WO2022065470A1 - ロータ及びモータ - Google Patents
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Abstract
ロータ(3)は、ステータコア(4)の内側に周方向に並んで配置されるロータコアピース(7)と、ロータコアピース(7)を軸方向の両側から挟むエンドプレート(9)と、を備え、ロータコアピース(7)は、固定部材が挿通される孔部(74)と、孔部(74)より径方向外側に配置されたフラックスバリア(73)と、を有する。
Description
本開示は、ロータ及びモータに関する。
固定子(ステータ)と、複数の磁性セグメントを埋め込んだ回転子(ロータ)と、固定子に施された固定子巻線(コイル)とを備えたモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
セグメント型のロータは、1つのロータコアピースの内部でステータからの磁束を通過させる。これにより、高トルクが要求される用途では、ロータコアピースが磁気飽和し、ボルトなどの固定部材を含む支持部材及び他のロータコアピースへ磁束が漏れることがある。漏れた磁束によって支持部材では渦電流損失が生じ、損失が増加する。そこで、磁性材料の支持部材を使用せず固定するために、特許文献1に記載の技術のように、楔形のような取り付け部をロータに形成し、取り付け部を非磁性導電性の材料で構成されたホルダに圧入などで挿入して固定する。しかし、高トルクが要求されるモータでは、大電流を通電し、コイルによる磁束が増加するため、従来のホルダの形状では損失が増加する。
本開示は、損失を低減して、平均トルクを向上することを目的とする。
本開示に従えば、ステータコアの内側に周方向に並んで配置されるロータコアピースと、前記ロータコアピースを軸方向の両側から挟むエンドプレートと、を備え、前記ロータコアピースは、固定部材が挿通される孔部と、前記孔部より径方向外側に配置されたフラックスバリアと、を有するロータが提供される。
本開示に従えば、ステータコアと、上記ロータとを備えるモータが提供される。
本開示によれば、損失を低減して、平均トルクを向上することができる。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
[第1実施形態]
<モータ>
図1は、第1実施形態に係るモータ1を模式的に示す図である。本実施形態において、モータ1は、3相のセグメント型スイッチトリラクタンスモータである。モータ1は、円筒形状のステータ2と、ステータ2の内側に配置されたロータ3とを備える。ステータ2は、円筒形状のステータコア4と、ステータコア4に支持されるコイル5とを有する。コイル5は、U相コイル5Uと、V相コイル5Vと、W相コイル5Wとを含む。コイル5には、図示しない電源から電流が供給される。ステータ2の内周面とロータ3の外周面とは間隔を空けて対向する。ロータ3は、ステータコア4と対向可能に配置される。ロータ3は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ3の回転軸AXとステータ2の中心軸とは同一である。ロータ3は、シャフト8を介して対象物Eに接続される。対象物Eは、例えば、建設機械の一種であるハイブリッドショベルに搭載されるエンジンである。モータ1は、エンジンにより駆動される発電機として機能する。
<モータ>
図1は、第1実施形態に係るモータ1を模式的に示す図である。本実施形態において、モータ1は、3相のセグメント型スイッチトリラクタンスモータである。モータ1は、円筒形状のステータ2と、ステータ2の内側に配置されたロータ3とを備える。ステータ2は、円筒形状のステータコア4と、ステータコア4に支持されるコイル5とを有する。コイル5は、U相コイル5Uと、V相コイル5Vと、W相コイル5Wとを含む。コイル5には、図示しない電源から電流が供給される。ステータ2の内周面とロータ3の外周面とは間隔を空けて対向する。ロータ3は、ステータコア4と対向可能に配置される。ロータ3は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ3の回転軸AXとステータ2の中心軸とは同一である。ロータ3は、シャフト8を介して対象物Eに接続される。対象物Eは、例えば、建設機械の一種であるハイブリッドショベルに搭載されるエンジンである。モータ1は、エンジンにより駆動される発電機として機能する。
以下の説明において、回転軸AXと平行な方向を軸方向という。軸方向における一方側を軸方向一方側といい、軸方向一方側の反対側を軸方向他方側という。また、回転軸AXの周囲を周回する方向を周方向という。周方向おける回転方向の一方側を周方向一方側といい、周方向一方側の反対側を周方向他方側という。さらに、回転軸AXの放射方向を径方向という。径方向において中心軸AXから離れる方向側を径方向外側といい、径方向外側の反対側を径方向内側という。
<ロータ>
図2は、第1実施形態に係るロータ3を模式的に示す平面図である。図3は、第1実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す平面図である。図4は、第1実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係るロータ3の分解斜視図である。図6は、第1実施形態に係るロータ3の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。図2に示すように、ロータ3は、ロータホルダ(ホルダ)6と、ロータホルダ6に保持されるロータコアピース7とを有する。ロータホルダ6は、例えば、アルミニウム、ステンレス及び合成樹脂などの非磁性体の材料で形成される。ロータコアピース7は、例えば、鉄などの磁性体の材料で形成される。
図2は、第1実施形態に係るロータ3を模式的に示す平面図である。図3は、第1実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す平面図である。図4は、第1実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係るロータ3の分解斜視図である。図6は、第1実施形態に係るロータ3の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。図2に示すように、ロータ3は、ロータホルダ(ホルダ)6と、ロータホルダ6に保持されるロータコアピース7とを有する。ロータホルダ6は、例えば、アルミニウム、ステンレス及び合成樹脂などの非磁性体の材料で形成される。ロータコアピース7は、例えば、鉄などの磁性体の材料で形成される。
複数のロータホルダ6は、ロータ3の周方向に等間隔で配置される。ロータホルダ6は、ロータコアピース7と同じ数が配置されている。本実施形態では、ロータ3には、周方向に16個のロータホルダ6が配置されている。ロータホルダ6の形状及び寸法は同一である。ロータホルダ6は、ロータコアピース7の径方向内側を保持する。ロータ3の回転時に、周方向に並んで配置された複数のロータホルダ6の径方向外側が描く軌跡を、ロータホルダ6の外径という。周方向に並んで配置された複数のロータホルダ6の径方向内側を、ロータホルダ6の内径という。ロータホルダ6は、円弧形状のベース部61と、ロータコアピース7を保持するホルダ部62とを有する。ホルダ部62は、ベース部61から径方向外側に突出して形成されている。ロータホルダ6は、全体がホルダ部62と同じ高さを有している場合に比べて、体積が削減されている。
図2に示すように、ロータ3の回転軸AXの中心点P0からロータホルダ6の周縁部のうち最も径方向外側の点P1までの距離をR1とする。ロータコアピース7の孔部74の周縁部のうち最も径方向内側の点をP2、最も径方向外側の点をP3とする。中心点P1から点P2までの距離をR2とする。中心点P1から点P3までの距離をR3とする。R1は、ホルダ部62の外径、言い換えると、ロータホルダ6の外径である。本実施形態では、R1は、R2より大きく、R3より小さい。
ホルダ部62は、外周側の周縁部に凹部63が設けられている。凹部63には、ロータコアピース7の凸部72が嵌合し、ロータコアピース7の位置を決める。本実施形態では、凹部63は、軸方向視において径方向外側から内側に向かって広がるテーパ形状に形成されている。凹部63は、ロータ3の回転時に生じる遠心力によって、嵌合されたロータコアピース7の凸部72が抜け落ちないように構成されている。
複数のロータコアピース7は、ロータ3の周方向に等間隔で並んで配置される。ロータコアピース7は、ステータコア4に対向可能に配置される。本実施形態では、ロータ3には、周方向に16個のロータコアピース7が配置されている。ロータコアピース7の形状及び寸法は同一である。本実施形態では、ロータコアピース7は、軸方向視において盃形状に形成されている。ロータ3の回転時に、周方向に並んで配置された複数のロータコアピース7の径方向外側が描く軌跡を、ロータコアピース7の外径という。ロータ3の回転時に、周方向に並んで配置された複数のロータコアピース7の径方向内側が描く軌跡を、ロータコアピース7の内径という。ロータコアピース7は、ロータ3の極として機能する。ロータ3の極数は、ロータコアピース7の数である。本実施形態では、ロータ3の極数は、16極である。
図3、図4に示すように、ロータコアピース7は、軸方向視において扇形状の本体部71と、本体部71の径方向内側に配置された凸部72とを有する。本体部71は、ステータ2との間で磁束を通過させる。本体部71は、径方向内側にフラックスバリア73が形成されている。
凸部72は、ロータホルダ6のホルダ部62によって保持される。より詳しくは、凸部72は、ホルダ部62の凹部63に嵌合し、ロータコアピース7の位置を決める。凸部72は、軸方向視において楔形状、言い換えると、テーパ形状に形成されている。本実施形態では、凸部72は、軸方向視において径方向外側から内側に向かって広がるテーパ形状に形成されている。凸部72は、ロータ3の回転時に生じる遠心力によって、嵌合されたロータホルダ6のホルダ部62の凹部63から抜け落ちないように構成されている。
ロータコアピース7は、孔部74より径方向外側に配置されたフラックスバリア73を有する。フラックスバリア73は、コイル5による磁束が径方向内側に漏れることを規制する。フラックスバリア73は、孔部74より径方向外側に配置されている。フラックスバリア73は、本体部71を軸方向に貫通する開口である。本実施形態では、フラックスバリア73は、軸方向視において周方向に長い長孔である。フラックスバリア73の形状はこれに限定されない。フラックスバリア73には、必要とされる強度に応じて、中央部にブリッジを設けてもよい。フラックスバリア73は、複数設けられてもよい。
ロータコアピース7は、エンドプレート9に固定するための固定部材が挿通される孔部74を有する。孔部74は、フラックスバリア73より径方向内側に配置されている。本実施形態では、孔部74は、本体部71と凸部72とにまたがって配置されている。孔部74は、軸方向に貫通した貫通孔である。孔部74は、ロータコアピース7を後述するエンドプレート9に固定するための固定部材が挿通される。ロータコアピース7は、固定部材によって、エンドプレート9に固定される。
固定部材は、例えば、ボルトまたはシャフトである。本実施形態では、固定部材は、中実の軸部を有する。固定部材の外周面には雄ねじが形成されている。本実施形態では、固定部材は、ボルト10である。
ロータコアピース7は、ロータホルダ6に嵌合して位置決めされる。嵌合したロータホルダ6とロータコアピース7とは、図5、図6に示すように、一対のエンドプレート9によって軸方向の両側が挟まれる。言い換えると、一対のエンドプレート9の間に、ロータホルダ6とロータコアピース7とが挟まれる。一対のエンドプレート9は、ロータ3を軸方向の両側から挟む。
図5に示すように、エンドプレート9は、円環形状に形成されている。エンドプレート9は、円環形状の本体部91を有する。本体部91の外径は、ロータコアピース7の外径と同程度である。本体部91の内径は、ロータホルダ6の内径と同程度である。本体部91には、周方向に等間隔で孔部92が形成されている。孔部92には、固定部材であるボルト10の軸部が挿通可能である。孔部92の数は、ロータコアピース7の数と同じである。
図5に示すように、一対のエンドプレート9の間に、ロータホルダ6にロータコアピース7を組み付けた状態で配置する。本実施形態では、16個のロータホルダ6及びロータコアピース7は、周方向に並んで配置されている。一対のエンドプレート9の孔部92と、ロータコアピース7の孔部74とを重ねた状態で、ボルト10を挿通し、雌ねじが形成されている部品に締結する。雌ねじが形成されている部品は、例えば、ナット11である。このようにして、ロータ3が組み付けられる。図6に示すように、ロータ3は、一対のエンドプレート9の間に、ロータホルダ6及びロータコアピース7がボルト10によって固定されている。
<作用>
ステータコア4に支持されたコイル5に電流が流れると、ロータ3が回転軸AXを中心に回転する。ステータコア4に支持されたコイル5に電流が流れると、ステータ2のステータコア4とロータ3のロータコアピース7との間に磁束が生じる。ステータ2からの磁束は、ロータコアピース7においては、フラックスバリア73より径方向内側へ磁束が漏れることが規制される。
ステータコア4に支持されたコイル5に電流が流れると、ロータ3が回転軸AXを中心に回転する。ステータコア4に支持されたコイル5に電流が流れると、ステータ2のステータコア4とロータ3のロータコアピース7との間に磁束が生じる。ステータ2からの磁束は、ロータコアピース7においては、フラックスバリア73より径方向内側へ磁束が漏れることが規制される。
本実施形態では、ロータホルダ6は、全体がホルダ部62と同じ高さを有している場合に比べて、体積が削減されている。これにより、本実施形態によれば、フラックスバリア73より径方向内側へわずかに磁束が漏れた場合、ロータホルダ6の体積が低減されているため、ロータホルダにおける鉄損の発生を抑制できる。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、ロータコアピース7には、孔部74より径方向外側にフラックスバリア73が配置されている。本実施形態によれば、フラックスバリア73より径方向内側へ磁束が漏れることを規制できる。本実施形態は、フラックスバリア73によって漏れ磁束が低減されることにより、平均トルクを向上できる。本実施形態は、ボルト10などの固定部材において生じる渦電流損失を低減できる。
