WO2022195866A1 - V型エンジン、船外機および船舶 - Google Patents

V型エンジン、船外機および船舶 Download PDF

Info

Publication number
WO2022195866A1
WO2022195866A1 PCT/JP2021/011464 JP2021011464W WO2022195866A1 WO 2022195866 A1 WO2022195866 A1 WO 2022195866A1 JP 2021011464 W JP2021011464 W JP 2021011464W WO 2022195866 A1 WO2022195866 A1 WO 2022195866A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
catalyst
type engine
exhaust pipe
holding portion
exhaust
Prior art date
Application number
PCT/JP2021/011464
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
昌平 河野
洋介 丹羽
颯 荒木
Original Assignee
本田技研工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 本田技研工業株式会社 filed Critical 本田技研工業株式会社
Priority to PCT/JP2021/011464 priority Critical patent/WO2022195866A1/ja
Publication of WO2022195866A1 publication Critical patent/WO2022195866A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N13/00Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00
    • F01N13/08Other arrangements or adaptations of exhaust conduits
    • F01N13/10Other arrangements or adaptations of exhaust conduits of exhaust manifolds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることのできる船外機を提供する。 ピストン(16)が動作されるシリンダ(15)がV型に配置され、ピストン(16)の駆動により駆動されるクランクシャフト(13)が鉛直方向に配置され、シリンダヘッド(20)の各バンクの排気口(30)に連通する上部排気管(31)と、上部排気管(31)のシリンダ(15)の下方に対応する位置に設けられ触媒(53)を保持する触媒保持部(50)と、を備えている。これにより、触媒効果を維持しつつ、上部排気管(31)および下部排気管(32)の取り回しが容易で、低重心化を図ることができると共に、V型エンジン(10)の小型軽量化を図ることができる。

