必要とされるレーザ出力指令)の送出元(本実施形態では制御部10の処理部14であるが、他の実施形態では制御装置3になることもある)又は送出経路(本実施形態では制御部10の処理部14からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路であるが、他の実施形態では制御装置3から制御部10の処理部14を介してインタフェース部20の指令重畳部25までの経路になることもある)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値より高い第二閾値以下である場合には、パルス指令の送出元(本実施形態ではパルス生成装置2)又は送出経路(本実施形態ではパルス生成装置2からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 さらに、判定部12は、光学部40のレーザ光(本実施形態では、n個の光学ユニット41のレーザパワーと結合ユニット42のレーザパワーのそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、電源部30の電気エネルギ(本実施形態では、n個の電源ユニット31の電流指令値のそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、電源部30(特定の電源ユニット31)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 判定部12は、前述の判定結果(レーザ出力異常の有無や原因箇所)を処理部14及び警告部13に送出する。レーザ出力異常が有ると判定された場合は、処理部14はパワー指令に施す所定の処理及びその送出を停止し、警告部13は前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常が有る旨をユーザに警告する。また、レーザ出力異常の原因箇所(パワー指令の送出元又は送出経路、又はパルス指令の送出元又は送出経路、又は電源部30(特定の電源ユニット31)、又は光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)等)が特定された場合は、警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ等)を介してレーザ出力異常の原因箇所をユーザに警告する。
 以上のように第五実施形態のレーザ発振器1によれば、外部装置(本実施形態では、制御装置3)から入力したアナログ信号のパワー指令に所定の処理を施したとしても、処理を施したパワー指令とパルス指令を重畳した後のレーザ出力指令のモニタ値を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較するため、重畳する前のパワー指令又はパルス指令を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較する場合に比べ、レーザ出力異常を正確に且つ高速に検出できる。
 以下、第六実施形態のレーザ発振器1について説明する。図8は、第六実施形態のレーザ発振器1のブロック図である。第六実施形態のレーザ発振器1は、発振器外部からのパワー指令と、発振器外部からのパルス指令とを重畳する点で、第一実施形態のレーザ発振器1とは異なる。つまり、パワー指令は発振器外部の制御装置3から送出され、パルス指令は発振器外部のパルス生成装置2から送出される。また、レーザ発振器1は、パワー指令とパルス指令の双方をアナログ信号でインタフェース部20に入力する。
 指令重畳部25は、外部装置である制御装置3から入力したパワー指令と、外部装置であるパルス生成装置2から入力したパルス指令と、を重畳する。指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令(本実施形態ではパルス電圧指令)を電源部30へ送出する。また、指令重畳部25は、重畳したレーザ出力指令のモニタ値(太矢印で示す)をAD変換部24へ送出する。
 AD変換部24は、インタフェース部20からのレーザ出力指令(本実施形態では電圧指令)のモニタ値、電源部30からの電気エネルギ(本実施形態では電流指令)のモニタ値、光学部40からのレーザ光(本実施形態ではレーザパワー)のモニタ値をアナログ信号からデジタル信号へAD変換して判定部12へ送出する。
 判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合には、パワー指令の送出元(本実施形態では外部装置である制御装置3)又は送出経路(本実施形態では制御装置3からインタフェース部20の指令重畳部22までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値より高い第二閾値以下である場合には、パルス指令の送出元(本実施形態では外部装置であるパルス生成装置2)又は送出経路(本実施形態ではパルス生成装置2からインタフェース部20の指令重畳部25までの経路)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 さらに、判定部12は、光学部40のレーザ光(本実施形態では、n個の光学ユニット41のレーザパワーと結合ユニット42のレーザパワーのそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)にレーザ出力異常の原因があると判定する。また、判定部12は、電源部30の電気エネルギ(本実施形態では、n個の電源ユニット31の電流指令値のそれぞれ)のモニタ値がレーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、電源部30(特定の電源ユニット31)にレーザ出力異常の原因があると判定する。
 判定部12は、前述の判定結果(レーザ出力異常の有無や原因箇所)を、DA変換部23を介して指令重畳部25に送出すると共に、警告部13に送出する。レーザ出力異常が有ると判定された場合は、指令重畳部25が外部装置である制御装置3からのパワー指令と外部装置であるパルス生成装置2からのパルス指令の重畳を停止し、警告部13は前述のユーザインタフェース(ディスプレイ、ランプ、スピーカ等)を介してレーザ出力異常が有る旨をユーザに警告する。また、レーザ出力異常の原因箇所(パワー指令の送出元又は送出経路、又はパルス指令の送出元又は送出経路、又は電源部30(特定の電源ユニット31)、又は光学部40(特定の光学ユニット41又は結合ユニット42)等)が特定された場合は、警告部13は、前述のユーザインタフェース(ディスプレイ等)を介してレーザ出力異常の原因箇所をユーザに警告する。
 以上のように第六実施形態のレーザ発振器1によれば、異なる外部装置(本実施形態では、制御装置3とパルス生成装置2)から入力したアナログ信号のパワー指令とパルス指令を重畳した後のレーザ出力指令のモニタ値を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較するため、重畳する前のパワー指令又はパルス指令を電源部30又は光学部40のモニタ値と比較する場合に比べ、レーザ出力異常を正確に且つ高速に検出できる。
 第一実施形態から第六実施形態までのレーザ発振器1の比較例として、重畳したレーザ出力指令が電源部30で電圧-電流変換した後のパルス電流指令である場合を検討する。この場合、重畳したレーザ出力指令のモニタ値は、電源部30の電気エネルギ(本例ではパルス電流指令)のモニタ値になる。つまり判定部12は、電源部30からのレーザ出力指令(本例ではパルス電流指令)のモニタ値を、第一閾値、又は第二閾値、又は光学部40のモニタ値と比較することになるが、レーザ出力異常の原因が電源部30にあった場合、判定部12はレーザ出力異常の有無や原因箇所を正確に検出できなくなることに留意されたい。
 また、前述のプロセッサ、他の半導体集積回路等で実行されるプログラムは、コンピュータ読取り可能な非一時的記録媒体、例えばCD-ROM等に記録して提供してもよいし、或いは有線又は無線を介してWAN(wide area network)又はLAN(local area network)上のサーバ装置から配信して提供してもよい。
 本明細書において種々の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内において種々の変更を行えることを認識されたい。
 1 レーザ発振器
 2 パルス生成装置
 3 制御装置
 10 制御部
 11 指令部
 12 判定部
 13 警告部
 14 処理部
 20 インタフェース部
 21 デジタル部
 22 アナログ部
 23 DA変換部
 24 AD変換部
 25 指令重畳部
 30 電源部
 31 電源ユニット
 32 電圧-電流変換部
 33 モニタ部
 40 光学部
 41 光学ユニット
 42 結合ユニット
 43 電流-光変換部
 44 モニタ部
 45 光結合部
 46 モニタ部
 50 パルス生成部

