WO2022210790A1 - 材料予熱装置及び、射出成形機 - Google Patents

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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling

Abstract

この発明の材料予熱装置21は、成形材料Mmを予熱し、当該成形材料Mmを射出装置1に供給するものであって、成形材料Mmを回転軸方向の前方側に向けて搬送する予熱用スクリュ23と、内部に予熱用スクリュ23が配置された予熱用シリンダ22と、予熱用シリンダ22の内部で予熱用スクリュ23の外周側に区画され、成形材料Mmが熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路25とを備え、熱風加熱通路25への熱風流入口22aが、予熱用シリンダ22の回転軸方向の前方側に設けられるとともに、熱風加熱通路25からの熱風流出口22bが、予熱用シリンダ22の回転軸方向の後方側に設けられてなるものである。

Description

材料予熱装置及び、射出成形機
 この発明は、成形材料を射出装置に供給する材料予熱装置及び、射出成形機に関するものである。
 射出成形で射出装置等への成形材料の供給に関する技術としては、たとえば特許文献1及び2に記載されたものがある。
 特許文献1には、「外周囲に加熱手段を有するフィードシリンダの内部にフィードスクリュを備え、そのフィードスクリュを回転駆動するモータをフィードシリンダ端部に装着するとともに、フィードシリンダ後部上にホッパーを、フィードシリンダ前部下側に送出シリンダを取付けた材料供給装置において、上記フィードスクリュのスクリュフライトに切欠部を所定間隔ごとに形成し、その切欠部にスクリュフライトに対し縦方向に存する邪魔板を設け、そのフィードスクリュが射出加熱筒内の射出スクリュに対し前部を高く傾斜位置するように、上記フィードシリンダを送出シリンダを介して射出加熱筒の材料供給部に斜設してなることを特徴とする射出装置の材料供給装置」が記載されている。
 特許文献2は、「フィードスクリュを内部に有するフィードシリンダと、フィードシリンダの後端に取付けたフィードスクリュのモータと、フィードシリンダの後端部上のホッパと、フィードシリンダの先端部下の送出管路とからなり、その送出管路を射出装置の温調流路を設けた供給部に載置固定して射出装置上に設置した材料給送装置であって、上記フィードシリンダに温調流路を内設し、その温調流路の流入側を上記供給部の温調流路の流出側と接続して、フィードシリンダと供給部とにわたる一連の温調回路を構成してなることを特徴とする射出装置の材料供給装置」を開示している。
特開平6-79754号公報 特開2011-148218号公報
 ところで、射出装置のシリンダ内に配置されたスクリュを高速で回転させると、シリンダ内での成形材料の可塑化が短期間のうちに終了し、射出成形機による射出成形のサイクルが短くなる。これにより、ハイサイクル成形が可能になる。
 一方、スクリュを高速回転させた場合は、シリンダ内での成形材料の加熱が不十分になり、成形品に未溶融の成形材料が含まれることがある。成形品への未溶融の成形材料の混入は、その成形品の外観不良や強度の低下等の不具合の発生を招く。
 これに対処するには、成形材料を射出装置に供給する材料予熱装置で、成形材料を予め加熱することが考えられる。
 特許文献1の「外周囲に加熱手段を有するフィードシリンダ」や、特許文献2の「フィードシリンダに温調流路を内設し」たものでは、成形材料を所要の温度に加熱するまで時間を要する。
 この発明は、上述したような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、射出装置に供給する前の成形材料の予熱を有効に行うことができる材料予熱装置及び、射出成形機を提供することにある。
 上記の課題を解決することができる一の材料予熱装置は、成形材料を予熱し、当該成形材料を射出装置に供給するものであって、成形材料を回転軸方向の前方側に向けて搬送する予熱用スクリュと、内部に予熱用スクリュが配置された予熱用シリンダと、予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの外周側に区画され、成形材料が熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路とを備え、熱風加熱通路への熱風流入口が、予熱用シリンダの回転軸方向の前方側に設けられるとともに、熱風加熱通路からの熱風流出口が、予熱用シリンダの回転軸方向の後方側に設けられてなるものである。
 上記の課題を解決することができる他の材料予熱装置は、成形材料を予熱し、当該成形材料を射出装置に供給する材料予熱装置であって、成形材料を搬送する予熱用スクリュと、内部に予熱用スクリュが配置された予熱用シリンダと、予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの外周側に区画され、成形材料が熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路とを備え、前記予熱用スクリュが、内部で熱風を流す内部流路、熱風を前記内部流路に流入させる熱風流入口、及び、熱風を前記内部流路から外周側の熱風加熱通路に放出させる放出孔を有し、前記予熱用シリンダが、熱風を予熱用シリンダから流出させる熱風流出口を有し、当該材料予熱装置が、予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの周囲を取り囲んで設けられ、熱風を通す筒状の通路区画部材を備えるものである。