Description

V型エンジン、船外機および船舶
 本発明は、V型エンジン、船外機および船舶に関する。
 従来から、エンジン排気の浄化は重要課題であるがエンジン回りをコンパクトにまとめる必要がある汎用機器においてはそのための機器を限られた空間に設置することは困難であり実施事例は少数であった。しかし昨今の環境への関心の高まりを受け、汎用機器への排気浄化機器を設置する研究が活発となっている。このようなV型エンジンにおいて、従来、排気パイプの内部に、この排気パイプの上部であって且つ右バンク及び左バンクの最下位の気筒における排気ポートの中心線よりも上方に触媒を備えた構成とする技術が開示されている(例えば、引用文献1を参照)。
特開2015-200297号公報
 しかしながら、従来の技術では、シリンダの側方に触媒を配置する構成であるため、エンジンの排気口から触媒までの排気管の取り回しが面倒であり、また、触媒の位置が上方にあるため、船外機の高重心化を招く課題がある。
 本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、排気口から直近に触媒を配置することより触媒効果を維持しつつ排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることのできるとともに、小型軽量化が可能なV型エンジン、船外機および船舶を提供することを目的とする。
 前記目的を達成するために、本発明に係るV型エンジンは、ピストンが動作されるシリンダがV型に配置され、前記ピストンの駆動により駆動されるクランクシャフトが鉛直方向に配置され、シリンダヘッドの各バンクの排気口に連通する排気管と、前記排気管の前記シリンダヘッドの下方に対応する位置に設けられ触媒を保持する触媒保持部と、を備えていることを特徴とする。
 本発明によれば、触媒を排気管のV型エンジンのシリンダヘッドの下方に対応する位置に設けているので、触媒効果を維持しつつ、排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることができると共に、エンジンを小型軽量とすることが可能となる。
図1は、本発明に係る船外機に用いられるV型エンジンの実施の形態を示す縦断面図である。 図2は、第1実施の形態のV型エンジンの横断面図である。 図3は、第1実施の形態の排気構造を示す概略構成図である。 図4は、第1実施の形態の触媒保持部を示す概略構成図である。 図5は、第2実施の形態の触媒保持部を示す概略構成図である。
 以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
 [第1実施の形態]
 まず、本発明の船外機に用いられるV型エンジンについて、図1および図2を参照して説明する。
 図1は、V型エンジンの実施の形態を示す縦断面図である。図2は、本実施の形態のV型エンジンの横断面図である。
 図1および図2に示すように、船外機1のV型エンジン10は、3つのシリンダ15をV型に配置したV型6気筒の水冷式4ストロークエンジンである。
 V型エンジン10は、クランク室11を形成するクランクケース12を備えている。クランクケース12には、クランク軸13が回転自在に支持されている。
 シリンダブロック14の各シリンダ15には、ピストン16が往復動作可能に収容されており、各ピストン16はコンロッド17を介してクランクシャフト13に連結されている。
 V型エンジン10は、船外機1のケーシング2に収容されるものである。クランクシャフト13は、図示しない動力伝達機構を介してスクリューに連結され、クランクシャフト13の回転によりスクリューを回転駆動することができるように構成されている。
 シリンダヘッド20には、各シリンダ15毎に、ピストン16に対向して形成される燃焼室21と、燃焼室21に開口して一対の吸気バルブ22により開閉される吸気ポート23と、一対の排気バルブ24により開閉される排気ポート25と、が設けられている。
 各吸気バルブ22および各排気バルブ24は、シリンダヘッド20に回転可能に軸支されるカムシャフト26に設けられたカム27と、該カム27と当接するロッカーアーム40とにより開閉駆動される。
 カムシャフト26は、右端部にカムスプロケット28が設けられ、クランクシャフト13の右端部近傍に嵌着される駆動スプロケット18とカムスプロケット28との間にタイミングベルト29が掛け渡されている。
 これにより、各吸気バルブ22および各排気バルブ24は、クランクシャフト13の回転に同期して開閉駆動される。
 図3は、V型エンジン10の排気構造を示す概略構成図である。図4は、本実施の形態の触媒保持部を示す概略構成図である。
 図3に示すように、V型エンジン10は、船外機1のケーシング2に収容されている。
 V型エンジン10は、V型の2つのバンクにおける3気筒の排気口30に連通する上部排気管31をそれぞれ備えている。上部排気管31は、V型エンジン10の両側にそれぞれ上下方向に延在するように配置されている。
 図3および図4に示すように、各上部排気管31の下端部には、触媒保持部50が接続されている。触媒保持部50は、V型エンジン10のシリンダヘッド20に一体に設けられている。触媒保持部50は、内管51と、この内管51の外側に配置される外管52とを備えている。
 本実施の形態においては、触媒保持部は、V型エンジンの各バンクの最下位における排気口30の近傍、より好ましくは各バンク最下位における排気口30の直下に設けられる。
 内管51の内側には、触媒53が収容されている。触媒53は、排気ガス中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び酸化窒素(NOx)等の有害成分を酸化、還元反応によって除去する三元触媒であり、例えば、多孔質のハニカム構造体に、白金、パラジウム、ロジウム等の触媒成分をコーティングしたハニカム触媒構造を有している。なお、ハニカム触媒構造に限定されず、プレート材に触媒成分を担持させたプレート触媒構造等の簡易型にしてもよい。
 内管51と外管52との間には、V型エンジン10に送られる冷却水の一部が導入されるように構成されている。
 すなわち、V型エンジン10のシリンダヘッド20の内部には、図示しない冷却水流路が設けられており、シリンダヘッド20には、冷却水流路に連通する2つの冷却水配管54が接続されている。
 各冷却水配管54は、外管52と内管51との間の空間に連通されている。
 本実施の形態においては、冷却水は、シリンダヘッド20から下方に位置する冷却水配管54を通って外管52と内管51との間に流入し、触媒53を冷却した後、上方に位置する冷却水配管54を介してシリンダヘッド20に戻される。
 触媒保持部50の下方には、下部排気管32が接続されている。上部排気管31と下部排気管32とで本発明の排気管が構成されている。
 下部排気管32は、途中、上方に向かって曲成された上方折り返し部33と、この上方折り返し部33から下方に向かって曲成された下方折り返し部34と、を備えている。
 下部排気管32の先端部は、ケーシング2の内部に設けられた排気流路に連通している。排気流路は、図示しないスクリューの中心部を介して水中に連通している。
 本実施の形態においては、下方折り返し部34の上端部分は、触媒保持部50より上方に位置するように配置されている。これにより、排気流路を介して下部排気管32から水が浸入した場合でも、下方折り返し部34から触媒側には、水が送られてしまうことを抑制することができる。
 次に、本実施形態の作用について説明する。
 本実施形態においては、V型エンジン10を駆動することにより、V型エンジン10の駆動力は、クランクシャフト13を介して図示しないスクリュー軸に伝達され、これにより、スクリューを回転させて船舶の前進または後進が行われる。
 V型エンジン10のシリンダヘッド20から排出される排気ガスは、排気口30から上部排気管31に送られる。
 そして、上部排気管31に送られた排気ガスは、触媒保持部50において、触媒53により、排気ガス中の有害成分を酸化、還元反応によって触媒効率を十分に発揮しつつ除去され、下部排気管32を介してスクリュー部分から水中に排気される。
 ここで、触媒53は通常400℃前後で最大効率を発揮するといわれているが、本実施の形態においては、上部排気管31および下部排気管32のシリンダ15の下方に対応する位置に触媒保持部50を設けるようにしており、比較的高温である排気口30に触媒53が配置されているので、触媒効率を向上させることができる。また、触媒を配置する部位は、V型エンジン10の場合は遊休部位であるため、触媒後の下部排気管32の取り回しも無駄なく配置可能であり、V型エンジン10全体として小型軽量化でコンパクトな形状とすることが可能である。
 この場合に、触媒53の酸化、還元反応を良好に行うためには、触媒53を所定の温度に保持する必要がある。本実施の形態においては、触媒保持部50の内管51と外管52との間に、冷却水配管54を介して冷却水を供給し、触媒保持部50の温度を所定温度に保持するようにしているので、触媒53の温度を所定の温度に調整することができる。
 なお、完成機の形態において、冷却方式を選択することは当然のことであり、例えば、乗用芝刈り機や乗用除雪機では乗用車のような間接冷却を採用し、船外機1では水中から直接冷却水を取り入れる直接冷却方式を採用してよい。更に船外機1の場合、冷却能力不足となる場合は電動モータで駆動されるポンプなどで冷却能力を補強してもよいし、触媒冷却用に別途間接冷却や、さらに触媒冷却用に別途直接冷却系を設けてもよい。
 間接冷却は、別途冷却ユニットを設置し、冷却ユニットで前記触媒保持部を冷却することであり、冷却ユニットは、例えば、ラジエータを有するような冷却ユニットを設ければ、触媒の温調もより適切に制御可能となり触媒の能力発揮や耐久性により貢献し、好ましい。
 また、直接冷却系は、別途水中から冷却水を触媒保持部に供給し、触媒保持部から水中に冷却水を放出するものであり、シンプルな機器の追加のみで前記の間接冷却の冷却ユニット設置と同様、十分な効果を発揮する。
 また、下部排気管32からに上方折り返し部33および下方折り返し部34を設けるようにしているので、船外機1のように水中から冷却水を取り入れるような直接冷却方式を採用した場合、スクリューから下部排気管32を介して水が浸入した場合でも、下方折り返し部34から触媒53側には、水が送られてしまうことを抑制することができる。これにより、触媒保持部50まで、水が到達してしまうことがなく、十分な被水対策が可能となる。
 また、乗用芝刈り機や乗用除雪機など被水対策が不要な場合は、触媒保持部50から排気管30をエンジンマウントに直接配置し、ケーシング2の内部に設けられた排気流路に連通すればよい。
 また、曲成してなる下方折り返し部34の上端が触媒53より上方であれば、被水効果が増大する。下方折り返し部34が上方であるほど被水効果は期待できるが、排気管30によりV型エンジン10の遊休部位を消費してしまうため、どこまで上方に排気管30を伸ばすかは、該当エンジンの設計条件で適宜選択すればよい。
 さらに、触媒保持部50の下流側の下部排気管32は、エンジンマウントに配置し、ケーシング2の内部に設けられた排気流路に連通すれば、無駄なく排気系統をレイアウト可能となる。
 以上述べたように、本実施の形態においては、ピストン16が動作されるシリンダ15がV型に配置され、ピストン16の駆動により駆動されるクランクシャフト13が鉛直方向に配置され、シリンダヘッド20の各バンクの排気口30に連通する上部排気管31と(排気管)、上部排気管31のシリンダヘッド20の下方に対応する位置に設けられ触媒53を保持する触媒保持部50と、を備えている。
 これにより、触媒53をV型エンジン10のシリンダヘッド20の下方に対応する位置に設けているので、触媒効果を維持しつつ、上部排気管31および下部排気管32の取り回しが容易で、低重心化を図ることができると共に、V型エンジン10の小型軽量化を図ることができる。また、上部排気管31および下部排気管32のシリンダヘッド20の下方に対応する位置に触媒保持部50を設けるようにしており、比較的高温である排気口30に触媒53が配置されているので、触媒効率を向上させることができる。また、触媒を配置する部位は、V型エンジン10の場合は遊休部位であるため、触媒後の下部排気管32の取り回しも無駄なく配置可能であり、V型エンジン10全体として小型軽量化でコンパクトな形状とすることが可能である。
 また、本実施の形態においては、触媒保持部50は、排気口30のうち最下方に位置する排気口30より下方に設けられている。
 これにより、触媒保持部50を排気口30のうち最下方に位置する排気口30より下方に設けているので、上部排気管31および下部排気管32の取り回しが容易で、低重心化を図ることができる。
 また、本実施の形態においては、下部排気管32(排気管)は、触媒53の下流側を上方に曲成してなる上方折り返し部33および上方折り返し部33から下方に曲成してなる下方折り返し部34を備えている。
 これにより、排気管から水が浸入した場合でも、下方折り返し部34から触媒53側には、水が送られてしまうことを抑制することができ、触媒保持部50まで、水が到達してしまうことがなく、十分な被水対策が可能となる。さらに、触媒保持部50や上部排気管31および下部排気管32を金属や繊維強化樹脂により覆い放熱を抑えることにより、エンジンケースやエンジンルーム内の温度を一定温度以下に抑えることができ、このことは、吸気温度を一定温度以下に抑えたり、エンジンの耐久性向上に有効である。
 また、本実施の形態においては、下方折り返し部34は、触媒保持部50より上方に位置している。
 これにより、下部排気管32から水が浸入した場合でも、下方折り返し部34から触媒53側には、水が送られてしまうことを抑制することができ、触媒保持部34まで、水が到達してしまうことがなく、十分な被水対策が可能となる。
 また、本実施の形態においては、触媒保持部50には、V型エンジン10の冷却水の一部が送られる冷却水配管54が接続されている。
 これにより、触媒保持部50に冷却水配管54により冷却水を供給することで、V型エンジンの冷却系をほとんど変更することなく、触媒保持部50の温度を温度に調整することができる。そのため、触媒53を所定の温度に保持して、触媒53の酸化、還元反応を良好に行うことができる。
 [第2実施の形態]
 次に、本発明の第2実施の形態について説明する。
 図5は本発明の第2実施の形態を示す概略図である。
 図5に示すように、シリンダヘッド20には、ガスケット55がねじ56により取付けられており、ガスケット55には、取付治具57が一体に設けられている。
 取付治具57には、触媒保持部50が取付けられている。触媒保持部50は、取付治具57に対してねじなどにより固定するようにしてもよいし、溶接などにより固定するようにしてもよい。
 すなわち、本実施の形態においては、触媒保持部50を取付治具57を介してシリンダヘッド20に取り付けるようにしたものである。
 本実施の形態においては、取付治具57の内部に、冷却水配管54が設けられている。冷却水配管54は、触媒保持部50の内管51と外管52との間の空間に連通されている。
 このようにV型エンジン10のシリンダブロック14やシリンダヘッド20と触媒保持部50との間に空間を設けることにより、燃料チューブやハーネス等を配置することが可能となり、さらに取付治具57に貫通孔を設けてこの部分を前記物品の経路としてもよい。
 その他の構成は、第1実施の形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
 本実施の形態においては、第1実施の形態と同様に、触媒保持部50に取付治具57に設けた冷却水配管54により冷却水を供給することで、触媒保持部50の温度を温度に調整することができる。そのため、触媒53を所定の温度に保持して、触媒53の酸化、還元反応を良好に行うことができる。
 なお、前記実施の形態において、本発明を説明したが、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更、置き換え、付加、省略などが可能である。
 また、本発明は、クランクシャフトが鉛直方向に配置されるV型エンジンである限り、完成機器を制限することはなく、例えば、乗用の芝刈機、草刈機あるいは乗用除雪機、船外機などに適用することが可能である。
 [上記実施形態によりサポートされる構成]
 上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
 (構成1)ピストンが動作されるシリンダがV型に配置され、前記ピストンの駆動により駆動されるクランクシャフトが鉛直方向に配置され、シリンダヘッドの各バンクの排気口に連通する排気管と、前記排気管の前記シリンダヘッドの下方に対応する位置に設けられ触媒を保持する触媒保持部と、を備えていることを特徴とするV型エンジン。
 この構成によれば、上部排気管31および下部排気管32のシリンダヘッド20の下方に対応する位置に触媒保持部50を設けるようにしており、比較的高温である排気口30に触媒53が配置されているので、触媒効率を向上させることができる。また、触媒を配置する部位は、V型エンジン10の場合は遊休部位であるため、触媒後の下部排気管32の取り回しも無駄なく配置可能であり、V型エンジン10全体として小型軽量化でコンパクトな形状とすることが可能である。
 (構成2)前記触媒保持部は、前記排気口のうち最下方に位置する排気口より下方に設けていることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、触媒保持部を排気口のうち最下方に位置する排気口より下方に設けているので、排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることができる。
 (構成3)前記排気管は、前記触媒の下流側を上方に曲成してなる上方折り返し部および前記上方折り返し部から下方に曲成してなる下方折り返し部を備えていることを特徴とする構成2に記載の船外機。
 この構成によれば、排気管から水が浸入した場合でも、下方折り返し部から触媒側には、水が送られてしまうことを抑制することができ、触媒保持部まで、水が到達してしまうことがなく、十分な被水対策が可能となる。
 (構成4)前記下方折り返し部は、前記触媒保持部より上方に位置していることを特徴とする請求項3に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、下方折り返し部が触媒保持部より上方に位置しているので、排気管から水が浸入した場合でも、下方折り返し部から触媒側には、水が送られてしまうことを抑制することができ、触媒保持部まで、水が到達してしまうことがなく、十分な被水対策が可能となる。
 (構成5)前記下方折り返し部より下流側の前記排気管は、ケーシングの排気流路に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、排気管を介して触媒を通過した排気を排気流路を介して外部に排出することができる。
 (構成6)前記触媒保持部には、前記シリンダヘッドに送られる冷却水の一部が送られる冷却水配管が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、触媒保持部に冷却水配管により冷却水を供給することで、触媒保持部の温度を温度に調整することができる。そのため、触媒を所定の温度に保持して、触媒の酸化、還元反応を良好に行うことができる。
 (構成7)前記触媒保持部は、前記シリンダヘッドに直接取付けられていることを特徴とする請求項6に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、触媒保持部をシリンダヘッドに容易に設置することができる。
 (構成8)前記触媒保持部は、前記シリンダヘッドに取付治具を介して取付けられていることを特徴とする請求項6に記載のV型エンジン。
 この構成によれば、取付治具を用いて触媒保持部をシリンダヘッドに容易に設置することができる。
 (構成9)請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のV型エンジンを備えたことを特徴とする船外機。
 この構成によれば、触媒を設置する場合でも、排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることができる船外機を得ることができる。
 (構成10)請求項9に記載の船外機を備えたことを特徴とする船舶。
 この構成によれば、触媒を設置する場合でも、排気管の取り回しが容易で、低重心化を図ることができる船外機を用いた船舶を得ることができる。
 1 船外機
 2 ケーシング
 10 V型エンジン
 11 クランク室
 12 クランクケース
 13 クランクシャフト
 14 シリンダブロック
 15 シリンダ
 16 ピストン
 17 コンロッド
 18 駆動スプロケット
 20 シリンダヘッド
 21 燃焼室
 22 吸気バルブ
 23 吸気ポート
 24 排気バルブ
 25 排気ポート
 26 カムシャフト
 27 カム
 28 カムスプロケット
 29 タイミングベルト
 30 排気口
 31 上部排気管
 32 下部排気管
 33 上方折り返し部
 34 下方折り返し部
 50 触媒保持部
 51 内管
 52 外管
 53 触媒
 54 冷却水配管
 55 ガスケット
 57 取付治具

Claims (10)

  1.  ピストンが動作されるシリンダがV型に配置され、
     前記ピストンの駆動により駆動されるクランクシャフトが鉛直方向に配置され、
     シリンダヘッドの各バンクの排気口に連通する排気管と、
     前記排気管の前記シリンダヘッドの下方に対応する位置に設けられ触媒を保持する触媒保持部と、
     を備えていることを特徴とするV型エンジン。
  2.  前記触媒保持部は、前記排気口のうち最下方に位置する排気口より下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジン。
  3.  前記排気管は、前記触媒の下流側を上方に曲成してなる上方折り返し部および前記上方折り返し部から下方に曲成してなる下方折り返し部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジン。
  4.  前記下方折り返し部は、前記触媒保持部より上方に位置していることを特徴とする請求項3に記載のV型エンジン。
  5.  前記下方折り返し部より下流側の前記排気管は、ケーシングの排気流路に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のV型エンジン。
  6.  前記触媒保持部には、前記シリンダヘッドに送られる冷却水の一部が送られる冷却水配管が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジン。
  7.  前記触媒保持部は、前記シリンダヘッドに直接取付けられていることを特徴とする請求項6に記載のV型エンジン。
  8.  前記触媒保持部は、前記シリンダヘッドに取付治具を介して取付けられていることを特徴とする請求項6に記載のV型エンジン。
  9.  請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のV型エンジンを備えたことを特徴とする船外機。
  10.  請求項9に記載の船外機を備えたことを特徴とする船舶。
PCT/JP2021/011464 2021-03-19 2021-03-19 V型エンジン、船外機および船舶 WO2022195866A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/011464 WO2022195866A1 (ja) 2021-03-19 2021-03-19 V型エンジン、船外機および船舶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/011464 WO2022195866A1 (ja) 2021-03-19 2021-03-19 V型エンジン、船外機および船舶

