WO2021157661A1 - 管理システム、管理サーバ、及び管理方法 - Google Patents

Abstract

管理システム１は、配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置１００と、収納装置１００を管理するとともに、未配送の荷物を収納する収納ボックスを自動で予約する管理サーバ２００とを備える。管理サーバ２００は、未配送の荷物に関する荷物情報に基づいて、未配送の荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、荷物情報及び収納装置１００に関する収納装置情報に基づいて、優先順位が高い荷物から順番に収納ボックスを予約する予約処理とを実行する。

Description

管理システム、管理サーバ、及び管理方法

　本発明は、管理システム、管理サーバ、及び管理方法に関する。

　特許文献１には、収納ボックスに荷物を収納して一時預かる収納装置と、収納装置における情報を管理する管理サーバと、荷物を配送する配送担当者端末とを有し、管理サーバが、収納ボックスの収納状況及び予約状況の情報を配送担当者端末へ送信するシステムが記載されている。

　このシステムにおいて、管理サーバは、収納装置の収納ボックスの予約を要求する旨の情報を配送担当者端末から受信すると、予約を要求された収納ボックスについて予約処理を行い、この収納ボックスを施錠して荷物の入庫を禁止する。

特開２０１８－７２８８５号公報

　第１の態様に係る管理システムは、配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置と、前記収納装置を管理するとともに、前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約するサーバとを備えるシステムである。前記サーバは、前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約する予約処理とを実行する。

　第２の態様に係る管理サーバは、配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置を管理するサーバである。前記管理サーバは、前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約する処理部を備える。前記処理部は、前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約する予約処理とを実行する。

　第３の態様に係る管理方法は、配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置を管理する方法である。前記管理方法は、前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約することを有する。前記予約することは、前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定することと、前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約することとを含む。

一実施形態に係る管理システムの構成を示す図である。 一実施形態に係る収納装置の構成を示す図である。 一実施形態に係る収納装置の正面側の外観の一例を示す図である。 一実施形態に係る管理サーバの構成を示す図である。 一実施形態に係る収納装置情報を示す図である。 一実施形態に係る荷物情報を示す図である。 一実施形態に係る優先順位付け処理を示す図である。 一実施形態に係る予約処理を示す図である。 一実施形態に係る荷物取出し時処理を示す図である。

　特許文献１に記載のシステムは、収納ボックスを予約する際に、配送担当者端末に表示される選択画面を配送担当者が目視で確認しながら任意の収納ボックスを手動で選択して予約する必要があるため、予約作業が繁雑であり、予約作業による配送担当者の負担が大きいという問題がある。

　そこで、本開示は、収納ボックスの予約作業の負担を軽減することを目的とする。

　図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。

　（管理システムの構成）
　まず、一実施形態に係る管理システムの構成について説明する。図１は、一実施形態に係る管理システム１の構成を示す図である。

　図１に示すように、管理システム１は、複数の収納装置１００（収納装置１００ａ乃至１００ｃ）と、管理サーバ２００とを有する。なお、図１において、収納装置１００の数が３つである一例を図示しているが、収納装置１００の数は、１つ、２つ、又は４つ以上であってもよい。収納装置１００及び管理サーバ２００は、ネットワーク１０を介して相互に通信を行う。

　収納装置１００は、配送される荷物を収納する収納ボックス１１０（図１において不図示。図２参照）を有する装置である。各収納装置１００は、所定の施設に設置される。収納装置１００が設置される施設は、例えば、戸建ての住宅であってもよいし、アパート又はマンション等の集合住宅であってもよい。このような収納装置１００は、宅配ロッカーと呼ばれることがある。或いは、収納装置１００が設置される施設は、駅等の公共の場所又は商業施設等であってもよい。以下においては、収納装置１００が集合住宅の共用部等に設置される宅配ロッカーであるとして説明を進める。

