WO2021210168A1 - 空調制御システム、空調システム、空調制御方法及び空調制御プログラム - Google Patents

空調制御システム、空調システム、空調制御方法及び空調制御プログラム Download PDF

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Abstract

空調機(40)による人が存在しディスプレイが設置されている室内空間の空調を制御する空調制御システム(10)であって、室内空間を撮影する撮影装置(20)と、撮影装置(20)から熱画像(51)を取得する熱画像取得部(310)と、室内空間における人を識別する識別部(320)と、室内空間における人の頭部領域の位置を含む第1位置情報を生成する頭部領域抽出部(330)と、室内空間に設置されているディスプレイのディスプレイ前面領域の位置を含む第2位置情報を生成するディスプレイ前面領域抽出部(340)と、第1位置情報と第2位置情報とを用いて、頭部領域の位置とディスプレイ前面領域の位置との距離が頭部向き判定距離より短い場合の判定結果を含む判定情報を生成する頭部向き判定部(350)と、判定情報を用いて、空調機(40)に室内空間を空気調和させる機器制御部(360)と、を備える。

Description

空調制御システム、空調システム、空調制御方法及び空調制御プログラム
 本開示は、空調機の動作を制御する空調制御システム、空調システム、空調制御方法及び空調制御プログラムに関する。
 空調対象空間における人の顔の認識方法が知られている。例えば、特許文献1には、制御装置が人の主体的な動作を風当て希望であると判定する技術が開示されている。特許文献1の制御装置は、顔認識時間の間、空調調和機の室内機(以下、室内機と称する。)のある程度近傍の顔認識範囲で人が顔を室内機に向けることによって、室内機に顔を向けている人は自分に向けて送風されることを望んでいる人であると判定する。特許文献1の制御装置は、判定結果に基づいて、設定された回転数で人がいる位置に向けて送風を行う。
特開2015-1368号公報
 しかしながら、特許文献1の制御装置による人の顔の認識方法は、室内機に設置された撮像装置で人の顔を認識している。そのため、人と室内機との距離が離れている場合、人が室内機の近傍の場所まで近づく必要がある、という問題があった。空調対象空間にいる人にとっては、人が室内機に近づく等の主体的な動作を必要とせず、自動制御で人の頭部向きが認識されることが望ましい。
 本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、人が遠方にいる場合においても、人が主体的な動作をすることなく人の頭部向きを認識可能な空調制御システムを得ることを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、空調機による人が存在しディスプレイが設置されている室内空間の空調を制御する空調制御システムである。空調制御システムは、室内空間を撮影する撮影装置と、撮影装置から熱画像を取得する熱画像取得部と、室内空間における人を識別する識別部と、室内空間における人の頭部領域の位置を含む第1位置情報を生成する頭部領域抽出部と、室内空間に設置されているディスプレイのディスプレイ前面領域の位置を含む第2位置情報を生成するディスプレイ前面領域抽出部と、第1位置情報と第2位置情報とを用いて、頭部領域の位置とディスプレイ前面領域の位置との距離が頭部向き判定距離より短い場合の判定結果を含む判定情報を生成する頭部向き判定部と、判定情報を用いて、空調機に室内空間を空気調和させる機器制御部と、を備える。
 本開示に係る空調制御システムは、人が遠方にいる場合においても、人が主体的な動作をすることなく人の頭部向きを認識できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る空調システムの全体構成の例を示す図 実施の形態1に係る空調システムの空調対象空間である室内空間を示す図 実施の形態1に係る撮影装置のハードウェア構成の例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置のハードウェア構成の例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置の機能的な構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る撮影装置によって撮影された室内空間の熱画像の例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置が備える人位置DB(DataBase)の例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置が備える第1位置情報DBの例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置が備える第2位置情報DBの例を示す図 実施の形態1に係る撮影装置で撮影されるディスプレイの向きのパターン例を示す図 実施の形態1に係る撮影装置から見たディスプレイの向きの例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置が備える判定情報DBの例を示す図 実施の形態1に係る空調制御装置によって実行される空調制御処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1に係る空調制御装置の頭部向き判定部によって実行される頭部向き判定処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る撮影装置で取得される熱画像から得られるディスプレイと頭部領域とが重なる場合の第1の例を示す図 実施の形態2に係る撮影装置で取得される熱画像から得られるディスプレイと頭部領域とが重なる場合の第2の例を示す図 実施の形態3に係る空調制御装置の機能的な構成例を示すブロック図 実施の形態4に係る空調制御装置の機能的な構成例を示すブロック図
 以下に、本開示の実施の形態に係る空調制御システム、空調システム、空調制御方法及び空調制御プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1に係る空調システム1の全体構成の例を示す図である。図2は、実施の形態1に係る空調システム1の空調対象空間である室内空間2を示す図である。空調システム1は、空調対象空間を空気調和する設備であり、空調対象空間に存在する人3の位置及び頭部の向きを検出し、検出された人3の頭部の向きによって空調を制御するシステムである。空調とは、空調対象空間の空気の温度、湿度、清浄度、気流等を調整することであって、具体的には、暖房、冷房、除湿、加湿、空気清浄等である。
 図1に示すように、空調システム1は、空調制御システム10と、複数の空調機40と、を備える。空調制御システム10は、空調機40による室内空間2の空調を制御するシステムである。空調制御システム10は、複数の撮影装置20と、空調制御装置30と、を備える。複数の空調機40は、空調制御システム10によって制御される。複数の空調機40のそれぞれは、室内空間2の外部に設置される室外機41と、室内空間2の内部に設置される室内機42と、を備える。
 室内空間2は、例えば、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル、工場等における一室である。複数の室内機42及び複数の撮影装置20のそれぞれは、一例として、室内空間2の天井に設置されている。室内空間2には、1人以上の人3が存在し、1つ以上のディスプレイ4が設置され、1つ以上の照明5が設置されている。
 複数の撮影装置20のそれぞれは、赤外線センサを備えており、赤外線センサで室内空間2を撮影することによって、室内空間2の熱分布を表す熱画像51を取得する。室内空間2には、1つの室内機42に対して1つの撮影装置20が設置されている。図2の例では、撮影装置20は、対応する室内機42と同一空間内に設置されており、対応する室内機42によって空調されるエリアを撮影する。室内機42によって空調されるエリアは、室内空間2の全体でもよいし、室内空間2の内部に複数の室内機42が設置されている場合は室内空間2の一部であってもよい。
 図3は、実施の形態1に係る撮影装置20のハードウェア構成の例を示す図である。図3に示すように、各撮影装置20は、制御部21と、記憶部22と、撮影部23と、回転駆動部24と、通信部25と、を備える。これらの各部は、通信バスを介して接続されている。
 制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等とも呼ばれ、撮影装置20の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部として機能する。制御部21において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、撮影装置20を統括制御する。
 また、制御部21は、DSP、GPU(Graphics Processing Unit)等の画像処理用のプロセッサと、処理される画像を一時的に保存するバッファメモリと、を備える。制御部21は、周知の画像処理の手法を用いて、撮影部23によって得られた撮影画像を処理する。
 記憶部22は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリを備えており、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部22は、制御部21が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部22は、制御部21が各種処理を行うことによって生成又は取得するデータを記憶する。
 撮影部23は、室内空間2を撮影することによって、室内空間2の様子を表す撮影画像を取得する。具体的に説明すると、撮影部23は、赤外線で室内空間2を撮影する赤外線センサを備える。赤外線センサは、赤外線を集光するレンズ、レンズによる集光位置に配置された撮像素子、撮像素子によって得られた画像を表す電気信号をデジタルデータに変換するA/D(Analog/Digital)変換器等を含む。赤外線センサは、赤外線カメラであってもよい。撮影部23は、赤外線センサによって室内空間2を撮影することで、室内空間2の様子を表す撮影画像として、室内空間2の温度分布を表す熱画像51を取得する。撮影部23は、撮影手段として機能する。
 回転駆動部24は、モータ、アクチュエータ等の駆動部材を備えており、撮影部23を回転させて撮影部23の光軸の向きを変化させる。具体的に説明すると、回転駆動部24は、撮影部23を鉛直方向の回転軸の周りに回転させる。これにより、回転駆動部24は、撮影部23に室内空間2の広い範囲を撮影させることができる。回転駆動部24は、回転駆動手段として機能する。
 通信部25は、空調制御装置30と通信するための通信インタフェースを備える。通信部25は、空調制御装置30との間で有線又は無線によって通信可能に接続されており、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等の周知の通信規格に則って通信する。
 図1に戻って、空調制御装置30は、複数の空調機40による室内空間2の空調を制御する装置である。空調制御装置30は、一例として、室内空間2に存在する人3によって操作され、各空調機40に様々な空調制御指令を送信するリモートコントローラであって、室内空間2の側壁に設置されている。
 図4は、実施の形態1に係る空調制御装置30のハードウェア構成の例を示す図である。図4に示すように、空調制御装置30は、制御部31と、記憶部32と、ユーザインタフェース33と、通信部35と、を備える。これらの各部は、通信バスを介して接続されている。
 制御部31は、CPU、ROM及びRAMを備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP等とも呼ばれ、空調制御装置30の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部として機能する。制御部31において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、空調制御装置30を統括制御する。
 記憶部32は、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリを備えており、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部32は、制御部31が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部32は、制御部31が各種処理を行うことによって生成又は取得するデータを記憶する。
 ユーザインタフェース33は、タッチパネル、スイッチ、押圧ボタン等の入力部と、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、有機EL(Electro Luminescence)等の表示部と、を備える。ユーザインタフェース33は、入力部を介して人3から操作入力を受け付け、また、表示部を介して表示画像を表示する。
 通信部35は、複数の撮影装置20及び複数の空調機40を含む外部の装置と通信するための通信インタフェースを備える。通信部35は、各撮影装置20及び各空調機40を含む外部の装置との間で有線又は無線によって通信可能に接続されており、有線LAN、無線LAN等の周知の通信規格に則って通信する。
 図1に戻って、複数の空調機40のそれぞれは、空調対象空間である室内空間2を空気調和する。各空調機40は、一例として、CO(二酸化炭素)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)等を冷媒として用いたヒートポンプ式の空調設備である。
 室外機41及び室内機42は、図示を省略するが、冷媒が流れる冷媒回路を介して接続されている。室外機41は、冷媒を圧縮して冷媒回路を循環させる圧縮機と、冷媒回路を流れる冷媒の方向を切り換える四方弁と、冷媒回路を流れる冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、冷媒回路を流れる冷媒を減圧して膨張させる膨張弁と、室外の空気を室外熱交換器に送る室外ファンと、を備える。室内機42は、冷媒回路を流れる冷媒と室内空間2の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、室内空間2の空気を室内熱交換器に送る室内ファンと、を備える。