 また、射出成形機は、上記のいずれかの材料予熱装置を備えるものである。
 上述した材料予熱装置によれば、射出装置に供給する前の成形材料の予熱を有効に行うことができる。
この発明の一の実施形態の材料予熱装置を射出装置とともに示す、回転軸方向に沿う断面図である。 図1の材料予熱装置の拡大断面図である。 他の実施形態の材料予熱装置を示す断面図である。 他の実施形態の材料予熱装置を示す断面図である。 他の実施形態の材料予熱装置を示す断面図である。 他の実施形態の材料予熱装置を示す断面図である。 他の実施形態の材料予熱装置を示す断面図である。
 以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
 この発明の一の実施形態の材料予熱装置は、図1に例示する射出装置1に用いることができる。図1に示す射出装置1は、射出成形機で、たとえば射出装置1を前進・後退させる移動装置のスライドベースSB上に配置され、図示しない金型装置への成形材料の射出を行うものである。この実施形態では、射出装置1は、材料予熱装置で予熱された成形材料が供給されて内部で当該成形材料を溶融させるシリンダ11や、シリンダ11の内部で回転駆動されて成形材料を可塑化するスクリュ12、シリンダ11の周囲に設けられてシリンダ11の内部の成形材料を加熱する加熱器13等を備える。この射出装置1の詳細については後述する。
(材料予熱装置)
 材料予熱装置21は、射出装置1のスクリュ12の軸線方向(図1の左右方向)で、シリンダ11の成形材料を射出する先端部14とは逆側の後端部に取り付けられる。より詳細には、この材料予熱装置21は、射出装置1のシリンダ11上にて、シリンダ11の後端部で周方向の一部に設けられた貫通孔状の供給部11aに連結されており、当該供給部11aに、実質的に球状もしくは円柱状その他の形状の樹脂ペレット等の成形材料Mmを供給するものである。
 この実施形態の材料予熱装置21は、図2に示すように、予熱用シリンダ22、並びに、予熱用シリンダ22の内部に配置され、成形材料Mmを回転軸方向の前方側(図2では右上側)に向けて搬送する予熱用スクリュ23を備える。
 図示の予熱用スクリュ23は、回転軸23aの周囲に、周方向に周回しつつ回転軸方向に延びる螺旋状のフライト23bが設けられたものであり、モータケース24の内部の図示しないモータその他の駆動源からの駆動力が伝達されて回転駆動される。なおここでは、材料予熱装置21の予熱用スクリュ23の回転軸23aに沿う方向を回転軸方向という。予熱用スクリュ23の回転軸方向は、この例では、射出装置1のスクリュ12の回転軸に沿う方向である軸線方向とは異なる方向になる。
 予熱用シリンダ22の内部で予熱用スクリュ23の外周側には、空気その他の気体の加熱圧送による熱風が送られる。
 そのような構成を有する材料予熱装置21では、予熱用シリンダ22の内部に供給された成形材料Mmは、そこに送られる熱風により加熱されつつ、予熱用スクリュ23の外周側のフライト23bの間で当該予熱用スクリュ23の回転により、回転軸方向の前方側に搬送される。予熱用シリンダ22の内部で予熱用スクリュ23の外周側に区画された成形材料Mmのこの通路は、成形材料Mmが熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路25に相当する。
 ここで、この実施形態では、熱風加熱通路25の回転軸方向の前方側に、図2に矢印で示すように、予熱用シリンダ22の外部から内部の上記の熱風加熱通路25に熱風を流入させる貫通孔状の熱風流入口22aが設けられている。一方、予熱用シリンダ22の回転軸方向の後方側(図2では左下側)の、たとえば周壁部の周方向の一部等には、貫通孔状の開口部22bが設けられており、この開口部22bから予熱用シリンダ22の内部に成形材料Mmが供給される。
 この場合、回転軸方向の前方側の熱風流入口22aから熱風加熱通路25に流入した熱風は、成形材料Mmを加熱しながら、熱風加熱通路25を回転軸方向の後方側に向けて流れ、回転軸方向の後方側の開口部22bで熱風加熱通路25から流出する。なお、図2に示す実施形態では、開口部22bは、予熱用シリンダ22の内部への成形材料Mmの供給に用いる材料供給口のみならず、熱風を熱風加熱通路25から流出させる熱風流出口としても用いられるものであり、材料供給口及び熱風流出口に兼用のものとしている。
 このように熱風流入口22aを予熱用シリンダ22の回転軸方向の前方側に、また開口部22bとしての熱風流出口を予熱用シリンダ22の回転軸方向の後方側にそれぞれ設けることにより、熱風は熱風加熱通路25で、成形材料Mmの搬送の向きとは逆向きである回転軸方向の後方側に向けて流れる。各成形材料Mmは熱風加熱通路25で、上記の熱風の後方向きの流れによりフライト23bに押し付けられながら、予熱用スクリュ23の回転で回転軸方向の前方側に搬送される。その結果、予熱用スクリュ23による成形材料Mmの搬送が安定して行われ、成形材料Mmを予熱用シリンダ22内で有効に加熱することができる。
 仮に回転軸方向で熱風流入口と熱風流出口の配設位置を上述したところと逆にして、熱風を成形材料の搬送の向きと同じ向きの回転軸方向の前方側に向けて流した場合、成形材料は、その熱風の流れで前方側に飛ばされて搬送が安定せず、温度が上昇しないまま熱風加熱通路を通過する。この場合、成形材料の予熱が不十分になる。このことは特に、成形サイクルを速めるべく射出装置へ供給する前に成形材料の温度を短時間で急上昇させること等を目的として、予熱用シリンダへの熱風の流量を増大させると顕著になる。