Claims (9)

  1.  異なる送出元からのパワー指令とパルス指令を重畳する指令重畳部と、
     重畳したレーザ出力指令に基づいてレーザ光を発振する光学部と、
     を備え、
     前記光学部は前記レーザ光のモニタ値を送出するモニタ部を備え、前記モニタ値が前記レーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合にレーザ出力異常が検出される、レーザ発振器。
  2.  前記重畳したレーザ出力指令に基づいて電気エネルギを生成する電源部をさらに備え、前記電源部は前記電気エネルギのモニタ値を送出するモニタ部を備え、前記モニタ値が前記レーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合にレーザ出力異常が検出される、請求項1に記載のレーザ発振器。
  3.  前記レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合に前記パワー指令の異常が検出される、請求項1又は2に記載のレーザ発振器。
  4.  前記レーザ出力指令のモニタ値が前記第一閾値より高い第二閾値以下である場合に前記パルス指令の異常が検出される、請求項3に記載のレーザ発振器。
  5.  前記パワー指令を送出する制御部をさらに備え、前記指令重畳部は、前記パワー指令を前記制御部から受入れ、前記パルス指令を外部装置から受入れる、請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  6.  前記パルス指令を送出するパルス生成部をさらに備え、前記指令重畳部は、前記パワー指令を外部装置から受入れ、前記パルス指令を前記パルス生成部から受入れる、請求項1から5のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  7.  前記レーザ出力指令のモニタ値が第一閾値以下である場合には、前記パワー指令の送出元又は送出経路に前記レーザ出力異常の原因があると判定し、前記レーザ出力指令のモニタ値が前記第一閾値より高い第二閾値以下である場合には、前記パルス指令の送出元又は送出経路に前記レーザ出力異常の原因があると判定する判定部をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  8.  前記第一閾値及び前記第二閾値の少なくとも一方を指定する閾値設定部を備える、請求項4又は7に記載のレーザ発振器。
  9.  前記光学部のモニタ値が前記レーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、前記光学部に前記レーザ出力異常の原因があると判定し、前記電源部のモニタ値が前記レーザ出力指令のモニタ値に対して所定以上の乖離がある場合には、前記電源部に前記レーザ出力異常の原因があると判定する判定部をさらに備える、請求項2に記載のレーザ発振器。
PCT/JP2021/027378 2021-07-21 2021-07-21 レーザ発振器 WO2023002620A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/027378 WO2023002620A1 (ja) 2021-07-21 2021-07-21 レーザ発振器
JP2023536307A JPWO2023002620A1 (ja) 2021-07-21 2021-07-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/027378 WO2023002620A1 (ja) 2021-07-21 2021-07-21 レーザ発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023002620A1 true WO2023002620A1 (ja) 2023-01-26