以上説明したように、本実施形態では、ロータコアピース7には、孔部74より径方向外側にフラックスバリア73が配置されている。本実施形態によれば、フラックスバリア73より径方向内側へ磁束が漏れることを規制できる。本実施形態は、フラックスバリア73によって漏れ磁束が低減されることにより、平均トルクを向上できる。本実施形態は、ボルト10などの固定部材において生じる渦電流損失を低減できる。
本実施形態では、ロータコアピース7をボルト10などの固定部材によってエンドプレート9に固定する。ロータホルダ6は、固定部材を挿通するための孔部を設けなくてよい。ロータホルダ6は、径方向の高さを低く抑えたベース部61と、径方向の高さを有するホルダ部62とを含む。このように、ロータホルダ6の外径を従来に比べて大幅に小さくできる。これにより、本実施形態は、ロータホルダ6で生じる渦電流損失を低減できる。
このように、本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
図15は、従来のロータコアピースを模式的に示す平面図である。図15に示すように、ロータコアピース7Xは、軸方向視において扇形状の本体部71Xと、本体部71Xの径方向内側に配置された凸部72Xとを有する。ロータホルダ6Xは、円筒形状の本体部61Xを有する。本体部61Xの外周面には、凸部72Xと嵌合する凹部63Xが形成されている。本体部61Xには、凹部63Xより径方向内側にボルト10の軸部が挿通される孔部64Xが形成されている。ロータホルダ6Xの内径は、ロータホルダ6の内径と同じである。ロータホルダ6Xの外径は、孔部64Xの径と、凹部63Xの深さとの合計より大きい。ロータホルダ6Xの外径は、図2に示すロータホルダ6の外径R1より大きい。これにより、ロータホルダ6Xの体積は、ロータホルダ6の体積より大きい。このため、従来のコアでは、ロータコアピース7Xからロータホルダ6Xへ磁束が漏れる。このように、従来のロータコアピース7X及びロータホルダ6Xを有する図示しないロータは、ロータコアピース7及びロータホルダ6を有するロータ3に比べて、損失が大きい。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す平面図である。図8は、第2実施形態に係るロータ3Aの一例の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。図9は、第2実施形態に係るロータ3Bの他の例の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。固定部材であるボルト10Aまたはシャフト10Bが中空である点で、第一実施形態と異なる。
図7は、第2実施形態に係るロータコアピース7を模式的に示す平面図である。図8は、第2実施形態に係るロータ3Aの一例の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。図9は、第2実施形態に係るロータ3Bの他の例の斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。固定部材であるボルト10Aまたはシャフト10Bが中空である点で、第一実施形態と異なる。
固定部材は、ボルト10Aまたはシャフト10Bである。ボルト10Aまたはシャフト10Bは、中空の軸部を有する締結部材である。中空とは、軸部の中心部が空洞になっていることをいう。ロータコアピース7は、中空の軸部を有する固定部材によって、エンドプレート9に固定される。図8に示すロータ3Aでは、中空のボルト10Aが使用されている。図9に示すロータ3Bでは、中空のシャフト10Bが使用されている。
<効果>
以上説明したように、本実施形態は、ボルト10Aまたはシャフト10Bが中空である。本実施形態によれば、固定部材であるボルト10Aまたはシャフト10Bにおける渦電流損失をより低減することができる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
以上説明したように、本実施形態は、ボルト10Aまたはシャフト10Bが中空である。本実施形態によれば、固定部材であるボルト10Aまたはシャフト10Bにおける渦電流損失をより低減することができる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係るロータコアピース7Cを模式的に示す平面図である。図11は、第3実施形態に係るロータ3Cを模式的に示す平面図である。図12は、第3実施形態に係るロータ3Cの分解斜視図である。図13は、第3実施形態に係るロータ3Cの斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。ロータ3Cは、ロータコアピース7Cの孔部が複数配置されている点と、ロータホルダ6を備えていない点で、第一実施形態と異なる。