　管理サーバ２００は、収納装置１００との通信により収納装置１００を管理するサーバである。例えば、管理サーバ２００は、各収納装置１００の各収納ボックス１１０の空き状況を管理する。管理サーバ２００は、配送事業者のサーバとの通信により、配送するべき各荷物（未配送荷物）に関する情報を取得し、未配送の荷物を収納する収納ボックス１１０を自動で予約し、当該収納ボックス１１０を施錠する。管理サーバ２００は、荷物について収納ボックス１１０を予約すると、当該荷物の受取人の端末に対して、収納ボックス１１０が予約された旨を電子メール等で通知する。

　収納ボックス１１０が予約された後、配送事業者の配送担当者（配送ドライバー）は、荷物の識別子（例えば、送り状番号）を収納装置１００に読み込ませる。管理サーバ２００は、荷物の識別子に基づいて、予約した収納ボックス１１０の扉を開ける。そして、管理サーバ２００は、予約した収納ボックス１１０に荷物が収納されて扉が閉められたことを検知すると、当該収納ボックス１１０を施錠し、荷物が収納ボックス１１０に収納された旨を当該荷物の受取人の端末に電子メール等で通知する。

　このように構成された管理システム１において、管理サーバ２００は、未配送の荷物に関する荷物情報に基づいて、未配送の荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、荷物情報及び収納装置１００に関する収納装置情報に基づいて、優先順位が高い荷物から順番に収納ボックス１１０を予約する予約処理とを実行する。

　これにより、収納ボックス１１０の予約を自動化可能であるとともに、収納ボックス１１０を効率的に予約できる。配送担当者による収納ボックス１１０の予約作業が不要になるため、収納ボックス１１０の予約作業の負担を軽減可能である。

　（収納装置の構成）
　次に、一実施形態に係る収納装置１００の構成について説明する。図２は、一実施形態に係る収納装置１００の構成を示す図である。

　図２に示すように、収納装置１００は、複数の収納ボックス１１０（収納ボックス１１０ａ、１１０ｂ、１１０ｃ、１１０ｄ、…）と、制御部１２０と、通信部１３０と、表示部１４０と、操作部１５０と、読取り部１６０とを有する。

　収納ボックス１１０は、荷物を収納又は取出し可能な開口部と、開口部を封止する扉と、扉を施錠する施錠機構と、荷物が収納されていることを検知するセンサとを含む。様々な荷物サイズの荷物を収納可能とするために、サイズ別に複数の収納ボックス１１０が設けられている。図３は、収納装置１００の正面側の外観の一例を示す図である。図３に示す例において、ボックスサイズが「Ｓ」である２つの収納ボックス１１０と、ボックスサイズが「Ｍ」である８つの収納ボックス１１０と、ボックスサイズが「Ｌ」である１つの収納ボックス１１０と、ボックスサイズが「ＬＬ」である１つの収納ボックス１１０とが設けられている。

　制御部１２０は、収納ボックス１１０と、通信部１３０と、表示部１４０と、操作部１５０と、読取り部１６０とを制御する。制御部１２０は、少なくとも１つのプロセッサ及び少なくとも１つのメモリを含む。制御部１２０は、通信部１３０が管理サーバ２００から受信する指示に応じて収納ボックス１１０の施錠及び解錠を制御する。また、制御部１２０は、収納ボックス１１０の扉の開閉状況及び収納ボックス１１０のセンサの検知結果及び／又は操作部１５０に対する操作内容及び読取り部１６０の読取り結果等を通信部１３０から管理サーバ２００に送信する。

　通信部１３０は、管理サーバ２００との通信を行う。通信部１３０は、有線又は無線でネットワーク１０に接続される通信インターフェイスを含む。表示部１４０は、制御部１２０の制御下で各種情報を表示する。操作部１５０は、配送担当者又は受取人からの操作を受け付ける。表示部１４０及び操作部１５０は、タッチパネルディスプレイとして一体化されていてもよい。読取り部１６０は、送り状番号等を読み取る。

