WO2022244299A1 - 駆動装置、及び移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】力行及び回生が混在して発生する際に回生エネルギーを適切に処理する。 【解決手段】電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、前記電動機部と接続された蓄電部と、前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、を備える、駆動装置。

Description

駆動装置、及び移動体
 本開示は、駆動装置、及び移動体に関する。
 近年、複数の脚部を備え、階段又は未舗装路等の凹凸面を自由に走行可能な脚式の移動体の開発が進められている。また、モータ等で駆動する車輪を脚部の足先に設けることで、舗装路などの平坦面における移動速度を向上させた脚車輪式の移動体も注目されている。
 脚車輪式の移動体は、脚部の姿勢をアクチュエータで制御することで移動体の本体を支持しつつ、車輪をモータで駆動させることで平坦面を走行することができる。一方で、脚車輪式の移動体では、斜面を下る際、又は減速する際に車輪を駆動させるモータが発電機として機能するため、回生エネルギーを発生させてしまう。
 このような場合、脚車輪式の移動体では、脚部の姿勢を制御する駆動部への力行と、車輪を駆動させるモータからの回生とが同時に発生することになる。したがって、脚車輪式の移動体では、車輪を駆動させるモータからの回生エネルギーによる回生失効を防止するために、回生エネルギーを適切に消費又は回収することが求められる。
 例えば、下記の特許文献1には、航空機において、車輪を駆動させる電動モータを制動源として利用する際に発生する回生電力をジェットエンジンに付随する電動要素にて消費する技術が開示されている。
特開2017-100568号公報
 しかし、上記の特許文献1に開示された技術は、ジェットエンジンに付随する莫大なエネルギーを消費する電動要素を備える航空機に対応した技術であるため、脚車輪式の移動体などの他の装置への応用が困難であった。
 そこで、本開示では、力行及び回生が混在して発生する際に回生エネルギーを適切に処理することが可能な、新規かつ改良された駆動装置、及び移動体を提案する。
 本開示によれば、電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、前記電動機部と接続された蓄電部と、前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、を備える、駆動装置が提供される。
 また、本開示によれば、本体部を支持し、車輪にて接地する複数の脚部を備え、前記複数の脚部の少なくとも1つ以上は、電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、前記電動機部と接続された蓄電部と、前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、を備える、移動体が提供される。
本開示に係る技術が適用される移動体の外観例を示す模式的な斜視図である。 図1に示す移動体が減速する際の状況を示す模式的な斜視図である。 図1に示す移動体が斜面を下る際の状況を示す模式的な斜視図である。 本開示の一実施形態に係る駆動装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る駆動装置を含む移動体の詳細な回路構成を示す模式的な回路図である。 通常時、及び孤発的又は瞬間的な回生電力の発生時における力行電力及び回生電力の伝達経路を示す模式的な回路図である。 連続的な回生電力の発生時における力行電力及び回生電力の伝達経路を示す模式的な回路図である。 同実施形態に係る駆動装置を含む移動体の第1の動作例の流れを示すフローチャート図である。 同実施形態に係る駆動装置を含む移動体の第2の動作例の流れを示すフローチャート図である。 同実施形態に係る駆動装置を含む移動体の第3の動作例の流れを示すフローチャート図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
 1.概要
  1.1.移動体の外観
  1.2.本開示に係る技術の概要
 2.詳細
  2.1.駆動装置の構成
  2.2.移動体の回路構成
  2.3.移動体の動作
 <1.概要>
 (1.1.移動体の外観)
 まず、図1を参照して、本開示に係る技術が適用される移動体の外観例について説明する。図1は、本開示に係る技術が適用される移動体1の外観例を示す模式的な斜視図である。
 図1に示すように、移動体1は、本体部20と、複数の脚部10A、10B、10C、10Dとを備える。移動体1は、例えば、4脚の移動ロボット装置である。ただし、移動体1は、3脚以下の移動ロボット装置であってもよく、5脚以上の移動ロボット装置であってもよい。以下では、脚部10A、10B、10C、10Dを互いに区別しない場合、これらをまとめて脚部10と称する。
 本体部20は、移動体1の胴体部に相当する。本体部20には、例えば、移動体1の動作全般を制御する制御装置、移動体1の外部環境をセンシングする各種センサ装置、及び移動体1の各部に電力を供給する電源装置などが設けられる。
 脚部10は、本体部20に取り付けられ、本体部20を支持すると共に、移動体1の歩行及び走行に用いられる。脚部10は、例えば、一方の端部にて本体部20に取り付けられた肢部12と、肢部12の他方の端部に設けられた車輪11とで構成される。
 肢部12は、任意の数、形状、又は配置の関節及びリンクを含み、所望の自由度を有するリンク機構にて構成される。肢部12を構成するリンク機構に含まれる各関節は、アクチュエータの駆動によって回転又は伸縮可能に設けられる。なお、脚部10A、10B、10C、10Dの各々の肢部12を構成するリンク機構の構造又は自由度は、互いに異なっていてもよい。
 車輪11は、外周で走行面に接地すると共に、走行面と平行な回転軸で回転可能な円盤形状又は円柱形状にて構成される。車輪11は、モータの駆動によって回転されることで、肢部12を動かすことなく移動体1を走行させることができる。なお、脚部10A、10B、10C、10Dの車輪11のすべてにモータが設けられていなくともよい。例えば、前輪側の脚部10C、10Dの車輪11にのみモータが設けられていてもよく、後輪側の脚部10A、10Bの車輪11にのみモータが設けられていてもよい。