図10は、第3実施形態に係るロータコアピース7Cを模式的に示す平面図である。図11は、第3実施形態に係るロータ3Cを模式的に示す平面図である。図12は、第3実施形態に係るロータ3Cの分解斜視図である。図13は、第3実施形態に係るロータ3Cの斜視図であり、エンドプレート9を組み付けた状態を示す図である。ロータ3Cは、ロータコアピース7Cの孔部が複数配置されている点と、ロータホルダ6を備えていない点で、第一実施形態と異なる。
ロータコアピース7Cは、軸方向視において扇形状の本体部71と、本体部71の径方向内側に配置された凸部72Cとを有する。図10に示すフラックスバリア73Cは、図3に示すフラックスバリア73より開口の面積が小さく図示している。例えば発生する磁束の大きさに応じて、フラックスバリア73Cの大きさを変更してもよい。
ロータコアピース7Cは、孔部74Cと、孔部75Cとを有する。孔部74Cと孔部75Cとは、フラックスバリア73より径方向内側に配置されている。孔部74Cと孔部75Cとは、周方向に並んで配置される。本実施形態では、孔部74Cと孔部75Cとは、凸部72Cに配置されている。孔部74Cと孔部75Cは、軸方向に貫通した貫通孔である。孔部74Cと孔部75Cには、ロータコアピース7Cをエンドプレート9に固定する固定部材が挿通される。図11においては、固定部材10Cは、中空の軸部を有する。ロータコアピース7Cは、複数の孔部である孔部74Cと孔部75Cとに挿通された複数の固定部材によって、エンドプレート9Cに固定される。
ロータコアピース7Cは、孔部74Cと孔部75Cとを介して位置決めされた状態で固定される。これにより、ロータホルダ6を用いずに、ロータコアピース7Cが位置決めされた状態でエンドプレート9Cに固定される。
エンドプレート9Cの本体部91には、周方向に等間隔で孔部92C及び孔部93Cが形成されている。孔部92C及び孔部93Cには、固定部材10Cが嵌合する。孔部92C及び孔部93Cの数は、ロータコアピース7Cの数と同じである。
<効果>
以上説明したように、本実施形態は、ロータコアピース7Cを、孔部74Cと孔部75Cとに固定部材10Cを挿通して固定する。本実施形態によれば、ロータホルダ6を用いずに、ロータコアピース7Cを位置決めした状態でエンドプレート9に固定できる。本実施形態では、ロータホルダ6で生じる渦電流損失を削減できる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
以上説明したように、本実施形態は、ロータコアピース7Cを、孔部74Cと孔部75Cとに固定部材10Cを挿通して固定する。本実施形態によれば、ロータホルダ6を用いずに、ロータコアピース7Cを位置決めした状態でエンドプレート9に固定できる。本実施形態では、ロータホルダ6で生じる渦電流損失を削減できる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
本実施形態では、固定部材として中空(中心が空洞)のボルトやシャフトを使用することで固定部材での鉄損の発生をさらに低減できる。本実施形態では、フラックスバリア73の面積を小さくした場合でも、ロータコアピース7Cから漏れ磁束による渦電流損失を適切に規制できる。
[第4実施形態]
図14は、第4実施形態に係るロータコアピース7Dを模式的に示す平面図である。ロータコアピース7Dは、孔部74Dと孔部75Dとの配置が第三実施形態と異なる。
図14は、第4実施形態に係るロータコアピース7Dを模式的に示す平面図である。ロータコアピース7Dは、孔部74Dと孔部75Dとの配置が第三実施形態と異なる。
ロータコアピース7Dは、軸方向視において扇形状の本体部71と、本体部71の径方向内側に配置された凸部72Dとを有する。ロータコアピース7Dは、孔部74Dと、孔部75Dとを有する。孔部74Dと孔部75Dとは、フラックスバリア73より径方向内側に配置されている。孔部74Dと孔部75Dとは、径方向に並んで配置される。本実施形態では、孔部74Dと孔部75Dとは、凸部72に配置されている。孔部74Dと孔部75Dは、軸方向に貫通した貫通孔である。
<効果>
以上説明したように、本実施形態は、ロータホルダ6を用いずに、ロータコアピース7Dを位置決めした状態でエンドプレート9に固定できる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
以上説明したように、本実施形態は、ロータホルダ6を用いずに、ロータコアピース7Dを位置決めした状態でエンドプレート9に固定できる。本実施形態によれば、損失を低減し、平均トルクを向上できる。
[変形例]
上記では、ロータホルダ6は、周方向に分割されているものとして説明したがこれに限定されない。ロータホルダは、複数のロータホルダ6が一体に形成されていてもよい。この場合、ロータホルダは、円筒形状の本体部と、本体部の外周面に間隔を空けて設けられたホルダ部とを有する。
上記では、ロータホルダ6は、周方向に分割されているものとして説明したがこれに限定されない。ロータホルダは、複数のロータホルダ6が一体に形成されていてもよい。この場合、ロータホルダは、円筒形状の本体部と、本体部の外周面に間隔を空けて設けられたホルダ部とを有する。