 またここでは、熱風流入口22aを、熱風加熱通路25よりも回転軸方向の前方側に設けるとともに、熱風流出口の開口部22bを熱風加熱通路25の回転軸方向の後方側に設けている。このように熱風流入口22a及び熱風流出口のそれぞれを配置すると、成形材料Mmは熱風加熱通路25の大部分で熱風に晒されて加熱されるので、熱風加熱通路25で成形材料Mmが効果的に加熱される。
 かかる材料予熱装置21は特に、射出装置1を用いてペットボトルのキャップ等の成形品を製造するに際し、成形材料Mmを溶融しつつ金型装置内に注入して成形品を得るまでの一連の工程を比較的短いサイクルで繰返し行うハイサイクル成形に好適に使用することができる。
 ハイサイクル成形では、射出装置1のシリンダ11内でスクリュ12の回転数を増大させて成形材料Mmの可塑化を短期間のうちに終了させ、シリンダ11の先端部14への成形材料の蓄積に要する時間を短くする。このとき、成形材料はシリンダ11の内部で、シリンダ11の周囲に設けられた加熱器13による加熱が十分になされずに、シリンダ11の先端部14側に急速に送られる。加熱器13の加熱温度を高くしたとしても、シリンダ11の内部での成形材料Mmの滞留時間が短いことから、成形材料Mmの加熱が不十分になり得る。この場合、シリンダ11の先端部14から金型装置に射出される溶融状態の成形材料に、未溶融の成形材料が含まれることがある。成形品への未溶融の成形材料の混入は、その成形品の外観不良や強度の低下等の不具合の発生を招く。
 これに対し、この実施形態の材料予熱装置21を使用して、射出装置1へ供給する前の成形材料を予熱すると、成形材料Mmを、材料予熱装置21である程度高い温度に加熱した後に、射出装置1に供給することができる。それにより、ハイサイクル成形で、成形材料がシリンダ11の先端部14に短時間のうちに送られたとしても、成形材料が十分に加熱されて溶融状態になり、成形品への未溶融の成形材料の混入を有効に抑制することができる。
 材料予熱装置21では、予熱用シリンダ22の熱風流入口22aに、熱風が発生する種々の設備ないし機器が連結され得る。たとえば、予熱用シリンダ22の外部には、図2では示していないが、シーズヒータその他の熱風用ヒータ及び、ファンやブロワ等の熱風用コンプレッサを配置することができる。それらの熱風用ヒータ及び熱風用コンプレッサは熱風発生機を構成し、熱風用コンプレッサで圧送された空気等の気体が熱風用ヒータで加熱されて熱風が発生する。熱風用ヒータ及び熱風用コンプレッサを熱風流入口22aに連結することにより、当該熱風が熱風流入口22aに送られる。材料予熱装置21は、そのような熱風用ヒータ及び熱風用コンプレッサその他の設備ないし機器を備えることができるが、材料予熱装置21に含まれない設備ないし機器を用いて熱風を発生させてもよい。
 なおこの例では、予熱用シリンダ22の回転軸方向の前方側における周壁部で、予熱用スクリュ23の先端部の下方側に、予熱用シリンダ22から排出させる材料排出口22dが形成されている。
 上述した熱風流入口22aは、より好ましくは、図示の実施形態のように、予熱用スクリュ23よりも回転軸方向の前方側で、たとえば予熱用シリンダ22の前端壁部22c等に設けられる。この場合、予熱用スクリュ23の先端部付近に搬送された成形材料Mmは、その先端部の正面の熱風流入口22aから吹き付けられる熱風により、予熱用スクリュ23のフライト23bに押し付けられながら十分に加熱される。その後、成形材料Mmは、予熱用スクリュ23の先端部の下方側の材料排出口22d及び連結筒部22eを経て射出装置1に供給される。またここでは、熱風加熱通路25を通過した各成形材料Mmは、予熱用スクリュ23の先端部で熱風が当たることで、熱風加熱通路25から材料排出口22dへの落下態様のばらつきが抑制され、射出装置1に安定して供給される。
 ところで、互いに平行に延びる予熱用スクリュ23及び予熱用シリンダ22は、図示のように、回転軸方向の後方側部分よりも前方側部分で鉛直方向に高く位置させた傾斜姿勢で配置することが好適である。これにより、予熱用シリンダ22内で回転軸方向の前方側に搬送される各成形材料Mmは、自重により予熱用スクリュ23のフライト23b側に寄り掛かった状態で搬送されるので、予熱用スクリュ23による成形材料Mmの搬送が安定する。但し、予熱用スクリュ及び予熱用シリンダは、後述する実施形態のように、水平方向に沿うように配置してもよい。
 開口部22bには、成形材料Mmをその開口部22bまで案内する供給筒部22fが取り付けられ得る。また、材料排出口22dには、射出装置1の供給部11aに連結され、成形材料Mmを材料排出口22dから供給部11aに導く連結筒部22eを設けることができる。供給筒部22f及び連結筒部22eはいずれも円筒状等とすることができ、この例では鉛直方向に延びるものとしているが、鉛直方向に対して傾斜する向きで設けることも可能である。
 なお、予熱用シリンダ22の周囲には、図示しない断熱材を設けることができる。
 図3に、他の実施形態の材料予熱装置61を示す。この材料予熱装置61は、熱風循環流路66並びに、熱風用ヒータ67a及び熱風用コンプレッサ67bを備えることを除いて、上述した材料予熱装置21とほぼ同様の構成を有する。
 予熱用シリンダ62の外部に設けられた熱風循環流路66は、熱風流出口としての開口部62bで予熱用シリンダ62の外部に流出した熱風を、熱風流入口62aから予熱用シリンダ62の内部に戻して循環させるものである。熱風循環流路66の途中には、熱風用ヒータ67a及び熱風用コンプレッサ67bが設けられている。より詳細には、熱風循環流路66は、熱風用ヒータ67aと熱風流入口62aとを連結する流入側流路66a、及び、供給筒部62fと熱風用コンプレッサ67bとを連結する流出側流路66bとを有する。
 供給筒部62fには、流出側流路66bとの接続箇所よりも成形材料Mmの供給方向の上流側の位置に、図示しない駆動源により開閉駆動される板状等の熱風遮断部材62gを設けることができる。熱風循環時に熱風は、材料供給口及び熱風流出口に兼用の開口部62bから供給筒部62fに流れるところ、熱風遮断部材62gを閉じることで、そこの通過が阻止され、流出側流路66bに向けて流動する。一方、予熱用シリンダ62の内部への成形材料Mmの供給時には、熱風遮断部材62gを開くことにより、成形材料Mmが供給筒部62fを通って開口部62bから予熱用シリンダ62内に入ることができる。
 図3の材料予熱装置61では、熱風用コンプレッサ67bによる吸引によって、開口部62bから流出した熱風は、供給筒部62f及び、熱風循環流路66の流出側流路66bを順次に経て、熱風用コンプレッサ67bに至る。そして、熱風は、熱風用コンプレッサ67bで圧送されつつ、熱風用コンプレッサ67bに併設された熱風用ヒータ67aにて加熱された後、熱風循環流路66の流入側流路66aを通って熱風流入口62aに送られる。このように熱風循環流路66で熱風を循環させることにより、熱風の発生に要するエネルギーの消費効率を向上させることができる。
 さらに熱風循環流路66の流出側流路66b等の途中に、図示の熱風用コンプレッサ67bとは別の図示しない熱風用コンプレッサを設けてもよい。この場合、当該別の熱風用コンプレッサにより、熱風の、開口部62bからの吸引及び、熱風流入口62a側の熱風用コンプレッサ67bへの圧送が促進される。
 図4に、他の実施形態の材料予熱装置71を示す。この材料予熱装置71では、予熱用シリンダ72の前端壁部72cに、上述した材料予熱装置21、61で設けた熱風流入口22a、62aが形成されていない。またここでは、予熱用シリンダ72の内部で前端壁部72cの手前の、予熱用スクリュ73よりも回転軸方向の前方側に、熱風用ヒータ77aが配置されている。さらに、予熱用シリンダ72の回転軸方向の後方側には、材料供給口72b及び供給筒部72fが設けられるとともに、その材料供給口72bよりもさらに後方側に、熱風流出口72g及び流出筒部72hが設けられている。予熱用シリンダ72の外部には、図示は省略するが、熱風流出口72g及び流出筒部72hに連結される熱風用コンプレッサが接続され得る。
 図4の材料予熱装置71では、熱風用ヒータ77aで加熱された気体が、熱風流出口72gに連結された熱風用コンプレッサで吸引されることによって熱風となり、当該熱風が、熱風加熱通路75を回転軸方向の後方側に向けて流れる。したがって、それらの熱風用ヒータ77a及び熱風用コンプレッサは、熱風の生成に用いられるものである。
 ここでは、予熱用スクリュ73の先端部における熱風加熱通路75の出口が、予熱用シリンダ72の回転軸方向の前方側に設けられた熱風流入口として機能する。熱風流出口72gに接続された熱風用コンプレッサの作動により、予熱用スクリュ73の先端部付近では、負圧雰囲気になることがある。これにより、その先端部付近での成形材料Mmの搬送が安定する。なおこのとき、熱風流出口72g側の熱風用コンプレッサの作動により、射出装置1側から気体が材料排出口72d及び連結筒部72eを通って予熱用シリンダ72内に吸引され得る。必要に応じて、予熱用シリンダ72の回転軸方向の前方側における前端壁部72c等の部分や、連結筒部72eその他の適切な箇所に、気体吸引口を設けることもできる。
 この実施形態のように、熱風流出口72gを、材料供給口72bよりも回転軸方向の後方側に位置させたときは、材料供給口72bから供給されて回転軸方向の前方側に搬送される成形材料Mmの多くを、熱風と接触させて加熱することができる。
 図4に示す材料予熱装置71で発生させた熱風は、熱風循環流路で循環させて繰り返し用いることもできる。図5に示す他の実施形態の材料予熱装置81は、予熱用シリンダ82の前端壁部82cに熱風流入口82aを形成するとともに、熱風流出口82gから熱風流入口82aにつながる熱風循環流路86を設けたものである。熱風循環流路86の途中には熱風用コンプレッサ87bが配置されている。熱風循環流路86は、熱風流出口82gと熱風用コンプレッサ87bとを連結する流出側流路としての流出筒部82h、及び、熱風用コンプレッサ87bと熱風流入口82aとを連結する流入側流路86aを含んで構成される。
 図6に、他の実施形態の材料予熱装置91を示す。図6の材料予熱装置91では、予熱用スクリュ93の回転軸93aは、たとえば円筒状のパンチングメタル、網状部材もしくはハニカム構造部材等で構成されており、先端部が開口するとともに周壁に貫通する孔が多数設けられた円筒形状をなす。これにより、予熱用スクリュ93は、図6に矢印で示すように、回転軸93aの内側の内部で熱風を流す内部流路93cと、熱風をその内部流路93cから外周側の熱風加熱通路95に放出させる上記の周壁の孔としての放出孔とを有する。放出孔は、成形材料Mmが通過できない程度の大きさとする。
 熱風流入口92aからの熱風は、その大部分が予熱用スクリュ93の内部流路93cに入り、回転軸93aの周壁の放出孔から熱風加熱通路95に放出されて、そこで搬送される成形材料Mmを加熱する。なお、熱風の一部は、内部流路93cではなく、予熱用スクリュ93の先端部から熱風加熱通路95に流入することもある。