 上記構成を備える移動体1は、例えば、階段又は未舗装路等の凹凸が存在する走行面では、車輪11を駆動させずに肢部12の各々を交互に動かすことで4足歩行を行うことができる。また、移動体1は、舗装路等の平坦な走行面では、車輪11が走行面に接地するように肢部12の各々の姿勢を維持したまま車輪11を駆動させることで、4輪走行を行うことができる。
 (1.2.本開示に係る技術の概要)
 ここで、図2及び図3を参照して、本開示に係る技術の概要について説明する。図2は、図1に示す移動体1が減速する際の状況を示す模式的な斜視図である。図3は、図1に示す移動体1が斜面を下る際の状況を示す模式的な斜視図である。
 図2に示すように、4輪走行を行う移動体1が外乱又は制動によって減速する場合、脚部10の各々の車輪11では、車輪11に設けられたモータが運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機として動作するため、回生電力が発生する。また、図3に示すように、4輪走行を行う移動体1が斜面等を下る場合、脚部10の各々の車輪11では、車輪11に設けられたモータが位置エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機として動作するため、回生電力が発生する。
 しかしながら、脚車輪式の移動体1では、本体部20に設けられる電源装置は、肢部12の姿勢を制御する各関節を駆動させるアクチュエータに電力を供給しているため、発生した回生電力を回収することが困難である。
 このような場合、電源装置で回収されず、かつ肢部12の各関節のアクチュエータで消費しきれない回生電力によって電源装置に過度の負荷がかかってしまうことがあり得る。また、このような回生電力を回生抵抗で熱に変換して消費する場合、回生電力を利用せずに捨てることになると共に、変換された熱を除去する冷却機構を設けることになるため、移動体1の動作コストが上昇してしまう。
 本実施形態に係る駆動装置は、上記事情に鑑みて想到された。本実施形態に係る駆動装置では、電源装置は、電源装置からの電力にて力行されるアクチュエータと、電源装置からの電力にて力行されると共に外部からの運動入力によって回生電力を発生させるモータとに接続される。本実施形態に係る駆動装置は、モータにて発生した回生電力の電流量に基づいて、電源装置とは別の蓄電装置に回生電力が蓄積されるようにモータと電源装置との間の接続のオンオフ状態を切り替えることができる。
 このような駆動装置によれば、モータにて発生した回生電力を電源装置とは別の蓄電装置に蓄積することができるため、回生電力に起因して電源装置に過度の負荷がかかることを防止することができる。また、駆動装置は、蓄電装置に蓄積された回生電力をアクチュエータ又はモータにて計画的に消費することで、エネルギー効率をより向上させることが可能である。
 <2.詳細>
 (2.1.駆動装置の構成)
 次に、図4を参照して、本実施形態に係る駆動装置の構成例について説明する。図4は、本実施形態に係る駆動装置100の機能構成を示すブロック図である。
 図4に示すように、駆動装置100は、駆動部110と、電動機部120と、蓄電部130と、スイッチ部140とを備える。駆動部110及び電動機部120には、電源部210から電力が供給される。
 本実施形態に係る駆動装置100は、例えば、上述した移動体1の脚部10の各々である。このような場合、電源部210は、例えば、移動体1の本体部20に設けられる。
 電源部210は、駆動装置100の駆動部110及び電動機部120に電力を供給する。電源部210は、充電及び放電が可能な二次電池を含んでもよい。例えば、電源部210は、駆動部110及び電動機部120における電力消費の特性に応じた放電特性及び放電容量を有する二次電池を含んでもよい。また、電源部210は、二次電池の充電又は放電の定格を超える入出力を遮断する安全装置をさらに含んでもよい。
 駆動部110は、電源部210から供給される電力で駆動するアクチュエータである。駆動部110は、電源部210から供給された電力を回転運動に変換するモータであってもよく、電源部210から供給された電力を直線運動に変換するリニアモータであってもよい。なお、上述した移動体1では、駆動部110は、脚部10の肢部12の各関節を駆動させるアクチュエータに相当する。
 電動機部120は、電源部210から供給される電力で駆動すると共に、外部からの運動入力によって回生電力を発生させるモータである。具体的には、電動機部120は、軸を持ち回転する回転子と、ローレンツ力にて回転子と相互作用することで回転子に対して回転モーメントを発生させる固定子とを含む。これによれば、電動機部120は、供給された電力を回転運動に変換することができると共に、外部から回転運動を入力されることで回生電力(すなわち、回生エネルギー)を発生させることができる。なお、上述した移動体1では、電動機部120は、脚部10の車輪11を駆動させるモータに相当し、運動入力は、外力による車輪11の回転に相当する。
 蓄電部130は、電動機部120と電気的に接続され、電動機部120からの回生電力によって充電される。蓄電部130は、充電及び放電が可能な二次電池を含んでもよい。例えば、蓄電部130は、電動機部120からの回生電力の特性に応じた充電特性及び充電容量を有する二次電池を含んでもよい。蓄電部130に蓄積された回生電力は、電源部210と、駆動部110及び電動機部120との間の電源ラインに計画的に放電されることで、駆動部110及び電動機部120にて消費される。
 スイッチ部140は、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続のオンオフ状態を切り替える。具体的には、スイッチ部140は、電動機部120からの回生電力の電流量に基づいて、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続のオンオフ状態を切り替えてもよい。例えば、スイッチ部140は、通常時(すなわち、回生電力が発生していない状態)、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続をオン状態とし、電動機部120からの回生電力の電流量の移動平均値(例えば、0.5秒~1秒の間の移動平均値)が閾値以上となった場合に、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続をオフ状態に切り替えてもよい。さらに、スイッチ部140は、電動機部120からの回生電力の電流量の移動平均値(例えば、0.5秒~1秒の間の移動平均値)が閾値以上となると予測される場合に、あらかじめ電源部210と電動機部120との間の電気的な接続をオフ状態に切り替えてもよい。