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、モータ1は、ロータ3がステータコア4の内側に配置されるインナロータ型であることとしたがこれに限定されない。ロータ3は、ステータコア4に対向する位置に配置されていればよい。モータ1は、ロータ3がステータコア4の外側に配置されるアウタロータ型でもよいし、ロータ3がステータコア4の内側及び外側の両方に配置されるデュアルロータ型でもよいし、ロータ3がステータコア4の軸方向側に配置されるアキシャルギャップ型でもよい。
上述の実施形態においては、モータ1は、ロータ3がステータコア4の内側に配置されるインナロータ型であることとしたがこれに限定されない。ロータ3は、ステータコア4に対向する位置に配置されていればよい。モータ1は、ロータ3がステータコア4の外側に配置されるアウタロータ型でもよいし、ロータ3がステータコア4の内側及び外側の両方に配置されるデュアルロータ型でもよいし、ロータ3がステータコア4の軸方向側に配置されるアキシャルギャップ型でもよい。
上述の実施形態においては、モータ1がスイッチトリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor)であることとしたがこれに限定されない。モータ1は、シンクロナスリラクタンスモータ(Synchronous Reluctance Motor)でもよいし、フラックススイッチングモータ(Flux Switching Motor)でもよいし、永久磁石モータモータ(Permanent Magnet Motor)でもよいし、誘導モータ(Induction Motor)でもよいし、アキシャルギャップモータでもよいし、リニアアクチュエータでもよい。
上述の実施形態においては、モータ1は、3相モータであることとしたがこれに限定されない。モータ1は、4相以上の多相モータでもよい。
1…モータ、2…ステータ、3…ロータ、4…ステータコア、5…コイル、6…ロータホルダ(ホルダ)、61…ベース部、62…ホルダ部、63…凹部、7…ロータコアピース、71…本体部、72…凸部、73…フラックスバリア、74…孔部、8…シャフト、9…エンドプレート、91…本体部、92…孔部、10…ボルト(固定部材)、AX…回転軸、E…対象物。
Claims (6)
- ステータコアの内側に周方向に並んで配置されるロータコアピースと、
前記ロータコアピースを軸方向の両側から挟むエンドプレートと、
を備え、
前記ロータコアピースは、固定部材が挿通される孔部と、前記孔部より径方向外側に配置されたフラックスバリアと、を有する、
ロータ。 - 前記ロータコアピースの径方向内側を保持するホルダ、
を備える、
請求項1に記載のロータ。 - 前記孔部は、複数配置され、
前記ロータコアピースは、複数の前記孔部に挿通された複数の前記固定部材によって、前記エンドプレートに固定される、
請求項1に記載のロータ。 - 前記ロータコアピースは、中実の軸部を有する前記固定部材によって、前記エンドプレートに固定される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のロータ。 - 前記ロータコアピースは、中空の軸部を有する前記固定部材によって、前記エンドプレートに固定される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のロータ。 - ステータコアと、
請求項1から5のいずれか一項に記載のロータと、
を備えるモータ。
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WO2022065470A1 true WO2022065470A1 (ja) | 2022-03-31 |
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-
2021
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Patent Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JP2000152578A (ja) * | 1998-11-17 | 2000-05-30 | Fujitsu General Ltd | リラクタンスモータ |
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JP2005168082A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Toyota Motor Corp | リラクタンスモータのロータ構造 |
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