　（管理サーバの構成）
　次に、一実施形態に係る管理サーバ２００の構成について説明する。図４は、一実施形態に係る管理サーバ２００の構成を示す図である。

　図４に示すように、管理サーバ２００は、通信部２１０と、処理部２２０と、記憶部２３０とを有する。

　通信部２１０は、収納装置１００との通信を行う。通信部２１０は、有線又は無線でネットワーク１０に接続される通信インターフェイスを含む。通信部２１０は、収納装置１００に対して施錠指示又は解錠指示を送信する。また、通信部２１０は、収納ボックス１１０の扉の開閉状況及び収納ボックス１１０のセンサの検知結果及び／又は操作部１５０に対する操作内容及び読取り部１６０の読取り結果等を収納装置１００から受信する。さらに、通信部２１０は、配送事業者のサーバから、配送するべき各荷物（未配送荷物）に関する荷物情報を受信する。

　処理部２２０は、通信部２１０が受信する情報及び記憶部２３０が記憶する情報に基づいて各種情報処理を実行する。処理部２２０は、少なくとも１つのプロセッサを含む。記憶部２３０は、少なくとも１つのメモリを含む。記憶部２３０は各収納装置１００に関する収納装置情報及び各荷物に関する荷物情報を記憶する。処理部２２０は、収納装置情報及び荷物情報を管理する。

　図５は、一実施形態に係る収納装置情報を示す図である。

　図５に示すように、収納装置情報は、収納装置１００ごとに、当該収納装置１００が設置された施設の住所と、当該収納装置１００の識別子と、当該収納装置１００のボックスサイズ（図５の例では、「Ｓ」、「Ｍ」、「Ｌ」）ごとのボックス数と、当該収納装置１００のボックスサイズごとの空きボックス数とを含む。空きボックスとは、予約が可能な状態にある収納ボックス１１０をいう。

　また、収納装置情報は、収納装置１００ごとに、当該収納装置１００の各収納ボックス１１０のステータス（空き状況）を含む。収納ボックス１１０のステータスは、当該収納ボックス１１０に収納されている荷物があるか否か、及び当該収納ボックス１１０に対する予約があるか否かに応じて定められる。収納ボックス１１０に収納されている荷物が無く、且つ、当該収納ボックス１１０に対する予約が無い場合、当該収納ボックス１１０は予約可能な状態（すなわち、空き）である。それ以外の場合、当該収納ボックス１１０は予約不能な状態である。

　処理部２２０は、収納ボックス１１０を予約したときに収納装置情報を更新する。また、処理部２２０は、収納ボックス１１０に荷物が収納されたとき、及び収納ボックス１１０から荷物が取り出されたときに収納装置情報を更新する。

　図６は、一実施形態に係る荷物情報を示す図である。

　図６に示すように、荷物情報は、荷物ごとに、当該荷物を識別する送り状番号と、当該荷物が配送されるべき配送先住所と、当該荷物のサイズである荷物サイズと、当該荷物に指定された配送時間帯である指定時間帯と、当該荷物のステータスである荷物ステータスとを含む。荷物サイズには、例えば、「Ｓ」、「Ｍ」、「Ｌ」といった種別がある。配送時間帯は、１日における配送可能時間帯（例えば、９時から２１時まで）を所定間隔で区分した時間帯である。配送時間帯には、例えば、（１）９時から１２時までの時間帯、（２）１２時から１４時までの時間帯、（３）１４時から１６時までの時間帯、（４）１６時から１８時までの時間帯、（５）１８時から２１時までの時間帯といった種別がある。荷物ステータスには、例えば、（ａ）予約が未だされていない未予約状態（予約可能）、（ｂ）予約が既にされている状態（予約済み）、（ｃ）収納ボックス１１０に収納された状態（収納済み）、（ｄ）荷物が受取人の手に渡った状態（ユーザ渡し済み）、(ｅ)電子メール等によって収納ボックス１１０の予約完了の通知が行われた際、受取人が当該通知画面上で手渡しによる配達を希望する旨の選択をした状態(手渡し希望)がある。

　荷物ステータスの初期状態は、（ａ）予約可能である。第１に、処理部２２０は、荷物に対して収納ボックス１１０を予約したときに、当該荷物の荷物ステータスを（ａ）予約可能から（ｂ）予約済みに更新する。第２に、処理部２２０は、当該荷物が収納ボックス１１０に収納されたときに、当該荷物の荷物ステータスを（ｂ）予約済みから（ｃ）収納済みに更新する。第３に、処理部２２０は、当該荷物が収納ボックス１１０から取り出されたときに、当該荷物の荷物ステータスを（ｃ）収納済みから（ｄ）ユーザ渡し済みに更新する。または、第１に、処理部２２０は、荷物に対して収納ボックス１１０を予約したときに、当該荷物の荷物ステータスを（ａ）予約可能から（ｂ）予約済みに更新する。第２に、処理部２２０は、電子メール等によって収納ボックス１１０の予約完了の通知が行われた際、受取人が当該通知画面上で手渡しによる配達を希望する旨の選択をしたときに、当該荷物の荷物ステータスを（ｂ）予約済みから（ｅ）手渡し希望に更新する。第３に、処理部２２０は、当該荷物が手渡しされたと判断したときに、当該荷物の荷物ステータスを（ｅ）手渡し希望から（ｄ）ユーザ渡し済みに更新する。

　処理部２２０は、荷物情報に基づいて、荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、荷物情報及び収納装置情報に基づいて、優先順位が高い荷物から順番に収納ボックス１１０を予約する予約処理とを実行する。これにより、収納ボックス１１０の予約を効率的に行うことができる。

　一実施形態において、処理部２２０は、優先順位付け処理において、配送時間帯が早い荷物に対して、配送時間帯が遅い荷物よりも高い優先順位を設定する。その結果、配送時間帯が早い荷物に対して収納ボックス１１０が優先的に予約されることになる。

　配送時間帯が遅い荷物に対して収納ボックス１１０が予約された場合、遅い時間帯まで当該収納ボックス１１０が予約済みの状態（すなわち、収納待ちの状態）になり、当該収納ボックス１１０の利用効率が低下してしまう。このため、処理部２２０は、配送時間帯が早い荷物に対して収納ボックス１１０を優先的に予約することとしている。

　配送時間帯が早い荷物に対して収納ボックス１１０を予約した後、当該収納ボックス１１０に荷物が収納され、且つ当該荷物が取り出されると、当該収納ボックス１１０は再び「空き」の状態になり、配送時間帯が遅い荷物に対して当該収納ボックス１１０を予約できる。これにより、当該収納ボックス１１０の利用効率を向上させることができる。

　一実施形態において、処理部２２０は、優先順位付け処理において、各配送時間帯について、荷物サイズが大きい荷物に対して、荷物サイズが小さい荷物よりも高い優先順位を設定する。その結果、荷物サイズが大きい荷物に対して収納ボックス１１０が優先的に予約されることになる。

　荷物サイズが大きい荷物を収納可能な収納ボックス１１０の数は限られている。一方、荷物サイズが小さい荷物は、どのボックスサイズの収納ボックス１１０にも収納可能である。このため、荷物サイズが小さい荷物に対して大きいボックスサイズの収納ボックス１１０が先に予約された場合、荷物サイズが大きい荷物に対して予約可能な収納ボックス１１０が無くなることがある。また、この場合は収納ボックス１１０の収納容量に無駄が生じることになり、当該収納ボックス１１０の利用効率が低下してしまう。

　このため、処理部２２０は、荷物サイズが大きい荷物に対して収納ボックス１１０が優先的に予約することとしている。これにより、荷物サイズが大きい荷物をより確実に配送可能になり、且つ、収納ボックス１１０の利用効率を向上させることができる。

　一実施形態において、処理部２２０は、各配送時間帯について、配送時間帯の開始タイミング又は当該開始タイミングの所定時間前（例えば、５分前又は１０分前）のタイミングで予約処理を実行する。

　全配送時間帯に対して全荷物の予約を一度に纏めて行う場合、収納ボックス１１０の最新のステータス（空き状況）を考慮したきめ細かな予約を行うことができず、収納ボックス１１０の利用効率が低下する。