 また図6の材料予熱装置91は、予熱用シリンダ92の内部で予熱用スクリュ93を取り囲んで配置されて熱風加熱通路95を区画する円筒等の筒状の通路区画部材98を備える。通路区画部材98には、成形材料Mmが通過できない多数の貫通穴が設けられており、これにより熱風は、通路区画部材98を通ることができる。通路区画部材98と予熱用シリンダ92の内面との間には、熱風を熱風加熱通路95から熱風流出口92gに送る熱風排出流路98aが区画されている。
 予熱用スクリュ93の回転軸93aの先述した放出孔から放出された熱風は、熱風加熱通路95の成形材料Mmを加熱した後、通路区画部材98を通って熱風排出流路98aに流れる。熱風排出流路98aで熱風は、回転軸方向の後方側に向けて流動して熱風流出口92gに至る。
 図6の実施形態では、予熱用スクリュ93(より詳細には回転軸93a)の外周面と、通路区画部材98との間に区画される熱風加熱通路95の通路幅は、成形材料Mmの一個分の長さ以上、かつ、成形材料Mmの二個分の長さ未満とすることが好ましい。これにより、搬送時に各成形材料Mmは、熱風加熱通路95で半径方向に重なり合うことが抑制されるので、熱風加熱通路95を半径方向に流動する熱風でより加熱されやすくなる。
 図6に示す材料予熱装置91は、その他の構成については、図4の材料予熱装置71と実質的に同様である。但し、材料予熱装置91の構成を変更し、図3に示すように、熱風用ヒータ97aを予熱用シリンダ92の内部ではなく熱風循環流路96の途中に設けること、並びに/又は、熱風流出口92g及び材料供給口92bを一つにまとめて兼用の開口部とすることも可能である。
 図7に、他の実施形態の材料予熱装置101を示す。この材料予熱装置101では、予熱用シリンダ102及び予熱用スクリュ103は、水平方向にほぼ平行に配置されている。なお、この実施形態でも、予熱用シリンダ及び予熱用スクリュを、上述した実施形態のように水平方向に対して傾斜させて配置してもよい。
 材料予熱装置101では、成形材料Mmは、予熱用シリンダ102の回転軸方向の後方側(図7では右側)に設けた材料供給口102bから内部に供給され、予熱用スクリュ103の外周側で搬送された後、回転軸方向の前方側(図7では左側)に設けた材料排出口102dから射出装置1に供給される。
 予熱用スクリュ103は、回転軸103aがパンチングメタル等からなるものであり、内部で熱風を流す内部流路103cと、熱風を内部流路103cに流入させる熱風流入口102aと、熱風を内部流路103cから外周側の熱風加熱通路105に放出させる放出孔とを有する。また、予熱用シリンダ102には、成形材料Mmを加熱した後の熱風を、当該予熱用シリンダ102から流出させる熱風流出口102gが設けられる。
 予熱用スクリュ103の熱風流入口102aから内部流路103cに流入する熱風は放出孔にて、予熱用スクリュ103の外周側に区画された熱風加熱通路105に放出され、成形材料Mmを加熱する。その後、熱風は、予熱用シリンダ102に設けた熱風流出口102gから外部に流出する。
 この例では、熱風流入口102aは、予熱用スクリュ103の回転軸方向の後方側の基端部に設けているが、たとえば回転軸方向の前方側の先端部等の他の部分に設けることも可能である。予熱用スクリュ103の先端部及び基端部のうち、熱風流入口102aを設けた側とは反対側の端部は、開口せずに密閉される構造とすることができる。ここでは、予熱用スクリュ103の先端部を密閉させている。
 予熱用シリンダ102の内部には、予熱用スクリュ103の周囲を取り囲んで熱風加熱通路105を区画する筒状の通路区画部材108が設けられている。熱風加熱通路105で成形材料Mmが半径方向に重なり合うことを抑制して、成形材料Mmが加熱されやすくなるようにするため、予熱用スクリュ103の外周面と通路区画部材108との間の熱風加熱通路105の通路幅は、成形材料Mmの一個分の長さ以上、かつ、成形材料Mmの二個分の長さ未満とすることが好適である。
 通路区画部材108を設けることにより、予熱用シリンダ102の内面と通路区画部材108との間に、熱風を熱風加熱通路105から熱風流出口102gに送る熱風排出流路108aを区画することができる。
 図7に示すところでは、熱風流出口102gを、予熱用シリンダ102の周壁部で予熱用スクリュ103の回転軸方向の後方側に設けている。この場合、熱風加熱通路105から通路区画部材108を通過した熱風は、熱風加熱通路105を、同図に矢印で示すように、熱風流出口102gを設けた回転軸方向の後方側に向けて流れる。あるいは、熱風流出口は、予熱用スクリュの回転軸方向の前方側に設けてもよい。
 ここでは、熱風流入口102a及び熱風流出口102gをいずれも、予熱用スクリュ103の回転軸方向の後方側に設けている。なお、熱風流入口を、予熱用スクリュの回転軸方向の前方側もしくは後方側のいずれか一端側に設けた場合、熱風流出口は、予熱用スクリュの回転軸方向の前方側もしくは後方側の他端側に設けることが好ましいこともある。この場合、熱風流入口と熱風流出口が回転軸方向の逆側である一端側と他端側に位置するので、熱風流入口から内部流路に流入した熱風が、熱風加熱通路の回転軸方向の全体にわたって行き渡りやすくなる場合がある。
 図7の材料予熱装置101では、予熱用シリンダ102の外部に熱風用ヒータ107a及び熱風用コンプレッサ107bを配置しており、熱風用ヒータ107a及び熱風用コンプレッサ107bが熱風流入口102aに連結されている。また、この材料予熱装置101は、熱風流入口102aと熱風用ヒータ107aとを連結する流入側流路106a、並びに、熱風流出口102gと熱風用コンプレッサ107bとを連結する流出側流路106bを含む熱風循環流路106さらに備えるものである。これにより、熱風は、熱風流出口102gから予熱用シリンダ102の外部に流出した後、熱風用ヒータ107a及び熱風用コンプレッサ107bで加熱圧送され、熱風流入口102aから予熱用シリンダ102の内部に戻って循環する。必要に応じて、熱風循環流路106の流出側流路106b等の途中に、図示しない更なる熱風用コンプレッサを設けることもある。
 なお、流入側流路106aと予熱用スクリュ103との接続箇所には、流入側流路106aに対する予熱用スクリュ103の回転を許容しつつ、熱風の流出を防ぐシールリング109を取り付けることができる。予熱用スクリュ103は、たとえば、予熱用シリンダ102の外部に位置する基端部で、大小二種類のプーリー110を介してモータ111により回転駆動される。予熱用シリンダ102の前端壁部及び後端壁部のそれぞれは、予熱用スクリュ103が通る穴部が設けられており、各穴部にベアリングを介して予熱用スクリュ103が取り付けられている。
 以上に述べたような材料予熱装置21、61、71、81、91、101は、当該材料予熱装置21、61、71、81、91、101の動作を制御する制御部を備えることができる。この制御部は、材料予熱装置21、61、71、81、91、101に固有のものとすることができる他、後述する射出装置1の動作、さらには材料予熱装置21、61、71、81、91、101や射出装置1を備える射出成形機の動作を制御する制御部に含まれるものとしてもよい。
 特に材料予熱装置21、61、71、81、91では、制御部は、熱風加熱通路で成形材料を搬送する間、熱風の流量を増減させることが好ましい場合がある。典型的には、熱風加熱通路で熱風の流動と流動停止とが交互に繰り返されるように、熱風を間欠的に流すべく制御することができる。
 熱風を常に一定の流量で流す場合、成形材料Mmの高速の加熱供給のために熱風の流量を増大させると、回転軸方向の後方向きの当該熱風から成形材料Mmが抵抗を受けて回転軸方向の前方側に進みにくくなる。予熱用スクリュが空回りし、成形材料Mmが搬送されないことも生じ得る。
 一方、熱風の流量を増減させる場合、少なくとも、熱風の流量が相対的に少ない期間は、成形材料Mmを回転軸方向の前方側に向けて搬送できるようにしながら、熱風の流量が相対的に多い期間での当該流量を増大させることができる。この観点から、熱風の流量や流動と流動停止の期間、予熱用スクリュの回転速度その他の条件を設定することが望ましい。
 また制御部は、成形材料Mmの搬送速度を調整すること等を目的として、予熱用スクリュの回転速度を増減させることもできる。上述した熱風の流量の増減と、予熱用スクリュの回転速度の増減とを関連付けることも可能である。たとえば、熱風の流量を減少させたタイミングで予熱用スクリュの回転速度を増大させるとともに、熱風の流量を増大させたタイミングで予熱用スクリュの回転速度を減少させる等といった制御が考えられる。
(射出装置)
 上述したような材料予熱装置21等を適用することができる射出装置1は、図1に例示するように、主として、材料予熱装置21から供給された成形材料を内部で溶融させるシリンダ11と、シリンダ11の内部で回転駆動されて成形材料を可塑化するスクリュ12と、スクリュ12の軸線方向の後方側(図1の右側)に配置された計量モータ31と、計量モータ31のさらに後方側に配置された射出モータ41とを備える。
 シリンダ11の周囲には、シリンダ11の内部の成形材料を加熱する加熱器13が配置されている。シリンダ11は軸線方向の先端側(図1の左側)に内外径が小さくなる先端部14を有し、その先端部14の周囲にも加熱器13が配置される。また、シリンダ11は軸線方向の後端側に、貫通孔状の供給部11aが設けられており、そこに先述の材料予熱装置21が取り付けられている。
 計量モータ31及び射出モータ41はそれぞれ、スライドベースSB上に立てた姿勢で互いに間隔をおいて配置された二枚のモータ支持プレート32、42のそれぞれの軸線方向の後方側の背面に固定されている。スクリュ12は、計量モータ31により回転駆動されるとともに、射出モータ41により進退駆動される。二枚のモータ支持プレート32、42は、計量モータ31を隔てた上方側及び下方側の複数箇所でロッド51により互いに連結されている。
 計量モータ31は、主に、ロータ33と、ロータ33の周囲に配置されたステータ34と、ロータ33及びステータ34の周囲を取り囲み、内表面にステータ34が設けられたステータフレーム35とを含む。計量モータ31のロータ33はその軸線方向の各端部で、ステータフレーム35の内側に軸受33aにより支持されている。また、このロータ33は、計量スプライン軸36の周囲にスプライン結合されており、この計量スプライン軸36は、スクリュ12が取り付けられたスクリュ取付部37に連結されている。なお、計量スプライン軸36の外周面の軸線方向の後端部には、ロータ33の内周面に設けられたキー溝に対応する一個以上のキー36aが形成されている。これにより、計量モータ31からスクリュ12に回転駆動力が伝達されて、スクリュ12を回転させることができる。
 射出モータ41は、主に、ロータ43と、ロータ43の周囲に配置されたステータ44と、ロータ43及びステータ44の周囲を取り囲んで設けられて、内表面にステータ44が設けられたステータフレーム45とを有するものである。ロータ43はその軸線方向の各端部で、ステータフレーム45の内側に軸受43aにより支持されている。射出モータ41のロータ43は、駆動軸に接続されている。この駆動軸は、より詳細には、円筒状のロータ43の内周側に設けた溝部43bでスプライン結合された射出スプライン軸46と、射出スプライン軸46に連結されたねじ軸48と、計量スプライン軸36の内側に軸受49を介して回転自在に取り付けられた回転軸部50とを有する。ねじ軸48に螺合するねじナット47は、後述する圧力検出器38を介してモータ支持プレート42に取り付けられる。この構造により、射出モータ41による回転駆動力が、スクリュ12の軸線方向の直線駆動力に変換されて、スクリュ12に伝達される。
 なお、射出モータ41のステータフレーム45とモータ支持プレート42との間には、圧力検出器38を配置している。この圧力検出器38はモータ支持プレート42及びねじナット47のそれぞれに取り付けられて、射出モータ41からスクリュ12への駆動力の伝達経路で当該圧力検出器38に作用する荷重を検出する。圧力検出器38とステータフレーム45との間には、筒状部分39を介在させて設けている。また、射出モータ41のステータフレーム45の後端面には、軸部45bでロータ43と連結されてロータ43の回転を検出するエンコーダ45aが設けられている。
 このような射出装置1を備える射出成形機による成形過程の一例を述べると、前回の成形過程の後半に既にシリンダ11の内部に成形材料が所定の量で計量されて配置された状態で、図示しない金型装置を閉じて型締状態とする型締工程を行う。次いで、スクリュ12の前進により成形材料を金型装置内に向けて射出し、成形材料を金型装置内のキャビティに充填する充填工程と、スクリュ12をさらに前進させてシリンダ11の先端部14の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧工程とを順次に行う。
 そしてその後、金型装置内に充填された成形材料を冷却させて硬化させ、成形品を得る冷却工程を行う。この際に、材料予熱装置21からシリンダ11内に別途供給した成形材料を、加熱器13による加熱下でスクリュ12の回転によりシリンダ11の先端部14に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部14に配置する計量工程が行われる。
 ここにおいて、この実施形態では、シリンダ11内に供給される成形材料が、材料予熱装置21により既に適切な温度に加熱されている。それ故に、スクリュ12を高速で回転させ、成形材料を短時間のうちにシリンダ11の先端部14に送ったとしても、成形材料を十分に可塑化することができる。これにより、計量に要する時間が短くなり、成形サイクルの短縮化を実現することができる。
 なおその後は、金型装置を開いて型開状態とし、エジェクタ装置等により金型装置から成形品を取り出す取出工程を行う。
 1 射出装置
 11 シリンダ
 11a 供給部
 12 スクリュ
 13 加熱器
 14 先端部
 21、61、71、81、91、101 材料予熱装置
 22、62、72、82、92、102 予熱用シリンダ
 22a、62a、82a、92a、102a 熱風流入口
 22b、62b 開口部(材料供給口、熱風流出口)
 72b、82b、92b、102b 材料供給口
 22c、62c、72c、82c、92c 前端壁部
 22d、62d、72d、82d、92d、102d 材料排出口
 22e、62e、72e、82e、92e、102e 連結筒部
 22f、62f、72f、82f、92f、102f 供給筒部
 62g 熱風遮断部材
 72g、82g、92g、102g 熱風流出口
 72h、82h 流出筒部
 23、63、73、83、93、103 予熱用スクリュ
 23a、63a、73a、83a、93a、103a 回転軸
 23b、63b、73b、83b、93b、103b フライト
 93c、103c 内部流路
 24、64、74、84、94 モータケース
 25、65、75、85、95、105 熱風加熱通路
 66、86、96、106 熱風循環流路
 66a、86a、96a、106a 流入側流路
 66b、106b 流出側流路
 67a、77a、87a、97a、107a 熱風用ヒータ
 67b、87b、97b、107b 熱風用コンプレッサ
 98、108 通路区画部材
 98a、108a 熱風排出流路
 110 プーリー
 111 モータ
 31 計量モータ
 32 モータ支持プレート
 33 ロータ
 33a 軸受
 34 ステータ
 35 ステータフレーム
 36 計量スプライン軸
 36a キー
 37 スクリュ取付部
 38 圧力検出器
 39 筒状部分
 41 射出モータ
 42 モータ支持プレート
 43 ロータ
 43a 軸受
 43b 溝部
 44 ステータ
 45 ステータフレーム
 45a エンコーダ
 45b 軸部
 46 射出スプライン軸
 47 ねじナット
 48 ねじ軸
 49 軸受
 50 回転軸部
 51 ロッド
 Mm 成形材料
 SB スライドベース

Claims (21)

  1.  成形材料を予熱し、当該成形材料を射出装置に供給する材料予熱装置であって、
     成形材料を回転軸方向の前方側に向けて搬送する予熱用スクリュと、
     内部に予熱用スクリュが配置された予熱用シリンダと、
     予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの外周側に区画され、成形材料が熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路と