 室外機41及び室内機42は、いずれもCPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備えており、空調制御装置30から送信される空調制御指令に応じて空調動作し、空調機40全体を制御する。具体的に説明すると、室外機41は、圧縮機の駆動周波数、四方弁の切り換え、室外ファンの回転速度及び膨張弁の開度を制御する。また、室内機42は、室内ファンの回転速度を制御する。これにより、空調システム1は、室内空間2の空調を制御することができる。
 次に、図5を参照して、空調制御装置30の機能的な構成について説明する。図5は、実施の形態1に係る空調制御装置30の機能的な構成例を示すブロック図である。
 図5に示すように、空調制御装置30は、熱画像取得部310と、識別部320と、頭部領域抽出部330と、ディスプレイ前面領域抽出部340と、頭部向き判定部350と、機器制御部360と、を備える。空調制御装置30において、これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、ROM又は記憶部32に格納される。そして、CPUが、ROM又は記憶部32に記憶されたプログラムを実行することによって、これらの各機能を実現する。
 また、空調制御装置30は、熱画像DB410と、人位置DB420と、第1位置情報DB430と、第2位置情報DB440と、判定情報DB450と、を備える。空調制御装置30において、これらの各データベースは、記憶部32内の適宜の記憶領域に構築される。
 熱画像取得部310は、室内空間2を撮影する撮影装置20から室内空間2の熱画像51を取得すると、取得した熱画像51を熱画像DB410に記憶させる。熱画像DB410は、熱画像51の履歴を記憶するデータベースである。すなわち、熱画像DB410は、複数の熱画像51から構成される熱画像51についての時系列データを記憶している。ここで、室内空間2の熱画像51とは、室内空間2における温度の空間的な拡がりを示す温度分布の情報である。熱画像取得部310は、撮影装置20の撮影部23に赤外線で室内空間2を撮影させることによって、室内空間2の熱画像51を取得する。熱画像DB410に記憶されている熱画像51は、熱画像取得部310によって熱画像51が取得される毎に更新される。
 具体的に説明すると、熱画像取得部310は、例えば、1秒間に1回程度の頻度で、室内空間2に設置されている複数の撮影装置20に撮影指令を送信する。各撮影装置20は、空調制御装置30から送信された撮影指令を受信すると、撮影部23によって室内空間2を撮影する。これにより、各撮影装置20は、室内空間2において対応する室内機42によって空調されるエリアを赤外線で撮影した熱画像51を取得する。
 熱画像取得部310は、例えば、撮影装置20に対して、回転駆動部24によって撮影部23を回転させながら撮影部23に室内空間2を撮影させる。そして、熱画像取得部310は、撮影部23が回転駆動部24によって回転させられ光軸の向きを変えながら撮影した複数の熱画像51を繋ぎ合わせて、パノラマ画像化を行う。これにより、熱画像取得部310は、室内空間2のより広範囲の熱画像51を取得する。
 図6は、実施の形態1に係る撮影装置20によって撮影された室内空間2の熱画像51の例を示す図である。熱画像51は、赤外線センサによって撮影された画像であるため、室内空間2の温度分布、すなわち熱分布を表す画像である。図6に示す熱画像51から、室内空間2における人3、ディスプレイ4及びディスプレイ4以外の物が存在する領域の温度は、これら以外の領域とは異なる温度であることが確認できる。
 各撮影装置20は、室内空間2を撮影すると、撮影によって得られた熱画像51を、通信部25を介して空調制御装置30に送信する。熱画像取得部310は、各撮影装置20から送信された熱画像51を取得する。熱画像取得部310は、制御部31が通信部35と協働することにより実現される。熱画像取得部310は、熱画像取得手段として機能する。
 図5に戻って、識別部320は、熱画像取得部310によって取得され、熱画像DB410に記憶されている熱画像51から、室内空間2における人3、すなわち空調の目標となる人3を識別する。熱画像DB410に記憶されている熱画像51は、複数の熱画像51から構成される熱画像51についての時系列データである。識別部320は、周知の画像認識の手法を用いて熱画像51を解析することによって、熱画像51に空調の目標となる人3の画像が含まれているか否かを判定する。判定の結果、熱画像51に人3の画像が含まれる場合、識別部320は、人3の数及び位置を認識する。ここで、人3は、具体的には、室内空間2の居住者、利用者等である。
 識別部320は、人3の数及び位置の情報を含む人3の識別情報を生成し、人3の識別情報を人位置DB420に記憶させる。図7は、実施の形態1に係る空調制御装置30が備える人位置DB420の例を示す図である。人位置DB420は、人3の識別情報の履歴を記憶するデータベースである。すなわち、人位置DB420は、複数の識別情報から構成される識別情報についての時系列データを記憶している。具体的には図7に示すように、人位置DB420は、人3の識別情報における人3の数の情報として、種類で表される人3の数によって、人3の数が取得された時刻情報に対応付けて記憶している。なお、図7の例では、時刻情報を日時として表している。以降の図においても同様とする。図7の例では、人3の数は人#1の1人である。また、人位置DB420は、人3の識別情報における人3の位置の情報として、室内空間2において人3の温度として認識された領域の範囲を、その領域が取得された時刻情報に対応付けて記憶している。各領域の範囲は、範囲の左上座標と範囲の右下座標とが対応付けられた情報である。人位置DB420に記憶されている人3の識別情報は、識別部320によって人3の識別情報が生成される毎に更新される。なお、人3の識別情報については、単に識別情報と称する場合がある。識別部320は、制御部31が記憶部32と協働することにより実現される。識別部320は、識別手段として機能する。
 図5に戻って、頭部領域抽出部330は、熱画像取得部310によって取得され熱画像DB410に記憶されている熱画像51と、識別部320よって取得され人位置DB420に記憶されている人3の識別情報とを、周知の頭部認識の手法を用いて解析することによって、人3の頭部の位置を示す頭部領域60(図6参照)を抽出する。頭部領域抽出部330は、例えば、熱画像51から、人3の識別情報に含まれる人3の位置で示される範囲部分の人3の頭部の熱放射温度、頭部の丸い形状、頭部と衣服部との温度差等を識別することによって、頭部領域60を抽出する。また、頭部領域抽出部330は、頭部領域60の大きさから、頭部領域60と撮影装置20との距離を算出する。
 頭部領域抽出部330は、頭部領域60を抽出すると、人3の頭部の数、頭部領域60の位置及び頭部領域60と撮影装置20との距離の情報を含む第1位置情報を生成し、第1位置情報を第1位置情報DB430に記憶させる。図8は、実施の形態1に係る空調制御装置30が備える第1位置情報DB430の例を示す図である。第1位置情報DB430は、第1位置情報の履歴を記憶するデータベースである。すなわち、第1位置情報DB430は、複数の第1位置情報から構成される第1位置情報についての時系列データを記憶している。
 具体的には図8に示すように、第1位置情報DB430は、第1位置情報における人3の頭部の数の情報として、種類で表される人3の頭部の数によって、頭部領域60が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。図8の例では、人3の頭部の数は頭部#1の1つである。また、第1位置情報DB430は、第1位置情報における頭部領域60の情報として、室内空間2において人3の頭部の温度として認識された領域の範囲を、頭部領域60が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。各頭部領域60の範囲は、範囲の左上座標と範囲の右下座標とが対応付けられた情報である。また、第1位置情報DB430は、第1位置情報における頭部領域60と撮影装置20との距離の情報として、頭部領域抽出部330で算出された距離を、頭部領域60が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。第1位置情報DB430に記憶されている第1位置情報は、頭部領域抽出部330によって第1位置情報が生成される毎に更新される。頭部領域抽出部330は、制御部31が記憶部32と協働することにより実現される。頭部領域抽出部330は、頭部領域抽出手段として機能する。
 図5に戻って、ディスプレイ前面領域抽出部340は、熱画像取得部310によって取得され熱画像DB410に記憶されている熱画像51を、周知のディスプレイ認識の手法を用いて解析することによって、室内空間2に設置されているディスプレイ4の前面の位置を示すディスプレイ前面領域61(図6参照)を抽出する。ディスプレイ前面領域抽出部340は、例えば、熱画像51から、ディスプレイ4の熱放射温度、ディスプレイ4のエッジの四角い形状等を識別することによって、ディスプレイ前面領域61を抽出する。また、ディスプレイ前面領域抽出部340は、ディスプレイ前面領域61の大きさから、ディスプレイ前面領域61と撮影装置20との距離を算出する。また、ディスプレイ前面領域抽出部340は、ディスプレイ前面領域61の形状から、ディスプレイ4の向きを算出する。ディスプレイ4の向きは、ディスプレイ前面領域61の形状からの算出となるため、範囲を含めたパターンの記載とする。
 ディスプレイ前面領域抽出部340は、ディスプレイ前面領域61を抽出すると、ディスプレイ4の数、ディスプレイ前面領域61の位置、ディスプレイ前面領域61と撮影装置20との距離及びディスプレイ4の向きの情報を含む第2位置情報を生成し、第2位置情報を第2位置情報DB440に記憶させる。図9は、実施の形態1に係る空調制御装置30が備える第2位置情報DB440の例を示す図である。第2位置情報DB440は、第2位置情報の履歴を記憶するデータベースである。すなわち、第2位置情報DB440は、複数の第2位置情報から構成される第2位置情報についての時系列データを記憶している。
 具体的には図9に示すように、第2位置情報DB440は、第2位置情報におけるディスプレイ4の数の情報として、種類で表されるディスプレイ4の数によって、ディスプレイ前面領域61が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。図9の例では、ディスプレイ4の数はディスプレイ#1及びディスプレイ#2の2つである。また、第2位置情報DB440は、第2位置情報におけるディスプレイ前面領域61の情報として、室内空間2においてディスプレイ4の前面の温度として認識された領域の範囲を、ディスプレイ前面領域61が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。各ディスプレイ前面領域61の範囲は、範囲の左上座標と範囲の右下座標とが対応付けられた情報である。また、第2位置情報DB440は、第2位置情報におけるディスプレイ前面領域61と撮影装置20との距離及びディスプレイ4の向きの情報として、ディスプレイ前面領域抽出部340で算出された距離及び向きを、ディスプレイ前面領域61が抽出された時刻情報に対応付けて記憶している。第2位置情報DB440に記憶されている第2位置情報は、ディスプレイ前面領域抽出部340によって第2位置情報が生成される毎に更新される。ディスプレイ前面領域抽出部340は、制御部31が記憶部32と協働することにより実現される。ディスプレイ前面領域抽出部340は、ディスプレイ前面領域抽出手段として機能する。
 図10は、実施の形態1に係る撮影装置20で撮影されるディスプレイ4の向きのパターン例を示す図である。図10は、ディスプレイ4及び撮影装置20を上方から見た図である。撮影装置20を用いてAの矢印の範囲でディスプレイ4を撮影した時をパターンAとする。図10に示す通り、ディスプレイ4に対する撮影装置20の撮影角度が変わると、パターンB,C,D,Eとなる。
 図11は、実施の形態1に係る撮影装置20から見たディスプレイ4の向きの例を示す図である。図11において、図示しない撮影装置20の設置位置は、ディスプレイ4の斜め上方とする。図11では、撮影装置20におけるディスプレイ4の撮影角度をパターンA,B,Cで変えた場合のディスプレイ4の向きの例を示している。具体的には、図11(a)はアスペクト比小で図10におけるパターンAを示し、図11(b)はアスペクト比中で図10におけるパターンBを示し、図11(c)はアスペクト比大で図10におけるパターンCを示している。ディスプレイ前面領域61の四角形形状のアスペクト比が小さい場合、撮影されたディスプレイ4の形状からディスプレイ4の向きはパターンAとなり、撮影装置20に対してディスプレイ4の向きは正面方向となる。ディスプレイ前面領域61のアスペクト比が大きくなる、すなわち撮影したディスプレイ前面領域61の形状が縦長になるにつれて、ディスプレイ4の向きのパターンはAからB、BからC、又はAからD、DからEへと変化し、ディスプレイ4の向きは正面方向から斜め方向になり、横方向に近づく。
 図5に戻って、頭部向き判定部350は、頭部領域抽出部330によって生成され第1位置情報DB430に記憶されている第1位置情報と、ディスプレイ前面領域抽出部340によって生成され第2位置情報DB440に記憶されている第2の位置情報とを用いて、人3の頭部向きを判定する。頭部向き判定部350は、例えば、第1位置情報DB430に記憶されている第1位置情報として頭部領域60の範囲の左上座標が(X7,Y7)、範囲の右下座標が(X8,Y8)であった場合、頭部領域60の中心座標として(X7-X8,Y7-Y8)を算出する。また、頭部向き判定部350は、第2位置情報DB440に記憶されている第2位置情報としてディスプレイ前面領域61の範囲の左上座標が(X3,Y3)、範囲の右下座標が(X4,Y4)であった場合、ディスプレイ前面領域61の中心座標として(X3-X4,Y3-Y4)を算出する。なお、頭部領域60の中心座標を頭部領域60の位置と称し、ディスプレイ前面領域61の中心座標をディスプレイ前面領域61の位置と称することがある。
 頭部向き判定部350は、各領域の中心座標と撮影装置20との距離から、各領域の中心座標に対する補正値を算出する。各領域とは、頭部領域60及びディスプレイ前面領域61である。頭部向き判定部350は、例えば、頭部領域60の補正値をa、ディスプレイ前面領域61の補正値をbとする。補正値は、2次元の位置を表す位置座標を3次元の位置を表す位置座標に変換する値とする。