Family

ID=84979016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2021/027378 WO2023002620A1 (ja) 2021-07-21 2021-07-21 レーザ発振器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2023002620A1 (ja)
WO (1) WO2023002620A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04276675A (ja) * 1991-03-05 1992-10-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ装置
WO2007129363A1 (ja) * 2006-04-25 2007-11-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レーザ発振器並びに該レーザ発振器の電源装置並びに該レーザ発振器の制御方法
JP2010109195A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sunx Ltd レーザ発振器およびこれを用いたレーザ加工機
JP2010253506A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Hitachi High-Technologies Corp レーザ加工方法、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法
WO2015118829A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置
JP2017131937A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ファナック株式会社 レーザ加工開始条件を学習する機械学習装置、レーザ装置および機械学習方法
JP2019133986A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 住友重機械工業株式会社 評価装置、評価方法、及び表示装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04276675A (ja) * 1991-03-05 1992-10-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ装置
WO2007129363A1 (ja) * 2006-04-25 2007-11-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レーザ発振器並びに該レーザ発振器の電源装置並びに該レーザ発振器の制御方法
JP2010109195A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sunx Ltd レーザ発振器およびこれを用いたレーザ加工機
JP2010253506A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Hitachi High-Technologies Corp レーザ加工方法、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法
WO2015118829A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置
JP2017131937A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ファナック株式会社 レーザ加工開始条件を学習する機械学習装置、レーザ装置および機械学習方法
JP2019133986A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 住友重機械工業株式会社 評価装置、評価方法、及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023002620A1 (ja) 2023-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58140175A (ja) 半導体レ−ザダイオ−ドの異常検出方式
JPS6190539A (ja) 光出力安定化装置
JPH10263859A (ja) レーザモニタ装置及びレーザ装置
JP6619410B2 (ja) レーザ加工装置
US6661817B1 (en) Laser diode monitoring via current mirroring
US7653102B2 (en) Method and apparatus for controlling output power levels of a laser used for optical data transmission based on data rate-speed optical feedback
WO2023002620A1 (ja) レーザ発振器
JP2009004903A (ja) 光データリンク及び光出力制御方法
JP6211259B2 (ja) レーザ電源装置
US20060164712A1 (en) Optical transmitter capable of prompt shutting down and recovering optical output thereof
KR20190131648A (ko) 모터 제어를 위한 pwm 듀티의 연산 수행을 감시하는 시스템
JPH09181384A (ja) レーザ光出力装置
CN112136254B (zh) 激光装置、激光加工机及激光装置的输出控制方法
US10965226B2 (en) Power conversion apparatus and power conversion system
KR950013907B1 (ko) 반도체레이저 구동장치의 긴급리셋회로
KR20230032196A (ko) 좁은 주파수 선폭을 갖는 레이저 발진기 및 이 레이저 발진기를 갖는 광파이버 센서 시스템
JP7407410B2 (ja) レーザ発振器及びそれを備えたダイレクトダイオードレーザ加工装置
JP2007281294A (ja) レーザ制御装置
JPH09243972A (ja) 光出力遮断回路
JP4676314B2 (ja) レーザ発振器及びレーザ発振器の劣化部品判定方法
JP2006317334A (ja) ソレノイド異常検出装置
JP2019193336A (ja) 電源システム
JP4160499B2 (ja) 電源システム
JPH0964445A (ja) レーザ光出射装置の安全装置
JPH01173677A (ja) 狭帯域発振エキシマレーザの異常処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 21950970

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2023536307

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE