WO2021085222A1

WO2021085222A1 - 画像表示装置及びその制御方法

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Publication number: WO2021085222A1
Application number: PCT/JP2020/039298
Authority: WO
Inventors: 武一新屋
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2019-10-29
Filing date: 2020-10-19
Publication date: 2021-05-06
Also published as: JPWO2021085222A1; US11862082B2; CN114270425A; US20220351678A1

Abstract

画像表示装置（１０）は、表示パネル（１１０）と、空間部（４０）と、照明部（２０１）と、制御部（８０）と、照度センサ（９０）とを備える。表示パネル（１１０）は、画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能である。空間部（４０）及び照明部（２０１）は、表示パネル（１１０）の背面側に配置され、照明部（２０１）は、空間部（４０）に照明光を照射する。制御部（８０）は、照明部（２０１）を制御する。照度センサ（９０）は、画像表示装置（１０）の周囲の照度を検出する。制御部（８０）は、表示パネル（１１０）が透過モードで動作している場合、照明部（２０１）に、照度センサ（９０）による検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御を行う。

Description

画像表示装置及びその制御方法

　本開示は、透過モードで動作可能な表示パネルを備える画像表示装置に関する。

　特許文献１は、透明ディスプレイを備えるディスプレイ装置を開示する。このディスプレイ装置は、透明な有機発光ダイオード（ｏｒｇａｎｉｃ　ｌｉｇｈｔ－ｅｍｉｔｔｉｎｇ　ｄｉｏｄｅ：ＯＬＥＤ）素子を用いてディスプレイを行う第１パネルと、第１パネルの背面に配置し、背面からの光を遮断または透過させる、高分子分散型液晶を用いた第２パネルと、第２パネルを透明な状態または不透明な状態に切り替える制御部とを備える。このディスプレイ装置では、第２パネルを透明にすることで、第１パネルの背面の物体の像と第１パネルの像とを同時に鑑賞することができる。また、第２パネルを不透明にすることで、第１パネル背面からの外光の介入のないコントラストの良い鮮明な画像を表示する事が可能となる。

特開２０１３－１５６６３５号公報

　本開示は、透過モードで動作可能な表示パネルを有効に利用することができる画像表示装置及びその制御方法を提供する。

　本開示における画像表示装置は、画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能な表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置された空間部と、前記表示パネルの背面側に配置され、前記空間部に照明光を照射する照明部と、前記照明部を制御する制御部と、前記画像表示装置の周囲の照度を検出する照度検出部とを備え、前記制御部は、前記表示パネルが透過モードで動作している場合、前記照明部に、前記照度検出部による検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御を行う。

　本開示における画像表示装置の制御方法において、前記画像表示装置は、画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能な表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置された空間部と、前記表示パネルの背面側に配置され、前記空間部に照明光を照射する照明部と、前記画像表示装置の周囲の照度を検出する照度検出部とを備え、前記制御方法は、前記照度検出部による前記照度の検出結果を取得する取得ステップと、前記表示パネルが透過モードで動作している場合、前記照明部を制御することで、前記照明部に、前記取得ステップで取得された前記検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御ステップと、を含む。

　本開示における画像表示装置、及び、画像表示装置の制御方法のそれぞれによれば、透過モードで動作可能な表示パネルを有効に利用することができる。

図１は、実施の形態に係る画像表示装置の、画像表示モード（第一表示モード）で動作している状態を示す外観斜視図である。図２は、実施の形態に係る画像表示装置の、透過モードで動作している状態を示す外観斜視図である。図３は、実施の形態に係る画像表示装置の構成概要を示す分解斜視図である。図４は、実施の形態に係る表示パネル及び照明部の構成概要を示す断面図である。図５は、実施の形態に係る画像表示装置の側面図である。図６は、実施の形態に係る画像表示装置の機能構成を示すブロック図である。図７は、実施の形態に係る照明制御についての基本的な動作の流れを示すフロー図である。図８は、実施の形態に係る画像表示装置の照明部が放出する照明光の明るさの変化を簡易的に示す図である。図９は、実施の形態に係る画像表示装置の、画像表示モード（第二表示モード）で動作している状態を示す外観斜視図である。

　本願発明者は、従来の画像表示装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。上記従来の透明ディスプレイのように、画像を表示する状態と透過状態との切り替え可能な表示パネルは、例えば、ガラス基板上に配置された複数の有機ＥＬ（ｅｌｅｃｔｒｏ－ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）素子とを有する有機ＥＬパネルと、高分子分散型液晶への電圧の印加の有無により光の透過及び不透過を切り替える調光シートとを有している。

　この表示パネルにおいて、例えば、有機ＥＬパネルに画像を表示せず、かつ、調光シートをオン（透過状態）とすることで、表示パネルの前面側に存在するユーザに、表示パネルの背面側の物体を視認させることができる。しかし、有機ＥＬパネルには、マトリクス状に並べられた複数の有機ＥＬ素子が存在し、かつ、調光シートには、分散して配置された液晶が存在する。つまり、表示パネルは、ガラス等の透明な材料をベースにしているものの、有機ＥＬ素子及び液晶などの微細な遮光要素が分散して配置されているため、表示パネルを前面側から見るユーザには、表示パネルの背面側が暗く見える可能性がある。

　そこで、本願発明者は、表示パネルの背面側に照明部を配置する構造について検討した。この構造によれば、照明部から放出される照明光を表示パネルの背面側に置かれた物体に照射することができ、これにより、表示パネルの前面側に存在するユーザに、表示パネルの背面側の物体を明確に視認させることができる。しかしながら、本願発明者は、表示パネルの背面側に照明部を配置した場合、照明光に起因する問題が生じることを見出した。具体的には、表示パネルの背面側に照明部を配置した場合、画像表示装置の周囲の明るさが変化することで、表示パネルの透明感の不足、または、照明光の表示パネルへの映り込み（ハレーション）が観察される等の問題が生じることが見出された。

　本開示は、このような知見に基づいてなされたものであり、本願発明者らが鋭意検討した結果、透過モードで動作する表示パネルを有効に利用することができる画像表示装置の構造及びその制御についての着想を得た。

　以下、適宜図面を参照しながら実施の形態を説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

　本願発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。

　以下の実施の形態において、説明の便宜上、上下方向をＺ軸方向と一致させ、前後方向をＹ軸方向と一致させ、左右方向をＸ軸方向と一致させている。これら対応付けは、本開示に係る画像表示装置の製造時または使用時における姿勢を限定するものではない。以下の説明において、例えば、Ｘ軸プラス側とは、Ｘ軸の矢印方向側を示し、Ｘ軸マイナス側とは、Ｘ軸プラス側とは反対側を示す。Ｙ軸方向及びＺ軸方向についても同様である。

　（実施の形態）
　以下、図１～図９を用いて本発明の実施の形態を説明する。まず、図１～図５を用いて、実施の形態に係る画像表示装置の構成概要について説明する。

　［１－１．画像表示装置の構成概要］
　図１は、実施の形態に係る画像表示装置１０の、画像表示モード（第一表示モード）で動作している状態を示す外観斜視図である。図２は、実施の形態に係る画像表示装置１０の、透過モードで動作している状態を示す外観斜視図である。図３は、実施の形態に係る画像表示装置１０の構成概要を示す分解斜視図である。図４は、実施の形態に係る表示パネル１１０及び照明部２０１の構成概要を示す断面図である。具体的には、図４は、図２におけるＩＶ－ＩＶ線断面の一部を示す図である。図５は、実施の形態に係る画像表示装置１０の側面図である。図５では、右側壁部３２の図示が省略され、かつ、表示パネル１１０及び照明部２０１の側面が簡易的に図示されている。

　図１～図５に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置１０は、表示パネル１１０と、棚板部５０と照明部２０１とを備える。本実施の形態では、表示パネル１１０が、棚板部５０を含む枠体３０によって、外周から囲まれ、かつ、支持される構造を有している。本実施の形態において、画像表示装置１０は、表示パネル１１０の前面を保護するための保護パネルなど、以下で説明される部材以外の部材を有してもよいが、その説明及び図示は省略する。

　表示パネル１１０は、画像を表示する画像表示モードと、前方から見た場合に背面側の物体が視認可能な透過状態となる透過モードとの切り替えが可能なディスプレイ装置である。具体的には、図４に示すように、有機ＥＬパネル１１１と、有機ＥＬパネル１１１の背面側に配置された調光パネル１１２とを備える。有機ＥＬパネル１１１は画像表示パネルの一例である。表示パネル１１０に表示される「画像」は、静止画及び動画のいずれであってもよく、静止画及び動画の両方を含む映像コンテンツであってもよい。

　本実施の形態において、有機ＥＬパネル１１１では、ＥＬ層と、ＥＬ層を挟む透明電極とを有する有機ＥＬ素子がマトリクス状に配列されており、画像（背景画像を含む）を表示しない領域は、一般的に透明と呼ばれる程度の光透過性を有している。調光パネル１１２は、調光シート１１３と、調光シート１１３の前面側に配置された第一ガラス板１１４ａと、調光シート１１３の背面側に配置された第二ガラス板１１４ｂとを有する。調光シート１１３は、所定の電圧の印加の有無により、光の透過及び不透過を切替可能な部材である。調光シート１１３は、例えば、電圧の印加の有無によって配向状態を変化させる液晶分子を含有する液晶層と、液晶層を挟む樹脂製のシートとで構成されている。表示パネル１１０は、上記説明された構成要素の他、例えば、反射防止フィルムなどの光学部材を備えてもよい。

　上記の有機ＥＬパネル１１１と調光パネル１１２とが重ね合わされた構造を有する表示パネル１１０では、例えば図１に示すように、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示させることができる。このとき、調光シート１１３に所定の電圧を印加しない（調光シート１１３をオフにする）ことで調光シート１１３は、有機ＥＬパネル１１１の背面側を遮光し、これにより、明瞭な画像をユーザに視認させることができる。

　本実施の形態では、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示させる動作モードを「画像表示モード」と呼ぶ。より詳細には、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示し、かつ、調光シート１１３をオフにする場合を「第一表示モード」と呼び、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示し、かつ、調光シート１１３に所定の電圧を印加する（調光シート１１３をオンにする）場合を「第二表示モード」と呼ぶ。第二表示モードについては、図９を用いて後述する。

　また、例えば図２に示すように、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示させず、かつ、調光シート１１３をオンにすることで、表示パネル１１０の背面側の物体５００が視認可能な透過状態となる。本実施の形態では、この動作モードを、透過モードという。

　表示パネル１１０の背面側には、空間部４０が配置されている。本実施の形態では、空間部４０は、表示パネル１１０の背面側であって、かつ、複数の壁部からなる枠体の内側に形成された空間部分である。本実施の形態における複数の壁部及び枠体は、以下のように説明される。

　表示パネル１１０の背面側には、後方に向けて立設された棚板部５０が配置されている。本実施の形態では、棚板部５０は、表示パネル１１０の周囲を囲い、かつ、表示パネル１１０を保持する枠体３０の一部を構成している。枠体３０は、棚板部５０、上壁部３１、右側壁部３２、及び左側壁部３３を有する。上壁部３１は、表示パネル１１０の上辺に沿って配置される。右側壁部３２は、前面視における表示パネル１１０の右辺に沿って配置される。左側壁部３３は、前面視における表示パネル１１０の左辺に沿って配置される。右側壁部３２は、前面視において棚板部５０の右端部に接続され、左側壁部３３は、前面視において棚板部５０の左端部に接続されている。上壁部３１は、右側壁部３２及び左側壁部３３の上端部に接続されている。上壁部３１及び棚板部５０と、右側壁部３２及び左側壁部３３とは、例えばネジによって接続されている。

　左側壁部３３には、図２及び図３に示すように、前面視における表示パネル１１０の左端縁を保持する保持溝３３ａが形成されている。右側壁部３２にも同様に、前面視における表示パネル１１０の右端縁を保持する保持溝（図示せず）が形成されている。上壁部３１には、図３及び図４に示すように、表示パネル１１０の上端縁を保持する保持溝３１ａが形成されている。

　棚板部５０、上壁部３１、右側壁部３２、及び左側壁部３３のそれぞれは、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製の基材に木目調のシートが貼付されることで形成される。この場合、画像表示装置１０は、図２に示すように、透過モードで動作中は、前面がガラスで覆われた、物体５００を展示するための家具または什器として認識される。枠体３０を構成する各部材の素材は金属には限定されず、木材または樹脂などの非金属材料が、棚板部５０等の材料として採用されてもよい。図４では、上壁部３１は中実の板状部材として表されているが、上壁部３１は中空の板状部材であってもよい。

　棚板部５０の上面を形成する載置面部５２には、物体５００（写真、人形、花瓶、玩具、模型、または絵画等）が載置可能である。ユーザは、透過モードで動作中の表示パネル１１０を介して、棚板部５０に載置された物体５００を視認することができる。ただし、表示パネル１１０の透過率は、例えば４０％～５０％程度であるため、比較的に暗い環境に画像表示装置１０が置かれた場合に、ユーザが物体５００を明瞭に視認できない可能性がある。そこで、画像表示装置１０には、空間部４０に照明光を照射することで、空間部４０内に配置された物体５００に照明光を照射する照明部２０１が配置されている。

　このように構成された画像表示装置１０において、表示パネル１１０及び照明部２０１の動作は、棚板部５０に保持された制御部８０によって制御される。本実施の形態では、図３に示すように、棚板部５０の内部に制御部８０が収容されている。制御部８０は、棚板部５０の厚み（Ｚ軸方向の幅）内に収まるように、棚本体部５１の底面５１ａに沿う姿勢で配置されている。棚板部５０にはさらに、図１及び図２に示すように照度センサ９０が配置されている。照度センサ９０は、受光部が棚板部５０の前面に位置する姿勢で棚板部５０に固定されている。照度センサ９０は、照度検出部の一例であり、画像表示装置１０の周囲であって主として画像表示装置１０の前面側の照度を検出する。照度センサ９０による検出結果は、制御部８０による照明部２０１の制御（照明制御）に用いられる。照度センサ９０による検出結果に応じた照明制御の具体例については、図６～図９を用いて後述する。棚本体部５１には、制御部８０の他に、リモコンから送信される赤外線信号を受光する受光部、スピーカユニット、テレビチューナ、音声信号及び画像信号の入出力端子、並びに、無線通信モジュール等の機器が配置されてもよい。

　照明部２０１は、図３～図５に示すように、表示パネル１１０の背面側に配置されている。具体的には、図４に示すように、上壁部３１に、照明部２０１が取り付けられる照明用溝３１ｂが設けられている。照明部２０１は、光を放出する光源部２０２と、光源部２０２で発生する熱を放熱するためのヒートシンク２０５とを有している。ヒートシンク２０５は、光源部２０２を照明用溝３１ｂに取り付けるための取付部材としても機能する。ヒートシンク２０５は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製の部材である。光源部２０２は、Ｘ軸方向に長尺状の基板２０４と、基板２０４に実装された複数のＬＥＤ素子２０３とを有する。複数のＬＥＤ素子２０３は、Ｘ軸方向に並んで配置されている。

　照明部２０１はさらに、光源部２０２の光の放出側に配置されたマイクロルーバ２２５を有している。マイクロルーバ２２５は、光源部２０２の光の配光角を制限する光学部材である。マイクロルーバ２２５は、光源部２０２に沿って配置されたＸ軸方向に長尺状の部材であり、Ｘ軸方向に延設された遮光体と透光体とが、短手方向（Ｙ軸方向）に交互に並べられた構造を有している。本実施の形態では、マイクロルーバ２２５は、光源部２０２から放出される照明光の配光角を狭める役割を有しており、これにより、照明光の表示パネル１１０への直接的な入射と、棚板部５０よりも後方（Ｙ軸プラス側）への照明光の漏れとが抑制される。

　このように構成された照明部２０１は、表示パネル１１０の動作モードに応じてオンオフが切り替えられる。具体的には、図１に示すように、表示パネル１１０が動画表示モードで動作する場合、制御部８０は、照明部２０１を消灯状態（オフ）にする。また、図２に示すように、表示パネル１１０が透過モードで動作する場合、制御部８０は、照明部２０１を点灯状態（オン）にする。これにより、図２に示すように、照明部２０１の下方に位置する物体５００に照明光が照射され、ユーザは、表示パネル１１０を介して、より明瞭に物体５００を視認することができる。照明部２０１は、照明用溝３１ｂに埋設されており、かつ、マイクロルーバ２２５により配光角が制限されている。これにより、表示パネル１１０が透過状態になった場合において、照明部２０１から出射された光が、例えば床に置かれた画像表示装置１０の前方に位置するユーザの目に直接的に入る可能性は低くなる。

　しかしながら、例えば夜間等において、画像表示装置１０の周囲が比較的に暗い場合、照明部２０１からの照明光が、透過モードで動作中の表示パネル１１０の一部で明るく視認される状態（いわゆる照明光の映り込み）が観察される場合がある。このような照明光の映り込みを抑制するためには、照明光の明るさを抑えることが考えられるが、この場合は、画像表示装置１０の周囲が比較的に明るい状態では、照明光の明るさの不足により、表示パネル１１０の透明感が損なわれるという別の問題が生じる。

　そこで、本実施の形態に係る画像表示装置１０では、周囲の明るさに応じて照明部２０１から放出される照明光の明るさを変更する制御を行う。これにより、表示パネル１１０が光を透過させる状態にある場合において、周囲の明るさの高低に関わらず表示パネル１１０に自然な透明感を持たせることができる。

　以下、画像表示装置１０が備える照明制御に関する構成、及び、画像表示装置１０が行う照明制御の具体例を、図６～図９を用いて説明する。

　［１－２．照明制御について］
　図６は、実施の形態に係る画像表示装置１０の機能構成を示すブロック図である。具体的には、図６では、画像表示装置１０が備える、照明制御に関する機能構成が示されている。図７は、実施の形態に係る照明制御についての基本的な動作の流れを示すフロー図である。図８は、実施の形態に係る画像表示装置１０の照明部２０１が放出する照明光の明るさの変化を簡易的に示す図である。図９は、実施の形態に係る画像表示装置１０の、画像表示モード（第二表示モード）で動作している状態を示す外観斜視図である。

　図６に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置１０は、有機ＥＬパネル１１１及び調光パネル１１２を有する表示パネル１１０と、照明部２０１と、制御部８０と、照度センサ９０とを備える。

　本実施の形態において、制御部８０は、上述のように照明部２０１の動作を制御する他に、表示パネル１１０の動作を制御する機能を有している。制御部８０は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、メモリ等の記憶装置、および情報の入出力のためのインタフェース等を備えたコンピュータを有する。制御部８０は、例えばユーザの指示に基づいて、記憶装置に格納された所定のプログラムをＣＰＵが実行することにより、照明部２０１及び／または表示パネル１１０の制御を行う。制御部８０は、例えば図７に示す制御を実行する。

　具体的には、例えばユーザの指示に基づき、制御部８０は、表示パネル１１０の動作モードを、画像表示モード（図１参照）から、透過モード（図２参照）へ切り替える（Ｓ１０）。制御部８０は、この動作モードの切り替えの際、照度センサ９０により検出された、周囲の明るさを示す検出結果を取得する（Ｓ２０）。さらに、制御部８０は、取得した検出結果を用いて照明部２０１の制御を行う（Ｓ３０）。図７では、説明の簡単のために、動作モードの切り替え（Ｓ１０）、検出結果の取得（Ｓ２０）及び照明制御（Ｓ３０）をこの順に記載しているが、制御部８０による制御の流れはこの限りではない。制御部８０は、例えば所定の間隔ごとに照度センサ９０の検出結果を取得することで画像表示装置１０の周囲の明るさを監視することができる。また、制御部８０は、画像表示モードから透過モードへの切り替えとほぼ同時に、照明部２０１をオフからオンに切り替えて、その時点における最新の検出結果に応じた明るさになるように、照明部２０１を制御することができる。

　具体的には、図８に示すように、周囲の明るさと、照明光の照度とが正の相関関係になるように、照明部２０１の光出力を制御する。制御部８０は、例えばＰＷＭ（Ｐｕｌｓｅ　Ｗｉｄｔｈ　Ｍｏｄｕｌａｔｉｏｎ）信号によって照明部２０１が有する複数のＬＥＤ素子２０３の光出力を制御する。光出力の制御の手法に特に限定はなく、画像表示装置１０における照明部２０１の光出力の制御がデジタル信号によって行われてもよい。

　照明部２０１の光出力がこのように制御されることで、周囲の明るさがＬ１の場合の照明光の明るさＣ１は、周囲の明るさがＬ２（Ｌ２＞Ｌ１）の場合の照明光の明るさＣ２よりも小さくなる。Ｌ１は第一照度の一例であり、Ｌ２は第二照度の一例であり、Ｌ１及びＬ２の単位は例えばルクスである。Ｃ１及びＣ２の単位は例えば照明部２０１の制御に用いられる調光率（％）である。調光率とは、照明の明るさを調整するための変数の一種であり、数値が大きいほど（最大値は１００％）、照明の明るさを増加させることのできる変数である。調光率は、例えば“調光レベル”または“調光比”等と表現することもできる。周囲の明るさ及び照明光の明るさの単位は一例であり、それぞれ、明るさの度合いを示す単位であれば、各種の単位で表すことができる。例えば、照明光の明るさは、棚板部５０の位置で計測される照明光の照度（ルクス）で表されてもよい。

　本実施の形態では、制御部８０は、画像表示装置１０の周囲の明るさが低いほど、つまり、照度センサ９０による検出結果が示す照度が低いほど、照明光を暗くする。言い換えると、制御部８０は、照度センサ９０による検出結果が示す照度が高いほど、照明光を明るくする。すなわち、照明部２０１から放出される照明光の明るさは、周囲の明るさの減少（増加）に伴って単調減少（単調増加）する。図８では、周囲の明るさと照明光の明るさとは線形の関係であるが、周囲の明るさと照明光の明るさとは非線形の関係であってもよい。

　さらに、本実施の形態に係る画像表示装置１０は、表示パネル１１０が画像表示モードで動作中である場合に、照明部２０１に照明光を放出させることもできる。具体的には、制御部８０は、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示させるとともに、調光パネル１１２の調光シート１１３をオンにする。この場合、有機ＥＬパネル１１１の背面側に配置された調光パネル１１２は光を透過する状態となる。そのため、図９に示すように、有機ＥＬパネル１１１に表示された画像中において、輝度の小さい部分（暗画像部分１２２）は、表示パネル１１０の背面側の物体が透けて見えやすくなる。つまり、ユーザは、当該画像中において輝度が比較的に大きな部分（明画像部分１２１）を視認することができ、かつ、暗画像部分１２２は背面側が透けて見える状態となる。

　そこで、本実施の形態に係る画像表示装置１０では、有機ＥＬパネル１１１に画像を表示させ、かつ、調光パネル１１２を透過状態にする画像表示モードである第二表示モードで表示パネル１１０を動作させ、かつ、照明部２０１をオン（点灯状態）にする。これにより、棚板部５０に置かれた物体５００と、表示パネル１１０に表示される画像とをユーザに同時に提示することができる。

　このような動作モードである第二表示モードは、例えば、ユーザの指示によって、他の動作モードから切り替えられる。この場合、例えば制御部８０は、照度センサ９０の検出結果が示す値が閾値より小さいという条件の下で、ユーザによる第二表示モードへの切り替え指示を受け付けてもよい。制御部８０は、表示パネル１１０を画像表示モードで動作させる場合、照度センサ９０の検出結果が示す値が閾値より小さいときは、表示パネル１１０を第二表示モードで動作させてもよい。つまり、画像表示モードで表示パネル１１０を動作させる場合、周囲の明るさに応じて、第一表示モード及び第二表示モードが自動で切り替えられてもよい。

　制御部８０は、上記のように表示パネル１１０が第二表示モードで動作している期間においても、周囲の明るさに応じた照明制御を行うことができる。すなわち、制御部８０は、表示パネル１１０が第二表示モードで動作している期間に、照度センサ９０による検出結果に応じて、例えば図８に示すように、照明部２０１から放出される照明光の明るさを制御する。これにより、例えば、周囲が暗い場合は、照明部２０１に弱い照明光を放出させることができる。その結果、表示パネル１１０に表示される明画像部分１２１の明瞭性の低下を抑制し、かつ、表示パネル１１０の一部（暗画像部分１２２）を介した物体５００の視認性を確保することができる。

　［２．効果等］
　以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置１０は、表示パネル１１０と、空間部４０と、照明部２０１と、制御部８０と、照度センサ９０とを備える。表示パネル１１０は、画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能である。空間部４０及び照明部２０１は、表示パネル１１０の背面側に配置され、照明部２０１は、空間部４０に照明光を照射する。制御部８０は、照明部２０１を制御する。照度センサ９０は、画像表示装置１０の周囲の照度を検出する。制御部８０は、表示パネル１１０が透過モードで動作している場合、照明部２０１に、照度センサ９０による検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御を行う。

　この構成によれば、例えば、外光が多く差し込むことで周囲が明るい昼間と、外光の影響をほぼ受けないために周囲が暗い夜間とで、照明光の明るさを自動的に変更することができる。そのため、例えば、周囲が比較的に暗く、かつ、透過モードで動作している表示パネル１１０の背面の照明光を自動的に暗くすることができる。これにより、透明なガラス板のように機能する表示パネル１１０の背面側からの照明光の映り込み（ハレーション）が観察される可能性が低減される。

　このように、本実施の形態に係る画像表示装置１０によれば、透過モードで動作可能な表示パネル１１０を有効に利用することができる。

　本実施の形態において、制御部８０は、照明制御において、検出結果が第一照度（Ｌ１）を示す場合、検出結果が第一照度（Ｌ１）より、高い第二照度（Ｌ２）を示す場合よりも照明光を暗くする。

　この構成によれば、例えば、周囲が明るい場合に、透過モードで動作している表示パネル１１０の背面の照明光を自動的に明るくすることができ、かつ、周囲が暗くなると、透過モードで動作している表示パネル１１０の背面の照明光を自動的に暗くすることができる。これにより、ユーザは、周囲が明るい場合では、表示パネル１１０の背面側の棚板部５０に置かれた物体５００を明確に視認することができ、かつ、周囲が暗い場合に、照明光の映り込みがない状態で、物体５００を明確に視認することができる。また、このような照明光の制御は自動でなされるため、ユーザの手を煩わすことなく、かつ、周囲の明暗によらず、表示パネル１１０の自然な透明感を得ることができる。その結果、棚板部５０に置かれた物体５００の視認性を維持または向上させることができる。

　本実施の形態において、制御部８０は、照明制御において、検出結果が示す照度が低いほど、照明光を暗くする。

　この構成によれば、例えば、画像表示装置１０の周囲の明るさに応じて、照明部２０１から放出される照明光の明るさが多段階または無段階でかつ自動で変更される。そのため、表示パネル１１０の背面の空間における照明光の明るさの、周囲の明るさの変化に対する追随性が高くなる。従って、例えば、周囲の明るさの変動範囲が大きい場合においても、その変化に追随して、表示パネル１１０の自然な透明感を維持することができる。

　本実施の形態において、制御部８０はさらに、表示パネル１１０が画像表示モードで動作し、かつ、調光パネル１１２が透過状態である場合、検出結果に応じて照明制御を行う。つまり、表示パネル１１０が第二表示モードで動作している場合においても、制御部８０は、周囲の明るさに応じた照明制御を行うことができる。

　この構成によれば、表示パネル１１０に画像が表示されている場合において、その画像の内の輝度が小さい暗画像部分１２２は、表示パネル１１０の背面側が比較的に明るい場合に、前方から背面側を視認できる部分である。つまり、ユーザは、表示パネル１１０における暗画像部分１２２を介して、棚板部５０に置かれた物体５００を視認できる。従って、このような暗画像部分１２２がある場合に、周囲の明るさに応じた照明制御がなされることで、暗画像部分１２２を介して視認される物体５００を適切に照らすことができ、かつ、照明光の表示パネル１１０への映り込みも抑制される。

　ここで、本実施の形態では、制御部８０は、表示パネル１１０が透過モード（図２参照）で動作中、及び、表示パネル１１０が第二表示モード（図９参照）で動作中の両方で、周囲の明るさに応じた照明光の制御を行うことができる。この場合、制御部８０は、照明制御において、検出結果が所定の照度を示す場合、表示パネル１１０が画像表示モード（より具体的には第二表示モード）及び透過モードのいずれで動作しているかに応じて、照明光の明るさを変えてもよい。

　この構成によれば、周囲の明るさが同じ（所定の照度）である場合であっても、第二表示モードと透過モードの場合とで照明光の明るさを変えることができる。従って、例えば第二表示モードの場合は、極力、照明光が表示画像に影響しないように照明光を比較的に暗くし、透過モードの場合は、物体５００をユーザにより明瞭に視認させるように照明光を比較的に明るくする、などのより適応的な照明制御が可能である。

　画像表示装置１０の構造上の特徴に着目すると、画像表示装置１０において、空間部４０は、前面視において表示パネル１１０を上下左右から囲む４つの壁部の内側に形成されている。照明部２０１は、当該４つの壁部の少なくとも１つの壁部における、表示パネル１１０よりも後方に配置されている。具体的には、本実施の形態では、画像表示装置１０は、前面視において表示パネル１１０の周囲を囲む枠体３０を有し、枠体３０は、上壁部３１、右側壁部３２、左側壁部３３及び棚板部５０の４つの壁部で構成されている。つまり、枠体３０の内方における表示パネル１１０の背面側に空間部４０が形成されている。

　このように、本実施の形態では、画像表示装置１０の外殻を形成する４つの壁部のいずれかの位置に照明部２０１が配置される。そのため、例えば、画像表示装置１０を移動させた場合であっても、照明部２０１の位置または姿勢等の調整は不要である。また、例えば、照明部２０１が配置された壁部を、照明部２０１の放熱部材として利用することも可能である。本実施の形態では、図４及び図５に示すように、上壁部３１における表示パネル１１０よりも後方に照明部２０１が配置されており、照明部２０１は下方の空間部４０に向けて照明光を放出する。この場合、照明部２０１から放出される照明光が、例えば床に置かれた画像表示装置１０の前方に存在するユーザの目に直接的に入る可能性は低い。上壁部３１の基材がアルミニウム合金等の金属製であることで、照明部２０１が有する複数のＬＥＤ素子２０３が発する熱を効率よく放熱することができ、これにより、複数のＬＥＤ素子２０３の劣化が抑制される。

　照明部２０１の配置位置は、上壁部３１には限定されず、右側壁部３２、左側壁部３３、または棚板部５０であってもよい。この場合、物体５００の右側、左側、または下方から照明光を照射することができ、これにより、物体５００に独特な陰影を作り出すことができる。枠体３０を構成する４つの壁部のうちの複数の壁部のそれぞれに照明部２０１が配置されてもよい。つまり、照明部２０１の数及び配置位置については、画像表示装置１０の大きさまたは用途等に応じて適宜決定されてもよい。

　本実施の形態において、照明部２０１は、上記４つの壁部のうちのいずれか１つの壁部に向けて照明光を照射する姿勢で配置されている、と表現できる。つまり、表示パネル１１０の保護及び支持の役割を担う枠体３０の一部を、照明光によって照らされる物体５００の載置場所として利用することができる。そのため、物体５００を置くための板状部材を別途用いることなく、物体５００の展示等を行うことができる。

　本実施の形態に係る画像表示装置１０の制御方法は、例えば、以下のように説明される。画像表示装置１０は、上述の、表示パネル１１０と、空間部４０と、照明部２０１とを備えている。画像表示装置１０の制御方法は、照度センサ９０による照度の検出結果を取得する取得ステップ（図７のＳ２０）と、表示パネル１１０が透過モードで動作している場合、照明部２０１を制御することで、照明部２０１に、取得ステップで取得された検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御ステップ（図７のＳ３０）と、を含む。

　この制御方法によれば、上述のように、例えば、周囲が比較的に暗く、かつ、透過モードで動作している表示パネル１１０の背面の照明光を自動的に暗くすることができる。これにより、透明なガラス板のように機能する表示パネル１１０の背面側からの照明光の映り込み（ハレーション）が観察される可能性が低減される等の効果が得られる。このように、本実施の形態に係る画像表示装置１０の制御方法によれば、透過モードで動作可能な表示パネル１１０を有効に利用することができる。

　（他の実施の形態）
　以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。

　例えば、実施の形態に係る表示パネル１１０は、画像を表示するためのディスプレイ装置として、有機ＥＬパネル１１１とは異なる種類のディスプレイ装置を有してもよい。具体的には、有機ＥＬパネル１１１と同じく自発光型のディスプレイ装置である無機ＥＬパネルが、有機ＥＬパネル１１１の代わりに、表示パネル１１０に備えられてもよい。

　第二表示モードは、表示パネル１１０が有する調光パネル１１２が透過状態となる動作モードであるため、「透過モード」の一種として扱われてもよい。例えば、図２に示される画像表示装置１０の動作モードを、「第一透過モード」とし、図９に示される画像表示装置１０の動作モードを、「第二透過モード」としてもよい。

　棚板部５０が、枠体３０の一部を構成することは必須ではない。例えば、上下左右の４つの壁部で構成される枠体３０の、上下方向のいずれかの位置に、左右の壁部を渡すように棚板部５０が設けられてもよい。この場合、棚板部５０の下面に照明部を設けることで、棚板部５０の下方の壁部に置かれる物体に照明光を照射してもよい。つまり、枠体３０に棚板部５０を配置することで、物体を置くための上下２段の載置棚が形成されてもよい。

　照明部２０１における、光源部２０２の光の配光角を制限する光学部材は、マイクロルーバとは異なる種類の光学部材（例えば、レンズ、または、反射板など）であってもよい。

　実施の形態１及び２に係る調光シート１１３は、所定の電圧を印加すること（オンにすること）で、不透過状態から透過状態に切り替えられるとした。しかしながら、調光シート１１３は、所定の電圧を印加することで、透過状態から不透過状態に切り替えられてもよい。この場合、例えば、画像表示装置１０の主電源がオフの場合であっても、調光シート１１３は透過状態を維持する。従って、画像表示装置１０の主電源をオフにした状態においても、表示パネル１１０の前面側に存在するユーザに、表示パネル１１０の背面側の物体５００を、表示パネル１１０を介して視認させることは可能である。この場合、物体５００を照らすために、画像表示装置１０は、主電源がオフであっても照明部２０１をオン（点灯状態）にすることができる電気回路を有してもよい。

　制御部８０は、互いに別体の制御部であって、照明部２０１を制御する照明制御部と、表示パネル１１０を制御する表示制御部とに分離されてもよい。言い換えると、照明部２０１を制御する制御部は、表示パネル１１０を制御する機能を有しなくてもよい。

　実施の形態において、制御部８０は棚板部５０に収容されるとしたが、制御部８０が配置される部材は、棚板部５０には限定されず、例えば、上壁部３１、右側壁部３２、または左側壁部３３であってもよい。さらに、制御部８０は枠体３０の外部に配置されていてもよい。例えば、棚板部５０の薄型化のために、制御部８０等の電気機器を、枠体３０とは別体の筐体に収容してもよい。

　画像表示装置１０は、棚板部５０よりも下方に、画像表示装置１０を設置するためのスタンド等を有してもよい。画像表示装置１０の設置場所に特に限定はなく、例えば壁掛けユニットによって、画像表示装置１０が壁面に取り付けられてもよい。

　上下方向または／及び左右方向に並べられた、物体５００の載置が可能な複数の区画を有するラックにおける１つの区画に、表示パネル１１０が配置されてもよい。これにより、少なくとも１つの区画において物体５００の展示及び画像の表示が可能であり、かつ、他の１以上の区画を用いて物体５００を展示または収容することができる画像表示装置（またはラック）を構成することができる。