 電動機部120にて発生する回生電力のうち、孤発的又は瞬間的な回生電力は、電動機部120と電気的に接続された駆動部110等にて問題なく消費することが可能である。しかしながら、電動機部120にて発生する回生電力のうち、連続的な回生電力は、駆動部110に電力を供給している電源部210で回収することが困難であり、かつ駆動部110等にて消費することも困難である。そのため、スイッチ部140は、回生電力の電流量の移動平均値に基づいて、連続的な回生電力が発生したか否かを判断し、連続的な回生電力が発生した場合に、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続をオフ状態に切り替える。これによれば、スイッチ部140は、連続的な回生電力が電源部210に流れ込み、電源部210に過度の負荷をかけることを防止することができる。また、スイッチ部140は、連続的な回生電力が蓄電部130に流れ込むようにすることができるため、連続的な回生電力にて蓄電部130を充電することができる。
 なお、孤発的又は瞬間的な回生電力は、ピークの電流量が大きくとも発生時間が短いため、移動平均値の値が小さくなる。一方、連続的な回生電力は、大きな電流量が長時間継続するため、移動平均値の値が大きくなる。したがって、駆動装置100は、回生電力の電流量の移動平均値に閾値を設定することで、孤発的又は瞬間的な回生電力と、連続的な回生電力とを区別することが可能である。
 なお、スイッチ部140では、孤発的又は瞬間的な回生電力については、電源部210と電動機部120との間の電気的な接続を切り替えず、連続的な回生電力についてのみ電源部210と電動機部120との間の電気的な接続を切り替える。これは、孤発的又は瞬間的な回生電力については、上述したように、電動機部120と電気的に接続された駆動部110等にて問題なく消費することが可能であるためである。また、孤発的又は瞬間的な回生電力によって電源部210と電動機部120との間の電気的な接続が頻繁に切り替わること(いわゆる、チャタリングすること)を防止するためである。
 以上の構成を備える駆動装置100では、電動機部120にて発生した連続的な回生電力が電源部210に流れ込まないように電動機部120と電源部210との間の電気的な接続を制御することができる。これによれば、駆動装置100は、連続的な回生電力が電源部210に流れ込むことで電源部210が過充電状態となり、電源部210に過度の負荷がかかることを防止することができる。
 また、駆動装置100は、電動機部120にて発生した連続的な回生電力にて蓄電部130を充電することができる。ため、蓄電部130に充電された回生電力を計画的に駆動部110及び電動機部120にて放電することができる。これによれば、駆動装置100は、蓄電部130に充電された回生電力を計画的に駆動部110及び電動機部120にて放電し、電動機部120にて回生された電力を再利用することで、エネルギー効率をより向上させることができる。
 (2.2.移動体の回路構成)
 続いて、図5を参照して、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1の詳細な回路構成について説明する。図5は、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1の詳細な回路構成を示す模式的な回路図である。
 図5に示すように、移動体1は、上記の電源部210としてメインバッテリ211を備える。
 メインバッテリ211は、例えば、CPU161、脚モータ111、及び車輪モータ121などの各負荷に電力を供給する。メインバッテリ211は、エネルギー密度の観点からリチウムイオン二次電池を含んで構成されてもよい。メインバッテリ211に含まれるリチウムイオン二次電池の放電特性及び放電容量は、例えば、CPU161、脚モータ111、及び車輪モータ121における電力消費の特性に応じて選択される。また、メインバッテリ211には、リチウムイオン二次電池の充電又は放電の定格を超える入出力を遮断する安全装置がさらに設けられてもよい。
 メインバッテリ211は、スイッチSW1を介してCPU(Central Processing Unit)161に電力を供給する。CPU161は、例えば、移動体1の外部環境の認識結果に基づいて移動体1の動作全般を制御する。なお、CPU161を含む電気系統には、各種センサ、又は電装系部品等が電気的に接続されてもよい。スイッチSW1は、例えば、パワーFET(Field Effect Transistor)、及びFETドライバにて構成され、メインバッテリ211からCPU161への電力供給を制御する。
 メインバッテリ211は、スイッチSW2を介して脚用インバータ112及び脚モータ111に電力を供給する。脚モータ111は、例えば、移動体1の脚部10の各々の肢部12に含まれる関節を駆動させることで肢部12の姿勢を制御するモータである。脚用インバータ112は、脚モータ111のためのインバータである。脚用インバータ112及び脚モータ111は、上記の駆動部110に対応する。スイッチSW2は、例えば、パワーFET、及びFETドライバにて構成され、メインバッテリ211から脚用インバータ112及び脚モータ111への電力供給を制御する。
 メインバッテリ211は、スイッチSW3を介して車輪用インバータ122及び車輪モータ121に電力を供給する。車輪モータ121は、例えば、移動体1の脚部10の各々の車輪11を駆動させることで車輪11の回転を制御するモータである。車輪用インバータ122は、車輪モータ121のためのインバータである。車輪用インバータ122及び車輪モータ121は、上記の電動機部120に対応する。スイッチSW3は、例えば、パワーFET、及びFETドライバにて構成される。スイッチSW3は、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121への電力供給を制御すると共に、車輪モータ121で発生した回生電力の出力経路を制御する。
 具体的には、スイッチSW3は、通常時、メインバッテリ211と車輪用インバータ122及び車輪モータ121との間の電気的な接続をオン状態とする。これにより、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121へ電力が供給される。一方で、スイッチSW3は、連続的な回生が発生した場合に、メインバッテリ211と車輪用インバータ122及び車輪モータ121との間の電気的な接続をオフ状態とする。これにより、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121へ電力が供給されなくなると共に、車輪モータ121で発生した回生電力がサブバッテリ131に出力されるようになる。スイッチSW3は、上記のスイッチ部140に対応する。
 また、スイッチSW3と、車輪用インバータ122及び車輪モータ121との間には、電流センサ151が設けられる。電流センサ151は、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121へ流れる電流量、及び車輪用インバータ122及び車輪モータ121からメインバッテリ211へ流れる電流量をそれぞれ計測する。すなわち、電流センサ151は、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121へ供給される電力(すなわち、力行電力)に伴う電流量、及び車輪モータ121で発生した回生電力に伴う電流量を計測することができる。これによれば、移動体1は、電流センサ151にて計測された回生電力に伴う電流量の移動平均値(例えば、0.5秒~1秒の間の移動平均値)が閾値以上となったか否かに基づいて、スイッチSW3のオンオフ状態を制御することができる。
 ここで、車輪モータ121での連続的な回生が終了した場合、車輪モータ121は、回生電力を発生させる回生状態から、メインバッテリ211から供給される電力にて駆動する力行状態に再び復帰する。このとき、車輪用インバータ122及び車輪モータ121は、一時的に電力が供給されていない無通電状態となることがある。無通電状態となる場合、車輪用インバータ122は、電源消失によってリセットされてしまうため、回生状態から力行状態への復帰を円滑に行えないことがあり得る。
 このような事態を防止するためには、スイッチSW3を含む接続と並列して、メインバッテリ211と、車輪用インバータ122及び車輪モータ121とをスイッチSW4及びダイオードDsを含むバイアス接続を介して電気的に接続することが考えられる。
 スイッチSW4は、例えば、パワーFET、及びFETドライバにて構成される。スイッチSW4は、通常時、オフ状態であるが、連続的な回生が発生した場合、オン状態に制御される。ダイオードDsは、メインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121へ向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオードDsは、車輪用インバータ122及び車輪モータ121側からメインバッテリ211側への電流の逆流防止のために設けられる。ダイオードDsは、パワーダイオードであってもよく、パワーダイオードと同様の整流機能を奏するFETスイッチ回路(すなわち、理想ダイオード回路)であってもよい。
 この構成では、連続的な回生が発生した場合、スイッチSW3は、オフ状態に制御され、かつスイッチSW4は、オン状態に制御される。したがって、メインバッテリ211と、車輪モータ121とは、スイッチSW4及びダイオードDsを含むバイアス接続にて電気的に接続される。車輪モータ121で発生した回生電力は、ダイオードDsによって、メインバッテリ211に流れ込むことを防止される。
 この構成によれば、メインバッテリ211は、スイッチSW4及びダイオードDsを含むバイアス接続を介して、車輪用インバータ122及び車輪モータ121にバイアス電圧を印加することができる。これによれば、連続的な回生が終了し、回生状態から力行状態へ復帰する際に、自動的にメインバッテリ211から車輪用インバータ122及び車輪モータ121にバイアス電圧に伴う電力が供給されるようになる。したがって、メインバッテリ211は、スイッチSW4及びダイオードDsを含むバイアス接続を介して車輪用インバータ122及び車輪モータ121にバイアス電圧を印加することで、回生状態から力行状態への復帰時に車輪用インバータ122が無通電状態となることを防止することができる。
 サブバッテリ131は、スイッチSW3がオフ状態に制御されることで、車輪モータ121で発生した回生電力を蓄積する。サブバッテリ131は、例えば、リチウムイオン二次電池を含んで構成されてもよい。サブバッテリ131に含まれるリチウムイオン二次電池の充電特性及び充電容量は、例えば、車輪モータ121で発生する回生電力の特性に応じて選択される。サブバッテリ131に蓄積された回生電力は、メインバッテリ211と、各負荷との間の電源ラインに計画的に放電されることで、移動体1の各負荷で再利用される。サブバッテリ131は、上記の蓄電部130に対応する。
 また、サブバッテリ131の充電側の回路には、充電側コンバータ132及びダイオードDcが設けられてもよい。このような場合、連続的な回生によって車輪モータ121で発生した回生電力は、充電側コンバータ132及びダイオードDcを介して、サブバッテリ131を充電することができる。
 充電側コンバータ132は、例えば、DCDCコンバータであり、車輪モータ121で発生した回生電力の電流量及び電圧値をサブバッテリ131の充電特性に合わせて制御する。ダイオードDcは、充電側コンバータ132からサブバッテリ131へ向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオードDcは、サブバッテリ131側から充電側コンバータ132側への電流の逆流防止のために設けられる。ダイオードDcは、パワーダイオードであってもよく、パワーダイオードと同様の整流機能を奏するFETスイッチ回路(すなわち、理想ダイオード回路)であってもよい。なお、充電側コンバータ132が逆流防止機能を備えている場合には、ダイオードDcは省略されてもよい。
 この構成によれば、充電側コンバータ132によってサブバッテリ131への充電電流及び充電電圧がより適切に制御されるため、サブバッテリ131は、車輪モータ121で発生した回生電力をより効率的に回収することが可能である。
 さらに、サブバッテリ131の放電側の回路には、放電側コンバータ133及びダイオードDdが設けられてもよい。このような場合、サブバッテリ131から放電された電力は、充電側コンバータ132及びダイオードDcを介して、メインバッテリ211と各負荷との間の電源ラインに出力される。
 放電側コンバータ133は、例えば、DCDCコンバータであり、サブバッテリ131から放電される電力の電流量及び電圧値をメインバッテリ211から供給される電力の特性に合わせて制御する。ダイオードDdは、放電側コンバータ133側からメインバッテリ211側へ向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオードDdは、メインバッテリ211側から放電側コンバータ133側への電流の逆流防止のために設けられる。ダイオードDdは、パワーダイオードであってもよく、パワーダイオードと同様の整流機能を奏するFETスイッチ回路(すなわち、理想ダイオード回路)であってもよい。なお、放電側コンバータ133が逆流防止機能を備えている場合には、ダイオードDdは省略されてもよい。
 この構成によれば、放電側コンバータ133によってサブバッテリ131からの放電電流及び放電電圧がより適切に制御されるため、サブバッテリ131は、蓄積された電力を各負荷にて優先的に使用させることができる。したがって、サブバッテリ131は、エネルギーの利用効率をより高めることが可能である。
 以上の回路構成を備える移動体1における力行電力及び回生電力の伝達経路について、図6及び図7を参照して説明する。
 図6は、通常時、及び孤発的又は瞬間的な回生電力の発生時における力行電力及び回生電力の伝達経路を示す模式的な回路図である。
 図6に示すように、通常時、及び孤発的又は瞬間的な回生電力の発生時には、スイッチSW3がオン状態となり、かつスイッチSW4がオフ状態となる。このような場合、メインバッテリ211からCPU161、脚モータ111、及び車輪モータ121に力行電力が供給される。一方、車輪モータ121にて発生した孤発的又は瞬間的な回生電力は、総量として小さいため、メインバッテリ211にて問題なく回収され、CPU161及び脚モータ111などにて消費される。
 図7は、連続的な回生電力の発生時における力行電力及び回生電力の伝達経路を示す模式的な回路図である。
 図7に示すように、連続的な回生電力の発生時には、スイッチSW3がオフ状態となり、かつスイッチSW4がオン状態となる。このような場合、メインバッテリ211からCPU161及び脚モータ111に力行電力が供給される。
 また、メインバッテリ211から車輪モータ121へは、バイアス電圧が印加される。しかしながら、車輪モータ121にて発生した回生電力に伴って、ダイオードDsより車輪モータ121側の電圧のほうがバイアス電圧よりも高くなるため、メインバッテリ211から車輪モータ121へのバイアス電圧に伴う力行電力は、ダイオードDsまでしか供給されない。
 ここで、車輪モータ121における回生が停止し、ダイオードDsより車輪モータ121側の電圧が低下した場合、メインバッテリ211から車輪モータ121へのバイアス電圧に伴う力行電力は、ダイオードDsを越えて車輪用インバータ122及び車輪モータ121に供給されるようになる。これによれば、移動体1は、回生状態から力行状態への復帰時に、車輪用インバータ122及び車輪モータ121を無通電状態とさせずに円滑に車輪用インバータ122及び車輪モータ121に力行電力を供給することができる。
 一方、車輪モータ121にて発生した連続的な回生電力は、充電側コンバータ132、及びダイオードDcを介して、サブバッテリ131に出力され、サブバッテリ131を充電することができる。サブバッテリ131に蓄積された回生電力は、図示しないが、計画的にメインバッテリ211と各負荷との間の電源ラインに放電される。
 (2.3.移動体の動作)
 次に、図8~図10を参照して、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1の第1~第3の動作例について説明する。
 (第1の動作例)
 第1の動作例は、連続的な回生が検出されることで、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続を切り替える動作例である。図8は、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1の第1の動作例の流れを示すフローチャート図である。
 図8に示すように、移動体1は、脚部10の肢部12の各関節を脚モータ111にて駆動させることで、脚部10の姿勢を制御しており(S101)、車輪11を車輪モータ121にて駆動させることで、4輪走行している(S102)。
 このとき、移動体1は、所定のタイミングで、連続的な回生が検出されたか否かを判断する(S103)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上となった場合に連続的な回生が検出されたと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が検出されたと判断してもよい。ステップS103の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。連続的な回生が検出されない場合(S103/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS103の判断を繰り返し実行する。
 連続的な回生が検出された場合(S103/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し(S104)、スイッチSW3をオフ状態に制御する(S105)。これにより、移動体1の回路は、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態から、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態に切り替わる。
 車輪モータ121で発生した回生電力は、充電側コンバータ132及びダイオードDcを介して、サブバッテリ131を充電する(S106)。具体的には、車輪モータ121にて発生した回生電力は、充電側コンバータ132にて所望の電流量及び電圧値に調整された後、ダイオードDcを介してサブバッテリ131を充電することができる。