　このため、処理部２２０は、例えば、配送時間帯ごとに、当該配送時間帯の直前のタイミングで当該配送時間帯に属する各荷物に対する予約処理を実行することとしている。これにより、収納ボックス１１０の最新のステータス（空き状況）に応じた予約処理が可能になり、収納ボックス１１０の利用効率を向上させることができる。

　一実施形態において、処理部２２０は、予約処理において、空き状況に基づき予約可能な収納ボックス１１０（すなわち、空きの収納ボックス１１０）であって、且つ、予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する収納ボックス１１０のうち最もボックスサイズが小さい収納ボックス１１０を選択及び予約する。

　具体例として、荷物サイズが「Ｓ」の荷物があり、ボックスサイズが「Ｍ」の空き収納ボックス１１０及びボックスサイズが「Ｌ」の空き収納ボックス１１０があるとする。ここで、当該荷物に対してボックスサイズが「Ｌ」の空き収納ボックス１１０を予約した場合、当該収納ボックス１１０の収納容量に無駄が生じることになり、当該収納ボックス１１０の利用効率が低下してしまう。

　このため、処理部２２０は、ボックスサイズが「Ｌ」の空き収納ボックス１１０ではなく、ボックスサイズが「Ｍ」の空き収納ボックス１１０を予約する。これにより、収納ボックス１１０の利用効率を向上させることができる。

　一実施形態において、処理部２２０は、１つ以上の収納ボックス１１０から荷物が取り出された場合であって、且つ未予約の荷物がある場合、当該未予約の荷物を予約対象荷物として予約処理を実行する。

　すなわち、処理部２２０は、予約がとれなかった未予約荷物を予約待ち（収納ボックス１１０の空き待ち）の荷物として管理し、収納ボックス１１０から荷物が取り出された際に当該未予約荷物の予約を再度試みる。これにより、収納ボックス１１０の最新のステータス（空き状況）に応じた予約処理が可能になり、荷物をより確実に配送可能になり、且つ、収納ボックス１１０の利用効率を向上させることができる。

　（管理サーバの動作例）
　次に、一実施形態に係る管理サーバ２００の動作例について説明する。

　図７は、一実施形態に係る優先順位付け処理を示す図である。管理サーバ２００の処理部２２０は、図７に示す優先順位付け処理を、例えば、１日に１回、且つ、１日の最初の配送時間帯（９時から１２時までの時間帯）の開始前に実行する。

　図７に示すように、ステップＳ１０１において、処理部２２０は、当日に配送するべき各荷物の荷物情報からなるリストである荷物情報リストを取得する。例えば、処理部２２０は、記憶部２３０から荷物情報リストを読み出すことで荷物情報リストを取得してもよいし、通信部２１０が配送事業者のサーバから荷物情報リストを受信することで荷物情報リストを取得してもよい。

　ステップＳ１０２において、処理部２２０は、荷物情報リスト中の各荷物（各荷物情報）に対して、配送時間帯が早い順に高い優先順位を設定する。例えば、処理部２２０は、９時から１２時までの時間帯が指定された各荷物に対して最も高い優先順位を設定し、１２時から１４時までの時間帯が指定された各荷物に対して２番目に高い優先順位を設定し、１４時から１６時までの時間帯が指定された各荷物に対して３番目に高い優先順位を設定し、１６時から１８時までの時間帯が指定された各荷物に対して４番目に高い優先順位を設定し、１８時から２１時までの時間帯が指定された各荷物に対して最も低い優先順位を設定する。このような優先順位付けの処理は、荷物情報リスト中の各荷物（各荷物情報）を配送時間帯が早い順に昇順にソートする処理であってもよい。処理部２２０は、後述する予約処理を、ソート後の荷物情報リスト内で上から下への順に順次実行する。