　棚板部５０に物体５００が載置されることは必須ではない。棚板部５０は、画像表示装置１０の躯体の一部としての機能のみを有してもよい。

　画像表示装置１０は、物体５００を載置する棚板部５０を備えなくてもよい。この場合であっても、画像表示装置１０を設置した設置面を、物体５００を載置する載置面として利用することで、透過モードで動作する表示パネル１１０の背面側に置かれた物体５００を、表示パネル１１０の前方のユーザに視認させることできる。つまり、上壁部３１、右側壁部３２、左側壁部３３、及び設置面で囲まれた領域に空間部４０が形成され、その空間部４０に、物体５００を配置することができ、かつ、物体５００に照明部２０１からの照明光を照射することができる。画像表示装置１０において、表示パネル１１０の周囲が４つの壁部で覆われる必要はない。画像表示装置１０は、例えば、表示パネル１１０の周囲を囲む矩形のフレームを枠体３０の代わりに備えてもよい。この場合であっても、例えばフレームの上部かつ表示パネル１１０の背面側に照明部を配置すれば、表示パネル１１０の背面側の空間部４０に照明光を照射することは可能である。この場合、空間部４０は、例えば、表示パネル１１０の背面側の空間であって、正面視における表示パネル１１０に覆われる範囲の空間であり、かつ、照明部からの照明光が到達する範囲の空間である、と規定してもよい。

　以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。

　したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。

　上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。

　本開示は、テレビジョン受像機、モニタディスプレイ、または、デジタルサイネージなどの画像表示装置に適用可能である。

　　１０　画像表示装置
　　３０　枠体
　　３１　上壁部
　　３１ａ、３３ａ　保持溝
　　３１ｂ　照明用溝
　　３２　右側壁部
　　３３　左側壁部
　　４０　空間部
　　５０　棚板部
　　５１　棚本体部
　　５１ａ　底面
　　５２　載置面部
　　８０　制御部
　　９０　照度センサ
　１１０　表示パネル
　１１１　有機ＥＬパネル
　１１２　調光パネル
　１１３　調光シート
　１１４ａ　第一ガラス板
　１１４ｂ　第二ガラス板
　１２１　明画像部分
　１２２　暗画像部分
　２０１　照明部
　２０２　光源部
　２０３　ＬＥＤ素子
　２０４　基板
　２０５　ヒートシンク
　２２５　マイクロルーバ
　５００　物体

Claims

　画像表示装置であって、
　画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能な表示パネルと、
　前記表示パネルの背面側に配置された空間部と、
　前記表示パネルの背面側に配置され、前記空間部に照明光を照射する照明部と、
　前記照明部を制御する制御部と、
　前記画像表示装置の周囲の照度を検出する照度検出部とを備え、
　前記制御部は、前記表示パネルが前記透過モードで動作している場合、前記照明部に、前記照度検出部による検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御を行う、
　画像表示装置。
　前記制御部は、前記照明制御において、前記検出結果が第一照度を示す場合、前記検出結果が前記第一照度より高い第二照度を示す場合よりも、前記照明光を暗くする、
　請求項１記載の画像表示装置。
　前記制御部は、前記照明制御において、前記検出結果が示す照度が低いほど、前記照明光を暗くする、
　請求項１記載の画像表示装置。
　前記表示パネルは、前記画像表示モードで動作中に画像を表示する画像表示パネルと、前記画像表示パネルの背面側に配置され、光を透過させる透過状態及び光を透過させない不透過状態の一方から他方への切替が可能な調光パネルを有し、
　前記制御部はさらに、前記表示パネルが前記画像表示モードで動作し、かつ、前記調光パネルが前記透過状態である場合、前記検出結果に応じて前記照明制御を行う、
　請求項１～３のいずれか一項に記載の画像表示装置。
　前記制御部は、前記照明制御において、前記検出結果が所定の照度を示す場合、前記表示パネルが前記画像表示モード及び前記透過モードのいずれで動作しているかに応じて、前記照明光の明るさを変える、
　請求項４記載の画像表示装置。
　前記空間部は、前面視において前記表示パネルを上下左右から囲む４つの壁部の内側に形成されており、
　前記照明部は、前記４つの壁部の少なくとも１つの壁部における、前記表示パネルよりも後方に配置されている、
　請求項１～５のいずれか一項に記載の画像表示装置。
　前記照明部は、前記４つの壁部のうちのいずれか１つの壁部に向けて前記照明光を照射する姿勢で配置されている、
　請求項６記載の画像表示装置。
　画像表示装置の制御方法であって、
　前記画像表示装置は、
　画像を表示する画像表示モード、及び、前方から見た場合に背面側が視認可能な透過状態となる透過モードの一方から他方への切り替えが可能な表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置された空間部と、前記表示パネルの背面側に配置され、前記空間部に照明光を照射する照明部と、前記画像表示装置の周囲の照度を検出する照度検出部とを備え、
　前記制御方法は、
　前記照度検出部による前記照度の検出結果を取得する取得ステップと、
　前記表示パネルが透過モードで動作している場合、前記照明部を制御することで、前記照明部に、前記取得ステップで取得された前記検出結果に応じた明るさの照明光を放出させる照明制御ステップと、を含む、
　画像表示装置の制御方法。