    を備え、
     熱風加熱通路への熱風流入口が、予熱用シリンダの回転軸方向の前方側に設けられるとともに、熱風加熱通路からの熱風流出口が、予熱用シリンダの回転軸方向の後方側に設けられてなる材料予熱装置。
  2.  予熱用シリンダが、予熱用シリンダの内部への成形材料の供給に用いられる材料供給口を有する請求項1に記載の材料予熱装置。
  3.  予熱用シリンダが、前記材料供給口及び前記熱風流出口に兼用の開口部を有する請求項2に記載の材料予熱装置。
  4.  前記熱風流出口が、前記材料供給口よりも回転軸方向の後方側に位置する請求項2に記載の材料予熱装置。
  5.  前記熱風流入口が、予熱用スクリュよりも回転軸方向の前方側に位置する請求項1~4のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  6.  予熱用シリンダの外部に配置されて前記熱風流入口に連結され、熱風の生成に用いられる熱風用ヒータ及び熱風用コンプレッサを備える請求項1~5のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  7.  前記熱風流出口から予熱用シリンダの外部に流出した熱風を、前記熱風流入口から予熱用シリンダの内部に戻して循環させる熱風循環流路を備える請求項1~6のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  8.  前記熱風循環流路の途中に設けられ、熱風を前記熱風流出口から吸引するとともに前記熱風流入口に向けて圧送する熱風用コンプレッサを備える請求項7に記載の材料予熱装置。
  9.  予熱用シリンダの内部で前記熱風加熱通路の回転軸方向の前方側に配置され、熱風の生成に用いられる熱風用ヒータと、
     予熱用シリンダの外部に配置されて前記熱風流出口に連結され、熱風の生成に用いられる熱風用コンプレッサと
    を備える請求項1~8に記載の材料予熱装置。
  10.  予熱用スクリュが、内部で熱風を流す内部流路、及び、熱風を前記内部流路から外周側の熱風加熱通路に放出させる放出孔を有する請求項1~9のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  11.  前記予熱用シリンダが、前記熱風加熱通路の回転軸方向の前方側に、射出装置につながる材料排出口を有し、
     前記予熱用スクリュ及び予熱用シリンダが、回転軸方向の後方側部分よりも前方側部分で鉛直方向の高い位置になる向きで傾斜させて配置されてなる請求項1~10のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  12.  当該材料予熱装置の動作を制御する制御部を備え、
     制御部が、熱風加熱通路で成形材料を搬送する間、熱風の流量を増減させる請求項1~11に記載の材料予熱装置。
  13.  制御部が、熱風加熱通路で成形材料を搬送する間、予熱用スクリュの回転速度を増減させる請求項12に記載の材料予熱装置。
  14.  請求項1~13のいずれか一項に記載の材料予熱装置を備える射出成形機。
  15.  成形材料を予熱し、当該成形材料を射出装置に供給する材料予熱装置であって、
     成形材料を搬送する予熱用スクリュと、
     内部に予熱用スクリュが配置された予熱用シリンダと、
     予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの外周側に区画され、成形材料が熱風により加熱されながら通る熱風加熱通路と
    を備え、
     前記予熱用スクリュが、内部で熱風を流す内部流路、熱風を前記内部流路に流入させる熱風流入口、及び、熱風を前記内部流路から外周側の熱風加熱通路に放出させる放出孔を有し、
     前記予熱用シリンダが、熱風を予熱用シリンダから流出させる熱風流出口を有し、
     当該材料予熱装置が、予熱用シリンダの内部で予熱用スクリュの周囲を取り囲んで設けられ、熱風を通す筒状の通路区画部材を備える材料予熱装置。
  16.  予熱用スクリュの外周面と前記通路区画部材との間に区画される前記熱風加熱通路の通路幅が、成形材料の一個分の長さ以上、かつ、成形材料の二個分の長さ未満である請求項15に記載の材料予熱装置。
  17.  予熱用シリンダの内面と前記通路区画部材との間に区画され、熱風を前記熱風加熱通路から前記熱風流出口に送る熱風排出流路を備える請求項15又は16に記載の材料予熱装置。
  18.  前記熱風流入口が予熱用スクリュの回転軸方向の一端側に位置し、前記熱風流出口が予熱用スクリュの回転軸方向の他端側に位置する請求項15~17のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  19.  予熱用シリンダの外部に配置されて前記熱風流入口に連結され、熱風の生成に用いられる熱風用ヒータ及び熱風用コンプレッサを備える請求項15~18のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  20.  前記熱風流出口から予熱用シリンダの外部に流出した熱風を、前記熱風流入口から予熱用シリンダの内部に戻して循環させる熱風循環流路を備える15~19のいずれか一項に記載の材料予熱装置。
  21.  請求項15~20のいずれか一項に記載の材料予熱装置を備える射出成形機。
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