 頭部向き判定部350は、頭部領域60の中心座標と、ディスプレイ前面領域61の中心座標と、各領域の中心座標と撮影装置20との距離によって算出した補正値と、を用いて、人3の頭部向きとして(a(X7-X8)-b(X3-X4),a(Y7-Y8)-b(Y3-Y4))を算出する。頭部向き判定部350は、頭部向きの反転向きとディスプレイ4の向きとが一致した場合、頭部向きは(X7-X8,Y7-Y8)の座標から(X3-X4,Y3-Y4)の座標の向きであると推定する。すなわち、頭部向き判定部350は、頭部向きはディスプレイ4を向く方向であると推定する。また、頭部向き判定部350は、頭部向きを推定後、頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離と、予め規定された距離である頭部向き判定距離とを比較する。頭部向き判定部350は、頭部領域60の位置である中心座標とディスプレイ前面領域61の位置である中心座標との距離が頭部向き判定距離よりも短い場合、人3の頭部向きは(X7-X8,Y7-Y8)の座標から(X3-X4,Y3-Y4)の座標の向きであると判定する。すなわち、頭部向き判定部350は、頭部向きはディスプレイ4を向く方向であると判定する。
 ここで、予め規定された距離である頭部向き判定距離とは、人3がディスプレイ4を用いて作業するときの人3とディスプレイ4との間の平均距離である。例えば、人3がディスプレイ4を用いて作業する場合、人3は、人3とディスプレイ4との間にキーボードを配置し、腕を曲げて作業する。成人男性の腕の長さの平均は約73cmであり、腕を曲げて作業した場合、人3とディスプレイ4との間隔は40cm程となる。そのため、ディスプレイ4を用いた作業者である人3とディスプレイ4との距離は40cm程となる。頭部向き判定部350は、頭部領域60の中心座標と、ディスプレイ前面領域61の中心座標との距離が頭部向き判定距離である40cmより短い場合、人3はディスプレイ4を用いて作業をしており、人3の頭部向きは(X7-X8,Y7-Y8)の座標から(X3-X4,Y3-Y4)の座標の向きであると判定する。
 頭部向き判定部350は、人3の頭部向きを判定すると、判定した頭部の数及び頭部向きの判定結果の情報を含む判定情報を生成する。すなわち、頭部向き判定部350は、第1位置情報と第2位置情報とを用いて、頭部領域60の位置である中心座標とディスプレイ前面領域61の位置である中心座標との距離が頭部向き判定距離より短い場合の判定結果を含む判定情報を生成する。頭部向き判定部350は、判定情報を判定情報DB450に記憶させる。図12は、実施の形態1に係る空調制御装置30が備える判定情報DB450の例を示す図である。判定情報DB450は、判定情報を記憶するデータベースである。すなわち、判定情報DB450は、複数の判定情報から構成される判定情報についての時系列データを記憶している。具体的には図12に示すように、判定情報DB450は、判定情報における頭部の数の情報として、種類で表される頭部の数によって、人3の頭部向きが判定された時刻情報に対応付けて記憶している。図12の例では、頭部の数は頭部#1の1つである。また、判定情報DB450は、判定情報における頭部向きの判定結果の情報として、頭部向き判定部350によって判定された頭部向きを、頭部向きが判定された時刻情報に対応付けて記憶している。判定情報DB450に記憶されている判定情報は、頭部向き判定部350によって判定情報が生成される毎に更新される。頭部向き判定部350は、制御部31が記憶部32と協働することにより実現される。頭部向き判定部350は、頭部向き判定手段として機能する。
 図5に戻って、機器制御部360は、頭部向き判定部350によって判定され、判定情報DB450に記憶されている判定情報を用いて、空調機40に室内空間2を空気調和させる。機器制御部360は、通信部35を介して空調機40に空調制御指令を送信することによって、空調機40による室内空間2の空調を制御する。機器制御部360は、制御部31が通信部35と協働することにより実現される。機器制御部360は、空調制御手段として機能する。
 具体的に説明すると、機器制御部360は、頭部向き判定部350によって判定された判定情報で示される頭部向きが、予め規定された時間である頭部向き判定時間以上変化がない場合、頭部向きを判定した場合の空調制御指令を空調機40に送信する。予め規定された時間である頭部向き判定時間は、例えば、空調機40の制御切り替えは秒単位では行われないと考えられるため、1分程度とする。機器制御部360は、頭部向き判定時間を1分とし、1分以上連続して頭部向き判定部350で判定された人3の頭部向きが同一であった場合、空調機40に対して、人3の頭部向きを判定した場合の空調制御を開始させる。
 機器制御部360は、人3の頭部向きを判定した場合の空調制御として、周知の人3の知的生産性を向上させる空調制御手法を用いて、ディスプレイ4を用いて作業をしている人3に適した方向から送風を行うことで、知的生産性を向上させる風当て、風よけ等の空調制御を開始させる。機器制御部360は、例えば、空調機40の複数の吹出し口のうち、少なくとも人3の頭部の後方にある吹出し口から送風を行う空調制御指令を送信する。空調機40の複数の吹出し口については、複数の空調機40のそれぞれが備える吹出し口であってもよいし、1つの空調機40が複数の吹出し口を備えていてもよい。
 このように、機器制御部360は、室内空間2に存在する人3のエリアを空調可能な室内機42に対して、ディスプレイ4を用いた人3の作業の状況に応じた内容で空気調和させるため、室内空間2を適切に空気調和することができる。
 以上のように構成された空調制御装置30において実行される空調制御処理の流れについて、図13に示すフローチャートを参照して説明する。図13は、実施の形態1に係る空調制御装置30によって実行される空調制御処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す空調制御装置30の空調制御処理は、空調システム1が室内空間2を正常に空調可能な状態において、適宜実行される。
 空調制御装置30が空調制御処理を開始すると、熱画像取得部310は、撮影装置20から熱画像51を取得する(ステップS101)。熱画像取得部310は、例えば、1秒間に1回程度の予め定められたタイミングで撮影装置20と通信を行い、撮影装置20から熱画像51を取得する。熱画像取得部310は、取得した熱画像51を熱画像DB410に記憶させる。
 識別部320は、周知の画像認識の手法を用いて、熱画像DB410に記憶されている熱画像51を解析することによって、熱画像51に空調の目標となる人3の画像が含まれているか否かを判定する。判定の結果、熱画像51に人3の画像が含まれる場合、識別部320は、人3の数及び位置の情報である人3の識別情報を生成する(ステップS102)。識別部320は、生成した人3の識別情報を人位置DB420に記憶させる。
 頭部領域抽出部330は、人位置DB420から人3の識別情報を読み出し、周知の頭部認識の手法を用いて、熱画像DB410に記憶されている熱画像51を解析することによって、頭部領域60を抽出する(ステップS103)。また、頭部領域抽出部330は、頭部領域60の大きさから、頭部領域60と撮影装置20との距離を算出する(ステップS104)。頭部領域抽出部330は、抽出した頭部領域60及び算出した頭部領域60と撮影装置20との距離を含む第1位置情報を第1位置情報DB430に記憶させる。
 ディスプレイ前面領域抽出部340は、周知のディスプレイ認識の手法を用いて、熱画像DB410に記憶されている熱画像51を解析することによって、ディスプレイ前面領域61を抽出する(ステップS105)。また、ディスプレイ前面領域抽出部340は、ディスプレイ前面領域61の大きさから、ディスプレイ前面領域61と撮影装置20との距離及びディスプレイ4の向きを算出する(ステップS106)。ディスプレイ前面領域抽出部340は、抽出したディスプレイ前面領域61、算出したディスプレイ前面領域61と撮影装置20との距離及びディスプレイ4の向きを含む第2位置情報を第2位置情報DB440に記憶させる。
 頭部向き判定部350は、第1位置情報DB430に記憶されている第1位置情報の頭部領域60の情報と、第2位置情報DB440に記憶されている第2の位置情報のディスプレイ前面領域61の情報とを用いて、頭部向き判定処理を実行する(ステップS107)。ステップS107における頭部向き判定部350の頭部向き判定処理について、図14に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。図14は、実施の形態1に係る空調制御装置30の頭部向き判定部350によって実行される頭部向き判定処理の流れを示すフローチャートである。
 頭部向き判定部350は、第1位置情報DB430から、頭部領域60を含む第1位置情報を取得する(ステップS201)。また、頭部向き判定部350は、第2位置情報DB440から、ディスプレイ前面領域61を含む第2位置情報を取得する(ステップS202)。
 頭部向き判定部350は、第1位置情報及び第2位置情報を取得すると、頭部領域60及びディスプレイ前面領域61の各領域の中心座標を算出し、各領域の中心座標と撮影装置20との距離から、各領域の中心座標に対する補正値を算出する。頭部向き判定部350は、頭部領域60の中心座標と、ディスプレイ前面領域61の中心座標と、補正値とを用いて、人3の頭部向きを算出する。また、頭部向き判定部350は、頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離を算出する(ステップS203)。頭部向き判定部350における各情報の算出方法は、前述の通りである。
 頭部向き判定部350は、頭部向きの反転向きとディスプレイ4の向きとが一致したか否かを判定する(ステップS204)。具体的に説明すると、頭部向き判定部350は、判定対象となるステップS203で算出した頭部向きと、ステップS202で取得した第2位置情報に含まれるディスプレイ4の向きとを比較し、頭部向きの反転向きがディスプレイ4の向きの範囲内か否かを判定する。
 頭部向きの反転向きとディスプレイ4の向きとが一致した場合(ステップS204:Yes)、頭部向き判定部350は、頭部向きがディスプレイ4の方向を向いていると推定する(ステップS205)。頭部向きの反転向きとディスプレイ4の向きとが一致していない場合(ステップS204:No)、頭部向き判定部350は、ステップS205からステップS208の処理をスキップする。
 頭部向き判定部350は、頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離が頭部向き判定距離より短いか否かを判定する(ステップS206)。具体的に説明すると、頭部向き判定部350は、判定対象となるステップS203で算出した頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離と、予め規定された距離である頭部向き判定距離とを比較し、頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離が頭部向き判定距離より短いか否かを判定する。
 頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離が頭部向き判定距離より短い場合(ステップS206:Yes)、頭部向き判定部350は、頭部向きがディスプレイ4の方向を向いていると判定する(ステップS207)。頭部向き判定部350は、頭部向きの情報を含む判定情報を判定情報DB450に記憶させる(ステップS208)。
 頭部領域60の中心座標とディスプレイ前面領域61の中心座標との距離が頭部向き判定距離より短くない場合(ステップS206:No)、頭部向き判定部350は、ステップS207及びステップS208の処理をスキップする。以上により、図14に示した頭部向き判定処理は終了する。
 図13に戻って、機器制御部360は、判定情報DB450に記憶されている判定情報で示される頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向か否かを判定する(ステップS108)。具体的に説明すると、機器制御部360は、ステップS208で頭部向き判定部350が判定情報を記憶させた判定情報DB450から、時刻情報に対応付けられた判定情報を取得する。機器制御部360は、取得した判定情報で示される頭部向きが予め規定された時間である頭部向き判定時間以上変化がないか否かを判定する。
 頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合(ステップS108:Yes)、機器制御部360は、判定情報を用いた空調制御指令を空調機40に送信する(ステップS109)。なお、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向ではない場合(ステップS108:No)、機器制御部360は、ステップS109の処理をスキップする。ステップS108:Noの場合とは、ステップS107の頭部向き判定処理において、図14に示すフローチャートでステップS204:No及びステップS206:Noの場合である。空調制御装置30は、ステップS101に戻ってステップS101からステップS109の処理を繰り返す。このように、空調制御装置30は、空調システム1が正常に動作可能な間、上述した空調制御処理を繰り返し実行する。
 以上説明したように、実施の形態1では、空調制御システム10において、空調制御装置30は、室内空間2の熱画像51を取得し、室内空間2の人3の位置を示す識別情報を生成する。空調制御装置30は、熱画像51及び識別情報を用いて室内空間2の頭部領域60を抽出し、熱画像51を用いて室内空間2のディスプレイ前面領域61を抽出する。空調制御装置30は、抽出した領域情報から人3の頭部向きを判定し、判定した頭部向きに応じて、空調機40に室内空間2を空気調和させる。これにより、空調制御装置30は、ディスプレイ4と人3の頭部との距離によって頭部向きを判定するため、高解像度の撮影装置20を用いることなく、また、人3が撮影装置20に近づくこともなく、室内空間2における人3の頭部向きの認識を容易に行うことができる。その結果、空調制御装置30は、室内空間2における空調対象の人3と室内機42との位置関係及び空調対象の人3と撮影装置20との位置関係に関係なく、空調対象の人3の頭部向きを認識することができる。空調制御システム10は、撮影装置20に対して人3が遠方にいる場合においても、人3が主体的な動作をすることなく人3の頭部向きを認識することができる。
実施の形態2.
 実施の形態1では、空調制御システム10は、複数の撮影装置20を備えていたが、各撮影装置20で取得された熱画像51に対して個別に解析を行っていた。そのため、空調制御システム10は、ディスプレイ4の認識においてはディスプレイ4の前面の認識にとどまっていた。実施の形態2では、空調制御システム10が、複数の撮影装置20で取得された熱画像51を用いて頭部向きを判定する処理について説明する。
 実施の形態2において、空調システム1の構成は、図1に示す実施の形態1の空調システム1の構成と同様である。実施の形態2において、空調制御システム10は、例えば、赤外線センサを備える撮影装置20が2つ設置される場合、設置条件として、1つ目の撮影装置20と2つ目の撮影装置20との間隔が規定された距離以上で設置され、2つ目の撮影装置20が1つ目の撮影装置20の検知範囲内に設置されることとする。空調制御システム10では、熱画像取得部310が、2つ以上の撮影装置20から熱画像51を取得し、ディスプレイ前面領域抽出部340が、規定された距離の範囲内のディスプレイ4の位置を認識、すなわち検出することができる。
 撮影装置20が1つ又は2つしか設置されない場合、空調制御システム10では、撮影装置20間に遮蔽物があると認識できないディスプレイ4が発生することが考えられる。これに対して、撮影装置20が3つ以上設置され、追加の設置条件として撮影装置20が一直線上に配置されないことで、空調制御システム10は、規定された距離の範囲内の全てのディスプレイ4の位置を認識することができる。
 空調制御システム10は、1つの撮影装置20から取得した熱画像51のみを用いて解析を行う場合、撮影装置20で背面しか撮影されないディスプレイ4については位置を認識することができなかった。これに対して、実施の形態2では、空調制御システム10は、複数の撮影装置20から取得した熱画像51を用いることで、ディスプレイ4の前面に限らずディスプレイ4の位置を認識することができる。
 図15は、実施の形態2に係る撮影装置20で取得される熱画像51から得られるディスプレイ4と頭部領域60とが重なる場合の第1の例を示す図である。図16は、実施の形態2に係る撮影装置20で取得される熱画像51から得られるディスプレイ4と頭部領域60とが重なる場合の第2の例を示す図である。図15は撮影装置20から見て人3がディスプレイ4の手前にいる場合を示し、図16は撮影装置20から見て人3がディスプレイ4の奥にいる場合を示している。図15で示されるディスプレイ4はディスプレイ4の前面であり、図16で示されるディスプレイ4はディスプレイ4の背面である。実施の形態2では、空調制御システム10は、2つ以上の撮影装置20で取得される熱画像51を用いることで、ディスプレイ4の前面もディスプレイ4の背面も認識することができる。そのため、空調制御システム10は、ディスプレイ4の未認識率を下げることができる。また、空調制御システム10は、図15及び図16に示すように一方向からの熱画像51だと頭部領域60又はディスプレイ前面領域61の片方の領域しか認識できない場合が考えられるが、複数の熱画像51を用いることで、頭部領域60及びディスプレイ前面領域61の両方の領域を認識することができる。
 以上説明したように、実施の形態2では、空調制御システム10において、空調制御装置30は、複数の撮影装置20から取得した熱画像51を用いることで、頭部領域抽出部330及びディスプレイ前面領域抽出部340の抽出力を向上させることができる。これにより、空調制御装置30は、頭部向きの未判定率を減らすことができ、より快適な空調制御を行うことができる。
実施の形態3.
 実施の形態3では、空調制御装置30が、さらに照明の輝度等を制御する場合について説明する。
 図17は、実施の形態3に係る空調制御装置30の機能的な構成例を示すブロック図である。実施の形態3において、機器制御部360は、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合、前述のように空調機40に空調制御指令を送信するとともに、さらに照明5に照明制御指令を送信する。具体的に説明すると、機器制御部360は、室内空間2にディスプレイ4を用いた作業者、すなわち人3が存在している場合、人3の位置と照明5の位置関係とから人3の知的生産性が向上する照明制御を行う。
 例えば、頭部向き判定部350によって室内空間2に設置された照明5の方向に人3の頭部が向いていると判定された場合、機器制御部360は、周知の知的生産性が向上する照明制御手法を用いて、室内空間2の照明5の輝度、色温度等を変更させる。すなわち、機器制御部360は、照明5に、照明5の輝度、色温度等を変更させる照明制御指令を送信する。
 以上説明したように、実施の形態3では、空調制御システム10において、空調制御装置30は、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合、実施の形態1,2の処理に加えて、さらに照明5の輝度等を制御する。これにより、空調制御装置30は、さらに、室内空間2において作業中と判定された人3の知的生産性を向上させることができる。
実施の形態4.
 実施の形態4では、空調制御装置30が、さらに人3である作業者の位置を作業者位置表示器に表示させる制御を行う場合について説明する。
 図18は、実施の形態4に係る空調制御装置30の機能的な構成例を示すブロック図である。実施の形態4において、機器制御部360は、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合、前述のように空調機40に空調制御指令を送信するとともに、さらに作業者位置表示器50に表示指令を送信する。表示指令には、空調制御装置30で検出された室内空間2に存在する作業者、すなわち人3の位置情報が含まれているものとする。具体的に説明すると、頭部向き判定部350によって室内空間2にディスプレイ4を用いた作業者、すなわち人3がいると判定された場合、機器制御部360は、作業者位置表示器50に対して、室内空間MAPサーバ460から取得した室内空間MAP上に、作業者の位置を表示させる。すなわち、機器制御部360は、作業者の位置を表示する作業者位置表示器50に、作業者の位置を表示させる表示指令を送信する。
 作業者は、作業者位置表示器50に表示される室内空間MAP上の作業者情報を確認することで、他の作業者の多い場所を避けることで、静かな環境で作業ができるため、快適に作業をすることができる。また、作業者は、他の作業者の多い場所を避けることで、室内空間2の部分的な室温上昇を防ぐことができる。
 以上説明したように、実施の形態4では、空調制御システム10において、空調制御装置30は、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合、実施の形態1,2の処理に加えて、さらに作業者位置表示器50の表示を制御する。これにより、空調制御装置30は、作業者位置表示器50の表示を確認した作業者が他の作業者の多い場所を避けることで、さらに、室内空間2において作業中と判定された人3の知的生産性を向上させることができる。なお、実施の形態4については、実施の形態3にも適用可能である。すなわち、空調制御装置30は、頭部向きが頭部向き判定時間以上同一方向の場合、空調機40に空調制御指令を送信し、照明5に照明制御指令を送信し、作業者位置表示器50に表示指令を送信することができる。
 以上、実施の形態1から実施の形態4について説明したが、これらに限定されず、種々の形態による変形及び応用が可能である。
 上記の実施の形態では、空調制御装置30において、熱画像取得部310は、室内空間2における温度分布を表す熱画像51を取得していた。空調制御装置30は、熱画像51から頭部領域60及びディスプレイ前面領域61を抽出し、各領域の位置関係から人3の頭部向きを判定するアルゴリズムを実行する。そのため、空調制御装置30は、人3の熱画像51単体で人3の頭部向きを判定するアルゴリズムを実行する場合と比較して、より低解像度の赤外線センサでも頭部向きを判定することが可能である。
 上記の実施の形態では、空調制御装置30において、識別部320は、撮影装置20によって撮影された室内空間2の熱画像51を用いて、室内空間2における人3の位置情報を取得していた。識別部320は、室内空間2に少なくとも1つの人感センサが設置されている場合、少なくとも1つの人感センサによる人検知結果を取得することによって、室内空間2における人3の位置情報を取得してもよい。
 上記の実施の形態では、空調制御装置30において、ディスプレイ前面領域抽出部340は、撮影装置20によって撮影された室内空間2の熱画像51を用いて、室内空間2におけるディスプレイ4の位置情報を取得した。ディスプレイ前面領域抽出部340は、室内空間2の異なる複数のディスプレイ4の位置に温度センサが設置されている場合、これらの温度センサによる温度計測結果を取得することによって、室内空間2の起動中のディスプレイ4の位置を取得してもよい。