　ステップＳ１０３において、処理部２２０は、荷物情報リスト中の各荷物（各荷物情報）に対して、各配送時間帯について、荷物サイズが大きい順に高い優先順位を設定する。例えば、処理部２２０は、９時から１２時までの時間帯が指定された複数の荷物において、荷物サイズが「Ｓ」である荷物＃１と、荷物サイズが「Ｍ」である荷物＃２と、荷物サイズが「Ｌ」である荷物＃３とがある場合、荷物＃３に対して最も高い優先順位を設定し、荷物＃２に対して２番目に高い優先順位を設定し、荷物＃１に対して最も低い優先順位を設定する。処理部２２０は、他の配送時間帯のそれぞれについても同様な優先順位付けの処理を実行する。このような優先順位付けの処理は、荷物情報リスト中の各荷物（各荷物情報）を、各配送時間帯について、荷物サイズが大きい順に昇順にソートする処理であってもよい。

　図８は、一実施形態に係る予約処理を示す図である。管理サーバ２００の処理部２２０は、図７に示す優先順位付け処理の完了後において、配送時間帯ごとに予約処理を実行する。

　図８に示すように、ステップＳ２０１において、処理部２２０は、現タイミングが配送時間帯の開始タイミング又は当該開始タイミングの一定時間前のタイミングであるか否かを判定する。

　ステップＳ２０１で「ＹＥＳ」である場合、ステップＳ２０２において、処理部２２０は、優先順位付け後の荷物情報リストの中から、当該配送時間帯に属する最も優先順位が高い荷物の荷物情報を取得する。ステップＳ２０１で「ＮＯ」である場合、処理部２２０は、ステップＳ２０２に処理を進めない。

　ステップＳ２０３において、処理部２２０は、ステップＳ２０２で取得した荷物情報と、収納装置１００ごとの収納装置情報とに基づいて、ステップＳ２０２で取得した荷物情報に対応する荷物（すなわち、予約対象の荷物）の配送先住所に設置された収納装置１００の収納装置情報を取得する。具体的には、処理部２２０は、ステップＳ２０２で取得した荷物情報に含まれる配送先住所と同じ住所を含む収納装置情報を取得する。

　ステップＳ２０４において、処理部２２０は、ステップＳ２０２で取得した荷物情報と、ステップＳ２０３で取得した収納装置情報とに基づいて、予約対象の荷物の配送先住所に設置された収納装置１００において、予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する１以上の空き収納ボックスが有るか否かを判定する。ステップＳ２０４で「ＮＯ」である場合、処理部２２０は、ステップＳ２０６に処理を進める。この場合、処理部２２０は、予約対象の荷物の予約に失敗するが、当該未予約荷物を予約待ち（収納ボックス１１０の空き待ち）の荷物として管理する。

　一方、ステップＳ２０４で「ＹＥＳ」である場合、ステップＳ２０５において、処理部２２０は、予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する１以上の空き収納ボックスのうち、最もボックスサイズが小さい収納ボックス１１０を選択して予約する。

　ステップＳ２０６において、処理部２２０は、当該配送時間帯に属する次の荷物情報（すなわち、優先順位が２番目の荷物情報）が有るか否かを判定する。ステップＳ２０６で「ＹＥＳ」である場合、処理部２２０は、当該次の荷物情報を取得し（ステップＳ２０７）、処理をステップＳ２０２に戻す。

　一方、ステップＳ２０６で「ＮＯ」である場合、ステップＳ２０８において、処理部２２０は、当該配送時間帯に対する予約処理を終了するとともに、次の配送時間帯が有るか否かを判定する。ステップＳ２０８で「ＹＥＳ」である場合、処理部２２０は、次の配送時間帯を対象としてステップＳ２０１に処理を戻す。一方、ステップＳ２０８で「ＮＯ」である場合、処理部２２０は、当日分の予約処理を終了する。

　図９は、一実施形態に係る荷物取出し時処理を示す図である。管理サーバ２００の処理部２２０は、いずれかの収納ボックス１１０から荷物が取り出されたことを検知すると、荷物取出し時処理を開始する。

　図９に示すように、ステップＳ３０１において、処理部２２０は、収納ボックス１１０から荷物が取り出されたことを示す通知を、当該収納ボックス１１０を有する収納装置１００から取得する。