 その後、移動体1は、連続的な回生を発生させる動作が終了したか否かを判断する(S107)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値未満となった場合に、連続的な回生を発生させる動作が終了したと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が終了したと判断してもよい。ステップS107の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。連続的な回生が終了していない場合(S107/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS107の判断を繰り返し実行する。
 連続的な回生を発生させる動作が終了した場合(S107/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し、スイッチSW3をオン状態に制御する(S108)。これにより、移動体1の回路は、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態から、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態に切り替わる。
 (第2の動作例)
 第2の動作例は、連続的な回生が予測される場合に、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の接続をあらかじめ切り替える動作例である。図9は、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1の第2の動作例の流れを示すフローチャート図である。
 図9に示すように、移動体1は、脚部10の肢部12の各関節を脚モータ111にて駆動させることで、脚部10の姿勢を制御しており(S201)、車輪11を車輪モータ121にて駆動させることで、4輪走行している(S202)とする。
 このとき、移動体1は、所定のタイミングで、移動体1の動作及び移動を制御する動作計画において、連続的な回生を発生させる動作の実行が予測されるか否かを判断する(S203)。具体的には、移動体1は、移動体1の動作計画において、4輪走行による長い斜面の滑走、又は4輪走行に対する長時間の制動などの動作が含まれる場合、連続的な回生を発生させる動作の実行が予測されると判断する。ステップS203の判断は、例えば、移動体1の本体部20に設けられた移動体1の全体制御用のCPU161で行われてもよい。連続的な回生を発生させる動作の実行が予測されない場合(S203/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS203の判断を繰り返し実行する。
 連続的な回生を発生させる動作の実行が予測される場合(S203/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し(S204)、スイッチSW3をオフ状態に制御する(S205)。これにより、移動体1の回路は、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態から、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態に切り替わる。
 その後、移動体1は、連続的な回生を発生させる動作の実行が予測される時点で、実際に連続的な回生が検出されたか否かを判断する(S206)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上となった場合に、連続的な回生が検出されたと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が検出されたと判断してもよい。ステップS206の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。
 実際に連続的な回生が検出されなかった場合(S206/No)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し、スイッチSW3をオン状態に制御する(S209)。これにより、移動体1の回路は、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態から、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態に切り替わる。
 一方、実際に連続的な回生が検出された場合(S206/Yes)、回生状態の車輪モータ121にて発生した回生電力は、充電側コンバータ132及びダイオードDcを介して、サブバッテリ131を充電する(S207)。具体的には、回生状態の車輪モータ121にて発生した回生電力は、充電側コンバータ132にて所望の電流量及び電圧値に調整された後、ダイオードDcを介してサブバッテリ131を充電することができる。
 その後、移動体1は、連続的な回生を発生させる動作が終了したか否かを判断する(S208)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値未満となった場合に、連続的な回生を発生させる動作が終了したと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が終了したと判断してもよい。ステップS208の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。連続的な回生が終了していない場合(S208/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS208の判断を繰り返し実行する。
 連続的な回生を発生させる動作が終了した場合(S208/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し、スイッチSW3をオン状態に制御する(S209)。これにより、移動体1の回路は、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態から、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態に切り替わる。
 (第3の動作例)
 第3の動作例は、第1の動作例、及び第2の動作例の両者を包含する、より一般化された動作例である。図10は、同実施形態に係る駆動装置を含む移動体の第3の動作例の流れを示すフローチャートである。
 図10に示すように、移動体1は、脚部10の肢部12の各関節を脚モータ111にて駆動させることで、脚部10の姿勢を制御しており(S301)、車輪11を車輪モータ121にて駆動させることで、4輪走行している(S302)とする。
 このとき、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを行うか否かを判断する(S303)。具体的には、移動体1は、ステップS103と同様に連続的な回生が検出されたか否かに基づいて、又はステップS203と同様に移動体1の動作及び移動を制御する動作計画において、連続的な回生を発生させる動作の実行が予測されるか否かに基づいて、接続の切り替えを行うか否かを判断する。接続の切り替えを行わない場合(S303/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS303の判断を繰り返し実行する。
 接続の切り替えを行う場合(S303/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し(S304)、スイッチSW3をオフ状態に制御する(S305)。これにより、移動体1の回路は、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態から、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態に切り替わる。
 その後、移動体1は、実際に連続的な回生が検出されたか否かを判断する(S306)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上となった場合に、連続的な回生が検出されたと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が検出されたと判断してもよい。ステップS206の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。
 実際に連続的な回生が検出されなかった場合(S306/No)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し、スイッチSW3をオン状態に制御する(S309)。これにより、移動体1の回路は、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態から、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態に切り替わる。
 なお、ステップS303において、連続的な回生が検出された旨に基づいて接続の切り替えが行われている場合、すでに連続的な回生が検出されているため、上記のステップS306の判断は省略される。
 一方、実際に連続的な回生が検出された場合(S306/Yes)、車輪モータ121にて発生した回生電力は、充電側コンバータ132及びダイオードDcを介して、サブバッテリ131を充電する(S307)。具体的には、車輪モータ121にて発生した回生電力は、充電側コンバータ132にて所望の電流量及び電圧値に調整された後、ダイオードDcを介してサブバッテリ131を充電することができる。
 その後、移動体1は、連続的な回生を発生させる動作が終了したか否かを判断する(S308)。具体的には、移動体1は、電流センサ151にて検出された回生電力の電流量の移動平均値が閾値未満となった場合に、連続的な回生を発生させる動作が終了したと判断してもよい。または、移動体1は、脚部10の肢部12の姿勢情報、及び車輪11を駆動させる車輪モータ121の回転情報に基づいた推定によって、連続的な回生が終了したと判断してもよい。ステップS308の判断は、例えば、脚部10、又は電動機部120などに設けられた各部の制御用のマイクロコントローラ等で行われてもよい。連続的な回生が終了していない場合(S308/No)、移動体1は、所定のタイミングで、ステップS308の判断を繰り返し実行する。
 連続的な回生を発生させる動作が終了した場合(S308/Yes)、移動体1は、メインバッテリ211と車輪モータ121との間の電気的な接続の切り替えを指示し、スイッチSW3をオン状態に制御する(S309)。これにより、移動体1の回路は、外部からの運動入力にて車輪モータ121で発生した回生電力をサブバッテリ131に充電する回生状態から、メインバッテリ211から供給された電力で車輪モータ121を駆動させる力行状態に切り替わる。
 以上の動作によれば、本実施形態に係る駆動装置100を含む移動体1は、車輪モータ121にて発生した連続的な回生電力がサブバッテリ131にて蓄積されるように、車輪モータ121とメインバッテリ211との間の電気的な接続をオフ状態に切り替えることができる。これによれば、移動体1は、連続的な回生電力によってメインバッテリ211に過度の負荷がかかることを防止することができる。
 また、移動体1は、連続的な回生電力の発生が終了した場合に、車輪モータ121とメインバッテリ211との間の電気的な接続をオン状態に切り替えることで、車輪モータ121をメインバッテリ211から供給された電力で駆動させることができる。このとき、移動体1は、スイッチSW4及びダイオードDsを介して、メインバッテリ211から車輪モータ121にバイアス電圧を印加しておくことにより、車輪用インバータ122及び車輪モータ121をより円滑に回生状態から力行状態に復帰させることができる。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、
 前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、
 前記電動機部と接続された蓄電部と、
 前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、
を備える、駆動装置。
(2)
 前記蓄電部は、前記回生電力によって充電され、
 前記蓄電部に充電された電力は、前記駆動部又は前記電動機部の少なくともいずれか1つ以上に対して放電される、上記(1)に記載の駆動装置。
(3)
 前記スイッチ部によって前記オンオフ状態が切り替えられる前記接続は、前記電源部及び前記電動機部の間で双方向に電流を流すことが可能な接続である、上記(1)又は(2)に記載の駆動装置。
(4)
 前記接続がオフ状態である場合、前記電源部と前記電動機部とは、前記電源部から前記電動機部へ向かう方向にのみ電流を流す整流素子を含むバイアス接続で接続される、上記(3)に記載の駆動装置。
(5)
 前記接続がオフ状態である場合、前記電動機部には、前記バイアス接続を介して前記電源部からバイアス電圧が印加される、上記(4)に記載の駆動装置。
(6)