 上記の実施の形態では、空調システム1は、複数の空調機40を備えていた。しかしながら、空調システム1が備える空調機40の数は1つであってもよい。また、撮影装置20は、室内空間2における必要な範囲の温度分布を取得することができるものであれば、撮影部23を回転駆動させることができなくてもよい。また、空調機40は、吹き出し口が1つであってもよい。
 上記の実施の形態では、空調制御装置30の制御部31において、CPUがROM又は記憶部32に記憶されたプログラムを実行することによって、図5に示した各部として機能した。しかしながら、制御部31は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。制御部31が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
 また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部31は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
 空調制御装置30の動作を規定する動作プログラム、すなわち空調制御プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを、空調制御装置30として機能させることも可能である。同様に、撮影装置20の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを、撮影装置20として機能させることも可能である。
 また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
 以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
 1 空調システム、2 室内空間、3 人、4 ディスプレイ、5 照明、10 空調制御システム、20 撮影装置、21,31 制御部、22,32 記憶部、23 撮影部、24 回転駆動部、25,35 通信部、30 空調制御装置、33 ユーザインタフェース、40 空調機、41 室外機、42 室内機、50 作業者位置表示器、51 熱画像、60 頭部領域、61 ディスプレイ前面領域、310 熱画像取得部、320 識別部、330 頭部領域抽出部、340 ディスプレイ前面領域抽出部、350 頭部向き判定部、360 機器制御部、410 熱画像DB、420 人位置DB、430 第1位置情報DB、440 第2位置情報DB、450 判定情報DB、460 室内空間MAPサーバ。

Claims (13)

  1.  空調機による人が存在しディスプレイが設置されている室内空間の空調を制御する空調制御システムであって、
     前記室内空間を撮影する撮影装置と、
     前記撮影装置から熱画像を取得する熱画像取得部と、
     前記室内空間における前記人を識別する識別部と、
     前記室内空間における前記人の頭部領域の位置を含む第1位置情報を生成する頭部領域抽出部と、
     前記室内空間に設置されている前記ディスプレイのディスプレイ前面領域の位置を含む第2位置情報を生成するディスプレイ前面領域抽出部と、
     前記第1位置情報と前記第2位置情報とを用いて、前記頭部領域の位置と前記ディスプレイ前面領域の位置との距離が頭部向き判定距離より短い場合の判定結果を含む判定情報を生成する頭部向き判定部と、
     前記判定情報を用いて、前記空調機に前記室内空間を空気調和させる機器制御部と、
     を備える空調制御システム。
  2.  前記熱画像取得部は、前記撮影装置から前記室内空間の熱分布を表す前記熱画像を取得し、
     前記識別部は、複数の前記熱画像から構成される時系列データから前記人を識別した識別情報を生成し、
     前記頭部領域抽出部は、前記熱画像及び前記識別情報を解析して前記頭部領域を抽出し、前記頭部領域の位置及び前記頭部領域と前記撮影装置との距離の情報を含む前記第1位置情報を生成し、
     前記ディスプレイ前面領域抽出部は、前記熱画像を解析して前記ディスプレイ前面領域を抽出し、前記ディスプレイ前面領域の位置、前記ディスプレイ前面領域と前記撮影装置との距離及び前記ディスプレイの向きの情報を含む前記第2位置情報を生成する、
     請求項1に記載の空調制御システム。
  3.  前記ディスプレイ前面領域抽出部は、前記ディスプレイ前面領域の形状から、前記ディスプレイの向きを算出する、
     請求項2に記載の空調制御システム。
  4.  前記頭部向き判定部は、前記人の頭部向きの反転向きと前記ディスプレイの向きとが一致した場合、前記頭部向きは前記ディスプレイを向く方向であると推定する、
     請求項3に記載の空調制御システム。
  5.  前記頭部向き判定部は、前記頭部領域の位置と前記ディスプレイ前面領域の位置との距離が規定された頭部向き判定距離より短い場合、前記頭部向きは前記ディスプレイを向く方向であると判定する、
     請求項4に記載の空調制御システム。
  6.  前記機器制御部は、前記判定情報を用いて、前記人の頭部向きが規定された頭部向き判定時間以上同一の場合、前記判定情報を用いた空調制御指令を前記空調機に送信する、
     請求項1から5のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  7.  前記機器制御部は、前記空調機の複数の吹出し口のうち、少なくとも前記人の頭部の後方にある吹出し口から送風を行う空調制御指令を送信する、
     請求項1から6のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  8.  複数の前記撮影装置が前記撮影装置の検知範囲内において規定された距離以上で設置されている場合、
     前記熱画像取得部は、2以上の前記撮影装置から前記熱画像を取得し、
     前記ディスプレイ前面領域抽出部は、前記規定された距離の範囲内の前記ディスプレイの位置を検出する、
     請求項1から7のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  9.  前記頭部向き判定部によって前記室内空間に設置された照明の方向に前記人の頭部が向いていると判定された場合、
     前記機器制御部は、前記照明に、前記照明の輝度及び色温度を変更させる照明制御指令を送信する、
     請求項1から8のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  10.  前記頭部向き判定部によって前記ディスプレイを用いた作業者がいると判定された場合、
     前記機器制御部は、前記作業者の位置を表示する作業者位置表示器に、前記作業者の位置を表示させる表示指令を送信する、
     請求項1から9のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  11.  請求項1から10のいずれか1項に記載の空調制御システムと、
     前記空調制御システムによって制御される空調機と、
     を備える空調システム。
  12.  空調機による人が存在しディスプレイが設置されている室内空間の空調を制御する空調制御システムの空調制御方法であって、
     撮影装置が、前記室内空間を撮影する第1のステップと、
     熱画像取得部が、前記室内空間を撮影する前記撮影装置から熱画像を取得する第2のステップと、
     識別部が、前記室内空間における前記人を識別する第3のステップと、
     頭部領域抽出部が、前記室内空間における前記人の頭部領域の位置を含む第1位置情報を生成する第4のステップと、
     ディスプレイ前面領域抽出部が、前記室内空間に設置されている前記ディスプレイのディスプレイ前面領域の位置を含む第2位置情報を生成する第5のステップと、
     頭部向き判定部が、前記第1位置情報と前記第2位置情報とを用いて、前記頭部領域の位置と前記ディスプレイ前面領域の位置との距離が頭部向き判定距離より短い場合の判定結果を含む判定情報を出力する第6のステップと、
     機器制御部が、前記判定情報を用いて、前記空調機に前記室内空間を空気調和させる第7のステップと、
     を含む空調制御方法。
  13.  請求項12に記載の空調制御方法をコンピュータに実施させる空調制御プログラム。
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