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2022195866A1 true WO2022195866A1 (ja) 2022-09-22

Family

ID=83322102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2021/011464 WO2022195866A1 (ja) 2021-03-19 2021-03-19 V型エンジン、船外機および船舶

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2022195866A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0323308A (ja) * 1989-06-21 1991-01-31 Sanshin Ind Co Ltd 船外機の排気ガス浄化装置
JPH09170428A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Honda Motor Co Ltd エンジンの排気浄化装置
JPH1059290A (ja) * 1996-08-26 1998-03-03 Sanshin Ind Co Ltd 船外機の冷却構造
JPH11257071A (ja) * 1998-03-17 1999-09-21 Honda Motor Co Ltd 船外機の排気装置
JP2013108355A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Yamaha Motor Co Ltd エンジン、船外機、および船舶
JP2015200297A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 スズキ株式会社 船外機の排気装置
US9365274B1 (en) * 2013-11-19 2016-06-14 Brunswick Corporation Outboard marine propulsion devices having cooling systems

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0323308A (ja) * 1989-06-21 1991-01-31 Sanshin Ind Co Ltd 船外機の排気ガス浄化装置
JPH09170428A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Honda Motor Co Ltd エンジンの排気浄化装置
JPH1059290A (ja) * 1996-08-26 1998-03-03 Sanshin Ind Co Ltd 船外機の冷却構造
JPH11257071A (ja) * 1998-03-17 1999-09-21 Honda Motor Co Ltd 船外機の排気装置
JP2013108355A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Yamaha Motor Co Ltd エンジン、船外機、および船舶
US9365274B1 (en) * 2013-11-19 2016-06-14 Brunswick Corporation Outboard marine propulsion devices having cooling systems
JP2015200297A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 スズキ株式会社 船外機の排気装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5049100A (en) Outboard engine unit
JP3383825B2 (ja) 船外機用4サイクルエンジン
US9816423B2 (en) Engine for outboard motor
JPH09109995A (ja) 船外機用エンジン
JPH0949411A (ja) 船外機用4サイクルエンジン
JPH09125926A (ja) 船外機用4サイクルエンジン
JPH0949409A (ja) 船外機用4サイクルエンジン
JPH09250415A (ja) 船外機用エンジンの燃料ポンプ配置構造
JP3922913B2 (ja) 船外機用v型4サイクルエンジン
JP4735607B2 (ja) 船外機
WO2022195866A1 (ja) V型エンジン、船外機および船舶
WO2015174148A1 (ja) 自動二輪車のエンジン冷却装置
US10059416B2 (en) Engine for outboard motor
US9909479B2 (en) Engine for outboard motor
WO2022195897A1 (ja) V型エンジン、船外機および船舶
WO2022195896A1 (ja) V型エンジン、船外機および船舶
JP2006170020A (ja) エンジン
JP4583332B2 (ja) 電装箱を備える内燃機関が搭載された船外機
WO2022195873A1 (ja) V型エンジン、船外機、及び船舶
WO2022215118A1 (ja) V型エンジン、船外機、及び船舶
US20240159183A1 (en) V -type engine, outboard motor, and watercraft
JP3413443B2 (ja) 船外機用エンジン
JP2001073750A (ja) 船外機用エンジンの触媒装置
US10036299B2 (en) Exhaust apparatus of outboard motor
US9869228B2 (en) Exhaust passage structure of outboard motor

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 21931612

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 18550508

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 21931612

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1