 前記電源部と前記電動機部との間に設けられ、前記回生電力の電流量を測定する電流センサをさらに備える、上記(1)~(5)のいずれか一項に記載の駆動装置。
(7)
 前記スイッチ部は、前記電流センサにて測定された前記回生電力の電流量に基づいて、前記接続の前記オンオフ状態を切り替える、上記(6)に記載の駆動装置。
(8)
 前記スイッチ部は、前記回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上であった場合、前記接続をオフ状態に変更する、上記(7)に記載の駆動装置。
(9)
 前記スイッチ部は、前記回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上となると予測される場合、あらかじめ前記接続をオフ状態に変更する、上記(8)に記載の駆動装置。
(10)
 前記蓄電部の充電側に設けられ、前記蓄電部を充電する前記回生電力の電流値又は電圧値の少なくともいずれか1つ以上を制御する充電側コンバータをさらに備える、上記(1)~(9)のいずれか一項に記載の駆動装置。
(11)
 前記蓄電部の放電側に設けられ、前記蓄電部から放電される電力の電流値又は電圧値の少なくともいずれか1つ以上を制御する放電側コンバータをさらに備える、上記(1)~(10)のいずれか一項に記載の駆動装置。
(12)
 前記駆動装置は、移動体の本体部を支持し、車輪にて接地する脚部装置であり、
 前記駆動部は、前記脚部装置の姿勢を制御し、前記電動機部は、前記車輪の回転を制御する、上記(1)~(11)のいずれか一項に記載の駆動装置。
(13)
 前記運動入力は、前記車輪の回転による入力である、上記(12)に記載の駆動装置。
(14)
 本体部を支持し、車輪にて接地する複数の脚部を備え、
 前記複数の脚部の少なくとも1つ以上は、
 電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、
 前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、
 前記電動機部と接続された蓄電部と、
 前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、
を備える、移動体。
 1    移動体
 10,10A,10B,10C,10D  脚部
 11   車輪
 12   肢部
 20   本体部
 100  駆動装置
 110  駆動部
 111  脚モータ
 112  脚用インバータ
 120  電動機部
 121  車輪モータ
 122  車輪用インバータ
 130  蓄電部
 131  サブバッテリ
 132  充電側コンバータ
 133  放電側コンバータ
 140  スイッチ部
 151  電流センサ
 161  CPU
 210  電源部
 211  メインバッテリ
 Dc,Dd,Ds  ダイオード
 SW1,SW2,SW3,SW4  スイッチ

Claims (14)

  1.  電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、
     前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、
     前記電動機部と接続された蓄電部と、
     前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、
    を備える、駆動装置。
  2.  前記蓄電部は、前記回生電力によって充電され、
     前記蓄電部に充電された電力は、前記駆動部又は前記電動機部の少なくともいずれか1つ以上に対して放電される、請求項1に記載の駆動装置。
  3.  前記スイッチ部によって前記オンオフ状態が切り替えられる前記接続は、前記電源部及び前記電動機部の間で双方向に電流を流すことが可能な接続である、請求項1に記載の駆動装置。
  4.  前記接続がオフ状態である場合、前記電源部と前記電動機部とは、前記電源部から前記電動機部へ向かう方向にのみ電流を流す整流素子を含むバイアス接続で接続される、請求項3に記載の駆動装置。
  5.  前記接続がオフ状態である場合、前記電動機部には、前記バイアス接続を介して前記電源部からバイアス電圧が印加される、請求項4に記載の駆動装置。
  6.  前記電源部と前記電動機部との間に設けられ、前記回生電力の電流量を測定する電流センサをさらに備える、請求項1に記載の駆動装置。
  7.  前記スイッチ部は、前記電流センサにて測定された前記回生電力の電流量に基づいて、前記接続の前記オンオフ状態を切り替える、請求項6に記載の駆動装置。
  8.  前記スイッチ部は、前記回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上であった場合、前記接続をオフ状態に変更する、請求項7に記載の駆動装置。
  9.  前記スイッチ部は、前記回生電力の電流量の移動平均値が閾値以上となると予測される場合、あらかじめ前記接続をオフ状態に変更する、請求項8に記載の駆動装置。
  10.  前記蓄電部の充電側に設けられ、前記蓄電部を充電する前記回生電力の電流値又は電圧値の少なくともいずれか1つ以上を制御する充電側コンバータをさらに備える、請求項1に記載の駆動装置。
  11.  前記蓄電部の放電側に設けられ、前記蓄電部から放電される電力の電流値又は電圧値の少なくともいずれか1つ以上を制御する放電側コンバータをさらに備える、請求項1に記載の駆動装置。
  12.  前記駆動装置は、移動体の本体部を支持し、車輪にて接地する脚部装置であり、
     前記駆動部は、前記脚部装置の姿勢を制御し、前記電動機部は、前記車輪の回転を制御する、請求項1に記載の駆動装置。
  13.  前記運動入力は、前記車輪の回転入力である、請求項12に記載の駆動装置。
  14.  本体部を支持し、車輪にて接地する複数の脚部を備え、
     前記複数の脚部の少なくとも1つ以上は、
     電源部から供給される電力で駆動する駆動部と、
     前記電源部から供給される電力で駆動すると共に、運動入力によって回生電力を発生させる電動機部と、
     前記電動機部と接続された蓄電部と、
     前記回生電力の電流量に基づいて、前記電源部と前記電動機部との間の接続のオンオフ状態を切り替えるスイッチ部と、
    を備える、移動体。
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