　ステップＳ３０２において、処理部２２０は、当該収納装置１００に対する未予約荷物（空き待ち荷物）が有るか否かを判定する。

　ステップＳ３０２で「ＹＥＳ」である場合、ステップＳ３０３において、処理部２２０は、当該未予約荷物を予約対象の荷物として、上記と同様な方法により、当該予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する１以上の空き収納ボックスが有るか否かを判定する。また、処理部２２０は、ステップＳ３０２で「ＮＯ」である場合、処理を終了する。

　ステップＳ３０３で「ＹＥＳ」である場合、ステップＳ３０４において、処理部２２０は、予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する１以上の空き収納ボックスのうち、最もボックスサイズが小さい収納ボックス１１０を選択して予約する。また、処理部２２０は、ステップＳ３０３で「ＮＯ」である場合、処理を終了する。

　以上説明したように、一実施形態に係る管理サーバ２００の処理部２２０は、荷物情報に基づいて、荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、荷物情報及び収納装置情報に基づいて、優先順位が高い荷物から順番に収納ボックス１１０を予約する予約処理とを実行する。これにより、収納ボックス１１０の予約を効率的に行うことができる。

　（その他の実施形態）
　上述した実施形態に係る各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、ＣＤ－ＲＯＭやＤＶＤ－ＲＯＭ等の記録媒体であってもよい。

　以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。

　本願は、日本国特許出願第２０２０－０１９８７８号（２０２０年２月７日出願）の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。

Claims (8)

1. 　配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置と、
   　前記収納装置を管理するとともに、前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約するサーバと、を備え、
   　前記サーバは、
   　前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、
   　前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約する予約処理と、を実行する、管理システム。
2. 　前記荷物情報は、前記荷物に指定された配送時間帯を示す情報を含み、
   　前記優先順位付け処理は、前記配送時間帯が早い荷物に対して、前記配送時間帯が遅い荷物よりも高い優先順位を設定する処理を含む、請求項１に記載の管理システム。
3. 　前記荷物情報は、前記荷物の荷物サイズを示す情報をさらに含み、
   　前記収納装置は、サイズ別に設けられた複数の収納ボックスを有し、
   　前記優先順位付け処理は、各配送時間帯について、前記荷物サイズが大きい荷物に対して、前記荷物サイズが小さい荷物よりも高い優先順位を設定する、請求項２に記載の管理システム。
4. 　前記サーバは、各配送時間帯について、配送時間帯の開始タイミング又は前記開始タイミングの所定時間前のタイミングで前記予約処理を実行する、請求項１乃至３のいずれか１項に記載の管理システム。
5. 　前記収納装置情報は、前記収納ボックスごとのボックスサイズ及び空き状況を示し、
   　前記予約処理は、前記空き状況に基づき予約可能な収納ボックスであって、且つ、予約対象の荷物を収納可能なボックスサイズを有する収納ボックスのうち最もボックスサイズが小さい収納ボックスを選択及び予約する処理を含む、請求項１乃至４のいずれか１項に記載の管理システム。
6. 　前記サーバは、１つ以上の収納ボックスから荷物が取り出された場合であって、且つ未予約の荷物がある場合、前記未予約の荷物を前記予約対象の荷物として前記予約処理を実行する、請求項５に記載の管理システム。
7. 　配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置を管理する管理サーバであって、
   　前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約する処理部を備え、
   　前記処理部は、
   　前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定する優先順位付け処理と、
   　前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約する予約処理と、を実行する、管理サーバ。
8. 　配送される荷物を収納する収納ボックスを有する収納装置を管理する管理方法であって、
   　前記荷物を収納する前記収納ボックスを自動で予約することを有し、
   　前記予約することは、
   　前記荷物に関する荷物情報に基づいて、前記荷物のそれぞれに優先順位を設定することと、
   　前記荷物情報及び前記収納装置に関する収納装置情報に基づいて、前記優先順位が高い荷物から順番に前記収納ボックスを予約することと、を含む、管理方法。

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